ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の令和5年 防災等安全対策特別委員会(9月14日)
※発言が2箇所以上ある場合、「前を検索」「次を検索」で前後の発言箇所へ移動できます。

令和5年 防災等安全対策特別委員会(9月14日)

1.開会日時

令和5年9月14日(木)

午後1時30分 開会

午後2時54分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 かみや 俊宏

副委員長 青木 かの

委員 海老原 崇智

委員 太田 太

委員 墨谷 浩一

委員 黒原 裕司

委員 川畑 善智

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(16人)

田中副区長             

吉田副区長             

平林教育長             

黒川総務部長            

春貴防災危機管理室長            

菅沼防災危機管理課長        

小森地域防災担当課長        

石丸副参事(防災計画等・特命担当) 

渡瀬保健所長            

武田健康推進課長

三留環境土木部長

西留副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)

早川都市整備部長

芳賀建築課長

生島教育委員会事務局次長

鷲頭学務課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

坂和書記

後藤書記

6.議題

  • 防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること
  • コロナウイルス感染症等の対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○かみや委員長
 ただいまより防災等安全対策特別委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係で総務部副参事(防災計画等・特命担当)が出席しますので、御了承願います。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。

 なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○春貴防災危機管理室長

 1 勝どき地区における新たな副拠点について(資料1)

 2 令和5年度中央区総合防災訓練の実施結果について(資料2)

以上2件報告

○かみや委員長
 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時36分です。自由民主党さん86分、かがやき中央さん42分、公明党さん42分、参政党さん10分、れいわさん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○太田委員
 それでは、よろしくお願いいたします。私からは、資料2についてと、議題1点について伺います。

 まず、理事者報告の資料2ですが、令和5年度中央区総合防災訓練が実施されまして、その結果が報告されました。この訓練の成果と、もし今後、新たな課題などがあるようでしたら、お示しいただきたいと思います。

 また、もう一つお聞きしたいのが、資料2の内容3です。日本橋地域の各防災拠点、臨時非常配備職員実動訓練と記載されているところです。この言葉自体、これまで私も聞いてはいましたが、今回、実際に訓練を行ったということで、こちらに記載されましたが、この訓練は実際どういった方が臨時非常配備職員として訓練に関わったのか、また、どういった内容の訓練を行ったのか、お聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○石丸副参事(防災計画等・特命担当)
 それでは、まず1点目の御質問ですけれども、成果と新たな課題ということであります。

 まず、成果につきましては、今回、たくさんの区民の方に関心を持っていただきたいという目的の下に、子供たちを集客しまして、それに伴って親御さんたちに来ていただき、そこで防災に関心を持っていただくという狙いで実施しましたが、子供たちにもたくさん集まっていただきました。先ほど申し上げたとおり、人数も増えまして、若いお父さん、お母さんたちにも防災に関心を持っていただいたものと認識をしております。

 新たな課題の部分ですけれども、今回、先ほどの資料2の5で、1名、貧血者が出ましたけれども、この日、9月で非常に猛暑日になりまして、そのあたりが課題と思っています。次からは、こういったものにならないように、いろいろなことを考えていかなければいけないというふうに認識をしております。

 私からは以上です。

○菅沼防災危機管理課長
 私のほうから、臨時非常配備についてでございます。

 具体的には、震度5弱以上になりますと、臨時非常配備職員として、各拠点の防災拠点に向かうという配備体制を構築しているわけですけれども、そこのリーダー、サブリーダーの職員を対象として、日本橋地域の全部で7拠点、常盤小、日本橋小、十思スクエア、有馬小、久松小、日本橋中、さらには阪本小学校という拠点に、9月3日の同日、朝8時半過ぎに、歩いてそこの拠点に向かってもらって、具体的な訓練項目として、拠点の鍵の開錠の確認、さらには、これは日頃からやっていますけれども、防災拠点倉庫の確認、そして初動態勢に必要な建物の安全管理のチェック、無線通信の確認、さらにはマンホールトイレの設置等の訓練、いざ初動対応の最初にやらなければいけない、確認しなければいけないというところについて臨時非常配備のリーダー、サブリーダーに向けた職員の訓練を行ったところでございます。

 暑い中、臨時非常配備職員は、暑さ対策も含めまして、きちんとやっていただいたという成果の報告が上がってきてございますので、今後また、総合防災訓練に合わせて、次回の地域の拠点もきちんと確認をしていきたい、訓練をしていきたい、そのように思ってございます。

 以上です。

○春貴防災危機管理室長
 総合防災訓練の成果について、補足をさせていただきたいと思います。

 総合防災訓練の目的といたしまして、関係機関と区民、事業所等が一体となって行うことで、いわゆる関係機関との共同連携体制の確立も一つの目的であるというふうに考えてございます。また、区民の防災意識の高揚も一つの目的であるというふうに考えているところでございます。先ほど石丸副参事のほうから話がありましたように、多くの方に来ていただいたというところでは、防災意識の高揚に役に立った、寄与したものというふうに考えております。

 また、関係機関の連携の確立につきましては、当日、消防、警察、自衛隊が一体となった救出・救助の訓練をしたこと、また、当日だけでなく、それまでの準備期間において非常にたくさんの打合せをしながら、この訓練に臨んでおります。そういう中では、やはり関係機関の連携が強まったというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○太田委員
 御丁寧にありがとうございました。本当にそこなんですよね。こちらにも書いていますとおり、本当にそうそうたる関係機関、自衛隊、警察、消防、そうした関係機関としっかり対応が取れる、中央区の防災に関しての危機意識を今後もしっかり高めていただければありがたいと思います。

 また、ちょっと体調を崩した方もあって、それが一つの課題だということもお聞きしましたけれども、暑いときも、寒いときも、いかなるときも、様々な気候もありますし、その中でいつ災害が起こるとも限りませんので、ある程度致し方ない部分でもあると思いますけれども、今後の課題として、そうした意識も大事かなと。しっかりそこは確認させていただきました。

