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令和3年 築地等地域活性化対策特別委員会(11月11日)

1.開会日時

令和3年11月11日(木)

午後1時30分 開会

午後2時48分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 海老原 崇智

副委員長 奥村 暁子

代理 竹内 幸美

委員 塚田 秀伸

委員 かみや 俊宏

委員 田中 耕太郎

委員 高橋 まきこ

委員 中島 賢治

議長 木村 克一

4.欠席者

(1人)

委員 原田 賢一

5.出席説明員

(18人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

溝口政策企画課長(参事)

糟谷副参事(計画・特命担当)

濱田区民部長

清水区民生活課長

鷲頭地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

田部井商工観光課長

竹内日本橋特別出張所長

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島まちづくり事業担当課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

黒須書記

坂和書記

7.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○海老原委員長
 築地等地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、原田委員は欠席のため、竹内議員から代理出席の申出がありましたが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 それでは、竹内議員は委員席へお願いいたします。

 また、理事者報告の関係で区民生活課長及び日本橋特別出張所長が出席いたしますので、御了承願います。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○濱田区民部長

 1 中央区立日本橋公会堂等の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

○松岡都市整備部長

 2 まちづくり協議会の報告(資料2)

以上2件報告

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時36分です。自民党・新青会さん90分、かがやき中央さん34分、公明党さん34分、日本共産党さん34分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○塚田委員
 それでは、私から、八重洲二丁目北地区の再開発について、再開発のまちづくり、地域活性化の観点でお尋ねいたします。

 おおむねビルの外観も完成しつつあります八重洲二丁目北地区の再開発事業でございます。中でも、いち早く開業となるのは地下のバスターミナルでございます。交通結節点としての利便性がさらに高まるだけでなく、ここに期待されるのは、多くの来街者、そして新たな客層が見込めるということから、本区への地域活性化、経済的なプラス作用が大きいものと期待されるところでございます。これまで人の行き来を物理的かつ心理的に阻害していたとされる外堀通りをくぐり、そして中央通りの手前まで東京駅の関連施設がせり出すなど、本区にとっては実に画期的な内容であるということ、そして全てが完成した際には、国内最大規模、そして数万人の来街者が訪れることになる。ここから区内各地へ人流を促せば、京橋、日本橋の周辺にとどまらない、本区の大きなビジネスチャンスになるのではないかと考えております。

 このバスターミナルの開業につきまして、地域活性化の視点から、本区ではどのようにお考えであるかお聞かせいただきたいということとともに、観光情報センターが入っております京橋エドグランでございますが、この施設にほぼ隣接する形になる絶好のロケーションでございます。客層の増加や変化を鑑みて、活用法など、これまで以上にも広がりを考えられるわけでございます。それぞれに対応策、何か考えられていることなどがあれば、お聞かせいただきたいと思います。

○水野都市計画事業担当課長
 八重洲のバスターミナルについてでございます。

 こちらのバスターミナルにつきましては、東京駅前の3地区の地下に整備されるものでございまして、本委員会で2月にも御報告させていただきましたとおり、京王電鉄バスが運営事業者ということで決まっているところでございます。中でも、八重洲二丁目北地区が一番先の開業を予定しておりまして、令和4年8月の開業に向けて、今、準備を進めているところだと聞いてございます。

 そういった中で、人の流れということでございますが、地上の流れにつきましては、バス停が地下に集約されるということで、歩行環境はよくなるものと思ってございます。歩行環境がよくなれば、人の流れというのも、それに併せて活性化するのかなというふうに考えているところでございます。また、バスターミナルにつきましては、地下での接続もございますので、地下での人流というのも、また活発化すると思います。将来的には京橋のほうまで地下のネットワークがつながる予定でございますので、エドグランのほうへのネットワークというのも考えられます。地上、地下と、そういった形でネットワークがつながって、今後、より地域の活性化につながっていくものと認識しているところでございます。

 以上です。

○塚田委員
 ありがとうございます。そうですね。2月に近い内容で質問させていただいております。

 それで、問題は、やはりバスターミナルから先でございまして、中央区を来街者に広く歩いていただく、あるいはそこから先にどのように移動していただいて、中央区全般に魅力の一端を感じていただくとか、そういったことが非常に大切であると考えております。もちろん、バスターミナルからエドグラン、そして観光情報センターまでというのは大事でございますが、要するに、そこから先どうしていくかというところをお聞きしたかったわけでございます。

 それと、駅周辺で徒歩移動が少ないというのは、交通結節点としては非常に優秀なわけですけれども、一方で、来街者の皆様には、今言いましたように、駅から周辺を歩いていただく、これを促すことが大事であると考えております。つまり、歩いていただかないと、周辺地域へのメリットというのは非常に限定的なものになりますので、ぜひともそこから先が勝負であるという思いで質問したわけでございます。

 例えば、徒歩数分の距離に、日本橋、銀座はもちろん言うに及ばず、さらには本の森ちゅうおうも実は10分程度で着いてしまう。1キロに満たない至近距離であるところに個性豊かな町並みもいろいろございます。そして、本区の魅力の一端を感じていただく上でも、その間、交通結節点としての側面とは別に、やはり徒歩移動を促すこと、そして交通利便性の一方で、歩行空間、これはみどりのプロムナードも含めてですけれども、こういった歩行空間の創出を戦略的に、どういう形で歩いていただいて、どう見ていただくか、何かこういったプランもぜひとも考えていただいて、本区の魅力を感じていただく、そして、にぎわいにつなげていただくということが大事であるかと考えております。

 そういう意味で、いずれも多くの来街者が来られます。そして、本区のにぎわいにつながる、またとない絶好の事業でございます。地域の皆様の期待を反映して、なお一層盛り上がりにつながりますように引き続き進めていただければと思います。どうぞよろしくお願いします。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 お願いいたします。

