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令和4年 決算特別委員会(第5日 10月4日)

1.開会日時

令和4年10月4日(火)

午前10時30分 開会

午後3時8分 散会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(16人)

委員長 押田 まり子

副委員長 田中 広一

委員 富永 一

委員 塚田 秀伸

委員 海老原 崇智

委員 竹内 幸美

委員 かみや 俊宏

委員 墨谷 浩一

委員 高橋 元気

委員 渡部 博年

委員 梶谷 優香

委員 奥村 暁子

委員 しらす 夏

委員 二瓶 文徳

議長 木村 克一

副議長 中島 賢治

4.説明員

別紙理事者一覧のとおり

5.議会局職員

伊藤議会局長

長田庶務係長

小倉議事係長

佐藤調査係長

桝谷書記

後藤書記

鳴子書記

坂和書記

6.議題

  • 議案第67号 令和3年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について

(午前10時30分 開会)

○押田委員長
 おはようございます。ただいまから本日の委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 資料要求のございました31点につきまして、席上に配付をさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。

 では、第5款「福祉保健費」について、質問者の発言を願います。

○しらす委員
 おはようございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。

 新型コロナウイルス感染症は、2019年12月初旬に中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから、僅か数か月ほどの間に世界的な流行となりました。現在、まちにはにぎわいが戻りつつありますが、まだまだその影響は大きなものだと思います。

 そこで、まず、大きな影響を受けています高齢者の方について伺いたいと思います。

 高齢者施設の面会状況について確認させていただきたいんですが、新型コロナの影響で、高齢者施設で入所者と家族との面会制限がコロナの蔓延からすぐに始まり、初めは皆さん、恐怖で全く状況が分からず、面会制限が始まっても納得はしていましたが、会えないつらさが募って、どうしても会いたいとか、認知症とか筋肉量の低下を心配されている御家族から御相談もいろいろ受けまして、2020年5月にオンライン面会が始まったと認識しております。

 その後、これまで2年ちょっとあったわけですが、本区の高齢者施設におきましては、面会状況の変化はこれまでどのように見られたのか確認させてください。

○早川高齢者福祉課長
 区内の高齢者施設におきます面会状況について答弁させていただきます。

 委員から御案内がありましたように、2020年初めから間もなく2年半を迎えますけれども、新型コロナウイルス、非常に長期化しております。最初は面会できないという状況でしたが、その後、2020年5月からウェブによる面会などを開始して、なるべく入所者の方と御家族が対面できる環境を整えてきたところでございます。その後、波は何回か来ており、対面での面会というのはなかなか難しい状況もございましたが、アクリル板越しの面会などを実施したりですとか、そうした工夫を行ってきたところでございます。

 なお、これは強く強制はできないんですけれども、昨年度、第5波が終了した令和3年10月頃、この頃は長きにわたり直接お会いできていないということもございましたので、こちらで知っている限りでは、令和3年10月から令和4年1月頃にかけまして、区内の特別養護老人ホームですとか、介護老人保健施設のほうでは対面による面会を実施したところでございます。

 なお、現在、令和4年度は第6波、第7波でなかなか下げ止まらず、ウェブによる面会を主として行っているところでございます。

 以上でございます。

○しらす委員
 御答弁ありがとうございました。本当にコロナとの闘いはずっと続いておりまして、波がある状況の中でアクリル板を利用しての面会も実施していただいた時期があったということと、あとウェブ面会ですとか、それぞれその状況に合わせて面会方法を変えていただいているということで、ありがとうございます。

 オミクロン株は軽症であるとか、コロナとの共存とか、まちにも人が多く出ていることを考えても、介護の現場とは全く違う状況で、危機感に関しては、まちの状況と高齢者施設と病院等では大きな隔たりがあると思います。そして、面会の機会の確保を、状況を見て、これからも継続していただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

 次に、高齢者の虐待についてお伺いしたいと思います。

 行政評価を拝見しまして、高齢者虐待通報件数は、令和2年度14件、令和3年度は22件となっていて8件増加しております。こちらについて伺いたいと思います。様々なケースがあると思うんですけれども、それについて可能な限りで教えていただきたいのと、この通報というのは警察に通報があったということなのでしょうか。また、これまでの、2年間ではなくて、その前の推移についてもお伺いできたらと思います。よろしくお願いいたします。

○阿部介護保険課長
 こちらは養護者による高齢者の虐待というところになりますけれども、令和2年度は14件の通報があって、令和3年度は22件というところです。ただ、この通報は、虐待と思われるということで疑いのものも含まれておりまして、実際、虐待というふうに判断された事例は、令和2年度は5件、令和3年度は6件という状況でございました。こちらの通報につきましては、ケアマネジャーからの通報が一番多いんですけれども、警察からもあり、区に通報があった件数ということになっております。

 推移ということですけれども、令和元年度につきましても19件の通報がありましたが、虐待とみなされたものは4件でございました。実際、虐待というのは養護者による権利侵害ということに法律上はなります。暴言とか暴力を行った方がその高齢者の世話をしている方でなければ虐待には当たらないので、単なる親子げんか、元気な高齢者の方がちょっとした口論とかの末にけがをしたという形でも通報される場合がありますが、必ずしも虐待ということではございません。

 以上です。

○しらす委員
 御答弁ありがとうございました。養護者による権利侵害ということで理解いたしました。また、一番身近なケアマネジャーに相談することが多いということも納得しました。

 ケアマネジャーは一番身近で何でも相談に乗ってくださる方で、大変重要な役割を果たしております。また、このようなことが、虐待疑いということで、潜在的なもの、表に出ない、通報のないものもたくさんあると思いますので、その点、注意しながら見ていただけたらと思います。

 また、施設内での虐待等が報道されています。大変残酷だと思いまして、悲しい思いで見ております。本区の施設内ではないということを一応確認させていただきたいということと、緊急一時保護用シェルターが高齢者虐待についてもあると思うんですけれども、こちらは利用したことはあるのかどうか、確認をさせてください。

○阿部介護保険課長
 令和3年度に関しましては、6件が虐待というふうに判断されたんですけれども、それは全部在宅の方で、基本的に御家族からの虐待ということになっております。ですので、施設からのは、通報としてはあったかと思われるんですけれども、虐待というよりは、例えば介護のちょっとした人的なミスで事故といいますか、骨折してしまったとか、そういった内容があったかと思います。

 緊急一時保護用シェルターについては、少なくとも昨年度につきましては、特に利用していなくて、そういったケースでは通常の、例えば福祉用具を入れたりですとか、訪問看護を入れたりですとか、そういった介護サービスを入れることで御家族の負担を軽減して、それで、実際、虐待が半年ほど起きていないということで終結したというケースがほとんどでございます。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございました。施設内での虐待について伺いましたが、人的ミスということで報告があったということで承知いたしました。

 また、シェルターの利用はないということで、在宅で確認していただいているということで、今後もよろしくお願いいたします。

 あと、DV一人で悩んでいませんかというカードを洗面所等で見かけるんですが、高齢者虐待御相談くださいカードも作成し、配置したらよいのではないかと思うのですが、その点、御見解をお聞かせください。

○阿部介護保険課長
 高齢者の虐待については、チラシやリーフレット等でも周知を既にしております。実際、虐待と思われるケースというのも、今のところはそこまで多くはないというところもございますので、DVのカードと通常の今作っているリーフレット等、あとはいろいろな会議ですとか、講座ですとか、そういったところで理解を深めていければと思っております。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございました。

 チラシ等でさらなる周知をしていただいて、講演会とか様々、今後、潜在的なものもあると思いますので、高齢者虐待ゼロを目指して防止計画を立てていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 次に、介護人材について伺います。

 本区の要介護・要支援認定者数は一貫して増えているということです。そこで、介護の方でコロナにかかった方もいらして、やりくりが大変だったと思うんですが、コロナ禍でも介護人材について問題なく、介護施設、ケアマネジャー、ヘルパー等によるサービスの継続が、滞りなく行われてきたのか確認をさせてください。

○阿部介護保険課長
 介護人材につきましては、以前調査した結果では、介護職員の不足を感じている事業所は確かに多かったんですけれども、今回さらに、コロナ禍において、やはりデイサービスとか、そういったものが中心になってしまうとか、そういったことは実際にはあったようです。ただ、そういった場合でも、ケアマネジャーが別の事業所を代わりに御案内するですとか、別のことでその方のサービスが途切れないように努めてきたので、ちゃんと滞りなくサービスは提供できたと認識しております。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございました。滞りなくサービスが行われたということを確認させていただきました。

 ほかの地域ですけれども、どうしてもコロナ禍で介護者の方、ヘルパーがコロナにかかったりで足りなくなってしまって、週3回のところを2回にしてくださいとか、そういう事例があったもので、確認させていただきました。大変だと思いますが、今後もよろしくお願いいたします。

 また、昨年の一般質問で、居宅サービス事業者の約5割、施設サービス事業者の約9割が介護職員の不足が顕在化しているという御答弁をいただきました。今後増加する要介護・要支援者へのサービス継続のため、どのように介護人材の不足解消を行っていくのかお聞かせください。

 また、24名の外国人介護職員が就労していると伺いましたが、現在と今後、外国人介護職員の就労について伺いたいと思います。

○阿部介護保険課長
 介護人材の不足ということで、確保のための方策としましては、合同の就職相談面接会ですとか、介護サービス事業者のほうにも研修を受講していただいたり、就職先のあっせんまでを支援する介護人材確保支援事業、また、介護職員の宿舎借上支援事業などを実施することで確保に努めているところでございます。

 外国人の雇用につきましては、以前も区内の施設で数名雇用しているところでございますけれども、今後も外国人の受入れはしていくということで伺っておりますので、今後ともどんどん活用していければと思っております。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございました。合同就職面接会なども行ってくださっているということで、今後も大変な状況が続くと思いますので、よろしくお願いいたします。

 また、外国人の方も、親しみやすくてすごくいいというお声も聞きますので、どんどん来ていただけるようでしたら、やっていただけたらありがたいと思っております。

 また、今後、介護人材の不足が進むようでしたら、給与面やさらなる宿舎の借上げとか意識改革等が必要だと思いますので、状況を見ていただいて、介護の支援をしっかりとやっていただいたらと思いますので、よろしくお願いいたします。

 次に、行方不明高齢者捜索ネットワークメール配信システムについて伺いたいと思います。

 私も登録させていただいていて、毎月21日には認知症に関する情報を配信いただいて、大変有意義な配信をしていただいて、大変勉強になります。現在、登録している方はどの程度いらっしゃるのでしょうか。また、これまで配信で行方不明者というのは、私が知っているところでは1件あったのみなんですが、そのほかにはなかったのかどうか確認させてください。

○阿部介護保険課長
 認知症等で行方不明になった方のちゅうおう安全・安心メールを活用したメール配信ですけれども、登録者の方を募集し出したのが、まだこの夏、7月から受付という形でやっていますので、今のところ登録者が何人になったかという数は把握しておりません。申し訳ないです。

 先日、9月9日に1回、行方不明になった方の情報を配信したところですけれども、実際に捜索に活用されたのは今のところその1回だけで、それ以外は毎月21日に認知症に関する情報を配信しているところでございます。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございました。そうですね。夏から、7月から始まったということで、まだ登録数も少ないかと思いますので、さらなる周知をお願いいたします。

 また、9月9日の敬老大会の関係で行方不明になった方がいらしたということで、その後に見つかったという配信もありまして、安心いたしました。

 お心当たりのある方は110番あるいは最寄りの警察に御連絡くださいと周知されていると思うんですが、110番とか警察に連絡はなかなか敷居が高いと思うんですけれども、皆さん、見つかった場合のほかの連絡方法は、区に連絡するとか、そういう方法でも構わないのでしょうか。

○阿部介護保険課長
 こちらの捜索ネットワークという事業としましては、警察に協力者の方からの目撃連絡がいくようになっているものなので、原則としては、やはり警察のほうに連絡していただきたいというところですけれども、もし警察に言いづらいというところでしたら、おとしより相談センターですとか、区のほうにお伝えいただければ、どういう形でも早く見つかったほうがいいとは思っておりますので、必ずしもこのメール配信のとおりでなくても、見つかり次第、教えていただければと考えております。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございました。原則は警察に御連絡ということで承知しました。

 また、おとしより相談センターや区への御連絡等でも大丈夫であるということも、皆さんが分かれば、なおさら情報を伝達しやすいと思いますので、その点も考えていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

 次に、デジタルデバイドについて伺いたいと思います。

 情報格差ということで、高齢者の方々はなかなか、やはり紙媒体が好みということで、紙で情報を得るのが一番とおっしゃる方が多いと思います。その対応策、デジタルデバイド対策ということでスマートフォン教室やパソコン教室を高齢者に対して行ってくださるということで対応していると前に伺いましたけれども、なかなかそれでもまだ、教えてくださっても対応できないという不安の声などはあるのかということと、また、そういう声に対してはどのように対応していくのかお聞かせいただけたらと思います。

 また、デジタルデバイドですとか、フレイルですとか、特に高齢者の方は片仮名語というのはかなり難しい、造語っぽい片仮名語なんですが、デジタルデバイドを情報弱者とか、フレイルも筋肉量低下ですとか、日本語では駄目なのでしょうか。高齢者の方は、デジタルデバイドをちゃんと理解しているかどうか、どのように認識しているのか、分かりましたらお聞かせください。

○早川高齢者福祉課長
 デジタルデバイド対策ということで、区では様々、パソコン教室ですとか、スマートフォン講座等を実施しておりまして、現在、いきいき館のほうでスマートフォンの相談会ですとか、講習会を実施したり、7月からシニアセンターのほうで、月に1回、スマートフォン相談会を実施してございます。また、10月2日、この間の日曜日ですが、デジタルの日ということで、区役所の8階の会議室で、東京都主催ですけれども、スマートフォン体験会を実施させていただきまして、45人の方に御参加いただいたところでございます。

 デジタルデバイドという言葉、教室自体はスマートフォン体験会という形で行っておりまして、スマートフォンという言葉自体は片仮名語ですけれども、それほど抵抗なく受け入れていただいているのかなというふうに思ってございまして、御参加いただいた方も、時間をかけてゆっくりやりましたが、アンケート結果では、すごくよかった、ためになった、貴重な経験だというような前向きなお答えをいただいているところでございます。

 そうはいいながらも、なかなか細かいところで分からないところはいろいろあると思います。今、区では、シニアセンターですとか、いきいき館のほうで個別に分からないことの相談に応じられる相談体制を考えようというふうに検討しておりまして、なるべく片仮名語は使わずに、分かりやすい言葉でお伝えしたいなというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○しらす委員
 ありがとうございます。片仮名語の件も御配慮いただけますように、よろしくお願いいたします。

 また、シニアセンターやいきいき館で個別に対応くださるということで、情報について自分が取り残されるのではないかという高齢者の不安がないように、ぜひ紙媒体も残していただいて、きめ細やかな対応をお願いしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

○押田委員長
 次の質問者の発言を願います。

○二瓶委員
 よろしくお願いいたします。

 まず、私から、福祉保健費の中で生活困窮者自立支援策についてお伺いをいたしたいと思います。

 まず、今回、住宅確保給付金が扶助費として結構多く出ておりまして、住宅確保給付金といいますと最長で9か月の支援であるということで、9か月でありますので、そろそろ給付期間が終了してしまう方々も徐々に出てくるのかなと思っております。そんな中で、行政評価を見ますと、やはり同じようなことが書いてありまして、今後の方向性としては、給付期間の終了後は今以上に生活相談の増加が見込まれるということで、人員を整えて、包括的な支援のために関連施策とともに方向性を検討していくというふうにございます。

 具体的に、今後の生活困窮者対策に関してどのような方向性を考えているのかお示しください。よろしくお願いします。

○石井生活支援課長
 住居確保給付金等の終了した方につきまして、今後の支援の体制ということでございます。

 まず、終了した方のうち状況が変わらない方につきましては、自立相談支援機関のほうで就労支援を、また住宅等の家賃が払えないことで住めなくなってしまった等がございましたら、一時生活支援を行っていきます。自立支援の相談支援を行って、なおかつ今後もう収入がないとか、今、生活できないといった方につきましては、生活保護について御説明させていただきまして、申請へとつないでいっているところでございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 コロナの問題というのは、収まる、収まるで、なかなか収まらない。長引いてしまっている状況でございますので、収入が減ってしまって困っている方々が残っているのかなと思います。そのあたりは親切丁寧に周知など、様々サポートしていっていただけたらと思います。

