令和5年 区民文教委員会(11月9日)
1.開会日時
令和5年11月9日(木)
午後1時30分 開会
午後3時54分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(8人)
委員長 塚田 秀伸
副委員長 渡部 恵子
委員 押田 まり子
委員 青木 かの
委員 墨谷 浩一
委員 小栗 智恵子
委員 上田 かずき
議長 瓜生 正高
4.出席説明員
(16人)
田中副区長
平林教育長
濱田区民部長
早川区民生活課長
平川地域振興課長
森下文化・生涯学習課長
鎌田スポーツ課長
岩田商工観光課長
須貝晴海特別出張所開設準備担当課長
生島教育委員会事務局次長
俣野庶務課長
鷲頭学務課長
岡地学校施設課長
小林指導室長
植木図書文化財課長
熊木教育センター所長
5.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
坂和書記
後藤書記
6.議題
- 区民生活及び教育行政の調査について
(午後1時30分 開会)
○塚田委員長
ただいまから区民文教委員会を開会いたします。
本日、予想より少し気温が上がっております。暑いと不快に思われる方は、上着をお脱ぎいただいて結構でございます。
本日、区長は欠席いたします。
また、理事者報告の関係で、スポーツ課長、晴海特別出張所開設準備担当課長及び図書文化財課長が出席いたします。併せて御了承願います。
過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分に果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。
なお、内容につきましては、第四回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。
それでは、理事者報告をお願いいたします。
○濱田区民部長
1 中央区立区民館等の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)
2 戸籍法改正に伴う戸籍証明書の広域交付等の実施について(資料2)
3 銀座湯の工事に伴う休業について(資料3)
4 改修工事に伴う総合スポーツセンターの一部利用休止について(資料4)
5 晴海特別出張所の設置について(資料5)
○生島教育委員会事務局次長
6 令和5年度全国学力・学習状況調査の結果について(資料6)
7 令和5年度学習力サポートテストの結果に基づく授業改善に向けた取組について(資料7)
8 令和5年度区立小・中学校児童・生徒体力等調査の結果について(資料8)
9 区立晴海図書館の指定管理者候補事業者の決定について(資料9)
10 任期付職員(課長職)の採用について(資料10)
以上10件報告
○塚田委員長
ありがとうございました。
発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございます。よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時53分です。自由民主党42分、かがやき中央31分、公明党31分、区民クラブ31分、日本共産党31分、維新10分となります。
それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。
発言をお願いします。
○押田委員
少し質問させていただきます。
まず、銀座湯さんの休業ということなんですが、ホームページであるとか、施設に貼り出すとか、いろいろなお知らせ方法があると思うんですが、それは休業しますというお知らせだけなのか。できれば、近くでこういうのがありますよぐらいな親切な方法があってもいいのかなと思って、どんな形の知らせをなさるのか教えていただけますか。
それと、もう一つ、体力についての調査結果というのがあって、この表を見せていただくと、この表からいろいろな面白いことが分かるなというふうに感じます。例えば、野山を走り回って脚力がつくとか、そういうところではない、都会なんですけれども、その中でも柔軟性が非常に悪かったりとか、男性、女性でも項目によってかなりの違いで、女性はかなり全国より落ちている部分が多いというのも感じるんですが、この表全体を御覧になって、どのようなお考えをお持ちなのか教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○平川地域振興課長
まず、私からは、銀座湯の休業につきましての周知でございます。
工夫してございますが、工事期間は、やはり2週間程度休業が発生しまして、御利用いただいている方に御不便をかけてしまうものでございます。先ほど御説明しましたとおり、周知方法につきましては、区のおしらせ、あとホームページで広くお知らせするとともに、現地の公衆浴場についても貼り紙を行う予定でございます。銀座湯から近いところで申し上げますと、同じ銀座の中に金春湯と、物理的な距離ですと入船湯、また湊湯が近い公衆浴場となります。そういったところの御案内を併せてすることによりまして、こういったところも御利用できますということを、臨時休業の御案内とともにさせていただきたいと考えてございます。
また、浴場組合でも、今、例えばSNS等で情報を発信してございますので、浴場組合のほうとも協力、連携しまして、こちらの休業について御不便をかける皆様にしっかりと周知をさせていただきたいと考えてございます。
私からは以上でございます。
○小林指導室長
私からは、体力調査結果等について、区のほうの考え方、捉え方をお知らせしたいと思っております。
まず、最初に、この体力調査の結果ですけれども、体育の授業だけで体力を向上させるのではなくて、こういった調査結果を基に、日頃からの運動習慣とか、そういったことが大切なんだろうというところです。中央区では、マイスクールスポーツというような形で、それぞれ各学校が何を重点にやっていくかというところを掲げながら、休み時間とか、それから体育の時間も含めてですけれども、体力向上を図っているところです。毎年の傾向を見ると、やはり柔軟性に課題があったりとか、昨年度は握力に課題があったりというところがあるんですけれども、今年は少し、小学校でいうとソフトボール投げに課題があったり、あるいは先ほど言った柔軟性の中で握力とか上体起こしについても課題が出てきたりというようなところになっているところでございます。
実際に、先ほど言った各学校の取組もそうですけれども、子供たちが遊びながら体が鍛えられるようにということもありまして、その中で、投力の向上である場合には、もちろん体育の時間に投げ方をしっかりと指導した上で、それを基にちょっと遊んでみるということもやっておりますし、柔軟性の向上においては、例えばストレッチングみたいなものも体育の授業に取り入れて、そういったところもやる必要があるというところです。それから、持久力とか、筋持久力の向上というところでいくと、やはり休み時間などに外で遊んで、そこを鍛えていくというところもございますし、実際に体づくりの中で、複数の異なる運動を組み合わせて継続的に筋持久力を養っていくということもございます。
いずれにいたしましても、現在、東京都と比べると、数値としては、そんなに大きく課題として出ているわけではないですけれども、子供が小学校、中学校を巣立っていったときも、運動の大切さということも理解しながら、体を動かすというような習慣化につなげていきたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○押田委員
ありがとうございました。
銀座湯さんに関しては、何で言ったかというと、中央区の中で、生活で体をきれいにするだけのためにというんだったら、大体家にお風呂がおありになるから、公衆浴場を使うという方もそんなにはいらっしゃらないと思うんですが、一例を申し上げますと、私の住んでいるまちにはお風呂屋さんが一軒もないんですよ。そうすると、御高齢のおばあさんが、午後何時かな、お風呂が始まる前になると、南高橋を渡って湊湯さんに自分のお風呂の道具を持って、必ず一番に入りたいから行くのね。そこで過ごして、お家に帰っていらっしゃったら、小さい缶ビールを1本飲むのがすごく楽しみで、九十幾つまで、それが彼女のルーチンだと、今もう御逝去なさったんですが、そういうふうにとても楽しみにしていらっしゃる方はおありになると思うので、近所にあるなら、ちょっと遠いけれども、足を伸ばしてみようかとか、そういう方もおありになると思います。ですから、ただ休業しますという御案内だけではなくて、その方たちの楽しみが何とか保てるような努力をしてほしいと思って伺ったわけで、その辺はよろしくお願いしたいと思います。
それから、体力のこのテストは、見ていて面白いなと思ったのは、今、スポーツだけではないとおっしゃって、確かにそうかなと思うのは、まず受験期、小学校から中学校にかけて受験をなさる女性の方も多い。そうなってくると、やはり体力もすごく女性で落ちているとか、それから中学生も3年生になると女性はすごく落ちて、もう一つ面白いのは、中学の女性になると体重が落ちている。これはやはり、私が言うのも変ですけれども、ダイエットとか、いろいろな都市型のものがあるのかなという感じがするんですよ。ですから、スポーツによって体を鍛えるだけではなくて、生活とか、いろいろなもの、受験生には受験期に何か体を動かして体力を上げてあげる方法がないかとか、そういうことも考えられないかなと思うので、その状況状況によっての指導の仕方というのは、何か考えていらっしゃることがおありになったら教えていただけますか。
○小林指導室長
まさに、おっしゃっていただいている生活を見直していくということも大事かなというふうに思っております。小学校から中学校にかけて受験をするところでいくと、やはり外遊びというところが多少塾等の時間に取られて少なくなってくるかなというふうに思っているところです。
一方で、体を動かすことによって、体を鍛えるだけではなくて、心の部分でも結構安定したりする部分があるので、やはり運動の大切さ、生活習慣というところでいくと、保健の授業等で生活習慣病みたいなことも勉強していきますけれども、そのときに、やはり適度な運動は必要なんだよという理解も促しているところです。
一方で、なかなか時間がない、遊ぶ時間がないというようなお子さんもいると思います。そういった中で、学校生活の中で何ができるかということを考えながら、例えば昼休み、それから中休みの校庭の開放のところで、様々体を動かす機会をつくったり、あるいは短縄といって、みんなで縄跳びをしたりとか、あるいは集団で縄跳びのトレーニングをしてチームワークを高めたりなんていうことも、学校によって、やっているところでございますので、そういったところで楽しさを味わいながら、子供たちが体を動かすことの大切さを実感できるような取組というのは、授業だけではなくて、家庭とも連携しながらやっていきたいというふうに考えております。
○押田委員
ありがとうございました。
