令和5年 まちづくり・都市基盤対策特別委員会(6月12日)
1.開会日時
令和5年6月12日(月)
午後1時30分 開会
午後3時48分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(9人)
委員長 木村 克一
副委員長 かみや 俊宏
委員 押田 まり子
委員 ほづみ ゆうき
委員 渡部 恵子
委員 小栗 智恵子
委員 永井 佳代
委員 白須 夏
議長 瓜生 正高
4.出席説明員
(14人)
山本区長
齊藤副区長
吉田副区長
浅沼企画部長
溝口政策企画課長(参事)
糟谷副参事(計画・特命担当)
三留環境土木部長
池田管理調整課長
落合交通課長
早川都市整備部長
川島都市計画課長
栗村地域整備課長
福島まちづくり事業担当課長
水野基盤事業調整課長
5.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
桝谷書記
坂和書記
6.議題
- 都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関すること
(午後1時30分 開会)
○木村委員長
ただいまよりまちづくり・都市基盤対策特別委員会を開会いたします。
(挨拶)
続きまして、議長より挨拶をお願いします。
○瓜生議長
(挨拶)
○木村委員長
続きまして、区長より挨拶をお願いします。
○山本区長
(挨拶)
○木村委員長
続きまして、理事者紹介を願います。
○齊藤副区長
(理事者紹介)
○木村委員長
これより議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願い申し上げます。
初めに、理事者報告を願います。
○早川都市整備部長
1 KK線に係る都市計画について(資料1)
2 令和5年度市街地再開発事業等の取組について(資料2)
3 まちづくり協議会の報告について(資料3)
4 区内における都市基盤整備及び都市活性プロジェクトの動向について(資料4)
以上4件報告
○木村委員長
発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間につきましては、10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時48分です。自民党さん50分、かがやき中央さん30分、区民クラブさん30分、日本共産党さん30分、立憲民主党さん30分、士魂の会さん10分となります。
それでは、質疑に入ります。
発言を願います。
○ほづみ委員
私からは、まず資料について質問させていただきます。
まず、資料1についてであります。
こちらの資料について、別紙によれば、今後のKK線再生に関して、東京都としては有楽町、銀座、新橋周辺地区の、中央区としては銀座地区の地区計画を変更するという趣旨かと思っております。そして、変更する主な事項としては、公共施設の位置づけとKK線の建築物等に関する事項について地区整備計画に位置づけるということが記載されてございます。この点について、すみません。過去の経緯を把握できておらず、恐縮ですけれども、質問させてください。
今回の手続は、こちらの別紙の資料に記載のとおり、変更内容を東京都の計画に位置づけて、その範囲を中央区の計画としての地区計画から除外するというようなことを行っているかと思いますけれども、このようなプロセスを取る意味合いについて、何かもう少し伺ってよろしいでしょうか。
○川島都市計画課長
KK線を都市計画に位置づけていく意味合いということですけれども、まずKK線については、東京都の行政計画、また区の構想の中でも、既存の首都高速道路の役割を終えたことをもって、人のための空間に再生していくという方針が既に示されている状況ではあります。しかしながら、これを実際に、本当に実現していくためには、いろいろな建築の手続、それから整備、そういったものが確実に進められていくということを、ある種、担保していく、何かしらの形で担保していくということが重要になるのかなというふうに思っています。
その意味でいうと、資料1別紙のステップワン、これは今回の手続の前段階になりますけれども、このときには、まだKK線、首都高速道路という位置づけが残ったままではありますが、周辺のまちづくりの具体化が進む中で、うまく連携させながら、よりよい空間を形成していく、そういった道筋に向けて計画誘導していけるように、都市計画法に基づき、都市計画の中に方向性を位置づけた、そういった都市計画の当初決定になります。
今回は、KK線、今、首都高速道路としての都市計画の位置づけはまだ残っているんですが、そこを廃止する手続が、この手続とは別に、今、進行している状況でございます。そのステップワンのときから示されていた考え方ではありますが、当時から、それが廃止されたときには、道路として廃止するだけではなくて、今後は公共的な空間、今回でいうと広場に位置づけていくことを都市計画として位置づけて、事実、そのようになっていくような計画誘導が図れるように、法の中の計画に明記していく、そういった手続を取るものでございます。
地区計画という同種の制度を使っておるんですが、別の内容を定めた計画がKK線には一部既にかかっておりますので、かち合う内容を重ねてかけておくということだと問題も出ますから、制度的に整合を図るということで、銀座地区の地区計画のほうからは除外するという手続を取るものでございます。
以上です。
○ほづみ委員
御答弁ありがとうございます。決まったところに対して、順を追って今後の計画について改定していくというようなところで理解いたしました。ありがとうございます。
次に、こちらも同じくKK線に関する話ですけれども、東京都が行っております、こちらについてのパブリックコメントを拝見いたしました。こちらに関して、京橋エリアにお住まいの方と思われるような地元住民の方の御意見がありまして、それについてお伺いさせてください。
東京都のほうでは、昨年、今年と2度にわたってパブリックコメントを実施しておるようです。この中において、地元住民と思われるような方から、これまでの歴史的な背景だったり、文化的な背景だったりを理由として、京橋区間の高架施設は撤去してほしいみたいな旨がかなり多く寄せられているようなことを感じております。こういった話については、これまで区にも同様の意見があったかと推測するんですけれども、これらの声について、区としてどういうふうに考えておるかということをお聞かせいただけたらと思います。
○川島都市計画課長
京橋の部分の一部撤去についてでございますが、東京都のほうで行いました方針へのパブリックコメントのほかに、ステップワンで行いました都市計画の手続の中でも御意見をいただいているところではございます。
KK線の再生の方針につきましては、東京都が出している方針の以前にも、首都高速道路の在り方を検討する委員会も含めて、いろいろな場で議論がされてきたところでございます。その中で、役割を終えたKK線についてどのように再生していくか。現状の建物、工作物を壊してしまうということではなくて、既存のものをしっかりと再生していく。また、それによってCO2の排出量の抑制もしながら、既存ストックの活用による新たなまちづくりを目指していくんだという方向性が示されてきたところです。それに当たっては、都心の中で延長2キロにわたる連続的な空間をうまく活用していくということについて、区としても、それも含めて賛同しているところでございまして、歴史・文化をしっかりと、この再生の中でどういうふうに表現していくかという観点は、当然、非常に重要なところで、今後、引き続き検討していくべきテーマだろうというふうには思っておりますが、撤去というところについては、撤去をしないことで連続的な広がりを持つ空間が再生できるんだろうというふうに考えているところでございます。
以上です。
○ほづみ委員
御答弁ありがとうございます。既にこれまでのいろいろな計画がありまして、その中でも方針としては決まっているということで、理解しました。一方で、こういった強い要望があるのであれば、そこに対しての十分な説明だったりというところについては、重要かと思いますので、適切に対応いただけたらと思っております。ありがとうございます。
続きまして、資料3、まちづくり協議会資料の築地地区まちづくり事業についてでございます。
築地の再開発については、今年8月末に募集提案を締め切って、来年の3月末に事業予定者の決定というふうに認識をしておりまして、それまでに区としての方針を東京都に出す旨の発言が、議事要旨を見ると、あるようでございます。事業予定者が決まる前に要望事項を早急にまとめて、都市計画上の要望事項だけでなく、工事期間中も築地場外市場のにぎわいが継続するための要素の部分を1年間で検討して、要求していくというような発言がございました。こちらについてお尋ねいたします。
この検討は、どのような場で今後行っていくのでしょうか。また、東京都への発出ということが今後予定されているかと思うんですけれども、そちらのスケジュールについても、現時点でお分かりであれば伺えたらと思っております。
○吉田副区長
