ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の令和4年 区民文教委員会(9月5日)

令和4年 区民文教委員会(9月5日)

1.開会日時

令和4年9月5日(月)

午後1時30分 開会

午後3時27分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 渡部 恵子

委員 富永 一

委員 塚田 秀伸

委員 田中 広一

委員 奥村 暁子

委員 二瓶 文徳

議長 木村 克一

4.出席説明員

(18人)

山本区長

齊藤副区長

平林教育長

濱田区民部長

清水区民生活課長

平川地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

鎌田スポーツ課長

田部井商工観光課長

竹内日本橋特別出張所長

三留環境土木部長

池田管理調整課長

生島教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

鷲頭学務課長

岡地学校施設課長

小林指導室長

志賀谷図書文化財課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

後藤書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 皆さん、御苦労さまでございます。ただいまから区民文教委員会を開会させていただきます。

 まず、私のほうから御報告をいたします。本日、理事者報告の関係で、スポーツ課長、日本橋特別出張所長、環境土木部長、管理調整課長及び図書文化財課長が出席いたしますので、御了承をお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○濱田区民部長
 1 区民施設の指定管理者の評価結果について(資料1)

 2 区民健康村「ヴィラ本栖」の工事に伴う休業について(資料2)

 3 町会・自治会のデジタル化支援について(資料3)

 4 公益財団法人 中央区勤労者サービス公社の運営状況について(資料4)

 5 一般社団法人 中央区観光協会の運営状況について(資料5)

○生島教育委員会事務局次長
 6 令和4年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和3年度分)の結果に関する報告書について(資料6)

 7 区立小中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償における介護補償の限度額の改定について(資料7)

 8 日本橋中学校の改築について(資料8)

 9 中央区立幼稚園教育職員の定年引上げについて(資料9)

 10 区立図書館の指定管理者の評価結果について(資料10)

以上10件報告

○押田委員長
 御苦労さまでございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時59分でございます。したがいまして、自由民主党さん59分、公明党さん33分、新風会さん33分、日本共産党さん33分、未来会議さん10分となりますので、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○富永委員
 よろしくお願いします。それでは、私からは、資料3の町会・自治会のデジタル化支援についてお伺いしたいと思います。

 この資料の中に、本年の5月、町会・自治会におけるデジタル化の現状と意向に関する調査を行ったところ、半数以上の団体から情報発信等に関するデジタル化推進の意向があったということが書かれているんですけれども、中央区は狭いながら、それぞれ地域特性によって商業が発達しているところ、それから住民の多いところ等々ございます。デジタル化を推進したいという回答のあったところが半数以上あったという中で、地域状況というんですか、どのようなところの町会からの回答があったのか、お知らせ願いたいと思います。

○平川地域振興課長
 町会・自治会のデジタル化支援についてでございますが、各地域の有意差という御質問でございます。

 調査は個別の町会単位で行ってございます。各地域の個別の団体の詳しい分析にまでは至ってございませんが、先ほど委員おっしゃっていただきましたデジタル化の意向で申し上げますと、日本橋の割合が非常に高く、7割程度で、次いで月島が6割程度、京橋が4割程度というところで、地域別で見ますと、日本橋が少し高かったというような結果でございます。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 日本橋の中でも、例えば私どもの東京駅前地域ですとか、町会が配信するとなると、町会員というのはほとんど企業だったり、あとは、それこそ来街者に向けたような発信が多くなる。それから、住民の多いところになりますと、やはり町会を構成する住民、主に構成員の方たちに向けての配信がメインになってくるのかなと思うんです。今、いろいろなところでデジタル化ということが叫ばれているわけですけれども、そうなってくると、配信する側、それから情報を受け取る側それぞれが、デジタルに対するスキルが非常に高くないと駄目なのではないかなと思う中で、現状では、中央区の町会のコアな部分よりも、どちらかというと受け取る側の人たちのほうがデジタルなどに強いのかなと思います。

 いろいろな支援をして、立ち上げまではいいけれども、大事なのは、その先のランニングだと思うんです。せっかくそのようなことを立ち上げても、実際、その頻度、例えば毎日は難しいけれども、1週間に一遍、何らかの更新をしていくのか、イベントがあるときにどうお知らせするのか、地震があったりしたときの防災に関する情報とか、どのようなお知らせをするのかというようなところまで、果たして、きっちりと町会でやっていけるのかというのを私は危惧しているんです。

 その辺までもしっかりサポートしていかないと、せっかく立ち上げても、立ち上げただけで終わってしまったり、そうすると、立ち上げに至るまでのコストもそうですが、いろいろなところが無駄になってしまうのかなと思う中で、その辺は区として、ランニングも含めて、どのようにこの事業をやっていこうと思われているのか教えてください。

○平川地域振興課長
 町会・自治会のデジタル化支援、また継続的な配信という観点でございますが、委員におっしゃっていただいたとおり、今回につきましては、まずファーストステップ、第一歩目だというふうに思ってございます。というのは、SNSのアカウントをつくっていただいて、まず自ら発信していただく。また、町会・自治会内部での情報共有等にも、SNSというのは非常に有効であるというふうに思ってございますので、まず、そういうところを一つ体験、体感していただくというのが今回の目的です。

 また、町会の皆さんとお話ししていると、例えばフェイスブックを立ち上げれば、では、それでおしまいなのかというようなところ、それはお話の中でも非常に出てきまして、どういうふうに使えば効果的なのかとか、この後、これはどんなふうに使っていけるのかというところはよくお話に出るところでございます。そうした中で、町会のSNSといいますか、デジタル化については、各町会・自治会において非常に差がある部分でもあります。

 というのは、先行的に使っていただいている中で、非常に活発にこちらを利用していただいているところ、もしくは全く利用がない、活用がないところと、ばらばらで、差が開いているものでございますので、今回の支援については、先ほど申し上げました、まず第一歩目だというふうに思ってございます。その後で、こういうふうに使っていきたいということであるとか、また、先ほど申し上げた先行的ないい事例がございますので、そういったことを紹介させていただく。そういったところで、区としましても、継続的に支援をしていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 まず、第一歩目ということで、やっていく中で、町会の人たちも乗り気でやったはいいけれども、何回も言うように、それから先どうしていったらいいのか分からない、情報を受けて、そこから多分、また、いろいろなコミュニケーションに発展していくと思うんですけれども、その対応の仕方がうまく分からないとかというようなことがいろいろ発生してくると思うんです。そうなったときに、運営サイドのほうでも、ちょっと難しいからやめてしまおうかなと、少しずつでも離れていってしまうと、せっかくやっていたものがそのまま死んでいってしまうので、その辺を小まめに小まめに支援して軌道に乗せて、みんながそれを活発に動かしていく、中央区が思っている理想の形に近づけるために、これから立ち上げていく町会・自治会とのコミュニケーションをなるべく多く取りながら、うまくしっかりと活用していけるように、そこも含めて支援していただきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございます。