 また、拠点に関して、朝早くから職員の方が臨時非常配備職員として駆けつけていただくと。これは非常に心強いと私も思いました。地域を見ていると、防災拠点の鍵を持っている方は、ほとんど高齢の方だったり、町会長も体調が優れない方もたくさんいらっしゃって、すぐに駆けつけられるのかなと、ちょっと疑問を呈するところもあります。そうした部分では、こちら側であらかじめ鍵を開けるとか、そうした安全対応をしっかり行っていただくというのは本当にありがたいことだと思います。ありがとうございます。

 また、そうした訓練の結果、今後、それが非常に重要になるんだなということも感じました。職員の方も、自分の御家族を差し置いて、また、住んでいるマンションの自治会も差し置きながら駆けつけていただくというのは、非常に頭が下がる思いでもあります。ちょっと気は早いんですけれども、今から十分に感謝を申し上げて、来るときに備えていただければと思っております。よろしくお願いいたします。

 次に、議題になりますけれども、現在、各防災拠点に、発電機ですとか、蓄電池など、一定の確保はもう既に配備されていることとは存じますが、例えば実際に大規模災害が発生して、大勢の方が拠点に避難されるとすると、イの一番に問題になるのは、日頃ずっと手にしている、皆さんがお持ちのスマホの充電が問題になるのかなと。そうしたことが挙げられると思うんですけれども、規模的に、各防災拠点の収容人数とかは、あらかた取れているとは思いますが、防災拠点に集まった段階で、一度に何名ぐらいの方が充電できるのか、そういったことをお示しいただければと思いますが、いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。

○小森地域防災担当課長
 防災拠点における、特にスマホ充電の対応についてでございます。

 防災拠点には、もともと電源設備として、非常用電源設備、そして、ほかにも、御指摘がございましたように、蓄電池、あと発電機、ガソリンで発電するものとか、ガスで発電するもの、幾つか取りそろえてあります。そうした中で、特にスマホの充電については、こういった電源を幾つかそろえている中で対応していくというところが今の基本的な考え方になっております。

 ただ、昨今の携帯の保有率でありますとか、都の被害想定の見直しに伴います区内の停電率、この辺の数値の変動、そして、災害時ということになりますので、全ての方がスマホを平常時のように使うということは、基本的には、やはりなかなか難しいという中で、一定のルールの下での運用という、その辺も勘案していきながら、電源確保については、引き続き検討を進めていく必要があるというふうに考えているところであります。今、1日当たり延べ1万5,000人の充電に対応できる態勢を整えているところであります。

 以上です。

○太田委員
 ありがとうございます。

 1万5,000人ということで、そこそこの対応をしていけるのかなと。イメージ的には、僕もあまり湧かないですけれども、それがうまく回るのかどうかというのは、実際になってみないと、今のところだと、まだ微妙なところかなと僕も思っております。

 私が心配しているのは、要するに、やはり防災拠点に集まる方は大体平場の方が最初に来ると思うんですけれども、その後に、集合住宅にお住まいの方とかも、電源喪失した高層マンション群とか、そういった方々も、今後、恐らく充電がなくなれば、みんな拠点に集まってきて、充電を何とかしてくれという話になると思うんです。そうした時に、そこで大混乱が生じてしまうという、何となくイメージとしてあるもので、今後、拠点としては、どこまで、どういった対応をするのかというのは、また今後の課題だと思うんですけれども、やはり発電設備ですとか、充電する蓄電池、それもあらかた小さいものだったら何人にも対応できないと思うので、そうした部分の対応も、今後、課題として出てくるのではないかなと思うんです。そのあたりの御所感をいただければと思いますけれども、いかがでしょうか。

○春貴防災危機管理室長
 先ほどの答弁の少し補足ということではないですけれども、1万5,000人というのは、今、想定として1人1時間で計算した場合に、24時間やった場合、1万5,000人ということです。1日目の避難者想定が約1万8,000人程度ということで、充足率はかなり高いのかなというふうに思っているところでございます。

 確かに、委員がおっしゃるとおり、実は、スマホ充電というのは、熊本地震のときに大きく問題になったところで、区も、それ以降、スマホの充電のためのケーブル、蓄電池をそろえてきたところでございます。区の被害想定の中での停電率が22%で、約5分の1が停電するというところでございますので、これを基に考えていかなければならないというふうに考えているところでございます。

委員がおっしゃるとおり、やはりスマホの保有率が非常に高くなってございます。そういう意味で、それに対応した備蓄だとか、そういうところを今後検討していく必要があるという考えを持っているところでございます。

 以上でございます。

○太田委員
 御丁寧にありがとうございます。

 我々が常に手放さないのがスマホでもありますし、電源がないとなれば、今まで我々が苦労してつくってきた防災アプリも意味をなさなくなってしまう。こういった部分をしっかり機能させるためには、とにかく電源だと思うんです。そうしたことも、今後の一つの課題として御検討いただければと思います。

 私からの質問は以上とさせていただきます。ありがとうございました。

○墨谷委員
 私のほうから、議題で大きく2点質問させていただきます。

 この委員会が始まってからも、熱中症対策については、お話をさせていただいたと思います。そういった中で、中央区としても、様々な熱中症対策をこれから行う、そのような御答弁もいただいたところでございます。本日も熱中症の注意喚起のメールをいただいたところだと思います。また、本日は暑さ指数が厳重警戒以上と予測されているとの御案内もいただいております。まだまだ暑さは続くものと思いますが、暑さのピークは徐々に下降するのではないかというふうに思っているところでございます。

 そういった中で、熱中症についてですけれども、東京都監察医務院で扱った熱中症での死亡者の特徴・所見について、東京都のサイトにございました。その状況ですけれども、特に熱中症は単身の高齢者が多いということでございます。大部分が65歳以上の高齢者というふうになっている。また、その中で、単身生活者が多い。そういったケースが多いという指摘、また、亡くなった方でございますが、エアコン使用のない高温の屋内で発見されているという特徴があるそうです。半数以上の方は、エアコンが設置されているのにもかかわらず、使っていなかったそうです。また、脱水を来す、異常な高体温を来すなど、高齢になると、そういった感覚が徐々になくなってくるという指摘があります。

