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令和5年 福祉保健委員会(7月24日)

1.開会日時

令和5年7月24日(月)

午前10時 開会

午後3時22分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 堀田 弥生

副委員長 竹内 幸美

委員 礒野 忠

委員 瓜生 正高

委員 高橋 まきこ

委員 ほづみ ゆうき

委員 永井 佳代

委員 黒原 裕司

議長 (瓜生 正高)

4.出席説明員

(15人)

山本区長

田中副区長

大久保福祉保健部長

植木管理課長

古賀子育て支援課長

金広保育課長

和田副参事(保育指導・特命担当)

左近士子ども家庭支援センター所長

黒田放課後対策担当課長

北澤高齢者施策推進室長

阿部高齢者福祉課長

河内介護保険課長

渡瀬保健所長

小林生活衛生課長

武田健康推進課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

後藤書記

鳴子書記

6.議題

  • 福祉及び保健の調査について

(午前10時 開会)

○堀田委員長
 おはようございます。ただいまより福祉保健委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 まず、初めに、理事者紹介をお願いいたします。

○田中副区長
 (理事者紹介)

○堀田委員長
 ありがとうございます。

 理事者報告の関係で福祉保健部副参事(保育指導・特命担当)及び健康推進課長が出席されますので、御了承願います。

 では、理事者報告をお願いいたします。

○大久保福祉保健部長

 1 保育所等が所有する送迎用バスに対する安全対策支援について(資料1)

○渡瀬保健所長

 2 産後ケア事業の充実について(資料2)

以上2件報告

○堀田委員長
 ありがとうございます。

 発言の時間制についてでございます。発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午前10時5分です。自由民主党さん37分、かがやき中央さん28分、公明党19分、立憲民主党さん19分、参政党さん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○ほづみ委員
 私からは、資料1、保育所等が所有する送迎用バスに対する安全対策支援について質問いたします。

 本件は痛ましい置き去り事故を受けてのものとの認識で、一刻も早く行うべきと考えております。その意味で、こういった補助が行われることはすばらしいと考える一方、今回の資料を拝見すると、安全装置の装備費用に対してのみの補助であるというふうに思われます。安全装置というものはあくまで装置であって、結果として子供の命を守ることができるかどうかについては、職員の方も含めた運用の部分だと思っております。その部分について、本日の資料を拝見すると、乗り降りの際の子供の所在確認を確実に実施することを条件とあります。この運用というものが適切に行われているかどうか、補助の前だったりですとか、補助を受けた後だったりですとか、それをどのように確認するのかというところについてお伺いさせてください。

○金広保育課長
 御質問の運用が適切に行われているか、バス安全装置がつく前、そして、ついた後に適切に行われているかどうかについてですけれども、送迎用バスを使っている認可外施設につきましては、4月から巡回を行っており、今、どんな状態でバスを安全に運行しているかの確認をしておるところです。そして、安全装置がつくまでの間、代替措置を行っていればいいというふうな国の指針がありまして、その代替措置というのは、実際にチェックシートを用いる、中のお子さんが置き去りになっていない状況を確実に確かめる、そういうものがチェックシートになっておるんですが、今のところ、全施設を確認したところ、それはきちんとできているということは把握できております。今後も巡回等を通じまして、その辺の確保をしていきたいと思っております。

 以上です。

○ほづみ委員
 答弁ありがとうございます。一応巡回の確認をされているというところと、あとはチェックリストですかね。それは多分、こども家庭庁でつくられている安全管理マニュアルであるかと思っております。なので、そこは引き続き対応をお願いできればと思っております。

 御存じかと思うんですけれども、今月、所沢市において、同じように園バスでの取り残し事故が発生しております。これは安全装置が設置されていたにもかかわらず、エンジンを切らないと作動しない仕組みであったことから、結局、装置があっても見過ごされてしまったというような事案もありました。そういった例もあるかと思いますので、安全装置を入れて終わりではなく、運用全体としても子供たちの命を守ることができるような制度設計と、それを維持できるような体制づくりをお願いしたいと思います。

 1つ事例として、ほかの区の事例、港区でいうと、安全装置以外のカメラですとか、ICタグだったりとか、そういったほかの購入物品であったりですとか、あと研修の実施だったりとか、安全点検作業といった部分についても助成の対象としておるような自治体もございますので、そういった補助の幅を広げるという点についても要望いたします。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 お願いします。私からは、資料2、産後ケア事業の充実について質問させていただきます。

