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令和5年 環境建設委員会(7月27日)

1.開会日時

令和5年7月27日(木)

午前10時 開会

午後3時32分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 太田 太

副委員長 木村 克一

委員 かみや 俊宏

委員 小坂 和輝

委員 白須 夏

委員 アルール うた子

委員 川畑 善智

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(17人)

吉田副区長

三留環境土木部長

池田管理調整課長

落合交通課長

西留副参事(交通安全対策・特命担当)

武藤環境課長

白石水とみどりの課長

金広道路課長

染谷中央清掃事務所長

早川都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

福島まちづくり事業担当課長

溝口都市活性プロジェクト推進室長

水野基盤事業調整課長

生島教育委員会事務局次長

岡地学校施設課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

桝谷書記

6.議題

  • (1)環境保全及び建設行政の調査について
  • (2)浜町公園の樹木の扱いおよび周知に関する請願

(午前10時 開会)

○太田委員長
 それでは、本日の環境建設委員会を始めさせていただきます。

 本日、区長は欠席いたします。

 理事者紹介をお願いします。

○吉田副区長
 (理事者紹介)

○太田委員長
 なお、理事者報告の関係で教育委員会事務局次長及び学校施設課長が出席しますので、御了承願います。

 請願の紹介議員の取消しについて。会派幹事長会決定の請願の取り扱いについての申し合わせ事項に基づき、議長より請願の紹介議員の取消しを許可した旨、通知がありましたので、御報告いたします。請願第1号、浜町公園の樹木の扱いおよび周知に関する請願について、取消しをした議員は青木かの議員です。

 議事の進め方について。議題(2)の新規請願の紹介議員、請願者及び理事者への質疑等を先に行い、その後、理事者報告、議題(1)、環境保全及び建設行政の調査について、理事者に対する質疑を行いたいと存じますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○太田委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 議題(2)、請願第1号、浜町公園の樹木の扱いおよび周知に関する請願について、審査に入ります。

 請願者は、請願者席に着席願います。

〔請願者移動〕

○太田委員長
 新規請願の審査の進め方について。まず、紹介議員からの趣旨説明を受け、次に紹介議員への質疑を行います。その後、休憩に入り、休憩中に請願者からの補足説明を受け、次に請願者への質疑を行います。さらに、委員会再開後、理事者への質疑を行います。

 紹介議員の趣旨説明時間及び質疑時間について。まず、紹介議員からの請願の趣旨説明を10分以内で行い、次に、紹介議員への質疑を趣旨説明と合わせて20分以内で行います。各会派の持ち時間は、合計時間20分から趣旨説明に要した時間を差し引いた残り時間を質疑のある会派数で除して得た時間とすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○太田委員長
 紹介議員の趣旨説明。紹介議員は席の移動を願います。

〔紹介議員移動〕

○太田委員長
 それでは、紹介議員の趣旨説明を10分以内で願います。

○ほづみ議員
 かがやき中央のほづみです。紹介議員として趣旨説明を行います。

 本請願は、日本橋中学校の仮設校舎整備に伴う浜町公園内の樹木の移植について懸念をするものであり、早急に説明会を開くこと、一般住民が参加できる公開の話合いの場を設けること、樹木を毀損しない方法について改めて検討することの3点をお願いするものです。

 なお、本請願は、あくまで樹木の取扱いに関するものでありまして、日本橋中学校の移転の中止等を求めるものではないことを冒頭に申し添えます。

 本件の理由の詳細につきましては、請願者御本人から御説明がありますので、紹介議員の所属する各会派から、それぞれ本請願を採択すべき理由について述べさせていただきます。

 まず、私から、本請願を採択すべきと考える理由について3点述べさせていただきます。

 まず、第1に、本件は、進め方について大きな問題があったと考えます。地元の町会や学校関係者、議会に、建て替えと、それに伴う仮設校舎の整備についての説明が行われたのは2022年9月頃です。しかし、この時点では既に仮設校舎の整備場所は決定事項であったということは、学校関係者向けの説明会での質疑から明らかになっております。また、議会において本件に関する報告が行われたのは2022年9月5日の区民文教委員会及び9月7日の環境建設委員会であり、これらの報告についても、図面とともに、浜町公園内に仮校舎を整備するといった旨の記載があります。すなわち、日本橋中学校の校舎建て替えに当たって、仮設校舎が必要という事情に対しては、どこに整備するかについて、浜町公園に限らず、様々な選択肢があり得たはずで、かつ決定に至った昨年9月よりもはるか前から検討は行われていたであろうと。にもかかわらず、その検討段階では町会や議会には知らされず、区役所内での議論が進められて、決定したタイミングで初めて報告されているのではないかと考えております。

 今回のように周囲への影響の大きい工事であれば、決定後だけでなく、検討段階においても、地域の方々や、今回のように特に樹木の移植を含むような工事であるのであれば、その専門家、そして区民の代表者たる私ども議会との議論の場があった上で、これらの意思決定が行われてしかるべきではないかと考えます。そういったものなしに結論ありきで議論を進めてしまうということは、これらの存在を軽視していると言わざるを得ません。

 1点目は決定までの進め方の話ですけれども、次に挙げるのは、決定後の進め方についてです。

 少なくとも、仮設校舎の整備場所を決定した時期に広く周知や説明会の開催が行われるべきでしたが、実際に行われたのは町会と学校関係者に対してのみで、現時点においても、周辺にお住まいの方向けの説明というのは行われておりません。その結果として、詳細はほかの紹介議員から報告もありますけれども、本件の計画を御存じの方は極めて少数であります。今回の請願者の方についても、この件を知ったのは、5月から行われていた根回し工事の際の掲示物からと伺っております。今後、10月に説明会を予定されているものの、仮設校舎の工事開始直前の時期であって、この時期では新たな検討を行う猶予は、今よりもさらになくなるものと考えます。

