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令和5年 区民文教委員会(2月9日)

1.開会日時

令和5年2月9日(木)

午後1時30分 開会

午後2時53分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 渡部 恵子

委員 富永 一

委員 塚田 秀伸

委員 田中 広一

委員 奥村 暁子

委員 二瓶 文徳

議長 木村 克一

4.出席説明員

(15人)

山本区長

齊藤副区長

平林教育長

濱田区民部長

清水区民生活課長

平川地域振興課長

岩田文化・生涯学習課長

田部井商工観光課長

生島教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

鷲頭学務課長

岡地学校施設課長

小林指導室長

熊木教育支援担当課長

志賀谷図書文化財課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

後藤書記

6.議題

  • (1)区民生活及び教育行政の調査について
  • (2)公立小中学校の給食費無償化を求める請願

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 御苦労さまでございます。ただいまから区民文教委員会を開会させていただきます。

 本日、理事者報告の関係で教育支援担当課長及び図書文化財課長が出席をいたしますので、御了承をお願いいたします。

 それでは、まず、理事者報告をお願いいたします。

○濱田区民部長

 1 中央区立晴海地域交流センターの指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

 2 住民基本台帳による世帯と人口の動き(資料2)

 3 スマートフォンによるコンビニ交付サービスの開始について(資料3)

 4 晴海区民館の工事に伴う休館について(資料4)

 5 「中央区ビジネス交流フェア2022」の開催結果について(資料5)

○生島教育委員会事務局次長

 6 教育委員会事務局における組織整備について(資料6)

 7 中央区立晴海西小学校及び晴海西中学校の設置について(資料7)

 8 区立小中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償における補償基礎額の改定について(資料8)

 9 中央区立晴海図書館の設置について(資料9)

以上9件報告

○押田委員長
 御苦労さまでございました。

 それでは、発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午後1時46分でございます。したがいまして、自由民主党さん80分、公明党さん40分、日本共産党さん40分、国民民主党さん10分、都民ファーストの会さん10分となります。なお、持ち時間には、この後の議題である請願審査の時間も含まれますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告に対する質疑をお願いいたします。

○塚田委員
 それでは、私から1点お聞きいたします。資料5、「中央区ビジネス交流フェア2022」の開催結果につきまして、お尋ねいたします。

 3年ぶりの本格開催ということで、以前の規模に戻ったということで、アンケート結果、そして報告内容からも、大変好評であり、また、特に問題もなく、好評のままに終わったということが推察できるわけでございます。その中で、所感でありますとか、今回、うまくいった点、あるいは、そうはいうものの、まだコロナ禍でございますので、そこら辺で、そうでなかった点、所感なりがありましたら、お聞かせください。

○田部井商工観光課長
 今、委員からも御案内がございましたけれども、コロナを経てといいますか、コロナ禍の中で3年ぶりに本来の形でできたことは、まず、うれしく思っております。これは、私ども、それから各共催団体ともに、いわゆる本来の形でできたということを喜んでいるところでございます。

 前年度、そして前々年度においては商談会のみの開催ということになりまして、今回、出展企業は50社でございましたけれども、展示会の開催ができたということで、当然、商談会だけに比べれば、来場者の方も多く、その意味ではにぎわいのあるフェアになったというふうに考えているところでございます。また、そうした中で、展示会に出展された事業者同士の交流、関係性、つながりもできたというふうに聞いているところでございますので、まさに、フェアの一つの目的を達成といいますか、そういう方向で開催することができたのではないかなと思っております。

 ただ、一方で、どうしてもまだコロナ禍ということがございます。それが影響しているんだというふうに考えておりますけれども、例えば出展事業者が、今、50社というふうに申し上げましたけれども、当初、令和元年度にやったときは70社という規模でした。今回は、まだコロナの影響もあって、一定の距離を保ちながら、また、飛沫感染防止ですとか、そうした対策も講じる必要があったことから、当初60社の出展を予定していたところでしたが、まだこうした状況の中で、なかなか出展をするというところまでいかなかった事業者も、お声としては聞いてございます。実際、今回、50社が出展されたんですけれども、実は56社の申込みがございました。その差の分については、やはりコロナの、担当の方といいましょうか、そうした関係で途中で辞退をされて、結果50社になったところでございます。

 それから、これもやはりコロナが影響しているのだろうと思いますけれども、今回、来場者が300人ということで、先ほど申し上げましたとおり、一定のにぎわいはあったというふうに考えておりますけれども、例えば3年前に行ったときは約500名の方に御来場いただいたということでございまして、それと比較をしますと、今回、少し数が少なかったということで、来場者が少なかったねというようなことが、サプライヤーや出展事業者のほうからのアンケートなどでも読み取れる、そういうお声を聞いているところでございます。今後コロナがどうなるか分かりませんけれども、私どもとしては、当然、来年度に向けて、来場の促進、仕掛けといいましょうか、そうしたものを再度考え、少しでも多くの来場者の方に出展事業者の商材に触れていただくですとか、魅力を味わっていただくとか、そうした機会につながればと思っております。来場促進の取組については、共催していただいている団体の方々と今後も検討しまして、対策、対応をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 御丁寧にありがとうございました。