 今回、その他で書いていただいたように、2施設の追加を予定していたが、1施設の協議が整わず不調となったということで、この不調の経緯について詳しくお聞かせください。

 今回、区を越えて広域連携が1つの施設で実現したということ自体は、母親の選択肢が増えたということで非常に喜ばしいことです。一方で、令和2年の改正母子保健法では、産後ケア事業を受ける対象としての努力義務の時期は出生後1年間とされておりまして、中央区の事業は産後10週未満と、これをかなりショートしていることが分かります。産婦の自殺は産後5か月以降にも認められており、出産1年を通してメンタルヘルスケアの重要性が高いと、この事業の必要性を具体的に示しております。

 これまでの議会質疑から、宿泊型施設ではこれ以上の期間の対応が困難ということを伺ってまいりましたので、であれば、法が示す日帰り、居宅訪問型アウトリーチの2つの組合せで残りの期間もしっかりと対応する。また、これまで申し上げたように、宿泊を選べない事情がある方への対応ということをしっかりと整えまして、今回、目的とされている必要とする全ての方が利用できるように、この事業を整えるべきだと考えますが、中央区は、この必要な姿勢について、現在はどのように認識をされているでしょうか。2021年11月に一般質問で同じ点について要望させていただきました。今回、改めて現在の必要性の認識をお聞かせください。お願いします。

○武田健康推進課長
 協議が不調となりました経緯につきましては、施設側から費用の引上げがございまして、区からの距離ですとか、内部の施設のつくりですとか、そういったところを加味した場合に、こちらの施設で提示された金額で、最初はプレスにあったような金額を基にお話が進んでいたんですけれども、中途で金額の引上げの提示がございまして、そのあたりを総合的に判断すると、実績があまり見込めないのではないかというようなことが考えられました。ですので、今回は不調ということになっております。

 また、アウトリーチや日帰り型について、その必要性を否定するものでは全くございません。ただ、今回の産後ケアの充実について、母体の産後の大きな変化というものはどなたにも自然にあることで、その大きな変化に対して対応するという中では、より重症度といいますか、ニーズが高いというのが、産後ケアの中でも宿泊型を利用するということであるというふうに考えております。産後ケアを利用される方のほとんどは大体2週目までに使っておられるということも分かっておりまして、その時期というのはホルモン値の変動が特に大きい時期であったりですとか、そういうこともあって、その時期に使われるニーズも高いということです。ですので、そういったあたりもございまして、医学的な見地も含めて、まずは産後ケアの中で宿泊型から拡充したということでございます。アウトリーチ、日帰り型、ともに必要性として否定するものではございません。今回の拡充の様子も見つつ、今後、対応していきたいとふうに考えている次第でございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。今後、対応していきたいというところは、非常に期待を寄せるところです。

 保護者は、2週までに使っているということでしたが、10週未満と限られているから、2週までの間に使うという現状もあると思います。国で努力義務と指定された令和2年から時間もたっておりますので、速やかな3事業の開始ということを改めて強く要望いたします。

 伴走型相談支援が4月から始まっていますが、相談と実際の支援事業が結びつかないと、真の目的を果たすことができません。相談のアポイントを取り、保健所に出向いたという母親たちからは、カウンターで後ろに職員がいる面前で、立ったまま、何かありますかと唐突に声をかけられて、とてもプライベートな相談ができるような雰囲気ではなくて驚いたという残念なお声もいただいております。相談したいと思える場づくり、そして、どういった支援事業につなげるかという、その先と、しっかりと母親たちの声を基に改善し、取り組むように強く要望します。

 今回、対象施設拡大もございますので、利用された方、利用されない方、全ての妊産婦に対してのアンケートを改めて具体的に行い、この声をこの先の検討に生かし、3事業がしっかりと行われるように強く要望します。

 以上です。

○永井委員
 まずは、改めまして、永井佳代と申します。新しく着任された理事者の方もいらっしゃると思いますので、1年間どうぞよろしくお願いいたします。

 前委員と同じような質問になってしまいますが、私は重ならない部分だけお伺いさせていただきます。私からは、保育所等が所有する送迎バスに対する安全対策支援についてお伺いさせていただきます。