 3点目として、これらの結果として、関係者の一部に十分な配慮ができないままに工事が行われる懸念があるということです。今回の件において、その関係者とは樹木です。今回の工事では、仮設校舎の撤去が終われば元どおりになるというような説明が行われております。しかし、移植の時期等を考慮すると、移植後に樹木が生き延びること、そして将来的に元に戻すことは難しいといった懸念が専門家からも示されております。もっとも、区の担当部署としても同様の認識はおありで、真夏の時期を避けて工事を行うですとか、根回しから移植までの期間はできる限り確保するといった配慮が行われていることは認識しております。ただし、これらは昨年9月の決定から仮設校舎整備開始の間までという制約の下で導き出されたものと考えております。しかしながら、実際には、先ほど申し上げたとおり、もっと前段階から検討が行われていたはずであって、その検討段階で専門家を交えての議論が行われていれば、仮設校舎の整備時期も維持しつつ、現状よりも樹木の保護に配慮した手法や工期での作業も可能であったはずです。

 つまり、現時点において、本件は樹木の保護か仮設校舎建設かといった二者択一であるかのような見られ方をしておりますが、本区内は両立できる話だったと考えております。そして、それを両立できなかったことの主たる要因としては、事前に地域住民や専門家等の協議の場が用意されず、決定後に報告を行うといった進め方ではなかったかと思っております。こういった進め方が今後もまかり通るのであれば、本件に限らず、今回のように一部の関係者の声を無視する、軽視するということは、再度生じかねないことについて強く懸念をしております。

 本件については、請願に記載のとおり、一刻も早い住民への説明会を実施し、関係者の声を聞いていただくことを求めます。また、区としては、今回の進め方をぜひ振り返っていただき、今後の区政運営に生かしていただけたらと考えております。

 ぜひ御賛同いただき、委員会で採択していただきますようお願い申し上げます。

 以上です。

○小栗議員
 日本共産党の小栗智恵子です。紹介議員として、私からも請願趣旨の追加の発言をさせていただきます。

 請願の趣旨にありますように、浜町公園は関東大震災後に造られた震災復興公園であり、園内の樹木は、樹齢100年を超えるものも含め、大変貴重なものです。こうした樹木を保護・育成していくことは、環境上も防災上も重要です。

 今回、日本橋中学校の仮校舎の予定地で、樹木の伐採は免れたものの、建物ができる場所以外も全て樹木を移設し、一旦更地の状態にする計画になっています。移設のために根や枝などが大きく切り縮められてしまい、樹木の育成にダメージを与えてしまいます。請願者の皆さんは、事前の説明などもなく、樹木の移設のための根回しの工事が、園内に貼り紙が掲示されてすぐ行われたことに驚き、突然始まった準備を一旦立ち止まってほしい、地元住民や公園利用者に十分な説明をしてほしい、樹木を毀損しない方法を再検討してほしいと訴えて、本請願を提出されています。

 浜町の緑と歴史を守る会によるアンケート調査でも、住民説明会をしっかり行ってほしい、樹木を全てなくした公園の狭い一角のプレハブ校舎は子供の教育環境として問題などの声が寄せられています。10月でなく、早急に説明会を開いてほしいと望んでいます。ぜひ今日の委員会で採決を諮り、請願を採択していただけますようお願いいたします。

 私からは以上です。

○黒原議員
 参政党の黒原でございます。紹介議員として補足の説明をさせていただきます。

 前議員からもありましたように、請願者である浜町の緑と歴史を守る会によりまして、今回、アンケート調査が行われております。7月22日、23日の土日に、浜町公園内の総合スポーツセンター前にて、公園に来訪される方に対して、浜町公園内に日本橋中学校の仮校舎建設計画を御存じかどうかという点につきまして、イエス・ノーの形式で御回答いただくものであります。結果といたしまして、2日間の合計回答数が554件、うち計画を知っている、イエスとの御回答が133件、24%、知らない、ノーの御回答が421件、76%というものでした。アンケート回答者の7割が建設計画を御存じでなかったという状況は、区としては、事前説明を既に学校関係者、町会に対して実施されてはおりますものの、周辺にお住まいの方、公園利用者に向けた説明としては、十分機能はしていなかったのではないかと考えております。

 特に、周辺住民の方にとっては、浜町公園の環境変化というものが非常に大きく影響するものと思っておりますので、ぜひ本請願におけます早期の説明会の実施の求めに賛同いただきたいと、委員会のほうで御採択いただけますようお願いを申し上げて、説明とさせていただきます。ありがとうございました。

○太田委員長
 紹介議員への質疑時間について。紹介議員への質疑のある会派は挙手を願います。

 すみません。小坂委員、川畑委員は紹介議員となっておりますので、請願の趣旨については理解されていることと存じます。ですから、質疑はお控えください。

〔「それはルールとして」「委員長の許可を得ていません」「委員長」と呼ぶ者あり〕

○太田委員長
 今申したとおり、請願の紹介議員に名前を連ねております。ですから、それは理解されているものとこちらは、もうそういうことなので、お控えください。

 進めます。

〔「それはルールとして、ないと思います」と呼ぶ者あり〕

○太田委員長
 お控えください。

 では、質疑のある会派は1会派ということですので、残り時間が11分45秒ということで、1会派の持ち時間は12分でお願いいたします。

 それでは、紹介議員への質疑に入ります。

 発言を願います。

○かみや委員
 自由民主党のかみやでございます。

 紹介議員の皆様に質問をさせていただきます。

 本請願の請願趣旨を拝見いたしますと、あくまで樹木の扱いに関するもので、日本橋中学校の移転スケジュールの中止や変更を求めるものではないとされています。しかし、請願にあります、学生の声や活動などが、新たな騒音となりますという指摘は、樹木に関するものではなく、中学校の移転そのものを問題にしていることから、子供たちの成長を見守る立場からは違和感を持っております。

 そこで、2つ伺います。

 1点目です。学生の声や活動を騒音とされている本請願に賛同し、紹介議員になられていますが、紹介議員の方々は、学生の声や活動を騒音と認識されているのでしょうか。3名の議員の皆様、簡潔に認識をお聞かせいただきたいと存じます。

 また、学生の声や活動などが新たな騒音となるという指摘は、公園の樹木とは無関係であり、中学校の移転そのものを否定することを意味します。これまで教育環境を整備するために、区側は努力をしてきたし、区議会においても議論を重ねてきましたが、そうしたものを白紙に戻すものと言わざるを得ません。

 そこで、2点目に伺います。紹介議員の方々は、そもそも日本橋中学校の改築そのものに異論があるという考えでよろしいのでしょうか。本計画により教育環境を整備しようとすることに反対であれば、具体的にどのような形で子供の教育環境を整備していくのか、お考えをお聞かせください。2点目については、代表の方から御答弁をお願いできればと存じます。

