令和5年 決算特別委員会(第6日 10月4日)
1.開会日時
令和5年10月4日(水)
午前10時 開会
午後4時13分 散会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(16人)
委員長 木村 克一
副委員長 田中 広一
委員 押田 まり子
委員 海老原 崇智
委員 太田 太
委員 かみや 俊宏
委員 青木 かの
委員 高橋 まきこ
委員 山本 理恵
委員 小栗 智恵子
委員 梶谷 優香
委員 白須 夏
委員 黒原 裕司
委員 川畑 善智
議長 瓜生 正高
副議長 礒野 忠
4.説明員
5.議会局職員
伊藤議会局長
長田庶務係長
小倉議事係長
佐藤調査係長
桝谷書記
後藤書記
鳴子書記
坂和書記
6.議題
- 議案第101号 令和4年度中央区各会計歳入歳出決算の認定について
(午前10時 開会)
○木村委員長
ただいまより本日の委員会を開会いたします。
資料要求がありました48点について、席上に配付いたしました。
第5款「福祉保健費」について、質問者の発言を願います。
○白須委員
おはようございます。福祉保健費について、よろしくお願いいたします。
初めに、高齢者支援について確認させていただきます。人生100年時代と言われるようになり、日本は世界一の長寿国になっています。それ自体は大変喜ばしいことですが、様々な課題が出てきております。
決算書232ページ、高齢者住宅住み替え支援がゼロ円となっております。この住み替えについて、御相談自体はあったのでしょうか。また、高齢者の住宅住み替え相談があったのであれば、件数について、教えてください。
○阿部高齢者福祉課長
高齢者住宅住み替え支援についてでございます。こちらにつきましては、令和4年度の相談件数としては17件ございました。ただ、こちらの支援の対象となる資格条件が、自立して日常生活を営めるとか、住宅賃貸借契約の際に身元保証人を得られる等で、そういった資格条件に該当する方がいらっしゃらなかったので、支援件数としてはゼロ件でございます。
以上です。
○白須委員
ありがとうございました。御相談自体は17件あって、内容、資格条件が合わなかった、該当しなかったということで受けられなかったということで、理解いたしました。
以前、お話を伺った90代のひとり暮らしの女性の方がいらっしゃるんですが、退職した後に、自分の予想では70代ぐらいで終えるのかなと思っていたんですけれども、今90歳になって、長生きは喜ばしいことなんですが、貯蓄が大変少なくなってしまって、すごく不安な生活を送っています、常々、随分前から現在より家賃の手頃なところに引っ越したいと考えながら、もう90代まで来てしまったので、本当にどうしましょう、どうしましょうとおっしゃっていたんです。大変お元気にお出かけはしているんですが、何歳まで生きるかと分かればいいんですけれども、なかなか人生設計は自分自身も考えても分からないので、引っ越そうかどうしようかしらと思いながら、高齢になって引っ越しというのはなかなか難しいかなと思っております。何歳まで生きるか、人生設計は自分自身ではありますが、御相談があった際はぜひ聞いていただけたらと思っております。
また、近年、行政の様子を見ておりますと、公助が大変拡大しております。給食の無償化、社会保障制度の拡充など、よりよい生活、快適性を求めるようになってきていますが、本来最も重要なのは、困っている方々をしっかりとお助けすること、生活不安の払拭を誠実に実行していかなければならないといつも思っております。様々な御相談もそうですけれども、施策に該当しなかった場合、どのようにお示しし、導きをしているのか、教えていただけたらと思います。
○阿部高齢者福祉課長
御相談者の方は、区内でのお引っ越しなどを望まれる場合があるんですけれども、お家賃とか広さ、場所等、住み替えの希望条件が区内の民間の相場とかけ離れているということもございまして、なかなか支援制度の利用にはつながっていないんですが、もう既に退去命令がされて、いついつまでに出てくださいと言われているという場合は、急いで住み替えをしなくてはいけないですので、そういう方については、すぐ入れそうな、例えば区外にある都営住宅といった公共の住宅を御案内しています。もしそこまでせっぱ詰まっていないということであれば、現在のところでも引き続き、例えば住宅の設備を改善するためのサービスなどを御紹介して、住み続けられるように御案内しているところです。
以上です。
○白須委員
御答弁、御丁寧にありがとうございました。せっぱ詰まっている方々や、住宅設備改善などで対応できるような方もいらっしゃるということで、様々な方々に合わせてしっかりと対応をよろしくお願いいたします。私も、皆様のお声をしっかりと聞いてまいりたいと思っております。
中央区内で引っ越しというときは、家賃が合わない場合、区外の都営も御紹介ということで理解しましたが、区内におきましては高齢者の民間賃貸住宅への住み替えのみということでよろしいんでしょうか。公営でなくて、区内におきましての御紹介は民間賃貸住宅のみということでよろしいんでしょうか。ちょっと確認させてください。
○阿部高齢者福祉課長
この事業としましては、民間賃貸住宅への住み替え支援を行っているものです。そちらが御本人の御希望と合わないような場合であれば、区内の区営住宅や都営住宅の御案内ももちろんするんですけれども、大体いっぱいであったり、今、抽せんに申し込んでいる方が多くて、すぐ入るのが難しい状況であると聞いております。
以上です。
○白須委員
ありがとうございました。様々な状況に合わせて御対応をお願いしたいと思います。人生設計はまず自分自身ではありますが、様々な不安の払拭、関係各所がしっかりと協力して行っていただきたいと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
次に、区立高齢者施設について伺いたいと思います。リハポート明石、区内唯一の老健施設ですが、これまで利用期間が原則3か月、もし必要と認める場合は最大6か月でありましたが、最大12か月に変更になった理由を教えてください。
また、以前、入所者のコロナ感染時に、それ以降も施設内の情報共有に課題があったという報告がありましたが、その後の状況についてお聞かせください。
また、入所率についても教えていただきたいと思います。
○阿部高齢者福祉課長
リハポート明石の次期指定の期間に当たって、利用対象者を原則3か月未満で、長くても6か月までだったのを12か月まで延長した理由でございます。
こちらにつきましては、これまでの利用者の方が退所した後に行った先を見ますと、3か月未満で退所した方よりも、6か月まで入所期間を延長した方のほうが、在宅復帰される率が高かったという状況がまずありました。また、退所後に結局ほかの介護老人保健施設に移る方も増えているという状況がありましたので、また違う老健に行くぐらいでしたら、引き続き同じリハポート明石のほうでリハビリしていただこうと。こういったことから、6か月以上リハビリを実施したい方のニーズにも応えるということと、リハポート明石の在宅復帰率を向上させるために、入所期間を最大12か月以内とさせていただきました。都内でも大体入所期間は1年ぐらいにしているところとか、制限を設けていないところ等もありますので、そのように1年までは状況によっては延ばせるということに条件を変えさせていただきました。
また、こちらは以前、情報共有が図られないような状況というのはございましたけれども、その後、東京都の支援チームが来たり、東京都からの指導も受けたりして、コロナに関しては感染対策をしっかりやっていけるようになってきております。また、施設内での人間関係等は、人事異動等でうまく情報共有が図られるようになったと聞いております。
また、令和4年度の入所率につきましては、68.8%となっております。
以上です。
○木村委員長
高齢者施設の課題についての御答弁をお願いいたします。
○阿部高齢者福祉課長
高齢者施設につきましては、2つの特別養護老人ホームにつきましても、どちらも指定管理でやらせていただいて、利用者からの喜びの声とか、いろいろお褒めのお言葉等もいただいていますので、運営については問題なくやれているとは考えております。一方、多床室というところで、多床室の特養が区内でもどちらかというと申込みが多いので、待機者の方はどうしても一定数出てしまうというところはございます。ただ、併願といいますか、区内にそれ以外にも地域密着型の特別養護老人ホームとか民間の特別養護老人ホームもありますので、それらと一緒に入所調整をしまして、同時に何か所か申込みもできるようにしておりますので、そちらで対応はしていっているところです。
以上です。
○白須委員
それぞれ御答弁ありがとうございました。利用期間の変更につきましては、ニーズに合わせたということ、そして在宅復帰率の向上を考えてということで、老健施設におきましては、在宅復帰率はすごく重要なことだと考えております。ぜひこの変更が有意義に働きますようにと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
また、施設内の情報共有に関しましては、人間関係改善とか、人事異動なども行われて、今後よくなる見込みが見られるということで、理解いたしました。家族にとっては高齢者の方々は大切な家族ですので、皆さんが快適に過ごせますように、情報共有をしっかりと行っていっていただけたらと思っております。
また、運営は中央区医師会で、また引き続き5年間、中央区医師会が運営されると思うんですけれども、区内の施設には行政側の皆さんは回っていらっしゃると思うんですが、しっかりと御指導いただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。
また、入所率に関しましては、68.8%ということで、もう少し入所してくださる方が多くてもいいかなと考えております。しかしながら、特に区営におきましては、質を落とすというのは最もいけないことだと思っていますので、まず質の確保と考えながら、もう少し利用率の向上を考えていただけたらと思っております。行政評価で利用率向上の取組の推進を行っていると記載がありましたし、コロナの影響もありましたので、今後はまた利用率向上、在宅復帰できる中央区唯一の老健ですので、ぜひ皆様に御利用いただけたらと思っております。
また、リハポート明石の御案内パンフレットには、次のようなことが記載されておりました。在宅で認知症が悪化し、介護が困難になり入所しましたが、3か月のリハビリテーション等を受けたことで認知機能が徐々に改善、在宅復帰をすることができましたという方、79歳の要介護3の方ということです。これは本当にすばらしいなと思っております。
日本の平均寿命はすごく長いんですが、健康寿命との差が大きくて、それを何とかしたいと常々考えております。せっかくの老健施設ですので、利用者様の在宅復帰を目指す老健施設を有効活用していただきたいと思っております。
また、かかりつけ医やケアマネジャーのアドバイスなども、施設の選択には大きな選択肢の一つとして考える一助となっておりますので、かかりつけ医やケアマネジャーのお言葉もしっかりと、どのようなことになっているか、確認をしていただけたらと考えております。
課題についてのところで、ほかの2つの老人ホームのことについてもお話が出ましたけれども、待機者数についてお話が出たので伺いたいのですが、中央区立特別養護老人ホームの待機者数について伺いたいと思います。
○河内介護保険課長
区内の区立特別養護老人ホームの待機者数についてお答えします。区立の待機者数でございますが、年度末、令和5年3月末の申込者数でございますが、全員で280名の方が待機、申込みをして入所を待っているという状況になっております。
以上です。
○白須委員
ありがとうございます。令和5年3月末で280名ということで、マイホーム新川とマイホームはるみ、それぞれということで、この2つの中でということでよろしいんでしょうか。
○河内介護保険課長
280名という数字は、今、区内に特別養護老人ホームが区立と民間を合わせて全てで7施設ございますが、その申込みをしてお待ちいただいている実人数が280名となっております。現在、申込みは、複数申し込めることになっておりまして、マイホーム新川、マイホームはるみ、個別の区内施設の申込者数でいいますと、ちょっとこちらは重複がありますので、それぞれ、マイホーム新川とマイホームはるみで重複されておりますが、直近の8月末現在でマイホーム新川が207名、マイホームはるみも同じく207名という方がお待ちいただいている状態です。
以上です。
○白須委員
御答弁ありがとうございました。実人数が280名で、複数申込みができることで、承知しました。また、マイホーム新川、マイホームはるみにおきましては、重複して申込みができるので、それぞれ207名の待機者がいるということで、理解いたしました。特別養護老人ホームは、待機者が大勢いらっしゃり、また、老健施設はまだ入所に余裕があるのではと確認いたしました。
その中で、特別養護老人ホームの待機者数を伺うと、人数は驚くほど大きな数字ですが、前に伺ったところによりますと、空きましたと入所の御案内を御連絡しますと、状況変化や様々な事情からお断りになる方がたくさんいらっしゃるということで、回る確率もすごいということで、数字だけを見るのではなく、しっかりと皆様の様子を見ながら、御連絡していただけたらと思っております。
また、介護老人保健施設、老健とは、介護を受けながらリハビリをして在宅復帰を目指す施設。また、特別養護老人ホームは、介護を受けながら長く生活をする施設で、老健と特養は種類、目的が異なるもので、これは、大切な家族がどのように過ごすか、決定するのは本人またはその御家族ですし、状態にもよりますが、かかりつけ医、ケアマネジャーのお勧めやアドバイスの点も大きいので、その点を考慮していただいて、皆さんと情報共有していただきたいと思っております。また、老健は特養よりやや費用が高いかなと思っておりますので、その点も何か今後御配慮いただけたらと考えております。
ぜひ、平均寿命と健康寿命の差、不健康期間を縮められたらと思っております。高齢者のお散歩マップとか、外食マップとか、様々な知恵を出していけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、中央区立保育園について伺いたいと思います。近年感じますのは、区の施設は子供を預けることが前提となっております。子供が小さいときは密着した時間を過ごしたいという方は大勢いらっしゃいますし、できればその願いがかなえばと思っております。
荒川区の荒川保育園では、令和4年度にゼロ歳児1人につき保育園の1か月の経費は43万6,000円、年間523万円かかっていると公表されております。保育園で預かる子供1人に対しての行政コストを前に伺いましたが、園児1人には年間206万6,000円となっています。もし、本当は密着した時間を過ごしたいのに、家計のためにゼロ歳児を預ける方には、保育園不利用で現金給付する仕組みをつくれたらと考えております。
待機児童はゼロとなっておりますが、いつでも何歳でも入園できる状況となっているという理解でよろしいのでしょうか。お願いいたします。
○古賀子育て支援課長
保育園の待機児がゼロとなっておりまして、入所に関しましては、例年、ゼロ歳児は7月、8月ぐらいまでは入所ができない状況でしたけれども、去年あたりからはもう9月、今年については10月というところまで入所が可能になっております。また、1歳児についても現在空きが出ている状況ですので、私どもとしては、園を広く希望していただくことで入所は可能となっていると認識しているところでございます。
以上でございます。
○白須委員
御答弁ありがとうございました。待機児童はゼロということで、また1歳児についても空きがあるということで、安心しました。1歳になると入れなくなるので、ゼロ歳児の赤ちゃんをやむなく預けるなどということも、本区におきましても、他区でもいまだにあるようですが、ゼロ歳児のときにはしっかりと休暇を取って、1歳になって復帰したいときに、1歳の子供をしっかりと安心してお預けできる、くれぐれも赤ちゃんのときにやむなく、1歳のときに入れないからとゼロ歳児の赤ちゃんを預けることがないように、1歳児もしっかりと預けたいときに、在職復帰されたときに預けられるような状況が続きますようにお願いしたいと思って、これで終わります。ありがとうございました。
○木村委員長
次の質問者の発言を願います。
○黒原委員
参政党の黒原です。よろしくお願いいたします。私からは、新型コロナウイルスワクチン対応関係で伺いたいと思います。
決算書の255ページです。新型コロナウイルスワクチン接種ということで、18.4億円計上されております。一方で、審査意見書のほうでも記載いただいておりまして、38ページの真ん中、下ぐらいのところですが、不用額について記載がございます。その中では、ワクチン接種実績が当初見込みを下回ったことで、ワクチン接種分の額が5.8億円不用になったということで見ております。こちらのところは、当初予算が13.9億円で、6月、11月と追加補正が入っておりまして、それによって予算額が24.2億円ほどになっての差額と認識しております。
まず1点、単純に確認ですが、数字の面でそういった見方でよろしいかということを一つ確認させてください。
そして、その上で、この当初見込みを下回ったということなんですけれども、当初はどれくらいの接種人数等を想定されて、その結果どれぐらいの差が出たかというところを人数や接種数のほうで教えていただきたいと思っております。お願いいたします。
○武田健康推進課長
数字の見方の御質問については、おっしゃるとおりでございます。
あと、当初見込みをどのように見込んで、それに対して実績がどのようなものだったかというのは、接種の回数とか、その対象が増えたとか、その時点によって一つ一つ異なっておりますので、今、対象者の大体90%ぐらいが接種されるということを見込んではいるのですけれども、そのときの接種の回数とか対象者によってその率はどうしても異なりますので、すみません、現状でそこまで詳しいところを申し上げることはできません。
以上でございます。
○黒原委員
御答弁ありがとうございます。当初は90%程度接種見込みということで理解はいたしました。概要でもよかったんですけれども、大体6割、7割とか、それぐらいのところなのかなと勝手に想定しておりますけれども、一方で、今回、春接種について特設サイトのほうで公開いただいていまして、今現在は見られない状態にはなっているんですけれども、その時点での接種の状況が非常に下がっていたというところを見ております。今回の65歳以上という対象者以下については、もう数%、10%に行かないぐらいの数値で、65歳以上でも半分ぐらいというところで見ておりまして、令和4年度でもかなり下がってきたのではないかなというところが数字に出ていると見ております。これは、決算というよりは福祉関係という意味では、できる限りのことをやるというのが私の理解でありますので、それについてはしようがない面はあるとは思うんですけれども、ぜひそういった数字を基に今後の施策、定期接種というところも昨日の御答弁でもあったかと思いますので、そうした体制を考える上で、ぜひ今回の結果を参考にしていただきたいと思っております。
それで、今回は、私は資料要求をさせていただきまして、資料の184ですけれども、新型コロナワクチンの健康被害救済制度に係る申請・進捗状況ということでございます。令和3年度から令和5年度まで記載いただきまして、進達の状況もあるというところで、数字としては数件ということで、合計でも20件ということであります。令和5年度途中ではありますけれども。そうした状況の中で、一方で健康推進課の方とも少しお話をさせていただいて、従来ワクチンとはちょっと状況が違うというか、正直、申請自体が結構珍しいものであったというお話も聞いております。ぜひ、そのような状況下について、よければ御説明いただきたいと思っております。お願いいたします。
○武田健康推進課長
このワクチン接種を受けられたことによる健康被害救済制度というのは、新型コロナウイルスワクチンに限ったものではございませんで、ほかの定期接種について、例えばBCGですとか、麻疹、風疹ですとか、そういったものにおいてもこの健康被害救済制度というものはございます。委員に御紹介いただきましたとおり、今回の新型コロナウイルスワクチンに係る救済制度について、事務が発生しているわけですけれども、その参考にするに当たり、以前の資料などを確認いたしましたところですと、なかなか直近のものはなく、すみません、今細かい数字はないんですけれども、平成の年代に遡る直近のものがあったという状況でございました。すみません、平成16年にBCGに係るもので1件、このような調査委員会が開催されたということになっております。
以上でございます。
○黒原委員
御答弁ありがとうございました。かなり昔のところから、久しぶりにこうした制度が使われるようになったということでございます。今回も秋接種ということで追加の対応が始まっておりますけれども、ぜひ、そうしたところも受けて、申請対応というところも改めて強化いただきたいと思っております。
今後増えるかどうかは分かりませんが、今後継続すると国が言っているようですので、ぜひそうした面を見ていただきたいのと、これは要望させていただきたいのですが、先ほど触れました特設サイトは、今、秋接種に変わっているんですけれども、恐らく9月20日前までは先ほど申し上げた春接種の情報が載っていたと思いますが、ぜひ併記していただきたいなと思っております。接種の状況を見て、お考えはいろいろある方もいらっしゃるかと思いますので、そうした見せ方とか、今、秋接種のほうも始まったばかりですので、対象者にしても3%とか、その程度の接種状況なんですけれども、グラフを、結構大きく単位を使って、かなりたくさん受けられているような印象があるところもあるので、100%の接種状況に対して今の状況はどれくらいかという見せ方ですとか、ぜひそのようにしていただきたいなと私としては要望させていただきます。
続きまして、電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金についてでございます。決算書でいくと218ページ、一番下のほうに約8.2億円ということで記載いただいています。こちらも審査意見書のほうに触れますと、先ほどと同じようなところに不用額として2.7億円。こちらも申請件数が当初見込みを下回ったということで、2.7億円あったと出ております。こちらの内容は、先ほどの質問にかなり近いところでありますが、当初見込みに対してどれぐらい下回ったのかというところを教えていただきたいと思います。お願いいたします。
○植木管理課長
電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金についてでございます。こちらにつきましては、当初2万世帯を予定しておりまして、実質が1万4,623世帯でしたので、不用額が出ているような状況でございます。
以上でございます。
○黒原委員
御答弁ありがとうございました。2万対1万ということで、それは結構な差なのかなと思っておりますが、こちらの内容は、さっきのワクチンもそうですけれども、国がやっていることに準じて区のほうでも対応いただいているということでございますので、私としては、利用できるものはぜひ、特にこうした給付金対応はどんどん宣伝して広げていっていただければいいのかなと思っております。そうした展開のところと、本来は国がこうしたことをもっと充足してやるべきだと私は思っておりますけれども、ぜひそうしたところも区でお感じになるところがあれば、都なりを通じてそうした要望等も深めていただきたいと思っております。
以上で質問を終わります。
○木村委員長
次の質問者の発言を願います。
○川畑委員
おはようございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。私からは、日常生活用具給付等事業について、そして介護者慰労事業、介護応援手当について、そして障害福祉サービスと、障害福祉サービスから介護保険サービスへの移行者についてお尋ねさせていただきます。
まず、日常生活用具給付事業でございますが、障害者総合支援法に基づく国の制度でありまして、地域生活支援事業のうちの必須事業に位置づけられている制度でございます。障害がある方々が日常生活を送る上で様々な支援機器や様々なサポートが必要で、日常生活を送る上で欠くことができない制度であると考えております。まさに、障害者の方が在宅で生活を送るに当たっても、そのQOLを維持する要のような存在であると考えております。昨年、令和4年度で415件、約2,400万円の支給実績がございますが、この中で令和4年度に基準価格の見直しをした種目というものがもしあれば、お示しいただきたいと思います。金額と品目、そして変更した理由があれば、お教えいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○岡田障害者福祉課長
