令和7年 防災等安全対策特別委員会(2月19日)
1.開会日時
令和7年2月19日(水)
午後1時30分 開会
午後2時30分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(8人)
委員長 押田 まり子
副委員長 青木 かの
委員 塚田 秀伸
代理 梶谷 優香
委員 堀田 弥生
委員 白須 夏
委員 川畑 善智
議長 瓜生 正高
4.欠席者
(1人)
委員 永井 佳代
5.出席説明員
(15人)
田中副区長
吉田副区長
平林教育長
黒川総務部長
春貴防災危機管理室長
菅沼防災危機管理課長
小森地域防災担当課長
渡瀬保健所長
武藤生活衛生課長
三留環境土木部長
坪川副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)
早川都市整備部長
暮田建築課長
北澤教育委員会事務局次長
鷲頭学務課長
6.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
鳴子書記
坂和書記
7.議題
- 防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること
- コロナウイルス感染症等の対策に関すること
(午後1時30分 開会)
○押田委員長
御苦労さまでございます。ただいまから防災等安全対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。
本日、永井委員が欠席のために、梶谷議員から代理出席の申出がございましたが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○押田委員長
それでは、梶谷議員は委員席にお移り願います。
議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、初めに、理事者報告をお願いいたします。
○春貴防災危機管理室長
1 帰宅困難者一時滞在施設の確保状況等について(資料1)
以上1件報告
○押田委員長
御苦労さまでございます。
発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午後1時34分でございます。自由民主党さん58分、かがやき中央さん39分、立憲民主党・無所属さん39分、公明党さん39分、士魂の会さん10分、れいわさん10分となります。
それでは、質疑に入りますので、質問者の発言を願います。
○塚田委員
それでは、私から、報告の件についてお尋ねいたします。
先日、2月7日だと思いますけれども、発表がありました東急プラザ銀座です。このビルでございますが、今、報告がございました帰宅困難者一時滞在施設にも含まれている建物でございます。このビルが売却されたというニュースが出ておりました。非常に気になるところは、こういったビルの持ち主が替わる、しかも外国の企業であるということを聞いて、この受入れの状況がどうなるのか大変危惧されるところであると思うわけでございます。こういった案件、たしか、あそこは受入れ施設と、それから屋上に広域を見渡すカメラであるとか、それから、地下かと思うんですけれども、防災資器材、それから消防団の倉庫まである。そういう意味では、地域の防災に非常に力強い施設であったと思うんですが、これはどのような形に変化していくのか、あるいは変化しないのか。それと、売却に当たって、本区に何か、この面について相談なりがあったのか、その辺をお聞かせいただければと思います。
○菅沼防災危機管理課長
委員の御質問、東急プラザの売却の件でございますけれども、新聞報道は私どもも認識しつつ、実は、具体的には東急不動産のほうから申出がございまして、直ちに来庁して私どもは報告を受けたというところが、まず1つございます。報告を受けた内容は、今、委員に御紹介いただいたとおり、外資系企業2社の合弁会社が現所有者から東急プラザを買収し、新たな土地・建物所有者になったというところでございます。あわせて、この土地所有者、建物所有者とともに事業の運営にも携わるという報告を受けてございます。一方で、建物の維持管理の部分につきましては、これまでどおり引き続き東急不動産グループが担うという話もございました。
今、委員に御紹介いただいた、あの建物は、単に民間の商業ビルという性格ではなく、災害活動に寄与するという性格を持っていまして、具体的には、今、御紹介いただいた3点、帰宅困難者対策と地域防災備蓄倉庫、それから高所ネットワークカメラの設置、それぞれ3本、区と協定を取り交わしてございます。この協定の継続という部分でいいますと、実際上、これまでどおり担うという確認はしっかりとしたところでございます。やはりこういった事象というのは、区内の事業所ビル、商業ビルに限らず、例えばマンションの一棟売りみたいな話もございますので、その辺、我々はきちんと事業者からの報告ないしは我々のそこの部分についての、例えば指導要綱で約束している中身の中で、一棟売却したときの合意書並びに協定の事業の継承という話をきちんとうたってございますので、そういったことを含めまして、きちんときめ細かに確認を行っていきたいというところでございます。立てつけとしましては、繰り返しになって恐縮ですけれども、帰宅困難者の受入れ施設、地域防災備蓄倉庫の使用に関すること及びカメラの運用に関する協定はそのまま引き継がれて、これまでどおりの運用が図られるというところでございます。