 やはりコロナ禍でございます。まだまだ、何だかんだ言っても、やはり主催者側としますと、コロナの動向で出展を取りやめるのは、本当に残念ながら仕方ないところでございます。そういう意味では、まだまだ万全の態勢ではない、万全のそういった背景ではない状況で、一定の本格開催ということで実現された。そこについては、大変な御苦労とともに、今回、一つの結果として、数年前に比べますと、数は若干減ってはいるものの、来年度以降、また本格的な開催につながるのではないかという期待を寄せるところでございます。

 そして、アンケート結果とともに、自由意見であるとか、要望のところにも幾つか注目すべき点がございます。例えば、業界、業種が広いので客層が予想できなかったとか、それから業種に偏りがあったとか、私も数年前からアンケート結果などを見ていますけれども、やはり要望点などが幾つかあると思うんです。コロナ禍において、新しいビジネスのスタートがなかなかできない中で、実際に成果が出ている、商談に結びついたという声も上がっておりますので、やはり期待を寄せる声も大変多く出ております。そういう意味では、今後もぜひとも継続していただく上で、先ほど少しおっしゃっておりましたけれども、例えば事業者を見直す、見直すということではないですけれども、新たに展望を見たときに、もう少し規模を変えるのか、あるいはさらに盛んにしていただく上で、まずコロナ禍からの脱出が最初だとは思うんですけれども、今後、発展する形で進めていただければと思うんですが、何か将来的なビジョンや展望などがあれば、お聞かせください。

○田部井商工観光課長
 このフェア、この事業を展開していく中で、やはり我々は、先ほど申し上げました共催の団体の方々とも話をしたり、まさにこのアンケートであったり、その場でのお話として、出展事業者からいろいろとお話を伺ったりというところがございます。例えば、事業者、業種を、今年は食品に限るとか、今年はこういうものに少し特化したものにするとか、そういう意見があったり、もう少し長い期間やってくれたらいいのではないかとか、いろいろな御意見がございます。ただ、日数と規模につきましては、来場者の交通の便ですとか、区内でこれだけの事業ができる施設を、今、探しているといいますか、いろいろと共催団体の方々ともそういうお話もするんですけれども、なかなか適した場所がないというところもございます。

 事業者の見直しとか規模などの展望といいますか、やはり、我々としても、1つは、広くいろいろな業者の方々が、それぞれ持っている商材をPRする機会にしたいというふうに考えてございます。それが今の形になっているわけですけれども、そうした御意見を私どものほうでも十分に受け止めながら、共催団体のほうともいろいろと検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。

 いずれにしても、区内の中小事業者が、コロナ禍、そして、コロナを乗り越えて事業を安定的に、または発展させていけるような仕組みづくりは、私どものほうも不断に考えていかなければならないというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 ありがとうございました。

 私も、このイベントに参加したという方のお話を伺っております。やはり大変期待感もございます。アンケートにもいろいろあります。それと、今、商工観光課長がおっしゃったように、全部をがらっと変えるのでなくて、年によって、例えば来年は食品を集中的にやって、もちろんそれ以外もあるということですけれども、何かそういっためり張りというか、年度によって少し雰囲気を変える、業種を少し変えるとか、何かそういう形でも、面白いというか、より注目度が高まるのかなというようなことでございます。

 中央区の企業の皆様がコロナ禍で大変疲弊していることと、全国的には、やはり中央区の企業と関係が持てるという意味では、非常に注目度の高いものかと思っております。そういう意味では、ぜひとも今後もビジネス交流フェアをよい形で拡大していく、進めていただくようにお願いするわけでございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 私からは、資料9、中央区立晴海図書館の設置についてお尋ねいたします。

 今回、晴海図書館の設置について概要をお示しいただきました。改めて、新しい図書館が設置されますので、こういった取組をしていきたい、また、今の本の森ちゅうおうも踏まえながら、こうしたことに取り組んでいきたいというお考えをお聞かせいただければありがたいと思いますので、よろしくお願いします。

○志賀谷図書文化財課長
 晴海図書館についてでございます。

 晴海図書館につきましては、複合施設ということで、同一施設内に出張所ですとか、保健センター、こども園が入る予定でございます。そういったところを御利用される方もお気軽に図書館に寄っていただけるような施設としてまいりたいと考えているところでございます。

 また、晴海の地域特性といたしまして、多くの子育て世代の方がお住まいになるということがございますので、晴海図書館の特徴としましては、乳幼児から高校生までを主な対象とした蔵書の充実ですとか、これまであまりなかったグループ学習室、そういった設備を設置していきたいと考えているところでございます。また、乳幼児を連れた親御さんが気兼ねなく読書を楽しめるような図書館とすることとともに、新しいまちでございますので、地域の方々が交流できるようなスペースも設けてまいりたいと考えているところでございます。

 また、晴海図書館を地域館として、区内そのほかの3図書館、日本橋、月島の地域館、中央館である本の森ちゅうおうと連携させ、本の森ちゅうおうを中心として区内4図書館を連携させてまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。御答弁いただきましたとおり、推測するに当たりまして、やはり子供たち、また若い世代の方に多く御来館いただけるのではないかということで、今、取組を準備されているというお話でありました。私もそのように考えておりますし、これまでも何度か質問で取り上げさせていただいたところでもあります。