日常生活用具の金額でございますけれども、昨年度につきましては、特に変更した点はございません。
以上でございます。
○川畑委員
ありがとうございます。実は、令和2年に厚生労働省のほうで日常生活用具給付等事業の実態把握の調査を全国でいたしておりまして、全国の自治体にアンケート調査を実施したということで、報告書を入手いたしております。その中で、少し読み上げさせていただきますけれども、金額の変更について、定期的に金額の見直しを行っているかどうかという設問がございまして、自治体区分別に見ますと、必要に応じてこの基準額の見直しを行っている自治体は、政令市・特別区では81.5%ということで御回答がありまして、中核市では54.8%、特に見直しを行っていないという政令市・特別区は3.7%となっております。直近で結構なんですけれども、この日常生活用具給付等事業につきまして、価格の変更を行った実績がもしあれば、お示しいただきたいと思います。
○岡田障害者福祉課長
価格の変更についてでございますが、近年ですと、特に変更している部分はないんですけれども、最近で言いますと、価格の変更ということではなくて、新たに品目に加えたものがございまして、そちらについては、人工呼吸器使用者の方の災害対策ということで、自家発電装置とか蓄電池、そういったところの用具について新たに加えたところでございます。
以上でございます。
○川畑委員
ありがとうございます。価格の見直しは行ってはいないけれども、新たな品目として、人工呼吸器に関する品目が付け加わったということで、了解いたしました。
各自治体からアンケートの御回答がありまして、それをちょっと見てみますと、価格の見直しを行う理由というところで、基準額が市場価格と見合わなくなっている場合もあるため、基準額の根拠となっている製品の更新等に対応するため、市場価格の変動を鑑み、適切な基準額を設定するため、基準額が社会情勢等を考えた時に適切であるかどうかを検証するため、市場価格の変動、他都市の給付状況などが、本市の財政状況を踏まえた基準額が妥当かどうか判断するため等々の御回答が寄せられているということでございます。この価格の見直しはされていないという根拠は何かございますでしょうか。
○岡田障害者福祉課長
この価格の見直しにつきましては、決して後ろ向きに価格を見直さないということではなくて、考え方としましては、委員御案内のとおり、用具自体の価格の高騰とか、例えば社会情勢、そういった状況を見まして、あと他区の状況なども参考にしながら、基本的には常にそういった動向を注視している状況でございます。そういう中で、現状はそういった価格の変更はないということでありまして、今後またその状況を見ながら、価格の変更というのは十分にあると考えております。
以上でございます。
○大久保福祉保健部長
逆に、物が普及する中で価格が安くなってきたりとか、そういったこともございまして、例えば金額が数百円変わるたびに変えるのかというと、ちょっとその辺は、どこまで変わったときに変更するかというのはしっかり見極めないといけないと考えております。以上でございます。
○川畑委員
御答弁ありがとうございます。とても安心いたしました。価格の変更は、上げる場合もあれば下げる場合もあるという見直しを常時ウオッチしながら制度に対してしっかりと点検していくという姿勢を御表明いただいたということで、本当に安心いたしました。
実は昨日、前委員から質問がありました補聴器の価格に関しまして、委員から3万5,000円の金額を見直していく考えはございますかという質問に対して、理事者の方から、見直す考えはございませんという御回答がありまして、また今日もそれと同じような御回答が来たら、私はどうしようかなと思っていたんですけれども、昨日の補聴器につきましても同様のお考えということでよろしいんでしょうか。それとも、昨日の御回答のまま、見直す考えはないということでよろしいんでしょうか。御回答いただければと思います。
○北澤高齢者施策推進室長
認知症の早期発見や認知症予防に関して、補聴器の利用についてはとても有効なものと考えておりますので、補聴器の利用自体は推進していきたいと考えております。現在、来年度に向けて計画を立てているところでございますけれども、その計画を立てるに当たりまして、認知症基本法が今年度成立したということがありまして、それを受けて今、国や都が、認知症施策をこれからどのように充実していくかということを検討しているところでございます。その方向性も見極めまして、認知症施策の一環として、補聴器の助成につきましても、総合的に今後どのような検討をしていくか、どのような助成制度にしていくか、補聴器の助成だけではなく、聴覚検査とか、様々な聴覚に関する部分での対策につきまして今、総合的に検討しているところでございますので、その中で助成の費用につきましても今後検討していく予定としております。
以上でございます。
○川畑委員
大変適切な答弁ありがとうございます。ただいま物価高、そしてインフレが進んでおりまして、製品価格も大変上がっております。例えば日常生活用具給付事業の中で、入浴の補助具というのがあるんですけれども、こちらの金額などは9万円となっておりまして、実はこれは20年以上金額が変わっていない製品でございます。このような製品が日常生活用具のリストの中でたくさんございまして、ぜひとも現状の価格帯に合わせた見直しとか、常時アップデートしていく作業をよろしくお願い申し上げたいと思います。日常生活用具で生活を支えている障害者の方はたくさんいらっしゃいますので、その方のQOLを維持するためにも、ぜひとも中央区として適切な姿勢を示していただければと思っております。ありがとうございます。次の質問に移らせていただきます。
次に、介護者慰労事業と介護応援手当についての質問をさせていただきます。
介護応援手当は、現物給付が主体の介護支援事業の中で現金給付という、当事者、御家族にしてみたら大変ありがたい制度でございまして、本当に中央区独自のすばらしい制度だと私も考えております。しかも、この要件は至ってシンプルでして、3か月以上寝たきりもしくは認知症がある、要介護3以上の在宅生活を送る方という要件になっておりまして、もちろん老健などの入所期間は支給されませんが、在宅生活を送る要介護高齢者やその御家族にとっては本当にありがたい制度であると認識いたしております。受給者数は令和4年度で延べ7,703人、1億5,394万円の支出額でございました。これは予算との対比1億5,345万円。
また同様に介護者慰労事業は、要介護2以上の高齢者の在宅生活を支える御家族を対象に年1回3万円の旅行券もしくは食事・マッサージ券が支給されるという、日頃介護で本当に大変な思いをしていらっしゃる御家族を支える制度として、すばらしい制度であると私も実感いたしております。執行率もほぼ100%という状況でございますので、ぜひとも継続をお願いしたいところでございますが、このことにつきまして区としての御所感がもしありましたらお聞かせいただければと思います。
○阿部高齢者福祉課長
私どものほうで介護者慰労事業とおとしより介護応援手当をそれぞれやっておりまして、おとしより介護応援手当については、現金の支給です。こちらは、高齢者御本人もしくはその方の御家族の精神的負担の軽減ということを目的として支給しているものでございます。介護者慰労につきましては、要介護2以上の方を日常的に在宅で介護している介護者の方に対して差し上げているものでございます。どちらも皆さんにしっかり申請していただきたいと思っているところでございます。
特に介護者慰労につきましては、昨年度からちょっとやり方を変更しまして、介護者の利便性向上を図るという目的で、以前までは食事券とマッサージ券をそれぞれで分けて支給していたところなんですけれども、人によってはマッサージのほうをたくさんやりたいとか、お食事のほうがいいという方もいらっしゃるということで、食事・マッサージ共通券を令和4年度からは支給しているということで、皆様のお声を聞きながら継続しているところです。
以上です。
○川畑委員
御答弁ありがとうございます。今、本当に制度がさらによくなっていくというお話もお聞きしまして、介護者に支給されたマッサージ券・食事券共通で使えるものになったということで、さらに利便性が増したんだなということで、改めて感謝申し上げます。
このすばらしい制度なんですけれども、実は今年の5月に新聞記事にも載っておりますように、なかなか周知が徹底していないという事実があります。5月19日の東京新聞の記事なんですけれども、制度を知らず3割ほど未受給という記事でございまして、本当に私はこの記事を見て残念な思いがいたしました。
せっかく中央区がほかの区でやっていないようなこの現金給付という新たな領域に足を踏み入れて介護者を支援するという制度を実行しているにもかかわらず、広報がなかなか行き届いていないということで、こういう記事が載ったわけでございますが、なぜこのような記事が載ってしまったかという背景がありまして、現金給付というのは非常にセンシティブといいますか、介護をされている御家族の方にしてみますと、現金が支給されるんだと、それを知っているのか、知らなかったのか、この差は非常に大きいと。お訴えをされているような方のお話が載っているんですけれども、区のほうにももしかしたら問合せ等が行っているかもしれませんが、全くその制度を知らないまま5年間在宅で御高齢の親御さんをケアしながら過ごしてしまったと。御家族が気がついたときにはもう親御さんが亡くなる直前であったというお話がありました。遡って支給ができないかとか、そういったお話もあったんですけれども、このことに関して区として事実関係を御存じかどうか、ちょっと確認させていただきたいと思います。少しお答えいただければと思います。
○阿部高齢者福祉課長
おとしより介護応援手当の新聞の取材は私が実際に受けましたので、存じております。新聞の記事では確かに、制度を知らず3割未受給という見出しにされてはいるんですけれども、一応はただし書で、この支給率というのは受給可能性のある方のうち支給した割合ということで、受給可能性のある方の人数は、本区のほうで取りあえず介護3以上とか、施設に入っていらっしゃらないとか、そういったところから統計上出しているところではあるんですけれども、実際にはさらに様々な条件がありまして、要介護3以上というだけではなくて、3か月以上寝たきりまたは認知症の状態かとか、住民登録は中央区の住所になっていますけれども、実際には区外の御家族の家で介護を受けているとか、様々な条件を確認した上で対象者を絞っていくという形になっております。こちらとしては、なかなか、必ずしもこの方が絶対に対象者だということが、実際に申請していただいて、御本人の同意を取って主治医意見書で病名とか発症時期といったものも確認した上で、条例施行規則のほうで定まっている基準を確認する必要がありますので、要介護3以上の人には全員にこちらをお知らせすればいいのかというとそうでもないというところで、そのようには思っているんです。
ただ、その方は昨年申請されたということで、5年近く支給ができなかったということはあったと聞いているんですけれども、それ以前に、それ以後もなんですけれども、そういった苦情等はこちらには入ってきていないので、おおむねは皆さん、こちらについては御存じで、対象者の方はもう申請されているんだと考えておりました。と言いますのは、要介護の認定通知に案内を必ず同封していまして、ピンク色で独自に在宅生活を支援するサービスということで、サービスをいろいろまとめたものをお送りしています。介護認定を申請された方全員に郵送しています。また、3年に1回は、65歳以上の方全員に高齢者福祉事業のしおりという高齢者の関係する事業を全てまとめた冊子をお送りしています。区のホームページにも常時掲載しているのはもちろんですけれども、それ以外にも、毎年、65歳以上の方には介護保険のてびきというものもお送りしていますし、区内5か所のおとしより相談センターの窓口とか区役所4階の窓口でも御案内しているというところでしたので、5年もそれを知らないという方はめったにいらっしゃらないのかなとは思っております。
ただ、その方は恐らく、大分つらい思いをされたのではないかと思いますので、そのことを知って、それで、そちらにつきましては、必ずしもその方だけではなくて、知らない方がいるのではないかというのは、こちらも今後はもう少し周知を図っていかなければいけないと思ったので、3月頃にまずケアマネジャー全員に、こういったサービスがありますよということをお知らせしました。また、最近ですと、6月頃にも介護事業者の皆さんが出られる会議にも私が出席しまして、このチラシを配って、介護者慰労や介護応援手当については特にPRしてきたところだったんです。ですので、今後も機会を見つけまして周知は図っていきたいと思います。少しでも漏れないようには努力していきたいと考えております。
以上です。
○川畑委員
すみません、今御答弁に7分を要しておりまして、ちょっと私の質問もほかの項目がありますので、手短にお答えいただければと思うんですけれども、今御回答いただいた内容は、受け止め方としては非常によろしくないなという印象は持っております。改めるべきは改める。周知を図るべきは図る。どのように周知をするかということに意識を集中すべきであって、できなかったことをとやかく言っても、今はもう戻ってくるわけではございませんので、それから先のことを考えていただきたいと。ケアマネ連絡会にしっかりと周知を徹底するとか、いろいろな方法があると思いますので。要は、御家族に連絡して、紙を渡していますよ、周知していますよというお話なんですけれども、もう御家族もいっぱいいっぱいなんですよね。家族が倒れて、もう介護の日常に追われている中で、いろいろな制度にアンテナを張って、それは自己責任だというお話をしてしまわれるのであれば、もうそれが区の基本方針だと思いますけれども、そうではないということであれば、しっかりとそこはフォローアップしていく。その姿勢が欲しいんですよね。できない理由をずっと言うのではなくて、フォローアップしますよ、こういう事例がありましたということで考えていただければと思います。そういう事例として今お話を出したわけであって、決してやっていなかったことをとやかくという話では全くないので、誤解がないように申し添えておきます。
今も実は、ホームページというお話があったんですけれども、ホームページでは介護手当のことはトップから7層まで掘り込まないと出てこないんです。これは、分かるようにしてありますと果たして本当に言えるのかどうか。しかも、私がほかの委員と一緒にお伺いしたときに、書類のほうも分かるように枠で囲って出したらどうですかという助言までしているわけなので、ぜひとも周知徹底を図っていただいて、いい制度なんですから、この制度を中央区としてもっともっと告知していく。そして区内で漏れなく対象者の方に使っていただくということが本当に必要なことなんだと思っておりますので、ぜひとも改善できるところは改善していただければと思っております。よろしくお願いいたします。
次の質問に入らせていただきます。今、障害福祉サービスを受けている方が65歳になると、介護保険に移行するという制度上の問題がありまして、障害がある方の中では65歳問題と言われているんですけれども、中央区ではどうでしょうか。今、障害福祉サービスを受けていらっしゃる方で65歳になって介護保険に移行された方というのは、例えば昨年で何名ぐらいいらっしゃるか、把握しておられましたら御回答いただければと思います。
○岡田障害者福祉課長
介護保険の移行についてでございますけれども、こちらの障害福祉サービスと介護保険サービスは、実際に65歳以上になられてから、複雑に組み合わせてお使いになられている方がいらっしゃいまして、移行という形での数字としては区としては持っておりません。
以上でございます。
○川畑委員
今の御回答を聞きまして大変安心いたしました。自治体によりましては、65歳になると、もうあなたは介護保険に移行してくださいねということで、介護保険のほうに自動的にスライドさせられてしまうという事例があって、御存じだと思うんですけれども、実は訴訟にもなっているんです。厚生労働省のほうから通達が出されておりますので、障害福祉サービスでカバーできる制度、それから今の日常生活を支えられる制度に関しては、介護保険で補えない場合にはしっかりとそちらを適用していくことということでお示しがありますので、ぜひともそのあたりの制度に関しましては、相互に、より生活の利便性が増すような、御本人の生活が維持できるような形で、継続して運用していただければと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
少し時間は早いですけれども、終わらせていただきます。
○海老原委員
第5款「福祉保健費」の質疑も終了したと思われますので、次に、第6款「環境土木費」の質疑に入るようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
これより環境土木費に入りますので、関係理事者の方は席の移動をお願いいたします。
それでは、第6款「環境土木費」について、理事者の説明をお願いします。
○山﨑会計管理者 (説明)
○木村委員長
第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。
○太田委員
それでは、環境土木費について順次質問いたします。
予算163億2,135万5千円を執行いたしましたが、令和4年度の決算ということもありますので、まずは昨年度を振り返りながら、充実させたものなど、全体の御所感、また課題などがありましたらお聞かせください。よろしくお願いいたします。
○池田管理調整課長
令和4年度につきましては、組織体制の強化、また区民に分かりやすい体制をつくるために組織の再編を行いました。また、令和4年度はその最初の年となります。
再編のポイントとしましては、交通課を新たにつくりまして、交通安全対策、駐車場等の管理運営、交通計画、また新たな交通需要への対応など、交通に関する業務を独立させました。また、環境につきましても、環境行動計画の計画業務、地球温暖化対策、公害防止対策など、環境に関する業務全般を集約させていただいた年でございます。また、その他、道路占用や公園占用、屋外広告物などの許認可業務を、窓口を一本化しましてスマート化させたところでございます。
環境土木部の事務事業につきましては、交通、環境のほかにも、区民の生活に身近な清掃事業、社会資本となる道路、公園、水辺などといった施設の維持管理事業も行っており、決算書においても事務事業の範囲が多岐にわたっていることがうかがえると思います。事業費割合につきましては、土木費が約7割、環境費が約3割の構成となっております。
令和4年度における土木施策の面では、日本橋上空にあります首都高速道路の地下化事業、また都心・臨海地下鉄新線の整備など、基幹的な道路交通ネットワークの構築、また東京高速道路、KK線及び首都高速道路築地川区間の上部空間の活用など、緑豊かで憩える新たなアメニティ空間の創出など、今後10年、20年と続く大きなプロジェクトが同時に進行されているといった年でございます。
また、電線共同溝などの道路整備や公園整備においては、令和4年度においては、職人などの人材不足による人件費、労務単価の高騰、また建設資材の確保ができなくなったとか、物価高騰などの影響を受けまして、いろいろと契約変更とか、契約不調であったりとか、そういう影響も受けた年であったと感じてございます。
また、待ったなしとしています環境施策につきましても、令和2年10月に国がカーボンニュートラルを宣言いたしまして、昨年4月には改正地球温暖化対策の推進に関する法律が施行されております。2050年までの脱炭素社会の実現が基本理念として明文化されるなど、環境分野を取り巻く社会状況は大きく動き出していると思います。こうした中、本区におきましても、令和3年3月にゼロカーボンシティ中央区宣言を行ったほか、一般廃棄物処理基本計画、総合交通計画といった区の関連計画の改定を踏まえまして、令和4年度において各種環境に関する計画のスタートが切られた年であったと思います。
また、今後の取組といたしましては、本年2月に策定いたしました中央区基本計画2023の中で、4つのリーディングプロジェクトのうち、ゼロカーボンシティプロジェクトと水とみどりプロジェクトが掲げられております。中央区セントラルパーク構想として展開されており、基本計画を推進する上でも、環境土木部の事務事業の円滑な遂行が今後ますます重要になると認識してございます。
また、今後も引き続き、各種計画で掲げております目標の達成を目指し、各施策を着実に展開するとともに、区民が安心して安全に生活できる環境整備に取り組んでまいります。
以上です。
○太田委員
それぞれに詳しく御説明いただきましてありがとうございます。
主に、環境などもゼロカーボンも大分社会的にもそうした部分が大きな割合をこれからどんどん占めてくるのかなということもございますし、首都高地下化など、また4つのリーディングプロジェクトのほかにKK線とか首都高築地川アメニティなども、区民としては、今後のまちのイメージというか、物すごく夢が膨らむような事業でもございますので、今後引き続き、そうしたことの進行状況とか、また改めて聞いていきたいと思います。
次に、地球にやさしく美しいまちづくりとして、先ほども出ましたけれども、脱炭素、気候変動について。今年の夏は本当に過去に経験がないような異常気象が続き、世界各地で最高気温が更新されました。過去に経験がないほどの気温の高さを私も住吉神社の例大祭では肌で感じましたが、地球というのが温暖化に向かっているのだなと感じました。また、地球規模で高温になっていっていると、フェーズが変わったのでしょうけれども、そういった部分を肌で感じました。
地球が誕生して46億年。その規模で言えばほんのちょっと前までの1,400万年前から1,500万年前ですか、ナウマンゾウが氷河期の終わりとともに絶滅していきましたが、これからどんな種類の生き物が絶滅するのか、はたまた生き残っていくのか。また、人間はそれでも自然にあらがって営みを続けていかなければならないわけです。大分風呂敷を大きく広げてしまいましたけれども、そうした中で、本区は2021年3月にゼロカーボンシティ中央区宣言をいたしたところです。
そこで、2年たって、ゼロカーボンシティ中央区宣言について、こちらも御所感をお伺いするとともに、本区が率先している取組、また強化したものや新規事業の進捗状況などを詳しくお聞かせいただければと思いますが、よろしくお願いいたします。
○武藤環境課長
まず、宣言後の状況でございますけれども、令和3年3月に宣言をさせていただきまして、実際に事業が強化できたのが令和4年度からということで、先ほど組織改正のお話もございましたけれども、令和4年度の事業としましては、まず檜原村を活用した環境学習事業を新規で始めております。また、平成21年から取り組んできました中央エコアクトにつきましても、見直し、大きく制度再構築をさせていただいております。また、館山臨海学園跡地を活用した太陽光発電所の整備につきまして、検討・調査ということで、整備を受けるかどうかというところを調査させていただいたところでございます。この3つが令和4年度に新しく取り組みつつ充実強化を図ったものになるというところでございます。
実際の進捗状況につきましては、まず環境学習については、令和4年度は全12回開催させていただきまして、通年で事業を行ったところでございます。参加申込者数が延べ915人、参加者数が331人ということで、どうしても定員の関係もございまして、ほぼ全ての回で抽せんになったというところで、非常に御好評いただいたところでございます。令和5年度については、令和4年度は定員を大きく超える参加希望があったということも踏まえまして、開催数を3回増やして事業を実施しているところでございます。
次に、中央エコアクトの見直しについてですけれども、こちらについては、今までアナログで、紙ベースで省エネ活動のきっかけづくりに取り組んできたところですけれども、今後は省エネ活動の継続性が重要ということで、継続できる仕組みに見直しを図っております。スマートフォンのアプリとか、専用のホームページを立ち上げまして、取り組んだ結果でポイントを差し上げて、その中で得点を交換できるといったことで動機づけを行っているところでございます。現在の状況につきましては、こちらは家庭用ですけれども、令和4年度までで延べ879件の御参加をいただきましたが、令和4年度は8月末現在で新制度で221件の新しいお申込みをいただいておりますので、非常に増えているといった状況です。事業所用につきましては、平成21年から令和4年度までの間で132件が、4か月程度で80件まで伸びているということで、こちらも非常に参加が伸びているというところでございます。
