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令和4年 築地等地域活性化対策特別委員会(2月15日)

1.開会日時

令和4年2月15日(火)

午後1時30分 開会

午後3時17分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 海老原 崇智

副委員長 奥村 暁子

委員 原田 賢一

委員 塚田 秀伸

委員 かみや 俊宏

委員 田中 耕太郎

委員 高橋 まきこ

委員 中島 賢治

議長 木村 克一

4.出席説明員

(16人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

溝口政策企画課長(参事)

糟谷副参事(計画・特命担当)

濱田区民部長

鷲頭地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

田部井商工観光課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

水野都市計画事業担当課長

福島まちづくり事業担当課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

黒須書記

坂和書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午後1時30分 開会)

○海老原委員長
 築地等地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告をお願いいたします。

○望月環境土木部長

 1 鉄道駅におけるエレベーター設置状況について(資料1)

以上1件報告

○海老原委員長
 ありがとうございます。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時32分です。自民党・新青会さん90分、かがやき中央さん34分、公明党さん34分、日本共産党さん34分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○塚田委員
 それでは、私から地域コミュニティ連携事業補助金についてお尋ねいたします。

 昨年9月の補正予算によりスタートいたしました、この補助金制度でございます。あれから半年が経過して、予定分も含めて、今年度内に10以上の案件が実施されると聞いております。私の住む地域の近隣町会などでも、この補助金制度を活用したイベントが行われ、多くの来街者でにぎわっているところを見ております。また、それとともに、地元の皆様が生き生きと活動される姿を見て、地域のにぎわいに非常に大きく寄与しているものであることを認識しております。

 そして、そこに限らず幾つか見せていただいた中で、今回、非常に興味深く見ておりますのが、各地域がそれぞれ個別に企画・立案されたわけでありますけれども、それぞれにまちの歴史や伝統など、そういったまちの沿革などを取り入れたもの、それから地域のボランティアであるとか、まちからの声を皆さんに伝えるというようなものが非常に共通していたのではないかなというところがすごく興味深かったわけでございます。図らずも、まちの個性や文化を由来としたものが大変多く、地元の皆さんもそれらを再認識するきっかけになったのではないかと。単なる地域の活性化にとどまらない、非常に意義深いものであるのではないかと考えております。

 まだ期中ではございますけれども、まずは、ここまでの実績と、そして、今述べたような観点などがありましたら、所感も併せてお聞かせください。

○鷲頭地域振興課長
 地域コミュニティ連携事業補助金につきましては、ただいま委員からも御案内がございましたとおり、今年度、今の時点で約10の町会から御申請をいただいておりまして、ここにもう少し追加されるかなということを考えているところでございます。

 こちらの補助金につきましては、コロナ禍におけます地域の活性化という観点から、町会・自治会の方々が他団体と連携して取り組む事業に対しての補助を行うということで、そういった観点で申しますと、これまでなかなかこういった補助金関係、事業を行うに当たっての補助金の活用の実績がなかった町会から御申請をいただく機会が非常に増えたということは、私どもも認識しているところでございます。また、それと併せまして、これまで町会・自治会単独で行われるものに対して補助をしていたというのが実態としてございますけれども、そこに新たに連携先として、様々な団体が本当に多くございます。そうした各種団体との連携ということを促進するという観点でも、本事業につきましては大変意義深いものであると認識しているところでございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 ありがとうございます。

 まさに、町会だけだと、なかなか新しい考えができない、あるいは、自分の地元では当たり前だけれども、外から見るとすごく新鮮であるとか、こういう観点はやはり大変大事なんだろうなという思いでございます。これまでにも売上げ貢献に資する商店会との連携などはありましたけれども、さらには、今後、地域コミュニティの活性化であるとか、さらに深化するとか、それから、まちの個性、地域の結びつきについて考えるような観点、こういったものがあってもいいのかなと考えております。

 今般もありましたエリアマネジメントの団体であるとか、あるいはその土地に旧来から根差している企業、そして、今おっしゃったように、これまでにないパートナーと連携することで新鮮な視点が生まれてくる。そういったまちの美点の掘り起こしであるとか、あるいは将来について考える下地になるような大変有意義なものであると考えております。連携団体の範囲を広げるとか、今言いましたようなエリアマネジメントであるとか、今後やはりこういった展開は非常に大事だと思うんですが、今般認めていたものと、今後さらに何か広げていくようなビジョンといいますか、お考えがあれば聞かせていただければと思います。

○鷲頭地域振興課長
 地域コミュニティ連携事業補助金の町会・自治会の連携先についてですけれども、こちらにつきましては、既に現時点で区内の事業所ですとか、また団体ということで、非常に広範に定義をしているものでございます。ただいま委員からもお話がございましたような、いわゆるエリアマネジメント団体ですとか、そういったところについても、その団体の中に含まれてくるということで考えているものでございます。

 また、そうした意味では、地域コミュニティという観点で申しますと、やはり町会・自治会というのが非常に核となっておりまして、重要なものであるというのは私どもも認識しているところでございますけれども、元来、特に区民部関係の諸団体につきましては、例えば商店会ですとか、青少年対策地区委員会ですとか、地域スポーツクラブといったようなところについては、もともとコミュニティ的側面が非常に強いものであるということも考えているところでございます。こうした連携をより一層推進していきますとともに、また、エリアマネジメント団体につきましては、地域を面的に捉えるという観点におきましては、地域コミュニティの核である町会・自治会と性質が非常に近い部分があると考えているものでございます。こうした団体との連携につきましても、より一層推進してまいりますよう、私どもとしても取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○塚田委員
 ありがとうございます。

 今般も、エリアとしてはかなり広かったんです。それをどういうところまでお願いが広げられるか、逆に、町会側からも少しずつ、ああいう企業でも大丈夫なんだろうかというような、エリアを自ら広げていく、そういった発想で広げていくようなことも大事なのかなというところです。既に来期の実施を予定されている町会も多いと聞いておりますし、区内全域で、この補助金への注目が非常に高くなっていると聞いております。コロナ禍により、まちの状況が大きくさま変わりしつつある地域もございます。今後は、住民をはじめ、各種団体や企業など、地域が一丸とも言える連携の必然性を感じております。そういった観点もどうぞ視野に入れていただき、地域の活性化に資するべく、引き続き遂行していただくように、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 それでは、私のほうから、報告事項に関連して、まず1点お伺いします。

 鉄道駅のエレベーター設置につきましては、おおむね完了が近づいているという喜ばしい報告だというふうに思います。改めてですけれども、毎年御報告をいただくたびに、東京メトロやJRの前向きな姿勢もあって、ここまでたどり着いたなという印象を持っているんですが、この後、一応形としてはエレベーターやバリアフリー設備の設置が完了するという見通しがついた中で、その次のステップとして、どういったものを目指していくべきなのか。これは第一義というか、当然のことながら、鉄道事業者やサービス提供者が取り組んでいく、考えていくべきことなんですけれども、区として、自治体として、例えばこういったことだったら支援できる、また、こういったことをJRやメトロにもお願いしていくというような方向性をお持ちでしたら、お知らせいただきたいというふうに思います。

 具体的な問題点として、いろいろなところにエレベーターや階段昇降機などがつけられまして、行きにくい場所や行けない場所というのはどんどん減っているというふうには思うんですけれども、やはり後づけであるがゆえに、かなり大きく迂回をしなければいけないような駅ですとか、実際にそれを使うとなると相当な労力を要するだろうなというふうに想像される場所や、実際に障害者の方や高齢者の方からそういう御指摘を受けるような駅も、残念ながら、あるというふうに聞いております。

 あと、これは以前もお話ししたかと思いますが、近年見ておりますと、健常者、私自身も含めて、本来は階段やエスカレーターに乗るべきなんでしょうけれども、目の前にエレベーターがあったら、誰でも乗ってもいいということですし、実際乗っている方も大勢おられるということで、造れば新しい需要といいますか、使いたい方も増えてきているというようなことも感じます。ですので、一通り普及したら終わりという姿勢ではなくて、さらに利便性や安全性を高めること、さらには、健常者といっても高齢者が当然増えていく社会でありますので、健常者が利用しやすいような仕組み、エレベーターを中心に、鉄道駅ですとか、大規模施設に対する支援のお考えがあったら、お知らせいただきたいと思います。