 以上です。

○ほづみ議員
 かみや委員からの質問に対して回答させていただきます。

 まず、1つ目で、学生の声を騒音として考えるかというところに関してですけれども、もちろんそういった考えは持っておりません。実際、理由として、こちらの請願のほうに記載はあったかと思うんですけれども、こちらの趣旨に関するところに関しては、請願の趣旨に書いていただいているとおりでして、学生の声が騒音であるかどうかというところを判断する必要なく、今回の趣旨というところに関しては賛同できるものと考えておりますので、こちらの請願について、私は紹介議員としての立場を取っております。

 もう一点、日本橋中学校の建て替えについて賛成するか反対するかというところで御質問をいただいていたかと思いますけれども、こちらに関しても、冒頭、私の趣旨説明のほうでもお伝えしておりますとおり、そちらの建て替え自体に対して反対するというものではありませんし、今の想定しているスケジュールというところに関しても、尊重はするべきだと思っております。

 ただ、もちろん、その中でできることというのはあったのではないかというところが1つと、そもそも今のプロセスとして問題があったのではないかというところを示させていただきました。また、それに基づいて、今後、こちらの件について振り返っていただいて、今後の区政に生かしていただきたいという認識でおります。

 以上です。

○小栗議員
 私も、新たな騒音になるということについて、そういうふうに思っているわけではありません。理由として、そういうこともあるのではないかということで請願に記載がありますけれども、請願の趣旨自体は、そういういろいろなことも考えて、ぜひ計画自体をもう少し検討できないのかということも含めたものとして示されておりますので、説明会を早くやってほしいということの趣旨に賛同して紹介議員となっております。

 移転について異論があるのかという点についても、私の意見としては必要な移転だと思っておりますので、異論はございません。

 以上です。

○黒原議員
 黒原でございます。

 学生の声や活動を騒音と認識されるかどうかというところですけれども、私も騒音と認識しているということではございません。一方で、こうした計画の中で、私の先ほどの説明でも触れさせていただきましたけれども、どうしても周辺の環境に影響があるというところは、一般的な話としてもあり得ることだというふうに思っておりますので、請願の中でそういった触れられ方をするということ自体はあり得ることかというふうに思っております。

 ですが、繰り返しですが、私個人として、そうした学生の活動というものを騒音として私自身が認識し、それを全面的な主張としてやっているというわけではなく、あくまで、前議員が申されたように、プロセスの点についてぜひ考えていただきたいと思っての紹介議員でございます。

 そして、2点目の質問も、代表の方にということでしたので、私からはあえて触れる必要はないかと思いますが、お願いいたします。

 以上です。

○かみや委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 区民の皆様への御説明、公園を大切にすること、防災対策、環境対策、どれも本当に重要な論点だと思っております。しかし、学生の声や活動などが新たな騒音になると書いてあるこの請願に賛同され、紹介議員となられながら、その認識を伺いますと、そうではないとおっしゃるということでございますが、これは、請願者の方に対しても、議会に対しても不誠実であると言わざるを得ないと私は思います。

 どのような言葉を重ねても、学生の声や活動が新たな騒音になるという請願に賛同し、紹介議員になられたという事実は消せないということを御指摘申し上げさせていただくとともに、地域の未来を担う子供たちの教育環境をしっかりと整備することは我々大人の責任であると考えますので、日本橋中学校の再整備は予定どおり進めていくべきと申し上げ、私から紹介議員の皆様への質問を終わらせていただきます。

○太田委員長
 紹介議員への質疑は終了しました。

 紹介議員は離席願います。

〔紹介議員移動〕

○太田委員長
 ここで休憩に入りますが、休憩中に請願者からの補足説明を受け、その後、請願者への質疑を行います。

 それでは、休憩に入らせていただきます。

(午前10時22分 休憩)


(午前10時44分 再開)

○太田委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですが、今回はこの後の理事者報告に係る時間を16分と設定し、算出いたします。ただいまの時刻は午前10時44分です。自由民主党16分、かがやき中央さん12分、士魂の会さん10分、都民ファーストさん10分、れいわさん10分となります。なお、持ち時間には、この後の理事者報告及び議題(1)に対する質疑の時間も含まれます。

 それでは、議題(2)の新規請願に対する理事者への質疑に入ります。

 発言を願います。

○かみや委員
 それでは、私より順次、請願理由に沿って質問をさせていただきます。

 初めに、地域の方々の理解を得ることが必要と考えますが、これまでどのように周知や説明を行い、どのような意見があったのかお聞かせください。

 また、浜町公園に仮設校舎を造ることは区としても難しい判断だったかと思いますが、検討の経緯をお聞かせください。

 また、請願理由に都市公園内に仮設校舎を建てた先例がない旨ありますが、先例などがあれば、お聞かせください。お願いします。

○岡地学校施設課長
 まず、周知、説明につきましては、昨年9月の本委員会や区民文教委員会で報告した後、その後の9月補正におきましては事前調査について、本年度の当初予算に関しましては移植等の費用につきまして、予算を上程させていただきまして、区議会で御承認いただいたところでございます。

 また、昨年の9月、10月におきましては、仮校舎の利用期間に通学することとなる日本橋地域の小学校全5校と中学校の在校生の保護者の方々に周知を図り、説明会を行ってきたところでございます。さらに、地元の町会のほか、連合町会長の方々、日本橋地域の学校PTAの方々に対しましても、事業の概要につきまして、機会を捉えて御説明させていただいたところでございます。今後につきましては、仮校舎の配置等の内容を十分詳細に検討した後、仮校舎による影響につきましても検討させていただいた上で、本年10月頃に地域の方々、公園利用者の方々に対して説明会を行う予定としております。

 これまでいただいた御意見としましては、仮設校舎での快適性や安全性などの学校生活に関わること、広場が利用できなくなることへの御心配の声、浜町公園以外の代替地に関わること、そういった御要望のほか、樹木の在り方についても御意見をいただいているところでございます。