最後に、太陽光発電所の整備検討調査ですけれども、こちらについては、発電所を整備したときに総配電網を活用できるかどうかで電気をこちらの都心部に送ってこられるかどうかというのが決まりますので、そちらの調査・検討を行ったというところでございます。この接続検討をするに当たっては、太陽光発電所の規模とか整備内容についても併せて検討する必要がありました。その結果、接続ができるという回答がありましたので、令和5年度の年度末に向けて今、諸手続を進めているといった状況になっております。
以上でございます。
○太田委員
ありがとうございます。檜原村のこと、そしてエコアクト、また館山の調査もしたということで、理解いたしました。
また、地球温暖化対策の推進で、これは中央区版二酸化炭素排出抑制システムの普及で1,300万円余が計上されておりますが、主にこれはどのような事業を充実させていったのかということ、また成果などがありましたらお知らせいただきたいと思います。
○武藤環境課長
今御紹介いただきました中央区版二酸化炭素排出抑制システムというのが中央エコアクトになりまして、正式名称が二酸化炭素排出抑制システムという名前で、実際は皆さんに親しまれるように中央エコアクトという名前で事業を運営しているところでございます。1,300万円につきましては、その再構築にかかった経費というところになります。
以上でございます。
○太田委員
失礼いたしました。よく理解させていただきました。ありがとうございます。
ゼロカーボンシティ中央区宣言を御説明いただいたり、その他資料を拝見しても、確かにそのとおりだなと納得する部分でございます。
また、あえて一つ矛盾したところも付け加えさせていただきますと、これは大変世の中の便利性を高めてくれているアイテムの一つにもなっておりますけれども、リチウムイオン電池の部分です。ほかにもあるんだと思うんですけれども、現在レアメタルの一つとして出回っておりますし、御存じの方も多い例だと思います。釈迦に説法で申し訳ないんですけれども、主に南米のアルゼンチンの最北部、チリとかボリビアとか、あの辺の国境に近いアンデス山脈のほう、大分標高が高いところに塩でできた湖がありまして、塩湖といいますけれども、大量のリチウムを含む地下水をくみ上げて、それを精製するとリチウムができるわけです。それを白いダイヤといっています。これが今、現地でも結構大問題に発展してきているところなんですけれども、そのリチウムを大量に取りまくるので、湖が枯渇してきている地域も出てきている。そういったお話もあるそうです。また、それに対して中国も本格参戦してきて、あそこも物すごい絶景な場所に指定されている場所です。そこに巨大なプラントを建てて、白いダイヤの争奪戦が今、激化しているといったニュースもありました。また、それに対して、海洋資源もそうなんですけれども、またこれで取り尽くされるなという印象があるわけです。
サンマも一緒ですね。巨大な船で出てきて、乱獲しまくるわけです。もうとにかく取りまくる。加減ができないんです。今から7年前ですけれども、僕が築地で仕事をしておりましたときに、サンマが大量に岸壁にもあふれた。だけれども、年を追うごとにそれが全く出回らなくなってきた。和食が世界でもてはやされてから、それに伴ってサンマは姿を消していって、当時は1匹100円もしないで安く買えていたわけですけれども、今はもうそれが高級魚になってしまった。そういったことで、何か便利なものをつくろうとすると、何かが壊れていく。石油もその一つですし、鯨なども自然環境保護団体のようなものが日本の捕鯨船を追いかけ回して邪魔して、今では鯨があふれ過ぎて魚を食ってしまうので、海の生態系も壊していってしまうといったこともあります。メリットの裏にはデメリットが常に付きまとうわけです。
それでも、松下幸之助さんなどは、人間は偉大な存在やと言っております。それも確かに分かるんですけれども、そういった部分をしっかり考えて、研究して、地球に害を及ぼすことのない世界をつくること、これが我々人間が偉大になっていく過程だと思います。私は今のところ、人間は罪深い生き物だと思っています。しっかりそういった部分を研究していただければと思います。
関連して、太陽光発電についてお伺いしていきます。これは、現在使われていない館山臨海学園跡地を利用して太陽光発電を行うということで今御説明いただいておりますけれども、その現在の進捗状況と課題などもあれば、改めてお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○武藤環境課長
太陽光発電所の整備の進捗でございます。先ほど少しお話しさせていただきましたとおり、今、境界確定を含めての諸手続を行っているというところでございます。その手続が終了しますと、発電事業者と契約を結んで、整備を進めていくという流れになります。
今回の整備のスキームなんですけれども、オフサイトコーポレートPPAという手法を使って整備する予定でありまして、こちらについては、発電所を区で整備するのではなくて、事業者が整備して発電を行います。その電気を区が独占的に購入するというスキームでやる予定でありますので、それを含めて今、契約書の詰めと併せて手続を進めているといった状況でございます。
以上でございます。
○太田委員
ありがとうございます。進んでいるということなのが分かりましたけれども、この太陽光発電は、もともとというか、私はあまり乗り気がしないような施策でありました。また、太陽光パネルの耐用年数もありますけれども、一体どれほどの費用対効果が望めるのかなといったところ、また、何らかのトラブルで負担がかかって、そこが火災になったときにも、通電しているので消すのにも危険だとか、ここは海が近いので、そういった部分は心配ないのかもしれないですが、また、ちまたで今問題になっているのは、山を切り開いて木を伐採して、そこにだだだだっと太陽光パネルを設置して、雨が降ったときに地盤がもたなくてそれが崩れて流れていったというニュースもあったところです。
そういったことで、そのパネルもどんな製品なのか。これは日本製なのか、どこの製品なのか分かりませんけれども、ほかの状況を見ても、あまりいい印象がなかった。そのあたり、不安とか懸念材料も僕は持っていますので、一応そういった懸念材料はないか、もう一度お示しいただきたいのですが、また、館山に造る以外にほかになかったのかなといったところも含めて、そのあたり、御答弁をお願いしたいんですけれども、よろしくお願いいたします。
○武藤環境課長
まず発電所の整備に関する懸念ですけれども、住民の皆さんの理解が重要であるというのが一番大きいかなと思いますので、館山市と相談しながら、地元の町会の皆さんとも御相談させていただいて、説明会もさせていただいたところでございます。また、書面で意見なども募集させていただきまして、来た意見についても丁寧に回答もさせていただいたというところでございます。
整備に関しては、先ほどお話しさせていただいたとおり、専門の事業者が整備して発電を行うということになりますので、知見も持っていますし、ノウハウもあるというところで、区がやるよりも安定・安全に運用ができるものと考えているところでございます。
費用対効果につきましては、どうしても再エネになりますので、市場から買うよりも高くつくことも想定はされますけれども、昨今の電力逼迫とか電力高騰のような場面もありますので、一概にずっと高いかというとそうではない場面も出てくるのかなと考えているところです。
あと場所についてですけれども、館山以外については、区が持っている未利用地を活用してというところでございましたので、更地になっていて一番条件がいいところが館山だったということで、館山で今回の事業を実施するということを決定したところでございます。
以上でございます。
○太田委員
そうですね。いろいろな未利用地というお話もありましたし、あそこを使うのが今のところ苦肉の策としてもベストだったというのは、理解させていただきました。
一応、過去に臨海学校として使っていた。また、子供のことですね。あそこはすばらしいまちだと思いますし、いい立地のところにそういった中央区のいい施設があったわけです。そういった部分を改めてもう一度、子供たちのためにも何か中央区の資産としてその利用価値を上げるようなことも併せて御検討いただきたいなと思います。これは要望とさせていただきます。
次の質問は、そのゼロカーボン事業の中の一つから、電気エコスタンドの有料化についてお聞きします。
まず、電気エコスタンドが有料になる理由を示してください。また、区設置の充電スタンドは、これまで3台でサービスをしておりましたけれども、これはおとといからですか、有料化しましたけれども、そうしたことでトラブルが起きていないか。利用率も、これまで同様とはいかないと思いますけれども、電気自動車の普及次第といったところだと思うんですけれども、今後の見通しなども併せてお聞かせください。
○武藤環境課長
電気エコスタンドの有料化についてでございます。ここ数年、電気エコスタンドの利用が非常に増加しておりまして、令和3年度時点で5年前と比べて利用回数が約2倍、供給電力量は3倍というところになっておりまして、令和4年度も、過去最高だった令和3年度を超えるような状況でございました。
電気自動車で使用する電気は、ガソリン車でいうガソリンに当たりますので、本来、受益者負担が原則であると考えております。現在、電気自動車の普及が伸び悩む大きな要因というのがインフラの不足ということが言われておりますので、区の電気エコスタンドの無料開放は電気自動車普及のインセンティブとして始めたところでございますけれども、インフラの普及促進という面では、無料の運用を継続することで近隣での普及の阻害にもなっているというところもございますので、こういったところも踏まえて受益者負担の適正化というところで有料化を今回させていただいたところでございます。
10月からというのも、負担を求めるという形になりますので、十分に周知期間を半年間取った上での事業実施をさせていただいておりますので、特に今のところ苦情、御意見をいただいているということはないというところでございます。
利用率なんですけれども、御指摘のとおり、有料化されることで区のスタンドの利用率は落ちると見込んでおります。ただ、それで周りが増えれば、全体としてのインフラ整備は進んでいくとも考えておりますので、特に、区の利用率よりもそっちの利用のほうが大きいというところで有料化を図ったというところでございます。
以上でございます。
○太田委員
ありがとうございます。特に問題も起きていないということで、そもそもこれは、今まで僕もあそこのお向かいのスタンドで使っている車とかを拝見しましても、大体他区の車であることを示すナンバーだったり、あと同じ車が常に使っていて、これでいいのかなと思っていたわけです。そうした中で有料化するというのは、インフラもそれによって進むことも出てくるということで、承知いたしました。
続いてです。先ほども出ましたけれども、環境推進費から、環境保全の普及・啓発で環境学習事業「檜原村自然体験ツアー」に1,184万円余とあります。これは私も非常に興味の湧く施策だと思います。改めてこの学習内容、どんなことを行ったのかとか、また喜びの声なども聞かせていただければありがたいなと思います。また、それに対して課題もあれば、お聞かせください。よろしくお願いします。
○武藤環境課長
事業の内容でございますけれども、なかなか区内で自然体験ができる場所がないというお話は以前から伺っていたところでもございますので、中央区の森を中心として、自然体験ができる仕組みをということで、令和4年度から実施したところでございます。火と水と土に触れ合えるというところを念頭に置いて、檜原村と関係事業者と調整をさせていただいて事業を組み立てているというところでございます。事例としましては、中央区の森を利用した間伐体験とか、川での水遊び、ヤマメのつかみ取りとか、あとたき火や宿泊体験などを実施しているところでございます。
皆さんからいただいているお声としましては、なかなかそういう機会がなかったというところもございまして、子供も大変喜んでいるというお話をいただいているところでございます。
課題といたしましては、檜原村のキャパシティからしても、回数を増やしたり定員を増やすというのはなかなか簡単にはできない部分があるところで、抽せんになってしまっているというところがございます。なるべく多くの方に御参加いただけるように、見直しをしましたエコアクトの中でも、エコアクトに参加している方に優先当選権を付与したりとか、そういう工夫もしながら、なるべく多くの方に御参加いただけるように事業を進めていきたいと考えております。
以上でございます。
○太田委員
ありがとうございます。火と水と土ということで、本当に子供たちにとってはわくわくする内容だなということが分かりました。
私も、育ったところは岩木山の麓だったり、鰺ヶ沢の海が近かったり、そういったところで育って、山へ行けばキノコを取って、それを自分たちで調理して食べる。これがまた物すごくおいしさも倍増する。そうした中で私も育ってきたもので、こういった自然に触れて学ぶことができるというのは貴重なことだと思います。あと、檜原村の自然というのは、間伐材という話も出ましたけれども、人が手を入れないと森というのは育っていかない。こういうことも子供たちが学ぶ機会になれば、もっと環境に対しても理解が深まるのではないかと思います。継続して行っていただきたい事業の一つです。ありがとうございます。
続いてですが、江戸バスのルートについてお伺いいたします。令和4年度に江戸バスのルート変更に向けた地域公共交通会議を開催してきました。まずは、このルート変更はどのようになるのか、お聞かせいただければと思います。
○落合交通課長
江戸バスのルート変更についてでございます。江戸バスのルート変更につきましては、令和3年度から検討を進めておりました。令和3年度は、江戸バスを利用していただいている乗客の方へのアンケートなどを実施いたしまして、利用の実態を調査いたしました。それを踏まえまして、地域公共交通会議を開催したところでございます。具体的には、学識経験者の方、さらには地域の代表の方、またバス事業者、交通管理者、商工業団体の方などに入っていただきながら、令和4年度以降、4回ほど開催したところでございます。本年5月にルート変更案をお示しさせていただいて、その中で承認をいただいたといったところでございます。
具体的には、晴海五丁目のHARUMI FLAGのまち開きに合わせてルートを増設するということで、外周道路を通りまして、晴海五丁目ターミナルを経由した経路。また、北循環・南循環の乗り継ぎの利便性の向上を図りたいということで、今現在、新川で乗り継ぎを行っているんですが、実際500メートルぐらい離れているといった状況でして、そこを90メートルぐらいにするということで、南循環のバス停を北循環に近づけるよう、新設する。また、本石町においては、交通環境の改善。交差点付近にあるバス停を常盤小学校側に移すことで交通の安全性を図るといった、この3点を行うよう進めているところでございます。今現在は、こちらのルート開設に向けて、関東運輸局や交通管理者と協議や認可申請といったところを行っている状況でございます。
以上でございます。
○太田委員
ありがとうございます。HARUMI FLAGのまち開きで、このルートも今あらかたお聞きしました。また、北と南の乗り継ぎ場所が500メートルから90メートルになった。これは喜んでいいのか、もう少し近くなればいいなとは思いますけれども、これは致し方ない部分もあるんだと思います。
そこで、これは、私は毎回質問して大変恐縮なんですけれども、月島地域から日本橋地域へ直通で行けないかと聞いておりますけれども、この日本橋地域へ行くルートは何かいい案がないものかなというところで、改めてもう少しお聞かせください。よろしくお願いします。
○落合交通課長
江戸バスのルート増設といったところでございます。ルート変更を今回行っている中には含まれていない状況でございます。その理由といたしましては、増設するといったところに当たりまして、月島地域から日本橋地域といったところは、一筆で回っていくと、かなり時間的にかかってしまうということ。あと、一番大きいところではございますが、運転手の確保といったところが現在かなり厳しい状況でございます。しっかり安定運行を行っていくといったところでは、運転手をしっかり確保していくことが大事になってくる。また、車両の調達などの費用面、こういったところを踏まえると、現状においては、すぐに行うというのはなかなか難しい状況でございます。
そういったところから、先ほどお話しさせていただいた乗換えの利便性の向上を図りながら、北循環・南循環をスムーズに乗り継げるような状況にしていきたいと考えております。
また、一つの交通で全てを担うというのはなかなか難しい状況です。既存の都バス、またBRTといったところと適切に連携して、交通の利便性の向上を図っていく必要があると考えております。
さらに、今回、基本計画2023の中でリーディングプロジェクトとして掲げております、新たな舟運のルートの検討といったところも進めております。そういう中においては、既存の船着場なども利用しながら、ルートの開設に向けて検討を進めております。陸上交通と結節していき、利便性の向上を図っていきたいと考えております。
以上でございます。
○太田委員
今、ちょっと希望の持てるようなお話もお聞きしました。舟運ということですけれども、その舟運の検討状況はどうなっているのか、もう少し詳しくお聞かせいただけますでしょうか。
○落合交通課長
舟運の検討状況でございます。舟運につきましては、今年度、基礎調査を行っております。具体的には、既存の船着場や現在の舟運の状況を把握するとともに、これらを分析するということ。さらには、これまで5回程度、東京都が社会実験なども行っております。こういった情報を収集することによって、今後の新たな舟運ルートの開設に向けて検討を行う土壌をつくっているといった状況でございます。
今後につきましては、こういった状況を踏まえながら、新たな舟運ルートとはどういったものがいいのか、さらには事業スキームもどういったものがいいのかといったところを検討し、観光だけではなくて、区民の足として利用していただけるような舟運ルートの開設に向けて検討を進めていきたいと考えております。
また、既存の船着場につきましては、日本橋船着場や朝潮運河船着場など、本区で管理しているところもございます。また、今後整備が予定されております晴海五丁目ターミナルの中での船着場、また築地等も整備されると聞いているところでございます。こういったところもどういったところがいいのか、しっかり調べていきたい。さらに、先ほどもお話ししましたが、陸上交通との結節を行いながら、交通の利便性を高めていきたいと考えております。
以上でございます。
○太田委員
大変詳しく御説明いただきましてありがとうございました。
これは自民党の重点政策要望10にも記載されておりますけれども、将来を見据えた総合的なまちづくりの推進として、区内の水辺環境整備、またにぎわいの創出については、中略しますけれども、隅田川テラスの利活用をより一層推進されたいとしております。本区の水辺構想ですけれども、これはEdoみらい水辺構想と銘打っておりまして、その表紙の絵を見ると、これは佃のリバーシティの絵なんです。相生橋の下辺りでして、ちょうど護岸にコの字で切れ込みがあって、そこに浅瀬があって、子供たちが浅瀬で遊んでいる絵になっております。その横にはテントが建ち並んで、マルシェを開催している。これは、見る人が見たら、これはうちだなと分かるような絵でして、すごくいい絵だったんです。しかも、私も初年度より、水辺の活用など、防災を兼ねて様々発言しておりましたので、これは非常に興味のある絵となっておりました。
少し深掘りをさせていただきますが、先ほど舟運であればということもありましたので、ぜひこの地域から、要するに佃リバーシティから日本橋まで直通で行くことも御検討いただけるのか、また可能なのかということもお聞きしたいんです。であれば、ぜひ佃相生橋付近から防災船着場も兼ねて着岸できるようにちょっと工夫していただければ、お向かいにはフロート式の船着場はありますけれども、中央区側に防災船着場を工夫していただけますと大変ありがたいんですけれども、そのあたりの御見解をお聞かせください。よろしくお願いします。
○落合交通課長
佃からの舟運ルートの開設といったところでございます。こちらにつきましては、先ほどお話ししたとおり、今現在、整備が予定されている船着場や既存のものを検討の対象として、早い段階での舟運ルートの開設を目指しているところでございます。そういう中において、佃というところですが、今現在、こちらの船着場は整備されていない状況なので、今後、そういった状況などを加味しながら、どういったものがいいのかというのは慎重に検討していくべきではないかなと考えております。
また、防災船着場の設置においては、防災船着場の整備計画の中で位置づけ等もされてくるものでございます。どういう物資の輸送等が行われて、必要性があるのか等を判断した上で設置されてくるものだと考えておりますので、そういったところを踏まえながら、安全に運航できる経路といったところを検討していきたいと考えております。
以上でございます。
○太田委員
大変ありがとうございます。しっかり検討していただければ、大変ありがたいお話でございました。
前後しますけれども、江戸バスのルートについては、私も様々、今までも取り上げさせていただいております。昨年も一般質問で、台東区の例などを出して述べさせていただきました。また、今はそうした乗換えの問題で90メートルになったんですけれども、一方で中央区民が電車1本、バス1本で他区に行ってお金を落としてくるということ。ここは、中央区のお金は中央区で使っていただきたいと思っております。ぜひそのあたり、以前は、横串を通す案も考えたことはあるとおっしゃっていただいた件ですけれども、当時と随分状況が変わってきておりますし、HARUMI FLAGも開設されて、運転手の問題とかも非常に重要で難しい部分ももちろん把握はしておりますけれども、そうした他区に落ちるお金と、それが直通で行くことによって本区にとどまるお金、これがどのぐらいあるのか、調査費をつけてでも調査していただけないものかなと、これは私の要望とさせていただきますので、ぜひよろしくお願いいたします。
続いて、佃大橋のバリアフリー化事業についてちょっとお伺いします。数年前より本区でも、吉田副区長も答弁しているとおり、中央区が提案して東京都に持ちかけていった。それが今、実って軌道に乗る段階となっているということは、私も把握しております。私が朝、ラジオ体操にジャリ公園へ行くわけです。そうすると、この件、首を長くして待っているからと矢の催促なんですね。何も首を長くして待っていないんですよ。そのあたりの進捗状況をお聞かせいただければと思うんですけれども、よろしくお願いいたします。
○池田管理調整課長
橋梁のバリアフリー化についてでございます。佃大橋につきましては、現在、東京都の第一建設事務所が所管として事業を進めるべく準備を進めているところでございます。令和4年度におきましては、基本設計を検討させていただきまして、エレベーターの設置位置とか、ほかの交通との関係とかの調査を行ったところでございます。令和5年度におきましては、詳細な検討ということで、現在、警視庁との協議も完了していまして、警視庁の中でエレベーター設置位置について交通状況等を踏まえた検討をしていただいているという状況でございます。東京都のほうからは、今後、地域のほうにも協議完了後、お知らせしてまいりたいということを伺ってございます。
以上でございます。
○太田委員
ありがとうございます。バリアフリー化は、うちの地元の方々ですけれども、いつ鬼籍に入るか分からないといった方も、そういったことからも急いでくれというお話をいただいておりますので、ぜひお願いしたい。
また、別ですけれども、あそこを通ることによって、ベビーカーを押すお母さんも、エレベーターに乗って聖路加病院まで行けるとか、あと妊婦さんも、運動を兼ねて佃から聖路加病院まで歩いて通えるといったこともありますので、ぜひなるべく早期の着工をお願いしたいと要望させていただきます。
続いて、移りまして、築地川アメニティ整備構想についてです。令和元年度に構想として持ち上がった築地川アメニティ整備構想、銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想、本当にわくわくするような資料で、絵も私は見て記憶しております。また、私も4年前の環境建設委員会で質問させていただいておりますけれども、その現在の進捗状況をお聞かせください。
○池田管理調整課長
