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令和6年 区民文教委員会(7月25日)

1.開会日時

令和6年7月25日(木)

午前10時   開会

午後3時27分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 田中 広一

副委員長 太田 太

委員 かみや 俊宏

委員 小坂 和輝

委員 ほづみ ゆうき

委員 渡部 恵子

委員 上田 かずき

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(14人)

山本区長             

田中副区長            

平林教育長            

濱田区民部長           

早川区民生活課長         

平川地域振興課長         

森下文化・生涯学習課長      

岩田商工観光課長

北澤教育委員会事務局次長

俣野庶務課長(参事)

鷲頭学務課長

小林指導室長

植木図書文化財課長

村上教育センター所長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

後藤書記

坂和書記

6.議題

  • (1)区民生活及び教育行政の調査について
  • (2)入船湯存続を求める請願

(午前10時 開会)

○田中(広)委員長
 皆様、おはようございます。ただいまより区民文教委員会を開会いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日、学校施設課長は欠席しますので、御了承願います。

 まず、本日の議事の進め方についてでございます。

 議題(2)の新規請願の紹介議員、請願者及び理事者への質疑等を先に行い、その後、理事者報告、議題(1)の区民生活及び教育行政の調査について理事者に対する質疑を行いたいと存じますが、よろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 議題(2)請願第6号、入船湯存続を求める請願について審査に入ります。

 請願者は請願者席に御着席願います。

     〔請願者移動〕

○田中(広)委員長
 新規請願の審査の進め方についてでございます。まず、紹介議員から趣旨説明を受け、次に、紹介議員への質疑を行います。その後、休憩に入り、休憩中に請願者からの補足説明を受け、次に、請願者への質疑を行います。さらに、委員会再開後、理事者への質疑を行います。

 紹介議員の趣旨説明時間及び質疑時間についてでございます。まず、紹介議員からの請願の趣旨説明を10分以内で行い、次に、紹介議員への質疑を趣旨説明と合わせて20分以内で行います。各会派の持ち時間は、合計時間20分から趣旨説明に要した時間を差し引いた残りの時間を質疑のある会派数で除して得た時間とすることでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、紹介議員の趣旨説明を行いますので、紹介議員の方は席の移動をお願いいたします。

     〔紹介議員移動〕

○田中(広)委員長
 紹介議員の趣旨説明を10分以内でお願いいたします。

○小栗議員
 それでは、紹介議員を代表して、入船湯存続を求める請願の趣旨説明を行います。

 今年2月の区民文教委員会で、入船湯を廃止する方針が報告されました。昨年10月、ビル所有者から、ビル建て替えのため、現行の賃貸借契約を終了したいと申入れがあり、入船湯継続のために協議を重ねたが、契約更新の合意に至らず、契約期間満了日である来年、2025年、令和7年3月31日で契約を終了し、入船湯を廃止するという報告でした。

 入船湯は、もともと銭湯のあった場所に建設されたビルの地下に開設され、30年余りですが、地域住民にとって必要不可欠の浴場です。その当時、銭湯がなくなってしまったら困るという地域の皆さんの声を受けて、中央区が、建築計画の際、強力に指導をして、新しいビルの中に公衆浴場として整備した歴史のある公設の浴場です。この地域の近隣には湊湯、銀座湯などがありますが、お休みのときもあるので、地域住民や利用者はそれぞれの銭湯を必要に応じて使い分けています。廃止されては困るという声が上がり、利用者を中心に有志で入船湯なくさないで!の会をつくり、区に要望しようと署名活動が広がりました。

 入船湯の利用者は、入船、湊だけではありません。日本橋や月島からの利用者、また仕事帰りに利用する人も多く、これ以上銭湯をなくさないでという声が寄せられています。マンション居住が増え、自家風呂がない家は少なくなっていますが、自家風呂があっても、広い銭湯で顔見知りと話ができると銭湯を利用している人も多く、公衆浴場は公衆衛生、地域のコミュニティ、地域福祉の核となる施設です。この30年間で、17軒あった公衆浴場は経営難、後継者不足などで、現在、8軒に減ってしまいました。そのうち公設の浴場は、銀座湯、入船湯、十思湯の3軒です。

 これまで区の努力で地域に必要な公設の公衆浴場として維持してきた実績を踏まえて、今後とも入船湯を存続させるために、ぜひ再検討することを求めるものです。入船湯なくさないで!の会の皆さんや署名に協力していただいた皆さんの思いを酌み取って、入船湯を公設浴場として存続させるよう強く求めます。

 以上、福祉の充実を図るという自治体の責務として入船の存続方法を再検討し、存続させるよう、議会としてもぜひ御尽力いただくことを求める請願の趣旨説明といたします。

 以上です。

○田中(広)委員長
 それでは、紹介議員への質疑時間についてですが、紹介議員への質疑のある会派は挙手を願います。質疑のある会派は1会派でよろしいでしょうか。

 ありがとうございます。残り時間は16分40秒です。したがいまして、1会派の持ち時間は17分となりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、紹介議員への質疑に入ります。

 発言を願います。

○小坂委員
 時間も短いので、端的にお伺いさせていただきます。

 まず、入船湯に対しての需要がどれだけあるかということと、運営業者にやるという意思がどれほどあるのかということ、その2点を教えてください。

○小栗議員
 私が需要の調査とかをしているわけではないので、ちょっとお答えに困るんですけれども、私は直接、今、入船湯を運営されている方とお話ししたこともありますが、別に、もうできないということで、やる気がなくて閉めるということではなく、やはりビルの建て替えに伴う、どうしても仕方のない対応というふうなことを聞いていて、自分たちからもうできないというふうに言っているわけではありませんというお話を伺いましたが、そういうことしかお答えはできません。すみません。

○小坂委員
 終わります。

○田中(広)委員長
 紹介議員への質疑は終了いたしました。

 紹介議員は離席願います。

     〔紹介議員移動〕

○田中(広)委員長
 ここで休憩に入りますが、休憩中に請願者からの補足説明を受け、その後、請願者への質疑を行います。

(午前10時9分 休憩)


(午前10時16分 再開)

○田中(広)委員長
 委員会を再開します。

 発言の時間制についてでございます。発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですが、今回はこの後の理事者報告に係る時間を6分と設定し、算出いたします。ただいまの時刻は午前10時16分です。自由民主党さん26分、かがやき中央さん26分、公明党18分、区民クラブさん18分、維新さん10分となります。なお、持ち時間には、この後の理事者報告及び議題(1)に対する質疑の時間も含まれます。

 それでは、議題(2)の新規請願に対する理事者への質疑に入ります。

 発言を願います。

○小坂委員
 では、同様のことをお伺いしたいんですけれども、地元の方々がどの程度利用されているかということを教えていただきたいのと、まず、経営者の続ける意思はどれほどのものがあるのかということ、そして、もし入船湯がなくなったとしても、こういうふうな代替案があるから大丈夫であるというような代替案などをお示しいただければと思います。

○平川地域振興課長
 まず、入船湯の1日当たりの入場者数でございますが、過去3年を見ますと、大体1日当たり150名といった数字がございます。年度によって少しばらつきはございますが、150名、年間にしますと約4万8,000人、4万5,000人ぐらいの間の方が御利用になっているというのが現在の状況でございます。銭湯につきましては、コロナの頃もあまり増減なく推移していたので、この数字のまま現在も維持しているものと思われます。