以上でございます。
○春貴防災危機管理室長
1点補足をしますけれども、今、委員から御紹介がございました消防団の倉庫についても、この打合せの中で確認をしておりまして、消防団の倉庫につきましては、消防署と締結しているということで、それについても継承するというお話を伺っているところでございます。
以上でございます。
○塚田委員
それぞれありがとうございます。
今回の予算案の概要の冊子にも出ておりましたけれども、銀座地区の、特にインバウンドの方に向けた対策ということで、今回もいろいろ予算が出ております。そういう意味では、銀座地区は、ただでさえ大変多くの来街者があふれるところでございます。今、お話を聞く限りでは、防災の継続ということで、ちょっとほっとしておりますけれども、これが例えば一棟売却であったからなのか、あるいはいろいろなことが今後予想される。そして、やはり国の状況などを鑑みますと、売却であるとか、譲渡なのか、持ち主が替わるということは今後も十分に考えられることだと思います。そういう意味では、いろいろなケースが考えられますので、ぜひともまちの防災に資するしつらえを、契約だけに限らず、やはり変化がない、よいほうに変わるというのは考えにくいので、これが悪化しないように、ぜひとも目を光らせていただいて、こういった事案に対しては、きっちりと確認していただくということで、どうぞよろしくお願いします。
以上でございます。
○堀田委員
よろしくお願いいたします。私からは、資料1と絡めて、防災のことでお尋ねさせていただきます。
まず、先日、全議員送付でお知らせいただいておりました東京都・千代田区合同帰宅困難者対策訓練が開催されまして、見学させていただきました。こちらは、タイトルとしては東京都と千代田区合同の訓練ではございますが、東京駅前の八重洲ミッドタウンも会場になるということで、中央区も関係するということでのお知らせでございました。当日朝、私も八重洲ミッドタウンのほうへ伺いまして、そこから主会場に当たる東京国際フォーラムのほうへ移動いたしました。こちらの訓練の内容としては、東京駅前で地震が起きたという想定で、そこから一時滞在施設である東京フォーラムへ移動するという避難誘導と、あと施設の開設運営ということが主な訓練だったかと思います。東京駅から、例えばミッドタウンに来られた方もいらっしゃいましたし、東京フォーラムにいた方、分かれて帰宅困難者の役割を持った方も移動されていて、本当に多くの方が携わっておられた訓練だったかなというふうに思っております。東京都が開発した帰宅困難者対策オペレーションシステム、キタコンDXも活用してということで、私も大変興味深く見学をさせていただきました。お知らせいただいたことに大変感謝しております。
まず初めにお伺いしたいのは、中央区としては、東京フォーラムとかでは主たる役割はなかったのかとは思うのですけれども、この訓練を見学なさいまして、また、共催というお立場ですかね、参加団体という形で参加される中で、この訓練をどのように感じておられるのか、その所感をお聞かせいただければと思います。
また、八重洲ミッドタウンは一時滞在施設という位置づけだというふうに思っておりましたが、本日の資料の別紙の中で、区の確保している施設が書いてある一覧にもございませんし、資料の2番、都指定施設の中にも入っておりませんので、八重洲ミッドタウンの位置づけも併せてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
○菅沼防災危機管理課長
今、委員に御紹介いただいた東京都・千代田区合同帰宅困難者対策訓練につきましては、御案内のとおり、2月14日の午前中に開催されました。私は、あいにく、ほかの仕事、所用で参加、見学できなかったんですけれども、私ども防災危機管理室は室長及び担当が現地に赴いたというところでございます。
その振り返り、もちろん事業者も含めての振り返りを、当然、区の中でしました。その所感というところで言いますと、まず大きな話は、東京駅を会場にしたというところで、東京駅は御存じのとおり1日当たりの乗降客数として、都内で3番目、40万人を超える人々が利用されている巨大なターミナル駅であるということで、そこで実際に大地震が発災したときに、鉄道事業者がどういう行動を取るのかというところを我々も改めてきちんと把握したいという話が1点、力点としてございまして、その部分につきましては、駅構内にきちんととどまらせながらも、利用者保護をするという鉄道事業者の訓練上の確認が取れたということが、まず1つ大きかったというところがございます。やはり人の流れ、それだけの大人数が八重洲口側、外に出されるというか、出てくる流れ、人流、それから、片や丸の内側に流れていくというところは、ある種、完全なるコントロールというのはなかなか難しいと思いますので、そこは鉄道事業者が一丸となって、まず一旦の利用者保護をしていただくというのが鉄道事業者における責務だと思ってございます。