アメニティ整備構想、首都高速道路の上部空間の活用ということで、今現在、蓋がけにつきまして設計作業を行ってございます。設計作業の中では、首都高速道路と協議を行っているものですが、様々な首都高としてのルール、例えば排煙関係の問題であるとか、そういったところでどの程度の蓋がけをしていけるのかとか、そういったところを設計協議させていただいているところでございます。首都高速道路のほうで設計をお願いしているところですので、引き続きその辺の協議を進めているという状況でございます。
以上でございます。
○太田委員
ありがとうございます。首都高にいろいろ相談しているということですけれども、当時を振り返ると、新橋演舞場の辺りのすごく急になったカーブとかも、もう少し真っすぐにならないか、もうちょっと幅が広がればいいなという御相談をしたこともあります。また、さらに銀座中学校の辺りまでかかっていると思うんですけれども、子供たちの運動する場を、当時は野球場ができないかという御相談をさせていただいておりましたけれども、これは要望となりますけれども、そのあたりの運動場になるのか、また違ったみどりのプロムナード構想に基づいて公園とか、そういったものになるのか、もしそのあたりもちょっともう一度、状況が分かれば、お聞かせください。
○池田管理調整課長
今、委員のほうから御指摘のありました築地エリア等についての関係と、またプロムナード構想等についてなんですが、今、KK線と今回行っておりますアメニティ整備構想をつなげることによって、そこを中心として、歩行者を中心とした水と緑のネットワークの構築ということを目指しているところでございます。現在、そのプロムナードの中で運動場を整備するということはなく、地域の方が今まで使っていますにぎわいづくりをお手伝いするとか、人の流れ、動線を確保していくとか、そういうところが中心となって整備されていくと思います。
また、現在検討しています築地のまちづくりの中で、例えば築地市場の跡の今後の開発の動向等も見極めながら、そういったところについても併せて検討していく必要があると考えてございますので、プロムナードの中で運動場というのはなかなか厳しいのかなと考えてございます。
以上でございます。
○太田委員
お話は分かりました。ただ、オリンピックが終わった直後でもございますし、銀中の子供たちの運動する場所も確保したいところですけれども、そこはちょっと検討していただいて、オリンピックのことで言えば、あそこのスペースはかなりあると思うんですよ。そういったことで言えば、中央区からオリンピック選手を輩出するようなボルダリングなり、いろいろなことが考えられると思うんですよ。そうしたこともぜひ検討の中に入れていただければなと思います。ぜひよろしくお願いいたします。今回、防災面もあると思うんです。そういった部分、人が避難する場所なども含めて、御検討していただければと思います。
次に移ります。トイレ環境の整備促進として、自民党からも要望させていただいておりますけれども、僕がちょっと気になるのが、佃のジャリ公園ですけれども、気づいたら公衆トイレがいつの間にか女性用のトイレがなくなって、誰でもトイレみたいな感じに造り直されていたと思うんですけれども、そのあたり、いつ頃改修したのかとか、またその狙いといったところもお聞かせいただけないでしょうか。
○白石水とみどりの課長
佃公園の公衆便所の改修ということでございまして、こちらに関しましては、今委員から御紹介がありましたとおり、トイレの仕様が、男子トイレと、あとバリアフリートイレというところになっておりまして、女性トイレが今現在ないような仕様になってございます。
整備した年次でございますが、平成16年3月に設置しておりまして、改築に関しては平成24年3月ということでございます。
公園のスペース等の問題もございまして、佃公園の公衆便所はまれなんですけれども、基本的には男性トイレ、女性トイレ、バリアフリートイレというところで整備を目指しているんですが、スペース上どうしてもああいった形になってしまっている公園が出てきているというところでございます。
以上でございます。
○太田委員
ありがとうございます。あそこの場所というのは、スペース的な話は今聞いて理解するところですけれども、女性から心配の声が結構あるんです。誰でもトイレは、男性も入るし、女性も入る。今度は、男性が出てきた後に女性が入りづらいといった声がありまして、そういった部分は女性からしたら、いろいろな事件、ニュースでも報道のとおりですけれども、考え方としては、今はいろいろな多様化の社会ですから、そういった部分は分かりますけれども、ある意味、そうした女性の安全な環境も確保するというのは大事なことだと思うんです。様々そういった多様化する社会の中で、僕も思うところはたくさんありますけれども、ぜひそうした女性の安全なスペースの確保、これもしっかり進めていただければなと思うんです。そういった部分でもう一度御見解をお聞かせいただければと思うんですけれども、よろしいでしょうか。
○白石水とみどりの課長
今、委員に御指摘いただきました件は、非常にごもっともな御意見でございまして、トイレに関しましても、清潔なトイレであることと、あと安全がしっかりと確保されていること、これはもう必要最低限のベースかなと思っております。また、女性の御利用に配慮したトイレであるとか、昨今はLGBTの関係のトイレもございまして、そういったこともいろいろ勘案しながら、区のほうでは公衆便所のトイレを整備していきたいなと思っております。
清潔面の確保というところでいいますと、1日2回の清掃を入れておりますし、場所によっては、利用頻度によっては1日3回、回しているところもございます。また、公園の改修とか、そういった部分と併せて、今、災害時対応の公衆便所というものに力を入れて整備していくというところで、今年は関東大震災から100年ですが、今後もそういった災害に強いトイレであったり、それから、ある意味、まちにとっては少し、公衆便所というとなかなか迷惑施設と捉えられているところもございますが、しっかりと区民の方に使っていただけるような、それから女性の方にちゃんと配慮したという形でやっていきたいなと思っているところでございます。
以上です。
○太田委員
ありがとうございます。女性のスペースをしっかり確保して、安全を守れるように、これは犯罪が一番心配なんです。なので、3回も清掃に入るということも聞きましたけれども、今後そういった清掃員の方にも、何か異常はないかどうかといった部分にも目を光らせて御対応していただければなと思います。
お昼を回りましたので、少し早いですが、これにて私の質疑を終了させていただきます。長々お話ししましたけれども、ありがとうございました。終わります。
○海老原委員
ただいま第6款「環境土木費」の質疑半ばでありますが、暫時休憩し、午後1時5分に委員会を再開されるよう、お諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
午後1時5分に委員会を再開いたしますので、御参集願います。
暫時休憩いたします。
(午後0時4分 休憩)
(午後1時5分 再開)
○木村委員長
休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
資料要求がありました19点について、席上に配付いたしました。要求資料につきましては、今回をもって全て提出済みとなっております。
第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。
○青木委員
それでは、午後もよろしくお願いいたします。前半はまた、私、青木から始めさせていただきます。
まず、決算書のページで言いますと、270ページになります。水辺環境の整備ということで、およそ1.8億円。ここに書いてありますように、朝潮運河の護岸工事に関するもの。現在、勝どき東地区再開発が行われておりますので、それと同時に行われている護岸工事のことだと理解しておりますが、この点についてちょっと詳しく、今の状況と、今後もこの護岸工事は将来的にはますます広がってまいりますので、その点についても少しお話しいただければと思います。
○白石水とみどりの課長
水辺環境の整備ということでございます。こちらに関しましては、朝潮運河護岸上部の修景工事でございまして、場所で申しますと、晴海一丁目の晴海総合高校前の晴海のプロムナード化と遊歩道化の整備ということでございます。
朝潮運河に関しましては、その対岸の月島二丁目でも平成29年から30年にかけて整備が完了し、こちらの令和4年度に実施した部分に関しては晴海一丁目の部分になってございます。また、(晴海一丁目)(設計)と書いてある部分に関しましては、その先のマイホームはるみや晴海中学校の前のエリアからちょうど晴海トリトンの前ぐらいまでの護岸の工事というところで、そこの部分の設計をやっているところでございます。
委員から御紹介がございましたとおり、勝どき四丁目の開発で整備して今般公園としてオープンしましたが、勝どき四丁目の部分の開発も含めて、こちらの晴海一丁目の部分に関しましては、区のほうで上部の修景まで担って工事をしているという形でございます。朝潮運河の内部護岸に関しましては、引き続き、下部の部分は耐震補強ということで東京都の港湾局が実施していく事業なんですが、上部は区のほうでしっかりと遊歩道化して、公園として皆様に使っていただけるような形にしつらえていくということで整備を進めていっているところでございます。
以上でございます。
○青木委員
詳しくありがとうございました。晴海一丁目の部分につきましては中央区が行っているということですね。東京都と協力しながら、かつ再開発などに併せてこの護岸工事を進めていくということは以前から何度もお聞きしておりまして、大変いい、区民にとっても人気のある政策です。
以前、とても興味がありまして、どれくらいでこの部分、佃、月島、勝どきまでがほぼほぼぐるりになるかというのを出していただいたことがありまして、令和12年にほぼほぼなんですが、その後コロナがありましたので、これよりはちょっと長くなるのではないかと思いますが、新しく中央区あるいは臨海部に入ってくる皆さんにとって、このテラスあるいは護岸テラスは大変魅力的なものとなっておりますので、引き続き効率的に造っていただきたいと思います。
そこで、新しい区民の方、これから入ってくる方もそうですが、今いらっしゃる区民の方はどのように思っていらっしゃるかというのが、ちょうど先日いただきました、区で取りました世論調査の結果を見てみますと、まずは区の施策について、重要度トップ5というのが、1位が子育て支援、2位、高齢者福祉・介護支援、3位、防災対策、4位、防犯対策、5位、公園・緑地の整備となっております。一方、満足度調査というのもありまして、こちらは5位からいきますね。5位が子育て支援、4位、清掃・リサイクル事業の推進、3位、観光振興、2位、公園・緑地の整備、そして1位が水辺環境の整備となっておりまして、1位と2位を独占しているということで、おめでとうございます。それだけ区民の皆さんの期待も大きいということですので、よろしくお願いいたします。
ところで、今日はもう幾つかお聞きしますが、次にお聞きしたいのが、うちの近くでもあるんですが、月島運河、これも何度か取り上げました。昨年の一般質問でも取り上げましたが、月島運河の不法係留あるいは廃船、使われなくなった船がまだたくさんある。これを委員会で取り上げましたところ、一度、一見きれいになりました。中が見えないように内側から窓の部分を古い新聞紙で覆ってあったので、大変見た目が悪かったんですけれども、一度それはなくなって、廃船、つまり今は使われていない船ではありますが、少しよくなって、そこにカルガモが来たりしていました。
私も責任を持って質問する必要がありますので、昨日、委員会が終わりまして、一番近い状況を見てまいりました。写真も撮ってまいりましたが、これは委員会では出すことはできませんので、口で説明しますと、廃船がまた増えておりまして、プラス、多分御自分でお造りになった船着場が半分沈んでいます。半分浸水している。それからもうちょっとトリトンのほうに行きますと、こちらは見た目はそれほど悪くないんですけれども、ホームセンターで買ってきたようなパイプで、これも手造りの船着場。そしてそこに5そうほどプレジャーボートが係留してある。この状況も変わりません。
この状況について、これが今最新の情報ですので、区としてはどのような対策を取っているのか、今どんな状況にあるのか、確認しておきますが、これは中央区の月島運河ですので、管轄、運用は中央区になります。そこでお聞きしたいと思います。
○池田管理調整課長
河川における不法係留対策についてでございます。本区におきましては、東京都と役割分担をして不法係留対策を行ってございます。本区が行う対策といたしましては、年に一度、全河川において係留状態について現況の調査を行ってございます。その結果を東京都に報告いたしまして、今後の都の対応について東京都から指示があったりすることがございます。
本区におきましては、不法占用者に対しまして、その調査の時点で警告書を貼付させていただいて移動を促したり、またそれぞれの船舶に、車でいいますとナンバーから所有者を割り出す調査等を行いまして、文書によって所有者に対して直接指導を行ったりしています。委員のお話にあったとおり、操作不能船といいまして、沈船もそうだし、工作物である台船なども半分沈んでいるようなものに関しましても、所有者が判明している場合は、所有者に対して撤去を指導してまいります。所有者が分からない、所有者が判明しないという船舶に関しましては、区から東京都に対して撤去の依頼をするという形で不法係留対策を実施してございます。
以上でございます。
○青木委員
ありがとうございました。昨年の一般質問でも、区長からは、使用状況を把握するため、定期的に河川係留船舶実態調査を実施しており、調査結果を踏まえ、許可なく係留等を行っている船舶の所有者や管理者に対して係留保管施設などへの移動を促すことを目的に、警告書の貼付、通知を行っていると、これと同じということですね。
持ち主が分からない船というのは、廃屋でも何でもそうですが、持ち主が分からないというところが問題になってくるわけで、特に先ほど、ほぼほぼぐるりのウォーキングテラスの話をいたしましたが、この部分は月島水門を入ってすぐですので、ちょうど月島川緑の散歩道が始まるところで、景観的には、ここが中央区かな、ここが話題の臨海部かなという感じで、そういった船があるとかなりイメージが悪くなってしまうということを私は心配していつも取り上げているわけですが、持ち主が分かっている船舶について、どのような契約になっているかということ。時々私はこれをブログに書いておりますので、ちょっと怖かったんですが、俺はちゃんと金を払っているから書くなとかと言われたことがあります。そのお金は年間使用料のことなのか、あるいはその場所はもうお持ちで、税金を払っていらっしゃるのか、このところがいろいろお話をして、つじつまが合わないというか、結果が見えてこないんです。なので、この不法係留の問題はそろそろしっかりと解決していただきたいと思いますので、ちょっといろいろ個人的に入り組んだ問題かとは思いますが、どのような契約になっているのか、それからその金銭的なものについても教えていただければと思います。
○池田管理調整課長
河川におきましては、船一隻一隻にそういった占用とか使用とか、そういうものは求めていなくて、ある水域の面積、水域において何平米というところに占用許可を下ろしますが、これは新規には今現在行っておりません。過去に行った水域占用をそのまま保持されている方がおられます。ですから、そこの水域内に船が何そう泊まろうが、それはその水域内での利用ということで、不法扱いにはならないということになります。もしその水域からはみ出ているとか、その水域の使用の許可を持っていないのに船を泊めているとか、そういうものに対しては、不法船としての扱いとして、指導の対象として取り扱ってございます。景観的な部分でも、本区としても改善はしていきたいということで、その河川に対して東京都のほうで条例に基づく手続等があります。ですので、そういった部分も今後東京都に働きかけて、河川の適正化を進めていければと考えてございます。
以上でございます。
○青木委員
ありがとうございます。今現在は行っておりませんということですので、言葉が悪かったら申し訳ないんですけれども、つまり、この場所は今考えると水上ではありますが、特等地ですよね。プレジャーボートも泊まっていたりしますので、これはいわゆる既得権ということで、何年ぐらい前に決められたものであるのか、そして権利を持っていらっしゃるということは税金になりますので、税金はどれくらい払っていらっしゃるんでしょうか。
○池田管理調整課長
河川の水域の占用料は、ちょっと手元に単価がないもので、申し訳ございません。現在、実態的な数字としましては、不許可・許可というところでいいますと、許可されているのが20、それと不許可が13プラス沈船などを入れますと、月島川においては、許可が20、不許可が38という状態になってございます。
以上です。
○青木委員
許可が20、不許可は半分沈んでいるものも含め38ということで、かなり数は多いですね。プライバシーの問題もありますので、これについてはここではもう質問はいたしませんが、後でちょっと教えていただければなと思います。
最近私は運河沿いをうろうろしておりますので、昨日行ったら、急に河川占用許可証というのが貼ってありまして、これも後でお見せしたいと思います。ちなみに、期間についてはもう切れている、令和4年3月31日までというものがなぜか突然貼ってありました。これについても後でお見せいたしますので、内容について教えていただければと思います。ありがとうございます。
それでは次に、水防対策についてお聞きしたいと思います。最近、台風までいかなくても台風に伴う大雨とか水害が激甚化しているというのはよく言われることで、線状降水帯とか内水氾濫とか、しばらく前までは聞かれなかったような言葉が天気予報の中でもよく使われるようになりました。この委員会ではないですが、防災等安全対策特別委員会で神戸市に視察に行ってまいりまして、神戸市はもともと外水氾濫、それから内水氾濫も多かったということで、その対策を聞いてまいりました。その後の委員会で、中央区のこの内水氾濫の対策について、私たちが神戸市の例として学んできたのは、雨水の処理能力を高める、雨水を一時的に貯蓄する施設を造る、雨水ポンプの整備をするといったことが主に行われているわけですが、現在、中央区は何か対策を取っておりましたら、状況とともにお知らせください。
○金広道路課長
雨水の対策についてということでございます。本区といたしまして、雨水対策、大雨の対策としては、そういった台風の情報があったときに、区内の道路のパトロール、それから雨水ますの清掃を行いまして、道路の雨水を詰まることなくしっかりと下水のほうに流す、そういった施設をしっかりと運用していくというところで点検はしております。
また、東京都下水道局では、雨水対策として今、大体時間50ミリ以上に対応できるような設備の更新を行っておりまして、部分的に75ミリというところで、そこまで対応できるような施設整備も併せて下水道局で行っているという状況になってございます。
以上でございます。
○青木委員
よかったです。以前の防災等特別委員会でお尋ねしたときは、中央区エリアは、川に、運河に、それから東京湾に囲まれているので、内水氾濫についてはあまり心配する必要はないという答弁があったんです。それでちょっと心配していたんですが、かえってこういう都会のほうが内水氾濫は起こりやすい。今御説明にありましたように、雨水ますというんですか、そこが詰まったりすると、あるいは下水管が詰まったりすると、その水が流れていきますので、幾ら6メートルの堤防がありましても、これは逆に内側に雨水がたまるということで、危険性があることに変わりはありませんので、引き続き対策を続けていただきたいと思います。
新しい対策として、再開発を行うときに地域貢献策というのを取っております。この地域貢献策もその時々で変わってくる。どういうものが地域貢献策として多く使われているかということで中央区の状況も分かるわけですが、例えば、一時は本当にたくさんの待機児童がいたときは子育て支援施設を造るということもありました。それから今は、昨日ちょうど質問しましたけれども、指定喫煙所を造るというのも、人気といいますか、あります。月島三丁目北地区再開発の資料を見ておりましたら、雨水流出抑制の貯留施設、750ミリメートルというものが出ておりまして、今後はこうした地域貢献策としてもこのような施設が造られていくと考えてよろしいでしょうか。
○福島まちづくり事業担当課長
今、委員のほうから御紹介のあった雨水流出のための設備なんですが、この部分については、まちづくり基本条例の中でも、その設置について協議の対象の項目になっております。再開発はもちろんのこと、再開発ではないものであったとしても大規模なものについて、その場所を考慮いたしまして、その設置に向けて事業者と協議を進めていきたいと考えております。
以上です。
○青木委員
ということは、できるだけ税金は使わずに再開発や、再開発でなくても建て替えの際にこういった施設を民間のほうで造っていただくという考え方でよろしいでしょうか。ありがとうございます。
もうちょっと時間がありますので、水辺のほうにまた戻ります。今回は資料を間に合うようにどんどん出していただいて、ありがとうございます。環境建設の資料で、8番、資料194になります。多分、今回初めてだと思うんですが、2回目かな、水辺の生き物、カルガモ等ということで、浮島整備の状況を出していただきました。ここに書いてありますように、佃公園、佃堀に1個あります。このときは、カルガモちゃんが生まれて、1回下りると、高層マンションみたいなもので、カルガモにとっても戻るのが大変ということで、水とみどりの課でスロープをつけていただいたりということもありました。それから石川島公園、こちらはかなり大きいものが7つあります。かなりカルガモ天国といいますか、カルガモが増えてまいりまして、このカルガモを、今年は佃堀はちょっとお祭りがありましたので、今年1年は佃堀のカルガモは月島川に、先ほどお話しした廃船もありますが、かえって隠れ家になるように、カルガモはたくさんおります。
この水辺の生き物、カルガモをはじめとして、もう一つ最近御相談が増えてきたのが、皆さん、コロナ以降、身近に水辺に親しめるということで釣りをする方々が増えてまいりました。その釣針に鳩などの鳥がかかってしまうという状況もあるそうです。その点も含めまして、水辺におけるカルガモ・鳩などを含めまして、鳥類との共生について、共生というとちょっと大き過ぎるかもしれませんが、これから大変重要になってくると思います。釣針の糸が鳩の足に絡まっているということを見ていらっしゃるんです。
そういう状況も出てきている中で、共生についてちょっと気をつけていらっしゃる、あるいは中央区として指導していることがありましたら教えてください。
○白石水とみどりの課長
水辺における生き物、特に鳥類等、そういった環境整備のところの話かなと思います。今般7月に水辺環境の活用構想というものをつくりまして、その中でも今後重点的に取り組んでいくという取組としまして、地域の資源、いわゆる公園とか緑地といったものをしっかりと活用して、生物のすみやすい環境づくりをしていくということを掲げました。今後もそういった形で整備を進めていくところなんですが、御紹介いただきました資料194に書いてあるものに関しましては、佃公園でいいますと平成29年に設置しておりまして、これはちょうど佃堀の工事、佃公園と一体的に整備して、そこは干潟を見られる、水辺に親しめる公園、アシ、ヨシも配置しまして、そういったときに併せてつけたのが平成29年、佃でございます。
また、石川島公園に関しましても、こちらは平成22年に設置しておりまして、今、浮島は7基あるんですけれども、一部、こちらは少しフロートが沈みかけているようなものもございますので、そういう意味では、今般つくりました構想を基に、また環境が今よくなっているという委員のお話もありまして、私自身も確認しております。カルガモが多数戻ってきたり、今年は非常に暑かったこともあって、木の中に隠れながら水辺に近いし、カルガモにとっては猫等の外敵もいないというところで、非常にすみやすい環境になっているのかなと思っていまして、この部分は引き続き継続していきたいと思います。
それから、2点目に関しては、釣りに伴う、鳥に釣針がかかってしまうというところなんですが、これは、公園の中は一部の場所を除きまして、釣りは自由にできるところのほうが実態としては多いですが、投げ釣りとか、夜間の危ない釣りというか、いわゆるルアーを投げてしまったりということは禁止ですし、あと、ごみの処理とか、通行の方、公園の利用者に十分注意してやっていただくという分には全然問題ないのかなと思っております。朝潮運河でのハゼ釣りは、もう文化的なものになっていますし、ある意味秋の風情だなというところもあるので、そういった部分は引き続き区民の皆様にも親しんでいただきたいなと思うんですが、要はマナーの問題でして、それに鳥さんが絡んでしまうというのもあるかなと思います。その部分は釣針を残さないとか、投げ釣りしないといったところに尽きるのかなと思いまして、釣りが多い場所ではしっかりと禁止はしているんですけれども、足りない部分は再度対策をしていきたいなと思っています。