 また、今回の浴場の廃止に当たって、経営者の方等のお話、また意向でございますが、こちらについては、何度か経営者の方とお話は実際にさせていただきました。非常に銭湯の経営に対して情熱をお持ちの方でございますので、正直に寂しいというお言葉も実際にはございました。御年齢の部分はありますので、いつまでも続けられるかどうかというような御本人の体力を心配するようなお声もありましたけれども、先ほど申し上げたとおり、非常に情熱がある方ではございます。ただ、一方で、区としても、今回の経緯、また、これまでの流れ、いろいろと御説明をさせていただく中で、それだったら、しようがないことなんだろうということで、正直言うと、本心のところでの御納得というのは、先ほど申し上げたように情熱がある方でございますので、非常に難しいところはあるかと思いますが、区のほうの部分についても御理解を賜っているというふうに感じてございます。

 また、入船湯を廃止した後の代替というところでございますが、一番近い銭湯が湊湯でございます。湊湯は、当該入船湯から450メーターの距離に位置してございます。また、同じく公設の浴場であります銀座湯につきましては、800メーターの位置にございます。徒歩で歩くと大体12分から15分ぐらいの距離でございます。また、敬老館でも、今、銭湯といいましょうか、お風呂に入れるものがございます。桜川敬老館も比較的近傍に位置しているところでございます。そういったところが、入船湯の代替となるといった想定でございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 終わります。

○田中(広)委員長
 本請願については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 請願者の方は傍聴席へお戻りを願います。

     〔請願者移動〕

○田中(広)委員長
 次に、理事者報告をお願いいたします。

○濱田区民部長

 1 第1回中央区晴海まつりの実施について(資料1)

 2 中央区ビジネス交流フェア2024の開催について(資料2)

○北澤教育委員会事務局次長

 3 令和5年度区立小・中学校における不登校の状況について(資料3)

  以上3件報告

○田中(広)委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○かみや委員
 それでは、私から、報告事項については、資料3について簡潔に伺いたいと存じます。

 今回、令和5年度区立小・中学校における不登校の状況ということで御報告、また今、御説明をいただきました。1ページ目を拝見いたしますと、令和5年度223名ということで、令和3、4、5年と経年での数値も出していただいております。初めに、この現状の状況を、単年度、そして経年を含めて、どのように教育委員会としてお感じでいるのか、まず所感についてお聞かせいただければと思います。お願いいたします。

○村上教育センター所長
 ただいまの不登校の状況、単年、経年を含めて、まず私のほうからお話をさせていただきます。

 令和3年、4年、5年度と、全体的にはやはり増加傾向にあります。これをまた遡って元年度、2年度を見ていましても、やはり全体的には不登校は増えてきている状況にございます。ただ、令和5年度につきましては、中学校のほうが前年度に比べ20名減少しており、先ほど説明もございましたけれども、やはり不登校のきっかけとなるA層、B層、少し学校を休みがちになっているお子さんへの働きかけを強めていく必要があるだろうと考えております。

 また、学年が上がるにつれて不登校が増えている傾向がありますので、不登校の始まり、低い学年の段階から登校への促しをしていく必要もあると考えております。これについては、小学校についても、やはり学年の傾向といいましょうか、学年によって進行で増えてくる傾向がありますので、低年齢の間に不登校の端緒をしっかりつかんで、取組を続けていく必要があると考えているところです。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。A層、B層のお話、そして学年、年齢が上がるにつれてというところで所感をいただいたものと理解をいたしました。

 そうした中で、気をつけなければいけない、特に注意をしていきたいということなのかなと思いましたけれども、こうしたところに対して、今の御所感を踏まえて、経年というところで、区として、どんな取組を進めてきたのか、また、これからはこういう対策もしていくんだという、何か取組、お考えがあればお聞かせいただければと思います。お願いいたします。

○村上教育センター所長
 説明をさせていただきます。

 不登校は、やはり低年齢化してきている現状があります。中央区としましては、教育センターでは特に適応教室「わくわく21」を所管しているところでございます。昨年から、学習支援という形で民間の事業者に協力を依頼しまして、個別の指導を開始しているところでございます。また、中学校では、昨年の10月から日本橋中学校と佃中学校で別室指導支援員を配置させていただいているところです。そちらについては、これまで学校になかなか足が向かなかったお子さんが、教室には入れないけれども、少しでも学校に来て先生とお話をしたり、例えば給食だけでも食べて帰るなどの取組により、学校、教室への復帰ができる状況にもあるというふうに聞いております。

 いずれにしましても、やはり学校が中心になって登校支援を行うことが大事であると考えておりますし、そういった形ではスクールソーシャルワーカーも今年度からは1名増員をいたしまして、全体で4名体制を組みまして、昨年度からは小学校への巡回相談も始めているところです。不登校については、やはり要因が、こちらの資料にもありますように家庭の要因であったり、子供自身に関わる状況もありますので、そういったところで重層的な取組を進めているところです。また、今後につきましては、中学校に不登校対応の巡回教員を来年度に向けて準備をしているところでございます。こちらについては、中学校の教員が中学校5校を巡回するような形で、別室指導のお子さんの対応に当たったり、不登校対応の教員のアドバイス、助言に当たったりということで、そういった形でのことを今後進めていきたいと考えているところでございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。これまで、そして今後に向けても、教育委員会として様々な取組を検討いただいている、また、実施も始めていただいているということで、ありがとうございます。

 夏休みが始まる前に、少し学校の関係者の方、地域の方、防犯の関係者の方々のお話を聞かせていただく機会がありまして、子供たちをどういうふうに見守っていくのか、非常にお考えの方がたくさんいらっしゃるんだなということを感じておりますので、ぜひ教育委員会としても、このような取組をさらに推進していただきたいということを要望させていただきまして、質問を終わります。ありがとうございました。

○ほづみ委員
 よろしくお願いいたします。私は、まず資料1から質問させていただきます。

 晴海まつりについては、区民がつながり、新たなコミュニティを醸成していくという目的は非常にすばらしいものと考えて、期待しております。こちらの件でお伺いしたいのは、このイベント運営の主体についてです。既に様々なイベントが企画されているようですけれども、これらの企画検討の主体となっているのは、区なのか、また何かしら事業者があるのかというところです。というのも、今回、イベントの主眼としてやるのは、HARUMI FLAGに新たにお住まいになっている住民の方々を地域コミュニティに巻き込むということであろうかと考えておるためです。その場合に、これらの方々について、もちろん参加者としての想定はあろうかと思うんですけれども、それだけではなく、ぜひ運営側にも関わっていただくことが望ましいと考えております。現時点の企画の段階で関わりがあるのか、また事前準備ですとか、当日のボランティアですとか、何かこれらの方々の今後の関わりという点についても展望をお伺いできればと思います。お願いします。

○平川地域振興課長
 晴海まつりについてでございます。

 まず、この祭りのイベントの内容、企画というところでは、区が主体となって進めております。それにつきましては、様々にこれまでの大江戸まつりでございますとか、雪まつりの経験とノウハウを生かすところと、晴海については、コミュニティ構想検討会議でありますとか、はるみらいの運営協議会でも様々に地域の展望、方向性というところで御意見を頂戴する場面が多々ございますので、そういったものをなるべく組み込む形で考えてございます。また、HARUMI FLAGの方、住民も増えている状況の中で、区としましても多く参加していただきたいというところとともに、やはり企画というか、運営側として、当日もお手伝いいただきたい。それによって地域の混ざり合いが生まれるだろうというふうに考えてございます。

