ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の令和5年 地域活性化対策特別委員会(11月15日)
※発言が2箇所以上ある場合、「前を検索」「次を検索」で前後の発言箇所へ移動できます。

令和5年 地域活性化対策特別委員会(11月15日)

1.開会日時

令和5年11月15日(水)

午後1時30分 開会

午後3時47分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 竹内 幸美

副委員長 奥村 暁子

委員 塚田 秀伸

委員 高橋 まきこ

委員 堀田 弥生

委員 アルールうた子

議長 瓜生 正高

4.欠席者

(1人)

委員 上田 かずき

5.出席説明員

(14人)

田中副区長            

平林教育長            

浅沼企画部長           

石戸政策企画課長         

糟谷副参事(計画・特命担当)   

清水広報課長           

濱田区民部長           

早川区民生活課長

平川地域振興課長

森下文化・生涯学習課長

鎌田スポーツ課長

岩田商工観光課長

生島教育委員会事務局次長

植木図書文化財課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

坂和書記

7.議題

  • 区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関すること

(午後1時30分 開会)

○竹内委員長
 ただいまより地域活性化対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、上田委員は欠席します。

 また、理事者報告の関係で区民生活課長及びスポーツ課長が出席しますので、併せて御了承願います。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○濱田区民部長

 1 中央区立区民館等の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

 2 銀座湯の工事に伴う休業について(資料2)

 3 改修工事に伴う総合スポーツセンターの一部利用休止について(資料3)

○生島教育委員会事務局次長

 4 区立晴海図書館の指定管理者候補事業者の決定について(資料4)

 5 任期付職員(課長職)の採用について

  以上5件報告

○竹内委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時42分です。自由民主党54分、かがやき中央37分、公明党37分、日本共産党37分、維新10分、都民ファースト10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○塚田委員
 それでは、私から2点でございます。1つは報告から、もう一つは議題からでございます。

 まず、資料5でございます。任期付職員(課長職)の採用についてでございます。

 概要を読ませていただきますと、本区の歴史、そして文化、そういったものに特化する課長職、何か一本、非常に背骨が通るというか、非常に期待するお仕事になると思います。目的と、それから主な職務内容ということで、このように書かれておりますけれども、これは子供の教育などにも反映されるとは思うんですが、そこら辺であるとか、それから魅力向上につなげる仕組み、それから地域活性化について、もう少し詳しくお話を聞かせていただければと思います。これがまず1点です。

 それから、もう一点、議題でございますけれども、コロナ禍も収束した今年でございますが、例えば大江戸まつり盆おどり大会をはじめ、区内各地で、今まで中止せざるを得なかったイベント事がかなり復活したという面で、まだ本年度は終了しておりませんけれども、ここまでそういった復活であるとか、あるいは新たに行われたイベント事など、昨年と今年を比較して、にぎやかなイベント事がいろいろあったと思うので、そこら辺について御報告いただければと思います。

○生島教育委員会事務局次長
 副参事についてでございます。

 教育委員会としましては、いよいよ本の森ちゅうおうも開館し、非常にたくさんの方に訪れていただいておりまして、図書館と郷土資料館が協働しながら魅力的な施設づくりというところで、職員、指定管理事業者ともに取り組んでおります。これからの区の魅力の発信ということで、他部署でもシティプロモーション的な部分の動きの中で、様々な事業展開ですとか、充実といったことを考えていらっしゃるかと思っております。

 文化財の保護、それから、いわゆるリソースの管理を行っている教育委員会としましては、そういったことの支援、協力というところで中心になって動く人材が必要かなということで、今回設置させていただくというところと、今持っているリソースを使っていくに当たって、これまでとは違った新しい魅力の出し方みたいな、様々なものを捉えながら一つのストーリーをつくって、区民の皆さん、それから子供にも伝えていけるような、外向けには観光に、内向けには郷土愛といったところの醸成につながっていくような、自身で動いていけるような立場の人間を置くということで、住民との協働ですとか、そういったことがより進んでいくのではないかなということで、このタイミングで設置をさせていただくというところでございます。

 以上です。

○平川地域振興課長
 私からは、区内のイベント、昨年と今年の大きな違いというところでございます。

 まず、やはりコロナの影響があったかないかというところは、1つ大きなところでございました。1つ例示にも挙げていただきました大江戸まつり盆おどり大会でございますが、来場される方が大きく増えたというところも1点ありますが、運営側としましても、例えば、開催の時間を例年どおりに戻せたことですとか、飲食の部分等も、マスクがないことによって安心して召し上がられるということで、マスクがないことで人々の表情というんでしょうか、笑顔が見えたということが、イベントの主催といいますか、事務局の運営側としても非常にありがたかったところでございます。

 また、安全面というところでも、昨年度の状況ですと、人数の収容も一定の制限がございました。実際には、人数の制限をかけずに、通して運営することができましたが、例えば、入り口での手指消毒でありますとか、体温を測る機械を設置して、実際に当日、体温が高くて引っかかるというようなことはありませんでしたけれども、やはり設備面においても、安全・安心というところに非常に気を遣ったイベントを実際に行っていたところでございます。先ほど申し上げたとおり、今年度につきましては、そういったものが全くなくなった、制限がなくなったことによって、実際に来ていただいた方に思い思いに楽しんでいただいて、笑顔があふれていたというのが5年度の状況でございます。

 また、地域の、例えば町会が行っていただくイベントのほうに目を向けますと、町会のほうもコロナ禍の中で様々に工夫をしていただいて、実際にイベントを行っていただいておりました。例えば、納涼祭、夏祭りのようなものをやるんですけれども、縁日というんでしょうか、ふだんはお子様が喜ぶような綿あめですとか、フランクフルトとか、食べ物を出していたものを切り替えて、ゲームコーナーをつくったりですとか、飲食を避けるというようなところで工夫して行っていただいたところです。コロナ全体を通しますと、初期の頃は、やはり未知のものというのは心の上での恐怖みたいなものもありましたので、イベントをやってはいけないのではないかというようなお考えがありましたけれども、その中で、次には、やはりこれはやっていこう、やらなければいけないんだという思いの中で、様々に工夫いただいたのかと思ってございます。

 今年度、実際に、例えば盆踊りも含めてでございますけれども、私どもも数件行かせていただきましたが、飲食等も復活して、やはり子供が多いというようなことを、皆さん、どの町会でもおっしゃっておりまして、こんなに地域にお子さんがいたのかということで、お子さん、友達同士で御飯を召し上がったりですとか、本当に楽しんでいるなというのが今年の状況でございます。実際に、イベント助成等、盆踊り助成を見ておりましても、件数のほうも非常に回復してございますので、ほぼコロナの前の状況は戻ってきているかなというところでございます。

 るる申し上げましたけれども、基本的にコロナの制限が外れたということで、所管としてもコロナの前にほぼ戻ってきているというような実感を持っているところでございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 まず、任期付職員です。この方は、おっしゃる内容のとおりで、この後の中央区を取り巻く環境でいろいろなことが、来年以降、NHKのドラマで蔦屋重三郎を取り上げるとか、それから、いよいよ1万円新券発行、そして先日、渋沢栄一翁のネットワークに入られるというところもありましたし、それから、今年は明治156年ですが、明治期を振り返るにちょうどいいタイミングなのか分からないですけれども、あちこちでそういったものを懐古する機運が高まっております。ぜひとも、ここら辺は本当に、江戸時代以降そうですけれども、明治期以降の中央区、本区のかいわいというのは、こういった歴史と文化が物すごく濃密に、そして日本中誰でもが知っているようなことをされた方が大変多くございます。ぜひともいい方が見つかればいいと思いますので、進めていただければと思います。

 それと、もう一点でございます。これまでの3年間というのは、どこかはしゃげないというか、はしゃいではいけないというような感じがありましたけれども、いよいよ今年になりましてコロナ禍が収束して分類が変わって、あの頃からにわかに、やはりやっていこうというような雰囲気が高まった、これは私も実感しております。大江戸まつり盆おどり大会などでも、この3年間を通して、お子さんが増えたというような話とともに、どういう楽しみ方をすればいいのか、何か少し変わってきたのかなという思いがございました。私のいる町会でも、コロナ前から実はトウモロコシをずっと焼いて売っているんですけれども、本数はずっと一緒なんですが、売り切れる時間が今までの半分ぐらいで売り切れてしまう。これまでは、やはり盆踊りが当然メインで、盆踊りをされる方が来て、盆踊りのお休みのときに少し何かつまむとか、飲むとか、食べるなどということをされたかと思うんですけれども、今はもう完全に、盆踊りなしでも、屋台風情というか、雰囲気を楽しみに来られる方であるとか、何か新しい、我々が考えている楽しみ方とまた違うニーズが生まれているのかなという思いで見ておりました。

 そういう意味では、これからも大江戸まつり盆おどり大会においては、やはり毎年チューニングして時勢に合わせていくということが大切だと思うんですけれども、今後、人口20万人都市を見据えた上で、地域のイベント事、手づくりイベントの推進助成、こういったものがやはり必要なのではないかという思いでございます。いっとき、コロナ禍には助成がいろいろございましたけれども、そういう意味では、今年ちょっと寂しかった面もございます。ぜひとも、来年以降、こういった地域の盛り上がりというのは、やはりお子さんの、教育とは言わないですけれども、情操教育みたいなところで、お子さんの人格形成をする上では大変重要なものかと思います。それから、地域の活性化においては大変重要な位置づけのものかと思いますので、ぜひとも今後も推進していただけるようにお願いいたします。

