令和6年 区民文教委員会(11月11日)
1.開会日時
令和6年11月11日(月)
午後1時30分 開会
午後3時55分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(8人)
委員長 田中 広一
副委員長 太田 太
委員 かみや 俊宏
委員 小坂 和輝
委員 ほづみ ゆうき
委員 渡部 恵子
委員 上田 かずき
議長 瓜生 正高
4.出席説明員
(14人)
山本区長
田中副区長
平林教育長
濱田区民部長
早川区民生活課長
平川地域振興課長
森下文化・生涯学習課長
岩田商工観光課長
北澤教育委員会事務局次長
俣野庶務課長(参事)
鷲頭学務課長
田中学校施設課長
小林指導室長
村上教育センター所長
5.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
後藤書記
坂和書記
6.議題
- (1)区民生活及び教育行政の調査について
- (2)入船湯存続を求める請願
(午後1時30分 開会)
○田中(広)委員長
皆様、こんにちは。ただいまより区民文教委員会を開会いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えています。なお、内容につきましては、第四回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。
まず初めに、理事者報告をお願いいたします。
○濱田区民部長
1 中央区立浜町集会施設等の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)
2 中央区問屋街産業支援施設の貸付け(再契約)について(資料2)
○北澤教育委員会事務局次長
3 幼稚園預かり保育料等の改定について(資料3)
4 令和6年度全国学力・学習状況調査の結果について(資料4)
5 令和6年度学習力サポートテストの結果に基づく授業改善に向けた取組について(資料5)
6 令和6年度区立小・中学校児童・生徒体力等調査の結果について(資料6)
7 刑法の一部改正に伴う中央区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の規定整備について(資料7)
8 子育て部分休暇の新設等について(資料8)
以上8件報告
○田中(広)委員長
ありがとうございました。
発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時46分です。自由民主党さん50分、かがやき中央さん50分、公明党35分、区民クラブさん35分、維新さん10分となります。なお、持ち時間には、この後の議題であります請願審査の時間も含まれます。
それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。
発言を願います。
○かみや委員
私から、報告事項について2点伺いたいと思います。1つ目が資料2、そして2つ目が資料4、5、6、まとめてお尋ねをしたいと思っております。
初めに、資料2、中央区問屋街産業支援施設の貸付け(再契約)についてであります。
地方自治法で行政財産、普通財産の処分というものが規定されていて、加えて区では中央区公有財産管理規則というものも制定をして、法律、規則に基づいて管理されているものと認識をしております。今回の無償貸付けというものは基本的には例外的な扱いであると認識をしておりますけれども、再契約ということで、前回、平成29年頃でしょうか、議事録等も拝見をさせていただいております。その上で、今回、概要の説明の資料の中でも記載をいただいておりますけれども、無償貸付けということ、目的のところで問屋街の新たなにぎわいづくりに役立てるため、こうした視点があるのかなというふうに思っておりますが、今回の貸付けを無償貸付けとする、あるいは貸付けする意義、目的について改めて御見解を補足で御説明いただければと思います。
2点目であります。児童・生徒の学力、体力についてお尋ねをしたいと思います。
今回、るる御説明もいただきましたけれども、それぞれ詳細に状況をお聞かせいただいております。体力についても、6ページで今後の課題ですとか取組、小学校、中学校ごとに、また学年ごとにお示しをいただいているものと思います。こうした中で、個別にというよりも、学力あるいは体力全体を通じて経年で調査をされている中での特徴であったり、特色を踏まえて、教育委員会として、この調査をどんなふうに生かして教育活動を進められているのか、このあたりをお聞かせいただければと思います。
以上2点、お願いいたします。
○岩田商工観光課長
私のほうからは、資料2の中央区問屋街産業支援施設の貸付け(再契約)についてでございます。そもそもの貸付けの目的ですとか、無償にした意義というようなところでございます。
まず、そもそも横山町馬喰町街づくり株式会社につきましては、地域の皆様で策定された日本橋問屋街づくりビジョンというビジョンがございまして、それに基づきまして、問屋街の中の、問屋を中心にというところにはなりますけれども、例えば事業の継続とかの相談を受けたり、また不動産の利活用といったところをサポートしていくことで、問屋だけではなく、問屋街の地域全体の新たな活性化、にぎわいを目指して活動されている株式会社でございます。そういった会社の活動につきまして、区としても、問屋等、問屋だけではなく、新たなにぎわいの力を持つ新しい事業者の融合も生まれて、ほかの地域ではあまり類を見ない新たなにぎわいですとか、活性化につながるということで、区としてもしっかりと支援をしていく必要があるというふうに考えて、貸付けを行うというところでございます。
また、無償の貸付けというところでございますけれども、株式会社のほうの状況も鑑みまして、しっかりと継続的に、安定的に、そして株式会社ということで機動的な活動に寄与するために無償で貸付けをさせていただいて、YYパークの運用益については、まちづくりの御自分たちの活動に役立てていただいて、その運用益を原資として、まちの活性化、そして地域の全般的なにぎわいづくりに役立てていただくというような形で、今回、貸付け、また再契約という形とさせていただいております。
私からは以上です。
○小林指導室長
全国学力・学習状況調査であるとか、学習力サポートテストあるいは体力調査をどう生かしているかというところで、まず最初に、この調査はそれぞれ目的が違ったりするものですから、ちょっと解説をさせていただければと思っております。
まず、全国学力・学習状況調査というのは、毎年、ここの資料にもありますとおり、小学校6年生、中学校3年生を対象に、国語・算数、国語・数学、今年度はそれぞれその2教科ということで調査をしております。主として知識に関する問題と活用に関する問題がありまして、この調査自体の国の意図は学習指導要領で身につけなければいけない力がどのくらい身についているのかというもので、しっかりと振り返りができるような状況になっております。
しかしながら、経年というのは難しいところがございまして、小学校6年生、中学校3年生ということで、6年生も4月に入ったところでやりますので、5年生までの状況がどうか、あるいは中学校3年生も中学校2年生までがどうかというところでございます。ここの中で分析をして、本当に問題が練られているものですから、知識だけではなかなか解けないような問題が出て、子供たちがしっかりとその問題に向き合いながら考えていかないと解けないような問題になっております。そういった部分では、例えば問題を読む力、読解力なども問われるようなところになっておりまして、ここに関しては、各学校で今の6年生あるいは中学校3年生がこういうところに課題があるぞということで、小学校1年生から積み上げていく、あるいは中学校1年生から積み上げていったところの特に何に課題があるのかということで、全校で共有をして授業改善に役立てているというような状況でございます。
続きまして、学習力サポートテストの結果ですけれども、今年度から、以前もいろいろな委員会、議会等で答弁をさせていただきましたが、同一集団がどうかというところで見ていくことが大事ということで、実は、ここはかなり着目すべきものかなというところで、基礎的・基本的な学習内容の定着具合と、それから問題解決を図っていくための調査ということになっております。大きいのは、国語、算数だけではなくて、社会とか理科あるいは英語も調査の対象になっておりまして、小学校4年生から4、5、6がどうか、中学校1年生から1、2、3がどうかというところで、これを基に、各学校によっても参加校との差が違っていたりというところがあって、今、まとめて御報告をさせていただいていますけれども、それぞれ教科によって、各学校によって状況が違っているところもございます。したがいまして、各学校では、こういったものを基に、自校ではどうなっているのかというところと併せて、自校で何の問題が解けていないのかをしっかりと分析するところまでやっていただかないと、学力向上プランに生かせないというふうに考えております。指導主事等も各学校を回りながら、丁寧に協議をしながら進めているところでございます。
御存じのとおり、小学校のほうは、今、多くは学級担任制でやっています。つまり、前の学年の学級担任がしっかりと指導しているところがベースになってきておりますが、やはり学級によっても、学力調査、学習力サポートテストの結果に多少ばらつきがあります。中学校は教科担任制ですので、やはり教科の授業がどうだったかというところの分析で、それぞれこの5教科を、何が課題なのかというところまで落とし込んで経年の経過を見ているところでございます。
最後に、児童・生徒体力等調査の結果でございます。これは、毎年、傾向を見てみますと、実際に大体同じような傾向が出てきております。中央区の子供たちの全体の傾向として、長座体前屈という柔軟性が少し小学校のところでは都の平均を下回っていたりとか、あるいはソフトボール投げのところでは、特に女子が少し投力に課題があるとか、あるいは中学校でいうと持久走、シャトルラン等に課題があるということが、今回、浮き彫りになっております。
本区では、スポーツを専門としている事業者のほうから、例えばこの課題に対して、こういう取組をやるといいですよということは研修等で学んでいます。例えば、投力は意外と複雑な動きをするものですから、投げ方、投力といったところの取組の仕方、あるいは柔軟性を持たせるためのストレッチングの仕方とか、そういったこともかなり専門的に指導をいただいているところでございます。握力なども、実は、ボルダリング等も入れながら、雲梯とかも使いながら、こういったところの向上を図っているところですけれども、筋力トレーニングではございませんので、基本的には、子供たちが休み時間や体育の授業だけではなくて、やはり運動に親しむ、体を動かすという中で全体的な体力向上を図っていかなければいけない、そのような形で分析しているところでございます。