 そこで、質問でございます。

 今、熱中症対策を行っておると思いますが、現時点での所感、また、何かございましたら教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○武田健康推進課長
 熱中症対策といたしまして、区のホームページでもトップページで注意喚起するなど行っておりますし、区の管理する施設に、今年度は一時休憩場所の設置もいたしました。また、区内薬剤師会と協力して、熱中症対策協力薬局として御登録いただいた薬局においても、一時休憩場所として区民の方に過ごしていただけるような対応も取っております。

 これら一つ一つに対しての区民の方からの御意見というのは、直接はまだいただけていないところではありますけれども、薬剤師会のほうとは、このたびの取組を来年度も同様にできないかということで、現在、協力して、来年度どういうことができるかということは、お話合いをしているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 御答弁ありがとうございます。

 例年、敬老館とか、そういったところも時間延長等々があったと思います。また、図書館で高齢の方が涼んでいるというような風景も見たりします。最近の傾向として、いろいろな方と会うと、暑いので熱中症にならないように気をつけてねというような声をかけ合うことが定着してきたのかなというふうに思います。自助の取組としての啓発ということで、そういうふうにされているのかなというふうに思います。

 また、東京都監察医務院の情報によると、先ほどもお話ししましたが、年代別の死亡者数を見ると、大部分が65歳以上の高齢者、また、エアコン使用がない高温の屋内で亡くなっているというような特徴があるので、これからもしっかりと啓発をしていっていただきたいというふうに思っております。

 今回、薬局の一時休憩所ということについても、意外と高齢の方も、病院に行って、お薬をもらうケースも多いのではないかなというふうに思っておりますので、これからも、熱中症対策についてしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思っております。ありがとうございます。

 続いて、次の議題として、本区の新型コロナウイルス感染症についてでございます。

 東京都のモニタリングの分析、9月7日の公表では、感染動向として、定点医療機関当たりの患者報告数が前の週よりも少し増えて、定点当たり17.01人という報告が出ております。また、定点医療機関当たりの患者報告数も、35週なので右肩上がりになっているように見えます。また、60歳以上の定点医療機関当たりの患者報告数についても、右肩上がりというふうに見てとれます。また、中央区の感染症発生動向調査週報、私が見ているのは9月8日なので、改定されているのかもしれませんけれども、35週ということで発表がホームページに掲載しております。新型コロナウイルス感染症の中央区としての動向としては、右肩上がりなのかなというふうに、見て感じました。

 また、インフルエンザです。東京都は、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症が増加していると。今後の動向は注意が必要であるという警告もしている。そういった中での本区としての現状と、また分析、今後の対応など、どのように考えていらっしゃるのか教えていただきたいというふうに思います。

 もう一つ、ワクチンの接種対象です。ワクチンの接種券が届いたよというお声もいただいております。そういった中で、今後、ワクチンの接種券、また、明日からですか、受付が始まるというふうに伺っているところでございます。そういった中で、ワクチンの接種体制の状況なども教えていただきたいと思います。

 以上です。

○武田健康推進課長
 コロナとインフル、まず区の現状というところですが、委員も御紹介くださいましたとおり、都のほうは定点把握で17.01人と上昇傾向にございます。中央区は11.2人ということで、おおむね横ばいから高止まりというか、緩やかな上昇というところかと考えております。ただ、中央区は、周辺区と比べると、周辺区は定点で20人を超える自治体もある中では低いほう、低値のほうに入るというふうには考えております。

 入院患者数についても、都の入院患者数も、9月4日時点のデータではありますけれども、2,800人ほどで、第8波がピークで4,000人を超えておりましたので、今のところは、そこまでには至っていないというふうに考えておりますのと、救急医療において、例えばなかなか搬送先が決まらないだとか、そういった場合に適用される東京ルールの値も、8月末が200件目前ぐらいであったのが、9月の頭で170件ぐらいですので、高止まりというところかと思います。これも8波のピークが300件に迫る値でしたので、それと比較すると、今のところ、8波のピークにはまだ至っていないというふうに考えております。

 あと、基本的に、5類に移行して以降、入院の調整というのは、今まで2類相当であったときと違って、各医療機関で行われることになっておりますけれども、それも調整が難しいだとか、そういう場合には区の保健所のほうに御相談をいただくようになっているんですが、その件数は、あっても数日に1件、多くて一、二件というところなので、おおむね区内においては、入院の調整が難しいというような状態は生じてはいないのではないか、適切に入院につなぐということができている状況ではないかというふうに考えております。

 あと、インフルエンザについて、確かに本区も、注意基準には至ってはいないのですが、少し上がっている状況で、集団の発生も、8月ゼロ件だったのに対して、9月が始まって6件ほど起こっておりますので、これは注意を要するところではあるというふうに考えております。

 本区の対応として、コロナ、インフルに限らないのですが、今回、コロナ流行を通じて、例えば施設などでの集団感染だとか、それに対応するための感染症の対応、集団感染ですとか、感染拡大を防ぐような感染対応について周知、学んでいただく機会を設けようということで、10月からですけれども、区内の幼・小、保育園、学校を対象に、感染症に対する対応の講習会を開くことを予定しておりますので、そういったことで対応していければよろしいかなと思っております。

 あと、接種券です。コロナワクチンですけれども、今回は秋開始接種が20日から始まる予定でございます。この秋開始接種以降、来年度以降は、まだ詳細は決まっておりませんけれども、国のほうからはコロナワクチンについても定期接種化を見込むというお話が出ておるわけでございます。当初、各医療機関でワクチンを接種することが難しかった時期があって、それに対して集団接種会場の開設などを行っておりましたけれども、今回は、できるだけ多くの各医療機関、開業の先生方のほうに御対応いただけるように、各種ワクチンがあるんですが、そういったものの取扱いの幅も各医療機関のほうで増やしていただけるような形を取っております。

