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令和4年 区民文教委員会(6月7日)

1.開会日時

令和4年6月7日(火)

午後1時30分 開会

午後3時2分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 渡部 恵子

委員 富永 一

委員 塚田 秀伸

委員 田中 広一

委員 奥村 暁子

委員 二瓶 文徳

議長 木村 克一

4.出席説明員

(15人)

山本区長            

齊藤副区長           

平林教育長           

濱田区民部長          

清水区民生活課長        

平川地域振興課長        

岩田文化・生涯学習課長     

鎌田スポーツ課長        

田部井商工観光課長

生島教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

鷲頭学務課長

岡地学校施設課長

小林指導室長

熊木教育支援担当課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

後藤書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 どうも御苦労さまでございます。ただいまから区民文教委員会を開会させていただきます。

 (挨拶)

 それでは、続きまして、議長より御挨拶をいただきたいと思います。

○木村議長
 (挨拶)

○押田委員長
 どうもありがとうございました。

 続きまして、区長より御挨拶をお願いいたします。

○山本区長
 (挨拶)

○押田委員長
 ありがとうございました。

 それでは、続きまして、理事者の紹介、区長部局の紹介をお願いいたします。

○齊藤副区長
 (理事者紹介~区長部局分)

○押田委員長
 ありがとうございました。

 続きまして、教育委員会の紹介をお願いいたします。

○平林教育長
 (理事者紹介~教育委員会分)

○押田委員長
 ありがとうございました。

 本日、理事者報告の関係でスポーツ課長及び教育支援担当課長が出席をいたしますので、御了承いただきたいと思います。

 次に、前委員会からの引継ぎを堀田前委員長、お願いいたします。

○堀田前委員長
 前委員会は4月15日に開会し、理事者より、中央区内共通買物・食事券の販売について、「中央区ビジネス交流フェア2021」の開催結果について、令和4年度在籍児童・生徒・園児数及び学級数について、令和4年度区立学校・幼稚園周年行事及び新校舎落成式の実施予定日について、晴海四丁目公私連携幼保連携型認定こども園の運営事業者の決定について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります「区民生活及び教育行政の調査について」は、継続審査となりました。

 また、請願第5号、「国の責任による少人数学級の前進を求める請願」につきましては、審査を終了し、採決を行ったところ、不採択にすべきものと決したところであります。

 以上でございます。

○押田委員長
 ありがとうございました。

 ただいまの引継ぎを了承することに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、了承することといたします。

 続きまして、理事者報告に入ります。

 報告をお願いいたします。

○濱田区民部長

 1 中央区立伊豆高原荘等の指定管理者候補事業者の選定について(資料1)

 2 中央区立晴海地域交流センターの設置について(資料2)

 3 豊海町6番地区における地域貢献施設の利用について(資料3)

○生島教育委員会事務局次長

 4 会計年度任用職員の不更新処分取消請求事件に係る訴訟上の和解について(資料4)

 5 子どもの居場所「プレディ」の利用状況について(資料5)

 6 城東小学校の移転について(資料6)

 7 昭和幼稚園の廃止について(資料7)

 8 区立学校における事故発生状況の推移(令和元年度~令和3年度)(資料8)

 9 令和3年度区立小・中学校におけるいじめの状況について(資料9)

 10 令和3年度区立小・中学校における不登校の状況について(資料10)

 11 幼稚園教育職員の教員特殊業務手当の改正について(資料11)

以上11件報告

○押田委員長
 御苦労さまでございます。

 それでは、続きまして、発言の時間制について申し上げます。発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派の基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派の委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間につきましては、10分となりますので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午後1時55分でございます。自民党・新青会さん62分、公明党さん34分、新風会さん34分、日本共産党さん34分、未来会議さん10分となりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入りますので、発言をお願いいたします。

○富永委員
 それでは、理事者報告に関しまして、まず1つ質問させていただきます。

 資料2の晴海地域交流センターについてです。

 充実した施設になるというのは、資料を見て今からでもすごく想像できるんですけれども、その中で、例えば車椅子の利用者とか視覚障害者の方たちがこの施設をほかの方たちと一緒になって利用できたりするのか、その辺が気になるので、教えていただけたらと思います。

○平川地域振興課長
 晴海地域交流センターの利用に当たってでございます。

 委員におっしゃっていただきました、障害がある方の利用ですとか、新しい施設となりますので、バリアフリーの状況というのはしっかり整備した状態で、今、工事を進めているところでございます。コンセプトの中に様々な世代、高齢者の方から子供の方ということで御利用していただくというところは、先ほど御説明させていただいたとおりでございますので、その中に、例えば障害がある方ももちろん含まれているというふうに考えてございます。具体的に障害者の方と何かプログラムというところまでは、今、組んでいる状況ではございませんが、障害がある方にもしっかりと使っていただく施設というところで整備してまいります。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 バリアフリー、この間、オリンピック・パラリンピックが終わったばかりで、しっかりと日本の社会もその辺を充実させていかなければならないところでございます。施設、ハード面でのバリアフリーというのは当然のことだと思うんだけれども、その中で、それを必要としている方たちがこの施設を利用しながら自分たちも楽しみたいと思ってもらってこそ、サポートを必要とされている方たちが集まってくると思うんです。今、まだ具体的なことは考えていないというお答えだったんですけれども、やはりその辺のプログラムをしっかり考えていただきたいと思うんです。その辺、もう一回お答え願います。

○平川地域振興課長
 晴海地域交流センターにおけるプログラム等でございます。

 先ほど見ていただきました別紙1に図面がございます。フリースペースであるとか、キッズスペース、また地域活動、多世代交流スタジオというところは広く場所を取ってございます。その中で、先ほど申し上げたとおり、今、具体に障害者の方のどういったプログラムというところではございませんが、やはり開かれた地域活動の拠点でございますので、いろいろな使い方はこれからのところはございますけれども、しっかりと使っていただくというところでは、子供から大人までもちろんでございます。

