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令和5年 子ども子育て・高齢者対策特別委員会(2月16日)

1.開会日時

令和5年2月16日(木)

午後1時30分 開会

午後2時31分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 竹内 幸美

副委員長 塚田 秀伸

委員 海老原 崇智

委員 墨谷 浩一

委員 高橋 元気

委員 梶谷 優香

議長 木村 克一

4.欠席者

(1人)

委員 原田 賢一

5.出席説明員

(15人)

齊藤副区長

平林教育長

田中福祉保健部長

植木管理課長

石戸子育て支援課長

古賀保育課長

須貝子ども家庭支援センター所長

北澤高齢者施策推進室長

早川高齢者福祉課長

阿部介護保険課長

渡瀬保健所長

武田健康推進課長

生島教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

小林指導室長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

桝谷書記

鳴子書記

7.議題

  • 子育て環境の整備及び高齢者対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○竹内委員長
 ただいまより子ども子育て・高齢者対策特別委員会を開会します。よろしくお願いいたします。

 本日、原田委員は欠席します。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○田中福祉保健部長

 1 中央区立八丁堀保育園の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

 2 中央区子ども・子育て会議条例の規定整備について(資料2)

 3 家庭的保育事業者等の安全計画の策定に係る基準の追加等について(資料3)

 4 区立認可保育所等の副食費の無償化について(資料4)

 5 子ども家庭支援センター分室における指定管理者制度の導入について(資料5)

 6 中央区立新川児童館の指定管理者候補事業者の決定について(資料6)

 7 放課後児童健全育成事業の安全計画の策定に係る基準の追加等について(資料7)

以上7件報告

○竹内委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時45分です。自由民主党96分、公明党さん39分、かがやき中央さん39分、立憲民主党さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○墨谷委員
 私は、1点質問させていただきたいと思います。資料3、家庭的保育事業者等の安全計画の策定に係る基準の追加等についての中から質問させていただきます。

 ニュースによると、静岡県牧之原市の認定こども園のバスに3歳児が取り残されたということで、二度と繰り返してはならないことと存じます。また、そういった中で、国土交通省がブザーなどの安全装置の仕様を定めたガイドラインを策定しているというところでございます。そういった中で、本区でも認可外保育所が10園ほどあるというふうにお聞きしているところでございますが、今回のことを踏まえて、本区の対応について、ありましたらお聞かせいただきたいと思います。

○古賀保育課長
 送迎用バスの安全装置に関する御質問でございます。

 委員御指摘のとおり、区の保育所におきましては、認可ですとか、こども園については、バスは運用してございませんので、そういった装置を取り付けるような対応は必要ないですけれども、御指摘のように、認可外保育所につきましては、登降園に送迎のバスを使っている園が、現時点で把握しているところで11園ございます。そういった施設につきましては、バスの使い方によっては装置の設置が義務づけられておりますので、今後、対応が必要になってくるというふうに認識しているところでございます。

 現時点で、区のほうといたしましては、この11園のバスの実際の所有の状況ですとか、運用の仕方ですとか、そういったものを聞き取りまして、国のほうで補助の制度もあるというふうに聞いておりますので、区として、どういった支援策とか、対応が必要なのかという実態を把握した上で、検討してまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございます。認可外保育所は11園であるということを確認できました。また、今後、運用に対して、各現場に聞き取りをしていただいて、そういった中で、国の補助金などを活用していただいて安全・安心の取組を進めていただけるというふうにお聞きしました。

 今後とも、保育の安全・安心の取組をさらに進めていただきたいというふうに思います。

 以上で質問を終了いたします。

○高橋(元)委員
 私からも、報告事項及び議題に絡めて質問させていただければと思います。

 まずは、資料4、区立認可保育所等の副食費の無償化につきまして、こちらは給食費の無償化を含めて、今回の予算案の発表で非常に多くの区民の方から好意的に、そして、すばらしいという声もいただいております。

