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令和5年 まちづくり・都市基盤対策特別委員会(2月14日)

1.開会日時

令和5年2月14日(火)

午後1時30分 開会

午後2時52分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 渡部 博年

副委員長 田中 広一

委員 瓜生 正高

委員 佐藤 あつこ

委員 竹内 幸美

委員 高橋 まきこ

委員 小栗 智恵子

委員 二瓶 文徳

議長 木村 克一

4.出席説明員

(14人)

齊藤副区長

吉田副区長

浅沼企画部長

溝口政策企画課長(参事)

糟谷副参事(計画・特命担当)

三留環境土木部長

池田管理調整課長

落合交通課長

松岡都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

福島まちづくり事業担当課長

早川都市活性プロジェクト推進室長

水野基盤事業調整課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

桝谷書記

6.議題

  • 都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関すること

(午後1時30分 開会)

○渡部(博)委員長
 ただいまより、まちづくり・都市基盤対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 それでは、議題の審査方法でございますが、皆さん御存じのとおり、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○松岡都市整備部長

 1 築地二丁目地区に係る都市計画について(資料1)

以上1件報告

○渡部(博)委員長
 発言の持ち時間制についてでございますが、既に皆様御承知のことだと思いますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時35分でございます。自由民主党さん56分、公明党さん32分、かがやき中央さん32分、区民の風32分、日本共産党さん32分、都民ファーストの会さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○竹内委員
 それでは、私は、議題から1つ質問をさせていただきます。

 先日、全議員送付で、東京高速道路(KK線)再生の事業化に向けた方針(案)ということで送付をいただきました。住人のエリアと違って、商業のまちというゾーンに関わるKK線の事業化、歩行者デッキを整備していく、歩行者の空間を整備していくという中で、今、この約2.3キロの区間、具体的に連携が具体化しているまちづくりの箇所というところでは、京橋三丁目東地区の再開発とのつながりがあるという点、そして、今後、周辺のまちづくりと連携が想定される箇所として示されているのが八重洲二丁目南地区、そして、お隣、有楽町駅周辺ということで、これは区境でもあり、3区にまたがるところであり、また、中央区独自の事業というよりは、やはり東京都とKK線、首都高速道路のほうで進めていく内容かと思います。

 地域との話合いの中で具体化している場所、また、今後連携されていく場所での、現在、中央区として把握している地域の御意見はどのようなものがあるのかを、まず、お示しいただけたらと思います。

○早川都市活性プロジェクト推進室長
 今、委員のほうから御紹介のありましたKK線についてでございますけれども、東京都から2月8日にプレス発表されました、東京高速道路(KK線)再生の事業化に向けた方針(案)が、現在、パブリックコメント中でございます。こちらの中に、いわゆる縦動線、開発との連携の部分は5か所ということで表記がされてございますけれども、今、委員のほうからお話のありましたとおり、具体的に事業が進んでいるところは再開発の中で連携を図っていくというところが徐々に示されているところでございまして、まだ具体的に示されていない箇所もあろうかと思ってございます。

 また、地元の方々とのこれまでのやり取りは、東京都、またKK線のほうが主体的に行っているわけでございますけれども、そういった議論の中でも、この5か所の縦動線で足りるのか、願わくばもっと多い箇所での動線というものをつくっていただきたいというような御要望、御意見もあったかと思ってございます。これらにつきましては、KK線全体が2030年、また2040年という長い計画でございますので、そういった中で地域の中での再開発の機会を捉えて、そういう意味では、できれば、なるべく多くの縦動線がつくられればいいかと思ってございます。

 具体的には、まだこれからのものかと思ってございますけれども、今回、一定の方針が示されたわけでございまして、パブリックコメントを踏まえて、年度内には方針案の案が取れた形で、方針として、今後、こちらの方針に向けて進んでいくということでございますので、具体的な事業化は、これから区としても東京都に対して引き続き働きかけていきながら、東京都と連携をして進めていくべきであろうと思ってございます。

○竹内委員
 ありがとうございました。

 あくまでも、今、まだ案という段階で、パブリックコメントを通じて、また、さらなる意見が寄せられた上で具体化をしていくであろうと思います。そしてまた、ここは下に地階があり、地下から含めて3層の構造がありまして、そことの縦動線をしっかりとつくっていかなければ、活性化、歩行者空間だけではなく、やはりそこのまちとのつながりを持っていかなければならない場所であろうと感じています。

 この立地条件的なものを見ますと、東京都としては、3区にまたがるということは述べられていますけれども、西側といいますか、北西側といいますか、そこは線路があり、線路で区切られている空間である。私たちとしては、銀座からのまちのつながりというものが大きいのではないかと思います。地域の方にお話を伺ってみますと、やはりKK線は京橋方面から新橋に抜けるのに便利な通路だったんだよねと、車を利用される方などは、廃止されることの寂しさを感じていらっしゃる方がいるのも何となく耳にしております。そういった中で、中央区として、銀座がこの方針の一角であるという意識を持ちながら、KK線の再生に向けて、お取組をしっかりとつないでいっていただきたいと思います。

 中央区にとって、KK線というのは、なかなか言いづらい部分もあるのかと思いますが、3区にまたがる事業なのか。やはり中央区が積極的に関わっていくべきであろうと思っていただきたいというところはあるんですけれども、その関わり方という部分では、どのようなお考えをお持ちか、もう一言お願いできたらと思います。

○早川都市活性プロジェクト推進室長
 KK線にかける思いでございますけれども、今、委員御指摘のとおり、そのもの自体は3区にまたがる、千代田区と港区と本区というわけでございますけれども、立地条件からも、ある意味、銀座を取り囲むような形でKK線があるわけでございまして、もちろん本区としては、本区のKK線整備であろうと思ってございます。

 また、区としましても、先般示しております銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想の中にも位置づけさせていただいておりまして、このプロムナード構想との連携を図るように、以前も東京都のほうに要望書を出させていただいているところでございます。そういったことからも、銀座のまちの方はもちろんですけれども、京橋のまちの方々とも連携しながら、KK線の整備につきましては、東京都の事業というだけではなくて、本区も積極的に関わりを持ちながら、しっかりと物を申していきたい。