築地市場の跡地の開発についての我が区のスタンスですが、これは何度か申し上げておりますように、築地の跡地の開発というのは、跡地の開発だけでは済まないと思っております。当然のことですが、周辺に朝日新聞社があったり、それから、がんセンターがあったり、それから直近ではございませんが、やはり銀座があり、歌舞伎座があり、様々な機能が周りにあふれておりますし、すぐお隣には場外市場があるわけでございます。そういう関係から、基本的には、築地市場の跡地の開発ではありますが、実は、開発の中で周辺と連携した思いを持ってくれないと、なかなか実際に開発として成立しないし、我々のまち自体としての発展が望めない。
その部分については、基本的に、東京都のほうが来年の3月に事業者を決めると言っておりますけれども、事業者がどう決まろうと、その前に、私ども区として、周りの様々な地域の住民の方、営業者の方、企業、そういったものをまとめながら、区として要望すべきことをきちんと、事業者が決定する前に議論をして固めていく。これが大事だと思っておりますして、この点については、実は、今年の予算の中でも、周辺がどういうふうに変わっていくだろうかということを、ある意味で見定めるための調査費も頂いておりますので、そういった調査結果も踏まえながら、私どもとしては、なるべく早い時期に、それらの要望事項、こんな項目で要望していくんだということは、区として決めていこうと思っております。
それは、先ほども申し上げました来年の3月の前でございますから、できれば今年中に、こんなことを、こういう形で、どういう事業者に決まろうと要求していくんだぞということは、基本的には、議会にもお示ししながら、もちろん地元との話合いを含めてですよ。それを前提としながら、その上で議会にもお示しして確立をしていきたいと思っております。今度、事業者が決定します。決定した後は、具体的に私どもは決定した事業者と区の要望事項とを重ね合わせながら、いわゆる協定書みたいなものにつくり上げていかないと、次のステップで、ああいう大規模な開発ですから都市計画になるわけでございますけれども、都市計画の前提になる要素も要望事項の中には含まれるかもしれません。その部分で、区として、決定した事業者ときちんと協定書を締結して、次の都市計画のステップに進むという形にしていきたいと思っております。
先ほども申し上げましたように、そういうことでございますので、私どもは、地元に対して、区として、地元の事業者あるいは地元のまちづくり協議会、そういったものとの協議を含めて、地元との調整をしながら、その中身を反映した決定事項について議会にもお諮りして、できれば今年末なり、来年の3月にかけての中で決定をしていきたい、そういう流れでございます。
○ほづみ委員
答弁ありがとうございます。今年度中に、もちろん決めていくという話だと思っておりまして、今年度の予算で調査費のようなものを確保されているので、その中で現在の調査については行われていくということで理解いたしました。
調査費が出ているということであると、その調査を行う事業者の選定だったりですとか、それを調達するに当たってのスケジュールだったりというところもあるかと思うんですけれども、そちらについて今時点でもし決まっているようであれば、お聞かせいただけたらと思うんですが。
○吉田副区長
調査については、基本的には再開発のための調査機関に総括的に委託をしておりますので、既に委託の手続に入っております。実態的には、調査も、これは結構ね、建築的なもの、それから土木的なもの、あるいは総体的なものといろいろございますので、少しそれぞれの項目が分かれておりますけれども、議会にお示しする際においては、それらの調査結果について総合的に取りまとめながら、必要な項目について全部御報告をさせていただきたいと思っております。
○ほづみ委員
ありがとうございます。総合的に示されるということでしたので、そちらについて、こちらのほうでも把握させていただいて、また、必要であれば意見させていただけたらと思っております。
次に、晴海地区のまちづくり協議会について質問いたします。
3月27日開催の晴海地区まちづくり協議会の議事要旨において、晴海コミュニティ構想検討会議に関するやり取りがございました。この資料に関して私が危惧いたしましたのは、新住民の方が移住される前に、晴海におけるコミュニティはかくあるべしといったものが決まってしまって、その構想に参加することができないではないかという点でございます。
今回の活動報告に関する資料を拝見いたしますと、ステップが1から5までありまして、前半は省きますけれども、2022年12月から2023年2月にステップ4として、活動計画を具体化する。2023年10月にステップ5として、活動準備という計画になっております。実際、新住民の方が入居してくるのは2024年1月というふうに認識しておりまして、この計画を見ると、その前の時点で活動計画がもう具体的に決まっているというふうにも見えるかと思っております。
また、この検討会議の構成メンバーとしては、町会の代表の方など、既存の住民の方とHARUMI FLAGの事業者、あとは中央区のみとなっておるようです。この点について質問いたします。
現在の構想検討会議において、現時点での入居予定の方、来年1月に入居予定の新住民の方の関わりについては、どのようになっておるのでしょうか。また、これからまち開きまでの期間の中で、どのように新住民の方がコミュニティ運営に関わっていくのかという点についてお聞かせいただけたらと思います。
○栗村地域整備課長
晴海コミュニティ構想検討会議についてでございます。
コミュニティ構想検討会議の趣旨としましては、今回のHARUMI FLAGのまち開きを、今の晴海にお住まいの、あるいは晴海で活動されている企業の方々がどういう形でお迎えしていくのかというところを、この検討会議の中では主眼として置いています。ですので、今住んでいる方が、将来、新たにまた同じぐらいの規模の人口が増えていく中で、何らかの形でお互いにゆるく結びつきながらも、HARUMI FLAGのほうのコミュニティも、それはそれで順次立ち上がっていくと。その中で、既存のコミュニティとどういうふうにつながっていけるのかといったところを目的の中に置いているというところで、今、あえてHARUMI FLAGのまち開きの前に皆さんで議論をしましょうという趣旨でやっているところでございます。
今後、まち開き以降、新たな住民の方々が入っていく。その新たなコミュニティがどういう形で立ち上がっていくのかというのは、皆さんが住み始めてから、すぐコミュニティがぱっとできるわけではないということだと思いますので、ある意味、今の方々が手を差し伸べながら、今回、五丁目の近くにできますはるみらいなどでの交流を通じて少しずつ新たなコミュニティの方々も晴海になじんでいく、新たな晴海ができていくといったところを順次やっていくということになるかと思っております。
以上です。
○木村委員長
ほづみ委員、理事者の皆様にも忠告を申し上げます。時間を止めておいてくれますか。
この委員会に関しては、晴海のまちづくりに関してはオーケーですけれども、コミュニティに関しては、別委員会が担当委員会になりますので、理事者の皆様の答弁の仕方に関しても気をつけてお願いいたします。
○ほづみ委員
御答弁ありがとうございます。こちらのコンセプトについて、理解いたしました。今後、また改めてということで理解しております。現在、晴海の住民が1.8万人で、新たに加わる住民が1.2万人ということで伺っております。新規のコミュニティがうまく融合していくということが今後の発展に重要かと思いますので、よろしくお願いできたらと思っております。
次に、晴海のBRTに関してでございます。
同じく協議会の議事要旨におきまして、当面の輸送量については、1時間当たり2,000人目標といった発言がありまして、これに対して委員の方からは、特に朝の時間帯については不十分というような懸念の声が出ております。こちらについては、区も認識をしており、同時に、東京都交通局の都バスの既存路線の増便等も考えるというような発言がございます。一方で、現時点としては、BRTの本格運用の時期であったり、都バスも含めた時刻表などの詳細は決まっていない状況かと思います。
協議会の委員も指摘をされているとおり、輸送量の問題については、既存の方も、新たな住民の方についても、住民の方々の日々の生活に直結することでございまして、極めて重要な問題であるかと思っております。こちらの会議が行われたのが今年の3月後半で、2か月程度たったわけですけれども、こちらについて現在の状況であったりですとか、今後明らかになるタイミングなど、見通しについてお聞かせいただけたらと思います。
○落合交通課長
晴海の交通についてでございます。
晴海につきましては、今後1万2,000人の住民の方が増えられるということで、交通需要というのはさらに増していくものというふうに考えております。そういう中で、なかなか1つの交通機関でこれらの需要に対応していくというのは難しい状況であるというふうに考えております。例えば既存の交通であります大江戸線の勝どき駅、さらには、4月1日からプレ2次運行となっております東京BRT、そして都営バス、また、今、ルート変更に向けて手続を進めております江戸バス、これらが効果的に結節することで、交通の利便性は上がっていくものというふうに考えております。そういう中で、BRTと都営バスにつきましては、委員お話しのとおり、便数であったりとか、時刻表はまだ示されていない状況です。