 以上でございます。

○墨谷委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まず最初に、現状分析、今後の対応という中での御答弁からお話しします。現状、高止まりではあるが、医療体制については安心していいというお話を聞き、安心したところでございます。また、施設の感染対応ということで、10月以降、幼・小・中みたいな形で講習会を行っていくという形で、介護施設とかも入るんですか。今後、検討という感じですか。そういった意味で、高齢者の集まるところも、今までもやってきたとは思うんですけれども、介護施設での感染症講習会をやっていただけるとありがたいというふうに思います。

 また、今回、5類になって、入院された方からのお話ですけれども、今まで入院費用がかからなかったので、入院費用がかかるということで、皆さん、びっくりしていらっしゃって、手を洗うとか、今までやってきた基本的なコロナの感染症に対しての備えというのは、やはりこれからもしっかりとしていかなければならないのではないかなというふうに思いました。ありがとうございます。

 また、もう一つのワクチンの接種体制でございますが、若い方はどちらかというと受けないのではないかとか、そういうお話も聞くんですけれども、高齢の方に聞くと、また受けたいというようなお声も聞きます。今の状況の中でいうと、どちらかというと個別接種を中心に、中央区としては進めていくのかなというふうに思っております。これからも状況を見て、適時、体制を組んでいただいているところだと思いますが、さらに適時な対応を、大変だとは思いますが、お願いして、私の質問を終了いたします。ありがとうございます。

○黒原委員
 参政党の黒原です。よろしくお願いいたします。

 私からは、まず資料2からお伺いいたします。前委員から既に御質問、そして御答弁もありましたので、若干重なるところはありますが、質問させてください。

 まず、参加人数の件でございます。

 今回、1,790人ということで、先ほど御答弁の中でも、子供を中心に集客をされて、親御さんも来られたと。私も伺いましたけれども、かなり盛況な感じのところは拝見させていただきました。

 そういった中で、裏面にこれまでの参加人数をお示しいただいておりますけれども、集客をかけたというところで、特に学校関係での、ある程度目標値等があったのではないかと思うんですが、そういったことに対して今回の参加人数、どれぐらいその効果があったというか、目標に達していたかといったようなところがあれば、ぜひお聞かせいただければと思います。

 そして、2点目ですが、今回、海上保安庁が初参加されたということで、対応としては船舶乗船体験コーナーというふうに認識しておりますけれども、連携が図れたということで既に御答弁をいただきましたが、特にその点、初参加ということで何かございましたら、ぜひ教えていただければと思います。お願いいたします。

○石丸副参事(防災計画等・特命担当)
 まずは、お子様の集客の目標というところですけれども、明確に目標を設定していたわけではありませんが、前年度よりも多くの人を集めたいというような考えでやっておりました。

 なお、お子様を集めるに当たりまして、その宣伝といいますか、どうやってお知らせするかということが大事だという認識の下、もちろんアトラクションとか、そういうものはたくさん準備したんですけれども、知らないと集まりませんので、学校関係者に、tetoruという連絡のシステムとか、ルクミーといったシステムを使って、こういう子供のアトラクションがあるよということで宣伝をして、そんなにたくさんは増えなかったんですけれども、ある程度効果があったのかなというふうに考えてございます。

 2点目、海上保安庁の件でございます。

 やはり区だけで災害対応は困難でありまして、警察、消防、そして自衛隊に協力をしていただいた上で災害対応はできるものであります。その中で、自衛隊は陸海空ありますけれども、海上保安庁はやはり海で力を発揮するものでありまして、中央区の防災対策の中でも、海上保安庁の助けも当然要るものでありますので、総合防災訓練を実施するに当たりまして、調整なり、実際に一緒に活動していくことで関係が深まって、いざ災害が起こったときにすぐに調整ができるといったことを狙って、海上保安庁に来ていただいた次第であります。

 私からは以上です。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。

 裏面の参加者人数を見ますと、例えば平成29年度とほぼ同じような参加人数というところで、実際には、ここから少し人口としては増えているかと思っております。意識の高揚ということでございましたので、ぜひ改めて広く周知をやっていただければと思っております。

 そして、海上保安庁の件ですけれども、今回は特にアトラクション型というか、子供が楽しめるような場所ということで、まずは意識づけというところだと思いますので、そういった意味では、専門的な訓練というところに至っていない部分も、至っていないというか、すみません。目標としていないところもあるかと思いますが、ぜひそういった専門的な部分も連携を図っていただければというふうに思っております。

 続いての質問ですけれども、資料2というか、ちょっと議題になってしまうかもしれませんが、今回の訓練想定がマグニチュード7.3の地震ということで、建物倒壊や火災により多数の死傷者発生というようなことが書かれております。そういった状況を中央区全体で考えたときに、実際まちがどういうことになるのかというところが、多分想定として挙げられるのではないかと思っております。

 その中で、昨年のこの委員会で議論されていたようだったんですが、東京都のほうで地域危険度測定調査というものを出されているようでして、建物の倒壊とか、火災の危険量を数値化して出しているといったようなことを拝見いたしました。すみません。資料そのものは見れていないんですけれども、そうした中で、例えば中央区の地域防災計画ですと、洪水のハザードマップが含まれていたり、このエリアがどういうふうになりますよといった視覚化したようなものもあるという中で、今回の、例えばマグニチュード7.3の地震だと、まちがどのようになっていくといったようなところを、例えば図示して見ることは非常に分かりやすく、区民に意識を持たせるように伝わるのではないかと思っております。来年度、地域防災計画の見直しもされるということですけれども、そういった考えというか、企画等があれば教えていただきたいと思っております。お願いいたします。