 そして、先ほどの資料5のほうに戻りますけれども、今回、本の森ちゅうおうで大八丁堀展をやって、かなり多くの方が見に来られている。これは私も何度か行って実感しておりますけれども、やはり中央区にはそれぞれの町に歴史がございます。中央区の歴史にフォーカスした専任の方がいらっしゃるのは大変大きな意味があると思いますので、ぜひともいい方と結びついて、本区の発展、そして地域の活性化につながるように進めていただけるよう、重ね重ねでございますが、どうぞよろしくお願いします。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 お願いします。私からは、資料から2点、3と4について伺いたいと思います。

 まず、資料3についてです。

 浜町の総合スポーツセンターの利用休止について御説明いただきました。先ほど御説明にもありましたように、主競技場が第一、第二と2つあるんですけれども、こちらの休止期間をずらすという取組は非常に重要だと思いますので、この点については、安心したところではあります。一方で、やはり休止期間が日本橋中学校の仮設校舎設置期間とかぶる部分がございます。この影響については、どのように捉えているのかお聞かせください。

 具体的に申し上げますと、私は日本橋中学校の体育館的な利用として、主競技場は望ましく、非常に期待を持っていたところではございますが、この間については、どちらかしか使えなくなってしまうということから、運動施設として中学校の活用ができるのかというところと、一方で、この競技場は利用ニーズが高く、抽せんでも非常に希望者が多いという現状がありますので、こうした団体とか個人といった方々が全く使えないということにならないのかという点に懸念を持っています。まず、この点からお聞かせください。

 次に、資料4について伺います。

 晴海図書館についてということで伺いました。ここでは青少年コミュニティの活動拠点としてという質問をさせていただきたいと思います。晴海図書館については、これまでティーンに注力した選書といった特徴についても聞いたことがございます。晴海に住むティーンの子供たちもしくは青少年といった視点から、どのようなコミュニティの活動拠点を備えるために準備をされているのかというところを伺いたいと思います。この点をお願いします。

○鎌田スポーツ課長
 私のほうからは、総合スポーツセンターの休止に関する件でお答えさせていただきます。

 まず、今般、第二競技場の利用休止ということで、令和7年6月30日までというところで、先ほど資料の説明でも区民部長からありましたとおり、主競技場、こういった同じような体育館の機能の部分については、休止が重ならないような調整をしたりですとか、また、今般、9月から試行的にというところで行っておりますけれども、もともと非常に利用率が高いという影響を受けてではございますが、利用区分を3区分から4区分の見直しも行いまして、少しでも利用者の方が多く利用できるようにということで取り組んでいるところでございます。

 日本橋中の仮設校舎ができるところでの影響ということでございますけれども、実際、日本橋中仮設校舎ができての影響に関しては、第二競技場の工事も終わった後の部分になってこようかと思います。現在、教育委員会のほうとも、その辺の調整はさせていただいているところではございますけれども、当然、学校教育の中でも体育の授業、またいろいろな行事等もございますので、体育館のような場は必要ということで伺っているところでございます。

 その中で、我々も一般の利用者のスポーツ利用にも配慮をしつつ、学校の利用にも協力をしていかなければいけないところがある中で、今、お話をしている中では、学校教育の授業等、必要なところをできるだけ最小限にとどめていただくというところでお話をさせていただき、学校等は夕方ぐらいまでの授業等になるかと思いますけれども、それ以外の時間帯ですとか、土日・休日、こういったところは全て一般の利用、現在と同じような形の利用に供するということで調整をしているところでございます。そういった工夫ですとか、あとは先ほど申し上げたような利用区分、こういったところを踏まえて、今後もほかに、利用者の方への影響を極力少なくするという中でどんな取組ができるかというところで、検討しながら進めていきたいと考えているところでございます。

 私からは以上です。

○植木図書文化財課長
 私から、晴海図書館の青少年のコミュニティ拠点としての取組についてお答えをさせていただきます。

 晴海図書館整備の当初から、青少年、ティーンズ向けをという部分を意識して打ち出しているところではございますけれども、主な取組というか、施設の中で、もともと図書館ということですから、当然ながら、図書の選定においてティーンズ向けの図書等を強化して選書するというところはもちろんとしまして、施設内におきましても、グループ学習を行う環境整備であるとか、勉強できるような施設を整備しているところでございます。

 また、今回の指定管理者の選定で提案いただく中でも、ティーンズを意識、また強化するような図書館にしていくんだということでの打ち出しをこちらからしておりますので、指定管理者候補者におきましても、それを意識した形で、講座といったようなものであるとか、イベントの取組についていろいろと御提案をいただいているところでございます。ですので、ハード面はもとよりとしまして、ソフト面につきましても、晴海図書館については、区内の他館と比べましてもティーンズ向けをかなり意識したような形での図書館になっていくものというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございました。

 スポーツセンターについては、配慮と協力、また、影響を最小限にしていくような検討をしていくというところを伺ったところではございますが、1点、こちらは教育に関連して伺いたいのですが、中学校ですと部活動も指導に含むということで、これまで伺ってまいりました。特に主競技場等のニーズが高いのは、やはり夕方とか土日が多いかと拝見しておりますので、屋内スポーツの継続について、部活動はしっかり行えるのかという点について確認をしたいと思います。

 次に、晴海図書館についてです。

 青少年コミュニティの活動拠点となるには、おっしゃった本とか学習の整備だけではなく、やはり使う方々がいてこそコミュニティの活動拠点となっていくと思います。こうした中では、これまで私も例えばアキシマエンシスとか世田谷区のアップスとか、伺ってきたんですけれども、やはり利用しようという青少年の声を集めて、生かして、一緒に施設を生かしていくということが必要だと思っています。そういう意味では、新設といったところにも期待するところですし、晴海西中学校がすぐ近くで開校するといったところもございます。ここですと中学生が一旦ターゲットになりますけれども、中学生や小学校でも、ティーンということであれば高学年も対象になるかと思います。子供たちと一緒に、例えばワークショップであるとか、そうした意見を反映させるような仕組み、運用についてのお考えについても伺いたいと思います。この点をお願いします。

○生島教育委員会事務局次長
 スポーツセンターでの教育委員会としての学校のほうの活用の部分に関しては、今、スポーツ課長が答弁したとおり、これから調整していくところもあると思っておりますし、教育委員会としては、学校活動において必要なことは確保できるように、スポーツセンターとの両立を考えながら協議してまいりたいと考えております。

○植木図書文化財課長
 晴海図書館についてでございますけれども、当然ながら、晴海は、今回、小学校、中学校の整備を含めて、まち自体が新しいまちでの取組ということになろうかと思います。当然ながら、同じ教育委員会ということになりますので、小・中学校、学校図書館等との連携については、司書の交流といったような部分であるとか、いろいろな整備、また取組に努めてまいりたいと考えているところでございます。利用者の方がいて図書館が成立するというのは当然のことでございますので、小学校、中学校のティーンズの方を含めてですけれども、実際にまちを形成する中で、それぞれいらっしゃる地域のお子さんのお声を聞きながら、イベント等を含めて、いろいろな形で図書館においても取り組んでいきたいと考えているところです。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 浜町につきましては、今おっしゃった点について引き続き聞きながら確認していきたいと思います。やはり中学校の保護者のみならず、今おっしゃっていただいたような利用している団体や個人の方々にも不安がないような説明をしながら、必要に応じて区の代替施設を案内するとか、そういったことで区民の健康と生きがいを失うことがないように取組を続けていただきたいという点を要望いたします。

 続きまして、晴海図書館ですが、こちらは、今おっしゃったところは非常に期待しています。こども基本法を尊重しながら、子供たちの声を聞いて、それを実現していく場というところで実感を持っていっていただきながら、一緒に子供たちとつくっていただきたいと思います。世田谷区の居場所では、例えば中高生に聞くと、電源とかWi-Fiが使えないと行かなくなるよねという声があって、そこを何とか予算化したんだということを、設置について実現したプロセスとして伺ったこともございます。

 中央区では、今、Team Carbon Zeroとか、そういった形で手挙げで積極的に広く地域の子供たちの声を聞きながら、ワークショップとアウトプットを、またSNSを活用するといった取組も拝見しておりますが、このように気持ちがある子供たちと一緒につくり上げるという点について、ぜひ注力いただくように要望したいと思います。

 続きまして、コミュニティについて引き続き質問を続けてまいります。

 中央区基本計画2023を拝見しますと、地域の方との交流を持つ機会ということについて、中央区の区政世論調査、これは2019年のものであったようですけれども、こちらの中で持つ機会が最も多かったものが、地域イベントへの参加と答えられています。先ほども別の委員から質問がありましたけれども、やはりたくさんのイベントが戻ってきた中では、区民の皆様がどのように区の情報を入手したらいいのかということについて、困惑の声とか、もっと知りたいといったポジティブな意見も聞いております。例えば、具体的に中央区が主催や共催、また後援など、把握している区内の開催イベントについては、どこでどのような情報提供をしているのかお聞かせいただきたいと思います。お願いします。

○平川地域振興課長
 イベントの周知というところでございます。

 まず、基本的になりますのが、先ほど大江戸まつりの例示も出していただきましたので、大江戸まつりを例に申し上げますと、実行委員会方式で行ってございますが、区の広報紙、またホームページ、また各種SNS、区公式のSNSがありますので、そこでの発信、また、意外にといいますか、紙ベースでの周知というのも、地域の中のイベントにおいては非常に大きな力でございまして、例えば掲示板にポスターを貼って見ていただく、それによって、8月のこの日にあるというところが視覚の情報としては非常に訴えるものがあるので、大江戸まつりにおいては、そういった媒体が非常に有効であるというふうに認識してございます。