 あわせて、これも鉄道事業者が行うべき問題だというふうに思いますが、ホームドアの設置に関しては、本区の場合はほぼ地下鉄駅なので、完了しているというふうな認識でおりますけれども、ホームドアの設置状況等のデータ、本区内は100%ということであれば、それも含めて、データがもしあったら、お知らせをしていただきたいと思います。こういったバリアフリー化が完成していく中で、次は、当然、安全性をより高めていく、事故防止、ましてや大きな事故防止といった点からいくと、ホームドアの普及も併せて行っていかなければならないと思いますので、そういった観点でお知らせをしていただきたいというふうに思います。

 エレベーター等設置状況に関連して、以上の点をお願いいたします。

○三留環境政策課長(参事)
 鉄道駅のバリアフリーについてでございます。

 委員御案内のように、階段昇降機等を含めて、一定のバリアフリーは担保されていて、かつエレベーター等の垂直のバリアフリー経路を、1経路を含めて確保できるようにというのが今回の御報告でございます。

 バリアフリーが確保されている、その先はどうするんだという御質問だと思いますけれども、1経路が確保されていればいいということではなくて、先ほど委員御案内のように、利便性の問題、それから安全性の問題、大きな道路を挟んで反対側のエレベーターに乗りに行かなければいけないとか、そういった状況も発生しておりますので、鉄道事業者によっては、必要なところに関しては2つ目のバリアフリー経路を検討または設置しているところもあるようでございます。そういったことも含めまして、利用者の方の利便性、安全性を含めまして、今後も、1経路だけではなくて、別経路が確保できるのであれば、そういった要請もしていければと思ってございます。

 それから、2点目のホームドアについてでございます。

 設置状況ということでございますが、大変申し訳ございません。今回の御報告の中にホームドアの記載はないのですけれども、現在、まとめさせていただいております中央区総合交通計画のほうでは御案内をさせていただいておりまして、28駅中11駅でホームドアの設置が完了しているところでございます。銀座駅のように銀座線、丸ノ内線、日比谷線等の複数路線が乗り入れている駅につきまして、日比谷線はまだホームドアが設置されてございませんので、こういった駅に関しましてはカウントをしてございませんが、完全にホームドアが設置されている駅は11駅というような状況でございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 具体的な話よりも、当然、1経路目のバリアフリーが確保できれば、2経路目はより安全性、利便性を高めるといった思いは同じでございますので、区としても、これは鉄道事業者にお願いしていくというような姿勢になってしまう部分も多いとは思いますが、引き続き情報の交換等を進めていただいて、場合によっては、区から協力できる部分があるのであれば、積極的にやっていただきたいというふうに思います。

 ホームドアについては、28駅中11駅ということで、思ったよりも少ないんだなと。私は、もう少し整備されているのかなというふうに勝手に勘違いをしておりました。

 ホームドアも同じ構造でありまして、先ほどの繰り返しになりますが、当然、事業者、鉄道会社が主体的に行うべきものではありますけれども、実際に利用されるのは区民であり、区に御商売や観光でいらした方ということでありますので、区としても、やはり積極的に、協力できることがあるのであれば協力していく必要性はあると思いますし、今御答弁にありましたように、本区の場合、銀座駅のように古くからの繁華街ということで、ホームや駅構内がかなり密集していて、新しいものを造るのが難しいという物理的な事情はあると思いますが、関連の近隣の再開発ですとか、必要な工事等に応じて、区でも協力できることは全面的に協力していっていただきたいというふうに思います。

 次に、議題として、観光・商業について1点、大きな論題でお聞きしたいと思います。

 コロナウイルス感染が発生して、もう2年という時期でございます。この間、本区の観光を中心に、商業全般に大きな影響や、一部業態はダメージを受けているというふうに思います。この後、収束できたと仮定しても、お客様である利用者とかが戻ってこないのではないかというのが非常に大きな懸念事項であるというふうにも思います。そういった中で、変化、場合によっては業態の転換を求めているような会社も、規模を問わず、あるわけです。本区として、そういった業態の転換、特に観光業や飲食業等ですけれども、少しずつ形を変えていかなければならないものに対して、できる支援、今、制度融資、お金の面での支援等はかなりバックアップしていると思うんですが、それ以外で、そういった環境の変化、特に業態の変化、区としてはECサイト、eコマースへの支援というのは、正直言えば、そんなに大きくない額で行っているのは知っております。そういったものをより大規模に進めていったり、データも求めていく必要性があるのではないかと思うんですが、コロナ後も見据えた観光・商業を中心とした業態の変化へのお考えをお知らせしていただきたいというふうに思います。

 例えば、本区が作っている観光プロモーションのビデオを先ほどもちょっと見たんですけれども、完全にインバウンド需要目的だなと。外国人のお客様が区内を回遊するようなものでありまして、当然、将来的には外国人のお客様にも戻ってきていただくということなんですけれども、収束したとしても、残念ながら、向こう1年、2年は、コロナ前と同じような状態にすぐにはならないだろうというふうに思いますので、そういったものも含めて、変更しなければいけない、アピールしていくポイントだとか、内需も拡大していかなければいけないだろうし、今まで、コロナ前とは違う観光や商業のアピールポイントや情報発信を変えていくような取組といったものがあるのか否かについて、総合的な見解をお知らせいただきたいと思います。

○田部井商工観光課長
 委員おっしゃったとおり、今後のことを考えたときの懸念は、私どもとしても、やはり持っているところでございます。確かに、コロナがこの先どういうふうに展開していくのか、いつ収束するのか、収束した後にどのような変化があって、我々としても、また、まち、事業者の方それぞれがそれにどうやって対応をしていくべきなのか、そうしたことを区としてもしっかり捉まえながら、様々な施策、事業を展開していかなければいけないというふうには考えてございます。

 また、業態転換についてでございますけれども、こちらにつきましては、例えばお金という面からすれば、国ですとか、東京都ですとか、そうしたところの手当、支援がございます。また、私どものほうとしても、先ほど委員からも御紹介がございましたけれども、幾つかそうしたこともやっております。融資を含めて、それから相談ということでございます。それから、何よりも業態転換につきましては、こうした環境の中で、やはり我々としても、例えば東京都、商工会議所、そうした関係団体とも密に連携をしながら、お互いにできること、連携してやっていくべきことを今後も積極的に模索していきながら、事業を進めていきたいというふうに考えてございます。

 まさに、特に外国人観光客はどうするんだというところで、この先、確かに、しばらくは難しいかなというふうに思っております。そうした中で、今も、いわゆるまん延防止等重点措置という期間ではございますけれども、今できることとしては、国内ないしは都内、区内の方々に向けて、新たなこの地域の魅力、中央区の魅力の発信を考えていかなければならない。例えば、これまでにないオンラインを使った情報発信で新たなアピールといいましょうか、そうした方々に再発見をしてもらえるような取組は今後も引き続き考えていくべきだろうというふうに思っております。具体的にどうするんだというところにつきまして、今、なかなか答えを持ち合わせていないところでございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、我々だけではできない部分もございますので、そうした関係団体とも連携をしながら、全般的、総合的に検討をして展開していきたいというふうに考えてございます。

 いずれにしても、今後、コロナの状況をしっかり見定めながら、その都度、その時々に応じてしっかりと対応を取ってまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 御答弁ありがとうございます。

 本当に答えのないお話ですし、一口に業態転換と軽々しく言っても、そんなことは簡単にできるものではないと思っております。業態転換、一部という形であったとしても、実質的には新しいビジネスを始めるというようなケースも多いでしょうから、これは起業、ニュービジネスの支援といった取組ももっとやっていかなければいけないのではないかというふうに思ったりもします。

