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令和5年 福祉保健委員会(9月5日)

1.開会日時

令和5年9月5日(火)

午後1時30分 開会

午後3時22分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 堀田 弥生

副委員長 竹内 幸美

委員 礒野 忠

委員 瓜生 正高

委員 高橋 まきこ

委員 ほづみ ゆうき

委員 永井 佳代

委員 黒原 裕司

議長 (瓜生 正高)

4.出席説明員

(14人)

山本区長             

田中副区長            

大久保福祉保健部長        

植木管理課長           

古賀子育て支援課長        

金広保育課長           

石井生活支援課長         

左近士子ども家庭支援センター所長

黒田放課後対策担当課長

北澤高齢者施策推進室長

阿部高齢者福祉課長

河内介護保険課長

渡瀬保健所長

小林生活衛生課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

後藤書記

鳴子書記

6.議題

  • 福祉及び保健の調査について

(午後1時30分 開会)

○堀田委員長
 ただいまより福祉保健委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係で生活支援課長が出席されますので、御了承願います。

 では、理事者報告に入ります。

○大久保福祉保健部長

1 社会福祉法人 中央区社会福祉協議会の運営状況について(資料1)

2 個人番号を利用する事務の追加及び当該事務で利用する特定個人情報の設定について(資料2)

3 女性福祉資金貸付金限度額の改定について(資料3)

4 中央区立明石町保育園における医療的ケア児専用保育室の開設について(資料4)

5 中央区特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営の基準等に関する条例の規定整備について(資料5)

6 区の保有する債権の放棄について(資料6)

7 プレディプラスの実施について(資料7)

○北澤高齢者施策推進室長

8 中央区立介護老人保健施設「リハポート明石」の指定管理者候補事業者の決定について(資料8)

9 「相生の里」の次期事業における運営事業者の公募について(資料9)

10 公益社団法人 中央区シルバー人材センターの運営状況について(資料10)

○渡瀬保健所長

11 旅館業法等の改正に伴う対応について(資料11)

以上11件報告

○堀田委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時55分です。自由民主党さん56分、かがやき中央さん44分、公明党32分、立憲民主党さん32分、参政党さん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○礒野委員
 それでは、私からは、明石町保育園における医療的ケア児専用保育室の開設について質問をさせていただきます。

 これに関しましては、本当にすごく待ち望まれている部分もあったと思うんですが、来年度からスタートということで、準備を整えていただいている最中だと思います。御説明いただいた中で一番大切な部分の、受け入れる側がどういった体制かというのがよく聞き取れなかったので、教えていただきたいんですが、医師だとか、看護師だとか、医療従事者の方たちも、やはりここに携わっていただかなければいけないと思います。まず初年度は3名受け入れるということで、どのような体制でこちらを準備されているのかお知らせいただきたいと思います。

 それから、まず明石町保育園でスタートして、その次の年度から1名ずつ受入れ態勢を増やしていくということです。中央区には3地域、月島地域、それから日本橋地域もあるんですが、こちらに関しても、どちらかにこういったものをこれからつくっていくということを想定されているのか。

 また、明石町保育園でスタートするというのは、万が一があったときに、例えば聖路加国際病院がすぐ隣にあるということで、そことの連携がしっかり取れるからということでのお話が進められているのかも、併せてお聞かせいただきたいと思います。

○古賀子育て支援課長
 まず、明石町保育園医療的ケア児専用保育室の体制の面でございます。

 こちらの保育室については、医療的ケア児の中でも重症度が高いといいますか、通常の保育園ではなかなか受入れが難しいお子さんを想定している部分がございます。ですので、やはり子供の安全を最優先に考えて施設を運営していかなければならないというふうに考えているところでございます。

 保育の体制につきましては、来年からの開設ではあるんですけれども、既に職員を事前に配置しまして、まず今年度の段階から、受入れに当たって、保護者、お子さんの様子を見取って、どういったやり取りをするべきなのかですとか、保育の支援体制ですとか、計画をどうつくるですとか、そういったことも含めて、既に看護師と保育士の職員を、通常の保育の担当とは別に配置してございます。事前の準備の中でしっかりと体制を取っていくというところで考えて実施しているところですけれども、運営が始まった後に関しましても、最大5名をお預かりするということで、保育士については現時点で最大2名、それから看護師については最大3名ということで、全体として5名の体制を想定しているところでございます。ただ、お子さんの状況を踏まえて、職員の体制というのは随時適切な対応をしたいというふうに思っているところでございます。

 それから、区内に3地域ございますけれども、そこにそれぞれ同様の施設をつくるかというところですが、今回、明石町保育園にスペースを確保できたのは、郷土天文館が移動しまして、明石町の複合施設全体の施設の見直しの中で生まれたスペースでございます。今回想定しているのは少し重症度が高めのお子さんを対象とするというところですので、現時点ではほかの地区にそれぞれつくるという予定はございませんけれども、現状も認可保育所の中でも、公立、私立それぞれ医療的ケア児の受入れというのは可能な限りしてございますので、そういったところでニーズは受け止めていきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、医療機関との連携というところで、委員御指摘のとおり、明石町の施設については、隣に聖路加国際病院がありますので、万が一の態勢というところでは非常に恵まれた環境にあると思っております。現在、医師会さんとも協議しながら、地域の近隣の医療機関とどういった連携を取って安全を確保していくかというお話合いをさせていただいていますので、そういった中で、来年の4月に向けて体制を整えていきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○礒野委員
 御答弁ありがとうございました。

 重症度が高いお子さんを預かるということで、かなりリスクも高くなるというのは間違いないので、ぜひそこら辺、今お話しいただきましたけれども、安全面に十分配慮した上でスタートしていただきたいというふうに思います。

 まずは、保育士さんが2名、それから看護師さんが3名という体制でスタートして、万全な体制をいろいろと構築するために検討されているということですので、最後に医療機関のほうとも、中央区医師会、それから日本橋医師会、区内の医師会さんとも連携しながら、聖路加国際病院さんともお話をするべきだと私は考えているんですが、そういった部分で、万が一のことがあったときにどういうふうに危機管理ができるかというのが一番重要だと思いますので、よろしくお願いいたします。

 郷土天文館の跡が空いたという部分で、それだけの部屋が確保できるから、今回スタートできるということです。これを拡大するというのは、またすごく難しい問題だとは思っておりますので、こちらの保育室のほうをまず充実させていただいて、3地域のうち、ほかの日本橋だとか、月島の地域でも、そういった重症度が高いお子さんがいて、何とかそういった方も受け入れられるような拡大の仕方を、まず、ここで考えていただくこともとても重要だと思いますので、先につなげられるような施策にしていただきたいと思います。

 質問を終わります。

○高橋(ま)委員
 私からも、資料4について1点質問させていただきます。

 当該申込みを検討している保護者からのお問合せを受けている点でございまして、この保育室への期待の大きさも感じているところで、来年、私自身もこの3名の生活のことが気になっているところです。

 この点に関して、保護者から、この医ケア児専用保育室に入園した場合について、明石町保育園に在籍する医ケア児以外の園児との交流とか、保育の場の在り方についてどのように考えていらっしゃるかお聞きしたいということで、これまでも御相談がありました。この点について教えてください。お願いします。