 また、今、細かな情報を大きく紙に載せるという方向性ではなく、細かい情報については、インターネットのホームページですとか、SNSのほうが向いているというところと、あと、即時性と申し上げましょうか、臨機応変にリアルタイムに情報を伝えることができますので、例えば、今回、大江戸まつりのところで申し上げますと、前委員からもありましたけれども、かなり売り切れが続出したところです。そういった情報を現地からツイッターで更新しました。例えば、もうトウモロコシが売り切れましたとか、今、ここが売り切れましたという情報を上げましたところ、レビュー数、見ていただくところを見ましても、かなり反応があったかなというところでございます。

 したがいまして、基本的には、広報紙とホームページ、SNS、また町の掲示板、また各団体、例えば町会等にも御案内をさせていただいておりますので、口コミでの拡散の力、こういったものを総合的に使っていくというところと、現地でのリアルタイムの情報発信が重要な部分というふうに認識してございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 幾つかツールをお示しいただいたんですけれども、今おっしゃった情報が点在していると、なかなか届かないという点があると思います。例えば、具体的に、私が赤ちゃん、2歳ぐらいまでの子供を抱っこして連れて行ける、お子様と楽しめるイベント、今日開催といったものをどこでどう集めたらいいかということが課題だと思っています。

 具体的には、一元化とか視認化、おっしゃったようなオンタイムで最新情報ということでいうと、即時性とリアルタイムというところだと思うんですけれども、ここに今課題があると思い、この質問をしています。それぞれのアカウントでも、アカウントが違うと全部をフォローしなくてはタイムラインに流れてきませんし、その一元化といった視点が必要ではないかと思っています。また、観光協会のイベント情報等でいくと、トップページのイベント情報の中のトップで、中止したイベントというのがファーストビューにあって、本当にこれが伝えたいのかという疑問を持ったところもありましたので、この点についてどのように一元化とか、目的別、ターゲットを絞った情報提供ができるかというお考えを伺いたいと思います。

 一例で申し上げると、例えば港区は、区長室の中に広報戦略担当を置き、外部登用をしながら、特に外部や民間の力を活用した広報戦略に取り組まれていて、この点は学ぶ点も多いと拝見しています。また、中央区もシティプロモーションを強化されていますけれども、足立区が設置しているシティプロモーション課では、この中でシティプロモーション課を設置して最もよかったこととして、横のつながりができたこと、横串な課となったということに非常に意義があるということを、私も視察の中で4年前に伺ったところでございます。例えば、広報課、地域振興課、商工観光課とか、それぞれが熱意ある取組を続けてきていただいていますけれども、やはり広報戦略として横串を刺すという役割が機能しているのか、それはどのように運用されているのかという点についてもお聞かせください。お願いします。

○清水広報課長
 情報発信の一元化という部分でございます。

 本区では、先ほど地域振興課長のほうからも申し上げましたように、いろいろな媒体を使って区政情報をお届けしているところでございます。例えば、SNSに関しましても、ホームページを御覧いただくための入り口といいますか、ホームページの補完といった形での運用をしているとか、そういったところで、今の情報発信としては、最終的にホームページを御覧いただければ、いろいろな情報を詳しく御覧いただけるというようなところで集約をしているような方向性ではございます。

 また、シティプロモーションというお話を挙げていただきましたけれども、令和5年度からの取組というところで、来街者の獲得の部分、いわゆるアウタープロモーションという部分と、区民の皆様とか在勤者の方の愛着心の醸成、いわゆるインナープロモーションの2本立てでやっているところでございます。そこの部分に関しましても、アウタープロモーションにつきましては、観光協会との連携ですとか、また、インナープロモーションの部分に関しましても、関係の部署と連携、協力しながら、今、事業者からの提案を受けているところですけれども、どういった仕組みで整理していけるか検討しているところでございます。

 ですので、横のつながりというところでございますけれども、やはりシティプロモーションの目標としては、区への愛着心という大きなところがありますので、引き続きそこは連携しながら取り組んでいきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 さきの足立区のシティプロモーション課ですと、例えば何課、何課で違ったイベントがあっても、ターゲットが同じなので、一緒に届けたら伝わるのではないかといったことを実践したことによって、相乗効果もあったということが報告されています。おっしゃったような横串を通して一緒に中央区として、オール中央区として伝えていくという取組に期待をするところです。

 本年の区政世論調査にシティプロモーションについての設問がございましたけれども、やはり区民に対しては、私はこうした情報が伝わっているのか、知りたいことが得られているのかという点も非常にシティプロモーションの視点では重要だと思っていますので、こうした設問も問うものの内容に含めていただきたいという点を要望いたします。

 中央区のサイトに誘導される動線については理解しておりますが、やはり今日どこで何があるか、そのイベントがどうなっているかというところ、先ほど御説明があったように皆様の関心があるところで、ファーストビュー、カスタマイズされるページの中でも情報がなかなか伝わりにくいと感じていますし、そういった御要望が多くございます。本日、関連している区の会議であるとか、今日行われているイベントについて、分かりやすい情報発信、一元化については、改善を要望します。

 次に、コミュニティの拠点として、区の施設の活用について質問させていただきます。

 区民や企業の皆様から、こんなコミュニティ活動にこんなスペースを使いたいとか、あの場所をこんな活動に役立てていきたいんだといったお声は、私たち議員もかなり多くいただいています。もちろん、中央区にも多く届いていることと思います。

 そこで、こうしたコミュニティ活動の施設活用、こういった御意見はどこでどのように聞き、施策に反映していらっしゃるでしょうか、教えてください。

○平川地域振興課長
 コミュニティ活動の拠点というところの区民の方のお声でございますが、基本的に、例えば例示で申し上げますと、区民活動拠点としては区民館がございます。そういった中で御利用になっている方の御意見というのは、例えば受付に、指定管理者でございますけれども、職員がおりますので、そこの中で直接お話をいただくこともございます。予約のシステム、今後改修でございますけれども、例えば利用の仕方がしにくいであるとか、どういった曜日が取りやすいであるとか、そういったお声を非常にいただいておりますので、まず現場での受け止めというのが1つ、利用者の方のお声としての窓口となる部分でございます。また、直接、所管に御連絡をいただくこともございます。

 また、地域の活動というところで申し上げますと、例えば協働ステーション中央でも、新たにこういった活動をどこでできるのかというところがありますので、例えば区民館がその活動に適しているのか、コミュニティルームのほうがいいということであれば、そこへのつなぎといったところもあります。また、所管がまたがる場合についても、社会教育会館の御利用等についての御案内をしっかりするといったところがありますので、1つ集約された窓口はございませんけれども、各施設の窓口が連携することによって、およそその機能を有しているというふうに認識してございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 具体的に、1点伺いたいと思います。京橋プラザ区民館の下に喫茶室があったところは、今、使われていないと伺っています。こちらについては、生活支援課と福祉保健部管理課で管理しているというところも伺ったところではございますが、こちらの活用について、現在、中央区は何かコミュニティ活動として検討しているのか、この点について教えていただけますでしょうか。今日御担当がいらっしゃるので、お願いします。

○早川区民生活課長
 京橋プラザ区民館の1階の喫茶室につきましては、令和4年4月28日まで喫茶店という形で、これは生活関連施設ということで区民部のほうで管理していました。目的外使用という形で貸出しをしていたんですけれども、閉店に当たりまして、今、使っていない状況でございます。

 こちらの活用について、一旦は全庁的に全ての部でどういった活用ができるのかということを、企画部が音頭を取って対応に当たりまして、その中で福祉的な活用ができそうだということで、その後、福祉保健部のほうで管理課を中心に検討を行っているところでございます。その中で障害者の方のための活動ですとかが俎上には上がっているというふうに伺っていますが、まだ取りまとまっておりませんで、現在、検討中というふうに伺っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 今の施設のように、どんどん所管が変わるであるとか、実際、その時間の経過の中で地域のニーズも変わっていくと思うんですけれども、所管課を特定するのは、区民の皆様ではなかなか難しいことなのではないかなと、私はお話を伺っている中で思っております。協働ステーション中央が窓口になるということも御提示いただきましたが、やはりそれであれば協働ステーション中央を知っていただく、もしくは協働ステーション中央の活動に参加していただく機会をより展開する必要があると思います。本当にやりたい方がやりたいコミュニティ活動を実現するための伴走者が必要だと私は思っておりますので、その総合窓口として機能していくような取組を広げていただくという点を強く要望いたします。この点については、また、今後も伺っていきますが、こんなことをやりたいという方を誰がどこで聞いて、どうつないでいくかというところには、まだまだ課題があると思いますので、引き続きのお取組をお願い申し上げます。

 次に、コミュニティというところで、町会・自治会活動について伺ってまいります。決算特別委員会でも伺いましたし、基本計画の中では基本政策の中でもかなり丁寧に伝えていただいているところでございます。

 ここで、まず3点伺いたいと思います。1点目は、現時点で町会・自治会の意見を聞くといった体制で、区民に対してはどのぐらいの人数もしくは規模の意見集約がカバーできていると感じているのかという点についてお聞かせください。基本計画の中では団体数は177と出ているんですけれども、区民総数に対してどのぐらいのカバー率と考えて進めていただいているのかお聞きしたいと思います。

 もう一点です。コミュニティの合意形成といった視点では、町会・自治会についての過程はこれまで伺ってまいりました。一方で、晴海ふ頭公園とか浜町公園など、区民の意見を広く聞き、反映させているのかというプロセスに、今、疑問の声が区内にあるように聞いております。こうしたコミュニティの合意形成とか、その発出については、課題があると考えているのかどうかお聞かせください。