 少し前になるんですけれども、バスに乗っておりましたら、ある小さなお子さんを連れたお母さんから声をかけられまして、ふだん、うちの子は本を開かない、読まないんだけれども、本の森ちゅうおうができたことによって、あそこには行ってみたいということで行くようになって、宿題も本を借りてやるようになった、また、本を借りたことによって、物を大切にすることも学べましたというお話をバスの中でしてくださいまして、本当にありがたいお声をいただいたというふうに感じました。

 今、御答弁の中でも、新しいまちというお話がありまして、やはり新しい方が来られて、新しいまちであるがゆえに、図書館の取組というのは、地味な取組のように見えますけれども、実は地域の、まさに大事な交流の場であって、仮に会話を交わさなくても、顔を合わせるだけでも、大事な地域コミュニティの顔の見える広場づくりになっていくと私は確信をしております。今、お話にありましたとおり、ぜひ子育て世代あるいは子供たち、それから学生の皆さんのお役に立てるような充実をさらにお願いしたいと思います。

 最近はなかなか本の森ちゅうおうに行けなくて、いっときずっと通っていたんですけれども、通っていたときは、グループ学習室、また閲覧席で、10代の方だと思いますけれども、一生懸命勉強している真剣な姿を拝見して、本当に何とも言えない心強さといいましょうか、大変感動した次第でございます。そういう若い世代の声をキャッチするのはなかなか難しいので、今、運営している図書館の中で、そうした状況をよく見たり、よく声をキャッチしていただきながら、ぜひ新しいまちにふさわしい晴海図書館の整備をお願いしたいというふうに思います。しっかり御検討いただけるものと考えておりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 ありがとうございました。

○奥村委員
 初めに、資料6について伺います。

 教育委員会事務局における組織整備ということですが、この資料を見ますと、教育支援担当課長は廃止していくと。再編によって、1課増、1担当課長減ということになっていますけれども、これによってプラスマイナスゼロということだと思いますが、区の職員の方の人数などは、こうした再編に併せて増やしていくのかどうか。いろいろ課題も多い中で、ぜひ増やしていくべきだと思いますので、その点について伺いたいと思います。

 次に、資料7に関わって、区立晴海西小学校、晴海西中学校の設置についてです。

 昨年12月の委員会で初めて報告がありましたけれども、晴海五丁目の晴海西小学校のほうには4年生から6年生を、晴海四丁目の晴海西小学校の第二校舎のほうには1年生から3年生と、学年によって分けるという報告があり、見直していくべきではないかということを申し上げました。その際に、足立区でもこういった事例があるということでした。足立区の例というのは、恐らく区立新田学園というところのことではないかと思うんですけれども、足立区の小中一貫校の話かと思います。この新田学園では、1つ目の校舎を小学校5年生から中学校3年生、2つ目の校舎は小学校1年生から4年生と分けているということです。

 この分け方、小中一貫校の是非はひとまず脇に置いておくとして、新田学園の考え方としては、中学校につないでいくために、5年生から50分授業を取り入れて、中学校までスムーズにつなぐといった意味合いで、こうした設定をしているということですが、中央区の晴海西小学校については、中高一貫校にするということではないと思うので、足立区の例に倣って、こうした例があるということで例に出されたということを同等に評価するというのは違うのではないかと思うんですけれども、その点についての見解を伺いたいと思います。

 それと、足立区の例でなくとも、公立の小学校で学年によって校舎を分けているというところは、全国的に見て、ほかにどういったところがあるのかという点も確認させていただきたいと思います。

○俣野庶務課長
 私のほうからは、教育委員会事務局の組織整備についてのお答えをさせていただきたいと思っております。

 現時点で、教育支援担当課長を廃止し教育センターを新設するということで委員からも御紹介がありました。実態的には、教育支援担当課長ということで担当課長制を取っておりますけれども、教育センター機能は、明石町のほうで現在も運営をしているわけでございます。教育委員会事務局次長からも冒頭説明いたしましたように、今般、勝どきにあります子ども家庭支援センターが明石町に引っ越してくるということを契機に、そこの庁舎では子ども家庭支援センターを中心とした子どもや子育て家庭に関する総合的な相談、それから支援体制を構築していくんだというところでございます。こうしたことから、指導室のほうの仕事を少し整理しながら、教育センターを課として独立させ、そういった事務をより充実させていくという考え方でございます。

 課として独立する以上、これまでの指導室の教育支援係だけではなくて、きちんとそこを管理する部門である管理係、そういったものも充実しながら、さらには適切な指導、それから相談体制が実現できるように、心理職を中心とした正規職員、さらには会計年度任用職員、こういったものを合わせながら相談体制の充実を、現在、検討しているところでございます。

 必要な職員数につきましては、現在、総務部と調整をしてございまして、どの程度職員が割けるかにつきましては、まだ未決定な部分もございますけれども、教育委員会が推し進める相談支援体制につきましては、滞りなきよう、今後とも準備を進めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○小林指導室長
 2点目の、先ほどありました足立区新田学園につきまして御説明いたします。

 まず、立てつけとして、足立区新田学園は、先ほど委員がおっしゃったとおり、小中一貫校ということで、そのコンセプトでやっているところでございます。私がこちらの新田学園のコンセプトの中で聞いている限りでは、1年生から4年生、それから5年生から9年生と、一貫校ということで、5年生、6年生が中学生のような生活を送っていくということで、そこで区切っているというふうに聞いているところでございます。