 生活困窮者自立支援の中で1点、具体的にいきますと、今回、生活困窮者の家庭の児童・生徒に対する学習支援やその居場所づくりということで、高校生、高校卒業、大学進学で社会的自立までの切れ目のない支援体制を構築して、貧困の連鎖を防止するということが書かれております。今年としましては、高校生世代への学習支援の場を新設して、小学校から高校生まで切れ目のない支援体制を構築したとございますけれども、このあたりの実績だとか、結果など、何かございましたら、お示しいただけたらと思います。よろしくお願いします。

○石井生活支援課長
 子どもの学習・生活支援の実績でございます。令和3年度の事業実績といたしましては、利用登録なんですけれども、小学生のコースですと39人の方が登録されています。また、中学生ですと47人、それから高校生世代ですと13人の方が登録されています。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 貧困の連鎖ということも行政評価に書かれております。親が貧困であって、子どもの学習の機会が奪われてしまっては元も子もないし、かわいそうなことであると思いますので、このあたり、高校生までと決めつけるわけでなくて、一貫してサポート、支援体制を整えていっていただけたらなと思います。

 次にいきます。私が一般質問でも取り上げさせていただいた内容ではあるんですけれども、介護老人保健施設リハポート明石の利用について質問をいたしたいと思います。

 行政評価にもございますが、私は一般質問で、リハポート明石は中央区唯一の老健施設であるんですけれども、利用実績がなかなか芳しくなくて、ずっと横ばいの状態が続いてしまっているというような内容の質問をいたしました。そのときの答弁ですと、ケアマネジャー、かかりつけ医の方々に周知徹底を図っていって、利用者を増やしていくというような答弁でございました。

 行政評価シートを見ますと、令和3年に関しまして、新規の入所者がとても増えたような感じに見えます。これは、そこら辺の徹底した周知の賜物なのではないかと私自身も感じておりまして、今後、せっかく増えた新規利用者の方々を維持していって、高い利用率を維持していく必要があるのかなと私は思っておりますけれども、維持するための施策だとか方向性をお示しいただけたらと思います。お願いします。

○早川高齢者福祉課長
 リハポート明石についてでございます。

 委員御指摘のように、施設の性格上、自宅に復帰するためのリハビリ施設というような意味合いもございますので、なかなか思うように利用率が伸びないという時期もございました。そうした中で、昨年度、ケアマネ向けにアンケート調査を実施させていただいて、ケアマネにこの施設のことをしっかり知っていただけたということが利用の増加につながったものというふうに認識しているところでございます。

 今後、さらに利用率を維持・向上させるためには、やはりケアの質の向上が不可欠だというふうに思ってございます。入所された方々がしっかりとしたケアを受け、それが結果につながるということが、また御家族、口コミのような形でサイクルしていくというふうに思いますので、こうした取組を継続してまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 ケアマネに知ってもらえたということで新規の利用者数が高まったのであれば、本当にいいことであると思います。先ほど答弁の中にもございましたけれども、ケアの質の向上という面で、利用者にも満足していただいて、その結果、御家族の方にも満足していただいて、そうすると、自然と口コミでよかったよ、なんて形で広がっていって、私もそこを使ってみようかしら、調べてみようかしらという形で広まっていくのかなと思いますので、ぜひ今後はケアの質の向上という面にも目を向けてやっていっていただけたらと思っております。

 もう一個、私の一般質問の続きという形で質問させていただきたいと思います。

 これは前回の一般質問で触れた部分であるんですけれども、徘回高齢者の方の問題でございまして、そのときの答弁に、行方不明高齢者捜索ネットワークをちゅうおう安全・安心メールを活用して行うというような答弁がございました。答弁の中では令和4年7月から行っていくというような答弁であったので、まだ日数がそんなにたってはいないんですけれども、この事業に関しましては、現在、どのような形で行っているのか御答弁をいただけたらと思います。お願いします。

○阿部介護保険課長
 前委員の質問の中でも、このお話に触れさせていただいたんですが、実際に行方不明者の情報を流したのは9月に1回だけでございます。こちらにつきましては、協力者の方を随時募集しております。

 9月21日が世界アルツハイマーデーということで、毎月21日に、ちゅうおう安全・安心メールに登録していただいた協力者の方に、認知症の方への理解を深めていただくためにメールで情報を流しているところでございます。7月につきましては、行方不明者を見つけたときの対応、8月につきましては見守りキーホルダー、9月21日はちょうど世界アルツハイマーデーということですので、そちらについて情報を発信しております。今後も、手軽にできる認知症チェックですとか、認知症のケアパスについてですとか、認知症のことを皆さんに理解していただいて、どのように接していったらいいのかとか、そのようなことも皆さんに周知していきたいと思っておりますので、そのようにも活用していきたいと思っております。

 以上です。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 行方不明者情報は9月に1回であるということで、随時協力者の方を集めていくと。当然、このネットワークが広がっていかないと、うまく活用されていかないのかなと思っておりますので、このあたりも周知徹底していっていただけたらと思います。

 また、答弁の中にもございました見守りキーホルダー、私も一般質問の際に周知を十分にしていっていただきたいとお願いし、先日も区のおしらせちゅうおうに見守りキーホルダーのことに関して載っておりました。私の経験からではございますけれども、徘回高齢者の方を見つけても、何をしたらいいのか分からないというようなパニックのような状態になってしまいます。こういうものがあるんだということを知っておかないと行動に移せないということがございますので、このあたりの周知徹底も含めて、進めていっていただけたらと思います。

 続きまして、保健衛生の部分に関して質問をいたしたいと思います。これも私は何度か触れさせていただいている内容ではあるんですけれども、ネズミ対策に関して質問をいたしたいと思います。

 まちを歩いておりましても、日中はなかなかいないんですけれども、夕方、夜になると黒い影がばっと走って、前を歩いている人もびっくりしているというような光景を昨日も見たんですけれども、そんな事がちょくちょくあります。たくさん数がいるネズミですので、減っているのか、減っていないのかというのは実数では分からないとは思うんですけれども、地域ねずみ防除促進事業として、補助の実施期間を令和5年度まで2年間延長し、また、死鼠数、殺したネズミの数が令和2年度93匹、令和3年度80匹であると。補助に関しましても、令和3年度は21団体であったということでございまして、ある一定の効果はあるのかなと思っております。

 これはなかなか終わりが見えないというか、ゼロにするのは難しい。多分不可能かなとは思うんですけれども、今後、本区における害獣、ネズミの現状と将来の展望などをお聞かせいただけたらと思います。お願いします。

○小林生活衛生課長
 ネズミ対策につきましては、中央区のまちの特殊事情というところもありまして、非常に被害に悩まされております。事業所と住宅が混在しているということで、食のまち中央区ということで飲食店が多くありまして、非常に悩まされてきたところでございます。

 ネズミ対策の肝といたしましては、やはり駆除と防除を両輪でセットで行うということでございます。駆除しただけではなかなかネズミの繁殖力に勝てないところがございまして、防除、環境改善、端的に言えば、餌となるごみの管理、こういったものが非常に重要になってございます。そうした意味では、これまで区のほうは公共空間の駆除ということだけで、なかなか民地に手を出せないというところがございましたけれども、今回、こういう形で地域ねずみ防除促進事業ということで、まちが一体で面的に広域に行う場合に限って、こちらは1回限りではございますが、まちのほうに補助をするといったようなことで、銀座ですとか、令和3年度は日本橋の連合町会でもやっていただきました。こうした形で大きな実績として出てございますので、やはりまちが全体で環境改善をやっていっていただく、それを維持していただくといったところが重要だというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 駆除と防除を両輪で進めていっていただく、駆除だけでは本当に間に合わない、追いつかないということで、ネズミが寄り付かない環境をつくるということが非常に重要であるのかなと思います。この問題に関しては、一部ではございませんので、オール中央区、面的に考えていただいて、ぜひとも今後も対策を進めていただけたらと思います。

 質問を終わります。

○塚田委員
 第5款「福祉保健費」の質疑も終了したと思われますので、次に、第6款「環境土木費」の質疑に入るようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。

 これより環境土木費に入りますので、関係理事者の方は席の移動をお願いいたします。

 それでは、第6款「環境土木費」について、理事者の説明をお願いします。

○鈴木会計管理者
 (説明)

○押田委員長
 第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。

○かみや委員
 それでは、環境土木費について、質問させていただきます。

 近年、グリーン、デジタル、イノベーション、こういった政策分野が注目されていると認識をしておりまして、環境土木費はグリーンのところを取り扱っている。それに加えて、交通対策、道路、橋梁の整備などを行われているものと理解しておりますが、令和3年度の決算、事務事業の執行、こういったところを含めて、まず令和3年度どのように執行していただいたのか、このあたりのところ、全体の所感についてお聞かせいただければと思います。お願いいたします。

○三留環境土木部長
 環境土木費全体の所感ということで、決算の総括という形で少し答弁させていただきたいと思います。

 環境土木費におきましても、社会情勢の影響ということで、他の所管と同じようにコロナの影響、それから東京2020大会の影響といった様々なものがあったと思ってございます。コロナの影響ということであれば、中央区交通安全のつどいであるとか、エコまつり、クリーンデーといった啓発活動のイベントが軒並み中止になったということでございます。とはいいましても、一方で、区民の生活に物すごく密接な清掃事業であったり、道路・公園の維持・管理作業であったり、こういったものに関しましては、安定、継続をさせていただいたというふうに認識してございます。

 東京2020大会につきましては、都市基盤整備、単年度ですぐ終わるものというのはなかなかございませんので、大会開催が決定したときから準備を始めて、着々と進めていたことで、大きな影響というものはなかったと思っております。ただ、期間中の清掃工場の稼働停止で清掃の運搬・収集が若干影響を受けたのかなと。これも事前の準備がありましたので、混乱はなかったものと認識してございます。

 環境土木行政における令和3年度は、大きな変化点であった年度であると認識してございます。

 1つは、環境に関する変化、これは令和3年3月にゼロカーボンシティ中央区宣言をいたしまして、区が区民、事業者と一丸となって2050年度までに脱炭素社会を目指すという宣言をいたしました。これに基づきまして、低炭素社会から脱炭素社会に事業を切り替えていった年度であるのかなと思ってございます。

 また、もう一つは、交通を含む都市基盤整備が本格化していった年だと思ってございます。首都高速道路が令和3年5月に日本橋上空の本線の出入口の撤去工事に着手し、また、別線の新京橋連結路の計画が着実に進んで、KK線の上部利用であるとか、築地川のアメニティ空間の整備が本格化して協議がなされ始めた年であったと認識しております。また、地下鉄新線では、令和3年7月に都市計画審議会で答申を受けて以来、都が国を巻き込んで検討会を立ち上げる、こういった状況もございました。

 このような状況を踏まえまして、区では、中央区総合交通計画を改定するとともに、令和4年度の組織改正につながっていったものと考えてございます。令和4年度以降につきましては、新たな体制の下で、日常的な清掃、道路、公園の事業、それから足元の交通、それから10年、20年先を見据えた都市基盤の整備、さらには地球規模の環境問題など、様々な行政課題について対応していきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 詳しく御答弁ありがとうございます。

 今、御答弁の中にありました大きな転換点、変化点の年だったということを伺った上で、それぞれの取組、東京2020大会、コロナ、それに伴う清掃事業への影響あるいは交通のところも含めて、本当に大きな転換点だったと、御答弁を伺って思ったところであります。その前の年でしたでしょうか、第一回定例会の所信表明でも、グリーンというところを打ち出していった。当時はまだ、ここまでグリーンですとかという話になる前だったのかなという印象を私の中では持っておりました。そういう意味でも、すごく様々な取組にしっかりと取り組んでいただいていたんだなというふうに、御答弁で理解をいたしました。

 その中で、今、御答弁でもありましたが、交通安全対策のところ、トピックスを1つ最初に質問したいと思います。電動キックボードについてです。

 電動キックボードの事故が区内で、残念ながら起きてしまった。予算特別委員会を振り返ってみますと、私たちの会派から、本区としても安全管理の徹底あるいは地域特性の配慮を要請いただくということ、中央区の道路幅の狭さというところ、あるいは大型トラックと電動キックボードが同じ路面を走ることへの危険性、こういった危惧に触れながら安全対策、地域の御意見を伺うことを要望したところでございますが、まず、今回の事故について、事故の概要を簡潔にお聞かせ願えればと思います。お願いいたします。

○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
 電動キックボードの事故の概要について御説明いたします。

 9月25日日曜日の午後10時45分頃、勝どき六丁目3番2号、ザ・東京タワーズミッドタワーの敷地内において電動キックボードの事故が発生いたしました。都内在住の52歳男性が、電動キックボードを運転中に、敷地内の駐車場のところ、車止めに衝突しまして、前から転倒し、頭を強く打って、後ほど病院で死亡したという単独の死亡事故になります。乗っていた車両は、国の実証実験の一環で許可を受けた事業者のシェアリングサービスの電動キックボードになります。

 捜査中ではありますが、飲酒運転の疑いがあるということ、かつ実証実験中のキックボードで、ヘルメットを着用していなかったということで死亡事故ということになっております。

 私からは以上です。

○かみや委員
 概要を御教示いただきまして、ありがとうございます。

 飲酒運転、そしてヘルメットがなかったということで、危惧したところと少し違う要因もあるのかなというところは理解しているところでございますが、やはり改めてすごく危険なところもあるというところは認識をしたところでございます。

 そうしたところで、この事故を受けて、国の実証実験でありますので、できること、できないことはあると思いますけれども、今後の対策というところで質問したいと思います。

 まず1つ目は物理的な安全面、今、御答弁の中でもありました、ヘルメットをしていれば、また結果も違ったのかなというところについて、また2点目として、そもそものこの制度の運用面、営業時間であるとか、飲酒運転というところも含めて、制度の運用面のところで何か御所感あるいは対策というものが考えられるのか、物理的な安全面、制度の運用面という視点で御見解をいただければと思います。お願いします。

○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
 物理面、制度の運用面についてであります。

 御存じのとおり、私どもは5月16日に警察庁のほうに、電動キックボードの、地域特性も含めた懸念ということで要請を出しました。そのときに警察庁からは、回答として、地域の声等を含めた柔軟な制度となるように対応していきたいということで伺っております。ということで、物理面、制度を含めて、今後いろいろな、通行禁止場所であるとか、そういう規制のほうはできるのではないかと思っております。

 また、物理的なところで、ヘルメットということがありましたけれども、区としては一度要請書も出しております。ということで、これからは、まずは交通管理者と協力、連携して、いろいろなキャンペーン等で、さらなるルール、マナーの徹底、特に飲酒運転の禁止やヘルメットの着用を促していきたいと思っております。

 また、実証実験をしている事業者に対しても、もっとできることはないか、自発的な方策ができるのではないかということで働きかけをしていきたいと思います。ヘルメットの着用であるとか、夜間・深夜のレンタルの制限とか、飲酒運転させないための何か方策ができるのではないかと思いますので、その辺の働きかけもしていきたいと思います。また、警視庁や警察庁のほうにも、事業者に対するさらなる安全指導の強化をお願いしたいと思っております。最後に、取締りというのも大事だと思いますので、警察のほうにも電動キックボードに対する取締りの強化をお願いしていきたいと思っております。

 私からは以上です。

○かみや委員
 詳しく御答弁ありがとうございます。

 まさに、今、安全対策の方策をお示しいただいたものと思いますので、ぜひ今の御答弁の趣旨での対策、取組、要請、要望をお願いできればと思います。

 続きまして、次の質問に入らせていただきたいと思います。公園河川費について伺います。

 令和3年度、坂本町公園や佃公園の改修あるいは朝潮運河の整備を行っていただいたというふうに認識をしております。先般の補正予算でも調査費を計上いただきました、日本橋中学校の改築に伴う浜町公園の調査というところもございました。水と緑のネットワーク化、私たちの会派からも日本橋東部地域での隅田川テラスの利活用、緑地空間増加ですとか、そういったことを要望させていただいており、大変前向きな取組、テラスとの連続化、千代田公園の再整備を行っていただいているものと認識をしております。

 その上で、その形になるまでに現実の課題というものがたくさんある。この款では公園という視点で質問させていただきたいと思います。

 この週末も浜町公園のイベント行事に参加をさせていただきました。区行政の方々にも御覧いただきました。地域の方からは、いつもより来てくださる方が多かったねというお声もいただいて、大変ありがたいねというお話を伺ったところです。もちろん、そのイベントに来ていただいたというところですが、これは私の勝手な想像なんですけれども、公園の調査もこれからやっていただくということなのでその調査に尽きると思いますが、浜町公園が今どんなふうになっているのか行政の方に気にしていただいているのかなという印象を持ったところでございます。