 今回、例えば地域交流センターの運営方法としまして、運営協議会を設置するのが1つ、この施設の目玉の部分でございます。その中に地元の住民の方、また企業の方にも入っていただきますので、これまでもどういった使い方がというところを、リニューアルに当たって、いろいろお話をいただいたところでございます。そういったことでもまたしっかりと御意見をいただいて、これからつくり上げていきたいと考えてございます。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 私も少なからずいろいろな障害者の方たちと接している中で、1つすごく気になっているのが、障害者の方たちを主体にして何か物事をやろうとすると、そこで例えば車椅子の方たちは車椅子の方たちで集まるんだけれども、なかなかそこから先に広がっていかないんです。地域交流ということであれば、障害者の方も健常者の方も一緒になってこの施設を利用して楽しまなければいけないというのが、すごく大きなところになっていくのではないかなと思う。

 何年か前ですけれども、アメリカだったかな。たしかビールか何かのCMで、車椅子バスケットのシーンが流れているんです。車椅子のバスケはぶつかり合いはしないんだけれども、パスをしたり、皆さんが激しくシュートをしたり、さあ一息ついた、そろそろみんなで一杯飲みに行こうぜといったときに、全員が車椅子から立ち上がるんです。テレビを見ている人たちは、車椅子利用の障害者の方たちがやっているバスケかなと思っていたら、実は違っていて、みんなが立ち上がって歩いていく中で、一人だけが車椅子のまま後をついていくというのが、すごく日本にはない物の考え方をするなと思っています。そういった意味で、例えば車椅子バスケだから障害者の方たち専用のということではなくて、今、例に取っているんですけれども、新しく車椅子バスケットというカテゴリーをやって、当然、車椅子の方も楽しめるし、健常者の人も車椅子バスケを楽しもうというような、健常者も、それから障害者も一緒になってできる何かプログラムをぜひ考えて、この地域交流センターからうまく発信していただけたら、また1つ大きなところが違ってくるのかなと思います。

 開所が来年の10月ということで、まだ1年以上時間があるので、その辺のことをしっかり考えていきながら、この地域交流センターがさらに輝くようなところへいくように検討していただけたらよろしいかなと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。

○田中(広)委員
 私からは、資料9と資料10につきまして質問させていただきます。

 まず、資料9についてでございますが、令和3年度における小学校、中学校のいじめの状況ということで、今回、数字がこのように示されているわけでございます。また、資料10におきましても、不登校の状況ということで、このように示されております。当然、各現場におきましては、お一方お一方、本当に丁寧に、いろいろな状況がある中で御対応していらっしゃるとお察しいたします。

 改めて、このように資料を頂戴して、今、コロナ禍の状況の中でどのような取組をされ、また、ペーパーテストと分析という言葉になってしまうんですが、実際は本当にお一方お一方大変だと思いますけれども、どのように感じながら取り組んでいらっしゃるのか、少し御見解もいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

○小林指導室長
 ただいまの御質問ですが、まず資料9のいじめの状況についてでございます。

 令和2年度に比べて、令和3年度、件数が増えておりますが、実は、コロナ禍が少しずつ抜けて通常の学校生活が戻りつつある中で、子供たちの触れ合いも増えてきております。そういった中で、やはりいじめというのは発生していくものかなというところと併せて、コロナ禍ということもありますので、教員がよく子供の状況を見て、いじめの早期発見に努めているところでございます。したがいまして、今、この数字上は増えているところでございますけれども、各学校現場ではそれぞれの子供を第一に考えて、様々対応しているところでございます。特に、小学校5年生や中学校1年生はスクールカウンセラーの全員面談もやっておりますので、そういった取組とか、アンケートを踏まえながら、子供たちがSOSを出せるような環境に努めているところです。

 私からは以上です。

○熊木教育支援担当課長
 私からは、不登校、資料10についてお答えをさせていただきます。

 裏面を御覧いただきますと、不登校になったきっかけと考えられる状況について書かれております。先ほども御説明がありましたとおり、小学校でも中学校でも無気力、不安が要因になっているお子さんが一番多くなっております。全体的な不登校の増加の要因としまして無気力、不安が増えていること、この中には新型コロナウイルス感染症の流行により社会全体が不安定な状況になっていることを背景に、漠然と不安を感じていること、人との関わりが少なくなったこと、また逆に、一時期よりも人の関わりが増えてきたことなど、社会や人間関係が変化していることに影響を受けていることが考えられると分析しております。また、保護者が家にいる時間が増えた等、家庭環境が変化したことによる親子関係の問題も影響しているものと捉えております。

 そのような中、教育センターとしましては、不登校の早期発見に取り組むように努力しております。4月や5月では、6日以上、10日以上休んだお子さんを報告いただいて、すぐに働きかけができないかということを学校と協力して進めております。また、わくわく21において、タブレット端末を使用したネットにつながるようなコースも検討しながら、今、進めているところでございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 それぞれありがとうございました。今、御答弁の中で、むしろ早期発見にしっかり努めているからこそ、このように状況を把握しているんですという趣旨の御報告であったかと思います。それから、もう一つ大事なことをおっしゃっておりました。不登校の資料の関連で、社会の変化がやはり子供たちに影響を及ぼしている。大変重要な分析だというふうに感じております。

 私も、日頃、本当に多くの御相談をいただきます。例えば、御商売をされている方からも、本当にこのままこの仕事を続けていいのかどうか、また、継承することができるのかどうか、あるいは業態転換をしたいけれども、どうすればいいのか、あるいは大手企業に勤めていらっしゃる方からすれば、リモートワークも3割等と言われている中で、本当に大変な状況。先ほど家庭の環境も変わったという御答弁がありましたとおり、難しい状況もあるですとか、本当に様々に社会が大きく変化している中で、やはりこの数字が出てきているということは、それだけ子供たちの心境の変化も、また行動の変化も出ているんだろうというふうに感じます。