長くなりましたが、以上でございます。
○かみや委員
それぞれ御答弁ありがとうございます。
まず、資料2、問屋街産業支援施設についてでありますけれども、まちの活性化、地域の活性化のためにということで取り組んでいただいているということ、そして、これからもそれを続けていくということでありますので、ぜひ、その視点で取組というものを推進していただきたい。私自身も、もちろん地域の方々が中心となって、いろいろなことを検討されて、その上で、この支援策が必要ということで行政に要請しているものと思いますので、それはすばらしい取組だと思います。
子供の頃を思い出すと、あるいは親の世代、その上の方々の世代から、あのまちの昔のありようを聞くと、本当にすばらしい場所で、御答弁にもありましたけれども、このエリアでないとないものがあった。それをしっかりと残していただきたい。これが施策の一つだと思いますので、ぜひその思いを引き続き共有していただきながら、取組を推進していただきたいと思います。
2点目であります。学力、また体力について、それぞれに御説明、御答弁ありがとうございました。しっかりとそれぞれの調査を生かしながら、工夫というもの、考えていただいている取組、改善を進めていただいているということで理解をいたしました。
今、それぞれの特色というところが少しあったと思いますけれども、学力について議題で別の視点から質問したいところもございますので、報告事項については、以上で質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○ほづみ委員
よろしくお願いいたします。私からは、資料1と2についてお伺いをいたします。
まず、資料1、浜町集会施設の指定管理についてお伺いします。
本施設の指定管理は、いわゆる1者応札となっております。過去の議事録を見たところ、少なくとも前回の平成30年も同様に1者入札となっており、その理由としては、葬儀関係の施設が含まれている点がやや特殊であるというようなお話でありました。この要件が今回も継続となっている以上、同様の参加状況となることはある程度予期できたところかと思っております。
また、本施設の運営状況としては、全く問題ないという状況でもないかと思っております。利用状況として、行政評価の中では、令和5年度の実績として、葬儀利用では13.7%、集会室利用については35.2%となっております。葬儀の部分についての比較は難しいですけれども、集会施設について、例えば区民館では47%という利用率があって、この施設利用の周知ですとか、運用の改善ですとか、そういったところの余地はまだあるのではないかと考えているところです。とすれば、今回の施設管理の契約の切替えのタイミングにおいて、1者応札を防ぐという意味でも、また、1者応札に結果的になるにしても、さらに継続的に運営の改善が行われるよう、仕様書の記載のハードルをちょっと上げるですとか、そういった見直しも行われるべきではないかと思っております。
この点についてお伺いしますけれども、今回の調達に当たって、より入札に参加をしやすくするですとか、もしくはよりよい運営が行われるようにするといったような観点から、前回と比較して、参加要件ですとか、業務の中身についてどういった見直しを行ったのかという点についてお伺いします。お願いします。
○平川地域振興課長
浜町集会施設の指定管理、応募のところでございます。
委員から御紹介いただいたように、応募事業者につきましては、今回から5年でございますけれども、その前まで3年間という指定期間でございました。平成27年に2者の応募があった後、平成30年、令和3年は1者の応募にとどまっているところでございます。御質問中で御紹介いただきました葬祭施設というところが、やはりほかの区民館であるとか、そういったところと違った特殊性があるだろうというふうに思っているところでございます。例えば、今回も応募は1者でございますけれども、説明会には2者来ているところで、その中で事業を詳細に把握する中で、なかなか会社のキャパシティと応募の入札の要件が合致しなかったというのが理由ではないかというふうに考えてございます。
そういった中で、仕様書の見直しという観点と、また利用率の向上についてでございますが、御紹介いただきました葬祭の部分について利用率は13.7%というところで、これは高い数字では全くないというふうに感じてございます。ただ、一方で、葬祭という観点から、この利用率をどこまで高めていけるのかというところも、なかなか難しい部分があろうかと思っております。
一方で、集会施設につきましても、近隣の、例えば人形町区民館でありますとか、浜町区民館の利用率と比べると、やはり低い傾向にあります。これについては、この場所の周知をしっかりしていくというところで、今回、浜町集会施設というタイトルとなってございますけれども、浜町メモリアルという表現のほうが地域の方にはなじみがよろしいのかなというようなところも感じておりまして、その中から、集会施設、そういったお部屋があるというところがなかなか連想しにくいのかなというふうに思ってございます。これについては、しっかり広報、周知をかけていくところ、また、今回の応募の中にありました選定の要件にも、やはり集会施設という魅力的な部分の活用というところで、利用促進事業の提案があったものでございます。こちらは、逆に、葬祭施設が含まれているというこの施設のアドバンテージ、特性を生かすように、例えば終活講座でありますとか、それに付随する資産管理でありますとか、後見人制度の活用の講座が現行事業者のほうで非常に受けている、好評をいただいているところでございますので、この施設の特性というところが利用促進事業の中に現れているというふうに感じてございます。
そうしたところから、次の期が始まりますので、その指定期間の中でも、そういったアドバンテージをしっかりと生かしていきたい。また、事業者のプレゼンテーションの中では、例えば総合スポーツセンターが近くにございますので、そういった近隣の施設としっかり連携して取り組む、例えば防災訓練に関しての取組ですとか、そういった具体なところもございましたので、そこの観点から、この施設をより周知していくというところに努めていきたいというふうに考えてございます。
そういった点で、仕様書の見直しでございますが、応募事業者を増やすという観点での仕様書の見直しではなく、あくまでもこの施設をより魅力的に地域の方に御活用いただくという観点で、もちろん日々の中での事業者とのやり取り、取組の中で改善していく部分もありますが、それが3年の中で動いた部分、軽微な部分について仕様書の変更を行ったところでございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。3年刻みだったんですね。すみません。令和3年のほうは把握をしておりませんでした。説明会のほうには2者来ていただいたけれども、結果的には1者ということであったというところについても理解をいたしました。
また、直近の利用率に関しては、ほかの施設と比較しても決して高くはないという認識であるというところについても理解をいたしました。他方で、現在の事業者の中でも、その特性を生かして事業運営を行っていただいているですとか、プレゼンの中で、ある程度前向きな話もあるということで認識させていただいたところです。
それに関して、もう一点お伺いをいたします。
現時点において既に候補者が決まっているような段階ですけれども、今後、実際にこれから5年間運用していただく形になるかと思うんですが、事業者の運営状況を把握して、改善をさらに促していくような取組を今後どのようにやっていただくのかどうかというところについても、現状やっていただいている部分もあるかと思いますけれども、それ以降、さらに今回の新たな契約の中で改めて追加で何かしら取り組まれるものがあるのかという点についてぜひお願いします。
○平川地域振興課長
施設の改善、事業者の調整というところでございます。
この部分については、ほかの施設と同様の部分かなと思っているんですが、基本的に、この事業者とどれだけ密接に情報交換、現状の把握を区側もしっかりしていくということに尽きるのかなというふうに考えてございます。例えば、区民館でございますと、毎月、定例的に3地域、指定管理者はそれぞれでございますが、定例会を設けてございまして、各地域でのよかった部分、例えば取組の部分、また逆に、区民の方からお話をいただいた、お声をいただいた、要は改善すべき部分を毎月把握しております。それ以外にも、日々の中で担当者と事業者が連携をして密接にメールや電話での連絡を取り合っておりますので、こういった部分で、先ほどのいい部分、御好評いただいている部分、また逆に、苦情となるような、苦情に至らなくてもインシデントとなり得る元の部分を把握しております。こういった部分を、例えば地域振興ですと、ほかにも施設を抱えていて、いわゆるスケールというものがありますので、こういったものを浜町集会施設のほうにも共有していき、これによって全体的な高まりを持っていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。
今後、定期的にミーティング等を開催されて、そこの中で問題を把握して運用改善につなげていくというところかと思います。今後の日々の対応の中で十分にその改善が進んで、利用率等の数字がさらに上がることを期待しております。また、5年後という話にはなるかと思いますけれども、その時期の指定管理のタイミングでは、今回も指摘させていただきましたが、調達の範囲ですとか、指標等について、より競争性が高まるような形で、どうあるべきかというところについても、ぜひ見直しを御検討いただけたらと思っております。
次に、資料2についてお伺いをいたします。問屋街産業支援施設の貸付けについてです。
先ほど様々な意義についてお伺いをいたしました。私からは、まず貸付けに当たっての権利金、貸付料についてお伺いできればと思います。こちらは無償ということで伺っておりますけれども、これは本来、何かしらの価格が設定された上で、いろいろ事業の意義等に基づいて無償とされているところかと思いますので、その金額についてお示しいただけたらと思います。
もう一つ、横山町馬喰町街づくり株式会社の運営について、もう少し伺わせてください。
こちらの土地ですとか、施設の設置、あと大規模改修みたいなところについても区で担っておられるかと思います。一方で、実際の運営の部分については、株式会社のほうで実施をされているかと思います。このほか、実際の事業運営に当たっては、駐車場等での利用料、お金が入ってくるという部分もあるかと思いますので、この役割分担みたいなところについてお伺いできればと思っております。お願いします。
○岩田商工観光課長
まず最初に、権利金、そして建物の貸付料についてでございます。