本区では、6月1日に、都営バス、また東京BRTを管轄しております東京都都市整備局に対し、早期の運行の開始、さらにはルートの拡充、そして時刻表の充実といったところを要望したところでございます。さらに、BRTにつきましては、東京駅への延伸といったこと、築地、銀座を通過しながら東京駅に便数を出していただくといったところを早期に実現していただきたいということで、こういった要望などを行っております。
まだまだ示されていないところが多くございますが、こういったところをしっかり注視しながら、東京都などに対し、積極的に要望していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○ほづみ委員
答弁ありがとうございます。ほかの交通機関も含めて対応していくということで、理解いたしました。
今回のまち開きに関して、良好な住環境の形成とか、資産価値の向上ということが目的として挙がっておったかと思います。それに対して、こういった輸送量の問題というのも非常に重要なところかと思っておりますので、引き続き、こちらについてもお願いいたします。
次に、先ほどもちょっと発言がありましたけれども、江戸バスに関してでございます。
この委員会の目的でありますまちづくりですとか、都市基盤の整備といった観点に当たって、住民の足となるコミュニティバスの運用というのは非常に重要なところかと思っております。こちらについて、今年度から実施されることになりました江戸バスの運賃無償化についてでございます。本施策は、高齢の方、障害の方、妊産婦の方を対象に、中央区のコミュニティバスである江戸バスの運賃を無償にするというものです。その意図としては、ウェブサイト等を見ますと、外出機会を確保し、健康づくりや生きがいづくりへの取組につなげていただく、日常生活を送る上での利便性の向上といった文言がございます。こちらの政策の意図についてお伺いさせてください。
というのも、令和3年度第3回中央区地域公共交通会議の資料としてあった江戸バス実態調査によれば、利用者の運賃に対する評価というのは決して低くないためです。「やや不満」、「不満」という回答は、およそ1%程度しかないかと思います。また、他区の同様のコミュニティバスの運賃と比較しましても、現状の設定である100円という設定は、決して高いものではございません。他方で、利用者が不満に感じておる部分というのは、運行ルートに関してでございます。
江戸バスの運用に関しては、支出が例年およそ1.5億円で、これに対する収入が5,000万円程度、毎年、この差額である1億円程度を補助金として補塡しているのが現状だと認識しております。今回の施策によって収入が減ることになって、その結果として、補助金部分が多く支出されるということが見込まれるかと思います。であれば、例えば運賃を据置きにして、その分の補助金でルートの見直しや運行間隔の変更などを行うということも可能で、むしろこれらのほうが外出機会の確保ですとか、利便性の向上に効果的という考え方もあるかと思っております。その観点から、今回の施策について、特定の方々への運賃の無償化という選択をされたかと思うんですけれども、この意図についてお聞かせください。また、この施策の導入による収入への影響については、どの程度見込んでおられるのかについても併せてお聞かせください。お願いします。
○落合交通課長
江戸バスの運賃の無償化についてでございます。
江戸バスの運賃の無償化につきましては、高齢の方、また障害のある方、妊産婦の方などを対象に、外出の機会、さらには、妊産婦の方などは健診などで公共施設を御利用されるということで、こういったところで江戸バスを御利用していただきたいということで、福祉施策として行っているものでございます。
江戸バスの事業としましては、運賃は100円ということで、多くの方に利用していただける低額の運賃ということで、平成21年の開業からずっと100円で行ってきたところでございます。年間大体、昨年度でいうと46万人ぐらいの方に御利用いただいている。コロナ禍で大分少ない時期もございましたが、また多くの方に御利用いただいているという状況でございます。そういう中で、こういった福祉の施策などを導入しながら外出の機会をしっかり求めて、観光需要、また区内の回遊性を高めていただけるよう進めていきたいというふうに考えています。
また、ルートの変更につきましては、晴海のまち開きに合わせたルートの変更、さらには、北循環・南循環の接続性を高めるということで、新川二丁目辺りで北循環・南循環の乗り継ぎの利便性の向上などを図ってきたところでございます。今後もこうした観点を取り入れながら、利便性の向上に向けて取り組んでいきたいと考えております。
また、収益に関しましては、委員お話しのとおり、年間1億5,000万円ぐらい江戸バスの経費がかかっております。そういう中で、収入面が4,000万円ぐらい、また協賛企業の方からや広告収入などで1,000万円ぐらい入っているといった状況です。高齢の方、昨年のアンケート調査で見ていきますと、60歳以上の方が大体40%ぐらい、また70歳以上の方が20%ぐらいということで、ちょうど65歳というところはないんですが、こういったところの方に御利用していただいているという状況でございます。そういうところでいくと、福祉施策による部分で大体1,000万から2,000万円ぐらいの経費の増になるのではないかというふうに見込んでいるところでございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
御答弁ありがとうございます。1,000万から2,000万円程度、収入から減るということで、その分が補助金という形になるということでは理解いたしました。また、位置づけとして福祉政策ということで理解いたしました。
その場合、先ほどお示しいただいた政策意図に関して、どのように検証される予定かというところについてお聞かせいただきたいです。今回、外出機会の確保だったり、利便性の向上について、それが果たされたかどうかをどうやって測っていくのかというところについてお聞かせいただけたらと思います。
○落合交通課長
今回の無償化についての検証というところでございますが、江戸バス事業といたしましては、利用によってどれだけの方が出られたかというのを調べていくのは、なかなか難しい状況であるというふうに考えております。そういう中で、利用者数の状況については、これまでと同様にしっかり把握していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。
事前に事業の対象の方へのアンケートみたいな形がやれるかというのがまず1つと、AIですとか、IoTを利用してGPSの情報だったりですとか、あとAIによって、人物認識によって自動的に、どのバス停で、どのような属性、例えば年齢だったり、性別だったりですとか、属性の方が乗り降りしたのかみたいなところの計測をするような仕組みというものは、もう既に先行事例としてございますので、そういった事例を基に、実証的な形での政策の検証が行われて、区民の皆さんにとって便利で、行政コストも抑えられるコミュニティバス運営が行われることを期待しております。
私からは以上です。
○渡部(恵)委員
それでは、お願いいたします。
今回頂いている資料は区マターで進めていける案件が非常に少なく、どうしても東京都など、さらなる上のほうの方々とのネゴシエーションが必要だなという、手続に非常に時間がかかるというふうに思いながら資料を拝見させていただきました。そこで、それを前提といたしまして、私からは、まず資料1について幾つかお尋ねさせていただきたいと思います。
KK線につきまして、先ほど、ステップ1がようやく終わってこれから2のほうに進んでいくという御説明をいただいておりますが、資料にございますけれども、約3万平米の広場には、デッキレベルと地上とをつなぐ縦動線を整備するというふうに書かれております。他方で、KK線下の建築物等に関する事項についてというところを拝見いたしますと、建築物等の整備の方針というところで、KK線の施設の形態を生かしながら、KK線上部空間の連続性と規模を確保するというふうに明記されており、既存の街並みを継承しますというふうに書いてあります。
実際、この3万平米の上部空間の様々な建築物を造りながら、歩行空間を豊かに、そして、訪れてくる方々や区民の方々にとても愛されるKK線の再整備をこれから進めるということは理解しておりますけれども、実際に縦動線とKK線上部のところと、それから既存の街並みの継承をどのようにつないでいくのかということは、現段階ではどのようにお考えなのか。これは区マターではなくて、やはり東京都との話合いというものがどうしても出てくると思うんですけれども、そのあたりは、現在、どのようにお話合いがされているのか教えてください。
○川島都市計画課長
KK線の、いわゆる連続性、にぎわいづくりについてでございます。
現状の建物、構築物を基本的にはそのまま生かしていく、言い換えると、新たに整備を想定しているのは、基本的には縦動線と、今、道路として使われているところの表層整備がメインとなっています。したがって、現状の建物、KK線の下の建築物については、今の使われ方がそのまま引き継がれていくということを含めて、既存の街並み、要はにぎわいが連続している状況を継承していくということになってございます。