 そこで、当然、個々の対応あるいはSOSをしっかりキャッチしやすいような面談の充実ということで取り組んでいただいてはおりますが、あわせて、しっかり対応していただいているとともに、また、コロナ禍をこうして経験している中で、やはり継続的に、こうした不安あるいは先ほど無気力等の中でもお話がありましたけれども、こうした気持ちを自己肯定感に変えていけるような持続的な、しっかりとした教育の基盤を改めて整備していくことも必要ではないかなというふうに、今まで当然取り組んでいらっしゃると思いますが、さらなる充実が必要かなとも思います。そういった点、どのような御見解がありますでしょうか。お聞かせいただければと思います。

 それから、もう一点、資料10の不登校の状況の関係ですが、心配となりますのは(2)の③、学校外あるいは学校内での相談・指導を受けていない方もいらっしゃるということで、やはりどなたかが関わっていくということが本当に大事だと思います。いろいろなフォロー、御支援をしていらっしゃるんだと思いますけれども、この点の対応につきましてもお聞かせいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

○熊木教育支援担当課長
 今、御質問いただきました資料10の(2)の③、上記①、②による相談・指導を受けていない児童・生徒数についてでございますが、これにつきましては、学級担任や学年主任等の教員とつながっている数になっております。調査の関係上、どうしてもこういった分類になってしまうんですが、全員を調べたところ、学級担任や学年主任等が定期的に連絡を取っていたり、学習支援をしていたりというお子さんでしたので、どこともつながっていないということはなかったということで御報告させていただきます。

 そして、先ほど御質問いただきました、学校が楽しいと子供たちが思えるということが学校の魅力になりますし、登校につながっていくということは当然であると思っております。校長会等を通じ、きちんと学校、授業、しっかり楽しい授業、楽しい行事を、またコロナ禍の前に戻るという言い方はできませんが、コロナと一緒に過ごさなければならない学校生活の中でいかに工夫できるかということは、学校と共に考えていかなければいけないと考えております。

 さらなる取組としまして、不登校に限って言いますと、社会的自立へ向けた取組が必要だと考えております。社会的な自立というのは、当然、学校復帰も含まれておりますが、ひきこもりにしないであったり、よりよい人間関係をつなぐであったり、所属意識を持つなど、1つずつつながりを、つながらないことからつながるところへ少しずつ移動させていく、そういった支援が必要だと考えております。

 私からは以上です。

○平林教育長
 実際、今、コロナ禍で2年間という非常に長い中で子供たちは育っておりまして、足かけ3年になるお子さんもいらっしゃると思います。当初の頃、やはりコロナというものが未知のウイルスであったということから、非常に厳しい対応だったというふうに思っております。これがだんだん日がたつにつれ既知のウイルスに変わってきて、対応も、医療も含めて、大分充実してきております。

 我々はこの3年の中で、改めて学校におけます、学習だけではない行事の大切さをいろいろ学んでまいりました。コロナ禍でありますけれども、様々な工夫をしながら、子供たちがいかに学校を楽しんで来ていただけるのか、こういったことをよく校長たちと話し合いながら、行事を充実させていこう、それから、なるべく工夫をしながら宿泊についても行事を実施していこうということで行っているところでございます。今年度に入りましては、既に修学旅行等は全員行えたというような実績もございます。また、特に体を動かすことが非常に重要だということで、春の体育行事も積極的に行っている状況でございます。また、自然環境も含めて、これから夏に向けまして、林間学校ですとか、そういった行事も予定をしております。また、今回は環境土木部とも取り組みながら檜原村のほうへの子供の環境学習ということにも取り組んでいくというのを全庁を挙げてやっているところでございます。こういったことを通じながら、学校へ行くのは楽しいねと子供たちに思ってもらえるような学校づくりに、これからも取り組んでまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 大変にありがとうございました。今、御答弁いただいたとおり、学校に行くのが楽しいと思えることが本当にまず第一だなと思いますし、それも大変な皆さんの御努力が要るかと思いますけれども、多くの関係者の御協力をいただきながら、ぜひお願いをいたします。

 先日、エコまつりに行かせていただきまして、参加された方ともお話ししましたら、やはり久しぶりのイベントで、風船を見ただけでも、あっ、風船だと子供たちが言って大変喜んでおりました。また、エコまつりとしても、恐らく今までにないぐらい多くの方が来られておりました。そのときにちょっと思ったのが、先ほど御答弁にあったとおりの人との交流もそうですし、それから体験をする、特に五感で感じる体験というんでしょうか、そうしたことが改めて本当に大事だなというふうに思いました。

 今後、コロナ禍、また今、国際情勢の問題もありますので、当然、私たちの生活、経済にも大きな影響を及ぼすということが考えられているわけでありますから、必然的に子供たちの不安定な気持ちというのも続いていく可能性があると思います。したがって、今、質問で申し上げたのは、一つ一つ丁寧に対応していただくのは大前提の上で、やはり継続的に教育行政の中で、しっかりと今まで以上の自己肯定感の確立等の基盤の取組をお願いしたいという気持ちで質問させていただいております。そのためには、当然、教育委員会、また区長部局とも連携していくという点が必要だと思います。今、教育長の答弁にありましたとおり、自然環境の体験ツアー、環境土木部との連携も必要だと思っておりますし、そうした関係部署との連携という点でもお願いしたいと思います。

 改めて、令和2年に策定されました中央区の教育大綱を確認させていただきました。3項目ありまして、1つ目が子どもの琴線に触れる感動ある教育とあります。この中の文章を読みますと、変化の激しい社会で力強く生き抜いていくためにはということで、少し飛ばしまして、自己肯定感や自律心を育む教育が必要ですと。そのためには、読書やスポーツ、自然体験などあらゆる場を活用して、感動や共感、喜び・悲しみといった心を揺さぶるような経験を通じて人間ならではの感性や創造性を育む教育を推進しますとあります。本当に、今のコロナ禍を経験している私たちにとっては大事なところだなというふうに思います。

