ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の令和5年 区民文教委員会(9月8日)

令和5年 区民文教委員会(9月8日)

1.開会日時

令和5年9月8日(金)

午後1時30分 開会

午後3時51分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 塚田 秀伸

副委員長 渡部 恵子

委員 押田 まり子

委員 青木 かの

委員 墨谷 浩一

委員 小栗 智恵子

委員 上田 かずき

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(17人)

山本区長            

田中副区長           

平林教育長           

濱田区民部長          

早川区民生活課長        

平川地域振興課長        

森下文化・生涯学習課長     

鎌田スポーツ課長        

岩田商工観光課長        

竹内日本橋特別出張所長

生島教育委員会事務局次長

俣野庶務課長

鷲頭学務課長

岡地学校施設課長

小林指導室長

植木図書文化財課長

熊木教育センター所長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

坂和書記

後藤書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○塚田委員長
 ただいまから区民文教委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係でスポーツ課長、日本橋特別出張所長及び図書文化財課長が出席いたしますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いします。

○濱田区民部長

 1 区民施設の指定管理者の評価結果について(資料1)

 2 公益財団法人 中央区勤労者サービス公社の運営状況について(資料2)

 3 一般社団法人 中央区観光協会の運営状況について(資料3)

○生島教育委員会事務局次長

 4 令和5年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和4年度分)の結果に関する報告書について(資料4)

 5 幼稚園施策のさらなる充実について(資料5)

 6 特別支援学級の充実について(資料6)

 7 月島地域における児童数増加に伴う対応について(資料7)

 8 区立小中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償における介護補償の限度額の改定等について(資料8)

 9 令和6年度から使用する小学校教科書の採択について(資料9)

 10 区立図書館の指定管理者の評価結果について(資料10)

以上10件報告

○塚田委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、どうぞよろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時58分です。自由民主党40分、かがやき中央30分、公明党30分、区民クラブ30分、日本共産党30分、維新10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○押田委員
 それでは、一、二点質問させていただきます。

 まず、特別支援学級の充実についてということでございます。

 たまたまうちの会派が、昨日、都立の臨海青海特別支援学校、そして月島第二小学校特別支援学級に視察に行かせていただいて、勉強もさせていただいてまいりました。それで、いろいろな問題点も感じてきたんですけれども、まず両方で言えることは、そこを利用なさっている児童・生徒さんが増えてきているという現実でございました。青海に伺って、うちのHARUMI FLAGの名前が出てきて非常にびっくりしたんですが、HARUMI FLAGができることによって、あそこは都立で通学区域の範囲も広いんですけれども、子供さんたちにどのような変化が起きるか非常に注視しているという御意見でございました。ですから、両方とも、子供さんたちが増えることに対して問題意識を持っていらっしゃるんだなというのをしみじみ感じて帰ってきたわけでございます。範囲の広い特別支援学校のほうは、バスで登下校していらっしゃるんですが、一番遠い方は70分ぐらいかかって登校していらっしゃると。これは大変なことだなというふうに感じた次第でございます。

 たまたま本日、日本橋のほうにも特別支援学級を増やしてくださるというお話を伺いました。私どもの会派でも、先頃の一般質問におきまして、月島・京橋には特別支援学級があるのに、どうして日本橋はないんだろうか、何とか検討できないだろうかということも申し上げさせていただきまして、今日、こうして結果が出たことに対しては非常にうれしく思っておりますし、評価もしているところです。やはりこうした施設は、身近にあって、利用者が一番利用しやすい形を取ることが一番なのではないかと思います。これから先もきめ細やかな事業をしていっていただきたいと思いますけれども、これから先、お考えになっていらっしゃる方向性などがありましたら、お示しいただきたいというふうに思っております。

 次に、通学区域の見直しについてということでもございましたが、特別支援学級の中でも、通学区域の見直しというのも非常に出てきておりました。月島の中でもこうやって見直すよという資料も頂いております。児童も増えてきておりますので、ハードな部分で改築とか増築とか、そういうことだけではなかなか対応できない。また、まちの様子も変わってきているんだということも十分に理解して、月島地域だけではなくて、これから中央区全体にこの問題も広がっていくのかなというふうに考えております。

 今までできていた学区域がどうしてできたのか、さすがに古い私にもよく分からない。よくまちの方たちが、町会単位じゃないかとか、子供たちが同じように休めるように、お祭りの単位で考えているんじゃないかとか、いろいろなことを言うおじさん、おばさんもいらっしゃったんですが、どのようにしてこれが出来上がってきたのかはよく分からないんです。ただ、今でも、まちの方たちにとって、学校というのは依然として核なわけです。学校というものがあって、まちがあるような形を考えている方もいらっしゃって、例えば防災拠点であるとか、そういうことも、やはり学校を中心にということにもなっております。まちも変わる、生徒数も変わる。致し方ないことだなとは思いながらも、この事業を進めていらっしゃる上で、どういうことを考えて進めていらっしゃるのか。また、問題点がどういうところにあるのかということもお知らせをいただきたいと思います。

 取りあえず、その2問だけ、先によろしくお願いします。

○熊木教育センター所長
 特別支援学級の件でお答えをさせていただきます。

 昨日は、月島第二小学校の特別支援学級、陽だまり学級を見ていただき、ありがとうございました。

 その中でもちょっと質問が出たんですけれども、特別支援学校と特別支援学級では、お子さんにどのような違いがあるんですかという話がありました。例えば、1つ分かりやすい例で言いますと、知的にはちょっと遅れがあるけれども、他人との日常生活に使われる言葉を活用して会話はほぼ可能であるが、抽象的な概念を使った会話となると理解が困難な程度のお子さんが特別支援学級ということで、月島第二小学校の陽だまり学級で勉強しているという話をさせていただいたところでございます。

 今回は、日本橋地域にも特別支援学級をつくることによりまして、これまで日本橋地域のお子さんはタクシーを使って明石小学校まで通うという現状がございましたが、それを何とか改善しようということで、保護者と一緒だとしても、自分の力で歩いていけるような地域に1つの学級をということで、動きをさせていただいているところでございます。

 今も、これからも変わらない視点ですけれども、子供たち一人一人の状況がやはり違います。特別支援学級に通っているお子さんの中にも、通常の学級と交流をしながら、例えば、図工の時間は一緒に作業できるよとか、音楽の時間は一緒に合奏できるよとか、また、教科によっては、その特性に合わせて、交流及び共同学習という言い方をしていますけれども、通常の学級との交流をどのように進めていくかということは、今後も課題として、また善処していきたいと考えております。ただ、これは進めればいいというわけではございませんで、中には通常の学級に行くことに不安を感じるお子さんもいらっしゃるんです。その場合は特別支援学級の中で、少人数の中で指導することが適切なお子さんもいらっしゃいます。お一人お一人のお子さんに寄り添って、最適な指導を今後も継続していくつもりでございます。

 私からは以上です。

○鷲頭学務課長
 私からは、通学区域について答弁申し上げます。

 まず、通学区域の成り立ちという部分で申しますと、委員からも御指摘がございましたように、資料7別紙にもございますとおり、現状、特に月島地域におきましては、非常に複雑な通学区域の設定がなされているところでございます。また、こちらについては、我々もその経緯部分について調べてみたところでございますが、いかんせん佃島小学校の移転等の時期にこうした変更がなされたものと考えられるんですけれども、ちょうど昭和の終わりから平成にかけてのタイミングで、こうした形になっており、何分30年以上前ということで、なかなか正確な由来というのは分かりかねるところです。

 個人的な見解で申しますと、佃島小学校と月島第三小学校からちょうど等距離半径を描いて、円弧を描くような形で通学区域の設定がなされているのかなということが考えられるところでございます。この部分については、先ほど委員からもお話がございましたように、町会等の区分を、ある意味、横断するような形で設定がされておりますことから、まず距離の部分というのが1つ考えられるところかと考えているところでございます。

 また、今後、そうしたことを踏まえまして、先ほど委員からもお話がございましたように、私どもも学校は地域コミュニティの重要な核の一つであるという認識でおります。その観点で申しますと、今回、こうした通学区域の変更を行いましたことによりまして、基本的に、月島地域は町丁目別で通学区域が整理されることになります。これによりまして、例えば佃島小学校で申しますと、佃地区全域が佃島小学校の通学区域となりますとともに、月島一丁目ということで、月島一之部西町会全域が佃島小学校の区域に入っています。結果で申しますと、月島二之部町会が清澄通りで東西で分かれるほかは、全て町会単位で通学区域が設定されることになります。

 この考え方につきまして、京橋地域、日本橋地域においては、特に町会部分の区割りを重視しているというのは、私も前職の地域振興課のときを含めて、見ていたところでございます。それに月島地域も近いような形で通学区域の変更がなされるものであると考えていますし、皆様方にとっても、とても分かりやすい通学区域とすることができたのではないのかなと考えるところでございます。また、こういった観点を含めて考えますと、先ほども申し上げました、学校は地域コミュニティの重要な核の一つであるという考え方自体は、今後も継承されるものと考えておりますので、その点で鑑みますと、こうした通学区域と町会等の区域の一致というのは、地域コミュニティの強化という観点でも大きな意味合いを持つのではないかと考えているところでございます。