 続きまして、検討の経緯についてです。

 中学校の改築の必要性が判明した後、新校舎とともに、仮校舎の整備につきましても併せて、現在地での建て替え、また、近隣の公有地の活用など、様々な角度から検討を進めてきました。まず、現在の学校の校庭と、千代田公園に仮設校舎を建設した場合につきましては、工事による騒音や振動が子供たちの教育環境に大きな影響を及ぼすことから、不可能と判断しました。また、通学区域内の区所有の施設や公有地に関しましては、仮校舎の利用について検討したところでありますけれども、面積や法律上の制限などによって適した場所がなく、浜町運動場につきましても検討いたしましたが、地下に駐車場や地下鉄があること、また、運動場そのものも多くの利用者の方がいらっしゃるということで、実現が不可能ということで判断いたしたところでございます。

 なお、水天宮ピットなど、近隣の都有地につきましても検討したところでございますが、所有者が東京都であること、また、多くの利用がなされていること、こういったことから、交渉や合意形成に時間がかかることが想定され、困難と考えたところでございます。そのほか、学校を休校し、ほかの中学校に転校というようなことも案としては検討したところでございますが、通学時間など、生徒への負担が大きいということから、実現不可能と考えたところでございます。

 こうした検討を踏まえ、仮校舎の想定される建築面積が1,960平米程度になること、また、それ以外にも校庭や体育館が必要であるということから、まとまった面積が確保できる総合スポーツセンターの利用や、そういったものを利用して良好な教育環境が確保できる浜町公園を選定したところであります。

 最後に、都市公園内における仮校舎の事例についてでございます。

 近年では、城東小学校、阪本小学校の改築に当たりまして、坂本町公園を利用させていただきました。また、現在の日本橋中学校、当時は第四中学校という名前でございましたが、浜町公園の運動施設の部分を活用しまして、仮校舎を整備したところでございます。

 私からの説明は以上です。

○かみや委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。これまでの周知や検討経緯、先例があることなど、御答弁ありがとうございました。

 続いて、請願理由に沿って7点伺います。

 まず、根回し工事をはじめとした樹木の移植時期は適切とお考えでしょうか。

 また、園外への搬出で樹木の大きさはどれぐらいに剪定されるのか、樹木医など専門家の意見を踏まえた対応をお願いしたいと思いますが、見解をお聞かせください。

 また、高木の移植は環境行動計画2023に示す考え方に反しているのではという指摘ですが、区の考えをお示しください。

 また、浜町公園内での仮設施設の整備において、国にも相談しているとのことですが、どのような意見があったのでしょうか。

 また、昨年の一般質問でも浜町公園開園100年に向けた質問をしましたが、復興公園である浜町公園の歴史的な価値を区はどのように捉えていらっしゃるのでしょうか。

 また、樹木がなくなることの影響について、お考えをお聞かせください。

 また、防災上の懸念、指摘がございます。防災拠点、災害時の対応等、意見がありますが、対応策の検討状況をお聞かせ願います。

 また、仮校舎の建設に当たっては、周辺にお住まいの方や公園を利用する方々などへの配慮が必要と思いますが、対応策をお聞かせください。

 以上お願いします。

○白石水とみどりの課長
 では、私のほうから、まず根回し工事の時期、それから剪定方法についてでございます。

 こちらに関しまして、根回し、今回は浜町公園内の樹木全体を保全するということで、対象となる樹木は全て移植するということで動いているということを、まず大前提に申し上げたいと思います。その上で、昨年度、事前調査いたしましたが、樹木医の適性診断の下、約30本の根回しが必要になりましたので、現在の工事を開始しているところでございます。

 また、時期についてですが、本格的な夏場は避けまして、5月22日から開始し、7月7日で梅雨を挟んで終了しているところです。移植の保全に向けて、中学校の教室不足が迫るスケジュールの余裕がない中で、こういったスケジュールを取りましたが、樹木医の確認の下、公園管理で行われる最善の計画をしているかなというふうに思って、樹木を配慮してやっているというふうに考えております。

 また、移植に伴う剪定ですが、剪定に関しては、トラックに載るサイズを考えていまして、まだ決まってはおりませんが、おおむね長さ最大で9メーターぐらい、それから幅2.5メーターぐらいというふうに考えています。載せるために移植、やむを得ず少し剪定とか、枝端を折るということはあり得ます。

 次に、環境行動計画についてでございます。これは移植、一時的なものですから、環境行動計画に即反するというふうには考えておりません。また、復植するときは、しっかりと環境行動計画2023、施策に基づいてやっていきたいというふうに考えております。

 また、国との調整ということですが、国のほうからは、最終的には公園管理者である中央区が適切に対応するようにという意見をいただいているところでございます。それに基づいて、公園利用者への配慮ですとか、住民への説明といった意見があったのも事実でございます。それを受けて、我々としましては、今回の根回し工事ですが、しっかりと短期間で終了させるというところもございましたし、工事の範囲を分割して施工しております。

 また、周知の話がございましたが、ホームページのほうにも工事が始まる1週間前に掲示しておりますし、現地の看板も4か所設置しているところでございます。申し上げておりますが、仮設校舎の規模ですとか、位置が決まり次第、しっかりと住民の皆様への説明、公園利用者への説明というのはさせていただきたいと存じますので、御理解いただければと思います。

 次に、歴史的な価値ですけれども、こちらは震災復興公園で、おっしゃるとおりでございまして、昭和4年に復興局のほうで整備して、その後、東京市に移管し、昭和42年に中央区に渡ってきております。この間、区に移管される前も、それから区に移管された後も、ここの修景工事というのは、それぞれの時代の要請を受ける形で進んでおりまして、現状、オリジナルが残っているかというところに関しましては、浜町公園に限らず、歴史的な公園はありますが、今、オリジナルが残っているところはほとんどありません。そういう意味では、歴史的に浜町公園があそこに存在するということは、区としては非常に大きな財産だというふうに認識しているところでございます。

 それから、樹木がなくなることへの影響ということでございますが、今回、移植工事の対象となるのは67本を想定しています。今、根回し工事は30本というところで進んでおりまして、エリアに入ります低木の植栽に関しましても、移植が完了しているところでございます。一時的ではございますが、樹木がなくなってしまうということに関しては、これまで申し上げたとおり、区としては非常に懸念しているところでございますけれども、学校の教育を進めていくという中で、やむを得ず判断していったところでありまして、今回、浜町公園を暫定的に利用するということに関しては、様々な行政需要を判断した上での総合的な判断だということで御理解いただければと思います。また、復植の整備、再整備をする際は、しっかりとヒートアイランド対応もしていきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、防災上の懸念ですが、これは一時的に日本橋中学校がなくなった場合の防災拠点の話であると思います。こちらに関しましては、スポーツセンター内、それから仮校舎内に防災拠点を新たに準備していく予定でございます。また、一時避難場所に関しても御懸念があるかと思いますが、浜町公園は十分な広さを擁しておりまして、現状の広場の部分、2,000平米弱ですが、そこがなくなったとしても、一時集合場所としては耐え得るということで防災危機管理課からも聞いているところでございます。