 まず、この点2点からお願いします。

○平川地域振興課長
 町会・自治会のカバー率というところでございます。

 まず、本区におきましては、先ほど御例示いただいた177、今、1つ減りまして176の町会・自治会がございます。そうした中で、地図上で申し上げましても空白となっているところ、いわゆる抜けはございませんので、面的な網羅という意味では、中央区内の全てのエリアはカバーできているところでございます。

 また、加入率につきましては、前回の調査から大分空いてございますが、総務省が毎年出しております全国的な傾向等も併せて推計してございますけれども、およそ6割程度の方が町会もしくは自治会に、これは各団体によっての差はもちろんありますけれども、恐らく平均すると6割ぐらいの方が加入されているというふうに推測しているところでございます。

 もう一つ、合意形成のプロセスでございますけれども、基本的に、町会側から見るのか、区側のほうから見るのかというところは少しございますが、町会においては、合意形成のプロセスというのは、基本的にはその団体の中で行われているものでございますので、意見の集約が、いわゆる合議制、協議を行っているものなのか、案件によっては町会長の方が一括で全て一任されて決めているというようなところもあると思います。そこの細々、団体の中の合意形成というところは、こちらとしても子細に把握しているものではございません。また、区のほうからという部分ももしかしたら観点であるかもしれませんが、施策を決定していく上での一つの部分、例えば町会・自治会の意見が全てその施策を決定しているわけではなく、例えばまちづくりにおいてのまち協でございますとか、今、私の所管でございますけれども、晴海地域交流センターにおいて、はるみらいですが、運営協議会という形で新たな合意形成というところ、それは組織の推薦母体は町会のほうにお願いしましたけれども、新たなそれぞれの案件ですとか、エリアによっての合意形成というところが少し区のほうでも進んでいるのかというふうに認識してございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 まず、1点目のカバー率ですが、総務省の報告にて60%だろうと。中央区においても、本当に60%であるかという点については、また別の機会に伺っていきたいと思います。私が会話をしている中で、マンション自治会に入っていますか、町会は入っていますかという話題になったときに、分からないと答える方がたくさんいらっしゃいまして、この点については、また伺いたいと思っています。

 2点目のコミュニティの合意形成については、今御提案いただいたような方向性なのだと私も思っています。例えば、まちづくり協議会、ここの所管ではありませんけれども、住民のあらゆる構成員の意見を反映させるためには、それぞれのコミュニティの意見を反映させる方の枠を設けて選出するとか、広く公募枠を設けるといった手法もあると思います。全庁的にコミュニティの代表としての意見が届けられているのかという点においては、こちらの主管課についても、ぜひアプローチいただきたいと思います。また、合意形成のプラットフォームを導入するということについては、会派としても、これまで要望してまいりましたけれども、この所管ではない、このテーマは担当ではないといったことがないような合意形成のプラットフォームということについても、ぜひ導入を検討いただきたいと思います。

 最後に2点、今おっしゃった町会の内部の団体の中の集約、また、その情報提供といった点について、御要望、御相談をいただいているところで、中央区としてのお考えを伺いたいと思います。

 まず、1点目ですが、町会の方々から、青年部や婦人部といったネーミングを変えたいと思っているけれども、どうしたらいいんだろうといった御相談もいただいています。また、運用において、実態とネーミングが合わないんだよねという御相談をいただくこともございます。この点においては、中央区はどのように感じ、また、どうにかアップデートしたいんだという方々について、手法も含めて、どのようなアドバイスを考えていらっしゃるのかお聞かせください。

 もう一点です。また、町会の一部の人にしか区政情報が届いていないのではないかというお悩みの御相談もいただいています。もちろん、トップダウンで情報を落としていくというところもあると思いますが、私は町会に入っているんだけれども知らないという方々の声は少なくないですし、合意形成に関わりたいんだという方も、その中にはいらっしゃいました。

 この2点について、区としてのお考えをお聞かせください。お願いします。

○平川地域振興課長
 町会の関わる部分でございますが、まず区の考え方の大前提としましては、町会・自治会におきましては、任意団体ということもございますし、基本的に、その団体の中での自主性、自立性というところで運営されているということで、それが、まず区の考え方の大きな前提のところでございます。

 例示で挙げていただきました青年部でございますとか、婦人部というネーミング、それが例えば時代の状況に合っているのかというお考えを持つ方も一定数いらっしゃるということはあろうかと思います。ただ、それがその町会の中でどう位置づけられていて、それを皆さんがどのように感じ、一方で、例えば婦人部という名前が出ましたけれども、そこにプライド、矜持を持っている方もいらっしゃると思っております。そういったことも含めて、区のほうでどういうふうにしてくださいというようなお話ではなく、あくまでも団体の中で御協議され進めていく、そういった歴史をもちろん持っている団体でございますので、それが今後も続いていくと考えてございますし、区のほうとして何かこれがと、例えば例示、先を示すといったことは、考えの中にない部分でございます。

 情報の内部での伝達といったところかと思いますが、基本的に、どのような情報なのかというところもあると思うんです。まず、区側のほうからは、様々に町会宛てに、区の事業でございますとか、先ほど来お話がありましたイベントの開催の御案内というのはさせていただいてございます。基本的に、名前としては町会長宛てに出しますけれども、例えば事務所に直接送ってくださいといったパターンで、そこから事務員が配っていたりとかというところもありますので、そこの伝達の手法というのも、その団体の中で効率的なやり方、今までの進め方のいい部分を基本的には取られているというふうに認識してございます。

 また、区のほうでアプローチする方法としては、なるべく簡潔に伝えるということが大前提でございますので、多く紙を送らずに簡潔にしっかり内容を伝えるというところは、区のほうで努力しなければいけないところと、先ほど内部の情報共有というところで、区側のほうで昨年来進めておりますSNSの活用については、区のほうからもお話をさせていただいているところでございます。外部に向けての情報発信力というところと、内部においての情報共有、一例ですとSNSのツイッター、今のエックスでございますけれども、それを使って、例えば役員の皆様へ、いついつ役員会をここで開催しますといったことを発信している団体も少し増えつつありますので、そういったところで、もちろん先ほど申し上げました団体の前提としてのお考えはあるかと思いますが、区のほうでも効率的な部分の支援は続けてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 まず、1点目の内部で協議すべきところはもちろん理解をしますが、中の方々は、これを変えたら補助金がもらえなくなるのかとか、区との関係性についてなかなか理解が深まらず、悩んでいるといったことも御相談の中にはございました。皆様では中だけで変えるのは難しいんだということが御相談の趣旨だと聞いて思っておりますので、ぜひ相談に乗るというところを一緒にお願いしたいと思います。予算の運用、中央区としても大きな補助金やいろいろ支出していただいていますので、その事業はどのように展開していくのかという視点で、区とのお金のやり取りの関係もあるというところから、ぜひ積極的にお困り事に対しては、相談を引き続きお願いしたいと思います。

 また、もう一点ですが、外部の発信と内部の情報共有を教えていただいたところではございますが、トップダウンで、今おっしゃったような紙を使わずに区の情報を、デジタルツールの構築なので、一緒に教えてもらえないかという御要望が趣旨でございました。ぜひ町会の構成員へも、情報伝達を区としてもどのように共有できるのか、現状の課題を聞きながら、ぜひ改善にも寄り添い、取組をお願いしたいと要望します。

 以上で終えます。ありがとうございました。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。私からは、資料5、任期付職員(課長職)の採用についてに絡めまして、歴史・文化、地域資源などの活性化についてお尋ねしてまいりたいと思います。ただ、前委員とのやり取りで、非常に私もお伺いしたかったこと、お訴えしたかったことが出ておりますので、私からは少々細かいことにも至るかもしれませんが、お尋ねしてまいりたいと思います。

 まず、資料5の書面を拝見いたしまして、そこの職務内容を拝見しておりますと、現在、既におられる学芸員の方の職務とおおむねかぶっているかなというふうにも思われるのですが、その捉え方で正しいのか。

 また、学芸員というのは、多くの自治体で一般的に非常勤だというふうに伺っております。今回、任期付、しかも課長職として、言わばより安定した待遇での採用をするということに至ったということで、このことを私は大変評価したいと思っております。区といたしましても、当然、任期付職員(課長職)ということで、教育委員会として多分初めての、新たな枠での採用となると思います。そういう枠で採用しようというふうに決めた確たる意義とか狙いを持っておられるのではないかというふうに思いますが、その点も併せてお聞かせいただければと思います。まず、よろしくお願いいたします。

○生島教育委員会事務局次長
 今、郷土資料館で働く学芸員は、基本的には非常勤で会計年度任用職員でございます。もともと学芸員としての資格を持って、大学等もそういった専攻を出ての、もともとは研究職としての資質を持った人材の方々かなというふうに思っております。そういう意味でいうと、その方々と資質的には同じ部分もあるかもしれませんが、学芸員の資格を今回の任期付の課長については絶対的に求めているというよりも、文化資源ですとか、そういった材料を集めながら物語をつくって、それを区民あるいは観光客の皆さんを含めて、外側にどう発信していくかというところの手だてみたいなものを新しくつくったり、視点をつくってくださったりするような存在ができればいいなというふうに思っています。

 特別区の人事制度上、外部の人材を採用しての任期付の場合は5年が限度ということで決まっておりまして、この枠の中での外部人材登用ということになっております。本区の中でも、デジタル系の副参事ですとか、そういう専門を入れて、その方面の強化を図るというような制度の中で行っております。