 まず、資料1について伺います。

 今回、指定管理者の選定について御報告いただいたのですが、今回の施設について、応募事業者が前回から継続した応募であった場合について、前期の実績や利用した区民からの意見や感想などは含んで選定されるのかというところをお伺いしたいと思います。されるのであれば、どのように加味しているのか、お聞かせください。

 選定委員が利用者代表であるというところは認識しておりますが、日々の利用者の声の生かし方という視点でお伺いしたいと思います。特に、利用者の感想がどのように経営や運営の改善に生かされているのか、そして、次の管理で生かされるのかという点が気になっております。この運営における工夫においても、併せてお取組をお聞かせください。お願いします。

○清水区民生活課長
 お答えいたします。

 今回、応募事業者が全て1事業者であったというところですけれども、本来であれば、この選定は、順位が3位までの事業者を選ぶという仕組みでございます。利用者の声を、例えばアンケートとか、そういったことで酌み取っているのかというところについては、選考については加味しておらず、おっしゃるとおり、利用者代表ということで、地域の町会長の方などに委員に加わっていただいて、選考を行っております。

 例えば現地を見るとかいうのは、そこの場所を実際に見ることになりますので、言ってみれば、今回はたまたま1者でしたけれども、複数業者になった場合は、そこは有利、不利みたいな状況も起きますし、我々、区民施設ですと、その一時点を見るというのは、利用者が多岐にわたるものですから、そこで評価をするというのはなかなか難しい。そうしたことから、おっしゃるような部分というのは、毎年行っております指定管理者評価で利用者アンケートを必ず共通項目等で取りまして、評価に反映をさせている。そういった声で改善をしてきたものが、また募集要項に取り入れられる。そういった仕組みによって、利用者の声が反映されていくような流れになってございます。

 以上でございます。

○濱田区民部長
 ちょっと補足させていただきますけれども、選定結果を見ていただくと分かるように、応募事業者はAという形で表示をしてございます。これは何かといいますと、結果的に、今回、全て現事業者が応募して、現事業者が選定されたという結果ではございましたけれども、審査の段階においては、どこの業者か分からないような形で審査をしておりますので、現事業者の運営状況などについての内容は反映されておりません。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。選定においてのプロセスを丁寧に御答弁いただきました。

 毎年の指定管理評価を改善につなげているという点で、やはりこの点が非常に重要だというところ、選定後の進め方というところで私もそのように感じております。利用者の方々が、こういった感想はほかの方は持っていないのだろうかとか、そうした思いを持ち続けながら、その施設を利用できることをありがたいというお気持ちでお借りしているというお声も伺ってはおりますが、やはりどの施設においても、広く利用者の声を集め、それを公開し、また改善してほしい点については、その改善プロセスを共有していくということがよりよい運営にとって欠かせないというふうに考えます。今回の選定の中でも、利用者ニーズの把握、サービスの向上が選定の審査項目にもありますが、こうした取組をさらに積極的に進めていくように事業者に働きかけをしていただくというところを要望させていただきます。

 続きまして、今回、資料2としても頂きましたが、築地のまちづくりに関して質問させていただきます。

 令和3年10月20日に、築地まちづくりに関する要望についてということで、東京都知事宛てで中央区長と中央区議会議長より要望書が提出されております。こちらは、交通基盤や場外市場における安全で快適な歩行環境及び物流動線に関する考え方を整理し、取りまとめたということで説明がされています。特に、開発が迅速に進められ、周辺とのつながり、地域の経済、住民の生活環境にも配慮した、調和の取れたまちづくりとなるよう、お願いしますというところに共感をするところでございます。

 同じ10月に、中央区築地まちづくりの考え方が取りまとめられております。この中で、築地場外市場の物流やにぎわいを支える導入機能についてということで御説明がされている資料を拝見しました。にぎわいを支える骨格的な導入機能ということで幾つか挙げられているのですが、この中で、市場跡地と場外の接続機能、荷捌き機能、ごみ集積所、来街者用駐車場・駐輪場などと挙げられておりまして、これらは以前から現在、そして今後の開発の中でも十分な機能を果たし続けるということが、やはり持続可能な在り方や、開発後のためにも必要不可欠な要素だというふうに思っております。

 このにぎわいを支える導入機能について、今はどのように工夫し、また、今後の開発中にはどのように取り組んでいくのかというお考えについてお聞かせください。

○水野都市計画事業担当課長
 築地まちづくりの考え方における、場外市場の物流やにぎわいを支える骨格的な導入機能についてでございます。

 委員御案内ありました考え方でまとめておりますとおり、幾つかの機能が必要だと思っております。それは、やはり今も場外市場に必要な機能であり、それから今後も必要である機能というふうに認識しております。特に、今、区有施設がございまして、築地川第一駐車場、それから、まちづくり支援用施設というのがございますけれども、こちらは再編を考えておりまして、その再編によって、これから開発が進められる築地跡地、そして場外市場をスムーズにつなぐようなことを考えているところでございます。そのスムーズなつながりによって、にぎわいというものも相乗効果で生み出されると思いますし、また、荷捌き機能におきましては、今でも東京都から暫定的に土地を借りながら作業を行っているところでございますが、この区有施設を使いながら、荷捌き機能を整備して、そこの中で物流を今と同じ、あるいはそれ以上の形でスムーズに行えるようにしていきたいというふうに考えているところでございまして、これは地元とのお話の中でも、そういった御意見が出ているところでございます。