いずれにしても、生物の環境づくりは、区民のためになります。どっちが前後ということはないと思うんですが、区民の皆様にそういった生物環境に親しんでいただきたいという思いからこういった環境づくりを目指しておりますので、その辺、これからも頑張っていきたいと思います。
以上です。
○青木委員
やはり鳥さんと言いたくなりますよね。カルガモちゃんと言いたくなりますよね。どういうことかというと、そういう身近な動物、鳥類でも、身近に接していると心が優しくなるということが重要だと思います。他区で海塾という、一体的にその水辺を使って親子で、それを教育に生かしているような取組もありますので、こういった取組も今回、私をはじめ、水とみどりの課の皆さんにも御紹介していきたいなと思っております。
それからちょっと1分だけ付け加えておきますが、昨日、喫煙所の問題を質問いたしまして、その後わざわざお電話をいただきまして、佃島は今カルガモちゃんがいっぱいいるところなんですが、その2か所、パリ広場の喫煙所、それから相生橋の下にある喫煙所なんですが、そこがきっちりと整備をされると、その予定の中にもう入っている、今年度中に副流煙のない設備になるということでお電話をいただきました。ありがとうございます。みんなでカルガモちゃんを見守っていただきたいと思います。
では、替わります。
○木村委員長
次の質問者の発言を願います。
○高橋(ま)委員
では続きまして、お願いします。
また今年の中央区政世論調査を引用したいのですが、区に取り組んでほしい具体的な施策やサービスということで、一番多かったのが子育て支援サービスなのですが、2番目に、38件とこちらには書いてあるんですが、御要望が多かったのが公園の整備など、子どもを安心して育てることができる環境整備とあります。この中には、小さな公園にも喫煙者が非常に多く、子供が思い切り遊べる公園が不足している、共同住宅世帯が多いので、公園など広場の整備は大切だ、また、屋外で遊べる場所が少ないので、自然のある遊び場を増やしてほしいということで、公園整備などといった環境整備に非常に期待が高まっている、そして御要望が強く、多いということが分かりました。
私から、2022年6月になりますが、一般質問にてプレーパークとインクルーシブ公園の導入を要望したところでございます。この際は、品川区の大井坂下公園を視察したということを事例に挙げまして、その公園の取組を御紹介した次第です。中央区からは、区長から、プレーパークは主体性や社会性を育む場所となるということをお認めいただいた御答弁をいただきました。この中で、インクルーシブ遊具など、公園のさらなる充実に努めると伺ったところです。また、プレーパークの実現性については、研究するとおっしゃっていただいたところでございます。その中での課題は管理運営、つまり人材が必要不可欠になるのでというところを課題として教えていただいたところです。この御答弁から今日までの間の取組をお聞かせいただけますでしょうか。お願いします。
○白石水とみどりの課長
公園におけるインクルーシブとかプレーパークの部分の取組状況ということでございます。まず、委員から御紹介がありましたとおり、私ども所管としましても、公園の整備というのは、満足度もいただいていますし、そういった意味では区民の方からの非常に強い期待はあるんだなということで、私以下所管職員、そういった区政世論調査の御意見を受けては、非常に熱い思いというか、ありがたい思いで、さらに頑張っていきたいなと毎年思うところでございます。
その中で御紹介いただきました、まずインクルーシブ遊具でございますが、こちらに関しましては、東京都のほうで令和3年度から誰でも遊べる遊具というところの補助金の取組がスタートしまして、区としましても、整備のタイミングを見て、そういう補助金等を活用しながら実施していきたいなと思っております。遊具というのは1件が非常に高いものでして、最近では、舗装の部分からこだわりますと、ゴムチップ舗装というものがあるんですが、ゴムチップ舗装を複合遊具の周りに敷きまして、それで児童用の遊具とかお子様用の遊具を造るというところになっています。そうすることによって、車椅子のお子様が、自乗ステップというんですか、自分で乗るステップといったものを活用できるというところで、こちらはユニバーサルデザインともいうようなんですが、そういった部分の公園遊具に関しては、実際、御答弁さしあげた前なんですけれども、築地川公園で複合遊具を整備しております。そこが、遊具の紹介でも、各区、それから全国的に出ている紹介の中でも挙がっているというところでございますので、引き続き、まずはそういった複合遊具に対してのゴムチップ舗装というものをして、一人でも多くの子が遊べるようにしていきたいなと思っております。
さらに進みまして、インクルーシブ的な考え方でございます。これは、委員がおっしゃるとおり、恐らく誰一人取り残さないという、障害のある子もない子も、国籍にかかわらず、誰もが遊べる遊具ということで、御視察の品川区のお話も私は直接伺ったところでございますが、まさにそれは中央区にとっても大事なことだなと思っていますので、新たに公園を整備する部分に関しては、先ほど冒頭申し上げた都の補助メニューも使いながらやっていきたいなと思っております。
それから2点目のプレーパークに関しましては、当時答弁では研究するというところでした。実際、研究しておりまして、視察で私自身も渋谷区の公園に行ってまいりまして、そのプレーパークの実態も確認はしているところでございます。都心部で、ある意味、公園のルールががんじがらめの中で、なかなか思い切り遊べないというお子様にとっては、そういったプレーパークみたいな禁止事項が極力ない公園の整備というのは大切な考え方だなとは考えているところであります。一方で、申し上げたとおり、担い手とか、区としての管理の仕方みたいなところは考えなくてはいけないというところもございまして、そういう意味では、今後、桜川公園とか、新たに整備する部分もございまして、そこには管理者等も入っていくというところもありますので、プレーパークかどうかはちょっとあれですけども、子供たちがしっかりと遊べるような仕組みづくりをやるようにという話はしておりますので、その辺、検討状況としては以上となります。
すみません、長くなりまして、失礼しました。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。この後お伺いしたいところを先に出していただいた感じでして、まさにおっしゃるところで、人が大事というところと、渋谷区の視察に行っていただいたということで、ありがとうございます。渋谷区は取組が進んでいまして、渋谷はるのおがわプレーパークとか、私が視察したのはえびすどろんこ山プレーパークなんですが、おっしゃられた、人が入ること、そして区の公園でどう生かしていくかという中では、打開策がPark-PFIにあるというところは私も拝見して思いました。都市型の限られた公園の中では、はるのおがわプレーパークのように大きく広がるということが難しい中では、恵比寿のプレーパークのようにPark-PFIで管理者が入るとこういうことができるんだというところに共感したところでございます。
今ちょうど桜川といただいたところで、私は恵比寿のプレーパークを視察した中では、桜川公園に期待されるところがあると思っておりますので、今、桜川も検討できるのではないかというところはございましたが、まずは桜川公園への導入を要望したいと思います。どういった形で入るか分かりませんが、何らか、この視点を踏まえたものが取り入れられるように要望したいと思います。
人という点では、こども家庭庁がこどもの居場所づくりに関する検討委員会の中でも、多様な居場所の一つとしてプレーパークを検討しています。おっしゃられましたように、東京都では本年度の予算で非常に力を入れた新規事業が2つございまして、「遊び」推進プロジェクト、「遊び場」づくりに対する補助事業ということで、大きな予算もついております。この実現を拝見したところ、子供の「遊び」推進プロジェクトというところでCFOOというポップなサイトが出来上がっていたんですが、こちらに関しては団体が手挙げをするというものなので、区としてどう関わるかというところは限界もあるとは思うんですけれども、子供の探究心を育む場づくりに向けての取組は、いかなる視点においても重要ではないかと思っております。
質問としては、1点目、先ほどの桜川公園の導入の形態として考えられそうなことで今おっしゃっていただける範囲があれば伺いたいと思います。
また、国と都の事業を活用という視点からも、その点、御見解をいただけますでしょうか。2点お願いします。
○白石水とみどりの課長
桜川公園におけるプレーパーク等の導入の可能性からお答えしたいと思っております。桜川公園に関しましては、今Park-PFIの検討に進んでおりまして、令和4年度の決算書にもあるとおり、令和4年度が第1年次で、今年度も引き続き検討に入っているところでございます。中央区の公園は、ただでさえ場所が限られている中、こういった官民連携施設ができて収益が上がるというところも踏まえれば、付加価値が重要かなと思っておりまして、先ほどの答弁と少し重なってしまうかもしれないんですが、今、公園の中での禁止事項が非常に多いということに対して、一つでも何かできることがないかというところを模索しているところでございます。そういう意味では、管理者が官民連携施設の中には入りますので、しっかりとそういう人が見た中で、お子様が安全に、公園ではできないことがかなえられるというところが重要かなと思っていますので、導入の可能性については今そのように考えております。
2点目は補助金の活用です。種々東京都のほうも、補助金のメニューは時代の要請に応じて出してきていまして、ここ最近では非常に子供関連の補助金メニューが多いのかなと考えています。導入に当たりましては、金銭的な部分もありますので、そういうお金が必ず関わってくるので、その辺も含めて検討していきたいと思います。
以上です。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。会派としても、この公園の、子供たちのための居場所づくりの機能強化というところは、来年度の予算への要望にも入れております。今おっしゃられた金銭面でしっかりとつけていただき、この区民の声を生かしていただくような取組を進めていただくようにお願いいたします。
今の視点から申し上げますと、せんだって御紹介いただきました子ども自転車教室の開催は非常に期待するところです。現在は1か所にてということと、東京都と中央区が連携しまして、中央区内の学校の校庭を活用していただくという、こうしたものが広がっていくことが一つ一つ今できる環境を生かすということでもあると思っております。1点、まずこの点につきましては、今後、中央区の中で、今回の1回目があった後にさらなる展開というところへの要望とか考えがあるのかというところを伺わせていただけたらと思います。
前後しますが、桜川公園は、本の森ちゅうおうの目の前にあり、区民の皆様が集まりやすい場所にもなりつつあると思いますので、ぜひ何か一つ、桜川公園でのきっかけをつくっていただきたいという点も要望したいと思っております。
では、この子ども自転車教室へのお考えをお願いします。
○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
子供に対する自転車教室ということでお答えいたします。まず、子ども自転車教室ということで、今年の12月17日に東京都と連携いたしまして、来年から検討している学校の校庭を活用した自転車教室の第一弾として開催したいと思っております。東京都が子ども自転車教室の一環としての自転車の業務をやっているということで、そこで手を挙げて、一緒にやろうということになりました。明石小学校の校庭をお借りして、まずクイズ形式で、子供に対して交通ルールや自転車マナーをしっかり学んでいただく。あと、走る、曲がる、止まるという基本動作の習得をしたり、友達と一緒に普通に道路を走ったときに何が危険かということも学んでもらおうということで計画をしております。
これを皮切りにしまして、来年度から、3地区ほど小学校の校庭を借りて、休日にここを練習場所として、お父さんお母さん、親と一緒に来ていただいて、親が子供に教えながら一緒に交通ルールを学ぶということを検討しております。
また、年に2回ほど、警察等も協力いただきまして、子供に対する交通ルールの教育もそうなんですけれども、そこに一緒に来られたお母さんお父さん、親に対しても交通ルールをしっかり学んでいただくという機会も設けたいと思っております。
以上です。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。来年度への取組にも期待するところですし、今回の1回目が大きく生かされるといいなと思っております。
中央区では、自転車活用推進計画策定委員会を持って進めていただいているところですが、拝見したところ、議事等では車道上の整備を基本にするということで方針は進んでいるようでございます。こういった教室を開催する中で、保護者や子供の声を聞くこととか、意見とか皆様の感じることもいろいろと深まっていくかと思いますので、ぜひこの計画がどうあったらよいかというところにも参加者の意見が反映されるといいなと思っております。車道上の整備で大丈夫か、本区特有の荷下ろしの駐車問題がある中で、安全な自転車走行環境が保てているのかというところは、会派としては疑問を持っているところもございますので、ぜひこうした場で声も集めながら計画も進めていただけたらと思います。
続いて、桜川等の話をしてきた中で、また近隣にはなるのですが、この10月に京華スクエアにリサイクルハウスかざぐるまの機能が移転する予定と伺っておりました。また、同じタイミングでウェブサイト、ジモティーとの連携というところも令和5年の取組としてお伝えいただいたところでございます。この現在地は、かざぐるま八丁堀という名称となるとお伺いしていますが、現状この2つの取組はどのように進んでいるのか、お聞かせください。お願いします。
○武藤環境課長
かざぐるま八丁堀についてでございます。10月1日から全面オープンということで、八丁堀のほうで事業を始めたところでございます。初日から多くの方にお越しいただきまして、常時人がいるような状況で、スタートとしてはいい形で始められたのかなと考えているところでございます。不用品販売の出品につきましては、従来から利用されているリピーターの方が多いんですけれども、来館者は新規の方が多かったというところでございます。
あわせて、同日からウェブサービスも開始したところでございますけれども、こちらも閲覧件数は順調に伸びているという報告を受けております。明石町からの利用者に新規の利用者を合わせて、今後もかざぐるまの利用者が増加していくように、事業を進めていければと考えているところでございます。
以上でございます。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。10月から幸先のよいスタートという状況だと思います。この場所が移ったこととか、そこでは何ができるかということ、またジモティーの取組についても知る機会が増えることが重要だと思いますので、引き続き、新しい場所の発信と、そこでどんなことができるかということをより広く知っていただけるような広報というところを積極的にお願いしたいと思います。
最後に1点なのですが、同じ広報という視点で伺いたいのですが、中央エコアクトは、私もアプリをダウンロードしてみまして始めたところですが、このポイントとか、先ほど学習教育への優先も御紹介いただきましたが、非常に魅力があるというところで、実際にもすごく得るものがたくさんあるなというところを感じました。勉強、学びのみならず、実際にポイントとして商品券とか、得られるものがあるというところで魅力があるのですが、魅力が満載で、なかなか伝わっていないのかなということも拝見したところです。
今ダウンロードすると357世帯と画面上は表示されているのですが、もう少しこちらを知っていただくためには、何か拠点で発信するのか広報なのかと分かりかねるんですが、今後こちらをどのように広げていくかという視点で1点お聞かせください。お願いします。
○武藤環境課長
エコアクトの周知についてでございます。これまでも区のおしらせとかホームページ等を通じて周知をしてきたところでございますけれども、区内にはマンションが多いので、マンションの管理組合等と一緒に調整できるとさらに利用が増えるのかなということも考えているところでございますので、今後もそういうことも考えながら、あと学校での周知なども検討しながら利用者を増やしていければと考えております。
以上でございます。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。教育との連携というのも一つ魅力的なところだと思いますし、いろいろ環境のイベントも区内でございますので、そのイベントの中で体験をしてみるというのも、初めてダウンロードするものでも、操作をしたことがあるものだと、自分のスマホにも欲しいと思っていただける機会もあるかと思いますので、体験できる機会もあったらよいかなと思いました。Team Carbon Zeroの取組も非常に力を入れていただいていますので、子供たち、また教育の場からも、このエコアクトが面白くて、楽しくて、いいねといった声が広がるような取組に期待をするところです。
以上です。
○木村委員長
次の質問者の発言を願います。
○田中(広)委員
私からは3点、質問させていただきます。まず、自然環境学習と公園・緑地について、2点目は、交通について、3点目は、食品ロス削減について、お話を進めさせていただきます。
まず、自然環境学習と公園・緑地についてでございます。令和4年度の予算を見ますと、緑あふれるまちづくり、また環境という視点を一つの柱として、しっかりと展開していただいたと思います。これまで歳入から議論を進めておりますが、今、人口が増加しておりまして、また福祉保健費では、子供たちに心のケアの問題もあるという話がありました。コロナ禍もあってすごく悩んでいらっしゃる方もおられる中で、改めてこうした緑とか自然と触れ合っていく、共生していく、こういった事業を進めていく上で、本区としてどういう思いでこの1年間取り組んできたのか、またそれを踏まえて今後どうしていこうと思っていらっしゃるのか、御見解をお願いします。
○白石水とみどりの課長
緑の拡大というか、区内で、お子様への環境というところも踏まえての御質問かと認識いたしました。委員は常日頃言われるとおり、区としましても、緑を一生懸命増やしておりまして、緑被率の目標は、緑の基本計画で掲げているところで言いますと、今10.7%というものを13%まで拡大していくという形で考えております。まだ2.3ポイントほど足りていない状況でございまして、そこの部分を水辺の公園とか、晴海五丁目に出来上がる再開発の緑とか街路樹、それからマルチモビリティステーションの周りにも緑地ができますので、そういう意味ではそこの部分の緑地も含めて、しっかりと増やしていきたいなと考えているところであります。
また、お子様のお話も出ました。公園というものはお子様にとっては非常に重要な場所で、ある意味、一つの社会みたいなものがそこで形成されているというのもありますので、心のケア、コロナ後の心のケアとございましたが、しっかりと公園側も寄り添える、ハードとしての公園ですが、緑であったり、お花であったり、そういうものをしっかり入れたり、遊具を、当たり前のことですが、安全に点検して、常日頃から清潔を保つような公園で、お子様の心のケアも含めて使っていただけるように目指していきたいと思っているところです。
以上です。
○田中(広)委員
ありがとうございます。本当に日頃いろいろな取組をされているということはもうかいま見させていただきながら、御努力、御尽力に大変感謝しているところでございます。今お話がありましたとおり、花や緑に触れると、人としての情緒性を感じるんですよね。どうしても中央区は、これだけ高い建物が建って、舗装されて、いわゆる無機質なコンクリートあるいは鉄骨鉄筋がある、そういうまちでありますので、どれだけ緑を拡大していくか、これは最終的には情緒性を醸成していくことにつながっていくものと考えております。
その中で、令和4年度は、初めて環境学習事業「檜原村自然体験ツアー」を展開していただいて、本当に長年要請してきた中で、大変うれしい取組だなと感じております。私も、参加された方からも、親子で行かれて本当によかったというお話を聞いております。改めて、検討してきた中で令和4年度に初めて実施して、そのときに感じたこととか、あるいはこの1年半たった中で、何か目指している次の展開等もあれば、併せてお聞かせいただければと思います。
さらに、この環境学習事業が開始される前には、何度もこういう特別委員会で要望させていただく中で、浜離宮の生き物探しを行っていただいたり、あるいはたしか水生生物のそうした触れ合いも行っていただいていると思いますが、そうした細かい取組も、今お手元に資料等があるようでしたら、教えていただければありがたいと思います。
○武藤環境課長
環境学習事業についてでございます。こちらにつきましては、檜原村と連携しまして、また村の事業者とも連携して、今まで実施に向けて検討を進めてきて、令和4年度に実施ができたというところでございます。こちらから要望していたこととしましては、中央区の森がございますので、中央区の森を活用しつつ檜原村の自然を使って、区のお子さんやその保護者の方に森の機能とか生物多様性を含めて自然体験をしてもらって、温暖化対策を自分事にしていただくきっかけづくりも含めて、事業をやっていきたいということで進めてきたところでございます。御紹介いただきましたとおり、皆さんに御好評いただいておりまして、自然体験ができるというところが魅力だということを多くの方におっしゃっていただいているところもございますので、それを通じて温暖化対策につきましても考えていただければと捉えているところでございます。
今後につきましては、7月に協定を締結しました都内13自治体によります「多摩の森」活性化プロジェクトのほうでも、現場体験というのが一つの連携事項として協定の中に含まれておりますので、こういうところも通じまして、区民の方に自然体験の場をさらに提供していけたらと考えているところでございます。
続きまして、生き物探しの件ですけれども、今年度、水生生物の調査をさせていただきまして、そこでの結果を今後、環境情報センターのイベントとか、環境行動計画とか、そういうところにも反映させながら、状況については広く周知していければと考えております。
以上でございます。
○田中(広)委員
ありがとうございます。浜離宮でもたしか生き物探しを毎年行っていると思いますが、もし分かれば、後で教えていただければと思います。
今御答弁いただきまして大変ありがとうございます。確かに、今の檜原村のツアーも、どうしても一定のキャパシティがあって、申し込んでくださる方全員に行っていただくことはなかなか難しいというところであります。また、実際、運営していくと、当選した方の中にはいろいろな事情があって来られないというケースもあるようですので、いずれにしても多くの方が望んでいるということは分かってきておりますから、今、御答弁がありましたとおり、さらなる拡大をお願いできればありがたいと思います。他区においても、他市と連携しながら同様の事業を行っているようでありますので、十分取り組みやすいかなと思います。
その中でまたぜひ進めていただきたいなということがございまして、以前にも一般質問で申し上げたんですが、なかなか都心では蛍と出会うことがあまりありませんので、ぜひ檜原村とか他市のそうしたところに行ったときに蛍を見られるような機会もつくっていただきたいなと思いますけれども、御見解をいただければありがたいなと思います。
それから、今せっかく御答弁いただいている中ではあるんですが、中央区は東根市とも交流しておりますので、全く同じようにはできないとは思うんですけれども、機会を見て東根市との交流の中でも何か自然体験を生かしていただくような事業ができないかなとも感じております。現実を考えますと、あまりにも距離があって、なかなか難しいことはあるんですけれども、せっかく中央区とふだん交流している中でありますので、ぜひ檜原村ツアーのさらなる拡大のもう一つの検討材料としても検討していただきたいなと思いますが、この点はいかがでしょうか。
○武藤環境課長