本当に、今の体力は、都市型といいますか、中央区は非常に交通も便利ですし、学校に通うのもそんなに歩かない。地方ですと、往復だけで結構体力がつくとか、いろいろあります。やはり中央区は都市型なので、それはそれなりにいろいろなプログラムをつくってやっていかなければいけないと感じておりますし、受験生の子ががっくり体力が落ちてしまったり、そんなことのないように、それから、中学の間にそんなにダイエットをしなくても大丈夫だよというふうな生活指導も含めて、やはり中央区の子供さんらしい、これからも体力づくりに努力をしていっていただきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○青木委員
よろしくお願いいたします。
それでは、私からは、資料1番、中央区立区民館等の指定管理者候補事業者、それから3番の銀座湯、6、7、8はまとめまして、学習状況、学力テストについて、そして10番の任期付職員について、それぞれ質問してまいります。
まずは、中央区立区民館等の指定管理者です。
こうやってみますと、まず目につきますのが選定委員会の構成ということで、各地域、連合町会長さんが代表をなさっているということで、この理由、あるいはそのことによってどんないいことがあるかということも付け加えてお聞きいたします。
それから、京橋地域のスターツファシリティーサービスですが、決定した理由の一つに、地域特性を踏まえた多種多様な利用促進事業とありました。これは具体的に私も知りたいと思いますので、地域特性を踏まえた多種多様な利用促進事業とはどういうことなのか、この2点お願いいたします。
○早川区民生活課長
私のほうからは、区民館の指定管理者選定に当たります選定委員会の中での連合町会の町会長が委員になっている理由と、その効果といったところを答弁させていただきます。
こちらにつきましては、それぞれの地域の区民館を選定するのに、その地域の実情をよく知っている方々に委員になっていただきたいということで、特に連合町会長を推薦いただいているというわけではなく、連合町会の中から、どなたか適任の方を推薦していただき、区のほうでその方に委嘱するというやり方をしておりますが、結果的に、それぞれの連合町会長が委員に御就任いただいたといったところでございます。
効果といいますか、よいことは、やはりそれぞれの地域で積極的に活動されていますので、区民館ですとか、区民施設を御利用いただく、また、区民の方々の広い意見を取り入れて、この選定委員会の中で御発言いただくといった中で、そうした意味では非常に効果があったのではないかなというふうに考えてございます。
私からは以上でございます。
○平川地域振興課長
私からは、京橋地域の地域特性を踏まえた利用促進事業というところでございます。
京橋地域で申し上げますと、地域特性としましては企業が多くあるエリアでございますとか、住民の方、お住まいの方が多いエリアというところが、例えばアドレスで申し上げると、銀座であるとか、築地というところが、区民館の中で利用者の方を捉えますと、いい意味でまだらにというか、ばらばらな状況もございます。そういった中で、利用促進事業としましては、在勤の方を対象としたようなものであるとか、例えば創作、親子で何か物が作れるようなものを利用促進事業に取り込んだりというところで、地域特性を踏まえて、その中で対象者はどういった方が多いかというところを踏まえた、そういったことを促進事業として展開しているというところが評価されたところでございます。
以上でございます。
○青木委員
答弁の中にありましたように、連合町会長さんは地域のことを一番よく知っていらっしゃる、とても活動的であるというところは真実だと思います。だからこそ、世代交代が進みにくいという部分もありますので、どこかで大きく変えていく必要があるのではないかなと、今、答弁を聞いていて、そう思いました。
それから、京橋地域は企業の利用が多いということも事実だと思います。この点については、大切なお客様でもあるし、一方で、利用料が安いので、民業圧迫というのも、予算特別委員会、決算特別委員会などではよく出てまいりますが、この件についても、今後も私たち会派としても考えていきたいと思っています。では、区民館については以上です。
次に、銀座湯です。ちょうど前委員が聞いてくださって、いい導入部分で、すみません。失礼な言い方でなくて、答弁がすごく私の質問につながってくると思ったのですが、もう一度、いわゆるお風呂屋さん、銭湯について確認しようと思いまして、終わったばかりの令和4年度の決算特別委員会の資料を見ていたんです。公衆浴場対策事業として5,600万円ありまして、公設浴場管理事業が3浴場で、こちらも1,000万円と、かなりこれは、マーケットに任せますと、事業としては成り立たないと思いますので、やはり前委員の方がおっしゃったように、地域にとって必要である、これを利用することで元気になる方もたくさんいらっしゃるということも踏まえた上で、現在、全部で8つの浴場があります。
その中で、公衆浴場と公設浴場について、中央区としては、どのような使い分けをし、どのような補助をして、これを残していこうとしているのか、あるいは利用者が少ないところについては、まだ減っていく可能性もあるのかどうか。そういう全体的なことを聞いた上で、休業というのも出てまいりますので、まず、お聞きしたいと思います。
○平川地域振興課長
まず、公衆浴場についてでございますが、御案内いただいたとおり、区内に8つの公衆浴場がありまして、そのうち3つ、銀座湯と入船湯、十思湯の3つが公設浴場でございます。公設の名のとおり、区のほうで設置をいたしまして、また、経営については民営という形でございますので、ほかの5つとその部分は変わらないところでございます。
また、予算のところも触れていただきましたが、公設の浴場につきましては、設備関係等は区のほうで修繕等を行っておりますので、そういったところで少し予算のボリュームの差が出ているところでございます。
全体的なところということもございましたが、公衆浴場につきましては、公設民営、民設民営にかかわらず、例えば燃料費の補助でありますとか、ふれあい浴場の開設等、そういったところで全般的に経営の安定化ですとか、利用者の利用の促進というところで支援をしてございますので、成り立ちのところと設置の形態によって少し支援の形は異なりますが、全般的には、今申し上げましたような燃料の補助ですとか、そういったところで経営の安定化を図っているところでございます。
今後というところもございましたけれども、基本的には、前委員のほうからも御紹介がありましたが、今、これだけ持ち風呂率、中央区におきましては集合住宅が94%近くになっている中で、御自宅にお風呂がない方はほとんど少なくなっているかなというところでございます。一方で、先ほどもお話いただいたように、非常に公衆浴場を楽しみにされている、お話しに行ったり、通うルーチンが日常の支えになっているとか、そういったところもございます。コミュニティという部分でも必要な要素だと思ってございますので、今後の方向としては、基本的に、民営でございますので、経営そのものに区がタッチするということはかないませんけれども、先ほど申し上げたような補助をしっかり継続していくことによって、公衆浴場を保っていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○青木委員
分かりました。民営であるので、足りない部分は、この御時世ですので、補助をしながら8つのお風呂屋さん、銭湯を残していくということです。
今はあまり言われなくなりましたけれども、ジョギングブームのときに、皇居の周りを一周して、お風呂屋さんで汗を流してビールと。そうすると銀座に流れますので、銀座に限りませんが、そういったプラスの部分も出てくるのかなと思います。民営ではあるけれども、経営努力を促すとともに、足りない部分は補助をしていくという中央区の考え方ということで、理解をいたしました。
それでは、学力調査等、この3つ、全部細かく読ませていただきました。必ずこの時期に出てくるデータですので、これまでの答弁なども振り返りながら、もう一度読み直してみまして、その上で質問をまとめてみました。
具体的に一つ一つというよりも全体的にということになりますが、まず、気になりますのが小学校、中学校ともに理科が弱いと。理由として、実体験が不足していると分析がされていました。この御時世、現代ですので、あと都心区であるということで、なかなか実体験しづらいというのは事実だと思います。具体的には、どんぐりそのものは身近であっても、発芽については知識はないとか、地層ですとか、花とか、実際に近くで見る機会がないというようなことも挙げられておりました。この点については、ここ数年ずっと続いている傾向で、子供たちは実体験が不足しているということは続いておりますが、まずはその対策といいますか、対応策として、実体験ができない代わりに、子供たちにどのような対応を行っていくかというところからお聞きしたいと思います。
○小林指導室長
まず、小学校と、それから中学校の理科の課題というところで、これは毎年上がってきております。こちらの区の教育委員会としての分析としては、実は、知識が足りていなかったりというようなところもあったりして、その年によって大分変わってきております。特に、今、学習力サポートテストの結果の理科というところで見ていくと、そういった傾向があるかなというところです。実際に、実体験というところも、確かに自然が少ないということはあるんですけれども、GIGAスクール構想もスタートしまして、デジタル教科書も充実しております。実は、子供たちが気づかないようなところも、デジタル機材も使いながら、拡大して見てみたりとか、興味関心を湧かせることは十分できているかなというところです。
そういったところで、実際には、理科は知識、授業だけをやればいいのかというものではなくて、実際に実験をしてみたりとか、試してみたり、予想したり、それがどうだったかと学びが深まっていくところであるんですけれども、先ほど言いました、例えば実際に見られないところでも、デジタル機器を使って電子黒板で提示をしながら、子供たちの予想を立てたりというようなことはやっているところでございます。自然環境が近くにないというところはあるんですけれども、様々、宿泊行事では自然体験をやっております。そういったところでも、例えば地層が見られないというところもあるかもしれませんけれども、実際に自然体験をする中で、学べるものを教員も探してきてやっているところもございますので、そういったことを含めまして、理科の学力向上を図っていかなければいけないかなというふうに考えているところでございます。
○鷲頭学務課長
私から少々補足をさせていただきます。
実体験の部分で申しますと、小・中学校ともに移動教室がございます。実際に私も実地踏査を行ってまいりまして、その場で確認をしてまいりましたが、特に小学校の移動教室におきましては、登山等の活動を行う中での地層の観察ですとか、また、山に行った際の生き物の観察、さらには周辺の工場ですとか、特産物の学習といったような、理科、社会ともに幅広く横断的にわたるような内容を行っております。また、若干体力にもかかわりますけれども、こうした登山活動を通じてでも体力向上に資するものであると認識しているところでございますので、学校での学習のみならず、そうした校外での学習活動というか、教育活動についても有効に活用しているところでございます。