 また、その部分で申しますと、こうした通学区域変更によります課題等のお話もいただいたところでございますが、人口増ということもさることながら、特に令和4年度と令和5年度を比較した際に、地元の小学校に進学する子供の就学率自体がこれまでよりも高まっているような傾向がございます。つまり、これまでは特認校制度を利用して区内の他の学校に行っていたり、もしくは私立小学校に進学されていた方の数が減りまして、地元の学校に通われる方が多くなった。これが特に月島第一小学校では顕著に現れておりますことから、今般、こうした通学区域の変更に伴いまして、月島第一小学校に入ってくる子供たち自体を、ある意味、ダウンサイジングするような形の変更を加えていこうというものでございます。こうした課題については、私どもも、また今後の状況等を注視して取り組んでまいりたいと存じます。

 以上でございます。

○押田委員
 ありがとうございました。

 まず、特別支援学級のほうから申し上げますと、今お話があったように、個々に皆さんは違う。しかし、学校のほうは中度から重度の方が多かったんです。ですから、全く学級とは違う形があろうと思います。しかし、昔でいいますと、そういう学級に入れることすら、御家庭で嫌だとおっしゃる方がすごく多かった。今とは随分違うんだなと思っています。私なども、随分昔ですが、学生で、実習に行った頃に、やはり一日も早い訓練がそのお子さんの将来のために何より大事だというのをしみじみ学んでまいりました。ですから、こういう事業を充実させて、御家庭にも御理解をいただいて、そういう訓練の必要な子供さんたちを一人でも多く、そういうところできちんとした生活をさせてあげて、社会に復帰ができるような形をこれからも充実させていっていただきたい。それには、やはり一番身近なところ、今、日本橋にできたことに本当にほっとしているんですが、身近なところで、そういう学級をこれからもできれば増やしていっていただきたい。費用対効果ではなくて、ある意味では福祉も入っているような事業の一つでございますから、充実させていっていただきたいというふうに思っています。

 それから、通学区域の地域割りについてです。

 地域振興課にいらしたから、本当にまちの状況をよく御存じだと思うんですが、まちにとって、学校はすごく大事なんです。学校を中心に築き上げてきたコミュニティというのがありまして、これが急に変わったりすると、まちだけではなくて、子供さんたちもいろいろ戸惑う面もあると思うんです。ですから、本当に慎重に、そして皆さんの意見も聞きながらやっていただきたい事業だと思います。まちの変化によって致し方ないとは思っていますけれども、やる上には、かなり慎重にやっていただきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。

 もう一つだけ、先ほど頂いた資料の中に評価の冊子がございましたよね。この中を見せていただいて、私は前から不登校のことについて、ずっと申し上げてきているんですけれども、本当に御苦労だと思います。一人一人みんな違う。ケースも違う。そして、対応も違う。病気でいいますと、私たちがもし病気にかかったときに、原因が分からないと治療法も絶対に分からないというのと同じように、不登校の場合、原因を考えるというのはとても大変なことだということは理解をいたしております。

 家庭と一緒になって御努力をしていただくのも分かりますけれども、例えば小学生ですと、小学校を終わって、そしてまた区立の中学に行けば、そこで継続して長い期間で不登校に対する対応もできるんですが、今、中学生が増えていますよね。中学生は3年たつと中学を卒業してしまうんですが、その後、例えば教育委員会はそんなことは思っていらっしゃらないでしょうが、中学を出て自分たちの手が離れてしまって、その後どうするかということも、やはり考えていかなければいけないと思うんです。その辺を含めて、増えてきている中学生の不登校のその後について、中央区の教育委員会はどのように考えていらっしゃるか伺わせていただきたいと思います。

○熊木教育センター所長
 今、御指摘のありました不登校に関することですけれども、不登校のお子さんが増えていることは間違いございません。教育センターとすれば、もちろん小学生も中学生も丁寧に一人一人対応して、学校と共に対応しているところでございます。

 中学校を卒業した後はどうなるんですかという御質問ですが、例えば教育相談につきましては、18歳まで継続をしております。ですから、不登校を要因として相談をされているお子さんにつきましては、小学校、中学校、高校生の世代までフォローできるような状況を取っております。また、中学校3年生を終わるときには、進路について、各中学校から、このお子さんはどこに進学しましたということをきちんと報告いただくんですが、ここのところ、不登校と言われているお子さんも全員、4月の段階では進学、またはどちらかの学校等に所属しているということを確認しておりますので、そこまでは明確に進めているところでございます。

 私からは以上です。

○押田委員
 ありがとうございました。

 本当に、これは特効薬みたいなものがないので、すごく大変な問題だというふうに思っています。ただ、小学生より中学生が増えてきたということに非常に危機感を感じておりまして、教育相談などもやっていらっしゃるということはよかったし、結果を見ましても、去年より11人ぐらい増えたけれども、復帰した子も3人増えたとか、いろいろいい状況が出ているので、安心はしているんですが、その後の生活、例えば高校を出て社会人になっても、30代、40代でひきこもりになってしまったとか、今、社会現象の中でいろいろございます。

 ですから、できる限り小学校、中学校、高校と教育相談をしながら、社会的に適応できる子供さんになっていただくように、これも御努力をお願いするしかないし、まちでも見守っていくようになると思います。大変な作業だと思いますが、ひときわの御努力をお願い申し上げたい。引き続き、不登校については、私も見守らせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

○青木委員
 それでは、私からも質問させていただきます。理事者報告の中からは、3番、4番、5番、そして7番の4点について質問させていただきます。

 まず、ミス中央の選出中止についてということで、これは、頂きました運営状況についてという冊子の中の3ページになります。令和5年度以降「中央区観光大使・ミス中央」の選出は行わず、今後の観光情報についてはSNSを活用し、中央区観光協会特派員や中央区観光情報センターと連携しながら発信していくと。今、ネットの時代でもありますので、確かに、様々な発信の方法はありますが、調べましたところ、観光大使・ミス中央は1982年に始まっておりますので、40年近くたつということで、歴史もあります。いろいろな方が観光大使を務めてくださったわけです。

 ここにあり方検討会を開いたということも書いてありますが、調べましたところ、中央区のホームページの中には、正式にミス中央は中止しますというようなことを見つけることはできませんでした。「中央区観光協会ニュース」という冊子ですけれども、ここの中に、「この先の社会状況の変化も見据え、「中央区観光大使・ミス中央選考会あり方検討会」および「中央区観光大使事業企画委員会」にて現状や課題、方向性などについてさまざまな視点から検討した結果」と。コロナだから選考できなかったですとか、逆に、選ばれてもコロナの影響で活躍する場がなかったということは大変理解いたします。結果的に、最後に選ばれた方々が3年ぐらい担当なさっているんですよね。第38代の方が最後で、続投なさったけれども、あまりコロナの影響で活躍する場もないまま終わってしまったと。この点について、一応選考は中止ということですけれども、その内容については、これで分かりました。

 ここの中に、今の社会状況の変化も見据えというのは、多分ミス中央というところに引っかかりがあるんだと思いますが、逆に言えば、年齢制限なし、年配の方でも、やりたい方は応募できる、それから男性でももちろん、性別は問わない、それから国籍も問わないというような新しい形での、まさに観光大使、アンバサダーという形で活躍できるのではないか。特に、中央区はいろいろな場所がありますので、今、ミス中央あるいは観光大使をここで切ってしまうことは、とてももったいない気がいたします。ですので、これまでの、ここには現れていない選考の苦労などもあるかもしれませんので、それを含めまして、今後の方針についてお聞かせください。

○岩田商工観光課長
 観光大使・ミス中央の選考についての御質問でございます。

 委員におっしゃっていただいたとおりで、コロナ禍においてミス中央の選考ができなかったというところもあります。そういった中ではありますが、ジェンダー平等というような視点もありまして、ミス中央という、女性を観光大使として選んでいくというのはどうかというのが観光協会の中にもお考えとしてあった。そして、協賛をしていただいている企業の方々にとりましても、やはりジェンダー平等の観点からいくと、ミス中央というのは望ましくないのではないかというようなお考えも寄せられたというような話を聞いてございます。そういったところから、令和4年度にミス中央のあり方検討会を設置して検討してきた中で、ミス中央の選考は今後行わないということで決定をしたということで聞いております。