まず蛍についてでございます。委員から一般質問で御質問いただいたときにお答えさせていただいたところでもあるんですけれども、檜原村ツアーのほうで宿泊事業もやっております。その中で、現地に聞きますと、条件が合えば蛍が見られるというところも伺っておりますので、チラシにも、もしかしたら蛍が見られるかもしれませんということも入れさせていただきながら皆さんにお声がけはしているところなんですけれども、どうやらまだ見られていないというところもありますので、そういった機会も捉えて、蛍が見られるような場もつくっていければなと考えているところでございます。
○三留環境土木部長
東根市との交流ということでございます。以前は、区内のサクランボの木の剪定指導とか、現在は、サクランボのあっせん等々にはつながってはいるんですけれども、前ほどの交流というのが薄くなっていて、またこういったコロナの状況でそういった活動もなかなかできなかったというところがございます。とはいいながら、またいろいろな分野での交流というものが徐々に復活できれば、今後いろいろと検討させていただければと思います。
以上でございます。
○田中(広)委員
ありがとうございます。ぜひ御検討していただければと思います。当然、自然との共生というのは大事であることはもう皆様御承知のとおりですが、併せて地方との交流・連携ということも都心区としては大切かなと思っております。改めて、東日本大震災が発生して、いろいろ学ばせていただいたときに、中央区で、エネルギーもそうですし、食もそうですが、地方から頂いているということも学んでまいりました。したがって、どうしても便利さとかを求めてしまうのが都心区でありますけれども、地方と交流することによって得られることがまた大きいのかなと思いますので、ぜひ御検討いただければと思います。
次に、公園の取組についてでございます。これまでも本当に一生懸命、公園の改修を行っていただいたり、可能な限り取り組んでいただいていることは承知しておりますけれども、改めて令和4年度、どういった思いを持ちながら取り組んでこられたのか、少し御説明、御見解をいただければと思います。
○白石水とみどりの課長
公園整備に係る令和4年度の取組というところでございます。緑の件は、委員に御紹介いただいて、我々所管も常に叱咤激励いただいているところでして、非常にそういう意味では頑張って増やしていっている、気持ち的にもそうなんですけれども、では数量的にはどうかというと、都心区であり、なかなか緑の拡大というのがなされないというところは事実でございます。そういったところもございまして、今般、水辺環境の活用構想というものをつくりまして、緑・公園と非常に親和性の高い水辺をもっと有効活用して、水辺沿いの公園も多種ありますので、そこをもっと使っていこうではないかというところで構想をつくっていったところでございます。この構想に沿いまして、運河沿いの外周を回れる整備をして、そこを外周公園にするとか、あとは、水辺にはなかなかアクセスしにくいというところもございましたので、そういった部分の解消とか、さらにそこから水上に抜けていく舟運の利便性の向上とか活性化とか、こういったメニューにしっかりと取り組みながら、一つ一つ重ねていきたいなというところで、水辺環境の活用構想というものをつくってきたところでございます。公園に関しましても、水辺に関しましても、どちらについても、そういった構想を基に、緑は緑の基本計画、水辺に関しては水辺環境の活用構想。ただ、両方とも非常にリンクしているものだと思っていますので、引き続き精いっぱいやっていきたいなと思っております。
以上です。
○田中(広)委員
日頃から現場の皆さんは一生懸命取り組んでおられまして、質問するのは大変恐縮ではあるんですけれども、質問させていただければと思います。
今お話があったとおり、確かに、あと考えられるのは水辺が一つかなと思います。活用の方針が示されておりますけれども、例えば直近の中で、まずはここはうまくできそうだなというイメージを持っているところは具体的にありますでしょうか。それがまず一つでございます。
さらに、以前も一回、たしかこの特別委員会で私は、公園の面積を合計した数と、人口の動向を見ながら、公園面積は拡大してはいるんですけれども、当然人口も増えておりますので、どうしても公園面積は、頑張ってはいるんですが、1人に対する分がちょっと少なくなってきているという現実があるかと思います。
いろいろな本を読んだりしますと、日本は少なくて、特に都心は平均しますと大体4平米前後になるわけですが、やはり諸外国では、ロンドンとかベルリンとかニューヨークですと、1人当たり20平米以上の計算になるようであります。これは、公園を整備していくというのは、もともとが、このまちをつくっていく上でのしっかりとした計画の一つの柱になっているんです。どうしても、何となくですけれども、今までの取組を拝見していると、特に都心区は土地が高いので、建物を建てるほうが当然精いっぱいで、その空いたところに緑というイメージがあるんですけれども、もともとが、しっかり緑を整備していくというのが、海外の中での都市計画の考え方であるようです。
そういう現実は現実として捉えながら、今一生懸命その水辺の活用の検討も行っていただいたりしていますので、本当にその点は評価させていただいているところでございます。しかしながら、今、人口が増えて、また先ほど申し上げたとおり、情緒性が大事だなと感じている点もありますので、私なりにちょっと考えてきた短期的な取組と中長期的な取組というところでちょっとお話しさせていただければと思います。
先ほどの水辺の検討については、中長期的な取組の一つかと思います。もう一つ、短期的な取組として、中央区は浜町公園と浜離宮が2つの大きなエリアだと思います。その中で浜離宮は、親子で親しむ浜離宮事業を進めていただいて、大変好評をいただいているところであります。そう考えたときに、浜離宮で、春はあるんですけれども、秋も大変コスモスが咲いたりしてすばらしいんです。ですので、花と緑の集いとなってしまうと、これは担当が違いますので、あえてそこには触れませんけれども、なかなか公園を拡大しづらいこの環境の中で、もう一つ、浜離宮に訪れやすい補助、助成をしていただくと、身近で緑に触れていただくことができるのかなと考えるんですが、この点、内容を酌み取っていただいた上で御答弁いただければありがたいと思います。
○吉田副区長
今お話のような課題についてもなんですが、実際のところ、私どもの今目の前に抱えている大事業が、築地の跡地の開発でございます。御存じのように、あそこがこれから10年近く、いわゆる工事期間を迎えるわけでございます。その先の浜離宮が、なかなかアクセスしにくい環境になっている。将来絵図としては、御案内と思いますけれども、事業方針の中で、浜離宮の手前のいわゆる防波堤も造り直して、ボードウォークにして、築地のほうから竹芝まで歩いていけます、浜離宮も見えます。将来像は立派なんですが、そういう意味でいうと10年間、まちが包帯を巻いているような状態になっていますから、その部分について、浜離宮のすばらしさがある意味で区民の生活からちょっと遠のいてしまっているのではないかと。だから、春だけではなくて秋もというのは、そういう趣旨での御提案だと思います。全体のこれからのスケジュールを見定めながら、我々として前向きに検討させていただきます。
○白石水とみどりの課長
私からは、個別にいただきました直近の公園の整備の状況とか、それから1人当たりの公園面積の状況ということがございましたので、追加で答弁させていただきたいと思います。
直近に関しましては、先ほどの晴海の朝潮運河沿いの親水公園で、晴海五丁目ターミナルの前の公園も今整備が進んでおりまして、先ほどの委員の質疑でも答弁させていただいたんですが、晴海一丁目ができて、勝どき四丁目ができて、それで今度は晴海五丁目もできてくるというところでございます。また、昨年、ちょうどこの時期、私も思い出したんですけれども、東京都の海上公園がオープンいたしまして、今1年たつところでございます。こちらに関しましては、晴海ふ頭公園が規模を1万平米ぐらい拡張して、3万5,000平米強ぐらいなんですが、オープンしておりますし、そこに沿う都立の緑道公園も、緑道風で長いんですが、同じく3万5,000平米ぐらいできている。それが中央区晴海二丁目の区立の晴海臨海公園に一体的につながったというところで、ある意味、晴海の島の南側の部分に関しては、半周ぐらいまでは行けるようになってきたのかなというところでございます。海上公園は令和4年度にオープンしていますので、これが区民の皆様にとっては大きいところだったのかなと考えているところです。
それから、1人当たりの公園面積なんですが、これは区民の人口割になりますので、人口が増えるたびに減っていく。それでここのところずっと減っていくというところでして、なかなか増えないという状況は続いていたんですけれども、実態としましては、先ほど申し上げた都立の海上公園がオープンいたしまして、今年度に関しては微増というか、多分瞬間的に増えたというところなんでしょうが、そういった形でございます。区内で言いますと、緑の部分は、そういった海上公園と浜離宮恩賜庭園も含めて計上しておりますので、そこは外さずに、しっかりと緑の取組も連携していかないといけないなとは思っているところです。
以上です。
○田中(広)委員
大変御丁寧な御答弁をいただきましてありがとうございます。中央区はありがたいことに、浜町公園は復興公園として、さらに浜離宮という歴史のある大事な庭園を管轄に入れていただいておりますので、ぜひ、浜離宮の取組は、どうか御検討いただきながら、区民の皆様に喜んでいただけるような取組をよろしくお願いいたします。
また、いろいろな取組を本当に工夫されて取り組んでこられて、これまでも伺っておりますけれども、今御答弁を改めて伺いながら、大変ありがたいなと思っております。引き続き御検討していただきながら、区内でもしっかり広げていただくように、何とぞよろしくお願いいたします。
また、中長期的な取組で、本当は再開発のお話も進めたいなと思ったんですが、少し都市整備費の中で触れさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
この内容に関連しながら、少し話が飛ぶんですけれども、水とみどりのふれあいマップがございまして、これは定期的に更新していただいて、内容もすごく充実して、すばらしいなと思っております。本当に情報満載で、手に取られた方は活用されているんだろうなと感じております。今後、このさらなる充実ができないかなと今感じていることが一つあります。その一つは歩道で、どなたでも歩きやすい歩道のエリアを造っていただいて、仮にこれを専門家はヘルスロードという呼び方をしているらしいんですけれども、いわゆる段差がなく、かつ今取り組んでいるベンチも置いていただいたり、あるいは緑化されて、緑、また花々を見て四季の移ろいを感じながら気持ちよく通れるという、それがまた病院であったり、大事な公共エリアとつながっていく。そういうヘルスロードというのが専門家で、また国も交えながら取り組んできているようであります。渋谷区、練馬区、世田谷区にそういったところがあるようです。
実は福祉保健費でお話しさせていただこうと思っていた内容でして、これはどなたにとってもそうなんですけれども、特に不慮の事故あるいは脳卒中で倒れたりして、例えば後遺症が残って仕事ができなくなって、家に閉じ籠もりがちなケースが決して少なくないと思います。私も、身近な中で、若い世代でそういったケースの御相談をいただいて、多くの関係者にいろいろ応援していただいたり、協力していただいている中で、そういった関係者に感謝しながら寄り添っているところでございます。どなたかが関わっているときはいいんですけれども、どうしても家に閉じ籠もりがちなケースを目にしております。これまでも高齢者福祉の充実の中で、あるいは認知症の問題等でも取り上げてきて、さらに中央区では、コロナ禍を経てということもあるので、江戸バスの無料化にも取り組んでおります。これも、外に出ていただこうという思いがあると思います。そういった意味で、福祉保健部と環境土木部、もしくは都市整備部も関わってくるのかもしれないんですけれども、水とみどりのふれあいマップのようなすばらしいベースがありますし、福祉保健費の中でもたしかウォーキングマップとか、そういった取組もしておりますので、何かイメージをさらに膨らませていただきながら、実際に現場で整備するのは環境土木部になってくると思いますので、ぜひそういった視点で取り組んでいただきたいなと、整備していただきたいなと思うんですけれども、環境土木部として、今私が申し上げた内容をお酌み取りいただきながら、御見解をいただければと思います。よろしくお願いします。
○三留環境土木部長
ヘルスロードということでございます。まず冒頭に、申し訳ございませんけれども、ヘルスロードの取組は、私は今現在勉強不足で、今後勉強していきたいと思います。今、委員に御案内いただいた数々の事業に関しましては、誰でも歩きやすい道路、段差のない道路、それからベンチのある道路、それから緑のある道路、ここまでは今までも取り組んでいる事業でございます。また、御案内いただいたように、福祉保健部のバリアフリーマップとか、様々なマップ類がございます。その要件がどういったものなのかというのを今後勉強しながら、中央区の中でヘルスロードの要件として多分足りていないのが、歩道の直線部分の点字とか、手すりとか、そういった補助用具がどのような形の要件になるのかというのをいろいろと勉強させていただきながら、今後どのような対応ができるのかということを少し検討させていただければと思います。
以上でございます。
○田中(広)委員
本当に精いっぱい受け止めていただきましてありがとうございます。今、人口は増えていて、先ほど来いろいろなやり取りをしている中でも、人の心の変化とか、いろいろな状況がありますので、このまちづくりの中にも、今までやってきたところも本当に多分にあると思いますが、ぜひそういう福祉的な視点も含めながら、さらなる充実をお願いしたいと思います。
次に、交通に関する内容でございます。まず、自転車に関する内容でございますが、これまでも何度か、問題意識を持って取り上げさせていただいておりますけれども、自転車に関する区内の現在の事故の状況とか、傾向、あるいはさらなるルール・マナーの徹底なども教えていただければと思います。
さらに、駐輪場の拡大についても併せて御見解をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
自転車の交通事故とルール・マナーについてお答えいたします。
本区の特徴でもあるんですけれども、自転車の事故はやはり多いです。令和5年度中、8月末現在でいいますと、事故件数は全体503件のうち215件が自転車の関与事故になっております。パーセンテージでいうと42.7%ということで、自転車に関与する事故が多いのが特徴であります。自転車ですので、車との事故であったり、単独の事故もありまして、結構、自転車の単独で、壁にぶつかる、滑って転ぶとか、そういう事故も計上しております。
自転車は、月島のほうでも、橋を渡ってスピードを出して降りてきて危ないということをまちの方からもよく聞きます。ということで、ルール・マナーがまだなかなか浸透していない。また、ちょっと言葉は悪いですけれども、自分勝手というか、周りをよく見ないで運転している者も多いので、いろいろな機会に、交通管理者、関係機関も連携して、ルール・マナーはこれまで以上にあらゆる機会を捉えて啓発してまいりたいと思います。また、自転車のルール・マナーを守っていただくためには取締りも大事だと思いますので、警察のほうにも自転車の取締りの強化もちょっとお願いしていきたいなと思っているところでございます。
私のほうからは以上です。
○落合交通課長
駐輪場の増設についてでございます。自転車の利用に関しましては、環境負荷の低減とか健康志向ということで、また手軽に乗れるということで、多くの方が利用されている状況でございます。そういった中で路上に駐輪されますと、通行の妨げになることや、災害時の対応の支障になるといった課題がございます。そうしたことから、区では、これまでも注意、警告、また撤去などの啓発を行うとともに、大規模開発などの機会を捉えながら、駐輪場の整備を行ってまいりました。そういった中で、近年では22か所の駐輪場の整備を行ってきたといった状況です。これまでは、駅前での駐輪対策が主になっていた状況でしたので、駅前での駐輪場の整備を進めてきました。昨今では、人口増加などに伴いまして、駅前だけではなくて、日常での利用、買物や通院といったところで利用されることが多くなってきている状況でございます。そういう中においては、こういった対策をしっかり取っていく必要がある。これまでと同様に注意、警告、撤去だけではなくて、既存の駐輪場を利用していただくような広報、さらには駐輪場の整備が必要になってくると考えております。
駐輪場の整備に当たりましては、大規模な開発で大きなものを造っていくというのも一つになってきます。また、建物の建て替えなどで店舗などが入る際に、どういったものが入るのかといったところをお聞きしながら、1台でも2台でも、お客様用の駐輪場を整備できないかといったお願いをしていきたいと考えています。
さらには、道路上の活用、歩道幅員の広いところなどで駐輪スペースがあるようなところは、歩行の妨げにならないようなところでしっかり整備できるよう、今後も道路管理者、交通管理者としっかりと協議を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
○田中(広)委員
大変ありがとうございます。こうすれば解決できるという内容ではないんですけれども、着実に取り組んでいただいていることは、今の御答弁を伺って分かりました。
今御答弁があったとおり、ちょっと細かい話なんですけれども、意外と皆さん目的を持って自転車で行くんですが、どうしてもその目的エリアに駐輪場がないと、路上に置いてしまうという形になるんですけれども、おっしゃったとおり、例えばマンションであったり、商業施設あるいはオフィスであっても、お客様用の駐輪場を造っていただくということはすごく大事かなと思っております。もちろん、大規模マンションへ行けば、お客様用のエリアと書いてありますけれども、決してそんなに広いわけではないんです。ちょっとその視点が大事かなと思っております。
今御答弁がありましたとおり、最初は駅前のところから入っていって、今、着実に進めていただいておりますけれども、ぜひ今度は町なかに入った駐輪対策ということもお願いできればと思います。
それから、再開発でいろいろな関係者の皆さんの御努力で駐輪場を増やしていただいて、例えば三越でも、私も時々利用させていただいて、あそこは表通りから入っていけるような分かりやすいところですけれども、確かに、1回利用しないと多分なかなか認識できないんです。したがって、どうしても再開発となりますと、分かりづらいという点がありますので、それをまたどう広げていくか、広報していくかというポイントもあると思いますので、ぜひ、今の自転車のルール・マナーの向上とか、駐輪場とか、そういったことも改めて区のおしらせで、またうまく分かりやすく取り上げていただくように、推進をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
交通に関することで細かい点をちょっと2点お伺いいたします。
一つは、佃大橋の先ほどのバリアフリー化の問題で、明石小側エリアになると、ちょうど佃大橋へ上っていくところは、歩行者と、それからトイレを利用される方と、自転車とでかなり混雑するんです。その点の調整がどうなっているのか、教えていただければと思います。1点で、よろしくお願いします。
○池田管理調整課長
その点は区のほうとしても懸念材料として持っていまして、明石小側につきましても、ちょうど橋の下で、いろいろと交通の交差があるというところで、東京都の第一建設事務所もその点は理解していまして、ある程度歩道を広げるとか、そういった改修も含めて、交通の安全の確保ということについては検討していると伺ってございます。
以上でございます。
○田中(広)委員
ありがとうございます。ぜひこれは、特に地元地域の方は問題意識を長く持ってこの話に携わっておられると思いますので、地域の方に安心していただけるような取組をお願いいたしまして、残りはまた総括でやらせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。
○木村委員長
次の質問者の発言を願います。
○山本委員
よろしくお願いいたします。私からは、自転車と公園について伺います。時間の許す限り質問してまいりたいと思います。
まずは、自転車活用推進計画の策定についてです。決算書では266ページです。令和4年度予算の新規事業である自転車活用推進計画の策定については、予算で950万円計上、決算では約758万円となっておりました。令和4年度は、安全で快適な自転車利用環境の整備推進などを図るため、自転車活用推進計画の策定の基礎調査を実施しています。現在、中央区自転車活用推進計画策定委員会にて検討中とのことです。まず、この計画策定の背景についてお伺いいたします。また、自転車に関する中央区内の現状と課題、計画の方向性について確認させてください。
○落合交通課長
自転車活用推進計画についてでございます。自転車活用推進計画につきましては、令和3年度に東京都が東京都自転車活用推進計画を策定したところでございます。それに伴いまして、区といたしましても、区内の自転車を安全に利用していただくための計画として、推進計画の策定を行うといったところでございます。
具体的には、その中に、安全に利用してもらうためのマナーの啓発等のこと、さらには自転車が安全に通行できるための走行空間、また駐輪対策、こういったところの環境整備に関すること、そして最後に、自転車を利用しやすい利便性の向上ということで、広報やコミュニティサイクルのことなどについて触れながら、計画の策定を進めていきたいと考えております。
そういった中で、昨年度の基礎調査の中で、自転車の利用の実態ということで、駐輪場内でのアンケートの配布などを行ったり、郵送で行ったりということで、昨年2,000部ほど送らせていただいて、利用の実態の調査、さらには区内全域の駐輪の状況などを把握しながら、どういったところに止められているのかといったことを調査し、駐輪の環境整備に向けて、どのように取り組むべきなのかといったことを行っているところでございます。
そういう中においては、先ほどお話しさせていただいた部分でもあるんですが、これまでは駅前での駐輪というのが多い状況でございました。そういったことから、駅前での対策を中心に行ってきたわけでございますが、昨今では、人口増加などに伴いまして、日常利用で多く使われている町なかでの駐輪というのが増えてきております。駐輪に関する対応をすることによって、走行する空間、また歩いている方の空間をしっかりと確保することができますので、そういったところにしっかりと取り組んでいかなければならない。さらには、自転車のルール・マナーを学んでいくための場の提供も必要になってくると考えております。こういったところをしっかりまとめながら、安全に利用していただけるような計画にしていきたいと考えております。
以上でございます。
○山本委員
御答弁ありがとうございます。この策定の流れは非常によく分かりました。少しこの計画の中身について、お聞きしてまいりたいと思います。本計画の中に自転車ネットワーク整備方針というものがございます。国のガイドラインに準じた車道上の整備を基本とするといったことが書かれております。自転車の通る道、自転車通行空間に関しては、物理的に分離されている自転車道と、あとナビマークやナビラインなど、車道に設けられた自転車専用車両通行帯、この2種類がこれまであったかと思うんですけれども、今後の自転車通行空間の原則として、車道上での整備を計画していくという考え方でよろしいのか、確認させてください。というのも、第11次中央区交通安全計画では、自転車通行空間の整備について、地域の道路事情に応じた整備手法により自転車通行空間の整備を進めますと書いてありまして、ちょっと整合性が取られていない、統一されていないので、確認させてください。
あわせて、自転車通行空間の整備と道路空間の活用の両立についてお伺いいたします。自転車活用推進計画では、同じ道路空間を利用する歩行者、自転車、自動車等が共に安全かつ快適に通行できる環境を創出するため、自転車通行空間の整備を推進しています。また、中央区総合交通計画2022においては、自転車通行空間の整備について、そのネットワーク化・連続化を図ることを課題としています。そこでお聞きしたいのが、環境土木部が進める自転車の活用と、都市整備部が進める歩行環境の整備、この両立についてどのように考えているのか、お聞きしたいと思うんです。例えば、昨日10月3日から東京ミッドタウン八重洲前で社会実験を実施しております。八重洲通りの車道と歩道の両方の道路空間の一部を活用して、歩行者の通行・滞留空間を創出しています。また、歩行者空間でにぎわいイベントなどを実施しています。こう考えますと、片や自転車通行空間の整備が推進される一方で、片や道路、歩道の利活用を推進している状況があり、当然ながら道路交通の秩序が乱れることとなります。なので、この自転車ネットワークと歩行者ネットワークをどのように今後両立させていくのか、環境土木部の視点からお答えいただければと思います。