私からは以上でございます。
○青木委員
ありがとうございます。
移動教室などは、本当に実体験できるというところで重要だと思います。教室の中に戻りますと、私たちの会派では、毎年これについては同じような質問をしておりまして、実体験不足への対応ということで、2年前に既にGIGAスクール構想あるいはICT、デジタル教科書の活用ということも答弁でいただいておりますが、学校によって差があるといいますか、理科の場合、特にパイロット校がありますので、パイロット校は大変進んでいる。それを広げていかないとパイロット校の意味がありませんので、最初に答弁をいただいて2年たちますが、どのように横展開をしているか。今、それが広く16の小学校に同じように実施できているのか、できていないのかというような点をお聞きしたいと思います。
○小林指導室長
まず、理数パイロット校ということで城東小学校がやっておりますけれども、これについては、理科の中で、プラス子供たちが気づいたりとか、発見したりというような取組を独自でやっているところもございます。ただ、一方で、理科の授業というのは、どの学校も理科室を中心に実験であるとか、そういったことをやっていかないと、パイロット校のまねをするということではなくて、パイロット校はパイロット校の特色も出しながら、各学校で理科の授業を充実させていかなければいけないかなというふうに思っております。実際に、理科室に置いてある提示装置はかなり大きいものになっておりまして、そういった中で、デジタル教科書の活用というのも、2年前から、順番に先生方も慣れて使っていくというところは、だんだんできてきたかなというふうに思っているところです。
一方で、先ほど言った区の学習力サポートテストの中で知識だけがちょっと低かったりして、そこをちゃんと教えていればというところもあるんですけれども、どこの知識が低かったかというところも毎年変わってくるところがあります。したがいまして、先ほど学習力サポートテストについては、その前の年までの学習の状況を見るということもありますので、そういったところで、各学校で分析して、理科の授業の充実、理科の実験の充実に努めているところでございます。パイロット校に各学校の先生が見に行くというのもやっておりますけれども、実際に自分の学校でどういった理科の学習をやっていくかというところについては、やはり各学校で考えていくものというふうに考えております。
○青木委員
分かりました。
やはり都心区については、実体験不足というのは、まさにGIGAスクール構想あるいはICTの活用ということで解決していくことができると思いますので、期待したいと思います。
もう一個、小学校の国語についてお尋ねいたします。
中央区では読書に力を入れているということは存じておりますし、その分、子供たちの読解力はあると思います。今回、問題点としてここに出されておりますのが、情報と情報との関係について理解し、文章の情報を整理する能力と。ということは、つまり、これが情報分析能力で、まさに、今、必要な能力だと思います。この点について、今の子供たちの情報分析能力の状況と、課題として出てきておりますが、どのような対策を今後取っていくか、こちらも教えてください。
○小林指導室長
今おっしゃったところは、特に小学校6年生の国語のところかなというふうに思っております。情報と情報との関係について理解し、文章の情報を整理する力を高める指導の充実ということで、私たちも読解力ということで捉えているところです。まず大事なことは、やはり情報を正確に読み取るということ、それを関連させて、その部分を読み取っていくというところだと思うんですけれども、一番大事なことは、やはり国語の力、言語能力というところが大きな基礎になるかなというふうに思っております。6年生のときに、ここで課題になっておりますけれども、それまでの国語の力、1年生から順番にやっていく中で、読解力をどうやっていくのか、情報の分析、情報をどう取って、それをどういうふうに表現していくのかというところが大事かなというふうに思っております。6年生のところで課題に出てきたというところもありますので、これは区としての課題というところもあります。学校によっては、ここが課題になっているところもありますし、そうではないところもあります。各学校の分析の中で、読解力、読み取る力については、本区でも大事にしていきたいというふうに思っておりますので、読書活動も含めて充実させていく必要があるというふうに認識しております。
○青木委員
そうですね。算数であれ、数学であれ、全ての基礎は読解力につながりますね。今、再確認いたしました。ありがとうございます。
それでは、資料10番にいく前に、9番の区立晴海図書館の指定管理者候補事業者についてです。こちらの選定委員会ですが、利用者代表が青少年委員、それからボランティア団体会長、それから利用者懇談会参加者ということで、町会・自治会ではなく、別の団体がこういう形で選ばれている。図書館だからということもあるかもしれませんが、この利用者代表の選定の仕方はいいなと思いましたのを付け加えておきまして、10番に移ります。
任期付職員の採用について、内容を読ませていただきますと、つまり学芸員ということです。新しく本の森ちゅうおうができまして、やはり学芸員さんがたくさん必要になるということで、今回、広く公募されるということです。まずは、学芸員ということで、資格はもちろん必要ですが、その他の能力ですとか、経歴として期待されるものがあったら教えてください。
それから、ここに任期として、任期付となっております。5年間と書いてありますが、この5年というのは、何かあったときに短くなる可能性はあるのか、逆に、とてもいい場合、再任される、あるいは正規職員として採用されるというような可能性についても、それが本人のやる気につながると思いますので、お聞きしたいと思います。
この2点お願いします。
○俣野庶務課長
今般の中央区の任期付職員ということで、委員からも御紹介がありましたとおり、この職につきましては、文化財保護・資料活用・特命担当ということでの採用を予定しているものでございます。
能力ということでございますが、基本的には、今、私が申し上げた職の性質上、学芸員の資格を基本としつつも、中央区の近代史ですとか、あるいは民俗学あるいは文化財学ですとか、文化政策、こういったものに幅広く精通している方を公募したいというふうに考えているところでございます。したがいまして、募集要項等には学芸員のみということは書いてございませんけれども、幅広く人材を募集したいという観点から、学芸員ということを基本としつつも、さらに幅広く、より多くの方から人材を選考したいという趣旨でございますので、そういったことを求めていきたいと考えているところでございます。
また、令和6年4月1日より5年間の任期ということでございますが、こちらにつきましては、法律上の要請でマックス5年間という定めがございます。私ども特別区の職員の採用につきましては、本来ですと、大学を卒業した後に学芸員として採用され、こういった様々な知識・経験を積みながら、より政策的なものの企画・立案、また、そういったものの普及啓発等に努めていく職員になっていただきたいと期待しているわけでございますけれども、学芸員につきましては、区のほうに正規職員というものがございません。そういったことから、ある意味、中途で幅広い経験・知識をお持ちの方から雇っていくと。ただ、任期付と申しまして、大学を卒業した後に雇っているわけではございませんので、我々のいう人事制度に乗らない部分がございます。なので、申し訳ないですが、任期付の採用職員制度というもので、そういった穴を補充していきたいというところで、こういった職の募集となっているところでございます。
また、再任ですとか、5年間の任期の間で採用した方につきましては、当然、5年間の任用ということでお願いしたいところでございますが、基本的には、そうした部分での考えはありつつも、その方が単年度、単年度の中でどういったことで、さらに自分のキャリア形成を積みながら次の分野へいくのか、また、中央区で5年間勤め上げていただくのか、そういったところも、人それぞれのキャリアですとか、今後のやりようによって少し変わっていくのかなというふうに考えているところでございます。そういったところも含めまして、応募された方の中から、どういった方が適任なのか、こちらにつきましては、採用を実施する総務部でございますが、十分話をしながら、より適任の方を任用していきたいと考えているところでございます。
また、先ほど言ったように、この方の任期は5年ということで、我々の特別区の人事制度とは異なる制度での仕組みでございますので、この方が正規職員に再度任用することは、現時点ではございません。
以上でございます。
○青木委員
ありがとうございました。
私たちで希望することは、やはり学芸員の方というと研究者というようなイメージがあります。いろいろなことにお詳しいとか、いろいろな文章をお書きになるのはすばらしいものをお書きになる。それも重要ですが、今回、広く公募ということで、ぜひ人間的に魅力のあるといいますか、表に出てきて一緒に解説をしてくださる、せっかく本の森ちゅうおうができまして、郷土資料館、地域資料室と一緒になりまして、地域のことを勉強しようと思ったとき、地域のことを楽しもうと思ったときに、そこへ行くと魅力的な資料があって、魅力的に説明をしてくださる人間力のある方がいるということを、今、私は想像していますので、そういう方をぜひ採用していただければと思います。よろしくお願いいたします。
終わります。
○墨谷委員
私のほうからは大きく4点、まず最初、資料2と資料5の中から質問を進めさせていただきたいと思います。
先ほど説明もいただいたんですけれども、ちょっと詳しく具体的にいただきたいと思いました。戸籍法改正に伴う戸籍証明書の広域交付等の実施についてということでございます。当然、利用者の利便性、また区民の利便性の向上が求められているところなのではないかなというふうに思っております。
従来、戸籍は本籍地で請求しなければ取れないといった中で、中央区でも取れるということになるのかなというふうに思っております。そういった中で、具体的にコンビニ交付とかは、まだ戸籍などは中央区では取れていなかったような気がするので、その点についても教えていただきたいというふうに思っております。
続いて、資料5、晴海特別出張所ということで、過去の御答弁の中でも、書かない窓口というような形で利用者の利便性向上に資する取組も含まれているようなお話も伺っているところでございます。また、晴海の住宅がまたたくさん増える中で、新しく活用してくれる方もたくさんいらっしゃるというふうに思っております。高齢の方、また子育て支援、区民の皆様の相談支援の拠点として、また複合施設も整備されていると。令和6年4月15日というところでなっていると思います。そういった中で、窓口業務の、区民の皆さん、また利用者の皆さんの利便性向上が求められていると思いますので、その点についてどのように考えていらっしゃるのか教えていただきたいと思います。