○菅沼防災危機管理課長
 今、委員がおっしゃった部分につきましては、当然のことながら、ある種、計画の前提に立ったときに、区民にどう分かりやすく伝えるかという話が1つ大事な視点だと我々は思ってございます。一方で、今、委員に紹介していただいた東京都の地域危険度測定調査は、確かに月島エリアで一部危険度判定が3とか出ているというのも実際にあります。我々が地域防災計画の見直し、修正をかける中では、首都直下地震が起きたときに、例えば3時間後、1日後、3日後という部分を、少し時間経過のメッシュをなるべく分かりやすく明瞭にして想定シナリオを整理しようとしてございます。

 したがって、今、委員の御指摘があった、ある種、ハザードマップ的な見える化という部分については、図示して殊さら東京都の被害想定をなぞったりというイメージ感は、今のところ、持ってございませんけれども、被害想定の中できちんと、皆さん、こういったことが起こる想定もございますので、日常ではこういった備えが重要ですとか、あるいはこういった共助の取組がより不可欠になりますとか、そういった着目点を持って地域防災計画の修正作業をやっているところでございます。

 以上です。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。

 私も、図示することが殊さらに不安をあおるような話になってもよくないとは思いつつ、一方では、インパクトがあると分かりやすいという面もございます。こうしたところは、いかに意識を持つかというところだと思っていますので、ぜひそのようなところも、ちょうど今、修正中ということでございますので、御検討いただければと思っております。

 最後に、議題として、ちょっと総論的な、総合的な話になりますが、防犯関係で伺いたいと思っております。

 コロナ禍が明けまして、様々人が戻ってきたというような話が出ております。ツイッター、エックスで区のほうからも不審者情報とか、特殊詐欺の話とか、通知をいただいておりますけれども、人出が戻ってきたことによって、特段、防犯関係というところで区の状況が変わってきたというところがあれば、ぜひお示しいただきたいと思っております。お願いいたします。

○西留副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)
 コロナ後の中央区での防犯関係についてですけれども、特殊詐欺ということで、特殊詐欺は区民の方も一番不安に感じていることであります。去年1年間で、特殊詐欺は中央区で40件あったということで、現在、8月末までの速報値ですけれども、去年よりもかなり、3分の1ぐらい減っておりまして、特殊詐欺の対策等がうまくいっているという現状でおります。

 以上です。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございます。非常に対策が進んでいることで、安心いたしました。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○川畑委員
 本日もよろしくお願いいたします。私のほうからは、資料2の関連の議題のほうの質問をさせていただきたいと思います。

 まず、今回の総合防災訓練は、大勢の区民の方が参加されまして、非常に充実した、私も現場で立ち会わせていただきましたけれども、非常に勉強になる訓練でありました。本当に御苦労さまでございました。

 浜町公園の災害時の位置づけと、想定される避難者数は、区のほうとして何らかの数字をお持ちでいらっしゃいますでしょうか。お示しいただければと思います。

○小森地域防災担当課長
 浜町公園の災害時の位置づけでございますが、国や都からの物資を受け入れる地域内輸送拠点に位置づけられております。

 浜町公園としての想定避難者数というのは、ございません。

○川畑委員
 ありがとうございます。国や都からの物資の集積拠点として浜町公園を活用するという位置づけだということがよく分かりました。

 そういったときに、日本橋中学校の仮校舎の建設が迫っておりまして、この仮校舎の建設によって、その拠点としての機能とか、そういったものが制約を受けるということはないという御判断でよろしいでしょうか。

○小森地域防災担当課長
 日本橋中学校の改築に伴いまして、地域内輸送拠点としての位置づけが制約されるということは、ございません。グラウンドを除く部分での改修工事というふうに認識をしておりますので、地域内輸送拠点としての機能は引き続き継続していくということでございます。

 以上です。

○川畑委員
 御回答ありがとうございました。

 引き続きまして、議題のほうに入ります。

 災害時、東京都のほうでも東京とどまるマンションということで、中央区が先駆けてとどまるマンションと呼び名をつけたものを、また東京都も使ってという状況になっておりますけれども、とどまるマンションを実現するには、東京都は6月から、たしか申請をして認定を受けたマンションに66万円までの補助を出すという制度設計をしております。中央区として、東京都の補助事業にプラスして、災害対策の備品を購入するための費用ですとか、もしくは融資のあっせんですとか、そういったことを検討されていることはないかどうかをお聞かせいただければと思います。

○小森地域防災担当課長
 東京都とどまるマンションと中央区の制度の関係でございます。

 東京都とどまるマンションというのは東京都の制度の名前でございまして、こちらにおきましては、御指摘のとおり、66万円を上限に、資器材購入費の補助を行うものであります。中央区におきます防災対策優良マンション認定制度の中では、おおむね3年に1回を目安に、優良マンションに対して30万円を上限に、資器材の供与をしております。ということで、現在のところ、マンションによっては、いずれにも該当するということは出てくると思いますので、供与として、結果的に2つの部分から資器材の支援を受けられるということは出てくるかと思います。

 ただ、とどまるマンションというのが最近出てきたというところで、中央区の認定制度とどのように制度をうまく連携させていくのかというのは、今後検討していくところで、予定をしているところでございます。

 以上です。

○川畑委員
 ありがとうございます。

 とどまるマンション、ステイホームから派生をしまして、広域避難所に逃げるのも、今、高齢化が進んでおりますし、身体障害者の方もたくさんいらっしゃいますので、なかなか難しい状況で、かえってとどまっていたほうが安全に過ごせるということも1つには正解の話だとは思います。ただ、心配なのは、とどまるといいましても、そこにとどまって生活が継続できるかどうか、このことは非常に問題だと思います。

 現状、ちょっと調べたんですけれども、港区さんのとあるマンションでは、エレベーター及び全戸に電気を供給して3日分の電気が賄える非常用電源装置を入れられている例もあるそうです。また、水道が使えないと大変なことになりますので、各戸に水道を最低限3日間供給できるような装置を導入されているということも聞いています。しかし、残念ながら、今の補助額では、こういった大きな設備を全て賄うことはなかなかできないのではないかというふうに考えております。

