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令和4年 環境建設委員会(11月28日)

1.開会日時

令和4年11月28日(月)

午前10時 開会

午前10時26分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 墨谷 浩一

副委員長 佐藤 あつこ

委員 木村 克一

委員 竹内 幸美

委員 青木 かの

委員 山本 理恵

委員 小坂 和輝

議長 (木村 克一)

4.出席説明員

(16人)

山本区長

吉田副区長

三留環境土木部長

池田管理調整課長

落合交通課長

西留副参事(交通安全対策・特命担当)

武藤環境課長

白石水とみどりの課長

金広道路課長

染谷中央清掃事務所長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

福島まちづくり事業担当課長

早川都市活性プロジェクト推進室長

水野基盤事業調整課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

桝谷書記

坂和書記

6.議題

  • 議案第79号 中央区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例

(午前10時 開会)

○墨谷委員長
 ただいまより環境建設委員会を開会いたします。

 去る11月21日の本会議におきまして本委員会に付託された議案の決定に当たり、その内容を十分に審査する必要があるとして、本日、開会いたした次第であります。本委員会の運営につきましては、委員各位の特段の御理解と御協力をいただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 審査方法について、付託された議案について説明を受け、質疑を行い、質疑終了後、起立採決により、お諮りすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○墨谷委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 続いて、理事者の説明をお願いいたします。

○三留環境土木部長

 1 議案第79号 中央区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例(資料1)

以上1件報告

○墨谷委員長
 ありがとうございます。

 発言の時間制につきましては、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午前10時2分です。自由民主党さん37分、公明党さん19分、かがやき中央さん19分、区民の風さん19分、子どもを守る会さん10分となります。

 それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。

 発言をお願いいたします。

○青木委員
 では、質問をいたします。今、理事者の方からの説明ということであったんですが、あまりにも簡単だったので、すみません。ちょっと基本的なことになるかもしれませんが、質問させてください。

 受益者負担の見直しということは、もう全く問題がなく、ここに疑問を持つものではないです。

 そこで、ちょうど昨年、中央区一般廃棄物処理基本計画2021も出ておりますし、この中に該当するような内容はなかったので、現在、どういう状況にあって、その中で受益者負担の1キロにつき6円プラスというのが、どれくらいの改善あるいは効果が期待できるのかということ、それから、基本計画の中での位置づけといいますか、今後の、大きく言えば、中央区のごみ処理に関する考え方において、これがどういう位置づけになるのかということをお聞きいたします。

○染谷中央清掃事務所長
 まず、廃棄物処理手数料でございますが、先ほど環境土木部長が説明したとおり、事業者の排出者責任の原則によりまして、事業活動から排出された廃棄物を特別区が処理するときに、それに要する経費を徴収するものでございまして、現行の手数料は平成29年10月に改定されたもので、平成26年度の手数料原価を基礎としております。

 また、この廃棄物処理手数料は、事業系のごみを収集している一般廃棄物処理運搬許可業者の上限の規定にもなっております。4年ごとに見直すことになっておりましたが、令和3年10月と令和4年10月につきましては、コロナの影響で改定を見送り、来年度、6年越しで改定することとなっております。また、この間に、令和元年10月でございますが、消費税の引上げがありましたが、この辺についても転嫁されておりませんので、今回の引上げ、改定に盛り込んで6円増ということになっております。

 まず、手数料原価でございますが、この手数料原価は、ごみ量や中間処理費用、そのほか、社会情勢等で数字が変動いたします。手数料原価の中には、収集・運搬部分の経費と処理部門の経費が分かれてございまして、現行の40円の内訳につきましては、収集・運搬部門で24.5円、それから処理・処分部門で15.5円となっております。今回、引上げの内訳としましては、収集・運搬部門が28.5円、それから処理・処分部門が17.5円、それぞれ乖離が4円と2円ということで、合計6円の乖離がございますので、その分を、今回、改定させていただきたく、今回の議案となっております。