以上2点です。お願いします。
○早川区民生活課長
私のほうからは、資料2の戸籍法改正に伴う利便性の向上ですとか、現在の本籍地による取扱い等について答弁させていただきます。
今回の広域交付の実施に伴いまして、これまでは本籍地の自治体でしか戸籍謄本、抄本、除籍謄本の交付ができなかったところでございますが、広域交付が実施されることによりまして、全国全ての自治体で戸籍のほうを取得することが可能になります。具体的に申しますと、中央区役所におきまして、他の自治体に本籍地を置かれている方の証明書が取れる。また、中央区に本籍地がある方が、ほかの区役所、市役所、役場でも取れるということになりますので、様々、そういう意味では利便性の向上が図られるものというふうに考えてございます。
2点目のコンビニ交付についてでございますけれども、本区は、現在、住民票の写しと印鑑証明書はコンビニ交付のサービスを提供しておりますが、戸籍については行っておりません。理由といたしましては、これまで広域交付への法改正ですとか、引き続き振り仮名を振るですとか、そうした戸籍に伴う法改正は次々と行われております。コンビニ交付ですと、今サービスを提供している自治体でも、除籍の謄本、改製原戸籍ですとか、その多くは相続等で戸籍謄本が使われるんですが、除籍のものは交付できません。コンビニ交付を行っている自治体でも除籍についてはコンビニ交付できません。つまり、パスポートを取得するというような使用用途の簡単な戸籍謄本でしたらばコンビニで取れるんですが、それ以外のものはまだサービスの提供ができていないということで、将来的に、この辺の法改正が落ち着いた後に、それでもなおコンビニ交付が必要というふうに判断すれば、導入に向けては検討していきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○須貝晴海特別出張所開設準備担当課長
私からは、晴海特別出張所における窓口業務の区民の方への利便性の考えについて答弁させていただきます。
さきの一般質問ですとか、決算特別委員会でも答弁させていただいておりますとおり、晴海特別出張所においては、実証実験といたしまして、書かない窓口のシステムの導入を考えております。実際、具体的には、区民の方がスマートフォンやタブレットで住所や名前などを入力しますと、出張所の窓口のほうでは書かずに、自動的に住所、名前が入った用紙が出力されるという申請書の作成支援のシステムといった形になります。例えば、転入されてから住民票を取るといった幾つかの手続をする中で、申請書を何度も何枚も書かなければいけないといったところ、1回の入力で全ての申請書が出てくるようなシステムについて検討を重ねているところでございます。
現在、具体的な制度設計ですとか、運用の方法について検討しているところでございます。書かない、またオンラインでの手続などが様々進んでいるところでございます。実際、現在、両特別出張所では、住民異動の手続のほか、税金や福祉関係の手続もできるような窓口がございますが、そちらにつきましては、既に住基システムと連動して、例えば子ども医療費助成の申請書などは、既に住所や名前などが出力できるような形になっておりまして、お客様には確認のサインだけいただくような状況にもなってございます。書かない、お手間を取らせない、区民の利便性につながるような窓口業務については、今後も引き続き進めていく必要があると考えております。また、国におきましても、マイナポータルの活用、拡充なども進んでおりまして、今後ますますそういった流れになっていくのではないかと考えております。
以上でございます。
○墨谷委員
それぞれ御答弁ありがとうございます。
まず、資料2の戸籍法改正に伴う件でございます。区民の方、また利用者の利便性向上に向けて取り組んでいっていただきたいというふうに思います。なかなか節目節目に戸籍を取って大変だという声もお聞きしておりますし、私も過去にはそういうふうにやってまいりましたので、利便性向上に向けて、これからもしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。
また、コンビニ交付については、その辺の法改正が見えたら、しっかりと、電子的な形で利便性向上というんですか、コンビニとかで取れるような利便性向上に資する取組を行っていただきたいと要望します。
また、晴海の出張所でございますが、新たな申請書の作成支援というのは、ほかでもやっているけれども、しっかりと晴海特別出張所でもやっていく、大切なことではないかなというふうに思っております。皆様、時間の短縮、また、初めて来られる方もいらっしゃると思いますし、そういった形の両者の利便性向上が同じく求められていると思いますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、2点、資料9、区立晴海図書館、また資料10の任期付職員について、最後、質問させていただきたいと思います。
区立晴海図書館でございますが、住民の方も多くなって、皆さん、近くで本の貸出しができるということで、利便性の向上もあると思います。また、図書館では本の森ちゅうおうができて、そちらに行って本を読む、そういった形で、また、本を返却するときに地域の図書館で返却する方もいらっしゃるのではないかなというふうに思っております。この中で質問させていただきたかったのは、株式会社図書館流通センターさんが今回決まったという中で、利用率の向上策、また自主事業の内容についてあるんですけれども、数値が出ていないですが、その辺、どのようなことを区として認めてきたのか、そこのところを教えていただきたいというふうに思っております。
続いて、資料10の任期付職員というところでございます。
教育委員会の中で、歴史・文化に関する高度な専門知識・経験・情報等を有する課長職の設置をするということで、職務内容については、歴史・文化・観光資源等の再整理・再発見をして本区の魅力づくりをしていくと。受験資格は1から6まであるということで、特に2番、文化財保護行政に10年以上従事する、歴史民俗に関する知識経験を豊富に有する、3、民間企業・地方自治体等における業務従事歴が14年以上あること、民間企業等において管理職または同等程度の経験を3年以上有するなどあるんですけれども、かなりハードルが高いような気がするんです。その辺については、この人材というのはたくさん応募していただけるのかなと心配したもので、質問させていただきました。
以上です。
○植木図書文化財課長
私のほうからは、晴海図書館指定管理者の自主事業や利用向上についてお答えさせていただきます。
晴海図書館の指定管理者については、先ほど説明がありましたとおり、図書館流通センター、中央区に既にある3図書館の指定管理者が、今回、候補事業者となっているところでございますが、利用向上につきましては、特に本の森ちゅうおうができたというところで、利用者向けあるいは新しく本を読んでもらう方を増やすという観点から、各種イベントにかなり強化して取り組んでいるものと考えております。
晴海図書館につきましても、その線に沿いまして、また、晴海図書館については、特に若者向け、例えば高校生であるとか、そういった世代に向けた読書活動の推進、また向上というところも意識しておりますので、今回の指定管理者の選定の、例えばプレゼン等においても、そういった部分を意識したところでの御提案等もあったところでございます。自主事業とも関連するところですけれども、例えばプレゼンの中であったところによりますと、少し世代が異なるのかもしれませんが、3Dプリンターを新たに設置しまして、そういったものを利用した何か企画であるとか、イベント、要するに理系教育といったところの意識を持っているものと思いますけれども、そういった御提案等もあったところでございます。ですので、図書館のそれぞれの地域の特性、また実情、地域をいろいろ鑑みながら、それぞれ自主事業をもって図書館の利用向上に取り組んでいただけるものと考えるところでございます。
私からは以上です。
○俣野庶務課長
任期付の管理職の件で、ハードルが高いというお尋ねかと思いますが、委員が御紹介のように様々な要件がございます。こちらにつきましては、ハードルが高い分、私どもの期待が高いということの裏返しといいますか、そういったところでどんどんハードルが高くなっていたやに私も認識しているところでございます。
いわゆる文化財行政の普及啓発事業は、民間事業所のほうでもこういった業界はございます。例えば、今、本の森ちゅうおうでは大八丁堀展の特別展が企画されてございまして、ああいったものの調査・分析、さらにはそれをどういうふうに効果的にアピールできるか、展示のノウハウですとか、民間での知識・経験・能力を活用しながら実施に至っているわけでございます。そういった人材は幅広く、大学を卒業された後、学芸員資格で就職されているやにも聞いているところでございます。そういったところを総合的にマネジメントされている方につきましては、資格があろうかなというところでございます。
また、本来の文化財保護のほうにつきましては、本区の歴史・文化に精通していただいている必要があろうかと思います。様々な学芸員のジャンルがございますが、鎌倉時代に興味がありますとか、京都でとか、そういうことを言われても、本区とは分野が違うところでございます。幅広い人材の中から、本区の歴史・文化に非常に精通している方を厳選しながらやっていく必要があろうかなというところでございまして、少し経験値が浅い方では、やはり経験が足りないのかなというところで、幅広の10年ですとか、そういった経験を求めているものでございます。
また、民間企業等の業務従事歴14年以上ということでございますが、こちらにつきましては、特別区の人事任用制度の中で、大学を卒業してから最短で14年以上で管理職昇任ということでございますので、5年ですとか、6年ですとか、そういった方につきましては少し若いかなと。特別区の人事任用制度上、14年以上ぐらいは管理職の資格として必要最低限ではなかろうかというところで考えてございます。
いずれにしましても、こういった方を採用しまして、先ほど私が紹介しましたように、郷土資料館ですとか、図書館の地域資料、本区には合わせて10万件の歴史的な文化資源等がございます。そういったところを効果的に調査・研究、魅力発信をしながら、区民の学びを深め、郷土愛の醸成にしっかり資する司令塔として副参事を採用するものでございます。こういったものを期待しながら、教育委員会としては、さらなる普及啓発に努めてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
○墨谷委員
それぞれありがとうございます。
1つ、図書館のほうです。晴海図書館について、本当に子供から大人まで様々な人が訪れると思います。今、お話の中で利用率の向上策、高校生向けとか、情報の発信とか、また自主事業が3Dプリンターということで、わくわくするような気がしました。誰もがわくわくして、利用したくなるような取組をしていただきたいというふうに思いました。