 まず、確認させていただきたいのですが、送迎バスの置き去り防止システム設置は既に2023年4月から義務化されています。安全装置の代わりにチェック体制を整えるなどの代替で対応できると先ほどお伺いいたしました。現在、対象となっている保育施設は10園、27台だと思うんですが、その中で何台、既に設置されているのか、何台がこれから設置するのかというのをまず教えてください。

○金広保育課長
 今の段階では、8台が装備を完了しているといったところになっております。

 以上です。

○永井委員
 ありがとうございます。確認ですが、27台中8台が既に完了していて、ここからさらに19台がこれからということですね。

 それでは、次の質問に移ります。

 では、この8台に関して、既に設置されていると思うんですが、今回の義務化が始まる前、令和4年4月以降に設置されたものに関しても対象とするとありますけれども、その前に設置していたもので、今回、買換えが必要になるケースというのはありますでしょうか。

○金広保育課長
 今、設置されている8台につきましては、令和4年4月1日以降に設置されているというところは確認が取れておりますけれども、本当に国のガイドラインに適合しているかどうかの確認を改めて行いまして、万が一それが適合していないような場合は買換えということも想定されると思います。今回の補助は適合しているものに対しての補助ですので、もしもそれが適合していないような場合は、もちろん買い換えて新しいものをつけて、義務違反ではないような体制を取っていただく必要がございますので、その場合は補助の対象とさせていただきます。

 以上です。

○永井委員
 御答弁いただきまして、ありがとうございます。確認させていただきました。

 先ほど前委員のお話にもありましたけれども、埼玉県所沢市の認定こども園で置き去り事故がまた新たに発生してしまいました。私は思うのですが、もしかすると本事故は、安全装置がついているから大丈夫という気の緩みも原因の一つではないかと推測しております。安全マニュアルの見直しはもちろんですけれども、最終的には降車前に自らが確認する、自らが最後のとりでであるという意識改革も必要だと感じました。引き続き、安全対策の徹底をお願いいたします。

 私からは以上です。ありがとうございました。

○黒原委員
 黒原と申します。よろしくお願いいたします。

 前委員から様々御質問がありましたので、私も重複しない部分だけ質問させていただきます。

 資料1の保育所等が所有する送迎用バスに対する安全対策支援についてということで、所在の確認等につきまして既に御回答いただいたとおりではありますが、現在は区で巡回して確認をされているというふうに伺いました。その上で、今後は、それが自律的に各園等によって運営されるというところが理想であると。区がいつまでもチェックしなければいけないという体制はなかなか難しいのかと思っておりますが、今後の運用におきまして、そういった自律的運用も含めての体制指導というか、そういった観点は含まれておりますでしょうか、お聞かせください。

○金広保育課長
 委員がおっしゃるように、自律して確実にやっていただきたい、それは必ず我々も願っているところではございますけれども、保育所のメンバーというのは毎年毎年人事異動もございます。そのため、毎年同じ内容ではあるけれども、やはり子供の命に関わることですので、保育の施設の連絡会等がございますので、毎年同じ説明になってしまってでも、絶対にこういう置き去りがあってはいけないとか、点呼はきちんとしましょうということを繰り返し繰り返しやっていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○黒原委員
 御回答ありがとうございます。

 私も民間にいた身でして、内部統制とか、そういった確認は定期的に行うということが通常となっておりますが、一方で、それが負担にもなるところもあり、先ほど前委員からもありましたけれども、形骸化するといったような話もちょっとあるところでして、区に対応いただければ非常にありがたいことだというふうに思っておりますので、ぜひ引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。

○堀田委員長
 では、次に、議題、福祉及び保健の調査についての質疑に移ります。

 質問のある方。

○ほづみ委員
 よろしくお願いします。

 来年の晴海のまち開きを前に、保育園等の施設の整備が行われまして、先日の子ども・子育て会議でも、晴海エリアに新設される保育園についての報告もあったところです。このエリアに3園、合計で500名近くの定員が増える見込みとなっております。ただ、問題は、新たに居住される方々の需要を満たすだけの十分な量が提供されるかというところだと考えております。その意味で、おおよそどの程度の方が、次年度4月の時点で移住してこられるのか。例えば、保育園だったり、幼稚園だったりですとか、その意向を確認することが必要かと思っております。そして、そのために、居住予定の方向けに行政サービス需要の動向等を把握するための調査という名称の調査を実施されていたことを居住予定の方から伺っております。この調査によって、おおよその保育園だったりの需要を推計した上で、これらの整備も行われていることかと思っております。

