ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の令和5年 環境建設委員会(9月6日)
※発言が2箇所以上ある場合、「前を検索」「次を検索」で前後の発言箇所へ移動できます。

令和5年 環境建設委員会(9月6日)

1.開会日時

令和5年9月6日(水)

午後1時30分 開会

午後3時44分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 太田 太

副委員長 木村 克一

委員 かみや 俊宏

委員 小坂 和輝

委員 白須 夏

委員 アルール うた子

委員 川畑 善智

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(18人)

山本区長              

吉田副区長             

三留環境土木部長          

池田管理調整課長          

落合交通課長            

西留副参事(交通安全対策・特命担当) 

武藤環境課長            

白石水とみどりの課長        

金広道路課長            

染谷中央清掃事務所長

早川都市整備部長

川島都市計画課長

栗村地域整備課長

福島まちづくり事業担当課長

菊池住宅課長

芳賀建築課長

溝口都市活性プロジェクト推進室長

水野基盤事業調整課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

桝谷書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○太田委員長
 これより環境建設委員会を開会させていただきます。よろしくお願いします。

 まず先に、まだクールビズ中ですので、関係理事者の皆様は、体温調節、上着の脱着は御自由にお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係で住宅課長及び建築課長が出席いたしますので、御了承願います。

 地下鉄建設促進五区協議会の活動についての御報告です。8月24日に同協議会総会が葛飾区で開会され、私と木村副委員長が出席いたしました。議事内容は、前年度の活動状況等の報告を受け、了承し、今後の活動方針について協議を行うとともに、意見交換を行いました。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○三留環境土木部長

 1 晴海五丁目における新たな歩行者等のネットワークの形成について(資料1)

 2 中央区立環境情報センターの愛称について(資料2)

 3 令和4年度中央区役所温室効果ガス排出量等について(資料3)

 4 環境マネジメントシステムの運用について(資料4)

 5 令和4年度ごみ量及び資源回収量について(資料5)

○早川都市整備部長

 6 一般財団法人中央区都市整備公社の運営状況について(資料6)

 7 建築基準法の改正等に伴う事務手数料の設定について(資料7)

○溝口都市活性プロジェクト推進室長

 8 八重洲通りにおける社会実験の実施について(資料8)

 以上8件報告

○太田委員長
 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時です。自由民主党さん95分、かがやき中央さん45分、士魂の会さん10分、都民ファーストさん10分、れいわさん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○かみや委員
 それでは、私から資料3、資料4についてお尋ねしたいと思います。

 中央区役所の温室効果ガスの排出量等、また、環境マネジメントシステムの運用についてということでございますけれども、御説明を冒頭にいただきましたように、温室効果ガス排出量等については、総排出量のほうで基準年度比29.4%減ということで、今の時点で一旦達成されているところかと思います。今回、改めて概要を御説明いただきましたけれども、このようになった経緯、取組ですとか、概要、特徴、こうしたところを、環境マネジメントシステムの運用についてを含めて、特徴、特色をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○武藤環境課長
 温室効果ガス排出量の実績と、これまでの経緯でございます。

 中央区役所温室効果ガス排出抑制実行計画に基づきまして、取組を進めてきたところでございますけれども、これまでは低炭素電力の導入と省エネ活動を中心に進めてきております。低炭素電力の導入につきましては、清掃工場の廃熱を利用した東京エコサービスを中心に導入を進めてまいりました。また、設備更新に伴いまして、省エネ化、省エネ性能の高い機器の導入、併せて省エネ活動ということで、EMSの徹底ということで、これまで削減を図ってきたところでございます。令和4年度には、これに加えまして、今回、区では初めて再エネ100%電気を学校9校に導入させていただいております。これによりまして、学校9校については、排出量がゼロになったというところが非常に大きく目標達成できた要因というふうに考えております。

 資料3の裏面に内訳が出ておりますけれども、電気に伴う二酸化炭素排出量が半分以上を占めているというのが区の特徴になりますので、今後も電気の脱炭素というところを中心に進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。できることを着実にやっていただいた、そして本年度からは学校で新たな取組を始めたということで、今回、このような実績が出ているということで理解いたしました。

 その上で、計画というお話があったかと思います。また、今回、別の話になりますけれども、建築基準法の改正等に伴うというところで、法律改正に伴うもの、環境面の施策が進んでいると思います。まず、令和7年度が一つの目標だと思いますけれども、今後、どのようにこの取組をさらに進めていくのか。資料2でも環境情報センター、新しいエコノバという愛称を選定いただいて、様々な取組を区として進めていただいていると思いますけれども、今後、令和7年度、さらにその先を含めて、どんな方向性でこの取組を進めていくのか、御見解があれば、お聞かせいただければと思います。

○武藤環境課長
 今後の取組についてでございます。

 まず、中央区役所温室効果ガス排出抑制実行計画につきましては、令和7年度までの計画というふうにしておりますけれども、国のほうの計画がもう既に改定されているというところ、あと今回、区の環境行動計画も改定しておりますので、それに伴って、総排出量の削減の目標の見直しを含めて計画改定を進めているところでございます。

 先ほどちょっとお話しさせていただいたとおり、区の施設につきましては、電力が非常に大きな割合を占めておりますので、電力の脱炭素を中心に、目標に向けて取組を進めていきたいというふうに考えております。全体としましては、区域施策編という、環境行動計画にも記載させていただいているんですけれども、区民、中小事業者の取組が今後非常に大事になってくるというふうに考えております。区域のほうも、やはり電力が大半を占めているという部分がございますので、そこの部分も含めて働きかけ、意識啓発を重点的にやっていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。おっしゃっていただいたとおり、まず区でやることをしっかりやっていく。そして、それだけではなくて、影響ということで言えば、区民の皆様、事業者の皆様、そちらのほうが数としては大きいと思いますので、こうしたところも含めて取組を進めていただけるものと理解いたしました。

 数年前になると思いますけれども、国でいろいろな議論があったときに、どこまで減らすんだというときに、報道等でも何%というところが非常にニュースになっていたのかなという印象を持っておりますが、今回、具体的に、少し時間がたって、このような形で委員会報告もいただいて、取組を着実に進めていただいているということで理解いたしましたので、ぜひこの方向で、さらなる取組、施策の推進ということを要望させていただいて、質問を終わります。ありがとうございました。

○小坂委員
 では、よろしくお願い申し上げます。

 まず、大変重要な歩行者ネットワーク、資料1、区の御努力に感謝申し上げます。近隣のマンション、晴海テラスなどからも要望が届いていた内容かと思いますが、地元の連合町会からも届いていると。これらのことが現実化されてきているというところで、大変ありがたい話だと考えます。大変重要なことで、環状第二号線にいかにアクセスしていくかというところ、解決に向けて、このネットワーク形成が書かれております。

 ここで、念のために確認させていただきますけれども、まず大事なのは、やはり環状二号線へのアクセスというところかと思いますが、例えばエレベーターなども用いながらバリアフリー化を考えていくなどの考え方はあるのかどうかということが1つ。

 あと、課題としても書かれておりますけれども、自転車がどのように晴海から勝どきのほうに通行、渡っていくかというところが大きな課題であり、別紙の、新たな歩行者等ネットワークの形成イメージにおける②がうまくその辺を考えていただいているのかと思いますが、環状二号線と自転車の通過をどのように接続するか、もしくはそのまま朝潮運河と垂直に自転車道を造るとか、そのような発想もありかと思いますけれども、環状二号線と自転車道との接続の在り方の考え方をひとつ教えてほしいです。

 3つ目が③の街角広場、恐らくこれは東京都から、ある意味、道路という考え方で、無償で頂く形を取りながらというところでありながら、広場にすると。であれば、道路が広場になるというところは、公園とか緑化とかは大丈夫なのかどうか。地元の皆さんは、ぜひとも緑化してほしいとか、公園にしてほしいとか思っておられますので、このあたりの形、方向性は大丈夫なのかどうか、そのあたりを、分かるところで教えてください。

