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令和5年 地域活性化対策特別委員会(9月12日)

1.開会日時

令和5年9月12日(火)

午後1時30分 開会

午後4時7分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 竹内 幸美

副委員長 奥村 暁子

委員 塚田 秀伸

委員 高橋 まきこ

委員 堀田 弥生

委員 上田 かずき

委員 アルールうた子

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(15人)

田中副区長            

平林教育長            

浅沼企画部長           

石戸政策企画課長         

糟谷副参事(計画・特命担当)   

清水広報課長           

濱田区民部長           

早川区民生活課長

平川地域振興課長

森下文化・生涯学習課長

鎌田スポーツ課長

岩田商工観光課長

竹内日本橋特別出張所長

生島教育委員会事務局次長

植木図書文化財課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

坂和書記

6.議題

  • 区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関すること

(午後1時30分 開会)

○竹内委員長
 ただいまより地域活性化対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係で区民生活課長、スポーツ課長及び日本橋特別出張所長が出席しますので、御了承願います。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分に果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。

 なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。

 理事者紹介をお願いいたします。

○田中副区長
 (理事者紹介)

○竹内委員長
 ありがとうございます。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○濱田区民部長

 1 区民施設の指定管理者の評価結果について(資料1)

○生島教育委員会事務局次長

 2 区立図書館の指定管理者の評価結果について(資料2)

以上2件報告

○竹内委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時37分です。自由民主党56分、かがやき中央38分、公明党38分、日本共産党38分、維新10分、都民ファースト10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○塚田委員
 それでは、私から、大江戸まつり盆おどり大会についてお尋ねいたします。先月の25、26日、金・土曜日と2日間行われました。あれから2週間が経過いたしまして、ある程度概要といいますか、振り返ってみるタイミングかと思いますので、質問させていただきます。

 ここ数年、コロナ禍にありまして、まずは感染拡大しないという大きなテーマがございましたので、なかなか本来の規模、これまでの積み上げてきたやり方ができない、密を避けるというような形で、かなりイレギュラーな形で、ここ数年は現場の皆様、担当の皆様も大変苦心されて、どうにか昨年も開催にはこぎ着けたんですが、逆に、問題点であるとか、ニーズの変化であるとか、いろいろ変化も見えてきたのが昨年でございました。そういったポイントを鑑みまして、今年はそれを手直ししてやられたということでございます。

 それでは、質問させていただきたいんですけれども、まず、コロナ禍前から、ここ数年間、そして今回、コロナ禍はほぼ収束した後の初めての開催でございました。入場者数、来場者数の推移といいますか、この間の傾向といいますか、そこら辺をまとめてお話しいただきたいと思います。

 そして、昨年はチケット販売で大変大混雑になって、そういった点で、来られた方からも問題点ということで、いろいろ挙げられておりました。今年は、私も見ていて、大分改善されているようには見えたんですけれども、その点につきまして、払戻しも済んだかと思うので、そこら辺も併せて、チケット販売についてお聞かせいただければと思います。

 それから、子供縁日など、グラウンド、主会場、盆踊り会場以外でも、いろいろなところでイベントをされていたようですけれども、私は焼きトウモロコシで忙しくて、なかなかそこら辺が見られなかったもので、そこら辺の評判であるとか、所感も含めて全般に振り返っていただければと思います。お願いいたします。

○平川地域振興課長
 大江戸まつりについて、大きく3点御質問いただいたかと思います。

 まず、コロナ前、また収束後というところで、今年度の開催、集客、来場者の状況等を踏まえて、お答えさせていただきます。

 委員に御紹介いただいたとおり、8月25、26日、金曜日、土曜日というところで開催をいたしました第33回の大江戸まつりでございます。今回は、土曜日に、開始前には雨が少し降りましたけれども、大きな天候の崩れ等はなく、かえって非常に恵まれて、暑い中で実施することができまして、まず天候に恵まれた大会であったというところと、今、詳細はまだ集計中のところがございますけれども、非常に多くの方にお越しいただきまして、2日間で約7万3,000人の方にお越しいただいたところでございます。昨年度より6,000人ほど増えてございますので、非常に盛況だったところであります。熱中症疑いということで多少、やはり暑かったところがありましたので、御気分が悪くなって救護所にいらっしゃった方がございましたけれども、大きな事故等なく、無事に大会を終えることができました。

 コロナ禍前の状況でございますけれども、やはり人口の増というところもあるかと思いますが、年々参加者が多かったところでございます。その時々の天候、例えば途中で雨が降ってしまって足が止まってしまいますというか、来場が止まってしまうこともありましたけれども、例えば5回前までを振り返りますと、昨年、コロナ禍で行いました大会ですと6万7,000人の方にお越しいただき、コロナ前ですと7万1,000人、平成30年は7万7,000人、また、その1回前の平成29年度ですと7万6,000人でございましたので、基本的には、拡大の傾向、来場者の方に多く来ていただく傾向にあったかなというふうに分析してございます。

 昨年度はコロナ禍ではございましたけれども、やはり地域のイベントを後押しするという区の大きな決意もございましたので、ふだん使っていない清正公寺の前ですとか、スポーツセンターの前のところも、分散して会場を多く取る、密を回避するという形で開催を決定したところでございます。ただ、当日は少しオペレーションのところ、いわゆるチケットの販売のところで非常に混雑いたしまして、来場者の方に非常に御迷惑をかけてしまったというところです。

 今年の大会、今回の33回については、その点を大きな課題として捉えてございましたので、例えばチケット売場の数を増設、また、従事に当たる職員も増員をいたしまして、窓口の数を増やす、売る体制を強化したというところで、今回、当日分を振り返りますと、大きな混雑はなくて、チケットの列については、おおむね販売開始前、直後は列がございましたけれども、その後は大きな列はなくスムーズに、販売のほうは非常にうまくいったかなというところでございます。

 また、チケット販売につきましては、今回、町会ですとか、PTAの方向けの事前の販売、また事後の換金も組み入れましたので、そういったところも当日の販売、また換金に対しての混雑に非常に有効であったかなというところでございます。また、ちょっと細かいところではございますけれども、チケットの単価を50円から100円に統一いたしました。これも、当日従事に当たった職員等からヒアリングで聞き取ったところですけれども、単純に売る枚数が半減するわけですので、チケットを切る数が半減します。そういったところでも非常に効果的であったかなというところです。こちらのチケット販売等は、縁日をお手伝いいただいた方から、分科会という形で、今後またお話を伺う機会がございますので、そういったところで、来年に向けての課題を整理したいというふうに考えてございます。

 3点目でございますが、子供縁日でございます。

 総合スポーツセンターの主競技場のほうで、昨年度お休みしてしまいました子供向けの縁日、射的であるとか、ゲームコーナーのところを、PTAと、少年リーダー養成研修会のOB・OG会を中心にしていただいている若葉会にお手伝いいただいてございます。今回はそのコーナーを復活させました。昨年、コロナ禍で大江戸大会を開いたときも、子供向けのものはないんですかということで、このコーナーへの反響の大きさは感じておりましたが、実際に2日間の状況を見ますと、非常にここの部分が混雑したところです。やはり物を売るのではなくて、ゲームで一人一人に楽しんでいただく縁日ですので、そういったことで、お一人当たりにかかる時間というのもあったのかなと思ってございますが、非常に列が長かったところです。ただ、列の長さについては、ある程度計算、予測をして、事前にカラーコーン等でしっかりと仕切りを設けていたので、列自体、並ぶこと自体への混雑は少なかったというふうに感じてございます。

 実は、先日、PTAの方、実際に縁日を担当いただいた方との分科会をしてございます。やはり列が並んだということは課題であるかなということで、一方で、これだけ楽しみにしていただいていた方の反響だろうというところと、混雑の時間によっては、幾ら空調が効いた主競技場であっても、少し室温が上がっていたかなというところが課題として出たところと、もう一点あったのが、盆踊りの音が鳴るお祭りの雰囲気というのが、グラウンド、浜町運動場で行ってございましたので、外との一体感が少なかったかなといったところを課題として挙げていただいたところでございます。

 そういったところも踏まえて、次年度、第34回になりますけれども、大江戸まつり盆おどり大会の改善を図っていって、これだけ楽しんでいただく、コロナ禍で昨年のマスクをしている状況から、今年はマスクなしで皆さんの笑顔を非常に感じることができた大会でございましたので、そういったところを大事にして、次年度の大会に向けて、もう準備を始めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 どうもありがとうございました。よかった点、それから問題点、我々スタッフも大体同じような認識がございました。

 先ほど言いましたように、グラウンドで私は物販をしていたんですけれども、非常に大勢の方が並ぶようなしつらえになっていて、あれは非常によかったんですが、不思議なことに、売り出し始めてから大勢の方が並ぶ。それと、ある程度密度を避ける意味でスペースを空けるような形になっていて、来場者の方が大変混雑している中で、あそこを使わせてくれないかというようなことであるとか、そこで飲み食いさせてくれないかというような話もあったんですが、感染対策を全くしなくていいということではないので、いろいろな話をして御理解いただいたんですけれども、そこら辺が来年以降、またどうなるかなと。

 それと、物販で混雑というのは、当然、盆踊り大会ですので、メインの主会場では盆踊りをされるんですけれども、やはりお子様の縁日であるとか、物販にかける期待感というか、年々ちょっとニーズが変わってきているのかなと。さっき冗談っぽく焼きトウモロコシの話をしましたけれども、実は、ここ10年ぐらい同じ本数なんですが、売り切れる時間がどんどん早くなっている。今回、何時何分とは言いませんけれども、かなり早い時間に売り切れてしまった。そういう意味では、当然、踊りに来られる方の一方で、縁日風情というか、下町、中央区の夏祭りの原風景を楽しみに来られる方も多いのかなと。今回の子供縁日の充実ぶりというか、大変人気があったというような話も聞いておりますので、そういう意味では、大江戸まつり盆おどり大会に限らない、何か新しいニーズを捉えていくべきなのかなというようなことをちょっと気にしたわけでございます。今お話を伺った中にも同じようなニュアンスは感じ取れましたので、ぜひともその辺も御一考いただければという思いでございます。

 それと、私も午後3時ぐらいから現場に入っていますけれども、もちろんイベントの開催時間中はそうなんですが、日中はとてつもない暑さになるんです。グラウンドの中で、扇風機を回すんですけれども、それこそ災害級とも言われる暑さの中で数時間にわたって、実は、熱中症にカウントされていないかと思うんですが、我々のスタッフでも、ふだん、お仕事で炭火焼をお店でやっていらっしゃるプロが熱中症で倒れるとか、そういうことがございました。そういう意味では、ミストなのか何なのか、少しこれまで以上に踏み込んだ熱中症対策というか、冷却の何か、これも実際にイベントが始まってしまうと、浴衣がぬれるのを嫌がられる方も多いので、なかなか難しいところですけれども、何か冷却の対策も少し頭の隅に置いていただければありがたいという思いでございます。

 そういう意味では、先ほどおっしゃったように反省会と、それから、来年またスタートのときには、区民の皆様、実際に現場に立たれている皆様と共に意見を交わして、いいイベントになるような、そういった会合になるかと思います。そういう意味では、皆さんの声をまた吸い上げていただいて、来年以降、すばらしいイベントを、7万人を全然切らない、来年もこれがあるということが分かっていますので、また増えるのではないかなという思いでございます。皆様にも納得いただける中央区の新しいお祭りの形ということで、まだまだ変化を求められているかもしれないので、変化をいとわず、いい形になるように進めていただければという思いでございます。どうぞよろしくお願いします。

 以上で終わります。

○高橋(ま)委員
 それでは、私から何点か伺います。

 まず、本日の資料1、2と頂いていますので、こちらに関連して質問させていただきたいと思います。

 資料1が区民施設の指定管理者の評価結果について、資料2が区立図書館の指定管理者の評価結果について、それぞれ頂きました。いずれの施設も、女性、男性問わず、また多様な世代の皆様に非常に親しんでいただいて、活気あふれる場となっていると推察して拝見しています。実際、区議会にて、本年度、伊豆高原荘と区民健康村を視察させていただきました。その場でも活気あふれる女性グループの方々との遭遇の場面もございまして、ほほ笑ましい光景も御一緒させていただきました。