 そういったところ、まず、きっかけとなるのが、今、HARUMI FLAGの自治会の結成を待っているところでございまして、その結成の後にアプローチといいましょうか、お声がけをさせていただき、ぜひとも当日、多くの方に参加いただくとともに、運営としても御参画いただくように考えているところでございます。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 ありがとうございます。イベントとしては、まず、区主体ということ、あと、今後、自治会についても立ち上がるということで理解をいたしました。先ほど申し上げたとおりですけれども、運営の側にもぜひ関わっていただきたいと強く思っております。

 やや毛色は違いますけれども、先日の東京都知事選挙では晴海西小・中学校の投票所での投票率が非常に高くて、約75%程度あって、区内でもかなり高い数字だったかと思っております。公共の部分について、かなり関心があるのかなというところも推察される部分であろうかと思っております。

 今回、特に第1回とありますので、恐らく今後、第2回、第3回というところも企画を想定されているかと思っています。その際にも、今回の運営というところが基本になるかと思いますので、ぜひ運営のほうにも巻き込んでいただけたらばと思っております。ぜひよろしくお願います。

 次に、資料3ページ、不登校の状況についてお伺いします。

 こちらについては、前委員からもありましたとおり、全体的に上昇傾向にあるということで伺っております。こちらについては、従来的な、いかに学校に再度通わせるかという話ではなくて、誰一人取り残さずに多様な学びを提供するかという考え方に徐々に変わりつつあって、その上で様々な施策を行っていただいているというふうに理解しております。

 その上で幾つかお伺いします。

 まず、今回、様々な数字を示していただいていますけれども、これは学校単位での結果の集計であろうかと思います。学校単位で見たときに、何かしら特徴などがあるのか、あまりないのかというところについて伺えますでしょうか。お願いします。

 次に、本区の不登校の特徴についての質問です。

 昨年度の文科省が公表しているデータと比較をしてみたところ、具体的な数字までは申し上げないですけれども、中央区では、ここでのA層、B層に該当する日数の短い不登校はそれほど多くなく、一方で、C層以降の長期化している不登校が多い傾向にあるようです。この傾向に関連しまして、文科省の調査では、日数だけではなくて、不登校の状態が前年度から継続している児童・生徒数の数字も出しており、公立小学校では全体の42%、中学校では53.8%が前年度からの継続とのことです。この数字は、より深刻なケースとして捉える必要がありますけれども、中央区の小・中学校では、それぞれに前年度の継続の数字がどうなっているかについてお示しください。

 3つ目に、学びの場の提供という点です。

 先ほども説明があったとおり、適応教室「わくわく21」では、民間事業者の方が常駐して指導に当たっておられるというふうな話がありました。こちらについて、利用の実績ですとか、不登校の児童・生徒のうち、どの程度の方が利用されているのかですとか、その辺の数字がもしあればお示しください。

 また、最近は増えているという話があったんですけれども、利用を希望しているんだけれども、例えば混み合って使えないですとか、そういったことがあり得るのかというところについてもお願いできればと思っております。

 以上3点お願いします。

○村上教育センター所長
 3点の御質問にお答えさせていただきます。

 まず、学校単位での特徴があるかということでございますけれども、全体的な傾向としては、いずれの学校にも不登校のお子さん、児童・生徒が所属している形になっておりますので、特徴的にどこの地域が多くなっているとかということは当たらないというふうに考えているところでございます。

 次に、2点目の不登校がどのぐらい継続しているかについてでございます。令和6年度はまだ確認が取れておりませんけれども、昨年度の数字を確認しましたところ、小学校で前年度から同じような傾向が30日以上続いているお子さんは、約4割おります。中学生については、中央区については、現在、7割程度が不登校の傾向が続いているという傾向がございます。

 3点目の学びの場の提供ということで、昨年度から開始した、先ほど御説明いたしました民間の事業者を活用した学習支援ですけれども、昨年度は15こま設定させていただいておりまして、ほぼほぼ活用していただいている、利用者が多い状況がありましたので、今年度は20こまにそれを拡大して、現在、提供しているところでございます。現在の利用者ですけれども、まだ利用が少ない傾向がありますので、お子さんによっては2こま分活用しているお子さんもおりますけれども、7月ぐらいからだんだん利用者が増えてきておりまして、2学期に入りますと、恐らくこの20こまを全員が1こまずつ活用していただくようになる形で、今、特に中学生の利用が増えている傾向にございます。

 以上です。

○ほづみ委員
 ありがとうございます。全体の傾向としては、特にないということで伺いました。あと、前年度の不登校の数字についても、ありがとうございます。やはり長期化傾向があるということで理解をいたしました。

 わくわく21については、15こまから20こまに増やして拡充していただいたということで、現在、利用を希望されている方には提供できているということで、こちらも理解いたしました。増えてきているという話でもあったので、今後、何か契約変更ですとか、そこは柔軟な対応をぜひお願いできればと思います。

 不登校に関しましては、それぞれ不登校になったきっかけというところを、今回、統計でも出していただいていますけれども、それぞれの思いという部分にまず寄り添っていただければと思っております。その上で、学校に行かない、行けないということもあるかと思いますので、その場合には誰一人取り残さずに多様な学びを提供という理念に基づいて、多様な選択肢の提供をぜひ今後も引き続きお願いできればと思っております。

 私からは以上です。

○渡部委員
 では、資料1から質問させていただきます。

 いよいよ晴海のまちのお祭りが始まるということで、当初の予算で組まれたことを振り返りながら、わくわくしながら内容を読ませていただきました。その中で、当初予算のときにも少しだけ触れさせていただきましたけれども、今回はコミュニティの醸成を図るということを第一義的な目的にするということで、HARUMI FLAGはオリンピック・パラリンピックの選手村ができるまでの間は東京都の空地でありまして、そこで花火が行われていたりとか、さらには、ずっとずっと以前は様々な展示場として活用されていた土地ということを伺っております。その中で、HARUMI FLAGはどんな土地だったのかということを知っていただくためにも、こうした土地が刻んできた歴史というものも在住の方々に知っていただく機会は必要だと思うんですが、その点についてはいかがかなというふうに思います。まずは、そこをお伺いさせてください。

○平川地域振興課長
 晴海まつりに関連してでございます。

 委員におっしゃっていただいた晴海がどういう土地であったかという観点は、非常に重要な部分であるかと思います。というのも、日本橋、京橋を含めて、よく町会の皆さんから、ここはこういう土地であった、こういう特色があるというのを私もよくお聞きする中で、晴海は埋立地であったとよくお聞きします。その中から歴史が始まってきたというところについては、運営協議会、またコミュニティ構想検討会議でも重要な視点だろうというところで御意見をいただいていたところでございます。はるみらいの中に、その歴史を振り返る年表をしっかりとつくってございます。ここが江戸からどういう土地であったかというところを見ていただくことで、初めからマンションであったところではなく、何もなかったと言うと失礼でございますけれども、土地をつくり出したところから、このように人々が生活を積み重ねていた、そして歴史をつくっているというところが非常に重要な部分で、それがアイデンティティとなり、コミュニティの醸成に非常に重要な部分というふうに捉えておりますので、その年表をしっかりと活用していくというところでございます。