あわせまして、今、委員のほうから御紹介いただきましたとおり、発災した直後に一時滞在施設の開設を直ちに行うというのはなかなか難しい、現実的ではない。やはり受入れ施設側も、そこの人員配置を含めて、初動対応を組みながらというところの、その間の時間をどこまで混乱を少なくするかという話も、我々は東京都ときちんとこれからまた改めて確認を取っていこうという話もしてきたところでございます。
もう一つ、帰宅困難者対策オペレーションシステム、まさにキタコンDXを3月末から本格稼働させるということを東京都側が言ってございまして、そうなりますと、東京都は広域的に、実際に区民の方、来訪者の方々どなたでも、例えば渋谷区にいるとか、品川区にいるとかという部分を含めて、そのオペレーションシステムを使いながら、お近くの一時滞在施設にきちんとガイドできる機能を発揮させようというテストを兼ねた訓練でございました。その部分につきましては、我々はミッドタウン側の事業者と連携を取りまして、きちんと稼働するという動作確認もしたところでございます。
いずれにしましても、こういった訓練の機会を捉えながら、やはり帰宅困難者対策は広域的に東京都がどういう形で日頃から普及啓発をするのか、そして、地元区としてどういう動きができるかというところも絶えず確認をすることも重要ですし、また、訓練を通じながら改めて改善していくというところに結びつけていきたい、そのように考えているところでございます。
それから、もう一つ、ミッドタウンの状況は、確かに滞在施設一覧に載ってございませんが、実際、実は、ミッドタウンの帰宅困難者受入れ施設は、隣のヤンマーと一体的な建物の竣工を迎えている話で、その2社と今月中に協定を取り交わす予定です。したがいまして、現段階では、滞在施設一覧は12月末時点での整理というところで、載せてございません。ただし、もう実態的には、例えば昨年来、一昨年来から城東小学校の防災拠点運営委員会と連携を取りまして、城東小学校は区民の施設、帰宅困難者一時滞在施設は来訪者、行き場のない方のための施設という中での合同のオペレーションを確認し合う訓練もしてございますので、実態的にはもう十分機能するというふうな訓練も重ねているところでございます。
以上でございます。
○堀田委員
御説明ありがとうございました。
この日の訓練を通して、東京都とも様々やり取りができたということで、大変心強く思っております。あと、八重洲ミッドタウンも今月、近々提携されるということで、よろしくお願いいたします。
同じ日に、千代田区では、同じ時間帯に同時並行する形で、千代田区と、四ツ谷駅周辺地区帰宅困難者対策地域協力会という地域の会と、都が主催になって訓練を行っておられたようでございます。四ツ谷駅周辺と秋葉原周辺の2つの地区で、訓練内容としては東京フォーラムで行われたものとほぼ同じような内容だったようでございます。これは千代田区内の施設ということですけれども、本区の一時滞在施設も様々ございますが、ここと区とで協力して訓練を行っていくということは、これまでなされていたのか。私もきっちりと把握していなかったもので、その辺の現状、また今後についてお知らせいただきますようにお願いします。
○菅沼防災危機管理課長
帰宅困難者対策をより深く、より強くしていくためには、今、委員に御紹介いただいた訓練が重要だという認識を置きつつ、東京都との連携というところでいいますと、実は、我々は帰宅困難者支援施設運営協議会、これは法人各社を含めて今90社いる協議会活動ですけれども、毎年、協議会訓練と称しまして訓練をしてございます。とりわけ、令和に入りまして、過去直近で3年は東京都の職員をきちんと招いて、こういった訓練趣旨をというところを含めて訓練を実施してございます。ただ、東京都が実際にその訓練に参加する形態が取れているかという部分でいうと、まだそこは十分でないという立てつけでございますけれども、とりわけ、御紹介すると、令和5年と昨年度は、KABUTO ONEという兜町の交差点部に位置する茅場町駅と駅直結の建物、それから、今年度は東銀座駅と直結する歌舞伎座を協議会の訓練会場としまして、そこでは、やはり一時滞在施設の受入れの運営事業者と協議会員の皆様方、これは施設を持つ持たないにかかわらず、協議会員が自ら帰宅困難者役とか受付を手伝うとかというところの参画、さらには、大事なのは、まさに鉄道事業者の動き、この2駅については、東京メトロが主たるオペレーションを働かせるわけですけれども、そことの合同で、実際に改札の外に出てくる乗降客の方をどのように利用者保護をするのかという訓練をしたところでございます。
今、委員の御指摘にありますとおり、そうした東京都との連携も深めながら、かつ事業者が持つ施設の機能面を発揮する初動体制の確認を含めまして、この訓練を我々はきちんとサポートしていきたい、支援していきたいというふうに思っているところでございます。
以上です。
○堀田委員
ありがとうございます。