 そういった観点も踏まえて、お尋ねをしたいのですが、今回、評価委員会の構成等もお示しいただいているところですが、男性や女性、また多様な世代の意見が反映される構成となっていると考えておりますでしょうか。また、現在、それぞれの意見を反映した評価ができているのか、また、その工夫についてもお聞かせお願いします。

○早川区民生活課長
 指定管理者の評価委員会の構成の中で、男性、女性、性差にかかわらず、そうした利便ですとか、意見が取り入れられているかといった観点の御質問でございます。

 現在、委員長以下、区民施設に関しましては、6名の方の委員会構成で評価をさせていただいております。たまたまでございますが、今回については全員男性といった構成になってございます。委員長と中小企業診断士を除きまして、各地域ごとの利用者代表ということで推薦いただきまして、それが結果的に男性になってございます。しかしながら、男性だから、女性的なといいますか、性差にかかわらず、幅広い評価ができないかといったら、そういうわけではございません。改めて女性の視点での評価を特別に取り上げたわけではございませんけれども、利用者の代表として、地域でのコミュニティの連携ですとか、利用者のサービスがしっかりと行われているかといったところは、かなり闊達に議論をしていただいておりますので、そうした意味においては、特に男性、女性、年齢にかかわらず、適切に評価ができたものというふうに考えてございます。

 今後につきまして、当然、地域ごとに御推薦をいただきますが、女性の方が来たからといってお断りすることもございませんので、そうした中で、委員構成のほうは今後とも引き続き取り扱っていくものと考えてございます。

 以上でございます。

○植木図書文化財課長
 図書館のほうの指定管理者の評価委員会についてですけれども、まず委員構成のほうは、資料を御覧いただければお分かりのとおり、委員長、学識経験者である中小企業診断士の方、それ以外の利用者代表につきましては、利用に関するそれぞれの視点からの選定という形で、青少年委員であるとか、ボランティア団体の会長といったような構成で、図書館については評価しているところでございます。こちらにつきましては、ボランティア団体の会長が女性というところもありますが、特別意見の中で男女や性別に関わるような御意見をいただいたということはないですけれども、やはりボランティア団体、読み聞かせの団体等ですが、女性の方の活動が多いというところで、そういった意味では、女性の意見も適切に反映しているものと考えております。

 また、委員会の中でも、細かい議論の中で、特に図書館のほうにつきましては、指定管理者という制度導入自体が令和3年度からということですので、まだ評価委員会としても、なかなか慣れていないというか、いろいろな御意見が出やすいというところで、委員会の中でもいろいろな御意見をいただいているところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございます。区民施設については、たまたま全員男性であったというところ、あと、いずれの評価に対しても多様な意見を反映できている仕組みであるということを確認させていただきました。

 私もほかの自治体等の委員とか、こういった構成を拝見していますが、特にジェンダーについては、配慮されている自治体が増えていると感じている中では、引き続き、その意見がしっかり反映される委員となっているのかという委員構成についても、また、その中での意見の取扱いについては、こちらも勉強させていただきたいと思っておりますので、また別の場面で伺ってまいります。

 こうした評価においては、やはりこの中でも触れられていますけれども、利用者の声を広く集め、それがいかに反映されるかというところが非常に重要だと思います。それぞれの施設において工夫されている点は、異なる点もあると思うんですけれども、やはり利用者の声を指定管理者に拾っていただく、もしくは区のほうで収集する、例えば具体的に申し上げると区政世論調査という方法もあるかと思うのですが、指定管理者によって集めていただく部分、また、行政のほうで積極的にその声を集めに行くとか、それぞれの手法について、どのような工夫をされて、よりオンタイム、困る期間は短いほうがいいので、速やかにその声に対応できる仕組みづくりの工夫について、この場面でお聞きしたいと思います。それぞれの施設で違う部分はあるとは思うんですけれども、まず、指定管理の皆様に業務の遂行をお願いするといった視点の中では、区民の声がどのように扱われる、工夫されているのかという点をお聞きしたいと思います。

 もう一点については、子供の意見が反映されるということについてお伺いしたいと思います。

 いずれの施設についても、子供も利用する場面がございます。その声を聞く仕組み、また、それらがこの運営に反映されるという点の工夫について、また、現在、これから取り組もうと思っている方向性も、このタイミングですので、あるかと思いますので、併せてお聞かせください。お願いします。

○平川地域振興課長
 利用者の方の声の集約というところでございます。区民施設、私の所管が1から7までで一番多いので、代表してお答えさせていただきます。

 基本的に、仕組みの中で申し上げますと、1点は、まずアンケートというのが1つ効果的かなというふうに思ってございます。例えば区民館ですと、館それぞれにアンケートを取ってございますので、そこの中で利用者の方の思いが区民館の運営に反映されているかどうかというところはダイレクトに見ていただいているかなというところと、もう一点は、例えば区民館ですと受付の職員がおりますので、そこでのお声の聴取が非常に有効であるというふうに感じております。細かいところで恐縮ですけれども、リアルタイムで、例えば和室のこの箇所にくぼみがあって危ないですよなどということも、やはり利用者の目線で、なかなか指定管理者が気づかない、気づけなかった部分も、受付で一言おっしゃっていただく機会があります。

 そういった情報が、指定管理者の所管であります、例えば私のところですと地域振興課の担当のほうに集まってまいりますので、それを共有する仕組み、また、引き続き区民館の例で恐縮ですけれども、指定管理者が月1回必ず3地域集まりまして、定例会を行ってございます。そこで、例えば月島地域でこういったことが発生しましたということを京橋、日本橋地域も把握をしていくということで、先手を打って、こういった対策、好事例があるのであれば、それをほかの地域にも波及させるということもできております。また、実際に逆のこともございます。クレームに上がってしまったところを評価地域で引き続き起こさないようにということで、意識の共有、また改善も図れておりますので、利用者の方のお声につきましては、先ほど申し上げましたアンケート、また窓口の対応で集約をして、日々改善を図っているという認識でございます。

 私からは以上でございます。

○植木図書文化財課長
 私からは、図書館のほうの利用者の声を聞く仕組みなどについてお答えいたします。

 図書館につきましては、まず指定管理者、今回の評価の中にもございますけれども、年に1回、利用者からのアンケートを聴取しております。また、こちらも各館ごとになりますけれども、利用者懇談会を例年開いており、そこの中で来ていただいた利用者からの声、また意見をお聞かせいただいているところでございます。それとは別に、アンケートや意見等について、書いていただいたものをポスト等に入れていただくというようなものも設置しているところです。また、特にお子様の意見というか、図書館においては、小さいお子様や子供向けのイベント等を多く開いておりますので、そういったイベントの中でもアンケート調査等によって御意見を聞いているところでございます。また、そういった仕組み以外でも、図書館については、利用する方は比較的時間も長く、いろいろな利用をされていますので、窓口等についてもいろいろ御意見をいただく、お話しいただくことも多いというところもございます。そういったところで目立った話であるとか、あるいは改善が必要なものにつきましては、私ども図書文化財課のほうにも、必要に応じていろいろな話、情報提供を受けて、また改善を図っているところでございます。

 以上です。

○平川地域振興課長
 すみません。先ほどお答えさせていただいたことの補足をさせていただきます。

 子供の声というところもございました。区の施設は、お子様だけのグループで利用というところは、なかなか想定としてはないところでございますが、例えばスポーツセンター等でも子供の利用はあるところでございます。基本的には、子供の意見というところですと、保護者の方を通じて集約されているという認識でございます。また、区としての集約の機能としては、区長への手紙、また所管に直接お電話を頂戴することがございます。そういったお声を、先ほど申し上げましたような指定管理者のほうにしっかりと、定例会等を通して伝えていくという中で、指定管理者の制度を運用してございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございます。

 まず、最初に御答弁いただきました館ごとのアンケートは、非常に重要だと思います。ただ、一方で、アンケートへアクセスする方法とか、アンケートに回答する方法というところの手法というのが非常に重要で、それによって、本当に利用者の幅広い声を集められるアンケート結果になるのかどうかというところが大きいと思います。それぞれの利用の方の特性であるとか、行動、また、予約から利用、利用後の流れが違うと思いますので、一概に申し上げませんけれども、多様な世代、また子供、男性、女性を問わず、広くアンケートにアクセスし、回答できる方法という工夫について、引き続き努めていただきたいという点を要望させていただきます。

 窓口での収集は非常に有効ですし、今、このお部屋がとか、そういったところはタイムリーでもあると思います。ただ、その話ができる距離感の方だけの意見とならないような工夫も必要だと思いますので、言い出しにくい、言える距離感がまだ持てていないという関係の方々についても、お声がけできるような収集というところも、また相談させていただきたいと思っています。

 図書館については、子供についてもイベントをされているということを教えていただいたのですが、親子向けのイベントというのは、特に保護者との御連絡も多いと思うんですけれども、実際は青少年と言われる世代かと思いますが、中学生や高校生でも参加できるイベントだけれども、それを知らなかったとか、そういったこともお聞きする中ではございまして、幅広い子供世代が参加できる機会を望みますし、そうしたイベントを通じて、利用の方々のお声も聞いていっていただけたらと思っております。

 特に、子供たちに本の森ちゅうおうのことを聞きますと、いろいろと話をしてくれます。保育園児では、大好きなので、毎日、保育園帰りに寄りたいぐらいだという園児も、近い園の子供ではいました。また、学校の課題に使える本が少ないと言っている中学生、高校生もいました。また、学習コーナーの利用の仕方が分からない、ネットで事前に予約して、使えると確実に分かってから行きたいんだという声もありました。今から受験シーズンまでは、昨年のように学習コーナーの混雑も予想されます。皆様が快適に、そして安心して場を生かして積極的に学べるようには、環境整備、特に予約フローのところは改善点もあるのかなと思いますが、学習コーナーの予約の流れについて、今のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 また、先ほども触れましたが、中高生に中央区の施設、今日もいろいろ御紹介いただいていますけれども、どう思うというところを話しますと、本の森ちゅうおうくらいしか行きたいと思えるところがないというぐらいで、ただ、一方で、本の森ちゅうおうへの注目の高さを感じる、期待が集まっているというふうにも感じています。あそこでこんなことをやってみたいんだということを具体的に言う学生もいました。子供たちの発信で、本の森ちゅうおうを活用して、やりたいことを表現できる場づくりや、その声の聞き方についての考えを聞きたいと思います。お願いします。

○植木図書文化財課長
 まず、学習コーナーの利用についてですけれども、私も施設を見ますと、なかなか混んでいるというか、人が始終いる状態ではあるのかなというふうに見受けられます。予約に関して、今、特別私どものほうに直接的な、苦情になるような意味での使いづらさというものを聞いていないところではあるんですけれども、なかなか取りづらいというような話は実際にあるのではないかと思います。使いにくさ等については、御意見等をそれぞれいただけましたら、今後、改善の一つの考え方として、より予約の取りやすい在り方、また、場合によっては、施設を拡充して席を取るということはなかなか難しい部分もあるんですけれども、いろいろ工夫してまいりたいと考えているところでございます。

 それから、本の森ちゅうおうの利用に関して、お子様が利用できるような居場所づくり、場づくりに関しましてですけれども、本の森ちゅうおうという施設自体が比較的滞留型というか、いわゆる従来の図書館、旧京橋図書館などに見られるような図書館の在り方に比べますと、単純に椅子、机を置くだけではなく、滞留していろいろな御利用ができる場所として機能しているのではないかと考えております。その意味では、場所というか、イベント等もかなり充実した形で、施設が新しくなったことに伴う部分は大きいんですけれども、いろいろなイベントを行い、読書に関するいろいろな情報・機会を発信しているところでございますので、こういったところを利用しながら、また、委員もお話しされましたが、いろいろな御意見が当然ございますので、そちらを受け止めながら、場づくりにとって必要な展開は、こちらも工夫して考えてまいりたいと思うところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。様々な工夫というところは、非常に期待するところです。