まず、権利金は7億6,200万円余でございます。あそこの土地は370平米ですけれども、実際、土地の価格は、財産台帳上、現時点では18億円の価値があるということで、それに借地権率というものが定められており、所定の借地権利金の率、建物価格への率を掛けまして、最終的に7億6,200万円余の権利金になります。また、建物の貸付料につきましては、年間でいきますと1億800万円程度でございます。こちらも、建物の価格が財産台帳上で現時点では9,400万円という金額の価値があるところでございますので、7年間貸付けをさせていただくということで、7億6,000万円の貸付料につきまして、それぞれ会社の状況ですとか、区としてしっかりと支援をして、株式会社を中心にまちづくりをしていくといった活動に区としても賛同し、支援をしていくというところを踏まえて、無償というふうにさせていただくところでございます。
もう一点、施設の大規模改修ですとか、そういったところは区のほうで負担というか、役割を担わせていただいております。一方で、駐車場の運営につきましては、会社のほうで行っていただくということになっております。機械式の駐車場になりますので、基本的に人が張りついていないといけないというところで、そういった操作をいろいろとする。あとは受付をする人間、そういった費用の会社への委託料ですとか、軽微な修繕の費用ですとか、もろもろ日々かかる費用については会社のほうで負担をして、実際、運営をしていくというところでございます。年間で1,400万円から1,500万円ぐらいの駐車場の利用収入がございまして、一方で、約1,000万円から1,100万円ぐらい、委託ですとか、そういったところに経費がかかってくるということですので、本当におおむねですけれども、差引き400万円程度運用益があるというところで、その運用益を活用していただいて、まちづくりの活動に使っていただいているというような状況でございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。権利金、貸付料についても、金額的にはかなり大きい金額であるということで理解をいたしました。
また、運用の形態のところについても、ありがとうございます。施設の大規模改修については区が行って、実際の運営の部分と軽微な改修みたいなところは株式会社で行われるというところかと思います。
あと、金額、年間おおよその収支というところについても、ありがとうございます。大体1,400万円利益があって、それで経費で差額400万円ぐらいということで、それをまちづくりに生かしているということでした。
こちらについて改めてお伺いをいたします。この差引きの利益部分についてですけれども、立てつけのところは御説明いただいたとおりかと思うんですが、実質的にこちらの株式会社に対して、いわゆる補助金という名目ではないですけれども、それに似たような形で給付がされるような形になっているかと思います。その意味で、この利益部分の活用については、公のお金、交付金と同じような形で、ある程度把握はされるべきだと思っております。その状況について、どのように支出がされたのかですとか、先ほど大枠の金額についてはお示しいただいたんですけれども、その状況について、区としてどのように把握されているのかという点について、追加でお願いします。
○岩田商工観光課長
街づくり会社の運営の状況ですとか、支出の状況ですとか、そういったところは、毎月、先方の定例会がございますので、少なくとも2か月に1回は私が出席をさせていただいておりまして、運営の状況についてしっかりと御報告をしていただいている状況でございます。また、必要に応じて先方の事務局の方としっかり連携をさせていただいて、現在の駐車場の運用の利用率だとか、どのぐらい収入があるのかというところを随時確認するということも行っているところでございます。会社の決算とかも我々はしっかり資料を頂きまして、そういったところもつぶさに確認をさせていただいて、実際、今、安定的に、機動的に運用をしていただいているということは、こちらとしても把握をしている状況でございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。定期的に会議に参加されているというところと、決算等の資料についても目を通していただいているということで理解をいたしました。
引き続き、継続的に適切な運用がなされるように、ぜひチェックをしていただけたらと思っておりますので、引き続きお願いします。
私からは以上です。
○小坂委員
よろしくお願いします。
まず、資料3で、幼稚園預かり保育をやるということで、子ども・子育て会議でも話題になっておりました。これをやることでの反響があって、実際に申込みは増えているかどうか、そのあたりを教えていただければと思います。
それと、学習力サポートテストは、同じ集団がどのように変わっていくかという見方は大変大事だし、それをされている御努力に本当に感謝するところです。
今、ここで私たちへの報告で見られるところは、小6と中3だけです。我々としては、だったら小5、小4はどうだったのか、中1、中2はどうだったのかというところを見たいし、また、的確なアンケート結果も、例えば朝食をどれだけ食べているかとか、課題はあると思いますけれども、そのほかにも聞いている部分があると思います。それらに関して、やはり我々としてはつぶさに見たいと思うところですけれども、この報告書なるようなものは存在するのかどうか教えてください。
○鷲頭学務課長
私からは、幼稚園の預かり保育に端を発します申込み状況についての答弁でございますけれども、こちらは、今年度、これまで16時半まで行っておりました幼稚園の預かり保育を18時まで、次年度から実施をしてまいりたいということについての打ち出しをしたところでございます。その結果の部分で申しますと、3歳児の部分に絞った形でお答えをいたしますと、前年度と比較しまして、申込み件数としては、ほぼ横ばいの状況でございました。こういった部分につきましては、単年度限りでいきなり効果が出るというのは、周知期間等も含めまして、総合的に勘案する必要があるかなと思っておりますので、私どもとしましては、こうした状況、取組を始めましてからの様子をもう少し見てまいりたいと考えているところでございます。
私からは以上でございます。
○小林指導室長
学習力サポートテストの件でございます。
まず最初の、ほかの学年はどうだったのか、例年、区民文教委員会には参加校平均と比べてどうだったのかという結果を出させていただいているんですけれども、先ほど述べたとおり、こちらは同一集団でどういうふうに変わっているのかというのが、学力サポートテストを見ていくところだろうということです。
ちなみに、今年度もその分析を行っておりまして、やはり中学校の社会や理科が中1、中2、中3とも課題があるということになっております。それ以外は参加校平均を上回っているような値となっておりまして、特に小学校は高い水準を示しております。
それから、意識調査のところです。そこのところが一部抜粋なのは、これは意図を持って、こちらに報告をさせていただいております。特に、小学校では、「あなたは、授業や普段の生活の中で、不思議だな、どうしてだろう、と思ったことを調べていますか」であるとか、あるいは「同じ意見だった場合でも、自分なりに考えて発言していますか」というところは載せさせていただいているんですけれども、たくさん項目がございまして、例えば、あなたは物事を最後まで諦めずにやり抜くほうですかとか、あるいは、今、学校図書館等の充実も本区では力を入れているところでありますけれども、本を何冊ぐらい読みますかということについても調査をしているところでございます。こうしたところで何を載せていくかというと、全体では膨大なデータ量になっていきますので、それぞれの施策につなげていくということはやっていくところですが、こちらで報告させていただいたのは、特に力を入れているところということで報告させていただいているところでございます。
以上でございます。
○小坂委員
預かり保育のところは、幼稚園の魅力を高めるために、そういうソフト面や実際の幼稚園の活動の充実なり、取組を強化してくださっている点は、本当に感謝するところであります。増えているかなと思ったところですけれども、そのあたりは、また経過を見ていきたいと思います。
学習力サポートテストでは、聞いている項目が様々あるということを理解しました。すなわち、本編の報告書はあるし、そういうところを我々も見て、中央区の子供たちが実際何を考えているかというところも我々は知りたいわけです。そちらがピックアップしていただいたものも確かに分かりますが、それ以外のところも知りたい場合は、これは見ることが可能でしょうか。
○小林指導室長
こちらの報告書は、全て持っているところでございます。ただ、そこのところは、いろいろなところの、どこまでそれを区民の代表である議員の皆様にお示しをしていくかというところについては、一旦こちらのほうで検討させていただきながらというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○小坂委員
お互い情報を持ちながら議論をしていきたいと思いますので、前向きな御検討をお願いします。
終わります。
○渡部委員
それでは、私も資料2から順次質問させていただきたいと思います。
ほとんど前委員の方々からの御質問で、私も伺いたかったところはほぼ網羅していただいているんですけれども、7年間、この事業に取り組まれてきて、その取組の効果を、先ほどは地域の方々の新たな御縁をいただいて、まちの活性化につなげているというふうな御報告がございました。先ほどの前委員の御質問に対しては、収益が400万円ぐらいというお話もございました。取組の効果ということで、この400万円の中では、例えば駐車場に人を張りつけなければならないというところでの人件費も発生することでしょうし、この400万円をどのように運用されてきたのかということを新たに私は疑問に思いました。
7年間これまで取り組まれてきた問題、課題をどのように把握してきたのか、そして次へ新たにつなげていくための抱負、展望については、どのようにお考えなのか。まず、この3点についてお知らせください。
○岩田商工観光課長
まず、運用益といいますか、実際、先ほど申し上げた1,400万円ほど収入があり、その後で1,000万円ほど人件費等でかかってくるというところの差額が400万円ぐらい、毎年発生してくるところです。400万円の大体の使途でございますけれども、実際、街づくり会社のほうで活動をして街づくりビジョンの推進、取組を進めていくために、コンサルティング契約を結んでいらっしゃいまして、専門家の方にお越しをいただいて、まちづくりの進め方を随時アドバイスをいただきながらやっているというところです。そういったところが費用的に大部分を占めてくるかなというところでございます。また、横山町奉仕会と東京問屋連盟という、それぞれの問屋の団体の皆様に街づくり会社の事務局機能を一部委託しているところがございまして、その委託の費用も計上されてくると。また、YYパークの隣地がUR都市機構の土地になるんですけれども、その土地をURから街づくり株式会社が借りて活動しておりまして、そこの地代が毎年かかってくるというようなところで、400万円のうち300万円強ぐらいを使っていくということになりまして、残った約100万円については、何か活動の中で予備費的に必要になる場合があるということで積み上げていっているというような状況でございます。