 本区の場合は、江戸開府以来、明治期以降、商業の中心として栄えてきて老舗や大企業もいっぱいあるということで、今現在はなかなか新しいビジネスがどんどん生まれるような場所ではないかというふうに思いますが、コロナ禍を契機に、新しいまちの取組、新しいビジネスや観光を推進していくような力強い施策や方向感は、やはり持っていかなければいけないのかなというふうに思っております。具体的な方法については、私のほうもいろいろ勉強させていただき、また改めて提言させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

○高橋(ま)委員
 よろしくお願いします。

 私からも、まず資料1に関連してお伺いしたいと思います。

 資料1の中で、鉄道駅におけるエレベーター等設置状況調査表というところで、バリアフリーが未整備であるという状態の駅が2つ、東京地下鉄の八丁堀駅と銀座一丁目駅ということで挙げていただきました。八丁堀駅については、日比谷線のホームから改札に下りるところにバリアフリー整備がされていないという状況、また、銀座一丁目駅については、改札から地上への部分のエレベーター整備が予定というところで、未整備であるということを確認させていただきました。特に、八丁堀駅については、昨日の環境建設委員会でも質疑がありましたけれども、本年12月にオープン予定の本の森ちゅうおうへのアクセスの拠点となることからも、本区において非常に重要な駅となるというところが今後の方向性としてもあるというふうに思っております。

 そうした中で、今回の報告にあります八丁堀駅、また銀座一丁目駅は銀座の中心にございますので、この2駅の状況については、やはり懸念が残るところでございます。さきの八丁堀駅ですが、人形町駅をはじめとする日本橋地域からのアクセスや築地駅周辺からのアクセスというところでは、やはり日比谷線がメインになっている中で、東京地下鉄として整備が困難だという状況については、昨日の委員会で細かに御報告いただきまして、現状がよく分かったところではございますが、やはり現在も、八丁堀駅ですと、駅の改札からホームへ人がサポートしていると。また、混雑した中で可動式のものは運用が難しい、人が混んでいる時間帯は使いにくいといった現状もあるというふうに感じておりますし、そうしたお声もいただいています。

 この状況の中で、中央区としては、移動にエレベーターを必要とされる区民の方々に向けては、どのようなアクセスのサポートをしていくというお考えがあるのかという点、八丁堀駅、銀座一丁目駅、それぞれについて、鉄道利用の場合と、また移動のトータルサポートとしてという面で、お考えをまずお伺いしたいと思います。お願いいたします。

○三留環境政策課長(参事)
 バリアフリーに関しての区民の皆様へのサポートということでございます。

 委員御案内のように、昨日の委員会でもお話をさせていただきました。東京メトロ、事業者側としましては、バリアフリー経路のエレベーター設置に関しては、諸事情がございまして、現在は一時中断しておりますけれども、今後も新たな方策を検討して、その経路に関しては確保していきたいというふうなことは聞いてございます。

 それを踏まえた上で、区としてどのようにサポートをしていくのかということだと思いますけれども、先般から申し上げているとおり、現在、総合交通計画を取りまとめておりまして、この機会に、いろいろと鉄道事業者、または鉄道事業者に限らず、バスの事業者でありますとか、そういった交通系の事業者といろいろと情報交換する機会がございます。鉄道駅であれば、先ほどのバリアフリーであるとか、そういったものも含めて、いろいろと情報交換をさせていただきながら、利用者に対する利便性の向上の一つとしましては、やはりエレベーター、先ほど前委員からもありましたように、どうしても後づけになってしまうということで、バリアフリー経路の御案内であるとか、そういったものも含めて、分かりやすい御案内をお願いしているところでございます。そういったところでは、都の交通局も、基準に基づいて、またはメトロも御案内をしていただいているところではございますけれども、なかなか利用者にとって分かりづらいところもあるようですので、そういったものに関しましては、引き続き要請をしていきたいと思ってございます。そういったことで、トータル的に、鉄道事業者に限らず、交通事業者との情報交換に今後も努めていきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 御丁寧にありがとうございました。

 まさに、今おっしゃっていただいた点も重要な点でして、例えばお子様が生まれたら、ベビーカーを使い始めるであるとか、おけがとか障害によって、準備をせずに急に車椅子が必要となったりといったケースがあった場合に、今までどおりのことが明日または近い日で急にできなくなったときにお困りになるということもあると思います。また、今度、本の森ちゅうおうへのアクセスを初めて検討していく、これまで八丁堀に行ったことがなくても、図書館を利用するということで移動を検討されるといったこともあると思います。区内移動を含めた経路の御案内、バリアフリーの情報が必要となった方、それは子育ての窓口であったり、障害者福祉の窓口であったりというところの連携もあると思うのですが、区でできる情報提供と、また支援というところは、駅でできる現実的な工事以外にもいろいろな方法があると思いますので、今おっしゃいました情報交換や要請というところ、ぜひ引き続き、できるところを取り組んでいただいて、区民の皆様または来訪の皆様のアクセスのサポートをお願いしたいというふうに思います。

 駅が便利になっていくという中では、全国的に、地域、地元の自治体と一緒に、改修等の契機、タイミングを捉えながら計画実施を進めていった駅は、やはり地域や訪れる方々から、駅が便利になったというお声が上がっているという事例が非常に多くございます。民間の事業者ですと、やはり数字の規模感で、例えば在勤の方とか、来訪の方を中心に進めるという面もあるかと思いますので、自治体として、お住まいの方の目線も大切に、こうした働きかけを続けていただくという点を引き続きお願い申し上げます。

 今、おっしゃいました情報交換の機会があるという中で、中央区では、地域活性化とも非常に密接な関係ですが、中央区地域公共交通会議及び交通戦略部会という会議が行われておりまして、総合交通計画の取りまとめに際しまして、非常に細やかに進めてきていただいているというところを確認いたしました。この中で、令和3年6月開催の議事の中で、コミュニティバスや路線バスは採算を取ることに加えて乗務員の確保が難しく、今後、より厳しい状況になると考えている、この2点について、うまく調整をしてほしいといった御意見がございまして、中央区の事務局側で、その点について認識しているというふうに回答されているところを拝見いたしました。こうした考え方は、中央区が来年度、令和4年度予算で掲げられていますサステナブルシティ中央区を目指してという考え方の実行としても、非常に重要であるというふうに拝見しておりました。

 コミュニティバスの採算という点では、中央区の江戸バスに毎年1億円ほどの経費負担があるという御説明をこれまでの委員会でも伺ってきたところではございますが、広告収入や運賃収入はどういった規模感で、現在の収支としてはどのような状況であるかというところを、この認識という点からつながって確認をさせていただきたいと思います。お願いいたします。

○三留環境政策課長(参事)
 江戸バスについてでございます。

 申し訳ございません。収支の細かい数字が今日は手元にございませんので、概数でお話をさせていただきます。江戸バスにつきましては、運行開始以来、乗車人数のほうに関しましては、実際には右肩上がりで、毎年、乗車人数が、若干ではございますけれども、伸びていたというような状況でございます。コロナの影響を受けまして、令和元年度、やはり7割から6割に乗車人数が減ってございます。こういった影響もございますし、その前にバスの入替え、それから運賃収受システムの入替え等々で若干補助金が増したかなというのが令和元年、2年だったように思ってございます。そういう中で、乗車の収益も、乗車人数に連動して伸びていたわけではございますけれども、その部分ががくんと落ちた状況の中で、そういったものも含めまして、区のほうの補助金である程度賄っていくというような形も含めまして、現在、継続をしているところでございます。

 とはいいながらも、事業者側のほうも、バス運行経費でありますバスの突発的な修繕がなかったであるとか、そういった御努力はされておりまして、大幅な増にはなっていない。若干上がっているかなというような状況でございます。委員御案内のように、年間1億円超えの補助金を投入しているわけでございますけれども、交通不便地域で高齢者の方の足となり、公共施設への連絡を補っているということであれば、それはそれで有意義なことだと考えてございます。そういった中で、江戸バスですけれども、今後、その運行経路、ルートについて、補助であるとか、バスの増車、そういったものも含めながら、今後検討をしていかなければいけないと認識しているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ただいま伺った中で、考え方と取組の方向性について詳しく教えていただいたところではございますが、広告と運賃の収入の規模感というところで、補助金を出している部分は理解したのですが、継続的にやっていくことが必要であるという意見を捉えた認識の下、入ってくる部分というのは江戸バスではどのぐらいかという規模感です。細かな何円という数字でなくて構いませんので、規模感がお分かりでしたら伺いたいと思ったのですが、お願いいたします。