○古賀子育て支援課長
 医ケア室と医ケア室を設置する明石町保育園の通常のクラスとの交流というところです。

 まず、医ケアの状態というのが、どんなお子さんが入園されるのか、病気あるいは医ケアの状態、どんな生活リズムで生活されるのかというのが分からないところはあるんですけれども、一般的な考え方としまして、お子さんに医ケアがあっても、あるいは障害があっても、通常のクラスで集団の中で生活するということは、お子さんにとっての発達、成長に大変プラスになる要素だと思っております。具体的に、どんな活動をクラスの中に入ってやるとか、あるいは行事にどうやって参加していくかというのは、それぞれのお子さんの状況に応じて、園の中で具体的に検討して、やはり安全を最大限に優先しながら対応していきたいと思っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。非常に心強いお言葉だと思います。

 やはり御自宅で医ケアを受けながら子供が過ごすということから、一歩踏み出して勇気を持って申し込もうかという中では、やはりもう一歩を踏み出せる発達、成長に期待を寄せて、勇気を持って申し込むのだと思います。子供や保護者の状態や声を聞きながら、希望があった際に前向きに一緒に相談に乗っていただけるようにお願いしまして、また、この点は伺います。ありがとうございます。

○永井委員
 私からも、資料4、医療的ケア児専用保育室の開設についてお伺いさせていただきます。前委員と重ならない部分だけ、質問いたします。

 今回の条件に当てはまる人工呼吸器等の管理など、より手厚い医療的ケアを必要としている、今回当てはまる2歳児クラスから5歳児クラスの対象者は現在、どのくらいいらっしゃいますか。また、その中で、保育ニーズのある御家庭はどのくらいでしょうか。

○古賀子育て支援課長
 今回、明石町保育園で設定しています受入れのクラスは2歳から5歳児クラスというところで想定していますけれども、区内の2歳児から5歳児と想定した場合の医療的ケア児のお子さんの数は、おおよそ20名から25名程度というふうに想定してございます。その中で、区の保育ニーズですとか、それから、今、現に認可保育所に通っている方、それから居宅事業を使っている方というところを勘案して試算しますと、おおよそこちらの定員設定の範囲に収まるような人数かと推計をしているところでございます。

 以上でございます。

○永井委員
 御答弁いただき、ありがとうございました。定員に収まるということで、一安心いたしました。

 今後のスケジュール、こちらの資料を拝見いたしますと、来月には募集が開始されますが、同時に改修工事も始まります。現段階で明石町保育園に子供を通わせている親たち、子供たちにはどのような周知をされるかというのを教えてください。

 また、最後に、今後の展望についてですが、先ほど前委員の質問にもありましたが、ほかの地域に広げる可能性は現時点では低いということでございましたけれども、今後、受入れクラスを、例えば通常時のゼロ歳児クラスに拡大したり、保育時間を延長したり、ニーズによると思いますが、将来的に明石町保育園に関しても受入れ条件を拡大することはお考えでしょうか、教えてください。

○古賀子育て支援課長
 まず、在園の保護者の方などへの周知でございますけれども、現状、施設整備がこの10月から始まるということで、既に保護者の方には、来年の4月に向けた専用室開設の予定がありまして、さらに10月頃から改修工事に入っていくということはお知らせしてございます。そのほかの細かい、こちらの資料でお示ししているような定員ですとか、受入れですとか、時間というのは、この後、改めて保護者の皆さんにはお知らせして、周知と御理解を図っていきたいというふうに思っております。

 それから、今後の展開というところです。

 まず、これは4月から新たに始める事業でございますので、具体的に今後を展望するような内容につきましては、実際に保育を始めて、現場での保育の実際の状況、どういったお子さんが入られて、どういった活動をしていくのかというところ、具体的な状況を見まして、また、医療の発達というのも様々発展していくことも考えられますので、今回お示ししているような定員ですとか、クラスですとか、保育時間につきましては、実際の事業の実施状況を見て、やはり第一には安全というところが大事ですので、無理のない中で区民の方のニーズを受けられるようなことを検討していきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○永井委員
 御答弁いただき、ありがとうございます。スタートアップ事業ということで、安心・安全を第一に、段階的に進めていくということを十分理解いたしました。

 中央区基本計画2023の基本政策2、誰もがいきいきと笑顔で暮らせるまちの、保育を必要とする全ての子供が質の高い保育施設を利用できること、誰もが互いに理解し支え合う共生社会が進展し、障害者一人一人のニーズやライフスタイルに応じた支援を受けることができる環境、これがまた1つ整ったのかなと感じております。医療的ケアを必要とする、しないにかかわらず、共同生活の中でお互いを認め、支え合い、共に生活するという共生を学ぶ、とてもよい機会だと思います。双方にとって、安心・安全で楽しい保育園生活が送れるような仕組みづくりが大切であり、それが通わせる親の安心にもつながります。新しい取組には大変な御苦労があり、容易なことではないということは重々承知しております。現在も保育園とは十分な連携をされていらっしゃり、信頼関係が結ばれていると思いますが、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上です。

○黒原委員
 よろしくお願いいたします。私からは、資料8と9から伺わせていただきたいと思っております。

 まず、資料8からですけれども、リハポート明石の指定管理者ということで、こちらは非公募による随意選定ということでしたので、従前からの事業者が対応されるということでございます。評価結果を別紙につけていただいていますが、全体としては80%以上の評価、了ということで評価されているということです。内容としては、2番の施設の運営体制というところで、若干ですけれども、点数が少し下がっているような部分が見受けられます。内容としては、運営体制、人材確保等々ということでございます。中身というか、減点に至ってしまったところとか、また、それを受けて、今後、事業者に求めていくところ等がございましたら、お聞かせください。お願いいたします。

○阿部高齢者福祉課長
 リハポート明石の提案書の評価基準の施設の運営体制というところでございます。

 こちらにつきましては、配点の割合としては41%というところで、全体の半分弱ぐらいを取っているんですけれども、基本的に、現在、医師会のほうでも、こちらはすごく努力して人材確保等をやっているところなんですが、これまでの指定管理の評価ですとかを見たところ、一時的に職員の定着率等が低いときがありましたり、施設の中で施設長と職員との情報共有等がうまくいっていない部分がありました。ただ、今、施設長も新しくなりまして、事務長も替わって、大分関係がよくなったというところで、今後については、しっかり情報連携しながら、努力してやっていけるというふうにみなしておりますので、今後の運営について任せても大丈夫というふうに、こちらとしては考えております。

 こちらの施設は苦情などもかなり少なくて、親切で皆さんからすごく喜ばれているというところがあって、こちらが全部把握し切れない部分はあるんですけれども、今後も人材の定着とか、努力をしていただくというところで、SNS等も活用しながら、施設の運営をやっていっていただくというところで、お願いしているところです。

 以上です。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。

 評点としては、先ほども申し上げましたけれども、80%超えということで、4段階評価で了とは書いてありますが、優に近いところだということだろうというふうに認識しております。一方で、やはりお話にあったように、人の面とか、今、非常に様々なところで問題視されている、人材が不足しているというところもございます。今後5年間お任せするということですので、ぜひしっかり経過も見ていただければというふうに思っております。