そうした活動をこれまで7年間続けていただきまして、実際にどういったことをやってきたかというところですけれども、先ほど申し上げたYYパークの隣地、またYYパークもずっと24時間使っているわけではありませんので、夜の時間ですとか、日曜日とか、祝日とか、使っていない時間があります。隣地とYYパークの敷地を一体的に活用して、問屋街の方々と外から来られる方々の交流のイベントを行ったりして、日本橋問屋街の魅力をより多くの方に知っていただくような取組をずっと続けてきていただいてございました。また、UR都市機構の方々に大変御協力をいただいておりまして、問屋街と親和性の高い業種、結構クリエーティブな業種の方々と引き合わせをして呼び込みをさせていただいております。例えば、設計事務所の方々ですとか、カフェですとか、シェアオフィスを運営していただいている方々とか、そういったところで横山町に魅力を感じて、その考え方に賛同して、呼び込みに応じて入ってきてくださっている方々が大分増えてきている状況でございます。また、取組の中で、建物をリノベーションして新しい方に入ってきていただいたものをみんなで見に行こうというツアーを企画したりして、こういうふうに新しい方々が入ってこられて、そこで様々な活動をされているというところをたくさんの方に見ていただいているような状況でございます。
今後ということでございますけれども、今申し上げた日本橋問屋街の街づくりビジョンというところ、コロナがありまして途中で間が大分空いてしまった状況がございまして、思うように進んでいない部分もやはりございます。そうした中で、先ほど申し上げたYYパークの隣地を活用しながら、まちづくりをしっかりとやっていき、今、街づくりビジョンの見直しも、昨年のうちに、UR、あと先ほど申し上げたコンサルティングの方々を含めて、ある程度見直しをして、具体的にどういうふうにやっていけば進めていけるのかということをしっかりやっているところでございますので、引き続き区としましても一緒になって、その取組を推進できるように、これからも支援をしていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○渡部委員
細かく御説明いただき、ありがとうございました。確かに、この間、コロナがあって、まちが全体的に止まってしまうような事態が続いたということで、その中の7年間の成果を具体的にどのように評価しながら次へ向かっていくのかなということも思っておりましたので、そこまで含めた御回答いただきまして、ありがとうございます。
横山町の問屋街が新たな様々なクリエーティビティのある方々ともつながりながら、中央区にとっては本当に最後の問屋になってしまっていると思いますので、次の7年間、また新たな取組の中で、売り方も新しく変わっていると思いますが、そうしたことも含めながら、さらなる発展に貢献していっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
では、資料4について少しお伺いをさせてください。
こちらの2ページに中学校の国語の成績と数学の前年度比が出ております。数学は1点、2点の差というような感じですけれども、東京都も全国も併せて、相当昨年よりも実質的には下がっているような状況だと思うんですが、この辺はどのように分析をされているのでしょうか、お知らせください。
○小林指導室長
中学校の国語ですけれども、平均正答率が大幅に全国も東京都も下がっているというところで、毎年、国のほうで多分選ばれた方が問題を作成しているところです。問題等を見ると、今年度は多少難しい問題も出ていたかなというところで、例えば国語でいうと、話合い活動をしている場面がありまして、その話合いの考えを基に、あなたの考え方を書きなさいというようなこととか、しっかり読み取って、ほかの人の考えも取り入れながら自分の考えを出していくような問題も見受けられました。こうしたことから、国語については、子供たちにとってみると、例年と比べると少し高度な問題が出て、非常に考えさせられるような問題だったかなというふうに分析しているところです。
いずれにしても、全国と東京都と比べるとということではなくて、では、うちの区で何が課題なのかというところまで分析をしながら、しっかりと国語の事業あるいは数学の授業をやっていかなければいけないかなというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
ありがとうございます。回答したところで、どのように点数がつくのだろうというような問題が出題されたんだなという理解をさせていただきました。
先ほどの前委員の御質問に対する御答弁の中でも、やはり中学校の社会、理科、総体的に同じ特徴が繰り返されるということもございました。これまでの区民文教委員会で御報告いただいておりました中学生の子供たちの社会と理科については、やはり読み解く力が課題になっているということも伺っております。こちらも、恐らくなかなか出題の在り方も難しく、その中でどういうふうに読み解かなくてはならないか、その高度化がまた一層進んでいるのかななどと思いながら、今、お話を伺わせていただきました。
資料5についてもお伺いをさせていただきたいと思います。
意識調査のところですけれども、例えば「不思議だな、どうしてだろう、と思ったことを調べていますか」という質問がございます。これについて、自分でいつも調べているという回答になっているんですけれども、さらに一歩進んで、具体的にどのように子供たちが自分の分からないところを調べているかというところまではお調べになっていらっしゃるのでしょうか、教えてください。
○小林指導室長
まず、この意識調査ですけれども、それぞれの学校によって、ここは区の肯定率というところと比べると多少差が出てきているのかなというふうに思っております。「あなたは、授業や普段の生活の中で、不思議だな、どうしてだろう、と思ったことを調べていますか」ということですけれども、大事なことは、授業の中で先生が一番最初に投げかける問いがあって、子供たちのその次の、あれ、何でだろうと思ってから動き出すというところもあったりします。なので、実は、調べてみましょうということではなくて、先生がどう仕掛けていくのか、どう授業をつくっていくかによって、子供たちが調べてみようとか、自分でそこはいろいろな人に聞いてみようというような行動に移ってくるのかなというところです。細かいところでいうと、大きくは、やはり授業改善をしていくことなんだろう、先生方が授業の導入のときにどういうふうに入っていって、最後、まとめをしているのかというものについて、私たちは見ていく必要があると思っております。
中央区の子供たちは非常に高い肯定率を出しているところもありますので、引き続き授業改善をしながら、なぜだろうとか、どうしてだろうという不思議なところを子供たちが自分で調べていく主体的な学習に結びつけられるように、しっかりとどの教科もやっていかなければいけないというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
ありがとうございます。私は、単純に、タブレットを使ったり、参考書なのか、あるいは塾の先生に聞くのかと、そのようなことで子供たちは調べているのかなと思ったんですが、まずは先生たちが投げかけて、そして好奇心を持って自分で主体的に調べていくというところへいざなっていくための最初の大切な質問なんだという御回答をいただきまして、そういうことなんだなと深い理解を伴うことができました。ありがとうございます。
そして、生活習慣のところですけれども、「朝食は毎日食べていますか」という質問に食べないというふうに答えている中学校1年生の子供たちの全国平均との差がマイナス3.4%というのは、数値上はどれぐらいなんだろうというふうに思っているんです。男女比ですとか、食べない子については、どのように分析をしていらっしゃるんでしょうか。
○小林指導室長
これについて、食育の観点であるとか、様々いろいろな観点で見ていかなければいけないというところで、区の全体の課題としては、やはりこういった把握は必要なのかなというところと、委員がおっしゃったように、男女であるとか、学年別でどうなのかというところを見ていかなければいけないですけれども、ここでいう意識調査の結果は、それぞれ各学校で出てきておりますし、本区としても、ここも課題ですよということを言っていると思うんです。食育であるとか、あるいは家庭科の授業とか保健の授業、朝食を食べることの大切さということが子供たちにとってみたら大事なのかなというふうに思っております。子供たちも、朝食を食べなさいと言ったときに、朝忙しいのに何でとか、もしかしたら親御さんとか保護者の方が先に家を出るのに食べている暇はないよなんていうことも、それぞれ個々あると思うんですけれども、朝食を食べることが午前中のエネルギーという部分でなぜ大切なのかというようなところで、生活習慣の大切さということが大事なのかなというふうに思っております。
本当に目的がないと、実際に朝食は面倒くさいから食べなくていいやというふうになってしまう。それぞれ午前中の学習にも、あるいは体を動かす、体育の授業などにも影響が出たりとか、時には季節の変わり目などは結構倒れてしまったり、貧血を起こしたりとか、熱中症等になったりというようなこともあるので、やはりそこの大切さ、睡眠と朝御飯を食べて学校に来るという生活習慣みたいなことについては、しっかりと教えていかなければいけないということで、各学校に、これに基づいて分析をさせるようにはしております。
以上でございます。
○渡部委員
御説明ありがとうございます。
生活習慣についてお伺いしたかったのは、次の資料6の体力などの分析にもつながっていくというふうに思って伺いました。と申し上げますのは、中学校の子供たち、特に女子は、身長は都とか全国より中央区の中学生たちは高いんです。だけれども、学年が上がるごとに、体重が少しマイナス傾向かなと。以前もたしか、痩せている傾向が出ているという御説明をいただいたと思うんです。