○池田管理調整課長
 まず、1つ目、環状第二号線へのアクセスの中で、バリアフリーというところです。

 スケジュールにも示させていただいていますが、来年度から基本設計を行う予定であります。冒頭の説明にもありましたとおり、かなりの高低差があるということで、これから港湾局と共同で基本設計を行う中で、必要に応じて、スロープのほかにも、エレベーター施設なども併せて検討はしていきたいというふうに考えてございます。その結果、バリアフリーを確保していくというふうな考えでございます。

 それと、自転車道の関係ですが、例えばこちらの晴海テラスにお住まいの方たちが自転車道を通って勝どき方面に行こうとした場合、現在は水素ステーションの裏側まで出ていかないと、環状第二号線に入って自転車道を通っていけないというような少し不便な状況がございます。今回、利便性向上というところも踏まえまして、絵で示しています②のピンクの矢印の部分を活用しまして、こちらで自転車道を確保していきたいというふうに考えてございます。これに伴って、勝どき方面へのアクセスを向上させまして、現在、課題となっています朝潮小橋への自転車の流入を抑えていきたいというふうに考えてございます。

 それと、街角広場ということで、③のオレンジ色の部分ですけれども、こちらはあくまでも道路法の下で運用していかないといけない。これは、港湾局と今後、何とか無償という形で折衝を進めていく中では、条件としてついてくるというふうに考えてございます。ということで、道路用地として今回取得するというところで、港湾局と覚書を交わしたところでございます。ただ、無償になるかどうかは、この後、折衝を続けさせていただく予定でございます。港湾局にもそれぞれの要綱等がございますので、そういったものも踏まえて、折衝は進めていくというふうに考えてございます。

 いずれにいたしましても、現在、スケジュールどおりに、来年度、基本設計を行う中で、そういった部分について港湾局と調整を進めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 基本設計もない中で青写真を述べていただき、感謝申し上げます。

 今おっしゃったように、高低差がかなりあるので、エレベーターなどの御検討、また、自転車道も不便なところがありますので、このあたりの解消、そして、せっかく頂いた広場は、道路ではあるものの、緑を極力増やしていただくように御努力のほど、お願い申し上げます。大変すばらしい計画だと思います。

 このスケジュールが4年後というふうになっております。一部分でも早くバリアフリーを達成するというところができないかとも思うわけです。階段をつけて区道836号線から環二に上がれるとか、なるたけ4年後ではなくて、一部分だけでも早くするとか、そんな考え方はいかがでしょうか。

○池田管理調整課長
 スケジュールの前倒しというところですが、現在、港湾局のほうで、この周辺での様々な整備を行っております。例えば、今回の港湾局用地に面しています区道836号線のほうで、現在、盛土工事が実施されております。こちらの盛土工事に伴いまして、先ほどからお話に出ている③のエリアが資材置場ということで活用されている状況でございます。また、この盛土工事の完了予定が令和6年度末、令和7年3月となってございます。この工事の完了に伴って、港湾局用地の部分が更地になるというような状況になった後に、取得の手続を行わなければならないものですから、どうしても工事のほうは令和8年度になってしまうという予定で進めてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 御説明ありがとうございます。③を取得するところに時間がかかるということでのスケジュールというところは理解させていただきました。

 ③の端っこの部分とかをうまく活用するということは、資材置場であったとしても、もしかしてできるかもしれませんし、それらも考えながら、バリアフリーなり、環状二号線へのアクセスを極力うまくするとか、公園同士をつないでのぐるり公園化をするとかいうあたり、できる部分は早くできるようなところの御検討も、またよろしくお願い申し上げます。このあたりは要望としてお伝えさせていただきます。

 では、次に進めさせていただきます。

 次は、都市整備公社のことでお伺いさせていただきますが、都市整備公社の事業内容を御説明していただきました。事業状況の②では、再開発区域内の従前居住者等に対する居住継続援助及び営業継続援助に係る申請受付等の業務を行ったと。中央区のほうも、月島三丁目の開発、豊海の開発、勝どき東地区の開発など開発がぼんぼん行われたところで、このような従前居住者が出ていくということは多々行われたわけですけれども、どれぐらいの利用があったかというあたりをひとつ教えていただければと思います。それが1点。

 また、都市整備公社の役割として、まちづくりに対しての住民への支援とか指導とかいう役割があります。これは、定款の第5条の第2号、活性化の推進が必要な地域に対する支援、3号、再開発事業に伴う環境整備等に関する支援、5号、地域の活性化に資する施設の管理運営、それらが関連してのまちづくりへの支援、指導だと思います。それらが具体的に、築地だけではなくて、他の地域でも、まちづくりに関する住民への支援、指導ができるのかどうか教えてください。これが都市整備公社に関してです。

 すみません。ちょっと戻らせていただきますが、環境マネジメントシステムの運用、資料4で、お聞きしていて感じたもので、お伺いさせていただきます。燃料の部分を減らすに当たってというところで、宇佐美学園においてA重油から液化石油ガスを使用する機器に切り替えたというのは理解しました。ヴィラ本栖のほうはA重油を使っているというのは分かりました。そこからすると、ヴィラ本栖もA重油から液化石油ガスに変えていくという手はあると思いますけれども、このあたりは難しいのかどうか教えてください。

 最後が資料8の八重洲のまちづくりでありますけれども、歩行者環境を整えるということです。これは、令和4年度の予算が1,000万円ぐらいで、令和5年度予算が約7,000万円と、8,000万円かけていると私は考えるんですけれども、その実現が1か月間のこのような形だというふうに理解するんですが、それでよいのかどうかということと、この8,000万円の財源は、区はどれだけ持ち出しているのかということを教えてください。

 また、このようなところの、何を目指しているのかということで、カフェをつくって椅子を置いて、歩行者を滞留させるというあたりを目指しているのか。歩行環境を整えるには、まだまだやることもあるのではないかということもあり、何を目指しているのか、改めてお伝えいただければと思います。

○栗村地域整備課長
 私からは、都市整備公社の活動内容で、従前居住者あるいは従前営業継続援助に関する公社の役割ということでお答えいたします。

 従前居住者あるいは営業借家への補助の、いわゆるコミュニティファンドを使った支援は、区のほうで具体的にどういうところでやるのかというところは、各事業と調整した上で、取り組む地区を決めて、この基金を活用して助成をしているというところで、公社はその具体的な申請の受付業務の委託を行っているところでございます。現在は、そういった意味でいきますと、勝どき駅前地区の営業借家の事業、それから、従前居住者につきましては、これまでやっている晴海のトリトンをはじめとする、既に入居されている従前居住者への補助をやっているところでございます。

 私からは以上です。

○川島都市計画課長
 私のほうからは、公社に関する2つ目の御質問についてお答えさせていただきます。

 公社定款に位置づける事業内容として、資料1ページ目の5項目を掲げているところですが、その中で具体的に地域の活性化に資する施設の管理運営、地域の活性化に資する施設というのは何かとか、あるいは活性化の推進が必要な地域に対する支援の、地域とはどこなのか、そういったことも公社の中で位置づけてございます。

 現状、活性化の推進が必要な地域については、築地場外市場地区を対象としており、また、活性化に資する施設の管理運営ということでいうと、現在、築地場外市場地区にある千社額棟ですとか、築地魚河岸、第一駐車場、そういった施設の管理運営を対象にしています。ですので、結果として、現状でいうと、築地地区に対する支援ですとか、助言、そういったことを行っている状況でございます。

 以上です。

○武藤環境課長
 私からは、ヴィラ本栖の設備についてでございます。

 設備によって使用できる燃料も違うと思いますので、ヴィラ本栖の設備が液化石油ガスにできるかどうかというのは、すみません、分からないところなんですけれども、ほかの施設も含めて、改修などの設備更新のタイミングで省エネ機器の導入を図っておりますので、そのタイミングで一番効率のいいものを入れていくというところで協議をしていくという形になろうかと考えております。