 続きまして、資料9についてです。

 こちらについては、すみません。簡単な理解質問になってしまうかもしれませんが、相生の里ですけれども、現状の施設状況は対象施設ということで書いていただいておりまして、裏面のほう、次期事業からは定員80名の介護専用型ケアハウスとして扱うというふうに記載がございます。単純に見ますと、受入れ人数というか、もちろん対象の内容が違ってくるので、一概には言えないところはあるかと思いますが、一部、これまでの自立棟の入居者は継続しながらも、単純計算でいくと、ちょっと減っていくのかなというふうに感じたのですが、こちらは若干事業縮小というか、そういったような状況があるのでしょうか、お知らせください。

○阿部高齢者福祉課長
 ケアハウス相生に関しましては、相生の里を創設した当初は、区立の高齢者向けの住宅が少なかったというところで、やはり自立棟に対してのニーズもあったというふうに考えておりましたが、現在、区内には区が関わる高齢者向けの住宅として、例えば区立の高齢者住宅ですとか、サービス付き高齢者向け住宅など、様々な高齢者向けの住宅が大分つくられてきており、自立棟のニーズの低下がありました。介護棟のほうは、どちらかといいますと、待機が出てしまうことがあったり、自立棟はあまり待機が出るということがないんですけれども、そういったことで、介護棟のほうのニーズが高くなってきたというところがあります。

 こちらの定員に関しては、自立棟が32名で、介護棟が48名なので、合計80名ということで、定員は変わらないということになります。自立棟の方についても、今の方がお住まいのうちは、介護棟に変わっても、ずっとそのままお住まいになっていただくというふうに考えております。自立棟の方でも、実際には介護がだんだん必要になってくる、高齢になってきて、そのまま介護サービスが必要になってくる方がだんだん増えていきますので、だんだん縮小されるということではなく、今、自立棟に入っている方がそのまま介護をそこで受けていただくということで、住み続けられるといったメリットもございますし、空けば、また新たに介護を受けながら住まう方が入ってくるということで考えております。

 以上です。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。すみません、私も少し読み違えていた部分があったようでして、あくまでケアハウスはというところでの集約ということで理解いたしました。

 この手の福祉施策というものは、今後さらに、今、17万人都市になって、20万人都市になっていくという中で、子育ての環境も非常に多く期待が寄せられているところではございますが、高齢者に関しても一様に増えているというところもあるかと思いますので、引き続き御対応いただければというふうに思います。

 以上で質問を終わります。

○堀田委員長
 続きまして、議題、福祉及び保健の調査についての質疑に入りたいと思います。

 質問のある方。

○ほづみ委員
 よろしくお願いいたします。私からは、本日の資料にもありますけれども、プレディプラスに関する質問をさせていただきます。

 先日、6月の本会議での一般質問において、今後のプレディプラスの運用検討に先立って、現在の学童クラブとプレディについて、保護者の声を聞くべきではないかということを質問させていただきまして、区としては、既に十分なので、行わないというような答弁を山本区長及び田中副区長のほうからいただいたところでございます。

 一方で、私としては、このタイミングで実態を明らかにするということは不可欠であるというふうに考えておりまして、この問題に関心を持つ区民の方を募って、独自にウェブ上で調査を行ったところでございます。結果は、担当部署や各委員の方にお渡しさせていただいているところで、ウェブ上にも公開させていただいております。今回、この内容を踏まえて、今後のプレディプラスの運営という点について、3点質問させていただきます。

 まず、1点目として、今後の運営における質の担保という点でございます。

 今回の調査で、学童クラブとプレディで顕著に差が出ていたところは、スタッフの質の部分でございました。プレディに対しては、職員のどなり声が何度も響いているですとか、子供の扱いに慣れた感じがしなくて不安といったような、スタッフの質に対する割とネガティブな意見が複数寄せられておりました。一方で、学童クラブについては、特にそういった意見というのはありませんでした。この違いの要因として考えられるのは、外部評価の有無というようなところが考え得るかと思っております。直営以外の学童クラブは、指定管理業者として定期的に外部評価が行われておりますけれども、一方で、プレディのほうについては、業務委託という契約形態であることから、学童クラブのように監視の目が十分に行き届かないというところが考えられます。

 先ほどの委員会資料にも記載がありましたけれども、今後のプレディプラスの運営母体は現在の児童館の指定管理事業者ですが、そこに業務委託するというふうに記載されております。この場合、プレディプラスの運営は、既存の児童館ですとか、学童クラブの運営と同様に、外部評価が行われるということでよいでしょうか。また、今後のプレディプラスの質をどのように維持向上させていくかという点について、まずお聞かせいただけますでしょうか。お願いします。

○黒田放課後対策担当課長
 プレディプラスの運営事業者に対する外部評価でございますが、現在、児童館を管理している指定管理者の管理の範囲の中には、今回、プレディプラスの事業については含まれていませんので、指定管理者に対する外部評価の中にプレディプラスの運営についてというところまでは含まれないこととなります。

 その中で、運営の質の担保ということですが、この部分に関しましては、資料7にも書かせていただきましたように、運営委員会を設置しながら、運営事業者、それから区、学校、保護者の方と連携をしながら、運営についての意見交換等を行いながらやっていくということも想定しています。また、業務委託になりますけれども、当然、仕様書に書かれた業務内容について、しっかり行われているかというのは、区が常に監督をしながら、事業者に対して、必要であれば指導等を行っていく。また、今回、児童館の指定管理者をしているというところもありますので、そういった意思疎通につきましては、指定管理館も含めまして情報共有をしながら、安全にしっかり運営できるような形で体制を整えていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 御答弁ありがとうございます。

 指定管理の中には含まれないけれども、運営委員会の設置というところで、ある程度そこの質を担保していくというところと、既存の事業に関しても、外部委託の事業所に対して契約等で把握はされているということで理解をいたしました。

 もちろん、今回のコメントにつきましても、大多数のスタッフの方というのは真摯に対応していただいているという中で、ごく一部であるかと思いますけれども、そういった不適切な方を入り口の時点で全て排除するということはできないかと思いますので、定期的なチェック体制ですか、そういったところに関して、より適切な環境がつくられるような仕組みづくりについて、今後ともお願いできればと思っております。ありがとうございます。

 次、2点目に、おやつの提供に関してでございます。

 学童クラブとプレディの運用内容として大きな違いの部分と言われているのが、おやつの部分でございます。一つの例として、提供時間という観点で見ますと、学童クラブでいうと15時頃、プレディに関しては17時以降ということで認識をしております。もちろん、制度として異なるという前提がまずありまして、かつ保護者の会の存在であったり、あと予算みたいなところについても、いろいろ違いがあるということは認識しておりますけれども、一方で、中央区には、学童クラブの利用を希望していても入れないということで、プレディを利用している方も一定数存在しております。基本的に、今後、プレディプラスにおいて、同じ場所で保育が行われるということも踏まえると、学童部分というのはもちろんですけれども、プレディ部分に関しても、希望者の方は学童クラブと同等の対応というのが求められる部分であるかと考えております。