 今後、跡地の開発事業者が決まってくる段階で、協議というのは本格化すると思いますが、このたびまとめました、まちづくりの考え方を基に、将来的に、場外にとっても、築地、そして中央区にとっても明るい未来になるように取り組んでまいりたいと思っているところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 今、御答弁いただいた今後の中央区のためにというところを併せてお願いしたいと思うのですが、今、触れられなかったごみの問題とか、駐車場・駐輪場は、やはり課題感としてお声が寄せられ続けているというふうにも認識しておりますし、築地魚河岸がオープンしてからも、このところは地域の話合いの場でもよく話題となっていると伺っていますので、開発後はもちろんですが、やはり日々のお取組を引き続き強化していただきまして、皆様がにぎわいにつながっているスムーズな動線だと感じられるような導入機能を、試すというのではないですけれども、できるところからやりながら、よりよい未来につなげるというところについても、今後の御説明の機会等で伺っていきたいと思いましたので、質問させていただきました。また、その都度お聞きしていきたいというふうに思っております。

 次に、年末年始の繁忙期に、これまで築地場内に例年設けられていた来訪者用の駐車場確保について、築地地区まちづくり協議会でも御質問があったとお聞きしておりますが、この確保の状況がどのようになっているのか、また、その状況について関係者への周知がどのようにされているのかという点を教えていただきたいと思います。年末年始は最大の繁忙期でもございまして、コロナの影響を受けている昨年からの経緯もあり、集客に特に力が入っているというお話も伺っています。一方で、コロナの第6波の兆しが懸念されているというのが現状でございまして、この年末年始への取組について中央区のお考えも聞かせていただきたいと思います。

 昨年の見合せから2年ぶりとなりました築地秋まつり2021大感謝祭が、11月4日から6日に開催されたと伺っております。日比谷線各駅へのポスター掲示など、広告にも力を注いでいたということを拝見いたしました。今回の実現に関しての意気込みや新しい取組、また、それを実現するための投資や実績も踏まえながら、後援されている中央区としての思いや感想、また、今回の大感謝祭も非常にたくさんの人がお集まりになったというお話もございましたが、今回の取組で年末年始に生かしていく視点であるとか、一方で、改善点も見られたというのはあると思いますので、こちらにも触れながら、お聞かせいただきたいと思います。併せまして、お願いいたします。

○糟谷副参事(計画・特命担当)
 私からは、年末年始の繁忙期を見据えた駐車場の確保に関して、進捗状況をお答えさせていただきます。

 この点に関しては、先般のまちづくり協議会の連絡会の際に話題となっておりまして、昨年度も年末の1週間ほど、東京都の築地市場跡地のスペースを駐車場として使っていた経緯がございます。今年度、現在、東京都と具体的な話合いを進めているところでございます。そして、東京都のほうからは、なかなか東京都も難しい立場にはあるんですけれども、前向きなお返事をいただいておりまして、現在、去年のスペースを踏まえながら、どの場所にどれだけ使えるスペースがあるのかということを確定させる作業を進めているところでございまして、年末に向けて、昨年と同じ程度の利用ができるように調整を進めているところでございます。

 また、具体的な場所だったり、そうした条件がはっきりしましたら、関係者の方々にも御説明をさせていただきたいと思っております。

 以上でございます。

○田部井商工観光課長
 私からは感謝祭についてでございますけれども、実は、11月6日の土曜日に私も現場のほうにちょっと行ってみたんです。私が行った時間は少し早い時間だったんですけれども、それでもかなり多くのお客様が買物を楽しまれていたかなというところは感じております。今回、コロナを乗り越えてというんでしょうか、地域の方々も、こうした時期だからこそ、そうした取組を打っていき、今後につなげていきたいということでの取組だったというふうに認識をしてございます。

 具体的な課題感につきましては、恐縮ですけれども、まだ現場のほうとの協議というのは、これからさせていただければというふうに考えております。ただ、こうしたこと、それから、今後も年末年始、それから年明けに向けて様々な事業を計画しているようでございますので、そうしたところにその課題なりをそれぞれの団体ごとにさらに生かして、より来客もしくは売上げ、それからにぎわいというようなものにつなげていっていただければというふうに考えておりますし、それに向けて、区としてできる、例えば助言と言ったらおこがましいんですけれども、一緒に盛り上げていければというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。御覧になられた6日も非常ににぎわっていたというところもお聞かせいただいたところです。

 伺ったお話の中では、たくさんのお客様に来ていただいてうれしかった一方で、やはり駐車場の問題が今回も大きくあったというお声もございました。コロナ以前の状況と比べても、また、日常を含めてもですが、こうしたイベントを打つ中で、駐車場の問題が悩ましいというお声も伺った中でして、銀座方面まで御迷惑をかけたのではないかとか、近隣のお住まいの地域の方々への影響というところを懸念する声もありました。今おっしゃった来客、売上げ、にぎわいというのを、時世、例えばコロナが落ち着いているときとか、繁忙期などを捉えて、こちらに注力していくという営業の一方で、やはり駐車場がとか、ごみと駐輪場というのも一体なんですけれども、そうしたお声に対して、今おっしゃった区からの支援というお考えについてお聞かせいただければと思うんですが、こちらも1点お願いします。

○田部井商工観光課長
 いわゆるハードの面とか、それから、ごみでしょうか、区のほうで支援を直接的にということではなく、そうした困り事、課題感をどういうふうに地域としてお持ちになっているのか、区としてできること、できないことはもちろんありますけれども、まずはそうした課題感を我々も共有をさせていただきながら、それに向けてどういう対応ができるのかということについては、全体的に、総合的に一緒になって考えていければというふうに思っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。共有しながら一緒に考えていくという姿勢をお聞かせいただきました。