 イベントの充実というのも、どの世代のどんな方々も、こんなものをやってほしいというものはそれぞれに違っていて、たくさんニーズもあるとは思うんですけれども、やはり中学生とか高校生が参加できるイベントがもうちょっと増えるといいなというところは、図書館もそうですが、図書館のみならず、今回ですと生涯学習も参加いただいていますので、その分野でも多くあります。区報を見まして、このテーマは面白いねとか、ちょうど授業でやったところだねということを高校生と会話しても、高校生は対象となっていないんだというところで、小学生までとか、また、高校生を除く18歳以上とか、そういった応募もかなりイベントでは見受けられます。中学生とか高校生でも、そうした区のイベント、また、こうした勉強の場とかに参加できる機会についても、学生が来てはちょっとというものなのか、学生でも学びたい子供は学べるものなのかという議論が深まり、対象が広くなるといいなと思っていますので、これは今回の委員会に関わる全てのところに要望し、引き続きお願いしたいと思っています。

 先日、一人の小学生が始めました、子供の自殺をなくしたいというプロジェクトについて、直接子供からお聞きする機会がありました。これは、とあるワーキングスペースでやりたいと言ってみたところ、同じ拠点で活動する大学の研究室メンバーが協力して、サイトを活用して表現しながら、そのアプローチの幅を広げ、各所で今ではピッチに立っているということでした。子供たちが住んでいる中央区の近くでこんなことをしたいと思ったときには、この場でこんなことができるんじゃないかと一緒に考えられる大人の存在が必要だなと思いました。保護者に話を聞くと、こんなことをやりたいと言っているんだけれども、区民館は団体登録だよねとか、環境情報センターは登録かなとか、なかなか保護者も、その対応の中で行政の施設とかの可能性に悩む場面は非常に多くお聞きしています。子供たちが考えたことを表現できる場の工夫も今後相談させていただきたいと思いますので、その工夫や話の聞き手というところを引き続き要望させていただきたいと思っています。

 青少年の場面に戻りますけれども、私どもの会派かがやき中央から、本年度の予算要望にて、青少年の地域活動機会を創出することをお伝えいたしました。地域の担い手となるか、地域を離れてしまうのか、中央区の現状において、青少年期の地域との関わりがあるかないかは非常に重要だと考えています。中学生の防災拠点等への活動等も発表いただいたり、事業を進めていただいているところですが、日頃からのつながりという点では、やはり活動機会が多く、多様である必要があると思います。

 そこで、先日開催されました中央区青少年問題協議会でも伺ったんですけれども、リーダー研修以外に、青少年が地域で力を発揮できる機会として、お考えでいらっしゃることがあれば、今回関わる部分について改めてお聞きしたいのですが、お願いいたします。

○森下文化・生涯学習課長
 今、委員がおっしゃったように、代表的なのはリーダー養成研修会なんですが、そのほかに、今、中心となってやっていただいているのは二十歳のつどいについて、一からどういうことをやっていくかという企画の話合いの中に入っていただいて、その方たちが実行委員の会長ですとか、副会長をお務めになっていますので、主体的に考える中で自分たちが二十歳のつどいをどうしていくかということで、中心となってやっていただいているものが1つございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。通称、いろは会というものだと思うんですけれども、御説明ありがとうございました。

 青少年問題協議会でもお答えいただいたのですが、少年リーダー養成研修会で申し上げると、事前事後を含めても夏休みに関わるところで、参加しやすいようにという工夫もあったのかなと思う一方で、やはり中学生でいえば、高校生もですけれども、部活動上での大一番とされるような都大会、全国大会といったものが、文科系、運動系、両方とも夏休みにあることが多くて、部活動に力を尽くす学生から、それ以外の活動に、この時期はつらいという声もありまして、やはり多様な機会とか、そういった関わりというところを、この点については要望したいと思います。リーダー養成研修会を展開するのであれば、開催時期の工夫であるとか、いろいろなお子様に参加していただけたらという点、また御相談したいと思いますし、工夫を要望します。

 子供たちに関わる場ということで、今年も10月15日に予定されていると伺っていますが、子どもフェスティバルについて御案内をいただいています。この対象は3歳児から小学生とされているものなのですが、催物の中で、先ほど申し上げた、子供が、こんな場をやってみたい、私以外にもこんなことが好きな人がいるんじゃないかといった仲間づくり等というところで発信したい場合なんですけれども、今回は子供発、やりたいことが表現される場というものはあるのでしょうか。これまでどおり団体活動での発表とか、そういったものはあると思うんですが、子供のための機会を用意されているのかという点を1点お聞かせいただきたいと思います。

 また、今回も青少年対策地区委員会のほか、PTA等によるコーナーが準備されるということでした。これまで私も何度か相談させていただきましたが、PTAの皆様から、子どもフェスティバル、こどフェスの準備が負担だというお声も伺ってきたところです。会議をオンラインで開催いただくなど、工夫いただいたところですが、どうしても会議が、平日の日中がつらいというお話も聞いてきました。小学生の保護者ですと、時間が長めの就労をしている方も非常に多くて、御要望も多い点です。このPTA負担に対する区の子どもフェスティバルにおける考えをお聞かせいただきたいと思います。お願いします。

○森下文化・生涯学習課長
 本年の子どもフェスティバルについては、10月15日ということで御案内さしあげたところでございます。

 その内容につきましては、基本的に、PTAですとか、青少年対策地区委員会の皆様が主体となって、このフェスティバルを開催させていただいているところでございます。委員がおっしゃる子供発ということでの何かブースのようなものということですが、現状では、それぞれのテントの中でお子さんに手伝っていただくという形で御参加いただいているものはございます。全てお子さんの発案で、全てお子さん発ということでは、現状はない状況にございます。ただ、その中でお子さんたちで思いつくことがあれば、それは大人の皆さんに伝えていただく中で反映していっているものだと認識しております。

 それと、おっしゃる会議の時間帯についてでございますが、今おっしゃったPTAの方の負担ということは、私にとっては非常に耳が痛いお話かと思いますが、御参加いただいている方が、いろいろな方がいらっしゃる関係で、どうしても今まで開催している中では、そうした時間帯の中でお集まりいただくのが比較的、出席率が全体としては高いのかなという判断をしながら、現状やっているところでございます。そういった御意見もあるという中では、今後、より意見を聞きながら、より適切な集まる時間等を考えていきたいと思っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 子どもフェスティバルということですので、子供発でできるような場というのも、子供たちの想像力も、できる力も非常に強くありますので、ぜひそうした機会をこの場にも提供していただけたらという点を要望したいと思います。

 PTAに寄り添っていただきまして、本当にありがとうございます。一方で、出席を求めるというところにおいては、仕事を何とか調整してきた中での内容というのもあると思います。例えば、事前の資料共有でできるところなのか、もしくは本当に集まっている時間全てが必要なのかというところにおいて、参加された方から、読み上げだけのために私は来たのかという厳しいお声をいただいた方もいらっしゃいます。会議の質、中身というところも、皆様が今日はこのために来たんだと思えることで気持ちも違うと思いますので、会議の在り方については、ぜひ皆様の声を受けて、改善すべきところは改善しながらやっていただきたいと思います。また、オンラインの就労、在宅勤務の日に当てればいいやという方もいらっしゃいますので、どのような参加形態がいいかというところも広く検討いただきたいと思います。特に、PTAの御負担については、コロナでなかなかどういった業務内容か見えない中での御負担というところもありましたので、ぜひ寄り添っていただくように引き続き要望します。

 続きまして、観光の点を最後に伺いたいと思っています。

 常任委員会の中でも御説明いただきましたけれども、今回、令和5年度以降、中央区観光大使・ミス中央の選出は行わず、SNSを活用し、中央区観光協会特派員や中央区観光情報センターと連携しながら国内外へ発信していくという転換について伺ったと理解しております。これまでミス中央が果たしてきた役割は何であったかと考えるところもありまして、この役割について改めて考えをお聞きしたいと思います。

 特派員に代わるということでしたけれども、やはり観光大使というアンバサダーであったことから、その機能というのは一定程度の規模感で伝わるものが必要だと思います。例えば、中央区内で申し上げると、月島のもんにゃんとか、新川の多幸八とか、人形町の人之助とか、そういったキャラクターが距離感を近づけ、知名度を上げているという活動、それぞれについても伺っているところですが、区内全体としての認知度向上というところへの工夫も必要だと思いますので、この2点についてお聞きしたいと思います。お願いします。

○岩田商工観光課長
 ミス中央の件についての御質問ということで、前提としまして、中央区の観光大使・ミス中央につきましては、一般社団法人中央区観光協会の事業ということで、観光協会のほうで様々な議論をなされた中で決まってきたというところで、区が主体ではないというところは前提としての答弁という形になります。

 まず、1点目の観光大使・ミス中央のこれまで果たしてきた役割でございますけれども、中央区観光大使・ミス中央がこういう役割だと明確に定まっているところは、私はまだ確認できていないですけれども、観光協会の検討報告書などを見ますと、長らく地域の方々に愛されながら、区内のイベントや祭りなどに参加をして、中央区の魅力を親しみやすく、分かりやすく伝える身近な情報発信源ということで活躍をしてきたという記載がございました。そういった役割の中で、ミス中央というのは一定の中央区の観光の情報発信ですとか、PRとか、魅力発信に活躍されてきたのかなというふうに認識をしてございます。

 その中で、今、委員のほうでおっしゃった各町々のキャラクターですとか、そういったお話もありましたけれども、観光協会の今回のお話の中で、ミス中央というのは中央区観光協会の主催では行わないという結論にはなっておりますけれども、各商店街や地域のイベント等で、実行委員会などが主催でそういったことを行っていくことに関しては、何ら否定するものではございませんし、やっていただくことは問題ないというふうな表現をしているところでございます。

 区全体としての、そういった一つの象徴的なキャラクターであったり、著名人であったりとか、中央区の観光資源のPRをしていくものに関してでございますが、観光協会の中では、観光大使の事業の検討委員会ということで、そういったところも含めて検討してきたというところは確認しております。ただ、やはり著名人の方ですと、費用面がかかってきたりだとか、その費用対効果というのはどうなのかというところ、そして、中央区全体のキャラクターというと、中央区はやはり町々によってカラーがかなり変わるので、キャラクターが町々でそぐわないというか、少しイメージと乖離してしまうというような意見も、その検討委員会では出されました。やはり現代の観光の情報発信というところでいくと、SNSですとか、ブログですとか、そういったところをしっかり活用して、さらには今年度からは専門の事業者の方に入っていただいて、さらに特派員の育成だとか、そういったところにも力を入れて、英語圏、中国語圏の方々にもしっかりとPRできるようにしていくというような形で整理をされたというふうに聞いております。

 いずれにしましても、区と観光協会が今後もさらに連携をしまして、またシティプロモーションというような視点で区のほうも動いておりますので、そういった視点も含めながら、本区の魅力をしっかりと国内外に発信できるように、また検討を進めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 具体的にありがとうございました。

 おっしゃるように、区内のそれぞれの魅力があるという点、また、SNS等を通じて特派員がタイムリーにブログ等で、より鮮度のある情報が求められているという点は、本当におっしゃるとおりだと思います。著名人でかなり費用がかさむというところも伺いましたけれども、例えば渋谷区のHACHIプロジェクトのように有名人の方が並ぶとか、またハチ公のキャラクターが愛着を持ってなじみ、親近感が醸成されるといったような効果であるとか、一方で、品川区のシナモロール等もそうですが、人気があるキャラクターとの連携等で、これは品川区からの発信なんだと分かるといったところで、区民との距離感を縮めたり、区政へ関心を高めるという活動もございます。まず、中央区に愛着を持っていただくというところは、特に区内においても重要な、区内の区民同士におけるシティプロモーションの視点としても非常に重要だと思います。御当地ゆるキャラであれば、地域活性化とか、経済的な利益、成長というのも期待されるものだという位置づけもなされている中で考えますと、今あるそれぞれ、例えば特派員個別もですし、今活躍しているキャラクターもですけれども、ポータル的な機能とか、これが中央区のここのものなんだという認知度を総合的に高めていく機能というのは、それぞれが求めていることだろうと思います。