 ここから質問ですけれども、この調査を受けての歳児クラス別だったりですとかの保育園の需要の推計は、現状、どのようになっておりますでしょうか。そして、現状の見込みの定員数で十分に需要を満たすことができるというような見込みになっているでしょうか。

 もう一つ、新たにできる晴海西小学校です。先日の委員会の資料では、こちらも令和6年4月にプレディプラスが導入予定となっております。ついては、小学生の放課後対策の推計についても同様に行われているかと思っておりますので、こちらも保育園と同様に、その需要の見込みと実際の定員、そして、それが需要を満たすことができるかどうかといった見通しについてお考えをお示しいただけたらと思います。

 以上です。

○金広保育課長
 来年の晴海のまち開きに合わせての保育園の定員について説明させていただきます。

 ポピンズナーサリースクールにつきましては、来年度、ゼロ歳児12名、1歳児36名、2歳児36名、3歳児20名、4歳児10名、5歳児10名、合計124名を予定しております。そして、もう一個のポピンズナーサリースクール、ららテラスのほうは、ゼロ歳児9名、1歳児27名、2歳児27名、3歳児17名、4歳児10名、5歳児10名、合計100名を予定しております。また、渋谷教育学園晴海西こども園につきましては、長時間のところ、1歳児定員20名、2歳児20名、3歳児20名、4歳児20名、5歳児20名、合計100名を来年は予定しておりまして、晴海のまち開きで一気に全員が入ってくるというわけではありませんので、今後、順次拡大を予定しております。

 そういった中で、晴海地域、中央区全地域を考えますと、まだまだ空きもございますので、そういった面も含めて、希望した方がちゃんと保育園に入れるような状況になっているというふうに考えております。

 私からは以上です。

○黒田放課後対策担当課長
 来年4月開設予定のプレディプラスの需要数につきましても、晴海の入居が順次行われていくということで、晴海西小学校の在学児につきましても順次増えていくというような想定の中で、今後、子ども・子育て支援事業計画等の中でも推計等を行いながら、必要数については確保していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 保育園に関しては、歳児別定員の御提示ありがとうございます。

 ただ、動向調査について、実際どれぐらいニーズ、需要があるのかというところに関しても推計された上でというところを御答弁いただいていなかったと思うので、そこをお願いします。

 プレディプラスに関しても同様です。そもそもそういった分析といいますか、調査をやっておられるのかというところと、実際それをやられているのであれば、その推計についてもお示しいただけたらと思います。

○金広保育課長
 動向調査の数字については、今、手元にございませんので、お伝えすることができないです。申し訳ございません。HARUMI FLAGにお住まいの方は勝どき駅のほうも使われるというところも含めまして、全体的に収容していければと思っております。

 以上です。

○黒田放課後対策担当課長
 プレディプラスの部分につきましても同様です。プレディプラスは、学校内に限られ、なるべく定員数を増やすという形で、可能な限り場所を確保しながら学童クラブの待機児の解消を行っていきたい。現在の晴海児童館における学童クラブ、それから民間学童クラブの誘致、プレディプラスの設置なども含めまして、総合的に待機児の解消に向けて進めてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○ほづみ委員
 答弁ありがとうございます。手元に数字がないというところだったので、そこはまた今後、やり取りをさせていただけたらと思っております。

 プレディプラスのほうについても、引き続き状況を、まだいろいろ運用を検討されている段階かと思いますので、そこも含めて、今後できたらと思っております。

 次の質問です。

 こちらも子ども・子育て会議の資料からですけれども、会議において今後実施される令和5年度の子育て支援に関するニーズ調査について、設問構成の資料が提供されておりまして、この中で今回追加された、子供が放課後を過ごす場所として重視したいことという設問についてでございます。調査1の問29に該当する部分です。こちらについて、特に国からの指針に基づくものではなくて、区として追加されたものという認識でございます。こちらについて、この設問を追加した経緯ですとか、この回答の結果をどのように今後生かしていく想定かというところについてお示しいただけますでしょうか。