 今、いろいろ運用について御検討いただいているところかと思いますけれども、おやつ提供の部分について、どのような運用の考えで進められているかという点について、現状でお示しできるところあれば、伺えればと思っております。

○黒田放課後対策担当課長
 プレディプラスにおけるおやつの提供につきましてです。基本的には、プレディプラスにつきましては、学童クラブ事業、それからプレディ事業、双方を行いながら、活動について一体的に運用していくというふうに考えております。プレディにつきましては、5時以降のおやつの提供につきましては、保育が長時間になるお子さんへの対応ということで、例えば時間を早めるということになりますと、プレディの運用から考えますと、お子さんがいつ来るか分からない、学童みたいに出欠を出しているわけではないので、来る子、来ない子がまちまちということと、帰る時間もそれぞれまちまちであるということから、これまでも5時前におやつを提供するということはなかなか困難であるということで、教育委員会のほうからも回答させていただいているところでございます。

 プレディプラスにつきましては、活動については一体的な運用を行いますけれども、御心配されているような、例えば3時半になったらプレディの子が部屋から出されてしまうのではないかとか、そういったことも御意見としてお伺いしているところですけれども、そこにつきましては、区としても、そういった運用の仕方ではなくて、当然、お子さんのことを考えた子供目線の運営について、事業者と調整を図っているところでございます。したがいまして、現時点では、おやつの提供について、プレディのおやつを早めるとか、内容を変えるといったことは、考えていないところでございます。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 御答弁ありがとうございます。

 状況として、来る、来ないという点があるですとか、帰る時間が必ずしも一定ではないというところは、認識としてあります。一方で、今、いろいろ検討されているということについては認識しました。

 ただ、15時時点で提供するかどうかという点について、今、検討されているということか、そこはもうやらないという方向性ということでよろしいでしょうか。一応そこだけ確認させていただいてよろしいですか。

○黒田放課後対策担当課長
 現時点では、現在のプレディと同じ運用で、5時以降に提供するというふうに考えております。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 答弁ありがとうございます。

 先ほどの質問のときにも申し上げましたとおり、やはり学童クラブとしてプレディを利用される方は、それなりの数がいらっしゃるというところも認識しておりまして、そういった方がいらっしゃることを踏まえると、おやつの提供時間ということに関しては、できる限り学童クラブと合わせていただくということは非常に重要かと思っております。たかがおやつという見方もあるかもしれないですけれども、今回、私のほうで実態調査をやらせていただいた中で、厚生労働省が公表している放課後児童クラブの評価指標においても、放課後の時間帯におやつを適切に提供しているという評価項目もあるほど、重要な要素として位置づけられております。こういった点も考慮の上で、今後の運用について改善を引き続き求めていこうと考えております。

 また、長期休暇中のお弁当という問題もございます。今回、時間の関係で、こちらについては質問させていただいていないですけれども、おやつと並んで、長期休暇中のお弁当の対応というところについても、学童クラブとプレディの間で違いのある部分というふうに認識をしております。こちらについては、私とまた別の形で要望書等も提出されていると思いますので、こちらについても、学童クラブ同様の対応をお願いできればと思っております。

 3つ目に、民間学童への利用補助という点についての質問でございます。

 区が整備をしている学童クラブとは別の、いわゆる民間学童への利用補助についてでございます。今回の調査では、一部民間学童を利用している方からも多く御意見をいただいております。この中で明らかになったのは、学童クラブが1年生でしか使えないということもあらかじめ把握をして、1年生の時点から民間学童と併用していたり、中には最初から区立の学童クラブを選択せずに、1年生のタイミングから、もう民間学童クラブを利用されている方々の存在でございます。こういった方々の要望としては、やはり区立の学童クラブを希望して、もちろん就労等の要件は満たしつつも、やはり定員が需要に対して足りないという問題があるからこそ、利用できない。やむを得ず民間学童を利用している方もいらっしゃるということでございます。こちらの方々については、例えば週5日利用すると月に10万円以上かかったりですとかというところで、非常に負担感を感じている方も多くいらっしゃいます。片や、区立の学童クラブの利用者の方々は無償で使えるということもあって、やはりそこに対しての不公平感を感じていらっしゃる方がございます。この点について、一律に無料とはいわないまでも、例えば学童クラブの利用を希望して落ちた方のみを対象にするであったりとか、そういった条件は何かしらあってもいいかと思うんです。現在の保育園の利用において行われている認証保育園の利用に対する補助と同様に、一定額を上限として補助するというような考え方を導入する必要があるかというふうに考えておりますけれども、こちらについて、区として見解はいかがでしょうか。お聞かせください。

○黒田放課後対策担当課長
 いわゆる民間の学童クラブといいますか、児童福祉法に基づかない学童クラブに対しての支援ということですが、区内に限らず、そういった学習塾と預かりをセットにしたような形の、児童福祉法に基づかない学童クラブが多数あることは認識しております。残念ながら学童クラブに入れなかった御家庭について、そういう学童クラブに通わせているお子様がいらっしゃることも承知しているところでございます。ただ、区では、やはり児童福祉法に基づく放課後児童健全育成事業、また放課後子ども教室といった制度の中で、しっかりお子様の放課後の居場所を確保していくという観点から、ベネッセ学童クラブ月島のように、児童福祉法に基づく学童クラブにつきましては、区独自の家賃補助等を行いながら、結果的に保護者の利用料の低減化を図っているところでございます。また、令和6年4月から実施しますプレディプラスといった中で、待機児の解消等は図っていくべきというふうに考えているところでございます。

 いずれにしましても、公的なプレディプラスなり、補助を行う民間の学童クラブ、そういったところでお子さんの放課後の居場所を確保できるような選択肢を増やしていくことが重要であると考えているところでございます。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 御答弁ありがとうございます。児童福祉法に基づく形での保育の提供ということで、民間学童の誘致であったり、プレディプラスについて、今後、定員を増やしていくということで認識はいたしました。

 その点でいうと、プレディプラスに関しては、これから実際に導入していくというところがまずあるのと、ベネッセ学童クラブ月島のような形での民間学童の誘致という形については、引き続きお願いできればと思っております。

 ただ、民間学童の利用の補助という観点においては、やはりこれらの総定員増という観点でいうと、なかなかまだ時間がかかるもので、プレディプラスの導入についても3か年かかるということで認識をしておりますし、民間学童の誘致に関しては、これからやっていくものだと思っていますけれども、それほど爆発的に増えるというところもないかと思っております。その点を踏まえると、時限的な措置みたいな形ででも実施すべきと考えますけれども、その点は要望としてお伝えさせていただきます。

 なお、潜在的な需要という点についてですけれども、これは私が独自に調査した内容ですが、待機児童の数字としては、示すよりもかなり多いであろうということは1点補足をしておきます。中央区の学童クラブ申込みの割合は、23区で見ても極めて低い水準になっております。2022年度で、23区平均だと、小学校1年生から3年生の子供の数全体に対して、学童クラブの利用を希望している子供の数の割合という点で見ると、38.9%で、4割ぐらいは学童クラブの利用を希望している方がいらっしゃる。一方、中央区は僅か20.9%という数字になっております。これを踏まえると、23区平均程度の申込率になったと仮定すると、待機児童は1,000人程度を超えるような推計となっております。今でいうと、こういった人たちが、どうせ申し込んでも利用が難しいのではないかというところで、そもそも申し込まない。だから、区としては見えていないという部分もあるかと思っています。