○落合交通課長
自転車のネットワークについてでございます。自転車のネットワーク計画といったところに関しましては、自転車を快適に利用してもらうためのネットワーク化を図っていく路線というものを選定しながら整備を行っていくといった考え方でございます。そのため、区内の道路全てをネットワーク路線とするものではなくて、主となる路線を整備していくといった考え方でございます。そういう中において、自転車は車道を通行することが基本となっております。そこで、今後の自転車通行空間の整備の中においては、車道の中でどういったことができるのかというのをまず第一に考えていくことになってくると考えております。
自転車専用道や自転車専用通行帯といったところを整備できるかということでございますが、どうしても道路の幅員はある程度限られていると。そうなると、自転車専用道という形での整備というのは必ずしもできるものではないと考えております。そのため、整備できるかどうかは、道路幅員とか車両数、通行数といったところを加味しながら、道路管理者、交通管理者と協議を行って整備を進めていく。そのため、車道の中で、場合によってはこれまでも行っておりましたナビマーク・ナビラインといった整備を行って、ネットワーク化を図っていくといった考え方でございます。
また、歩行環境との共存ということでございますが、先ほどもお話ししたとおり、道路の幅員というのは限られております。そういう中で、歩行者が通行している部分、車両が通行する部分がございます。そういう道路構造の区分けを行いながら、両者が快適に安全に通行できるよう進めていく。また、歩行環境の改善といったところにおいては、歩道内でできること、また交通量の少ないところでは、例えば車道を一部潰して歩行環境に変えていく。そういった取組なども行われておりますが、どれかがなくなってしまうという考え方ではなくて、どれも全て、安全に安心に通行できるという環境をしっかりと整備していくといった考え方であると考えております。
○三留環境土木部長
少し補足させていただきます。歩行環境との整合性というお話がありました。環境土木部としての答弁です。委員に御案内いただいたのは八重洲パークレットだと思いますけれども、車道空間の一部を突出させて、そこに滞留帯を設けて、歩行者といいますか、人が自由に出入りができる空間、自転車が本来通るべき道をそういったもので通行阻害することによって、うまいネットワークができるのかというお尋ねだと思います。八重洲の実証実験につきましては、前に別の委員会で吉田副区長が答弁したかと思いますけれども、もともとあそこにバスが常時停留していて、ほぼあの車線は使えなかった。それから、そのバスの利用者が歩道を占拠していて、歩行空間がうまく使えなかった。そういう状況を八重洲の地下の駐車場ターミナル、バスターミナルを造ったことによって改善できたので、その後活用をどうしようかという形で実証実験がされているものだと思います。
委員御案内のとおり、確かに自転車の走行空間を阻害している。これは、パークレットに限らず、路上パーキングとか、なかなか交通安全対策と通行空間、それから整合の取れていないところは多々ある。先ほどの交通安全計画のほうも、表記が少しずれているが、その整合はというお尋ねもございましたけれども、そちらも、交通安全の観点から、それから自転車の活用の観点から、その様々な視点から、なかなか整合が取れていないというところに関しましては、今後調整していきたいなと思うところでございます。
以上でございます。
○山本委員
御答弁ありがとうございます。どちらがという話ではないので、ぜひ両立できるよう努めていただきたいと思いますし、道路交通の秩序の維持ですよね。この秩序が乱れないように、両立していただきたいと思います。
自転車は原則として車道が基本ということだったんですけれども、この自転車のネットワークや歩行者のネットワークを推進していくためには、車道上、路上の荷さばきの車両とか、あとパーキングメーター、今言われたバス停など、こちらとの両立を図っていかないといけないと思うんですけれども、銀座や日本橋などの商業集積地を有する都心区ゆえの課題であると思います。商業活動を支える物流機能等と、安全で快適な道路空間、この両立についてのお考えをお聞きいたします。
それに併せて、次に、駐輪場の整備と放置自転車対策について伺います。まず駐輪場の管理運営については、予算で2億1,834万円計上されていたのに対し、決算では約2億1,571万円で、大体見込みどおりでした。ただ、予算書には駐輪場21か所と書かれていたのですが、決算書では22か所に増えていたんです。これは東京駅前に新たに整備された駐輪場のことなのか、ちょっとこちらのほうを確認させてください。また、駐輪場全体の稼働率や利用状況が分かりましたら、お聞かせください。
放置自転車対策については、予算約4,102万円に対し、決算額は約3,830万円でした。放置自転車対策の執行の状況、また撤去・保管された自転車の台数などについても確認させてください。
○落合交通課長
自転車走行空間の荷さばきスペースとか、バス路線、バスの停留所との両立といったところでございます。こちらに関しましては、道路空間が限られている中で、そういった駐車場所またはバスの停留所等は必要なものになっております。こういったところをどのように走行空間と両立させていくのかということは、今回計画策定の中でも非常に課題であると考えております。限られた走行空間の中で安全に走行できるような場所、また自動車やバスなども安全に走行しなければならない。そういったところについては、まずは車道に自転車が通るんだということを車の運転手などにもしっかりと周知を図っていくことが必要になってくると思います。
また、ハード的なところに関しましては、どのような整備の仕方がいいのか、本区にふさわしい自転車の走行空間のつくり方、こういう駐車場、また駐車スペース、バス停留所といったところでどのように整備していくのがいいのかについては、例えば路線などを決めて、社会実験的なものを行いながら、どういったものを行っていくのがいいのかというのは、今後しっかり交通管理者とも協議を行いながら検討していく必要があると考えております。
また、予算書と決算書の駐輪場の数でございますが、予算書の段階では21か所で、決算書では昨年度オープンしました八重洲二丁目の地下駐輪場を含めたことにより、22か所となってございます。
また、稼働率につきましては、全体的に多く使われるのは、陸上部に設置している、例えば人形町の駐輪場とか、茅場町の駐輪場、蛎殻町の駐輪場といったところは、多く利用していただいている状況です。一方で、地下の駐輪場というのはどうしても陸上と比べると、止めにくい部分もありまして、利用が進んでいない場所もございます。ただ、一方で、定期利用は少ないんですが、日常的な一時利用ということで、勝どきの駐輪場や月島の駐輪場などでは7割、8割ぐらいの一時利用がある傾向も出てきておりますので、しっかり周知を行っていく必要があると考えております。
撤去につきましては、昨年度、令和4年度は、3,068台の撤去を行っております。そのうち返還が1,857台となっております。引取り手のないものでリサイクルに回ったものが522台、処分が700台ぐらいとなっております。
以上でございます。
○吉田副区長
特に自転車の取扱いを含めて、全体の交通ルールについてなんですが、今私どもは、御案内だと思いますけれども、東京駅前についても、例えば銀座についても、駐車場ルールとして地域のルールを持っています。これは、実は普通に建物を建築基準法どおり造らせますと、銀座の建物などはほとんど、1階は駐車場の出入口か駐車場になってしまうような現状で、まちが存続し得ないということから、一応、駐車場については、大きな敷地にまとめて造りましょう、それで隔地で飛ばしましょうということをやったわけですが、そういう中でも実際のところ、福祉の駐車場とか荷さばき駐車場というのはなかなか大きなところに飛ばせない。そうすると、銀座でもう一つ、単なる一般駐車場の飛ばしだけではなくて、交通という問題を地域全体でカバーしないといけないのではないかということで、今、私どもとしては、例えば銀座などについても、東京駅前についても、交通ルールの在り方について総合的に検討させていただきながら、どちらかというと一般解ではなくて、このまちに来たらこういう形の交通ルールですよみたいな形の処理の仕方もあるのではないか。例えば高齢者・障害者の方々については、1人乗りのモビールみたいなものを拠点的に配置したりしながら銀座を歩いてもらうなどという工夫もあり得るのではないか。
そういったところを含めて、この交通ルールについて、先ほどの御質問も含めて、現実の問題としては、自転車と歩行者というものの組合せ、それから荷さばきの組合せを考えますと、かなり矛盾が多いところがあるわけですが、それらをトータルに地域のルールで何とか解決していけないか、そういうことについて、今、地元の方々と相談を始めているところでございます。一般解ではなかなか難しいところでございますが、銀座ルールなどについては、かなり突っ込んだ話合いを今させていただいておりますし、実証実験もさせていただいておりますので、そういったところを含めて、今後、トータルに地域ごとに整備をさせていただくような方向性で処理していきたいと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。
○山本委員
御答弁ありがとうございます。地域ごとのルールを作成していく方向性ということで、今後その検討状況がまとまりましたら、ぜひこちらのほうにも報告していただきたいと思います。中央区独自の地域のルールということであれば、しっかりと周知していくことが非常に重要だと思いますので、周知の仕方についても一緒に検討していただければと思います。
駐輪場の整備と放置自転車対策についてなんですけれども、思い返せば10年ほど前までは、区立駐輪場の利用料や撤去・保管に要する経費というのは、区条例で徴収できるとされながらも、23区の中で唯一無料だったと思います。それが受益者負担の見直しにより有料化されたのですが、それから10年が経過しています。この有料化は、私ももう議員だったのでよく覚えているんですけれども、無料のものを有料にするというのは、なかなか勇気の要ることだったと思うんですけれども、この有料化の効果について確認させてください。
また、資料213にございますが、放置自転車の保管状況によれば、撤去・保管の台数に対して引取り台数が約6割となっております。毎年、一定数の引取りのない自転車がございます。今御答弁にもありましたけれども、そういった自転車をリサイクルに回したり、または廃棄処分にしたりということで、今回廃棄処分が700台だったということです。この自転車自体の処分に係る経費、税金も非常にもったいないと感じる次第です。
行政評価217ページによると、これまで駅周辺に駐輪場を5,822台分整備してきたけれども、人口の増加によって、駅前の放置自転車は横ばいで推移している、駅前以外でも日常的な利用に伴う放置自転車対策の必要があるということが書かれております。駅前だけでなく、先ほどの答弁にもありましたけれども、町なかの放置自転車が増えてきており、放置させない取組が必要といった課題が挙げられております。この放置自転車対策の今後の取組と、路上駐輪の削減に向けた取組について伺うとともに、今後の駐輪場の整備の予定と、放置禁止区域の見直しとか拡大とか、こういった予定について確認させてください。
○落合交通課長
まず、駐輪場の費用を徴収することになったところについてでございます。効果でいきますと、年間の使用料として5,500万円程度入ってきている状況でございます。そういう中で、今まで無料で利用されていた駐輪場におきましては、無秩序に置かれている場所などもあり、逆にきれいに並べていく手間等もかなり多かったといった状況でございます。そういう中においては、一定程度の負担をいただいて置くことによりまして、しっかりと置けるようになっている部分、また利用する際もそういったところを意識しながら利用していただけるようになっているのではないかなと考えております。
自転車の放置につきましてです。今後の取組といったところでございますが、先ほども何度かお話しさせていただきましたが、自転車放置は町なかでも大分増えてきているといった状況です。そのため、これまでと同様に、注意、警告、撤去といったことはしっかり行うとともに、近くにある駐輪場の御案内などもしっかりさせていただきながら、広報等を行っていく。また、昨年は駐輪場のマップを作りまして、それを放置禁止区域と併せて区立の駐輪場等を載せて、どこにあるかといったことをお示しさせていただいたりもしております。
さらに、駐輪場の整備でございます。これは駐輪対策にも必ずつながってくるところであると考えております。そういう中においては、これまでと同様に、大規模開発などの機会を捉えながら駐輪場の整備を行うとともに、用途に応じた駐輪場の御協力をいただけないかどうかをお願いしていくこと、さらには歩道幅員の広いところを、道路管理者、また交通管理者と協議を行いまして、整備できる方向でしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
また、放置禁止区域の拡大についてでございます。駐輪場がしっかり整備されていない場所では放置禁止区域をかけることができない状況でございます。そういったところでは、まずは駐輪場をしっかりと確保していく。駐輪できるスペースを確保していく。こういったことにしっかり取り組んだ上で、放置禁止区域についても検討はしていきたいと考えております。
以上でございます。
○山本委員
それぞれ御答弁ありがとうございます。駐輪場と放置自転車禁止区域のマップを作られたということで、私はまだ拝見していなかったので、非常によいなと思いました。ぜひ、私も拝見して、活用させていただきたいと思います。
駐輪場の整備については、公営と民間とあるかと思うんですけれども、区として大規模開発の機会を捉えた民設民営の駐輪場の整備なども促進しております。私としましては、公設というよりは、民設民営の駐輪場の整備を推進していっていただきたいと考えております。また、駐車場駐輪場長寿命化計画を作成しているかと思うんですけれども、今ある区立、区営の駐輪場の改修の際には、ぜひ時代に合った駐輪場の整備を求めたいと思います。今、自転車が大型化・重量化しておりますので、駐輪場によってはなかなか使いづらいという場所がございますので、改修の際には時代に合ったものをぜひ取り入れていただければと思います。多分、一番古い駐輪場で平成元年、34年前の駐輪場がいまだにあるかと思いますので、ぜひ検討していただければと思います。
駐輪場の整備と併せて放置禁止区域をかけるということなんですけれども、HARUMI FLAGや築地市場跡地、今後この区域の駐輪場の整備や放置自転車禁止区域の指定、さらには自転車通行空間の整備など、この辺についてはどのようにお考えなのか、お聞かせください。
また、晴海については、区道や都道、また港湾と、管轄の異なる道路が入り交じっていると思うんですけれども、この辺の道路環境管理についてどのようなお考えなのか、お聞かせください。
○吉田副区長
別に晴海だけではなくて、本区内には国道、都道、区道が入り乱れておりますので、そこの管理区分はいろいろなところはありますけれども、基本的にはそこの交通管理者は警視庁でございますし、そういった意味で一体的な連携を取りながら交通の問題を考えていくということは十分できると思っております。
ただ、実は晴海などについては、もうHARUMI FLAGの中でそれぞれの駐輪計画などがかなりきっちり出来上がっておりますので、その交通計画については特段、今は懸念材料はありません。
ただし、築地の問題については、これは実はまだどういう計画なのか、応募したということは知っていますけれども、具体的な計画は分かりませんので、その中で実は根幹になるのが車両の交通計画です。どこからどのように出入口が取られて、車がどう動いていくのかというのは、全体としてまだ見えておりません。その根幹が出てこないと、自動車交通も歩行者通行もまだ見えませんので、その部分について混乱が起きることが一番困る。かなり大規模な開発計画でございますから、その部分については、車両も集中しますけれども、当然人も集中するわけでございますので、そういった交通のネットワークがきちんと取られていて、先ほど田中委員が御心配されていたような浜離宮という既存の施設もある。こちらには築地の場外という現在の施設もある。そこの交通もそれぞれあるわけですから、そういったものがきちんと共存し得るような交通計画にならないといけないわけでございます。ですから、例えば浜離宮とか築地場外というのは現にあるわけですから、そこのアクセスを阻害するような交通計画を開発計画が立ててきたら困るわけでございます。それは直してくれ、調整してくれということを我々としては言わなければいけないわけでございますので、そういう整理を私どもとしてはきちんとさせていただこうと思っています。既にそういうものがあるのだから、そういうものを大事にした交通計画にしろよということを、これはどの開発業者に決まろうとも、区としては強く言っていかなければならないと思っております。
○山本委員
御答弁ありがとうございます。HARUMI FLAGについては、既に駐輪の計画があるということで、今のところ放置禁止区域というものはないかと思います。もちろん晴海には駅もありませんし、ただ、今後BRTターミナルとかができてきますので、状況を見ながらですけれども、ぜひ検討していただければと思います。
築地市場跡地に関しては、しっかりと中央区の意向を伝えていっていただきたい。また、議会としても、伝えていかなければいけないと考えております。
以上です。終わります。
○海老原委員
ただいま第6款「環境土木費」の質疑半ばでありますが、暫時休憩し、午後3時25分に委員会を再開されるよう、お諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
午後3時25分に委員会を再開いたしますので、御参集願います。
暫時休憩いたします。
(午後3時8分 休憩)
(午後3時25分 再開)
○木村委員長
休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。
○小栗委員
それでは、環境土木費について質問をさせていただきます。
最初に、清掃・リサイクルの関係で質問をいたします。資料をいただいております。資料198、資源(分別)回収実績及びリサイクル活動団体の登録団体数と実績ということで、これを見ますと、資源分別回収の実績は、瓶は前年度と比べて合計は増えていますけれども、缶、紙類もちょっと減っていると。あとペットボトルも減っている。金属製の鍋・やかん・フライパンも減っているという状況になっています。リサイクル団体のほうの実績でいうと、全体の回収量の合計は伸びているということも示されておりますけれども、この辺のリサイクルの全体の実績が減っているものもあるということで、全体のリサイクル活動がもっと広がっていく必要があるのではないかと思うんですけれども、その辺の分析、区としてはどのように考えているのかという点をお知らせいただきたいと思います。
資料200では、ちゅうおうエコ・オフィス町内会の加入事業所数、回収実績をいただいております。加入事業所が増えていますけれども、回収量としては減っているという現状が示されております。この辺についても、どのようにこの実績を増やしていくのかという点での考え方について伺いたいと思います。お願いします。
○染谷中央清掃事務所長
リサイクルの現状の分析でございます。この資料に書かせていただいたのは、ちょうどコロナの影響があった年が入ってございまして、コロナの影響で増えたり減ったりがあるのかなと思っております。増える要因としては、家庭で過ごす時間が多くなったので、家庭で消費する飲物の瓶や缶などが増えたりとか、逆に新聞の実績等は、新聞の購読者が減ったりして、新聞の実績が下がったりとかあります。区民の皆さんの活動について把握するのはなかなか難しい状況でございます。
それで、リサイクルの活動団体のほうでございますけれども、これは資料に上げているのは年度ということでございまして、年度でこの回収量を書かせてもらっております。実際、キロ7円で補塡といいますか、区のほうで補助しているわけなんですけれども、資料要求は年度ということで、実際の補助については暦年でございまして、これを暦年にすると、実は減少傾向にあります。団体数は増加傾向にあるんですが、リサイクルの回収量に伴う助成金については、暦年で捉えると減少傾向にあります。この辺について、区民の方の意識が、ちょっと盛り上がりに欠けるといいますか、慣れてしまったというか、中央清掃事務所のほうで、周知、それから啓発を今後行って、リサイクルの実績を上げていきたいと考えております。
以上です。
○小栗委員
エコ・オフィスは、リサイクル団体と一緒ですか。何か、区民の意識が欠けてきているのではないかというお話がありましたけれども、そういう意識のせいにするのではなく、きちんとリサイクルをどんどん進めましょうということで、区のほうで積極的にアピールもし、集める努力をぜひしていただきたいと思います。
暦年にすると減少しているという意味がよく分からなかったので、もう一度それについても御説明いただけたらと思います。
それと、ペットボトルの回収の実績も減っていますが、町なかにある自動販売機に空き瓶・空きペットボトルなどの回収箱が置いていない自販機が大変多いように散見されます。区政年鑑の280ページに、回収箱の設置を義務づけているということで、確認済証を交付しているのが3,664台と載っておりますけれども、これは全体の自販機の数の中で、回収箱を置いている割合としてはどのくらいなのか、その点についても併せて御答弁いただけたらと思います。
○染谷中央清掃事務所長
まず、答弁漏れがあったエコ・オフィスとの関係でございますけれども、エコ・オフィスにつきましては、株式会社こんのという事業者が実際にやっていまして、区が直接エコ・オフィス町内会を運営しているわけではなくて、区のほうでは、お手伝いではないんですけれども、周知活動をやっているところでございます。それで、実際エコ・オフィス町内会を運営しているこんののほうは、営業活動をやってくれということで区のほうでお願いしていますけれども、なかなか取組が進んでいないように感じているところでございます。
それから、自販機につきましては、確認済証を交付しているのは今委員がおっしゃった台数なんですが、全体の台数はちょっと把握していなくて、かなりの数が区に届けていないで自販機を設置しているものかなと思っております。自販機につきましては、なるべくそういう確認済証を出していないところにつきましては、区のほうに届け出るように指導してまいりたいと思います。
それから、暦年の話でございますが、収集量につきましては暦年で補助していまして、1月から6月までを上期、7月から12月までを下期と定めまして、回収した実績の重さ1キロ当たりで7円という計算で補助してございます。それで、資料要求で出ているのは、それをちょっと年度に直してしまっているので、4月から12月までの分と1月から3月までを足し込んでいまして、団体に対しての補助がちょっと違うといいますか、その辺の関係で多かったりと、私が暦年に直すと少ないと言ったのはそういう意味でございます。
以上でございます。
○小栗委員
暦年と年度でくくりは違うかもしれませんけれども、年度で言えば、この回収量はこのとおり動いていると思うので、違うんですか。だから、どこからどこまでを1年にするかというくくりは違うかもしれないけれども、1年分としては増えていると、この数字を比べれば、前の年に比べて増えたか減ったかというのは同じ期間だと思うので、違うんですかね。暦年に直すと違うみたいなのは、数字は違うかもしれないけれども、比較としては別に問題はないと思うので、その辺の実績がぜひ伸びるように、周知も含めてやっていただきたいと思います。
自動販売機については、届けていないところが多いということなんですけれども、ぜひ実態調査もして、きちんと設置の徹底を行うべきではないかと思いますけれども、これからの取組についてもう一度御答弁いただきたいと思います。
続けて質問をさせていただきます。資料201についてですけれども、これは地球温暖化対策・ヒートアイランド対策費用の推移ということで、毎回いただいております。これを見ますと、区の事業として、環境保全の普及啓発などは前年度から比べると倍ぐらいの費用になっておりますけれども、区の施設に実際に設置したものというのは年度によって大きく金額も分かれております。今回は太陽光発電が権利変換により設置となっていますけれども、これはどういうことなのか、御説明いただきたいと思います。