○古賀子育て支援課長
 これまでの計画自体のつくり方としては、保育、子育て支援の事業の必要な量を収集しまして、それに対して確保するべき量を、基本的には施設の種別に計画に落とし込んで、計画として策定してきたところです。今回、これに加えて御質問にあった設問をつくったというところは、この施設がこのぐらいあればいいというだけではなくて、そもそも子供の施設の中で、例えば安全性ですとか、料金ですとか、この施設が欲しいだけではなく、それに対する一般的なニーズを把握したい、要は、施設はこれが欲しいではなくて、子育て支援の環境として、こういったものがあったほうがいいのではないかというものを把握したいという意図で設定をさせていただいたところです。

 以上でございます。

○大久保福祉保健部長
 少し補足でございます。

 先ほど子ども・子育て会議の中でアンケートのお話がございましたけれども、現在、このアンケート調査実施に向けて、検討会議の中で議論をしている最中でございまして、今回の会議の中でも、委員の御意見を受けて今後確定するというものでございます。前回の会議でお示ししたものは確定したものではございませんので、その辺、御配慮いただければと存じます。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 御答弁ありがとうございます。まず、位置づけとしては、まだ仮のものということで、そこは認識いたしました。それと、量的な部分ではなくて、その質の部分についても着目していただけるということで理解しました。

 こちらに関しては、先日、私の一般質問の中でも同様の趣旨で、現状についての実態調査ですとかを行うべきではないかということを質問させていただいたところです。今回、このような形で、部分的にであれ、反映されたことは非常にありがたいというふうに思っております。他方で、もう少し詳しく調査するべきではないかというところに関しては、私自身としても思っております。

 現在、独自に実態調査をやらせていただいておるところです。現時点で80件ぐらい回答が集まっておりまして、こちらはまた集計でき次第、今後のこういった質問の場でしたりとか、情報提供という形でお示しできればと思います。より質の向上という部分も含めて、今後ぜひ取り組んでいただけたらと思っております。

 以上で私の質問を終わります。以上です。

○高橋(ま)委員
 お願いします。

 学童クラブを含む放課後の居場所の保護者負担と今後の対応についてお伺いをさせていただきます。

 区内でも夏休みが始まりまして数日となりましたけれども、既に悩んでいる、疲れた、つらいといった保護者のお声を多くお聞きしているところです。夏休みなどの長期期間中は終日利用する子供が多く、昼食の大半がお弁当の持参であり、保護者の負担が大きく、改善を求める声が多方面から寄せられてきました。保護者が早起きをしてつくる負担のほかに、危険な暑さが続く現状において、食中毒への課題も増大しています。

 2022年6月の一般質問にて、私より、学童の保護者負担の軽減を求めました。ここでは、保護者から要望が多かった保険加入、おやつ、行事、長期休暇中のお弁当発注の4点について質問をさせていただきました。これに対して、当時、中央区は、保護者会の負担感は認識しているとした上で、軽減策も検討するとお答えいただきました。その後、保護者負担軽減策についてどのような検討をなされたのか、現在の検討状況も含めてお聞かせください。

 こども家庭庁では、本年、放課後児童クラブ、いわゆる学童保育をめぐりまして、5月に全国の自治体調査をしたということです。夏休みなどの長期期間中に預かっている児童に昼食を提供しているかどうかという調査であったということです。中央区はこれに回答しているのかと、それに対しては提供していると答えたのか確認をさせてください。

 さらに、こども家庭庁は、保護者のニーズも高いとした上で、これに重ねる形で昼食の提供を検討してほしいと具体的に全国の自治体に呼びかけを始めたところです。それに対しまして、隣接区、港区では、学童クラブ等弁当配送事業を始めました。中央区においては、この呼びかけに対しては、どのように対応しているのかお聞かせください。

 新・放課後子ども総合プラン、平成30年に出されたものですけれども、こちらでは小1の壁を打破する観点から、一体的に取り組むべきということが示されております。中央区におきましても、子ども・子育て支援事業計画で、学童クラブとプレディの対応の違いがあっても、一体的な運営が図られているということはこれまでも強く主張されてきまして、今後の事業計画においても、一体的な運営をしていくということが方向性として示されていると思います。現在のこの一体的な運営ということからしますと、来年度からスタートするプレディプラスにおいては、中央区の学童において、主な保護者負担となってきた、これらの負担事項については、事業者への委託事業に含み、保護者を支援していく考えがあるのか。また、一体的運用ということですと、現在のプレディもそのように対応を含めていくべきだというふうに考えますが、この運用や対応についての考えもお聞かせください。お願いします。