 それから、いわゆる単なる緑道整備だけでは、にぎわいを創出するというのは難しいかと思ってございますので、こういった空間を活用して、KK線だけではなくて、その周辺、まちのにぎわいもさらに育まれるような整備がなされるように、引き続き区としても積極的に申していきたい、協議をしていきたいと思ってございます。

 以上です。

○吉田副区長
 若干補足させていただきますけれども、KK線の緑化については、実は、2019年10月に都知事に私どもの区が提案したものでございます。そういう意味で、私どもとしては、都心部の中でも、こういう形で工夫をすれば緑を実現できるんだということを、東京都に向かって提案をし、かつ、私どもが築地川の上空の部分を覆蓋化して、そこも緑地化していく、全体としてのサーキットをつくるというのは、区としての提案でございます。

 こういう形で、BRTに続いて、KK線についても、私どもの提案を東京都がある程度受け止めてくれて、こういうふうな形で方針をつくってくれているわけでございますから、その部分をきちんと我々が受け止めながら、区として、周辺はこれからいろいろ事業が起きてまいります。とりわけ、KK線の周辺においては、特に築地の開発が結構大きいと思いますけれども、そういったものも含めて、今後、先ほどお話がございました縦動線の問題も含めて、計画自体はこれからも変わり得る。いろいろな形で、接続の仕方を含めて、変わり得ますけれども、その部分については、中央区が責任を持って東京都に具体的にまた提案をし、実現させていくというような姿勢でまいりたいと思っております。

○竹内委員
 吉田副区長からも御答弁いただきまして、ありがとうございました。

 中央区としても、2019年10月に東京都に提案をしている。過去に、川を埋め立てることに対して、ヒートアイランド現象という言葉がしきりと言われた時代、道路にするだけでは意味がない、反対だということで、川を埋め立てることに対しては反対の意見も多くあった時代もあるかと思います。中央区の今の首都高速道路にしても、KK線のところにしても、やはり昔は川であったり、お堀があったりというような経緯の中で、次世代の温暖化、気候変動への対応という部分でも、緑被率という言葉も非常に多くなってきているのかと思います。そういった、まちの、都心部での新たな緑を増やしていく活用の方法であったり、また、今後の開発の中では築地川アメニティ整備構想であったり、築地の開発、そういったまちの中の流れとの連携というものも非常に大切になってくるところかと思います。

 事業自体は2030年から2040年代ということで、非常に長い期間をかけての事業となっていきますので、その中で適宜提案がなされ、その時代ならではの手法で全線開通という形になっていくのかなと思います。ぜひとも、中央区としても、引き続き積極的なお取組の中で事業化について進めていただきたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○高橋(ま)委員
 お願いします。私も、同じ点についてお伺いをしたいと思って用意してまいりました。

 東京高速道路(KK線)再生の事業化に向けた方針(案)~Tokyo Sky Corridorの実現に向けて~ということで、本年、2023年2月に東京都から出された資料を拝見しました。この15ページの中で、下図に示す3か所以外の新たなまちづくりとの連携についても、今後検討・調整を進めていきますという、この点が本区、中央区にとっても、未来に向かって非常に大きなポイントだなというふうに思って拝見しておりました。

 先日行われました築地まちづくり協議会の中でも、デッキレベルで銀座とつないでいくといった表現があったということも議事録で拝見しております。今回の資料でも頂いておりますが、具体的に築地との連携について、今、検討段階等ございましたら、お伺いしたいと思います。お願いします。

○吉田副区長
 築地との連携については、今年、予算案でお示しさせていただいているとおり、総括的に相当深く突き込んで検討しないといけない状態になってきていると思っています。御案内と思いますけれども、もちろん、このKK線の計画もございますし、築地川アメニティ整備構想もございますが、その上に高速晴海線があります。それから、都心地下鉄の臨海に向けての地下鉄新線の話もございます。そういったものを組み入れていった場合に、築地の跡地と銀座、それから、実はこのKK線のところもそうでございますけれども、あれはどちらかというとKK線を挟んで、新橋ともつながる方向性もありますので、新橋との連結、銀座との連結、それから東銀座との連結、そういったものをトータルで検討しないと、あそこに、100万平米ぐらいの床面積が、今の容積そのまま造っても、建ってしまうわけでございますから、そこにいろいろな人が集まってきて、また散っていくというようなことを考えましたときに、それぞれの施設計画を含めて、相当深く突っ込んで検討しなければいけないということで、新年度の予算の中に5,700万円ばかり計上させていただいております。

 その調査をもって、なるべく早い時期に基本的な計画の取りまとめをさせていただいて、実態的には、区側としては、最低限こういうことはやってほしいというような部分を、ある程度その調査でまとめて、そして、その部分について、つまり、新年度後半には、基本的には議会の皆さんとも、具体的にこういうことをしてほしいというような事項、あるいはしなければならないというような事項については、御確認をいただいて、令和6年3月に築地の事業者が決まりますから、その築地の事業者が決まるというときには、ちょうど新年度予算の調査が終わっておりますので、終わった内容を含めて、即座に事業者といろいろ協定関係を結んでいかないと、そういった広がりというものが跡地の計画に組み込まれないということになりますと困りますので、そういう部分を調整していくという作業をやらせていただきます。

 ですから、私どもとしては、それらを総括的に、新年度の予算の中で、なるべく早い時期に中間報告もさせていただきながら、議会とも御相談をして、つまり、具体的に事業者と協議できる内容の整理を新年度の予算の中ではやっていくということでございます。