 それから、最後に、地域住民の皆様への配慮というところでございます。こちらに関しましても、これから、今後も進めていきます設計の中、校舎の設計、それから工事で十分、住民の皆様でしたり、公園の利用者に配慮させていただいて、工事の業者へもしっかりと指導していきたいと思っております。

 また、浜町公園の様々な使い方、先ほどございましたが、区としても認識しておりますので、仮校舎の建設の際は、代替の広場を準備していきたいと思っているところでございます。できる限り今の利用形態を維持できるように努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○かみや委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 それぞれ所感を申し述べたいところですが、時間もございますので、最後に質問を1問させていただきます。

 請願の趣旨にございます、樹木移植の準備を一旦立ち止まる対応を行っても、日本橋中学校の移転スケジュールに中止や変更の影響は及ぼさないでしょうか。見解を簡潔にお聞かせいただければと思います。

○岡地学校施設課長
 委員御指摘のとおり、現在の作業を止めるということは非常に大きな影響があると思います。昨年度の区民文教委員会におきまして、令和8年度には給食の提供が困難、11年度には普通教室が不足するということで、令和7年度までにはどうにか対応が必要と考えております。また、令和7年度に仮校舎を整備、移るというところであれば、来年度からもう仮校舎を整備しなければいけなく、今の根回し工事というのは必須の作業と考えており、学校だけではなく、公園のほうにも大きな影響を与えるものと考えております。

 私からの説明は以上となります。

○かみや委員
 それぞれに御答弁ありがとうございました。

 請願の趣旨をいただいたと思いますが、区民の皆様への説明、公園を大切にすること、防災、環境対策等、本当にどれも重要な論点だと思いますので、私からも質問を順次させていただきました。るる御答弁いただきましたが、子供たちの教育環境の整備のために、浜町公園の暫定活用はやむを得ないという御答弁だったかと思います。改めてそのことを理解しました。

 浜町公園を使わなければ中学校の整備が滞り、結果的に区民サービスが低下してしまうということ、その中で、樹木について可能な範囲で最大限配慮を行っていることと理解をしましたので、事業を立ち止まり、中止することはなく、本請願は不採択にすべきと考えます。

 今後も区民の皆様の御意見、御要望に可能な限り丁寧に対応していただくことをお願いしたいと思いますが、本委員会におきましては本請願を直ちに採決されるようお願いを申し上げて、私の意見とさせていただきます。

 終わります。

○小坂委員
 では、よろしくお願い申し上げます。

 我々の会派も、子供たちの学びの環境をしっかりと整えていくこと、それを第一に考えております。例えば、この樹木をしっかりと残しながら、極力残されるというふうなことは前委員もおっしゃっている。それが残った上で仮校舎も建てられれば、大きな樹木に囲まれた仮校舎ということで、極力残していければいいのではないかというふうなところを我々の会派も考えながら提案させていただいておるところであり、樹木か学校の学びかとか、二者択一で述べていることではないというふうなことをまず申し述べて、質問に入らせていただきます。

 まず、ほづみ議員のほうから、なぜ我々が乗ったかというところで、このプロセスの問題なんです。昨年の9月に委員会に出していただきました。その前の経過を教育委員会のほうからるる説明されました。水天宮ピットなども検討されたと。その検討を一緒にやればよかったのではないかというのが決定前のプロセスの問題ということなんです。教育委員会のほうは、いつからそのような検討を開始されたのかという、日にちをまず教えてください。

 2点目は、論議している内容は、周辺住民や公園利用者に対しての説明が足りていないのではないか。足りていないからこそ、すぐにでもこの説明をしてくださいというのがこの請願の趣旨なんです。だから、私も、直ちに採決して、そして説明に入っていくべきであるというところでは前委員と同感でありますが、本当に公園利用者、周辺住民に説明されたのかどうか、そこのポイントをもう一度申し述べてください。それが質問の第2です。

 樹木に関しては、きちんと努力されているということは、ほづみ議員の紹介文の中にも入っております。区には努力していただきました。また、藤井英二郎先生の意見書も出ておりますけれども、きちんと努力していただいていて、今、視察したところ、大変へばっている樹木は2本ぐらいだと。あとは、根回し後も何とか順調に育っているということが確認できております。区のほうの御努力に感謝するところです。

 その上で、樹木に関しては、根回しして、移転まで本当は2年間必要だし、夏は避けるべきなんです。ずっと前から検討しているのであれば、そのときから根回し工事を始めればよいではないですか。そういうふうなことができなかったというところが、僕らが問題提起しているところであります。

 これからですよ。これからどうするかという点において、藤井英二郎先生もおっしゃっていたんですけれども、周辺の大木を残しながら仮校舎を建てることで、樹木を守れる、そして仮校舎も建てられるというようなことなんです。そこからして、令和7年、もうそろそろ工事が始まるということで、設計図とかもできてきているとは思うんですけれども、どれぐらいのところまで余裕があるのか。ぎりぎりまで仮校舎を建てねばならないのか。ある程度、周辺を残しながら樹木を守ることができるのか。そのあたりも、来年から工事を始めるなら、設計図は出ていると思いますので、そのあたりの理由を含め、教えてください。

○三留環境土木部長
 私からは、公園利用者への説明ということでございます。

 先ほど請願者からもお話がありましたように、公園がどのように利用されているのか、それは請願者のお口からいろいろと御説明を受けました。ラジオ体操であるとか、保育園であるとか、学童であるとか、そういったところをまずは重点的に、影響を与えるということで事前に御説明をさせていただいております。それから、地域の祭りであるとか、地域で御利用いただいている方であるとか、そういうことで町会のほうにも御説明をさせていただいたという経緯でございます。