○堀田委員長
 すみません。現在のプレディということは区民文教委員会のほうになりますけれども、その点について。

○高橋(ま)委員
 一体的な運営を図るという居場所については、子ども・子育て支援事業計画で書かれていますので、プレディではなく、プレディ、プレディプラスを含む一体的な放課後の居場所、放課後の事業についての考え、この一体的な運営についてのお尋ねでございます。

○堀田委員長
 分かりました。では、御答弁をお願いいたします。

○黒田放課後対策担当課長
 私のほうから、まず保護者負担の軽減の状況でございます。

 保護者負担につきましては、先ほど委員からの御説明がありましたように、区としても負担軽減に向けては検討していく必要があるというふうに認識しているところでございます。学童クラブにつきましては、これまでも様々答弁させていただいておりますが、学童クラブだけではなくて、御家庭と一緒にお子様の健全育成を推進していくということで、保護者会等による活動につきましても、一定程度御負担をいただいているところでございます。そういったことを踏まえまして、夏休み中のお弁当につきましては、現在、保護者会で取りまとめをしていただいたものについての児童館での受け取り、それから個別での連絡帳による御連絡をいただければ、児童館のほうで対応しているところでございます。

 また、提供の定義がそれぞれ調査で違いまして、こども家庭庁による調査につきましては、保護者が外部で発注したものについて、お子様への提供まで含めて提供しているかという調査でございましたので、区としては、そこまで行っていないということで、提供していないという回答をさせていただいております。また、先般、NHK等のアンケートもありましたが、そちらにつきましては、そこまでではなくて、保護者会の外部発注の部分についてということでしたので、提供していると、また、アンケートにメールでもお答えしたり、プラス電話でのお問合せに対しても、現状、区が行っているものを詳細にお伝えした上で回答しているところでございます。

 それから、港区の弁当配食についてですが、こちらにつきましては、先ほどからお話ししているように、中央区としましては、保護者会がお決めになった事業者のお弁当の受け取りですとか、それから個別にも対応しているということで、現時点で港区方式のような区で配送料を負担して弁当提供をするという考え方はありません。

 それから、学童クラブとプレディプラスの一体的運用の部分についてです。

 現在、プレディプラスの実施に向けまして、詳細をいろいろ検討しているところでございます。その中で、プレディプラスの学童クラブ部分についての保護者負担につきましては、先ほどお答えしたとおり、事業の趣旨からしましても、引き続き児童館の学童クラブと同様に、保護者会の一定の関与をいただきたいというふうに考えております。また、実際の運用面として、一体型で行うプレディ部分につきましても、当然一体型で行っていくということで、運営上支障がないような形で検討している状況でございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 具体的にありがとうございます。

 2022年6月ですから1年前ですけれども、現在も保護者負担の軽減は検討段階ということで、さらに進めていただきたいというところを重ねて要望いたします。

 こども家庭庁については、これまで提供ということで、ここでは提供していないという回答であったということでございまして、港区のような考えもないということも確認をしたところでございます。NHKの報道も、今、御説明がありましたけれども、やはりこの報道を見た保護者からは、事実と違うのではないかというお問合せが我々にも届きました。区のほうにもこうしたお問合せがあるのであれば、やはり困難な状況だと思いますし、保護者はそれを要望しているからこそ、これは違うのではないか、きちんとやってほしいという希望がその御質問には含まれているというふうに私は認識しております。

 プレディプラスでも保護者の一定の関与をしていただきたいということではございましたけれども、やはりこれまでどおり保険の加入やおやつ、行事、また、お弁当発注はかなりの負担になっているということ、これはそれぞれの在籍児童数が増えていることから、声が大きくなっている現状であります。プレディプラスということになりますと、その中でも、どちらの在籍か、どの保護者がどれだけの関与をしていくのかということは非常に難しい問題だと思っています。これまでも中央区が事業者の委託とする場合には、支援が届くように、よりサービスを高めるようにということが目的としてあると思いますので、委託しながらエリアを包括して取り組むという今度のプレディプラスの方向性としては、しっかり保護者負担の軽減についても含めながら、これらを委託事業として含み、どの居場所でも、プレディプラスでも、プレディでも、学童クラブでも、民間の学童クラブにおいても、同じように安心して子供や保護者が過ごす場となるように取り組んでいただくということを前提に、プレディプラスにおいても、この委託事業を含むように強く要望したいと思います。