 狙いというところでいいますと、先ほどの委員にもお伝えをしましたけれども、非常にたくさんの文化資源、リソースが中央区にはあって、それをどういうふうに効果的にお伝えしていけばいいかということでいうと、本当にたくさん、なかなか一般に企画展でお伝えし切れないほどのたくさんの材料がありまして、とはいえ、今回、本の森ちゅうおうができて、郷土資料館も新しくし、それが一体的にできて、非常にたくさんの人に見に来ていただけている。連携しながら、図書系のものも強化できたり、先ほどの大八丁堀展もお褒めいただきましたけれども、ああいう形でまちの魅力発信みたいなことも少しできるようになってきている。さらに、そういった教育委員会的な視点ではなく、区長部局にある観光ですとか、生涯学習ですとか、こういったところの中でも文化資源をより、これまで以上に使っていっていただきたいというふうに考えたときに、いわゆる教育委員会の中の一部署、郷土資料館の職員としての対応というよりは、地域の住民にしっかり中央区の看板をしょって出ていき、新たな住民協働を生み出していただくですとか、民間企業の方々ともコラボしていただくですとか、そういったことをしていくには、こういった立場の人間のほうがいいだろうということを考えて、今回、このように設置させていただいたところでございます。

○堀田委員
 ありがとうございます。

 資格としては、学芸員の資格は要らないけれども、恐らくそれをお持ちぐらいの専門家の方がいらっしゃると思います。また、それに加えて、地域に開いていく力のある方を求めているということで、今後、いい方に来ていただけることを期待するとともに、その活動をしっかり見守ってまいりたいと思います。

 先ほど前委員にも、今の御答弁にもございました大八丁堀展は、私も、1時間ぐらいでしたけれども、それがあっという間に感じるような、本当に充実した内容で、本当に勉強にもなりましたし、郷土愛ということも先ほどございましたが、それを深めていけるような内容であったかというふうに感じております。また、それに関連するイベントもずっと行ってこられて、残すところは僅かかもしれませんが、トータルでというか、展示だけではなく、講演会とか、そういうものも含めて、まさに関係した皆様の渾身の特別展になっているかなというふうに感じております。本当にすばらしいと思いますので、感想として述べさせていただきます。

 ところで、再来年、NHK大河ドラマの主人公が蔦屋重三郎に決定いたしました。蔦屋重三郎は、日本橋大伝馬町にお店を構えていた、出版業を営んでいた人で、今回のドラマの主人公に選ばれた理由としては、当時の版元として出版を手がけ、浮世絵などの作品を数多く制作、喜多川歌麿や葛飾北斎などを世に送り出した人です。今の日本のアニメや漫画、ドラマ、映画の礎を築きましたというふうに評されております。本区では、既に教育委員会によるお店の跡地に説明板が設置されているところでございます。

 ちょっと細かいことになるのですが、蔦谷重三郎が大河の主人公に決まってくると、関連する地域地域でいろいろな地域おこし的なイベントの動きがあるわけです。そういう中で、地域でもいろいろ話が出ているというふうにも伺っているところですが、本の森ちゅうおう、せっかくの大八丁堀展でもすごい力というか、我が区の潜在能力というか、そういうものも感じたところですが、蔦谷重三郎に関してイベントなどを行っていってはどうかと思います。もし既に何か御検討されているものがございましたら、お知らせいただければと思います。お願いいたします。

○植木図書文化財課長
 本の森ちゅうおう、郷土資料館を含めての今度の大河ドラマ、蔦谷重三郎に関するイベント等でございます。

 現在、来年度予算、またそれ以降について、いろいろ予定を計画中といった状況ですので、細かい点で、こういう形でというところはなかなか言いにくい部分もあるんですけれども、やはり大河ドラマという形で歴史の事象ないし人物を中心に捉えるということで、大河ドラマは、御承知のとおり、そういう意味で地域おこしとか、そういったところでいろいろな関連イベントが地元等でも行われているというふうに考えております。そういった中の一つとしまして、郷土資料館といたしましても、中央区の歴史を取り扱う部署、施設としまして、これに関連づけた形での何らかのイベント、展示といった展開については、今、いろいろと検討はしているところでございます。

 ただ、少々細かい部分ではあるんですけれども、蔦谷重三郎に関しましては、委員もおっしゃったように、日本橋大伝馬町に文化財説明板を、これは郷土資料館、当時の天文館のほうで設置をして紹介しているところではございますけれども、店舗として、主に蔦谷重三郎本人が半生の後半において、出版プロデュースという形でお店を開いて取り組んだというところで、全体を通して中央区に住んでいたというような状況ではないところです。そういう意味では、時期や、実際に取り組まれた各仕事、そういったところに展開しつつ、資料館のほうでも利用できる資料とか、そういったものはどのようなものがあるかを見ながら、展示の企画や講演会といったような形でのイベント展開を、今のところ検討、考えているところでございます。

 以上です。

○生島教育委員会事務局次長
 すみません。補足ではないですけれども、いろいろ物を言いにくそうな感じで答弁をさせていただいたんですが、せっかくの機会ですので、私たちとしては、楽しく中央区との関係を知ってもらえるような企画をいろいろとやっていきたいと考えております。

○堀田委員
 ありがとうございました。

 図書文化財課長がおっしゃったように、蔦谷重三郎は前半は吉原で活動をしていた方ということで、そういう意味では、本区だけではなく、ほかの地域との共同活動みたいなものもあってもいいのかなというふうに思いますし、教育委員会事務局次長におっしゃっていただいたように、楽しい企画をお願いできればと思います。

 他の自治体との活動という意味では、これも前委員がおっしゃっていた話ですが、渋沢栄一翁の顕彰に関する包括連携協定へ商工観光課として加盟したということで、お知らせをいただいております。この包括連携協定自体は以前からあったようでして、本区、また千代田区を含めて4自治体が今年の11月1日付で加盟したと、そのような御報告でございました。

 こちらの包括連携協定を、今、このタイミングで本区など新しい自治体に打診されてきた。打診してきたのは、恐らく公益財団法人渋沢栄一記念財団とかかなというふうに考えておりますが、このタイミングでいただいた背景とか、また、本区に対する、加盟することへの期待、どのようなことを期待されているのかというようなことについて、本区としてどのように捉えておられるかをお知らせください。

○岩田商工観光課長
 今、御質問いただきました渋沢栄一翁の顕彰に関する包括連携協定に、委員から御案内いただいたとおり、11月1日に協定に加盟をさせていただいた状況でございます。

 少し経緯みたいなところを説明させていただきますと、本区のほうに、今おっしゃっていただいた記念財団の方ではなく、東京商工会議所の方が、今、事務局として中心に動いていただいているという状況がございまして、東京商工会議所の皆様にこちらにお越しいただきまして、来年の7月頃に新1万円札、新紙幣が発行されるということで、ちょうど1年前のこの時期に中央区もぜひ入ってくださいということでお願いがありまして、我々としても、渋沢栄一の功績というものを改めて考えさせていただいて、渋沢翁が行われた起業への精神ですとか、そういったところには、今、本区を取り巻いている社会情勢においても、そういった気持ち、考えはしっかりと役に立つものだというふうに認識しているため賛同させていただいたというところと、加盟団体の方々と様々連携をさせていただいて、イベントを行ったり、渋沢栄一のマップ、まち歩きマップみたいなものに中央区も入らせていただくような運びになっているんですが、そういったものもやらせていただくことで、観光面というところと、あとは文化・歴史の発信というところで、とても意義のあることだということで、今回、協定に加盟させていただいたところでございます。

 今、申し上げたとおりですけれども、渋沢の実績をまた改めて、中央区の方々、そして中央区にお越しいただく観光、来街者の方々に、加盟している方々と一緒になってしっかり発信をさせていただいて、より中央区の魅力を併せて知っていただいて、中央区にさらに魅力を感じていただくというようなところが区としての考えというところでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございました。

 今回、千代田区も入っているということで、やはり本区とも共通するところ、江戸時代からのということは当然ですけれども、現代に至っても経済活動の中心であるというところもあるのかなというふうに思っておりますし、いわゆる企業と地域のつながり、その点は本当に本区の特色でもあり、また強みにしていける部分かなというふうに思っております。そういう意味では、先日、阪本小学校の周年式典もございましたけれども、阪本小学校では、いわゆる証券会社による金融授業とかもあるということで、これも学校の特色かとは思いますが、中央区ではそういうことも行っているというのも、加盟団体の中でもお伝えしていける部分かなというふうに感じております。

 今回、本の森ちゅうおうとか、任期付職員(課長職)のお話から、今回の渋沢栄一翁の顕彰に関する協定ということも貫いてお尋ねさせていただきましたが、非常に感じるのは、江戸時代から歴史・文化の中心地であった本区は、本当にいろいろな魅力もありますし、また、関わった方々もたくさんおられて、今、取り上げた蔦谷重三郎とか渋沢栄一だけではなくて、本当に多くの方が我が区で暮らしておられたり、お仕事をされていたんだということが事実としてあることを、本当に大きくしっかりPRしていくとともに、それが本当に観光につながっていく、地域活性化につながっていくということを改めて感じました。特に任期付職員(課長職)に当たる方に、それを強力に引っ張っていっていただきたいと思いますし、また、その下、これまでも尽力してくださった担当職員の皆様に今後も御尽力いただければと思います。