○高橋(ま)委員
 具体的なタイムスケジュールも含めて聞かせていただきまして、理解が深まりました。ありがとうございます。

 来年度のうちに調査の予算案を通してというところだと思いますが、予算の中で中央区としてのニーズもまとめ、それが来年度中、令和6年3月なので、来年の3月になりますが、事業者協定というところで、事業者決定と間に合うように進めるんだというところは非常に重要な点だと思いました。今後、いろいろな会議でも御意見等が出てくるかと思います。また、おっしゃっていただきましたように、議会への御報告等を確認しながら、私どもとしても、区民の、また区の事業者の皆様のニーズが反映されるようにというところを引き続き確認させていただきたいというふうに思いました。来年度のお取組、予算を含め、今、方向性が具体的に聞けたというところは、非常にありがとうございます。

 関連しまして、今回の資料で、築地二丁目地区の計画の概要を頂きました。今、まちづくり、また築地川アメニティ整備構想の整備についての図も、この中でも示されてきておりますので、築地のまちづくりというところから伺いたいと思っております。

 今回は築地二丁目地区の計画の概要ということで、詳細を御報告いただいたところでございます。アメニティ整備構想との連結、つながりの間には、今、築地一丁目地区もございます。このあたりも含めて、どのようにアメニティ整備構想につながっていくのか。今回の築地二丁目地区の周辺の今後についても、今、お考えとか、御計画とか、お聞かせいただけることがございましたら、お伺いしたいと思います。いかがでしょうか。お願いいたします。

○川島都市計画課長
 築地エリアにおける周辺のまちづくりとの関係についてでございます。

 先ほどお話のありましたKK線、それから築地川アメニティ整備構想、また築地市場跡地の開発など、様々な動きがこの周辺では起きていくというふうに考えています。それらの魅力づくりというのは、単発のものであってはならないというふうに区としては考えておりまして、地域がしっかりと連携して、大きな波及効果を生んでいくようなまちづくりが重要であろうというふうに考えております。その意味で、区としてお示ししました築地まちづくりの考え方の中でも、歩行者ネットワーク、地域間連携を強めていくようなまちづくりを推進していくという考え方を示してございます。

 そういった中で、築地二丁目の開発におきましては、一つのネットワーク拠点、スタート地点に当たります築地駅の環境整備をしっかり図っていきたいというふうに思っておりますのと、また、築地駅のみならず、このエリアには東銀座駅ですとか、新富町駅ですとか、そういったところが近接して立地しているような位置になりますので、それらをつなぐ重要な地域内幹線道路である平成通り、また、ここは、いわゆる就業者だけではなくて、地域の方、また、小学生も含めて、多様な人々が非常に多く往来している通りになりますので、しっかりと歩行環境を充実させていきたい。そういった中でネットワークを強化していく、そういった考え方を示しているところでございます。

 近接して築地一丁目地区のまちづくりも検討が進められている状況はあるんですが、まだその内容が具体化していない状況になっておりますので、この計画の中で連携方策の具体化をあらかじめ見込んでいるものはございません。しかしながら、先ほどの築地のまちづくりの考え方でも大きな考え方を示しておりますので、先行するこの地区の取組としっかりとつながっていくように区としても働きかけ、計画指導を行っていく、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。築地一丁目地区については、まだ具体化していないが、築地二丁目ともしっかりとつながるようにというところを確認させていただきました。

 やはり地域の皆様からは、今回、ここまで築地二丁目がはっきりと見えてきたものを示していただいた中では、築地一丁目のエリアの辺りはどうなるのかなというお声も皆様から伺っております。期待も込めたお声だというふうに私は受け止めております。このつながりが皆様に喜んでいただけるように、私も今後の御報告を楽しみに待ちたいというふうに思っております。

 築地二丁目地区に関連しまして、資料の中でも主な検討の経緯といったところを示していただいたのですが、やはり重要な点は、中央区まちづくり基本条例に基づく説明とか協議を丁寧に重ねていただいたところだというふうにも思っております。働く方にも、住まう方にも非常に重要な条例となっております。この中で、今回、防災に関する協議もあり、反映されているところもありまして、防災機能の充実というところも非常に心強いものだというふうに思っております。

 一方で、築地駅周辺、特に平成通り周辺は、やはり中央区の課題でありますし、今回、中央区基本計画2023中間のまとめの段階でもいただいていますように、放置自転車対策の強化を進めてきていただいたエリアでもあるというふうに思っております。今回、この図面の中で、コミュニティサイクル用駐輪スペースというものを拝見したのですが、一般の方々が利用できる駐輪スペースがどのように確保されるのか。私のほうで見落としもあるかもしれませんので、これが示されているようでしたら、教えていただきたいと思います。

 また、さきのまちづくり基本条例には駐輪場というのも検討項目には入っていたかと思うのですが、今回の築地二丁目地区の計画においては検討されたのかというところも教えていただきたいと思っております。お願いいたします。

○川島都市計画課長
 駐輪場の整備についてでございます。

 資料、計画概要の2ページ目の図の中で、左手下側の整備イメージがあるかと思うんですが、コミュニティサイクル用駐輪スペースは、一番左上のところに10台程度ということで整備を予定しています。施設利用者用の駐輪場につきましては、オフィスエントランスと、ちょっと青い色で色がかかっているところのすぐ上側になるんですが、こちらに少なくとも45台以上を確保していくということで、計画上、見込んでいるところになります。

 パーソントリップ調査などから読み解きますと、現状、築地駅に自転車で来られる方はあまりいらっしゃらないという状況の中で、駐輪場については、この台数を用意しつつ、広場等において、その周辺も含めて、違法駐輪が起きないように施設管理を徹底していくという考えで進めているところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。この駐輪場が自転車の駐輪場で45台以上であるというところをお聞かせいただきました。ありがとうございます。

 やはり駅への接続がよくなるということも含めますと、これまで来る方がいらっしゃらなかったという現状を確認いただいたということですが、周辺から、こちらに自転車を置いて電車に乗って通勤したいというニーズが増大する可能性は大いにある、便利な立地だというふうにも思っておりますので、引き続き、この点については確認をしながら、お話を進め、いかに安全な周辺環境を整備していくかということも議論を深めていくべき点だというふうに思っております。