 今回、晴海西小学校・中学校につきましては、一貫校ではございません。小学校、中学校、それぞれあります。例えば1時間の授業の時間が、小学校は45分、中学校は50分でありますけれども、今のところ、同じように小学校は45分、それから中学校は50分ということで、小学校、中学校のそれぞれの単位時間でやっていくということで考えているところです。

 今回につきまして、校舎が離れるというところで、近々、足立区新田学園のほうに行きまして、校舎が離れている中でも、小中一貫校ではありながら、やはり小学校の大切さという、交流もやっているというふうに聞いておりますので、そこのいい面と、それから、離れているところをどうやって補っているかというのは聞いてくる予定でございます。

 あわせて、御紹介させていただきますと、晴海西小学校・中学校について、校舎が本校舎と第二校舎に分かれるというところにつきまして、現場を預かる小学校長先生はどう考えているのか、今、こういうところが出てくるのではないかというものについて小学校長会と教育委員会と共に洗い出しをやっているところでございます。これは、教育の内容によって、メリットもたくさん出てくることだというふうに思っておりますので、今後、足立区新田学園のやっている今の状態あるいは取組なども参考にしながら、現場を預かる小学校長にも意見を聞きながら、教育内容について決めていきたいというふうに考えているところです。

 以上でございます。

○鷲頭学務課長
 私からは、全国、他自治体における例について御答弁を申し上げます。

 私が聞き及んでいる限りですと、千葉県千葉市におきまして、小学校の高学年の部分について、他の場所に、当該校においては分教室という言い方をしていますけれども、校舎を分けて行っているという例がございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 資料6の組織整備という部分については、相談をさらに充実させていくということのようなので、やはりそのために経験、スキルのある方、専門職の方などをきちんと配置しながら、せっかく再編していくのであれば、内容をより充実したものにしていくというのは当然のことだと思うので、そのためには、やはり職員の充実、配置も拡充させていくということが欠かせないと思うので、その辺はぜひしっかり増やしながら、体制を整えていただきたいということを強く要望させていただきます。

 資料7の晴海西小学校について、小学校長からの声も洗い出し中ということで、こうした現場の声は非常に大事だと思っていますが、こうした声など、集まったものについて、議会にもぜひ報告していただきたいと思います。私たちも、現場の校長先生の声を直接聞く機会はなかなか持てないというのが実態だと思うので、ぜひ、そうしたものは積極的に出していただきたいと思います。その際には、当然のことですけれども、メリットだけではなく、デメリット、こうした問題があるのではないかという声も当然上がってくると思うので、そうしたことも両方そろえて、きちんと出していただきたいということを要望させていただきたいので、その点についても考え方をお聞きしたいと思います。

 千葉県千葉市でも、そうした例があるということですけれども、分教室ということで、分教室というのと、晴海西小学校で本校舎と第二校舎と分けるということとの違いはどういうふうにあるのか。分教室と聞くと、もう少し小規模なイメージを持つんですけれども、全く並列に同様なイメージと捉えていいのか。千葉市の場合、分教室は本校舎とどの程度距離があるのかとか、そういったことも考えながら検討していかないといけないと思うので、もう少し千葉市の例についても詳細をお知らせいただきたいと思います。

 地域でも、この小学校が学年によって分かれてくるということで、一部話題にもなっていますけれども、地域からの声がもし上がっていて、お耳に入っている部分があれば、お知らせいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○平林教育長
 分校舎の考え方でございますけれども、現在、設計段階に入っていることは事実で、これを要求していきますが、実際にこれを建てるかどうかというところについては、また別途判断を要するというふうに我々は思っております。HARUMI FLAGの入居状況がまだ詳細に分からない。ただ、はっきり分かった段階では、都市計画決定もあるので、間に合わないということで、先行させて、今、設計をやらせているというところになろうかと思いますので、また、しかるべき時期に、これを最終的に建てる、建てないも含めて、御報告の機会があろうかと思いますので、そのときにどういう形でお出しできるか、また別途、内部でも調整させていただければというふうに思います。

○鷲頭学務課長
 私からは、分教室と分校の違いについて御答弁申し上げます。

 まず、学校設置法におきましては、分校というものの定義はございますけれども、分教室というものについての定義はございません。これは恐らく千葉市の中で独特な考え方をされて、こうした呼称をされているものと考えておりますが、位置づけ的には分校と何ら変わりがあるものではございません。そうした意味で申しますと、分校舎という部分につきましても、位置づけ的には分校に近いものになってくるものでございます。

 特別支援学校などについては、分教室といったものを制度的に設けているところもございますけれども、通常級の部分を含みます学校の設置におきましては、分教室と分校の違いという部分については、今、御答弁申し上げたとおりでございます。

 以上でございます。

○押田委員長
 どのぐらい離れているかというのは分かりますか。

○鷲頭学務課長
 大変失礼しました。分校舎と本校舎の距離についてでございますけれども、これについては、申し訳ございません。私も、まだそこまで詳細に把握をしているわけではございませんので、実際の距離感については、お答えすることができないところでございます。申し訳ございません。

○奥村委員
 地域の方の声で、もし聞いている声があれば、お知らせいただきたいと思います。

 それと、教育長のお話でも、決定した事項ということではないけれども、準備は進めていかないと、いざというときにはすぐ動けないため、設計にも入っているということなので、慎重に判断、いろいろな情報も集めながら、声も聞きながら進めていただきたいと思いますが、実際に決定するタイミングのめどがあれば、それをお知らせいただきたいと思います。