 一方で、私も街角等で様々な御意見をいただくこともあります。例えば、今回、給食費、副食費の無償化の方向が示されましたが、一方で、様々な事情によって給食を受けられない御家庭、子供もいらっしゃいます。例えば、いただいた相談の案件では、アレルギーがあって給食を食べることができないと。アナフィラキシーの傾向がありますので、外食もできない、あるいはお総菜や冷凍食品を使うこともできない。結果、オーガニック食品なり、調味料に気を遣って食費がかなりかさんでいると。そういった御家庭もあるとのことで、今回、区立保育施設、そして公立小学校、中学校の給食費の無償化の方向が示されましたが、そういったアレルギーを持っている、あるいはお弁当でいかざるを得ない御家庭に対する何らかの支援ができないかという点が1点。

 それと同時に、今回、多くの方から御意見をいただいておりますが、そもそも幼稚園において給食を提供できないのかといったお話をいただくこともございます。これも様々な委員会でこれまで取り上げられてきたところであるかとは思いますが、現状、幼稚園において給食を提供することは難しいのか。設備の部分ももちろんあると思います。現状と課題という点について教えていただければと思います。そういった中で、今回の保育施設に対する副食費の無償化が進めば、ますます区立の幼稚園に人が来なくなってしまうのではないかという懸念もありますので、その点、区としての考えをいただければと思います。御回答をお願いいたします。

○田中福祉保健部長
 今回、保育園の副食費の無償化ということで計画をしているといいますか、準備を進めているところでございますけれども、今の状況を見ますと、物価が高くなって、今、委員のほうからもお話がありましたように、様々な状況の中で、家庭においても食事の上でお困りになっているところがあることを認識している部分はございます。ただ、そういった部分をどう区として支援をしていくかということに関しては、今、国や東京都が様々な動きをしている中では、例えば国は異次元の少子化対策ですとか、それから東京都も国の対策に先んじて、いろいろな施策を発表している状況があって、今、動いている状況です。区といたしますと、区の状況と、さらにはそういった国や都の動きも見ながら、しっかりと総合的に検討して判断をする必要があるだろうというふうに考えてございます。

 とはいいながらも、今、物価が高くてといったような状況の中におきまして、現状において区ができることということで、今回、まずは保育園の副食費の無償化を御提案させていただいたところでございます。それ以外につきましては、今申しましたように、国や東京都の動きを十分見ながら、来年度に向けて総合的に検討をしていきたいというふうに考えているところでございます。

○生島教育委員会事務局次長
 全体的な流れと議論、方向性に関しては、今、福祉保健部長が申し上げたとおりかと考えております。お尋ねの幼稚園の部分は、まだ議論を重ねなければならないところがあるというふうに考えております。まずもって、無償化する対象給食の提供ということを行っておらず、保護者の皆さんにお弁当を持参いただいているということになっております。

 では、給食の提供ということができるかといいますと、やはり未就学の子の給食というのは、そしゃく能力であったり、アレルギーの問題などもあって、小学校、中学校の給食ラインの中で同じようにつくることは困難だというふうに聞いております。ですので、別のラインを設けなければならないといったところがあり、本区の場合、スペースの問題もあって、これはかなり困難な問題だというふうに考えています。

 他区の事例などを取ると、配食のお弁当の給食を準備しているところもあり、こちらは区内で導入しているところもあります。必ずしも全ての食を弁当にしているわけではなく、保護者の選択にお任せしているところもあるというふうに聞いております。こういった部分を本区の中で導入していけるかどうかということも含めて、先ほどのような議論の中で、本区の中で同じように俎上に上げながら、幼稚園についての子育ての支援に当たる部分の充実について考えていかなければならないのかなというふうに考えています。

 以上です。

○高橋(元)委員
 それぞれありがとうございました。

 まずは、国や東京都に先んじて、保育施設、そして公立小学校、中学校における給食費の無償化に踏み切っていただいたこと自体は本当にすばらしいと思います。今後また、そういった方向性の中で様々な議論があるかと思いますので、その中で、それでも救い切れない、物価高の中で苦しんでいるけれども、なかなか支援ができない御家庭に対する支援も総合的に検討していただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。