 また、一般廃棄物処理基本計画2021についてでございますが、一般廃棄物処理計画は、区内で排出される一般廃棄物の減量・資源化や、適正処理に関する基本的かつ総合的な計画でございます。コロナ禍で触れている部分ということで説明させていただきますと、まず、これは事業系のごみということで、ごみ処理券でございますので、この辺の記載があるのが、21ページに事業系ごみの減量と適正処理ということで書いてございます。やはり事業系のごみの減量が課題でございまして、適正にするということでございます。ただ、事業系のごみにつきましても、日量が50キロ未満ですと、区の収集ということで扱いますので、このときに、廃棄物処理手数料、ごみ処理券でございますけれども、この添付をお願いしてございます。それぞれ、ごみ処理券、10リットル券、20リットル券、45リットル券、70リットル券ということでございまして、今回の改定に合わせて、ごみ処理券についても上げさせていただきたいと思っております。

 また、ごみ量は社会情勢によりいろいろ変化しますので、ごみ処理手数料も変化してございます。この辺につきましても、一般廃棄物処理基本計画の中で記載させていただいておりまして、過去、平成26年から令和元年まで、緩やかでありますが、上昇傾向にあるのかなと思っております。

 いずれにいたしましても、事業系のごみの減量は課題でございますので、積極的に取り組んでいきたいと思っております。

 以上でございます。

○青木委員
 御説明ありがとうございました。特に、この6円の部分を詳しく出していただきましたので、大変よく分かりました。

 一番最後に、今後も、事業系のごみについては、様々なトレンドといいますか、動きがあるので、社会事情に合わせてということは、増えることもあれば、今後のマインドといいますか、取組によって、事業系も減らしていくこともできるということですね。分かりました。

 では、すみません。最後に、特に事業系のごみを今後減らしていくためのプランについて、先ほどの一般廃棄物処理基本計画にも幾つか出てまいりますが、その辺の中央区としての考えを最後にお聞きしたいと思います。

○染谷中央清掃事務所長
 事業系のごみの取組でございますが、事業系のごみは、本来、事業系として自分のところで自己完結するようにということで、許可業者のほうに収集・運搬を依頼して、区の収集に頼らずにしていただきたいと思っております。この辺につきましては、銀座地区で行っている銀座クリーンリサイクル協議会のようなところもありますので、できることならば、銀座だけではなく、ほかの地域にもこれを広げていって、区の収集から除いて、事業系は事業系のほうで完結していただければと思っていますので、その部分を今後取り組んでいきたいと思っております。

 以上でございます。

○青木委員
 私もそう思います。銀座がうまくいっている。そして、早朝からごみがなくてきれいというのは、独自に銀座が行っているからというのを以前お聞きいたしました。これまでも何度か取り上げましたように、ほかの地域、特に収集が最後になる月島地域は午後2時、3時までごみが残っているということもあります。家庭ごみは仕方がないですが、事業系ごみについては、しっかりと事業者の皆さんに取り組んでいただくという考えに私も賛成ですので、よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○小坂委員
 では、少々お伺いさせていただきますが、大変重要な内容であると。サステナブルシティ中央区をつくっていくための一つの足がかりになるようなことでありますし、基本計画のリーディングプロジェクト、ゼロカーボンシティプロジェクトをしっかりと回すための、本当に一つの基本的な部分であると思っており、それに関わる内容だと思っております。

 前委員に詳しく御説明があったわけですけれども、少々私もお聞きしたい部分がありますので、それ以外のところで、一般廃棄物処理基本計画2021ができたときに、ちょうど令和3年10月に最初の値上げをしようとしていたけれどもというところで、中央区の基本計画ができた時期とちょうど重なっていたもので、ここへの位置づけがどういうものかなと思っておりましたが、前委員への説明がありましたので、理解しました。

 お聞きしたい点は、これは、ざっくり言うと区の歳入が増えるという話になりますので、来年、令和5年10月から手数料が上がるわけで、歳入がどのような感じで上がるのかというあたりを念のために教えていただければと思います。