その中で、縦動線につきましては、別紙の図の中で破線の丸で5か所が示されているところでありますが、こちらについては、京橋三丁目東地区の開発で整備が進められると言われているところのほか、KK線の既存の敷地の一部、今のスロープの部分も含めて、そのほか、隣接している公共用地、道路の橋台敷のようなところを活用しながら、上部と下のまちをつないでいく縦動線をつくっていくということになってございます。これは、現状、確からしいところの5か所が示されているところではございますが、そのほかにも、今後、ここの建物の現状所有者であり、また整備主体にもなっていく東京高速道路株式会社が中心になりまして、関係事業者、それから関係区と地元団体との調整に、一つの扇の要になりながら進めていくということになってございます。
当然、そういった中で、中央区は多くの面をこのKK線に接している区になりますので、区としても、もう一つの扇の要となれるように、関係者の間をつないでいくような調整を図りながら推進していきたいと思っているところです。
以上です。
○池田管理調整課長
環境土木部のほうでは、銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想というものを掲げてございます。やはり、これまでも東京高速道路株式会社の課題となっております端部での接続ということで、こちらにつきましても、今、本区におきまして築地川アメニティ整備構想との接続の仕方なども含めまして、引き続き検討を進めていくということで意思の確認はさせていただいている状況でございます。
以上でございます。
○渡部(恵)委員
それぞれ御答弁ありがとうございます。
本当にたくさんの関係各所との打合せを綿密にしながら、目的に向かって、中央区が目指していくまちの在り方を御理解いただきながら進めていかなければいけないという御苦労は相当あるだろうなというふうに推察いたします。
また、築地川アメニティ整備構想のほうも同時に並行して進んでいるわけでございまして、実は、私は後でお伺いしようと思っていたんですが、築地をはじめ、隅田川からこちら側の築地・京橋地域にたくさんの開発が現在進んでいて、そして、それぞれが同時に進んでいる中で、例えば時間的にどうしても、ここまでの目的に、ここまで達成しなくてはならないというような、例えば築地川アメニティ整備構想であれば、今回、基本計画2023の1年目を迎えておりますけれども、5年間の間あるいは3年間の間にどこまで進めていくかとか、あるいはKK線に関しては、3年間でどこまで進めていくのか、そして、その中でどうしても重なってくる部分があると思うんですけれども、それを併せて考えて、時間軸をどういうふうに考えていらっしゃるのかということもお伺いしたかったんです。
相手方があるので、区との話合いの中で、区であれば時間軸を合わせながら進めていくことは可能かもしれませんが、どうしても他の行政区ですとか行政機関と話し合っていかなくてはならないということなので、この点は非常に難しいかなということを前提に、時間軸の合わせ方みたいなことは想定しながら進めていらっしゃるのか、その点はどのように進めているのか教えていただけますでしょうか。
○川島都市計画課長
進める際の時間ということですけれども、KK線の再生については、非常に長期にわたるプロジェクト、また、様々な関係者と調整しながら段階的に進めていくプロジェクトということになっていますので、ある意味では決め切れないところが多々含まれています。
しかしながら、まず1つ手がかりになりますのは、現在KK線に入り込んでいる車が来なくなる時期、ある種、首都高速道路八重洲線からの乗り入れが廃止されるのが2020年代の中ほどと言われております。KK線の全体の整備完了については、2030年代から2040年代までの間に進めるということになるんですが、1つ、乗り入れが廃止になって初めて整備着手ができるというようなところになりますので、都市計画の手続の後、すぐに何かが始まるというよりは、その後、設計を詰めたり、整備着工に向けて各種の調整が進められる時期というのが当然挟まってまいります。その際には、東京高速道路株式会社を中心としながら、先ほど申し上げたような関係者との調整、区も一緒に入りながら、まずは整備の在り方、ゾーニングの在り方、それから想定する運営の考え方、整理できるところを段階的に固めながら、調整も行いながら進めていくということになろうかと思っています。
以上です。
○池田管理調整課長
アメニティ整備構想に係る時間的な軸としましては、やはり日本橋区間の地下化工事が大本になり、それに付随しまして京橋連結路の整備、それに伴いまして、今、首都高速道路株式会社と、築地川区間、三好橋から亀井橋までの間の覆蓋化について設計を進めているところでございます。京橋連結路が2035年開通を目標として、今、計画を進めているところでありますので、それに合わせた形で、覆蓋化についても整備されていくというようなスケジュール感を組んでいくのかなというふうには考えてございます。
また、その後、築地の開発、また晴海線の計画なども含めまして、その後の計画はこれから示されていくのかなというふうに考えてございます。
以上でございます。
○渡部(恵)委員
ありがとうございます。
それぞれの計画があるので、一気に全て、例えば料理であれば、全て同じ時間帯に前菜からデザートまで全部出来上がるような感じで、どんとできないのがまちづくりであり、開発なんだなということを本当に改めて感じながら、それこそ2035年まで、あと12年もありますし、2030年、2040年というお話もございました。長い間をかけながら、その思いをつないで、まちを築いていくということを教えていただきました。なるべく早い時間の中で、私も年を重ねていきますので、2040年、ぜひ見たい、そして、そのさらなる先も見てみたいというふうな思いを持ちながら、今、お話を伺っておりました。
ところで、1つ、ここの報告事項にございますけれども、ちょっと防災に関係するので、分かる範囲で結構でございます。地域の防災力向上に資する活動も、公共施設等の整備方針の中に入っています。KK線ですので、東京都は、地域の防災力を地上ではなくて空間でどういうふうにもたらすのかなというふうに、ちょっと疑問に感じました。その点、何かお知らせがあったら教えていただけますでしょうか。
○川島都市計画課長
地域の防災力向上に資する活動についてということでございます。
こちらは、都市計画に位置づけをしていくということで示させていただいておりますが、さきに東京都が公表しました実施方針の中にも、考え方として含まれている部分になります。この構造物、縦動線を整備するほかは、既存の建物、構造物を基本的には使っていくということを想定しておりますので、広場とはあるものの、屋根をかけるわけではないといったところもありまして、帰宅困難者を受け入れていく、防災拠点にしていくというようなイメージはないものにはなります。
しかしながら、空間として、そこに確実に広場的なものがあるということ、それから、周りのまちづくりとも連携して、その周りの再開発には帰宅困難者の受入れの部分もある。まちとしては、非常に多くの来街者が来られるところであるということもありますので、ここの出来上がった空間を、地域の団体、関係者と、もちろん地元区も含めて、連携して、定期的な防災訓練であるとか、そういったことを行う中で、この空間としてはどういったことができるのか、それを具体的に詰めていく、検証していくといったような考え方が示されているものでございます。そういったことができる空間が整備されていくよう、その推進の考え方を都市計画に示すというものでございます。
以上です。
○渡部(恵)委員
さすがに、災害後、いわゆる高速道路の上部で、地震災害の場合だと、なかなか帰宅困難の方々をいっときに集めるということは想定しにくいのかなというふうに思いながら、お話を伺っておりました。今回は手続等々の計画、地区計画の変更ということで御提案いただきまして、その中で質問を幾つかさせていただき、資料1についての質問は終わります。
次に、私は、まちづくり協議会の件、築地地区について幾つか教えていただきたいと思います。
3月23日にまちづくり協議会が終わりまして、その中身を拝見させていただきました。1点お伺いしたかったのが、東京都の構想の中に、成長と成熟が両立した持続可能な都市・東京の実現に向けた取組の中に、子どもの目線に立ったまちづくりを推進とあります。子供の目線に立ったというところについては、具体的に東京都はどのようなことを言っているのかということを教えていただきたいと思います。
そして、先ほど吉田副区長からの御答弁をお伺いしておりましたし、それから議事録のほうにもございましたけれども、どうしてもこれから、まだはっきりしていない計画の中でネックになっているのが、高速晴海線と補助線街路第316号線がどういうふうになっていくのかということがまだ分からないということが示されています。こちらは、やはり権利関係ですとか、どうしても区として様々な整理をまちの方々にお願いしながら、共に町を理解していきながら進めていかなくてはならないのかなというふうに、実は、読みながら、様々な、築地市場の29ヘクタールの開発だけでなく、これがかかることによって、それこそ新橋演舞場のほうにまで影響を及ぼしていくのかなということになりますと、先ほど、がんセンター、朝日新聞など、ほかにも様々な施設といいますか、周りの地権者があるというお話がございましたが、これはなかなか区として大変な思いといいますか、これは調査なくしては進められないというふうに改めて感じながら、先ほど御答弁を伺っておりました。