○鷲頭学務課長
 私から、地域の声ということについて御答弁申し上げます。

 委員も御案内のとおり、この学校が設置されます周辺のHARUMI FLAGの部分については、まだどなたもお住まいになっていらっしゃらない状況でございます。ですので、通学区域の主立った部分の方々のお声というのは、まだ我々もはかりかねるところでございます。ただ、ほかの晴海地区の方々のお話などを伺っている限りでは、第二校舎の開設の部分については、今般お話が出たばかりで、あまり時間もたっていないということで、特段、私どものところで、そうしたことについての御意見というのは、まだお聞きできていない状況でございます。

 以上でございます。

○岡地学校施設課長
 私からは、第二校舎の開設の検討時期ということでお答えしたいと思います。

 実際に、来年度から設計を開始して、工事が始まるのは令和8年度になります。その8年度を一つの目途として、見直し時期として、今後、検討してまいりたいというふうに考えております。

 私からは以上です。

○奥村委員
 まだHARUMI FLAGには入居されている方はいないということですけれども、通学路の関係、学区域割りの関係などから考えて、周辺の地域の声も聞き取るように、何かお知らせのようなもので、もう既に配られているのか分からないですけれども、そうした広報、周知もぜひ広く行って、声を集めていただきたいということを要望します。これについては、ほとんど例がない。把握されている範囲だと、千葉市でしか、公立の小学校として分けているところがないということですと、やはり慎重に考えていかなくてはいけないということなので、見直しも含めて、慎重に検討していただきたいということを強く要望して、報告事項からの質問は終わります。

○二瓶委員
 よろしくお願いいたします。私からは、資料2の世帯と人口の動きに関しまして質問させていただきたいと思います。

 区の様々な施策の展開、しかも、中長期的なほうでの施策の展開においては、やはり人口の推移だったり、把握というのは非常に重要になってくるのかなと思っておりまして、目的の中にも各分野の施策推進の参考とするというふうに書かれております。令和5年1月1日までの人口と世帯の状況を細かく数字で出していただきまして、この数字をどのような形で読み取っているのか、まず、お示しいただきたいのと、各分野の施策推進の参考とするとございますけれども、どのような形で参考になっていくのかというのをお示しいただけたらと思います。よろしくお願いします。

○清水区民生活課長
 まず、令和5年1月現在の人口を、これまでの推移から見てどう読み取るかというところでございます。

 近年は、やはりコロナの影響ということで、私どもの区においても、人口の増がかなり鈍化しているんですが、一方で、23区全体のレベル、都心部のレベルで見ますと、コロナ期というのは人口増が非常に鈍化していた。世帯においても、主に外国人の方が多かったのではないかというところと、テレワークの関係があって一部の区では減少しているようなところですが、私どもの区を見ますと、少ないながらも、一定の増は昨年もあったというところで、昭和63年に定住人口回復対策本部を設置して、これまで様々な施策を展開しながら、住宅の供給だけではなく、都心に住みやすい環境を確保してきたことが、数字として減には転じなかったというところに非常に現れているのではないかと思います。

 また、どのような行政施策の参考にしているか、これはまさしく住民基本台帳法がそのように規定をしておりまして、私どもの個別計画の策定ですとか、予算、様々な形の根拠の数値として活用しているところでございまして、今般の基本計画においても、人口推計のコーホート要因の基礎となるものでございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。区民の方というのが、区をなすファクターとしては非常に重要であると思っております。人口が減に転じなかった、鈍化はしているけれども、23区の他の自治体に比べると減少には転じなかったというのは、やはり中央区の様々な施策が有効に機能しているのではないかなと私も感じておりますので、引き続き、よろしくお願いをいたします。

 続きまして、ちょっと細かい部分ではあるんですけれども、資料7の晴海西小・中学校の配置図に関しまして質問があります。3階の部分の特別支援のところのちょっと下ぐらいに屋上緑化という形で書いてありまして、4階、5階、6階というのは、そこが多分吹き抜けという形になっているのかなと、この配置図を見ると読み取れるんですけれども、3階の部分にある屋上緑化というのは、3階の屋内のスペース上に緑化の部分ができるのかどうかというのをお知らせいただけたらと思います。お願いします。

○岡地学校施設課長
 晴海西小・中学校の校舎について、私から御説明させていただきます。

 委員御案内のとおり、3階上側のところに屋上緑化という形になっております。こちらは3階の屋内スペースからアクセスできますけれども、屋根のないスペースとなっておりますので、しつらえとしては屋外の仕様となっております。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。イメージ的にいうと、そこの部分が例えばガラス張りみたいになっていて、3階のこの場所に緑化のスペースがあるというような認識でよろしいのでしょうか。はい、ありがとうございます。

 では、以上で質問を終わらせていただきます。

○押田委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑を終わらせていただきます。

 次に、議題に入ります。

 まず、議題(1)、区民生活及び教育行政の調査について、質疑はありますでしょうか。

○富永委員
 それでは、1点お聞きしたいんですけれども、間もなく5月8日をもって、いよいよコロナに対する収束宣言と申しましょうか、2類から5類になるというようなことが決まっているようでございますけれども、それから先の学校生活、特に子供たちが今までやってきたコロナ対策を施した上での学校生活から、また元に戻っていくようなことになっていくと思いますが、その辺のことは、今の時点でどのようにしていくのかというのをお聞かせ願いたいと思います。