○三留環境政策課長(参事)
 申し訳ございません。

 収入のほうにつきまして、委員御案内のように、広告、ラッピングであるとか、ネーミングライツであるとか、そういったものも含めて、事業者側のほうで頑張って広告を取っているところではございますけれども、こちらのほうもなかなか、広告を出す側の事業者も厳しいような状況で、継続していただいているところに関しましては継続がなされているんですが、なかなか新規の契約にこぎ着けないというのが現状のようでございます。そういった広告収入であるとか、運賃収入を差し引きまして、計算されて出しているのが区の補助金でございます。そういったものも含めて、本来であれば、今後規模を拡大していかなければいけないのかなというところではございますけれども、やはり今のコロナという状況の中で、いろいろと難しいところはあるようでございます。そのように認識してございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 よく分かりました。収支が計算された上での1億円の支出というところですね。私の理解が不十分だったところもあったかと思いますが、確認させていただきました。こうしたところは、中央区がサステーナブルな予算というところで、今後も予算特別委員会等で確認しながら、支出、収支に対する補助金が妥当であるかというところは勉強していきたいというふうに思っております。

 さきの中央区地域公共交通会議及び交通戦略部会の開催ですが、中央区のホームページを拝見したところ、次回の開催が2月下旬とございました。こちらがいつの開催予定であるか。迫っているかと思いますので、決まっているのか。また、この会議の公開についてはどのようになっているかという点を確認させてください。

 この中で具体的に、次回については、江戸バスの運行ルートについて今年度の調査結果を報告とございますので、この2月下旬の会議に際しての報告は御用意されているのではないかと思います。現時点でお答えいただける範囲で構いませんが、どのような御報告を用意しているのか。また、その御報告を、総合交通計画もあると思うんですが、今後、どのように江戸バスルートの検討に生かしていくかという方向性についてお伺いをしたいというふうに思っております。

 地域公共交通は、これまでもお話があったように、安心・安全というところで、全ての区民の方々、また訪れる方々に広く関わる重要な、住んでいる方にとっては暮らしに密着したものであるというふうに理解しています。やはり幅広い区民の方々の意見が反映される会議であるべきだというふうに、個人的にも思っております。その中で、構成員で住民代表の方がいらっしゃるかと思うのですが、その方々の構成員は女性が何%を占めているのか。また、区民のボリュームゾーンである年代、三、四十代の年代の方は何%を占めているのか、この構成員について教えてください。お願いします。

○三留環境政策課長(参事)
 現在行っております地域公共交通会議についてでございます。

 次回の開催ということでございますけれども、今週末、2月18日を予定してございます。こちらの会議は、コロナ禍ということもございまして、対面がなかなか難しい中、とはいいながらも、対面とウェブの両方を併せまして会議を開催してございます。実際には、これまで、傍聴ということも含めまして、そういったものに関しましては行ってございません。

 それから、次回に御報告する江戸バスの報告内容ということでございます。今年度の予算を計上させていただいております江戸バスのルートの検討調査ということで、その一環で、実際に江戸バスの利用者のアンケートを取ったり、それから、調査員がバスに乗車しまして、利用者がどのバス停から乗ってどのバス停で降りたとか、そういった調査を実施してございます。そういった調査結果の御報告、それから、今年度、令和3年度に実施しました中央区政世論調査でも江戸バスに関する項目を上げさせていただいておりますので、それをまとめた御報告、こういったものを含めて、次回の会議で御報告をさせていただくという内容になってございます。

 今後の方向性でございますけれども、今回そういったものを御報告させていただきまして、来年度以降、実際にルートについて御検討をいただくというような形かと思っております。ルートにつきましては、これまでも各委員会であるとか、一般質問でいろいろと御意見もいただいているところでございますけれども、先ほども申しましたとおり、予算の規模感、それから交通不便地域といったものを総合的に勘案して、現状では、晴海の環状2号線が開通する、それから、晴海五丁目のHARUMI FLAGがまち開きをする、そういった状況の中で、ルートの変更というものを現在考えているところでございます。

 それから、構成員の住民代表の方について、日本橋地域、京橋地域、月島地域、それぞれの地域代表ということで、連合町会長に御出席をいただいているところでございまして、現状の住民代表の構成員の中では、女性はゼロでございます。3名中3名が男性でございます。それから、年齢的な構成比、30代、40代の方の構成比という形でいきますと、住民代表ではゼロでございます。とはいいましても、鉄道事業者であるとか、関係官庁等々の構成員を含めますと、申し訳ございません。今、手元には詳細なものがありませんけれども、女性委員の方もいらっしゃいますし、年齢的にも若い方が参加されているという形で、今、会議体を開催してございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございました。

 次回の開催について確認をさせていただきましたが、非公開で傍聴できないという点で、さきに申し上げましたように、やはり暮らしに密着したものであり、誰もに関わると言っても過言ではないところが地域交通でございます。そうしたところから、今回、ウェブも含めたハイブリッド開催ということで、コロナの感染の不安がない中での傍聴というのは、私は実現可能だと思いますので、オンラインだけでも公開されて、関係ない方はいないとさきに申し上げましたけれども、関心がある方々、関係のある方が、どのような会議で話し合われ、どのような計画が取りまとまるかというところについて参加できる機会を増やしていただきたいという点から、この会議の傍聴、公開ということを要望したいと思います。

 また、ルートの検討については来年度に予定しているというところで、江戸バスルート検討というところで、環状2号線の開通と晴海五丁目のまち開きに対応するという変更について具体的に御答弁いただいたところです。昨日も質疑がありましたが、私どもの会派は、やはり本の森ちゅうおうへのアクセスというところが重要ではないかということで、江戸バスであれば、南循環が八丁堀のバス停を通過するようなルートの検討を具体的に要望させていただいたところではございますが、同様に、さきの資料1のように八丁堀駅の困難があるというところも踏まえまして、総合的に、区民の皆様にとって、より江戸バスが有意義なものとなるようなルートの検討というところも引き続き要望させていただきたいと思っております。

 また、この会議の構成員ですけれども、女性と三、四十代の方は、住民代表としてはいらっしゃらないということを教えていただきました。地域交通という点では、誰にも優しく、また安心・安全であることが大切な責務であるということは、私自身も鉄道会社の一員として強く自覚してきた点でございます。この視点を持って多様な区民の意見を集め、それを生かすという会議が行われ、計画となるようにということを要望させていただきます。

 続きまして、こちらは築地等地域活性化対策特別委員会ですので、築地に関して質問をしたいというふうに思っております。

 昨年の11月、東京都にて、築地地区都有地活用事業の実施方針の方向性についてという内容が詳しく取りまとめられたようです。東京ベイeSGまちづくり戦略との連携ということを冒頭に記載しながら、この令和4年、非常にまた大きく動いていくというところを確認いたしました。環状2号線は令和4年度に全線開通を予定、また、築地川等の整備計画、河川整備計画も現在パブコメを3月4日まで受付中ということで、まさに今、動いているところだなということも、この中で確認をしてきました。令和4年度の事業者募集に向けて具体的になってきた内容だというふうに、この方向性の資料から拝見いたしましたが、中央区としては、全体をどのように受け止めていらっしゃるのかという点を伺いたいというふうに思います。

 また、この中で、まずはにぎわいの先行的な創出をというところで、にぎわいを先行的に創出し、さらに本設整備後は、本格的なにぎわいというところで、にぎわいという言葉がキーワードであるということも確認したのですが、この整備箇所について、都は指定しないということも明言されている中で、事業者主体で進んでいくということを拝見したところでもございます。地域の中では、こうした方向性について取りまとまっている中、コロナの影響も受け、築地地区まちづくり協議会の開催がなかなか難しいという状況の中で、協議が不十分だと感じる、不安であるといったお声も聞いたところでございます。こうしたところから、協議が不十分であったり、先送りになっていると感じている方がいらっしゃるという点について中央区はどのように考えているかという点、また、今後の中央区としての検討や進捗に影響はないのかという点についてもお伺いをしたいと思います。