 全体に広く御説明をさせていただくというのは、説明会を予定させていただいております。ただ、これは、樹木を移植するということではなくて、どのように仮校舎を建てるのか、あそこにどのような影響を与えるのかということがはっきり分かった段階でしか御説明ができないということで、その時期が大体10月頃であろうということを教育委員会のほうから言われておりますので、それに先立って樹木移植だけで御説明をするということはなかなか難しいという判断をさせていただきました。

 それから、委員のほうから御指摘ありますように、請願にも書いてありますように、移植までの時間、根回しをして十分な期間を取って、それから移植をする、それは理想でございます。本当に貴重な樹木であれば、そうすべきであると思います。今回、このスケジュールの中で、担当課長のほうからも御説明をさせていただきましたけれども、できる限りの努力をした結果、このスケジュールで移植の準備をさせていただいたところでございます。

 それから、公園の管理者として教育委員会のほうに都度申し上げているのは、仮校舎の位置であるとか、工事の方法であるとか、そういったことで樹木に対する影響をできるだけ少なくするように、何度も調整はしております。とはいいましても、広場の下の地下にはプールがございます。その上には仮校舎は載せられない。それから、その仮校舎が、本設ではないので、プレハブということですので、ある程度地形が決まってしまう。こういったことも含めて、様々検討した結果、今の計画ということで、極力、樹木の影響を少ないようにしているというのが現状でございます。

 私のほうからは以上でございます。

○岡地学校施設課長
 私からは、一番最後におっしゃった余裕という部分で、今後、設計をどうやって進めていくのかというところを説明させていただきたいと思います。

 現在、仮校舎の規模等を検討して進めているところでございまして、10月頃には最終的なプレハブメーカーを決めるような予定で準備を進めさせていただいております。先ほども環境土木部長からありましたように、プレハブというのは、どうしても工業的な製品となっておりまして、各プレハブメーカーによって、そのノウハウや寸法の取り方がなかなか一律ではないというところがあります。そういった中で、私どもとして、良好な教育環境を確保できるような、ざっとしたレイアウトの検討を進めていて、その内容に基づいて工事ができるような形で検討を進めていて、その内容がある程度固まって、その影響も含めて出せるのが10月ということで考えているところであり、私どもとしても、できるだけコンパクトな形で、公園利用者の方にも御迷惑がかからないような形で仮校舎の整備を進めたいというふうに考えております。こちらとしても、できるだけコンパクトな形を努めて進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 あと、一番最初にプロセスということでお話をいただいたところでございますけれども、基本的には、令和3年の夏過ぎぐらいから検討を進めてきたというところになります。4月1日時点の住民基本台帳の数字が取りまとまった後、私どものほうで、それに基づいた児童数の推計を行っていくところでございます。そういった作業の中では、夏頃にそれが見えてくるところでございます。そこから、先ほど言ったように、現在の敷地の中でどうやってできるのか、それができない場合には近くの区の所有した土地とか、あとは施設、そういったものを活用できないかどうかといった検討を進めてきたところでございます。そこの中から浜町公園が導き出されて、土地の持ち主である国のある程度の了解を得た上で方向性が決まったというところで、昨年9月に取りまとまった内容を御報告させていただいたところでございます。

 私からは以上です。

○小坂委員
 丁寧な説明ありがとうございます。何度もですが、私も、区のほうも樹木を守るために一生懸命やっていただいている点は本当に理解します。

 今、学校施設課長がおっしゃったように、この検討が令和3年夏からあったのであれば、我々が請願の紹介議員となった理由のその1です。プロセスにおいて、令和3年夏から、議会と町会が一緒になって、どうすればいいかというのを考えましょうというのが趣旨です。それにもかかわらず、令和4年9月に我々議会に初めて出されたというところが問題その1なので、このあたりは繰り返さないようにお願いします。これは要望です。

 2つ目ですけれども、プレハブに発注できると。発注できるような形が決められているのであれば、プレハブの会社に発注できるのであれば、ある程度の形は認められて、もう出ているわけですから、どこにプレハブを持ってくるからこそ発注できる。であれば、樹木もどのように対応していくかということも言えるわけです。検討できるわけです。今、もう見えてきているわけじゃないですか。ですから、早く説明会はできるのではないか。今すぐにでもプレハブの発注をかけたぐらいのレベルでの計画の下、説明できるのではないかということを申し述べて質問を終わせていただきます。

○川畑委員
 よろしくお願いいたします。

 私からは、時間も限られておりますので、浜町公園の場所に仮設校舎を建てると。今、前委員からの質疑でも、もろもろ御説明がございまして、令和3年の夏から御検討を始められて、水天宮ピットですとか、いろいろな場所を検討された上で、今、浜町公園で建てるということに至ったという経緯に関しましては、非常によく理解させていただきました。

 であればこそ、なおさら、もう少し早い段階での情報の公開、そして、近隣住民、今回の校舎に関しましてはプレハブでございますので、プレハブ校舎というのは、防音設備に関しては非常に心配な点でございます。請願に書かれておりました、先ほど質疑の中でもありましたけれども、騒音という問題に関しまして、プレハブ校舎の問題、視点というところがかなり抜けておりまして、そちらの騒音の問題に関しても十分な配慮をしていかなければいけないというふうに考えております。

 まず、第1点ちょっとお聞きしたいんですけれども、今回の浜町公園ですが、総面積が4万6,000平米ございまして、都市計画公園という指定を受けております。これは、中央区でいいますと浜町公園と浜離宮庭園、この2つがその指定を受けておりまして、そこに建物を建てるとなりますと、東京都との合議が必要になっております。これは都市計画法第53条で決められておりまして、こちらの合議は既にお済みでいらっしゃいますでしょうか。その確認をさせていただきたいと思います。

○白石水とみどりの課長
 仮設校舎建設に伴う協議ということですが、そのあたりも含めて、先ほどの前委員にも回答いたしましたが、国に相談に行っているところです。土地自体が国の土地でありまして、また、建物を建てることの見解に関しましても、国土交通省のほうに確認しに行っているところでして、これは区立公園条例の中で、仮設物件を指定するということで問題ないというところで見解を受けているところでございます。

 以上です。

○川畑委員
 ありがとうございます。

 区のホームページで確認をしてございまして、都市計画公園内に建設する場合、都市計画法第53条の許可が必要です。公園敷地面積10ha以上(浜町公園、浜離宮庭園)で簡易に壊せない建築物を建築する場合は、東京都との合議が必要ですというふうに規定が決まっているようでございますので、そちらの合議のほうを進めていただいたら、しっかりと御報告いただければと思います。