 その上で、浜町公園と住民の御自宅との距離の近さ、それと年齢というんでしょうか、ライフステージというんでしょうか、どなたがどういうふうに使っているかというところ、これまでの御答弁でもラジオ体操だったり、地域での行事であったり、遊びや憩いの場となっているということを十分に御認識いただいて、きめ細やかな対策、地域の声を聞いていただける、実際にもう聞き始めていただいているというふうにも仄聞をしております。そういう取組について、本当にそのとおりなんですが、公園の、今、日本橋中学校の仮校舎整備が検討されている場所の道路の目の前に住んでいらっしゃる方、あるいは新大橋通り、清洲橋通り、銀座通りに挟まれている方もかなり近い。次に近いのが浜町一丁目、二丁目、三丁目の方だと思うんですが、この方々に対して、ぜひ御意見を聞いていただきながら、できる、できないことはあると思いますけれども、対策を引き続き寄り添ってやっていただきたい。

 そして、公園の使い方というところですと、お子さんたちは多分保育園の散歩とかを含めて使っている。あと、ラジオ体操というお話も聞いていただいていると思いますけれども、その前には、犬の散歩ですとか、早い時間にやっていらっしゃる方もいたりするので、あそこに建物が建ちますと、やはり面積がどうしても本当に狭くなるという印象を持っております。それを含めて、様々な調査、対策ということだと思うんですけれども、このあたり、ぜひ浜町公園をできるだけ広く使うようなイメージを持っていただきたい。場所がないから難しいというのは重々認識はしているんですが、その中で、どんなことができるのか、今時点での認識、御見解をお聞かせいただければと思います。お願いいたします。

○白石水とみどりの課長
 浜町公園内の日本橋中学校の仮設校舎の整備についての御質問だと思います。

 こちらに関しましては、浜町公園は、この地域の緑の核となる公園であるというふうに認識しておりまして、委員の御紹介ありましたとおり、浜町公園の南西の仮設が建つというふうに検討が始まる広場は、浜二のラジオ体操ですとか、区の大江戸まつり、それから納涼盆踊りとか、また、広場は子供の広場というところで使われているというふうに認識しております。

 今後、事前の調査、今年度の調査も含めまして、仮設校舎の規模ですとか、工事に関する搬入ルートとかという検討になると思います。公園としましても、現状の利用がどうしても制限されてしまうということで、非常に申し訳ないというか、苦しく思っているところでありますが、今後、教育委員会のほうともしっかりと調整させていただき、仮設施設の適正の規模ですとか、工事中の騒音とか振動も含めた周辺の住民への配慮、そういった部分をしっかりと検討していきたい、町会の方を含めて、今後、その部分はしっかりとやっていきたいと思っています。また、公園としましては、できるだけ浜町公園の中で、今、行っていただいていることをできるような代替の場所の確保を考えていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○かみや委員
 御丁寧に御答弁ありがとうございます。

 繰り返しとなりまして恐縮ですが、まさに地域の声を聞きながら、できるだけ不安とか負担とかを少なくするように対策いただけるという趣旨と理解をいたしましたので、ぜひその方向で引き続きのお取組をお願いしたいと思います。

 そして、最後、環境推進というところで、中央区の森あるいは御答弁にもありましたゼロカーボンシティ中央区宣言のところを含めて、現在、こういった取組はどのように事務事業を執行いただいているのか、取組を進めていただいているのか、簡潔にお聞かせいただければと思います。お願いいたします。

○武藤環境課長
 令和3年度の宣言後の脱炭素に向けた取組としましては、まず令和3年度に区有施設の低炭素電力の導入というものを行ってまいりました。令和3年3月に改定した中央区役所温室効果ガス排出抑制実行計画におきまして、低炭素電力の調達の推進を掲げさせていただきました。これに基づきまして、大規模な総合スポーツセンターなどで東京エコサービスの電気に切り替えたりですとか、また電力リバースオークションを23区で初めて活用して、再エネ100%電力を小規模施設に導入するなどの取組を行ったところでございます。また、森林環境譲与税を活用した複数区の連携について、特別区長会のほうで研究を進めたところでございます。

 令和4年度には、さらに取組を強化しまして、館山臨海学園跡地での太陽光発電設備の整備検討ですとか、中央エコアクトの再構築などに取り組んでおります。現在、環境行動計画の改定も行っておりますので、そこで設定する数値目標も踏まえて事業の強化というのを今後も図っていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○かみや委員
 様々な取組を進めていただいているということで理解をいたしました。

 御答弁の中にもありました、特別区長会での調査研究機構、何度か一般質問などでも触れさせていただきましたが、中央区の森も含めて、税の使い方について、森林側、山側というんでしょうか、それと都市側で様々な取組をしている。都市側の取組として、町村会の勉強会を行いまして、話を伺いましたところ、都市の取組として、中央区の森、そして檜原村さんと一緒にやられていることは非常にすばらしい取組だということも伺いました。林野庁のホームページなどを見ても、令和2年度取組事例集にも出されていて、すばらしい取組なんだということを改めて認識したところでございます。

 今の御答弁の趣旨を含めて、さらに施策を推進していただきたいということを要望して、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言を願います。

○墨谷委員
 私のほうから、環境土木費の質問を順次させていただきます。よろしくお願いいたします。

 初めに、本区では、今後も高齢者の増加が見込まれ、また、年間2,000人を超える赤ちゃんの誕生などがあり、シルバーカーとか、ベビーカーなどが通行しやすい歩行環境が求められているというふうにも思っております。また、障害のある方も安心して歩行できるバリアフリーな歩行空間が求められていると考えております。また、予算の中で道路管理などが必要というふうに思っております。

 今回、まず道路維持管理については、決算書の274ページにある中から質問していきたいと思います。

 中央区道路維持管理計画を、本区としても限りある予算の中でつくっているというふうに認識しております。また、車道では保水性のある道路や遮熱性のある道路など、様々取組をしていることも認識しております。また、区内の道路については、本区の面積に対する道路面積の割合、道路率が約29%と、23区中でも高い率となっている。そういった道路管理もしていただいているということも認識しております。中央区道路維持管理計画は、令和3年3月から令和12年度の10年間について策定されています。予防保全型管理による予算の平準化とライフサイクルコストの縮減が見込まれていると思います。

 良好な道路環境を維持して取り組んでいただいているというふうに認識しておりますが、予防保全型の管理についての本区の取組、また、歩車道の境界の段差解消についての取組の2つについて、まず教えていただきたいと思います。

○金広道路課長
 道路の維持管理については、委員御紹介のとおり、令和3年3月、計画を策定いたしまして、令和3年度、昨年度から、運用を始めているところでございます。

 委員おっしゃるように、財政的なコストの平準化は非常に大事だというところで、いかに補修にお金をかけずに、日頃からのメンテナンスをしっかりとやるか。そのことによってコストの縮減を図るというところに常に視点を置きながら、3か月に1回、職員による点検、あるいは毎年、路面下空洞調査を行いながら、日々の道路管理に努めているところでございます。3か月に1回点検をする中で、道路の損傷具合で危ないところが、大体1回につき50か所ぐらい上がってくるんですが、そのうち緊急性の高いものは大体5か所ということで、そういったところを事前に、悪くならないうちに早期に手を打つというところで、定期的な点検というものは非常に意義のあることだというふうに感じているところでございます。また、今後につきましても、やはり道路の日常的な点検、それから定期的な点検、これを両立させながら日々の維持管理に努めていくというところが、道路管理者として非常に大事なことかなというふうに認識しております。

 また、歩車道境界ブロック、本区で採用しているいわゆる中央区型についてでございますが、令和3年度末で約89%、整備が完了いたしております。こちらにつきましては、当然のごとく100%を目指し、計画的に、順次、中央区型に更新をしていくというところで計画しております。

 以上でございます。

○墨谷委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 今、目視で3か月に1回、約50件ぐらい損傷箇所が出てくるというようなお話もありました。また、路面下の調査・点検等もされている。そういった形で絶えずPDCAサイクルを回しながら、本区の道路の安全を考えていただいているということが分かりました。今後とも、中央区の道路についてしっかりと管理していっていただきたいというふうに思っております。

 また、歩車道の境界の段差ということで、私の先輩の議員も、歩車道の段差について、私が当時、議会に入ったときに何か言っていたのをすごく記憶しております。やはりベビーカーですと、ぶつかってしまって、ゴンとなってしまったりとか、また、最近はシルバーカーというんですかね、高齢の方でなくても、荷物を運んでいる人もいて、スーパーとかに買物に行くときに、重たいので、そういったものを持っていって、また、そこにぶつかってしまうというようなことでありました。

 今、中央区型ということで、89%整備されたということはすごくいいなというふうに思っております。私もよく、いろいろなところを見ると、まだ整備がされていないところもございますが、今後、しっかりと、整備されていないところも整備していただいて、バリアフリーのまちをつくっていただきたい。また、障害のある方をはじめ、高齢者、お子さんを抱えている人、全ての人たちが通行しやすい歩行空間の拡充をお願いしたいと思います。

 次に、ゾーン30、またゾーン30プラスというところについてです。私が居住している地域も結構観光客の方が来るのか分からないですが、品川ナンバーではない他府県ナンバーの方が結構いらっしゃって、逆走されたりとか、スピードを出したりとか、朝ですと、裏道でスピードを出して走ってしまったりとか、そうすると、小さいお子さんを抱えて保育園とか幼稚園に行く方々がびっくりしてしまうということで、ゾーン30というものをつくられているのかなというふうに思っております。

 本区におけるゾーン30、またゾーン30プラスの取組について教えていただきたいと思います。

○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
 ゾーン30、ゾーン30プラスについてお答えいたします。

 まず、ゾーン30ですけれども、生活道路における歩行者または自転車の安全な通行を確保することが目的で、面的な面で時速30キロ以下に抑えて、車両の通り抜け等を抑制するためのものであります。また、ゾーン30プラスは、これにプラスという名前のとおり、追加してさらなる安全を図るために、物理的な物を設置して速度等を抑えるということを目的にしております。例えばハンプ、道路をちょっと盛り上げて、30キロ以上で走ると運転主がちょっと不快に感じるような高さのものをつけるとか、あとスムーズ横断歩道といいまして、ハンプと横断歩道を一緒にセットにしまして、そこに横断歩道があることを強調してスピードを抑えるようにする。また、試験的なスラロームとか、クランク式の、直線道路をちょっと曲げるような形をして速度を抑制するというもの、これがゾーン30プラスとなります。

 今までも、ゾーン30を含めて、区内で設置、整備をしております。また、交通管理者が設置している規制の標識等は、今、ゾーン30の地域全てに設置ができておりますので、道路管理者として、これからも計画的に路面標示、狭窄等の向上を続けてやっていきたいと思っております。また、ゾーン30ですけれども、これから交通管理者も含めて、道路情勢ですとか、地域の意見も聞きながら、必要なところにはこれを進めていきたいと思っております。

 以上です。

○金広道路課長
 ゾーン30の取組状況というところで答弁させていただきます。

 ただいま西留副参事のほうからもありましたように、令和4年度につきましては7か所、ゾーン30の標示をするということで予定しております。また、現在、ほかの地域につきましても、計画的に地域を定めまして、残りの部分、ゾーン30のほうを取り組んでいくという計画で考えております。

 また、ゾーン30プラスの部分につきましては、やはり道路それぞれにおける特性あるいは地域の実情があると思いますので、そこは交通管理者との協議あるいは地域からの要望といったところで、しっかりと区民の方の生活の安全というものを確保していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○墨谷委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 高齢者も増えております。また、先ほどお話ししたとおり、障害のある方やお子さんを抱えている方もいらっしゃいます。そういった意味で、ゾーン30、またゾーン30プラスという施策を通して、ドライバーさんが来て、ここはゾーン30だと分かるというんですか、今のお話、ゾーン30プラスについては、そういった看板とか路面標示を通して、ここは子供たちが飛び出してくるかもしれないとか、保育所の前だとかがわかる、そういった取組はすごく大切かなと思いました。

 今、ゾーン30プラスの取組として、高さを出すハンプというんですか、運転手がスピードを出しにくいようなスムーズ横断歩道とか、スラロームとか、クランクとか、狭窄とか、本区として、その地域に合った取組が求められているのではないかなというふうに思いました。しっかりと地域の方のお話、また最大限ゾーン30プラス、またゾーン30の取組を通して、事故等が減ること、また事故がなくなることを祈っております。今後ともしっかりと取組をお願いしたいというふうに思います。ありがとうございます。

 続きまして、自転車の安全利用という角度で質問をさせていただきたいと思います。

 自転車の安全利用の推進ということで、本区としても進めていると思います。自転車については、健康やエコ志向、また、新しい日常への変化で、子供から高齢の方まで幅広い年齢層に利用されていると思います。また、本区としても、シェアサイクル、コミュニティサイクルを導入しております。また、最近は電動アシスト自転車ということで、普通になってきました。一昔前は、皆さん、自転車を人力で漕いで、一生懸命坂や勝鬨橋などをふらふらしながら上がっていたかなと思っていますけれども、電動アシストになってピューと来る。また、宅配のサービスの自転車が町なかにたくさんいらっしゃる。また、通学・通勤というような形で、コロナ禍で、公共交通を使う方もいるんですけれども、皆さん自転車にシフトしたりとか、新しい日常への変化が見られているのではないかなというふうに思っております。交通ルールの遵守徹底を図る必要があるのではないかなというふうに思っております。

 そこで、自転車の安全な通行空間の確保ということで質問したいと思います。

 本区の取組、また今後の方向性について、本区として、より安全な通行空間の確保をどのように考えているか。

 また、やはり自転車に事故は付き物だと思います。昨今、自転車の事故も増えてきているというようなデータもございました。本区でも徐々に右肩上がりで自転車の事故が増えているということがあると思います。そこで、自転車保険の加入促進について本区としてどのように考えているか。その辺について、この2点、まずお願いします。

○落合交通課長
 自転車の通行空間についてでございます。

 自転車の通行空間につきましては、これまでも道路の改修などに併せて交通管理者と協議を行うこと、また、東京都が平成26年に自転車走行空間、区の中で通行空間を確保するべきところとして鍛冶橋通りや中央市場通り、さらには清澄通りなどを指定して、オリンピックまでに整備を行ってきたところでございます。そうした中で、昨年5月に自転車活用推進計画を東京都が策定しております。やはり自転車の走行空間という中では、ネットワーク化、つながり、区道だけではなく、都道や国道にしっかりつながっていき、安全に通行できるところを確保していくといったところが必要なところであると思っております。

 昨年度、都が活用推進計画を策定しておりますので、区といたしましても、来年度の策定に向けて、今年度調査を行っている。それに伴いまして、しっかりとネットワーク化を図っていく。また、区道は比較的幅員が狭いところでございます。どのような整備の仕方がいいのか、そういったところもしっかりと検討していく必要がある。また、違法駐輪等があると、なかなか歩行者、また自転車の通行にも妨げになるといったところがありますので、そうした対策等も踏まえながら、推進計画の策定を進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 私からは以上です。

○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
 自転車の事故と自転車保険についてお話しいたします。

 自転車の事故ですが、委員の御指摘のとおり、事故は多い状況です。令和2年は中央区内で244件事故がありましたが、令和3年中は259件、全体の約40%が自転車の事故という状況です。令和4年は、8月現在ですけれども、165件発生しております。全体の37.4%ということで、いずれも自転車の事故が多いということは事実であります。

 そこで、自転車で事故を起こしたときの保険ということで、保険の加入の関係ですが、毎年、自転車のアンケートを行っておりまして、今年も3月1日から31日までの1か月間、駐輪場の定期利用申請者に対してアンケートを実施いたしました。930人の方から回答をいただきまして、保険の認知度であるとか、加入についての質問をしたんですけれども、その中の保険加入率というところでは76%の方が保険に入っているということです。これは、令和元年度から振り返りますと、令和元年度の加入率は53.5%だったんですが、令和2年度65%、令和3年度72%、令和4年度76%ということで、去年から4ポイントも上がっているのが現状です。

 区のほうでメディア等いろいろ使いまして、またTSマークの助成もしまして、加入促進を進めているところですけれども、順調に推移しているかなと思っております。また、今、民間のほうで、コンビニ等で加入できる安い保険もありますので、そのあたりをいろいろ情報発信しまして啓発して、保険加入のさらなる促進に努めていきたいと思っております。