 以上、お願いします。

○糟谷副参事(計画・特命担当)
 まず、私から実施方針の方向性ということで、先般、東京都が発表した内容に関して、中央区として全体の受け止めに関してお答えさせていただきます。

 今回の実施方針の方向性、公表された内容は、あくまで方向性ということですが、これまで我々が要望として東京都のほうに提出してきた内容がかなり反映はされているのかなというふうに認識してございます。要望を逸脱する内容ではなくて、地元に大きく寄り添った形になっていることは評価したいというふうに考えてございます。

 次に、まちづくり協議会が延期になってしまったりだとか、協議が不十分であるとか、先送りになっていると感じている方がいらっしゃるということに対する受け止めですけれども、先ほど申し上げたとおり、我々がこれまで繰り返し要望してきた内容がかなり具体的に記載されていて、また並行して、東京都に対しても折に触れて我々も要望書の内容を繰り返し伝えるとともに、地元の状況だとか区の考え方もしっかりと伝達していた結果が今回の方向性につながってきているのかなとも考えております。そうした意味で、東京都とのコミュニケーションをしっかり図っているというふうに考えておりますので、その点はしっかりと進めているところでございます。

 以上です。

○吉田副区長
 にぎわいの部分についてでございますけれども、基本的に、これから10年間ぐらい、工事区画が出来上がってしまって、そのままでは困るということを東京都として配慮してくれて、ある種、にぎわいのエリアというものをちょっとつくっていいよと。そこのところをどういうふうにつくるかについては、東京都は指定しないと言っているわけです。事業者と地元と、当然、私ども地元区もでございますけれども、そういったところで、基本的には、その部分を考えていける領域だというふうに考えておりまして、私どもは、この在り方について高く評価している部分でもございます。

○高橋(ま)委員
 力強くおっしゃっていただいて、非常に安心したところでもございますし、今おっしゃっていただいた、中央区としてはしっかりとそこに関われるというところを私も地域の方々にお伝えしていきたいというふうに思いました。

 また、交通の面も、これまでも交通結節点というところでお示しいただいてきた中ではございますが、やはり首都高の計画が次々と具体化され、説明されてきた中では、首都高晴海線、こちらは地下工事で未着手ではございますが、具体的にアタッチの通過するルートが示されたところに関しては、中央区については、どのような準備、認識をしているのかといったところ、何か影響や捉えていらっしゃることがあれば、この点も伺いたいと思います。1点お願いいたします。

○吉田副区長
 首都高晴海線については、東京都から、ある意味で具体的に、延伸したいということについては案があるわけですが、それをどういう形で現実にすり合わせていくのかという問題については、まだ詳細が示されているわけではございません。

 ただ、御案内のとおり、隅田川を地下部分で越しながら現状の掘り割り部分に接続するという形になりますので、これは私どもにとっては大問題でございまして、市場橋公園、それから、あそこにございます保育園の問題、それから築地社会教育会館の問題、そういった部分について必ず関わってくるところでございます。

 これらについて、私どもとしては、その詳細な部分を検討する時間はこれからでございます。そういったものについては、今の計画、線形をどうするかという計画がはっきりしないことには、我々はそういう計画も立てられませんので、その部分について、今後、協議をさせていただきます。この部分については、当然のことですけれども、大きな問題でもございますから、具体的にこういう線形になるというようなことが明確になった上で、必ず議会に報告させていただきながら、私どもがそれについてどう対処するかというようなことについても、個別具体的にお示しできるようにしていきたいと思っております。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 私も東京都の位置図等を拝見して気になるところがございまして、今後の協議を注目しながら、区民の皆様、関わる方、利用者の方、訪れる方のお声を広く伺ってまいりたいと思いました。また、中央区においても、今後の協議に向けて、そうした声を東京都にも国にも届けながら、計画に寄り添っていただくように要望させていただきます。

 こうした形で、かなり東京都の資料も多岐にわたっておりますし、さきの中央区地域公共交通会議及び交通戦略部会のように多岐にわたる部会や委員会、会議体で話し合っていただいているということも拝見したところで、できましたら、こうした資料を皆様と共に見ながら、同じ資料を見て議論を深める機会が区議会でも必要ではないかと感じたところでございます。都の資料、また会議の報告のタイミングもあるかとは思いますけれども、こうした委員会で資料が深まっていく、そうした資料が出されていくことにも期待したいところでございます。

 細かにありがとうございました。以上で私の質問とさせていただきます。

○中島委員
 私からは、報告のほうからお聞きしたいと思います。

 八丁堀駅と銀座一丁目駅の件は、かなり前から上がっていたというふうに思っているんです。今回の資料にも整備予定とは入っているんですが、逆に、いつできるんですかというのを、まず教えていただきたいなと。交通バリアフリー法からバリアフリー新法に変わってからも、ずっとこの話は毎回報告の中に出てきた案件だというふうに思っているんです。その辺はいつまでに決着をつけるのか、決着というか、使えるようになるかどうかをお知らせいただきたいと思います。

○三留環境政策課長(参事)
 八丁堀駅と銀座一丁目駅の整備完了時期ということでございます。

 さきの委員からもありましたように、ここへきまして、八丁堀駅に関しましては、工事のアクシデント、障害が発生をしておりまして、前回の資料の中では、今年度供用開始予定ということで記載をさせていただいてきたところでございますけれども、実際には、現在、工事がストップして、ルートを一から検討し直すという御報告を受けてございます。これから調査・検討を始めて設計工事というような形でございますので、現時点でいつできるという御報告に関しましては受けてございません。大変申し訳ないんですけれども、そういう状況でございます。

 それから、銀座一丁目駅につきましては、これも委員御案内のように、これまでも整備予定ということで、なかなか整備時期に関して明示することができておりません。こちらも東京メトロのほうでのいろいろな検討がされている状況であると思っておりますが、整備ルート、それから整備方法に関して御報告をいただいていないところでございますので、こちらに関しても、いつ供用開始できますという御報告は、現状ではできません。

 ただ、東京メトロに関しましては、銀座一丁目駅につきましても、八丁堀駅につきましても、今後きちんと検討を進めて整備をする予定であるということに関しましては御報告を受けてございますので、こういった形で資料を提示させていただいているところでございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 たしかバリアフリー法のときに、平成22年までに整備するというものだったと記憶しているんです。それが定かかどうかはちょっと分からないですが、要はそこまでに、1日の乗降客が5,000人以上のところは昇降機をつけなければいけないというふうになっていたと思うんです。それに対する国の罰則というのはないんですかね。こういうふうにいろいろな問題があって、できないというのは分かるんですけれども、それに対しての国からの指導的なものは実際あるのかどうか教えていただきたいと思います。

○三留環境政策課長(参事)
 委員御案内のバリアフリー法に関しまして、罰則があるのかないのかということに関しましては、大変申し訳ございません。私のほうで把握しておりませんで、これは罰則がありますというふうな形で現在お答えができない状況です。

 平成22年までに1ルートを確保しなければいけないという法的なものに関して、鉄道事業者のほうに関しましては、それに向けて整備なり、準備を進めているところではございますけれども、なかなか思うようにいかないといったところが現状だと思っております。区のほうといたしましても、一日も早く整備していただけるように、これからも働きかけのほうは続けていきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。罰則というか、指導性がない限り、なかなかうまく進んでいかないのかなと。地形的な障害物の件もありますけれども、本当にやる気があるのかなと。同じ場所の件で、もうかれこれ10年以上もたっているということですよね。ぜひ早急に造っていただきたいなと。