 さきに触れました基本計画2023中間のまとめにもありますが、放置自転車の撤去活動の強化ということで、やはり平成通り周辺は撤去のための禁止のポールとかが増えていったということもございました。周辺の皆様からは、例えば禁止ポールに、ここに止める代わりに、近くの別の場所に駐輪場があるとか、そういった代案とかを教えていただくことで、何とか皆さんも自転車を活用し、気持ちよく止め、目的を果たしたいというところがよく言われているお声でございます。自転車で来るなと言われても、自転車で行かなくてはならなかったり、自転車が利便性が高いということと、今後、東京都も含め、活用促進という計画もまとまっていくかと思うんですが、締め出すというか、皆様のお声を代弁しますと、路上駐輪をしたいわけではないと。利用しやすい駐輪場が各地に細々と設けられるといいなというところが御要望としていただいているところです。具体的に、築地から銀座にかけてですと、やはり区道をきめ細やかに皆様に整備していただいている一方で、結果的に都道に集中してしまったりといったことがございまして、都道に駐輪場はできないのかということも、具体的な御要望としてはございます。

 代わりに止められるところの案内とか、その整備といったことへのお取組の方向性を、撤去活動の強化とともに、お聞かせいただきたいのですが、お願いできますでしょうか。恐れ入ります。

○落合交通課長
 駐輪対策についてでございます。

 自転車の駐輪対策といたしまして、委員御案内のとおり、撤去等、警告等も行ってきたところでございます。そうした中で、都道上、また区道上にも多く駐輪がされているといった状況です。今、注意を行う際に行っているのが、近くの駐輪場の御案内とかも自転車につけさせていただいて、例えば銀座であればGINZA SIXに駐輪場がございますので、近くの駐輪場の御案内などもさせていただきながら、注意、警告等を行っているところです。

 また、駐輪場の整備につきましては、本区は公共用地を確保するのがなかなか難しい状況でございます。そういう中においては、例えば再開発などの機会を捉えながら、まちづくり基本条例などに基づいて、公共の駐輪場の整備をお願いしたりしているところです。

 さらには、コロナ禍でありますが、令和3年度も延べ158万回、コミュニティサイクルを御利用いただいているといった状況でございます。ポート数も大分増えてきている状況になっておりますので、こういったところを併せて御利用いただきながら、駐輪場の整備、またコミュニティサイクルのポート数を増やしていき、違法駐輪対策を行っていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。おっしゃっていただきました、移動したりとか、注意をする時点でGINZA SIXの駐輪場がありますよとかといった一つ一つの活動を続けていただいているということも、残念ながら注意を貼られてしまった自転車の持ち主の方からも伺っておりますし、そういった細かな取組に感謝申し上げるところはございます。

 一方で、ここに駄目だよというところを見る方が多いという点ですと、実際に当該の自転車として貼られる前に、止められない場所のポール自体への掲示、ここに止めたい場合は、ここに、近くにありますという代案が欲しいという御要望がございましたので、駐輪禁止、駄目だよというところと一緒に代案も添えてほしいというところは要望させていただきたいと思います。

 また、この地域でGINZA SIXを代案として出されて御案内いただいているんですが、名称がなかなか、書いてあるものが難しくて、GINZA SIXと書いてあればいいんですが、六丁目とか、いろいろ書いてありまして、地図も欲しいというお声もございました。また、GINZA SIXについては、事前登録が必要だということと、子供を乗せる自転車が置けないんですかね。駐輪場にもよると思うんですが、御案内される駐輪場によっては、事前登録と、この自転車は無理ということもあるようでして、こういったところについても考えながら、皆さんが気持ちよく、駐輪禁止ではないところに置き、活用していただけるというところも進めていただきたいと思います。

 私が間違えているところもあるかもしれません。GINZA SIXの駐輪場について、訂正があればお願いします。この状況はいかがでしょうか。

○落合交通課長
 GINZA SIXの駐輪場についてです。

 名称については、銀座六丁目地下駐輪場ということで、なかなかGINZA SIXとつながらないというのはあるかと思いますので、御案内する際に、分かりやすい御案内ができるようにやっていきたいと思っております。

 また、入れられる自転車の規格については、どうしても地下駐輪場ということで機械式の駐輪場になっております。機械が対応できる大きさというのは制限がございます。そういった中で、その範囲の中で御利用いただくことにはなっている状況です。あわせて、近くでは銀座の三越の駐輪場、民間の施設ではありますが、そういった公共用の駐輪場もございます。そういったところも併せて御案内などをしながら、対応していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。具体的に御提示いただいたところは、本当に地域の皆様が活用している駐輪場だと思いますが、やはり築地駅の周りにという御要望もありますので、築地駅周辺の駐輪場がより増えるということも要望をさせていただきます。

 続きまして、今回の図で示していただきました中で、平成通りがより安全で、そして歩行環境が整備されるというところは、小学校、幼稚園等がある中で、非常に重要なところで、地域の皆様に大切に思っていただける計画だというふうに思っております。この歩行環境のイメージ図からいきますと、幅からいっても自転車が車道に出ているように表示されています。そうした環境整備というふうになりますと、接続となる晴海通り、また676号線の区道を挟んでになりますが、新大橋通りに出た後というところになります。このつながりで、自転車が車道を安全に走行していけるというつながりが重要になるかと思いますが、この周辺の自転車走行について、特に新大橋通りと晴海通りについてのお考えをお伺いしたいと思います。お願いいたします。

○落合交通課長
 自転車道の整備についてでございます。

 自転車が安全に通行できる環境を整備していくということで、東京都のほうで令和3年5月に東京都自転車活用推進計画が示されまして、ネットワーク計画等も示されたところでございます。そういった中で、個々の路線での自転車道の整備、自転車通行帯の整備というのは、やはり交通量や歩行の状態を踏まえて、道路管理者、交通管理者が、どういった形態で整備することが望ましいのかということで協議を行った上で、車道にナビマーク・ナビラインの整備であったり、歩道での視覚分離の整備であったりといったことを行っている状況でございます。