どうしても東京都の敷地であり、これからどんな業者が決まろうとも、区としてのというお話がございましたけれども、さらなる東京都への要望で、一番区として、特に私自身は築地市場で働いておりましたので、築地への思い入れがあります。また、昨日、ちょうど波除神社のお祭りがございまして、地域の方々とお話しする中で、やはりここの開発に皆さんは非常に興味があります。どうなっているのか、盛土されているみたいだけれども、埋蔵物を埋めてしまったのかと言われまして、いや、ちゃんと出土してコンテナ二十何台分をきちんと、もう既に本になって京橋図書館にもありますと。今は本の森ちゅうおうになっておりますが、そういうお話も、私は昨日させていただいたんですけれども、中に1つ、実は、橋の資料館というのが、厚生会館の隣、ちょうど勝鬨橋のたもとにあると。こちらは日本で唯一の橋の資料館だそうですね。東京都の都市整備公社がやっているものだということを地元の方がおっしゃっていました。そこまで細かいところを把握されてはいないかもしれないですけれども、そうした橋の様々な、日本で唯一の資料館というものがあるということについては、区として何か東京都から報告を受けているのかということを2つ目に教えていただきたいです。
また、今回、前委員が質問してくださったので、実は同じ質問を、私は、今回大きく影響を受ける地元について、相当綿密な打合せが必要で、具体的に来年事業者が決まる中で、どういうふうに区としての要望をまとめていくのかということを質問させていただきたかったことです。前委員への御答弁もあったので、重なっている部分は結構でございますが、何か地元として、そして地域の声を、現在、どういうふうに伺っていらっしゃるのかですとか、地域の発展、また、築地市場の開発によっては、銀座ですとか、日本橋とか、様々なところまで影響を及ぼしていくのではないかなというふうに思います。なぜならば、ここが場外市場ということで連携することによって、どういう人たちがここを訪れるかによっては、まちに大きく様々な、商業的な意味でも影響を及ぼしていくことだというふうに考えています。
区として、今後1年間が非常に勝負だというふうに思っているんですが、地元自治体として地域の声をどういうふうに拾い上げながら、東京都にしっかりとその思いを結びつけていくのかということを、もしございましたら、いま一度御説明いただければと思います。
○吉田副区長
今、歴史も含めて、築地をという話でございますが、実は、あそこの土地は、江戸前島という時代は別ですけれども、江戸開府以来の流れでいきますとね、あそこに浜離宮が造られて、江戸前島の一部が松平定信の浴恩園になったり、それから、その先で江戸幕府水軍の操練所になったり、それから、その後、あの地域で言えば築地ホテル館という日本最初の洋風ホテルが建てられたり、それから、その先、また大変なんですけれども、あそこは日本海軍発祥の地ですよね。やはり様々な歴史がずっとつながっているわけです。逆に、委員はよく御存じだと思いますけれども、実は、海軍発祥の地という以前に、あれは海軍水路部が最初にいたところでございまして、そこに開設された旗台といいますか、そこに海軍の指揮官がいますよということを示す旗台などもございまして、昔あった水神社の脇に台があったはずです。
延々と昔話をするためにここに立ったわけではないですが、実は、そういう歴史をどういうふうな形であそこに残していくのか。それから、委員も含めて、私どもは昭和60年からくすぶってきた築地移転の話を、かなり熾烈な反対運動から今日の状況まで移ってくる中で、思い描いていた私どもの思いというのは、基本的には、やはり食文化というものの発祥の地である食のブランドをこの中央区から失いたくないという思いと、それから、やはり現実に築地の場外のお店と、それに絡まるいろいろな営業をしている中央区民の生活をどうやって守るかという思いだったと思う。そういう思いと、今申し上げた歴史的な思いを地域の中でどういうふうに象徴して残していけるのかということは、やはり非常に大きなテーマだと思っています。
私どもの要望事項の中で、例えば東京都にいろいろ具体的に要望していくときに、一々それぞれを例示して、こうつくれ、ああつくれとは言えないと思いますけれども、それら項目について常に地元と協議してくれ、御相談をしてくれと。では、それはどういうふうに残すか。僕はあまり松平定信が好きではないので、あそこはいいかなと思いつつも、あの庭園にある、例えばアオキとか日本の植樹の木のありようとか何かというものは、やはり残しておいたほうがいいかなとか、いろいろみんな考え方はあると思いますけれども、それをどういう形でシンボライズするか、どういうふうに残すかというようなものについては、必ず地元と協議してくれよというようなことは要望していけるものだと思っています。
今からの時間軸というお尋ねが先ほどからございましたけれども、その時間軸に向かって私が申し上げたいのは、先ほど申し上げたように、総括的な要望事項については、この2年間が勝負でございます。区の要望事項をまとめて、事業者と協定を結ぶ。ただ、その後に具体的な事業計画がいろいろ出てきますから、そのときに、例えば先ほどみたいな総括的な要望事項については、きっと総括的に協定は結ぶと思いますけれども、個々に具体的にどういうふうに、例えばシンボライズするものとか何かというものが具体化されていく際には、やはり基本的には区と事業者の間で協議機関みたいなものがあって、そういうものが出てくる中で、提案が出てきたものを、また議会とも御相談しながら区としてお返事するみたいな形で計画を詳細化していく過程を持っていくんだと思います。
今日、御質問の中にKK線の話もございました。このKK線の話も、築地の話も、一応スパンとしては、全体としては10年以上かかるわけです。いや、私は死んでいるわみたいな顔をしないでください。絶対生きていると思いますけど、ただ、その過程の中で、やはりある部分で総括的に合意をしていく部分と、これから詳細で決まっていくもの、順次決めていく部分があるわけです。
KK線の都市計画を御覧になってお分かりだと思いますけれども、ステップワン、ステップツー、ステップスリーとか書いてあると思うんです。KK線は、確かにすごくいいところですけれども、これは10年かかりますからね。その中には、基本的には、どうやって縦動線でそこの上まで上がるんだというやつが、やはり一番問題なんですよ。そうすると、今、実は京橋の再開発が決まっていて、そこは地区計画で色塗りしてあります。きっと周りの事業者、周りで開発をするもの、そういったものが、うちでも縦動線をつくるから、それを例えばつないでくれないかとか何かという話は必ず来ますよ。そうすると、都市計画というものも、作成していく10年の過程の中で、この案件はつないでもいいのではないかとかと判断できるものについては、また都市計画を変更して、つないでいくようなことになるわけです。
計画がステップアップするたびに、ある意味で都市計画で確認をしたり、皆さんとの協議で確認をしたりする部分が今後出てまいりますので、その部分については、区としても十分留意をしながら、議会とも御相談をさせていただいた上で、調整をさせていただきたいと思っております。
○糟谷副参事(計画・特命担当)
私からは、子どもの目線に立ったまちづくりが追加された点についてお答えさせていただきます。
子供の目線に関しては、先般出された事業者募集要項の中で初めて追記されたものでありまして、昨今、東京都のほうで検討が進められていた、こどもまんなか社会に係る各種検討、子供施策のこども未来アクションプラン等を踏まえた上で、築地は東京都にとっても非常に大きな開発でございますので、子供目線、子供施策の視点もきちんと入れるようにと、そうした意識づけであるかのように伺っております。
以上となります。
○水野基盤事業調整課長
私からは、勝鬨橋のたもとの資料館についてお答えいたします。
こちらの資料館は、今回の都有地活用事業の範囲の外になっております。範囲の中と外で何か連携する取組というのは、もしかしたらあるかもしれませんけれども、一応今回は範囲外ということですので、引き続き資料館は存続すると思ってございます。
以上です。
○渡部(恵)委員
それぞれ御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
まちづくりを丁寧に進めていただきながらも、スピード感を持ってというのは簡単な言葉ではないということがよく分かりました。区のさらなる、2100年に向かっての発展に向けた基盤整備がまた始まっております。どうぞよろしくお願いをいたします。
以上で質問を終わります。ありがとうございます。
○木村委員長
ただいま委員会質疑の途中ではございますが、ここで休憩を入れます。再開時刻を午後3時5分といたします。よろしくお願いいたします。
(午後2時51分 休憩)
(午後3時5分 再開)
○木村委員長
休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
発言のある方は挙手を願います。
○小栗委員
それでは、質問をさせていただきます。
最初に、KK線に係る都市計画について、4の報告とも関連してお伺いしたいと思います。いろいろ質疑されましたので、簡潔にお伺いしたいと思います。