 以上でございます。

○水野基盤事業調整課長
 私からは、八重洲通りにおける社会実験につきまして、順次お答えいたします。

 まず、1点目でございます。令和4年度に約1,000万円、令和5年度に約7,400万円の支援を区が行っているところでございます。こちらにつきましては、令和4年度、令和5年度、両方とも東京駅前地区駐車対策協議会に支援をしているものでございまして、地域ルールの運用をしながら、交通環境改善の検討を行うために費用を補助しているものです。特に、令和5年度につきましては、実際に社会実験を行いますので、令和4年度の1,000万円、いわゆる人件費に加えまして、実際の現場に設置しますデッキですとか、もろもろの設備、それから警備員の費用、そういったものを盛り込んで、令和5年度は約7,400万円となっているところでございます。

 2点目の財源につきましては、区の交通環境改善基金から出ているものでございます。こちらの基金につきましては、東京駅前地区の駐車場地域ルールを運用することによって、附置協力金というのがございまして、それが交通環境改善基金に積み立てられています。銀座の地域ルール等でも交通環境改善基金には積立てがございますが、交通環境改善基金の中からの持ち出しということになってございます。

 それから、3点目でございます。社会実験を通して何を目指しているかということでございますけれども、端的に申しまして、歩行者ネットワークを強化していきたいと思ってございます。こちらの東京駅前地区につきましては、バスターミナルの一部開業もございましたし、それから、今後は再開発もいろいろ予定されております。そして、北側の日本橋においては首都高の地下化事業が進んでおりますし、南側、KK線の再生に向けた取組も進んでおります。そうした中で、この地域には多くの人が訪れることが予想されますので、より歩行者ネットワークを強化するということで、強化に向けた一つの施策として、歩行者が滞留する空間、にぎわいを生み出す空間、そういったものを社会実験で検証していきたい、そのように思ってございます。

 以上です。

○小坂委員
 それぞれに御回答ありがとうございます。

 最初の都市整備公社の受付の話で、居住継続援助に関してとかの受付の数が最近はなかったと受け取れます。実際やっているのは区だというところで、これ以上突っ込むとあれかもしれませんけれども、都市整備公社として、そのような受付がなかったというところは大変問題もあるのではないかなというところもありまして、すなわち、アピール度が少なかったのではないか、もう少し利用できるようにしてもよかったのではないかとも思われますので、このあたりの改善をお願いします。これは要望としてとどめさせていただきます。

 公社の役割として、築地が地域活性しなければならないということで、築地に焦点を当てているというのは分かりました。ただ、都市整備公社の定款、事業内容のところでは、まちづくりの推進に関する調査研究及び意識啓発など、中央区の全エリアを対象として考えられると思いますので、そこからすると、築地以外でも、まちづくりに関して調査研究したいというふうな区民の皆様の御要望があれば、対応できるというふうに捉えてよいのかどうか、そこを教えてください。再質問です。

 ヴィラ本栖のA重油の件は、また、使えるかどうか御検討をよろしくお願い申し上げます。要望でとどめます。

 最後の八重洲の歩行者環境の部分ですが、ざっくり言うと8,400万円かけて、1か月のこの計画ができたというふうにも読み取れるわけです。人件費とかいうことかもしれないけれども、僕らの成果物として、区のお金を8,400万円使って、1か月のこの実験というようなお金の使い方になっております。きちんと成果のほうを出していただきたいと思いますが、カフェなどをつくって、カフェをつくることで歩行環境の何がよくなるんでしょうか。歩行環境を改善していくという大目標は理解しました。キッチンカーを1か月8,400万円で入れるというふうなことが、歩行者環境をよくするということにどうつながるのか、そのあたりの区の考え方を教えてください。

 以上お願いします。

○川島都市計画課長
 私のほうからは、最初の公社の件についてお答え申し上げます。

 公社については、中央区のまちづくりの推進に協力していく、そのための事業推進を行っていくということを定款にも位置づけていると思いますが、現状の体制の中で、大きく注力しているのは、築地のまちづくりの推進、それからマンション施策の推進、そこに対する協力、そのために大きな力を注いでいただいているところと認識しています。とりわけ、地域のほうにNPOですとか、魚河岸の管理組合、そういったところ、地域のいわゆる地元組織との、区とはまた別の角度からの強いネットワークを持って地域の中に入っていく、そういったことを区としても公社の役割として期待しているところです。

 一方のマンションについては、補助金の受付・支出というところで、きめ細かな対応をいただいているということ、それから、とりわけマンションの管理組合による交流会という、管理組合主導の主体的な地域の集まりというのがあるんですが、そことの連携をしながら、マンション政策の研究、情報収集に取り組んでいただいています。

 確かに、まちづくりの推進に関する調査研究というところを区内にいろいろ伸ばせるような事業上の、定款上の位置づけにはなっていますけれども、現実的には、現状の体制の中ではしっかり注力いただけるところに集中していただいているというふうに区としては認識しているところです。

 以上です。

○水野基盤事業調整課長
 八重洲通りの歩行環境についてでございますけれども、今回の社会実験は車道の一部を活用して歩行者空間を広げるというものでございます。その意味においては、歩行者の環境がよくなるのかなと思ってございます。また、にぎわいも生み出すということで、ふだん通っている方にも興味を持ってもらう、そういった側面もございます。にぎわいを生み出すことによって興味を持ってもらって、八重洲通り、さらには周辺への回遊性が生まれるということで、歩行者にとっては環境がよくなるものと認識してございまして、こういった取組を通して歩行者ネットワークを強化していきたいと思ってございます。

 以上です。

○溝口都市活性プロジェクト推進室長
 この全体の支援でございますけれども、今回の予算も含めまして、今回の社会実験ももとよりでございますが、事業目的としましては、3地区の市街地再開発事業による地下化バスターミナルの整備など、区の将来を支える都市基盤の整備や検討が周辺地域でも進んでいる中で、東京駅前地域のまちづくりガイドライン2018に掲げておりますが、安全で回遊性の高い国際都市東京の玄関口の形成に向けて、地元の組織でも、道路の利活用や空間の再構築など、周辺地域へのつながりの歩行者ネットワーク強化ということで、ずっと検討を進めてきているものでございます。

 そういった中で、今回、この社会実験をやりますが、その中では、利用者アンケートですとか、また、車両の交通量の調査、これをやったことによってどう変化するかなどを検討しておりますし、また、地元のこの地域では、そのほかの通りにおきましても、いろいろ荷さばきの状況ですとか、そういうものも検討しているという中で、この予算で今年度やらせていただくものです。社会実験だけではなく、広く東京駅前地区全体で、地域ルールの附置義務の協力金を基金としまして、それを財源にやらせていただく事業でございます。

 以上です。

○小坂委員
 それぞれありがとうございます。

 公社がやられている事業としての築地ということや、マンション対策、非常に重要なことをしていただいているというところは本当に感謝申し上げますし、ここは落とすことができないことなので、しっかりとやってください。

 それとともに、都市整備公社には区民の皆様が、ほかにこういうまちづくりの課題があるということの相談ができるような窓口にもなっていただければというのが1つありますし、また、中央区においては、都市基盤といいますか、全体がまちづくりとして変わってきているところで、日本橋の首都高の地下化とか、KK線の上の緑地化とか、いろいろありますので、やはり守備範囲は築地だけではなくて、広げる。緑のプロムナード計画とか、そこまで広げるとか、築地からもっと広げるとか、そのあたりの都市整備公社としての守備範囲をもっともっと拡大していただくことをお願い申し上げます。

 八重洲のところは、社会実験というのは分かりました。まず、実験してから何をするかということになりますので、車道を減らしてどうなるかというところで、1つカフェを置くという手もありますが、カフェとかは、あの辺りとか地下街もあることだし、結構足りているかもしれません。そのあたりはアンケート結果がどうなるかというところも期待しながらですが、歩行者が歩きやすい環境をつくっていくという点では、きちんと大きな樹木をばんばんと植えるということで、東京都の裏玄関としての、表と言ってもいいかもしれないけれども、玄関としての風格をもう一度、大きな樹木を植えながら取り戻すとかいうようなこともありかと思いますし、また、1車線潰すことで自転車道をしっかりと造るということもあり得ると思いますので、そのアンケート結果なども用いながら、将来的な整備のほうに生かしていただければと思います。