○塚田委員
 それでは、私から2点質問させていただきます。

 まず、1つ目が資料1の区民施設の指定管理者の評価結果について、そして、もう一つは資料8、日本橋中学校の改築についてお尋ねいたします。

 まず、区民施設の指定管理者の評価結果についてでございます。

 このタイトルと、それから報告内容につきまして、丸々この内容についてではないですけれども、昨年、御承知のとおり、オリンピック・パラリンピック大会がございまして、ちょうどパラリンピックが閉幕したのは、たしか昨年の今日だったと思います。そういう意味では、ちょうど1年、昨年、オリンピック・パラリンピックがあった中で、特に今回、評価結果をいただきました11番、12番の両スポーツ施設が中心にはなりますけれども、昨年1年間を鑑みまして、特にパラリンピックではないですが、車椅子であるとか、障害のある方の御利用実績であるとか、昨年がゆえに、何か具体例などがあれば御報告いただきたいというのが、まず1点でございます。

 もう一点、日本橋中学校の改築についてでございます。

 資料にございましたように、まずは人口が増えているということで、それから学校の施設も、老朽化といいますか、そろそろ建て替えのタイミングであるということを鑑みまして、学習の環境が整備される、これは大変いいことで、すばらしいことであります。それに併せて、千代田公園の再整備ということで、現在、この場所から隅田川にアクセスするのが1本、貧弱というか、1つの小さな歩道橋が建っているだけでございます。そこら辺の充実もあって、大変すばらしいものになるのではないかと期待が高まるところでございます。

 一方で、別紙3にございます代替地です。仮校舎を建てるスペースとして、浜町公園のオレンジ色の部分でございます。ここは通常、地元の方の憩いの場として、現在、使われているところであって、それから、季節によりまして、ラジオ体操であるとか、この間の盆踊り大会のスペースに使ったりということもございます。地元の皆様、当該の町会の皆さんもそうですけれども、それ以外の皆様にとっても大変ありがたいスペース、憩いの場として大変重要なところであるかと思います。

 そういう意味では、当該の町会の皆様、そして周辺の皆様にも説明といいますか、話していただいて、御理解をいただくことが大切かと思います。既にこれはされているかと思うんですが、そこら辺の反応なり、これまでの皆様の声なり、聞いているものがあれば、お聞かせ願いたいと思います。

○押田委員長
 塚田委員、申し訳ございません。先ほどの1つ目の御質問ですが、評価結果に対する理事者報告でございますので、利用度に関しては、議題のほうで質問していただくということでよろしいでしょうか。

○塚田委員
 はい。失礼いたしました。

○押田委員長
 それでは、学校関連の質疑に対する御答弁をどうぞ。

○三留環境土木部長
 日本橋中学校の改築に伴います千代田公園の改修ということで、その間、今、御案内いただきましたように浜町公園の一部を仮校舎として利用する計画になってございます。今回、大まかにオレンジ色で塗ってある部分を使って仮校舎を建てていくという形になりますけれども、浜町公園のどの部分で、どの程度の規模、それからどこまで利用するのかといったことは、今後、十分検討した上でになりますが、大きな考え方につきましては、現在、地域の連合町会長、また地域の町会長等を含めて御説明しているところでございます。

 先ほど委員から御案内がありましたように、地域の皆様に大変活用していただいている場所でございますので、そういったニーズもよく聞き取りながら、そういったものの代替の施設が用意できないかどうかも含めて、今後、検討していくというような状況でございます。

 いずれにしましても、地域の皆様方は、日本橋中学校、それから中学校全体の在り方というものも含めて、この事業に関しては理解を示されている一方で、やはり委員が今おっしゃったように、この場所の使い方については、皆さんの意見をよく聞いてくださいというようなお声をいただいているところでございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 ありがとうございます。本当に、危惧するのはそこだけだと思います。皆様が心配されているところを丁寧に説明していただくとか、丁寧な対応をしていただければと思います。

 それと、日本橋中OBの皆さんも本当に期待する学校の改築になるかと思います。こちらも大変多くの皆様が、一日も早く、子供たちの学習環境が整うということを望んでいると思いますので、どうぞ進めていただければと思います。ありがとうございました。

○田中(広)委員
 私より、資料6と資料10に関連して質問させていただきます。

 まず、資料6についてでございます。

 教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の報告をいただいたところでございます。その中で、先ほど御説明いただいたとおり、後段に識者2名の方から意見及び評価をいただいております。

 その中で、まず75ページ、下段の基本方針4の(2)のところに、図書館の整備が進んでいることが分かり、そのことが区民の皆様に伝わることを希望する、また、安藤先生は、76ページの下段、基本方針1の下から3つ目の⑮のところで、本に親しむ子どもを増やしていただきたいと、このように御意見を述べられております。報告書を拝見させていただきましたが、大変いろいろな取組をされているということもよく理解をさせていただきました。また、一方で、今、本の森ちゅうおうの整備あるいは晴海図書館の整備が進んでいる中で、ハード面が着々と整ってきているところでありますけれども、これからますます、ハード面と併せてソフト面をどう強化していくのか、魅力ある図書館をどうつくっていくのか、ここが問われてくるのではないかと感じます。

 そこで、今、申し上げさせていただいた識者2名の方の御意見、御要望について、教育委員会としてどのように御見解をお持ちか、お聞かせいただければと思います。

 そして、資料10についてでございます。

 資料10の4ページでございます。ここで2点お伺いいたします。

 4ページの(2)の事業運営のところに、職員に対する研修も実施されておりとありますが、どのような研修が実施されているのか。今、お分かりである範囲で結構でございますので、教えていただければと思います。

 さらに、(5)利用者の満足度(アンケート結果)ということで、高い評価を得られたと書いてございます。どのような声が寄せられているのか、少し具体的に教えていただければと思います。よろしくお願いします。

○志賀谷図書文化財課長
 まず、図書館の今後のソフト面の強化についてでございます。

 ハード面につきましては、今、お話しいただきました本の森ちゅうおうあるいは晴海図書館の整備というところで順次進めているところでございます。教育委員会といたしましては、こういったハード面を整備した上で、より多くの方々に利用していただけるように、いろいろなイベントですとか、そういうものを実施していきたいと考えております。