先ほども御説明いただいていますけれども、KK線の今回の再開発等促進区を定める場所というのは赤い線で示されております。地図が小さくて赤い線が太いので、詳しく分かりかねるんですけれども、これはKK線のところと少しはみ出て、道路部分とか、周辺の既に建物が建っているところなども含まれているのかという点と、京橋三丁目東地区のように、ここは通路、同じ高さでデッキをつくるということで都市計画決定されているので、ここも入るというふうに赤くなっておりますけれども、同じような形で、そういう計画が周辺で起きれば、順次、赤線の中に組み入れて地域が拡大していくという理解でいいのかどうかを確認させていただきたいと思います。
そして、Tokyo Sky Corridorは、2030年から2040年代を目標にして整備するということで、先ほど来いろいろ御説明もいただいていますけれども、この上部空間を利用するには、まず新京橋連結路が出来上がらないと、この道路を廃止することができないのではないか。新京橋連結路は2035年完成予定ということになっておりますけれども、その後でないと整備ができないと。段階的整備というお話もありましたけれども、どういう段階を踏んで、どういうふうに整備していくのかという見通しをお示しいただけたらというふうに思います。
それで、この新京橋連結路は、新富地区で1号線と合流するために、線形の変更が行われるということで、今、計画が進んでおりますけれども、この線形の変更のために、周辺の地域で、今ある建物もどかして新しく道路を造るということも入っておりますので、大変大規模な、今ある建物に住んでいる人たちにもどいてもらうので、大変時間がかかる工事になるのではないかというふうに考えるんです。新京橋連結路は2035年に完了予定というふうにはなっておりますけれども、そういう見通しが立つのかという点についてもお伺いしたいというふうに思います。お願いします。
○川島都市計画課長
私からは、KK線のほうでお答えさせていただきます。
まず、この都市計画の範囲ですけれども、今回、基本的にはKK線本体のところが、都市計画を変更する、ある種のメインターゲットになります。都市計画を定めるときの慣例としまして、四周、道路に接しているところもあるんですけれども、その道路の中心線を都市計画の境目にするというような定め方をいたします。ですので、周りの建物を巻き込んでというよりも、はみ出して赤いところが少し見えているところについては、隣接している幹線道路の中心部のところでエリアを切っているというふうに御理解いただければというふうに思っています。
また、今後ですけれども、周辺でこのKK線の構想が出てくる前から、様々それぞれの課題認識の中で、再開発の検討が進んでいる状況があると聞いています。別紙の左手下のところにステップ3というのがありますが、東京都のほうで把握している周辺の開発の状況ということで、八重洲の辺りであるとか、有楽町の辺りにもピンク色のハッチがかかっている状況があります。具体的な事業の進捗について、区として御相談をお受けしている状況にはありませんが、例えば、こういったところの計画の熟度が高まってきたときには、ただ単発の開発としてやっていくのではなくて、KK線と連携して環境整備を広く進めていくようなものとして計画づくりを誘導しまして、それを含むエリアに都市計画を変更して、空間として位置づけていく、そんなことを想定しているものでございます。
また、KK線の整備、段階的にということで、全体の完成は2030年代から2040年代ということですけれども、できるところからは少しずつでも開放していく、供用開始していくというような考え方が示されているところでございます。新京橋連結路が出来上がってからというよりも、八重洲線からKK線に車が乗り入れなくなったときに整備が進められるというのがKK線側の考えになっていまして、いつだというのははっきりは申し上げられませんが、2020年代の中頃に八重洲線からの乗り入れが止まるような見通しであると。そうすると、KK線の整備に着手することができるというふうに聞いているところです。今、計画上はっきり打ち出されているのは、京橋三丁目東地区の開発の整備と連携しながら、KK線の上部の表層整備のところを推進していくという考え方でございまして、こちらについては、京橋三丁目の東地区は2029年を目途に整備を完了したい、その頃にはKK線の表層の部分も一部開放できるように取り組んでいくと。このような形で、できるところから段階的に使える部分は開放していくという考え方が示されているところでございます。
私からは以上です。
○水野基盤事業調整課長
私から、新京橋連結路の都市計画手続等について答弁させていただきます。
新京橋連結路につきましては、昨年の2月に都市計画変更素案の説明会、それから昨年の12月には都市計画変更案の説明会という形で都市計画の手続が進んでいるところです。こちらの新京橋連結路の整備に当たっては、用地の取得もあるということでして、その用地の取得の対象となる方には個別にお知らせがいって、意見を聞く場が設けられているというふうに聞いてございます。そうした用地取得の対象者のフォロー等をしながら、都市計画の決定というものに向かって、今、進んでいるというふうに認識しているところでございます。
以上です。
○栗村地域整備課長
今の新京橋連結路の点で1点補足いたします。
確かに、今、用地買収を伴う部分のエリアについて、既に個別の接触が始まっているところでございまして、周辺の開発でも、例えば用地移転対象ですとか、そういったところで何かできることがないかという視点で、まちづくりのほうもこちらを注視しているところでございます。
以上です。
○小栗委員
そうしますと、そういう用地買収も必要だが、一応2035年ぐらいには新京橋連結路は完成して、1号線とも合流できるようになっていると。そういう段取り、あと12年でそこまでいくのかなという感じはするんですけれども、一応そういうめどが立っているという理解でいいのか、もう一度確認をさせていただきたいと思います。
それと、外堀通りだっけ、八重洲から来る高速道路がKK線のほうに入らなくなったら使えるというのは。地下に掘った連結路がなくてもKK線を廃止できるということになるのか。車の行き場がないのに、新京橋連結路が地下にできないと、こっちから来た車はどこを通って流れていくのか、それがちょっと理解できないので、その辺の説明もお願いしたいというふうに思います。
それと併せて、新京橋連結路の新設の中で、高速晴海線の関係で、新富町の関係の出入口なども変更になるというような説明がありますけれども、先ほどもちょっと説明がありましたが、高速晴海線が築地川公園の下を通る路線というのが、今、都市計画で決まっているんですよね、築地川公園の暗渠を通って。それが廃止されるということですか。その手続きもまたしなくてはいけないと。先ほど来の御説明だと、その高速晴海線が、新富のほうに曲がるのではなくて、新橋演舞場のほうに向かって真っすぐ来て、そこの連結もいろいろ必要になるので、新橋演舞場の周辺の再開発とか、がんセンターとか、東劇のこととか、そういうことも関連して、いろいろ、この2年間の間にどういうふうな工事が必要になるのかとかいうことも含めて提案をしたいという話ですよね。そういうことで、連携したいろいろな工事が、ここが終わらないとここが始まらない、ここが始まらないとここが終わらないみたいに連携しているので、なかなか大変な工事になるし、本当に予定どおりいくのかという点でも見通しが厳しいのではないか、私なんかは思うんです。
その辺のお考えと、老朽化対策、首都高の擁壁が弱くなっているとか、そういうところの改修とか、耐震化とかはもちろん必要ですけれども、また新しく新京橋連結路を地下に造ったり、迂回する道路を新しく造ったり、そういうふうにまた新しくどんどん道路を造っていくということは、道路はつながっているので、一部だけつながっていませんというようなことはできないということかもしれませんけれども、どんどん大規模な高速道路などを新設して、どんどん必要になってきて、今、中央区では道路の割合がすごく多いですけれども、さらに道路の面積が広がっていくようなまちづくりになってしまうというのは問題ではないかというふうに考えるんですが、その辺の道路建設がふくそうして、何か所も同時に進められようとしているということで、本当に予定どおり進んでいける見通しなのかという点も含めて、御答弁いただきたいというふうに思います。
○吉田副区長
道路についての考え方はいろいろあるんですが、委員も自らおっしゃったように、なかなか環状線というのは止められないのよね。例えば、本当にこの国は嫌だなと思いますけれども、VIPが来るたびに首都高を止めるでしょう。そうしたら、実際のところ、平面道路はめちゃくちゃになりますでしょう。実態的には、やはりね、道路容量がそんなに足りている都市ではないんだよね。人口的にね。正直言って、戦後の経済成長をずっと支えてきたときに、必ずしも道路をたくさん造れてはいないんですよ。それこそ昭和の敗戦直後にできましたマッカーサー道路の都市計画というのがつい先頃完成しましたと環状2号線でやっていましたけれども、実は、道路はあまりたくさんできていない。現実の問題として、東京都心において戦後の経済成長を支えてきたのは、基本的には地下鉄建設です。だから、単純に言いますけれども、やはり循環線は壊せないと思います。なくせないと思います。