 あわせまして、学校におけるそういった支援という点で、教育の無償化を実現していく上で、今回の給食費の無償化については、やはり第一歩であると思います。ほかにも、保護者の方からは、区の指定品、例えば防災頭巾あるいは制服もそうですが、こういった半ば強制、必要なところへの支出という部分では、さらに様々なところでお金がかかってくるところも事実でございます。保護者の負担を少しでも減らしていくという意味では、やはりこれらの区の指定品を少しでも支援できないか、給付できないかという点において、例えば防災頭巾もそうですが、区の負担と家庭の負担、どこまでを区が負担して、家庭についてはどこまでお願いするというのは、どういう基準で考えていらっしゃるのか。改めまして、教育の無償化という点において、区の指定品に対する考え方を教えてください。

○生島教育委員会事務局次長
 学校でそろえていただいているもの、学用品の関係の考え方ですけれども、基本的に、その子供自身のものになるものについては、御負担をお願いしているというところが基本的なところでございます。そういった形ですので、ある程度、こういったものをという指定品を考えて、それについて、子供自身のものになるので、そこはお願いしますということで考えております。

 以上です。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 子供自身のものになるという視点は、もちろん理解をするところであります。ただ、子供というのは、成長に従って、あるいは学校を卒業することによって、また買い換えなくてはいけないとかというところもあります。先ほどの流れとも一緒ですが、ぜひそういった負担の軽減、今後を考えた中で、少しでも御家庭の負担が減らせるような検討も引き続き議論していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 続きまして、少し話が変わります。これは学校側で今まで判断をしてきたと思いますが、給食の提供時における黙食についてです。

 コロナの5類への引下げを見据えた上で、去年の委員会で私から同じ質問をさせていただいたんですけれども、そのときは受験シーズン前ということもあって、基本的には学校側の判断に委ねているというような御回答であったと思います。今回、また国の動きが変わってきました。改めて、教育委員会、そして各学校に対して、給食の際の黙食あるいはマスク着用について、部活動の制限を外すとか、あるいはイベント等を全て日常に戻すべきとも考えておりますが、そういった点での今後の学校の方針について教えてください。

○小林指導室長
 子育て関係というか、学校のことということで、今の状態を伝えさせていただきたいと思います。

 まず、黙食のところにつきましては、これは教育面で考えると、実際に給食を食べている時間が、黙食によって20分が15分に減ったというようなところもあって、学校のほうの捉えとして、しっかりと食に向き合う時間を確保するということから、実は、この効果というのは、一概に感染リスクということだけではなくて、何のために給食の時間に黙って食べるのかというところについては、これからも考えていかなければいけないかなというふうに思っております。中には、給食の時間が減って休み時間が増えてということで、子供たちは早く食べて休み時間に友達と一緒に遊んだり、あるいは話したりすることを楽しみしているというような声も聞いているので、慎重に考えなければいけないかなというふうに思っているところです。

 それから、部活動とか、その他のマスクの着用につきましては、もう既に方針を出しておりますけれども、特に激しい運動をする場合には外して構わないとか、屋外では外しても構わないというような動きとなっております。今後、分類が変わってくるという中で、どういうふうに学校教育の中でやっていくかというところにつきましては、学校に教育委員会として方針を出していきたいというふうに考えているところです。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 学校に対して、そして子供たちあるいは御家庭に対して、こういった状況の変化がありますので、来年度に向けてしっかりと通知なり、あるいは様々な方法で周知をお願いできればと思っております。今後また、様々な効果が、実は、給食の時間が少なくなり、むしろ交流できる時間が増えるなど効果があったというところも前向きに捉えているようですので、ぜひ総合的に検討をしつつ、子供たちの意見もぜひ酌んでいただいた上で、学校の方針を決めていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 続きまして、保育施設につきまして何点かお伺いをさせていただきます。中央区の休日保育の拡張についてお伺いをさせていただきます。