 そして、では観光大使に関してはどうなのかということで、観光大使の事業企画委員会を設置して、今度は観光大使をどう位置づけていくかということを考えていったというふうな流れでございます。その企画委員会におきましては、今、観光協会の特派員、観光検定の上位得点者の中で御希望いただいている方々の中で、観光特派員ということで毎日のように情報を発信していただいている方々が既にいらっしゃるということで、その方々が既にいらっしゃるということであれば、そういった方々をしっかりとサポート、支援をして、SNS等、ブログ等でも発信をしていただいて、中央区の魅力をどんどん国内外へ発信していっていただきたいというような形になりましたので、観光大使というところではなく、観光特派員を今度はしっかりとやっていくというところが1つでございます。

 さらに、ミス中央の選出を行わない分、観光協会のほうで専門のPRの業者を選定させていただいて、その業者の下で観光特派員の育成ですとか、そういったところ、あとは国内外ということで、国外の皆様に向けて、英語、中国語でしっかりと中央区の魅力を、その業者にお任せをして発信していくというところ、そして、本区の観光協会のホームページですとか、各種SNSのアクセスの状況とかの分析を業者にお任せして、業者からの情報のフィードバックをいただきながら、さらにそれを生かして中央区の観光に生かしていくというような形で進めてございます。

 ですので、今、委員におっしゃっていただいたアンバサダーですとか、年齢とか性別とか、そういったところに関しましては、観光特派員の皆様は比較的お若い方から御年配の方までいらっしゃいますけれども、そういった方々がしっかりと中央区のアピールをしてくださっているということで、今度は特派員の方々をしっかりと支援、サポートしていくというような形で考えているということでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ここまでの状況、それから今後の方針についても大変よく分かりました。

 特派員の方は、難しい検定に皆さん満点近くで合格なさっていますので、情報豊富ですし、発信なさっているブログなども大変読みがいのあるものですが、それとは別に、今だからこそリアルというもの、リアルなイベントがコロナを終えてどんどん復活しております。そこで、中央区の魅力を発信していく。なぜ私がここにこだわるかといいますと、中央区民にそういう魅力的な方、可能性を秘めた方がたくさんいらっしゃる。可能性のある方がたくさんいらっしゃる中で、一つの機会をなくしてしまうというのはもったいないという思いから、やはりリアルの場での観光大使、アンバサダー、これは私はしつこく要望していきたいと思います。

 それでは、次の質問です。

 教育に関する報告書ということで、いつもこの時期に出てまいります。教育に関しては、この1冊を読むと大変納得するところも多い。勉強になります。

 まず、最初にお聞きしたいんですが、一番最後に、専門の方ということで大学教授の方がコメントを書いてくださる、評価してくださるということで、ここも特に集約されています。今までいつも2名だったんですが、今回、坂野教授お一人になったというのは何か理由があるのかというのが1つです。

 それから、中身に入りますが、15ページです。オリパラ教育、学校・幼稚園2020レガシーということで、一校一国運動の今後の方針、いよいよオリンピックも終わって、だんだん盛り下がっていく中で、いかに一校一国運動を続けていくかというのが2点目。

 それから、先ほどのミス中央と重なる部分もあるんですが、サザランドの件です。海外体験、海外中学生の受入れと、中央区からは中央区内の中学生を出していくという、これも大変いい制度だった。サザランド市とは姉妹都市になっています。こちらは平成元年に始まっておりますので、34年の歴史があるということです。やはりこちらも、きっかけは、令和2年度からですが、コロナにより中止という状況になっている。今年も中止のまま。休止か中止かは分かりませんが、今年も出されていないということです。この点について、あくまでも休止で、いい状況に、そのときが来れば。また再開できるのか、別の形で再開できるのか。

 この3点を教えてください。

○俣野庶務課長
 私からは、点検評価の学識経験者の件でございます。

 例年、学識経験者ということで2名お願いをしておりまして、本年度につきましても、当初は2名を教育委員会の議決に基づきまして、お願いをしていたところでございますが、1名の方から体調不良により辞退の申出がございました。本来ですと後任の方を任命するところではございますけれども、時間的な制約がございまして、致し方なく欠員のまま、本年度についてはやらせていただきたいというふうに思っております。また、次年度以降につきましては、新たな学識経験者の方を私どものほうで選定させていただきまして、お願いできればと、現在、考えているところでございます。

 以上でございます。

○小林指導室長
 私からは、学校・幼稚園2020レガシーの教育の取組についてお答えをいたします。

 オリンピック・パラリンピック教育の後に、各学校では一校一国運動を選択したところもあるんですけれども、オリンピック・パラリンピック学習であるとか、ハートフルスポーツとか、体力向上とか、そういったところを学校で選択しているところでございます。そうした中、一校一国運動は、その部分でいうと国を決めてというところもあると思うんですけれども、私たちが大事にしているのは、いろいろな文化に触れていくということで、学校によっては一国だけではなくて、いろいろな国の文化を学んでいこうというような形で、そこをアレンジしながら進めているところもございます。

 そうした中で、先ほど質問がありましたサザランドの件ですけれども、正確には休止というような状況になっています。今、相手の受入れ先が難しいというところで、今年度も、また秋から調整に入って、次年度に向けて実施の方向で検討を進めておりますけれども、受入れ側がどうかというようなところになっているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 よかったです。休止ということで、ぜひまた再開できるよう、よろしくお願いいたします。これは大変いい経験になる事業です。

 それから、今回、1名書いてくださいました坂野教授がいろいろ書かれている中で、今、問題にというか、よく出てくるプレディプラスの件についても書いていらっしゃいます。「今後、学童クラブが学校内へ整備されるとのことであり、児童の属性によらない一体的な指導や見守り体制の中で、子どもたちが心健やかに安全で安心して過ごせる環境の整備を望む」と。まさに、ここだと思うんです。小さいところでは、いろいろな変化とか、プレディはここがいいけれども、学童はここがいいけれども、学童はここが駄目で、プレディはと、いろいろ違いはありますが、やはり最初に目指したものは一体的にというところだと思います。まさに、そこを坂野教授が書いてくださっているということで、今後、プレディプラスになりますと福祉保健部の管轄になるということで、この委員会では質問できなくなりますので、2点だけ確認です。

 プレディは、最近、散々言われているんですが、プレディ事業として人気の高い学習指導というものがあります。つまり、学校にいる間に宿題を済ませることができる。これは、学習補助員だったり、ボランティアのおじちゃん、おばちゃん、若い学生さんが教えてくださったりということもあるかと思いますが、この学習指導は残していただけるのかということです。

 2番目に、これから学校としては、場所の提供をするだけであるとなると、逆に、前回の委員会のときに資料を頂きました、プレディプラスでどこが使えるかといいますと、明確にプレディルームと図書室と体育館と書いてあります。最終的に各校長の裁量と言われてしまうと、使えないところが出てくる不安が残ります。ぜひ教育委員会に今確認したいんですが、プレディプラスで図書室と体育館あるいは多目的室なども使えるようでしたら、使えるということをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

○俣野庶務課長
 プレディプラスでございます。

 現在のプレディということで、学習支援について御紹介いただきました。各プレディにおきましては、月15日、ボランティアの方ですとか、専門の指導員が子供の宿題を主に見守りながらやっていくというような事業でございまして、大変評判のいい事業でございます。学校にいる間に宿題をすることによりまして、自宅に帰って、そういったことがなくなりますので、保護者と憩いの時間が多く取れるということで、非常に評判がいいものでございます。

 こういったものにつきましては、現在の学童クラブにはない事業でございますので、そのあたりにつきましては、今後、プレディプラス、一体的な運営の中でどのようにしていくかにつきましては、現在、検討を進めているところでございますし、福祉保健部とも情報交換をしながら、どうあるべきなのかについては、引き続き議論を深めたいと考えているところでございます。

 それから、2点目でございますが、活動場所でございます。

 委員から御紹介がありましたように、プレディルームを中心に、図書室、体育館、多目的ルームが活動場所となっているところでございます。何度か御紹介しておりますけれども、学校自体は様々な団体、地域活動をされている方が使用するということで、様々な会議、それからスポーツ団体ですとか、夜間にはスポーツ課が使用したりですとか、学校にとどまらず、様々な利用形態がなされているというのが中央区の学校の特色でございます。そうした中で、非常に限られた時間あるいはスペースということでございますけれども、私どもはそういったところは重々承知しておりまして、学校長も様々な工夫の中でやりくりをしながら、そういった方々にスペースを提供しているわけでございます。

 それはそれとして理解できるものの、やはり子供たちが活動できるスペースは、より拡充されるべきであろうというようなことから、私どものほうは教育長から各学校長に対しまして、この間、より一層の学校スペースの拡充を求めてまいっているところでございます。私ども課長たちも各学校に赴きながら、学校長とディスカッションしながら、よりよい子供の活動場所のありようについて議論をし、さらに工夫ができないかというようなところ、さらには、例えば図工室ですとか、理科室ですとか、多少危険なものがあったり、子供たちの作品があるような場所につきましては、学校側も提供することに少しちゅうちょしたりとかいう部分もございますので、どういった安全対策を施せば、そういった部分につきましてもクリアできるのかというような観点から議論を進めております。