ですから、そういう意味で、現状の都心環状線の補修と、それから高速晴海線の連結までは進みます。その中で、晴海線の連結というところで、今、委員が御指摘のように、実は、銀座料金所辺りまで直進して、新橋演舞場の部分にかかるところにぶつかります。演舞場のところはS字のカーブがかなりきついことで有名なところなので、あそこの補修もございます。ですから、そういう工事も一緒に行われます。そういったものを総括的に、今日、全体で基盤整備がどう動いてきますよという総括表を全体として提出させていただいておりますけれども、丁寧に、変化が起こるたびに、その部分については議会にも御報告させていただきながら、全体としての進行管理を地元区としてきちんとやっていきたいと思っていますので、その点は御理解をいただきたいと思います。
循環線は壊せませんけれども、タコ足線になっている部分は壊したいと思っている道路もありまして、地元から要望されておりますが、高速上野線については何とか、環状線が立ち上がった上で、上野線だけ残っているのはみっともないじゃないかと言って撤去に持ち込みたいというふうに思っておりますけれども、残りの部分について、環状線の部分については、なかなかそういうふうにはいかないということを御理解いただきたいと思います。
その過程で、それがはっきりした時点で、高速晴海線の連結の、築地川のところの私どもの今の都市計画は廃止になる予定でございますので、そういう流れの中で動いていくということは御理解をいただきたいと思います。
○水野基盤事業調整課長
私からは、車の流れについて答弁させていただきます。
首都高の日本橋区間の地下化は、2040年度完成を目指して取組が進められております。その前段として、2035年度には新京橋連結路を整備して、2035年度に新しい新京橋連結路に車のルートを切り替えて、その後に、日本橋川上空の既存の高速道路の撤去をするという流れでございます。車がそうした流れで切り替わるタイミングは、2035年度というものがございます。
一方で、KK線ですけれども、今、都市計画の手続の報告等をさせていただいておりますが、KK線の道路としての廃止、この都市計画というのも間もなくやってくるということでございます。それは新京橋連結路の都市計画と連動しておりますので、一緒のタイミングでというふうな認識を持っているところです。そのKK線の都市計画、道路としての都市計画が廃止されると、KK線の上部空間は車としての都市計画上の利用はできなくなるということで、上部空間の整備工事というものが、その後に始まってくるということでございます。
新京橋連結路の整備に当たっては、既存の高速八重洲線を生かして、八重洲線と都心環状線の築地川区間を結ぶという新しい地下のルートをつくるわけですけれども、それをつくるときには、八重洲線の通行止めというのも伴います。ですから、今と全く同じ車の通行ルートというのは続くわけではありませんけれども、周りを迂回しながらという形ではありますが、ルートというのは別な形でずっと確保されているというような状況でございます。
それから、2035年度に新京橋連結路の整備を行うというのは東京都のほうも説明会等で言っておりますし、それについては着実に進められるものと認識しているところでございます。
私からは以上です。
○小栗委員
2035年に連結路ができる、そしてKK線が廃止になるという順番ではなくて、さっきは2020年にKK線一部を使えるというお話でしたよね。それがちょっとよく分からない。ちょっと理解ができないので、端的にKK線はいつ廃止になって、いつから使えるのかというのをお示しいただきたいと思います。
次に、まちづくり協議会の報告で先ほど来も御意見がありましたけれども、築地地区のまちづくり事業について、事業者に対して協定を結んでやるというお話もありました。まちづくり協議会の中でのやり取りでは、東京都として、事業者が決定した後に基本協定を結ぶと。特別目的会社をつくってもらって、東京都との間で基本協定を締結するというふうに東京都が答えています。これと同じように、中央区もその事業者と、特別目的会社をつくってもらって協定を締結して、ここには交通結節点の機能をちゃんとつくってほしいとか、周辺との連携をちゃんと考えたまちづくりしてほしいとか、そういう要望を出すんだというような御説明のように理解いたしましたが、それが協定書という形で強制力のあるものとしてできるのかという点についてお伺いしたいというふうに思います。
これまで築地市場の移転について、先ほどもお話がありましたけれども、長いこと移転をどうやってやめさせていこうかということで、長くいろいろな議論もあり、その中で、こういうふうにしたらどうかとか、中央区でこういうふうにしたらどうかとか、そういうことを議論する中で、築地の市場は中央区にあるけれども、東京都の事業だし、東京都の都有地としてやっているので、いろいろ中央区が言っても、それをやるかどうかは区ではなかなかコントロールできないという議論がいろいろあったんですよね。それを考えると、東京都との間でできなかったけれども、民間事業者だと、強制力のあることで、こちらの要望がかなうものとして機能するのかという点について、改めてお伺いしたいというふうに思います。
○吉田副区長
基本的に、東京都が言っている特定事業者みたいな話については、東京都が地主として土地を貸す段階で、特別目的会社に対してどうのこうのというお話だと思いますよ。ですから、それは東京都と事業者との間の土地の、それが売却契約なのか、賃貸契約なのかは知りませんけれども、土地の移動に関して協定書を結ぶときに、東京都はそういう条件をつけていると思います。その事業者になるのか、その前の、いわゆる緩い連結の下での事業集団になるのかは別でございますけれども、事業者との間で我々は協定書をきちんと結びたいと言っております。
先ほど委員のほうから、あれは東京都のものですから、うちは手を触れないと言ってきたのに、何ですかみたいな嫌みっぽい質問がございましたけれども、実態的には、この部分について言うと、先ほどから申し上げているように、周りとの連結なしに、あそこの跡地はなかなか成り立たないと我々は思っています。交通の関係をはじめとして、あの土地だけに非常に巨大な建築物を建てるなんていうことは、周りの協力なしに存在できません。市場に関して言うならば、小栗委員にくれぐれも言っておきたいですけれども、我々はあそこの市場を守るんだという気持ちについては、初めから変わっていないんです。場外市場を守るんだと。場外市場を守るために、我々は魚河岸をつくったんです。そうしたら、小栗委員の同志の方は、必ず失敗するというふうにおっしゃったこともございますけれども、今、非常に盛況して運営させていただいております。我々は、場外市場については、きちんと守らなければいけない。
場外市場を守るということも含めて、事業者と当初の段階で協定しておかないと、うちの区は、今、あそこの都有地の一部だって借りているでしょう。借りて、駐車問題とか何かを解消しているわけですよ。それを工事の期間中から完成後まで保証させるためには、協定を結ばないと成立し得ないじゃないですか。これは、そんな生なかな話ではない。
協定をきちんと結びますよ。やらせますよ。あの、いろいろお互いに嫌みを言い合ってもしようがないので、この部分については、本当にやらざるを得ない話ですから、ぜひ御理解いただきたい。
○川島都市計画課長
KK線と首都高速道路の整備のところについてお答えいたします。
まず1つ、都市計画を決定したり廃止するタイミングと、実際に整備だとか車の移動が変わっていくタイミングというのが違うというところがあります。現在、新京橋連結路の都市計画の決定とともに、KK線の道路としての廃止の手続が進んでいるところではありますが、それは都市計画上の位置づけを定めるものであって、それが決定された後、直ちに止まるものにはなりません。
では、実態はどういったところで進んでいくかということですけれども、まずは八重洲線から来る車の、いわゆる迂回ルートということにはなりますが、八重洲線から乗り入れてくる車が止まらないことには、新京橋連結路の整備もできませんので、新京橋連結が出来上がってから止めるというよりは、先に止まって整備が進んでいく。その間、そこを通るつもりの車は別のところを迂回していくというようなイメージになるかと思います。八重洲線からの車は、今、KK線のほうを通っているわけですけれども、車が入ってこなくなることによって、KK線に乗り入れる車もなくなりますので、そうするとKK線のほうに整備着手することができるというような格好です。ですので、新京橋連結路が出来上がってからKK線という順番ではないということです。
○小栗委員
まず、廃止を決めて、事業がいろいろ段階的に動くけれども、連携してやっていくという流れということでお話があったので、流れとしては理解いたしますが、とにかくいろいろな工事が、日本橋の橋の地下も造らなくてはいけない、新京橋も造らなくては、高速道路も造らなくてはと、高速晴海線は、どっちかというとタコ足の線だから、なくてもいいのではないかと、ちょっと思いましたけれども、そういう嫌みみたいなことは言わないで、とにかく区や地元からの要望がしっかり通るようなまちづくりになるようにしていただきたいということを要望して、終わります。ありがとうございました。
○永井委員
永井佳代と申します。よろしくお願いいたします。