 これは中央区の特性でもありますし、最近ではテレワーク等が普及した上で、様々な働き方が増えてきたと思っています。特に、日曜日、祝日における、例えば両親ともに仕事をする必要がある、もしくは一時保育として預けたいけれども、中央区では預け先がないといったお声をよく伺います。この点については、中央区でも認可外保育施設であれば日曜日の受入れをしていると、ホームページ上、記載されている保育施設もあります。ただ、実際に電話をしてみると、実質的には人手不足で、あるいは枠が空いていないということで、ほぼ空いていないというようなお話も聞いています。

 この点について、渋谷区は、認可保育施設で休日保育の枠を3園設けた上で、さらに、休日保育については独自の助成制度も定めています。一旦待機児童が解消した、その次として、今後、病児・病後児保育あるいは休日保育、様々な預け方の形についてもバリエーション、枠を増やしていただきたいと思っているんですけれども、その点について区の考えを教えてください。

○古賀保育課長
 保育所での休日保育についてでございます。

 中央区におきましても、日曜・祝日あるいは年末年始ということで、通常ですとお休みの日においても、お仕事などで保育の必要な方が一定程度いらっしゃるというふうには認識しているところでございます。これまでの区のそういったニーズへの対応につきましては、認可保育所ですとか、あるいはこども園、認証保育所などでのお預かりということで、区内では5か所での対応をしているところでございます。認可保育所でいいますと、銀座にある保育所ですが、これは一時預かりの枠の中で休日保育をやってございますが、ニーズについては、今、そういったところで受け止めているというふうに認識してございます。

 定員の空きをそのまま一時預かりに転用するためには、それに必要な人員配置ですとか、事業者のほうでの職員の採用ですとか、いろいろな大きな影響があろうかと思いますので、そういった仕組みをつくるためには、十分な議論ですとか、調査、確認作業が必要になってくると思います。今後、子ども・子育て支援事業計画などの改定もございますので、そうした中で、子育て支援に対するニーズといったことも十分に参酌しながら、対応策については、どういったことができるか検討してまいりたいと思います。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。今、区内でも5か所、こども園、認可保育園で対応されているとのことでお伺いしました。

 ちなみに、1点、すみません。再度お伺いしたいのは、月島地域にあるのかという点についてお伺いをさせてください。

 こういった一時預かりあるいは休日保育へのニーズというのは、人口増加とともに、ますます増えていると思います。ぜひ積極的な議論の上で、計画の改定もそうだとは思いますが、ぜひそういった枠の拡大についても議論をしていただければと思います。

 もう一点、これは区立の保育園についての話でございます。事故防止に関するガイドラインの遵守状況の確認の仕方について、改めてお伺いをしたいと思っています。

 例えば、保護者の方から言われたケースとしては、区立の公園で遊ばせているときに、対象年齢に明らかに満たない遊具で遊ばせていた、あるいは子供の爪が伸びていて、爪を切ってチェックをしてくれるような保育園もあれば、放置をするような保育園、様々な保育園が、区立の保育園でも、ガイドラインの遵守状況あるいはそういったきめ細かい対応をしてくれるかというところに違いがあるといったお話がございました。区としても、区立認可保育園につきましては、指導検査という形で見回りをしている、定期的に検査をしていると認識をしています。その際に、改めて東京都や国なりのガイドラインをしっかり遵守しているか、どういう検査をしているかという点についてお伺いさせてください。チェックリストをつくってやっているとか、聞き取り調査をしている、もしくは抜き打ちで検査に伺っている、その調査の方法についてお伺いをさせてください。

○古賀保育課長
 まず、1点目の月島地域での休日保育等の対応施設ということでございますけれども、晴海にある認証保育所で1か所対応してございまして、あとは子ども家庭支援センターの一時預かり保育でも対応しているところでございます。