 今後、定員をどんどん増やしていくとなると、それに対して利用者も増えていくというところがありますので、大体この程度の規模感での定員数が今後必要になってくるかというふうに考えております。この点を踏まえて、今後の運営を進めていただければというふうに考えております。

 私からは以上です。ありがとうございます。

○高橋(ま)委員
 お願いいたします。

 私からは、まず、保育所の申込みの利用申請について伺います。

 区報でもお知らせがありましたように、来年4月に向けた保育所の入園申請が間もなく始まるところですが、今回、HARUMI FLAG等の転入が増えるということから、申込者の増加を見込み、申込期間の拡大をしたと御説明で伺っております。この期間拡大以外の申込み増に向けた入園申請における変更点、また、これにかかわらずとも、大きな変更点が生じる部分について御説明をお願いいたします。

○金広保育課長
 令和6年の保育園の入園についての御質問です。

 委員がおっしゃるとおりHARUMI FLAGに関する準備のほうは、我々もしっかり考えておりまして、御相談でたくさん窓口に人がいらっしゃるかなというところも想定しております。皆様が役所の6階で並んで、いつ自分の番になるかなということを待つことなく、発券機によって自分の携帯電話とかで、今、自分が何番目か分かるような仕組みを取り入れて対応したいというふうに準備をしているところでございます。

 あと、相談体制もしっかりと充実させていただいて、そのときには子育て支援課のほうの窓口も借りることを考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 発券機のお取組、効果が出ることに期待いたしますが、こちらは一歩進めて、予約であれば、出かける前から何時ぐらいに御相談を受けられるかという見通しがつくと思います。例えば、授乳中であるとか、お子様の生活リズムを大切にされている御家族にとっては、行っても、いつ受けられるか分からず、待ち時間が長いというところ、また、それぞれ各地に相談所はございますが、内容によっては、区役所でないと細かく聞けないという事項がこれまでもございました。こうした点についての、予約までの考え方がどのように議論されたかということを伺いたいと思います。

 また、申込みが増えるということは、相談のみならず、申込みに関わる業務も増えるということは当然にあることです。これについては、これまで私が要望してきましたが、申込みのフォーム化であるとか、書類自体がかなり煩雑であり、また、転入者によりますと、今までの自治体とこんなに違うんだという点とかについても、お声をいただいています。中央区福祉保健部からは、私への御答弁において、これまでも、例えばベビーシッターのフォーム化については、目黒区はこれまでも進んでいたからデジタル化に進んでいましたとか、あとは渋谷区においてのワンストップ化について伺った際は、早期からLINEアプリ活用を進めていたのでということで、他区はやっていたからという御説明を受けてきた面もございますが、なかなかこうした、まだ本区は取り組んでいないのでという説明ですと、転入の皆様との合意形成に困難があるなというのも、私自身、今、転入を待ち望んでいる皆様からの御相談について、困惑している、難しいなと思っている点でもございます。

 こうした申請のデジタル化やフォーム等といった、皆様がよりスムーズに申込みができて、その後の業務の煩雑さの部分から、多少でも業務効率化ができるというところに対する考え方をお聞かせください。お願いします。

○金広保育課長
 相談の予約についてですけれども、こちらについては、本当に課の中でたくさん検討させていただきました。予約をして、例えば30分というような区切りをしてしまうと、人によっては、1時間であったりとか、5分であったりとか、本当に保育の申込みは人によって内容が全然違うんです。そうすると、逆に30分の枠にしてしまうと、聞きたかった人が十分に聞けない、もしくは5分で済んでしまったら25分が無駄になって、もう一人、もう二人対応できたのに、できなかったことがあるということを、窓口でたくさん対応してきた職員皆さんから、そういう意見をもらったので、結局、今回も予約という考えをやめて、その代わり、発券機を使って、自分が何番目かというのが分かるような対応をしようというふうにしたところでございます。それが1点目です。

 あと、申込みのフォーム化ですけれども、こちらはマイナンバーのぴったりサービスを使って、現在もウェブ上で申込みができる対応を取ってございます。書類については、やはり申込みの段階でたくさんの書類を書いていただくことになってしまうのは、本当に御苦労をおかけするところではあると思うんですけれども、そこは今後も、やはり入園に際して必要な書類です。申込みの内容というのは、保育園に入るために本当に必要な情報を精査した中での枚数になってございます。いろいろな考えはあると思うんですけれども、例えば他区の方が相談しに来て、中央区は意外に提出書類がコンパクトにまとめられているねというお声もいただいたりします。いろいろな考えはあるかと思いますけれども、保育に必要な情報ですので、今の段階では、この量でお出しいただくことを皆様にお願いしたいと思っている次第でございます。

 以上です。

○大久保福祉保健部長
 ちょっと補足になりますけれども、先ほど発券機のお話の際に、おいでいただいて、それでこんなに混んでいたというお話もございましたが、今回の発券機のシステムでは、予約をしなくても、例えば家の中で、今、どのくらいの申込者がいるか確認できます。実際に予約番号を取るには、おいでいただかないといけないですけれども、例えば昼間、インターネット、スマホなどで今日どれだけ混雑しているかというところも情報としては見られます。そういったところで、混んでいるときは別の日にしようとか、そういった対応もしていただければと思っていますので、御理解いただければと存じます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 詳しくありがとうございます。

 発券機については、予約を選ばなかった選択肢については理解いたしましたが、一時預かり保育のきららの発券機が活用されている例としてあると思うんですが、自宅から発券をするという作業をすることによって、窓口に2回来なくていい。発券機まで取りに来ると、結果的には2回窓口に来なくてはならないですよね。待ち時間がなければ、その場で相談できると思うんですが、やはり2回来る負担を考えますと、また、この庁舎ですと、6階の窓口までのエレベーターも限定的な数ですので、ベビーカーでいつまでもそれを待つと、なかなか発券機のタイミングで上がれないということもあると思いますので、私は、発券であれば、やはりスマホから取れるというところがなくては、なかなか御希望に沿えないのかなと思いますので、この点については改善を要望したいと思います。

 また、ぴったりサービスについて御説明いただきました。現在、実用しているところだと思います。この4月もぴったりサービスの活用があったと思いますが、申込者の何%、何件の方がこれを使われたか教えてください。

○金広保育課長
 ぴったりサービスの申込状況ですけれども、実はあまり申込みがなくて、月に1件、2件というような状況にはなってございます。今もしていますけれども、保育所の令和6年度の御案内の際にはホームページでもしっかり御案内を併せてするようにして、そちらの利用がもっと拡大するように努めてまいりたいと思います。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 こども家庭庁が示す保育DXということで、9月1日に保育現場でのDXの推進についてということが具体的に示されております。私自身も会員として所属しておりますこどもDX推進協会と、こども家庭庁で共有されている資料によりますと、今後、保育DXにおいては、基礎自治体にて保育施設管理プラットフォームが運用されていくという見通しが立っております。できる限りのICT化やこうしたフォーム化を進めておくということが、近い未来への準備にもなると思いますので、ぜひ積極的にそうしたフォーム化を進め、またシームレスな申請とか、そういったところについては、一つ一つ取り組んでおくことと思いますので、できるところから始めていただきたいという点を重ねて要望します。