本当にいざというときにしっかりと動けるように、いろいろなところで訓練をたくさんできるように、企画というんでしょうか、そういうものを主導していっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、同じ日の夜でしたけれども、区の防災講演会が行われました。大変有意義なというか、講師の方は看護師資格をお持ちで、DMAT・JMATの隊員として災害医療分野で活動をされていて、当然、能登半島地震にも出動されていました。全国を回って講演をしておられる方で、様々な実体験に基づいたお話で、こちらも興味深く聞かせていただきました。参加している方々も、町会の方、また防災団体の方とかも多数お見えでして、平日の夜でしたけれども、想定していたよりはたくさんの方がお越しになっていたかなというふうに感じました。この講演会も本当に有意義で、開催されるということを直前まで存じ上げなかったんですけれども、本当にいい内容だったことを踏まえると、もっとアピールしてもいいのかなという部分も感じましたし、また、それ以外、内容も大変よいものでしたので、区として、この防災講演会の内容に対して、また、その結果、どのように感じておられるのか、御所感をお聞かせいただければと思います。お願いいたします。
○小森地域防災担当課長
2月14日に行われた防災講演会についてでございます。
今回の防災講演会は、委員に御紹介いただいた講師を招いて、「能登半島地震の教訓から考える自助・共助」をテーマに実施しました。当日、60名と、平日の夜にもかかわらず多くの方に御参加いただくことができました。我々としても、内容を講師と相談させていただきながらというところだったんですけれども、今、我々が進めている家庭内備蓄促進事業、防災カタログギフトの流れ、編立てがあるんですが、「命を守る」から始まって、「安全確保」、「情報収集」という、この編立てに沿った流れで防災カタログとリンクさせた構成で講師にお話しいただきました。それぞれについて、能登半島地震で現地で支援された経験を基に、避難所でどういうことが起きていたのか、地域の方や声はどういう声があったか、そういうニーズなども交えてお話しいただいて、それを基に、参加された皆さん、個人、地域でどういう備えが必要か、そういうお話をいただきました。
もちろん、能登と中央区との違いは講師も十分認識されていまして、中央区においては在宅避難がまずは重要であることを前提に置いた上で、必要な備え、行動について中央区にアレンジした内容でお話しいただいたと思っています。現場での経験が非常に豊富な方でいらっしゃいますので、私も聞いていて分かりやすく、また説得力もある内容だったと思っています。特に、在宅避難は長期戦になる、避難生活自体が長期戦になると。そのために、やはり共助が必要です。もちろん自助も必要ですがというところ、ここのお話、そして、避難所生活では、地域の方々で運営されることが大事なんだけれども、やはりそれだけでは対応することが難しい問題もありますと。例えばセキュリティの問題であるとか、そういうものは外部資源、セキュリティに強い事業者との連携みたいなものも考えるというのは、やはり講師としても見えてきた課題、そういうお話もされていました。会場の皆さんにとって非常に印象的だったと私が思っているのは、珠洲市の事例で、珠洲市の方というのは、とても家屋が広くて、これは平均なんですけれども、1人当たり200平米の家に住まわれていると。そういった方々が仮設住宅に移られたときに、非常に狭くて驚いていられたと。こういった話には会場の皆さんも結構沸いているところがありまして、非常に印象に残る話が数々あったかなと思っています。
皆さんのアンケート結果を見ても、約96%の方から非常に参考になったというお答えをいただいています。アンケートでは、在宅避難で心配なことは何でしょうかということもお伺いしていまして、避難が長期化することに伴って心身への影響はどういうことがあるのか、マンション全体でのトイレの確保、やはり衛生問題への関心が高い方、今後の講演会のテーマとして希望するものというところも聞いていますが、能登とは地域性が異なる中央区民として、備えについてもっと詳しく聞きたい、町会や地域で備えるべきことなど、こういったテーマを実施してほしいというお話がございました。
区としては、こうした結果も踏まえながら、もちろん、こういう皆さんの新たに上がった声、テーマの設定、この辺は当然工夫していくとともに、今進めている防災カタログギフト、こういうものを活用しながら、やはり防災意識の向上、まずは自助が大事、そして防災カタログギフトの自助に加えて、共助、防災拠点運営委員会や防災区民組織の活動支援、そしてマンションの防災対策の推進、こういった区が行っている数々の取組の意義や活用するメリットをしっかりと伝えて、皆さんの行動を促し、我々区とも連携を取りながら、地域防災力の向上にしっかりつなげてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○堀田委員
詳しくありがとうございました。