 それから、2点目の遊具等の使い方あるいは安全対策のガイドラインの遵守の状況ということですけれども、日々保育をする中で、園外、公園などに遊びに行くという状況は、特に私立保育園なども含めて日常的に行われているところでございます。そういった中で、お子さんたちは、公園に行きますと、遊具に走っていくとか、すぐに我先に遊びたいという気持ちが勝って、駆け上がって遊具を使い始めるというような状況は日常的にあるというふうに認識しております。そういった中で、事故が起きないようにするためには、遊具がどういった年齢を対象としている、想定してあるのかというところは、区のほうでも注意しなければいけないというふうに思っているところでして、実際、園の使い方の中で、けがをしたりということは聞いていることはございます。そういった場合ですけれども、起こった場合に、まずは園のほうに確認している、あるいは情報として共有しているところとしましては、その公園を使うというのは園の活動の中で想定されている場所なので、事前にその遊具の対象が何歳以上の遊具なのか、大体6歳以上とか、なかなか2歳、3歳のお子様が使うにはちょっと危ないというようなものも実際はありますので、そういったことは必ず事前に確認して、お散歩マップだとか、遊具の対象年齢等を記したものを用意して共有していただくというようなことを助言なり指導しているところでございます。

 また、日常の巡回指導がございますので、もしそういった事象が起きれば、特にそういった園につきましては、そういったことの確認、チェックはしておりますし、指導検査を実施する際につきましても、先ほど言ったマップですとか、お散歩に行くときの危険な場所等のマニュアル等の整備がされているかというのは確認しております。そういったところで、安全な保育が実施されるように指導をしているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 一時保育の預かり先、月島地域においては、子ども家庭支援センターと認証保育所が1か所あるとのことでお伺いをしました。それでも、電話が通じなかったり、すぐ枠が埋まってしまうというような状況だとお聞きをしていますので、先ほども申し上げましたが、ぜひ枠の拡大に向けて議論をしていただければと思います。

 保育施設に対するガイドラインの遵守状況等のチェック状況につきましては、理解をさせていただきました。事故が起こった場合に、あるいは起こる前にも必ず事前に遊具の対象年齢の確認をさせている。あるいは、お散歩に行く前に、お散歩マップをつくる助言と指導等もしていただいている。巡回指導においても、マニュアル等の整備をチェックしているということで理解をいたしました。まずは、事前に事故が防止できるような体制を整えていただくことが一番大切であるかと思いますので、引き続き、区の巡回指導、あるいはそういった日々の確認をお願いできればと思いますので、よろしくお願いいたします。

 保育施設につきまして、もう一点、すみません。お伺いをさせていただきます。

 こちらは、ほかの委員会でも、保育園の内定結果通知の郵送対応に係る区民からのお声というのは問題となっていたところだと思いますが、例えば、北区で子育てアプリというものをつくっています。これは、きたハピモバイルというアプリケーションで、施設の検索や電子申請、入所申請も含めて、結果通知も一斉に送信できるアプリケーションになっています。結果通知と同時に保育指数や順位も分かり、恐らく本区にも問合せが殺到していると思いますが、内定者の最低指数だったりとか、区の担当や保育園の窓口の電話対応も、そういったアプリケーション、ウェブサービスが普及すれば軽減化されると思っております。

 改めまして、この後の全体的な予算という意味の部分もあるかとは思いますが、中央区としても、あるいは保育園としても、そして保護者とともにメリットのあるシステム、こういった他区の事例もございます。郵送に係る人件費や送料などを加味しても、こういったウェブサービスによる対応を検討していただければと思っていますが、その点についてお伺いをさせてください。

○古賀保育課長
 保育所の利用調整結果の通知に関するウェブ対応についてですけれども、保育課のほうで利用調整、区民の方から保育園のお申込みをいただきまして、結果をお届けするまでの間として、我々としては、細心の注意を払って絶対間違いがないようにということで、細かい作業を積み上げながら結果をお送りするということをしっかりやっていかなければいけないというふうに思っているところでございます。そういった中で、現状、いろいろな利用調整につきましては、AIの導入ですとか、いろいろなシステムを使いながら、正確な入力ですとか、帳票の出力を確認しながら、必要な情報を正確にお届けするということで、利用の結果だけではなくて、その後の手続についても、かなり量的には多いんですけれども、文書という形でお送りしているところでございます。