 ここでの質問は、これで終わります。

○白須委員
 よろしくお願いいたします。

 資料2の中央区立環境情報センターの愛称についてお伺いいたします。

 公共施設に愛称をつけるということが広く行われるようになってきていることは、最近、認識しております。このたび、中央区立環境情報センターが公募いたしまして、投票によって、エコノバという愛称を選定されたということで、大変軽快で、子供も親しみやすい愛称だと思っております。

 その中で、主たる表記はエコノバになるんでしょうか。それとも、(中央区立環境情報センター)になるのでしょうか。ホームページ等には、エコノバを使用で、必要に応じて環境情報センターを併記とありますが、主たる表記は、今後、どちらになるのか確認させてください。

○武藤環境課長
 愛称の使用方法でございます。

 正式名称は、あくまでも環境情報センター、こちらが条例上の正式名称になりますので、エコノバの使い方については、例えば環境情報センター、エコノバというふうに使ったりですとか、あと環境情報センターで情報誌を発行しているんですけれども、そちらについては、エコノバだよりと直接書いたりですとか、状況によって使い分けをしたいというふうには考えております。

 なので、どっちかを統一的に使うということではなくて、必要に応じてうまく組み合わせて使っていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○白須委員
 ありがとうございました。必要に応じて使い分けていくということで、確認させていただきました。

 どこの地域に行きましても、公共施設のわきに、ちょこんと片仮名で愛称らしきものが表記されているということはよく見かけるようになったんですけれども、これは何、とお尋ねになる方も多くいらっしゃいますし、私も横にちょこんと書いてあるのは何ですかと施設の方にお伺いしたところ、分かりませんというお答えをいただいたこともあります。せっかく皆様にお答えいただいて選ばれたエコノバという言葉です。せっかく決まったすてきな愛称も、定着するか、好印象になるか、余計なことと言われるか分からない。使い方によって違ってきますので、ぜひ皆様にしっかり覚えていただけて、親しみのある施設になりますようにと願っております。今後もよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○アルール委員
 よろしくお願いいたします。

 まず、1つは、前委員からも質問がありました晴海五丁目の歩行者ネットワークの形成について1つ質問させてください。

 まず、この前提は、東京都港湾局の道路用地を区が取得するということで調整が入っておりまして、もともとあった目的は、多分高潮対策の朝潮水門のためにあった用地かと思うんですけれども、この用地を取得することによって、高潮対策とか、そういったことに影響が及ばないのかも、きちんと確認をさせていただきたいというふうに思います。

○池田管理調整課長
 今回の港湾局用地ですが、こちらは、現在は道路区域ではありません。あくまで港湾施設の港湾用地ということになってございます。今回は、ここを区道として取得するという流れを考えてございます。今お話があったとおり、こちらの場所につきましては、以前は晴海ふ頭の管理事務所であったり、あとは朝潮給水所等の施設があったり、そういった形で港湾局の施設がいろいろと活用されております。現在は水門施設の管理用地としても使ってございますが、先ほどお話ししたとおり、現在は工事用の資材置場としても活用しているところです。将来にわたって、やはり水門管理というところでも重要なところですので、そういったところを、今後の基本設計の中で、港湾の水門管理用地として、どれだけの部分が必要なのかとか、それで残った部分で、今度は区道としてどれだけが活用できるのかということを調整させていただいて、最終的に区が取得面積等を決めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 どうもありがとうございます。

 同じ案件の中で、新たな歩行者等ネットワークで、②の環状二号線と歩行者等の通行のためのスロープを造るというネットワークに関して、前委員も指摘があったところですけれども、自転車運行の安全上の課題というのは、もう既に御認識であるということなので、このスロープだけではなくて、こちらは要望なんですが、やはりエレベーターも設置していただくとともに、そのスロープは、多分これからいろいろな形で計画されるかと思うんですけれども、自転車の方だけとかにしないと、歩行困難者が歩く場合には自転車に通られると非常に怖いですし、エレベーターの方はやはり怖い思いをするので、この青写真の中にぜひともエレベーターも設置していただきたいということで、要望を入れさせていただきます。

 次の質問です。資料3の、環境マネジメントシステム、学校9校が今回再エネ100%になったというふうに書いてあるんですけれども、これはほかの中央区の公共施設にもどんどん広げていくような計画になっているのか教えてください。

○武藤環境課長
 再エネ電力の今後の導入についてでございます。

 先ほどお答えさせていただきましたとおり、これまでも東京エコサービスという、こちらも再エネではあるんですが、再エネ100ではない再エネということで、導入をずっと進めておりまして、先ほどの実行計画のほうにも低炭素電力の導入ということで、一つの施策として入れております。今回、再エネ100%電力を、電気を初めて入れたというところになるんですけれども、今後も、切り替えられるタイミング、ただ、電力が高騰している部分もありますので、そういうところも加味しながら、入れられるタイミングで拡大を図っていければというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○アルール委員
 同じ資料3の、今後の取組の中の、旧館山臨海学園の敷地を活用した再エネの電気事業者についてです。これは今年初めの一部のマスコミ報道で私は知ったんですけれども、今年3月だか5月に、こちらの工事説明会をするというふうに報道されていたんですが、その後の状況をお知らせいただきたいと思います。

○武藤環境課長
 館山臨海学園跡地での太陽光発電の今の進捗状況でございますけれども、3月だったと思うんですが、現地に行きまして、当時、設置の検討をしたときに委託した事業者と一緒に、現地の説明をさせていただきました。特に反対等はなくて、慎重にやってほしいという御意見をいただいたところではございます。

 今は境界確定の作業を進めているところで、今後、それが終わると、設置、発電というふうに、スケジュールとしては流れていくというような状況でございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 どうもありがとうございます。

 ということは、今年中に発電できる計画そのままということでよろしいのでしょうか。

○武藤環境課長
 発電につきましては、当初、令和5年度の末までにというお話でさせていただいておりまして、今も一応その予定ではいるんですけれども、今後の状況に応じて、最終的な日時については、また決めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○アルール委員
 どうもありがとうございます。

 次の質問に移ります。

 資料6、一般社団法人中央区都市整備公社の運営状況を拝見いたしまして、この運営実績をどのように区としては捉えているのか、お聞かせいただきたいと思います。

○川島都市計画課長
 令和4年度、それから5年度に向けての運営の状況についてですけれども、区としては、先ほども申し上げましたとおり、公社との関係性においては、築地のまちづくり、それからマンション施策の推進についてしっかりと、それぞれの立ち位置で連携をしながら進めていくというふうに考えておりまして、順調に進めていただいている、連携ができているものというふうに受け止めています。

 令和4年度までの数年間については、やはりコロナ禍の影響も大きくありまして、築地についても、来街者の数が非常に大きく減ってしまったとか、マンションについても、管理組合の中での検討がなかなか進まずに、補助金を検討しても、なかなかその申請までたどり着かないといったようなこともあったんですが、今、回復の動きが十分に見えてきていて、令和5年度も安定的な運営に向かえるものと考えているところです。

 以上です。

○アルール委員
 御回答ありがとうございます。

 本年度の重点項目の築地魚河岸の空き区画の状況は、8区画というふうに資料にはあったんですけれども、それが現状どうなっているのか、そして、どのように改善されているのか、そこら辺の所感もお伺いしたいと思います。

○吉田副区長
 魚河岸の空き区画の関係でございますけれども、これは一応公募することになっておりますが、実は、私どもが都市整備公社を通じて管理している中に、千社額棟という仮店舗施設が駐車場の前にございます。そこのテナントも現に入っておりますけれども、将来的には、そこは高速晴海線などが入ってきて壊される可能性もあります。そういう転居の部分も含めて、どのぐらいの枠を残しておきながら公募をするかということを、現在、調整しているところでございますので、御理解いただきたいと思います。

○アルール委員
 どうもありがとうございます。大変よく分かりました。

 時間もないので、今日はこれまでにします。ありがとうございました。

○川畑委員
 どうぞよろしくお願いいたします。

 大変暑い日が、猛暑でございまして、続いておりますけれども、まさに地球温暖化、今回、理事者の皆様方から御説明がありました資料3の温室効果ガス排出の問題は、やはりかなり重要な問題であるというふうに認識をしております。その関連で質問を少しさせていただきます。