 今、御答弁でも少し触れてはおりましたけれども、今後、基本計画の改定があったり、子ども読書活動の推進計画のさらなる更新もありますので、しっかりと、先ほど申し上げたとおり不登校の問題あるいはいじめの問題に未然に対応できるためにも、こうした取組を進めていただきたいと思いますが、改めてもう一度御見解をいただければありがたいと思います。お願いします。

○平林教育長
 まさに今、委員から御指摘いただいたとおり、これからの子供たちは、学校の勉強だけではなくて、生きる力も含めた情操教育というのが非常に重要で、委員が言われましたように、それには様々な経験ということが子供たちにとっては何よりも重要だというふうに考えております。御指摘いただきました、また、私が今年度特に力を入れていきたい子どもの読書活動も含めまして、それから子供たちの自然体験、これは若干中央区は理科が弱いという点でもございまして、自然環境に対する環境教育、それから体験教育、こういったものにも力を入れていきたいというふうに思っております。

 いずれにいたしましても、先ほど答弁したように、とにかく学校に行くのは楽しいねと子供たちから言われるような現場づくりに全力を傾けてまいりたいというふうに考えてございます。どうぞよろしくお願いいたします。

○田中(広)委員
 大変にありがとうございました。ぜひ、御答弁いただきましたとおり、学校が楽しくなるような取組、さらなる充実した教育行政を期待いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○奥村委員
 それでは、初めに、資料3の豊海町6番地区における地域貢献施設の利用についてお聞きします。

 この覚書が交わされたのは平成28年ということですけれども、こうした覚書については区議会の中でどのように報告されたのか。この前後の議事録なども見たんですけれども、見当たらなかったので、こうしたことについての覚書が交わされるようになった経緯、そして、この施設を区民が利用できる流れになった全体についてお知らせください。

○鎌田スポーツ課長
 平成28年の覚書に関する経緯でございます。

 こちらにつきましては、平成28年3月10日に覚書を交わしておりますけれども、施設の整備ということに関しまして、平成27年11月の環境建設委員会で報告がなされております。覚書の中身としましては、区民利用ということに関する覚書ということではなくて、この豊海流通配送センターの整備に関する覚書ということで、例えば施設に公共交通に関する設備を設けることですとか、今回の区民利用に関しましても、福利厚生施設の整備に当たりまして、本来の目的に支障がない範囲で使用を認めるといったことを当時の覚書として交わさせていただいているものでございます。

 以上です。

○奥村委員
 確認ですけれども、これは区道を廃止するなどして、この施設の整備に区も関わったという中で交わされたということなのかどうか確認をさせていただきたいと思います。

○鎌田スポーツ課長
 この当時、区道の廃止ということも行っておりますけれども、まさにそういった交通対策の広場を整備するですとか、また豊海の流通配送センターの整備に当たりまして、区道の廃止も含めて、区と事業者のほうで協議を行いまして取り交わしたものとなってございます。

 以上です。

○奥村委員
 この中で区道の廃止などがある場合、例えばフロアを区が取得するとか借り上げるとか、そういうことではなく、利用を、区民に向けて施設を開放してもらうということになった経緯というのは、この所管に関わる範囲ではないですか。もし分かれば、お願いしたいと思います。

 あわせて、利用する団体が中央区サッカー協会少年部というふうに限っているんですけれども、こういう協会に属していない一般的なサークルであったり、子供たちがふらっと来て自由にサッカーを楽しめるようにするとか、そういうことではないのか、なぜそうなっていないのかということも確認させていただきたいと思います。区民館とか社会教育会館など区施設を利用する際の利用者登録、団体利用の登録とはまた別の仕組みの中で運用していくということなのかという点についても伺いたいと思います。

 保育園の利用、子供の遊び場利用については、区内の認可保育所、認定こども園と限定していますけれども、認証保育園を対象としないのはなぜなのかという点についても確認をさせていただきたいと思います。

○鎌田スポーツ課長
 まず、当時、なぜこの施設を区が購入などで使うようにしなかったのかというところですけれども、今回この施設が整備されている場所は臨港地区の漁港区ということで伺っております。そうしますと、この中に整備できる施設に制限がございまして、例えば今回ミニサッカーコートということで事業者のほうから借りますけれども、あくまでもここはスポーツ施設ということではなくて、事業者の福利厚生施設として整備をしております。その部分を支障のない範囲で借りるということで行っておりますので、この地域、要は漁港区ということで、漁港に関係ないような施設は整備できるような仕組みになっていないというところで、今回のような形で地域に貢献いただくということで行っております。

 また、2つ目の質問といたしまして、利用者がなぜサッカー協会少年部だけかというところですけれども、ここの施設というのは、あくまでも事業者の福利厚生施設というところを前提にしてございます。利用に支障のない範囲で公共貢献で利用ができるというところで、様々な管理上の問題からも、不特定多数の人が自由に出入りをして利用するというものでもないと考えております。その中で、今回、コートのほうも大きいサッカーコートということではなく、ミニサッカーができるような広さということもございます。お話をいただいたときに、子供の利用というところが適当と考えまして、公共貢献という中で、今回、中央区サッカー協会少年部ということで、体育協会等にも加盟している団体ですけれども、なかなか練習場所も少なく、利用したいというお声もいただきましたので、事業者と調整して利用させてもらうというような形になった経緯でございます。

 あと、保育園の関係ですけれども、福祉保健部のほうから聞いている話ですと、認証をなぜ入れないかというところは把握はしておりませんが、区内に新しく保育所等をつくる中で、園庭ですとか、そういう場がないというところの候補の一つとして芝生広場等を利用したいということで伺っております。