 そういう中で、交通量の多い晴海通り、新大橋通りでございますが、歩行者の通行もかなり多いということで、今現在は車道でのナビマーク・ナビラインの設置、また、新大橋通りでは、現在、まだ整備は行われておりませんが、今後、整備を行っていくというふうに考えております。区道のほうにおいても、こういったところにどういうつながりをつくっていく必要があるのか、平成通りも含めて、そういった観点を踏まえて、交通管理者等と協議を行って、自転車、また歩行者が安全に通行できる環境の整備を行っていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。東京都が推進計画に基づき、御提示しました晴海通りと新大橋通りは都道であるというところでおっしゃっていただいたのだと思います。

 平成通り等で通行している方を見かけますと、自転車に乗っている御高齢の方も多く見かけるエリアだというふうに感じております。そうした中で、平成通りの車道を安心して通行できて、また、そこからつながる晴海通り、新大橋通りも安心して通行できるということが、新しいまちづくりにおいては重要だと思います。まちが変わったときに、どっちなんだろうとか、あっちだよ、こっちだよということになりますと、やはり不安になってしまいますので、歩いている方も、自転車の方も安心してここを通行できる、築地全体がそのようにつながっていくことを期待しております。引き続き、よろしくお願いいたします。

 最後に、中央区にお住まいの方々から、公共交通機関が利用できないという悲痛な声をいただいておりまして、ここで質問させていただきます。

 都営バスになりますが、05-2という、東京駅を出まして銀座、築地、勝どき、晴海と晴海通りを通りまして、新豊洲、有明につながっていく路線です。中央区にお住まいの皆様からは、都バスの05-2路線の乗車拒否を助けて、何とかしてほしいといったお声が私にも多く届いております。また、いろいろな投稿等でも、そのようなお声が複数上がっていることを拝見しています。

 私に寄せられた声を2つ御紹介します。

 1つ目です。小学生の息子が習い事で週に2回利用していますが、一人で乗っています。先日も、寒い中、バス停で4本を見送り、50分待っても乗れず、練習に参加できませんでした。

 次の方です。勝どきからゼロ歳児を乗せたベビーカーで乗車して有明へ行きたい予定がありました。ドアが開かない混雑で、自分も、3人隣に並んでいた車椅子の方も乗れなかった。私自身は仕方なく、寒空の下、ベビーカーを押して歩き、とても悲しい気持ちになりましたということでした。

 ここではお二人の方のお声を御紹介しましたけれども、たくさんいただいております。

 ここで、お尋ねします。中央区には、こうしたお声は寄せられているでしょうか。この点を教えてください。

○落合交通課長
 都営バスの混雑といった点でございます。

 東京駅から、様々な方面に都バスが出ている状況でございますが、一部、例えばビッグサイトでイベントがある際などは混雑している状況があるというふうに聞いているところでございます。そういった点については、都バスのほうも認識しているというふうに感じております。区のほうからお話ししても、そういったお話もございますので、今後、改善等ができるのかどうかを含めて、しっかりと対応していただきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 都バスなので、東京都交通局によるものということで、私も東京都でお話を伺ってきましたが、2022年8月に有明アリーナがオープンしてから混雑がこのようになってしまい、たくさんの、苦情と言っていいのか、お声をいただいていますということはおっしゃっていました。

 中央区にお住まいの方々ですと、都バスに電話をしても、これ以上増やせませんねと言われたということで、生活で困っているんです、中央区の所管ではないと思うんですけれども、何とかしてほしいというところがありまして、今おっしゃった、寄り添っていただけるというところを心強く思っておりますが、改善に向けては、どのような協力をお願いできますかということも聞いております。何かできそうなことを聞かせていただけたらと思うのですが、お願いします。

○三留環境土木部長
 公共交通に関しまして様々、交通課長のほうから答弁させていただいているところでございますけれども、そういったものが改善できるように、BRTの早期導入であるとか、地下鉄の早期実現であるとか、そういったことを、現在、区としては取り組んでいるところでございます。東京都のほうにも働きかけをさせていただきながら、都交通も御協力をいただいているものと感じているところでございます。

 ただ、それに追いついていないという現状は確かにあるということも認識しておりますので、今後も東京都と連携をしながら、早い段階にそういったことが改善できるようにしていきたいと思っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 御丁寧にありがとうございました。都への働きを行っていきたいというお気持ちを聞かせていただきました。

 やはりBRTの運行開始や臨海地下鉄の運行開始を待っているという御説明で、今、困っているという方の緊急課題感というところで、説明が苦しい部分を私自身も持っております。緊急課題に引き続き、区民に寄り添いながら積極的に、おっしゃっていただいた、より早い改善につながるようにお取組をお願いしまして、質問を終えます。ありがとうございます。

○小栗委員
 それでは、何点か質問いたします。

 最初に、築地二丁目地区に係る都市計画についてです。

 この内容については、昨年11月の委員会でも報告がありました。今日の報告では、中央区まちづくり基本条例に基づく計画内容に関する協議が終了したということと、都市計画の内容について関係機関との協議がおおむね調ったということで、都市計画決定に向けた手続を進めるという内容でした。

 そこで、まちづくり基本条例に基づく協議の中で変更された点とか、改善された点があるのかということと、この都市計画の内容について関係機関との協議ということが記されておりますけれども、どういう機関との協議がされたのか御説明をいただきたいと思います。

○福島まちづくり事業担当課長
 私のほうから、まちづくり基本条例の協議の中で変更された点について説明させていただきます。

 こちらは、10月7日、8日に事業者と地元の方との間で協議を持たせていただきました。その中で、地元のほうから、この地域は、店舗や事務所もあるんですが、住んでいらっしゃる方も多くいらっしゃるということで、特に工事についての御要望と御意見もありまして、住んでいる、働いている人になるべく影響のないようにという御意見があったため、計画の内容というよりは、事業者のほうも、工事の際にはそういうところを注意していくというところをしっかり約束していただいたというふうに聞いております。