 やはり駐車場の問題は多くの会議の場でも聞かれますし、お声を伺う中でも、イベントを行うに当たっては駐車場が少ないので難しいというお声は続いている状況です。先ほどの導入機能というところでも御説明いただき、東京都との協議等の取組についても伺った中ではございますが、どのぐらいが必要かというニーズの把握であるとか、売上げとか、目標の来客数等もあると思うんですけれども、そういった中で十分な機能を果たすためというところで、今おっしゃった同じ目線で一緒に考えるというところ、引き続き御協力をお願いしたいと思います。

 こちらを要望しまして、質問は以上です。ありがとうございます。

○中島委員
 築地まちづくりについてお聞きしたいと思います。

 今、せっかく駐車場の件が出たので、そこから入っていきたいと思います。

 第一駐車場は231台しかなくて、そこで全部を賄おうとすると、なかなか無理がある。けれども、中央区、昭和通りの下には2,000台の駐車場を東京都が持っていますし、西銀座の地下には780台でしたっけ、電車一本で行けるようなところに、それだけの駐車場があって、それを活用しない理由が私にはよく分からないです。なんだったら往復280円ぐらい、300円ぐらいの電車賃を割り引いてあげるぐらいの気持ちがあれば、ひょっとして、もっとお客さんを集めることができたのではないかと思うんですが、そういった考え方というのは、あまりされないですかね。今回の感謝祭で駐車場の問題というのは絶対出てきたと思うんですが、それについて、駐車場対策の中では、そういった案は一切出てこなかったかどうか、お聞かせいただきたいと思います。

○吉田副区長
 実は、駐車場、駐輪場問題というのはかなり深刻でございます。深刻というのは、実は、今の時点でも問題なんですが、工事とか作業とかというのは、やはり基本的にはこれから10年続くわけです。10年ぐらい続いていく中で、仮というような駐車場、駐輪場をどう確保するかという問題も含めて、時系列的にどう考えていくかというのは、ある意味で非常に難しいことだと思います。最終形については開発の中に組み込んでいくということができますから、それなりの協議で落としどころは出てくるわけでございますけれども、その中間過程を含めて、大変難しい。

 今、委員から御指摘があったような近隣の駐車場の活用というようなことについては相当検討しております。実は、近隣でかなり膨大な駐車場を持っているエリアがございまして、朝日新聞でございますが、朝日新聞の本社が築地に進出してまいりましたときに、東京都との協議の中で、市場の青果部も使用するというようなことも含めて、駐車場の附置の部分がございまして、まとまった台数の駐車場もございます。そういうものを借り上げて活用できないかということが基本なのでございますが、そういうことは検討しております。

 ただし、大変これは、築地の人に言っていただいても結構なんですけれども、結構わがままでございまして、道1本隔てただけで遠いというのが築地の方たちの、現場のお声なんです。今、現実の問題として、我々も、途中経過については、そんなぜいたくは言っていられないんだよという話をしながら、そういう近傍駐車場の借り上げ等を都市整備公社等を通じて活用してやっていこうというのは検討を続けております。ただ、今、現実の問題として、地元の方は、どちらかというと、すぐ遠いと言うわけです。駐輪場については、全区的に同じでございますけれども、地下に入るような駐輪場は使わない。道路に置いておく。こういう形になってしまうのが、中央区の現状でございます。それを、そういうこともなかなか言っていられないんだよ、きちんとやっていかなければいけないんだよということを、ある程度、地域の中で浸透させながら使っていく方向性というのは、必ずやらなければならない課題だろうというふうに思っております。

○中島委員
 どうもありがとうございます。それは、あくまでも感謝祭とか何かイベントがあったときに使う臨時駐車場という発想でいるんだというふうに思っているんです。私の発想はそうではなくて、要は、どこで車を止めても築地に来られるような流れをつくるべきではないかというところからの発想なんです。

 ですから、逆に言えば、前からお話をさせていただいているのは、第一駐車場231台を1,000台ぐらいの駐車場にできないかという話はしているんですけれども、そうすると、そこを拠点として、銀座や人形町、日本橋など、わざわざバスを走らせなくても、地下鉄で行ける。その帰りに築地に寄って物を買って帰れる、そういう流れがつくれる。だとしたら、途中にある昭和通りの地下とか、西銀座の地下にある駐車場も、そういうふうに使えるのではないかという発想なんです。逆に、それが大きな集客の方法になるのではないかなと思っているんです。

 今、場外において一番必要なのは、集客力をつけることだというふうに思っているんです。現状、集客というのは右肩下がりで、お客さんの数は減っているのかなという気がするんですが、それをどうにかしなければいけない、そのための集客方法がこの考え方の中には何も書かれてない。ただ、交通の利便性とか、ごみとか、中のターレーのことなどが書かれていたり、考え方は書かれていても、どうやってお客さんを呼んでくるかということが一切書かれていない。

 そのためには、1つは、やはり駐車場をうまく利用することも大きな手段ではないかなと。駐車場の割引をする代わりに、地下鉄の無料乗車券を発行するみたいなことも考えていただけないかと思うんですが、この辺はどうでしょうか。

○吉田副区長
 先ほど申し上げました答弁につきましては、実は、イベントのときだけを考えているわけではなくて、常時ということで近隣の駐車場の借り上げとかということは現実に考えております。これはイベントのときだけを考えていたわけではない。そういう部分で協議はしております。

 御質問の後段の部分でございますが、区内のいろいろなところの駐車場に止めたものが最終的に築地に回遊してくるような交通手段であったり、仕掛けであったりというものが考えられないのかという御指摘だと思いますけれども、これらについても、区内の交通のありようみたいなものについて、やはり江戸バスの在り方についても、来年度以降、具体的な検証もしなければいけませんから、そういうものと併せてトータルの段階で、築地の集客というものも、それは築地だけではなくて区内全域ということもありますけれども、そういったものを含めて検討はさせていただきたいと思っております。