 先般、私は、東京大学大学院の前准教授という、断熱とか建築のプロフェッショナルの先生のお話を聞く機会がございまして、その先生から少し御教示を受けたんですけれども、公共建築、それから様々な学校、こういったところに断熱をしっかり入れていく必要があると。校舎の上の階、それから窓ガラスの近くは大変な暑さで、クーラーを入れてもほとんど効かないという状態にまでになってきていると。

 まさに、現代ではエアコンは生命維持装置と言ってもいい状態でございまして、まず窓の断熱、校舎の断熱、このあたりもしっかりと区の取組として、恐らく城東小学校であるとか、阪本小学校であるとか、こういったところは最新の設備が入っていると思いますけれども、今後、古い校舎の改築、それから老朽化の設備更新に関しましては、最新の断熱性の高い窓を使うというようなこと、あと二重ガラスにするとか、こういったことも御考慮いただければと思っております。このあたりの今後の環境面からの取組というのは、どのようなお考えかというのをお聞きしたいと思います。

○太田委員長
 川畑委員、すみません。こちらは議題になるかと思いますので、もう少し理事者の報告に沿った質問をお願いいたします。

○川畑委員
 分かりました。すみません。温室効果ガスということで、かなり広くなり過ぎてしまいました。失礼いたしました。

 そうしましたら、少し話を変えまして、資料5、ごみ量及び資源回収量についての問題に少し話を変えさせていただきたいと思います。

 最終処分地は、今は埋立てをしているということで聞いておりますけれども、東京都内でも、ごみの処分に関して、多摩地域25市1町に関しては、エコセメントに全て切り替えているというお話を聞いておりますが、中央区として、今後、中央区のごみ処理場から出る灰、最終処分地に向かう灰に関して、こういったエコセメントに替える予定があるかどうか、こういったことをお聞きしたいと思います。

○染谷中央清掃事務所長
 区で集めたごみを工場で燃やして、燃やした後の最終的に残ったものをどうリサイクルするかということだと思います。

 区のほうは、清掃事務所としては、収集・運搬を行っているところでございまして、工場のほうは清掃一部事務組合が行っています。一組のほうも、なるべくリサイクルに回すという考えでございます。中央区のほうも、最終処分場になるべく回さないで、灰についても今後も引き続きリサイクルに回していただきたいという要望はしますけれども、実際、考え方については、一組のほうの考え方になってしまうかと思うので、詳しい回答ができなくて申し訳ございません。

○川畑委員
 ありがとうございます。

 引き続き、一組のほうに提案していただいて、今、多摩地域では、実は処分灰に関してもゼロという状態になっておりまして、全てエコセメントに切り替えているという状況になっておりますので、御参考にしていただければと思います。

 私からの質問は以上です。

○太田委員長
 それでは、質疑の途中ではございますが、休憩を入れさせていただきます。今、午後2時51分ですから、午後3時より再開いたします。

 それでは、休憩といたします。

(午後2時51分 休憩)


(午後3時 再開)

○太田委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

 議題、環境保全及び建設行政の調査について、質問のある方は挙手を願います。

○かみや委員
 それでは、私から議題で質問させていただきたいと思います。

 前回の委員会報告におきまして、中央区水辺環境の活用構想ということでお示しをいただきました。今日は別の質問をさせていただきたいと思っているんですけれども、この委員会報告、前回いただきましたものも、昨年まで継続して自由民主党議員団として繰り返し、重点要望として提言、提案させていただいたものでございますので、このテーマは、また改めて別の機会にしっかりと質問させていただきたいと思っております。

 その上で、今日は、まちづくりで、前々回の議題でも少し触れさせていただきましたが、また、折に触れて、いつも触れさせていただいております都市力、国際競争力を高めるまちづくり、この視点で、前回の続きと言うのも変ですけれども、少し議論させていただきたいと思っております。

 議員団として、また、個人的にも、いろいろな都市、まちづくりを勉強させていただき、いろいろな専門家の方のお話を自分なりに聞かせていただいております。前回の御答弁ですと、いろいろなものを見ていただいて、中央区は中央区独自でやっていくんだというお話かなというふうに概略は思っております。一方で、いつも出す都市名がありますけれども、海外、欧米、アジアを含めて、いろいろな都市があると思っております。そうした中で、中央区は中央区独自だということなのだと思うんですけれども、今、施策を拝見していると、セントラルパーク構想という名前であったり、KK線のプロムナード化、こうしたことを含めて、ちょっと想像するような都市も出てくる。

 ただ、それは別として、中央区として、こういった都市と、国内外、国内でもいいと思うんですが、国内外で、こんな都市とは親和性があるですとか、こういう施策はいい施策だとお感じのところがありましたら、御所感をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○吉田副区長
 全然答弁にならないと思いますけれども、日本の中で、ほかの都市に対して、私は先進性があるとかというのはあまり感じないんです。ただ、私は、今、現実の課題として、これは再々強調しておきたいところですけれども、やはり人口の増加率が日本一に近い区なんです。そうすると、今、何が私どものまちづくりで困るか。正直言うと、1人当たりの、例えば公園面積は、人口が増えていくだけ、どんどん減る。それから、公共施設が、やはり現実には、既存のものでいえば、1人当たりの公共施設の床面積はどんどん小さくなる。実態的に、行政側として考えていったとき、人口を支える公共施設の在り方をどうするのか。それから、公園・緑地というものをどう考えるのか。やはり非常に重要なテーマだと思っている。

 これからのまちづくりの中で、あるいは施設づくりの中で、私どもが考えていかなければならないのは、まず第一に、例えば公共施設に関していえば、正直言いまして、単一用途の公共施設はもう造らない。どちらかというと、8時間だけ使った公共施設というのは、基本的には、原則的になくしていこうと。少なくとも16時間使うような、お年寄りから子供まで使うような公共施設の使い方をしないと、もたない。そういうふうに考えている。

 そういうふうにうまく活用できるならば、今の公共施設面積を少なくても50%や60%は増やすことができるだろうと思う。そういう工夫を今しなければならない。なぜか。本区は土地が高いし、空き地はないし、とてもじゃないけれども、新たに造るということはそうできない。同じ事情が、実は、公園とか、緑地についてもあるだろう。公園・緑地については、実際に私どもとしては、一生懸命再開発をしながら空地を上げたり、緑被率を上げたりしていますけれども、実際の面積はそれだけ飛躍的に上がるわけではない。身近な緑は増やしています。ただし、公園・緑地としては不足がある。その部分については、私どもは、逆に、そういう意味も含めて、水辺の活用ということを言っておりまして、ほっとできる空間というのは公園だけではないだろうと。水辺だろうと。では、水辺にもっと接近しやすい環境をつくろうと。歩きやすい環境をつくろう。そういうことでもって、区民の安定感なり何なりを増やしていこうと。やはり私どもの都心区で、臨海部で、人口が増加している区として独自の工夫をしなければいけないところだと思っていまして、そういった面から、基本的には、私どものまちづくりは進んでいくだろうと思っています。

 ですから、その部分について、逆に言えば、それぞれの部門において、例えば水辺を活用しているとか何かというところにおいて、先進してきた役割を果たしている市とか区とか、区については、うちより進んでいるとかはあまりないと思っていますけれども、ただ、市については、広島市の例であるとか、いろいろありますから、そういったものを含めて参考にしながら進んでいきますが、やはりうちの区ならではの事情の中で工夫をしていくところの領域が非常に大きいというふうに思っています。とりわけ、その点については、重要に考えています。

 それから、この間、子ども・子育ての総合的な体系についても、うちの区として全体で出させていただいておりますけれども、公園・緑地の不足の部分については、あそこでも表示したように、今、本区の公園・緑地では、球技遊びとか、自転車を活用できませんから、そういうときには、例えば校庭を使ってくださいみたいな話を、事例で具体的に出しておりますけれども、今の施設をある単一用途なり、固定的な用途で決め込んでしまわない。いろいろ多様に活用していくということを通じて、もうちょっと区民にとって住みやすい環境づくりをしていくということを、やはり第一の工夫として、このまちづくりを進めていかなければならないというふうに思っています。