 以上です。

○墨谷委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 本区の方向性、また本区の取組についてもお聞きしました。ちょっと前から比べると、やはり自転車のナビマークが引かれているということと、自転車ナビラインが引かれているというのは、私も歩いていても分かります。また、私はオートバイに乗っていて、一生懸命自転車に乗っている人たちが、その青いナビラインのところ、また自転車のナビマークがあるところを走っている風景を見ております。区道の中でも、そういったものが引いていないところでは、今まで自分の好きなところを走っていたのかもしれないですけれども、意外とナビマークとかナビラインが引かれると、そこを走るというようなこともあるのかなというふうに思いましたので、こういった表記について、これからも拡充が必要というふうに私は思っております。拡大していただきたいというふうに思います。その点、1点だけ御答弁いただきたいと思います。

 また、今、お話のあった自転車の事故ということで、令和3年に259件ということで、今年は途中ですけれども、そういった意味で、自転車を取り巻く事故というのは、やはり大きいというふうに思っております。

 毎回毎回アンケートを取っていただいて、自転車保険の加入について、本区としても調査をしていらっしゃるということで、令和元年の53%から令和4年では76%まで加入が増えてきている。本区としても努力していただいている。また、TSマークの取得についても、本区として助成を導入して、皆さんに対して一定の周知をしていただいているというふうに認識しているところでございます。また、加入した76%以外の人たちに対しても、しっかりと自転車損害賠償保険等の加入について、東京都として、東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例が令和2年4月から施行されております。その中に、自転車保険の加入が義務化されているというところもございます。細かくいろいろな義務化というのがここで出ているんですけれども、保険の加入についても、そのときは結構伸びていたんですが、ちょっと最近下がっているみたいな傾向もございましたので、また周知啓発というのはすごく大切かなというふうに思います。しっかりと、この辺の周知啓発をお願いします。

 そうしたら、先ほどの質問についてお願いします。

○落合交通課長
 自転車の走行空間の拡充についてでございます。

 自転車の走行空間につきましては、昨年度も、道路改修に合わせまして、室町三丁目、区道141号線で延長約100メーター、また本石町三丁目の329号線においても延長約100メーターで、ナビライン、ナビマークの設置を行ってきたところでございます。今後も、こうした取組を行いながら、しっかりと自転車の走行空間、安全通行ができる空間の確保に努めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございました。

 自転車はこれからの環境の、ゼロカーボンではないですけれども、本当に環境施策のど真ん中にあるような交通手段の一つとして数えられると思いますので、対策について周知徹底をよろしくお願いしたいというふうに思います。

 次の質問に移ります。

 今、自転車のお話をしたので、決算書の262ページにありますコミュニティサイクル事業について質問をしたいというふうに思っております。

 行政評価の215ページにあるように、コミュニティサイクルの利用回数、またサイクルポートの設置数の推移についても、右肩上がりに上昇していることが分かります。サイクルポートの数は、令和2年から令和3年度で8か所拡大されていました。利用回数も、令和2年から令和3年度で13万221回増加しているということが分かります。また、会員登録数も、令和3年度は合計で9万2,645件というふうになっております。

 そこで、質問でございますが、自転車の安全にはメンテナンスが必要ではないかというふうに思っております。本区はどのように指導しているのか、安全なメンテナンスについて、どのようにしているか。

 それと、サイクルポートの拡大というのが求められているのではないかというふうに思います。今後、晴海の選手村の跡地、また再開発が今後予定されるところの中でも、また人が増えてきますので、そういった中でサイクルポートの拡大が求められているのではないかというふうに思っております。コミュニティサイクルのサイクルポートの拡大について教えていただきたいと思います。

○落合交通課長
 コミュニティサイクルの安全性についてでございます。

 コミュニティサイクルは、安全性といったところで、先ほどありましたように通行空間の確保、また安全に運転するルール、マナーの向上といったところも必要になってくると思っております。そうした中で、まずは自転車そのものが安全に乗れなければ、安全というのは確保できないというふうに考えております。ドコモバイクシェアのほうでは、再配置などの際に自転車の状況を点検して、不具合、パンクがあるとか、ブレーキの調子が悪い、そういったところにおいては、一度持ち帰り、修理等を行っていると聞いております。ただ、利用する中で、そういった状況も見受けられるものも多くありますので、そうした中においては、事業者に対してしっかりと安全対策を講じるように、また電話等で連絡を受けたら速やかに対応できるような体制を構築するように要請をしていきたいというふうに考えております。

 また、サイクルポートにつきましては、現在、69か所、区内にサイクルポートが設置されております。ポートが適所に設置されることは、利便性の向上につながるというふうに考えております。区内では、比較的ポート数の少ない箇所も見受けられます。そうしたところに対して、しっかりとポートを設置できるよう要請していきたい。ただ、区内で公共用地をなかなか確保できる状況ではございません。そうした中では、民地の方の御協力は欠かせないところでございます。そうしたところもしっかり事業者等に要請していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございます。

 今、自転車の安全、メンテナンスということで、コミュニティサイクルのお話を伺いました。なぜ、質問したかといいますと、ギコギコ音のする自転車が走っているのをよく見かけていて、ギコギコして大丈夫なのかとか、さびているのではないか、また汚れているとか、椅子に穴が開いているとか、そういったお声がございましたので、お聞きしました。本区としても、パンクとかブレーキとか、そういったメンテナンスについて業者のほうにしっかりと取組をお願いしているというようなお話をお聞きましたので、安心しました。

 また、サイクルポートの拡大でございますが、現在、69か所あって、今後も様々なところで、民有地も含めて、拡大、また再開発の中でも拡大をしていただけるようなお話なのかなというふうに認識しました。これからもポートの拡大をよろしくお願いいたします。

 この質問については終了して、次の質問に移ります。

 中央区緑の基本計画には、例えば2028年度に緑被率13%の目標を掲げ、また、屋上緑化、壁面緑化については15ヘクタールの目標を掲げ、目標に向け、各施策を進めていると思います。計画、実行、検証・評価、改善、PDCAのサイクルに基づく進行管理を行っているというふうに認識しています。

 緑被率をはじめとする緑の拡大について、中央区の考えを教えていただきたいと思います。また、樹木の健全度診断について、また樹木医の活動について教えていただきたいと思います。

○白石水とみどりの課長
 区内の緑被率の拡大についてということでございます。

 中央区では、平成30年度に緑の基本計画を策定いたしまして、それに基づきまして、令和10年度までの計画になってございますが、緑被率を13%まで上げるという目標値をうたっているところでございます。現状、10.7%ですので、2.3ポイントほど、これから緑の、緑量の増加が必要になるといったところでございます。

 また、昨年度末にグリーンインフラガイドラインを策定いたしまして、区のみならず、区の事業者、それから区民の皆様、それぞれに緑の取組をしていただき、水と緑が持つ多様な機能を、まちづくりにおいて、ハード面、ソフト面両面において発揮していただくということをうたっているところでございます。

 今後の緑被率に関しましては、様々、まちの中で、築地の再開発ですとか、それから、先般、東京都のほうから情報がありました晴海の海上公園のオープン、こういったものもございまして、また、晴海のまちに関しましては、まちびらきに向けて、街路樹ですとか、緑が相当量増えるかなというところで考えておりまして、こういった部分の緑の加算に加えて、引き続き、区としても緑の、緑量のアップ、拡大に努めていきたいと考えているところでございます。

 それから、樹木の健全度調査についてでございます。

 樹木の健全度調査につきましては、道路の改修工事ですとか、そういったところで樹木の移植が必要かどうかという判定を行っており、また、区内で多い樹木、今、一番多いのは桜ですが、桜であったり、スズカケであったり、ヤナギであったり、こういった樹木に関しましては、街路樹の診断を行っているところでございます。こちらにつきましても、引き続き健全度を確認しながら、A判定、B1判定、B2判定、C判定とございまして、一番悪いのはC判定なんですが、C判定となった樹木に関しましては、昨今の大型の台風とか、そういった際に区民の方を非常に危険な状況にさらすことになりますので、すぐに対応するといったところで進めているところでございます。

 また、その際に、民間の樹木医のほうに委託して診断結果をいただくところですが、お持ちの知見を区のほうにもフィードバックするというか、委託業務の中で区の職員も一緒について行って、どういった形で判定をされているのか、そういったところを勉強していきながら、区の職員の能力向上といった部分にも役立てていきたいというふうに思っております。

 私からは以上です。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 緑被率をはじめとする緑の、緑視率など様々に、緑の拡大を進めていただきたいと思います。目標に向け、しっかりと取り組んでいらっしゃるということを確認できました。また、緑の基本計画、中央区グリーンインフラガイドラインの策定に向け、今、進めているというような中で、しっかりと中央区の緑の拡大をお願いしたいというふうに思っております。また、今のお話の中で、晴海の海上公園、また晴海の街路樹などが今後増えてくるというような中で、区民の方が緑で憩いというんですか、そういったものを感じるよう緑の拡大をお願いしたいというふうに思っております。

 また、樹木医について、今、お話しいただきました。桜が多いというようなお話ですけれども、スズカケの木、あとヤナギとか、そういった木があると。樹木医に見ていただいて、外見は木が元気だけれども、切ったら中が空洞だったとか、そういったことも多分樹木医が診断しているのかなというふうに思っております。今後、台風とか災害もあると思います。そういった中で、樹木医の活動、また緑を新しくしていくというか、そういったことをしっかりと拡大していっていただきたいというふうに思っております。ありがとうございます。

 次に、10月は食品ロス削減月間でございます。食品ロスの削減について質問させていただきたいと思います。

 今回、10月の食品ロス削減月間と、また10月30日は食品ロス削減の日というふうになっております。日本では、1年間に約522万トン、令和2年度推計、食品ロスが発生しています。これは、日本人の1人当たり、毎日お茶わん1杯分、約113グラム、食べ物を廃棄している課題があるということで、食品ロスの削減を本区としても進めていると思います。本区の様々な食品ロスの削減ということで、ホームページも最近見ましたけれども、この間、少し出ていました。

 まず、フードドライブの本区の取組について教えていただきたいと思います。

○染谷中央清掃事務所長
 フードドライブの取組でございます。

 フードドライブにつきましては、令和2年8月から実施しております。まず、中央清掃事務所に受付場所を設置し、その後、本庁舎、日本橋・月島両特別出張所、それから民間の力を借りまして、ダイエー月島店でも令和4年2月から設置してございます。

 受け付けている食品でございますが、米とか缶詰、インスタント、レトルト食品、乾麺などでございます。寄附先でございますが、当初はNPO法人のほうに寄贈しておりましたが、区内に還元ということで、令和3年8月からは子ども食堂に還元しているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。本区のフードドライブの取組についてお聞きしました。

 まず、フードドライブの取組から、フードドライブを受け付けるところが拡大してきたのかなというふうに思っております。令和4年2月に月島にあるスーパーに置場をつくったということであります。また、今まではNPO法人さんのほうに持っていっていたと。令和3年8月からは子ども食堂のほうに、フードドライブで集まった食品を寄附しているということも分かりました。今後も、しっかりと取組を加速していっていただきたいというふうに思います。

 また、食品ロスの取組については、啓発することというのは結構あると思いますので、本区としても、さらなる周知に努めていただきたい、そのように要望して質問を終了します。

○塚田委員
 ただいま第6款「環境土木費」の質疑半ばでありますが、暫時休憩し、午後1時15分に委員会を再開されるよう、お諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。

 午後1時15分に委員会を再開いたしますので、御参集願います。

 暫時休憩いたします。

(午後0時14分 休憩)


(午後1時15分 再開)

○押田委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

 資料要求がございました28点について、席上に配付いたしました。

 第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。

○高橋(元)委員
 何点か質問させていただきます。よろしくお願いいたします。

 初めに、前委員からの質問の中にもございましたが、歩車道のバリアフリー化について質問させていただければと思います。

 こちらは、先に申し上げますと、私の72になる母と95になる祖母の話でもあります。私も介護を手伝ってはいますが、老老介護世帯の母と祖母は勝どきに住んでいて、祖母は足が悪いので、車椅子で暮らしています。その中で、晴海通りの横断歩道を通るときに、歩車道の境界ブロックの整備がされていないのか、どうしても車椅子で通行することができないと。いつも近隣の方や、あるいは警察署がそこにありますので、警察の方に手伝ってもらって走行しているというような話がありました。

 歩車道の境界ブロックというのは、中央区式でも2センチの基準をもって整備していると思います。国土交通省の基準でも2センチ未満というのが基準でありました。ただ、私の母と祖母に中央区内のいろいろな交差点を実際に走行してもらいましたが、結果的には、やはり2センチでも厳しいです。1センチ未満、本当に段差がない状態でなければ通行することができないという感想をもらいました。

 歩車道の境界というのは、もちろんベビーカーや車椅子の走行性、そして両立させるべきは視覚障害の方の識別性というところもやはり必要となってきます。ただし、視覚障害の方の識別性と通行性をさらにハイレベルで両立しなくてはいけないと思っています。例えば、これをハイレベルで両立しているのが水戸市です。水戸市につきましては、段差の大きさを1センチ未満に抑えた上で、完全にスロープ型にして、スロープ型にするんですが、長めの縁石というんですか、境界の縁石上に3本線の、視覚障害の方が識別できるようなゴム製の突起をつけてバリアフリー化を果たしております。結果、これは論文にもなっていたのですが、そのほうが双方の利便性が高かったと。

 現状、国土交通省の指針では2センチとしている基準も、やはり私は不十分ではないかと思っています。その点において、まずは本区の今のバリアフリー化、歩車道境界ブロックの普及率というか、整備状況が89%とされていました。これを100%とすることは、もちろんやっていくべきなんですが、歩車道境界ブロックが2センチというのは、私は不十分ではないかと思っています。境界ブロックをさらに、視覚障害の方の識別性と、そして通行性を重視したものに変えていく必要があるのではないかと思いますが、その点について御見解をお示しください。

○金広道路課長
 歩車道境界ブロックについてですが、先ほども前委員のときに答弁いたしましたように、中央区としては、現在、中央区型と言われる歩車道のブロックを採用してございます。委員がおっしゃるように、人によって2センチでもかなり通行に苦慮される方もいらっしゃるというところで、そういった状況については存じ上げております。

 一方で、2センチというところにつきましては、先ほども御案内がありましたように、視覚障害者の方がつえを使用されたときに、しっかりとそこに引っかかって、ここから先が交差点になりますよとか、ここから先が歩道になりますよとか、そういった一種の道しるべとしての2センチというもので、国のほうでも基準をつくっているところでございます。中央区としても、現状2センチというところで、車椅子の方あるいは視覚障害者の方、こういった全ての方が移動に際してスムーズに移動できるとは言い難いというところは重々認識をしておりますが、現在のところでは中央区型をまずはしっかりと整備しつつ、今後、国や都の技術革新の動向をしっかりと注視しながら、さらに今後バリアフリーの向上に努めてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 まずは、中央区型の歩車道境界ブロックの整備を進めるということで理解はするところでありますが、区としても全ての方に通行の利便性が高いと認識をしているわけでないのであれば、本当の意味でのバリアフリー化を進めていただくのであれば、技術革新を見ながらというのも理解いたしますが、どのようなブロックがいいのか、他区の事例、あるいは国の方針を待たずして、やはり区民の声にしっかりと耳を傾けていただいて、道路整備の方針に生かしていただければと思いますので、これも引き続き要望として上げさせていただきます。

 バリアフリー化を進めていただいているのはもちろん分かりますが、さらに道路の通行性、そして視覚障害者の方の識別性、この識別性という意味でも、1センチ未満にしてゴム製の突起をつけるというやり方は、2センチの縁石よりも識別性が高かったというような話もあります。様々なやり方があるかと思いますが、どういったやり方がいいのかということは、引き続き検討していただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。

 次の質問にまいります。

 10月7日、もう間もなく開園が予定されている晴海ふ頭公園、晴海緑道公園につきまして、こちらは東京都港湾局の管理であるかとは思いますが、今、中央区としては、この開園に当たって、どのような案内を受けているのか。東京都からうちの自治会に来た案内ですけれども、管理ルールとしては、例えば自転車の通行はNGだとか、あるいは釣りは一部の区域でしかできない。そして、有人管理を来年度の初頭から予定しているとありますが、どのような案内を受けているかという点について教えてください。