 以上です。

○川島都市計画課長
 私のほうからは、関係機関との協議という点について回答させていただきます。

 まず、都市計画としましては、2つの都市計画の変更を伴いますが、いずれも中央区決定です。しかしながら、この内容について東京都と協議する必要がございます。都市計画の内容のほかに、関係機関との協議としましては、例えば環境ですとか、それから交通といったような周辺環境に与える影響の確認、それから道路に対する改変を伴いますので、道路管理者、交通管理者との諸協議、また鉄道事業者との協議、そういったもろもろの内容が含まれてございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 そういう関係機関との協議も経て、今回、計画の内容も示されているということだというふうに理解いたしました。

 前回もちょっと伺ったんですけれども、第一種市街地再開発事業で非都市計画事業・個人施行というのはどのような違いがあるのかという点と、容積率が957%、指定容積率としては600と700の地域が約1.6倍ぐらいの容積率緩和になっておりますけれども、その理由もお示しいただきたいということと、ここには市街地再開発事業としての補助金は投入されるのかという点について確認をさせていただきたいと思います。

○栗村地域整備課長
 私のほうからは、第一種市街地再開発事業についてお答えいたします。

 今回、第一種市街地再開発事業、都市再開発法に基づきます事業手法を使うということで、地権者の皆さんで、そういったことを計画されているところでございますが、個人施行ということで、必ずしも都市計画決定を伴わなくても、法律に基づいた権利変換を行うことが可能になっている。組合施行との違いでいきますと、組合施行の場合は、組合の設立ですとか、そういったところで、それぞれ認可を伴ってくるものでございますが、個人施行の場合は、権利変換に全員で合意をして、そこがきちんと整えば進められるということで、手続に関して比較的スピーディーにできるというところが、組合施行との比較の中での特徴というところでございます。

 ただし、都市計画を決定していない事業でございますので、国の再開発事業の補助は受けられないというところが、もう一つの組合施行との違いということになります。

 私からは以上です。

○川島都市計画課長
 私のほうからは、容積緩和の部分についてお答えさせていただきます。

 容積率の緩和については、高度利用地区という制度を活用して行う組立てになってございます。高度利用地区では、開発の中で地域貢献として行う、いわゆるハード整備になりますが、街区内あるいは建物内外で行われる広場の整備であるとか、歩道状空地の整備、また地下鉄との接続、道路の表層整備、無電柱化、歩道の新設、そういったもろもろの内容を勘案して容積率の評価がなされているものでございます。

 以上です。

○小栗委員
 その容積率の評価は、具体的には誰が評価して、この1.6倍ぐらいのものでオーケーだというふうになるのか。高度利用地区を活用するということで、それ自体は中央区が決定するというふうになっていますけれども、その辺の関係についても御説明をいただきたいと思います。

 それと、今のお話ですと、ハード部分のものも含めて、駅との出入口の整備とか、駅前広場の整備とか、交流施設、交流広場の整備などを評価するというお話だったんですけれども、その辺の、どうして1.6倍ぐらいが認められるのか、そういうものをどういう基準で誰が決定するのかという点についても、もう一度お話をいただきたいということと、地下鉄との連携ということで、地下に連結の通路なども造られますけれども、これは事業者が費用を出して造って、その後の管理も、ここの青で囲ってある部分については、事業者が今後も管理していくという理解でいいのか、併せてお願いしたいと思います。

○川島都市計画課長
 まず、容積率の緩和の基準についてでございます。

 高度利用地区につきましては、基本的には中央区決定にはなりますけれども、東京都が基準を持ってございます。区独自の高度利用地区の基準というのは、現状、持ち合わせてございませんので、東京都の基準を準用して評価しています。その意味も含めまして、東京都と協議を行いながら、最終的に区として決定しているという形を取っています。

 その中で、駅前広場は街区内で行われるものですけれども、地下鉄の改札のように、街区外にわたって事業者が整備を行うものについては、評価がなされています。

 開発後の維持管理についてですけれども、基本的には、おおむね街区内に含まれる環境整備ということになります。事業者側のほうで行うことにはなりますが、一部、改札の部分も含まれておりますので、そこの管理の詳細については、今後、引き続き鉄道事業者のほうと詳細に協議を進めていくというふうに聞いているところでございます。

 以上です。

○小栗委員
 いろいろ広場の設置とか、地下鉄との連結の関係とか、それを東京都の基準に沿って中央区で評価して、容積の緩和を決めているということだったと思います。いろいろな手法があると思いますけれども、容積率を緩和して、また、普通では建てられない高いものがここでもできるということになるわけですし、地権者としては、企業地権者が5社で建て替えをするという事業なので、その辺では、巨大な建物を造る、それが再開発の手法、高度利用地区を活用して大きなものができるような計画になっているという点は、特定の企業に対してのサービスになっているのではないかということを感じます。

 これについては、以上といたします。

 次に、昨日の環境建設委員会で八重洲二丁目南地区の都市計画について報告がありましたが、最初に、なぜこの問題は、この特別委員会には報告がないのか。まず、その点について確認をさせていただきたいと思います。

○川島都市計画課長
 築地二丁目のまちづくりにつきましては、築地の駅の交通基盤を含めて、周辺に与える影響が非常に大きいものというふうに捉えておりまして、その点が八重洲二丁目については、当然、地上、地下の歩行者ネットワークの整備というのはございますけれども、公共基盤に対する影響ということでは、少しレベルが違うということで、築地二丁目のみをこちらの委員会にかけさせていただいているところでございます。

 以上です。

○小栗委員
 再開発の段階が違うので、まだ発表、報告できる状態ではないと言うのかなと思ったんですけれども、そうではないということですね。同じように、都市計画の内容を、都市計画特定街区の決定ということで中央区が決定する開発計画になっておりますので、この委員会にも当然関係するものだと思うので、本来は報告されてしかるべきではないかというふうに思います。