続いて、資料10の任期付職員ですけれども、区としての思い入れが、これだけの知識が豊富な人でないとできないということではないかなというふうに私も思いました。要するに、区の宝である貴重な資源、また文化資源をしっかりと活用していただかないと、もったいないと。そういった意味で、そういう方をしっかりと呼び込んでくるということであると思いますので、期待しております。また、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
○塚田委員長
質疑途中ではございますが、ここで休憩を挟ませていただきます。再開は、午後3時ちょうどでお願いいたします。
ここで休憩にいたします。
(午後2時47分 休憩)
(午後3時 再開)
○塚田委員長
それでは、再開いたします。
発言願います。
○小栗委員
それでは、理事者報告に対する質問をさせていただきます。私は、資料6と7の問題で質問をいたします。
学力テスト、学習力サポートテストですけれども、学習力サポートテストは区独自のテストとして実施するというふうになっております。これは、ずっと中央区としてやっているテストです。以前は、ずっと前ですけれども、区で問題をつくってやっていたということですが、最近は業者のテストを使ってやっていると。私は、2年前、区民文教委員会委員だったので、そのときも伺ったんですけれども、そのときには業者に委託していると。そのときは東京書籍がやっていて、問題の作成や分析までやっていますというお話でした。参加校数はどのくらいあるのかということについては教えてくれないという話だったんですけれども、現在はどうなっているのか、まず、お伺いしたいというふうに思います。
○小林指導室長
学習力サポートテストでございます。
これにつきましては、現在も東京書籍に委託をして、調査問題等、あと区の分析までやっていただいているところでございます。実は、全国学力・学習状況調査の場合には全校の学校が対象になっていくということだったんですけれども、学習力サポートテストについては、東京書籍と契約したところというところもありますので、実は参加校については公表されていないというのが現状です。私たちが聞いても、そこは分からないですけれども、全国的にやっているところがあるので、全国的な部分の結果が出てきたりして、比較ができるようになっているというような状況でございます。したがいまして、現在も参加校は分からないというような状況でございます。
○小栗委員
このテストの結果の活用というところで、個人票を学校を通じて夏季休業前までに本人や保護者に配布すると。一人一人の課題を明らかにすることと併せて、学習への取組の支援を行う。学校においては、この結果を分析して、2学期以降の授業に反映させるということで、これを活用しているんですという説明です。
一つ一つの問題で、別紙2にあるように、この課題ではこういう問題があるのではないか、この課題ではこういう問題があるのではないかというのは、このテストの結果を活用する方法として出てくるというふうに思いますけれども、全国的な調査といっても、どのくらいのところが参加しているのか分からないと。平均に比べてどうかというのが出てくるわけですけれども、点数だけを比べて、どこがいいとか、どこが悪いとか、そういうふうに客観的に測れる指標になるのかという点でも私は疑問がありますし、このサポートテストが個人の学習の課題の解決とか、授業の課題の解決につながるのかという点では、大変限定的ではないかというふうに思うんです。その辺のお考えについてお伺いしたいと思います。
それと、全国学力テストも併せて、時期がちょっとずれていますけれども、小学校6年生と中学校3年生については、同じ今年の4月18日にやったということで資料6で御報告が出ているわけです。例えば、国語とか算数とか、両方サポートテストでもやっているし、全国テストでもやっているわけですけれども、同じような傾向が出ているという分析なのか、2つやる意味があるのかどうかということについて見解を伺いたいというふうに思います。
○小林指導室長
まず、学習力サポートテストでございます。
これは、先ほど委員がおっしゃったように、授業改善と個人に返していくというところで、ここはとても大事なところかなと思っているところです。これについては、学習力サポートテストを何で本区でやっているかというと、経年で見られるというところです。つまり、小4から中3まで、それぞれの学年で見ておりますので、そこの傾向について把握していくというところです。実際に全国で何校入っているのかという細かい数字は分かっていないですけれども、参加校はかなりあるというふうに聞いておりまして、大体そこの問題にも、全国の平均だけではなくて、東京書籍が目標値というのも決めているところです。この問題だったら、このくらいできたらいいだろうというような数値も実はあるところでございます。各学校では、今、区全体の傾向としてお示しをしていますけれども、これは各学校で持ち帰ってもらって、自分の学校はどうかというところで、さらに各学校では、それぞれの学校の傾向、学年の傾向、さらに細かく言うと、個々の傾向をこれをもって分析しているというところで、そこでは有効ではないかというところです。
それと併せて、ドリルソフトも使って、例えば苦手な問題に対して、繰り返し取り組んでいくという取組もやっておりまして、学力向上というよりも、学力の底上げができる取組ではないかというところで、各学年の状況把握、これをきっかけにして、点数だけではなくて、全国とどのぐらいではなくて、去年と比べてどうだったのか、個々の状況はどうなったのかというのが授業改善につながっていけば、非常に有効なのかなというところでございます。
一方で、全国学力・学習状況調査も、国語と算数あるいは国語と数学、今年は平成31年度にやった英語をまたやってみたというところはありますけれども、これに関しては、実は、見方として、小学校でいうと、6年生に上がる前までの段階でどのくらい力がついているのかというのを見ていくような形になっていきますので、去年と比較しても、メンバーが全然違いますので、そこはあまり意味がないところかなと。ただ、読み解く力とか、先ほどのいろいろな、国語の点数、知識だけの点数ではなくて、国語に求められている力、書く力、読む力、いろいろあると思うんですけれども、それとか数学も数学的な感覚の部分のところがどのくらい身についているのかというところも分析する、いい調査になっているかなというふうに思っております。
調査自体は、同じ時期にやっていくところではあるんですけれども、経年でしっかりと同一集団で見ていく調査なのか、あるいは小学校の5年間で学んだこと、あるいは中学校2年間で学んだことの状況を見て授業改善につなげていくのかというような両方の調査の目的がございますので、これらを基にして授業改善をすることは、先生方にとってみたら必須でございます。この学年で何が不得意なのかという分析をさせて、先生方が自分事として捉えて授業の改善を図っていく。これは、教員としては、やらなければいけない第一のことではないかなというふうに思っておりますので、引き続きこの2つの調査については、取り組んでいきたいというふうに考えているところです。
○小栗委員
全国調査については、前から、全国的な傾向を見るのだったら、悉皆ではなくて抽出で十分ではないかという考え方も、再開するときからずっとありましたし、そういう意味では、全体的な、メンバーが違うので比べる意味はないと先ほどおっしゃいましたけれども、そういう意味でも、全国一斉に毎年やる必要があるのかという点は、私は大いに疑問だというふうに思っております。
それと、学習力サポートテストは小4から中3まで一人一人の状況が分かると。それは、ずっとテストの点なりが積み上がって、この子は小4のときはこうだったねというのがずっと分かるようなシステムになっていて、だんだん学力がついてきたよねという分析ができるような利用のされ方がされているのか、改めて確認をさせていただきたいというふうに思います。
授業の改善につなげていくということは大切なことだと思いますけれども、別紙にあるように、例えば日なたの問題では、こういうふうにやったらどうかとか、こういうような細かい改善点を、一人一人の教師に、この問題はこのクラスがちょっと低かったので、こういうふうなことを考えて、ちゃんとやってくださいねみたいなことを一つ一つ求めて文書にしていくとか、そういうことに注力してしまうと、スキルをアップするというよりも、こういう文書をつくることで大変な思いをしてしまうということが実際あるように聞いているので、そういうことがないようにしていただきたいというふうに思いますけれども、その点についてのお考えを伺いたいというふうに思います。
○小林指導室長
まず、サポートテストを経年で見ていくというところは、私たちも区のデータとしても非常に大事にしているところで、各学校でもそこは出ているところです。一人一人によっても、やはり毎年毎年配られていきますので、どういうところが伸びているかというのが分かるような形にはなっているんですけれども、実際には、子供一人一人によって、実は違うんです。区全体で、例えば先ほど言ったように日なたの問題が区としては非常に低かったので、こういったところに着目してくださいということは言えるんですけれども、学校によっては、ここがよくできている学校もあれば、逆に、すごくできていないと。何でできていないのかということを考えることが大事で、授業のここが弱かったのかな、考えさせるところがもうちょっと深掘りできていなかったかなというようなところは、教員一人一人が考えるべきものだというふうに思っておりますし、教員の職務の大事な一つだというふうに思っております。
全て学習力サポートテストがいいというわけではなくて、それをきっかけにして、子供の何が課題なのかというところも分析をしながら、子供にも考えてもらって、先ほど言ったドリルソフトで自分が不得意なところを解いてみようといった声かけもしておりますし、そういった調査をやることが目的、あるいは結果がどうとかこうとかで一喜一憂するのではなくて、何が課題なのかと考えるきっかけになればいいのかなというふうに思っているところです。
それから、もう一点、先ほどの全国学力・学習状況調査のところで補足をさせていただければと思っているんですけれども、これについては、小学校6年生、中学校3年生で学年が決まっているというところはあるんですけれども、実はここに文部科学省の狙いがあって、今、学力調査で求められているのは、こういう問題ですよ、知識を問う問題ではないですよというところで、授業改善するときに、ここも考えなければいけない。さっきの、例えば資料を見ながら最終的にまとめていかなければいけない、そういった問題が結構工夫されているんです。それを教員が見ることによって、単なる知識を教えていても、この問題は解けないということに気づいてくれれば、授業改善につながる。そういった意図もございます。ですので、全国学力・学習状況調査の問題というのは、私たちは、先生方に、よく見てください、その問題で、今、学習指導要領で求められていることはこういうことですよということでも活用しております。そういった部分で、言い方は悪いですけれども、単にやっているというのではなくて、そこに意味を持たせるのは、区の教育委員会とか、学校の管理職の責務だというふうに思っておりますので、引き続きこれからも、そういったところについては取り組んでいきたいというふうに考えているところです。