 以上です。

○奥村委員
 いろいろ場所的に施設にも限定されるものがあったとか、管理上の問題でということで、サッカー協会少年部に限定したということは理解しました。できるだけ幅広い区民、子供たちに開かれたものにしていただきたいという思いがあって質問をさせていただきました。こうして遊び場などが増えるということは非常に大事なことだと思いますので、有効に活用されるよう進めていただければというふうに思います。

 次に、資料10の令和3年度区立小・中学校における不登校の状況についてに関わって質問をします。

 不登校になったきっかけとして考えられるものとして、無気力、不安が大きいという御説明がありました。また、親子関係の問題もあるということでした。実際に無気力や不安を取り除いていくための支援策がどういうふうに進められているのか。親子関係の改善などにも教育委員会としてどういうふうに関わって支援をして、学校に通える子供をどうやって増やしていこうとされているのかという点について伺いたいと思います。

 そして、引き籠もらせないためにも、人とつながることが大事だ、社会的自立に向けた取組に注力していきたいというお話もありましたけれども、学校の中で不登校の子供たちが身を置ける場所が実際にどこにあるかということになると、わくわく21はまた全然別の建物にある、学校とは別のものですし、特別支援教室についても、今後は原則1年しか通えないということに今年度から運用がなっているかと思います。保健室登校などということもあるとは思いますけれども、教室には入れなくても、何とか学校に通うという習慣を切れずにつなげていける場所、支援が必要だと思います。学校の中でできる支援としての考えについて伺いたいと思います。

○熊木教育支援担当課長
 まず最初に、無気力、不安の話から入ったかと思います。

 無気力、不安を取り除くということはなかなか難しいとは思っておりますが、先ほど申し上げたとおり、何とかそこでつながりを切らないようにしていくことが次の気力につながるのではないかと考えております。そのつながりの一つが、当然、学校、そしてわくわく21というふうに、こちらとしてはつなげていきたいと考えております。そして、家庭のほうの話もありましたが、家庭のほうはスクールソーシャルワーカーが活躍しております。家庭のほうまで入っていって保護者のニーズを聞いたり、子供と直接対応したり、また学校とやり取りをしたりということで盛んに動いております。

 各学校での場所の確保についてですが、各学校において、保健室登校であったり、校長室登校であったり、様々な場所で通室で指導している学校ももちろんございます。また、今年からわくわく21のほうで1人1台タブレットを活用してネットにつながれるようなことも試行的にやっておりますので、どんどんこちらのほうも増やしていきながら、つながりを持ち、人と関わることが楽しいなと思えるような関係性を築くところから、学校や社会での自立につなげていきたいと考えております。

 以上です。

○奥村委員
 今、学校も、どこもスペースを取るのが大変だという中で、なかなか難しい課題だというふうには思います。保健室登校や校長室登校といっても、やはりスペースにも限界がありますし、保健室の仕事や校長先生の仕事などもあるわけです。そういう中で、わくわく21にはなかなか行きたくないという方もいたり、特別支援教室も今後使いづらくなっていくという中では、学校の中で学校に通うという習慣を継続させるためのつながりを絶やさないでいくということが、人とのつながり、学校とのつながりの中で、先ほどもお話にあった不安とか無気力の要因を取り除いていくことにも有用だと思います。学校の中で過ごせる場所を何とかつくっていくということが重要だと思うんですけれども、その点について再度伺いたいと思います。

○熊木教育支援担当課長
 つながりという意味でいうと、学校で過ごす時間を増やすというのは、おっしゃるとおりでございます。学校によっては様々な工夫をしておりまして、先ほど言った保健室登校から校長室登校に代えて、例えば時間外で夕方学校にいらっしゃるお子さんもいらっしゃいます。また、空き時間の先生が対応している例も聞いております。何とか子供たちが少しでも学校に来られるような工夫をしているところは、間違いなくございます。スクールソーシャルワーカーにつきましても、当然、学校で面談をしたりということもあります。また、中央区としましては、区のスクールカウンセラー、専任教育相談員も各学校に派遣をしておりまして、相談室で相談をするということもできております。そして、オンラインで参加している、ネットで授業を受けるということも一部のお子さんは試しておられますので、そういった意味でいうと、学校とのつながりが少しでも切れないような努力を最大限しているところだと考えております。

 以上です。

○奥村委員
 できる中でいろいろ御努力されているということはとてもよく分かるんですけれども、オンラインも大事だと思うんですが、やはり直接人と触れ合ったりの機会を何とか絶やさずに、学校を通じでやっていくとか、そういうことがとても大事だと思うので、今後、その点については、ぜひ教育委員会の中でもしっかり話し合っていただいて、取り組んでいただきたいということを強く要望して終わります。

○二瓶委員
 よろしくお願いいたします。

 私から、資料2の晴海地域交流センターの設置について質問をいたしたいと思います。

 ほっとプラザはるみがありましたけれども、利用をする際に、駐車場が少なくて、いざ行ってみると、結構タクシーの方々がたくさん止めてレストランで食事をして休憩してしまっているから止められないというようなお声を聞いたことがあります。実際、私もほっとプラザはるみに行こうかなと思ったときに、確かにすごくタクシーが止まっていて、なかなか駐車場に車を止められないということが起こってしまっておりました。

 そんな中で、別紙1を見ますと、今回、駐車場のスペースがかなり広く取られているのかなという感じはするんですけれども、この施設が出来上がったときに、この区の施設を利用する方々と、そこにタクシー運転手の方々が大量に止めてしまっているようなことがあって、利用者の方が止められないというようなことになってしまっては元も子もないと思うんです。そこら辺の対応や対策などはどのように考えているかをお知らせください。お願いいたします。