 こういった設備をしっかり入れる中央区内のタワーマンション、こういったものがやはり区の安全・安心にもつながると思いますので、御検討のほど、ぜひお願いしたいと思います。

○吉田副区長
 実は、この話はかなり困っているところなんです。うちは、正直言うと、防災備蓄の関係で、各マンション5層おきに備蓄倉庫を置けとかと言って、マンションの中にとどまってくださいよというところを現実的に施策としては進めてきたんです。ただ、現実に、3.11のときなどはエレベーターも止まるんです。そうすると、かなり上層部に住んでいる人は、かなり長期間エレベーターが止まったときに生活ができるのかどうかというところがあるわけです。その部分については、うちでもかなり深刻に、在宅避難を中心として、とどまるマンションというのはいいんだけれども、現実の問題、生活としてできるかどうかということになると、ちょっと考えなければいけない。ですから、マンション自治会の中での防災の在り方、それから、実は、在宅避難をしていれば避難民ゼロのはずの晴海の、例えば避難所の避難の在り方、やはりそれはきちんともう一回見直さなければいかんと思っています。

 その部分で、各マンション、例えば今回の晴海については、これは地元に呼びかけるつもりですが、全ての自治会に参加していただいて、上層階の人はある程度避難することもあり得るということを前提にしながら、現実の問題として防災訓練を実施しようと思っています。全ての自治会が参加した防災訓練を実施しようと思っています。そういうことを含めて、この件については、もうちょっと各マンションの自治会と真剣に地元の防災拠点運営委員会とかみ合わせながら議論を進めていきたい。一方的にとどまるマンションだけでは済まないというふうに私どもとしては考えています。

○川畑委員
 非常に前向きな御検討の御回答をいただき、ありがとうございます。

 時間も残り少なくなりましたので、もう一点だけ、防災ラジオの件について、身体障害者及び生活困窮者に対する防災ラジオの支給を、避難の安全確保という点からも、ぜひとも御検討をお願い申し上げて質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

○かみや委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

○青木委員
 よろしくお願いいたします。

 中央区民は、今、およそ95%がマンション、つまり集合住宅にお住まいの方で、そして、耐久性がある、安全であるということから、在宅避難ということを前提に、今まで様々な話合いが行われてきました。私も、会派、それから個人でも様々な防災対策を考えてまいりましたが、ただいま吉田副区長から、在宅避難の在り方も見直していかなければいけないという、これは大変重要な答弁だと思います。あくまでも在宅避難ということではなく、基本的には在宅避難、でも柔軟に対応していくということで、ぜひよろしくお願いいたします。できれば、私がこのようなすばらしい答弁を引き出したかったんですが、でも、区民の皆様にとってはすばらしい答弁だと思います。よろしくお願いいたします。

 私の質問は、まずは、先週金曜日、8日、台風13号がありました。このときに、ちょうど翌朝、関東あるいは東京に台風が上陸するのではないかと、お子さんがいらっしゃる方々は、台風の方向と天気予報と時間と見比べながら、翌朝どうしようという対策をかなり練っていたわけです。結果的に、学校のほうからは、1分単位で変わりますので、大まかに言いますと、そのときの状況をよく見ながら各御家庭で判断して登校してくださいというような連絡があったようです。そのような中で、結果的に、小学校、中学校を含めまして、どのような結果でしたか。まず、その点からお聞きしたいと思います。

○平林教育長
 基本的には、通常どおりの学校就業という形を行いました。ただ、一部の学校において、当日のお休みが相当出たということもありまして、午前中で切り上げた学校が1つあったところでございます。想定の中では、通学時間帯が一番ひどいのではないかということで、かなり学校も対策等をいろいろ考えておりましたが、結果的には、今回は雨がひどかったということで、台風の影響は建物にもなかったし、子供たちにも影響はなかったというふうに聞いているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ということは、結果的には通常の授業を行った学校が多かったということでよろしいでしょうか。そのときに、安全策として、お休みした子供たちは欠席という扱いになるんですか。

○平林教育長
 基本的には、自己都合でのお休みですので、欠席扱いにしたというふうに思っております。確認はしておりませんけれども、出席扱いではないだろうというふうに思っております。

○青木委員
 分かりました。

 やはり朝どうなるか分からないという状況の中で、いろいろ悩んだ保護者の方も多かったというふうに聞いておりますので、ある一定程度の決まり、何時の状況で欠席にするか、それとも通常どおり行うか、あるいは午後からの学校にするかというようなことを決めていただけると、もっと安心して夜眠れたのになというようなお声をいただきましたので、お伝えしておきます。

 それでは、コロナにつきましては、前委員から十分質問がありましたので、私からはインフルエンザについて幾つかと、総合防災訓練についてお尋ねしたいと思います。

 まず、インフルエンザについてです。

 コロナの影響で、インフルエンザが感染し始める、いわゆるはやり始めるのが、このところ早いと言われていまして、実際、夏休み、コロナ以前の状況に、日程に戻すということは大変いいことだと思うんですが、その中で、移動教室、それからクラブ活動での合宿なども含めまして、やはりちらほらインフルエンザでお休みする子が出てきている状況です。

 2学期になりまして、現在の中央区内のインフルエンザの感染状況、具体的には学級閉鎖なども出ているのかどうかお知らせください。

○鷲頭学務課長
 現時点におけますインフルエンザ由来の学級閉鎖につきましては、私どもで把握している限り、3校で延べ4回、学級閉鎖が行われているという状況でございます。

 以上でございます。

○青木委員
 やはりインフルエンザも発生し、そして、広がっていくというのが、まだ残暑がある中で早まっているなという気はいたします。

 その中で、秋、冬となりますと、中央区内では受験をする子供たちも多いので、インフルエンザ予防のためのワクチン接種をする子も増えてきているようです。調べましたところ、高齢者あるいは基礎疾患がある方は無料ですが、私が調べたうちでは、まだインフルエンザは公費補助は出ていないと。それから、その料金については、各病院あるいはクリニックが決めるということで、大体3,000円から5,000円という数値のようですが、今後のインフルエンザ予防接種、ワクチンについての区の考え方、公費補助などについても、予定がありましたらお知らせいただければと思います。