○白石水とみどりの課長
 晴海の海上公園に関する都からの案内という御質問でございます。

 こちらに関しましては、10月7日に海上公園がオープンするということで、晴海ふ頭公園、それから晴海緑道公園がオープンになるということでございます。晴海二丁目にございます晴海臨海公園は、現在、晴海大橋の下で閉鎖されているところですが、これが東京都のほうの晴海緑道公園とつながりまして、ここがつながることで、晴海緑道公園がちょうど客船ターミナルの前ぐらいまでいきます。ざっくり距離で申しますと、晴海臨海公園が500メートル、晴海大橋から豊洲大橋の区間にかけて、おおむね500メートル、それから緑道公園の部分、残りの晴海五丁目の部分も500メートルということで、約1.5キロの連続した公園が10月7日から利用できるということでございます。

 あわせて、晴海の突端の部分に関しましては、晴海ふ頭公園がございます。こちらは拡張オープン、平成29年10月から、これはオリンピックの工事の関係、それから選手村の関係で、ずっと休止だったんですが、ちょうど5年空きまして、この10月7日にオープンするということで、こちらは約3万5,000平米の面積となっています。面積でいいますと、中央区が管理している晴海の臨海公園が約3万8,000平米ございます。晴海の緑道公園が約3万4,000平米、晴海ふ頭公園が約3万5,000平米ということで、おおむね晴海臨海公園、二丁目にある公園がプラス2か所出来上がるといった緑の大きさのイメージになってございます。突端の晴海ふ頭公園につきましては、大きな芝生広場がございまして、こちらの部分の横に子供の遊び場ですとか、あとはコネクトハルミという官民連携の施設、カフェが出来上がるということで、こちらは10月29日土曜日オープンと伺っているところでございます。

 様々な利用の形態、ルール等は、今回、東京都のほうは区の公園のルールに大分倣って決めていただいたかなと思っております。委員の御紹介にありました自転車の通行に関しては、できないということになっております。区といたしましては、晴海のこういった大きな公園がオープンすることで、区民の方はもとより、来街者の方に関しても、晴海の海辺ですとか、緑のスケール感を実感していただけるような大きなスポットになるのかなと感じております。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 1点、すみません。ちょっと具体的な話にはなるんですけれども、晴海ふ頭公園の有人管理というのは、来年度の前半に管理事務所ができるということで伺っています。ただ、一番最初、やはり混み合ったりとか、ルールを周知したりするためには、オープン直後に有人管理ができればいいと思ってしまうんです。要は、管理事務所が置かれるのが大体1年先になってしまう理由が、東京都から伺っていてもし分かれば教えてください。

○白石水とみどりの課長
 今回、管理事務所が遅れて出来上がるという部分に関しての質問でございます。

 東京都の認識では、今回、先行オープンという部分でありまして、本格的なオープンは年度が明けてから、例えば駐車場を有料化したり、そういったところで来年度以降、また、五丁目のまち開きに向けてオープンしていくということですが、今回、区もなるべく早く公園を開けてほしいという要望を出しておりましたので、東京都のほうも、それに応えてオープンしていただいたということで認識しております。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 区からも要望していただいてきた早期オープンということで、まずは先行オープンと。管理となると、管理事務所への委託だとかに時間がかかると思いますので、まずは先行オープンしていただいたというところに、改めまして感謝を申し上げます。

 次の質問です。この公園管理にも関連するんですが、晴海でこの規模の公園がまた2つできるというのは、もちろん、もとから計画されていたことでありますが、区民の方にも非常に大きな出来事であります。ここまでの大きな広さがあるということで、例えば少しは特化するというか、以前の議会質問でもありましたが、交通公園のような役割を持たせる。例えば、自転車の通行が可能なエリアを設ける、あるいはインクルーシブな使い方ができる遊具を設けるとか、そういった部分において、そういった役割を持たせるべきではないかとか、中央区から東京都に対して、この公園の使い道、特化した使い道ができるかできないかといった要望を何か上げていたかどうかという点について教えてください。

○白石水とみどりの課長
 区から都へ、例えばインクルーシブとか、何か要望を上げていたかどうかというところでございます。

 実際に、細かい公園のしつらえの部分に関しては、個別の遊具をこうしてほしいとか、そういった部分に関しては、要望はしておりませんが、やはりここはオリンピックのレガシーになる公園ですので、例えば、大きな多目的広場には外周約400メートルのランニングコースができるというふうに伺っています。そういう意味では、スポーツの利用ですとか、そういった部分に関して使っていただけるのかなというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。できる限りスポーツの利用ということを要望として上げていただいていると理解をいたしました。

 もう一点だけ、お伺いをさせてください。

 自転車の関係にもなるんですけれども、中央区民の方から御要望があるというところでも、自転車の通行エリアというのは基本的には歩道、車道になるかと思いますが、子供たちが初めて自転車に乗るときに、どこで練習をすればいいのかという課題もあります。公園については、自転車の乗り入れができないので、区としての見解で構わないですが、子供たちが自転車を練習するスペースはどこを考えているのかという点についてだけ、最後教えてください。

○池田管理調整課長
 以前から、そういった御意見を頂戴していることは確かでございます。ただ、現在のところ、子供たちの安全性の担保というところで、限りある区内のエリアの中で、なかなかそういった施設を設けることが難しいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 子供たちが練習するスペース、歩道も車道も交通量が多い中央区としては、安全に練習できるスペースをなかなか確保できていないと思っております。ですので、そういった施設も、できれば既存の公園でそういうスペースを設けるとか、様々な工夫ができるかと思いますので、引き続き検討のほど、よろしくお願いを申し上げます。

 私からの質問は以上です。ありがとうございました。

○押田委員長
 次の質問者の発言をお願いします。

○渡部(博)委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 毎回、質問させていただいているとおり、環境土木費では不用額が4億5,900万円ということで、契約差金だとか、いろいろなものが出ているんでしょうけれども、今回、コロナの関係もあったというふうに思いますが、事業として、そういった関係でコロナだとか、そういうことで不用額が上がってきたということがあるのかどうかと、全体の傾向についてお知らせいただければと思います。

○池田管理調整課長
 不用額についてでございます。

 予算現額に対しまして、約5%程度が不用額となってございます。コロナの関係、またオリンピックの関係等で様々な影響を受けているところもございます。イベント等が縮小してしまったとか、そういったところでの不用額も発生しているところでございます。事業としましては、大きなところでいいますと、現在進められております再開発事業も含めまして、民間の事業者の専用工事等で一時閉鎖した公園や道路、そういったところで清掃などの維持管理費が大幅に減となっているところもございます。また、電線共同溝等の整備においては、事業の設計の内容等を見直すことによりまして、もともとの執行額を削減するとか、そういったところでの残も出てございます。

 不用額に関して、不用という言葉があることから、要らなかったものと解釈される印象があるというところもあるんですが、環境土木部としましては、官民連携によります維持管理費の軽減、また工事の施工方法などの対策などを立てまして、予算の執行に当たっては経費の削減に努めております。こういったところから、不用額を翌年度以降に使えるお金として捉えていますので、事業の費用対効果を意識しながら今後も取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 ありがとうございます。

 ここの中に、不用額のほかに、翌年度繰越事業も含めて、今年度できない、長期にわたって行う事業も含めて、土木というのは1年で3か月だとか、半年だとかになる事業もあります。何年にもまたがってやる事業もあるわけですから、こういった形になるのかというふうに思いますが、安かろう悪かろうではなくて、しっかりした形で対応していただきたいというふうに思っております。入札も含めて、そういったところをちゃんと確認しながらやっていただければありがたいと思います。

 個別の話でちょっとお伺いしたい部分がございます。先ほど前委員から電動キックボードの話が出ていましたけれども、あれだけ車輪が小さいと、どう考えても転ぶ確率というのは高いんだよね。そういった不安定なものをなぜ作って貸し出すのかと私はずっと思っていました。車輪が小さくなれば小さくなるほど不安定になるというのは当たり前の話であって、自転車に乗っていてもそうだと思います。

 そういったことを含めて考えると、事故が起きて、実証実験を一時止めることがないのかどうかということです。こういった事故が起きて、歩道は走れないとは思いますけれども、歩道との段差、これはシェアサイクルのほうでいいますと、車道から歩道に行ったときに、先ほどの段差の話もありましたが、そういった形でいけば、転倒して事故になるということだってあるわけですから、これはトータルで、道路も含めて考えていかなければいけないと思うんです。キックボードの話については、使用停止にならないのか。捜査の最中ということもあるんでしょうけれども、そういったことと、シェアサイクルの話でいえば、先ほど言った段差の話と絡めて、どうなのかということです。

 ヘルメットの話については、これは以前から言っていましたけれども、結局、ヘルメットをかぶらなかったから頭を強く打ったということになっていますが、シェアサイクルも一緒ではないかなと。電動アシスト付自転車ということで、相当スピードが出るわけですから、この在り方も含めて、再度お伺いしたいというふうに思っております。

 それと、ゼロカーボンシティの話もありましたけれども、環境行動計画を練っている中で、新たな事業も含めて、どういったことが考えられて、今、練られているのかということをお知らせください。

○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
 キックボードの使用停止の部分と、ヘルメットについてお話をさせていただきます。

 使用停止のことですが、委員御指摘のとおり、車輪が小さいということで、事故が起きやすいということは自明のことだと思います。私もそう思います。段差が少しの、この前の死亡事故でも、車止めという、あまり高くもない場所に直接当たって、それを乗り越えられなかったというのは、やはり車輪が小さいというのが原因ではないかと思っています。

 そういう部分はありますが、国が進めている事業でありまして、使用停止を求めるというのはなかなか難しいですけれども、今回の事故は、キックボードの危険性もそうですが、お酒を飲んで運転したというのが一番の原因であります。正常な状態で走れば、車止めも見えたのではないかというところもあります。やはり交通ルールをしっかり守っていただくのがまず大事だと思うので、私どもは交通ルールを守っていただくというところを進めていきたいと思っております。

 あと、ヘルメットの部分ですが、自転車も含めて、来年度から、キックボードは再来年度からですけれども、ヘルメットの着用が努力義務ということになります。ということで、今までの任意というよりも、努力義務という形で守ってくださいというのがちょっとは強くなるかなと思っております。そのあたりも、ヘルメットをかぶることによって安全性を保てるんだよということを強調して、いろいろな機会をもって普及させていきたいと思っております。

 以上です。

○落合交通課長
 道路の段差についてでございます。

 先ほどもお話がありましたとおり、歩車道のブロックの件などにもありますように、こういった段差は、通行する上で様々な障害となってくると思っております。電動キックボード等についても、車輪の幅が小さいといったことで、ちょっとした段差で大きな事故につながってしまうというふうに考えております。そういったところから考えますと、車道を電動キックボードや自転車が通行するといったところにおいては、道路の変状等についてしっかり確認をする。また、改修等を行えるところについてはしっかり行っていくといった対策が必要であると思っております。今後も、誰もが安全・安心な道路整備をしっかり行うよう努めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○武藤環境課長
 環境行動計画の策定の中身についてでございます。

 実際、話を進めている中で、脱炭素化の実現に向けて、やはり一番大きいのはエネルギーをどうしていくかというところになるかと思います。国が描くロードマップ等を見ましても、基本的には電力消費に伴うCO2排出は減らしていくということを前提に、残りの部分で区が取り組めることは何なのかということを中心に組立てをしているところでございます。

 その中で、区の果たすべき役割として一番重要だと考えているのは、区民、事業者の行動変容を促すことだと考えておりますので、自ら日々の省エネ活動に加えまして、建物や設備の省エネ化に向けた行動をしてもらうために、区が率先して取組を進めるなど、周知啓発等を図っていきたいというふうに考えております。現在、掲載できる施策というのが、どうしても既存の施策が中心となりますけれども、今後の技術革新ですとか、社会情勢の変化も踏まえまして、計画中でも新たな施策等を追加していくような形で、実効性を担保していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 ありがとうございます。

 ヘルメット努力義務、シェアサイクルもヘルメットをどこかで何かを出すのかという話だってあるわけです。努力義務だから、しなくてもいいというパターンになるのかもしれませんけれども、この前も私は、前回も車椅子の話でやりましたが、大きい通りは真ん中が盛り上がって、歩道に向かって下がっているということも含めて、車椅子で通行される方は結構大変だというお話も聞いて、その旨、区道と都道の接合部分については点検してくださいと。中央区方式になるように、うまく対応してくださいねという話を差し上げているところでございますので、その辺はしっかり対応していただきたい。

 歩道についても、自転車で走れる歩道、歩道分離しているところがあるわけですから、通常、車道から歩道に乗り上げるということもあるわけです。だから、そういったところも含めて、そういう対応をしていかなければ大変ではないのかという意味で質問しました。自転車が歩道を通れる場所、車道を通っている場所が混在しているわけですから、そういったところも含めて、しっかり見ていただかないと危ないというふうに思いますので、よろしくお願いします。

 自転車だって酒酔い運転は取り締まられるわけですから、電動キックボードもこういうことがあるということは、やはり一時止めてでもしっかり対応してもらうということが、実証実験であろうとなかろうと、人が一人亡くなったということを考えたら、本当に検証していかなければいけない部分であるんだろうというふうに思っております。これは要望しておきますので、いろいろ検証もしていただきながら、お願いしたいと思います。

 それと、環境行動計画については、いろいろな技術があるよと言って、もういろいろな技術はあるんだよね。簡単に言えば、前回質問したものもありますけれども、100度のお湯とゼロ度の水につけるだけで発電するとか、いろいろなことがあるわけです。清掃工場の中だったら、100度のお湯が出て、水道水が20度ぐらいかな。この間でも電力として発生するということがあるわけです。そういったことも含めて、CO2を排出しているであろう中央区の清掃工場の周りを、ある一定のそういった技術革新も含めて、やっていくということが肝要ではないのかと思っているんです。

 そういったことも含めて、その辺のところ、清掃工場が悪いという話ではなくて、ごみの処理は生活の中枢の部分があるわけですけれども、それを処理する中で、そういうエネルギーをうまく活用していく考え方はないのかというのをお知らせいただければと思います。

○染谷中央清掃事務所長
 中央清掃工場からのCO2の排出についてでございますが、中央清掃工場に持ち込まれるものは、もともと生ごみ等が多うございまして、自然由来のごみでございます。自然由来のごみから発生するCO2については換算しないことになっておりますので、御理解いただければと思います。

 以上です。

○武藤環境課長
 清掃工場のエネルギーの活用というところでは、今度新しくできます晴海西小・中学校で余熱を活用していくという計画もございます。そういったところで未利用エネルギーの活用というのも図っていきたいというふうに考えておりますので、こうしたエネルギーも有効に使っていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○渡部(博)委員
 清掃工場のCO2の換算の話は分かります。それは分かります。だけども、出ているものは出ているんです。燃やしているんだから。それをどうやって、いろいろな形でエネルギーに変えていくのかということを考えていかなければいけないんだろうというふうに思っているんです。私もあまり頭はよくないですけれども、いろいろなものを見ながら提案しているわけですけれども、なかなかその先に進んでいただけない部分がある。

 水素の話もしましたけれども、水素だって、東京都は言っている、国は言っているけれども、では水素の活用の方法は何なのかというのは、国を挙げて何も見えてこないということが一番の問題であって、そういったことも含めて、やはり中央区は中央区として何を進めていくのかというのをしっかり把握しながら対応していただかないと、エネルギーをしっかり使おうよということを考えていかないといけないだろう。ただ余熱をうまく使うだけの話ではなくて、その熱をもっとうまく活用できないかとかいうふうに、区としてできること、東京二十三区清掃一部事務組合と提携しながらできるということもあるわけですから、そういったことを突き詰めていただきながら、対応していただければありがたいと思います。

 終わります。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言を願います。

○梶谷委員
 私からは、令和3年度予算において、水とみどりあふれる豊かな環境を未来へつなぐまちとして、主な事業から幾つか質問をさせていただきます。

 まず、令和3年度予算において2億4,050万円を計上した公園・児童遊園の改修について質問をいたします。

 老朽化した公園・児童遊園について、安全性、快適性、自然環境などに配慮した改修ということで、坂本町公園に1億6,700万円、そして佃公園に7,350万円を予算計上しました。決算書の270ページによると、全体の決算額が2億2,540万円となり、それぞれ坂本町公園が予算額と同額の1億6,700万円、佃公園が5,840万円となりました。佃公園で1,510万円の差額が出ておりますが、この不用額について教えてください。