○山本区長
 今のかみや委員の質問にお答えしたいと思って、手を挙げたわけですけれども、参考になる他のどういうところを注目したいかということで、感じるところが幾つかありましたので、ちょっとお話をしたいと思うんです。

 1つは、今の吉田副区長も言われた水辺の問題について、やはり先進的な地域のことについては学びたいという、これは委員の皆さん、それから職員もそうですけれども、私もそう。とりわけシカゴというのは物すごく水辺の整備で、今、世界の中ではもちろん、ベニスだとか、あるいはテムズ川周辺、こういうトラディショナルなところはあるけれども、それにも増して、新しい水辺に沿ったまちづくりの典型例として、シカゴというのは非常に注目されているところがあって、歩行者空間などもかなり立体的な構造の中で歩行者空間をつくるとか、都市構造の面でもかなり工夫がなされている。それから、ブリッジがいっぱいある。だけれども、それをうまく使って、舟運であったり、そういうことも活用されている。こういうこともありますので、シカゴというのは1つ、目標というよりは学ぶ必要があるということを感じるところがあります。

 もう一つ感ずる点は、これもリーディングプロジェクトの中の一番最後のところの文化・歴史の振興というところですけれども、とりわけ日本の中の地方都市にあって、例えば古民家であったり、そういうものを大切にして、檜原村ですら、昔の庄屋さんのお屋敷みたいなところを展示会場として村が買い上げることによって、そこを一つの文化財的な拠点として、人々の集まる場所にしている。こういう工夫もやっているということがあるわけで、逆に、新しく都市整備が進むことによってまちが革新されていって、新しい施設ができることはいいんだけれども、同時に、残すべき文化的な価値のあるものについての活用の仕方を一体どうしているんだろうかと。こういうことについては、やはり学ぶ必要が今あるというふうに思います。

 それから、3点目は、いわゆる経済の問題でいえば、金融マーケットが、今、特に兜町の場合は、デジタル化が進んだことによって、人々の集まりが非常に減っていることもあって、いわゆる情報が錯綜して交流してシナジーを生んで、新しいビジョンが出てくるというふうな、まちの活力の中から経済の方向性を見いだすような雰囲気が徐々に停滞してきているのではないかと。こういうふうなこともあるので、例えばシンガポールであったり、他の先進的な魅力ある都市、こういうふうなところで、世界の金融拠点として、お金が集まっている。なぜだろうというところも、やはりこれは見詰めながら、これからの参考にしていくことも必要ではないかと。

 この3つのことを指摘したいと思います。

 以上です。

○かみや委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 まず、吉田副区長の御答弁ですけれども、本当に狭い、おっしゃるとおりだと思います。その中で、時間という軸で使い方を増やしていくという御答弁だったと思います。本当にそれは大切だと思いますので、現実の問題はたくさんあると思いますけれども、できる限りの取組をぜひ進めていただきたいと思います。

 あと、今、御答弁を聞いていて感じたのが、行政の守備範囲というんでしょうか、公共というところをどこまで捉えるのか、行政でやらなければいけないところ、それと民間に任せられるところ、既に、Park-PFIなど、PFIを含めてやっていただいていると思いますけれども、多分そういう整理というんでしょうか、限られた財源、人員の中でどこまでできるのか、それ以外に任せるところをどう進めていくのか、やっていただいていると思いますけれども、その方向もしっかりと続けていただきたいということを感じました。

 また、区長の御答弁のほうでありますけれども、具体的な都市名を挙げていただきながら、ありがとうございます。

 すみません。その前にもう一点、取りまとめ、水辺の環境構想、あと福祉保健委員会で御報告されたものでありますけれども、その中の公園として御答弁いただいたものと思いますが、その中で、あの2つの計画、構想を拝見しまして、この時期に出されたということがすごいと私は率直に感じました。一般的な感覚ですと、個人的な受け止めですけれども、予算ですとか、計画と連動して、もう少し後ろの時期に出てくるものなのかなという感覚を持っていたんですけれども、できることはすぐにやっていく、あるいは国・東京都の動向を含めて、計画内に取りまとめが行われたのかなと感じております。今、区長からも、シカゴですとか、シンガポールと御答弁いただきましたし、区の現状、御認識もお聞かせいただきましたので、そういった論点を含めて、恐らくさらなる検討を深めていただいて、それが次の計画なり予算で出していただけるものだと思いました。

 今、環境建設委員会、まちづくりの視点で質問させていただきましたけれども、ぜひさらなる検討を深めて、その視点での区民福祉の向上に資する施策の推進を要望しまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

○小坂委員
 では、よろしくお願い申し上げます。

 吉田副区長の御答弁とも関連するところでありますけれども、公共施設の稼働率を上げていくと。学校とかも、もうちょっと稼働率が上がるのではないか。今回、それで学童を校舎内でやるというところもあるかと思いますけれども、さらなる学校の活用とか、私はお聞きしながら考えたところです。さらに、私も、緑地がない、緑がないとかいう部分、公園がないという視点を持って、このように質疑させていただいているわけですけれども、先ほどもそのような視点でした。

 さらに、そのような視点ですが、勝どき東地区、第一種市街地再開発事業を我々は7月に視察しましたが、そこで我々も歩きました中月第888号線の幅4メートルの一方通行車道、8月31日に供用されたところですけれども、ここは、そのような車道よりは、例えば公園とかがない、自転車の乗り場がないという視点からすると、区民の皆様の歩行者専用、自転車専用の区道としてあり得てもよいのではないかとも考えるところであります。そこからすると、これを車道から歩行者、自転車の専用道に変えるに当たってのバリアはどのようなものがあるか教えてください。それが1点目です。

 2つ目は、区長がおっしゃいました残すべき文化的な価値のあるもの、歴史や文化、まちづくり、町並み、そのようなところは、やはり中央区の中でも守っていくべき町並みがあります。その一つが佃です。佃は、なかなか中央区も地区計画をつくるのにも苦労されて、かかっていない場所があるというふうなところ、そこにおいてルールがないからということで、まちの皆様は、住吉ののぼりの高さよりは高いものを建てないという暗黙のルールがあったところ、5階建てに抑えるべきマンションが、8階建ての高いものが建てられようとしていて、地元の皆さんが大変困惑していると。そこで、500ぐらいの署名が集まり、佃の中だけでも200レベルの署名が集まってきていて、ぜひともこれは区長にも直接お渡しし、話をお伺いしていただきたいということは、私もお伺いしているところであります。いかに町並みを守っていくか。地区計画のない佃の町並みをどのように守るかという非常に難しい課題が中央区にはあります。

 そこで、住民の皆様は、8階は建てられたとしても、この町並みを守っていこうという思いがある。そこからすると、何とかして地区計画なるものを住民発案でつくれないかというふうなことも考えているところですが、そのような住民がおられた場合、先ほど都市整備公社で若干しつこく言ったのも、そういうアイデアを都市整備公社が与えてくれるかなと思ったので、質問したんですけれども、次は区として、そのように考えている区民のサポート、支援、そのようなところをどのような手法で支援できるかというあたり、アイデアをいただければと思います。

○吉田副区長
 佃について、正直言うと、そこの表現については、非常に慎重にならなければいけないと思いますけれども、実際に、例えば新佃島と言われている佃二丁目、三丁目であるとか、月島地区の埋立てとは、元佃は全然違うんです。新佃以降の埋立てについては、基本的には、路地といいましても、1.8メーターあるんです。路地は1.8メーターあって、その1.8メーターをどう広げて、そこの中に個々に建物が建てられるかということを地区計画で検討できるんです。

 佃については、表地は道路がありますけれども、中側に入った路地というのは、少なくとも残せる路地ではないんです。90センチしかないんですから。実際に、どう考えても、建築基準法上の工夫が行き届かない。基本的には、建築基準法で想定しているのは幅員4メーターの道路が、いわゆる建築基準法上の前面道路というやつです。そこに到達し得ない道路を、何とか既存の路地として使っていたので、3メーター前後のいわゆる三項道路的な取扱いをしながら、そこで地区計画を立てるというのは、月島地区において、我々が地区計画としてやったことです。そこは、前提として1.8メーターだからです。その地区計画をやったときも、これは現実に、消防団の方々と一緒になって、真ん中に、いわゆるホースを持って2人で並行して走っていくにはどのくいまでできるかというようなことまで、実証しながら地区計画をやりました。