○武田健康推進課長
 インフルエンザワクチンに対する公費負担についてでございます。

 現状は、おっしゃいますとおり、高齢者へのインフルエンザワクチン以外は、定期接種以外は自費での接種となっておるところでございます。これは、以前、別の委員会でも申し上げたことがあるのですが、そのワクチンについて公費負担の対象にするか、定期接種の対象にするかというのは、ある程度、そのワクチンを打たなかった場合、感染がどのくらい広がるかですとか、症状がどうであるかですとか、そういったものを加味して決定される事項でございます。

 その中で、昔はインフルエンザワクチンも定期接種の対象となっていたんですけれども、その後、そこまで流行を抑えるほどの効力はなかろうということで、一旦定期接種から外れた時期がございました。その後で高齢者施設などでの集団発生によって死亡者なども出たということから、高齢者に対しては、定期接種の対象としようということになったものでございます。

 今、出ている限りのデータですと、高齢者においては、入院、重症化の指標として、例えば入院する率ですとか、死亡される率ですとか、そういったものを一定程度下げるという効果は認められておりますけれども、小児ですとか、高齢者以外の方々については、そこまで大きな差というか、そもそもそこまで重症化しないということが分かっておりますので、現状では、今のところ、中央区としては、この方々に対して公費負担の対象とするという考えは持っておらないところでございます。

 今後、コロナでもないですけれども、インフルエンザの状況ですとか、そういったものによって、国のほうでもそのあたりを考えて、何らか施策が取られることはあるかもしれませんけれども、現状ではそのようなことはなく、今のところはこのまま、公費負担ではなく自費での接種ということで考えておるところです。

 以上でございます。

○青木委員
 途中経過まで御説明いただきまして、大変よく分かりました。ありがとうございます。

 それでは、総合防災訓練、私も張り切って参加してまいりました。その中で、関係機関展示コーナー、特に子供たちがスタンプラリーも楽しみながら、そして勉強しながら回れるということで、私も回ってまいりました。まず、感想としては、すばらしかった、大人も楽しめた、勉強になったということを申し上げておきます。

 その上で、やはりそれぞれの関係団体が行っておりますので、お話を一生懸命聞いている中で、中央区との考え方にそごがあるかもしれないと思った部分、感じた部分がありましたので、幾つかお聞きしたいと思います。トヨタ自動車、日本愛玩動物協会、水道局、防災手帳、防災ラジオといった内容になります。

 まず、トヨタ自動車さんが出しておりました給電ラインアップということで、最近、車を1台置いておきますと、充電をして蓄電しておいて、電気が止まると車から給電できるというもので、私も実物の車を見て説明していただいたんですけれども、今のところ中央区は95%が集合住宅にお住まいで、お家があって、隣にパーキングがあってという状況ではないので、中央区としては、これをどう活用したらいいんでしょうという質問をしたら、すみません。意地悪な質問になったようで、お答えがいただけなかったんです。それについて、どのような活用の仕方があるかというものが給電ラインアップというサービスについての質問です。

 次に、日本愛玩動物協会です。これは多くの方が興味を持っていらっしゃると思います。猫、それからワンちゃん、犬を飼っていらっしゃる方の、いわゆる同行避難というものです。これについて、愛玩動物協会の方の答弁です。私も猫を飼っているんですが、ペットに優しい方法で、いつもケージを準備して、寝るときはケージの中で寝ることができるよう訓練をしておいてくださいと。いざというときには、ケージの中に猫あるいは犬を入れて避難してください。もちろん、同じ場所に行くことはできませんが、各避難所にケージの置場がありますので、大丈夫ですよと説明していらっしゃって、周りの子供たちは、わーいとか喜んでいたんですけれども、今、ペットを飼う方が本当に増えています。中央区の狭い状況の中で、果たして各避難所に全てのケージを置くことができるのかどうか、そこをお尋ねします。

 3つ目に、水道局の給水所です。私が給水所にまず気づいたのは、晴海のトリトンの裏にあります給水所で、大きく書いてありますので、これは何だろうといつも思っていたんですが、ちょうど水道局がその展示をしておりまして、各エリア、月島は晴海にあります。京橋はあかつき公園、日本橋は堀留児童公園にあるということで、給水所ですので、飲み水があるということは大変安心なんですが、この給水所に人が集中しても大変なことになりますし、一応最初は飲み水の分は備蓄するようにという指導もしておりますし、水道局の給水所は、災害があった場合、実際はどのように使われるのか、どのような手順で使われるのかということをお知らせください。

 もう一つ、ハンドブックなんですが、聾者の方のためのハンドブック、聾者の方のためというよりも、聾者の方を助けるためのハンドブックということで、やはり聾者の方は災害があったときに本当に情報を捉えにくいという状況は、今考えても想像がつきます。その中で、ボランティアの方はたくさんいらっしゃる。そういったときこそ手話でお手伝いをしたいというボランティアの方はたくさんいらっしゃるのに、区のほうにもお話をしているのですが、なかなかその方々を活用していただけないという話をその場で聞きました。情報疎遠と言われますけれども、聾者への支援対策として大変急務だと思いますので、その点について、聾者の方を助けるための、手話ができる方の配置です。お考えがありましたら、お聞かせください。

 それから、最後ですが、先ほど来出ております防災ラジオと、それから蓄電池です。前回の委員会でお聞きしましたところ、防災ラジオの区民負担は1,000円ですが、原価が2万1,450円と。意外と高いなと思いました。2万1,450円出せるんです。蓄電池を調べてみますと、小型の蓄電池は、安いものから、大きな30万円ぐらいするものまでいろいろあるんですが、防災ラジオは一応配布が済みましたので、小型充電発電機といったようなものを次は配布していただけたらいいなと思うのですが、ぜひお考えをお聞きしたいと思います。