○中島委員
 今、そういうふうに言われますけれども、現実に、問題は場外が早い時間に閉まってしまうということであって、結局、駐車場に戻ってきたときには物を買うお店がない。といいつつも、この考え方の中の12ページには、地元の方の意見として、営業時間はいずれは夜まで、業務用だけではなく地元客や観光客も意識したいというふうに書いてある。結局、今やっている人たちも、将来的にはもっと長い時間まで取り組んでいきたいというふうにここに書かれているんです。だとすれば、もう少し集客をして、駐車場を使って区内の観光をした上で物を買って帰るような流れをつくることが重要なんだというふうに思っているんです。そういう考えを持っている地元の方もいらっしゃるんだというふうに思っているんです。

 もう一つ思っていることは、豊洲市場から品物を買ってきて、そこで販売するわけです。というと、豊洲の値段よりも必ず高いものになってしまうというふうに思っています。これはどうしても流通上しようがないというふうに思っているんですけれども、だとしたら、場外で商売していくには、豊洲に勝るものを増やしていくしかないのではないかなと思っているんです。豊洲を通さない場外市場の運営を今後考えていく必要もあるだろうと思っているんですが、その辺はいかがでしょうか。

○吉田副区長
 この辺が大変難しいところだと思います。報告書にも書いてございますように、実は、営業時間というものについて、もっと弾力的に考えようとか、あるいは日曜日に朝市的なものをやるのもいいのではないかとか、そういう意見もございます。ただし、御案内のとおり、市場が休みのときは休みますということで、きちんと水曜日に休むというような慣習が長く続いている地域でございます。これまでやってきた築地というものの在り方の中で、そこの地域の方々が営業について、全体として、どういうコンセンサスをつくるかというところは、まだまだ、そういう意見はありますという段階が現実でございます。

 今、委員御指摘のような方向性について、むしろ積極的に考えるべきではないかというようなところは、いろいろ私どもの支援策を通じて地元に働きかけながら協議をしていくことだと思っておりまして、地元のきちんとしたコンセンサスがなければ、それは成立いたしませんので、そういう部分の話合いというような場所を適切に持てるように、私どもも地元と話合いをしていきたいと思っております。

○中島委員
 よく分かります。

 ただ、最初に吉田副区長が言われたとおり、市場跡地の開発は10年以上かかる。白い壁が10年以上ずっとあのような形で残る。そんな中で場外は生き抜いていかなければいけないとなると、いろいろなこと、できることはどんどんやっていくべきだろう、新しいアイデアもどんどん取り込んでやるべきだろうと。そうしないと、せっかく80年以上続いた市場がなくなってしまうかもしれない、中央区を支えてきた市場がなくなってしまうかもしれないというふうに危惧しています。今すぐできることもあるし、10年後に結果が出る場合もあるし、いろいろなものがあると思うんです。やはり地元の方も含めて、ぜひ新しいことに取り組んでいただいて、築地を残すような取組をしていただきたいなと思っております。

 築地まちづくりの考え方の中に歴史のこともずっと書かれていまして、先日、歴史ガイドブックを出していただいて、6,000部がすぐなくなったというお話をいただきましたけれども、あれをずっと見ても、単発なんです。一つ一つの説明はされているけれども、それぞれのつながりがない、ストーリー性がないというふうに思っているんです。やはり歴史というのは、ストーリーがあって初めて理解できる内容だというふうに思っております。そこがあるのが中央区のよさだというふうに思っているんです。それにつながっているのが築地の場外だろうし、それ以外にも銀座、日本橋、人形町といろいろな歴史がつながっているから、現存しているんだろうと。もう少し表現の仕方を、ストーリー性を持たせて分かりやすくしてほしい。

 例えば、海練所があったところは、勝海舟が砲術を教えていたというふうに言われていますので、そこには坂本龍馬も来ただろう。となれば、ここの区役所は土佐藩の中屋敷ですから、ここにも来ただろうし、千葉道場が京橋にあるから、となると、坂本龍馬が通った道というようなものも、なかなか限定するのは難しいですけれども、通ったかもしれない道みたいなアピールをするとか、もう少しまちぐるみ、区ぐるみで歴史をうまく表現して観光に役立てられないかなというふうに思っているんですが、その辺はいかがでしょうか。

○吉田副区長
 実は、やはり地図の上に展開すると、大変相当な数があるんです。1つの地図でいろいろな史跡を記していくと、重なってしまって、どうにもならないぐらいあります。今、おっしゃったようなことについては、これはやはり一つの考え方だと思いますし、私どももそういうものが必要だとは思うんです。この区役所の一角に坂本龍馬がいたということだけでも、やはり心躍る部分はあるわけですから、それは、今、道路上にどういうふうに表示展開するのかという部分と、それから、皆さんのスマホや何かに出る、例えばバーチャルな世界で表現するのかとか、工夫の余地はいろいろあるんだろうと思います。

 その部分について、私どもは、今回、本の森ちゅうおうを造りまして、基本的には、本の森ちゅうおうの1階部分で郷土資料館と京橋図書館の資料室の資料を複合的に生かしたコーナーを造っていきながら、そこを発信基地としながら、今おっしゃったような部分について、リアルなもの、バーチャルなものを含めて、そうした観光に向けた展開も考えていくようにしていきたいというふうに考えております。

○中島委員
 どうもありがとうございます。せっかくある歴史的なものをうまく表現して、地域の観光物として、うまく利用していっていただきたいというふうに思っております。