私も、講師の先生のお話の中で、情報は避難所に集まるということ、在宅避難をなさっている方には、その情報をどう渡していくか、知っていただけるようにするのかというあたりは、本当にそうだなというふうに改めて実感をしておりました。あと、地震が起きると必ず火災が起きると。それが起きないようにということで、マンションとかではそういう対策は当然できるんですけれども、やはり火災が起きないようにしていくというのは非常に大切で、改めて感震ブレーカーは重要だなというふうに認識をした次第でございます。
カタログの内容に沿ってお話してくださったということでもあるんですが、そのときのお話で、カタログの申込みの率がまだそれほどいっていないというか、高くないということも伺いました。その状況をお知らせいただければと思います。
○小森地域防災担当課長
防災カタログギフトの実績の状況でございます。
現在、1月末時点での状況でございますが、発送が約11万件になっています。これに対して申込みが、率としては26.6%、数にしますと約2万9,000件弱になります。申込み自体は、基本的には12月中旬ぐらいから始まっているところでございますので、1か月半ぐらいの実績ということになります。この後、5月末までが申込み期間となっています。これを忘れると申し込まれるところにつながらないので、随時、我々としても、申し込んでいない方に対する特に勧奨、区のおしらせもそうですけれども、いろいろな媒体で申込みの勧奨をしてまいりたいと思っております。
以上です。
○堀田委員
ありがとうございます。
私も、カタログが来て本当にうれしいなと。区民の方も皆さんが喜んでおられて、ただ、自分自身のことを考えても、年末年始にちゃんとそこら辺を考えて、申し込もうと思っていながら、やはりいまだに実は申し込めていないというのもあり、区民の方も、やはりお仕事とか様々、子育て中の方もいらっしゃるでしょうし、気がつくと、こんな日になっていたというところもあり、本当に申込み忘れがないように、しっかりと勧奨していただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。
避難訓練もそうですし、防災講演会もそうですし、また、このカタログにしても、本当に大切なことだと思いますので、とにかくしっかりと周知に今後も力を入れていただくようにお願いいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○川畑委員
本日もよろしくお願いいたします。前委員からの御質問にもありました防災カタログギフトの件に関して少し質問させていただきたいと思います。
昨晩、我が家に防災カタログギフトで申し込んだ防災用品が届きまして、簡易トイレを頂きまして、ありがとうございました。これで少し我が家の防災力が高まったというふうに、家族も非常に喜んでおりました。ありがとうございます。
先ほど答弁にありました、現在、26.6%程度の発注といいますか、ギフトの申込みがあったということですけれども、これに対する区民向けの催促、意識喚起といいますか、カタログ申込みの期日が5月ということになっていますので、それに向けた区としての取組に関して少しお教えいただければと思います。
○小森地域防災担当課長
意識の喚起でございます。
先ほど申し上げましたように、まずは区のおしらせで周知をしております。そして、区のSNS、防災マップアプリ、こうしたものでも随時、申込みをされていない方はお申込みをお忘れなくということで周知させていただいているところでございます。この後も、2月、3月、4月、5月、時期を見ながら周知を図ってまいりたいと思っております。
以上です。
○川畑委員
ありがとうございます。
マンション住民、居住者が95%という本区の現状でございますので、マンションでとどまる避難、ステイという方向性がしっかり示されているわけですので、ぜひとも備蓄を進めていただくという意味でも、区としての告知をさらに徹底していただければと思っております。よろしくお願いいたします。
それから、令和6年度の事業でマンション防災講習会をやられていると思うんですけれども、1月も3回ほど実施をされております。私も参加しようと思っていたんですけれども、どうしても日程が合わなくて参加できず、実施状況はどのぐらいの御参加者があったのかということを少しお示しいただければと思います。
○小森地域防災担当課長
マンション防災講習会についてでございます。
こちらにつきましては、既に令和6年度として3回実施しました。具体的な日付を申し上げますと、1月16日、1月18日、1月21日と、日本橋社会教育会館、中央区役所の大会議室、そして月島区民センターを会場に実施したところでございます。
テーマは、マンション防災ということで、今、我々は、マンションにおける防災マニュアルの策定支援をずっと進めてきていますけれども、新たなマニュアルの形式として、アクションシートといいまして、その場に集まった人がそのカードを見ていくことで、その場で一体何をしたらいいかというのが行動として分かるというアクションシートを広めていきたいという意図もありまして、このアクションシートをテーマに3回実施しました。それぞれ参加実績でございますが、1月18日は32名、1月16日の日本橋では24名、月島で行った回では25名ということで、昨年を上回る方に参加していただいたところでございます。内容としましては、まずは前編でアクションシートについての説明、そして、つくることでこういう効果があるということを講師に御説明いただき、後半は意見交換として、参加された方がグループをつくって、マンションにおける現状のいろいろな課題を共有するという場を設けたところでございます。