 ウェブの対応をしている自治体もあるということですけれども、どういったアプリケーションを使って、あるいはそのアプリケーションに反映させるために、どういった作業だとか、間違いがないような担保が取られているのか、誤送信などが絶対ないのかどうかだとか、そういったことも含めまして、もしそういった対応をするには、事前の十分な検討、検証が必要だと思っております。そういったところで、現時点では具体的な導入については考えておりません。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 御回答ありがとうございます。

 今、中央区でも様々な行政のDX化が進んでいく中で、区民の方々の利便性あるいは区の職員の方々の業務の効率化という面でも、他区の事例等を参考にして議論をしていただければと思います。それが結果的に区民のニーズに合致しているのであれば、区民の方々の中央区に対する愛着も向上するというか、一つ一つの便利さを向上しつつ、そして区民の方々と中央区の職員の皆様それぞれがよりよい方向に向かうような検討をしていただければと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 最後に、児童館、学童クラブについてお伺いをさせていただければと思います。

 今回、学童クラブにつきましても、例えば民間学童の誘致等、様々な取組をしていただいていると認識しております。その中でも、やはり待機児童の数は非常に増えてきていると思っています。これに対する対応が急務であると、様々な取組を検討していただいている状況であるかと思います。

 一方で、まずは待機問題を解消しなくてはいけないというのは、もちろんですけれども、学童クラブへの預け方についても様々な御意見をいただくことがございます。例えば、小学校3年生以上あるいは小学校高学年の子も預けられるようにしてほしい、あるいは午後5時で閉めるのではなくて、5時以降、6時、7時まで延長で利用ができるように対応してもらえないかとか、あるいは児童館のプログラム自体についても様々な御要望がございます。例えば、中央区の児童館においては、人が多過ぎて、なかなか交流ができないと。これはほかの区と状況も異なりますので難しいとは思いますが、板橋区については月曜日から金曜日まで毎日プログラムがあり、同じ学年の親子と、人数も30組程度で触れ合えるような環境であったと。児童館の学習に、英語の先生を呼んだりとか、独自のプログラムをやっている区もあるということで、そういったプログラムの内容の充実につきましても御要望がございます。まずは、児童館のニーズ、入れるか入れないかというニーズに応えていくのはもちろんですが、児童館の預け方あるいは内容についての向上という点では、どのようにお考えになられているのか教えてください。

○須貝子ども家庭支援センター所長
 まず、学童クラブについてですが、今年度も非常に申請者数が多いというところで、学童クラブへの入会を御希望された方がなかなか入れない状況であるというところは変わらないところでございます。本来であれば、小学校3年生以上でも、希望すれば入れるというところが本来の姿であると思いますので、そういったところにつきましては、待機児童対策としまして、基本計画でもお示ししているとおり、小学校の中に活動クラブを設置するといった新たな放課後児童対策について方針を出しているところでございます。

 あわせまして、児童館のプログラムについては、現在、子供の人口が増えているというところで、児童館の利用者が大変多くなっているところでございます。コロナ禍で児童館の利用者数は、一時期、令和2年度、3年度につきましては少なくなったところでございますが、今年度を見ましても非常に多くなってきたという状況がございますので、職員のできる限りの範囲の中で、プログラムなど内容を充実したメニューを考えまして、対応しているところでございます。

 また、午後5時以降の利用につきましては、中央区立児童館条例の中で5時までの御利用となっておりますので、今のところ、そういったところは、小学生につきましては利用ができない状況ではございます。5時以降、指定管理館につきましては、中高生タイムというところでタイムシェアを行っておりますので、そういったところから、5時までの利用というところは、現時点では御理解をいただいているところでございます。