 それと、もう一つ、先日、水とみどりの課の方から御紹介を受けて見てきたんですが、リュウゼツランという、数十年だったり、数年に一度しか咲かない花が、アメニティと言われる築地川銀座公園のところで、6本と言えばいいんですかね、芽を出して花が咲きそうになっている。今から6年前に13メーターのリュウゼツランが浜離宮で咲いて、そのときに咲いたのが17年ぶりだというふうに言っていました。そういった自然をもう少しうまく利用して、アピールしてほしいなと。歌舞伎座の脇ですし、晴海通りに面していて、そこで休憩している人は何も分からず、たばこを吸っている人が多いわけで、そうではなくて、せっかくそういったリュウゼツランがあって、それが数十年に一度の場合もあるということなので、なかなか見ることができない。そこに遭遇することがなかなかできないというふうに思っているんです。自然を大切にしている区としては、緑が少ない分、そういったものに関しては、ぜひもう少しうまくアピールできないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。

○望月環境土木部長
 リュウゼツランの件でございます。

 委員言われたとおり何十年に一度と、私もそういったお話を伺っておりまして、実は、1週間に1度、月曜日に、定点観測ではありませんけれども、状況を確認しながら、花が咲いた際にはマスコミのほうにも連絡をというような形で御希望がありますので、そういった部分も含めて、中央区のほうから発信をしていきたいというふうに思っています。場所的に、あちらの公園は高速道路の上ですので、環境的にいいかどうかというのはあるんですが、リュウゼツランはそこの場所が合ったというような形の中で、今回、咲きそうだということで聞いておりますので、それについては、タイムリーな形で区として発信していけたらと思っております。開花したというのはまだ聞いていませんので、これからだと思っておりますけれども、そうしましたら、すぐにそういった部分の情報発信はしていきたいと。それはホームページも含めてでございますけれども、やっていきたいと思っております。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 資源がない区だからこそ、いろいろなものを表現していくべきだなと。歴史資源といったらたくさんありますし、さらに、緑の少ない区として名が売れている中央区ですので、ぜひそういったものはアピールをしていただきたいなと。そういったものを大切にしている区だということをやはりもう少し表現していただいて、それが全て、どういうわけか築地のそばにある。それでうまく築地に誘導できればというふうに思っているんです。

 ぜひそういったものを築地の活性化にも役立てていいただければというのを希望して質問を終わります。ありがとうございました。

○海老原委員長
 では、副委員長は委員席へお移りください。

○奥村委員
 それでは、初めに、築地のまちづくりについて伺います。

 9月28日付で送付された9月17日開催のまちづくり協議会の資料の中でも、また、これまでの委員会での御答弁などでも、中央区として一番懸念しているのが開発に10年、20年とかかってしまうとなると、その間に、場外市場も含めて、まちが衰退していってしまうことだということです。全体の工事を短縮するといっても、土壌汚染の調査や文化財調査、環境アセスメントなどもあり、なかなか先が見通せないということになると思いますが、工事が本格的に始まるまでの期間、また、文化財の調査の期間などの間に、築地のまだ調査をしない部分、工事が始まらない部分などについては、一時的にイベントなども開催できるような公園や広場として、住民の方、都民に開放していくというのがよいのではないかと思います。その点について御答弁をいただきたいと思います。

○糟谷副参事(計画・特命担当)
 築地の開発が本格化する、そのスケジュールなどを見据えながら、実際に工事に着手されていないエリアであるとか、そうしたところを区として何らか活用できるのかとか、あるいは地域の方々に対してイベントなりで活用できるような道はないのかという御質問だったかと思うんですけれども、実際に工事のスケジュールだとか、もろもろの調査だとか、そうした工程がかなり複雑であるということは聞いております。

 ただ、その中でも利用できるエリアというものは少なからずあるし、タイミングによっては、ある程度の面積が利用できる場面もきっとあるのではないかとは思います。ただ、具体的に、ここが借りられる、貸せるといった調整というのは、東京都のほうにその都度相談していきながらやっていかなければなりませんので、先ほど来議論がありました区の活性化だとか、そうした視点から、必要に応じて検討し、東京都も含めて関係者で調整を行っていくことかなと考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 では、スケジュールなどが分かれば、きちんと東京都とも話合いの場を持っていただいて、ずっとフェンスで囲まれているような状態はよくないということは前から御答弁でもあったお話ですし、開けられる、オープンにできる部分は何とかオープンにしていっていただけるように、ぜひしっかり協議をしていただきたいということを強く要望させていただきます。

 それと、文化財の調査の期間なども、発掘の様子が見られるように透明のパネルで囲って、パネルの部分に発掘の状況だとか、松平家の歴史や地域の歴史とか、そういうものを表示するとかして、その場に親しんでもらう、築地に人が少しでも流れるような、足を止めてもらえるような工夫もあるとよいのではないかなと思います。先ほどの話だと、工事の日程とか、詳細もまだということなので、こうしたことも今後の話の中でということになるかとは思いますけれども、ぜひそういうことも話合いの中に入れていただきたいので、その点についても御答弁いただきたいと思います。

 仮囲いの部分にディスプレーをつけて映像を流せるようなものも、今、あると思うんです。そういうものを設置して、工事の期間、また、もし公園として開放することができるとしても、公園として整備する間もまだ仮囲いは必要だということになると思うんですけれども、そういうところでパネルの壁面を活用して、観光の情報であったり、場外市場の情報を掲載するとか、そういう取組も同時に進めていただきたいと思うので、そういうことも併せて東京都に提案していただきたいと思うんですが、その点についても御答弁いただきたいと思います。