 それぞれの地域や特派員の方は非常に積極的に発信されていて、SNSの稼働も上がっています。ただ、中の方にお話を聞くと、一人で頑張っても、なかなかつらいんだ、もうちょっと知っていただくにはどうしたらいいだろうというお声も聞いておりますので、それを生かすためのポータル機能、ターミナル機能というのが、観光協会を越えて中央区に求められていることだと思います。区でいろいろなリソース、ホームページ、LINE等も持っていると思いますが、ユーチューブ等、動画もあります。区ではどういった機能で、それぞれ頑張っている個別の活動を応援できるかという視点について、今後も勉強させていただきたいと思いますし、区にも質問してまいりますので、この視点については、さらなる取組を要望いたします。

 また、オンラインとオフラインを組み合わせたアクションを繰り返していくことが、このことでは重要で、SNS上に出ている方と町の方と両方があることによって、愛着とか親近感が湧いていくものだと思います。特派員の方が、例えばツイッター、今はエックスですけれども、それを頑張れば、それだけでいいかというと、そうではなくて、おっしゃるような町のイベント、今日冒頭で伺ったイベント等との組合せということで愛着が深まっていくものだと思いますので、町のことを身近に知る機会、また親しみを持てる機会について、引き続きの工夫をお願いします。ありがとうございました。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。

 私からは、まず1点目に、大江戸まつり盆おどり大会のことでお伺いいたします。先ほど前委員からもございましたが、違うことでのお尋ねとなります。

 この夏、各町会、また自治会による納涼会、盆踊りが各地で行われました。そして、8月最後の金曜日、土曜日を使って、区で最大規模のお祭りかなと思うのですが、そのイベントである大江戸まつり盆おどり大会が行われました。昨年、3年ぶりで大江戸まつり盆おどり大会が開催されたわけですけれども、そのときは縮小しての開催でございました。今年は、例えばグラウンド内での踊るスペースを元のとおり大きく取ったりとか、出店というんですか、お店の場所も以前の場所に戻していただいたりということで、多くの部分で以前と同じやり方をしていただきました。本当に大変なにぎわい、先ほど御報告いただいたとおり、7万3,000人という人出があったということで、大変盛況であったかと思います。

 また、2日目は、開始前の微妙な時間にザーッと一雨降りまして、私どもは自宅にいて、ちょっと心配していたんですけれども、それも上がり、無事に最後までお天気がもってよかったというふうに思っております。そういう中で幾つかいただいたお声がございまして、まずはそれを御紹介させていただきたいと思います。

 まず、1点目は、先ほども御報告でおっしゃっていたんですが、50円の金券がなくなって100円のみになったということで、私どもは焼きそばコーナーにおりましたので、商品をお渡しする立場にいたんですが、金券を持ってきてくださって、それを受け取る側からすると、本当に助かったというお声が多くございました。

 また、2点目としましては、商品の順番待ちのところに列をつくるということで、コーンを置いていただいていますが、今年はコーンの監視というか、管理というか、例えば倒れないように、倒れたら直すとか、そのようなことをするスタッフの方がついてくださっていたということで、これまでどうだったのか、取りあえず今年はその方が本当にきっちりやってくださって、大変ありがたかったというお声も頂戴いたしました。

 また、3点目は、実際に商品を買うために30分、1時間並んでくださって、そして、ようやく商品を引き渡しましょう、交換しましょうという、そこに来て、金券を買っていません、持っていません、現金では駄目ですかというような方がいらっしゃったと。でも、その方も深くは追及していないんですが、もしかすると個人の問題かもしれないと言いつつも、ただ、やはり現金では絶対駄目なんです、購入できないんですということを徹底していただくのを区のほうにお願いしたいということでございました。先ほどの御報告でも、金券のチケット販売のところは、それほど大きな混乱もなかったということでございますし、とにかく何とかなるんじゃないかという思いで、もしかして並んでいらっしゃったかもしれませんし、その辺は追及しておりませんけれども、現状、金券を買わずに30分、1時間並んでおられた方が何人かいらっしゃると思ったときに、それは本当に駄目なんですということをしっかりと広く周知していただきたいということをお願いしたいと思います。

 最後、4点目が、着つけのお直しコーナーがございまして、私も今年初めて利用させていただきました。助かったということを、先日会った他区に住む友人に話しましたところ、いや、うちの区にはそんなのはないよ、中央区はすごいねと言われました。ほかの区のことは分からないものですから、友人に話して初めて知ったんですけれども、どこの区にもあるサービスではないんだなと。中央区ならではというか、さすがだなということを友人から言われて、改めてありがたいというふうに思った次第です。私も、スタッフの方に二人がかりで直していただいたんですけれども、大変助かりまして、そういうこともお伝えさせていただきたいと思います。本当にお疲れさまでございました。

 質問に移りますけれども、今回、今年のやり方として、以前のやり方に戻したこともあれば、戻していないこと、コーナーもあったかと思います。具体的に申し上げますと、戻していないこととしては、オープニングパレードとか、アンテナショップの出店については休止ということで、それはもう事前に、あらかじめちゃんとそのような周知もされていたわけですが、戻していないというか、休止とされていた部分について、来年以降、どのような方針であるのか、その考えをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○平川地域振興課長
 大江戸まつり盆おどり大会についてでございます。

 いろいろ御紹介いただきまして、また、実際に従事された方や参加された方のお声を御紹介いただきまして、ありがとうございます。いろいろ改善していかなければいけないなというところでございます。

 御質問いただいた、休止したコーナーでございますが、今回、会場の都合等もありましたので、コロナの前の状態としては100%戻せていない部分がございます。去年の混雑の状況と同じことを繰り返してはいけないというところもありましたので、実際に今回、お休みをしていただいたコーナーがございます。

 御紹介いただいたアンテナショップ等のコーナーにつきましては、ショップを連ねて、テントを連ねると、スペース上、非常に大きな部分を使いますので、そういったところで、実際に今年の状況を踏まえて、それを復活させるかどうか検討させていただくという状況で、今回、休止をお願いしたところでございます。

 一方のパレード、オープニングセレモニーとオープニングパレードにつきましては、コロナだけが原因ではなくて、以前から、パレード自体をどうするかというのは少し検討に上がっていたところでございます。というのも、甘酒横町の入り口から浜町公園まで歩いてくるものでございますが、まず1点、ずっと工事が続いているというところです。人形町の交差点のところで工事が続いていますので、なかなかあそこでパレードを開始するのが、待機の場所ですとか、そういったところが難しいことと、今回は雨を避けることができたんですけれども、やはりパレードのタイミングというのが、夕立といいましょうか、ゲリラ豪雨のようなものに遭いやすいタイミングで、ちょうど4時ぐらいのタイミングで遭いやすくて、雨をよける場所がなかなかなくて、お子さんたち、例えば日本橋中学校の方も浴衣を着て御参加いただいておりますので、雨にぬれてしまうと体調の面で不安だというところがございました。そういった状況があったところと、今回、コロナがかみ合いましたので、お休みというところでございます。パレードの在り方につきましては、今後、第2回の実行委員会を11月に予定してございますので、今回の第33回の状況を御報告とするとともに、第34回、次年度に向けて、その中でお諮りをしたいと思ってございます。パレードを今後続けるかどうかというところは、実行委員会の皆さんの御意見を伺いたいと思ってございます。

 今回、そういった状況も1つあったんですけれども、甘酒横丁の商店街の皆様とお話をさせていただきまして、甘酒横丁ちょっと夜ふかしというイベントを8月26日の夜に行っていただきました。やはり大江戸まつりに来ていただく来場者の方があれだけ多くいらっしゃいますので、もちろんお祭りを楽しんでいただくということもそうですけれども、次に、今度はまちを楽しんでいただくといいましょうか、盆踊りを見て、そのまますぐ帰ってしまうということではなくて、せっかく駅までの道にあれだけすばらしい商店街がありますので、そういったところで、タイアップといいますか、今回、大江戸まつりをこの時期にやりますので、商店街のほうでも、例えばイベントを同時に開催していただくことはできますでしょうかということで少し御相談をさせていただき、その中で、ちょうど同じ日、土曜日に商店街のイベントにこぎ着けていただいたところです。私は、当日、外に行けなかったので、状況は伺えなかったんですけれども、御参加いただいた方には、大江戸まつりからの流れ、また逆に、大江戸まつりに向かう駅からの流れがあって非常に盛況だったということで、御好評もいただいたところでございます。

 また、パレードをもし休止、廃止をした場合についても、周辺の地域にすばらしいものがありますので、こういったものを一緒にやっていくことで大江戸まつりの魅力を高めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 御答弁ありがとうございました。分かりました。

 実際、パレードにつきましては、それこそ甘酒横丁にお店を構えている方からの御意見として、そういえばみたいな感じで、パレードが今年はなかったんだよね、やはり寂しいよねというお声もいただいて、甘酒横丁ちょっと夜ふかしは、私も情報として読んだような記憶はございますが、実際その場所には行っていないので、記憶に刻んでおりませんでしたけれども、それは大変よかったかなと思います。

 パレードのほうですが、雨に降られた場合とか、その辺が大変というのは確かにそうだなという部分もございますが、やはり子供たちが主役のイベントでもありますし、また、もう一つ、浜町囃子という、笛や鼓で音楽を奏でてくれてというのが、これまでは、たしか公園の正門を入ってすぐのところで、子供たちが奏でてくれていたと記憶しております。夏休み最後の週末に、子供たちの記憶に、子供たちにとっては本当に大きな晴れ舞台となるようなところを用意していただければというふうにも思います。雨天のことについては、なかなか解決策を提案できないですけれども、子供たちの活躍の場、舞台をつくっていくという方向での御検討はぜひお願いしたいというふうに思います。

 あと、人形町の甘酒横町でちょっと夜ふかしをやっていただいたということで、それは地域として本当にすごい活性化策にもなりますし、よかったなと思っております。一方で、私も浜町商店街の一員でございまして、浜町商店街に入っている人は大江戸まつりのスタッフのほうで動いていて、そのとき、その時間は全然お店とかもできない。実際、お店の方から、カフェをなさっている方ですが、スタッフで動いていたお店ではないですけれども、これだけ多くの方がいらっしゃるので、何か携われないでしょうか、それこそ出店できないでしょうかと言われて、ちょっとそれはできないんですとお断りをして、御説明したということもあるんです。地域全体として、地域のエゴを出してはいけないですけれども、近隣の、そのかいわいの方たち、また商店とかも含めて、にぎわいを創出していただければというふうに思います。今後、その工夫を私も考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 続きまして、町会とか地域活動への支援ということでお尋ねをさせていただきます。

 5月にコロナが5類へ移行した後、神田祭をはじめとして、地域のお祭りも復活いたしました。多くのお祭りをしている団体から、町会が主ですけれども、お伺いした声といたしまして、4年ぶり、地域によっては6年ぶりのお祭りで、以前、コロナの前、前回どのようにやっていたのか思い出せないということで、また、以前担当していた方、それまでずっと、例えば飲物コーナーですとか、そのコーナーを担当していた方が、この間に引っ越されたり、お亡くなりになったりとかで、確認できないということで、本当にどうしたものかというので、準備段階で非常に困っておられました。多分、ほとんどの団体で同じ状態だったのではないかなというふうに思います。その記憶を呼び戻しながら、また、写真とかを撮っていた場合は、それをどこかから一生懸命取り出してきてというふうな感じで一生懸命、今回、開催されたと。そのような状況でありまして、記録を残しておくこととか、しっかりと誰もが見られる状態にしておくことは非常に大切だというふうに痛感しております。