私の歯科医の先生が、実は小児専門の歯科医の先生でございまして、この先生が何をおっしゃっているかというと、運動、特に中学生とか思春期の運動習慣、どれぐらい体を動かしたかということが骨盤の形成にすごく影響を及ぼしていくんだと。昨今、未就学児の子供たちの歯科の、口が小さくて歯ががたがたになるとか、様々な問題が出ているのは、どうも中学生の女子たちの痩せ過ぎですとか、あと運動習慣があまり得られなかったことによって、骨盤の形成に影響しているんだということを伺ったことがございます。生活習慣はもちろん大切ですし、自分の体を自分でつくっていくとか、それがどのように後々影響していくのかということも含めて、後々、本当にそのようなところにまでつながっていく可能性も、これは歯科医の先生の見解なのですが、あるということをぜひお伝えして、子供たち、特に体をつくっていく形成期において、朝食だけでなく、バランスよく食べることの意義ですとか、まさに食育だと思うんですけれども、それが将来の体をつくるということをいま一度子供たちに教えていただきたいというふうに思うんです。この点について御見解はいかがでしょうか。
○小林指導室長
保健の授業等、あるいは先ほど言った家庭科の授業等でもやっているところであるんですけれども、特に女子の体重等のところが出てきているというところは、本当にこれは難しいんですが、どういう状況なのかという個々の状況までなかなか分析することは難しいですけれども、おっしゃるとおり、様々なゲストティーチャー等も招きながら保健の授業等もやっていたりします。そうした中で、食べること、それから適度な運動をすること、全国的にも、特に中学生女子の運動量、体力が落ちているというところは課題になってきているところでもございますので、今後、国の方針とか東京都の方針も受けながら、区としてしっかりと、やはり体力をつけていかなければいけないということと、食べることの大切さということもやっていかなければいけないと思います。施策としても、マイスクールスポーツとか、いろいろと取り組んでいるところではございますけれども、大事なことは、運動習慣を子供たち自身が身につけて、しっかりと体を動かすことの楽しさとかを味わいながら、部活動もその一環でございますが、そういったことも含めて取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
御答弁いただきまして、ありがとうございます。
ぜひ、子供たちが自分の体をつくっていくということにも意識を持って、自分で自分を育てていくということも大切なファクターだと思いますので、お取組をお願いしたいと思います。
以上で終わります。ありがとうございます。
○上田委員
私からは1点、資料5についてお伺いいたします。特に、学習力サポートテストの成績向上、小学校における授業改善についてです。
港区では、御存じのとおり、2023年より全区立小学校で小学校高学年から教科担任制を開始しております。教科に専念できるというのは、私の教師経験を踏まえてもメリットが多いほか、子供たちにとっても多様な先生から学べる経験というのはプラスになると考えます。特認校など一部の学校は難しいにしても、比較的児童数が多い学校では進められると考えますが、区の見解をお伺いします。
○小林指導室長
教科担任制につきましては、国のほうも進めておりますし、先ほど先駆的にやっているところもありますが、本区でも、実は、もう月島第二小学校や佃島小学校、特に指定をしているのは月島第二小学校ですけれども、教科担任制をやっております。具体的には、中学校の理科の免許を持った先生が高学年に入って、それぞれやっているところでございまして、今、教材研究等、質も非常に充実しておりまして、質の高い教育ができるのではないかということで、今度発表するようになってございます。また、その成果をしっかりと分析しながら、できるところをしっかりと他校にも広げていきたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○上田委員
ありがとうございます。発表が非常に楽しみかなとは思います。
今回、この資料の中にあるとおりですが、理科、社会等の差が縮まってきているというところの対策は、やはり教科担任制でないと難しいだろうなと。例えば、実験の質を理科で上げるとか、例えば地理でいうならば、多分地理の形とか、もっと言うと歴史とひもづけながら話をしていくということになると思うんですが、それを全てオールジャンルをやるのは、やはり算数等に比べてもかなり難しいかなと思いますので、このあたりはぜひ積極的な導入をいただければというふうに思います。
あわせて、教師の働き方改革の中で、やはりデータ等をいろいろ教えていただくと、男性よりも女性の受験者が実はすごく減っているというデータがあります。そこが何でだろうと私なりに考えたときに、1つは、もちろん保育園だったり多様な選択肢が出ているということもあると思うんですが、あわせて、一人の先生が1つの学級を必ず持つということが基本になっている。これがやはり育休明けとか復帰後に多分障害になってくるんだろうというふうに私は感じております。教科担任制にしていくことによって、要はみんなで例えば100人を見るとか、そういう見え方に変わってきて、教師同士の連携というのにもつながるのかなと思います。それは結果的に成績に反映されてくるものであろうと私は感じますので、いろいろと研究結果をまた教えていただければと思います。
以上です。
○田中(広)委員長
理事者報告の質疑につきましては、以上とさせていただきます。
次に、議題(1)、区民生活及び教育行政の調査について、質問者の発言を願います。
○かみや委員
それでは、議題で引き続き何点か質問させていただきます。
最初に、2点伺います。1つ目が、有馬小学校で保管されておりましたオリパラの大会の表彰台についてであります。2つ目が、小学校の就学時健診について、それぞれ伺います。
初めに、オリンピック・パラリンピックのレガシーの継承、スポーツの視点であったり、地域振興の観点だったり、いろいろあると思いますけれども、今回、第二回定例会の一般質問でもオリンピック・パラリンピックのレガシー継承ということで地域振興という視点で質問させていただきました。今回、この視点で、この委員会で質問させていただきたいと思います。
晴海のまちびらきも、皆様御案内のとおり、始まっておりまして、秋もハロウィンだったりとか、そして、これからは晴海まつりなど区の事業も行われていく中で、ハロウィンは地域のイベントだと思いますけれども、様々な地域コミュニティの活性化に資するイベントが始まっていると認識をしております。オリパラの表彰台についても、選手村のあった晴海で、より多くの方々に知っていただけるような取組というものもぜひ推進をしていただけないかなと思いますけれども、見解を伺いたいと思います。こちらが1点目の質問になります。
2点目は、小学校の就学時診断についてであります。
指定された日時に指定校で受診するということになっております。今年になってからも、その日はどうしても都合が悪いんだみたいな御意見を最近も伺うところがあります。本来、義務教育に関することですので、指定された日に行ければいいんだろうというふうに思うんです。一方で、働き方も多様化していますので、その日に行けないと何か所も医療機関を回らないといけない、受診しないといけないですとか、ここに対して救済措置というんでしょうか、教育委員会として何か対策を御検討いただけないかというふうに思いますけれども、見解を伺います。お願いします。
○平川地域振興課長
オリンピック・パラリンピックのレガシーの晴海地区での活用というところでございます。
委員から御紹介いただきました有馬小学校において保管、活用していました大会の表彰台でございますが、現在、小学校と調整しまして、地域交流センターはるみらいのほうに、今、引き取っているというか、移してあるところでございます。こちらの目的としましては、委員からも御紹介いただきました、晴海の土地といいますのは選手村があった土地でございます。そういったこのまちの歴史を振り返るとき、子供たちも含めてでございますけれども、地域コミュニティの醸成というところで、まちの歴史を感じるということは非常に大きな部分というふうに感じてございます。実際に、はるみらいの現在のしつらえの中にも、選手村があった当時のパネルを移設し、また、おもてなしの鶴の設置を既にしているところでございますが、その観点の延長線のところで、有馬小学校にありました大会表彰台につきましては、現在、はるみらいにあります。まだ実際にお披露目ができてございませんが、常設をしたいと思ってございます。パラリンピアンの方も車椅子でそのまま上がれる表彰台になってございますが、そちらを常設したいと考えてございます。
お披露目のタイミングとしましては、御紹介いただいた12月14日の晴海まつりもございますが、その前にNPO法人日本オリンピックアカデミーが11月24日に主催事業を行う予定でございます。このオリンピックアカデミーというのは、オリンピックの普及啓発事業を通じて青少年の健全育成、またスポーツ振興を目的に活動している団体でございますが、パリオリンピックの振り返りを行うイベントを11月24日に行う予定でございます。最近、情報が解禁になりまして、11月7日だったと思うんですが、一般的に外に呼びかけがされているイベントでございます。こちらに、先ほど申し上げましたパリの現地の様子でありますとか、実際にパラリンピアン、オリンピアンの方にもお越しいただいて、パネルディスカッションを行うような内容というふうにお聞きしております。当日のイベント内容では、オリンピアン、パラリンピアンとの交流会も予定されています。実際にオリンピアン、パラリンピアンの方と会話しましょう、お話をしましょうでありますとか、記念撮影も予定されているところでございます。そのタイミングでこの表彰台を設置することで非常に活用でき、特にインパクトもあるのではないかというふうに感じてございますので、11月24日のイベントからの常設といった設置を考えてございます。
それによって、冒頭申し上げました、はるみらいを訪れる方にこの地が選手村であったということを体感していただくことで、最終的に例えばフォトスポットとなることでも構わないと思うんですけれども、そういったことで活用していく、それがコミュニティの醸成につながっていくのではないか、また、そういうふうにつなげていきたいというふうに考えてございます。
私からは以上でございます。
○鷲頭学務課長
私からは、就学時健診に欠席された方々への対応ということについて答弁申し上げます。
まず、就学時健診を欠席された場合につきましては、委員からも御案内がありましたとおり、各診療所、クリニックを回っていただいて御対応いただくということが一般的な対応としてございます。こうした対応の仕方というのは、23区の中でおおむね同じような傾向で行っているところでございます。ただ、そうは申しながら、特に私どもといたしましても、昨年度の就学時健診を行った後、区長への手紙ということでも何件か、欠席した場合の対応は何とかならないかといったようなお声が寄せられたということもございますし、また、委員からも別の機会でそうしたお話なども頂戴したことがございます。