 八丁堀駅のホームから改札階にかけては、両方にエスカレーターをつければいいんじゃないのと思ってしまうぐらいなんですけれども、そんなに簡単ではないんですかね。八丁堀駅の改札口までの幅は結構広いんですよね。あそこに細いエスカレーターでも両方に、上下につければいいんじゃないかと素人考えでは思うんですが、いろいろなアイデア、いろいろな方法があると思いますので、ぜひ皆さんが使えるような昇降機をつけていただければというふうに切に願っております。

 それと、築地場外の件です。

 場内跡地の整備に関しては、10年、15年かかってしまうのかもしれないですけれども、それでは場外がどんどん衰退していってしまう。そこに区として、大事な商業地域ですので、やはり何らかの応援をしていかなければいけないというふうに思っているんです。それをうまく活用するには、人をどうやって呼び込むかということになってくると思っているんです。その辺の考え方というのは行政が考えることではないのかもしれないんですが、ただ、土地として、広い土地を持っているのはやはり行政だというふうに思っているんです。今できることとなると、いかに人を呼び込むための、人というのは歩いて来るわけではないですから、鉄道駅がそばにありますし、バスも通るし、あと、駐車場の永年的な確保が必要なんだろうというふうに思っているんですが、集客に関しての区のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

○吉田副区長
 先ほど前委員にお答えしたことでもありますけれども、現実に、今、市場が移転した後も、私どもは本場の跡地のところに常に何平米か、東京都から土地を借りて、駐車場だとか、荷さばき場とかという形で運用しながら、場外全体の利用に寄与しているわけでございます。こういったものが現実にきちんと付随していないと、なかなか場外全体が機能しないというようなところがございます。

 ですから、そういうことも含めて、東京都が在り方の検討の中で、にぎわいということを言っていただいた部分について、私ども区としては、委員御指摘のように、私どもが毎年借りているような土地について、ある種のにぎわいを支える部分だという形において工夫をしながら、事業者と一緒になって場外全体を支えるための機能を工事区画の中にも、これは毎年動かざるを得ない部分もあるのだと思いますけれども、そういった部分を確保しながら、工事期間中、築地の場外を守り続けていくということをやらなければいけないというふうに考えているわけでございます。

○中島委員
 ありがとうございます。

 いろいろな方法はあるだろうと思うんですが、ただ、どうしても場外だけを中心に考えてしまうと、なかなか案としても広がりがない。前にもお話をさせていただいたと思うんですが、中央区全土として、銀座や日本橋、いろいろな地域・場所から来るための交通費、要は、往復とは言わなくても、片道分のバス代を出してあげるとか、そういう形で、中央区内の駐車場をうまく使って、区内観光ができるような、一つの観光地としての築地場外の在り方も取り組むべきだろうなと。そこ1か所だけでどうにかしようというのは、なかなか難しい。

 前にも言いましたけれども、東京都の駐車場や西銀座の駐車場など、2,000台以上の駐車場が中央区内にあるわけです。もしそこに止めれば、車1台に対して2枚のバス券をくれるとか、そういうようなアイデアもあるのではないか。それをやれという意味ではないですが、そういったアイデアを使って区内の観光、集客を考えていかなければいけないのではないかなと。そうしないと、場外というのは、10年、15年待っている間にどんどん衰退してしまって、昔、ここに商店街があったという軌跡しか残らないかもしれない。そうさせないためにも、いろいろな案を提案していかなければいけないのではないかなというふうに思っております。

 これを行政にお願いするのはおかしなもので、やはり本人たちがどういう形で取り組むかというのが一番の問題だというふうに思っております。まず、区内に存在している駐車場をいかに区内観光に利用できるかという観点から、提案をしていっていただきたいなと。その上で、いろいろな場所・観光地の発展にどのように取り組んでいくかというのは、これからの課題ではないかなというふうに思っておりますので、ぜひ積極的に、そういった方向で考えていただければというふうに思っております。

 以上で質問を終わります。

○海老原委員長
 それでは、副委員長は委員席へお移りください。

○奥村委員
 それでは、議題のほうで何点か質問をさせていただきます。

 鉄道駅におけるエレベーター設置の状況という報告もありましたけれども、区民の方から、エレベーターを設置してほしい場所として、地下鉄ではないですが、銀座一丁目の昭和通り沿いに横断歩道がなくて歩道橋しかないところがあります。歩道橋の名前でいうと、銀東一、銀座東一丁目という意味かと思うんですけれども、銀東一歩道橋にエレベーターを設置してもらわないと、反対側に渡るのに大変だという声があるんです。区として、これまでもそういう御相談を受けているか、どういう働きかけをしているかということについてお示しいただきたいと思います。

○三留環境政策課長(参事)
 昭和通りの歩道橋のバリアフリー化ということでございます。

 今、委員から御案内がありました昭和通りの銀座の歩道橋に関してのバリアフリー化ということについて、私の知っている範囲では、エレベーターの設置要望というのは受けていないと思います。とはいいながら、歩道橋に関しまして、バリアフリー化ということは、ほかの場所について御相談を受けている状況でございます。区道に架かる歩道橋であれば、区が管理しておりますので、それに関する検討をするというところでございますけれども、今御案内がありましたように昭和通りに架かる歩道橋ということであれば、道路管理者は東京都になりますので、まずは、そういった御相談を受けた場合には、道路管理者のほうに伝え、そちらのほうで検討していただくというのが、これまでの流れだと思います。

 とはいいましても、現状の歩道橋にそのままエレベーターをつけられるかといいますと、バリアフリーの観点から、幅員が足りないであるとか、構造的な問題で、なかなかエレベーターが設置できないというのがこれまでの回答でございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 昭和通り以外にも幾つか相談を受けているところがあるということだと思いますので、併せて道路管理者に、きちんとつけていただきたいという声があるということを伝えていただきたいと思います。昭和通りについては、声は聞いていないということですけれども、私のところには届いていますし、昭和通りを渡るときに、歩道橋を渡らなくてはいけないな、もうちょっと簡単に渡れればいいなと思うのは私自身も感じていたので、私の思いとも重なるんですけれども、そういう声をぜひ伝えていただきたいということ、また、きちんと調査もしていただいて、歩道の形状から設置が可能なのかどうなのか、可能であれば早期につけていただきたいということを強く要望させていただきます。

 次に、都市整備部の再編という問題についてお聞きします。

 役職が新たに3つ配置されるということで、都市活性プロジェクト推進室長、都心再生推進課、ここがソフト面を担うと。基盤事業調整課、ここがハード面を担うものだというふうに企画総務委員会の中で説明を受けたんですけれども、この再編に当たって、新たに職員数自体が増えるのかどうか、新たな採用があるのか、ほかの部署から異動してくるような方がいるのかということを確認させていただきたいと思います。

 これまでは都市計画事業担当課長という役職がありました。これも比較的最近配置されたものだという記憶ですけれども、できた際の目的意識はどういうものだったのか、それがどう変わっていったのかというあたりもお聞きしたいと思います。

 そして、先ほどのソフト面とハード面というのは、具体的にどういう意味合いなのかということと、国や東京都とのパイプももちろんですけれども、住民とのパイプもより強化していく必要があるというふうに考えています。住民の声をまちづくりにおいて広く拾って、そして計画にきちんと反映させていくということも重要だと思いますが、この点については、この再編の中で強化される方向にあるのかどうか。

 あと、まちづくり協議会の運営などについて、これまで改善が必要だという声が様々な議員からも出されていたと思いますけれども、そういったものについてもどう影響してくるのかということについて伺いたいと思います。

○海老原委員長
 職員数であるとか、組織そのものについては所管の委員会が違うので、ここではほかの質問、まちづくりに関する分野、地域活性に関する分野で御答弁できる範囲で理事者の方には御答弁をお願いいたします。

○川島都市計画課長
 幾つか御質問いただいた点につきまして、順次お答えしたいと思います。

 まず、今回、新しい室を立ち上げていくということで、基本的には、昨日の委員会の中でも報告させていただきましたように、首都高速道路であるとか、それから交通結節点ということを形成していきたいとしている築地まちづくり、それから地下鉄など、本区の中では、区あるいは東京都の都市基盤を大きく再構築していくようなプロジェクトについて、区としては幾つかの構想を出しています。