○栗村地域整備課長
 築地の跡地の工事が完了するまでの様々な活用方策、文化財のお話などもいただきましたが、いずれにしても、先ほどの答弁にもありましたとおり、特に文化財の試掘調査みたいなものについては、ある意味、短期間でどんどん変わっていったり、そこのルート確保みたいなところの中で、東京都との協議になるんですが、やはり安全性の確保ですとか、そういった観点の中でいろいろと課題を潰しながら、できるかできないかというお話になってくるかと思います。

 いずれにしましても、工事中にも人が訪れるようなという観点の中で、今後、東京都のほうとは協議をしていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○奥村委員
 協議はしていただけるということなので、安全性を確保しながら、何とか工事期間中の活用を、私は公園でいいと思っていますけれども、ただ、何かしら工事する際、公園として整備する際などでも、できるだけ築地のまちを経由して場外にも人が流れていくような活用をぜひ進めていただきたいということを強く要望いたします。

 次に、新築の住宅やオフィスビルなどへの太陽光発電の義務化という問題が、都政新報の10月26日の記事ですけれども、出ていました。東京都の環境局が2,000平米以下の新築の一戸建てとか集合住宅、オフィスビルに対して、太陽光パネルの設置を義務づけていくという検討を開始したということです。東京で中小建築物が占める割合は9割ということで、まちづくりという観点から、こういうパネルの設置の義務化ということがどういうふうに影響してくるか、今後、新築の物件を建てていくとか、そういった中で、どう影響をしてくるかということについて伺いたいと思います。こうした施策の必要性をどう考えているかということも、併せてお聞きしたいと思います。

○望月環境土木部長
 太陽光パネルの設置ということでございますと、これから法整備が検討された上で、国において、例えば建築基準法とか関連法令を含めまして、整備が必要になろうかと思います。先ほどの太陽光パネルとなりますと、実は、中央区の場合、あまり適していないといいますか、高層ビル等の日陰になってしまって、なかなかその効果、効率的な部分が難しいというような地域になっているというふうに聞いています。ですから、そういった状況を含めて、どのような法整備なり基準になるのか、今後検討される状況かと思っております。ただ、一律に全国的な法律の中でということになりますと、本区のような地域ですと、なかなか難しい部分があるので、もし意見を言う機会があれば、そういった点も含めて考えていただきたいというのは言っていきたいと思っています。

 いずれにしろ、今後のそういった検討の状況は注視してまいりたいと思っております。

 以上です。

○奥村委員
 いろいろ再開発で超高層のビルが建つことによって、もともとのビルよりもCO2の排出量が結果として多くなってしまうという話は、これまでも散々してきているところですけれども、CO2の排出量が増えていることに加えて、高層ビルが多いから、また、それで日陰が増えて、こういう太陽光パネルの設置が思うように進まないと。そういう意味では、やはり超高層ビル中心のまちづくりというのは、二重の意味で問題が大きいなと思いますし、こうした省エネ機器、太陽光パネル設置を義務づけていこうという環境に向けての前向きな検討がされる下では、やはり中央区のまちづくりも見直していくべきだと思います。太陽光パネルが十分に生かされるような、活用されるようなまちづくりへの転換が求められているというふうに私は強く思います。その点は、今後の環境面を配慮して、まちづくりを変えていくべきだということは述べさせていただきたいと思います。

 今後、また東京都のほうでいろいろ、この制度について進んだ際には、中央区でできるような施策、いろいろな方策も、ぜひ東京都も一緒に、また新たな省エネ機器、新しい機能を開発しているような事業者などとも協力しながら、何とか、とにかくCO2の排出量を減らしていけるまちづくりが進むように検討を進めていただきたいということを強く要望いたします。

 次に、歩行者天国など、道路の開放という問題について伺いたいと思います。

 現在、道路開放は区内全24か所で実施されているということです。京橋地域では銀座や入船、築地、新川などで12か所、日本橋地域では蛎殻町で1か所、月島地域では月島、佃、勝どき、晴海などで11か所、計24か所ということです。現在は、全体として道路開放は減少傾向だということですが、車両通行止めにして歩行者優先の時間を設けるということは、安全に歩行して買物したり、飲食、食べ歩きなどができる、あるいは観光客の誘致にもつながると思いますし、また、商店街のようなところ以外の住宅街では、安全な歩行空間の確保に加えて、子供の遊び場として活用していくと。子供の声が響くまちをつくっていくという意味でも意義あるものだと思います。

 この制度ができたときのもともとの発想ですとか、ニーズがどう変化していっているのかとか、現状の課題、そして拡充していくことについての検討などがあれば、ぜひ伺いたいと思います。

 この問題は、商店街などであれば商工観光課が関わるのかと思うんですけれども、もともと道路開放自体は文化・生涯学習課の所管になると思いますが、地域振興課ですとか、あるいは教育委員会とか、そういったところで道路をどううまく住民のために使っていけるか、まちの活性化などに使っていけるか、遊び場として活用していけるかなどという視点での話合いや思いというものがあれば、伺いたいと思います。

○岩田文化・生涯学習課長
 道路開放についての御質問でございます。

 現在、道路開放については、委員御案内いただいたとおり、区内24か所で実施されているところでございます。今、中央区の子供たちの遊び方の環境ですとか、そういったところも変わっているということもありまして、現時点では、各青少年対策地区委員会の方々に管理をしていただいているところであるんですが、利用されている実績というのはほとんどないというふうに聞いているところでございます。

 今後、それを増やしていくかどうかというところもあるんですけれども、警察のほうとも話をしておりますが、再開発をしていく中で道路環境も変わっていくというところと、先ほど言ったとおり、子供たちの遊び場の使い方というのも意識が変わってきているというところもあり、実績としても利用の頻度が少ない、ほとんどないというところもございますので、地域のニーズとか、そういったものを踏まえながら今後も検討していくところではあるかというふうに考えてございます。現時点で増やす予定はございません。