 教育委員会として、可能な限り協力できるように、区としては絶対失敗のできない事業だと考えてございますので、今後とも福祉保健部とさらに協議を進め、教育委員会といたしましては、さらに学校長とも議論を深めながら対応してまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございます。今、2点お聞きいたしまして、学習支援の部分と、できるだけ活動場所を広げるということ、パーフェクトに近い回答をいただきました。これは議事録にも載りますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。

 次に、幼稚園支援のさらなる充実についてということで、具体的には幼稚園の預かり保育ということになります。これが現在の3園から13園に広がるということは、保護者の方の多様性ということから考えても、ぜひ進めていただきたいと思うんですが、これも確認しておきます。幼稚園における預かり保育の条件です。どういう方が申込みできるかというところをお願いいたします。

○鷲頭学務課長
 幼稚園における預かり保育を御利用いただく方の条件ということでございますけれども、こちらについては、就労ですとか、通院、介護、そのほか一時的に突発的な事由によりまして、通常の教育時間終了時に子供を引取りに行くことができない方に対しまして、御利用いただけるというような形で予定しているものでございます。ですので、今、各園、全3園ございますけれども、その中で運用している部分で申しますと、定員30人のうち、月当たりで利用できる登録利用が24人いまして、一時利用が6名おります。こうした数の中で、皆さんもそれぞれの御事情で御利用いただいているところでございますが、多い事由として申しますと、就労事由が多いというのは我々も認識しているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 幼稚園の預かり保育ができたときに、私はいい制度ができたと思った理由の一つが、育児から、育児も楽しいんですが、リフレッシュできる。そして、その理由を問わないということです。つまり、自分が英会話の勉強に行こうですとか、美容院に行こうとか、自分のリフレッシュ、理由を問わないというところが、この制度のすばらしいところだと思うんです。今、その点についてはあまり強く出てきませんでしたが、そういう捉え方で今後もよろしいですね。これが全園に広がっても利用できる。お願いします。

○鷲頭学務課長
 ただいま委員が御指摘されましたように、そういった意味で申しますと、どういった御事情であれ、とにかく教育時間終了時以降に子供を引き取ることができないような事由ということで私は先ほど申し上げましたけれども、そうしたことでありましたら、預かり保育を利用していただくことは可能でございます。

 ただ、利用できる枠としまして、定員30人のうちの24人は、1か月の利用がいつでもできる方々、登録利用ということになっております。今後はそうした部分の枠をなくしまして、より多くの方に利用できるよう、全て一時利用という形で進めていくということで行っていくものでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 確認ですが、内容は、つまり、申請するときに理由を書く必要はないということですよね。

○鷲頭学務課長
 今後ということで申しますと、今、どういった形での申込みスタイルにするかは事業者とも調整していますが、基本的には、インターネットで日付指定してお申込みいただきますので、理由を特に問うところは求めてはいないところです。ただ、私どもとしましては、これは個人的見解もございますけれども、どういった御事情で使われるのかを把握したいという考えはございますので、そことの折り合いをどういうふうにしていくか、それを事業者とも調整しているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 分かりました。インターネットで申し込むときに書く必要はないということです。別にリフレッシュというのは全然悪いことではないんです。ぜひ自由に使っていただきたい。これも議事録に残しておきたいと思います。

 それでは、理事者報告としては最後の問題で、月島地域における児童数増加に伴う対応についてということで、これは教育委員会から答弁をしていただく必要はありません。といいますのは、これを見たときに、私は愕然としました。というのは、こうなることが分かっていたからです。今、月島三丁目は半分以上が白い壁に囲まれて、再開発が北と南で同時に行われている。これまでの状況を見てきますと、子育て中の30代、40代の方が多く入っていらっしゃる。子供の数が増えるというのは、もうその時点で分かっていたわけです。教育委員会の皆さんは本当に大変だと思います。子供たちをどうするか。35人以下学級という国の施策も出てきました。ですので、これは、まちづくりの失敗であるという点から、決算特別委員会のほうで取り上げたいと思います。すみません。ということです。別の委員会になりますが、まちづくりという観点から質問したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○墨谷委員
 公明党、墨谷浩一です。質問をしてまいりたいと思います。

 まず初めに資料4から、次に資料10という形で質問を進めさせていただきたいと思っております。

 まず、資料4の令和5年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価(令和4年度分)の結果に関する報告書の中から、質問を何点かさせていただきます。さきの委員からも質問がございましたが、違う視点、また違う項目で私も質問をさせていただきたいというふうに思っております。

 資料4の報告書の32ページの中に、不登校対策の報告がございます。私も保護者の方から不登校の御相談をいただくことがございますが、本当に年々、不登校に対する取組が充実しているというふうに感じております。教育委員会をはじめ、教職員の皆様のおかげではないか、そういった視点で質問していきたいというふうに思っております。特に、質問をいただくときには、お子さんの不登校に伴って、勉強の遅れが心配だ、そういった視点が多いかなというふうに私は感じました。この中で、夏休み明けになりますと、やはり不登校が増えるというのが年々出ているかなというふうに思っております。夏休み明けの不登校の現状など、分かりましたら教えていただきたいというふうに思います。1点目です。

 2点目についてですけれども、32ページに、対策の中で不登校の未然防止・早期発見・早期対応の取組ということで、未然防止に力を入れていらっしゃることについても、すごい取組ではないかなというふうに感じております。また、ここの中で、今後は学習意欲や友達関係等、一人一人の学校生活への意欲をアセスメントする取組を進めていく、そのように記載されております。この辺について、今後どのように取り組んでいかれるのか教えていただきたいと思います。

 最後の3点目でございます。不登校の教育機会の確保等ということで、家庭から出るための居場所づくり、私も過去に一般質問でさせていただいたこともありますけれども、やはり居場所づくりも必要かなというふうに思っております。本区として想定されている居場所づくり、分かりましたら教えていただきたいと思います。

 以上3点よろしくお願いいたします。

○熊木教育センター所長
 不登校につきましては、先ほどから申し上げているとおり、確かに不登校の子供たちの数が増えている現状がございます。今、御質問いただきました中で、勉強が遅れているという話がございました。確かに、学校をお休みすることと勉強が遅れることは、必ず因果関係があるものと捉えております。当然、学校に復帰するためにも、勉強、学習に少し力を入れて、勉強が分かるようなってから学校に行きやすくなるものと考えております。

 夏休み明けの状況でございますが、お休みの状況自体は、9月1日の時点で各学校から報告をいただいておりますが、9月1日の時点では、今年のカレンダーは金曜日が9月1日だったこともあり、事故欠、家庭の都合により欠席されている方が区内全域で多くて、9月1日の統計としましては、例年よりも少し多くなっております。中には、お出かけしているとか、旅行に行っている方もいらっしゃったみたいで、その辺で、今年の9月1日は、例年よりもちょっとお休みの方が多くなっております。今後は毎月毎月、月例報告をいただきますので、10月には9月末の状況が分かってくるという状況で動いております。例年ですが、やはり学期を追うごと、月を追うごとに、不登校のお子さんは増えてきますので、そちらも具体的に一人一人対応しているところでございます。

 続いて、未然防止のアセスメントの話があったかと思いますが、hyper-QUという学級満足度調査というものをさせていただいております。学級の満足度について、子供たちが学級の中で周りの子から認められているか、また、ちょっと阻害されているかなどというようなアンケート調査です。そのアンケート調査を年間2回実施しております。その中で、子供たちが表の中で、例えばすぐ支援しなければいけないということが分かるようになっていたり、また、この子は先生が見たら良好に見えるんだけれども、なぜ皆さんと同じ枠に入っていないのだろうという気づきを与えるような調査になっております。そのあたりが未然防止、これは不登校に限らず、いじめなどにも関わるんですけれども、子供たちが楽しく明るく学校に行けているかというものを見る調査となっております。

 続いて、居場所づくりについてでございます。

 適応教室わくわく21が教育センターにありますけれども、この後、9月25日からは4階から6階のほうに移ります。6階のほうでは、適応教室の場所を少し拡充しております。居場所として、子供たちが集団で活動できるような場所、また、個別で学習などに取り組めるような場所、また、ネットで家庭にいながらつながれる場所ということで、教育センター6階のわくわくの部分につきましては、拡充を図っているところでございます。

 私からは以上です。

○墨谷委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。想定している居場所というのは出たんですかね。出ましたっけね。後でまた御答弁いただければと思います。ありがとうございます。

 今、不登校の未然防止ということで、hyper-QUアンケートをされている。年2回の中で不登校の未然防止、そして早期発見・早期対応のお取組を強化しているというようなお話をいただきました。

 また、夏休み明けの現状としては、例年は不登校が多くなるというところで、現時点ではちゃんとしたデータがないというようなお話かなというふうに思っております。また、状況を注視していただけたらというふうに思ってございます。