 お祭りとか、家族向け、子供向けのイベントというのは、本当に中央区ではたくさんしていただいておりまして、参加者が大変多いんですけれども、イベントを実際に運営する側、スタッフ側で動こうという方は限られている。また、実際、子育て世代のさなかの方は、当然なかなかスタッフ側には入れないと思いますし、そういう事情はあるんですが、御参加いただく方は本当に多いんだけれども、運営する側はとても大変というか、継承という意味でもなかなか大変である、また、動いてきた方の高齢化も顕著であるというふうに感じております。今後は、若い世代の方々にいかに参加していただけるか、地域活動に興味を持っていただけるかというのが本当に大切であると改めて痛感しているところでございます。

 区としては、これまで町会、また地域活動に対して様々な支援、例えばホームページ作成の補助ですとか、様々な事業、イベントの助成金などを実施していただいているというふうに認識しておりますけれども、特に若い世代の方々へのアプローチとか、また、活動の支援ということについて、区としてどのようにお考えなのか、そのお考えをお知らせください。

○平川地域振興課長
 町会、地域活動への支援、特に若い世代の方、次代を担っていただく方への支援ということかと思います。

 御紹介いただいたとおり、いわゆる金銭的な補助というところで、イベント助成でありますとか、盆踊り助成とともに、担い手不足でありますとか、役員の方の高齢化というところも課題であるというふうに認識してございますので、基本的に、実際にお手伝いいただくというか、例えば町会の実際の運営に携わっていただく方をどれだけ増やせるかということが、地域活動を支える非常に重要な部分だというふうに区も認識しているところでございます。

 現在の状況としてでございますけれども、やはり考え方の多様化ということは1つあろうかとは思いますけれども、今年も私は地域の盆踊り、特に京橋地域で回らせていただきましたけれども、どこの地域に行っても、子供が非常に多いということは町会の皆さんもおっしゃっていて、コロナ前の1.5倍とか、2倍ぐらいいて、用意したお菓子が足りるかなということで非常に心配しておられて、うれしい悲鳴といいますかそのような感想をおっしゃっていました。子供がいるところには必ず保護者の方がいるというところも、実際に地域を見て思いました。この保護者の方が、実際にお手伝いしていただく方、町会を担っていただく方のほうに回っていただければ、この問題は非常に解決に進むんだろうなというふうに思っているんですが、そこが一番ハードルが高いのかなということも同時に認識してございます。

 地域振興のほう、区として思っているのは、町会がふだん何をしているかがなかなか伝わらないのではないかということが、この問題のアプローチしやすい部分であるかなというふうに思ってございます。そういった観点から、地域振興課ではSNSの発信というところを町会の皆さんに呼びかけを行ってございます。SNSの活用につきましては、外部への情報の発信と内部での情報の共有、いわゆるデジタルツールを使うことで、運営を担っている方の負担の軽減にもつながるということで、両方のメリットを持っているというふうに認識してございますので、今、そこの点を重点的に支援として行ってございます。具体的には、ツイッター、今、エックスになってございますけれども、いわゆる費用面がかからないというところと、御自身のスマートフォンから実際に開設することも容易でございますので、そういったところを開設いただいて、まず日々の活動、お祭りがありますということではなくて、例えば夜回りをしましたよとか、クリーンデーをしましたよといった日々の内容が伝わるというところを、最初はフォロワーの方がなかなか伸びないので、見ている件数が伸びないところはありますけれども、やはり少しでもそれを外部に発信していくことを通じて、町会が何をしているかというところを感じ、また、伝えていくということが非常に大事な部分だと思ってございます。若い方の獲得といいますか、町会の活動、地域活動には非常に大きな力でございますので、そこを区のほうとしてはしっかりと行っていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○森下文化・生涯学習課長
 文化・生涯学習課の観点から、少し補足をさせていただきます。

 少年リーダー養成研修の研修を運営するサイドで手伝っていただいた方たちのOB・OG会、これは若葉会と呼んでいるんですが、それと二十歳のつどいの実行委員を務められた方たち、これはいろは会と呼んでいるんですが、このメンバーは役目を終えた後も、会の交流といいますか、組織的に編成されておりまして、その若い世代の方たちに町会で、青少年地区委員会でこういう活動をやっているけれども、手伝ってみないかということで声かけをして、規模こそ少し小さな規模になりますが、そうした経験をした若い世代に、町会、地区委員会の活動の中に入っていただくよう努力をしているところでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。後におっしゃってくださった青少年地区委員会のリーダー研修を終えた方とか、我が地域でも本当に頑張ってくださっておりまして、心強く思っております。

 最初の御答弁で、SNSでの、外部への発信はもちろんのことですけれども、特に内部に向けての情報共有というところで、非常に大切だなというふうに思っております。実際、現在、町会活動に積極的に参加している方から、今後の改善の方向性として御意見をいただいております。現在、町会で回覧しているのは大体紙の回覧板なんですけれども、これをシステム化、IT化していきたいということ、また、先ほど前委員からもありましたけれども、その会議を、その場に行く時間もなかなか大変ということもあり、オンライン、リモート会議としてできないかということで、実際、5月に行われた神田祭の事前説明会、多分担ぎ手の募集に関わることだったかと記憶しておりますが、その事前説明会を行うに当たって、当然、ターゲットとか対象は若い男性がメインになりますので、仕事でも忙しいという中で、でも、ぜひ知っていただきたいということから、事前説明会をオンライン会議として開催されて、何十人かのアクセスがあったというふうにも伺っております。こういうものも、内部と言ったら変ですけれども、まずは加入してくださいという情報の一つの手段だったかなというふうに思っております。

 リモート会議ですとか、回覧をシステム化していく。例えば、具体的にはサイボウズなどのそういうものを使って、掲示板機能とか、スケジュール管理とか、書類を管理する。先ほど記録していくことの大切さとかも申し上げましたけれども、そういうものを一括でウェブ上で管理していくやり方をしていきたいという御意見を若い方からいただいております。町会の役員、執行部の方たちも、それは賛成というか、それで若い人たちがやりやすいのであれば、ぜひというお考えでございます。

 ただ、費用、例えばウェブカメラとか、実際のiPad等の機材とか、スピーカーフォンとか、そういうものが必要になってくるということで、それらを助成してくれる制度がないかとなったときに、探したところ、東京都にございました。東京都生活文化スポーツ局の地域の底力発展事業助成のデジタル助成というものがございまして、実際に申請をしたそうです。カメラとか、スピーカー等の機材については助成対象になったんだけれども、Zoomのライセンス料ですとか、サイボウズの契約料とかは、ランニングコストとして、これは対象外というふうに言われてしまったそうで、それは町会で負担しましょうかという話にも、今、なっているんです。そこで、若い方々というか、町会の方々から、都の助成の対象外になっている部分、ランニングコストのところについて、ぜひ区で支援してくれないかという御意見をいただいております。予算とかも関係してくる部分でありますので、結論とかは当然無理なんですが、お考えとしてお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○平川地域振興課長
 町会・自治会等への支援というところでございますが、私のほうでも、都の事業の地域の底力発展事業助成は、もちろん認識してございます。町会のほうにも通知を差し上げていまして、助成率であったり、金額等、また地域活動のまさに底上げに使える部分、守備範囲が非常に広い制度でございますので、活用を結構お願いしているところでございます。例えば、イベント助成であるとか、盆踊り助成のところで問合せをいただくんですけれども、金額のところだとかも、Aの事業をふだん行っているのに、Bの事業をやるお金の助成がないといった場合には、特にこの制度を御案内していることが非常に多くあります。中央区の区域の中でも非常に活用されている制度かというふうに認識してございます。

 ただ、一方で、委員に御紹介いただいたとおり、全て賄えるわけではないということも重々承知してございます。また、お求めのものが制度にはまる、はまらないというところがあると思っています。特に、デジタルのところはお求めが結構ばらばらといいますか、御要望が多岐にわたっているというふうに認識してございます。例えば一時期ですと、ホームページの作成支援をしてほしいということで、以前はホームページをつくるのに、費用としては過大、大きかったというところもありますので、そういった助成をというところがありましたけれども、それが今、SNSがこれだけフリー、ただのものが多くなってきましたので、そういった御要望は逆に少なくなっていて、例えば今度はタブレット端末の機器、そういったところがあります。あとは、以前ですと通信費を持ってほしいというところもありましたが、やはり通信費もこれだけ結構下がってきたというところもあります。デジタル関連のものについては、その費用が、出始めのところはやはり高いんですけれども、市場の原理が働いてくると、慣れてくるといいますか、低廉化していく趨勢といいますか、繰り返しているところがありますので、そういったところは少し見極めが必要なのかなと思ってございます。

 いずれにしても、デジタルのところへの支援というのは非常に重要な部分というふうに捉えてございますので、地域の皆さんのお声をしっかりとお聞きして、どういうところにニーズがあるか探ってまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございます。ぜひとも、町会に新しく入ってきていただきたい、そのためのアプローチも当然大切です。また、実際に活動している方々がより活動しやすくなるように、そういう観点からの今後の支援をお考えいただけるようにお願いいたします。

 最後に、観光施策についてお尋ねさせていただきます。

 今年に入って、国の内外を問わず、観光客、旅行客の方が増えているかなというふうに私も実感しております。最近、特に感じますのが、江戸バスに乗っておりますと、それこそ大きなスーツケースを持った外国の方も非常に利用されている。それが増えております。日本人だと、どこからいらしたか分からないですけれども、外国の方で、明らかに大きなスーツケースを持っていらっしゃるので、旅行客だなというふうに思うわけですが、どこからそういう情報を得られたのか、江戸バスを、地域のコミュニティバスを利用されていて、それが本当にどんどん、この数か月でさらに増えているという実感を私は持っております。

 そういう中で、江戸バスを、例えば旅行客の方に向けて、うちは区として観光情報センターが銀座、日本橋にございますけれども、そういうところで御案内とかをなさっているのか。ホームページを拝見してみますと、本当にいろいろなサービス、例えばキーホルダーやだるまなどの物品販売をされていたりとか、あとベビーカーや車椅子のレンタルなどもなさっていて、新しく観光客の方向けのサービスを充実していただいているというふうに認識しております。

 観光客の方にも、江戸バスを使って、ぜひ区内を回っていただいたりとか、また、ホテルへの足代わりに多分なさっているんだと思うんですけれども、実際、大きなスーツケースを持っていれば、地下鉄とかでアップダウンするよりもバスのほうが絶対便利だということも、特に海外の方は実感されていると思いますし、そういう意味で、観光客向けに江戸バスをアピールされてはどうかなと思うのですが、現状と併せて、また今後のことをお願いいたします。

○岩田商工観光課長
 外国人の方に向けての江戸バスの周知ですとか、そういったところの御質問かと存じます。

 今、委員におっしゃっていただいたとおり、観光情報センターは様々な観光にまつわる御案内、国内外の、日本人の方も当然ですけれども、外国人の方に対しても、しっかりと、その言語、英語ですとか、中国語を話せる方がいて対応しているところでございまして、今おっしゃっていただいた江戸バスに関しても、どこどこに行きたいんだという御質問等がございましたら、その方のニーズに合った御案内をさせていただく中で、当然、江戸バスというのも一つの選択肢となっております。

 また、例えばTokyo Subway Ticketという東京都の地下鉄のチケット、24時間、48時間とか、利用し放題になるチケットをその場で売っていたりだとか、そういったそれぞれの交通の足の部分に関しては、しっかりとした御案内ができるようにということで、観光情報センターは対応しております。そういったことは、今後も引き続き、江戸バスに限らずということにはなりますけれども、しっかりと対応して、中央区で楽しんで観光をして帰っていただくというような形で推進をしていければというふうに思っております。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございました。

 観光情報センターのホームページでも、例えば日本橋とか、地域ごとにまち歩きのモデルプランみたいなものも掲載されておりますけれども、ホームページを御覧になった観光客の人が、江戸バスが使えるんだなと、観光情報センターに足を運んで、そこで実際にお伺いすることも当然あると思いますし、ホームページだけを閲覧して回る方たちにも情報が伝わるように、ホームページに江戸バスのリンクを貼り付けるとか、そういうことも御検討いただければというふうに思います。