 以上でございます。

○田部井商工観光課長
 今、商店街というような言葉がございましたので、そちらについてお答えします。

 各商店街のほうで、そのようなお声等々、それから取組、活動というんでしょうか、そうしたことにつきましては、お声があれば、私どものほうでも、まず、どういったことを実施したいのか、お取り組みになりたいのかということをお聞きした上で、本来はやはり道路でございまして、交通のためのということになりますので、当然、そこには、先ほど文化・生涯学習課長が答弁しましたけれども、警察を含めて、いろいろな協議、それから必要な許可等々というものがございます。区道であれば、私どものほうの道路課等の許可もございますし、どういうことに対して、どのような許可が必要で、できる範囲はこうしたことですよ、できる対象はこうですよというような御相談には乗っていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○鷲頭地域振興課長
 私のほうから、実績扱いということで御報告をさせていただきますが、実際に今年度、日本橋浜町のエリアマネジメントの団体の方々から、トルナーレのところにございます緑道の使用ということで道路使用の許可を、地域振興課経由で提出させていただいたことがございます。このような形で、一般の公道として利用されている部分のみならず、緑道のような、道路環境の一部でありながらも、イベントなどで使用できるような場所の活用についても、まちの方々からいろいろと御相談いただいているところでございます。そうした御相談をいただいた際は、私どもも、事業の実施を含めまして、御対応させていただきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 なかなか利用されていないということで、なぜ利用されないのかというあたりの分析も必要なのかなと思ってはいます。子供たちの遊ぶ様子などを見ていると、例えばキックボードだったり、スケートボードだったり、ああいうものを自由に乗り回せるスペースが区内になかなかなくて、歩道なども歩行者が多くて、思うように遊べる場もないとか、そういう状況もあるので、短い距離ではなく、より距離を長く取るようにすれば、また活用の方法も変わってくるのかなと思ったりするんです。

 利用者がいないということだと、このままだんだんと消滅していってしまうということになっていくのかどうか。中央区はなかなか土地もなくて、遊び場もないとか、そういうところからすると、何とかうまく活用していく方法が、働きかけ次第ではあるのではないかというふうにも思うんですけれども、その辺りのお考えについても伺いたいと思います。

○濱田区民部長
 道路開放の活用ということでございます。

 まず、最初に申し上げておきたいのは、委員が先ほどおっしゃった24か所といいますのは、遊び場開放という形で、かなり昔でございますけれども、警察のほうから、主に日曜・祝日に、あくまでも遊び場開放として使っていいという形の許可をいただいているものでございまして、商工観光課長あるいは地域振興課長が申しましたのは、単発のイベント等で、例えば商店街とか地域の方が使う場合の道路占用許可といった観点でございます。

 遊び場開放でございますけれども、ちょっと想像も入る部分はございますが、私も子供の頃に道路上で、例えばろう石を使って何か描くとか、ゴム縄という、女の子とかがよくやっていましたけれども、そういう時代に、遊び場が少ないということで、道路を活用して、子供たちのためにそういった場を提供してきたという要素が必ず入っていると思います。

 時代の流れとともに、今、なかなか広場がない中ではございますけれども、やはり子供の遊びというものの中身がかなり変わってきて、今、そういった形の遊びをやっているのを見かけませんし、どちらかというと屋内でパソコンとかゲームとかといった遊びも増えているといった時代の変化もあろうかと思っております。この運用につきましては、各青少年対策地区委員会のほうにお願いしているところでございますけれども、実際に需要がないということから、先ほど文化・生涯学習課長がお答えしましたように、現在はなかなか活用というか、実績がないといった状況でございます。

 警察のほうとお話をした機会がございまして、やはり警察のほうとしましても、その当時はともかくとしまして、今の時代、遊び場開放という形での道路許可はなるべく出したくないといった意向を持っているようでございまして、正確ではございませんが、今、23区中、本区ともう1区ぐらいにしかこういう許可を出してなく、あとは廃止をしているといった状況でございます。そういったことから、いわゆる遊び場開放としての活用については、現状では、警察のそういった考え方もございまして、拡充といった方向の考えは難しいのかなと思っているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 都内でも、こういったものを設けているところが非常に少ないということは今知ったんですけれども、遊び場がなかなかない中で、何でこういうところがうまく生かせないのかなというのは、やはり私としては疑問でもあって、外で遊ぶ機会をこういうことで増やしていけるようなことが何かできればいいのではないかなというふうに思って提案もさせていただきました。

 あと、商店街の歩行者天国のようなものも、地域から要望がない限りは動けないということだと思うんですけれども、月島の西仲通りなども通行止めにして、結構にぎわう時間帯はたくさん人が歩いていて、広々と使えるということもあるし、例えば人形町の甘酒横町とか、ああいうところでも歩行者天国のようなものがあって、明治座のほうとか、浜町公園のほうまでつながって歩けるようなものがあると、それも気持ちがいいのかなと思ったりはするんです。

 いずれにしても、なかなか地域から声がない限りは、押しつけてやらせるわけにもいかないので、難しいんだろうとは思うところですけれども、できるだけ歩いて楽しめるようなまちづくりとか、道でも子供が遊んでいるような、子供の声が聞こえるような、そういうまちになればいいなという思いを持ってはいます。車ばかりが優先されるようなまちではなくて、やはり歩く人を中心に考えるようなまちづくりになっていけばいいなというふうに思っているので、質問をさせていただきました。

 終わります。

○海老原委員長
 それでは、副委員長席にお戻りください。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 第四回区議会定例会における委員長報告の取扱いにつきまして、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 それでは、委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。

(午後2時48分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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