 また、子どもの読書活動推進に向けては、学校との連携を強化いたしまして、職員が学校に行って、学校図書館の支援をするですとか、そういったものを進めていって、子供たちが本に親しむ機会を増やしていきたいと考えているところでございます。

 次に、指定管理者の職員の研修でございます。毎月1回、図書館では館内整理日というものがございます。そうした中で、レファレンス研修ですとか、あるいは緊急時対応研修といったものも毎月必ず実施しているところでございます。

 あと、満足度の調査、アンケート結果でございます。指定管理者による図書館の運営が始まりましたけれども、基本的に、お客様が入ったところにいるカウンターは、従前も委託でしたので、そういったところは基本変わっていないんですが、レファレンスですとか、イベントあるいは施設管理というところが大きく変わっているところでございます。イベントにつきましては、コロナ禍にありまして中止になった事業もございますが、これまでにないような、例えば視覚障害者、聴覚障害者向けの映画会を実施したりですとか、あるいはレファレンスについては、ちゃんと履歴を残して親切丁寧なレファレンスを実践することで、利用者の方から、最初は図書館が指定管理になるのは不安だったけれども、大変よくなってよかったというお声をいただいているところでございます。

 以上でございます。

○生島教育委員会事務局次長
 補足ということではないですけれども、シンプルに、今、ホームページに本の森ちゅうおうの建設過程ですとか、引っ越し準備などに関しまして項目をつくって、皆様に御覧いただけるような形を取りまして、開設に向けた機運がなるべく皆さんに伝わっていくようにという努力をしているところでございます。

 それから、安藤先生からいただいている本の好きな子供というところは、まさに目指すところではあるんですけれども、今、子ども読書活動推進計画を新たに立てているところでございます。私たちは指定管理者に図書館のほうをお任せしている一方で、そのリソース部分に関して、直営の司書たちが選書あるいは資料活用について助言ですとか、管理についてしっかり見ていこうということを考えているところです。

 司書の皆さんには、今、学校図書館、学校の図書室がどういう状況かというところもチェックしてもらっておりますので、そこにいらっしゃる学校の先生とか、そこの図書室付の司書の皆さんとも相談しながら、図書館にある本の資源を活用して、より本に興味を持ってもらえるような本の貸出しの支援でありますとか、あるいはイベントみたいなものの支援といったところも計画の中に盛り込みながら考えていきたいというふうに思っております。じっくり時間をかけなければいけない部分と、今すぐ対応できる部分を見極め、しっかり学校の図書室を支援しながら、本好きの子供たちが増えていくように努力してまいりたいと考えております。

 以上です。

○俣野庶務課長
 私どものほうでは、学校図書館の有効活用が肝になってくると思っております。本好きの子供という観点からは、やはり総合的な対策をする必要があると考えておりまして、庶務課のほうで所管しております放課後の居場所づくり、プレディにおきましても、活動場所をそちらのほうに積極的に求めていくなどしながら、常日頃より本、図書に触れる子供を育成していきたいと考えてございます。

 以上です。

○田中(広)委員
 大変丁寧に御答弁いただきまして、ありがとうございます。

 今、御答弁を伺いまして、確かに、学校図書館という視点もありますけれども、やはり本の貸出し等も含めて、区立図書館が1つ、柱になっていくかと思います。また、アンケート調査のお話も伺って、大変心配だったけれども、利用者の方々から、よかったという声をいただいているという、その評価の声もいただけて、少し安心するところでございます。

 大事なのは、やはり区民と直接接する職員の方々、本当にここが一番大切かなと思っております。ちょっとした思い、気持ちが、やはり接した僅か数分の中で伝わっていくものと感じております。したがって、学校図書館への取組あるいは区立図書館の中での取組において、本当に大変な業務だと思いますけれども、一つ一つ区民の方々と接するときに、温かく、また丁寧に、今、本に親しむ取組をしていきたいという御答弁をいただいておりますが、そういう気持ちを持って取り組んでいただくような流れをつくっていただきたいと思います。

 先ほど、指定管理会社の職員研修あるいは司書との連携というお話もございました。改めて、区の教育委員会の教育目標を掲げて、計画、また大綱にもありますけれども、こうした区の教育委員会の全体の方針、思い、子供たちでいったら子ども読書活動推進計画だと思いますが、そうした区の考え方を指定管理会社とどう共有していこうと取り組んでおられるのか、また取り組んでいこうと考えておられるのか、この点、御見解をいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

○生島教育委員会事務局次長
 今回、指定管理者を務めていただいている会社につきましては、以前から中央区の図書館の窓口委託なども受けていただいているところでございます。また、全国的にも非常にたくさんの図書館を委託あるいは指定管理者として受けているという実績もございます。ですので、私たち中央区が図書館に求めているものは、そういった活動の中でも、ある程度伝わっているところはあるかと思うんです。

 今回、新しくハードとして本の森ちゅうおうというものができることにつきましては、指定管理者で新たに館長を任じている職員の方についても、非常にやりがいのある仕事だということで、私たちの思いにつきまして、様々な計画等を含めて確認をしていただいて、それに沿った形で取り組んでいきたいということとともに、これまでの実績を超えていくような形で目標設定をしてもらっているところでございます。それは、やはり本の貸出しの実績であったり、あるいは来館者の数というところもあるかと思っております。

 12月まで本の森ちゅうおうは起動しないわけですけれども、既存の指定管理をお任せしている日本橋図書館ですとか、月島図書館などにおきましても、私たちが求めるところのプラスアルファの部分として、先ほど委員から御指摘がありましたお客様との関係性といった部分をすごく大事にしてくれているというふうに私たちは感じております。接遇研修とか、そういった部分もあるんですけれども、例えば椅子ですとか、カウンターですとか、何か不具合が生じているようなハード、そういったものがあったときに、わざわざ修理会社に頼むまでもないようなところも、お客さんが困らないようにということで自分たちで修繕をしたりですとか、あるいはコロナ禍でイベントがなかなかできないというようなところに関しましては、そういった中でも来館していただけるように、密にならないような形で図書館で過ごしていただけるようにというところで、特殊な壁の展示などをすることで人が集まれるような、集客が取れるような対応をして、来館者の数をきちんと確保できるような形を取っているといった努力していただいているところです。

 私どもは、これから毎月、きちんと定例会を開催し、その実績などを見ながら、しっかりと指定管理者自身がつくった目標をクリアしているかどうかの確認と、都度都度私たちから出てきた新しい思いなども伝えていきながら、いいものが開けますように、あるいは継続できるように努めていきたいと考えております。