以上です。
○川畑委員
ありがとうございます。
残念ながら、私は参加できなかったんですけれども、今、うちのマンションの管理組合の理事長もしておりまして、年3回、年度で行われているということですが、来年度の予算の書類を確認させていただきましたけれども、予算がしっかり組まれているようでして、もう少し回数を増やして取り組んでいただくようなことはできないかなということを思っております。そのあたりはいかがでしょうか。年間3回、各地域ごとですと、どうしても区内のマンションの戸数、棟数からすると、ちょっと少ないかなというような認識を持つんですけれども、いかがでしょうか。
○小森地域防災担当課長
マンション防災講習会の回数でございます。
我々が次年度に向けて今考えているのは、もちろん回数増というのは一つの方法かとは思いますけれども、これまで一律のテーマで、対象を区分せずに、マンションの防災担当の方を中心に募集してきました。ただ、マンションの実態をよくよく聞いてみると、マンションによって防災対策の進み具合というのは、やはり防災に関心がある方がいると進みやすくて、そうではない方になってくると、防災組織はつくったけれども、そこで止まってしまって、いろいろな課題があるというところで、同じテーマで回数増というよりも、今度はマンションの防災対策の進み具合をちゃんと見ながら、それぞれの状況に合ったテーマ設定をしていきたいと思っています。今、その方向で検討を進めているところで、そういうテーマを複数設けることで全体としての開催回数は増えます。ただ、委員がおっしゃるような同じテーマでの回数増ということでは予定しておりません。
以上です。
○川畑委員
ありがとうございます。
同じく来年度の予算に、マンション内の機運醸成に向けた講座の実施、年間活動計画の作成、専門家の派遣も含めて、いろいろ検討がされているということで、私は非常に前向きにこれを受け止めております。ただ、マンション住民の方は、やはり平日の日中ですと、ほとんどいらっしゃらなかったり、お仕事をされている方が多いということで、どうしても防災関係の取組は、週末ですとか、夜ですとか、そういう時間に限定されてしまうということで、専門家の方たちを動かすにしても費用発生もしてしまうということです。今、1,479万円の予算が防災体制づくりに向けた包括支援ということで上げられていますけれども、この部分も今後さらなる拡充をしていって、とどまる、ステイ、防災対策はマンション住民はとどまっていただくということの区としての裏づけとして、予算をしっかりつけていくということがやはり必要になってくるかなと思いますので、ぜひとも前向きな御検討をお願いできればと思っております。
質問は以上でございます。
○押田委員長
副委員長さんは委員席にお移りください。
○青木委員
今日は防災訓練、具体的には、東京都、それから他区も一緒になりまして行われた防災訓練、1つは、先ほど前委員からもありましたけれども、東京駅を中心とした帰宅困難者対策訓練、もう一つが、もっと遡りまして、2月4日に防災船着場を活用した水上輸送訓練が行われております。これは東京都が主催です。この2つの防災訓練をお聞きしてまいりますが、その前に、やはり前委員からお話がありましたちゅうおう防災カタログギフトです。
何にしようということは本当によく聞かれるんですが、実はうちでも悩みまして、3人家族なんですが、1万5,000ポイントをどう振り分けるかということで、悩んで1月の中旬に申し込んでしまったので、川畑委員に負けたなということを思ったわけです。今申し込むと、どれくらいで着くのかということです。といいますのは、確かに、一番前のページに5月31日までと書いてあるので、逆に、まだまだあるなと、もうちょっと時間をかけてとか、後でやろうかという方がいらっしゃると思うんですが、例えば今申し込むと、どれくらいで送られてくるのか。想像するに、だんだん申込み締切日が近づいてきますと、多分申込者も増えてまいりますので、その点、送られてくるのも時間がかかるのではないかということで、早く申し込みましょうという皆さんへの周知、喚起もできると思うので、今どれくらいかかるのか、そして、今後どうなるのかということを少し教えてください。
○小森地域防災担当課長
カタログが届くまでということでございますけれども、先ほど説明させていただいた1月末の実績を基に言いますと、12月末時点での発送の件数に対して、商品の配送が約99.5%というふうになっております。具体的に、それは個々によって事情は変わってくるんですけれども、大体1か月、長くても2か月、基本的には1か月ぐらいをめどにお送りできているというふうに考えております。ただ、今はホームページ、当課でも特設サイトでもお知らせしているんですけれども、一部の商品に人気がやはり集まっていて、入荷待ちの状態というものがございます。こうしたものを申し込まれた方につきましては、商品はまとめて発送させていただいておりますので、入荷までの時間、お手元に届く、そこにお時間をいただくということにはなっております。