○小栗委員
今回の4月の全国調査で、石川県の調査によると、過去の問題を4月5日以降に児童や生徒に解かせるなどのことをやった学校が158校のうち38%あったと。これは教職員組合が自主的に職員、教員の皆さんの協力を得てやったものの新聞報道です。過去もそういうことがあって、全国調査を一旦やめて、また復活するときに、こういうことがないようにというようなことで始まっているんですけれども、実際には、やはり点数をどうしても比べて、どこの県が1番とか、最後だったとか、どこの学校がよかったとか、悪かったとか、そういう比べ方を、どうしても点数が出るのでやってしまう。過去の問題を改めてやるとか、そういうことがなくならない実態もあるということなので、テストで学習するように追い立てるようなやり方というのは、本当は教育を逆にゆがめてしまうというふうに私は思います。
そういう実態が実際にある中で、テスト、テストで追い立てられるようにならないように、ぜひ考えていっていただきたいということを申し述べて、理事者報告に対しては終わります。ありがとうございました。
○上田委員
日本維新の会の上田かずきです。
資料4、7、10について、3点お伺いさせていただきます。
まず、4番からです。
改修工事に伴う総合スポーツセンターです。こちらは大変利用者が多く、また、それこそ勝どき・晴海エリアも含めて大きな影響を及ぼすことだと考えております。しかし、周知方法が区のおしらせ及びホームページだけだと、すぐ流れてしまう。言わば、情報としてのフロー情報になってしまうわけです。このあたりについて、より適切に、確実に周知をするために、どのようなことを考えているのか御教示ください。
2つ目、7番になります。サポートテストの質問が多くて大変恐縮ですけれども、違う観点で質問を2点させていただきます。
1つは、意識調査のところにおいて、将来の夢あるいは将来のビジョンというトゥービー、未来に対しての質問というのは何か設定をされているのか、これをお伺いしたいと思います。
もう一点は、この中の情報を、教育委員会の便りがあると思うんですけれども、それら等で、一部サマリーであったとしても共有をしていくのかどうかということについて御教示をお願いします。
最後、3点目、課長職任期付職員についてですけれども、採用された職員についての勤務予定場所、つまり本庁舎で勤務をするのか、あるいは図書館と現場にて勤務をするのか、どういうふうにお考えなのか教えてください。
以上です。
○鎌田スポーツ課長
まず、私のほうからは、資料4、スポーツセンターの利用休止に係ります周知につきまして答弁させていただきます。
今、委員の御案内がありましたとおり、総合スポーツセンターは、中央区にとっては核となる施設でございまして、また利用率も非常に高いということから、区民の方、利用者の方への影響は非常に大きいものと考えております。そういった中で、周知ということで、区のおしらせ、区のホームページは当然ですけれども、さらに、指定管理者の管理をしているホームページとしまして、総合スポーツセンターのホームページですとか、あとは利用者に対してというところ、ここは確実にやっていかなければいけないと思っておりますので、施設での掲示、また、総合スポーツセンターは団体の利用に当たりまして、日々、スポーツセンターの現地での抽せんを行っております。その抽せんの場におきまして個別に御案内をしたりですとか、あとは関係団体ということでスポーツ推進員、また体育協会に加盟している各競技団体がございますので、そういったところにも個別に御案内をしながら、確実に行き渡るような形での周知を行っていきたいと考えております。
私からは以上になります。
○小林指導室長
意識調査の件でございます。
実は、学習力サポートテストのところでも、あなたの発言はクラスみんなを動かす力があると思いますかというような意識調査があります。ここには、今、細かく一問一問見ていないけれども、将来の夢というところはないですが、実は、先ほど全国学力・学習状況調査の中では、将来の夢や目標を持っていますかという意識調査はございます。そういったところでいくと、参考までに言いますと、中央区の子供たちについては、全国や東京都と比べて高い数字で当てはまるということで、目標を持っていますというようなところは回答しているところです。
こういったところで、全国と、先ほどありましたように学習力サポートテストと重なるような質問をしても、なかなかそこはよくないかなというところもありますので、こういった意識調査も活用しながら、平均正答率というか、それだけではなくて、こういったところの意識とどういうふうな違いがあるのか、あるいは読書活動と学力はどういう関係があるのかということについては、やはり分析をしていく必要があるかなというふうに思っております。
結果については、例えば、ここに書かせていただいていますが、朝食を取っていますかというところについては、これは教育委員会内でも共有をしてやっていかなければいけないと思いますし、ほかの区長部局でも、朝食を取っているかどうか、食育の関係とかが出てくるところもありますので、そういったところで必要な情報は提供しているところでございます。
以上でございます。
○俣野庶務課長
担当副参事の勤務予定場所でございますが、主に、教育委員会の理事者ということで、本の森ちゅうおうを予定しているところでございます。さらに、こちらの説明を申し上げました資料にも記載がありますように、主な職務内容のところで本区の魅力向上につなぐ仕組みづくりですとか、歴史・文化・観光資源等の再整理・再発見ということで、職務内容は企画部ですとか、区民部、全庁横断的に広がりがあるのかなというところでございますので、主に本の森ちゅうおうに勤務しながら、本庁とのやり取りを予定しているところでございます。
以上でございます。
○上田委員
それぞれに巻きの御答弁ありがとうございました。
まず、4番について、広報といっても、例えば私も毎日いろいろな資料を見ていますけれども、軽重があると思うんです。要は、すごく大事だから繰り返し情報として発信をしておいたほうがいいものと、これはある程度フローでもいいかな、一発でいいかなというものがあると思います。今いただいた話は大変すばらしいと思いますので、このように区として軽重をつけて広報を積極的に行っていただければと思います。
次、7番についてですけれども、意識調査の件、全国調査にはあって、それが高い推移ということは安心いたしました。
なぜこの質問をしたのかというと、子供たちが勉強をするといったときに、例えば今回のような花のつくりを覚える、例えば雄しべの数、雌しべの数、4と5ですよねとか、ものによっては7、多数みたいな話とかをすると思うんですけれども、テストで解くという観点で考えると、これを暗記しなければいけないわけです。そのときに、何でそれを覚えなければいけないんだろうか、どこにつながっているんだろうという目線は非常に大事だなと。私は元SAPIXの理科の講師ですので、この数字はなかなか悲しいものがあるんですが、理科の教師として教えていた目線でいうと、すごくそれを感じています。社会科というものを考えると、歴史は、ただ読んでくだけでも結構面白いわけです。でも、理科は、実はそのつながりが分からないと、ぴんとこない。例えば、今、このマイク、ワイヤレスで音が大きくなっている。やばくないかみたいなところから始まって、これがどういうふうになっているのかは完全に物理学の話になります。このような形で、まず興味・関心を持たせる。そして、それを使うことで、例えば君はこれを開発できる立場になれるかもしれないねみたいな形で、最終的に教育的な話になってくると思うんですが、ここを意識とひもづけて、さっき前委員もおっしゃっていましたけれども、点ではなくて面のというか、より理科全体に興味を持ってもらう。
私は、理科というのは、ことわりを知る科目だと教えています。ことわりというのは、社会のだけではなく、地球上の原理原則を教える科目だと思っています。一個人としても、議員としても、理科も含めて総合的な学力向上が図られることを期待いたします。
最後、3番目、本の森ちゅうおうを中心にということで理解しました。
私が非常にありがたいな、いいなと思っているのは、目的のところに観光商業、生涯学習や住民協働を推進するという言葉が入っています。これはコミュニティマネジャーだと思うんです。つまり、地域コミュニティの一つをつくる立場だと思っているので、単に研究者というよりも、どちらかというと積極的に人と関わることが好きな人を入れていただけたらありがたいと思いました。
私からは以上です。ありがとうございました。
○塚田委員長
それでは、続きまして、議題に移らせていただきます。
議題、区民生活及び教育行政の調査について、質問のある方。
○押田委員
それでは、1点質問させていただきます。
日本橋に今度、中学校の新しい校舎ができるということでございますよね。教育に携わっている人とか、子供たち、お母さんたちはどんな基準で学校を選ぶかというと、もちろん教育内容が一番ですけれども、環境であるとか、その学校の雰囲気、そして、やはり教育の設備というのも非常に重大な要素になってくると思います。そういった意味からいくと、新しいすばらしい校舎ができるということは大変期待するものだと思っています。
ただ、その期間に仮校舎に入らなければなりませんよね。仮校舎につきましても、行政が非常に様々な調査をなさって、いろいろなことを考えた上で、あそこしかないということでなさったということは十分理解をするものでございます。その仮校舎の工事期間で、小学校ですと、古い校舎から仮校舎に移って卒業とか、仮校舎から新校舎に移って卒業とか、6年間のスパンがあるので、割といろいろな経験ができるんですけれども、中学の3年間というのは工事期間丸々入ってしまう生徒さんが大勢いらっしゃるわけですよね。引っ越しなどでがたがたしているときに受験を迎えられる方、また、本当に仮校舎だけが自分の学校で卒業していらっしゃる方もあるわけで、仮校舎はとても大事だなというふうに感じます。
仮校舎というと、何かすごく粗末なものを想像するけれども、阪本小学校を見たときに非常にびっくりしたのは、とてもすばらしい、本校舎に負けないくらいすばらしい学校だったんですけれども、やはり仮校舎は仮校舎、その中で教育の工夫とか、仮校舎だったら、本校舎と違ってこんなことをしなければいけないのかなというふうに考えておられるところがあったら、お知らせいただけますでしょうか。
○岡地学校施設課長