 さらに、この改修工事によってどのように改善されたのか、今後どう改善する予定なのか、併せて教えてください。

○白石水とみどりの課長
 公園・児童遊園の改修についてでございます。

 佃公園に関しまして、予算額7,350万円に対して実際5,840万円というところですが、これは2か年の工事になってございまして、令和3年度分に関しましては前払い金の契約の差金になっております。

 また、工事に際して、令和3年度変わったところですが、坂本町公園に関しましては、令和3年度で工事が完成しております。地元の方に設計の段階から入っていただいて公園を仕上げていったんですが、芝生の広場ですとか、流れですとか、そういったところで現在も維持管理の面でも地元の方々に入っていただき、有効に使っていただいているところでございます。

 以上です。

○梶谷委員
 すみません。佃公園についても、今後どのように改善されるのか教えてください。

○白石水とみどりの課長
 佃公園の答弁が漏れてしまいまして、申し訳ございません。

 佃公園に関しましては、現在、東地区、佃小橋を挟んで西側の部分は工事が既に完了しておりまして、水辺のスポットというか、潮の看板を使った、いわゆる干潟のようなものを整備して、そこにカルガモが居着いたりといった形で、地元の方々にも憩いの場所になっているのかなというふうに考えています。こちらの東側の部分というのは佃小橋を挟んで東側という意味ですが、この部分に関しましても、船着場の整備とか、そういったものを完了させてきまして、令和3年度に関しましては、その地上部に管理小屋、管理の建物を建てるといった工事でございまして、現在はその完成に向けて、地元、住吉講等と調整を図っているところでございます。

 以上です。

○梶谷委員
 それぞれありがとうございます。

 差額については、前払い金の差金ということで理解いたしました。佃公園の今後の改善についても理解いたしました。

 老朽化した遊具を放置したり、見逃したりすることのないよう、メンテナンスは常に適切に行われ、公園・児童遊園の安全性の確保を行っていってほしいと思います。一般質問でも触れましたが、今後も安全確保を第一に、快適な公園・児童遊園であるよう、徹底した管理を行っていただきますようお願いいたします。

 次に、令和3年度予算において2,470万4千円を計上した公園施設長寿命化計画の策定について質問をいたします。

 公園施設の安全・安心を確保しつつ、重点的・効率的な維持管理事業や更新を行っていくために、令和2年度に行った予備調査に基づき、令和3年度で健全度調査を行って、この公園施設長寿命化計画を策定するとあり、決算書の270ページによると、この計画の策定で令和3年度で2,158万7,500円と報告されております。まず、この不用額について教えてください。

 さらに、今回の策定による全体の御所感も併せて教えていただければと思います。

 また、令和3年度予算において1億2,750万円を計上した事業、水の都プロジェクトの推進についてですが、決算書270ページ、水辺の環境整備として1億1,660万円と報告されておりますが、この不用額について、工事費の差金だと思いますが、この理由も併せて教えてください。

○白石水とみどりの課長
 まず1点目、公園施設長寿命化計画の策定についてでございます。

 こちらは、令和3年度予算約2,400万円に対して、決算額は2,158万7,500円というところで、不用額に関しましては311万6,500円という形になっております。こちらの不用額については、契約による差金でございます。

 また、長寿命化計画を令和3年度に策定いたしまして、先ほど委員が御紹介のとおり、令和2年度に予備調査を実施して、令和3年度に健全度調査及び長寿命化計画を策定いたしました。これに基づいて、公園の遊具等も含めて、公園における全施設、約8,400ぐらいございますが、こちらの施設について適切に対応していっているところでございます。

 また、もう一点ございました水辺環境の整備についてでございます。

 こちらは朝潮運河の晴海一丁目の部分で、現在、整備中でございまして、令和3年度の予算が1億2,750万円ですが、令和3年度決算額1億1,660万円ということで、不用額の1090万円に関しましては、これは工法で、当初予算時は水上からの工事も予定していたんですが、実際は陸上からの工事ということで可能になったので、こういった部分も含めて不用額が出ているところでございます。

 また、水辺環境の整備に関しましては、区と東京都港湾局が連携して進めている事業でして、いよいよこの10月に晴海二丁目の部分がオープンいたしまして、延長約270メートルの水辺のテラスが出来上がるという形になってございます。

 以上です。

○梶谷委員
 まず、公園施設長寿命化計画の不用額については契約差金、そして、水の都プロジェクトの部分では水上からの工事が陸上からの工事になったことによる差金ということで理解いたしました。公園施設の安全・安心を確保しつつ、長く施設を利用していくための維持管理は大変重要な事業ですので、今後もよろしくお願いいたします。

 次に、令和3年度予算において242万4千円を計上した充実事業、「中央区の森」森林保全活動地域の拡大について質問いたします。

 令和2年4月に新たに協定を締結した檜原村の本宿地区4.6ヘクタールにおける歩道整備、間伐として本予算が計上されました。決算書264ページ、2の地球温暖化対策推進事業、(2)中央区の森の推進として5,721万7,701円が報告されており、この決算額の中にこの充実事業分も含まれていると思いますが、本充実事業の決算額について教えてください。そして、中央区の森事業の現在の取組状況、今後の進め方についても併せて教えてください。

○武藤環境課長
 中央区の森の取組についてでございます。

 現在、中央区の森では4地区について森林保全活動をしておりますけれども、その保全活動についての決算として出ているのが、こちらの森林等の保全支援ということになります。

 今、御紹介いただいた本宿地区の整備についてですけれども、令和2年度に協定を締結しまして、同年に整備計画を立てたところでございます。昨年から実際整備を始めておりまして、約250万円の使い道ですけれども、間伐と歩道新設で活用したところでございます。それ以外のところにつきましても、特に数馬地区、南郷地区はもう整備が一巡しておりますので、現在は小規模の間伐、維持管理を中心に行っているところでございます。もう一つ、矢沢地区においては、令和2年度、3年度に大規模な間伐をしまして、今後、植樹等をして保全を図っていく予定でございます。

 以上でございます。

○梶谷委員
 本事業の充実事業の決算額は250万円ということで合っていますか。すみません。ちょっと聞き逃してしまいました。ごめんなさい。

○武藤環境課長
 新規で整備を始めたのが本宿地区になりまして、今おっしゃっていただいた約250万円の経費というのは、そちらで使用したという形になります。

 以上でございます。

○梶谷委員
 ありがとうございます。

 次に、令和3年度予算において、魅力ある都市機能と地域の文化を世界に発信するまちとして、主な事業から幾つか質問させていただきます。

 環境にやさしい道路の整備として、令和3年度予算において8,033万8千円を計上しております。低騒音舗装や遮熱性舗装の環境にやさしい舗装技術を導入し、道路交通による騒音の抑制やヒートアイランド現象の緩和を図り、本事業の決算額が5,500万2,200円となっております。そして、にぎわいのある道路の整備として、令和3年度予算において4,219万3千円を計上しており、区民や街行く人々が憩いと安らぎを感じるとともに、本区にふさわしいにぎわいを創出するため、道路のカラー舗装を行い、上質な道路空間を整備する本事業で決算額が3,699万800円となっております。それぞれの執行状況、不用額について教えてください。

 さらに、令和3年度予算において1億2,936万円を計上した街路環境(シンボルロード)の整備については、歴史や文化などの地域の強みや特徴を生かした都心の顔にふさわしい空間として、街路環境(シンボルロード)を整備し、決算額が7,730万円と報告されております。こちらの不用額についても、併せて教えてください。

 そして、本区の道路基盤整備について、全体の課題や今後の方向性を教えてください。

○金広道路課長
 まず、環境にやさしい道路の整備につきましては、令和3年度、人形町付近で遮熱性舗装、それから低騒音舗装を施工してございまして、不用額が約2,500万円ほど発生しております。こちらにつきましては、全て入札による契約差金により発生したものでございます。

 続きまして、にぎわいのある道路の整備につきましては、不用額が約520万円ほど発生してございます。こちらにつきましては、当初予定していた路線の中で新たに建築工事が発生してしまったために、そこを整備することによって、また建築業者のほうで道路の掘り返しが発生するということで、一部、施行区域の見直しを行ったことによります減額でございます。

 続きまして、街路環境の整備、シンボルロードの整備でございます。

 こちらにつきましては、令和3年度支出が7,730万円となっております。当初予定していた工事よりも進捗状況が大分遅れまして、出来高が上がらなかったことによります前払い金のみの支出ということで、当初予算額が1億2,900万円だったんですが、前払い金のみ支出をし、残りの部分については、令和4年度に繰越しを行っております。こちらにつきましては、歩道の電線共同溝に伴う道路の整備として行っております。

 最後に、道路全般、今後の道路整備についてというところでございますが、先ほどから答弁させていただいていますバリアフリー、要は人にやさしい道路あるいは環境にやさしい道路、にぎわいのある道路、そして街路環境の整備につきましては、引き続き計画的に事業を推進してまいりたいというふうに考えております。また、環境にやさしい道路の整備につきましては、遮熱性舗装がやはりメインだったんですが、遮熱性舗装の塗料がだんだん薄くなっているところもございまして、今後の維持管理については、十分検討していく必要があるかなというふうに思っておりますが、いずれにしましても、中央区として、道路からにぎわいが創出でき、なおかつ安心・安全に道路を利用できる、そういった道路空間の整備に努めてまいりたいと考えております。

 以上です。

○梶谷委員
 それぞれありがとうございます。

 まず、環境にやさしい道路の整備の差額2,500万円は契約差金、にぎわいのある道路の整備については、一部施工区域の見直しによる差金、そして、街路環境(シンボルロード)については、前払い金のみで、残りが令和4年度に繰越しということで理解いたしました。

 前委員からも歩行空間の整備について質疑があり、日常的、定期的な点検についてのお話も先ほどありましたが、歩行者の安全確保と同時に、自転車の走行の安全確保等があり、その上で空間整備が実施され、にぎわいが創出されるよう、今後とも取り組んでいただきたいと思います。

 最後に、令和3年度予算において2,000万円を計上した新規事業、鉄道駅総合バリアフリー推進事業補助について質問をいたします。

 鉄道事業者が行う鉄道駅バリアフリー化に対して、経費の一部補助としてJR総武線馬喰町駅におけるエレベーター整備に向けて、令和3年度は設計を行うための予算計上でした。決算書268ページには、本事業に対し、決算額がゼロ円という報告がされております。本事業が令和3年度に行われなかったという認識で合っていますでしょうか。この事業についての現状、今後の予定を教えてください。

○落合交通課長
 鉄道駅のバリアフリー化の補助金についてでございます。

 こちらにつきましては、委員御案内とおり、JR総武線の馬喰町駅でのエレベーターの設置に向けた設計を行うといったものでございました。しかしながら、コロナの影響を受けまして、JRの経営悪化により執行できない状況になったところでございます。今後につきましては、本年度、基本設計を行い、来年度、詳細設計、それ以降にまた整備を行っていくというふうに聞いているところでございます。

 以上でございます。

○梶谷委員
 馬喰町駅の長年の課題であるバリアフリーの徹底が速やかに完了するように、今後とも本区としても積極的に関与し、取り組んでいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言をお願いいたします。

○しらす委員
 よろしくお願いいたします。

 橋梁について伺いたいと思います。

 本区には、趣のある橋梁、大きな橋、小さな橋が至るところにあります。非常に歴史を感じる橋も多くあって、見ていて大変興味深いものです。本区が管理する橋梁の約7割が建設後50年を経過しており、損傷状況の早期かつ的確な把握が必要とされています。今後の修繕、架け替えの集中時の対応について、課題や対応策についてお聞かせください。

○金広道路課長
 橋梁についてですが、中央区では、長寿命化を図るために、計画を立て、定期的に修繕、補修を行っているところでございます。こちらにつきましては、損傷が大きくなってからでは、工事の期間を含めて、かなり影響が出るということで、毎年、計画的に橋を選定し、健全度を測っている、しっかりと調査を行っている状況でございます。その結果を基に修繕計画を立て、損傷が小さいうちに、できるだけ長寿命化が図れるように取り組んでいるところでございます。今後につきましても、しっかりと橋の維持管理に努めてまいりたいと思っております。

 以上です。

○しらす委員
 ありがとうございました。お散歩していて、たくさん古い橋があって、ちょっと気になったので伺ってみました。長寿命化の計画を立てて、毎年しっかりと行っていることで承知いたしました。

 そこで、お伺いしたいんですが、橋の名前、橋名板は漢字や平仮名でそれぞれ書いてありますが、どなたが書いているか、そして、本区におきまして規定があるのかどうか教えてください。

○金広道路課長
 橋名板についてですが、全てかどうか分からないですけれども、一部は区長が書いたものをつけているものもございます。また、ほかのところにつきましては、どういった方が書いたのかというところについては、申し訳ございませんが、把握していないところでございます。

 以上でございます。

○池田管理調整課長
 本区で管理しています現在の橋梁ですが、そのほとんどは東京都から移管を受けているものということで、今、答弁があったとおり、新たに書き替えたものについては、区長等が書いているものもございます。

 橋梁にあります橋名板の漢字であったり、平仮名というところは、上り下りというところは分からないですけれども、片側が漢字で書いている場合、反対側を平仮名で表示しているものが多く見られます。

 以上でございます。

○しらす委員
 ありがとうございました。橋について興味がありまして伺ってみました。橋名板というのは、全国的に、その時々の長が書くものと理解しておりまして、私の父も、昔、町長をしていたときに、橋の名前を書くのに一生懸命練習していた記憶があったので、本区ではどうなのか伺ってみました。

 あと、平仮名と漢字があるというのは、両側にあって、たしか入り口とか出口とかいろいろあると思うので、皆さん、興味があったら見てみると、本区には特に橋がたくさんあるので楽しいと思います。ありがとうございます。適切な管理を今後ともよろしくお願いいたします。

 次に、船着場について伺いたいと思います。

 コロナの影響により、令和2年、3年は、残念ながら、船着場の利用回数はかなり低水準であったということが記載されておりますが、にぎわい空間の創出、そして平常時利用の促進により、災害時における帰宅困難者や物資の水上輸送の確保など、防災機能の保持を図るために活用を推進し、認知度を高めるべきと考えております。コロナの影響で利用回数が少なくなったのは理解しておりますが、今後、周りの水質改善を含め、船着場の維持管理というのは費用もかかって大変だと思うんですけれども、有効活用するための今後の課題と展開予定についてお聞かせください。

○落合交通課長
 船着場につきましては、通勤や観光に資する施設である一方、災害時の防災機能としての物資の輸送、また、陸上交通の代替機能としての役割を担うものだというふうに考えております。

 本区では、日本橋船着場と朝潮運河の船着場が防災船着場となっておりますが、平常時においても一般利用がなされておりまして、定期船、不定期船の受入れを行っております。コロナ前、令和元年度は、日本橋船着場においては6,000件程度の御利用がありましたが、半分程度に、また、朝潮運河船着場については、6,500件程度だったのが、令和3年度は1,700件程度になっている状況です。令和4年度になりまして、コロナの影響も少しずつ緩和されつつあるのかなと。そういった中で予約なども増えてきている状況でございます。

 そういった中においては、やはり船着場を多くの方に利用していただいて、水辺のにぎわいの創出や、水辺と親しんでいただけるような場の構築にしっかりと取り組んでいく必要があり、また、多くの事業者の方に利用していただきたいというふうに考えております。今後もしっかり宣伝等を行いながら、利便性の向上に努めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○しらす委員
 ありがとうございます。コロナの影響で、日本橋も朝潮運河のほうも半数以下に減っているということですが、令和4年に至りましては大分戻って復活してきたということで理解いたしました。

 また、震災時は陸路は大変な混雑になると思いますので、水路は大変重要です。ふだんから魅力的、効果的な使い方をして、認知度をアップしていただいて、大変重要な拠点だと思う船着場ですので、魅力発信と認知度アップ、災害時の水上交通網の拠点として適切な維持管理と認知度向上を含め、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

 次に、ふれあいごみ収集について伺いたいと思います。

 ごみや資源を集積場に運び出すことが困難な高齢者や障害のある方の世帯を対象に、収集と併せて安否確認を行うふれあい収集と地域密着型の清掃活動が行われていると思いますが、今後、高齢者人口等の増加に伴い、利用者の増加が予想されるということです。以前、お家にボランティアで伺ったときに、家がごみだらけの独居世帯の方をお見かけしたものですから、御本人はあまり気にしていらっしゃらなかったんですけれども、どうにかしたいなと、そのときに思った記憶があります。これはどのように周知していらっしゃるのでしょうか、お聞かせください。