○鷲頭学務課長
 ただいま、委員から御案内ございましたとおり、新型コロナウイルス感染症につきまして、2類相当から5類に引下げとなるということについて具体的な日程も定まってきたところでございます。おっしゃるとおり、基本的には5類になるということは、ほぼ通常に近い形で学校生活、また教育活動が営まれていくことになるものと考えております。ただ、子供たちによっては、これまでマスクをつけた生活が長かったということもあって、そうした部分について様々な考え方があると思われますので、子供たち一人一人に寄り添った形で教育活動を展開する必要があると考えているところでございます。

 以上でございます。

○富永委員
 特に、学校の中で決まり事として、もうこれからはマスクを外しましょうとか、そういうことではなくて、子供個人個人、多分子供本人というよりも御家庭において、やはりいろいろな考え方があるから、まだつけてなければ駄目だぞとかいうようなところも対応をしていかなければいけないかなと。

 その中で思うのは、子供たちのことですから、マスクを外している子たちと外していない子たちの中で、おまえ、いつまでマスクしているんだよとか、けんかとか、いじめみたいなことも起こり得るようなことが十分考えられるんですけれども、その辺のケアというのは、学校としては、学校ごとの対応になっていくんですか。学校全部が、区として、教育委員会として、こうしなさいということではなくて、それぞれの学校の判断、学級とかの中でやられていくのか。多分そのようなことになっていくと思うんですけれども、その辺を簡単にお願いしたいと思います。

○生島教育委員会事務局次長
 学務課長が申し上げたとおりの部分があるとは思います。やはり分類が見直されるわけですので、教育委員会としましても、各学校に今後の方針ということでお知らせをしていくことになると思っております。

 ただ、その中で、方向性としては解除していくような通知なりを出していくんですけれども、委員が気にかけられているような個別の事象というのは、各学校の中でやはり出てくるだろうというふうに思います。その部分に関しましては、学校長、教員が現場の中で、元の状態に戻っていけるように、懸念されるような事態が起きないような形で、子供たちの心情に寄り添いながら子供たちを指導していくような形を取られるのではないかというふうに考えております。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。

 コロナが始まって3年間ということは、義務教育9年間のうちの3分の1をそのような状況で過ごしている。今まで、例えば小学校に3年間通っていて、残りの3年間がマスクをつける生活になってしまっている子供もれば、入学した当時からマスクで、ずっと学校生活を送っている。それによっても、子供たちの環境というか、子供たちに与える影響というのは違ってきてしまうと思うので、その辺をしっかり、いじめや何かがないようにしていただきたい。コロナ禍になったから、今までよりも余計手を洗わなければいけないとか、そういうのは今後の日常においても、すごく大切な習慣として残っていくんでしょうが、やはりコロナ対策としてやっていたことが、実は対策ではあったけれども、実際の生活では、それが妨げになってしまっているようなこともあるじゃないですか。だから、その辺のことも、当然、子供たちの後ろにいらっしゃる親御さんたちともいろいろな情報を交換しながら、しっかりと、なるべく早く、子供たちが伸び伸びと、あまり気にすることなく学べていけるような元の環境を整えてもらえたらと思います。ありがとうございます。

○奥村委員
 それでは、スピーキングテストについて伺いたいと思います。

 都立高校の入試に用いられる中学校英語スピーキングテストが実施されましたけれども、この中で採点のミスがあったということが報道されています。もともとスピーキングテストは様々な問題があって、1点違いが調査書の点では4点の差が出て、不公平な仕組みだということですとか、このスピーキングテストはベネッセのものですけれども、ベネッセのもともとの商品である英語テストGTECと出題形式がほぼ同じなので、GTECを導入している区市町村の生徒のほうが点数を取りやすいという問題なども指摘されてきました。また、テストは前半と後半に分けて実施されたわけですけれども、後半組の教室に前半組の回答が聞こえてしまっていたという問題などもあり、引き続き多くの疑問も寄せられて、東京都の教育委員会に対しても中止を求める要望なども出されています。

 実際に実施してみて様々なトラブルがあった、また、採点ミスもあったということを、教育委員会としては、どのように受け止めているか。この問題の大きさというものをどのように把握しているか。また、実際に採点ミスがあった生徒の方もいますけれども、中央区の生徒でそういったことはなかったのかという点、保護者の声などがあれば、お知らせいただきたいと思います。

○小林指導室長
 都立入試におけるスピーキングテスト、ESAT-Jのことについてです。

 まず、中央区でそういった採点ミスであるとか、トラブルとかはなかったかということにつきましては、現段階でも、指導室のほうに、中央区でそういった子供たち、トラブルに巻き込まれた、あるいは採点ミスがあったという報告は上がってきておりません。これに関しては、今、様々、新聞報道に出ています。先ほど委員がおっしゃったような課題もありますが、我々のほうとしては、受験生が不安を感じないようにということで、引き続き、このスピーキングテストにつきまして課題を整理して、次年度に向けて行ってくださいという要望をしているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 受験生の不安を増幅しないようにというような意味合いだと思いますけれども、ただ、こうした課題があって、そして、都教育委員会のほうでは問題がないと当初言っていたにもかかわらず、こうした問題が出てきている。突然こうして問題が、結果として出てきてしまったということは問題だと思います。私としては、このスピーキングテストを中止とするように都教委のほうに申し入れていただきたいと思っております。まだ採点ミスの問題も出たばかりなので、今後、いろいろな保護者の方などからの反応などもあれば、ぜひ見直しをしていただきたいということは強く要望させていただきます。