以上です。
○青木委員
理由が分かりました。やはり5月31日を待たずに早く決めて、家族で話し合うことは、それ自体が防災訓練になりますので、私も皆さんにお声がけしていこうと思います。
もう一つ気になったものがありました。カルタなんですが、今どれぐらい申込みがありますでしょうか。あるいは申込者の中で何%ぐらいの方がカルタにも興味を持って同時申込みをなさっているかという数値が分かれば教えてください。
○小森地域防災担当課長
防災カルタの件でございます。
約11万件の発送に対し、今、99.5%の商品の配送というふうに申し上げましたが、この中で、防災カルタを希望されている方々が約6,000人いらっしゃいます。我々としては、お子様も交えて、この防災カルタを使って教育にも役立てていただきたいということで、このカルタをつけているんですけれども、今、6,000ということで、この部分について、この後、こういうものもありますよという周知もしっかりやっていきたいと思っております。
以上です。
○青木委員
これは無料ですので、できるだけお子さんがいらっしゃる方も、うちも申し込みました。内容的に、これも防災に役立てていきたいと思っております。
それでは、防災訓練についてお聞きしてまいります。
まずは、私は東京駅丸の内口集合の視察をしてまいりました。訓練ですので、当然ですが、決まったところに決まった避難役の方が集まって、視察の方とメディアの方がたくさんいらっしゃって、そちらのほうが多いくらいだったんですが、それだけ注目されているというか、各自治体が興味を持って、東京駅ですので、どのような状態になるかということでいらしたことと思います。最初にシェイクアウトが行われまして、状態を低くして頭に物、バックなど、あるものを載せて、しばらく動かない。これによって、もちろん安全面を確保するということもありますし、実際に一緒にやってみると、当日は寒い日でしたので、体が温まるという効果もあるのかなと思いました。
そこで、その次に何があったかといいますと、係の方がボードを持って、そこにQRコードが書いてあるんです。このQRコードをそれぞれの避難者役の方がスマホで読み取って、まず最初は場所が出てくる。やはり私たち区民にとっても、身近な場所であっても、パニックになると、その場を忘れることがありますので、まず、自分がどこにいるかを把握する。そして、次に、そこで一番近い避難所はどこかということで、東京フォーラムが出てまいりまして、知っている方は行けるし、知らない方は次にいくと地図が出てくる。これが、先ほど出てきたキタコン、帰宅困難者を短くして、キタコンDXの中のオペレーションシステムに入っているのかなと思っているんですが、その確認と、あの場でしたので、係の方がボードを持って、これをQRコードから認識させてくださいというふうになったんですが、災害の中で果たしてそれがうまくいくかどうかということが一番気になりました。
その後もずっと東京フォーラムまで行きまして、いろいろ見たんですが、最初の部分が本当に気になったんです。QRコードを読み取るということがうまくいけば、その後は、この後もどんどん改善されるでしょうし、そこから始まると思うんですが、これは東京都と千代田区の主催ということですが、中央区としては、その点をどう考えるか教えてください。
○菅沼防災危機管理課長
今、るる御説明があった部分に関しまして、最初のオペレーションで避難者をいかに案内するかというところの訓練上の確認の部分については、キタコンDXそのものを使っているというふうな認識でございます。一方で、係員がボードを使って、いかにシステムに入っていくか、つまりQRコードを読み取って、自分の携帯を頼りに、地図上での場所の確認であったり、避難場所、一時滞在施設の確認であったりというところが重要な行動に結びつくわけでございます。
実際それが本当に役に立つかというのは、我々も常々疑問は疑問です。といいますのは、よその自治体の話ですけれども、神戸の三宮駅前での同様の訓練では、神戸市のオペレーション上、まちのあちこちにある電光掲示板に、発災時、一気にQRコードを映し出して、巨大画面なわけですから、ある種、並ばず、自分の手元からカメラの遠影というか、遠距離ですけれども、そこで映し出しての読み取りのほうが、よりスムーズかつ手っ取り早いという話も、取組として聞いてございます。実際、3月末からキタコンDXが始まり、いざ大地震が起きたときに、日本人のみならず、外国人観光客の方々にとって、いかにそういったところのガイドをしていくかという部分についても、やはりそこは我々もきちんと着目して、よりよい方法を講じていきたいというところが思いとしてございます。抜本的にこうすれば万事というところではなく、今、私は事例として巨大スクリーン、電光掲示板という言い方をしましたけれども、それが区内で活用できるのかとか、あるいはそうではない時間帯、それが休止している時間帯もあるだろうという部分を含めまして、例えば防災拠点に、ある種、殺到というか、来たときの案内をよりよくするためにはどうするかという話を含めまして、やはりきちんと改善をしていかなければいけないというのが、今回、東京駅を会場とした合同訓練の中でも1つ、我々も思ったところでございます。