資料205で、区施設における自然エネルギー設備の状況というのを出していただいていますけれども、これで太陽光発電が、城東小学校で令和4年度4.3キロワット、電気設備全般に活用しているということで出ておりますけれども、この部分のことが出ているのかという点で確認させていただきたいと思います。
○三留環境土木部長
資料の数値の捉え方ということで、大変申し訳ございません。説明がどうも混同しているようで、団体に対する助成金の考え方を答弁しているようですが、委員がおっしゃるように、その数量の比較に関しましては、暦年であろうが、年度であろうが、その数量の考え方には変わりございませんので、今後そういったものにきちんと取り組めるように、実施していきたいと思っております。
それから、ペットボトル自販機の調査でございますけれども、中央清掃事務所長が申し上げたとおりに、区内に相当数のペットボトル自販機がございますので、どこまでできるかは分かりませんけれども、取り組む方向で少し検討してみたいと思ってございます。
以上でございます。
○武藤環境課長
資料201と205の関係でございます。201で権利変換と言っているのは、御指摘のとおり、城東小学校での設置の関係で、区が設置者で、権利変換で設置されたというところで、こういう記載にさせていただいているところでございます。
以上でございます。
○小栗委員
今の太陽光発電は、城東小学校ということで理解いたしましたが、全体として区の施設での設置がなかなか困難だということもこの表から見てとれるんですけれども、今工事をしている晴海西小・中学校とか、晴海の出張所等複合施設については、太陽光なり、そういうものの設置はどのようになっているのかという確認と、あと本の森ちゅうおうはどうなったのかなということがちょっとこの表には載っていなかったので、それについてもお答えいただきたいと思います。
それと、スポーツセンターを改修するということで、ZEB Readyを使ってやるということなんですけれども、それは補助金が使えるということも確認されたと思うんですけれども、それについて、区の施設にそういう設備の設置などを補助金なども活用しながら進めていくという方向性についての確認をさせていただきたいと思います。
それと併せて、省エネ機器などの導入費助成を去年の10月からは従来の2倍に拡大しているということで対策を進めておられますけれども、実際の実績はなかなか伸びていないということで、この辺の実績を伸ばして省エネ・自然エネルギーの導入を広げるという方向性についてどのように取り組んでいくのか、併せてお願いしたいと思います。
○暮田営繕課長
私のほうから、区の施設における太陽光発電の設置についてお答えいたします。現在建設工事中の晴海の2施設につきましてですが、晴海西小学校及び中学校につきましては、現在、屋上に20キロワットの太陽光発電を設置する予定でございます。特別出張所等複合施設につきましては、設置の予定はございません。また、本の森ちゅうおうにつきましても、設置はされておりません。
以上でございます。
○武藤環境課長
まず、スポーツセンターのZEBに関連する補助金ですけれども、こちらについては、見ているところですと、環境省の補助金の対象になりそうだということで、今後の状況も含めまして、対象になるかどうかというのは確認しながら進めていければと思います。
それ以外の施設につきましても、この補助金が令和6年度で一旦終了と今のところではなっておりますので、改修等、ZEB化を検討する段階で補助金の制度を見ながら、対象になるかどうかを検討していくようになるかと思います。
もう1点が省エネ機器の導入費助成の件ですけれども、こちらにつきましては、半導体不足とか物価高騰で買控えもありまして、件数自体は令和3年度と比べて少し減ったというところがございます。ただ、令和5年度8月末現在で76件、実績が2,800万円ということで、既に令和4年度を上回っているという状況でございまして、拡充の需要喚起が確実にされているのかなと考えているところでございます。この買換えが、ランニングコストとかCO2排出量の削減につながるということを強く訴えて、この補助金の活用を促進していければと思います。また、拡充が終わった後も、エコアクト等で参加いただいている方、事業所については、ランクによって助成の割合も変えておりますので、そういうところでも、しっかり取り組んでいただいている方にはインセンティブをつけながら、買換え需要を喚起していければと考えております。
以上でございます。
○小栗委員
ぜひ区の施設への省エネ・自然エネルギーの導入をもっと積極的に進めていただきたいということを要望し、民間の施設への導入費補助の助成も広がって、そういう制度が浸透していくように、ぜひ御努力をお願いしたいと思います。
次に、公衆便所の件と自転車道の関係で質問したいと思います。
決算書271ページに公衆便所の整備ということで、この決算年度で公衆便所が湊橋では改築され、今、菖蒲橋に設計が入っております。この湊橋の公衆便所は、大変きれいになっていいなと思ったんですけれども、オストメイト用の汚物流しも設置されておりますが、その多目的用のトイレにも女性用の個室にもサニタリーボックスがないんです。パウチはお持ち帰りくださいという注意書きがあるんですけれども、サニタリーボックスは女性用にも当然必要だと思いますし、多目的トイレにも当然必要だと思います。今は男性用トイレにもサニタリーボックスを広げていこうという流れが広がっていますけれども、こういうことをやる必要があるのではないかという点について御答弁をお願いしたいと思います。
それと、子供用の便座を用意してほしいというのが子供を持つ方からもいろいろ寄せられているんですけれども、蛎殻町公園などにもぜひ子供用の便座が必要ではないかと思ったんです。その便座自体が大人用と子供用とセットになっているものは座面が高いという話はあるんですけれども、子供用だけのものをぽんと置くような形ができるはずなので、そういうことも含めて子供用の便座を各トイレに置くということをぜひ広げていただきたいと思いますけれども、それについても御答弁をお願いしたいと思います。
○白石水とみどりの課長
サニタリーボックスの件と、それから今の子供用の便座の件ということです。サニタリーボックスに関しましては、委員のおっしゃるとおり、必要性に関しては区としても認識しているところなんですが、ごみ箱と間違えて、単純に、そこに例えば吸い殻が捨てられて、それが火事を誘引するということもございまして、積極的にはサニタリーボックスを設置していないんですが、御紹介ありましたとおり、バリアフリートイレのほうには規模感を見ながら設置しているところでございます。
それから、子供用の便座の関係でございます。こちらは、あかつき公園の隣にある冒険広場の中にも最近整備しまして、こちらは親子用の便座がバリアフリートイレなので、一つ、大人の便座と、蓋をするような子供の便座が一体式になっているようなものがございまして、そういったトイレは区内に今7か所ございます。蛎殻町公園というお話がございましたが、まだ蛎殻町公園には設置されていませんので、例えばお子様の利用が多いような公園に関しては、御意見も踏まえながら設置していければなと思っております。
以上です。
○小栗委員
ぜひ設置を進めていただきたいと思います。
自転車道のことはちょっと時間がなくなってしまったので、別の機会に回したいと思います。ありがとうございました。
○木村委員長
次の質問者の発言を願います。
○梶谷委員
環境土木費、お願いいたします。令和4年9月補正予算において、原油価格・物価高騰の影響を受けている区民・事業者等に対する支援、そして電力供給の逼迫が見込まれる中での節電への取組を一層促進するため、自然エネルギー・省エネルギー機器等への導入費助成制度の拡充として、助成単位と限度額を2倍にし、1億2,000万円を計上しました。
決算書262ページ、3、ゼロカーボン推進事業の中で、1,842万3,360円が令和4年度の決算額として報告されております。拡充期間が1年6か月なので、予算額もその期間に対し計上が行われ、繰越しを行っていると思うのですが、令和4年度としての執行率、そして不用額の理由について教えてください。
そして、この自然エネルギー及び省エネルギー機器等導入費助成事業の現状と今後についても併せて教えてください。
○武藤環境課長
省エネルギー機器等の導入助成でございます。執行率は73.7%となっております。
不用額の理由といたしましては、先ほどお話しさせていただいたとおり、物価高騰による買控えとか、半導体不足もありまして、商品がなかなか手に入らないといった状況もございました。そういったところもありまして、申請件数が当初見込みを下回ったことによります不用額というところになっております。ただ、令和3年度と比べまして、助成件数は減りましたけれども、拡充している関係で助成額のほうは増えているというところでございます。
令和5年度も継続することを前提に予算の繰越しをしておりまして、令和5年度につきましては、こちらも先ほど御紹介させていただきましたが、8月末現在で76件、助成額2,800万円ということで、令和4年度を既に超えているというところで、現在も多くの申請をいただいているといった状況でございます。
今後につきましては、買換えがランニングコストや二酸化炭素の削減につながるということで、この省エネ対策としては設備更新というのが非常に重要な取組になりますので、その辺を訴求して、この制度をもっと活用いただけるように、周知を徹底していければと考えております。
以上でございます。
○梶谷委員
令和4年度の執行率が73.7%、そして物価高騰の影響により申請件数が見込みより下回ったことによる不用額ということも理解いたしました。
令和5年度行政評価にも、省エネ機器等購入費助成については、対象機器の省エネ効果に応じて、事業の見直しを随時検討していくとあります。本事業は、令和6年3月までの拡充期間ですが、まだまだ厳しい状況が続いておりますので、引き続きの取組、そして見直し、そして周知をお願いしたいと思います。
次に、決算書262ページ、5、工場等監視指導事業について質問をいたします。こちらは、令和4年度予算が125万9千円、そして決算額は74万8,670円でした。執行率、不用額の理由について教えてください。
○武藤環境課長
まず執行率でございますけれども、執行率は59.5%となっております。
不用額の理由なんですけれども、悪臭防止法に基づきます指導監督用として、臭気測定委託というのを予算計上しているんですけれども、臭気測定まで至る事案がなかったということで、それに関連する執行残が主なものとなっているところでございます。
以上でございます。
○梶谷委員
執行率が59.5%、不用額の理由が臭気測定委託の執行残ということで理解いたしました。
将来にわたって区民が健康で快適な生活を送ることができるよう、工事や事業所、建設工事等から発生する騒音、振動、悪臭等、近隣に影響のある事業に対し、関係法令遵守の徹底を求めるとともに、防止に向けた指導や現地調査・夜間パトロール等を実施し、区民の良好な生活環境の保全を図る本事業ですが、令和2年度以降、コロナ禍における在宅時間の増大に伴い、日中の工事による騒音・振動等に対する苦情が増加したと、令和5年度行政評価に記載されております。令和4年度、そして本年度と在宅ワークや外出等の行動制限が緩和したと思いますが、区民の皆様からの苦情について、令和4年度、そして本年度の現状を教えてください。
○武藤環境課長
公害に対します区民からの相談についてでございます。今おっしゃっていただきましたとおり、新型コロナの影響でテレワークが増加したということで自宅勤務の方が多かったというところもございまして、令和3年度は191件の御相談をいただいたところでございます。行動制限が緩和された令和4年度につきましては、165件と少し減ったというところでございます。令和5年度につきましては、8月末現在ですけれども、71件ということで、令和4年度に比べて少し減っているのかなというところでございます。
内容としましては、騒音、振動についてが多いということで、近隣の工事の影響で、家にいる時間がどうしても長いといった状況もございましたので、そういった御相談を受けることが多いところでございます。
以上でございます。
○梶谷委員
令和3年度が191件、令和4年度が少し減って165件、本年度に関しては8月末の数字として71件で、令和4年度に比べて減っているということで、在宅ワークをされる方が少なくなっているので、そのような数字になったのかなと見受けております。苦情対策においては、関連部署等と連絡や連携を密にして、区民の良好な生活環境の保全に向けて、今後も取組をお願いしたいと思います。
同じく決算書の262ページ、8、中央清掃工場余熱利用設備の整備について質問をいたします。この事業は、令和4年度予算(案)の概要25ページに継続事業として2億5,004万9千円が計上されております。中央清掃工場で生じる余熱を隣接する晴海地域交流センター、そして新たに整備する晴海西小・中学校などへ供給し、エネルギーとして有効活用するために、余熱利用整備をする事業です。この事業においても、令和6年度の利用開始に向けて、令和4年度、そして今年度の令和5年度で整備工事をする予定となっており、翌年度への繰越しがあると思います。令和4年度の執行率、不用額の理由、そして現在の進捗状況についても併せて教えてください。
○武藤環境課長
中央清掃工場の余熱利用設備の整備に関してでございます。こちらの執行率は65.1%でございます。
不用額の理由としましては、インフレスライドを見込んで予算計上したところでございますけれども、その見込みを下回ったことによる工事費の執行残が理由となっております。
なお、繰越額の7,000万円につきましては、区が発注する工事の円滑・適正な執行を支援するということで、工事代金の一部前払い金が支払えるようにするために計上していたところですけれども、こちらについては、工事受注者がこの制度を利用しなかったということで、工事完了後に一括払いするということで繰り越したところでございます。
現在の進捗状況ですけれども、令和4年度は道路工事等水道移管工事を行いまして、令和5年度は熱交換器等の施設内設備工事を行っているところでございます。
余熱については、晴海西小・中学校の温水プールに利用することになっておりまして、令和6年4月の開校を踏まえまして、その準備として3月から運用を開始する予定となっております。
以上でございます。
○梶谷委員
執行が65.1%で、不用額の理由については、インフレスライドを見込んで予算計上したものの工事費の執行残、工事完了後に契約金を払うために7,000万円を繰り越したということで理解いたしました。
4月開校予定の晴海西小・中学校への熱供給運用に向けて、引き続きこちらもお取組をお願いしたいと思います。
次に、決算書266ページ、交通総務費にある(4)都心・臨海地下鉄新線の推進について質問をいたします。こちらは、昨年月島第二児童公園の敷地内で行われた都心・臨海地下鉄新線推進大会に対する決算額を多く含んでいると推測しておりますが、予算額700万円に対し決算額が834万8,450円と、予算額を上回る決算額となりました。予算時の計画から変更になったことがあったのか、予算を上回ることになった理由について教えてください。
さらに、本事業の課題、そして今後の計画について教えてください。
○落合交通課長
都心・臨海地下鉄新線の推進についてでございます。こちらにつきましては、当初予算額700万円を予定していたところですが、決算額として830万円余の決算額となってございます。
理由といたしましては、昨年度、都心・臨海地下鉄推進大会を外でやるということで、月島第二児童公園で行いました。そうしたことから、来賓の方とか、また多くの方が御来場いただけるということで、所轄警察署であります月島警察署と警備上の相談をさせていただきました。そういう中で、安全を確保するために、警備員の増強、また放置自転車の対策等を行う必要があるだろうというアドバイスをいただいたところでございます。そうしたことから、そうした経費が発生したことにより、予算額を上回ったといった状況でございます。
今後の進め方、課題といったところでございますが、昨年11月に東京都が地下鉄新線の事業計画案といったものを公表いたしました。その中で、具体的な駅位置、またルート等について示されたところです。本区内においては5駅が示されたところでございますが、駅から人の流れをどのようにまちへ流していくのか、またにぎわいを創出していくのか、そういったところでしっかりと区としての考え方をまとめていく必要があると考えております。これを東京都に伝えていき、それによって今後の事業計画の中にしっかり組み入れてもらうことが必要であると考えております。
さらには、地下鉄新線は、本区だけではなくて、沿線区であります江東区等とも連携していく必要があると思っております。今後はしっかりそういう沿線区とも連携が取れるようにしていきたいと考えております。
また、さらに今年度、11月9日に地下鉄新線の推進大会を行います。まちの方と一体となって機運醸成を図っていく、また、パネル展などを開催して、多くの方に地下鉄新線の必要性を分かっていただく必要があると考えております。今後も、早期の整備に向けて、しっかり取り組んでいきたいと考えております。
以上でございます。
○梶谷委員
屋外での開催となったことによる来賓の方の安全確保のために決算額が予算額を上回ったということで理解いたしました。
昨年11月に東京都から事業計画案が公表され、一定の進捗が見受けられて、今後についても期待が膨らんでおります。HARUMI FLAGに転入されてくる方々にとってもとても関心が高い事業となっておりますので、早期事業化、そして検討の深度化を図り、今後とも周辺沿線区である江東区をはじめ東京都とともに取り組んでほしいと思います。本年度も11月9日に推進大会が開催されるということで、楽しみにしております。
次に、令和4年度予算において2億2,923万1千円を計上した公園・児童遊園の改修について質問をいたします。
老朽化した公園・児童遊園について、安全性、快適性、自然環境などに配慮した改修ということで、令和4年度計上額として堀留児童公園の工事に1億1,760万円、そして佃公園(佃堀東側地上部)の調査設計に1億1,163万1千円を予算計上しました。
決算書の268ページによると、全体の決算額が1億2,642万3,300円となりました。堀留児童公園、そして佃公園ともに完了予定が年度をまたがっているため、こちらも繰越しが行われていると思いますが、令和4年度の執行率、不用額の理由について、さらに今回の工事によってどのように改善されたのか、調査設計を行い、今後どう改善する予定なのか、併せて教えてください。
○白石水とみどりの課長
公園・児童遊園の改修ということでございまして、今委員から御紹介がありましたとおり、令和4年度予算が2億2,900万円余なんですが、それに対しての支出が決算書にあるとおり1億2,600万円余という形になってございます。
執行率55.2%というところですが、実際に関しましては、佃堀の工事が令和5年度に繰越しをしておりまして、その繰越しの金額が8,900万円余というところでして、実態としての不用額は1,300万円程度という形になってございます。
先に工事の説明だけ申し上げますと、堀留児童公園のほうは、順調に工事が推移しておりまして、令和4年度工事から今年度、令和5年度にかけて工事を順調に進めておりまして、今年中にオープンする予定となっております。
話は戻りますが、佃掘に関しましては、こちらは非常に長い期間、工事を実施してきているところですが、実態としまして、公園整備に関しましては、佃小橋より西側の部分、佃大橋側、先ほど公衆便所のお話もありましたが、そこの公園の部分に関しましては、平成28年ぐらいに堀も含めて水辺の整備をして終わっています。その後、令和2年ぐらいにかけまして、こちらは今度は佃小橋の東側ということで、今の工事の部分なんですけれども、そちらのほうに、ここは漁協の船着場等も設置しまして、完了しています。現在この工事がもう最終段階になっておりまして、こちらに関しましては、東側の地上部に建物が建つということで、こちらは公園施設なんですけれども、漁協や町会の方々等に管理等に入っていただきながら、今のところどういう形になるかというところはありますが、そういった施設が出来上がるというところでございます。
以上です。
○梶谷委員
執行率が55.2%で、2つの公園ともに順調に工事が進んでいるということで理解いたしました。
(3)豊海運動公園防潮堤の整備についても併せて確認させていただきたいのですが、令和4年度予算が799万7千円、そして決算額が333万3,931円となっておりました。執行率、不用額の理由、そしてこの整備の進捗状況、今後についても教えてください。
○白石水とみどりの課長
今御紹介いただきましたとおりなんですが、豊海運動公園に関しましては、令和4年度予算が799万7千円で、それに対して支出額が333万円余ですので、執行率41.7%という形になってございます。
これに関しましては、東京都と防潮堤の光ファイバーケーブルの協定を結んでおりまして、その協定を基に都と区で案分して費用を生み出すんですが、予算のときはまだちょっとベースが分からなかったので多めに取っておりますが、実態としては、最終的に東京都の調整等がありまして、330万円余ということで確定しております。こちらのほうはもう事業を確定しております。
以上でございます。
○梶谷委員
執行率41.7%ということで理解いたしました。不用額についても理解いたしました。
昨年の決算特別委員会でも、公園・児童遊園管理事業について触れさせていただいたのですが、老朽化した遊具を放置したり、見逃したりすることのないように、メンテナンスを常に適切に行っていただき、今後も公園・児童遊園の安全性の確保を行ってほしいと思っております。安全な公園を第一に、快適な公園・児童遊園であるように、今後も徹底した管理を行っていただきますようお願いいたします。
次に、決算書270ページ、2、街路樹・街路灯等管理事業、(4)防犯灯整備工事について質問をいたします。
私道における安全性・快適性の向上のために、町会から申請のあった防犯灯整備工事について助成する事業となっております。令和4年度予算が393万円、そして決算額が429万2,475円として、令和4年度は全部で59基が施工されたことが決算書に報告されております。本事業は、決算額が予算額より上回った事業であり、町会からの要望が多かったことが分かります。本事業の令和4年度の御所感、そして現在、本年度の整備状況について教えてください。
○白石水とみどりの課長
防犯灯整備事業でございます。こちらに関しましては、公道ではなく私道の部分に関して、町会から町会単位で、私道の中で暗い部分に関して、区のほうで灯具を設置して、その部分の整備費を助成するといった事業でございまして、平成2年からそういった事業を進めているところでございます。
先ほど委員がおっしゃったとおりなんですが、実態としましては、今年度は予算額を決算額が上回っております。これは、実態としては、町会からの御依頼が予算額をオーバーしてしまったところがあったので、予算の目的外使用をいたしまして、38万円ほど持ってまいりまして、最終的な補正後の決算額となっているところでございます。
これまでも、防犯灯に関しましては非常に人気の高い事業で、各年度このような状況で予算をいっぱいいっぱい使っているところでしたが、大体各年度、30基から60基ぐらいの防犯灯を私道に整備しているところでございまして、今年度も変わらず御要望いただいていますので、整備を進めていきたいなと考えているところでございます。
以上です。
○梶谷委員
令和5年4月に実施された第53回中央区政世論調査でも、防犯対策の項目で、区に力を入れてほしい施策として、「地域の防犯カメラや街路灯設置の推進」が最も高くなっております。これには防犯灯も含まれていると思いますので、区民の皆様も望んでいる事業だと思います。今後も力を入れて推進してほしいと思います。
次の質問に行くと時間がオーバーすると思うので、この辺で終わりにします。
○海老原委員
ただいま第6款「環境土木費」の質疑半ばでありますが、本日はこの程度とし、明5日午前10時に委員会を開かれるようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
明5日午前10時に委員会を開会いたしますので、御参集願います。
本日はこれをもって散会いたします。
(午後4時13分 散会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559