 次に、浜町一丁目から三丁目には6,995世帯ございます。それから、東日本橋一丁目、二丁目で3,689世帯、世帯数がございます。こちらの方々にどのような方法で周知をされるのか。実は、私もその当事者の一人でございまして、恥ずかしい話でございますが、全く計画を知らない状態でおったわけです。こちらの世帯、浜町公園に大きなプレハブの学校校舎を建てる、600名もの生徒さんたちがそこで生活、活動される、学習をされる状況を、まさか町会任せというわけにはまいらないというふうに思うんです。これは、依頼された町会長さん自身も大変なことになりますので、まさか町会の方だけにお任せして周知をするということではないと思われますが、この周知方法に関して簡潔にお答えいただければと思います。

○岡地学校施設課長
 周辺の方々への周知に関しましては、まず、10月の説明会の周知についてが一番大事かというふうに考えております。それに当たりましては、現在考えておりますのは、当然ながら区のホームページ、そのほか、区のおしらせという形で広報紙を通じて皆様方に説明会の開催についてお知らせをしていきたいというふうに考えております。また、説明会で使用した内容につきましても、区ホームページを通じて皆様方が見られるような形で周知を図っていきたいというふうに考えております。

 私からは以上です。

○川畑委員
 今、お答えいただきましたが、今後、広報とホームページで告知をされるというお答えでございました。現状におきまして、先ほどのアンケート調査等ございましたように、近隣住民への周知が不足していることは、もはや自明でございまして、これは早急に区としても取組をしなければいけない点かと私は本当に思っております。何とか周知を一日も早くしていただきたい。

 先ほど御説明がございましたプレハブの業者選定も、もう10月には決められるということでお話もございましたので、実施設計とまではいきませんけれども、大体の本計画の構想、それから、こういうビジョンで、このぐらいの騒音が出て、騒音と言ったら語弊があるかもしれませんが、学校生活に伴う音、それから仮設を建てる期間、それから取壊しの期間に発生する振動、音、こういったものに関しましても、地域住民にしっかりと周知していく必要があるというふうに考えております。ぜひともその点の取組を改めて重ねてお願いを申し上げる次第でございます。

 もう一つお聞きしたいのですが、先ほど阪本小学校建て替えに関しまして、坂本町公園を利用して仮設校舎を建てたというお話がございました。阪本小学校の、坂本町公園の正面の平成通りの幅員は、実は12メーター道路です。近隣住民の居住する方も非常に少ないエリアでございます。ただ、今回の浜町公園に関しましては、浜町公園の正面、清正公寺があります正面の道路に関しましては、何メーター道路か御存じでいらっしゃいますでしょうか。もしお答えできれば、お願いします。

 すみません。時間がありまして申し訳ございません。あそこは4メーター道路なんです。大変密集している状態でございまして、4メーター道路で、理事者の皆様の御自宅の4メーター先に中学校のプレハブの仮校舎が建つ。本当に想像していただきたいんですけれども、御自宅の前の4メーター先に仮校舎が3階建てで建つ。これはいかが思われるか。もしそれをしっかりと御説明しない状態で建つとしたら、やはり住民、地域の方々はかなり大きな負担、負荷、圧迫を感じるのではないかというふうに感じております。この点、そこに学校生活を送られる600名の生徒さんの学生生活自体にもかかっておりますので、どうかその点も御考慮いただいて、建設計画、それから住民説明会、早急な説明会の開催を求めております。どうかその点の御配慮をお願い申し上げます。

○三留環境土木部長
 先ほど委員から御紹介ありました道路の幅員ですけれども、4メーターということですが、8メーターございますので、訂正していただければと思います。

○川畑委員
 すみません。清正公寺の正面の道路は8メーターですか。測ってはきているんですけれども、その長さはないと思います。

○太田委員長
 時間ですので、よろしいですか。

○川畑委員
 以上で終わります。ありがとうございました。

○太田委員長
 理事者への質疑は終了いたしました。

 ただいま、本請願の審査におきまして、かみや委員から先ほど採決を行うべきとの発言がありました。

 まず、本請願について、採決するか否かについてお諮りしたいと存じます。

 副委員長は委員席へお移りください。

 お諮りします。本請願について、審査を終了し、採決することに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○太田委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本請願は採決することに決定いたしました。

 それでは、本請願の採決に入ります。

 ほかに発言ございますでしょうか。

〔発言する者なし〕

○太田委員長
 お諮りいたします。本請願について、採択することに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○太田委員長
 起立少数と認めます。――御着席願います。

 よって、本請願は不採択とすべきものと決定いたしました。

 副委員長は元の席にお戻りください。

 なお、今回の審査結果につきましては、次回の定例会で報告することといたします。

 請願者は傍聴席へお戻りください。

〔請願者移動〕

○太田委員長
 次に、理事者報告を願います。

○三留環境土木部長

 1 「中央区水辺環境の活用構想」の策定について(資料1)

 2 森林環境譲与税を活用した都内連携について(口頭)

○早川都市整備部長

 3 駐車場附置に係る銀座地区地域ルールの改正について(資料2)

 以上3件報告

○太田委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○アルール委員
 都民ファーストの会、アルールです。よろしくお願いいたします。

 本構想は非常にすばらしい構想だと思っておりますが、まず前提として、水の品質というものが整わない限り推し進められない、非常に大きな構想だと思っております。先日、たしか山本区長も多分スピーカーで御出席されました玉川上水・分水網シンポジウム等々がございますけれども、そういったものを、水ということで、中央区の中でどのように、5年としている期間の中に、中央区の河川の品質の向上ですよね。上流や水源等は、もちろん中央区だけでは解決できないので、それをどのように進めていくのか、お考えをお示しいただきたいと思います。それが、まず1点。

 それから、東京都が6月30日、東京都建設局のほうで、あり方検討会を終えた段階で、隅田川等における未来に向けた水辺整備のあり方というものを発表し、その後、広く都民の方からいろいろな意見を求めたのは知っているんですけれども、その中に9件、いろいろな意見がある中で、東京都のこちらの検討会がいろいろ回答しております。それらの意見を中央区の中ではどのように捉え、また、どんな感想をお持ちなのか教えていただきたいと思います。