 佃では、残すべき建物は確かにある。それをどういうふうに残すかは工夫をしなければいかん。ただ、路地については、軽々に残すべきだとは言えない。90センチです。大変恐縮ですが、中側のほうが、やはり結局は90センチの路地ですから、結構空き家も増えてきているというのが実態なんです。佃については、今の状態は大変危険です。表地だけ2区画、例えば買ってしまう。そして、後ろのほうは、これはもう建築基準法上の建築敷地になりませんから、どんどん買上げをしてしまって、真ん中のあんこの部分を買上げしてしまって、表地が接道しているところを2区画ぐらい買ってしまえば、やりようによっては、基準法の適法なマンションが建ってしまいます。だからこそ、逆に言うと、佃ではどういうまちづくりがあるのかという部分について、真剣に話合いをしなければいけない。そこの中で合意をつくらなければいけない。そういう地域でございます。

 その部分は、やはり地元の方と我々とが膝詰めで話し合わなければならない部分がかなりあるんですが、元佃というところの基本的な経済的な成り立ち、それから土地所有の形態、そういったものから、なかなか皆さんが一致してというところにテーブルがつくれないというのが実態的な状況でございます。

 外部の方が残すべきと言うときには、本当に気をつけていただきたい。表の建物は残すべきです。少なくとも、あそこの90センチの路地については、正直言いますと、残すべきという定冠詞はつけられないと思います。その部分が大変危険だから、どういうまちをつくっていかなければならないか検討しなければいけないところです。ぜひ、その点も含めて、地域に対するいろいろなアプローチを我々としても考えざるを得ないのだということを理解していただきたい。

○金広道路課長
 私からは、勝どき東開発のところで新たに新設されました、区道888号線を自転車・歩行者専用道になぜしないのかというところについてお答えさせていただきます。

 少し専門的にはなってしまうんですが、簡単に言いますと、まず、線形の中で道路線形を決めていく中で、該当している888号線を自転車・歩行者専用道にすると、いわゆるL字の道路になる。L字の道路にする場合に、道路線形を決めていくときに、今、民地側のほうにどうしても道路が入ってきてしまうというところから、それは現実的に難しいというところで、交通管理者と協議を行った上で、L字の道路ではなく、888号線は車を通す、いわゆるTの道路にするというところで、このような形になっております。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 吉田副区長が外部の方々がと言ったところは訂正していただき、私は佃の内部の人間となりましたので、そこは御訂正をお願いします。住所上、内部のところに住所を置いております。私のことを指していないのであれば、それはそれで外部の方も慎重に答えるということだと思います。

 まさに、検討しなければならない時期が来ているという点では、お互い同じでありますけれども、そうしたら、佃の、元佃の部分に対して、今、区はどのようなアプローチをされているのかという現状を教えてください。それが1つ。

 888号線の、なかなか難しいという構造上の理由は分かりました。というところなので、この構造上の理由をいかにクリアしていけばよいかというところを考えて、ぜひとも自転車・歩行者の専用道をまた考えていければと思います。そこは考えます。

 では、お願いします。

○吉田副区長
 お移りになったんですね。

○小坂委員
 はい。

○吉田副区長
 そうですか。実際のところ、私どもが佃に行きましても、区役所が何でここに来るんだと言われます。我々は、基本的には、これは徳川さんにもらった土地で、区役所が図るべき土地ではないと言われますからね。最近移ったのでは、よそ者もいいところですね。実際的には、そんなところなんです。

 実態的には、この部分を含めて、我々も何度かいろいろな形で元佃の方々と話合いをしています。ただ、現実に、その部分で、元佃の方々との話合いというのは、話合い自体もなかなか実は膠着しているのが実態でございます。実際のところ、佃の屋形船がありまして、廃船があった状態のお堀を直すについても、あそこは漁業協同組合の小屋を造ったりなんかしながら所有しているんですが、それだって、正直言って、私どもの区役所であそこまで整備していくのに、実際に30年かかっていますからね。

 今、私も危機意識は基本的には同じだと思いますけれども、その部分について、私どもは、やはりそれぞれに個別にお話合いが来ますときに、そういった部分をつかまえながら、地域の方とじんわりじんわり話をさせていただいています。そう簡単に話がつくとは思っておりませんけれども、地道に、我々が月島でできた地区計画がなぜ佃でできないんだと。それから、今、何が危険なんだということで順次説きながら、地域と話合いをしております。ぜひその点で、本当に路地だけ残すべきだなんていうことは言わないでいただきたい。90センチの路地は危険ですから。

 建物をどう保存し、まちにあの雰囲気を残すためには、中側の、いわゆるあんこ部分をどういうふうにつくっていかなければならないのかということについて、これは基本的には、いわゆる容積率や容積率のおまけや何かで勝負がつく話ではなくて、ある程度いろいろ公的な仕掛けなり何なりを組み立てて入れていかないとならないけれども、それらについても、基本的に住民の合意が前提にならないと話は進まんと思います。その部分をお互いに話合いをしながら、地道に構築していくところであって、その点を御理解いただきたいと思います。

○小坂委員
 私も佃に関しては新参者でございますので、地域の皆様と、ゆっくりとというか、じっくりと話合いを持ちながら考えていかねばならない。けれども、区と同じように、やはり危機意識は持っております。私も、ただ単に90センチの路地を残しましょうと言っているだけではなくて、やはり町並み、まちの雰囲気、また残すべき古民家、それらがあるわけなので、それをまち全体として残すべきところを残していきましょうという考えでありますので、そこを区とともに、お互いが佃の人の意見を伺いながら、あるべき方向性を考えていければと思うところです。

 そこからすると、これだけ難しい話であるから、区民の皆様に、佃の皆様に、こんなまちづくりにおける難しい課題があるということは、もう少しお知らせするなりの機会をつくってもよいのではないかと改めて思うんですけれども、このあたりは、この難しさというのも最近は伝えてきたということでよろしいでしょうか。

○栗村地域整備課長
 元佃における、これまでの区のまちづくりの会話でございますが、先ほどの吉田副区長の答弁にもありましたとおり、何度かそういった場がつくられようとして、なかなか今に至っていない状況でございます。そういった意味でいきますと、まちの課題というところについては、そういったところで話はされてきているけれども、十分にまだそこが熟していないところかというふうに理解しております。

 以上です。

○小坂委員
 では、今回、住吉ののぼりよりも高い23メートルの建物がどんと建つというふうなことを一つのきっかけに、もう一度、まちの皆様も危機感を持ち、まちづくりはどうあるべきかというふうな危機感も持たれていると。500人の署名、地元の200の署名もありますから、そのように危機意識を持っている方々はたくさんおられると思いますので、もう一度区のほうも、私のほうもですけれども、佃のまちづくりはどうあるべきかということを考えていければと思います。一緒に考えていければと思います。よろしくお願い申し上げます。

 以上で終わります。

○白須委員
 よろしくお願いいたします。

 環境面におきましても、街路樹の機能と維持管理というのは大変重要なことであると認識しております。今年は大変な猛暑が非常にまだ続いておりますが、美しい樹木や街路樹は安らぎを与えてくれますし、信号待ちの際も木陰は大変ありがたいと感じております。

 その中で、かん水、水やりについてお伺いいたします。

 先日、フェイスブックで呼びかけがありました。街路樹や公園などの樹木への水やりに御協力ください、区でも行っておりますが、不十分なこともありますので、近隣の街路樹や公園などの樹木への水やりを朝晩の涼しい時間帯にお願いいたします、樹木の健全な生育のために、皆様の御協力をお願いしますという呼びかけがありまして、私も協力したいと思いましたが、例えばどのような手段がありますか、お示しいただきたい。