 では、総合防災訓練についての質問、よろしくお願いします。

○菅沼防災危機管理課長
 あの日、暑い中、各ブースを回っていただいて、ヒアリングしていただいて、感謝する部分がございますけれども、まず最初に、トヨタの給電ラインアップから、私のほうで説明します。

 トヨタは、御案内のとおり、給電車両の提供というところで、いざ有事、災害時になったら、我々が要請をし、台数が限られているので、すべからく各拠点にはいかないですけれども、必要な防災拠点に給電能力のある、例えばプリウスとか、ミライとかを、給電車両の能力によりますけれども、基本的には、例えばパソコンですとか、あるいはスマートフォン、あるいは非常用照明のバルーン投光器みたいなものの電源確保のための給電車両を手配するという、まずベースの協定を、我々区とトヨタ側で結んでございます。

 その上で、今、委員に御紹介いただいたラインアップサービスという部分については、各マンションごとに、どういったところで電気自動車を活用するかという話のサービスかと思います。実際、委員御紹介のとおり、区内に相当な数のマンションがある中で、そこに電気自動車を配備したところで、端的に言うと、実は、直結できない、設備の受入れができないところがほとんどでございます。今後、電気自動車の普及を含めまして、マンション側も電気自動車に置き換わって、いざ有事のときに足元に止めてある電気自動車を活用することは本当にいいことなんだという部分については、少し研究といいますか、トヨタ側と、どういったところで使い勝手よく、特に既存マンションに目を向けてという部分を含めて、研究していかなければいけないというところでございます。

 トヨタがどういう答えをしたか把握していませんけれども、我々区としての視点という部分については、機会を持って、きちんとトヨタ側と、その辺を研究していきたい、そのように考えてございます。

 2番目のペット同行、動物愛護の部分の観点でございますけれども、委員がおっしゃるとおり、仮に自宅が安全でなくて、ペットと共に避難所に来たという部分は、我々は、今、各防災拠点、全拠点を対象として、まず保護スペースを決めましょうというところを、保健所、防災危機管理課が連携を持って、各防災拠点を回って、そこの保護スペースを学校側と協議した上で、拠点のほうにお示ししているところでございます。当然、雨がしのげる場所があれば一番好ましいですけれども、それがなかったとしても、例えば学校側のテントの提供で1張り、2張り、そこの場の下で雨風をしのげる場づくりも含めまして、今、順次、拠点のところで保護スペースの選定及び決定をしているところでございます。

 それから、実際上の水道局給水所の扱いでございますけれども、おっしゃるとおり、混乱時においては各公園に人が集中します。そこの部分については、給水の手順として、我々は環境土木部と連携を図りながら、まず給水の栓をいつ開けるんだというところと、それから、そこにおける人員配置もさることながら、どういった形でのルールをするんだという話を、当然、水道局等を含めましての確認を順次終えているところでございます。具体的にどのような手順という話でいうと、今、私がお話しした手順をもって、なるべく整然と、きちんと混乱が起きないような形で運用しましょうという確認をしているところでございます。

 それから、耳が聞こえない方、聾者の方の災害情報の入手につきましては、その後の話にも続くと思うんですけれども、緊急告知ラジオではなく、耳が聞こえない方は、基本、自分の手元にあるスマートフォンあるいはテレビ、そういった部分での情報入手がキーになってきます。我々は、そこは常々普及啓発してございますけれども、やはり自助の取組として、何といっても自分のスマートフォンを、いざ災害時にも使えるような状態、つまり、スマートフォン用の充電器及び電池の備蓄を個々の御家庭、個々のマンションで備えていただきたいというところが、まず一義的にございます。その上で、我々区として、どこまできめ細かに、そういった方へのアナウンスができるかという部分の課題感も当然持ってございます。我々は、区内の聾者の方々の把握に努めながら、福祉保健部を含めまして、きちんとその辺の検討を深め、あるいは対応策を練っていくべきだというふうに考えてございます。

 緊急告知ラジオの部分については、2万1,450円というお金が高いというのは、確かにそのとおりかもしれませんけれども、実際、我々は事業所の方々には、それを原価で売ってございまして、新規で買う場合については、その金額でというところでございます。それを補完するような形で、何か別の手当てというところで、蓄電池の配布みたいな話もないだろうかというところはありますけれども、個々の御家庭の備蓄については、例えばの話ですけれども、あっせん項目で充実するような中で加えられないかといったところも含めまして、今後の課題かなというところで受け止めてございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございました。

 トヨタとは、最初は防災拠点に来ていただくと活用しやすいということで、各マンションについては、今後の課題ということです。

 それから、同行避難については、今、既にそのスペースをつくるように進めているというところで、大変うれしく思います。

 それから、給水所の話、防災、聾者の方をいかに支援していくかということ、今、スマホの話は出ましたけれども、もう一度言いますが、これを配っていらっしゃったボランティアの方々は、いつでも御協力できる体制をつくっておりますのでというお話でした。また機会がありましたら、御紹介したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 最後に、先ほどから話が出ております海上保安庁との初の連携ということで、私も海が好きですので、大変楽しみにしておりまして、乗船してきました。乗船したんですが、動かないので、そこがちょっと残念だったかなと思うんですが、乗船して、子供たちも一緒にちょっと回って帰ってこられるような形で、でも、その中でお聞きしましたところ、やはり海上保安庁ですので、海から出たことがないと。川に入った。隅田川を上ってきたのは、これが初めての経験ですとおっしゃっていましたので、これは自慢していいかなと思いました。

 以上です。どうもありがとうございました。

○かみや委員長
 副委員長席にお戻りください。

 議題、防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること並びにコロナウイルス感染症等の対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○かみや委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○かみや委員長
 ありがとうございます。

 それでは、防災等安全対策特別委員会を閉会いたします。

(午後2時54分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