○平川地域振興課長
 晴海地域交流センターの駐車場の使い方についてでございますが、リニューアル前、工事前、やはりタクシーの方の御利用というのは、私も現状を確認したことがございます。やはりレストランでお食事ができるということと、お食事だけというよりも、車内で休憩をされているようなところも拝見したようなところもございます。駐車場は限りがございますので、まず利用に当たっては、公共交通機関、または自転車ですとか、そういった御利用を呼びかけるとともに、限られた駐車のスペースですから、御休憩の際、駐車場の本来の使い方とはまた違った使い方の部分があるかと思いますので、そういったことは、呼びかけであるとか、様々な工夫をしまして、皆様が譲り合ってといいますか、適正に使っていただくように働きかけたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 以前ですと、ほっとプラザはるみまで行って、あそこはほっとプラザはるみしかほとんどないような状況でしたので、タクシーの運転手の方もそこならいいであろうというふうに止めて、食事がてら、車内で休憩しがてらというような形で利用していらっしゃったのかなとは思うんですけれども、今後、晴海のエリアはすごくたくさん人が増えます。そういう方々が車内で休憩をしているところを見ると、車で来て使いたい方々は、なぜ我々が止められないんだと思ってしまうようなことがあってはならないかなと思いますので、そこら辺の周知などはしっかりしていただいて、適正な利用ができるような状況にしていっていただけたらと思います。

 続きまして、資料4、訴訟に関しまして質問いたしたいと思います。

 先般、山口県阿武町のいわゆる10万円給付で誤送金があったと。その中で弁護士費用がすごく高過ぎるのではないかというニュースが出ておりました。本区としまして、和解条項(案)の(ウ)に関しまして、訴訟費用は各自の負担とするとありますけれども、本区としての訴訟費用の負担は実際幾らぐらいになっているのかお知らせいただけたらと思います。よろしくお願いします。

○俣野庶務課長
 今般の訴訟でございますけれども、私どもの訴訟代理人といたしまして、特別区人事・厚生事務組合の法務部というところが訴訟代理人を担っているところでございます。私と同じ特別区の職員、公務員でございますので、人件費はお給料の中から出しておりますが、弁護士費用など具体的な金額というものは発生しておりません。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。こちらに関しましては、分かりました。大丈夫です。

 続きまして、資料8、区立学校における事故発生状況の推移について質問いたしたいと思います。

 表面のほうの表を見ますと、その他というのが結構あるのかなと思います。始業前、授業中、休憩時間中、終業後、その他で、このその他というのは具体的にどのような状況のものを集計しているのか確認させていただけたらと思います。お願いします。

○鷲頭学務課長
 こちらのその他の欄に含まれますものとして主なものを申し上げますと、運動会や校外行事、部活動や清掃中、また登下校中のけがなどが含まれるものでございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 事故発生件数で裏面にも様々ありますけれども、眼球の負傷だとかが結構多くて、すぐ治っておしまいというようなけがだけではなく、後遺症が残ってしまうようなものもあるのかなと思いますので、ここに関しましては、先生の目が届く範囲で細心の注意をしていただきながら、子供たちの安心・安全を見守っていただけたらと思います。

 私の質問を終わらせていただきたいと思います。

○押田委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑は終了させていただきます。

 続きまして、議題に入ります。議題、区民生活及び教育行政の調査についてでございますが、質問のある方。

○富永委員
 よろしくお願いします。議題について質問いたします。

 間もなく開校を迎える城東小学校でございますけれども、城東小学校は東京駅の真ん前という超一等地のところにできる。当然、そこには今後バスターミナルも開設されるし、人の流れとか、交通がさらに物すごく活発になると思うんです。その中に小学校ができるということで、主に登下校に関する安全の確保をどのように区として行っていくか、スクールバスの運行を含めてお知らせください。

○鷲頭学務課長
 改築に伴いまして移転いたします城東小学校の安全対策ということでございますけれども、現在、直近で今年度に入りましてから、学校PTAと連携しまして、通学路の点検を改めて行いまして、今回、新たに区に対しまして、新規の通学路指定の要望なども上げさせていただいたところでございます。また、それに伴いまして、従来の城東小学校とこの位置が隣の号ということになりますので、スクールゾーンについては、これまで申請していたものが継続で使えることとなっております。

 また、交差点におきましても、学童擁護員などを配置いたしますとともに、スクールバスにつきましては、特に乗降時につきまして、学校と連携して安全対策を図っていきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 目の前にちょうど八重洲の交差点の大きなものもあるし、通常、学校の周りにあるような交差点とは全然趣が違ってくると思うんです。当然、さっきも言いましたように、バスターミナルもできることから、大型バス、車両も頻繁に通る。人流が多い中で、子供が、言い方は悪いけれども、ちょこちょこするようなところで、本当に今までみたいなやり方の交通保安でいいのかなと、すごく不安に思うんです。その辺に関しまして、もう一度詳しく教えていただけたらと思います。

○鷲頭学務課長
 今回、城東小学校は、改築に伴いまして移転ということになりますけれども、もともとの所在地とほぼ同じような状況のところに戻ることになります。そうしました際に、これまでも城東小学校におきまして、そうした安全対策を施しながら、子供たちの登下校中の安全を見守ってきたということがございます。先ほど申し上げましたような新たな通学路指定を行いますことで、いわゆる警戒標識を、道路管理者との協議によりまして設置することができますし、それと併せた補助標識が設置できますことから、そうした意味で、まさに車を運転するドライバーの方々への注意喚起等をより一層効果的に図ることができるものと考えているものでございます。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 今までとほとんど変わらない立地条件ではあるんですけれども、当然、今回通ってくる子供の数が今までとは比べ物にならない、3倍ぐらいですか、それ以上の子供たちの数になります。それから、あそこは240メーターを超えるビルになるということで、人の流れも今までとは全く違ったようなものになると思います。

 実際に学校が動き出すのは2学期からですよね。商業部の部分は秋以降に順次と聞いているところはございますけれども、実際に動いてみてからでないと分からないようなところがすごくあるんです。ブルガリホテルも入ったりとかでマスコミ等々からもすごく注目されている小学校であるので、本当に危険のないように細やかな見守りを、警察、地域とも連携しながら、子供たちが安全に学校生活を行えるようにしっかりとやっていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○奥村委員
 それでは、議題として、ウクライナからの避難民への生活支援一時金の支給について伺います。