 ぴったりサービスは、以前転入された方も、検討したけれども途中で諦めたという声もありました。これをフォームの代わりにやっているという説明は、今の実績では少々厳しいのかなと感じますので、いま一度、申込みをされる方々が今年増えるということですので、御要望に応えられるような申請についても、引き続きの御検討をお願いします。

 6月にこども家庭庁から、こども未来戦略方針が示されました。この中で、親が働いていても、家にいても、全ての子育て家庭を等しく支援することについて具体的に示されています。この方針を受けまして、4点質問したいと思います。夫婦双方の帰宅時間を早める働き方改革が必要とされており、柔軟で多様な働き方が普及することの社会的メリットは大きいと言われています。そこで、中央区における保育の必要性や保育園、学童の利用調整について、改めて考え方を伺います。

 1点目です。利用調整において、長時間労働だと加点が高く、希望の入園や学童入所において有利となるために、結果として長時間労働を求める構造となっていると思います。多様な働き方の尊重の方向性においては、どのように取り組んでいくのか、今後のお考えをお聞かせください。

 2点目です。学童においては、育休中だと保育の必要性がないと捉えられ、申込みすらできないというのが本区の現状です。さきの方針に基づきますと、保護者が希望すれば申し込めるといったようにすべきと捉えますが、いかがでしょうか。学童待機児童が多い現状では、4月以外の復職では学童に入所できないという現状もございますので、この点も踏まえての御答弁をお願いします。

○金広保育課長
 多様な働き方によっての利用調整のお話だったと思うんですけれども、保育を利用される方については、やはり働いている、長時間働くということによって保育が必要であるということで、短い時間よりも長い時間働いていると、その分、より保育に欠けるという条件になってきます。今のところ、そこに関して、短い、短くないにかかわらず、点数を変えるというような考えはございません。今のとおり、長い方に対しては、その分、加点して点数が上がる形を継続させていただきたいと考えております。

 以上です。

○黒田放課後対策担当課長
 学童クラブの利用に関する部分に関しましても、基本的な考え方は同じで、現状、どれだけ保育に欠けるかというところになりますので、結果的に長時間といいますか、通常ですと1日8時間以上の就労を常勤している方というのが当然点数が高くなってくるというのは、やはりその部分に関して保育が欠ける、点数としては高くなる、これはやむを得ないのかなというふうに考えております。

 また、育休中の学童の退会の件ですけれども、これにつきましても、保育が欠ける状況を踏まえた上で、各御家庭で事情があると思うんですけれども、全体的にどういったところで保育が欠ける、学童クラブの入所が必要なのか、そういったところを勘案する必要があることから、やはり育休中で御家庭でお子さんを見られる方という部分に関しては、どうしても退会していただくということはやむを得ないというふうに考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございます。

 今後、この方針を受け、保育の必要性が国としてどのように見通されていくのかという変化を捉える必要もございますが、全ての子育て家庭をひとしく支援する在り方については、この点、今後も伺っていきたいと思います。

 さきの方針で、それぞれの地域が有する資源を最大限に活用しながら、地域全体でこども・子育て世帯を支えると示されています。この方針で、こども誰でも通園制度が表現されていますが、こうした新しい取組を始める前に、今すぐにすべきこととして、地域へ保育園という資源を活用する、この点について考えをお聞きします。

 中央区では、現状は年間を通じて定員に空きがあります。中央区子ども・子育て会議でも複数の事業者から、1か月でも1名でも空きがあるということは経営において非常に厳しいのだという訴えが続いています。私自身にもそのお声が届いています。現在の制度では、定員ではなく、在籍児童数に対して補助金が出る仕組みのため、職員配置に対する補助が不足しているという点が課題です。特に、中央区は利用定員の設定が3年固定前提と厳しく、欠員補助制度がない点が、他区と比較して硬直的ではないかと捉えています。

 ここで、2点お尋ねします。

 1点目です。欠員補助制度の導入について、中央区にこれまでも複数の事業者から要望があったとお聞きしていますが、現在、導入のお考えをお聞かせください。隣接する港区、台東区、江東区は既に導入をしております。

 2点目です。保育園を地域に開き、区民の多様な保育ニーズに応えるチャンスを十分に生かすべきだと考えます。東京都保育サービス推進事業補助金にて、特別保育事業等推進加算で中央区がまだ導入していない、例えば障害児保育などの項目の導入や、また、保育所を体験したり、出産前の保護者支援などを盛り込む地域子育て支援推進加算を包括的に導入すべきと考えますが、いかがでしょうか。

 より広い区民が、今ある保育園や保育室のおかげで助かった、安心したと実感できる取組が、これによってできるようになります。区民福祉の向上と事業者経営の安定といった双方の実現を目的として導入を強く要望いたしますが、いかがでしょうか。これらの加算について、財源が都であるため、区が否定するという要素があれば、この点については詳しくお聞かせください。お願いします。

○金広保育課長
 定員割れについて、事業所にそれなりに大きな影響があるということは、我々も認識してございます。そのため、質の向上のためということもありまして、現在、定員の見直しを図っているところではございます。その上で、例えば同じエリアでも定員が埋まっている、埋まっていない事業所も実際にあるわけです。

 私は、それが何でかなと思いながら、ついこの間、地域を回ってみたところ、それぞれの各園は本当に魅力的なことをやっているんですが、中に入って見てみると、魅力を発信する能力にたけている事業所ですとか、一方で、すごい魅力があるんだけれども、それを十分うまくアピールし切れていないと思う事業所も、実際にありました。例えば、保護者の方が保護者見学に行ったときに、行きたいと思っている園がしっかりアピールできれば、その園の申込みも増えるのではないかなと思いますし、そこが十分でないと、一回行ったときの印象はかなり大きいものですので、その辺が私は課題かなと感じました。

 というのも、現在、保留通知とかもあります。第1希望、第2希望に入れなかったから、保留にさせてくださいというものがありますけれども、今、定員割れをしているところに対して、ではすぐに補助金という話ではなくて、ぜひそういった、まだ囲い切れていないニーズに対して、積極的にもっとアピールしてほしいと私は考えております。そういった中で、認可外の園に行かれている方もいらっしゃいますけれども、認可でもたくさん、各事業者さんがいっぱいいろいろなメニューを持って園児を迎えていますので、ぜひその辺をしっかりアピールしてほしいというふうに思っています。特に、民間の方ですので、役所の保育園以上に、周知の仕方とかは、皆さん、御存じのはずなので、そういうところをしっかりもっとやっていただきたいと思っています。

 先ほど委員から、空いているところをもっと周知していくべきだ、いろいろな都の補助金を使って、というお話もありましたけれども、今、保育園では、いろいろな保育園体験とかをいっぱいやっているんですね。ただ、それを周知する機会が十分ではないということも私は感じましたので、今後、そこについては、しっかり、そういうものを集約してPRしていきたいというふうに考えております。