 次に、教員の確保という問題についてお聞きします。

 教員不足が深刻だということで、この間、何回か質問をさせていただきました。山梨県の例ですけれども、大学に通うために、給付型ではなく、返済が必要な貸与型の奨学金を受けた方に対して、教員確保のためにそれを自治体として免除していくと。そうしたことで教員の確保につなげていくということを進めるということです。こうしたことも、今、多くの学生の方が奨学金という借金を背負いながら社会に出ていって、返済に苦しんでいるという実態もあるので、こうした奨学金部分を免除しながら、自治体として負担して教員の確保に努めていくというのは有効だと思うんですけれども、こうしたことが東京都の教育委員会の中で議題となっていないのかどうか。区として、こうした山梨県の例の有効性などをどのように捉えているかという点について御見解をお示しいただきたいと思います。

 それと、以前、教育長が一定の時間を取って都教委とじかに意見交換をしたというお話を伺っていますけれども、その後、都教委との間で、教員確保について話合いが進んだ部分があれば、お示しいただきたいと思います。

○平林教育長
 奨学金の例は、ちょっと私は存じ上げませんけれども、そういったものが効果があるのであれば、それはやったほうがいいと思います。ただ、奨学金自体を免除して、必ず教員に応募していただけるかどうなのかというところは、どういうふうに担保を取っているのか、その仕組み自体が私は分かりませんので、そこは少し研究をさせていただきながら、もし有効であれば、都へ申入れなり、自治体としてどうするかというのは検討の材料になるのかなというふうに思います。ただ、教員採用自体は、実は中央区単独ではないものですから、我々がどういう形で何をお手伝いできるのかという部分は、要検討なのかなというふうに思います。

 実は、先月の教育長会で、東京都の浜教育長が来て直接お話をする機会があったものですから、私も行ったんですけれども、当日、いらっしゃらなくて、結果的に出席されたのは担当部長だったものですから、ほどほどのところになってしまったというのが事実です。なかなか東京都のほうもいろいろ案は出してきているんですけれども、確かにこれは決定的にいいねという案は、なかなか教育長会の中でもなくて、教育長会としても、いろいろお話はさせていただいているんですけれども、結果的に見て、応募がどうしても少ないというところがやはり一番の問題でして、抜本的に教員のイメージから変えていかなければいけないねと。では、これをやったらというところまでいかなかったのも事実でございます。ただ、東京都としては、一応、前回、我々もいろいろ言ったものですから、短期的な取組とか、中長期的な取組とか、分けながら案は出してきてはおりますけども、それはいいねということにはなかなかならなかったかなと。

 引き続き、東京都も欠員にならないように最大に努力をしてまいりますということで、取りあえずの話合いが終わってしまったものですから、また今年度の結果を見ながら、改善点があれば、次年度以降も引き続き強く要望していきたいし、我々としても、こういう取組をやってくださいという案を教育長会でも出していきたいというふうに考えてございます。

○奥村委員
 山梨県の例なども、ぜひ研究していただいて、ほかの自治体の教育委員会にもこうした例があるということも、何かしらの形で伝えていただくなりして、東京都全体でこうした案はどうだろうかということをもむ俎上にきちんとのせていただくような道筋もぜひつくっていただければというふうに思います。

 浜教育長は先月の話合いにはいらっしゃらなかったということですけれども、東京都のほうから幾つか案は出てきたということなので、どういう案が出たのか、実際に実行できそうなものとして、可能性がありそうなものとして、あるのであれば、差し障りのない範囲で、それをお示しいただきたいと思います。

 次に、保護者の方から先日寄せられた相談ですけれども、お子さんが公園に忘れ物をして、かばんの中には携帯電話とか、飲みかけのジュースなどが入っていたということですけれども、それを拾得された方から、警察署を通じて連絡があって、遺失物を届出したことに対するお礼を現金で要求されたと。何度かメールのやり取りなどもあったんだけれども、非常に怖い思いをしたということで、それをお母さんたち、ママ友の間で話したら、結構有名な話だということで、そういう被害に遭った方が何人もいるというような話なんです。

 なかなか対応は難しいと思うんですけれども、警察のほうでは、同一人物の方がこれまでに300件ぐらい遺失物を届けてきているという話もあって、警察署の対応もあるんですが、保護者の方としては、何か注意喚起のようなものを教育委員会としてお知らせするとか、拾得した方と話合いを直接するというのも非常に恐ろしい、怖い思いをしたということなので、何か教育委員会が間に入るような仕組みができないかとか、教育委員会として、公園などの見回りなども強化していくような体制があるのかとか、警察署との協議も含めて、できることがあるようでしたら、ぜひ御検討いただきたいんですが、いかがでしょうか。