 以上です。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。今の御答弁を伺いながら、いろいろな取組、また見えないところで御努力、御尽力いただいているということを大変感じました。ありがとうございます。

 私も日頃、区立図書館に伺って、例えば日本橋図書館ですと、限られたスペースを活用しながら、よく展示等も工夫して行っておられて、職員の方に伺うと、本の見せ方一つでも一生懸命工夫されているというのを感じております。

 また、以前、たしか決算特別委員会のときに御紹介させていただいたと思いますが、武蔵野プレイスに伺ったときに、地下が学生の皆さんが利用できる空間になっている。その説明を受けている中で、御担当の職員の方は、利用している子供たちが、もしかしたら帰りに本棚の本を手に取ってくれるかもしれない、本当にその一瞬にかけながら、こうやってみんなに利用してもらっているんですなんていうお話もすっと出てきたんです。そのお話を聞いただけで、いろいろな思いを持って取り組んでいるんだな、きっと教育目標を何としてでも実現しようと取り組んでいるんだなと感じました。

 私の地元でも、中央区の中でも感じておりますので、今、大きくこれだけハード面が整備されている中にあって、改めて区民の方々と接するソフト面にしっかりと力を入れていただきたいと思います。

 先ほど御答弁いただいておりますが、もしもう一つ御答弁いただけるようでしたら、ソフト、ハード両面をどのように充実していこうと考えていらっしゃるのか、改めて決意のほどをいただければありがたいと思いますので、よろしくお願いします。

○生島教育委員会事務局次長
 本の森ちゅうおうの話があってからも、委員から非常に熱くその思いを御質問いただいているところでございます。その思いに負けずに、出来上がっていく本の森ちゅうおうを道から見るたびに、やはりいいものにしていかなければならないというところは、指定管理者ばかりでなく、私たちとしても強く思っているところでございます。何しろ、たくさんのいいものを持っている中央区でございますので、こういったものをしっかり活用して、やはり新しい図書館になってよかったということを区民の皆様、お客様から言ってもらえるように、しっかり努力してまいりたいと思います。

 以上です。

○田中(広)委員
 大変にありがとうございました。ぜひ、これからも何とぞよろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○奥村委員
 それでは、資料1の区民施設の指定管理者の評価結果について伺いたいと思います。

 この中で、日橋公会堂の指定管理者となっているパシフィックアートセンターは、評価としてはA【優良】ということになっていますが、パシフィックアートセンターの下で、いろいろと事故が起きているということも報道されています。

 パシフィックアートセンターは、公共ホール等に多くの従業員を送り出している企業でありますけれども、2015年には横浜アリーナで墜落事故が発生して、2020年にはパシフィックアートセンターが指定管理者となっている松戸市の森のホール21で、従業員がせりから転落して労災死亡事故もありました。同じ2020年には、ほかにも半蔵門の国立劇場で、移動式の足場から墜落事故があり、書類送検となった事故もあります。松戸市の事故では、柏が所管になりますけれども、労働基準監督署のほうで労働安全衛生法違反の疑いで、このパシフィックアートセンターと現場責任者を書類送検したと。そして、国立劇場の事故については、これは直接パシフィックアートセンターにということではなく、この劇場を運営している日本芸術文化振興会に対して、東京簡易裁判所で略式命令が出されて、罰金の有罪となったということです。

 今年3月1日には、こうした事故を受けて、中央労基署が劇場内作業における墜落・転落災害防止対策の徹底についてという文書も出しています。これらの事故は、パシフィックアートセンターの下で働く従業員ですとか、労働組合などが安全管理の改善を求め続けている中で起きたもので、現場の労働安全対策はずっと切実な課題だったということが分かります。こうした事故などについて、この評価委員会の中では、どのように検証して評価を行っているのかという点について確認をさせていただきたいと思います。

○竹内日本橋特別出張所長
 劇場管理における安全の問題のことでございます。

 2020年の事故につきましては、私が着任直後のことで、報告を受けてございまして、1.5メートルほどの高さのところから落ちて、打ちどころが悪かった、それが死亡事故に至ったというようなことと聞いております。

 さて、その中で、日本橋公会堂に限らずですけれども、業界団体が主催する安全研修、これは業界用語だと思うんですが、職長訓練に毎年参加し、危機管理意識を整えているというふうには聞いております。このような痛ましい事故があったときは、それを繰り返さないように、現場の者は努力をしているというふうに聞いてございます。評価委員会におきましても、安全管理についての質問をいただきました。それは、劇場の安全管理というよりも、非常時、災害に対しての観客誘導であるとか、そういった訓練について質問があったところでございます。

 以上です。

○濱田区民部長
 すみません。直接的な回答をさせていただきますと、今回の評価は昨年度の日本橋公会堂の運営に関する指定管理者の評価ということでございますので、他自治体等での事故等の検証につきましては、私どもの評価委員会の中では特に検証はいたしておりません。

 以上でございます。

○奥村委員
 あくまでも評価は昨年度1年間の分ということですけれども、やはり企業の体質として、例えばそういう事故を生み出しやすいようなものがあるのだとすれば、昨年度1年間だけを抜き取って、それだけで安全が確認されるというものではないと思うんです。そういった考え方で、これまで評価委員会が区の全ての公共施設を評価していたということであれば、そういう考え方は問題ではないのかと私は思います。同じ事業者が継続して指定管理者として管理運営を行っているわけですから、やはり一連のつながった管理という中で、過去の事故であっても、その後、どういうふうにそれが改善されたのかとか、そういったことは評価委員会の中できちんと検証されてしかるべきだというふうに考えます。

 確認ですけれども、評価委員の方たちは、こうした過去にあったいろいろな事故については、区か事業者側から情報提供されて把握はしていたと。その上での評価だと思っていいのかという点について確認したいと思います。

 1年ごとの評価であれば、過去の事故が起きた1年間を評価するタイミングというのも、過去にはあったと思うんですけれども、そういうときにはこうした事故が問題にはならなかったのかということ、そうしたことを評価委員がきちんと把握されていたのかということについても確認をさせていただきたいと思います。

○清水区民生活課長
 指定管理者の過去の事故につきまして、評価委員会で話題になったかと申しますと、基本的には、話題にはしてございません。ただ、私どもは、事業者の自己評価と、それから所属の評価というところでは、先ほど日本橋特別出張所長が申し上げましたが、当然に、そういった事業者で起きたことというのは、事業報告などの際に事情を聞きまして、私どもの施設の安全管理にどのように反映するかというのは、所属のほうが責任を持って行っているところでございます。