さきの皆様の御発言、御答弁をお伺いしておりまして、まちづくりに関して、単に住民の声を聞くということではなく、聞いた声を政策に反映させていらっしゃる取組を確認し、区民の参加による協働のまちづくりであると改めて確認させていただきました。こうした取組は、まちづくりへの関心もより高まり、行政の参加意識も生まれてくるのではないかと思いました。
私からは、議題について幾つか質問させていただきます。
現在、梅雨入りしておりますが、梅雨が明けますと夏本番となります。今年はエルニーニョ現象が発生し、エルニーニョ現象発生時の日本は例年よりも冷夏になりやすいと言われておりますが、夏の暑さ対策は必要だと感じております。昨年は、区の公園に隣接する通路やベンチを中心に、熱中症対策の一環として、木陰、椅子、ミストシャワーなどを提供するミストスポットを幾つか設置されていたと思いますが、今後はどのようにお考えでしょうか。
○池田管理調整課長
ミストの関係のことでございます。
本区におきましても、令和に入ってから、ミストの設置を各所で整備してきたところです。現在、銀座公園、浜町公園、月島第二児童公園、また、緑地帯として三原橋に設置しております。また、民間の活力を活用させていただきまして、数寄屋橋公園においてもミストが稼働している状況です。
ミストにつきましては、熱中症対策としては有効な部分もある中で、やはり嫌だという人も中にはおられます。そういったところで、歩道上に設置するにいたしましても、幅員的なスペースが必要になるとか、また、公園等を整備するにおいても、ほかの通路が確保されているとか、そういった事情であるとか、または他のイベントに影響を与えないとか、そういったところを地域の方と選定しながら設置を進めているところでございます。
今後につきましても、公園の改修であったり、また道路の改修、歩道の幅員が確保できているような改修がある際には、こちらについては、地域の方ともお話を進めながら、こういったまちの環境をつくっていきたい、拡大していきたいというふうに考えてはございます。
以上でございます。
○永井委員
御答弁いただき、ありがとうございました。ミストで衣服や肌がぬれることがあると思いますので、区民の皆さんの様々な意見があるということは確認いたしました。
1つ要望といたしましては、ミストを設置しないところであっても、例えば熱中症注意ですとか、水分を取ろうなどの注意を促す看板を今年は設置していただくことを要望いたします。
では、次の質問にまいります。
先月、埼玉県の保育園内で遊具のロープが首に絡まるという事件が発生いたしました。区内の児童公園に設置されている児童遊具の管理と、それらの点検はどのようにされていますでしょうか。また、不具合を見つけた場合、安全性を保つためにどのようなプロセスで対応するのでしょうか。
それぞれの児童遊具の安全性や耐久性を把握されていると思いますが、人口の増加とともに遊具の使用率も上がり、劣化も速くなると考えます。安全確保の予防として、何かされていることはありますか。
○木村委員長
永井委員、今のは児童公園のほうになってしまいますので、この委員会とは別になってしまいます。理事者に関しても、水とみどりの担当課長もおりませんので、そこら辺も含めた形で、もう一度質問をし直していただけますか。
○永井委員
大変失礼いたしました。御指摘いただき、ありがとうございました。
すみません。今のお話ですと、児童公園と公園というのは同じということでしょうか。それとも違うものという……
○木村委員長
公園内での遊具という形になってくると思いますので。
○永井委員
では、改めて質問させていただきます。
区内の公園に設置されています児童遊具の……
○木村委員長
担当理事者に水とみどりの課長がいないので、遊具関係になってくると、水とみどりの担当課長ということになってくると思いますので。
○永井委員
では、質問を変えさせていただきます。
さっきの質問に関して、お答えできる範囲で構いませんので、お示しいただければと思います。
○三留環境土木部長
都市基盤というものの一つの公園施設の在り方ということだと思います。
公園の点検等に関しましては、定期的に点検を実施させていただいております。そういった意味で、保育園、公園等で遊具等が起因となって痛ましい事故が発生するというのをできるだけ避けていきたいという形で、都市基盤の一つである公園、児童遊園の遊具等の点検等を徹底してまいりたいと思います。
以上でございます。
○永井委員
御答弁いただき、ありがとうございました。
では、最後の質問をさせていただきます。
最近、関東地方で震度5弱を観測する地震が発生しています。また、台風3号も関東地方に近づいております。本区では、公共施設の施設マネジメントを強化し、特に老朽化している施設に対して安全・安心の確保のための先手の対策が取られていることと認識しております。今回は街路樹の老朽化に関して質問させていただきます。
あくまでもお答えできる範囲で構いませんが、区内の街路樹は経年劣化しているものも多いと感じております。街路樹の維持管理として、剪定、害虫駆除、水やりなどをされていることは認識しておりますが、街路樹の耐久年数や耐久性に関して管理・点検をされていますでしょうか。
地震、台風等で街路樹が折れたり倒れたりして人や車にぶつかると、とても危険だと感じております。現時点でお分かりの範囲で構いませんが、耐久性に問題があると認識している街路樹はありますか。
以上です。
○木村委員長
今の街路樹に関しては、今度は道路課の担当になってくると思うので、道路課長がいらっしゃいませんので。防災等の形にもなってくると思いますので、質問の仕方を変えていただけますでしょうか。
○永井委員
すみません。度々恐縮でございますが、お答えできる範囲で構いませんので、お示しいただければと思います。
○木村委員長
ただいまの質問は防災のほうに関わってしまいますので、私たちのこの委員会は、まちづくり、都市整備という形になってきますので、それでいくと、また委員会が変わってきてしまいますので、質問の仕方を変えてくださいというような形で言ったんです。多分、これに関しては、各種委員長会で各委員長並びに幹事長の方でもお話合いをしていると思いますので、会派の幹事長並びに委員長の方にお聞きしていただければと思います。
○永井委員
では、質問を変えさせていただきます。
街路樹の管理に関して、お答えできる範囲で構いません。
○木村委員長
あくまでもまちづくり・都市基盤対策という形の委員会でございますので。
○永井委員
度々で恐縮ですが、質問を変えさせていただきます。
まちづくり・基盤整備としての街路樹の考え方を……
○木村委員長
まちづくりとしての考え方に対してという質問にしていただければと思います。街路樹となってしまうと違うので、中央区のまちづくりとしてのお考えをという形で言えばいいんですけれども、今言った街路樹という形のものになってしまうと範囲が大き過ぎてしまいますので、委員会の幅が広くなってしまうと、何でも質問できるような形になってしまいますので、先ほども注意させていただきました。
ですから、あくまでもまちづくり・都市基盤のためのものに対して、どのような政策を持っていくのかとか、それに対してのお考えとかという形で持っていってもらえればと思います。
○永井委員
では、改めて質問を変えさせていただきます。
まちづくり・基盤整備に関して、今後、緑の在り方に関して、どのようにお考えでしょうか、お示しいただければと思います。
○三留環境土木部長
都市基盤施設の一部である緑の考え方ということでございます。
本区におきましては、中央区基本計画を改定させていただきまして、そのリーディングプロジェクトの一つに、グリーンプロジェクトというカテゴリーがございます。そういった意味で、緑を都市基盤施設の一部として、今後、区内で拡充をしていって、水と緑のネットワークを形成していくという考え方がございます。今後、その基本計画、それから、これまでも緑の基本計画というのがございますので、そういった計画論に基づきまして、緑の拡充、拡大を図ってまいりたいと思っております。
以上でございます。
○永井委員
御答弁いただきまして、ありがとうございます。
先ほどの築地のまちづくりの話でも、子どもの目線に立ったまちづくりということでございましたけれども、子供が成長するに当たって、まちに緑がある、水があるということは非常に大事だと思いますので、今後も引き続き推進していただければと思います。
質問を終わります。ありがとうございました。
○木村委員長
議題、都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
第二回区議会定例会における委員長報告の取扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
以上をもちまして委員会を終了いたします。
なお、委員の方並びに担当部長の方は、そのままお残りいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
(午後3時48分 閉会)
-委員会を閉じた後-
特別委員会の行政視察について、7月中旬に管内視察に代えて行政視察を実施することができることになっているが、日程にいとまがないことから、実施の有無、日時、視察先、日程等について、正副委員長に一任することの了承をとった。
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559