日本橋中学校の仮校舎につきましては、令和7年度の夏休みから令和10年度末まで、仮校舎での学校生活を送るというような形となっており、委員御案内のとおり、3年間、仮校舎のほうで生活するというような生徒も、当然ながら、現れてくるところでございます。学校によっては、学校の改築に当たっては、例えば工事期間中の状況とか、新しい学校がどういった施設になっていくのかというのを学校教育の一つの中で紹介させていただいたり、ほかの学校であれば、隣で学校の工事をやっている場合であれば、例えば工事現場の方が来て、今、こういう工事をやっているというような、一緒に造っているというような実感を湧かせたりというような工夫をもって、学校に対する愛着というものを大切にしながら工事を進めていくわけであります。仮校舎ではありますけれども、実際の、本校舎という言い方はあれですけれども、本設の学校と変わらないような施設造りを目指していきたいというふうに考えておりますので、子供たちに不自由がないような形の施設造りを今後進めていきたいというふうに考えております。
私からは以上です。
○小林指導室長
まさに、仮校舎で3年間を過ごす子供たちにとってみたら、日本橋中学校、浜町にできる校舎が私たちの思い出の日本橋中学校という形になると思いますので、その持っていき方というのは非常に大事かなというふうに思っております。仮校舎だからこうというわけではなくて、それ以外にも、スポーツセンターを利用させていただいて体育をしたりとか、あるいは小学校に放課後に行って部活動をやったり、近隣の小学校へ行ってやったりというところで、日本橋中学校の生徒にとって思い出に残る3年間にしていかなければいけないかなというふうに思っております。ハード的な施設もそうですけれども、中身、それから浜町公園の校舎に愛着を持って3年間を過ごしてもらえるように、中身の部分でも工夫をしながら、日本橋中らしさみたいなものについては、伝統があると思いますので、そういったことも受け継ぎながら、教育課程を組んでいきたいというふうに考えているところでございます。
以上です。
○生島教育委員会事務局次長
重ね重ねになるんですけれども、説明会におきましてもお伝えはしたんですが、今回のことに関しまして、私たちも、取り組んでいるうちにではないですが、これは日本橋中学校の仮校舎というよりは、日本橋中学校をここにもう一度造るというような仮校舎期間になるんだなということは本当に感じながら、説明会においても臨んでおりました。やはり何よりも大事なのは、地域と密接に関係した学校教育というところが中央区の一番大事なところだと思っておりますので、どういう形で御意見をいただいたとしても、地域の皆様に愛されるように、子供たちがその中で健やかに育てるような環境をつくっていくというところで、引き続き取り組んでまいりたいと思います。
○押田委員
ありがとうございました。
今、お話を伺って思い出したんですが、うちの地域にある明正小学校が建て替えのときに、幼稚園の子供さんとか、小学校の子供さんが、自分たちの学校がどう出来上がるかというので、学校を見学に行って、その工事過程をずっと見ていた。これはすばらしい教育になったなというふうに思っています。
今おっしゃったように、仮校舎の3年間、本校に負けないようにとおっしゃって、思い出でということを伺ったんですが、学校の歴史の中で仮校舎の3年間というのは、よく古い校舎にはこんなものがありましたというのが展示されたり、新しい校舎はこうですというのは十分にできるんですが、その3年間の思い出というか、歴史的な位置づけというのはきちんとなされていくんでしょうか。それだけ伺わせていただきます。
○鷲頭学務課長
学校設置上、日本橋中学校がたとえ仮校舎でありましても、日本橋中学校の系統性というものは一切失われることはございませんので、仮校舎の期間におきましても、まさに日本橋中学校の正史として、今後も将来にわたり残っていくものと認識しております。
以上でございます。
○押田委員
ありがとうございます。
本当に、今おっしゃったように、その3年間が自分たちの学校なんですよね。その学校の歴史がきちんと長い歴史の中で残っていかないと、とても寂しい。私もそうなんですけれども、友達というのが一番大事なんですが、ハードな部分の思い出というのも結構大事で、古い校舎で階段がすっと滑るようになっていたら、そこを滑り下りてみたとか、新しい校舎はこんなすばらしい設備があったとか、そういう思い出は必ず自分の中に残っていくので、仮校舎3年間で過ごした方たちが、日本橋中学として、きちんとした思い出が残せるように、これからも教育委員会で御努力をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○青木委員
昨日、教育委員会を傍聴いたしまして、それから、今朝、我が会派で情報公開請求で数字も確認した上で質問させていただきます。
また、日本橋中学校の件が続くんですが、数字で見ますと、今の説明は大変よく分かるんですが、でも、結果、数値として見ますと、中学校の指定校変更の申込みということで、抽せんは銀座中と晴海西中の2校と。特に、銀座中は定員20名に対して130名の申込みがある。日本橋中から銀座中への指定校変更希望者が70人と増大しています。これは、やはり普通に考えると、日本橋中の建て替え、仮校舎が影響している。来年入学する子供たちからも影響が出るということです。
先ほどの心の籠もった説明は分かるんですが、私が今もし保護者だとしたら、まだ足りない。やはり仮校舎ということで不安が残る。これから、この方々を説得しなければいけないわけですよね。抽せんですので、抽せんで落ちた方には、仮校舎の日本橋中学校に通っていただくということで、もう一歩、どう対応していくかというところをお聞かせください。
○鷲頭学務課長
まず、指定校変更ということでお話があったんですが、恐らく中学校の自由選択制のことをお話しかなと認識いたしております。
こちらについて、確かに、日本橋中学校は昨年度申込みがありました51人から75人に増えているんですけれども、日本橋中学校改築の話が一切ございませんでした令和3年度の時点の申込みは73人でございましたので、正直申しますと、中長期的な視点で鑑みますと、この推移の部分というのは、あくまでも、ある意味、変化の一定の幅の中に収まるものであろうかなと考えております。特に、自由選択制の部分については、年による変化というのがある一方で、委員もおっしゃった指定校変更の観点で申しますと、きょうだい事由によります。きょうだい事由、いわゆる兄姉理由ということで、兄・姉がいることで学校を替わるといったようなことも含めて、非常に様々な事情で影響があるものと認識しております。
そういった意味で申しますと、日本橋中学校の自由選択制の申込みの部分というのは、あくまでも通常のある程度の基準というか、幅の中に収まっているものだと認識しておりますし、また、それとは全く別の観点で、私どもは日本橋中学校の仮校舎におけます教育活動の充実というものは図っていかなければならないと考えておりますし、図ってまいります。
以上でございます。
○青木委員
日本橋中学校については、今、御説明を受けましたので、今後も説得といいますか、御説明のほうをよろしくお願いいたします。
特認校のほうに戻りますと、小学校に戻りますと、今回、抽せんは城東、常盤、阪本の3校のみ、城東小は40名に対し172人の申込み、常盤小は20人定員に73名の申込み、いずれも先ほど出ましたパイロット校であるということ、阪本小は20名に対して61人の申込みです。
今回、泰明小学校がまだ空きがあり、再募集をする見込みであるということ、かつての泰明ブランド、銀座ブランドというものをよく知っている身としては、ちょっと寂しい気もするんですけれども、今の保護者の方は、そういうブランドよりも、やはり新しい学校イコール新しい設備、新しい教育というイメージをお持ちになっている。イメージというか、それが事実の部分もあります。小学校については、特認校の二分化というものはよくないと思いますが、結果的に、今、そういう状況になっていることについて、あとスクールバスについては、昨日も質問が出まして、泰明小学校については、スクールバスは、地域的なもので道路の幅の件で出せないということも伺っております。その上で、この状況をどう考えるかということと、この二分化に今後どう対応していくかということについて、お聞かせください。
○鷲頭学務課長
特認校の申込みの状況についての部分でございます。
まず、泰明小学校の再募集につきましては、実態の部分で鑑みますと、先ほど中学校の部分で申し上げた兄姉理由による指定校の変更などもございます。あえて再募集を今回かけた理由といたしましては、泰明小学校は、これまでの傾向を見ていますと、私立の小学校の受験者が大変多くいらっしゃいます。それゆえに、特認校の申込みで実際に抽せんで合格された方がいらっしゃっても、結局、その分が抜けてしまうということで、そうした部分の補欠を確保するための募集でございます。
以上でございます。
○青木委員
分かりました。
特認校小学校についても、全てに人気がまた出てくるような政策、教育内容をよろしくお願いいたします。
終わります。
○小栗委員
それでは、3点お伺いしたいと思います。
渋谷教育学園晴海西こども園の入園考査が10月29日に行われたということで、参加する親子さんが七五三のように着飾って、たくさん社会教育会館に入っていたのを見た方が、すごく驚いたと言っていたんです。まるでお受験だなみたいな感じで、そういうお話がありました。
渋谷教育学園は渋谷中学とか高校とかありますけれども、とても偏差値が高くて、有名なところでもあるし、このこども園に入りたいという希望も大変多いのではないかというふうに思います。今回の募集で、3歳、幼稚園部分です。保育園のほうは中央区が定員に応じて、審査というか、点数をつけて順番に決めるようなシステムだと思いますけれども、幼稚園のほうは、事業者、学園のほうが選考するということになっております。今回の募集で倍率はどのくらいだったのか。3歳が定員としては募集定員が50名、4歳、5歳が40名ずつですけれども、どのくらいの倍率だったのかということを、まずお示しいただきたいと思います。
2点目に、晴海西小学校です。
これは思ったより児童の数が多くて、特別支援学級が設置できないということで、月島第三小学校に令和7年に設置するという報告が以前の委員会でもありましたけれども、晴海西小学校に特別支援学級ができるということを期待してHARUMI FLAGに入居を決めたと。来年4月に1年生で入るんだけれども、ここにできないと聞いて、とても困っているんだけれどもという相談が私のところに来たんです。来年4月で教室がぱんぱんになって絶対できませんという状態なのか、当面設置することができないのか、それについての見解を伺いたいと思います。
3つ目は、浜町公園の仮校舎の件で私も質問をさせていただきたいと思います。
ようやく住民説明会が開かれて、私も参加させていただきましたけれども、やはり懸念の声とか、中学生がここに移ってくることについてのいろいろな御意見とか、あと樹木の保護の問題でもいろいろな意見が出て、参加者全員が納得したというふうな状況ではないというふうに私は思いました。特に、今度その説明会の中で初めて、私としては、仮校舎の工事の範囲というのが示されて、結構ぱつぱつに建物が建つという状況を見ましたけれども、詳しい立面図とかはまだ示されていなくて、どのくらいのボリュームで、3階建てという話はありますけれども、敷地際に、通常のマンションなどより高い建物になると思うので、結構周辺のマンションなどにも圧迫感があるのではないかと想像したんです。