○染谷中央清掃事務所長
 ふれあい収集の周知でございます。

 ホームページや区のおしらせに掲載するといっても、利用される方が高齢者ということもあり、なかなか目に留めてもらえないことが多々あります。それで、今年度につきましては、おとしより相談センターの管理者連絡会に出向きまして、ふれあい収集の案内をしたところでございます。

 以上でございます。

○しらす委員
 ありがとうございました。

 おとしより相談センターの管理者連絡会等も利用して、今後、周知してくださるということで、よろしくお願いいたします。

 ごみの収集は、皆さん、生きているとごみは必ず出るものですけれども、高齢者の皆様も、まず自分でやることが大切ということを理解しておりますので、まず自分で何もかもやることがリハビリで、その次は地域の方々、御近所の方とのお付き合いが大事で、助け合いながらやっていただいて、そして、努力してもいよいよというときには区のふれあいごみ収集を利用していただいて、そのように、まず自助、共助、公助という順番で取り組んでいくよう私も周知してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言をお願いいたします。

○二瓶委員
 よろしくお願いいたします。

 私から、環境土木費の中で、まず第1点目に、中央区の森事業に関しまして質問をいたしたいと思っております。

 中央区の森といいますと、中央区が平成18年から先駆的に導入している森林の事業でございます。近年の流れといいますか、メディアのおかげもありまして、SDGsという言葉の認知度がすごく上がっておりまして、世間一般でも自然に対する環境意識がとても高まってきているのかなと思っております。そんな中で、中央区内ですと、どうしても自然に触れ合って自然体験ができる場所がなかなかない。都心なので、しようがない部分であるんですけれども、そういう問題がございます。

 令和4年度から、子供たちとかを対象に檜原村自然体験ツアーを実施しているということでございまして、この自然体験ツアーは非常に人気であると私も伺っております。今月末にも、炭焼きだとか、作業道の整備体験だとか、様々そのようなことが行われるということでございますけれども、檜原村自然体験ツアーにつきまして、行ってみての御所見をまずお聞きできればと思います。よろしくお願いいたします。

○武藤環境課長
 檜原村を使った自然体験ツアーについては、今年から実施している事業でございまして、令和4年度は12回の開催を予定しております。そのうち9月までに7回を実施したところでございますが、いずれも定員を超える申込みをいただいたというところで、大変人気があるということで、ありがたく思っているところでございます。最も多いときで、40名の定員に対して250人の方にお申し込みいただくような状況もありまして、自然体験への強い関心を区民の方が持っていらっしゃるということを強く認識したところでございます。

 一方で、参加できない方も多くいらっしゃるというところもございますので、できるだけ多くの方に御参加いただけるように、今後、檜原村や事業所と調整をして、来年度に向けて協議をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございました。非常に人気であるということで、具体的な数字を御答弁の中で伺いまして、最大で倍率が6倍であると。非常に人気があるんだなと実感いたしました。

 そういった中で、誰もが自由に参加できるというわけではない。定員を上回る数の応募があるということで、どうしても行けない方ができてしまうのはしようがない部分ではあるんですけれども、先ほども答弁でおっしゃっておりましたが、受入れ体制の強化だとか、その調整の部分をしっかり行っていっていただきたいと思っております。

 今後としまして、ツアーだけではなくて、区民の方々が自ら、例えば1か所、この区画へ行ってみたいというので、予約してデイキャンプだとかを行うというような形で、個人個人での予約だとか、そういう受入れ体制の強化というのもあったらいいのかなと思いますけれども、そのあたりに関しましていかがか、御答弁をお願いいたします。

○武藤環境課長
 ぜひ個人でも行っていただきたいというふうに考えております。中央区の森の認知度はまだまだ低いところもございますので、こういった体験ツアーですとか、そのほかの周知活動を今後も徹底していって、中央区の森の取組と、どういうところなのかというのを多くの方に知っていただいた上で、自然体験ツアーに行った方も、ぜひ、またリピーターとして個人でも行っていただけるような形で取組を進めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 せっかくの場所でありますので、中央区や都心では体験できないようなことが中央区の森で体験できるということで、子供たちのためにも様々、勉強、学習の機会にもなるのかなと思っております。ぜひとも、ここら辺は各教育機関との連携なども図りながら、有効活用をどんどんしていっていただきたいと思います。

 次の質問に移らせていただきます。

 次は、ごみの処分に関する課題に関しまして、お尋ねをいたします。

 23区内では、大量のごみを処分できる場所、埋立て処分ができる場所を内陸でなかなか確保できないということで、これは都に委託をいたしまして、東京湾にある中央防波堤を最終処分場として、そこへ埋め立てている。新海面の処分場でも埋め立てているんですけれども、この処分場が東京湾の中では最後の処分場であるということで、遠い未来ではないのかなと思うんですが、埋立てが可能な量にはどうしても限りがあります。今後100年は続かないということが分かってきてしまっている部分もあるのかなということがありまして、将来のために、最終処分場の残余年数をできるだけ延ばしていくことは非常に重要になってくるのかなと考えております。

 区として、残余年数を延ばすためにできることだとか、それこそ清掃一部事務組合と協力して、何かできることがあるのかどうか、お示しいただけたらと思います。よろしくお願いします。

○染谷中央清掃事務所長
 最終処分場の延命化でございます。

 最終処分場につきましては、平成20年4月からはプラスチックゴミやゴム、革製品などを、燃やせないごみから燃やすごみに変更して、なるべく埋立場に行かないようにしております。本区においては、翌年の平成21年4月から、プラスチック製容器包装につきましては、燃やすごみを資源化するということにさせていただいております。やはり燃やすごみを少なくすることが最終処分場の延命化につながるものと思っております。

 今後の取組でございますけれども、令和4年4月1日にプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が施行されました。これは努力義務ではありますが、プラスチック製品を一括してリサイクルということでございます。本区においても、現在は容器包装のみをリサイクルしていますが、これに併せて一括回収して、リサイクルに回して燃やすごみを少なくし、延命化を図ることを検討してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 やはり燃やすごみを減らすということで、最終処分場に行くごみの絶対数を減らすというのは非常に重要になってくるのではないかなと私も思っております。ぜひ、資源化という部分だとか、リサイクルという部分だとか様々、これは区民の意識の向上、それぞれの意識の向上という部分もあると思いますので、しっかりと意識の向上に努めていただく必要があるのかなと感じております。

 最後、3点目になりますけれども、駐車場だとか、駐輪場の在り方についてもお伺いをいたしたいと思っております。

 都心の狭いエリアでございますので、どうしても駐車場の問題は避けて通れないのかなというのがあります。駐車場がなかなか見つからないとか、あったとしても、すごく値段が高いだとか、場所も狭いだとか、狭くて止めにくいだとか、様々課題があると思います。一方で、行政評価にも書かれておりますけれども、駐車場を使っての行政収入が意外と4億円ぐらいございまして、すごく貴重な収入源になっているのかなと私は考えております。

 そういった中で、今後ではございますけれども、時間制だったり、定期制等、貸出し方法は様々あると思うんですが、駐車場の問題について中央区はどのような考えがあるのか、お示しいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

○落合交通課長
 駐車場についてでございます。

 駐車場は、現在、区営のものが8、二輪車駐車場が5か所ある状況でございます。歳入につきましては、駐車場を使用するに当たって、1か月当たり3万円程度の費用負担をいただいております。こうしたところをしっかりお支払いいただいて、御利用いただく。また、敷金、礼金等がないことから、御利用も多い状況でございます。

 今後も引き続きしっかりと、施設の安全管理に努めていくとともに、歳入等においてもしっかりお支払いいただけるよう進めていきたい、また、利便性の向上に努めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 限りある敷地といいますか、区の面積の中で、やはり駐車場というのも重要になってくるのかなと思います。一方で、駐車場が本当に見つからなくて車が買えないという話もたまに聞きますので、そこら辺に関しまして、ぜひとも何かしら改善をしていただいて、中央区に訪れる方に対しましても、駐車場があると観光もしやすくて、今後、まちの活性化にもつながっていく部分もあるのかなと思いますので、ぜひともこのあたりも検討をよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○塚田委員
 第6款「環境土木費」の質疑も終了したと思われますので、次に、第7款「都市整備費」の質疑に入るようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 ただいまの動議に御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。

 これより都市整備費に入りますので、関係理事者の方は席の移動をお願いいたします。

 それでは、第7款「都市整備費」について、理事者の説明をお願いします。

○鈴木会計管理者
 (説明)

○押田委員長
 御苦労さまでした。

 それでは、第7款「都市整備費」について、質問者の発言を願います。

○竹内委員
 それでは、私から都市整備費に関しての質問を行います。

 晴海のまちづくり、令和5年、そして6年にかけて新たにオープンする施設などもございます。

 晴海二丁目は、今、まちをつくるべく建設が盛んに行われているエリアですが、少し自身の幼少期の記憶をたどりますと、何も建物のない原っぱであったり、国際見本市会場として、モーターショーであったり、おもちゃショーであったり、そういったものが開催されており、そういうときは物すごく人が集まるけれども、イベントごとがなければ、晴海ふ頭まで行くバスもがらんとしていて、時々、改造車が性能を試すために晴海ふ頭の先に行っているというような、そのような広い空き地というイメージでした。昭和の最後から平成27年までは東京湾大華火祭の会場として多くの人が訪れる場所であり、地域の町会等は、その前後の日は総出で警備を行った。そのような場所であり、長きにわたり、1年に1回の華火祭のイベント会場であるという印象もありました。私よりももう少し年配の方の話を伺うと、男の子は朝潮運河で泳いでいたと。女の子はあそこの橋から先は行っちゃいけませんと言われるような、何かそういう印象のあるエリアでありました。

 人口回復政策とか、そういった中で高層マンションが建ち、非常に多くの変化があった場所なんだろうなと、つくづく感じるところでございます。平成9年には人口が一番少なくなり、7万人と言われた時代から約20年で2倍以上の17万人になりました。そういった中で、よく比較されるのが、当時の人口が3分の1で、新たな住人が3分の2になったというような、旧と新というような比較の中では、そのようなことも言われます。晴海のまち、令和6年にできるまちというのは、そういった1対2の割合から考えると、すごく多くの新しい方たちが居住をするエリアであろうと思います。そして、20万人都市になると言われている中で、かなりの人口増加が進む。約1万2,000人と言われておりますが、そういった多くの方々が住むまちになります。

 それに向けて、オリンピック・パラリンピックの開催が決まり、選手村ができると決まってから、行政の方々、そして地域を中心とした協議会等で、このまちには何が必要であろうか、どういう準備をしていくかなど、様々話し合われた中で、来年、リニューアルでオープンします地域交流拠点としての前ほっとプラザはるみ、ここの利用の仕方についても様々協議がされてきたかと思います。オリンピックが1年延びたということで、まちづくりも1年延びた。その中で、少し早くオープンする。そういった拠点を中心に、地域の方々が新たなまちに向けて、いまだ様々な課題を持ち、検討していらっしゃるのかなと思います。

 まず、まちをつくっていくに当たり、現在、晴海地域の中で、今後の懸念、課題等をどのように捉えていらっしゃるのか、そのあたりについての御見解をいただけたらと思います。

○吉田副区長
 晴海については、御指摘のとおり、令和6年に非常に大きな人口を迎えるわけでございますので、晴海島のアイデンティティ自体も再度問われてくるような環境になってくると思います。それに備えて、まちをどう考えるかという問題でございますけれども、何回か申し上げたことがありますが、1万人近くの人口が一気に増えるというのは、実は、うちの区で初めてなんです。たくさん人を受け入れた形跡で一番最初の記憶は佃です。佃のリバーシティだったんですが、実際的に人口が増えたのは5,000人ぐらいでして、あのときも張り切って佃の小・中学校を造ったんですが、実は、お買いになった方は高齢者が多くて、児童数が想定よりも増えなかったみたいなところがございまして、新規のまちをつくるというのは、実は難しいところがございます。

 ただし、今回のHARUMI FLAGについては、購入者層を見ましても、やはり30代、40代の共働き世帯みたいな方が非常に多いというところもございますし、教育委員会のほうでいろいろアンケート等、調査もさせていただいて、児童数も相当増えるようだというような状況もございます。今、我々はあそこに1万2,000人を迎え入れるために、基本的には、晴海西小・中学校を整備し、特別出張所を整備し、保健センターを整備し、図書館を整備し、そして、まちのまとまりの象徴として、ほっとプラザはるみを改修しているわけでございます。あのまちをどういうふうにつくっていくか。先ほど委員から御紹介ありましたけれども、実は、晴海のまち、戦後の歩みの一番最初は、御案内のとおり、空地であったり、倉庫であったりしたことが多かったんですが、実態的には都市型公団住宅が最初に発足したのも晴海なんです。川島雄三先生がつくった「しとやかな獣」という映画の、若尾文子が出た映画なんですが、そこの中で都心の団地として取り上げられたことがあります。

 基本的には、今のところ、私どもの初期の、いわゆる人口回復施策の中での再開発で晴海一丁目というところは、やはり住宅中心の再開発をしました。今日、HARUMI FLAGも加わっていくということになると、やはり基本的には住宅中心になるだろうと。ただ、私どもが実は恐れているのは、住宅を中心にしていった場合に、居住者の方が同じ時期に入居するものですから、同じように高齢化するというようなことで、これは高島平の悲劇とか、多摩ニュータウンの悲劇とかと言われている問題で、やはり単純な住宅地にしてしまうと問題があるだろうと。そういうところで、そういうふうにならないようにどうしたらいいのかということを、いろいろな意味で、今、多角的にアプローチをしております。若年層が何らかの形で入ってこれるようなまちづくりをしなければいかんというところは、工夫をせざるを得ない。ただ、これは短期的にすぐお答えが出るような話ではございませんので、そこはちょっと工夫をさせていただきたいと思っています。

 それと、1万2,000人入ってきますということからすると、実は、短中期的に交通手段が不足します。ですから、その部分については、今、交通局やBRTの交通手段でもって、基本的にはそれをカバーできるような交通手段を何とかしなければいかんということを考えております。

 それと、これは結構深刻なんですが、やはりその人数になりましたときに、今、選手村の中にも一部、商業施設等が入っていますけれども、本当のところを言うと、いわゆるお買物をするスペースがかなり不足するのではないか。そういったものをどういうふうに早期に整備できるか。豊洲に行けばいいという話ではありませんので、これはその部分を含めて、やはりあの辺の生活環境が実態的には、今、整備されているかどうかという意味での、先ほど申し上げたお店の問題を含めて、交通、生活環境に関する課題がある。時間があったにもかかわらず、なかなか進まなかったのは、土地をずっと東京都が持っていますから、なかなか動かせないところがありまして、調整できていないですが、そういうことを検討しなければいけないと思っています。

 その上で、今度はもう一つ重ねて問題は、コミュニティの問題でございます。今いる人口と、それより多い人口がいきなり入ってくる。それを地域の中にどう受け入れていくのか。町会活動の問題もございますし、それから、お祭りなどの地域行事の関係もございます。様々なイベントもございます。それをどうやって受け入れていくのか。そのことを地域の方々と話をしていかなければならない。その部分については、基本的には、私どもは、とにかくその1万2,000人は今はいないのだから、今いる人たちの中で、それを受け入れる前提の中で、まちのまとまりをどうつくっていくかということを、きちんと議論していこうよと。そういった議論の結晶として、例えば、逆に言うと、ほっとプラザはるみなどを新しい住民も古い住民も集まる拠点として活用するためには、どうしたらいいかというような議論に結晶させようじゃないかというようなことで、今、お話合いを始めようとしております。先にコロナがございましたので、なかなかその話が進まなかったんですが、これから精力的にそういう部分を話していきたいと思っています。

 そういう意味で、大変恐縮ですが、まだまだ解決していない問題は多いんですが、考えようによっては夢の多い地域でございますので、頑張っていきたいと思っております。

○竹内委員
 非常に課題意識もありながら、夢や希望というものも含まれるエリアであるということ、当然、まちをつくっていく段階で、あれだけの規模のまちが出来上がり、そこに対して、どんなに事前に検討したとしても、実際迎えてみて直面する課題が出てくるであろう。それは私も十分に承知をしているつもりでございます。

 そういった中で、小・中学校の建設であったり、晴海の特別出張所、それに伴い、おとしより相談センターやこども園の整備、そして放課後の子どもの居場所等も含めた活用としてできないだろうかという図書館の整備であったり、地域交流センターであるのかなと感じるところでございます。