 そのことを期待いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○アルール委員
 都民ファーストの会、アルールです。よろしくお願いいたします。前委員からも質問があり、重なっておりますけれども、私からも資料5、任期付職員採用、教育委員会に中央区の歴史・文化に関する高度な専門知識、経験、情報等を有する課長職を設置することについてお聞かせください。

 これは、本区の基本計画、特に基本政策9に非常に関わっておりまして、その中のまちづくりの視点3の中に、地域に点在する区の歴史・文化資源を見える化し、広く発信ともうたっておりますし、令和5年の予算案、新たなステージへの中でもうたわれておりますシティプロモーションの展開に非常に寄与するということを、先ほどからの御説明で確認しました。

 ところがというか、さらっと中央区の歴史・文化に関する高度な歴史云々というふうに書かれているんですけれども、中央区の歴史は長く、文化・伝統は大変豊富でございます。この非常に重要なポストの採用の選考方針と方法は、12月1日から20日間の公募で果たして適切なのか。つまり、このポストには、学芸員が持っているようなアカデミックな部分はもちろんのこと、基本政策を実現するマーケティング力、その2つの軸足を持っていなければならない逸材を公募しているような、非常に重要な役職だというふうに私は考えております。なので、この選考についての方法や期間などが適切なのかお伺いしたいと思います。

○生島教育委員会事務局次長
 そういう意味でいうと、スケールダウンをしてお聞かせするわけではないですけれども、やはり私ども教育委員会として採用しようとしております課長職についていうと、まず何よりも中央区の文化財というものに対して、しっかり精通しているということと、それから、委員がおっしゃったようにアカデミックな部分でのストーリーですとか、物語的なものをちゃんとつくり込むことができる。そのときに、実際にシティプロモーションですとか、観光、そういったことに関して大まかな区全体としてのプロモーションの内容を考えていくのは、やはり所管の事業課の力を得ていかなければならないだろうというふうには思っております。ですので、一体となって一緒に働きながら、そういったところに対する支援と協力をしっかりできるような人材という意味合いを持っておりますので、例えば、そこも含めた形でマーケティングをしていくとか、戦略そのものをこの方が立てていくというような意味での位置づけとは少し違うと考えております。

○アルール委員
 御説明いただき、大変ありがとうございます。

 私は、まだこちらに関わって非常に短いですけれども、感じるのは、中央区の中では本当に優秀な、豊富なすばらしいものがたくさんある中、それを発信する能力であったり、それをマーケティングに落とし込んで広げていくというのが、ちょっと下手、下手と言ったら失礼ですけれども、ではないのかなというふうに感じているんです。だからこそ、今回、任期付ではございますけれども、採用する新しい方には、アカデミックな知識はもちろんある程度必要だとは認識をしておりますけれども、それを基に、軸足をもうちょっとマーケティングに重点を置いて、それによって地域を活性化させ、産業振興や観光につなげていくようなディレクター的なお役目も特認担当にはやっていただくべきではないかというふうに思います。また、新しく入ってくるからこそ、今までのしきたりや縦割りをぶち抜いて、いろいろな発想も出てくるかと思いますので、こちらの選考は非常に短いと思っております。

 また、これは公募というふうになっているんですが、果たして区が求めている人材は、この期間で集まるというふうにお考えでしょうか。

○生島教育委員会事務局次長
 任期付職員を採用する際の一般的なスケジュール感の中で選考スケジュール等を決めているということは、実際にはございます。これまでも任期付の職員を採用してきたという実績は、区の中でもございます。

 求めているのは、先ほど申し上げたような、教育委員会において設置する職ですので、あくまでも教育委員会が管理しているリソースという部分をしっかり、どう生かしていくかというところを見てもらうというところがありまして、委員がおっしゃる部分の区全体としてのプロモーションですとか、どのような地域の事業者、各種の団体と連携してやっていくのかというところは、おのおのの事業部のほうで考えていかなければならない部分もあると思います。そのときに、区の中にあるリソースをどう生かしていくのかということを、問いを求められたときに、こういう形での提案だったらどうでしょうかというふうな形でアドバイス的な視点の意見をお伝えしていくことですとか、新しい視点を提供していくことができるですとか、そこは教育委員会としてこれまで以上にしっかり、教育委員会としてのリソースを管理している者としての責任を果たしたいということもあり、この時期にこれを設置させていただくということでございます。

○アルール委員
 ちょっと納得はいきませんが、理解いたしました。

 人材の確保というのは非常に大変だと思います。万が一、区が求める人材が公募の間にない場合には、これを見送るんでしょうか。

○生島教育委員会事務局次長
 そういったことがないように願っております。公募をかけて、いい人材が見つけられて、その方を任用できるように願いつつ、しっかり選考してまいりたいと存じます。

○アルール委員
 承知いたしました。

 申込み期間が短いのではないかですとか、果たしてそういった人材が集まるかどうかというのを非常に危惧しておりまして、万が一、あまり人がいなかったので、この中でしようがないので、この人というような採用の仕方ではなく、いないのであれば、それは諦めて、もう一回再募集をするなり、ヘッドハンティングするなり、人材バンクに聞いてみるなり、いろいろなソースはあるかと思います。ぜひ、すばらしい人材を確保していただいて、活躍していただきたいと思います。

 次の質問です。次は、銀座湯の工事に伴う休業についてです。

 施設の老朽化とは、具体的に何年経過していて、また、その前に行った改修はいつなのか、そして、銀座湯休業の周知というのは、今回のいついつ休みますという周知だけを行うのか教えてください。

○平川地域振興課長
 銀座湯についてでございます。

 すみません。前回の大規模改修の日付を持ってございませんで、後ほど確認をさせていただきますが、基本的には、施設関連のものでございますと、ろ過整備等の、例えば配管関係ですと10年ですとか、15年というところでまいります。外壁の改修についても、そこの環境といいましょうか、日の当たる部分でございますとか、屋上の部分ですと、防水の改修というところは、例えば屋上の上のところ等もございますけれども、それぞれ適正なタイミングで行うところでございます。

 また、周知につきましては、こちらに記載させていただいたものでございますが、臨時休業及び、近隣の銭湯を御案内できるように考えてございます。

 建築は昭和50年でございまして、都のほうで建設され、昭和55年に区のほうに移管されたものでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 どうもありがとうございます。

 いろいろ申し上げたかったんですけれども、時間がないので、今回の改修は、銀座湯だけではありませんが、入船湯などはほかよりも温度設定が高かったり、いろいろなことがあります。安全なお風呂に入っていただくために、ぜひ設備面だけではなくて、室内の……

○竹内委員長
 アルール委員、時間になりました。

○アルール委員
 どうもありがとうございます。

○竹内委員長
 それでは、委員会の半ばではありますが、一旦休憩を取り、午後3時10分に再開したいと思います。お願いいたします。

(午後2時58分 休憩)


(午後3時10分 再開)

○竹内委員長
 それでは、委員会を再開します。

 次の発言を願います。

○奥村委員
 それでは、公衆浴場について伺います。

 報告である銀座湯とは直接関係しないですけれども、以前、この委員会の中で、区が行っている燃料費の補助が十分なのか、補足率という問題について質問させていただき、そのときは数字がすぐに出なかったところですけれども、この物価高騰、燃料費の高騰の中で、どの程度区内の公衆浴場が影響を受けているのか。また、東京都の補助もあるというお話もあったんですけれども、そちらと合わせて、大体月でどれぐらいの補足率になっているのかという点について確認をさせていただきたいと思います。私が読んだ新聞の記事ですと、都内の公衆浴場で2019年比で燃料費が290%になっているという話もありまして、かなり高騰しているんだなとびっくりしたんですけれども、どのようになっているのかお知らせいただきたいと思います。

 あわせて、これも以前質問しているんですが、浜町三丁目で建設が進んでいる公衆浴場ですけれども、今、区が把握していることとして、どういう公衆浴場となるのかという点について伺いたいと思います。以前の御答弁では、公衆浴場は地域で望まれている施設だということも事業者に伝えていると。区の思いですとか、意向というものは今後も伝えていきたいという御答弁だったんですけれども、その後の経過、進捗について伺いたいと思います。

○平川地域振興課長
 公衆浴場につきまして、2点でございます。

 まず、燃料費等補助でございますが、今、月額14万円を8浴場に対して、燃料費の補助をさせていただいているところでございます。昨年度から燃料費の高騰というところでございまして、基本的に、経営につきましては、民営の経営になりますので、いわゆる収支でございますとか、どの程度というところは子細には区側で把握し切れないところが実際のところはあるんですが、例えば、1つの浴場でガス代が昨年度比で100万円ぐらい増、もともと200万円ぐらいかかっていたものが300万円ぐらいになったというようなところは、お話として聞いたところもございます。

 ただ、一方で、水道使用料が下がったりすることがあり、総じて、先ほど御紹介いただいたような200%みたいな倍増という部分は、8浴場のほうにお聞きしても、そこまでの部分は出なかったところでございます。また、電気とガスによっても、そこの部分は違いがございましたので、浴場の設備の関係でございますとか、利用者の数ですとか、そういったところの影響もあって、8浴場全てで倍の経費がかかっているというところはないようにお聞きしてございます。

 ただ、一方で、浴場組合のほうとも定期的にお話をさせていただく機会がございますが、やはり燃料費の高騰は経営に対して非常に重い影響があるということも伺ってございますので、区のほうとしても、その部分はしっかりと認識しているところでございます。