 不登校について、10年以上前からすると相当進んでいるというか、お一人お一人に合わせた、また、今もお話がありましたけれども、タブレットも使って勉強ができる、そういった取組もすごく安心しております。一人一人に合わせる取組というのは、本当に大切だと思いますので、またよろしくお願いします。

 1点お願いします。

○熊木教育センター所長
 先ほどの3つ目の居場所づくりについてで、ちょっと補足をさせてください。

 今、教育委員会が実施している適応教室わくわく21について説明させていただきましたが、学校のほうでも努力をしております。学校のほうでは、教室で授業を受けることはちょっと難しいけれども、個人的に学校に行って過ごすことができるよというお子さんもいらっしゃいます。例えば、従前の言葉で言ったら保健室登校とかいうようなことが昔からあったかと思いますけれども、そういったお子さんが、学校の中の教室ではない別の部屋、別室で過ごせるような場所を確保して、子供たちが教室に行きやすくなったり、また、学校に来やすくなったりという工夫を考えているところでございます。

 私からは以上です。

○墨谷委員
 それぞれありがとうございます。居場所はすごく大切なことではないかなというふうに私も認識しております。

 続きまして、資料10の区立図書館の指定管理者の評価結果についての中から質問をさせていただきたいと思います。

 別紙2の中で、サービスの提供がございまして、京橋図書館については、まだ1年たっていないということかなというふうに思いますけれども、反響がすごいかなというふうに思っております。いろいろな方から聞くと、勉強もしやすいと。私は月島図書館に行くことが多いのですが、月島地域ですと、新聞を広げていたりとか、そういった方がいると勉強しにくいけれども、京橋図書館は時間帯によるのかもしれないですが、すごく勉強がしやすくなったみたいな、また、Wi-Fiもよくつながるのではないかとか、そのようないいお話もいただいております。すごく期待できるかなというふうに思っております。

 レファレンスの取組について、どういうふうに充実しているのか。まず1点、レファレンスのお取組について、どういったところを注視しているかとか教えていただきたいと思います。

 2点目に、電子書籍です。利用実績、収支の改善の場所に書いてございますが、電子書籍貸出サービスの開始ということで、こちらは図書館に行かなくても本を閲覧できるサービスで、特にコロナ禍の中で始まったのかなというふうに思っております。そういった意味では、2点目、電子書籍のサービスの取組について、現状と今後について教えていただきたいと思います。

○植木図書文化財課長
 初めに、レファレンスについてでございます。

 当然、指定管理者になりましての人的な充実自体は、引き続き図っているところが大きいですけれども、特に大きなところとしまして、地域資料室が京橋図書館、本の森ちゅうおうにあります。こちらについて、ちょっと従前と体制を変えた中で、毎月のレファレンス、特に歴史関係のものについては、いろいろな専門的なニーズの下に、かなり細かい御質問等があるんですけれども、そういったものについては、特に併設されている郷土資料館のほうに専門の職員、学芸関係の歴史の専門の職員がいるんですが、そういった職員の下で指導や研修を毎月しまして、質問があったものについても内容をまとめまして公表しながら、毎回、レファレンスの職員を対象に勉強を図っているというところです。私もそちらの研修を見せていただいたんですけれども、かなり充実というか、実際にレファレンスをされている方々も、かなり意欲が高く勉強しているようなところが見られております。こういった中で、今後、内部研修を含めて、さらにレファレンスの充実を図っていくものと考えるところでございます。

 それから、電子書籍についてです。

 こちらにつきましては、点検・評価の報告書65ページの中に、これは令和4年度末になりますけれども、コンテンツ数や貸出数について実績が書かれております。このときでコンテンツは1万超で、貸出数については4,250点となっております。

 電子書籍については、やはり一定の方のニーズもありますし、図書館にわざわざ行かなくてもいいということはかなりの利点であると。特に、利用される方については、そのように考えているところかと思いますので、コンテンツにつきましては、引き続きの増を図っていくとともに、電子書籍の貸出しを始めたこと自体があまり知られていないというか、時々そういうお問合せもいただいているようですので、こちらについての周知も図っていきたいと考えているところです。

 以上です。

○墨谷委員
 それぞれありがとうございます。

 まず、レファレンスについて強化しているというようなお話で、個々にいろいろ、皆さんの要望は違うと思うので、なかなか言いづらい部分はあるのかもしれません。私がいろいろな方からお話をいただくと、本をいろいろと調べていただいて、今、本が日本橋のほうの図書館にあるので、調べて連絡していただいたとか、そういう細かく対応していただいている取組があるのかなというふうにすごく感じました。一生懸命やっていただいているのかなという感じで、今ここにありませんという感じで止まらないで、その先にいっていただいている、そういう対応もしていただいているのかなというふうに感じました。

 また、評価結果の中の電子書籍の貸出サービスの開始でございますが、今、1万余の書籍、また、今後の取組としてコンテンツを拡大していきたい、またPRもしていきたいというようなお話がありました。しっかりと皆さんに知っていただくことも大切だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 1点だけお話ししたかったんですけれども、勉強している方が、留学をしたいということで本を探していたら、留学する国々の本があったということで、すごく感動して連絡をいただきまして、すごいというふうに言っていました。そういった意味で、学生さんが勉強する場所だと思いますし、そういったニーズを捉えていらっしゃるのかなというふうに思いました。時代時代で本の内容も変わってくると思いますので、また、その辺も含めて、リニューアルなどもしながら、皆さんの目に入るような形で、区民の、また地域の図書館に来る皆さんの、そういった充実度の向上をまたお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございます。

○塚田委員長
 質疑の途中でございますが、ここで休憩を挟みたいと思います。午後3時5分再開となりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 一旦休憩いたします。

(午後2時56分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○塚田委員長
 それでは、休憩前に引き続き区民文教委員会を再開いたします。

 次に質問のある方。

○小栗委員
 それでは、理事者報告に対する質問をさせていただきます。

 最初に、資料5についてです。

 幼稚園施策のさらなる充実ということで、弁当給食の開始と預かり保育を全園で実施するということを主な内容として、報告いただきました。弁当給食については、前の委員会でも質問させていただきましたが、前から、幼稚園でもぜひ給食をやってほしいと。小学校と併設している幼稚園も多いので、一緒にできないだろうかというような声とか、いろいろ以前からそういう声もありましたし、近隣の保育園で調理したものを運べないかとか、いろいろな声もあったんですけれども、今回、検討の上、弁当給食という形で業務委託方式で始めるという内容となっています。

 そこで、希望者全員無料でやるということですけれども、業務委託方式、具体的にはどういう形で、どういうお弁当を、全園一遍にどこかの業者に頼んでやるというような形なのか、その辺の具体的にどういうふうに提供する予定になっているのかという点を確認させていただきたいと思います。

 2つ目の預かり保育については、業務委託方式で全幼稚園で始めるということで、これも大変希望の多かった事業でもありますし、せっかく一時利用が空いているのに利用できないというので、もっと利用しやすいようにしてほしいという声も、前から私たちのところにも要望として届いていました。そういう意味でも、全体を一時利用として枠を広げていくということで、大きな前進だというふうに私は思っております。

 これは料金が400円ということですが、今、保育園も幼稚園も無償化という方向で、保育料なども社会全体、地域全体で支えていくという意味で無償化が進んでいる中で、なぜわざわざ400円にするのかなというふうに思っているんですけれども、その辺の考え方についてお示しいただきたいと思います。

○鷲頭学務課長
 初めに、弁当給食の、いわゆるスキームといった観点でございます。

 基本的には、事業者に対してこの業務委託をかける中で、私どもとしましては、できれば1つの事業者で全幼稚園に対応できるような形が望ましいと考えておりますけれども、資料に記載のございますとおり、保護者が指定期間中にインターネットで申込みをする、基本的には前月に申込みということで考えているところでございますが、それに基づいて注文を受け付けまして、当日、指定された園に指定された数量を配布するという形でございます。それを各園におきまして、子供たちの名前を含めて、園の幼稚園教諭が確認をしまして、配布をするということで行うものでございます。

 金額の部分も触れられましたが、今回、私ども幼稚園の設置者としての考え方で提供する、弁当給食ではありますが、あくまでも給食としての位置づけで考えておりますので、御利用いただく方々については、設置者が給食を無償で提供するという考え方については、小学校、中学校と何ら変わる部分ではございませんので、そうした観点でこちらの事業は取り組むものでございます。

 次に、預かり保育についてですが、なぜ有料なのかといったようなお話でございます。

 幼児教育・保育の無償化につきましては、幼稚園でいえば幼稚園のベースとなる金額、保育園については保育料ということでございますけれども、この部分が無償化されるものであって、預かり保育につきましては、あくまでも幼稚園における幼稚園教育の時間が終わった後のオプションとしての部分になりますので、現状と同様の金額を頂くということで考えているものでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 できれば全園1つの事業者でというお話もありましたけれども、昨日のニュースだと、いろいろなところに給食サービスをしていたところがいきなり破産の登録みたいなことで、いろいろなところが一遍に困っているというようなニュースも流れています。そんなことはまれなことだと思いますけれども、きちんと子供に合ったお弁当がちゃんと提供されるような仕組みをぜひ進めていただきたいというふうに思います。