 また、1リットルが、有料ごみ処理券の値段が変わってくるというインパクトですよね。45リットルで10枚のものが約500円上がるというような感じで変わってくるわけですけれども、キログラム当たりの46円に0.19を掛けてリッター換算しているというところでありますが、この0.19キログラムに科学的根拠があるのか。ここがちょっとずれていたら、話が合ってこないのではないかなと思ったもので、この0.19が大丈夫なのかどうか。1リットル当たり0.19キログラム、それに掛ける46円で、ごみの価格が決まってくるというところですけれども、この1リットル当たりが0.19キログラムに相当するという換算係数が合っているのかどうかというところを御説明いただければと。

 もう一つ引っかかるのは、本年6月の特別区長会で上げることとなったということですけれども、こういうものは自治体独自で決めていきたいと思うものです。中央区は中央区の値段というようなものを決めたいわけですけれども、これは各地域によって事情が違うじゃないですか。何で23区同時に上げなくてはならないのかというところが、どうもしっくりこないんです。そのあたりの考え方なりを。これはやはり無理なんですかね、中央区だけ上げないとか。そのあたりを教えてください。

○染谷中央清掃事務所長
 まず、歳入についてでございます。

 廃棄物処理手数料の改定は、委員御指摘のとおり、来年10月でございますので、来年度につきましては、来年10月から半年間上がるような感じになります。それで、試算でございますけれども、先ほどもお話しさせていただきましたように、ごみ量というものは社会情勢の変化によって変わってきますので、あくまでもこれは推計でございますが、来年度のごみ量を推計して出させていただきます。

 事業系のごみですが、これは燃やすごみ、燃やさないごみ、それから資源とございますので、それについて、ごみ処理券を貼っていただくということで、キロ40円のところを46円にして計算して、来年10月から半年間上がった場合ですが、約5,000万円の歳入の増になります。

 それから、有料ごみ処理券の値段について、基の根拠、0.19掛ける10リットルで出しているというところでございますけれども、これにつきまして、中央区独自でやっているわけではなくて、23区でやっているわけなんですが、かなり以前からあるので、ひもとくのは、今、資料を持っていないので、お答えできません。申し訳ございません。

 それから、23区同時でなく、中央区独自でできないかという話でございますけれども、先ほどもお話しさせていただいたとおり、一般廃棄物処理運搬許可業者の上限になっております。許可業者は、中央区だけではなくて、よその区のごみも積むことができて、混載にすることができます。そういうこともございまして、中央区独自ではなくて、23区統一ということになっております。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれにありがとうございます。

 そうしたら、この5,000万円は何か使い道というものが決まっているものなのかどうか、念のために教えてください。

 それと、0.19のところは、今後考える必要があるのではないかなと思いますので、このあたり、また専門の分野で、10リットルに0.19を掛けることが本当にいいのか。ここが正しくなければ、また、考え方を変えていく必要があるかもしれませんので、これは将来検討いただければと思います。

 許可業者は、中央区で収集する場合は、そのお金、別に混載するのはそうだけれども、難しいんですかね。IDとかもあるし、難しいのかどうか。結局は、やはり自治体によっての値段というのは変えていく必要があるのではないかなと思いますので、このあたりは今後また検討いただければと。やはり自治体独自の施策というものがあっての話だと思いますので、変えていければと思うところですが、そのあたり、また検討のほど、お願いします。

 今後変えていくわけですけれども、説明です。区民への説明といいますか、区民参加というのが廃棄物の処理及び再利用に関する条例第6条にあります。区民参加で値段を決めていくとか、廃棄物の在り方を決めていくということだと思いますけれども、どのように、今後、周知や説明をしていくのか、その考え方を教えてください。

○染谷中央清掃事務所長
 今回の廃棄物処理手数料の改定の周知でございます。

 40円から46円となりますと、排出事業者につきましては、15%の負担増になります。ですから、かなりの時間をかけて周知したいと思っていまして、今回、第四回定例会で上程させていただきまして、条例改正させていただいて、10月からということで、この期間の間に、当然ながら、区のいろいろな媒体を使って周知させていただくとともに、それから、町会に入っている事業者もございますので、町会のほうも通じて、周知をさせていただければと思います。

 それから、失礼しました。歳入の5,000万円の使い道というんですか、特に使い道を決めてございませんので、歳入として上げて、区の収入として、区の全体の中で使っていくのかなと思っております。