具体的な設計図が示されていない中で、普通、民間の工事でも、工事が始まる前に、車両がどのぐらい来ますとか、どのくらいの影響がありますとか、そういう説明会をやるんですけれども、仮校舎についての説明会は不足しているのではないかというふうに感じました。そういう意味で、区民の理解を得る努力をもっとすべきではないかというふうに思いますけれども、その点についての見解を伺いたいと思います。
○塚田委員長
小栗委員、3点目でございますが、完全に環境建設委員会の質問でございますので、今回は最初の2点について。
○小栗委員
仮校舎について聞いているんです。日本橋中学校の仮校舎です。
○塚田委員長
説明会だとか、昨日も出ておりますので。
○小栗委員
私は昨日の委員ではないので。
○塚田委員長
すみません。昨日やっていただければと思いますので、どうぞ。
○小栗委員
委員になっていないので。
○塚田委員長
なっていない。とにかく、今日ではないので。
○小栗委員
仮校舎ですよ。
○塚田委員長
この委員会ではございませんので。
では、最初の2点についてお願いいたします。
○鷲頭学務課長
私からは、渋谷教育学園晴海西こども園の倍率について答弁申し上げます。
まず、3歳児クラスについては、おおむね2.5倍程度、4歳児クラスについては、1.5倍から1.6倍といったところでございます。5歳児クラスは、1.1倍程度ということで、ほぼ全員の方が入られるような状況になろうかと考えているところでございます。
以上でございます。
○熊木教育センター所長
晴海西小学校における特別支援学級についてお答えさせていただきます。
晴海西小学校につきましては、委員が先ほど申し上げられたとおり、今後、子供たちが増加し、第二校舎を造るという計画まで進めているところでございます。その中で、例えば来年だけできるからということでつくって、再来年また移動させるというようなことは、子供たちの負担、長期的な子供たちの育成を考えたときに、とても不適切な対応ではないかと考えておりますので、子供たちが安定して継続的に通える環境をこちらは提供し、長期間、小学校では6年間を見越して、子供たちが成長できるような場所を確保していくということを考えた上で、月島第三小学校のほうにつくるというふうに判断をさせていただいておりますので、この辺、御理解いただければと思っております。
また、保護者から問合せをいただいた際にも、子供たちのことを考えた上で、月島地域には特別支援学級を充実させる方向で2校になるんですよという話をさせていただいておりますので、御理解いただければと思います。
私からは以上です。
○小栗委員
渋谷教育学園の件で、3歳児は2.5倍の応募があったということで、選考は学園が自由に行うということになっているわけですけれども、園の教育方針や事業内容に賛同いただいた方から渋谷学園が選考しますということが案内書にも示されています。選考方法、選考優先項目ということで、通学区域に居住する区民が一番優先で、特にきょうだいが入っている場合と。その次として、区域以外に居住する中央区民ですと。それ以外に、区外でも応募できますよというふうになっています。
この建物自体は中央区が整備をして、土地を高いお金で都から買って整備したところで、その建物を年間744万円で貸すという方法で施設を運営するわけです。区民が入れないというのは問題ではないかというふうに思うんですけれども、その点についてのお考えを伺いたいということです。
それと、現在、阪本こども園も渋谷教育学園が運営しているわけですけれども、今、こども園で幼稚園部分では15人ずつの定員ですが、区外の方がいるのか、その点についてもお示しをいただきたいと思います。
○鷲頭学務課長
渋谷教育学園の選考についてでございますけれども、ただいま委員からも御案内がございましたとおり、私どもは公私連携協定を締結しております中で、基本的に区民を優先するような項目を設けております。そうした部分で、当然のことながら、それを踏まえて渋谷教育学園は選考を行っているものでございますので、その点に鑑みますと、公私連携協定の意義としての公の部分で区民の方を優先して、できる限り入れていくという趣旨は十分に伝わっているものと考えております。
なお、その上で、区民の方が入れないというお話がございましたが、当然、まず定員の問題はございます。定員以外の部分というところで申しますと、保護者を含めた面接のような形での選考があったりですとか、子供たちの様子を観察するような場面があったりというような形で行っていると聞いているところでございますけれども、そうした部分を総合的に勘案した上で、最終的にお入りいただけなかったということは、可能性として十分にあるものと考えております。
ただ、そこの部分は、実際に選考を行っておりますのは渋谷教育学園でございます。例えば、どれぐらい優先項目で加点をしているのかですとか、そういった部分は完全に私立の幼稚園、今回でいうと私立の認定こども園の運営部分にまさにタッチするお話になってまいりますので、そこについては、大変恐縮でございますが、私どもは存じ上げておりません。
そして、阪本こども園の件でございますけれども、開設以来、阪本小学校の通学区域外から入っていらっしゃる区民の方は一定数いらっしゃいますが、中央区民以外の方が在園でいらっしゃるということは、入園時点でそういったケースはございません。ただ、入園後に転居されたりする場合はあろうかと思いますので、その点については、大変恐縮ですが、私どもでも把握はしていないところでございます。
以上でございます。
○小栗委員
阪本では、今、区外の人は入っていないということで、晴海でも希望が大変多いわけですし、これから急激に住民が増える地域で、幼稚園機能を持った園としてやっていく上では、区民が優先的に入れるようにしていくということが必須だというふうに思います。
注意書きで、晴海西小学校通学区域に居住していても、必ずしも合格するものではありませんと述べられています。そういうことで、なぜこの通学区域などに入れないのかというような不満はきっと出てくるというふうに思います。こういうふうになっていますからみたいなことで、学園側がどういう基準で選択するか分かりませんけれども、差別や選別にならないようにしていってほしいというふうに思うんです。そういう保証があるのかという点だけ、確認をさせていただきたいというふうに思います。
それと、晴海小学校への特別支援学級、一、二年でまた別の場所ですというわけにいかないというのは分かりますけれども、もともとはあそこにつくろうということで考えられていたのが、第二校舎も必要になるくらいな、言い方は悪いんですけれども、見込み違いみたいなものがあったというふうに思います。そういう意味で、安定的にやっていくためにも、きちんとした展望を持って運営していただくように要望したいというふうに思います。
浜町公園の仮校舎は駄目なんですか。どうして駄目なのか分からないけれども、ここで3年間学ぶ中学校の生徒さんたちが地域に守られて、歓迎される施設にしていくためにも、きちんとした周辺への説明、理解が必要だというふうに思いますので、その点は強調をさせていただきたいと思います。
では、1点だけお願いします。
○鷲頭学務課長
まず、渋谷教育学園の区外の申込みの部分を先に私から補足をさせていただきたいと存じます。
私どもが聞き及んでいる限り、区外からの申込みというのは5人以下でございます。いずれの学年も5人以下でございます。ということは、十分に中央区民を優先するという意味合いが、申込みを考えていた方々に周知されているものと認識しております。
その上で、通学区域内の方が入れない場合の不満、また保証というお話もございましたけれども、先般申し上げましたとおり、私どもが選考考査を行っているわけではございませんので、私は、正直申し上げると、万全の保証というのはなかなかお約束することはできかねるところでございます。
まず、このような形で公私連携協定を締結して、それに基づき、渋谷教育学園は選考を行い、実際に選考に応募された方々の割合というのも中央区民の方々がほとんどであるということで申しますと、確かに通学区域内の別ということはあるかもしれないですが、あくまでもこのこども園は私立のこども園になってまいります。そうした場合は、やはり学校法人の運営主体としての自主性を最大限尊重しました上で、できる限り区民の方々の御利用に供するように、また、優先項目としましても通学区域内に居住している方をあえて上位に上げているというのは、そうした意味合いだとお考えをいただければと考えております。
以上でございます。
○小栗委員
ぜひ、学園も希望者に届くような運営がされるように希望して終わります。ありがとうございました。
○上田委員
1点お伺いさせていただきます。
前回、令和3年の経済センサスのデータを見る限りにおいて、会社の数が減っているというデータが示されたように思います。その中で、今、起業塾等に取り組まれていると思いますけれども、この状況がどうなっているのか御教示ください。
○岩田商工観光課長
今、委員から御質問いただきました経済センサスの事業所数は、確かに減少してしまいまして、前回の調査時からは順位が下がってしまって、第3位という形になったというところは、課題として、こちらとしても受け止めているところでございます。
委員のほうで御質問いただきました創業に向けての起業家塾の申込書ですとか、受講者数の状況でございますが、令和4年度1年間の状況でございますけれども、申込者数は66者おりまして、皆さんに受講していただきました。基礎編と実践編の2つに分かれておりますけれども、両方とも受講者数32名、それと実践編のほうは29名ということで、大変たくさんの方に受講していただいて、起業に向けて準備をしていただいているところでございます。
以上でございます。
○上田委員
ありがとうございます。
調べたところによりますと、ここは人数が増えてきているというプラスの要素もございます。
最後に、区民文教委員会の前回の視察でヒメージングというのがありましたが、ユーチューバーあるいは厚切りジェイソン等を使ったプロモーション等で800名近い応募を獲得して、イベントとして盛り上がったもの等もあります。起業に関しても、また盛り上がりをつくれればと思っております。
以上です。ありがとうございました。
○塚田委員長
議題、区民生活及び教育行政の調査について、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
ありがとうございます。
第四回区議会定例会における委員長報告の取扱いにつきまして、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
これにて区民文教委員会を閉会いたします。
ありがとうございました。
(午後3時54分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559