 ちなみに、日本橋公会堂につきましては、私の手元の資料でいきますと、平成30年からは事故は発生していない状況でございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 評価委員会の中で話題にしていないという表現だったんですけれども、要は、評価委員の方は、こうした死亡なども含む重大な事故については知らない、把握していない上で評価に当たっていたということでいいのか、その点を確認させてください。

 今、区内の日本橋公会堂で事故が起きていないというのは本当に幸いなことだと思いますけれども、様々なこうした事故を受けて、安全対策がどう取られていくか、改善などの確認が取れなければ、区内でもこうした事故が起きる可能性がないとは言えないわけです。また、そうした情報も知らない中で評価をして、優良のAという判断を下していたということになると、評価委員の方に対しても、何か事故があったときには、その評価がどうだったのかとか、そういう責任にも関わってくる問題だと思いますし、きちんとそうした情報が明らかにされる上で評価されるべきだと思いますので、その点についても伺いたいと思います。

 区に対して事業者側からは、過去の事故を含めて、事故についての報告は全てあったということでしょうか。事故についての報告を、区として評価委員会にかけるということをしなかったという判断なのか、どういった経緯でこうしたことが評価委員の皆さんに情報として伝わらないことになっているのかというあたりについても御説明をいただきたいと思います。

○清水区民生活課長
 繰り返しになって申し訳ございませんが、確かに、評価委員会での話題にはなってございません。しかしながら、私どもが所属として評価をするに当たりまして、当然、その事業者が、日本橋公会堂に限らず、全ての施設において、しっかりと安全管理を行える状況かというのは、私どもの所属のほうが責任を持って確認をし、その上で、必要ということであれば、私どもの評価の中で触れて、こういう改善を求めるということはあり得るかもしれませんが、そうした状態にはないという認識でございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 安全に運営されていると、区として評価しているという理解でいいのかどうか。区の中では、こうした事故については、どういう検証、今後のそういう事故が起きないための対策というのは、具体的にはどういうふうに事業所側と話し合ってきたのか。事業所側に対して、当然、区としても、管理運営を委託しているわけですから、区もそういったことを事業者ときちんとお互い話し合っていく必要があると思いますけれども、そうしたやり取りはどうなっていたのかということと、区としては、こうした事故が起きているということを重大だと受け止めているのかどうか。重大だと受け止めているのならば、やはり何らかの対応策を取るべきだと思いますので、その点についても御見解を伺いたいと思います。

○竹内日本橋特別出張所長
 この評価委員会における評価につきまして、安全の確保につきましては、資料1の別紙1、評価項目の3の施設の管理の部分に係ることでございまして、建物保守管理・設備機器安全確認等ございますけれども、先ほどの2020年の事故につきましては、施設の舞台美術の一定の基準がありまして、安全に取り扱うような仕組みになっているとのことで、その事故につきましては、それがその従業員に関して十分になされていなかったというような話と聞いております。このような事故があったときには再度、全管理施設の職長に安全の徹底をするように促しているというようなお話を聞いているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 評価項目の中の3番、施設の管理の中できちんとチェックも入れているということのようですけれども、施設の問題、設備や備品の問題ということと併せて、やはり労務管理ということも影響があるのではないかというふうに思います。ぎりぎりの委託費の中で管理運営するとなれば、人員が十分だったのかとか、例えば、過重な労働になっていて疲労が蓄積して、それが注意力の欠如になって事故につながるとか、そういったこともあると思うので、施設の管理だけではなく、労務全体としてどうだったのかということを見ていく必要があると思います。その点についても伺いたいと思います。

 この資料の1ページ目には、社会保険・労務等に関する法令順守については、各指定管理者から文書で報告を受け、確認したとあり、あくまでも指定管理者側からの報告、それの確認というところにとどまっていますけれども、それで十分だと考えるのか。区としてできる安全対策、事故防止策をどう取っていくのか。こういったことにも積極的に関わっていくべきだと思いますので、そうした労務管理という視点からの区の考え方についても伺いたいと思います。

○清水区民生活課長
 労務管理も含めてということでございますが、前段として、事故が発生したときというのは、協定上、直ちに区に報告することになってございます。また、その改善策も当然に示される。その中には、必要とあれば人員対策が行われるという改善策を、具体的に、その都度提示いただいている。これは日常的に行われていることでございます。

 また、評価の中でも、2の事業運営のところで、事業実施のための適正な人員配置等ということで、書面での確認を行いますし、また、事業報告を受けた際に、各所管において人員体制がどういうものかということは当然にチェックをしているところでございます。施設運営が適正に行われるための人員配置というのは、その都度、毎年、詳細に確認をしているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 指定管理者からの報告があるとしても、そうしたものは、こうした事故を受けての、それを前提として書かれたものなのかというところも分からないという思いです。そもそも、毎年、あくまでも過去1年間だけの評価をする委員会で、事故に関わって労務等をどう改善していったかという前提がない中での報告書であるとすれば、そういうもので状況をきちんと把握して、改善がどう進んだかということを見ていくのは難しいのではないかというふうに思います。

 指定管理者の問題については、社会保険労務士の方にももっと関わってもらうべきではないのかということは、これまでも要望してきました。中央区でも、社労士の協力を得て2016年に7施設の労働環境調査を行いましたが、これでもうストップしていて、今は行われていない。この7施設で打ち切られてしまったと思いますけれども、そのあたりの事実確認をさせていただきたいと思います。そして、こうした社労士のチェックを終了させてしまった理由もお示しいただきたいと思います。

○押田委員長
 すみません。奥村委員、質疑内容が大分広がってきてしまっているので、広がった部分については、もしおやりになるのでしたら、議題でお願いできますか。今は指定管理者の評価委員会の部分だけなので、いかがでしょうか。

○奥村委員
 分かりました。では、労務の関係、社労士の関係については、議題で後で質問することにします。

○二瓶委員
 よろしくお願いします。

 私から、資料4、勤労者サービス公社、レッツ中央について、運営状況の報告から質問をさせていただきたいと思います。

 レッツ中央といいますのは、中央区の中小企業の福利厚生の一環として導入されているものでございまして、この報告書にも上がっておりますとおり、会員数が伸び悩んでしまっているという状況があると思います。