 そこで、この問題についてお伺いしたいというふうに思うんです。

 八重洲二丁目地区の経緯が示されておりますけれども、都市計画法に基づく開発手法を活用したまちづくりがずっと検討されてきたということで、八重洲の外堀通りに面した街区の立地特性を生かして、周辺地区との都市基盤の連携強化や、パラリンピック後のパラスポーツ振興に資する機能を導入するということを入れた計画として、東京圏国家戦略特別区域における都市再生プロジェクトに位置づけられたという説明がありました。ここの中では、パラスポーツ振興に資する機能とかが入っていますけれども、こうした地域貢献や公共施設を造るということで都市再生プロジェクトに位置づけられたというふうに理解していいのか、その点を確認させていただきたいということが1点目です。

 その都市再生プロジェクトに位置づけられることによって、事業者側としては、どういうメリットがあるのかという点についてもお示しをいただきたいと思います。

○川島都市計画課長
 まず、東京圏国家戦略特別区域における都市再生プロジェクトについてでございます。

 こちらにつきましては、国の成長戦略の実現に必要な規制・制度適用を進めていくということで取り組まれている内容となりまして、国、それから関係行政、それと民間事業者による会議体の中で、計画について練り上げながら指定を行っていくものになってございます。その中で、ここのエリアについては、国際ビジネス観光拠点等、周辺でも取り組まれている取組と連携強化を図っていくこと、また、障害者スポーツの振興拠点の整備に資するプロジェクトを進めていくということをもって、この都市再生プロジェクトに位置づけを受けたものになってございます。

 実際に、都市計画の組立てにおいては、このプロジェクトに位置づけられているということで、この計画の意義ですとか、必要性ということは明確にはなっておりますけれども、このことでもって容積の緩和が増すというようなものではありませんので、そういった意味での利点というのが事業者側にあるものではありません。都市計画の手続ですとか、その後に続けられていく様々な許認可の手続というのが、関係者の共通認識の中で適切に進められていくという意味において、手続の迅速化が図られる、そういったところが1つ大きなメリットになっているものと考えています。

 以上です。

○小栗委員
 国が進めている、国家プロジェクトというんですか、国の成長戦略に基づいた都市再生プロジェクトだということですけれども、容積が増すわけではないということですが、やはり容積の緩和も受けられると。それと、都市再生事業への一番の支援としては、税制の優遇措置があるということだと思います。この間、各地で都市再生事業が進められて、2012年から2021年の10年間で約763億円も税制の優遇措置が取られていると。大企業や大手不動産会社へ税制優遇がされているということも示されておりまして、そういう税制優遇が受けられるという点も、事業者側としては大きなメリットがあるというふうに考えます。

 それと、ここの計画は、補助金は受けられるのかという点を確認したいんですけれども、その点を含めて、事業者側にも大きなメリットがあるということではないかというふうに考えますが、御見解を伺いたいというふうに思います。

○栗村地域整備課長
 八重洲二丁目南地区のプロジェクトにつきましては、市街地再開発事業を活用しておりませんので、区のほうの再開発の補助は予定していないところであります。

 以上です。

○小栗委員
 補助金はないということですけれども、計画としては、また、ここも230メートルぐらいの超高層のオフィスビルを中心とした計画になっているという点も含めて、容積の緩和が行われています。ここの地域で、今、3つの再開発が行われていますけれども、さらに、この地域に超高層のオフィスビルを中心としたものが出来上がるということで、本当にまちの様相が変わってしまう計画だというふうに思います。

 この地区の再開発計画は、これまで市街地再開発事業の取組ということで区のほうから報告いただいている資料を見ますと、地権者間でまちづくりを検討中ということが示されていて、地域としては、八重洲二丁目の7から10番というふうになっていたんですけれども、今回の計画自体は8番の一部と9番になっている。この点で、どうしてそういうふうになったのかという経緯と、ここの地権者数はどのくらいか、同意率はどうなっているのかという点と、主な事業者はどこなのかという点もお示しいただきたいと思います。

○川島都市計画課長
 こちらの地区について、まず区域ですけれども、区域については、かなり当初の段階で、今、お示しいただきました7番から10番街区というところで検討が進められた時期があったというふうに聞いてございます。しかしながら、計画の具体化を進める中で、昨日の環境建設委員会の中でお示しした2街区で取り組んでいくということで計画が具体化したものでございます。

 なお、さらに南側のその他の街区におきましても、まちづくりの検討が進んでいる状況があるということは区としても耳にしているところではございますが、現状、具体的な御相談に至っているものではない状況でございます。

 八重洲二丁目南地区の権利者については9名で、任意の共同化ということでございますが、代表事業者は住友不動産ということで承ってございます。

 以上です。

○小栗委員
 今のお話ですと、10番、そしてKK線に近い11番のところも含めて、開発の計画が進んでいるということで御説明いただいたという内容でいいのか確認をさせていただきたいです。

 計画地が示された地図を見ますと、外堀通りの地下を通っている首都高の八重洲線を、今度、KK線の地下のところをトンネルを掘ってつなげるというふうになっていますので、そこでアールをつくらなくてはいけないということもあって、地下の関連する工事もかなり必要になるということを考えると、ここもやはり首都高の工事との関係で、また再開発が進められるのかなという感じがするんですけれども、その辺の計画の状況についても御説明をいただきたいと思います。

○川島都市計画課長
 具体的に、どの街区でということでございますけれども、区のほうも正式に御相談をお受けしていないという中で、明確な範囲は承知していない状況です。しかしながら、今までにお話を伺っていた中からは、この2街区の南側、KK線との間の街区のところでの検討が行われているんだろうというふうに推察しているところでございます。その意味で、首都高速道路の地下化との関係性において、どのような協議が進められているか、どういう状況なのかについても承知しかねる状況になってございます。

○小栗委員
 地下化との関連で再開発がどういうふうになるのかというのが分からないということですが、どういう地域でどういうふうに再開発をするのかというのは分からないにしても、首都高の八重洲線が入ってくる地域であるということは、区としても、それをどうにかしなくてはいけないという認識だというふうに思います。いろいろな工事が錯綜するわけですけれども、首都高八重洲線の地下化、KK線の地下に入る工事との時期的な予定については、ぜひお示しをいただきたいというふうに思います。