 また、年表については、2024年以降のところは空白をつくってございます。これは、やはり歴史をつくっていくという思いも区のほうで持ってございますので、ぜひともワークショップ等を重ねて、歴史をどんどん塗り替えるというか、更新していくという作業も通じて、晴海の土地をしっかりと感じていただくようにしていきたいと思ってございます。晴海まつりの中でも、例えば花火をやっていた頃のDVDが残ってございますので、そういったものの振り返りもさせていただきたいと思ってございます。また、東京都で、昨今、作成されました晴海のまちづくりに関するDVDも受け取っておりますので、そういったものも、ふだんのはるみらいの中でも放映するような機会もつくりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○渡部委員
 様々御丁寧にありがとうございます。

 今、おっしゃったとおり、まさに刻んできた歴史があって、私は、かねがね新しいコミュニティについて、これまでもいろいろな場で質問させていただきましたけれども、これからこの住民の方々が未来に向けて、今、2024年からの年表が空白とおっしゃいましたが、それをつくっていくと。そして、つくっていく主体は、まさに住民の方々であり、主人公は住民の方であって、地域自治力を向上していく拠点がはるみらいであるということも、今回のお祭りでもう一度皆様に知っていただきたいなという思いであります。

 結局、こういう様々な晴海五丁目が刻んできた歴史と、それから区が、今回、まちづくりの拠点として、はるみらいをつくり、そして、住民の方々に向けて、どんな思いで未来をつくってほしいのかということ、こうした思いは、居住者の方々にとっては愛着心に、まさにアイデンティティとおっしゃいましたが、そちらにつながっていく、地域の地元愛にやがてはつながっていく種になると思っております。そうした取組をぜひいま一度大事にしながら当日を迎えていただきたいと思います。

 最後に、この件については、1つ、オリパラのレガシーコーナーはコーナーとしてで終わるのか、それとも、せっかくですので、何か体験型のようなものを御用意されているのか。予算のときにも少しだけ触れさせていただきましたが、現状はどのようにお考えでしょうか。

○平川地域振興課長
 オリンピック・パラリンピックのレガシーコーナーでございますが、今、考えてございます。もともとはるみらいの中にもレガシーの部分を持ってございます。それに併せて、JOCの協力を得てパネルをお持ちして、少し華やかなコーナーをつくりたいと思っています。何か体験型のものにできるかどうかというのは少し詰めが必要かなと思ってございますが、基本的には、パネルを展示して、この地が選手村であったといった記憶を呼び起こせるようなものを検討してございます。

 以上でございます。

○渡部委員
 ありがとうございます。

 住民の方々が誇りを持って、愛着心を持って、この地に永住していただきたいという思いでございます。引き続き、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

 次に、資料2のビジネス交流フェアですけれども、こちらは毎年とても効果が出ているという御報告はいただいております。昨年度の実績が既に出ておると思いますが、その点と、今年度、また、それを踏まえた新たな取組方みたいな工夫は何か考えておられるでしょうか。その2点をお聞かせください。

○岩田商工観光課長
 中央区ビジネス交流フェアについてでございます。

 今回で6回目の開催ということで、まず、昨年度の実績のところで簡単に報告させていただきますと、2月の委員会でも説明させていただいたところでありますが、69社の方に出展いただきまして、そしてバイヤー商談会のほうも12社のバイヤーにお越しいただいたと。さらに、展示会のほうは400名の方にお越しいただきまして、アンケートの結果などを見せていただきますと、ほとんどの方々に満足していただいたというところで御回答いただいているところです。

 今年の工夫している点でございますけれども、先ほどアンケートのほうは満足していただいているというお答えをいただいている一方で、やはり来場者の方々がもっと増えていただけると大変ありがたいということで、展示をしていただいた企業の方々からはお声が上がっておりました。というところで、区としても、しっかり周知に力を入れていきたいというふうに考えております。

 今年度につきましては、様々、区報に載せたり、ホームページに載せたり、SNSを活用したりということは当然のことでございますが、さらに、信用調査会社、いわゆるリサーチ会社、大手の会社に委託をして、中央区内、また近隣の区の企業さんに、こういう展示会があるのでぜひ来てくださいというダイレクトメールを約5,000社ほどにお送りする予算を今回計上させていただいております。また、皆さんの目に留まるようにということで、日本橋プラザが会場ですけれども、そのすぐ近くの八重洲地下街にデジタルサイネージが、30枚だったと思うんですけれども、30枚のデジタルサイネージがばっとあるところがありまして、この展示会が実施されますよというものをしっかりとアピールできるようにお願いをする予算を計上させていただいて、本当にこのビジネス交流フェアが皆さんにとっておなじみのイベントになるように、今回、そういったところで工夫を重ねようというふうに考えております。

 以上でございます。

○渡部委員
 ありがとうございます。

 新たな様々な工夫を凝らしながら、PR活動も含めて、来場者の方々を増やしていく取組も進めていかれるということを大変心強く思いました。様々御参加される企業、新たなマッチングということで期待をして参加されるはずです。というか、期待大で参加していらっしゃると思いますので、仕事上の新たな出会いが、企業さん同士がつながっていけるように、また、来場者の方々とも御縁が広がっていくことを願っております。ありがとうございます。

 では、資料3について二、三お伺いさせてください。

 こちらは、今回、かなり詳しく出していただきまして、拝見いたしました。(3)の不登校になったきっかけと考えられる状況について教えていただきたいことがあります。既に、様々、子供たちの生活態度等、毎年アンケート調査等々を行いながら、危険因子といいますか、リスクがあるところなどを事前に把握していらっしゃるということも御報告をいただいております。その中で、不登校に陥りそうな子供たち、アセスメント等々を行っていらっしゃいますので、そのリスク等も、かなり高い数値上で明らかになっているということも以前お伺いさせていただきました。そうした未然に何とか防いでいくための対応は、現在、どのように行っていらっしゃるのでしょうか。

 また、児童相談所との連携等々も行うケースがあるのかなというふうに想像しております。まず、家庭に関わる状況ということで、親子の関わり方、また、家庭生活の急激な変化というよりも、親子の関わり方というところが、小学校において非常に大きいのかなというふうに、数字上、分かります。また、主たるものと主たるもの以外とありますが、主たるもの以外というのは、どういう意味で主たるもの以外、ほかに複合的に主たるものがあって、主たるもの以外ということでカウントされているのか、そこも教えていただきたいと思います。

 そして、3つ目にですが、様々、今、民間の学習会社に協力していただいて、授業を受ける体制を整えていただいているという御報告もいただきましたけれども、完全に、今利用しているタブレットを活用しながらなど、教室と授業をつなぎながら授業を受けられる環境にあるのか、それとも、全然授業を受けられないお子さんというのはいらっしゃるのか、その点についてはいかがでしょうか。

○村上教育センター所長
 3つの質問にお答えをさせていただきます。

 まず、不登校に陥りそうな子供の未然防止という部分でございましては、1つは、今、年間で2回Q-Uのアンケートを取っております。そこで、主には、やはり学校生活での悩みをそこで捉えられる、学級での活動にやや不安を持っているのではないか、学習にちょっとついていけていないのではないかという形のものを、そのアンケートできっかけとしてつかんでおりますし、あとはいじめの端緒をつかむきっかけという部分においても、ふれあい月間という年間3回のアンケートを行っておりますので、そういったところで端緒をつかむという部分は行っているところです。また、そういったお子さんに関しては、お子さんからの、ちょっとおかしいなという部分に関しては、必ず担任がきっかけをつかむという部分では、子供と面談を行ったり、あとは家庭に連絡を取るということも日頃から教員はやっているところでございます。