 令和4年度の課題・重点項目の中に、ホームページリニューアルによる情報発信の充実に努めるということがありますけれども、レッツ中央のホームページは、びっくりするぐらい古い感じというか、見にくい感じというか、何とも言えないようなホームページでございます。細かい話ではあるんですけれども、ホームページのURLがhttpというもので、データが暗号化されていないページです。ウェブブラウザ、パソコンだとか、スマートフォンとかでレッツ中央のページを見ようとすると、保護されていないページですと出てきてしまうというのは、公のものとしてはいかがなものかと私自身は思っております。

 そういった中で、事業展開としてホームページのリニューアルによる情報発信に努めると書かれておりまして、ホームページのリニューアルをどのようなスケジュール感で今後行っていくのか。

 ガイドブックの中の請求方法なども、請求書に記入して、持参か郵送して申請、請求してくださいというふうになっております。ホームページのリニューアルに伴って、今後、ウェブ申請などができたら、利用者も使い勝手がすごくよくなるのかなと。利用しやすくなれば、当然、事業者を含め、会員数が増えてくるのかなと思っておりますけれども、今後の展開について何かお示しいただけたらと思います。よろしくお願いします。

○田部井商工観光課長
 ホームページのリニューアルに関しまして、現在の予定でございます。リニューアルに関しましては、取りあえず年度内を目途に準備を進めてきたところですが、現在の進捗でいきますと、早ければ12月から来年の1月、年明け頃には運用の開始ができそうだというような現状、進捗というふうになってございます。

 今、委員からも厳しい御意見をいただいたところでございますけれども、このリニューアルに当たりまして、会員または会員以外の方、閲覧される方の閲覧のしやすさ、例えば検索のしやすさ、情報の発信力も含めて、そうしたものを十分にうまく展開していって、委員からもございましたが、レッツ中央の本来の事業目的とか、そうしたことが伝わることによって会員の確保につながれば、さらによろしいかなというふうに思っています。やはり何よりも現行のホームページを直すことによって、利用者の方々の使いやすさが向上していくというところで、今、リニューアルの準備を進めているところでございます。

 具体的に、URLのhttpのところの改善、それからウェブ申請を今回盛り込むのかというところにつきましては、現時点で確認ができておりませんので、お答えし切れないところは大変申し訳ございませんけれども、いずれにしても、先ほど申し上げましたとおり、会員の方、会員以外の閲覧される方の利便性向上のために、今、準備を進めているところでございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 レッツ中央のホームページを開きますと、例えばここら辺のページを見てみようかな、請求しようかなと思っても、実際、どこを押したら、そのページにいけるのかが本当に分かりづらい状況になってしまっておりまして、ガイドブックや冊子を見たほうが早いというような状況なのかなと私自身は感じてしまいますので、本当に使いやすくしていただくのが一番かなと思ってございます。

 そういった中で、様々な事業が行われておりますけれども、やはりコロナ禍ということで、イベントなどはなかなか開けなかったというような状況にあったと思います。一方で、給付事業の中に、いわゆる入院見舞金などもございまして、一部、新型コロナウイルス感染症の入院の扱いが、生命保険会社だと、自宅療養でも入院扱いで見舞金だったり、給付金が出るというようなことで、これは知れ渡ってはいるのですけれども、レッツ中央のホームページを見ても、そこら辺の取扱いが書いていなかったりします。実際、問合せをすると、コロナも対象ですよというふうに教えてはくれるんですけれども、ここら辺も情報発信をしていかないと使えないのかなということがございます。

 去年、入院見舞金、さらに、その中で、新型コロナウイルスの自宅療養の方で見舞金を申請された方が実際どれくらいいるのか、分かりましたら教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。

○田部井商工観光課長
 今、委員からございました、いわゆるコロナの療養に関する見舞金といいましょうか、給付金ですけれども、本年の9月号の会報紙で周知をしているということでございます。また、ホームページのほうには、現時点では、特にその記載というんでしょうか、掲載はしていないということでございます。

 現時点の正確な申請数は分からないですけれども、20件程度の来所、それから郵送ということで、約20件程度というふうに聞いているところでございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 20件程度というと、最近のコロナの感染者数からすると少ないのかなというふうに思います。せっかく会員になっていただいて、会費も払っていただいています。コロナの見舞金ですと、10日間とかですと1万円なり5,000円なりが出るものだと思いますので、会員になっていただいて、レッツ中央、勤労者サービス公社を十分に活用していただく必要があるのかなと思っております。

 ぜひとも今後とも、広報だったり、ホームページのリニューアルだとか、利用者が使いやすいような形で運営をしていっていただけたらと思いまして、質問を終わらせていただきたいと思います。

○押田委員長
 それでは、続いて議題の審査に入るわけでございますが、今、理事者報告が終わった時点で、暫時休憩を取らせていただきます。ちょっと短いですが、開始時間を午後3時5分とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

(午後2時56分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○押田委員長
 それでは、休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。

 次に、議題の審査に入ります。区民生活及び教育行政の調査について質問のある方はどうぞ。

○富永委員
 それでは、議題について、よろしくお願いいたします。

 先日行われました大江戸まつり盆おどり大会について質問したいと思います。

 まずは、関係された役所関係の皆様、お疲れさまでございました。

 本当に思っていた以上にというか、3年ぶりということもあって、なおかつ近隣のまちごとの盆踊りが中止になっているところが多かった分、今回、すごく集中してしまったのかなと。一応2日間とも見に行ってはみたんですけれども、やはり特に土曜日は本当に子供の数も多くて、特に飲食エリアですよね。今回、感染症対策として、ああやって今までになく会場を分けてやった結果、すごく密になってしまったと思うんですけれども、SNSなどを見ると、特に皆さんが問題として感じられていたのは、換金のシステムです。

 実際、1時間も並んだとか、最後のほうは縁日の商品があっという間になくなってしまって、チケットが余ってしまったから換金しようと思ったら、また今度それに並ばなければいけないというようなことが散々出てはいたんですが、そんなに大きなトラブルとかクレームにはならなかったのかなと思う中で、これからまた来年度以降、あれだけ多くの方が楽しみにされている区の催しなので、やられていくと思うんですけれども、今回やってみて、次回以降どんなふうにやるのか、また形を戻しながらやるのか、もしくは今回のような形でやっていくのか、いろいろあると思うんですけれども、教えていただけたらと思います。