 文化・生涯学習課の所管だと伺っていますけれども、この件について、一人につき10万円、2人分で20万円支給していくということで、これを契約差金で対応したという御答弁が、昨日ですか、ありました。こうした問題を議会にきちんと諮らなくてよいのかどうか、差金でこういう対応をするというようなやり方でよいのかどうかという点について疑問なんですが、考え方を伺いたいと思います。

 ほかにも、こうして差金で、外国の方が中央区に暮らすことになって、援助してきたようなケースがあるのかどうかという点。

 それと、これまでにもいろいろ外国では内戦が起きたり、厳しい状況の中で祖国を逃れてきた方も多くいると思うんですけれども、そういう方が中央区に縁者などを頼って来たような場合、今回のように対応したケースがあるのかどうかという点について確認をさせていただきたいと思います。

○岩田文化・生涯学習課長
 ウクライナからの避難民に対しましての生活支援一時金の支給につきまして、今回、文化・生涯学習課の中で、国際交流の予算の部分で契約の差金が生じているところを流用させていただいて、一時金の事業を実施するという運びとさせていただいている件でございます。

 こちらについては、差金で速やかにウクライナからの避難民の方に対応させていただきたいというところもありまして、区の文化・生涯学習課の予算等を精査させていただいたところ、そういった部分があったということで、そこを活用させていただくこととさせていただいております。区議会の皆様におきましては、説明をさせていただいて、資料を御提供させていただきまして、その後、プレスリリースというような運びになりましたが、そういった形で説明をさせていただいたと認識してございます。

 あと、これまでも同じように差金を使ったりですとかということで、避難民とか、そういった対応をしたかどうかというところに関しては、大変申し訳ございません。私のほうでそうした状況を把握しておりません。

 あと、いろいろな紛争が起きたりとかして日本に避難をされてきた、ほかの国籍とか、過去の実績の際、こういった事業をやったかどうかというところは、基本的には区のほうで一時金の支援というのは実施してこなかったかなというところです。今回、ウクライナへのロシアの軍事行動の関係というところで、国や東京都を挙げて支援をしていくという流れになってございますので、そういったところを受けまして、本区に避難されてきた方に対しては、一時的に支援金を支給していくべきだという判断に至りまして、こういった事業を展開することとなりました。

 以上でございます。

○奥村委員
 ウクライナの方を支援していくこと自体は必要なことだと思っているんです。ただ、これまではそうしたこともなくて、今回のウクライナが中央区として初だということになると、ほかにも大変な方がいらっしゃるのに、なぜウクライナの方だけなのだろうかということですとか、今後戦争が長引けば、また縁者の方を頼って中央区に来る方が増える可能性もありますよね。中央区にウクライナ人の方のコミュニティとかもあったりするので、私も知っている方がいますけれども、そういった中では今後さらに増えていくという可能性もあるわけです。それを差金で、議会に正式に諮るということなしに、こうして進めてしまっていいのかということは大変疑問だし、ちょっと問題があるのではないかと思うんです。その点についての認識について伺いたいと思います。

○齊藤副区長
 今回のウクライナの問題については、区としても特別な事例だというふうに考えています。世界的にいろいろな紛争があるというのは、私どもも認識しております。ただ、その中で難民の扱いとか、今回は避難民ということですけれども、日本国としてどういうふうに受け入れるかというのは、入管や何かの関係がございますので、まず国のほうで判断をしております。ですから、紛争地域の方をみんな受け入れるということを日本が取り組んでいるわけではございません。

 ウクライナの問題については、世界的な問題として、まずは日本国のほうで避難民として受け入れると。それに対して入管上の特別扱いもしていますし、先ほど文化・生涯学習課長が申し上げましたように、東京都のほうでも住宅の確保等を含めて緊急対応をしていくということでございます。その中で、基礎自治体として、中央区に来た方について、それぞれ、では東京都へ言ってくださいとか、あるいはほかの区でやっていますからということではなくて、区としても、そういう戦争の中で避難された方をお迎えするということについて何かできないかということでございます。

 全体として、どういう体制を取っていくのかということについては、改めて、委員のおっしゃるように規模が大きくなれば、当然、議会にもお諮りして、正規の補正予算の手続を取りながら対応すべきことというふうに思っておりますけれども、今回、人数的にもかなり少なくて、では、それに対して全体的な支援をどうするかという枠組みが現時点で立てられるかというと、残念ながら、そこまでの判断はこちら側もできないという中で、まずはお困りの様子を伺った上で、やはり一時の緊急的な支援をどのようにできるかという中で対応したものでございます。

 ですから、改めてこのための予算を組んでどうこう、では、これから何人来るんだから、どれくらいの予算規模を取ってみたいなお話については、今の段階ではできません。戦争の早い終結を祈っておりますけれども、その中で、もし長期化して日本へ避難する方がもっと増えてくるということであれば、それはきちんと御相談をしながら取り組んでいきたいというふうに思っております。

○奥村委員
 今回は緊急性を要するものだし、特別な事例だということですが、今回は国からの要請というようなものもあってということで、やったものなんですか。その点だけ確認させていただきたいと思います。

 必要な方に対して支援をしていくということは、区としてやれる範囲でやっていくことは必要なことだと思いますけれども、本来はやはり国が責任を持ってやることだと思うので、その点についても、国に対して、きちんと国のほうで支援金などを準備するとか、そういったことも求めていくというようなアクションを取っていくことも重要だと思いますので、その点についても御答弁いただきたいと思います。

○齊藤副区長
 国のほうから直接支援をしてくれという要請は来ておりません。ただ、具体的に、中央区内にウクライナからの避難の方が何人来ていますよみたいな御連絡はいただいております。それに対する区の主体的な取組ということで御理解をいただければと思います。