 2つ目の不登校になるきっかけの部分でございますけれども、主たるもの、主たるもの以外ということで、基本的には、これは教員が見取る形で、教員が、これが主たるものであるだろうと。ただ、やはり複合的な要因があるという部分で、主たるもの以外という形でやっているところです。ただ、国のほうからも、ここに関しては、やはり家庭、子供の状況をリサーチしなければいけないのではないかという部分で、実際には、主たるもの以外の部分が主になっている部分もあるのではないかということで、今年度から、実はこの調査が少し変わっていきます。なので、来年度のこの報告のときには、主たるもの、主たるもの以外ではなく、考えられるものは全て挙げなさいみたいな形になっておりますので、また、このあたりに関しては、調査をしっかりしていかなければいけないと考えているところです。

 なお、親子の関わりという部分に関しては、家庭での親子の関わりの部分で、やはり学校に行かなければいけないという御家庭のお考えがあったり、ただ、子供の中では、いや、そうじゃないだろうという形で、ケースケースによって、いろいろな関わりがあります。勉強になかなかついていけないというお子さんもあれば、塾の勉強が忙しくてという、そこで親子の関わりという部分の要因があるというふうに報告を受けているところです。

 また、児相との連携という部分では、やはり何件かケースとしては、教育委員会としても扱っているところでございます。その意味でも、現在、スクールソーシャルワーカーを4名に増員したという形がありますけれども、スクールソーシャルワーカーが関わるケースも年々増えております。そういった部分で、福祉との連携という部分も今後とも行っていかなければいけないというふうに考えているところです。

 最後に、民間の事業者という部分と、タブレットの活用に関しては、適応教室のほうでは、基本的には朝の会をタブレットを使って、適応教室に子供が来る場合は対面で行いますけれども、朝はまだなかなか来られないという場合は、自宅からタブレットでつながって朝の会をやったりというふうにも行っておりますし、各学校におきましてICTを活用した授業をどうしてもやりたいという場合は、学校と家庭で連携を図りながら、タブレットの活用というのは今も続けているところです。

 以上です。

○渡部委員
 ありがとうございます。

 学校に行けない苦しさも、きっと子供たちの中にあったり、また、担任の先生は、そういう子供たちの様々な毎日のことに関わりながら、そういう子供たちに対する対応も同時に取りつつ、時に家庭の協力を求めなくてはならないときに、先生たちには本当に汗をかいていただいているということは私も理解させていただきたいと思っております。子供たちの未来のために、ここでつまずくというのではなく、また、こんなことはあったけれども乗り越えていったとか、あるいはその子の個人としての幸せが形成されていくような御支援をぜひお願いさせていただきたいと思います。教育現場は本当に大変だということを理解しながら、先生たちの長時間労働も心配ではありますけれども、引き続き御対応をよろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○上田委員
 私からは、議題から2題、質問をさせていただきます。

 1点目、前委員でもありました……

○田中(広)委員長
 上田委員、今、理事者報告でございます。この後、また議題に。

○上田委員
 すみません。理事者報告から質問させていただきます。失礼しました。

 まず、2024年のビジネス交流フェア、資料2の件について、前委員の質問に、新たにダイレクトメールという話が出てきました。これは、どのような企業を対象にしているのかということについて御教示ください。

 2点目は、資料3についてです。

 不登校となったきっかけと考えられるということの状況について、もう一度確認をしたいんですが、これは教員のほうが判断をして、最終的に主たるもの、主たるもの以外というのを決定しているという理解でよろしいですか。よろしくお願いします。

○岩田商工観光課長
 こちらのダイレクトメールを送る先の企業の絞り込みというところでございます。

 今、先方の会社と協議をさせていただいているところで、今のところ、中央区に数多くある企業、例えば卸売業の方々、そして小売業の方々、また飲食業を営んでいる方々、こういったところが中心になってくるだろうということで、まず、そういった方々にしっかりとPRをさせていただいて、区の展示会のほうにお越しいただくと。また、中央区の特徴として、美容系とか、そういったところの業種も銀座を中心に多く構えられているというところで、例年の展示会に出展していただく企業の方々も、健康とか、美とか、そういったところを意識した企業の出展が結構多かったもので、そういったところがよくマッチングするのではないかという話がありましたので、そういった企業も少し手集めに選んで送っていこうというふうな形で進めております。

 以上でございます。

○村上教育センター所長
 主たるもの、主たるもの以外については、教員が答えておりますが、教員がお子さんであったり、保護者と面談する中で、こういうことですねという形で基本的には教員が保護者と面談したものを答えているというふうなことでございます。

○上田委員
 まず、資料2のほう、ありがとうございます。

 こちらについては、私も今年2月に質問をさせていただいて、商談数が少ない、ブースへの来場者数がゼロから20人の企業が一番多かったということは課題ではないかということで、区のほうと認識を一にしていると思っています。なので、施策としては評価をするんですが、ただ、プッシュ型のアプローチをするときに、交流フェアの目的を明確にする。なぜここに来場するのか、どんなメリットがあるか。経営者なり、役員の方の時間を使って、お金はかからないとはいえ、サンクコストと僕らは呼びますが、当然、人件費はかかるわけで、そこに対してどのような商談を成立させたいのかということをやはりイメージしながらやっていただきたいと思います。

 業種については、先ほどの業種のこともよく分かりますが、例えば、今、人材不足というのは、卸売であっても、小売であっても、飲食であっても変わらない。だとすると、例えばそこに資するサービスだったりとか、デジタル化ができる、最近多いですが、そういうものも含めて、どういうマッチングを増やしていきたいのかというのを、区として、もう少し明確に打ち出したDMにしたほうが、当然、反応率が上がるわけですよね。DMの反応率は、最初の3行で大体5倍ぐらい変わると言われています。私が実際に会社にいるときも10パターンぐらいやって、全然違うんです。そこは、やはり実際にやってみて、当然、これはPDCAを回していかなければいけませんから、例えば同じメッセージを卸、小売、飲食に送るのではなくて、違うメッセージにして、それにどう反応したのかみたいな、そこのデータをぜひ取っていただきたいと思います。

 もう一点の資料3のほうになるんですけれども、ありがとうございます。

 僕が少し違和感を持っているところは、223名不登校児童・生徒がいて、主たるもの、主たるもの以外も含めて、いじめがゼロ人だと。私が古い感覚なのかもしれませんが、普通に考えたら、全くいないということはないだろうと。ある程度かかる人はいるだろうというふうに、現場の経験からしても感じております。逆に、本人に係る状況が全体の半数以上という状態で、これももう少し考えなければいけないなと。要は、本人のせいだとなってしまったら、結局、不登校の改善は難しいと思うんです。きっかけと考えられる状況を分析することは、結果的に不登校が増えているよねという課題をどうやったら減らせるのかというときの基礎材料になると思うんです。前委員の質問に御回答いただいたときに、来年から改善するという話もありました。項目を全てにするというのは、もちろん、いいアイデアだと思うんですが、やはり子供本人が直接書けるとか、例えば、匿名とはちょっと難しいかもしれませんが、言えるようにしたら、恐らく少し違うデータが出るのではないかなと。不登校になった理由が僕の無気力のせいですという子供が本当にどれぐらいいるんだということは、少し考える必要があるかなと思います。これは何か行政を責めているというよりも、これを基に分析をして対案をつくるという考え方に立てば、本当にこの分析が、今、適切にできているのかということについては、御検討いただきたいと思います。