 また、今後、様々な放課後児童対策、また、小学生の居場所の充実を図っていく中で、魅力的なプログラムにつきましては、できる限り充実していきたいと考えているところでございますが、児童館の利用者数が多い状況もございますので、現在の状況を見極めながら検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。今の状況というのは理解をしているところでもあります。様々なニーズがあって、その中で待機問題を解消しつつ、内容についても充実をさせてほしいというお声もありますので、その点をお伝えさせていただきました。

 最後、1点だけお伺いさせてください。こういった施設の場所に関する問題というのもありつつ、職員の配置というところも大きな課題であると思っています。今後、そういった計画の中で、職員についても、例えば増やしていくような形、あるいはどこかに委託をするような形で、しっかりと人員配置についても増やしていくというような考えでいらっしゃるのか、その点について、最後、確認をさせてください。

○須貝子ども家庭支援センター所長
 職員の配置についてですが、学童クラブに関しましては、国の基準等で児童指導員の数が決められておりますが、中央区に関しましては、例えば、特に支援が必要なお子様のための加配ですとか、そういった中で安全確保のために職員の配置はきちんとしているところでございます。

 委託などの状況は考えておりませんが、職員に関しましては、児童館における質の確保といいますか、保育の質の確保につきましても重要な点でございますので、状況を見極めながら、きちんと配置していきたいと考えております。

 以上でございます。

○高橋(元)委員
 ありがとうございます。

 様々な状況があると思います。民間学童のニーズに対して、今、施設の配置、施設の場所が足りないというところがあります。施設が足りないということは、人も増やしていけない、その中で、しっかりと予算をつけた上で、保育の全体的な質の向上に取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 最後になりますが、学校、そして保育サービスでもそうですが、区の福祉サービス、教育というのは、どんどんと、この4年間だけでもかなりの向上を見せていると思っています。それも、ひとえに皆様の努力のおかげであるかと思っていますので、引き続き子供たちのために、議論を続けた上で、国や東京都の動向もあるかと思いますが、しっかりと中央区が子供たちあるいは保護者、家庭をリードしていく形で方向性を指し示していただければと思います。よろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。

○梶谷委員
 私からは、乳幼児の健診について質問いたします。

 本区では、3から4か月児健診、1歳6か月健診、3歳児健診などがありますが、これらの健診は該当者の何%ぐらいの子供たちが受けているのか。そして、健診を受診されなかった子供に対しての対応についても教えてください。

 また、これらの健診は、基本的に平日の午後、昼間に行われています。以前、休日にも健診日を設けてほしいと要望させていただきましたが、平日でも時間帯を広く設けてほしいと思います。お昼寝の時間帯だと、子供たちにとっても毎日のルーチンが崩れてしまい、機嫌が悪く、ふだんどおりの姿を見られなかったり、働いている親御さんも負担がとても大きいと思います。時間帯が昼間の午後でならなければいけない理由があれば教えてください。

○武田健康推進課長
 まず、健診の受診率からでございます。

 本区で直営で行っている健診について、3・4か月健診が89.9%、1歳6か月の直営歯科健診が74.3%で、1歳6か月、医師会委託の内科健診が94.8%、あと3歳児健診が89.4%となっております。

 また、未受診者への対応でございますが、少しフローとしては長くなりますけれども、いらっしゃらない方の保護者の方に対して、まず、はがきをお送りしております。はがきでのお返事がなければ、電話連絡を図って受診を促すというようなことを行っております。連絡がついた方については、既に別の医療機関で健診を受けられているケースもございますので、その確認ですとか、所属の保育園だとかがある場合には、保護者の方に同意を取った上で通園の状況を確認することもございます。このようなことを経て、はがきの文書に対してお返事がなければ、2回目の文書を送るということを行っております。この2回目の文書にもお返事がいただけないという場合は、家庭の訪問を行っております。家庭訪問を行って、お会いできないですとか、お子さんを確認できないというようなケースがあれば、不在票を入れるようにしております。1回目の不在票に対してもお返事をいただけないというようなケースに対しては、もう一度不在票を入れております。2回目の不在票にも対応いただけないということであれば、子ども家庭支援センターのほうに情報提供しますというような文言になっておりますので、その上で情報提供を行っております。