 今回の夏休みについても、しっかり保護者のアンケートを取りながら、この声をプレディプラスや来年以降の居場所に生かしてください。要望いたします。

 以上です。

○永井委員
 私からは、病児保育についてお伺いいたします。

 先日、まちづくり・都市基盤対策特別委員会として、富山市に視察に行ってまいりました。富山市では、お迎え型病児保育事業をされており、保育所などで急に子供の体調が悪くなったときはお迎えの必要がありますが、親が仕事などですぐに駆けつけられないというときに、保護者に代わって、市の看護師さんと保育士さんがペアになり、タクシーでお迎えに行き、かかりつけ病院などで受診した後、市の総合ケアセンター内にある病児保育室で子供を預かるというサービスを行っているとお伺いいたしました。共働き世帯が多い富山市民から大変評価されているとのことでした。

 現段階で、本区ではこのようなサービスを行うことは難しいと思います。私の話で恐縮ですが、先日、息子がヘルパンギーナにかかり、病児保育が必要になりました。個別の病院でネット予約対応をしているということですが、近隣の3か所の病院、3か所のうちネット対応が可能な病院は2か所でしたが、事前にお電話をし確認した際には、どの病院からもネット予約の存在を教えてもらえず、電話予約で争奪戦になると言われました。病児保育対応の病院に一件一件電話をかける必要があり、また、電話をかけている間に満員になってしまった、大変困りましたというお声は、ほかにもたくさんいただいております。現システムのさらなる利便性を図る必要があると感じていますが、まずは各医院にネット予約可能なことを積極的に発信していただくように指導していただきたいと思います。これは私の要望です。

 そして、一時預かり制度のように、病児保育・病後児保育の空き状況が一目で分かるように、ネットで空き状況一覧を確認できるよう改善することが必要だと感じておりますが、実現の可能性はいかがでしょうか。

○左近士子ども家庭支援センター所長
 ネット予約のことですけれども、今、既にやっていらっしゃる病院もございますので、そんな中で区が一律してやるというのは、今のところは考えていない状況でございます。

 先にいただきました、今やっている医院の発信に関しましては、その辺は各医院のほうに、今、実際に2つのクリニックでやっているところでございますので、御意見としてお伝えさせていただこうと思います。

 以上でございます。

○大久保福祉保健部長
 先ほど病児保育の空き状況の一覧が見られるようにというお話もございましたけれども、各事業所で直接申込みをしているということもございまして、なかなかリアルタイムで確認するというすべは、今のところ、なかなか難しいと考えてございます。こうした仕組みにつきましては、様々な取組事例も含めまして、研究はしてまいりたいと考えてございます。

 以上でございます。

○永井委員
 それぞれ御答弁いただきまして、ありがとうございました。

 まずは各医院にネット予約が可能なことを積極的に発信していただくよう、先ほども申しまして繰り返しになってしまって恐縮ですが、指導していただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

 現システムのさらなる利便性を高めるということで、一時預かりのような一覧は必要だと感じております。やはり利用者の目線に立った、利用しやすいシステムの構築が今後も必要だと考えておりますので、今後、ぜひ前向きに検討していただければと思います。

 以上です。ありがとうございました。

○黒原委員
 私からは1点、おとしより介護応援手当についてでございます。

 月額2万円の現金給付が行われるということでの内容でございまして、以前、区民の方からお話をいただいたところでありますが、こういった現金給付は非常にありがたい取組でありますし、また、利用者の方の関心も非常に高いところがあるかと思っております。一方で、普及の度合いについては、全体的に普及しているという状況が必ずしもないというところもあって、あくまで一部の方々がかなり主張されているところであったかと思うんですが、そういうお話をいただいたこともございました。