 例えば、保育園でも食材を地元の近所の八百屋さんとか、そういうところから仕入れたりとか、そういうことをいろいろやりましょうみたいな流れが以前あったと思うんですけれども、地域のお弁当を供給できるようなところに頼むとか、園ごとにやるとか、そういう選択は全然できないのか、その辺の考え方についても併せて伺いたいというふうに思います。

 預かり保育400円ということで、オプションなのでということはありますけれども、資料で頂いている子育て施策の展開についてというところにもあるように、地域全体で子育てを支えると考えの下に、いろいろ施策を充実させていくという視点からいえば、オプションとはいえ、幼稚園が終わった後の子育て支援策として充実させようということなので、この際、無償で提供するということもあっていいのではないかというふうに私は考えております。この辺も、今後の課題として、ぜひ検討いただきたいというふうに思います。

 続けて、資料6についてお伺いします。

 特別支援学級の充実ということで、日本橋地域でも日本橋小学校に設置をするということで、これも地域で大変要望の強かったことであり、ぜひ早く実施していただけるとうれしいというふうに私も思うんです。日本橋小学校が令和10年、2028年に設置をするというお話ですけれども、教室のスペース的に大丈夫なのかなという点はちょっと考えているんです。あそこも教室が足りなくなって、図書館とかを移動したりして大改修をやりましたけれども、今回もまた改修工事を入れるというお話のようですが、教室のスペース的に大丈夫なのか、その辺の見通しについてお伺いしたいというふうに思います。

 それと、月島地域は月島第三小学校を追加するということですけれども、新しく造っている晴海西小学校、中学校にも特別支援学級が設置できるように、何か教室をちゃんと確保しましたというような記憶があるんですが、それについては全然検討されないのか、設置の方向はないのかという点について確認をさせていただきたいと思います。

○鷲頭学務課長
 まず、日本橋小学校におけます教室のスペースということでございますけれども、資料にも記載がございますとおり、場合によっては図書館部分ですとか、また幼稚園の単学級化、現在、幼稚園は3~5歳児まで全て単学級で行っていますが、こうした現状なども鑑みまして、複合的にスペースの確保を行うような形で教室の確保はできるものと考えているところでございます。

 次に、晴海西小学校におけます特別支援学級の設置についてでございますけれども、昨年の12月の区民文教委員会でも御報告しましたとおり、既に晴海西の第二校舎の建設につきましても検討を始めているような状況でございまして、非常に学校施設内の狭隘化が進行する割合が早いであろうということを考えております。こうした点を加味しますと、晴海西小学校に特別支援学級を設置しましても、早晩教室がいっぱいになってしまって、安定的な運用というのはなかなか難しいところもあろうかなということも含めて考えたところでございまして、晴海通りを挟みまして東西に位置するような、通いやすさといったようなことも含めて考えました上で、月島第三小学校、当面の間は晴海中学校の校舎内にということで特別支援学級を設置してまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 弁当給食を分けて実施するということについては、その件だけお願いしたいと思います。

○鷲頭学務課長
 弁当給食を園ごとにというところでございますけれども、1園ごとというのが可能かどうかというところも含めてですが、まず弁当給食自体を実施できる事業者というのが極めて限られている状況がございます。作るのはもちろんですけれども、作るに当たって、いわゆるHACCPと呼ばれるような衛生性の認証を満たしているかといったような観点ですとか、そもそも作ったものを配送できるのかどうかといったような部分が非常に大きく問題としてございます。小規模な事業者になりますと、製造者の数もさることながら、配送する方の確保も非常に難しい問題でございます。また、私どもとしては、安定的に子供たちに弁当給食を提供していくという観点から、一定程度の事業者と今後調整を進めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 質の確保ももちろん大切ですし、きちんとした配送の手配ももちろん必要なので、ぜひその辺も含めて、きちんと、いい給食として提供できるようにしていただきたいというふうに要望しておきます。

 理事者報告については以上です。ありがとうございました。

○上田委員
 日本維新の会の上田です。今回、3点質問させていただきます。資料1と資料4からお願い申し上げます。10分しかないので、少し早口で恐縮ですが、よろしくお願いします。

 まず、資料1についてです。

 評価項目、評価基準の結果として、今回、全ての評価が優良、Aとなっております。私がもう一つ所属しております委員会の資料も確認をしましたが、全てがAでございました。もちろん、Aであることは望ましい反面、さらなる改善をするときに、総合評価が全てAであるということでは、なかなかそれを使った改善というのが難しいと考えます。この総合評価について、例えばBプラス、Aマイナスのような、少し指標の幅を持たせる、あるいはこの指標というものについて少し考え方を変える必要があるのではないかと思いますけれども、そこについて御意見をお聞かせください。これが1点目です。

 2点目は、資料4です。報告書の中の後ろのページ、78ページのところでございます。

 坂野教授からあります、基本方針1のところに、理数教育の推進についての提言ということで、城東小学校の取組を区内小学校全校に広げる努力を今後とも行われることを望むというコメントをいただいております。内容については記載があるんですが、本資料には、この広げ方の具体的な取組についての記載がないと僕は認識をしておりますので、具体的にどのようにこの提言を生かすかについて御教示ください。

 3点目、1枚めくりまして、80ページになります。

 80ページ、おおむねよい数字だと私は認識をしております。特に、いじめの解消率等の向上というのは教育委員会の皆様の御努力のたまものだと考えておりますが、(4)子どもの体力水準という観点において、上から3行目、13歳男子、昭和60年48.5点のところが令和3年33.3点と、大幅な乖離が見られます。ここについて、コロナ禍で体を動かせない児童・生徒が増えたということももちろん一因かとは思いますけれども、ここの乖離をどのように改善するのかということについて御教示をいただきたいと思います。

 僕からは以上です。

○早川区民生活課長
 私のほうは、指定管理者の評価の視点といいますか、観点、これが今、全てがAといったところのさらなる改善をという考えについて答弁させていただきます。

 指定管理者の評価というのは部ごとに行っておりまして、区民部の指定管理者施設につきましては、十数年来、今のこの基準を基に行ってきております。評価の観点ですとか、評価の項目、判断基準を基に、それぞれ評価をいたしまして、結果がAというふうになってございます。御指摘のように、確かにBプラスですとか、Aマイナス、さらに細分化することも、場合によっては必要かもしれませんが、やはり前年度との対比といった部分で、急に変えますと、そこの物差しの部分がぶれてしまうといったところもありますので、現在はこのような形で評価をさせていただいております。今後につきましては、そういった部分も含めての必要性については、検討してまいりたいと考えております。

 以上です。

○小林指導室長
 私のほうは、2点御質問をいただきました。

 まず、理数教育パイロット校の城東小学校の取組どう広げるかというところでございます。

 そこにつきましては、実は、既に様々な努力をしているところでございます。算数とか理科、生活科の城東スタンダード授業モデルというものを構築しておりまして、問題解決型での授業実践をやっております。そして、その授業を年間4回公開しておりまして、各校の小学校の先生を中心に見に来てもらっているところでございます。あわせて、城東小学校理数ニュースというようなところで、そういった部分でチラシと、どういうことに取り組んでいるかということを区内小学校に情報発信しているところです。今後、コロナ禍も明けて、早稲田大学等の様々な外部とのことを充実させていきますので、そういったところも含めて、これからも情報発信に努めてまいりたいというふうに思っているところです。

 それから、2点目の新体力テストの話でございます。

 これは、全国的に、かつての昭和60年度と比べると下がっているというところは大きな問題かなというふうに思っております。ただし、中央区は、ほかの自治体と比べると、非常に子供たちの体力調査の結果はいい傾向にあります。大切なことは何かといいますと、やはり体育だけではなくて、運動に触れる機会、体を動かす機会で様々な、体幹であるとか、あるいは体力、力の部分ですね。筋力であるとか、そういったものを鍛えていく必要があるかなというふうに思っておりますので、こうしたことを踏まえて、特に13歳男子ということで、部活動の充実も含めて、検討していかなければいけないかなという認識でございます。

 以上でございます。

○上田委員
 それぞれ早口の御答弁ありがとうございました。

 まず、資料1について、ありがとうございます。おっしゃるとおり、継続性というのは重要だとも思います。ただ、僕の意見もぜひ今後検討に向けていただければと思います。

 実際に、僕は区民館のほうに幾つかヒアリングに参りまして、現場のスターツファシリティーさん等のスタッフからは、この委員会でもありました、システム等が古くて困っているとか、そういう声は現実として出ています。今回、横で見ますと、施設の管理というのは、⑤番以外、全て実はBと出ているんです。浜町集会施設以外は全てBと。こういうふうに横串で物を見ることによって、区の課題というのも定量的に見られるかなと思いますので、御検討ください。