 私からは以上です。ありがとうございます。

○田中(広)委員長
 次に、議題に入ります。議題(1)区民生活及び教育行政の調査について質問者の発言を願います。

○かみや委員
 議題で2点お尋ねをしたいと思います。順次、それぞれ1問ずつ伺いたいと思います。

 1点目は、中央区の平和への取組についてであります。

 少し国のほうの動きになりますけれども、空襲被害者救済法制定を目指す超党派の空襲議連というものがあって、そちらでも様々な活動が続けられている。この中で戦後80年の節目に向かって何をやるのかが大切だなどという御意見もあったということでございます。来年、戦後80年を迎えるということで、中央区の平和への取組、チラシが区役所にあって拝見をさせていただきますと、いろいろな取組が書いてあって、平和モニュメントですとか、バーチャルミュージアム、戦災体験者の方の証言であったりとか、小・中学校の巡回平和展、様々なことを取り組んでいただいているということは認識をしております。その上で、戦後80年というタイミング、機会を捉えて、非常に大切な取組、今、これを知っている方も少なくなっていると思いますので、こうしたことに対して何か取組、お考えがあれば、お聞かせいただければと思います。まず、こちらをお願いいたします。

○平川地域振興課長
 本区の平和への取組、また、戦後80年というところを捉えてでございますが、委員からもお話がありましたとおり、戦争を体験された方の実際の証言といいますか、例えば御家族の中で、今、小学生にアンケートを取りますと、戦争の記憶をどうやって聞いたかというところが、昔、10年、20年前はやはり身内、祖父母から聞いたというお声が、今、逆転しておりまして、教科書またはテレビというふうになっております。要は、生の声がなかなかもう聞けなくなってきているというところは、やはり戦後80年、それだけ年月がたっていることかと認識してございます。

 そういった中で、80年という節目を捉えなければならないと思っておりますので、御紹介いただいたような平和展でありますとか、小・中学校でございますと巡回平和展もございます。あと、大きなものですと、平和の都市の楽しい集いも行ってございますので、何か戦後80年、また東京大空襲、それは3月でございますけれども、80年というところがございますので、いいきっかけとしまして、例えばテーマを持って、平和展のほうは80年という数字を意識しながら、コーナーといいますか、資料を組み上げるなど工夫をしてまいりたいというふうに考えてございます。

○かみや委員
 ありがとうございます。

 今、アンケートの結果ということもお聞かせいただきまして、私自身の話になってしまって恐縮でありますけれども、確かに、子供のとき、祖父母からその話を聞いた。このモニュメントも浜町エリアにありますけれども、祖母はやはり昔の東京大空襲のときの思いなどを、少し悲しい思い出もあるんだみたいな話を言っていたことを思い出すと、そういう知る機会を大切にする。今、御答弁でも、きっかけになるようなものを何か考えてくださる、工夫してくださるということでしたので、ぜひそういうことを大切にしていただく企画、事業の取組をさらに進めていただきたいというふうに思います。

 もう一点、恐縮ですけれども、国の動きに関連して中央区の取組ということで、もう一点お尋ねをしたいと思います。

 地方自治法の一部を改正する法律案ということで、報道でも様々にされていたかと思います。この中で幾つか柱があって、この中の一つに、地域の多様な主体の連携及び協働の推進というものが項目として掲げられております。地域住民の生活サービスの提供に資する活動を行う団体を市町村長が指定できることとし、指定を受けた団体への支援、関連する活動との調整等に係る規定を整備するということで議論がある。報道などを見ていても、まだ具体的なものは恐らくこれからなのかなと思いますけれども、指定を想定する団体、国が言っているところによりますと、自治会連合会、自治会であったり、連合会であったり、あるいは社会福祉協議会であったり、こういう地域の課題を解決するために多様な主体を活用していく。恐らく区でも様々な取組をしていただいていると思いますけれども、それと考え方を一にする部分もあると思いますので、まず、少し冒頭が長くなりましたが、まだ具体的なことは先だと思いますけれども、この制度について何かお感じのところがあれば、お聞かせ願えればと思います。お願いします。

○平川地域振興課長
 地方自治法の改正に伴います指定地域共同活動団体制度の設立というところかと思いますが、国のほうで想定されているのがNPOであるとか、自治会というような単語も出ております。本区におきましては、町会・自治会というところが、1つそういった対象要件を満たしているかなというふうに考えてございます。まだ詳細の部分は不明なところがございます。

 ただ、国のほうで想定しているのが高齢化でありますとか、人口減少が起きている地方を少し想定して、要は、福祉サービスの提供を行政に代わって行う、要は、地域の力を借りて、そういったものを持続可能な社会というところを主眼に捉えているかなというのが、趣旨として、少し感じた部分もございます。本区において同様の状況があるかというところは別でございますけれども、地域の力というところでございますと、先ほどの町会・自治会というのは、本区で地域の唯一無二の存在というところで、これまでも答弁させていただいております。また、協働の概念のほうで、NPOでありますとか、そういったところと行政が一緒にやっていくというところも、基本計画の中にも趣旨としてうたってございます。今般の改正という方向性については、委員におっしゃっていただいたように方向を一に、同じにするものだというふうに感じてございますので、そういった中で、今後詳細が出てくる部分、また、本区において活用できる部分というのは積極的に検討すべきだというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○かみや委員
 御答弁ありがとうございます。

 おっしゃるとおりで、具体的に何というところは、人口減少などというところを含めると、基本的には、地方のほうを中心にしているのかなと思うんですけれども、御答弁いただきましたように、その考え方というんでしょうか、国、公だけではなくて、地域と共にそういう課題を解決していく、この考え方という視点で地域コミュニティの視点で質問させていただきまして、具体的なものはまだまだ先かと思いますけれども、ぜひ御答弁の趣旨で御検討を深めていただきたいと思います。

 今日、大江戸まつりの暑さ対策などもお尋ねしたいと思ったんですが、質問に入っていくと内容が所管を超えてしまうかなというところもありますので、議題はこちらで質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。

○ほづみ委員
 私からは、ネクストGIGAスクール構想に向けての端末の更新に関する質問をさせていただきます。

 6月の本委員会の場において、国の方針としては、都道府県での共同調達という考え方があって、この対応について、校長先生などを交えた委員会で検討されているというお話でした。東京都における共同調達会議といった場がまたあって、この場で東京都としての共同調達のやり方についても検討されていると聞いております。

 まず、中央区としては、現時点で、こういった検討の場にメンバーとして入っているかどうかというところについてお伺いします。

 また、今後の更新の方針として、共同調達に乗るという方向なのかどうか、乗らないという方向なのか、また、その判断をされていない場合には、更新の期限は決まっているかと思いますので、その判断についても恐らく期限があるかと思いますので、そのタイミングについてもお伺いできればと思います。お願いします。