 中央区のよさを一人でも多くの観光客の方に知っていただけるように、今後も様々取組をお願いいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○竹内委員長
 それでは、質疑の半ばではありますが、一旦休憩を入れたいと思います。

 再開を午後3時10分でお願いいたします。

(午後3時1分 休憩)


(午後3時10分 再開)

○竹内委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開します。

 それでは、発言を願います。

○上田委員
 日本維新の会の上田です。本日、2点ほどお伺いをさせていただければと思います。よろしくお願いします。

 まず1点、広報物に関してお伺いをさせていただきます。

 前委員からもありましたとおり、盆踊り大会をはじめとして、各種イベントに参加いただくということが、地域への愛情の促進であったり、地域との交流促進、ひいては先ほどおっしゃっていただいたような町会参加等の意欲醸成につながると思います。イベントに参加するに当たっては、まず認知が、イベントがあるということを知っていただくことが極めて重要だと考えます。

 この区では、30代、40代、働く世代が多いという中で、忙しい中で確実に情報を届けるという上においては、今、やはり区としてLINEを活用しているのではないかと思いますが、新しい方、今後新規に入ってくる方に告知をして、認知をしてもらい、LINEに登録してもらわなければいけませんから、どのように登録していただくようにしているのかについて、まず教えてください。

○清水広報課長
 LINEの認知に関してです。

 区の刊行物、例えば区のおしらせですとか、そういったところでLINEの紹介をしたりですとか、ほかの様々な媒体もありますので、そういったところで、区のこういう媒体がありますよという周知を図っているところでございます。

 以上でございます。

○上田委員
 ありがとうございます。

 区のおしらせというのは広報紙だと思いますけれども、これは千代田区等と違って、本区では全戸配布を行っておりません。そして、最初に配られる資料の中に最新の区のおしらせというのは、現状、入っていないというふうに認識をしています。ということで、様々な媒体というふうにおっしゃっていますが、それについて、実際にLINEというのは能動的に登録をしなければ、結局、友だちになれないという、ある意味、クローズドなコミュニケーションのツールです。そこについては、例えば目黒区は、御存じのとおり7割近い区民が登録をしているという現実もありますから、もっと取り入れるべきではないかなというふうに、30代の目線としては考えております。

 もう一つ、その中で、私もLINEに登録をさせていただいているんですが、毎日、いろいろなデザインのチラシが画像データで届いているということなんです。字体も違う。デザインも違う。イラストのものもあれば、写真がぼんと入ったものもあって、結構ぐちゃぐちゃ、横読み、縦読み、両方あります。ここの問いについて、マーケティングの目線でいえば、レギュレーション、ルールづくりです。全庁的に統一したようなルール、せめて各部に対しての指針をつくる。例えば、緑と一言で申し上げても、黄緑なのか、緑なのか、深緑なのか全然違いますから、それによって、要はユニバーサルデザイン、見えやすさが違うと思っています。実際に、スマホで開かれるとよく分かりますが、相当ピンチしないと読めないような資料が昨日も届いていました。

 このあたりについて、地域活性化の文脈からいけば、先ほど申し上げたとおり、いろいろな情報を仕入れていただいて、実際にアクションを起こしていただくことが極めて大事だと思います。そのために、何か今後、今お話ししたようなレギュレーションをつくる等、促進をする気はないのかということについてお伺いできればと思います。よろしくお願いします。

○清水広報課長
 今、流しているチラシのデザインなどに関しましては、各部局がそれぞれどういった目的でというところで、見ていただけるもの、手に取っていただけるもの、LINEですと流しているものですけれども、そういった目的に合ったものをつくっているというふうに考えております。

 色使いに関しましては、こちらは福祉のまちづくりの総合的な推進というところで、中央区刊行物等色使い指針で、例えば色使いのチェックポイントとかが定められているところであります。そういった中で、各部局で作成をしているところです。LINEでそういったチラシをそのままつけるというところ、文章だけよりは目を引きやすいのかなということで、例えば各課とのやり取りの中で、本文だけで依頼されたような場合は、何かポスターはありませんか、写真をつけませんかというような案内もしているところです。

 また、今年度、広報アドバイザーとして活躍されている方を講師に招いて、住民に伝わる広報デザイン術ということで講演会を開催したり、研修も行っております。こういったことを通じまして、分かりやすい情報発信というところを全庁的に取組につなげていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○上田委員
 御答弁ありがとうございます。広報の研修も含めて、そして既に資料があるということは安心いたしました。不勉強で申し訳ございませんでした。

 そちらは、また改めて資料を頂きまして、例えば1週間のLINEの中で、そのレギュレーションがどの程度守られているのか、ある程度指針に沿っているのかということについては、私のほうでも確認をして、今後の質問等に生かしていきたいと思います。

 確かに、文字だけではなくて、画像を送ったほうがいいよということは、本当におっしゃるとおりなんですけれども、紙の、要はA4の縦のデータをそのままLINEで送るというのは、冷静に考えると、いまいちいけていないよねということもあるかなと思っております。これからさらに、HARUMI FLAGをはじめとして、若い世代、そして、先ほど前委員からもありましたように、子育て世代が増えてきた中で、やはりLINEを通して何か情報を伝えていくということは、ますます重要になると思いますので、ここに対して、引き続きデジタル化推進の要望を進めてまいりたいと思います。

 時間の短い中、恐縮ですが、もう一点、商工観光課にお伺いをいたします。

 日本橋は、御存じのとおり、もともと江戸時代から薬屋が多いという歴史を生かして、2012年より日本橋において、武田薬品、アステラスをはじめとした各社と連携をして、三井不動産が生命科学に特化したベンチャー誘致を始めていて、今年11年目になります。現在130社ほど、私もちょっと参加をさせていただいているんですが、取り組んでおります。iPSの山中教授等にも関わっていただいて、まさに生命科学に特化したベンチャー誘致をやっております。まず、これについて区として知っているか、そして、そこに対して協力する気はあるかどうかということについてお伺いできればと思います。お願いします。

○岩田商工観光課長
 今、委員から御質問のありました日本橋地域で2012年からということで、様々なライフサイエンスの分野、日本橋本町の辺りは創薬の企業が多いということで、そういった特徴を捉えて、やっていただいているということで、存じ上げているところでございますが、具体的に、区と何かしらやり取りをしているというような話は、今のところ、ございません。

 今後どうしていくかというところもあるんですけれども、今申し上げたとおり、日本橋本町の地域柄、歴史的なところ、例えば創薬という話もしましたけれども、遡れば、関東大震災であの辺りがかなり厳しい状態になってしまった中でも、またさらに、そこから創薬、製薬会社ですとかが集まって、今もなお、様々な企業の方々にそこで商いをしていただいている。そういった地域的な特徴を捉えていただいて、イノベーションですとか、恐らく創業のエコシステムの構築だとか、そういったところに取り組んでいただいているんだと思います。

 その方向性に関しては、区としては、特に否定するものではございませんし、方向性が違うというようなことはございません。具体的に何か区として協力をするというのは、今、何か申し上げることはできませんけれども、まずは皆様とお話をさせていただいたりして、情報共有とか、そういったところから始めさせていただければというところでございます。

 以上でございます。

○上田委員
 御答弁ありがとうございます。

 私も、突然明日から何か区が予算をつけるべきでもないと思うし、民間主導でされていることですから、できることはすぐにではないと思います。ただ、本区を取り巻く状況として、住民がかなり増えていく。しかし、令和3年速報値で見れば、企業数は減っているというところもあります。やはりここに手を打っていくべきだろうというふうに、地域活性としては思います。

 若手起業家の多くの方が渋谷をスタートアップの聖地として見ているというのを崩すのは、はっきり言って、容易ではないと思います。また、それを崩すべきかという議論もあります。その中で、やはりニッチ戦略ですよね。一点突破で、この件については中央区がすごく強いんだと。そして、若い方々が力を合わせて、前回の委員会でもありましたけれども、GAFAを超えるような企業がここからできる可能性をつくっていくんだというようなまちをつくって、行政と一緒にまちの活性化をさらに推進していきたいと思っておりますので、引き続き御指導いただければと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。

○アルール委員
 よろしくお願いいたします。前委員からも先ほど質問がありました、区民施設の指定管理者の評価結果と基準についてお伺いいたします。

 これらの施設は、本当に地域活性化の要で、コミュニティづくりに非常に大切な重要拠点だというふうに思っております。ただ、その評価の基準の中の一つに、収支について基準とするところがあるんですけれども、もともと区民施設の収支は相入れないような施設、つまり、利用者が多いと事業運営コストが増加するみたいなことがあるので、収支の入っている項目が一体どのようにきちんと評価をされているのかというのを伺いたい。

 それから、先ほど前委員からも指摘がありました委員構成です。図書館は7名ですが、もう一つのほうの構成は6名になっていまして、区民の代表は3人しか入っていないので、それはどうなのかなというふうに考えております。この構成について伺いたいということ。

 それから、そもそも、この評価で特に一番大切なのが、5番、お客様の声です。そもそも日本人というのは、世界の基準の中で、あまり意見を発言しなくて、クレームをつけない人種だというふうに思われています。なので、グローバル企業の中では、日本人からのクレームに対しては、本当に真摯に受け止めて動くことにより、それが開発であったり、ビジネスの向上の鍵であるというふうに位置づけております。5番の利用者の満足度等も含め、そもそも論のこの評価の項目を見直すような方向性があるのかどうかも伺いたいと思っております。そもそも、評価というのは、前年に対して今年はどうだということなので、すぐに変えるということは難しいかと思いますが、そもそも論の評価の観点について、今後どのようにするのか伺いたいと思います。

○早川区民生活課長
 指定管理者の評価の件で何点か御質問をいただきました。

 まず、1点目の部分でございまして、利用実績の中の収支改善努力、区民施設などは収支だけではなく、やはり満足度的な部分での、いわゆる売上げだけが高ければいいということではないというような御指摘だと思います。そうした観点につきましては、確かに、ただ使用料収入とかがアップすればいいというわけではなく、前年度に比べて、どのような形で収支改善が図られたのかといったところをしっかりと評価させていただいております。やはり稼働率とかが低いと、効率的な運営がされているとは言いませんので、そうした考え方に一番評価の重きを置いているところでございます。

 2点目、委員の構成のうち区民の方3名ということで、現在、構成させていただいております。この人数につきましては、これまでもこうした形で各地域ごとに、区民施設、区民館というのは、それぞれの地域に満遍なく配置されておりますので、京橋地域、日本橋地域、月島地域それぞれから、利用者の代表として各1名を御推薦いただきまして、委員とさせていただいているところでございます。必要があれば、この辺の人数をさらに増やすことも、場合によっては考えられるかもしれませんが、この辺は昨年度までの継続性の部分もございますので、このメンバー構成というふうにさせていただいております。

 そして、次の御質問で、利用者満足度の評価の項目、観点の見直しの方向性といった御質問かと思います。これは去る常任委員会のほうでも答弁させていただいておりますが、指定管理者制度につきまして、開始以降、十数年来、区民部の施設につきましては、同様な形の評価をさせていただいているところでございます。そうした中、やはり継続性といった観点も非常に大事な視点でございまして、現在、このような形で評価をさせていただいておりますが、今後、必ずしもこうしたものを見直せないかといったことは決して我々も考えてございませんで、ニーズの変化ですとか、置かれる社会環境の変化というものも当然考えられますので、そうした中で、必要に応じては見直しということも、今後、検討はしていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 どうもありがとうございます。検討をお願いいたします。

 もう一つ、感謝を申し上げます。大江戸まつり盆おどり大会は非常に大成功だったというふうに感じております。その中で、住民の方から幾つか課題を伺ったので、それだけ、要望として申し上げておきます。