 2つ目です。今御答弁いただいた城東小の取組については、既に行われているところで、大変安心いたしました。引き続き、取り組んでいただければと思います。

 最後、3つ目です。新体力テストのところについて、私も体力がないものですから、非常に個人的にも思うところはあるんですが、やはり体を動かす機会を増やすということもとても大事だということは、おっしゃるとおりだと思います。先日、教えていただいた投てきの件です。かつて、投てきが本区ではすごく点数が低かったと。だけれども、そこを重点的にやることによって改善し、全国以上になったということも伺っております。先ほど筋力とか部分的な単語も出ましたが、本区の教育の中において、ここがやはり弱いよねというところを見つけて、少しカリキュラムを変える、増やすではなくて、変えて強化することは、引き続き継続して実施していただければと思います。

 私からは以上といたします。

○塚田委員長
 ありがとうございます。

 それでは、続きまして議題、区民生活及び教育行政の調査についてに移ります。

 議題について御質問のある方、いらっしゃいますか。

○青木委員
 それでは、2点よろしくお願いいたします。

 まず1点目、日本橋中学校改築準備協議会、議事概要ということで、第1回目、6月30日に開催されたものにつきましては、資料も頂きましたし、ホームページのほうでも、全てではありませんが、協議会に出ました主な要望、そして、その回答ということでサマライズされたものが出ておりまして、内容を知ることができました。

 そこで、第2回目が8月29日に行われています。こちらは資料は頂いておりますが、当日、どんな要望が出て、皆さんからどういう回答があったのかということをお知らせください。

 それから、2つ目は区民部のほうへ質問なんですけれども、東京湾大華火祭のことです。

 前回は調査結果について頂いておりますが、その後の情報といいますか、それを基にいたしまして、来年再開するとすれば、1年を切ったことになりますので、再開の可能性があるのかどうか、問題があるとすれば何かということをお知らせください。お願いします。

○岡地学校施設課長
 私からは、先日行われました日本橋中学校改築準備協議会の概要について報告させていただきます。

 8月29日、4時から行いまして、今回、千代田公園との一体的な整備ということで、学校と公園の配置についてや、学校や公園内の大きな部分でのゾーニングの内容についてお諮りさせていただいたところでございます。その中で出た御意見といたしましては、将来も含めてですけれども、地域開放を含めて、学校の部分と地域の方が利用する部分の動線の区分がしっかりできているのかというところ、今回の計画では、それぞれエリアを分けて配置している旨を回答させていただいたことや、あと、防災倉庫です。特に、今回、校庭も屋上運動場という形で設けさせていただくようなところもありましたので、そういったところが利用しやすいところに設置しているのかどうかというところで御質問があり、体育館が基本的には避難場所となりますので、体育館の位置に防災拠点倉庫を設けさせていただくといった内容、あと、将来的に、昨年度私どもは推計を出させていただいておりますけれども、それに基づいて、21学級の学校規模とさせていただいたところでございますが、将来の変化にどう対応していくのかという御質問をいただきまして、我々としても、21というのを一つのこの地域での学級規模という想定はしているところではありますけれども、そこに楽観視せず、将来的な改修も含めて対応できるようにしていきたいという旨で回答させていただきました。

 私からは以上です。

○平川地域振興課長
 東京湾大華火祭の再開に向けてでございますが、昨年御報告させていただきましたとおり、人数の収容はできるというところと、しかし、経費が課題であるということ、大きさもそうですけれども、それがまず課題だということで御報告させていただきました。この間、様々な花火大会に視察に行ったりですとか、実際にお話を聞いたところでございますが、やはりこの費用をどう集めるかというところです。協賛金であるとか、席を有料化するというところでありますけれども、現状、なかなか打開策が見つかっていないところでございます。引き続き、周辺の自治体とも協力、お話を進めながら、再開に向けて考えていきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○青木委員
 分かりました。

 日本橋中学校のほうですが、この後、またホームページに出ると思いますので、しっかり読ませていただきたいと思います。

 それから、大華火祭です。有料化というのも、今、増えてきております。ぜひ再開を期待しております。どうもありがとうございました。

○小栗委員
 それでは、議題で質問をさせていただきます。

 今、お話もありましたけれども、日本橋中学校の改築の問題です。

 今回いただいた8月の検討会の内容で、大きなゾーニングの考え方が出ているということで、いろいろ検討されて、A案とかB案とかということで比較なども分かるような形で見せていただきました。この内容というのは、実際に学校を使う生徒や教職員の要望が反映されたものとして提案されているものなのかという点の確認と、あとアリーナ兼武道場というのが入っていて、おっと思ったんですけれども、これはどういう経過で、こういうものを入れようというふうな話になったのか、概略をお示しいただけたらと思います。

 それと、日本橋中学校、大きな改築工事になると思うんですけれども、ZEB化とか、太陽光発電を活用するとか、河川の温度差熱を利用して行っている、箱崎地区でも今行っていますけれども、地域熱供給システムとか、そういう環境の省エネとか、再エネなどの利用などについては検討されているのか、併せて伺いたいと思います。

 それと、仮校舎の予定地になっている浜町公園の周辺の住民説明会は10月頃にということで、教育委員会のほうで行うというふうな話を前から伺っているんですけれども、いつ頃やる予定なのかという点についても併せてお願いしたいと思います。

○岡地学校施設課長
 日本橋中学校の協議会のほうで図面を作成させていただいているところでございます。その中で、教員からの意見ということですが、こちらについては、学校のほうにも事前に御説明させていただいて、今回、ボリュームの大きなものですので、そういった部分で大きな御意見はなかったんですけれども、光をもうちょっと取り入れられないかとか、細かい御要望がありましたので、今後検討して、設計の中に反映させていきたいというふうに考えております。

 続いて、アリーナ兼武道場というところですけれども、今回、計画する日本橋中学校は21学級の学校規模になります。そうしたところになりますと、時数の関係で、体育の授業が同時に3展開行われる可能性も当然ながらあるということで、中学校では、当然ながら武道場を整備させていただくんですけれども、そこで通常の体育もできるというような、兼用するスペースを設けるということで、今回、そういった名称の部屋を整備するところであります。

 3点目のZEB化についてです。環境配慮については、区の方針として、新たに造る公共施設についてはZEB化を目指すということで定められておりますので、今回についても、ZEBといっても認証が4段階ありますので、いずれかの認証になるように、設計を進めていくというような考えでございます。

 ただ、その中で、太陽光発電を入れるとか、そういった具体的なものは、より実現可能なものを取捨選択しながら、今後、設計のほうに進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 最後の、浜町公園の説明会については、10月に開催できるよう、今、準備を進めているところでございます。時期が来ましたら、区のおしらせやホームページを通じて、お知らせをしたいというふうに考えております。

 私からは以上です。

○小栗委員
 ぜひZEB化を目指して取り組んでいただきたいということと、教職員の要望は伺っていますというお話だったんですけれども、実際利用する生徒の意見などもぜひ広く反映させたものにしていただきたいということを要望しておきます。

 それと、説明会は10月ということですけれども、公園になるべく樹木を残せないかということで、前から私も個別にお伺いしたことがあるんです。仮校舎がどういうふうになるかというのが分からないと、どうしようもないですみたいなお話だったんですが、今回、一旦全部更地にするということになっているんですけれども、そういうふうにしないと仮校舎を建てられないという予定なのか、その点だけ御答弁いただきたいというふうに思います。

 続けて、建設準備協議会が始まっている晴海西小学校第二校舎についてです。

 これについては、前にそういう方向で検討を始めるということで報告はあったんですけれども、小学校を1・2・3年と4・5・6年に分けるというのは、区内で初と書いてありますけれども、都内でもそんなにないのではないかということで、いや、足立区でやっているというお話だったんですが、そこは小中一貫校なので、そういう整備をしているという例はあると思うんですけれども、一つの学校なのに、わざわざ分けて整備するというのはどうなのかということで、まだそれは決まっていませんからというのが教育委員会のその当時の委員会でのやり取りだったと思うんです。これはもう第二校舎を1・2・3年生用の校舎として整備する方向でやっていきますよという前提に立った準備協議会になっているんですけれども、そういう方向で進むしかないということでやるものなのか、その辺の考え方について確認をさせていただきたいと思います。お願いします。

○岡地学校施設課長
 まず、日本橋中学校の仮校舎の整備の内容についてですけれども、現状でも、仮校舎の整備として、18学級の学校で大体6,000平米弱の延べ面積というところで、そのぐらいは必要ではないかというところで、仮校舎の整備位置を想定して行っているところではありますが、実際にそのものを造る、そのものを存在させるためには、様々な重機や工事に必要なスペースも、当然ながら確保していかなければ、安全に工事を進めることもできない部分があります。そういった観点から、最低限の範囲の部分で、先ほど言われたような更地というような形で、一旦仮校舎が整備しやすいような形で土地の整地をさせていただくような形で考えているところでございます。