 確かに、今後、避難の方がさらに増えていく中では、国はどういう形で支援をしていくかというのを考えるべきだと思います。現状の中では、入管のところで、たしか査証と言ってありますけれども、あまり大きな額でない額を一時金として出していたというふうに報道では確認しておりますけれども、それではなかなか対応できないだろうというふうに思っております。全体的な支援について、国の支援が今後きちんとしていけば、区としては、今やっていることがそれまでのつなぎになるというふうに思っておりますし、国のほうで必ずしも十分な支援ができないということであれば、それぞれ自治体としていろいろ判断をしていくことになるのかなというふうに思います。

○奥村委員
 国から、中央区にこういう人が何人来ていますよという連絡はあったということですけれども、それであれば、今後もほかの難民の方であったり、避難民の方の連絡が国からあった場合には、区として自主的に支援していくということにもなるんだと思うんです。今回のウクライナだけが特別だということにはならないと思うので、やはりこの問題をどういうふうに考えていくのか。契約の差額で2人程度だからということだけでは済まない問題もあると思うので、しっかり区として考えていただきたいし、国ともしっかり協議していただきたいということを強く要望させていただきたいと思います。

 次に、給食費の無償化という問題について伺いたいと思います。

 もともとの今年度の予算では、食材費の単価増に伴う給食費引上げ額の2分の1、約1,600万円を区が補助して、残りの2分の1、1,600万円を保護者負担として、区の補助期間は2年間ということでしたが、今、地方創生臨時交付金を活用して、引上げ分の全額を区の補助にするということで補正予算が計上されています。保護者の負担をなくしていくということは重要なことだと思いますけれども、地方創生臨時交付金の活用は令和4年度に限るということになっていますので、来年度になれば、予定どおり引上げ分の2分の1は保護者負担、再来年度になれば、引上げ分の全額が保護者負担ということになるんだと思うんです。

 やはり補助、引上げ分については、区できちんと継続的に補助していく必要があるというふうに考えています。これまでも米飯給食のお米代は区が補助しているから、給食費の値上げ分は保護者負担にということで来ていますけれども、国のほうでこの交付金を充ててもよいとしたことも、やはりコロナ、また物価高騰で家計の負担が深刻だという認識があるから認めているということで、それだけ家計が大変だということを表しているんだと思います。物価高騰も、また秋口にも大きく上がるとか、今後もあまり物価が下がっていく要素がないという中で、値上げ分、食材費の高騰分を保護者に全額負担を求めていくと、家計にはどういう影響が出てくると区としては考えているのかということについて伺いたいと思います。

 また、食材費の高騰で食材の質を下げるとか、あるいは外国産の食材を増やすとか、給食の量が減るとか、デザートがなくなっていくとか、全体としてカロリーが減っていくようなことになっては、質が下がって本当に大問題だと思うんですけれども、そうしたことも、この高騰が続く中ではあり得ると思うんです。それなのに、その上がった分を保護者に全部乗せるということでは、やはり大きな問題だというふうに私は考えていますので、その点についての区の認識を伺いたいと思います。

○鷲頭学務課長
 初めに、家計への影響についてでございます。

 今回、もともと当初予算で激変緩和策という観点から、令和4年度と令和5年度について補助をしますという考え方の下、国において臨時交付金の拡充がなされたことを加味しまして、保護者負担の低減をさらに図っていこうという観点から、令和4年度については全額補助を考えているものでございます。こうしたことによりまして、当然のことながら、まず子供たちが実際に食べる部分についての一定の質の確保ということはなされているものだと考えております。また、そうしたことは、今後の経済状況の見通しがまだなかなか立てにくいというところもあろうかと存じますので、私どもといたしましては、令和4年度、まず引上げ分の全額の補助をさせていただき、令和5年度については、今の時点で当初予定どおりということで2分の1の補助をさせていただこうというものでございます。

 こちらについては、いろいろと状況が大きく変わる中で、他区にも確認をしているところですけれども、この臨時交付金を活用してという区は、私どもで把握している限り、15区ございます。そうしたところについても、この交付金が終わってしまったら、一旦そうした支援というのはなくなるということで回答を得ているところでございますので、今後、そうした他区の状況等も加味しながら、私どもも動向を注視してまいりたいと考えております。

 また、給食の質の部分につきましては、委員からもお話がございましたように、質を下げるということは絶対に避けなければならないものだと考えております。ただ、そうした中でも、代替食材の活用ですとか、そもそも給食費については、一定の月額の中で、ある意味、やりくりのような形で、学校の栄養士、また調理補助員を含めまして対応しているものでございます。一定の限られた金額をうまく活用しながら、今後も子供たちに一定水準の給食を提供できるよう努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 限られた食材費の中で、栄養士の方も本当に大変な御苦労をされていると思うんですけれども、やはり子供たちにとって大事な給食で、学校の給食は本当にバランスが取れて、特に困窮世帯であれば、給食は本当に助かっているという方もいるわけです。いろいろ就学援助の中で給食費の補助があるといっても、生活保護の基準自体もどんどん下げられていますから、それに伴って就学援助の基準も下がるわけで、そうすると、はみ出してしまう世帯も当然出てくるわけで、やはりきちんとした栄養のバランスの取れた給食を提供していくためには、区のさらなる努力が求められると思います。

 今回、交付金を使う15区と、また元に戻す、保護者負担を増やすというほうで足並みをそろえるのではなくて、思い切って保護者の負担を減らしていこうというところで15区でも連携して、保護者負担を減らすための努力をしていただきたいということを強く要望して質問を終わります。

○押田委員長
 それでは、議題につきまして、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 そのようにさせていただきます。

 次に、第二回区議会定例会における委員長報告の取扱いについてでございますが、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、そのようにさせていただきます。

 どうも御苦労さまでございました。

 これをもちまして、区民文教委員会を閉会させていただきます。

 ありがとうございました。

(午後3時2分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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