 まだまだ、新旧住人というと、すごく言い方に隔たりがあるんですけれども、やはり昔から住んできた方というのは、いまだ人口が増え続けていて、20年たっていても、新しい方たちってとか、高層マンションに住む方たちってどんな人間像なのか、交流が少ないゆえに、多分いろいろな想像をしている部分もあります。そうかと思うと、新たな住人の方たちとお話をしてみますと、よく祭りのときにうるさいとか、朝、太鼓をたたいていると警察に通報してしまう、そういう人たちは、だったら住みに来るなよと、そういうふうに言っている方もいるんです。地域を理解した上で、地域を支えたいと思っていただいている方も多数いらっしゃるんだなと。どうしても相対する考えというのが、多くの方々が移り住むことで、何となく意見に違いが出てくる。それを解消するようなコミュニティがまだ形成されていないというところもあろうかと思います。

 それこそ、どうしても地域を盛り上げるのに祭りと言われます。そういった祭りの中でも、参加をしたいけれども、参加方法が分からないということが人づてに伝わってくる。人づてに伝わってくる分にはアプローチの仕方があるんですけれども、ネット上で議論を繰り広げられていると、そこに対してどういうふうにアプローチをして、参加したいんだったら言ってよ、そういうものを用意するからとか、こういうルールがあるよということがきちんと言っていかれるんだろう、伝えていかれるんだろうと思っています。

 あと、長年付き合ってきた子供を通じたお母さん、お父さんたちのお話を聞いてみますと、何で中央区に移り住んできたかという中に、もちろん先ほどお話がありました交通の便がいいから、銀座まで歩いていっても、銀座から歩いて帰ってきても30分だとか、タクシー代を5,000円、1万円かけなくても、そんなにかからず帰宅ができる。そういった中で、交通の便というものを挙げている方もいらっしゃいます。また、結婚を機に住むようになった。そういう中で、子育てをしている世代の方たちは、確かに一部の意見ではありますけれども、何で中央区に住むかというと、職場と自宅がやはり近接している。職場と自宅が近ければ、子供を保育園に預けていて、一刻も早く迎えに行けるし、できるだけ子供と触れている時間を多く持ちたいから中央区に住むんだと、そういう意見もありました。そういった部分で、新たな居住者と地域の方々がいかに交流を取れるかという部分は、少しでもそういうスペースの中で声をかけられる関係性がつくれたらいいなということをつくづく感じるところでございます。

 先ほど吉田副区長に御答弁いただいた中で、やはり大きな課題として、今住んでいる区民、地域のまちづくりに関わってきている人たちをはるかに超える、倍近いというんですか、超える方たちが入ってきて、そこのコミュニティづくりをどうしていくかというお話があったかと思います。まちづくり協議会にどのように新しい方たちを含めていくのか、協議体というのが様々あるかと思いますが、そのあたりの方向性、どのような形を取っていくかという部分では、学校PTA等、そのような関わりも出てくるかと思うんですけれども、そこの部分で、もう少し御見解があれば、いただきたいと思います。

○吉田副区長
 先ほど申しましたように、やはり今のところは少なくとも地元の中でどう受けようかということを含めて、地元の中できっちりとしたまとまりをつくっていこうということを、今、大前提としてやっておりますけれども、新しく来る方も含めて交流をする機会というのは、高層マンションの場合、やはりそれなりに限られるだろうと。そのときに、そういう接触する機会というのはどこかと考えたら、実は私どもは結構無力なので、私どもというよりは教育委員会であったり、あと防災危機管理室だったりする。そういう場所を丁寧につくって、出会いの場所を頻繁につくって、そこの中でお互いに見知ることによってコミュニティをつくっていくことが大事だろうと思っております。

 そういう意味でいうと、本当に全庁的な取組の中で、出会いの場をどれぐらいつくり出せるか、それを濃密につくり出せるか、それが我々の基本的な課題だと思っておりまして、その部分をある程度計画的にやらせていただきたいというふうに思っております。

○竹内委員
 御答弁ありがとうございました。

 ないものに対しての想像でしかないというところは、もちろん分かっております。そして、まちのオープンとともに、すぐに人口が増えるわけではない。緩徐に増えていくであろう。そういった中で、少しずつ地域の方との交流が図れる事業というか、地域のイベント促進ということがコミュニティの形成につながっていくのであろうと私も感じております。引き続き、まだまだ課題、そして、まちのオープンまでにはしばらく時間がございますので、様々議論を重ねながら、まちづくり、地域の交流を進めていかれるように、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○押田委員長
 それでは、次の質問者の発言を願います。

○田中(広)委員
 私から、都市整備費について質問させていただきます。

 今回は、築地市場跡地について1点質問させていただきます。

 令和3年度は、中央区が2度にわたり東京都に対して要望活動を行ってまいりました。その後、中央区の要望を踏まえながら、東京都は令和4年3月、「築地地区まちづくり事業」事業実施方針を策定したところでございます。

 当時、質疑させていただいたときには、中央区の要望事項をしっかり受け止めていただいているというふうに御答弁をいただいているかと思います。その後、本年6月に、この事業実施方針の質問回答が公表されたところでございます。これは提案を予定している事業者からの質問で、東京都がそれについて答えている内容でありますが、今、東京都がこういった状況で進めている中で、まず区としての御所見をいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

○吉田副区長
 前回も実施方針等について、私どもは評価させていただいて、私どもの区の要望を結構受け止めていただいていると思っておりますが、実施方針公表後の都と民間事業者とのやり取りを聞きましても、その辺は、都は指定しないけれども、地元で考えてくれよみたいな調子の部分が結構多いものですから、逆に、私どもの役割というか、区の役割というのは重いなということをひしひしと感じております。とりわけ、工事が始まるまでの間、それから工事期間中を含めて、場外市場と工事現場がどういうふうに並立していけるかという問題と、完成後のまちと場外市場とがどう並立していけるかという問題は、全く別のものとして、それぞれに整理をして考えなければいけないだろうと思っております。

 御案内のとおり、現在でも、私どものほうは東京都の敷地の一部を借りまして、駐車場等を運営しておりますので、それを工事期間中、どういうふうに確保していくか。また、私どもの、現在、あそこに持っております区営の駐車場とか仮店舗等とかというものも、開発と同時に、一緒にどういうふうにするかということを考えなければいけませんから、それらも含めて、工事期間中、全体の交通環境、営業環境はどうするんだということを事業者ときちんと話し合わなければいけない。それは、私どもが築地場外の方々と十分協議した上で、要求事項を整理して、それで、決定される開発事業者との間で折衝をして決めていかないと、これは年次計画の中で、どこまで、どういうふうに工事して、その間、駐車場スペースはここに確保するからとか、施設はここに確保するからという話をきちんとしなければいけない。

 ですから、先ほど申し上げましたけれども、本当に工事期間中の場外市場と工事との共存、あるいは完成後の場外市場と完成建築物との共存、その辺のところを地元のほうで十分想定しながら、地元の代表者と区が一体となって、そこのところが調整できるようにしていかなければいけないというふうに思っております。それがやはり一番大きな課題だと思っております。

 2番目の課題は、あそこで大開発が、かなりの大規模な開発が行われるわけですが、そこで集まった人たちをそこの場所だけにとどめずに、基本的には築地で新たな繁栄というものが行われるとしたら、それが当然のことながら銀座や勝どきや晴海まで、いろいろ中央区全体に広がっていくような、ある程度広がりのある、一定の城郭の中で進められる開発ではなくて、開発自体が周りにある程度富をもたらすような組立てをどうつくるかということを区全体で少し考えていかなければならない課題だと。その部分では、私どもの責任も大きい。

 大変恐縮でございますが、その部分に関連して、東京都のほうから高速晴海線の都心延伸の問題がございますし、それから、今年から具体的に検討しておりますけれども、地下鉄新線の問題もございます。そういった部分も絡み合ってまいりますので、そういう要素を組み入れながら、ここ一、二年の間にきちんと、今申し上げたような広がり、つながりというものを整理して、地元として、区としての主体性も十分発揮して課題を整理しなければならないというふうに、今、考えているところでございます。

○田中(広)委員
 大変にありがとうございます。

 おっしゃるとおりで、期間が長い。また、明確にこういうスケジュール感で進むということが分からない状況でいきます。したがいまして、今、御答弁いただいたとおり、まず着手、工事期間中をどう乗り越えていくか。当然、コロナ禍もあって、場外市場をはじめ、近隣エリアは大変厳しい状況でありますので、車が渋滞したり、交通車両が多いだけで、なかなか商売にならなかったということも十分考えられます。

 したがいまして、ぜひ適宜、そうした検討協議会を持っていただきながら、また、タイミングをしっかり見て、東京都に、特にタイミングよく要請活動を、また全体で一緒に皆さんと協議しながら進めさせていただきたい、このように要望させていただくところでございます。

 今回、質問回答、公表されたものを読ませていただきまして、当然、限られた文面で表現されていますので、一概には言えないんですけれども、少し読ませていただいて、3点ほど気になったところがあるものですから、取り上げさせていただければと思います。

 まず、にぎわいの先行的な創出についてということで、ただいま御答弁いただいた点にも関わってくる内容ですが、先行的に整備するにぎわいの施設について、質問者は、仮設施設という理解でよろしいでしょうかと聞きまして、東京都は、本設整備に先立ち実施するものであり、整備手法については提案によります、こんな形で答えております。

 さらに、緑の関係でございますが、緑化の目標数値はありますかとの質問に対しまして、東京都は、募集の条件としての目標数値はありませんが、魅力的なものを十分創出してくださいと答えております。ちょっと間を飛ばしてしまいましたけれども。さらに、緑に関連して、歩行者ネットワークの形成では、築地川沿いの歩行者ネットワークは「築地~竹芝防潮堤歩行者ネットワーク」や隅田川の水辺空間とのつながりを考慮して提案してくださいと。もう少し文章はありますけれども、割愛させていただきます。

 それから、3点目はBRTの関係なんです。BRTの乗り入れは環状2号線からのアクセスを想定されていますでしょうかとの質問に対して、東京都は、BRTの乗り入れについては、現時点で未定ですと。今後、都や関係機関と協議を行い、定めるものとしますと答えております。

 今、取り上げさせていただいた3つは、これまで様々な議論があった内容だと思いますし、細かく見ると部署が違いますので、詳細は各部で取り組む内容かもしれませんが、まちづくりを進めている部隊として、今、取り上げさせていただいた3つ、この点は本当に中央区がしっかりと協議の中に入っていって、間に入って、地元の意見と東京都を動かし、そして事業者にも区の思いを伝えていく、この作業が本当に重要になってくると思います。先ほども御答弁いただいておりますが、改めてこの点についていかがでございますでしょうか。

○吉田副区長
 一番最初のお尋ねのにぎわいの先行施設という部分こそ、基本的には、工事区画と築地の場外がどう共存していくかという課題の鍵になる部分だと思っておりまして、この部分をきちんと、これは区の責任でもって地元と話し合いながら整理をして、これが提案なんだよと。にぎわいの先行と言ったって、そこの跡地のところがにぎわうのではなくて、築地場外全体がにぎわわなければいけないので、そのための先行施設としてちゃんと整備してくださいよということを区として整理をしなければいかんだろうと思っています。

 いかにも東京都らしくして、更地の一部が広場になって、そこでドンチャカやられたって、それはにぎわいの先行にならんと思っておりまして、逆に、その施設を使いながら築地場外全体が栄えていくような仕組みをつくらなければいけないと思っております。そのことは地元と私どもがきちんと話して、事業者とも話合いをして、東京都に認めさせるという方向でいかなければいかんというふうに思っております。

 緑についても、それからBRTについては特に冷たい返事ですけれども、そういう部分についても主要な交通機関のはずですから、緑の部分も大事なまちづくりの要素ですから、それは区の部分として、基本的には歩行者ネットワークも含めて、きちんと整理をして東京都のほうに申し入れていきたいというふうに思っております。

○田中(広)委員
 大変にありがとうございます。

 今いただいたとおりで、中央区が本当にしっかり協議の真ん中に入っていかないと、大変厳しいなというふうに、私はこの内容を見たり、日頃のいろいろな取組の中で感じております。ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 2つ目の緑の点でありますが、私も議会活動させていただいて、いつも心配になるのは、一つの例でいきますと、イメージパースはいつも立派なんですけれども、実際施工されると、いや、もう少し緑が成長しないと生い茂らないんですみたいなお話になるんです。やはり樹種をはじめ、ここはしっかり中央区が言っていかないと不安だなというのはすごく感じております。今になってKK線ですとか、築地川アメニティ整備構想が出てきているところでありますし、そしてグリーンインフラガイドラインがせっかく出てまいりましたので、これをしっかり関係機関、事業者によく分かっていただいた上で対応をお願いしたい、そういう流れもつくっていただきたいと思います。以前、一般質問でも取り上げさせていただいたんですが、やはり地道に協議して要請活動を行う、これは当然、先ほど御答弁いただいたとおりでございます。

 もう一つは、やはり上位計画等に区の姿勢を可能な限り伝えていかなくてはいけないと思っております。事業者のお話、専門家に伺いますと、地域に行ったら、必ずその自治体の上位計画をしっかり読み込んでいますと、お話をいただきます。例えば、道路があって、そこに緑がカラーリングされているだけでは、なかなか事業者としては、自由な提案ができるけれども、思いが伝わってこない。そこに何かその自治体の歴史のある緑、中央区でいったら柳なのか分かりませんけれども、何かが記されていると、また想像力がかき立てられて、並んでいる再開発があれば、協議会を持って、連続性のあるグリーンネットワークをつくっていこうという話になりますと、そんな話も伺っております。

 したがいまして、ぜひ、今後、検討する基本計画の改定ですとか、そういった場面にも、しっかりグリーンインフラガイドラインも参考にしてくださいとか、区の思いを、先ほどの場外の関係、それから広がりの関係、交通の関係、また緑、様々な点において、しっかり進めていただきたいと思いますが、もう一度御答弁いただいてもよろしいでしょうか。ぜひ上位計画にもしっかり盛り込んでいただきたいと思いますけれども、この点、まちづくり部隊としてはいかがでしょうか。

○吉田副区長
 具体的に、上位計画として、今、その改定とか何かというものが想定できるかどうかということは若干あるんですが、実は、私どもとしては、緑の問題も含めてですが、やはり都市計画自体を、先ほども申し上げましたような少し広がりを持ったものにしていこうと思っております。つまり、跡地を開発するに当たっては、何らかの都市計画が必要なわけでございます。ただし、跡地だけではないだろうと。周辺のつながりを持った開発になるだろうと。その部分も都市計画を、やはり一緒に整理していくような考え方を持たなければいかんだろうと。その中には、今おっしゃったグリーンの問題も含めて、大体人の流れというものがどういうふうに跡地の中に入っていくのか、その流れの中に、都市計画として緑はどうくっついていくんだというような部分をきちんと整理をしておく必要があるだろうと思っています。

 今、私どもは、築地の跡地に関して言いますれば、少なくとも築地川のところを一応緑のルートとして、私どもの区役所の前のところでございますが、掘り割りがずっと銀座八丁目まで緑で続くという形で話をしております。その路線が2つのルートでもって、基本的には銀座八丁目に近い部分のところ、それから、築地社会教育会館とか、市場橋公園のラインでございますが、そのラインとで、2つのところで人の流れをつくったり、緑の流れをつくったりして緑のネットワークをつなげていく。そういうものがつながっていって、浜離宮庭園につながっているというような流れを想定した都市計画というようなことが考えられないかということをきっちりやっていきたい。

 跡地の計画を都市計画として整理する際に、必ずそれをやるというふうに私どもは考えておりまして、広がりと具体的な目標を実現するために、都市計画をきちんと使うというのを私どもとしては考えております。

○田中(広)委員
 やはり生きた議論の中で、いろいろな方の思い、構想をまとめて実現していく、そして区として、先ほどおっしゃったとおり、1エリアだけではなくて、広がりを持たせていく。そういった意味では、本当に議論の中で、都市計画の中で定めながら、具体は、これまでつくってきた様々なガイドライン等で生かしていく、そうした流れだと感じております。

 いずれにしましても、この取組については、ぜひ中央区が中心にどっしり構えていただきながら、夢の持てるような計画となるように、さらなる推進を要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○塚田委員
 ただいま第7款「都市整備費」の質疑半ばでございますが、本日はこの程度とし、明5日午前10時30分に委員会を開会されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。

 明5日午前10時30分に委員会を開会いたしますので、御参集願います。

 本日はこれをもって散会いたします。

(午後3時8分 散会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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