 晴海西第二校舎につきましては、昨年の12月の委員会でも説明させていただきましたけれども、一旦令和8年を目途に、今後の建設工事をするか否かということを再度検討するということでお話をさせていただいているところでございますが、この地域におきましては、建物を建てるための手続に通常より時間がかかるような状況になっております。待ったなしの状態で行うのではなく、判断できるような時間も確保しながら進めなければならないというふうに考えており、一旦設計のほうを進めさせていただくという形で、今回、業務を進めさせていただいているところでございまして、整備するのであれば、当然ながら、子供たちにとって最適な教育環境を確保していかなければならない部分もありますので、しっかりと現時点から設計を進めていくというようなところでございます。

 私からは以上です。

○小栗委員
 日本橋中学校の関係では、浜町公園の説明会を開く日程を早くお知らせいただきたいということと、どういうふうに建つのか、樹木がどういうふうに今までなっていて、そこにこういうふうに建てますというのを、ぜひ資料としても頂きたいというふうに思っているんですけれども、その辺の計画についてもお知らせいただけるように要望しておきたいと思います。

 あと、晴海西小学校ですけれども、いろいろな手続に時間がかかるということで、早く検討を始めたということですけれども、造るとしたら、こういう2つに、1・2・3年生と4・5・6年でやるんですというのはもう決まりなのかという点をもう一度確認させていただきたいということと、実際に子供の数がどういうふうに変化するかというのは、まだ未知数という部分もあると思うんですけれども、どの辺でそれを判断していくのかという見通しについても併せてお伺いしたいと思います。

 今、新しい学校が建設中で、来年開校するわけですけれども、まだ新しい学校ができていないのに、もう次のことを考えなくてはいけない。今造っている学校を造る際に、もっと全体を見て計画化というのはできなかったのかというのがちょっと疑問なんですけれども、その辺について、まだ新しいものができていないのに、もう次のことを考えなくてはいけないというふうになっているのか、その辺の経過について、もう一度御説明をいただきたいというふうに思います。

 もう一点、続けて質問いたしますが、英語のスピーキングテストの問題です。

 ESAT-Jが昨年度の都立高校の入試に使われたということで、やる前からも様々な問題点が指摘されてきましたし、実際にテストが行われて、他の受験者の声が録音されてしまったとか、前半組の回答が後半の待っているところに聞こえたとか、いろいろな不具合もあったりして、公正な試験としてどうなのかという声も高まっていますし、高校の入試の試験として使うべきではないという声が大変強いというふうに思っています。このスピーキングテスト、ESAT-Jについて、入試に使うのは問題ではないかというふうに私も考えますけれども、この点について教育委員会としてどのようにお考えなのかという点を伺いたいと思います。

 それと、今年度は東京都が35億円の予算で、中学校1・2年生にも英語のスピーキングテストを広げるということで予算化されているということですけれども、中央区では、この実施をどういうふうにしているのかについても伺いたいというふうに思います。

○平林教育長
 晴海西に関して、経過もあるので、私のほうから少し答弁をさせていただきたいと思います。

 もともと晴海西の小中学校を建設するという計画は、オリンピックが決まったときの選手村から始まっているわけでございます。このときには、当初、小学校2校、中学校1校ということで土地の取得を行ったわけでございます。当時の小学校規模を考えると、最大で、当時、豊海が30クラスという学校規模だったことも踏まえまして、晴海西については30クラスを一つの上限として考えると。中学校については、3学年分ということで15クラスという規模の、合わせて45学級規模を1つの学校敷地の中に造っていくという考え方があったと思います。当時は、まだ選手村の建設時点でございましたので、間取りも分からず、どういった方々が入居するのかということもあったものですから、もう一つの学校用地としては、バッファーとして確保しておくけれども、これを建設するかどうかについては今後の検討ということで、議会のほうにもお示しをさせていただいていた。

 実際のところ、今、だんだん入居状況が分かってまいりまして、こうなってくると、実は我々が想定していたよりも子供が多いのではないのかなというところがございます。そのときに、ほとんどのお子さんが今度の五丁目にお住みになるわけでございまして、目の前の学校を通り越して四丁目に行くということの、いわゆる通学区域の問題ということもございます。当然のことながら、1年から6年までのフルスペックの学校がベストというふうに私も思いますけれども、こういった通学のことを考えていくと、学校において地域を分断していくようなことも考えられますので、それを今度は子供の中で、その分断という言い方ではないですけれども、低学年と高学年に分けて、当然のことながら、そのデメリットをどうやって補うのか。それは校舎も含めてですけれども、立地条件も含めて、認定こども園との連携ですとかも踏まえながら、交流ですとか、そういったことをしっかりやりながら、晴海西については運営をしていこうということで、基本的には今の形の低学年棟と高学年棟に分けた形で進めさせていただければと。最終的に、建設に関しては一定の、先ほど学校施設課長が申し上げましたとおり、8年度を目途に決定させていただければというふうに考えているところでございます。

 ESAT-Jについては、担当課長のほうからお答えさせていただきます。

○小林指導室長
 ESAT-Jにつきましては、御存じのとおり、東京都教育委員会が進めている施策でございます。この目的は、英語を話すことの能力を測るというところがございます。そうしたところから、入試で使うか使わないかというところについては、本区としては、話すことを都立高校の入試等で測る部分では、そこのところについては理解する部分はあるかなというふうに思っておりますが、やはり受験生に不安が出てきてしまうといけないかなというところで、東京都教育委員会には、不安を払拭するように、昨年度の課題を踏まえて丁寧にやるように申しているところでございます。

 それから、1・2年生についても、これは今年度実施する予定でございます。3年生と違うのは、各学校で実施してまいりますので、これも、しっかり中学校1年生、2年生が話すことはどうかというところではかっていくということで、参加をする予定でございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 小学校の問題も、スピーキングテストの問題も、これからの重要な課題だと思いますので、また、引き続き質疑していきたいと思います。

 今日のところはありがとうございました。

○上田委員
 1点だけお伺いをさせていただきます。

 前委員からの質疑の中でありましたが、不登校が増えている、これは事実としてあって、そして、それに対しての一番の不安が、教育の質というか、学習の面で置いてきぼりにならないのかという話を御答弁いただいていたというふうに認識をしています。

 そこのところですけれども、御存じだと思いますが、今、リクルートさんが出しているようなスタディプラス、月額990円で予備校講師の授業が受けられるという、価格破壊でマーケティング的には非常に有名になったんですが、そういうものだったりとか、ゲーム性がある、まるで遊んでいるかのように、スコアを上げることによって学習を支援するというものも民間でかなり出てきています。不登校教育において、少し隙間時間でさっと学べて、ついていけるというときに、これが極めて有用ではないかと思うのですけれども、このあたりについて、中央区として何か特別に対応は考えているのか御教示ください。

○熊木教育センター所長
 不登校の学習に対する不安についてでございます。

 本区では、1人1台タブレットの中にドリルソフト、学習アプリが入っておりますので、そちらのほうを活用して進めております。また、適応教室わくわく21の中でも、今年度より民間事業者の力を借りて個別の学習支援を充実させているところでございます。

 以上でございます。

○上田委員
 御答弁ありがとうございました。

 既にドリルはあると思いますけれども、やはり人がやる気にならないといけないと僕は思っていて、不登校というのは、1つは勉強が嫌いという子も一定数はやはりいるかなと。怖いという人もいると思います。その中で、今申し上げたように新しいツール、特にそれは主に民間主体で出てくるものも正直多いと思います。費用もSaaSでそんなに高額はかからないというものもあります。

 今後、生徒数が増えます。そうすると、比率が変わらなくても、不登校者数は増えます。そうすると、そこに対して一定定度区としてどのように取り組むか、ぜひ御検討いただきたいと思います。これがひいては、ギフテッド、これは最近ちょっとはやらなくなくなりましたが、教育の中において、教師をやっていれば、真ん中7割ぐらいをターゲットに授業しなければいけない。そうすると、残りの3割を、どうしても少し考えを浅くするというところをせずに済む教育の在り方というのもあると思います。ぜひ中央区の晴海地区で、こうやって新しく人が増えるわけですから、その先駆けとなって、オンラインツール、そして民間活用を通した教育の施策を引き続き御検討いただければと思います。

 要望を申し上げて終わりにします。ありがとうございました。

○塚田委員長
 議題、区民生活及び教育行政の調査につきまして、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いにつきまして、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○塚田委員長
 ありがとうございます。

 それでは、これにて区民文教委員会を終了いたします。

 なお、委員の方と担当部長はそのままお残り願います。

(午後3時51分 閉会)

-委員会を閉じた後-

 区民文教委員会行政視察は10月18日から20日で、視察目的として、福井県福井市では「英語教育のさらなる充実」について、兵庫県姫路市では姫路市観光戦略プランについて、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