 あと、現状、枯れてはいなくても、枯れそうになっている問題のある樹木があるかどうか教えていただけたらと思います。お願いいたします。

○白石水とみどりの課長
 この夏の街路樹の対応ということでございます。

 委員おっしゃるとおり、今年は例年以上に暑さが厳しいかなというところでございまして、その暑さも6月頃から続いて、ようやくこの9月ぐらいに少し、35度という猛暑日は避けているところかと思いますが、まだまだ暑い期間が続いているところでございます。また、前半は雨もあまり降らずに、街路樹もそうですけれども、公園の樹木も非常につらい中、耐えたかなというところでございます。こういった状況はなかなかないんですが、今、委員の御紹介がありましたとおり、区のおしらせと、今回初めてフェイスブック、それから旧ツイッターのエックス、こういった中で、区民の皆様へ水やりの御協力を求めたところでございます。

 この水はどういうものがいいのかというところに関しましては、水分であれば何でもいいというわけではないですけれども、全くないよりは、樹木にとっては、例えば昔からいう米とぎの水でも結構ですし、本来は上水が一番よろしいんでしょうが、なかなかそういうものがないという場合であれば、雨水をためていただいたものでも結構ですし、水分的なものをやっていただきたいということで、今回、SNSのほうで発信させていただいた次第でございます。

 今、枯れている樹木があるかというところですけれども、現状は少し樹木が、やはり傷んでいるものはあるんですが、街路樹そのものが枯れてきてしまっているところはあまりなくて、どちらかというと、低木の植栽が、葉っぱはついているんですけれども、茶色くなっている状態がございまして、今、樹木の協力業者のほうにも調査をかけて、植え替えが必要かどうかというところの手配には入っているところでございます。

 以上でございます。

○白須委員
 御答弁、御丁寧にありがとうございました。弱っている低木の植栽はあるということで、手入れをよろしくお願いいたします。

 あと、街路樹にお水をあげる御協力の依頼ですけれども、フェイスブックやエックスで今回はなさったということで承知いたしましたが、水分的なものは何でも大丈夫ということで、できたら朝晩がふさわしいということをしっかりと呼びかけていただいて、都市形成や街路樹の維持管理は本当に大変だと思いますが、人々に安らぎを与えてくれるものですし、ぜひ区民の皆様、私もしっかりと頑張って、できることはやっていきたいと思っております。

 実際、どなたかやっていらっしゃるということを耳にして、フェイスブックやエックスなどの反応などはあったのかどうかお聞かせいただけたらと思います。

○白石水とみどりの課長
 SNS発信後の反応ということでございます。

 こちらに関しましては、水をあげていいですかとかという問合せは、実際に区民の方から主導的にいただいておりまして、そういう意味では、回答の中で、ぜひお願いしますと。こちらはお願いベースでさしあげているところでございます。また、区長への手紙でも、今回に関しましては、猛暑ですから、御心配の声がございまして、やはりそういった方にも、今回の対応に関してSNSでの発信とか、水やりの御協力というのを返しているところでございます。

 以上でございます。

○三留環境土木部長
 すみません。1つだけ訂正をさせていただきますと、水分なら何でもいいというお話がありましたけれども、朝晩にというのは、日中、熱湯にならないように朝晩にというお願いをしていることでありますし、よく氷を街路樹のますの中に大量に投棄される場合がございまして、こういったものもやはり問題がありますので、何でもいいということではないのですけれども、通常の範囲内でよろしくお願いいたしますということで、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○白須委員
 御答弁ありがとうございました。

 お庭で花々などは扱い慣れている方もいらっしゃると思うんですが、街路樹のお手入れはどうやったらいいのか分からない点もあると思うんです。これを機会に、区のために、皆様のために何かしたいという思いを持っている方はたくさんいらっしゃいますので、やり方の詳細をもうちょっと書いていただいたりして、区民の皆様と行政側と手を取り合って、美しい街路樹の維持管理に努めてまいりたいと思いますので、今後、発信をどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

○川畑委員
 よろしくお願いします。

 私のほうからは、まずPFASの問題についてお聞きをしたいと思います。

 いよいよ環境省もPFASに関して調査に乗り出すということで、先般、報道がございました。中央区としましては、17万5,000人の住民の生命と安全を守る意味で、水道水に関するPFASの調査は、今後検討されているかどうかを確認させていただきたいと思います。

○武藤環境課長
 対象区域で調査に入っているというのは聞いておりますけれども、特に中央区で、そういった状況は聞いておりませんので、特に区のほうで、今、調査をかける予定はないところでございます。

 以上でございます。

○川畑委員
 ありがとうございます。

 現時点では調査の予定はないということですけれども、PFASは、御存じのとおり、米軍横田基地の消火剤流出に端を発しておりまして、かなり広範囲に地下水、それから水道水の汚染が進み、現状、農業被害なども発生しているということを聞いております。転ばぬ先のつえではないですけれども、事前の調査をしたほうが区民の水道水に対する安心が増しますので、ぜひとも調査をお願い申し上げたいと思っております。

 ちなみに、アメリカでは、先般、発生元の3Mと和解が成立しまして、アメリカの各自治体に1兆8,000億円の和解金の支払いをすると。水質の調査、それから汚染の除去も企業責任で行うということで和解が成立しておりますので、参考までに申し添えておきます。

 続きまして、先ほど来、前委員、それから吉田副区長、皆様のほうから緑の大切さについてお話がございました。私も全く同感でございまして、緑は本当に、この夏の暑さでは、木陰に行ったときの生き返る心地よさを実感として味わったものでございます。その中で、皆様と少し議論させていただかなければならない点がございまして、浜町公園の日本橋中学校の仮校舎建設の問題に関して、少し質疑をさせていただきたいと思っております。

 前回質疑をさせていただいた内容で、ちょっと明確なお答えをいただけなかったように思っております。都市計画法第53条の許可の項目がございますが、都市計画公園であります浜町公園及び浜離宮庭園の2つに関しましては、建物を建てる際には東京都との合議が必要であるという規定があるのは、もちろん御存じだと思いますけれども、その合議がお済みかどうかということを、まず確認したいというふうに思います。

○白石水とみどりの課長
 せんだっての委員会でも御質問いただいたところで、回答が曖昧で申し訳なかったです。

 ただ、こちらの建物に関しましては、水とみどりの課としましては、公園を管理する所管でございまして、建物を建てる際の都市計画法に基づく手続というのは、今、その事業を行っている教育委員会のほうで適切な時期にするのかなというふうに考えております。

 以上でございます。

○川畑委員
 場所は、あくまでも公園ということで、管理、管轄するのは水とみどりの課ということになるかと私のほうでは判断しておるんですが、合議がお済みかどうかをお聞きしているんです。立ち会ったかどうかというよりも、合議が済んでいるか済んでいないかということは、お聞きになっている状況でしょうか。

○三留環境土木部長
 前回の委員会の中でお答えをさせていただいたところで、ちょっと曖昧だったということですけれども、そもそも建物を建てる際の合議というのは、本設の建物というふうに認識しておりまして、今回、仮校舎という形で、それは仮設ですよということで前回お答えをさせていただいたと思っております。その仮設構造物の、要は占用期間を1年とするか、3年とするかというところでの議論はございましたけれども、現状、区の考え方として1年の占用許可を更新していくという形で、あくまでも仮設構造物という認識でこれまでも行っておりますし、これからもやっていきたいと思っております。

 以上でございます。

○川畑委員
 ありがとうございます。

 東京都のほうに早速確認をさせていただいて、この件に関して東京都の見解を求めていきたいと思っております。ありがとうございます。

○太田委員長
 それでは、議題、環境保全及び建設行政の調査について、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○太田委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○太田委員長
 それでは、閉会といたします。

 お疲れさまでした。

 なお、委員の方と担当部長はお残り願います。

(午後3時44分 閉会)

-委員会を閉じた後-

 環境建設委員会行政視察は10月24日から26日で、視察目的として、岡山県岡山市では北長瀬未来ふれあい総合公園を活用した賑わい創出の取組について、鹿児島県鹿児島市では鹿児島中央駅周辺のまちづくりについて、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