 以上です。

○小坂委員
 今、御答弁で出ましたように、事業者にとっては15%の負担増というふうな話もあります。今、コロナ禍、そしてエネルギー高騰ということで、一方の事業者は大変だと。もう一方の収集業者もきっと、エネルギー価格が高騰しているので、大変かというところがありますので、そのあたりはうまくバランスを取りながら進めていっていただければと。一番バランスを取るのは、いかに説明していくかというところでありますので、丁寧な説明をしていき、協議型まちづくりというようなことを、都市整備部、また環境土木、主題だと思いますので、区民参加の下、一般廃棄物の処理の在り方を今後も検討していただけばと思います。よろしくお願いします。

 終わります。

○墨谷委員長
 副委員長並びに議長は委員席へお移りください。

 質疑を終了いたしましたので、この後、採決に入りますが、小栗議員より、委員外議員として発言したい旨の申出がありましたので、区議会会議規則第89条第2項に基づき、お諮りをいたします。委員外議員発言を許可することについて、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○墨谷委員長
 御異議なしと認めます。よって、小栗議員からの委員外議員発言を許可します。発言については、5分以内で簡潔にお願いいたします。

○小栗議員
 発言のお時間をいただき、ありがとうございます。

 議案第79号、中央区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例に対する反対意見を述べます。

 本議案は、廃棄物の排出者に対する受益者負担の見直しに伴い、廃棄物処理手数料の額を改定するためと説明されています。

 改定内容は、手数料原価と手数料との乖離を解消することを目的として、廃棄物処理手数料をキロ当たり40円を6円、15%もの値上げで46円に、有料ごみ処理券を10リットル当たり11円引き上げ、87円に改定するとしています。

 本議案に反対する第1の理由は、区民や中小企業、商店に負担増となるからです。長引くコロナ禍の影響の上、この間の急激な物価高騰で中小企業や商店は苦境に立たされています。手数料の値上げは、さらに営業を圧迫し、物価高騰にも追い打ちをかけるものとなります。

 第2に、収集・運搬分については、本来、各区で決定すべきことですが、23区で同額の値上げを行うとしていることも問題です。清掃事業は2000年に移管され、ごみの収集・運搬は各区が実施、ごみの焼却などの処理・処分は一部事務組合を設立して共同で行うこととなり、廃棄物手数料も各区の条例で定めることになりました。しかし、一般廃棄物処理事業者が各区から収集する廃棄物の混載を認めていることや、改定額などの統一的な取扱いの要望があったこと、中間処理が共同処理であることなどを理由に、区長会で改定内容を確認して各区同じ手数料に決めています。各区の自主性と減量の努力による経費の削減などが反映されないことになります。

 第3に、ごみ処理原価に全ての処理・処分経費を反映させている考えから、設備プラント更新等の減価償却費や償却利子も含めているため、ごみの量は減っているのに、ごみ処理原価は年々上がっています。23区のごみ量は、2017年276万トンと比べ、2021年には253万トンと、23万トン、8%減りました。しかし、ごみ量が減れば、ごみ処理単価は逆に上がり、2017年はトン当たり5万9,000円が、2020年には6万3,000円となっています。原価計算の算定基準そのものの見直しと併せ、過大な設備投資などの処理費用全体の削減と費用負担の適正化が必要だと考えます。

 第4に、清掃事業の効率的な運営はもちろんのこと、ごみ問題の解決のためには、出たごみをいかに処分するかではなく、発生源で減らす抜本的な改革が必要です。中央区では、ごみ量全体に占める事業系ごみ量は87%に上り、再利用率も低下しています。ごみの減量、リサイクルへの重点的な取組が急務です。

 以上の理由から、日本共産党中央区議団は、議案第79号に反対します。

 御清聴ありがとうございました。

○墨谷委員長
 それでは、これより採決に入ります。

 議案第79号、中央区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○墨谷委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 それでは、副委員長並びに議長は元の席にお戻りください。

 本会議における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○墨谷委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 以上をもちまして、環境建設委員会を終了させていただきます。

 ありがとうございました。

(午前10時26分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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