 健診の日時の御質問でございますけれども、基本的には平日昼間のみとなっております。時間帯も、3所とも12時45分からというふうになっております。

 休日の検診についてですけれども、現在お願いしております先生方は、基本的には聖路加国際病院と慈恵医大の小児科の先生方というふうになっております。先生方は皆さん、やはり外来、午前診の後にいらっしゃるということがございますので、この時間帯というふうな形になっております。休日の検診については、大きな病院に勤務の先生方は、土日もそうですけれども、どうしても当直当番ですとか、時間外といいますか、そういう勤務もございますので、その合間を縫って、また休日の検診も行っていただくという依頼は、かなりハードルが高いものというふうに認識しております。以上の理由をもちまして、現在の平日お昼の時間という形になっております。

 以上でございます。

○梶谷委員
 詳しく教えていただき、ありがとうございます。

 未受診の御家庭に対しては、きちんと対応できていることが確認できました。子供たちの健診はとても重要であり、健診の先生方の事情も分かるのですが、区としても一人でも多くの子供たち、親御さんが健診をスムーズに受けることができるように、より一層今後も努力をお願いしたいと思います。

 次に、高齢者支援施策の中の防犯対策、特に特殊詐欺被害防止については、本区においても重点的に取り組んでいることは私も承知しておりますが、最近の重大なニュースとして、特殊詐欺グループがさらに組織化、国際化されて、さらに凶悪化しており、強盗殺人事件を実行したことも報道されました。特に、ひとり暮らしの高齢者の方々の防犯対策は深刻さを増していると思います。この組織化、国際化し、凶悪化する犯罪に対して、特にひとり暮らしの高齢者の方々の防犯対策、見守りの強化について区の御見解を教えてください。

○阿部介護保険課長
 委員おっしゃいましたように、区としましても、高齢者を狙った犯罪被害が増えているという状況は認識しているところです。本区におきましては、防犯という観点だけではなくて、おとしより相談センターを中心として地域見守りネットワークをつくっておりまして、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるようということで、地域住民の方々が構成している地域見守り活動団体ですとか、また、高齢者の見守り活動に関する協定を事業者と締結したりですとか、そういったことを区としても支援していて、例えば、最近、高齢者のお家に知らない人が来たりしている、出入りしているなどという異変に気づいたりした場合は、すぐに、区ですとか、おとしより相談センターに連絡をいただける体制となっております。また、民生委員にひとり暮らし高齢者等調査をお願いしておりますし、高齢者クラブの方々にも見守り活動を行っていただいて、日頃から顔の見える関係性をつくっていただき、目を配っていただいているところでございます。

 特に、防犯という面でいきますと、警察にも本区の地域見守りネットワークの一部を担っていただいていまして、区ですとか、おとしより相談センターと区内警察署との連絡会も開催して情報共有をしましたり、それから見守り団体や事業者の集まる会合でも、警察の防犯係長から特殊詐欺などの犯罪被害に遭わないためのお話をしていただくということもしております。

 このように、地域見守りネットワークの連携を深めているところですけれども、今後も区としては地域見守り活動団体ですとか、協定締結事業者を増やしていくことに努めるですとか、そういったことで見守りの強化を図って対応していきたいと思っております。

 以上です。

○梶谷委員
 ありがとうございます。

 今回の一連の強盗事件では、ターゲットとなった高齢者の方々の生活状況や資産状況についての詳細な情報を犯人グループが所持していたことが注目されました。区民の個人情報の保護についても、格段の注意が必要な時代となりましたので、この点についても、より一層の努力をお願いしたいと思います。

 以上で終わります。

○竹内委員長
 議題、子育て環境の整備及び高齢者対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 それでは、子ども子育て・高齢者対策特別委員会を閉会いたします。

 お疲れさまでした。

(午後2時31分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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