 最後の質問にあった都の補助金の話ですけれども、都の補助が10分の10だからといって、全てのメニューを区がそれに追随してやる必要というのは実はなくて、区が保育に対してどういう姿勢でいるか、それに見合う補助金を使っていくべきだと私は考えております。

中央区の保育で一番大切にしているところは、保育の質の向上でございます。なので、都のいろいろなメニュー、例えば延長加算とかもございますけれども、それは実績ベースなんですが、区は、実績何人というところよりは、延長に対してちゃんと人を配置してくれている園に対しては、しっかり補助している。そういったことは、10分の10の都の補助金を使う以前に、区独自でやっていますので、必ずしも都の補助金を使っていないから区が十分にやっていないという考えではなくて、ぜひ区の独自の、そして区の考えを持った加算があるということも認識していただければと思っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 区の独自の補助金の選定について、それ自体を否定する思いはありませんが、事業者からこうした要望があった、また、欠員補助制度も含めてですけれども、その事業者との事業の進め方というところにおいては、もう少し工夫が必要ではないかというところも含めて御提案をいたしました。

 今年の2月には、事業者から、HARUMI FLAGの入居が当初より1年遅れたことによる影響の厳しさを伝える意見書も中央区に出されているとお聞きしました。事業者の経営努力を求める、もっとやっていただきたいという今の課長のメッセージを重く受け止めますが、事業者は当然に経営の努力をしておりますし、その中で何とか今使える事業を入れてもらえないかという切実な要望で、その声は子ども・子育て会議においても直接伝えられたと思います。保護者の代表からも、それに精通する方からはそうした声がありましたので、中央区はこれでやっているんだという一点張りではなく、合意形成を丁寧にやっていただく中では、こうした導入を考えてほしいというのが要望です。今の御説明だけでは、なかなか事業者も、そうかとならない部分もあると思いますので、ぜひお話を聞いていただきたいと思います。

 先ほど御紹介しましたこども未来戦略方針の中でも、企業やNPO、地域住民など、多様な主体の参画の下で、地域が有する資源を最大限に活用しながら、地域全体でこども・子育て世帯を支えていく取組を推進していくことが重要であると明言されています。共にそれを実現していくためには、区のこれでやってくださいというだけではなく、やはり双方の話合いが深まるということに期待しますので、そのように要望させていただきます。これについては、近隣区が入れていることのみならず、やはり事業者がなぜ求めているかという点についても詳しく聞いた上で、私は必要なものを導入すべきというところを要望させていただきます。

 最後に1点です。8月に浜町保育園を含む、児童館を含む施設で停電があったということで、保護者の方から御相談がありました。園児においては、日本橋保育園等に移動し、保育を継続したと。また、歳児によっては、そのような移動ではなかった方もいたようですが、今回、保護者から相談があった点としては、情報が混乱し錯綜していた、真夏の暑いピークでしたので、エアコンが使えないと聞いて、慌てて仕事を切って迎えに行かなくてはならないのではないか、子供が熱中症になっていないかと不安な時間を過ごしたとおっしゃっていました。また、お迎えについても、浜町体育館に来てくださいといったところが園に変わったりと、何度か移動のタイミングで混乱する情報もあったということでした。正しい情報をいかに保護者に伝え、そして子供の安全な状況を伝えていただけるかということが、保護者において非常に重要だということが声としてありましたので、こうした、いざというときの危機管理体制をどのように説明し、どういった状況であれば、保護者にこういった連絡がいくということをあらかじめ説明することや、そのときの情報提供について、今回の所感と今後の取組についてお聞かせください。

○大久保福祉保健部長
 今回の浜町会館の停電につきましては、保護者の方、そして御利用されている方、皆様に大変御迷惑をおかけいたしました。本当に申し訳ありませんでした。

 今回、原因としましては、大規模改修中の作業のミスによって停電が発生したということでございますけれども、今、委員からお話がありましたとおり、少し情報が錯綜というか、混乱したというところも事実でございます。こちらにつきましては、当初、復旧について、例えば園庭に仮設の建物があったりしたんですけれども、そういったところは早急に復旧できるのではないかとか、そういった情報も一部ございまして、やはり保育園を中心に、低年齢児の方はできるだけ移動しないほうがいいだろうということもございまして、様々な検討過程の中で、様々な情報が出てしまったというところがございます。

 最終的には、ほとんどの利用者について、総合スポーツセンターの一部を借りて対応したところでございますけれども、今回の事象につきまして、改めて振り返りまして、情報の収集と復旧の見通し、そして今後については、やはりどの施設でもこういったことが全くないとは当然言えませんので、特に、お預かりしている施設というのは、敬老館みたいに、申し訳ありませんけれども休館でということではなくて、なかなかそういったすぐの対応は難しくなりますので、何かあったときに、どういったバックアップ態勢が取れるかというのをあらかじめ近隣の施設と協議するなど、そうした事前の策を今後検討していきたいと考えております。

 以上でございます。

○堀田委員長
 では、委員会の途中ではございますが、ここで一旦休憩を入れさせていただきます。開始は3時10分といたします。よろしくお願いいたします。

(午後3時00分 休憩)


(午後3時10分 再開)

○堀田委員長
 では、委員会を再開いたします。

 次の質問の方。

○永井委員
 よろしくお願いいたします。私からは、バースデーサポートについてと保育所の送迎バスの安全装置の設置状況についてお伺いいたします。

 まずは、バースデーサポートについてです。

 先日、我が家にもバースデーサポートのお手紙が届きました。本区の子育て支援策の一つとして、2歳を迎える子供がいる世帯の子育て状況の把握やギフトカードの支給を通して、子育ての金銭的サポートを目的にしているものだと理解しております。

 そこで、お尋ねいたします。このバースデーサポートは、アンケートに回答した家庭に限定してギフトカードを贈呈する仕組みだと認識しておりますが、アンケートの回答期限がアンケート送付から翌月末までとされております。このアンケートの回答期限はどのように決定されたのでしょうか。また、アンケートの回答率はどのぐらいでしょうか。

 アンケートの内容は、家族構成などの基本データを尋ねるものや、育児中の感情を問うものなど、さらには具体的な育児の悩みを直接書き込める欄もありました。回収したアンケート結果を基に、電話面接など、さらなるサポートが必要だと感じられた家庭や、既に接点を持った家庭はどのくらいでしょうか。

○渡瀬保健所長
 バースデーサポートに関しての御質問でございます。

 バースデーサポートに関しましては、今年度4月から新たに導入をしたもので、毎月、対象の方に対してアンケートの送付をしているところです。8月までにアンケートを送付した方は577名の方がいらっしゃいまして、そのうち、現時点で回答を得られているのは442名ということですので、おおよそ8割ほどの方がアンケートに回答していただいている状況でございます。

 回答期限に関しましては、現時点では翌月までというふうにしておりますけれども、これは、当然、お子さんは成長が早いですから、2歳時点での成長の状況を確認するというところの中で、早めに回答していただきたいということで、一定程度、回答の期限を設けているところですが、その回答期限を過ぎたからといって、例えばサポートとしてのギフトカードを送らないとか、そういうようなことではなく、あくまでもカードに関しては、それが過ぎてもお送りしますけれども、アンケートの調査につきましては、なるたけお早めに回答をいただきたいというふうに考えているところでございます。