こういった点を踏まえまして、当時、昨年度の就学児健診が終わった後というタイミングですと令和6年度予算にはなかなか予算要求がもう間に合わなかったタイミングではございますが、こういった課題認識については私どもも認識しているところでございますので、令和7年度の予算については、こうした取組を行えるような形で既に予算の要求をしているところでございます。やみくもな予算要求という形ではなく、どういった形で行えるかということを精査しまして、特にまた平日に欠席児健診を行っても仕方ない話であるということで考えておりますので、土日、祝、学校医の方々ですとか、学校に御迷惑をおかけしないように、教育委員会が主体となって取り組むような形で、区外の医療機関などにも御協力をいただきながら実施をしていくような形で行っていきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
○かみや委員
それぞれに御答弁ありがとうございます。
まず、表彰台についてであります。すばらしいイベントがあるということでありますので、ぜひそうした機会を捉えて、区としてしっかりと、今お話しいただいたような趣旨で普及啓発、レガシーというものを継承していただきたいということ、取組の推進を要望したいと思います。
1点、以前質問させていただいたときにも、浜町の体育館のところにも3x3の銘板がありますけれども、こういうものをとらまえての地域での活動というものもありますので、例えば、そこに限らず、地域の方々が中央区でこういうものがあった、それを大切にしたいというときには、表彰台なのか、あるいはその思い出なのか分かりませんけれども、そういうものに対して区に対して要望があれば、そうしたところも引き続き御意見を聞いていただきながら、可能な対応をお願いできればと思います。
2つ目の就学時健診についても、前向きな御検討をいただいている。他区ではあまりやっていない、おおむね他区は横並びだということだけれども、来年度ということでありますので、まだどうなるか分かりませんが、教育委員会としては、そういうお考えをお持ちいただいているということで感謝を申し上げるとともに、その取組を推進していただきたいということを要望させていただきます。
次ですが、2つ続けさせていただきます。1つ目が浜町標本についてであります。2つ目が、前回も伺っております物価高騰についてであります。
初めに、物価高騰について伺いたいと思います。
一般質問でも、また会派の重点要望でもやっておりますし、今、様々なニュース等を拝見していても、やはりこの話題というのはいろいろなところで話題になっていると思います。報道を見ていると、国の総合経済対策も恐らくあるんだと思うんですが、これまで繰り返し質問でも申し上げておりますけれども、これから来年度予算要求あるいは、今、補正予算もやっていただいていると思うんですけれども、ぜひ基礎自治体として物価高騰に対してできることはしっかりと取組をしていただきたい。値段が上がっているところにどう対応していくのか。査定というと、どうしても要求額を削っていくというのが査定だという認識が多いんですけれども、時によっては増査定しているようなこともあるのではないかと思いますので、ぜひ物価高騰対策はしっかりやっていく。るる個別には、もう御答弁いただいていますけれども、このあたりの考え方をぜひ改めてお聞かせいただきたいというふうに思います。
2点目は、浜町標本であります。
これまで質問させていただいておりましたが、実は、港区立みなと科学館というところが虎ノ門にあります。ここで、今、「地球時間の旅」という企画展が開催されておりまして、そこで港区や関東の大地に秘められた壮大な物語を紹介するということで、ナウマンゾウの大型模型も展示されている。ジオパークですとか、いろいろな大地、地学みたいな視点なんだと思うんですけれども、中学校においては理科学習だと思うんですけれども、こうした視点を含めて、近隣の港区でもやっている。また、千代田区でも日比谷に千代田図書館がありますけれども、あの中でも、今後、ナウマンゾウを活用して、そういう視点での取組を検討しているというお話も伺いました。
そうした中で、前振りが長くなりましたけれども、本の森ちゅうおう、郷土資料館で展示を検討いただけるということでありましたけれども、この状況はどうなっているか、ぜひお聞かせ願いたいと思います。
それに加えて、観光振興の点でも、ぜひ多くの方に知っていただきたい。学術的、理科学習の観点では、教育委員会でありますけれども、多くの方に知っていただきたい。子供たちを含めて、興味を持っていただきたい。この視点で商工観光の視点でも、地域でも皆さんがいろいろな取組をされておりますので、ここをぜひサポートいただけたらというお話もありましたので、この検討状況をお聞かせ願えればと思います。
以上、よろしくお願いいたします。
○岩田商工観光課長
私のほうから、一番最初に御質問いただきました、まず物価高騰に対する対応ということで、経済対策について答弁をさせていただければというところでございます。
実際、私のほうでも月例経済報告とか、そういったところを見せていただきまして、景気自体は一部足踏みをしている部分は残っているものの、ある程度回復傾向にはあるというような記載もありまして、また、消費者物価についても、委員におっしゃっていただいたとおり、少し緩やかにまた上昇をしているというような、日本経済全体の受け止めというところになりますけれども、そういったところが見て取れます。また、区のほうで行わせていただいている景気動向調査を見せていただいても、引き続きインバウンドの影響でうまくいっている業種もありますが、物価高騰の影響を自分たちが商売する価格に転嫁できない、なかなか難しいというお話の中から、やはり景気の回復というものを実感できていないというようなお話も見て取れるところでございます。
そういった中で、しっかり今後も区として経済対策をするということで、区としましては、ハッピー買物券、今年度は26億円の支出をして30%のプレミアム率にさせていただいたというところ、さらには、融資のほうではございますけれども、そのままコロナの借換えの融資の制度も継続をさせていただいて、なかなか難しいという方々に対しても寄り添うような形を取らせていただいているという状況でございます。そうした中で、来年度の予算等々についても、物価高騰については、しっかりと状況を、区民の皆様、また事業者の皆様のお声もしっかりお受け止めさせていただきながら、どういった形で物価高騰の影響に反映させていくのかというところもしっかりと検討して、今後もやっていきたいというふうに思っております。
また、浜町標本の観光の視点というところで、さきに私のほうから説明させていただければと思います。
令和4年度、令和5年度と浜町標本の案内看板を設置していただいたり、あと発掘の地でプレートを設置していただいたり、講演会をやっていただいたり、区のほうも観光事業として補助金を出させていただいて、後援をさせていただいたりということで、浜町標本のPRに区としてもしっかり支援できているのかなというところでございます。
また、今、観光協会、観光情報センターのほうでやっているポケモンのスタンプラリーでございますけれども、観光協会から話を聞くところによりますと、浜町の辺りのエリアでチェックポイントがあまりなかったというところもあって、浜町標本の発掘の地をチェックポイントにできないかというお話があるというふうに聞いてございます。そのあたりは、また地域の皆様としっかり協議をさせていただいて、町会の方々ですとか、エリアマネジメントの方々とかと協議をさせていただいて、うまくいけば、そういったところも進んでいけるのではないかというふうに観光協会からは報告を受けております。浜町標本の観光的な視点の支援というのは、そういった形も含めて今後も続けていければというふうに思っております。
以上でございます。
○北澤教育委員会事務局次長
私のほうからは、浜町標本の展示検討の状況につきまして答弁させていただきます。
これまでも八王子市で保管しております浜町標本を基にした全身骨格模型を区で展示してはどうかという御提案をいただいておりまして、様々な課題があって、なかなか実現していなかったところでございますが、このたび、本の森ちゅうおうが開設されましてスペースができたということで、企画展を企画することに至りました。
具体的には、令和6年12月26日から令和7年2月19日までの約2か月間、浜町標本の全身骨格模型を中心とした企画展を実施いたします。本の森ちゅうおうの1階の常設展示室におきまして、八王子市から全身骨格模型をお借りしまして展示するということ、それから、そのほかに、江戸東京博物館で所蔵しております浜町標本の下顎骨の模型を展示する。それから、日本銀行で所蔵しておりますナウマンゾウの化石もお借りして展示する。それから、このたび本区で浜町標本を基としました復元模型、約18分の1の大きさの模型を作製いたしますので、そちらを展示するということと、それに伴いまして、様々な説明を加えましたパネルなどの展示も行います。こちらにつきまして、今、準備を進めているところでございますけれども、チラシですとか、ポスター、区のお知らせ等で今後周知してまいります。
歴史的価値が高いものということで、地域の魅力を発信した取組が必要だろうということで今回の企画展の開催に至ったんですけれども、理科とか社会に関しての興味とか関心を湧かせるような内容になると思います。ぜひ、子供たちをはじめとして、区民の皆様に広く知っていただきたいと思いますので、今後周知に努めていきたいと考えております。
以上でございます。
○かみや委員
それぞれに御答弁ありがとうございます。
まず、物価高騰でありますけれども、しっかりとやっていくんだということで御所感をいただきました。引き続き、いろいろな場面で聞いていきたいと思いますので、ぜひ取組の推進をお願いしたいと思います。
浜町標本についてであります。
観光の視点でということで、ポケモンのスタンプラリーを検討いただいているということで、ありがとうございます。ポケモンの中にも象のポケモンがいると思います。そういう意味でも親和性があると思いたいと思いますので、ぜひ、取組の推進をお願いしたいと思います。
企画展のほうも様々、それぞれに見せていただいたことのあるものが多くありますけれども、江戸東京博物館のものであったり、そういうものが一堂に会して、多くのことを知っていただける場を設けていただけるということです。私が議員になって1年目の最初の一般質問で取り上げさせていただいてから6年目になりますので、年に1回、2回質問を続けさせていただいて、このような形で取組を推進していただけるということは心よりありがたいと思うところであります。