 先ほど申し上げました補助費の月額14万円というところは、他区に比べても、金額として非常に大きいものだというのは、浴場組合のほうも御理解いただいてございます。また、委員からも御紹介がありましたけれども、東京都のほうからも臨時的な補助という形で燃料費高騰に対する対策が出てきたところでございます。また、今年度の、今後のところについて、まだ都の状況は入ってきていないんですけれども、基本的には、先ほどの14万円という金額については、ほかの区よりも非常に大きなものというふうに認識してございますので、できれば、その中で経営のほうを頑張っていただきたいというところです。

 以前も少し答弁させていただいたんですが、直接的な給付というよりも、利用者の数をしっかりと増やしていくというのが、長期的な視点においては必要だというふうに考えてございます。以前、区のほうとしても協力できるものとして、広報でありますとか、銭湯の周知というところを御案内させていただいたところでございます。また、本区の友好都市であります山形県東根市とお話をさせていただきまして、りんご湯を12月から開始する予定でございます。東根市に協力いただきまして、リンゴのあっせんといいますか、比較的低廉な価格で受けまして、浴場組合との調整を区のほうで図りまして、実際にそういったイベントといいますか、形で実現させることが、まだ予定でございますけれども、方向としてございます。

 ですので、燃料費補助等の既存のものについては、しっかりと継続していくという観点は持ってございますし、先ほどの利用者の向上というところを区としても注力していく部分だというふうに認識してございます。

 もう一点、浜町三丁目に建設中の浴場でございますが、こちらについて以前も答弁させていただいた部分と重複はいたしますが、事業者のほうで経営について、今の部分でもなかなか思考中のところはあるというふうなところで伺ってございます。区としての考えについては、統一料金の、銭湯の料金として、比較的安い、統一ですので、そこの部分での浴場としての経営をしてほしいという意向はお伝えをしてございますが、先ほどもありました燃料費の高騰もそうでございますし、経営のスタイルというんでしょうか、例えば飲食を同時に別のフロアで提供できるような、ちょっと自由な新しい試みというんでしょうか、そういったものも検討されているというところも伺ってございます。基本的に、区のほうの意向と申しますか、考えているところは従来からお話はさせていただいているんですが、現在において事業者の中で様々に検討されているという状況でございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 中央区の14万円という補助は、都内でもトップクラスで高額だということはお聞きしていて、どこまでも無限に補助できるわけではないとも思いますし、利用者を増やしていくということが大事だというのは、本当にそのとおりだと思うんですけれども、物価高騰もこの先ずっと続いていくということであれば、燃料費がこれだけ上がっている状況が浴場経営に対して与える打撃というのは、どんどん積み重なっていくということになると思うので、やはり区としても追加の補助ですとか、東京都であったり、また、国に対しても可能なのか、そういう補助などの制度を広げていただくように強く働きかけていくということが大事なのではないかというふうに思います。ぜひ、補助の増額というものも検討していただきたいと思います。

 浜町三丁目の浴場についてですが、区内のほかの浴場と同じように520円で利用できるように、しっかりそういう運営としていただくことが大事かと思います。別フロアで飲食などもということでしたら、そちらのほうから利益が上げられたりということもあるでしょうし、区内の浴場でも、基本の入浴料にオプションとして、希望する方はプラスアルファで、例えばサウナを利用できるとか、そういうこともあるので、より幅広い利用を希望する方には、中が今どういう設計になっているか分からないですけれども、サウナなのか、岩盤浴なのか、そういうところはオプション料金として、使いたい方は使っていただくような形にして、あくまでもお風呂として利用したいという区民の方は520円で利用できるものにしていただくように、それは再度、事業者にもしっかり伝えていただきたいと思います。その点について御答弁いただきたいと思います。

 それと、区内の銭湯もだんだんと減っていっている中で、世界湯でしたり、寿湯、旭湯などがなくなっていっていますが、そうした中で、中央区の敬老入浴証で利用できる近隣の自治体の公衆浴場がどの程度あるのかということも教えていただきたいと思います。ほかの近隣の自治体などからも、中央区の公衆浴場を利用してもらえるようなアプローチですとか、共通の入浴証のような、乗り合いの事業のような展開というのも可能だと思うんですけれども、その点についてのお考えもお示しいただきたいと思います。

○平川地域振興課長
 浜町三丁目の事業者への訴えというところでございますが、もともとこの事業所のお考えとしても、地域の皆さんが憩える場所を念頭に置かれているというところは、実際にお聞きしたことがございます。いわゆる事業という場合に、銭湯を選択されたというところも、そこに事業者の思いはあるんだというふうに思ってございます。そういった場合に、そこの目的を持っている事業者だというふうに考えてございます。やはり地域の方の声というのがそこで大きな訴えになるのかなと思ってございますので、その点、この委員会でもお話しさせていただいてございますけれども、地域でもそういった御要望があるということを事業者に対してお伝えさせていただきたいと思ってございます。

 敬老入浴証でございます。具体な銭湯の名前は、すみません、失念してしまいましたが、近隣のところで申し上げますと、千代田と台東区に1銭湯ずつ、敬老入浴証で御利用が可能だというふうに認識してございます。また、逆に、ほかの区の方がお越しになるといったところ、それが利用者増につながるといった観点があるかと思いますが、その点も踏まえて、浴場組合とのお話合いという中で、御要望として、各銭湯の意向というのが、まず基本的に大事な部分でございます。そういったお考えであるとか、果たしてほかの区からいらっしゃることが、その銭湯にとって、先ほど来お話に出ているコミュニティというところもあります。知っている方がいらっしゃる中で安心してお風呂に入りたいという方が多いのか、それとも多くの方にお越しいただいて、わいわいにぎやかな銭湯が望まれているのか、そういったところは、浴場の経営の方が一番御存じだというふうに思いますので、浴場組合のほうともしっかりお話をさせていただきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 重ねてになりますけれども、浜町三丁目のほうについては、520円でということはお願いするとして、敬老入浴証、また、そのほかの取組で、他区の公衆浴場と何か共同で公衆浴場を盛り上げていけるような、自治体を越えての横のつながりというのがどういうふうにあるのかということについても確認をさせていただきたいと思います。公衆浴場に親しんでくれる方が全体として増えて、利用者が増えて、浴場文化を盛り上げていく、それが地域コミュニティの活性化にもつながるという大きい考え方、広い考え方というのも大事なのかなと思いますので、その点について御見解をお示しください。

○平川地域振興課長
 公衆浴場の広域的な取組というところでございます。

 実際に少しリアルタイムで進んでいる部分としまして、東京都のほうも支援をしてございます。実際に、今、これからの事業のところでお聞きしているのが、銭湯クーポンなるものを発行して、委員におっしゃっていただいた、100円で入れますというようなクーポンをこれから配ると聞いています。狙いとしましては、銭湯文化といいますか、銭湯に初めて来ていただくとか、すばらしさを知っていただくといったところのお話、そういった部分については、実際に広域的、これは東京都の中でございますけれども、実際に動きとしてございます。その事業について区のほうでもしっかり広報させていただいて、初めて銭湯に来たという方が少しでも増えるようなところを区としても後押ししてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 ぜひ利用者が増えるような取組を今後もいろいろ工夫しながら、広げていっていただきたいというふうに思います。銭湯クーポンがどういうものか私は知らないですけれども、単発で1回きりのものなのか、継続的なものなのか。できれば継続的なものとして実施していただくと、よりよいのではないのかなと思うので、その点もぜひ東京都のほうにお伝えいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 次に、先ほど来質問が出ています任期付職員の採用ということについてです。

 今の制度上、5年以上は雇用できないということです。そして、現在、区で働いている学芸員の方も全てが会計年度任用職員ということなので、いずれにしても任期に限度があるということになると思うんですけれども、とても大事な仕事だと思うので、そういう方にちゃんと継続して働いていただくために、正規の職員のような形で雇用をするということを東京都が考えていくということがないのかどうか、どうしてもできないのか。もっと長期で継続的に働けるようなことも考えていただきたいと思うので、そのあたりについての案があればお聞きしたいです。

 これは継続的に関わってもらう仕事だと私は思うんですけれども、こういった機会で区の職員の方たちを育成していくということに、今回の制度をうまく生かしていけないのだろうか。一緒に働きながら学芸員のような知識も吸収して、外向けに発信していけるプロモーションのような能力も一緒に身につけていただきながら、中央区の職員がこういう能力をつけていただければ、それはずっと生涯退職するまで働ける。知識、ノウハウもずっと継続されていくということになると思うんです。そういう考え方をぜひ取っていただきたいと思うんですが、その点についての御見解をお示しいただきたいと思います。

○生島教育委員会事務局次長
 23区などだと、ほとんどのところで、資料館ですとか、似たような文化財施設を持っているところの職員は、会計年度任用職員が支えている部分が1つあるのかなというふうには認識をしております。それはどうしてなのかといいますと、もちろん正規職での学芸員採用というのはあるんです。あるんですけれども、すみません、これは少し経験上の感覚もありますけれども、学芸員の方というのは研究職ですので、それぞれに興味の対象というものがあります。必ずしも、いわゆる基礎的な自治体の郷土資料にすごく興味があってやっているのかというと、様々なスタンスがあって、例えば江戸に興味のある人もいれば、室町、鎌倉の中世の時代の日本に興味がある人がいたり、考古学に興味のある人がいたり、非常に細分化されていて、興味の対象が様々ということで、そういった興味の対象に合致するようなところで職員採用があると、そこに興味のある人たちが飛んでいってしまうというところがあって、ぴったり当てはまった場所で働けている方は意外に少ないのではないのかなということで、各区も、恐らく全国的に、実際どこも人材確保に苦労しているのではないのかなというふうに思います。