○平川地域振興課長
 今年度の大江戸まつり盆おどり大会を踏まえまして、次年度に向けてでございます。

 8月26日、27日の金・土曜日、両日とも午後5時半から午後8時半ということで、例年5時間開催しているものを3時間に縮め、御紹介いただきましたとおり、今回、非常にシンプルな構成で行いました。運動場の中は盆おどり大会、公園の中は縁日というところで、2つのプログラムで実施したところ、詳細については、また議会に改めて御報告いたしますけれども、速報値といいますか、体感的には3年前の7万人に迫るような御来場の数があったというふうに捉えてございます。そのため、先ほど申し上げました、例年5時間のところを3時間のうちに同じような数の方がいらっしゃいましたので、非常に混雑してしまった。この点は大変に申し訳なかったことでございます。

 盆おどり大会のほうは、シンプルな構成にして運動場内は盆踊りだけでございましたので、来ていただいた皆さんからは非常に踊りやすかったというような声をいただいているところでございます。私も本部から見ていて、輪といいますか、層が二重ぐらい、もっと大きくなっていたぐらいで、グラウンド、運動場全体を使って盆踊りを楽しんでいただいたかと思います。

 一方の公園の縁日でございますけれども、1時間当たりの来場の方の数が、運営側が予想した人数よりも倍以上いらっしゃったような状況で、まずチケットを買っていただくところの列、また、飲食をお買い求めいただく縁日の前の列、また、さらに余ったチケットを換金していただく列ということで、多い方ですと3回、非常にお待たせしてしまったところでございます。

 当日、主催のほうに、そもそもなぜチケットで売っているのかといったお問合せであるとか、どうにかなりませんかといったことは、お声として、いただきました。また、今日までに換金についてのお問合せについては、今のところ、13件お電話をいただいたところでございます。当日の混乱の中ですと、もう少し大きな反響といいますか、お声があるかなと思っていたんですけれども、今のところ、電話でのお問合せは13件にとどまっているところでございます。

 そうした中で、やはり集中する時間帯がありましたので非常に多くの時間並んでいただいた方がいる一方で、例えば換金のところですと、8時以降になりますと列が大分縮小されまして、大会終了の8時半のときには、ほぼほぼ列がなくなっていたところでございます。そうしたところから、チケットのシステムを見直すというところは1つありますけれども、いっときの集中に対して、例えばどれだけ人員を配置するか、売る窓口を増やすといったことで対応が取れるか、そういったことを考えていかなければならないというところと、縁日のコーナーで、特に飲食物につきましては、今回、町会・自治会の皆さんも非常に難しい判断をされていたというところがございます。やはり3年ぶりの開催でございまして、どれだけの方に2日間でお越しいただけるかというところ、こちらは、食材を仕入れてしまいますと、売り切れない場合、その分が損失になってしまいますので、そちらは実行委員会のほうでしっかりと経費補塡をさせていただきますということで、お伝えをさせていただいたんですけれども、やはり食材を残してはならないという町会のほうの思いもあったかと思います。

 今後でございますけれども、縁日を御担当いただいた皆さんとの会合が控えてございます。また、次年度に向けた第2回実行委員会の開催も控えてございますので、先ほど申し上げました事務局からの反省事項、所感をしっかりとお伝えさせていただいて、運営に携わっていただいた皆さんの意見も伺いながら、今回開催しまして、非常に区民の方に楽しみにしていただいていた、また、大きないろいろなお声をいただいたということは、これだけ次年度に向けて期待をしていただいているというふうに受け止めてございますので、しっかりと準備をして、次年度以降も開催してまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 本当に、あれだけ多くの方が暑い中、何十分も汗だくになって並んでいて、SNSや何かには換金のシステムがどうたらというのが結構散見されたので、もっと区のほうにクレーム等々が来ていると思ったら、今、思いのほか少ないというのは、すごくびっくりして、そういった中でも、皆さんは区がやっている催しだということで理解されて、並んだということも含めて、思い出の一つ、楽しみにしていただけたのかなと思って、今、意外でびっくりしたところです。

 換金、チケットのシステムで、今はやりのPayPayにするとか、そのようなこともしてくれというような話は結構聞いたりするんですけれども、なかなかその辺は難しいのではないかなと思う中で、先ほどうちの会派でもそういう話が出たので、事前にチケットを区役所で販売するとか、もちろん当日売りもあるけれども、そういったようなところで、なるべく行列をつくらないようにするというのが今後の課題かなと思います。

 もう一つ、先ほども我が会派の委員から話が出ましたけれども、日本橋中学校の建て替えということで、浜町公園の大きなところが今度使えなくなってしまう。そうなったときに、あれだけの大きな盆踊りの会場にものすごく制約がかかってきてしまう中で、その辺に関してはどういうふうにお考えなのか。最悪、例えば体育館の中も使うということも視野に入れられているのかというのをお聞かせください。

○平川地域振興課長
 次年度の大江戸まつり盆おどり大会開催に向けてでございますけれども、先ほど申し上げたようなチケットのシステムといったところでの改善点というのが1つあるだろうというふうに考えております。御紹介いただいたような電子決済の導入であるとか、事前購入制というのも、当日、先に売ればいいじゃないですかとか、今、コロナの時代ですので、人を介在しない、ピッとやる方法がありますよねということは、御来場の皆様からもやはりお声があったところでございます。

 電子決済につきましては、単発のイベント、2日間のイベントでございますので、ここはやはり費用の問題が一番の課題かなというふうに思っております。こちらは、今回、運営を委託しました事業者からも、次年度に向けて、早速もう提案も来ているところでございますので、先ほど申し上げました実行委員会の中で御紹介しますが、全体の費用が増しますと、やはり価格に転嫁したくないというところもあります。お子さんから大人まで楽しんでいただいているイベントでございますので、そういった費用のところをなるべく増やさないようにしたいというふうに考えてございます。

 また、会場の問題でございますけれども、終わった後に久松警察のほうにも、今回、無事に終えることができましたということで御挨拶をさせていただきました。日本橋中学校の改築の問題もございますので、絶対的に面積が足りなくなるというふうに考えてございます。この場合に、従来の運動場の中に全て押し込めるといいますか、元に戻すという方法も1つあるはあるんですけれども、そうすると、例えば御来場の方を制限しなければならないというところで、少し苦しさも出てまいります。

 そういったところですと、浜町公園以外のところ、浜町公園の外側に少し使えるスペースがないかというところで、お話を進めたいというふうに考えてございまして、先ほどの久松警察とお話ししたのは、例えば、前の道路を来場者の方のために通行禁止にしてございますけれども、そういったところの有効活用であるとか、また、緑道のところもございます。人形町に向かって甘酒横丁のところと連なる非常にいい場所でございますので、そういったところをしっかり使っていくとか、会場の拡大を含めまして、次年度の課題というふうに考えてございます。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。早速、会場のことなども警察と話をされているということで、すごく安心しました。やはり区の行事とはいえ、一般道路を使うというのは結構ハードルも高いと思うんですけれども、そんな中で、早速もう警察といろいろ話をされているということで安心しました。