 数年前に都市計画事業担当課長という新しいポジションを設置したときの認識ともつながっておるんですが、まちづくりと一言に申し上げましても、現在のいろいろな所管にまたがる事業を具体的に動かしていくといったようなところがありますし、また、そもそも区だけでできるものではありませんので、区の中での庁内連携をしっかりとしながら、国・東京都、関係事業者に対して要請をしっかりしていく、そういったことを強化していきたいということで担当課長を設け、取り組んでまいったところでございます。

 ここにきまして、国・東京都も、この問題について具体的に向き合っていく中で、事業が少しずつ進捗している。これらについては、私どもの感覚からすると、一つ一つが個別の、単独のプロジェクトということではなくて、一つ一つが少しずつ関係し合っているものだという認識でおります。また、基盤にとどまらず、これが成立した先には、まちの人の流れだとか、産業の集積だとか、そういう意味での地域変容にも大きくつながるものであろうというふうに考えています。いい意味でしっかりつなげて、各施策を推進していく必要があろうというふうに考えておりますので、そういった様々な施策をしっかりと総合的に調整して推進していく、そういったことの必要性を強く感じたことから、今回の新たな組織再編に至ったところでございます。

 ハードとソフトにつきましては、基本的には、都市基盤が大きく関わるようなところに関するプロジェクトを取り扱っていくというところは一緒ですけれども、いわゆるハードそのものに関する調整を行っていくということ、ソフトについては、分かりやすいところでいうと、例えば地域の住民の方、企業の方、そういった方々と一緒に、まちが変容した先のエリアマネジメントみたいなところをどのように考えていくか、そういったことの機運醸成だとか、そういったことにも取り組んでまいりたいといった意味で2つの課を設けたところでございます。

○奥村委員
 私としては、ソフトという部分が気になるんです。住民や企業とも一緒にエリアマネジメントにもより力を入れていくということですけれども、そういう中で、より住民の声が拾いやすくなる体制をきちんと考えておられるのかどうか。

 先ほどの質問と重なりますけれども、住民の方とのパイプ、連携の強化というものがやはり必要だと思います。これは、まちの再開発で首都高の地下化とか、そういう問題とは別ですけれども、月島三丁目北地区の開発でも、日影等を心配する地域住民の方から議会に請願も出されて、要望もいろいろ出されました。そういう中でも、地域の住民、また地権者の方たち、開発業者などの間に区がどういうふうに関わって、調整役としての役割を発揮していくかということが、あの問題でも課題となったと思うんです。この再編の中で、そういう課題にどう向き合っていくのか。住民との関わり、そして、先ほども言いましたまちづくり協議会などもどういうふうに改善の方向を示していくのかとか、再編と併せて、そういうことも広く、よい方向で変えていく必要性があると思うんですけれども、そのあたりについてもお考えをお示しいただきたいと思います。

○松岡都市整備部長
 るる御質問をいただきました。基本的には、これまで都市整備部でやっていた事業というのは、例えばまちづくりであれば地域整備課のほうで担当いたします。新しい部署というのは、今、都市計画課長が答弁しましたとおり、ハード面全体を調整、マネジメントしていくというところに主眼を置いています。その中で、まちづくりというのは多岐に及びますので、例えば区民に接するような、区民が使うような区民館だとか、保育園だとか、そういったものが絡んだときには、その担当部署と一緒にまた協議を重ねていく。そういうところが新しい部署の役目になっています。それが調整という形かなと思っています。

 ですので、今、委員から御質問がありました住民との関わりというのは、これまでどおりの部署のほうできちんと対応していくと。今、足らないことがあるのであれば、それはこれまで以上にきちんとやっていきたいと考えてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 まちづくりというのは、住民のため、住民あってこそのものですから、今後この再編の中で住民とのつながりとかということが強化されるというものでないとすれば、それは残念なんですけれども、これまでも課題として上がってきたことだと思うので、そのあたりはきちんと強化していただきたいということは強く要望させていただきます。

 次に、築地地区都有地活用事業の実施方針の方向性について伺います。

 先ほどもやり取りがありましたけれども、にぎわいのエリアを先行的に事業者と一緒になって区としても進めていくということが認められているということだそうですが、区としても提案できる中身を持って臨んでいかないといけないと思うんです。区として、今、にぎわいをどう創出していくかというアイデアを具体的に持っているのか、今後練っていくということなのかという点。

 あと、事業者が決定してから区も一緒に関わっていくということなのか、事業者の決定段階で区も関わっていくという方法はないのかどうか。2022年度から事業者の募集が始まるということですけれども、審査の過程において、区は地元区なわけですから、今後、どういう開発が進められていくかということについて、地域の声をきちんと反映させてもらえる事業者にしていくための働きかけを区としてもきちんとしていくということが地元区としての責任でもあると思うんです。この選定の過程については、どういうふうに関わっていけるのかどうか、関わりたいという要望を出すことはできるのか、そうした働きかけを既にしているのかどうかという点について確認をさせていただきたいと思います。

○吉田副区長
 先ほどからこの件について申し上げていますけれども、実際には、今の場外市場においても、周りで駐車場であったり、荷さばき場を借りないと、なかなかやっていけないというようなところは現実にあるわけです。そうすると、そういう用地を今の場外の中に求められませんから、当然、ある意味で、広大なあの土地の中で融通を利かせてもらわなければいけないわけです。そういうものを確保したいということは言えます。ただ、実際のところ、これからあそこの地域で、どんな形で作業の手順が進むのか、どういう絵になって、どういう工事をするのか、それはどういうスケジュールなのかということがはっきりしないと、その中で、それでは、こちらは先に手をつけてくれて、こちらのところをちょっと借りさせてくれと。何年かたったら、こちらに手をつけてくれて、こうしてくれというようなことがこれからの調整になるわけです。

 ですから、基本的には、東京都が民間事業者からの提案を受けて、築地の跡地はおおよそこうなりますよというような計画が例えば出てきて、それを都市計画にしたためていく段階のときから、私どもと民間の事業者との話合いが始まっていくわけです。そこの計画が明らかでないと、具体的にはその手順が明らかでないと、ああしてくれ、こうしてくれという話はできませんから、そこのところをきっちり確認しながら、我々としてはやっていくわけです。

 だから、あらかじめ区がこうしたいと決めたからといって、そうなるものではなくて、相手の計画の出方を見ながら調整をさせていただいて、では、こうしてくれ、ああしてくれというふうな調整をしていくものでございます。そういった意味でいいますと、来年度までは東京都との間の話でございますけれども、それ以降につきましては、民間事業者を含めて、基本的に、計画を整理しながら、では、こういうふうにしていきましょうという話をさせていただくことになるわけです。その部分は、やはり工事のスケジュール等、実際にどういうふうな工事になるのかというようなことをはっきりつかまないと、今のところ計画ができないということでございます。

 そういう中でも、トータルで私どもは10年ぐらいで終わらせたいと思っていますけれども、そういう時間軸の中で、常にそういう部分を確保しながら場外を支えていくつもりでいるということでございます。

○松岡都市整備部長
 選定への関わりという質問がございましたので、私のほうからお答えしますけれども、あくまでも東京都の事業でございますので、区として選定に関与するということはしていかないつもりでおります。

 以上でございます。

○奥村委員
 選定に関わらないというのは、区としてそういうことを希望しないということで、ルール上、そういうものに区が入っていくことができないということではないのかというところは確認をさせていただきたいと思います。私は、区の思うような、住民の願うようなまちづくりをしていく上では、その選定の過程でも関わっていくというのは大事なことだと思いますし、できるのであればやるべきだと思うんですけれども、その点について確認をさせていただきたいと思います。

 それとも、何といっても、まず工事のスケジュールが決まらないとということですけれども、工事のスケジュールと事業者の決定のタイミングはどういうふうにずれが出てくるのか。事業者が決定して、その中で提案された事業によって、スケジュールの流れとか、今後の手順というものが決まってくるという考え方だとすると、やはり事業者の決定の段階でどういうふうに区としても関わっていくか、より早いうちに関わっていくということが大事になるのかなと思うんですけれども、その点について、もう一度御答弁いただきたいと思います。