 また、こちらの構想を読みますと、割と区民はとか、区民生活にということがまず第一で、もちろん私はそういうふうに考えておりますけれども、この基本計画、東京都が取りまとめた中では、たしか、東京は水のまちである、すばらしい東京にするということが非常に大きな目的の一つになっております。

 水のまち構想というのは、御存じのとおり、日本だけではなくて、世界中で既にいろいろやられておりまして、ベニスとか、バンコクだとか、パリとか、アムステルダム、バーミンガム、いろいろあって、非常に類似する構想でもあります。国内に例えると、例えば2013年から、水と光の首都大阪、中之島まちづくりという形で、これは多分2031年度に完了する予定だと思うんですけれども、そういった既にできているところの様々な成功例、失敗例をどのように取り入れていくのか、そういった考えも知りたいと思っています。特に、中之島の場合には、エネルギーシステムを地域の冷暖房に活用するという、持続可能な世界をつくるための自然エネルギー等を踏まえたりしておりますので、中央区の構想の中でSDGsの取組、特に自然エネルギーに対してどのような考えで、この中にそういったものを取り込んでいくのか、そのお考え等も知りたいと思っています。

 あと、広島市は、太田川デルタ、デルタ市民と呼ばれているそうですけれども、そちらの人口の40%が水辺に住んでいて、13%が河川の面積だというふうに報告を受けております。ここには6本の川と80の橋がありまして、2003年度から「水の都ひろしま」構想ということで、それからウォータータクシーができたり、今もう定着している観光クルーズ等々たくさんございますので、先ほどの質問と同じですが、そういった国内、国外、既にあるいろいろな構想の中から、中央区がどのように取り組んでやっていくのかということを伺いたいと思っています。

 時間がないので、一回これで、質問は以上です。

○三留環境土木部長
 私からは、東京都の整備の在り方に関する件と、地域多々ある計画と、中央区はどのようにそれをこの計画の中で反映していくのかという御質問だとは思うんですけれども、まず1点は、東京都の未来の東京に向けた水辺整備のあり方検討会は、私も会議に出ておりましたので、その整備の在り方と、この構想に関しては、考え方は共通していると認識しております。

 都民の方からの意見があった、パブリックコメントのことだと思いますけれども、そういったものに関して、考え方をきちんと御説明をして対応されているのだろうというふうに認識をしてございます。

 それから、御紹介いただきました広島市であるとか大阪市、それから違った意味で、先日行政視察が行われた富山市であるとか、そういったところ、様々水辺を活用したりとか、いろいろと地域によって水辺を活用されてまちづくりをされているというのは承知してございます。とはいいましても、その地域特有の地域特性がございます。中央区は中央区の地域特性がございます。それを生かした水辺の活用というような形で、今後展開していきたいと思っております。

 先ほど東京都の整備のあり方との連携ということで申しましたのは、隅田川というものを軸にして一つの顔をつくっていきましょうというのが東京都の整備のあり方だったと思います。その最下流に当たります中央区、それは統一をしてやっていきたい。とはいいながらも、そのエリア、エリアに関しては、個々の地域特性があるというふうに認識はしてございます。

 以上でございます。

○池田管理調整課長
 私のほうからは、水質の関係についてお答えさせていただきます。

 委員のお話があったように、先般、シンポジウム等が行われる中で、現在、東京都のほうでは、「未来の東京」戦略の中で外堀の浄化を目指すということで、あらゆる水を外堀に流し込んで、5日間で入れ替えるようなことを検討しております。その結果、その水は最終的に神田川、日本橋川と流れてくるということで、それによって流れができるだろうと。そういった流れの下に、水質改善にもつながっていくだろうと。これまでも下水道局の施設の改善とか、しゅんせつ作業とかを行っております。そういったことも引き続き行いながら、水質管理には努めていこうということで、引き続き東京都と連携して行ってまいりたいと考えております。

 以上です。

○アルール委員
 御答弁ありがとうございます。引き続き、東京都と連携して水質の改善に努めていただきたいと思います。

 また、今までの様々な都市で既にできている水辺のまち、反省すべき失敗例も多分幾つかあるかと思いますので、中央区独自の、中央区の中での在り方というものとはまた別に、そういった反省点もしっかり受け止めて、そういった失敗がないようなまちづくりをしていただきたいと思います。

 また、東京都の中で、ちょっと時間がないんですけれども、区民、区民というふうにおっしゃっておりますが、中央区の中でも特に東京湾に面した奥地のほうにこそ、再開発をするときに、例えば大きなホテル、国際的な高級ホテルだとか、ヘリポートだとか、船着場等をきちんと整備することによって、世界中の富裕層が滞在できることになるかと私は思うんです。特に、羽田から直接こちらに来るとかということもできますし、そういったことも踏まえた構想を実現していっていただきたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○太田委員長
 議題(1)、環境保全及び建設行政の調査について、質疑ございますでしょうか。

 継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○太田委員長
 続いて、管内視察について。午後は、日本橋区間地下化PRルーム及び勝どき東地区の視察を実施いたしますので、午後1時15分、正面玄関前、マイクロバスに集合願います。

 午後1時15分まで休憩といたします。

 なお、委員の方と担当部長はお残り願います。

(午前11時56分 休憩)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、10月下旬からの2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。


(午後1時12分 再開)

○太田委員長
 再開(車中)

〔視察等日程は別紙のとおり〕

○太田委員長
 閉会(車中)

(午後3時32分 閉会)


「別 紙」

環境建設委員会視察等日程

○日  程

    委 員 会 開 会           10:00

         ↓

       [休  憩]

         ↓

    区 役 所 出 発           13:12

    委 員 会 再 開

         ↓

    日本橋区間地下化PRルーム       13:22~14:19

    (説明・視察)

         ↓

    勝どき東地区              14:32~15:31

    (説明・視察)

         ↓

    委員会閉会(車中)           15:32

    区 役 所 到 着           15:44

○視察概要

 ・日本橋区間地下化PRルームについて

  到着後、日本橋区間地下化について説明を受けた。

  その後、説明を受けながら、つぶさに施設の視察を行った。

 ・勝どき東地区第一種市街地再開発事業について

  到着後、説明を受けながら、つぶさに施設等の視察を行った。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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