○小林指導室長
 ネクストGIGAスクールの端末のことについてでございます。

 まず、中央区は、意図を持って学習用端末を配備していきたいというところで、もともと教育のほうで活用していくんだというようなところが、まず第1でございます。そうしたところ、今、御質問がありました共同調達につきましては、東京都と4月から連絡を取り合っておりまして、共同調達にこういう考えがあるんだけれども、どうかというような調整をさせていただきました。結論から申しますと、中央区は共同調達に乗らなくてもいいというようなことで、今、許可をいただいておりまして、区単独で学習端末を決めることができるような環境になっております。6月のときにもお伝えしましたとおり、校長先生とかICT担当の先生と組織しているICT教育の推進委員会等で、この端末の配備については話をしているところでございます。最終的な決定はまだ少しだけ先になりますけれども、大事なことは、中央区の子供たちにとって、学習で使うということもありますので、高スペックなもの、それからLTE回線に対応できるもの、それから、今、実際使っているSurfaceが学習用の机から落ちたときに壊れてしまうというところもありますので、壊れにくいものみたいなことを総合的に勘案しまして、学習端末を最終的に決定していく予定でございます。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 ありがとうございます。乗る方向ではないということで理解をいたしました。

 先ほど、いかに教育を充実させるみたいな話もあったかと思うんですけれども、こちらについて、最終的には乗らないという選択肢ももちろんあろうかと思っておりますが、他方で、スペックに関して、いわゆる製品スペックだけで決まってしまうというところでいうと、実質的な充実した学びというところが実現しないような面もあろうかと思っております。現状の端末は、性能としては申し分ないものだと思いますけれども、恐らくいろいろ中身のアプリの話とかもあって、端末の起動が遅いですとかという声は私も直接伺っておるようなところがございます。実際のユーザー体験ですとか、そういったところも含めて、いかに教育を充実させるかという観点で端末の更新を行っていただきますよう、ぜひ強く要望しております。ぜひ引き続きよろしくお願いします。

○小坂委員
 よろしくお願い申し上げます。時間の関係で端的にお伺いします。すみません。

 1つ目、6月の委員会でも質問させていただきましたが、非常に重要な教育振興基本計画に対して子供の声を反映させていくという御発言を総合教育会議でいただきました。では、どのように子供たちの意見をこの改正に反映させていくお考えか教えてください。これが1点目です。

 2点目は、小学校4年生で柏学園の宿泊行事があります。一昨年から2泊3日が1泊2日に減少しました。この事情はどういうところにあるのでしょうか。これが2点目です。

 3点目は、多く話題になっております、先生が急に辞めるということの欠員の状況、4月が始まったところでは担任の穴はないという報告が教育長からありましたが、現状においては、ある学校においては、二、三名担任が欠けて、副校長だけではなくて、校長までクラスに入っているというお話も聞く学校があります。だからといって、その学校が支障を来しているとかいう御報告まではいただいておらず、その学校は一生懸命やられているということで、私はそこの学校の教育には満足しているところでありますけれども、このように担任が欠けるというような学校は、現状、何校、何人の担任が欠けているのか、そのあたりの現状を教えていただき、その数が多いのであれば、どのように対策されるのかというところを教えてください。

 4点目は、医療と教育の連携に関してです。

 不登校の御報告がありましたが、不登校においては、報告の2ページ目のところで、対応において支援状況、小学校のC層で医療機関が入っているというのがぽつんとあるだけです。私は、医者としては、いろいろやることが医療面としてもあるよと。登校渋りに即入っていって、医療者も一緒に入りながら、学校と連携しながら解決したいというふうなところで、医療機関の入り方が少ないのではないかと思うところです。ここで取り上げたのはこれだけではないわけであって、発達障害の子でも医療が即入りたいと思っているわけなので、医療と教育との連携体制、そのあたり、何か、今、不登校に対しては、学校を回る先生を1人つけるというようなことがあるのであれば、学校を回る医者というのもつけてもいいのではないかとまで思うわけで、そのあたりの医療と教育との連携への考え方を教えていただければと思います。

 最後ですが、令和8年度が区制80周年を迎えるということで、これは本区の大きな課題の一つであります。この所管が区民と一緒に80周年企画をつくっていくという重要な所管だと思います。文化、スポーツとか、区民協働で80周年をつくっていくということでありますが、そこで1つ提案といいますか、ラジオ体操があります。ラジオ体操でNHKのラジオ体操をやっているんですけれども、その中継場所が、私も夏の夏期巡回ラジオ体操を毎日聞きながら体操しているわけですが、周年のところで回っているみたいなんです。今週でいえば、滋賀県高島市が20周年、その次は広島県東広島市が50周年、その次は群馬県沼田市が70周年、そして埼玉県入間郡越生町が135周年という感じなんです。だから、それなら80周年の中央区にも来てくれるのではないか、準備をされたらいかがでしょうかというところです。

 以上お願いします。

○俣野庶務課長(参事)
 私のほうからは、教育振興基本計画についてでございます。

 文部科学省からの昨年度の事務連絡によりますと、まず、私どもが作成する教育振興基本計画でございますが、教育基本法が根本にございます。こういったものを普遍的な使命としつつ、不易と流行を根幹に据えながら教育施策の在り方を示すものというふうに位置づけているものと認識しているところでございます。事務連絡等によりますと、子供ですとか、子供部局、そういったものとの緊密な連携をはじめ、具体的にどんな措置を講ずるかだとか、そういったものはやはり子供の声もしっかり聞いていくべきだというようなことが示されたところでございます。ただ、その通知の中身によりますと、どういったふうに子供の声を吸い上げ、また反映させていくかにつきましては、私どもの地域の実情ですとか、また、地域からそういったものを反映させることも可とするという旨もございまして、やり方については、ある程度裁量が任されているものと考えているところでございます。

 委員からの御指摘もございまして、私どものほうでも随時この間検討しているところではございますけれども、まずは子供の声といたしましては、教育振興基本計画が学校において、授業の中でどういった位置づけで子供たちに対して教育施策が常日頃から及んでいるかということをまずは理解してもらうことが大切だろうというふうに考えているところでございます。具体的なことで申しますと、高学年を中心に、社会科ですとか、公民の授業などにおいて、まずは教育振興基本計画の内容について子供たちに理解してもらう。そういう中で、授業の中で子供たちと教員が意見交換、ディスカッションをしながら出てきた声を何らかの形で教育委員会としては吸い上げていきたいというふうに考えているところでございます。

 ただ、これにつきましては、学校の授業を活用するようなこともイメージしながらでございますので、当然、学校の御理解がないとなかなか進まないということも含めまして、ただいま校長会と議論をしているところでございます。2学期等に、できればそういった機会を設けたいというところも含めまして、現在、学校長と共に議論を進めているところでございます。

 以上でございます。

○鷲頭学務課長
 私からは、小学校4年生に柏学園で行いますセカンドスクールについて答弁申し上げます。

 まず、こうした宿泊体験教室という点につきましては、私どもは、実施に当たりまして、小学校長と毎年議論を交わしまして、より効果的、効率的な事業の実施について検討を重ねているところでございます。そうした中で、コロナ禍がありましたので、こうしたセカンドスクールも事業の中止・縮小等を行っていたところでございますけれども、再開するに当たりまして、改めて学校長とも協議を重ねました結果、小学校4年生にとっては初めての学校生活における宿泊の体験教室となるものでございます。まず、それを最初の時点から2泊3日という形で、その後に続きます、例えば林間学校、臨海学校ですとか、小学校の移動教室と同じ日数で行うというよりも、内容的に、まさに効率性、効果性を重んじる形で、短くすることによって子供たちの心身の負担を減らすこともできるであろうということで考えまして、今回、2泊3日から1泊2日に変更した次第でございます。子供たちからも、中身の部分が、その意味では、ある意味、凝縮された内容として行っているものでございますので、様々な体験ができてよかったといったような非常に肯定的な意見なども出ているところがございます。私どもといたしましては、こうした宿泊体験教室は、それぞれの事業で確実に狙いがございます。こうした狙いを、先ほど申し上げたように効果的、効率的に達成していけますよう考えまして、今後も取り組んでいきたいと考えているところでございます。