○吉田副区長
 基本的には、東京都の財産でございまして、東京都には都議会があるわけでございます。そういう中で都の財産の活用としてやっていくわけでございますので、その部分について、これまでも地元区を選定に参加させたということはないと思いますので、私どももそのつもりはございません。

 その上で申し上げますが、事業者が決まってくるということは、実態的には、こういうふうなまちにしますという絵面が出てくるわけです。そうすると、どこからどこまで、どういうふうに何を建てるかというような絵が出てくる。それに向かって、都市計画の原案をつくっていく作業が始まる。同時に、そこのところをどういうふうに工事するかということが明らかになっていけばいくほどでございますけれども、その前提として、あそこで今もう既に予備調査は入っておりますが、文化財の調査、それから土壌汚染の調査をやっておりますから、そういうものが流れとしてどうなるのか。それと、全体として、どういうふうな絵が描かれるかということを整理しながらでございますけれども、これは都の建設局のほうで今の築地の、港としての擁壁は建っておりますが、あそこの擁壁をもう一回造り直していくわけでございますので、その部分の工事も加わってくる。

 そういった全体の計画の絵とスケジュールがはっきりしなければ、その裾野の我々の対応策はなかなか決め切れないわけでございますから、その部分をちゃんと確認しながら、我々はこうしてほしい、この時期にはこうしてほしいということを、区として地元と一緒になって、きちんと言っていくという手順になる。そういうことでございます。

○奥村委員
 どのタイミングでも、いろいろ手順はあると思うんですけれども、それぞれの段階で、きちんと区としての要望を伝えていけるような東京都との関係を、今もあると思いますが、より強くしていくということが大事だと思いますし、それが今度の都市整備部の再編の部分でも関わってくるかと思うんです。この再編の中で、国や東京都との連携を強めるということは、築地のまちづくりに関しても都への働きかけをより強く、深く持っていくという考えが、この再編の中にもあるのかどうかということについても確認をさせていただきたいと思います。

○松岡都市整備部長
 今回の築地の開発の中にも基盤整備というのが入ってまいりますので、そういった意味では、都との調整には新しい部署が絡んでいくことになります。それによって都との絆をきちんと深めながら、よりよい計画にしていくようにしていきたいと考えてございます。

 以上です。

○奥村委員
 ぜひ、築地のまち周辺などがより盛り上がっていくような、にぎわいと活気をよりつくり出していけるようなものとなるということを私は強く願っています。

 この方向性についての資料を見ても、コンセプトとして大きく、水と緑に囲まれ、世界中から多様な人々を出迎え、交流により、新しい文化を創造・発信する拠点となっていて、このあたりには全く異議もないですし、中身としても、特別に何か大きな建物を造る必要があるとか、そういう文言も見受けられません。

 私としては、公園や広い広場にするのがいいと思うんですけれども、その中でいろいろなイベントや催物をやれるように、そのためには広いスペースが必要だと思うので、大きなものを建てるよりも広いスペースを確保するということが重要だと思います。それに、舟運の活用ということも度々出てきますけれども、例えば、浴衣を着て船で乗りつけて、広場で盆踊り大会だとか、そういうところで外国の方なども一緒に交流し合いながら、そういったイベントをやるとか、いろいろ船のそういう動きと合わせながら人を集めていける、文化的な交流もしていける、東京の価値を高めていけるという開発は可能だと思っています。

 展示場の話にしても、この中で国産の木材もいろいろ活用していこうということもうたわれていますから、そういったものでテントというか、組み立てたり、またばらしたりというのが簡単なものを使いながら、展示が必要なときに木材も利用して作っていくことも可能だと思うんです。イベントの規模に合わせて、展示の規模に合わせて、そういうものも作っていくとか、そういうこともできると思いますし、周りには、開発の中でほかにも展示場がたくさんできるわけですから、展示の中身によって分散させながらやっていくということも考えれば、巨大な建物を莫大なお金をかけて造る必要はないというふうに私は思っています。

 いろいろ、このコンセプトを生かしながら、イベントもしながら人も集めて、文化的な交流も図って、まちの活気を生み出す開発は可能だと思うので、ぜひそういう方向に進んでほしいということを願っています。区としても、ぜひ研究していただきたいですし、機会があれば東京都に対しても訴えていただきたいということは強く要望します。

 長くなりますけれども、公園や広場のような、利益を生み出すものではないものこそ自治体が造れるものだと思いますし、もともとが東京都の土地、公共の財産、公共のものなわけですから、広く住民、都民が喜んで気軽に活用していけるようなものにしていく開発が望ましいというふうに強く思っていますので、ぜひそうしたことも区として考慮しながら、東京都に働きかけをしていただきたいと思います。その点について一言だけ、いただければと思います。

○吉田副区長
 いずれにしても、今、アジアの地域でもかなりきな臭いような世界的な環境の中で、やはり築地の開発の在り方というのは、日本という国のありようというものを1つ示すことになると思うんです。いろいろな意味で、世界の人々が平和に集まれる場所はやはり日本だね、東京だね、あるいは築地だねと思っていただけるような開発であるならば、これはやはり私どものまちにとっても大きなプラスになるだろうというふうに思っております。

 たまたま東京都が示した在り方については、そういう部分については、文字面ですけれども、きちんと書いてありますので、そのことをきちんと守ってもらいながら、私どもの区にとって最大の利益となるような開発に、我々も基礎的な自治体として、しっかり誘導していかなければならない、そういうふうに考えております。

○奥村委員
 ぜひ住民の利益となるような形で、きちんと環境にも配慮しながら、今の時代に合った開発、今後100年後に見てもよかったと思えるような開発にしていただくために、区として最大限の力を発揮して東京都にも働きかけていただきたいということは強く要望させていただきます。

 時間もありませんけれども、次に、区の観光あるいは場外市場のアピールなどで、いろいろユーチューブで動画も配信されています。先ほども前委員から話がありましたけれども、中央区の観光プロモーションの映像なども、公開されてもう1年になるんですけれども、視聴回数が700回とか、場外市場の方たちも一生懸命やっていらして、100回を目指して配信するということでやっていますが、200回ぐらいの再生数のときもあると。なかなか伸び悩んでいると思うんですけれども、こういう動画の配信、ユーチューブの研究とか、例えばユーチューバーとコラボして発信していくとか、中央区出身の有名な方とか、歌舞伎役者の方だったり、銀座などは有名なシェフなどもたくさんいらっしゃると思いますけれど、そういう中央区にゆかりのある方たちと組みながら、アクセス数を伸ばしていけるような研究なども必要かなと思うんです。もし研究していらっしゃるようだったら、そのあたりもお聞かせいただきたいし、今後の考え方についても伺いたいと思います。

○田部井商工観光課長
 そのあたりにつきましては、まさに地元の方たちがそれこそ地域を挙げて、もしくはその地域を通じて、いろいろなユーチューバーであったり、いろいろなそうしたノウハウを持っている、業者という言い方でいいのかは分かりかねますけれども、そうしたところを駆使しながらといいましょうか、うまく活用をしながら、多くの再生数となるように、大いに地域のアピールにつながるように、それぞれの地域、商店街であったり、本当に地域の方々が真剣に考えて取り組んでいるところでございます。

 そういう中にあって、私どもといたしましても、地域の方々とも意見交換をしながら、区の観光という側面におきましては、区としてできることは一緒に考えていきたいと思っておりますし、やはり観光協会等々ともきちんと連携をしながら、そのあたりの取組というものは進めていければというふうに考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 関係者の人たちがいろいろ取組を進めるということは本当に大事だし、それが中心にあるべきだと思うんですけれども、区としても支えていくという意味で、動画を作る事業者への支払いの補助だったり、ユーチューバーの出演料の補助だったり、何か支えることができないのかどうかということも今後ぜひ考えていただきたいということを要望して質問を終わります。

○海老原委員長
 それでは、副委員長席へお戻りください。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いにつきましては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○海老原委員長
 それでは、築地等地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。

(午後3時17分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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