 一方で、区のほうでそうした取組についてどのような周知をされているかというところは、あくまで私のほうで確認した範囲では、区のホームページでありますとか、あと書面の配布をされているということで、在宅生活を支援する事業の御案内といった一覧にしたもの、その中の一部として書かれているとか、あとはヘルパー、ケアマネジャーの方からの発信でありますとか、そういったところで補完されているかというふうに思っております。先ほど申しましたが、現金給付ということで非常に関心が高いところでありますので、こういった内容につきまして、より分かりやすい周知がされると、区にとっても、また区民の皆様にとってもいいのではないかというふうに思っております。例えば、今回は書面については、まとめた形で1点記載があったということでございますが、現金給付という形なので、もう少しピックアップして、書面一枚だけで取り上げて配布するですとか、さらに周知方法の工夫をいただけたらよいのではないかというふうに感じておりますが、そのあたり、御意見はいかがでしょうか。

○阿部高齢者福祉課長
 おとしより介護応援手当の支給についてでございます。

 こちらにつきましては、寝たきりですとか、認知症の状態が3か月以上経過しているですとか、要介護3以上で、また区内に6か月以上居住しないといけないという様々な要件がございます。皆さんが要介護認定を申請され、認定結果の通知を出すときに受けられるサービスの一覧を必ずお送りさせていただいているところでございますが、全ての方がこちらの対象になるかどうか、やはり区で把握し切れない部分がありまして、申請していただかないと、実際にはどなたが対象になるのかということが分からないという状況でございます。

 現金給付ということですので、やはり少しでも多くの方がちゃんと受けられるようにということで、おとしより相談センターの窓口で御案内しましたり、高齢者福祉事業のしおりですとか、介護保険の手引き、介護保険便利帳などに掲載したり、様々なところで広報はしています。また、ケアマネジャーが集まる連絡会、会議でも、この前、私も会議に出まして、実際、そちらを特にPRしてまいりました。また、民生委員さんの会議でも、こちらの高齢者福祉課でやっているサービスについて案内したところです。こちらのチラシが1枚あっても、なかなか御覧になれないというか、気がつかないという部分があるということだったので、必ず御覧くださいですとか、重要というような見出しといいますか、目立つような表記はしたところです。また、様々、ホームページですとか、区のおしらせとかも当然やっているんですけれども、なるべく漏れがないようにはやっていきたいと考えております。

 以上です。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございます。

 周知徹底と言うと簡単なんですけれども、こういったものはどれだけ頑張っても伝わらないというところもありますので、限界はあるとは思っておりますが、ぜひ今言っていただいたような御対応を引き続きやっていただければと思っております。特に、この件は介護ということで、対応する方がどうしても生活に追われてしまうという環境が非常に多いかと思いますので、なるべく伝わりやすい取組をぜひ改めて目指していただければというふうに思っております。

 質問は以上となります。ありがとうございました。

○堀田委員長
 議題、福祉及び保健の調査につきまして、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○堀田委員長
 では、そうさせていただきます。

 次に、管内視察についてでございます。午後は、桜川敬老館、地域密着型特別養護老人ホームわとなーる桜川及び昭和こども園の視察を実施いたしますので、午後1時30分、正面玄関前にマイクロバスがございますので、そこに集合願います。

 では、午後1時30分まで休憩といたします。

 お疲れさまでございます。

 なお、委員の方と担当部長は、お残り願います。

(午前10時50分 休憩)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、10月下旬からの2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。


(午後1時28分 再開)

○堀田委員長
 再開(車中)

〔視察等日程は別紙のとおり〕

○堀田委員長
 閉会(車中)

(午後3時22分 閉会)


「別 紙」

福祉保健委員会視察等日程

○日  程

    委 員 会 開 会            10:00

         ↓

       [休  憩]

         ↓

    区 役 所 出 発            13:28

    委 員 会 再 開

         ↓

    桜川敬老館・

    地域密着型特別養護老人ホームわとなーる桜川 13:35~14:33

    (視察)

         ↓

    昭和こども園               14:45~15:22

    (視察)

         ↓

    委員会閉会(車中)            15:22

    区 役 所 到 着            15:26

○視察概要

 ・桜川敬老館・地域密着型特別養護老人ホームわとなーる桜川について

  到着後、説明を受けながら、つぶさに施設内の視察を行った。

 ・昭和こども園について

  到着後、説明を受けながら、つぶさに施設内の視察を行った。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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