関係者の方に話を伺うと、今、恐竜博物館が非常に人気があってすごいということで、それはすばらしいことだと思います。一方で、研究者の皆さんのお話を聞く機会があると、僕たちがこの研究を始めた頃というのは、恐竜もいいんだけれども、実は象の化石はすごく意義のあることで、それが、年代というんですか、江戸400年とは違うスパンになってしまうんですが、地学の観点ですとか、地球の歴史という視点で見たときに非常に意義のある生物なんだということを、幾人かの先生とお話しするんですけれども、皆さんがそういうことをおっしゃるので、何かそこにヒントがあるのではないか。子供たちが見たときに、なかなか区内に自然環境はないですけれども、そういうものを見る中で、いい形になって、子供たちの思いがそこから、オリンピックのほうもそうですけれども、スポーツなのか、理科なのか、算数なのか、国語なのか分かりませんが、そういう機会を今もたくさんやっていただいていると思うんですけれども、興味を持っていただく、知的好奇心を持つ取組として推進をしていただけますよう、御答弁の趣旨で取組の推進を要望して質問を終わります。ありがとうございました。
○田中(広)委員長
質疑半ばではございますが、ここで休憩を入れたいと思います。午後3時15分再開としたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
では、休憩に入ります。
(午後3時4分 休憩)
(午後3時15分 再開)
○田中(広)委員長
休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
少し室内温度が上がっているようですので、上着の調整は自由にぜひしていただければと思います。
それでは、質問者の発言を願います。
○ほづみ委員
引き続き、お願いします。私からは、中高生を中心とした若者の居場所、意見反映という点についてお伺いします。
過去にも取り上げましたが、現在、子ども・子育て会議において、第三期中央区子ども・子育て支援事業計画となる(仮称)中央区こども計画の中身について議論が進められております。この中で先週の11月7日に素案が提示されました。この中で中高生を中心とした若者の居場所、若者の意見反映についての、現在の取組と今後の方向性という点についてお伺いをいたします。
まず、居場所については、素案の136ページに、取組の方向性として、多様な居場所づくりを通して、若者が表現、発信したり、互いに関係性を築けるような機会の充実を図りますとあります。また、意見反映については、同じページの主な事業等の中に、子ども・若者向けアンケート調査の実施や会議体への若者の登用等により、子ども・若者が区政に参画できる機会を確保といった文言があります。これらに該当する現在の取組ですとか、今後計画しているものについて、現時点でのお考えについてお示しいただけたらと思います。お願いします。
○田中(広)委員長
念のための確認ですが、(仮称)中央区こども計画は福祉保健部の管轄になりますので、ここでは区民部で管轄した内容でよろしいですよね。
○ほづみ委員
そうです。中高生を対象とした……
○田中(広)委員長
居場所と。
○ほづみ委員
はい。よろしくお願いします。
○田中(広)委員長
承知しました。
○森下文化・生涯学習課長
今、福祉保健部のほうで進められている中央区こども計画、第三期中央区子ども・子育て支援事業計画についてのお話ということで認識をさせていただいて、お話をさせていただければと思います。
委員がおっしゃっていた点についてでございますが、この計画に取り組んでいる中での、例えば、委員がおっしゃった子ども・若者の意見の反映ですとか、会議体への若者の登用等がそこに事業内容として書かれているんですが、あくまでもこれについては全庁的な取組ということで、この計画が進められている中で取り上げられているところでございます。
この委員会の中で多少関係する文化・生涯学習課として、こちらのお話を少しさせていただきますと、直接的に中高生ということで断定をし切れないですけれども、文化・生涯学習課が所管する事業の中では、ボランティア活動ですとか、地域活動を積極的に自らの意思で行いたいと考えている人たちを組織化して、将来にわたって中央区における活動を育成支援していく、そういうことを団体の設立の趣旨としまして、平成22年度から少年リーダー養成研修会の修了者で構成される少年リーダー養成研修会OB・OG会、それと新成人の集い実行委員会経験者で構成される新成人のつどい実行委員OB・OG会というものが結成されているところでございます。これらの方たちが中高生の面倒を見るといいますか、中高生たちが育っていくために、この方たちにボランティアとして参加をしていただいて、将来にわたって活動できる場と機会の拡充を図りながら、継続的な育成支援を推進することを目的として、これらの会があるところでございます。その中で、宿泊の研修ですとか、あるいはこれらの方々は、二十歳のつどい自体を運営することについてボランティアとしても入っていただいておりますし、文化・生涯学習課の所管として申し上げられるのは、そういったことが具体的事例として取り組んでいるところでございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。ボランティアですとか、地域活動の組織化という観点から、リーダー研修ですとか、それのOB・OG会ですとか、その辺の取組について伺いました。
そうなった場合、ちょっと聞き方が難しいですけれども、若者の居場所ですとか、意見反映というところに関しては、区民部の所管ではないという理解でよいのかというところについてお伺いできますか。お願いします。
○濱田区民部長
今、文化・生涯学習課長から答弁させていただきましたけれども、区民部として、中高生・若者向けに事業として関係する部分でいきますと、今申し上げました少年リーダー養成研修会の参加者としての中学生ですとか、それを見守る側としての高校生あるいは大学生、そして、それぞれのOB・OG会、二十歳の集いのOB・OG会、それから、例えばですけれども、区民スポーツの日に晴海総合高校などにボランティアとしていろいろとお願いをしているといった個々の部分はございます。ただ、全庁的に言いますと、例えば児童館というのは中高生あるいはその上の世代に向けた居場所というところの位置づけが大きい部分がございますし、意見の収集・反映という意味では、私どもの事業の中で接触するというか、触れ合う中で、様々な意見は受け取ることももちろんございますけれども、いわゆる総意的な部分として意見を受けるという意味からすれば、やはり福祉保健部なのか、または区全体としての考え方なのかということになるか、その辺は目的によって違いますけれども、区民部として中高生の意見を総意的に集約するというような考えは今のところはないと思っております。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。
いわゆる青少年健全育成とか、そういった文脈の中で、これらの事業というところについては位置づけられているかなと思いまして、他の自治体の事例を見ましても、区民部に類するような部署のところで若者の居場所ですとか、意見反映ですとかを扱っている例をいろいろ見せていただいた部分もありましたので、そういった話を前提として質問させていただきました。中央区の中でどういう実例になるかというところについては、改めて整理した上で、また質問等をさせていただけたらと思います。
私からは以上です。
○小坂委員
では、数点お願いします。
まず、学校評議員会です。地域と共に学校をつくるというところで、学校評議員会が設置されております。スタンスとしては、これは公開で進めていくべきものだと思われますが、この考え方を教えてください。これが1点目です。
2点目は、私も何度も聞いておりますが、教育振興基本計画の改定に期待しているところであります。前委員がおっしゃいましたように、子ども・子育て事業計画のほうは4回会議を開催し、中間のまとめに向けて、どのような点が中間のまとめでは問題なのかということまで区民に知らせながらつくってきました。そこからすると、教育振興基本計画は、総合教育会議で私は見て以来、見ていないんです。私は一般質問して、小学校6年生と中学3年生の意見も聞いてつくると。であれば、何校に聞いて、今、どのあたりまで来ているのか、課題は何なのか、そのあたりを教えてください。これが2点目です。
3点目は、教育の中央区というところで、私も伝え聞いておりますけれども、教育委員会研究指定校研究発表会の関連の話が出てまいりました。今回は阪本小学校が実際に発表会をなされておりますが、これに関して、先生方にとっては非常に重要なものだと思うんです。当日、現地参加できない先生方に向けて、アーカイブ化やオンライン視聴なども可能にしているのかどうか。また、幼稚園や保育園の先生も、それを見ると、小学校の教育のレベルはここまであるんだということで、保幼小の連携にも役立つものではないかと思われますが、幼稚園、保育園の先生方への周知などをしているのかどうか。
また、阪本小学校でのデジタルシチズンシップ教育の研究発表は大変すばらしかったとお伺いしております。そこからすると、それを他校、全小・中学校に展開していくのは非常に有効だと思われますが、その阪本小の成果をどのように全校展開していく御予定か、そのあたりを教えてください。
最後、ここで一回区切りますが、泰明小学校の改修の補正予算を出しております。復興小学校なので、それをきちんと守りながらの改修ということは理解するんですが、今、エレベーターがない小学校は京橋築地小、月島小、泰明小なんです。そこからすると、やはりエレベーター設置ということも考える必要があったのではないかとも思われますが、そのあたりの考え方を教えてください。
以上、お願いします。
○小林指導室長
私のほうからは、学校評議員会と研究発表についてお答えをしていきます。
まず、学校評議員会につきましては、地域の代表の方から意見を伺うという場で、実は、要綱上、公開することにはなっておりません。なぜかというと、やはり校長がこういった経営方針でと学校の状況を説明して、その中で、そこについていかがかというようなところで、まさに地域の方々が、そうしたら、こういうところでこういうふうにしたらいいのではないかとか、あるいはこういうふうにしていったらいいのではないかというところで自由な意見を言っていく場ということで、例えば傍聴を入れて何とかするということではなくて、実際に学校が取り組んでいることに対して、いろいろな観点から意見を言っていただきながらブラッシュアップをしていくというようなものとなっております。要綱上も、今、公開になっていないことから、特に評議員の方が自由な意見を言っていきたいというような思いもあったりするところでもございますので、こういったところで公開にはなっていないところでございます。
続きまして、研究発表会ですけれども、先日、阪本小学校の研究発表を見に来ていただいたということで、ありがとうございます。