 来場されている方たちもそうですし、暑い中、トウモロコシを売ったり、ポップコーンを売ったり、皆さん、汗だくになりながら、本当に楽しそうにやられているんですよね。愚痴を言っているんだけれども、その愚痴も毎年のあれで、すごく笑顔で、みんな、わいわいやりながらやっているのが非常に印象的なので、これからも楽しい盆踊りをまた例年しっかりと開催できるように、よろしくお願いします。

 終わります。

○奥村委員
 すみません。では、先ほどの続きですけれども、区民施設の指定管理者ということに関わって、安全対策として、また労務管理について、区で何ができるかということで、社会保険労務士の関わりや、社会保険労務士を入れてのチェックというものの意義をどう考えるか。なぜ、2016年の7施設だけで終了させてしまったのかということをぜひ伺いたいと思います。

○清水区民生活課長
 委員からお話がありました社会保険労務士による労働環境のモニタリングというところでございますが、これについては、中央区の指定管理者制度全体のサービス向上や安全管理という視点において、人員体制というか、労働法規関係の遵守というものがどういう状況になっているかというのを、サンプリング的に7事業者を選びまして行ったと聞いてございます。そのときの社労士の話を私も聞いた記憶がございますけれども、法令遵守は基本的には当たり前のことであるということ、ただ、事業者として、それをどう捉えているかというところを専門家の方にチェックしてもらい、アドバイスをいただくということを、そのときに行ったと聞いてございます。

 そうしたところから、書面で報告を受け、確認というふうにさせていただいていますが、この書面というのは、モニタリングを受けたときに社労士の方たちから提供を受けたものを基本として、チェック項目をつくったりというようなことをしております。また、そのときにアドバイスを受けたことを、当然、全施設で守るというところで、評価というよりは、こういったモニタリングで得た内容をそのまま引き継ぎながら、私ども職員が確認をするときに使わせていただいているところでございます。

○奥村委員
 2016年に行って最後になっている7施設の中に、日本橋公会堂も入っていたということでよろしいですか。そのときのモニタリングの結果も、今回の各指定管理者から報告を受けて確認しているという文書の中には、そのモニタリング検査の内容が入っていると。要するに、この7施設の中に日本橋公会堂が入っているという意味合いなのかどうかということも伺いたいと思います。

 それと、2016年の労働環境モニタリングが最後ですけれども、その後、起きている事故があるわけです。横浜アリーナは2015年ですけれども、松戸市の森のホール21、指定管理者となっているこの施設の事故は2020年で、その後の国立劇場も同じ2020年ですし、時系列的に考えて、2016年のモニタリングの結果が反映されているとは思えないですけれども、そのあたりを御説明いただきたいと思います。

○清水区民生活課長
 大変申し訳ございません。施設がどこかというところまで、今、手持ちの資料で持ってございませんので、日本橋公会堂がそこに含まれていたかというところは、今、申し上げられません。

 また、その他のところで起きた事故がそのモニタリングと関係性があるかと申し上げますと、それは関係性はない。時系列的にもそうですが、仮に、その事故を参考にしてモニタリングを行うということは、社労士は行わないと考えます。私どもは、あくまでも私どもの施設に関しまして、従業員も含めて、安全管理がしっかりと図られるという視点で、当然、日々の指定管理者との関わりで指導監督、そして状況を見ているというところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 2016年の7施設に関しては、後でぜひ個別に教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 社労士を入れてのモニタリングというものは、都内では、ほとんどの自治体で実施しているということで、以前も質問をさせていただきました。今、実施していないところが江東区と江戸川区と中央区の3つだけだということで、ほかの自治体では、毎年、社労士を入れながら、5年に1度くらいで全ての施設を一巡していく形で繰り返し行われているというのが実態だとお聞きしています。ですので、法令遵守は当たり前だと社労士の方もおっしゃっていたということですけれども、それは当然として、それでも、その上で、こうしてチェックをかけることにきちんと積極的に取り組んでいる自治体がほとんどだという点についての受け止めもお示しいただきたいと思います。

○清水区民生活課長
 労働環境モニタリングに関しましては、先ほど申し上げたとおり、中央区の指定管理者制度の運用というところでの視点で、単年度ではございますが、行ったところでございます。私どもとしては、平成29年2月に指定管理者制度運用指針というものをつくりまして、委員御指摘の労働環境、そして安全管理も含めて、どのように指定管理施設を運営していくかということを区全体として取り決めて運用しているところでございます。

 今後、そうした中に社会保険労務士を使った確認制度を入れるかというところに関しましては、区全体の制度の検討の中で考えていくべきことと考えてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 区の施設全体の中でということなので、こうしたほかの自治体の事例なども見ながら、区として何ができるのか、働いている方たちの安全管理、また労働状況の改善、より一層仕事に熱意を持って取り組めるような状況を区としてどうサポートしていけるのかということで、ぜひ社労士の協力も得ていただきたいということは重ねて強く要望いたします。

 評価の在り方ということについても、過去1年だけで見るということでいいのかどうかという点については、やはり私は疑問があります。過去1年ずつ見ていった中では、こうして評価が優良でAとなっても、この施設がまた見直しされていく、施設によって5年であったり、10年であったり、いろいろしますけれども、単年度ではなく、過去のもの全てを振り返りながら評価していくということがされる中では、評価としてはAではない、場合によっては適切ではないと判断されるということになってくる可能性がある。単年度では優良、優良、A、Aと出ていても、それがまた認定されるときには、悪い評価もあり得るということだと、やはり評価としての一貫性に欠けるのではないかというふうに思いますので、その点は見直しも求めたいと思います。

 そして、評価委員の方には、区として出せる情報をきちんと出して、事業者にもそういう情報をきちんと出すことを求めながら、評価委員の方が適正に評価できるような環境を整えていただきたいということを要望して、質問を終わります。

○押田委員長
 それでは、議題の質問を終了させていただきます。

 議題、区民生活及び教育行政の調査につきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 では、そのようにさせていただきます。

 次に、第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いについてでございますが、正副委員長に御一任いただけるということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、そのようにさせていただきます。

 長時間にわたりまして御苦労さまでございました。

 それでは、これで委員会を閉会させていただきます。

(午後3時27分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