 私からは以上でございます。

○小林指導室長
 教員の配置のことについてでございます。

 こちらの委員会でも、最初の4月のときには教員のほうは配置できておりますというような答弁をさせていただいているところではございますけれども、そういった中で、途中で産休・育休に入るであるとか、あるいは病気休暇等に入っていくというところで、学校のほうでもそういった部分で人を探しているというような状況は、今、続いているようなところでございます。御存じのとおり、今、教員の不足というのは全国的に問題になっているところであるんですけれども、中央区としては、特に小学校などは、横のネットワークを使いながら、その不足を補っているところでございます。実際には校長先生が入っているというところもありますけれども、短期間の場合にはそういった判断もしているようなところもございますので、今、そういった状況で学校を回しているような状況になっております。

 以上でございます。

○村上教育センター所長
 医療と教育の連携ということで、先ほどの資料、不登校のC層に医療機関があったという御指摘がありましたけれども、30日に捉われず、不登校の端緒の部分でソーシャルワーカーが、医療と福祉であったり、そういったところの連携をさせていただいていることもありますし、あと特別支援関係でアドバイザー、これは医師の資格を持ったアドバイザーもおりますし、臨床心理士の資格を持ったアドバイザーもおるんですけれども、そういった形で巡回のアドバイザーが各校、幼稚園も含めて回らせていただいておりますので、そういった形の中で医療に実際にはつなげさせていただいたり、医師と医療と連携させていただくケースも中にはありますので、今後もしっかりやっていきたいと思っております。

 以上です。

○濱田区民部長
 区制80周年に向けての御質問でございます。

 まだ先の話ということもありまして、当然、区としては、大まかな方向性については議論を始めておりますけれども、個別具体的な話になりますと、これから全庁を挙げて各部でどういうことをやっていくのかという段階はこれからでございます。ラジオ体操という一例を取り上げていただきましたけれども、それでいけば、例えば区民スポーツの日などもやっておりますので、そういった中で何ができるかということもこれから検討していきたいと思っております。

 以上でございます。

○小坂委員
 子供の意見の反映をはじめ、様々な御答弁をお伺いさせていただきました。これについての充実、また現場で議論させていただければと思います。

 終わります。ありがとうございました。

○上田委員
 私からは2点あります。

 1点目です。平均より学力が高過ぎる子供たちへの対策についてです。

 彼らは、学力の高さゆえに、クラスになじめなかったり、授業をつまらなく感じてしまうという傾向があり、彼らのことを浮きこぼれあるいは吹きこぼれというふうに呼んだりします。落ちこぼれというキーワードは皆さん御存じだと思うんですが、同様に15%程度、クラスに一程度存在すると言われています。文部科学省も、令和4年9月に、特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議等を通して、教育の仕組みをどうするのかということが議論されています。

 そこで、質問です。

 本区において、このような方々に対してどのように向き合っているのか、教育委員会の基本的な方針及び具体的な研修等での現場理解の促進の状況についてお伺いします。

 2点目は、ICT活用教員についてです。

 現在、教員の中でICTを担当している先生方の負担が大きいという声をいただきました。教務主任制度はありますが、組織としてICT主任という扱いはなく、空きこまがないということは課題かと思います。今後、ICTを主管する教員に対する働き方改革をどうするかについて御教示ください。

○小林指導室長
 まず、1点目、学力が高い子供への対応でございます。

 これに関しましては、実際に、今、クラスの中でも非常にそういった部分のところで、今までのやり方ですと、もう分かっているよ、理解できているよというような子もいるんですけれども、大事なことは、算数とか数学では少人数指導で習熟度別ということをやっておりまして、特に高いクラスはかなりチャレンジ問題等も出しているところでございますけれども、ふだんの授業の中でも先生方が工夫しながら、その子が能力的に高いことは分かっているので、個別に課題を出したり、あるいはタブレットを使ったりということで既にやっているところでございます。基本的に、公立学校がやっていく義務教育につきましては、学習指導要領に基づいたものということで、例えば先んじてやるわけではないですし、そこら辺のところは学び合いの授業をやったり、その子の活躍の場を与えながら、しっかりとその子が授業で活躍する場というか、考える場みたいなものはこれからもつくっていくということでございます。

 それから、2点目のICTの教員に対するところでございますけれども、これは東京都が今年度から、教務主任の軽減と同じように、数時間程度、要は軽減措置というものを取っております。ICT教員は何をやるかというと、機器的な補助ではなくて、要は、ICT教育をどうするかということを考えていただく推進役の教員でございます。そういったところで負担軽減を図っていきます。一方で、機器の不具合とか、そういった支援につきましては、引き続きICT支援員を活用しながら、学校の中でICTを使った教育が円滑に推進できるよう、環境を整えてまいりたいと思います。

 以上でございます。

○上田委員
 それぞれありがとうございます。

 まず、吹きこぼれの話は、おっしゃるとおりだと思いました。どうしても学校、特に義務教育は、できない子とか、不登校みたいな課題にどうしてもフォーカスするのは致し方ないと思いますし、当然なんですが、同時に、全ての子供たちが学校を楽しむというポジティブな考え方もあると思います。その中で、やはり保護者の方も、今言った吹きこぼれとか、多分知らない方も一定数いらっしゃる。学校の先生でも知らない方もいらっしゃるかもしれませんから、そういう方がいるんだと。これは先生の能力にかかわらず、いるんだということをぜひ理解促進していただければと思います。

 もう一つ、ICTのところについては、今年から空きこまというか、空き時間ができるということは安堵いたしました。おっしゃるとおり、先ほどの前委員の質問にもありましたけれども、機器がよくなる、では、それをどう使うんだというのは個々の事案によって変わるところだと思いますので、学校現場のICT指導がよりよくなることを願っております。

 私からの質問は以上です。

○田中(広)委員長
 それでは、質疑が終了したものと思われますので、議題(1)区民生活及び教育行政の調査につきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 管内視察についてでございます。午後は晴海図書館及び貨幣博物館の視察を実施いたしますので、午後1時20分に正面玄関前マイクロバスに集合願います。

 なお、視察には図書文化財課長が同行いたしますので、御了承ください。

 午後1時20分まで休憩といたします。

 なお、委員の方と担当部長はお残り願います。

 それでは、休憩に入ります。

(午前11時31分 休憩)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、10月下旬からの2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。


(午後1時17分 再開)

○田中(広)委員長
 再開(車中)

     〔視察等日程は別紙のとおり〕

○田中(広)委員長
 閉会(車中)

(午後3時27分 閉会)


「別 紙」

区民文教委員会視察等日程

○日  程

    委 員 会 開 会           10:00

         ↓

       [休  憩]

         ↓

    区 役 所 出 発           13:17

    委 員 会 再 開

         ↓

    晴海図書館               13:25~14:28

    (説明・視察)

         ↓

    貨幣博物館               14:52~15:26

    (説明・視察)

         ↓

    委員会閉会(車中)           15:27

    区 役 所 到 着           15:36

○視察概要

 ・晴海図書館について

  到着後、説明を受けながら、つぶさに施設内の視察を行った。

 ・貨幣博物館について

  到着後、説明を受けながら、つぶさに施設内の視察を行った。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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