いずれにしましても、有事の際の備えを置きながら、民間事業者のお力を借りながら、改善すべきところを一つ一つ当たっていきたい、そのように考えているところでございます。
以上です。
○青木委員
いいと思います。ぜひデジタルサイネージですか、電光掲示板に大きく出す。小さいところにあっても、これは何だろうと思う方もいらっしゃると思うんですが、大きくデジタルサイネージまたは掲示板にぼんと出れば、皆さん、そこをスマホで読み取るという可能性は高くなると思いますので、中央区版キタコンDXとしては、いい方法だと思いました。
それでは、遡りますが、水辺のほうです。
防災船着場を活用した水上輸送訓練についてということで、2月4日に行われております。ルートが4つあって、大変興味深いのが、水上バスと水上タクシーと屋形船の3つ、同じ船といっても、この3つの種類が使われておりますので、それぞれのルートで、それぞれの船を使って行った訓練ということで、これで何か参考になること、今後、水上あるいは船を使った物資輸送、それから人の輸送もあると思いますが、どういった形でこれが生かされていくかということを総体的に教えていただければと思います。
○小森地域防災担当課長
2月4日の水上輸送訓練についてでございます。
こちらは、東京都のほうで港湾局、建設局が実施したものでございます。中央区につきましては、御紹介のとおり、中央区の船着場、晴海の船着場、箱崎の船着場を活用するということで、我々もこの訓練に参加したところでございます。この訓練の目的ですけれども、災害時における物資や医療物資を含めて、緊急物資、人員の輸送をスムーズにするために、関係機関がどういう連携の下で水上輸送訓練を行っていくのか、ある意味、この確認を含めた訓練というふうに聞いております。
これについて、我々は中央区の管内といいますか、江東区も含めたルートではあったんですけれども、我々が参加したのは、4つのルートのうち、まず、箱崎から始まって晴海五丁目に向かう水上バスを使った物資輸送訓練に参加しました。その逆のルート、晴海五丁目に着いてからは浜町に向かうルート、これは人員輸送を想定したルートということで、訓練の想定をどのように置くかというところは、事前に東京都の説明もあったところです。例えば、物資輸送訓練でありますと、箱崎だと浜町、この辺は地域輸送拠点も想定されているというところもございます。そこから出た物資が水上を使った輸送方法で晴海のほうに運ばれていくという想定の下で実施したところでございます。全体を通じて、そのときは、物資を運ぶという段ボールを使った物資輸送というのは確かにやりました。ただ、一般参加者もいる中で、公募で一般参加者も乗られていたんですけれども、水上輸送の意義みたいなものを説明しながら、我々が物資に見立てた段ボールを少し積み下ろしするというところでございます。
そういう意味で、まだ本格的な想定というところはないのかなと、私も見ていて思いましたけれども、ある意味、これまで水上輸送を使ったマニュアルを整備してきている中で、こうしたマニュアルの運用を確かめるという輸送訓練は今後も続けていくことが必要だと私も思ったところでございますし、今までもルートの順番で2年に1回中央区が該当してくるということもございますので、引き続きこうした訓練には協力してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○青木委員
東京都を中心として行う訓練は2年に1回ということですが、中央区内で行われる消防訓練、9月に行われますが、その中でも船を使って物資輸送、それから人員の輸送も始まりました。私たちの宝ですので、運河、川、舟運、船をぜひ生かした中央区独自の防災をつくっていただきたいと思います。
以上で終わります。
○押田委員長
青木委員は副委員長席にお戻りください。
それでは、議題、防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること並びにコロナウイルス感染症等の対策に関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○押田委員長
それでは、さよう決します。
次に、第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いにつきましては、正副委員長に一任いただくということでよろしいですか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○押田委員長
それでは、さよう決定させていただきます。
御苦労さまでございました。
ただいまをもって閉会させていただきます。
(午後2時30分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559