 昨年度ありました老人用や障害者の方が休憩できるような場所がなかったということと、それから無料バスの利用率がどうであったのかということです。無料バスは2つ出ていまして、月島のほうからと福祉センターの前から、これは障害者に限るということだったようですが、これの利用率について伺いたいというふうに意見をいただいておりました。

 それから、江戸バスですけれども、通常利用ですと、午後7時10分が浜町公園から出るのが最後でして、それを逃してしまうと、月一のほうの方々で地下鉄に乗らずにバスで帰る方は、都営バスで帰ってこないといけない。なので、来年度に向けて、江戸バスの臨時号とかを出せないのかという御要望も受けております。

○竹内委員長
 アルール委員、質問でよろしいですか。

○アルール委員
 はい、お願いします。

 なので、質問は、無料バスの利用率と福祉センター前からの利用率についてお願いします。

○平川地域振興課長
 大江戸まつり盆おどり大会が終わった後の、例えば精算ですとか、今、詳細に詰めておりますので、理事者報告としまして議会のほうにも今後御報告をさせていただきます。バスの利用率につきましては、利用率というよりも、ほぼ満員の状態で運転してございます。豊海のほうから出ますけれども、その時分から結構多く乗っていただきまして、月島を出る頃には大体満車になっているという状況で伺っております。細かに利用率というところまでは出していないですが、行き帰りともに御利用が多いということで認識してございます。

 乗換えがありますので、月島からは浜町公園に行きにくい部分が多少ございます。ただ、公共交通機関、電車でもアクセスは可能かなというふうに捉えてございますが、先ほどまちの方の御要望ということで、江戸バスの臨時便というところがありました。所管が分かれてしまいますので、そういったものも可能なのかというところを、まず所管部署に聞き取ってから考えたいと思ってございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 どうもありがとうございます。

 続きまして、地域活性化対策の中で、東京都が推進しているナイトタイムエコノミーの利用についてお伺いいたします。

 東京都では、補助金、今年は多分6,000万円余りを使ったナイトタイムエコノミーに対する補助などを申請したりですとか、新規の様々な補助金を用意しております。それを利用して、中央区の夜の観光や、それを含めた地域活性化、例えば花火プラスプロジェクションマッピングみたいなものですとか、そういった方向性についてお伺いしたいと思います。

○岩田商工観光課長
 今、御質問いただいた東京都のナイトタイムエコノミーということで、具体的にその補助金の制度を私は存じ上げていないところがありまして、申し訳ありません。

 ただ、委員におっしゃっていただいた、例えばプロジェクションマッピングとか、夜を基準にしたイベント等は、まちの事業者の方々から御提案をいただいて、それに対して補助金を出したりとか、そういった実績はこれからあろうかと思いますので、そういったところも含めて、区として何ができるかというのを今後検討したいと思っております。

 以上でございます。

○アルール委員
 まだたくさん伺いたいことがありましたが、今日はこれまでにいたします。ありがとうございます。

○竹内委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

 それでは、発言を願います。

○奥村委員
 それでは、指定管理者制度の評価について伺います。

 指定管理者制度の評価を見ますと、1つの事業者で、例えば区民館などでは7つの館を運営していたりということがあるんですけれども、施設ごとではなく、事業者ごとの評価というふうになっているのは、なぜなのかという点について伺いたいと思います。

 例えば、7つ施設がある場合には、B評価が4つでC評価が3つだとしても、平均を取ればB評価ということになってしまうと思うんです。そうした場合に、例えばC評価などであれば、いろいろ問題があるということも考えられるわけですし、一つ一つの施設ごとにしたほうが、より詳細な課題や問題も見えてくるのではないかと思いますので、その点についても伺いたいと思います。

 そして、ヒアリングや現場調査ということも表記されていますが、こうしたものはどういった方法で、どの程度の頻度で実施しているのかという点も併せて伺いたいと思います。

 そして、アンケート、利用者の声も大事にしているということですが、区民施設なのか、あるいは図書館なのかということで、アンケートの方法も、施設側が実施しているアンケートと区が実施するアンケートとあるようですけれども、アンケートでそれぞれ上がってくる声というのは、事業者側が抽出して区に報告するというようなものではなく、区民から寄せられている声は全て区に届くような仕組みになっているのかどうかという点についても伺いたいと思います。

○平川地域振興課長
 指定管理者制度について、3点御質問いただいてございます。区民館ということもございましたので、私のほうで答弁させていただきます。

 まず、区民館は、各館ごとではなく、地域ごとのということでございますが、指定管理者ごとに評価を行うという観点が1点と、例えば区民館の指定管理を行う協定においては、各館ごとの仕様書等を設けているわけではなく、地域としての協定を結んでございますので、そういった観点が地域ごとに評価を行うというところの大きな部分になるのかなと考えてございます。

 また、現場でのヒアリング等ということでございますけれども、ほかの委員への答弁でも一度申し上げましたが、例えば区民館ですと、月に1回、指定管理者との定例会を行ってございます。こちらは各地域ごとではなく、3地域に参りますので、それぞれの現状の課題であるとか、今後の方向性、先ほど少し申し上げましたが、よかった点やこの地域ではこんなクレームが発生していて、こういったグループのこういう御利用があったので、こういうところに気をつけましょうと、そういったところを共有することによって、意思疎通とともに、課題の共通認識を図って、現場の改善につなげているところでございます。

 また、区からの連絡事項等もございますので、その月1回の定例会の場を活用するとともに、どちらかというと、担当の職員はほぼ毎日連絡を取り合っているというのが印象としてはございます。毎日同じように何もなく過ごしているわけではなくて、御利用者の方からの御意見もございますし、指定管理のほうからも、予防的な措置として、こういう御利用があった場合、区としての判断を求めるようなこともありますので、どちらかというと、日々、連絡、意思の疎通が取れていて、必要に応じて現場、例えば区民館のほうに結構直接行って状況を確認する。御利用の方から、こういうふうになっていますよということは、やはり現場を見ないと、なかなか前に進まない部分がありますので、頻繁に現場とのヒアリングは行っているというふうに認識してございます。

 また、アンケートのほうでございますけれども、施設ごとに取っているというところで、区民館ですと、館ごとに取ってございます。それを地域のほうで取りまとめて、指定管理者より提出があるというところでございます。抽出している、例えばまとめというような形で表紙がついてあるものと、館ごとに集計したもの、原データがそのままついているパターンのものがそれぞれ存在してございます。

 私からは以上でございます。

○植木図書文化財課長
 私からは、図書館の指定管理者について答弁します。

 まず、施設ごとの評価等についてですけれども、当然ながら、1つの指定管理者が3館について、それぞれ地域ごとの特色であるとか、館ごとの違い、そういったところを、個性を踏まえながら総合的に運営しているというところがございますので、1館ごとの運営だけで評価するというところは、なかなか難しい部分もあるかと思っております。その意味では、それぞれの館についての事業であるとか、そういったところも、当然ながら、こちらとしては把握し、評価しつつ、あくまでも指定管理者としては全体で評価しているという形を取っているところでございます。

 続きまして、指定管理者に対するヒアリングや調査ですけれども、先ほどの区民部の答弁と同じになりますけれども、基本的には月1で定例会ということで、事務連絡であるとか、各種報告を行っているところです。また、これも同じくですけれども、なかなかそれだけでフォローというか、日常の業務のいろいろなことが成立するということはありませんので、各職員についても、ほとんど日々の連絡を取って、各事業、いろいろな話に対応しているところで、個人的には、私についても、ほとんど2日に1回ぐらいは図書館に連絡するというような感じになっているところです。

 また、アンケートにつきましては、各館ごとにアンケートは取っているところですが、アンケート自体は、1つの項目に対して、いいとか悪いとか、そういった形で選択評価していただくものと、また、コメントをつけてもらうものということになっております。それぞれのアンケート結果については、選択的な設問についての回答もそうですけれども、それぞれコメントも含めて、最終的にはまとめてこちらのほうに頂いているところですので、こちらとしては、そういった部分についても、当然ながら見た上で、いろいろな評価というか、今後の意見、参考にしているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 指定管理者制度については、本当に適正な評価ができるのかどうか疑問だ、課題も多いということは、これまでも何度もお話しさせていただいています。館ごとの評価というのは、仕様書の中でそういうものになっていないということもあったんですけれども、見直しのタイミングですとか、指定の期間が終わって、また次には、いろいろ、より適正な評価ができるような形に変えていくということもできると思うので、それもぜひ検討していただきたいというふうに思います。

 それと、自己評価シートを事業者側が年に1回提出して評価するという仕組みだということも伺っているんですけれども、事業者側の評価という部分で、それが本当に適正な評価と言えるのかどうかという判断は、区としてはどのように行うのか。事業者側の自己評価ですけれども、それがどの程度きちんと機能すると考えているのかという点についても伺いたいと思います。

○早川区民生活課長
 指定管理者の事業者側の評価、自己評価シートがどの程度機能するのかといった御質問かと思います。

 こちらにつきましては、それぞれの事業者から、施設ごとに自己評価を御提出いただきまして、それを一つ一つの項目ごとに、私ども区のほうでチェックさせていただきます。その内容が、担当なり、組織で見るわけですけれども、そのとおりだなというものもあれば、評価がやや甘いのではないかというような部分もあったりとか、そうしたところにつきましては、一つ一つチェックを行いまして、事業者側に投げ返しをしたりですとか、また、事業者側の自己評価シートをそのまま指定管理者の評価に使うのではなく、区側で一定程度その評価の見直しをした上で行っておりますので、そういう意味では、事業者側の取組、考え方というものは一定程度吸い上げられるといった意味で評価できるといった部分と、そのまま使っているのではないといった実情があるということを答弁させていただきます。

 以上でございます。

○植木図書文化財課長
 図書館につきましても、おおむね評価方法については、指定管理者について、同様の制度を取っておりますので、やはり、自己評価というものをいただいた上での現場調査であるとか、そういったところでの実際の区のほうの評価については、また違った評価、また再評価をしているところです。

 こちらにつきましては、資料のほうにも書かれておりますけれども、評価対照表という形になっておりますので、自己評価と区側の評価を実際に対照させる形で評価委員会の中では併せてお出しして、さらなる委員会での評価をいただいているというような方法を取っているところです。

 以上です。

○奥村委員
 一つ一つの項目についても、きちんと区として見ているということなので、では事業者のほうでA評価と自己評価で出してきても、区の詳細な調査で、それがB評価になったり、C評価になったりということも、よくあるというか、きちんとそういうことがされているということかという点を確認させていただきたいと思います。

 それと、これまでも指定管理者の選定については、港区では、評価委員会に出される資料は全てホームページ上で公開されているとか、世田谷区などでも、指定管理の選定・評価に当たっての資料も全て公表しているということで、質問もさせていただいています。事業者側も全てオープンにされるということを承知の上で応募してきている状況だということもお伝えしていますけれども、そうした公開、議会に対してもですし、あと区民に対しても、やはりもっと詳細な中身が知りたい、きちんと見ていきたいという思いを持たれている方は多くいらっしゃると思うので、そういうものに変えていく必要もあると思います。

 先ほど、適宜きちんと評価できるようなものに変えていくとか、見直しも図れないということではないということもあったので、今後、そうした全体の、もっと詳細な資料の公開も進めていくべきだと思います。その点について御見解をお示しください。

○早川区民生活課長
 評価の過程のしっかりとした公開、議会をはじめとする区民の方々にしっかりと公表すべきではないかといった御指摘かと存じます。

 これもかねてよりの答弁になりますが、これまではそういうやり方をしてこず、十数年来、今のやり方を取って、そこの過程もきちんと踏まえた上で指定管理者の評価をさせていただいてきているところでございます。そうした中で、時代背景ですとか、社会環境の変化等で、さらなる詳細なものに変更といった部分につきましては、その辺の必要性も含めて、今後、検討のほうはしていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○濱田区民部長
 最初のほうで、先ほどの質問のちょっと確認的な質問が恐らくあったかと思いますので、それについて答弁させていただきます。