○平林教育長
 教員採用についてでございますけれども、東京都から1つ示されて、教育長会の中でもそれをやってみてもいいかなというふうになったのは、例えば通常ですと大学4年の時期に教員採用試験を受けながらということですが、これを前倒しして3年のときに受けさせようと。ある一定の受験科目を合格すれば免除にして、4年は例えば面接だけとか、論文だけですとか、そういった形の前倒し受験で、仮に3年で試験に受からなかったとしても、4年では全部受けられるとか、そういった仕組みで少し前倒ししながら教員採用に向けた取組を行っていくと。これは、ある意味、現実的なのかねということと、ただ、3年のときにどこまで履修されているのかという課題はあろうかと思いますので、そういうところを整理しながら取り組んでいただきたいというような内容をお話ししました。

 また、2点目の、危機管理の問題になるのかなということで、これは危機管理課とも対策を、どういうことができるのか、役割分担もあろうかと思います。私はその事例を知らなかったものですから、そういったことがあれば、危機管理課と調整しながら対応していきたいというふうに思います。

○奥村委員
 教員確保の問題については、また引き続き、そのほかの、もし出されるアイデアなどがあるようでしたら、そういったものもいろいろ検討していただきたいし、もし私もこうしたらよいのではないかというようなアイデアがある際には、また、こうした場も使って、ぜひ提案させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 遺失物については、なかなか難しい問題だと思うんですけれども、いずれにしても、その保護者の方も大変怖い思いをして、もしお礼を支払わず、子供などに何か被害が及んだらどうしようとか、同じ公園に行くのが怖いとか、いろいろ不安をお持ちで、これがまた結構な割合で起きていて、お母さんたちの間ではよく知られた話だということなので、何かしらの対応は早急に必要なのではないかなと思って質問させていただきました。この点についても、ぜひ今後、対応をしっかり取っていただくよう要望させていただきます。

 次に、商工業で融資の問題についてですけれども、新型コロナの緊急融資など、区としても限度額を引き上げたり、拡充されていますが、こうした中で、今、返済の状況というのがどのようになっているのか。返済の厳しさ、困難さといったものを、区としてはどのように把握しているのか。何か具体的に参考になる数字などがあれば、ぜひ教えていただきたいと思います。

○田部井商工観光課長
 コロナがこれだけ長期化してきている中で、また、ほかの社会経済情勢の中で、融資の返済について、場合によっては、当初、貸付けを受けたときから状況が好転せずに、なかなか返済が厳しいということは、事業者によってはあるのかなと思います。ただ、大変恐縮ですけれども、客観的にそれを裏づけるような数字というものは、今、私のほうでも持ち合わせてはいないところでございます。

 実は、1つ、本区においては、いわゆる緊急融資として令和2年3月18日から始めたものがございますけれども、さらに、ちょうど本年度の4月から、そうした返済等々のことがあったときの借換融資を始めました。この数字が、これは1月末の、手元の数値、速報値的なものにはなりますけれども、大体95件あっせんをしたということでございまして、1月末の段階で実際に貸付けを受けられたのが、このうち81件という数字がございます。当初の想定といいますか、考えていたよりは、実は少しまだ少ないかなというふうに、所管の肌感覚になって大変恐縮ですけれども、思っているところでございます。

 ただ、まさに、今後、例えば今年の夏場、その先に向けてどうなっていくのか、そうした状況はしっかり見ていきながら、引き続き、本区の融資制度であれば、コロナの緊急融資については、借換融資ということで対応できる部分については、そうしたお声、相談をしっかりと受けながら対応してまいりたいと思います。また、それ以外の融資のメニューも豊富にそろっておりますので、その方々が、返済が厳しいということなのか、それとも、この機に新たにビジネスチャンスを拡大していきたいということなのか、そうしたことをしっかりと相談させていただき、お声を聞きながら、その方々に合った相談、場所の提供をしていきたい。我々、区の相談員と相談を行っていただいて、持続可能といいますか、今後の経営の安定化に向けて区としても取り組むとともに、下支えなどの対応をしっかり取っていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 終わります。

○押田委員長
 それでは、議題(1)に対する質疑を終わらせていただきます。

 議題(1)、区民生活及び教育行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、次に、議題(2)、請願第6号、公立小中学校の給食費無償化を求める請願の審査について、いかがですか。

○奥村委員
 請願者の方と先日お話ししたんですが、中央区で小・中学校の給食費が無償化されるということを大変喜んでいらっしゃいました。ただ、この請願には、請願項目として3つ目に、国に対して、「学校給食は教育の一環」として、無償で提供するように法改正を含めた制度化を働きかけてくださいという内容もあるため、審議未了とせずに、ぜひ今期中に採決していただきたいというお声をいただきましたので、採決をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○押田委員長
 ただいま本請願の審査におきまして、奥村委員から採決を行うべきという発言がございました。

 まず、本請願について採決するべきか否かについてお諮りしたいと思います。

 副委員長は、どうぞ委員席にお移りください。

 それでは、お諮りいたします。本請願につきまして、審査を終了し、採決することに賛成の方は御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○押田委員長
 起立少数と認めます。――御着席願います。

 よって、本請願は継続審査とすることに決定いたしました。

 副委員長は、元の席にお戻りください。

 続きまして、第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いについてお諮りをさせていただきます。正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、そのように取り扱わせていただきます。

 これをもちまして、区民文教委員会を閉会といたします。

 御苦労さまでございました。

(午後2時53分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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