 先ほどKK線の問題もいろいろ質疑がありましたけれども、KK線が上部空間を緑化して人が通れるようにするにしても、まず、地下に首都高の八重洲線を通す。地下のトンネルができないと、それはできない。その地下のトンネルは、新京橋連結路で築地川のところの掘り割りの首都高につなぐには、また少し大きくカーブするので、土地の買収も含めて、どいてもらって工事しないとできない。そこができないと、日本橋の上空にある首都高を撤去するための地下化工事も完結しない。そういう連係になっていると思うんです。その辺の工事の予定、2040年ぐらいにはできるのではないかみたいな話もありますけれども、とてもそんなスケジュールではいかないのではないかという気がするんですが、その辺の区としての大まかな見通しについてもお示しいただきたいと思います。

○吉田副区長
 おっしゃるとおり、今、ちょっと外れている南側の街区ですけれども、そこの再開発は基本的に行われます。検討は進んでおるんですが、今回お話になっている八重洲のほかの部分とは、実は、工事の手順といいますか、そこの地権者の方々が望んでいる完成時期と、南側の部分の応じられる時期とのタイミングのずれの中で、今回、その部分で先に話が出ているものでございます。もちろん、おっしゃるとおり、地下化が進むためには、その部分の南側の部分の再開発が必要でございますので、これは必ず行われる。その部分においての調整は、今、進んでいるということでございます。

○小栗委員
 中央区は、首都高の地下化も含めて、あちこちで巨大な工事をやらないと全体が出来上がらないということも含めて、本当に大変な状況だなというふうに思います。そして、首都高とかを含めて、老朽化したものをきちんとしなくてはいけないということはあるんですけれども、それと併せて、周辺も再開発をどんどん進めて、超高層を含めたオフィスビルをどんどん建てるというような方向で、今、都市再生、国際金融都市づくりが進められようとしていますが、そんなにオフィスビルが本当に必要なのか。今でも、オーバービルディングというんですか、需要を供給が上回ってしまっている中で、そんなにたくさんのビルを建てて、この先、本当に大丈夫なのかということも大変危惧をしております。

 超高層のものを乱立させて、人も物も集中させると。それは、災害のときにも大変大きなリスクになると思いますし、そういうまちづくりというのは、どんどんそのまま進めればいいということには決してならないのではないかということを指摘して質問を終わります。ありがとうございました。

○二瓶委員
 よろしくお願いいたします。

 まず、前委員の質問と若干かぶる部分があるんですけれども、築地二丁目地区に係る都市計画に平成通りの歩行環境整備のイメージがございまして、私も気になるのが、やはり自転車とパーキングメーターが重なって表示されているという部分でございます。今でも平成通りの両端のパーキングメーターは、意外と車が止まっていることが多くて、そうすると自転車の方の視点からいうと、それをよけて進まなければいけないので、車道にさらにはみ出なければいけないから危ない。また、車を運転されている方からすると、見えないところから急に自転車が出てくるから危ないというので、なかなか共存というのが難しくなってくるのかなというふうに思っております。

 安全という面でもあるんですけれども、本区の都合でか分からないですが、道路が狭いということで、パーキングメーターは利便性があるので必要というのは分かるんですけれども、どのような形で共存していくのかというのが結構重要になってくるのかなと思っております。これは平成通りに限ったことではないですけれども、やはり似たような環境の道路というのは様々あると思うんです。そういった中で、自転車に乗る方、車を運転する方の共存に関しまして、どのように考えているのかお示しいただけたらと思います。お願いします。

○落合交通課長
 自転車の走行空間等についてでございます。

 今回、お示しさせていただいている築地二丁目でもそうなんですが、広幅員の道路であれば、自転車の走行空間を整備する際に、例えば歩道上に視覚分離であったりとか、車道上での自転車の専用通行帯を設けて、その外側にパーキングを設置するなど、自動車のパーキングと自転車を分離したつくり込みはできる場所もございます。しかしながら、多くの区内の道路、区道はやはり幅員が比較的狭いといったところで、パーキング、また歩行者、自転車とどういうふうに共存しながら、安全な通行空間を整備するかといったところになってくると思っています。

 パーキングにつきましては、交通管理者であります警視庁が設置を行っております。こちらを設置する際には、地域の方からのニーズを受けて、特に沿道の方とか、利用されている方のニーズを受けて設置を行っていると聞いております。周辺にパーキングメーター、駐車場が多く整備されてきているような地域においては、パーキングメーターの撤去も行っていると聞いているところでございます。そういったところを加味しながら、状況に応じて設置しているということなので、今回、例えば築地二丁目においても、どういうふうな整備の形態がいいのか、そういったところを交通管理者、また道路管理者が協議を行って、また、パーキングメーターを設置している部署とも協議を行い、どういった形態で整備を行うかといった協議が今後も行われていくという状況でございます。

 幅員が限られている中で、全て、例えば一方を取ってしまって、ほかが使えなくなってしまうということもございます。そういったところをどういうふうに整備していくのがいいのか、安全に通行できるのかといった協議をしっかり行って、安全な通行空間の整備に努めてまいりたいというふうに考えております。

○二瓶委員
 御答弁ありがとうございます。

 やはり本当にスペースが限られているというので、広い時間貸しの駐車場があれば、そこに止めるというのも分かるんですけれども、やはりどうしてもパーキングメーターのほうが、ちょっと止めて、1時間止めて出るというのであると利便性が高いということで、その需要もあるというのも十分理解できます。かといって、狭い道路ですと、自転車はどこを走るんだというのがなかなか分からないというので、今後、このような形の共存していく方法というのが非常に難しくなっていくだろうと私自身も強く実感しております。

 こちらに関しましては、引き続き十分な検討をしていっていただいて、本当に安全かつ利便性があるということで、うまく共存できていく形を望んでおりますので、そちらを要望させていただきまして、質問を終わらせていただきます。

○渡部(博)委員長
 それでは、議題の都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部(博)委員長
 ありがとうございます。

 次に、第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いについてでございますが、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部(博)委員長
 ありがとうございます。

 それでは、まちづくり・都市基盤対策特別委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。お疲れさまでした。

(午後2時52分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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