 私も、何回も評価委員会に委員として携わっております。実際に、施設というか、事業者側から出てきた自己評価シートと、それを基に区が様々なヒアリング、現場調査をした上での区の評価案みたいな形の表を出させていただきまして、それを基に評価委員会の中で議論をしていく形で評価をしております。

 今、ちょっと数字的に根拠が出ませんので、印象で申しますと、実際に、施設側、事業者側から出てきた評価と区の評価が違う部分はかなりあります。半分以上とは言いませんけれども、かなりの箇所でございます。いわゆる区の案を出した側は、その違いを一つ一つ説明いたしまして、こういうことで、区のほうはこういう判断をしましたというものをしっかり説明した上で評価委員会に伺って、最終的に評価委員会としての評価を出すという形を取っておりますので、委員の一人の立場になってしまいますけれども、私としては、それなりにしっかりと厳格な評価が行われていると思ってございます。

 以上です。

○生島教育委員会事務局次長
 図書館の件ですけれども、基本的には、今、区民部長が申し上げたものと同じですけれども、図書館の場合、令和3年度から指定管理にして、地域館から行って、それから京橋図書館をということで、その中で、また施設も場所も変わったりということで、ようやく5年度においては全体の形が整いつつ、なおかつ今後、晴海の図書館の指定も入ってくるということで、指定管理事業者にとっても、環境がかなり毎年毎年変わっていく中での評価となっております。

 今後について、資料の公開等を含めて、区全体としての統一したやり方の部分もありますので、評価委員会の皆様とも御相談、いただいた意見などを参考にしていきたいというところもありますけれども、基本的には、業者の自己評価をしっかり私たちが確認して、その上で区の評価を行いながら、それを指定管理事業者にしっかりフィードバックしていくというところで、クオリティの担保はできているかなというふうに考えております。

 以上です。

○奥村委員
 いろいろ事業者側の自己評価と区の評価とで、かなり乖離もあるというお話もありまして、それも相当数あるようなお話でした。それであれば、それでまた甘い自己評価をするとか、評価に対しての認識をとても甘く事業者が持っているんだとすれば、やはりそれも問題のある仕組みだと、指定管理者制度は様々問題があると思っていますけれども、そのうちの一つに、事業者側の認識の甘さというもの、区が求めているものに対してのきちんとした施策の進め方として、本当にきちんと遂行できているのかというあたりが、事業者の認識の甘さとして自己評価の甘さに出ているのだとすれば、やはりそれはまた問題があるなと改めて思いました。

 いずれにしても、もっと詳細に議会にも資料を出していただいて、きちんと評価できるような仕組みにしていただきたいので、この見直しについては、改めて再度強く要望させていただきます。

 次に、区内の中小事業者への支援ということで伺います。

 これまで電力やガス、食品等の物価高騰に対しての給付金ということで、一般の家庭や、また障害や介護サービス事業所など、福祉関係の事業所に対して給付金は支給されてきていますが、中小企業向けのものは、これまで実施されていないというふうに認識しています。コロナで苦境に立たされている中小業者への支援策ということで、事業者への家賃支援の補助なども繰り返し要望してきましたが、それも実施されないまま今に至っているという状況です。

 中央区としては、事業者支援として、融資制度を拡充する、あとハッピー買物券の拡充の2本ということでずっと来ています。融資制度というのも、コロナで売上げが減少した事業者が対象で、物価高騰への対応ではないというふうに思います。物価高騰対策としての支援が私は必要だと思うんですが、区内の事業者からの声ですとか、要望といったものをお知らせいただきたいと思います。

 それと、様々な自治体で、中小企業への支援というものは物価高騰の対策として行っているところでありますけれども、最近ですと、近隣の千葉市では、中小企業や個人事業主を対象に、一律10万円を給付したと。今年の4月から9月のうちで1か月でも電気代やガソリン代などの合計が3万円以上だった場合に対象となるものですとか、品川区でも、業務用の冷蔵庫や冷暖房設備など、省エネ設備へ更新した場合に補助する制度も5月の補正で実施されております。費用の5分の4、90%を補助する。上限80万円ということです。中央区でも、環境への対策ということで、自然エネルギー・省エネルギー機器の導入助成なども行われていますけれども、こうしたものの限度額や補助の割合よりも、この品川区のものなどはかなり高く設定されています。

 環境土木部などとも協力した、こういう地域振興、企業への支援と併せて環境問題にも配慮をしていけるような施策も、ぜひさらに進めていただきたいと思いますので、そうした点について御答弁ください。

○岩田商工観光課長
 我々としましては、2か月に一度行っています景気動向調査の中で、今、まちの方々がどういうふうな思いで経済活動を行われているのか確認をさせていただいたりというところで、その中でいきますと、日本人の方々の消費もさることながら、インバウンドの消費ということで、まちはかなり活気を取り戻してきているというお声はたくさんあるかなというふうな印象、分析というところでございます。

 ただ、今、委員におっしゃっていただいたとおり、物価の高騰ですとか、あとは円安の影響を受けている業種があるとか、そういったところがあることは当然承知しているところでございます。さらに具体的なお声というところでは、我々のほうに直接いただいているということはございませんが、例えば委員にも言っていただいた融資のお話とかの中で、中小企業診断士の我々の相談員がおりますが、様々なお話を聞いている中でいくと、物価高騰とかもあるのはそうなんですけれども、例えば、先行仕入れのために、もっと事業活動を拡大していきたいという前向きな融資の御相談ですとか、人をしっかり雇っていって事業を拡大したい、人材を育成するための費用が必要なんだというような、比較的前向きな御相談の内容、その上での融資の御相談が大変多くなってきたなというのが、中小企業診断士のお話でいくと、そういうお声が聞こえているところでございます。

 そして、それを区としても支えるために、今、委員におっしゃっていただいたハッピー買物券を18億円の規模でやらせていただいたり、商店街への補助ですとか、そういったところも含めて、さらに、中小企業に関しましては、販路拡大に対する補助金だとか、ECサイトを構築するための補助だとか、そういったところを含めて、様々な支援を行ってきたところでございます。

 本区としては、融資の制度を中心とさせていただいて、様々な支援策を用意させていただいて、本区の中小企業の方々の支援を続けていきたいというふうに思っております。委員におっしゃっていただいた家賃の補助とか、物価高騰の支援金というところは、現時点では考えていないというのが現状でございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 景気動向調査のお話もありましたけれども、これを見ても、コストは下がらず、むしろ上がっていて、そのために高い見積りを出さざるを得ず、予算不足の案件が出ているとか、原材料や水道、光熱費の高騰も当面続いて販売量は落ちていくとか、厳しい見方をしている意見も多く出されておりますし、先行き判断DIも前回調査より低下しているということもあると思います。

 景気動向調査ももちろん大事ですけれども、これだけではなく、きちんと事業者の声を聞きながら、ほかの自治体でも実施しているような支援策もぜひ検討していくべきだというふうに考えています。地方創生臨時交付金なども、また今後、冬に向けて再度出てくるかなとか、そういう見通しもあるかと思うので、そういった中でも支援していくとか、区独自にでも中小企業向けの支援をぜひ積極的に検討していただきたいということを強く要望させていただきます。

 次に、同じ事業者支援として、事業の承継についてお聞きしたいと思います。

 後継者不足などで事業継続が難しいという事業者の声、相談などは、区はどのように捉えていらっしゃるのか確認をさせていただきたいと思います。

 中央区では、窓口で中小企業診断士による経営相談ですとか、出張の経営相談、また起業家塾も実施していますが、これは品川区の例なんですけれども、事業承継の支援そのものに特化した支援策を大変充実させています。講師の方は一般社団法人事業承継協会の代表理事の方だそうですが、その方が行うセミナーで、この方は、経営者やその家族、また後継者ですとか、事業継続に不可欠な家族会議に参加したり、親子間の仲介なども行うとか、幅広く支援をしているようです。後継者塾というものも、品川区として主催していたり、事業承継のために必要な設備投資に対しての助成ですとか、事業承継専門家を派遣する。この方は、親族内の承継や、役員や従業員の承継、後継者の人材探し、仲介やマッチングを活用した事業の譲渡や売却なども含めて、全ての相談に乗るということで、こうした取組に品川区は力を入れています。

 こうしたものを中央区として展開するということも、ぜひ考えていただきたいと思うのですが、事業承継についての区の状況、必要性といったものについても認識を伺いたいと思います。

○岩田商工観光課長
 事業承継の件についてですけれども、具体的に、こちらの相談員に、事業承継が難しいということで御相談をいただいているというのは、実際、私のところには話が上がってきているというところは、ほとんどないという状況ではあるんですけれども、ただ、まちの中で、東京商工会議所の皆さんなどともちょっとお話をする機会がありますが、そういう件については、やはり出てきていると。コロナの影響で社会の新しい様式が確立されて、これまでのやり方ではちょっと難しいというようなところもあり、いろいろな事業の転換を図らなければいけないけれども、やはり後継者がいなくて、すごく難しいというようなお話があったりですとか、商売のニーズ自体はあるけれども、高齢になって、後継者の方が本当にいらっしゃらなくて、泣く泣く事業を終わらせなければいけないというような御相談があるというのは、東京商工会議所の皆様などからお話を伺っております。当初予算の中でも、セミナーをやったりだとか、御相談を受けたりというような形で対応していただいているというようなところも聞いております。

 本区の中で、そういった課題感は持ちながらも、現時点で具体的に何かというところはございませんで、引き続き他区の状況ですとか、関係団体ともしっかりと連携をさせていただいて、今後、そういった状況を注視させていただきながら、どういったことができるかというのを検討させていただければというふうに思います。

 以上でございます。

○奥村委員
 あまり直接の相談が区に届くわけではないというようなことですけれども、届いていない声というか、区が拾い切れていないというか、そういうものもあるのではないかなというふうに思います。品川区だけでなく、ほかの自治体でも様々な施策がありますので、そういったものも研究していただいて、ぜひ事業の承継にも力を注いでいただきたいということを要望させていただきます。

 中央区でも、例えば入船とか湊とかは、紙の印刷業などがもともとは地場産業としてあっても、だんだん衰退していっているとか、そういったことがあったり、もし承継がうまくいっていれば、また今、違った現在があったかもしれないとか、そういったことも思ったり、今後そういうふうに思わずに済むように、今後に向けて、やはりきちんと事業が継続していけるような支援策にも取り組んでいただきたいということを強く要望させていただきます。

 次に、イベントです。

 これも品川区なんですが、品川区で、真夏の気温を2度下げよう!「打ち水大作戦しながわ」ということで毎年開催して、7月から8月にかけて1か月間の開催ということなので、何かポイントを決めて1日やるということではなく、継続的にイベントとして行って、長い期間、1か月という期間を取って実施しているということです。環境のこともあり、お風呂の残り湯、こういった再利用水を使って打ち水を広げていこうということで行っているということです。

 中央区でも、銀座通連合会主催で、今年は8月5日開催、ゆかたで銀ぶら、「銀座涼風計画 打ち水」も開催されていますけれども、これをもう少し区内全体に広げていって、環境にもいいし、また、子供たちなども参加しながら楽しめる、学びにもなるようなイベントを広げていくとよいのではないかと思うんですが、何かアイデアがありましたら伺いたいと思います。

○岩田商工観光課長
 打ち水についてでございますけれども、東京都も環境に配慮ということで、打ち水大作戦というような形で進めているというところは存じておりまして、今言っていただいた品川区ですとか、そういったところでも進めているということで、本区の町々で行われているイベントの中でも、打ち水を取り入れていただいているところはございます。

 区として打ち水をどう取り入れていただくかというのは、イベント内容の御相談の中で、どういうお話をしていくかというところはありますけれども、打ち水というのが環境問題に資するというところは承知しておりますので、御相談の中でお話をしていければというところでございます。

 以上でございます。

○竹内委員長
 では、副委員長は副委員長席へお戻りください。

 議題、区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 それでは、以上をもちまして地域活性化対策特別委員会を閉会といたします。

 お疲れさまでした。

(午後4時7分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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