 回答の回収率というところで見ますと、まだ始めたばかりですので、今後、回答率も徐々に上がってくるのかなというふうに考えているところではございますが、月によっては9割を超えるような回答率を得られているところもありますので、そういった意味でいうと、もう少しこの状況については確認をさせていただきたいというふうに考えているところです。

 また、いただいたアンケートに基づいて、例えば子育ての悩みがあるような方、あるいは子育てにおいて非常にストレスがあるようなことがアンケートから判明する方につきましては、電話等いろいろな手段を用いて、それぞれの御家庭にアプローチをしているところでございます。今のところ、電話等のフォローの対象というところで、いただいている方の中で、およそ55名の方についてフォローをしているところですので、アンケートの内容からいきますと、1割以上の方について、そういったフォローをしているところです。

 今後も、アンケートに基づくような形で、御質問等をいただきますけれども、それ以外にも御質問等があれば、それぞれ相談を設けておりますし、また、内容によって適切な相談として、例えばすくすく健康相談では、医者が来て相談を受け付けていたり、あるいは心理相談、発達相談、そういったところの中で適切な振り分けをしながら、それぞれの御相談に合った形で対応を進めていきたいというふうに考えているところです。

 以上です。

○永井委員
 御答弁いただき、ありがとうございました。アンケートの回収期限について確認をいたしました。また、期限が切れてもサポートはしていただけるということで、確認をいたしました。

 1歳半健診から次の3歳健診までは、かなり長い期間が開きます。また、子供の成長、発達のスピードにも差が出てくる時期であり、不安や悩みを抱えている家庭も少なくないと思っております。まさに、この時期に行政からお手紙が来ることで、行政とのつながりを感じ、孤独に子育てをしているわけではないという安心感が生まれると感じました。バースデーサポートは、送付するタイミング、内容ともにとてもすばらしい子育て支援の一つだと私は思いました。

 今回、アンケート結果を確認し、さらなるサポートフォローに進んだ家庭が、回収率8割の中で55名、約1割強だと確認いたしました。アンケートに自ら答え、お手紙をポストに投函し、自らSOSが出せる家庭は、行政のサポートで前向きな気持ちになると推測しております。個人的に問題意識を持っておりますのは、1歳半健診にも顔を出さない、アンケートにも回答がない家庭です。家庭により様々な理由があり、ただ面倒であるという可能性もありますが、もしかすると子育て鬱などになっており、外にSOSを発信できず、悩んでいるかもしれません。1歳半健診にも顔を出さない、アンケートにも回答がない家庭について、例えば保育園に通っているのであれば、その保育園にヒアリングをしたりと、何らかのアプローチをお願いできればと思います。

 また、お手紙自体の話になりますが、ほかの子育て案内のお手紙に比べて、白黒でイラストがなく、とてもシンプルなものであると感じました。予算の問題があるかもしれませんので、カラー刷りにするなどは難しいかもしれませんが、いただいたお手紙には余白が多くありましたので、イラストなどを追加していただき、とてもいい支援策ですので、せっかくですから、少し内容をアップしていただいて、受取側がより温かみを感じるお手紙にしていただくよう、私から要望させていただきます。よろしくお願いいたします。

 次に、保育所送迎バスの安全装置設置支援についてお伺いいたします。

 こども家庭庁のまとめによりますと、昨年の全国の保育施設などでの子供の死亡や大けがなどの重要事故が2,461件となり、2015年の集計以降、7年連続で最多を更新しているということです。事故の内容は、その多くが骨折であり、死亡事故は、皆さん、記憶にあると思いますが、通園バスに取り残されてしまった事故を含め、5件でした。事故の大小にかかわらず、事故防止には力を入れないといけないと思いますが、特に死亡事故には最も注意が必要になります。

 そこで、前回、7月24日の福祉保健委員会で御説明をいただきました送迎バスの安全装置支援について再度質問させてください。前回の委員会時点では、認可外保育施設10園が27台のバスを保有しているうち、安全装置が設置完了しているバスは8台との御説明を受けましたが、現状はどのようになっていますか。

○金広保育課長
 安全装置の設置状況ですが、こちらは9月末までに設置予定という園が2園ありまして、それ以外は全て安全装置の設置が済んでおります。

 以上です。

○永井委員
 御答弁いただき、ありがとうございました。かなり設置が進んだということで、とても安心しました。サポートしていただきまして、ありがとうございました。

 最も暑い時期、夏の暑い時期は終わりますが、まだまだ残暑は厳しいです。本支援に関しては、事故防止のために予算をつけ、取り急ぎ整えていただいた支援であると推測しております。行政が迅速に支援制度を整えたとしても、それを利用されないのはとても残念なことです。そして、その利用されない裏の理由がきっとあるはずです。まだ設置が進んでいない保育施設に、今後も引き続き積極的にアプローチをしていただきまして、最後の一台が設置完了するまで、ぜひ見届けていただきますよう私から要望させていただき、質問を終わります。ありがとうございました。

○黒原委員
 私からは、8月に本区から広報されております新型コロナワクチンの追加接種の件で伺わせていただきます。

 時間がないので簡潔に伺いますが、追加接種ということで準備が進められているかと思いますが、その中で、春接種の状況を中央区のサイトで確認させていただきました。65歳以上の方が半分程度の接種状況というところで、その他の年代については1桁台のパーセンテージというところで、非常に少なかったと認識しております。

 そうした中で、今回も接種券を配布するという形で全体的に対応を深められているというふうに思いますが、例えばそちらを申告制にするとか、ワクチン自体は自分の希望でやるかどうかというところを判断するものでもございますので、そうした運用の変更を今後の対応の中で考えられているかどうかお聞かせいただきたいと思います。お願いいたします。

○渡瀬保健所長
 ただいま御質問にありましたとおり、現在、秋に開始する新型コロナワクチン接種の準備を進めているところで、9月20日から順次、接種が開始されるような形で準備しているところでございます。

 接種券に関しては、基本的に、対象となる方全てにお送りする予定です。対象となる方としては、65歳以上の方、さらに65歳より下の方でも基礎疾患がある方もありますし、あるいは乳幼児、そういった人に対しても接種する対象ということで、初回接種を終えた人13万3,000人に対して接種を進めていく予定です。接種券は順次届くような形で、各個人個人で接種の予約を取っていただいて、その上で接種をすると。この体制につきましては、これまでと変わりないというような形で進めてまいります。

 以上です。

○堀田委員長
 では、議題、福祉及び保健の調査について、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○堀田委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○堀田委員長
 ありがとうございます。

 以上をもちまして、福祉保健委員会を閉会いたします。

 長時間お疲れさまでございました。

 なお、委員の方と担当部長はお残り願います。よろしくお願いします。

(午後3時22分 閉会)

-委員会を閉じた後-

 福祉保健委員会行政視察は10月25日から27日で、視察目的として、長崎県大村市では子どもを事故から守るプロジェクトについて、長崎県佐世保市では「知っとってノート」(介護予防手帳・エンディングノート)について、長崎県長崎市ではココロねっこ運動について、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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