 そういう意味で、正規採用職の部分はあるんですけれども、そこを確保していく難しさというものがありまして、本区においても、そういった対象の方が見つけられていない部分は少しあります。継続的に区の職員をというところでいいますと、学芸員という資格は、やはり大学時代からそういったことに取り組んで研究をしてこられた方ですので、職員として入って育成していくというところではハードルの高い面もあるのかなと。

 ただ、私たちのほうでも、そのような職員育成ということでいいますと、例えば区の様々な文化資源とか、そういったものを活用して、区民の皆さんですとか、そういったところに供していけるような人材ということで、教育委員会の部分ではないですけれども、例えば区民部のほうには生涯学習指導員みたいな存在の方がいて、社会教育主事という存在で、いろいろな分布図をつないで、様々な専門機関と交渉をしながら1つ講座をつくっていくであるとか、そういった取組をしていたりするので、そういったコーディネートみたいなものをしていく職員を育成していくというのは、今、本区の中でも1つ道筋はありますので、そういった方々がどんどん充実してきて、こういう教育分野のほうの人材としても活用できる環境が今後整ってくるといいなというふうには考えているところです。

 以上です。

○奥村委員
 なかなか採用が、ぴったり合う方を見つけるのが正規で難しいという話で、そうすると、任期付の5年というのも、やはりぴったりの方を見つけるのは難しいんだろうなという思いをますます強くしてしまったんですけれども、その自治体特有の文化などに特別に興味や関心を持っていらっしゃる方が採用できれば、それも正規で採用できれば一番いいと思うので、そういう努力も続けていただきたいというふうに思います。一方で、もともと区で働いている職員の方であれば、区への愛着とか、区の歴史などに対しての造詣も深いとか、そういう方が確率としては多くいるのではないかなと思うので、やはり区の職員もこの制度を、せっかくの取組なので、ここから広げていただいて、この任期付の職員の方と同じような役割を果たせる方の育成ということにも、ぜひ力を注いでいただきたいというふうに思います。

 せっかくすばらしい方が見つかっても、それが5年でどんどん替わってしまうというのは本当にもったいないことだと思いますし、御本人としても、中央区の歴史や文化などに興味があって、やっといい具合にマッチングされたものが、離れていかなくてはいけないということだと本当にもったいないし、とても残念なことだなというふうに思うので、継続してこの事業に関わっていただける方を育成、そして見つけるということも、ぜひ取組としてしっかり進めていただきたいということを要望させていただきます。

 次に、総合スポーツセンターについてです。

 改修に関わることではないですが、区民の方からの御相談として、主競技場で、今の指定管理者、コナミスポーツになるまでは、はだしでランニングができていたんだけれども、それができなくなってしまったと。これは指定管理者のほうの管理上の方針、安全上という意味だと思うんですけれども、できなくなってしまったということで、はだしで走れるようにしてほしいという要望です。この点について、もしお声を聞いていれば、コナミスポーツのほうにどのように働きかけを行っているのかということについて伺いたいと思います。

○鎌田スポーツ課長
 スポーツセンターのランニング走路でのランニングをしている方からの御意見ということかと思いますけれども、指定管理者を通じて、区のほうにもその御意見があったというところについては、把握しているところでございます。

 現在、はだしでのランニングを認めていないというところですけれども、そちらの見解といたしましては、当然、お一人の方だけではなくて、何人も複数の方が走る中で、はだしで走っていて、そんなに広いコースでもございませんので、ぶつかった、踏んだというところでのけがのおそれもある点ですとか、あとは衛生面というところにも配慮して、現場では、安全面、衛生面の観点から、はだしでのランニングは御遠慮いただきたいというところで、ランニングシューズ等を履いての御利用を促しているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 以前ははだしでのランニングができていたということなので、はだしの方もランニングシューズを履いている方も混在していた状況があったのではないかというふうに思います。そうした中で、実際に過去に事故とかトラブルがあったのかどうかという点も大事だと思いますし、コナミスポーツ、指定管理者がはだしランニングについての認識をどのように持っているのかという点も大事だというふうに思います。

 はだしランニングというのは有効性もいろいろと伝えられていまして、筑波大学の陸上競技研究室などでも海外の研究の結果なども紹介されていて、ランニングシューズが進歩しているにもかかわらず、いまだにランニングの障害が多いということで、足本来の着地の衝撃機能に着目して研究した結果も紹介されていたりします。ランニングシューズを履いていると、かかとから接地するけれども、はだしの場合は足の前の部分、前足部と真ん中の中足部で接地するということで、前足部、中足部のほうが膝関節に負担がかからない。多くの身体の部位で着地の衝撃を吸収して分散させることができるので、ランニング障害の予防としても有効であるといったものがあったり、WILD MOVEという、はだしランニングを推奨している団体でも、人間の足が本来持っている力をはだしランニングで引き出すことによって、アキレス腱などのばね周りの筋力が強化されるとか、足の指先までしっかり使って走れるようになり、足首が強くなって安定性が増してバランスが高まるとか、けがをしにくい効率的な着地を習得することができるとか、そういったことも紹介されています。

 スポーツセンターの指定管理者として運営を行っている立場からも、はだしランニングの有効性などもきちんと指定管理者のほうで認識をして考えていくということが必要ではないかと思うので、その点について指定管理者側にもお伝えいただいて、再考していただくよう働きかけていただきたいと思います。その点、御答弁ください。

 あと、過去に実際、事故やトラブルといったものが本当にあったのかどうかという調査についてもお願いしたいと思いますので、その点についても御見解をお示しください。

○鎌田スポーツ課長
 はだしのランニングでの有効性等というところでございます。

 当然、この話があったときに、今、委員に御紹介いただいたような細かいところの話まではあれですけれども、はだしで走ることのメリットがあるというところについては、意見を交わさせていただいているところでございます。ちょっと大きな話になりますけれども、例えば東京マラソンとか、ああいう大きいマラソン大会でも、中にははだしで走っているランナーもいるというような状況もあるというところで、やはりそういったものを求める方も一定数いらっしゃるのかなというところは感じているところではございます。そういった中で、スポーツセンターの中でどうしていくかというところでは、管理する上でも、やはり安全にというところもございますし、多くの人が使うという中での一定のルールは定めていかなければいけないというところで、現在のような運用をさせていただいているところになります。

 また、事故でございますけれども、すみません。過去、実際どういったことがあったかというところまで、現在、私のほうでは把握できていないところではございますけれども、そのあたりも確認はさせていただきたいとは思いますが、現在のルールというところで御理解をいただければというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 区民の方の非常に具体的な要望でもあって、スポーツを楽しむ上でも理にかなった、身体の故障などを防ぐことにも役に立つような走法だという意義もあるわけなので、指定管理者については、ぜひお伝えいただいて、検討していただくよう働きかけていただくことを求めたいと思います。

 次に、区立晴海図書館の指定管理者候補事業者の決定について少し伺いたいと思います。

 この選定委員の中に、日本図書館協会の方ですとか、司書とか学芸員、また図書館運営に関わったことのある人ですとか、勤務の経験があるなど、そういった方も加えていくとよいのではないかと思うんですけれども、その点についての御見解をお示しください。

○植木図書文化財課長
 晴海図書館指定管理者選定委員会の構成に関する部分でございますけれども、今まで選定、また評価委員会におきましては、現状お示ししました委員構成で対応しているところでございます。こちらにつきまして、委員長の方ですけれども、学術経験者は図書館学の教授ということになっておりまして、図書館部分についての主に専門的な知識、御見解については、委員長職の方がお示ししたり、判断ということでやっている部分が大きいものと考えております。図書館そのものにつきましては、利用自体が専門性を超えて図書を広く利用する方を対象とする部分がございますので、そういう意味では、利用者代表の方、それぞれのお立場からの御見解等もいただきながら、選定、また評価で委員会構成、委員構成をしているところです。

 今後、司書の方、司書資格あるいは図書館勤務といった御経験の方を入れていくかにつきましては、今後の選定委員会、評価委員会、こういった委員会での構成、また在り方の中で検討してまいりたいと存じます。

 以上です。

○奥村委員
 委員長の方は図書館学の専門家ということで、利用者の方たちを入れていただいているのは本当に大事なことですが、選定委員をさらに幅広いものにしていただければ、図書館の指定管理の審査がより深まると思いますので、本を扱う立場にある方などもぜひ入れていただきたいということは、要望としてお伝えさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 最後に、先日、11月14日付の都政新報の記事だったんですけれども、複業人材の活用についてということで、自治体のチラシですとか、パンフレットのデザインなどについてアドバイスをしてもらう民間の方を、無報酬なんですが、雇い入れていく、契約していくという記事がありました。都内で稲城市、中野区に続いて、新宿区で3例目だということです。

 今、区が作成しているチラシなども、それぞれデザイン上ですとか、見やすさとか、課題もあると思うんですけれども、こういう取組、よりデザインを上げていくということについて、職員のスキルをアップしていくということについての取組、お考えを伺いたいと思います。

○清水広報課長
 区のチラシなどのデザインという部分でございます。

 スキルアップに関する取組ということでは、今年度、広報アドバイザーとして活躍されている方を講師に招いた講演会ということで、住民に伝わる広報デザイン術といったことも開催して、全庁の意識醸成ということにも取り組んでいるところでございます。そういったことを通じて、より伝わりやすいということを意識するというところを広めてまいりたいというふうに思っております。

 以上です。

○奥村委員
 終わります。

○竹内委員長
 では、副委員長は副委員長席へお戻りください。

 議題、区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 第四回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 ありがとうございます。

 それでは、地域活性化対策特別委員会を閉会といたします。

 お疲れさまでした。

(午後3時47分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