この研究発表につきましては、今、中央区は研究指定校として、うちの教育施策をしっかりと具現化させるために研究をしてもらうということでやっているところでございます。そうしましたところ、デジタルシチズンシップ教育については、他校でももちろんのこと、実践していただかなければいけないというところで、阪本小学校の研究発表を踏まえ、各学校でデジタルシチズンシップ教育をどういうふうに進めていくかというところをこれからしっかりやっていかなければいけないというところでございます。
一方で、保幼小につきましては、保幼小はまた別の目的がございまして、学びをしっかりつなげていく、就学前教育から小学校教育、中学校教育へというところがございます。実際には、アプローチカリキュラムとか、スタートカリキュラムというものも基にしながら、特に幼稚園、それから保育園といった垣根を越えて、就学前教育をどういうふうにしていくのかというところがございます。案内自体は、幼稚園とか小学校のほうにデジタルシチズンシップ教育の案内は出しているところでございますので、興味を示したところはもちろんそうですけれども、保幼小の中ではしっかりとテーマが設けられているところがございますので、こういったところから、いい取組については広く伝えていくのは、もちろんこれからもやっていきますし、そこをどう教育に取り入れていくかというところは、それぞれのところが考えていかなければいけないというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○俣野庶務課長(参事)
私のほうからは、教育振興基本計画ということでございます。
この間、何度か福祉のほうの計画との比較の中でお話を小坂委員はされているかと存じますが、私どものほうで今般改正をしております中央区教育振興計画2020でございますが、基本的な位置づけは学習指導要領が抜本的に変更になっていない中での施策のマイナーチェンジでございます。私どもの教育目標、基本方針、主要政策などはそのままに、取組の方向性などに変更があったものについての軽微な修正を加えるということが基本的なスタンスでございますので、そういったところは少し御理解をいただければと存じております。
そうした上で、文部科学省ですとか、こども家庭庁のほうからは子供の意見を聞くことが努力規定ということで設けられるということを踏まえまして、この間、御答弁でも申し上げましたとおり、現在、アンケート等で子供の意見の吸い上げの事務に着手したところでございます。
お尋ねの中で、何校にそういったことをやって、課題は何なのかというところもございました。教育委員会のほうから、全小・中学校に基本的には教育振興基本計画を議題として取り上げ、小6と中3の社会科並びに公民科の授業において、それぞれ思うところ、課題は何なのかというところを現在やってございまして、教育委員会としては、各学校が取り組んだ中身について、既に報告を受けているところもあれば、これから2学期中にやるところもあるというふうに聞いてございますので、その点については、現在、集計中でございます。
以上でございます。
○田中学校施設課長
私のほうから、泰明小学校のエレベーターについてお話しさせていただきます。
泰明小学校については、平成31年度からの計画で、来年度改修の最終期となっております。その中で、普通教室の整備ですとか、廊下ですとか、屋上を含めて、様々な整備をやっているところです。エレベーターについて、もちろん検討等はさせていただいてはいるんですけれども、現在、エレベーターをつけるに当たっての段差等がございません。もちろん、エレベーターがあるにこしたことはないですけれども、その場所ですとか、電気の配置ですとか、そういったところを考えていくと、まず、今いる生徒が安全、快適に過ごせる環境をつくるというところで、普通教室の整備を優先させていただいているところであります。
私のほうからは以上でございます。
○小林指導室長
すみません。1点、阪本小学校の研究発表のアーカイブのことについて漏れておりました。
実際に、今、研究発表のやり方も変えておりまして、これから豊海幼稚園などは事前に研究発表の内容を動画で視聴させて、先生方がそれを学んだ上で保育を見てもらうというような取組をやっているところです。大事なことは先生方が協議して参画してもらわないといけないというところで、今回の阪本小学校については、講師の発表についてはホームページ等で載っているというということでやっておりますけれども、実際に参加した教員が各学校に持ち帰って、それを伝達するという役割もございます。
したがいまして、いろいろな発表のやり方はあると思うんですけれども、全部がアーカイブで視聴できたらいいのではないかというようなところも参考にしながら、今、阪本小学校でもいろいろとデジタル化をどんどん進めておりますので、今後の検討材料にしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○小坂委員
それぞれに御丁寧な御答弁ありがとうございます。
まず、評議員会に関しては、学校評議員は、開かれた学校づくりを一層進めるために、保護者や地域住民の意向を把握し、学校に反映させ、その協力を得るとともに、学校運営の状況を周知するなど、学校の説明責任を果たしていく観点から設けられるものであるということで、学校評議員会が学校の説明責任を果たすわけです。そこからすると、どのようなことが論点になっているかということは丁寧に地域に返していく必要もあろうかと思われます。そのような点では、学校評議員会自体はクローズでもいいですよ。そこでどのようなことが話し合われて、どれが論点で、それをこういうふうな考え方で話を進めていくということの成果は、やはりフィードバックする必要があるかと思います。私が述べたのは、これは学校教育法施行規則から引用したものであるので、そのあたりはもうちょっと開かれた形にしていく必要があろうかと。文科省が言うには、コミュニティスクールはゼロ%であるという、文科省はそのような評価、もちろん、その意味は若干違うけれども、そうなっているところもあり、そういう中でお願いしたいところでありますが、いかがでしょうかというところが1つです。
2つ目は阪本小学校のところで、まさに協議会も充実した議論をしていました。それも、なかなか手を挙げにくい中で、どこが手を挙げたかというと、晴海西中学校の先生お二人が手を挙げていたということで、晴海西中学校の先生方のやる気まで感じられるという別の収穫もあったところであります。そういう中で、ぜひ、限られた先生だけのものにはしないで、持ち帰るということでありますが、やはりアーカイブ化なり、オンラインで見られるようにしながら、さらに参加できる先生方を増やしていただければと。このあたりは要望させていただきます。
教育振興基本計画に関しては、こども基本法第11条で子供の意見を反映させねばならないという義務規定でありますので、そのあたりはしっかりと反映させていただきたいと思いますし、その中には教育委員会もちろん含まれていますので、そのあたりは今後とも期待をしております。
泰明小学校のところは、車椅子の子がもし生じた場合に、当然あるべき配慮がないということになりませんかというところをお伺いさせていただきます。
ちょっとだけ少し先へ進めさせてください。
新たな予算で区制80周年に向けて進めていくというところもお話としてありますが、そういう中で、昨日ありました、まるごとミュージアムが1日の開催だけではなくて、まるごとミュージアムウイークをつくったらどうかということは、私一人の考えだけではなくて、聞くと、みんな結構考えています。このあたりも含めながら、80周年に向けたまるごとミュージアムの在り方、歴史を充実させる、3億円かけるというようなこともある中で、補正予算でこれから審議がありますけれども、まるごとミュージアムをどうしていくかという考え方を教えてください。
最後、不登校に関して質問させていただきます。
不登校で一番難しいのが、教育振興基本計画の最後のページにも書かれておりますけれども、機関につながっていない、フリースクールなり、わくわく21なりにつながっていない子が223人中の45人、20%おられるということが数値で出されている。この方々に対して、どう、さらにもう一歩いくか。担任の先生とかのアプローチはしているけれども、機関にはつながっていない子へのアプローチの考え方を教えていただければと思います。
○森下文化・生涯学習課長
まず、まるごとミュージアムについてお話しいただいた件についてお答えをさせていただきます。
まずは、非常に高く評価をしていただきまして、ありがとうございます。
まるごとミュージアムでございますが、こちらについて、1年のうちに複数回やってみたらどうかとか、あくまでも内部のお話でございますが、そんなことを以前検討したことがございます。ただ、まるごとミュージアムというのは非常に多種多彩な、様々な分野の事業者の方、また団体、企業者等からの協力、協賛をいただいて、それで一体的に魅力のあるイベントとして区民の皆さん等に楽しんでいただいている。こうした皆さんの御協力がなければ成り立たないものでございます。こちらについて、ふだん、ただでさえ、毎年毎年実施するに当たって、例年、年度の初めから協力ですとか、協賛事業者を募集して、細部にわたる調整を進めながら秋に実施しているという状況にございまして、いろいろなことをふだん事業としておやりいただいている方々にとっては、1日取ることもかなりの御負担になっているという認識を持っているところでございます。何とか頑張れば我々事務局はできるのかもしれないですが、本業がある皆様方に、委員がおっしゃるような、例えばウイークという形で御負担をおかけするというのはちょっと厳しいのかなと、そうした認識を持っているところでございまして、現状については、今のやり方が一番適切なものなのかと考えているところでございます。
以上でございます。
○北澤教育委員会事務局次長
評議員に関してでございますけれども、基本的に、学校評議員会といいますのは、各学校において、それぞれの地域の代表といたしまして、青少年地区委員会の方ですとか、町会の方、また民生・児童委員の方などにそれぞれの団体の代表として出席していただいております。ですから、御意見をいただくのも団体としての御意見をいただいておりますし、地域に戻ったときに評議員会で話し合われたことを団体の中で御報告いただいて、また検討していただいているというふうに我々としては認識してございます。
以上でございます。
○鷲頭学務課長
私からは、エレベーターがない場合の学校におけます車椅子の対応について答弁申し上げます。なぜ学校施設課長ではないのかというようなお考えもあろうかと思いますが、今、ちょうど類似のケースを私ども学務課で対応をしている最中でもありますので、私のほうからの答弁といたします。
確かに、委員がおっしゃるように、学校にエレベーターがあったほうが、そうした対応に資するのは間違いないところであるかと思いますけれども、エレベーターも様々な用途で使われる中で、使うべきときに常に使えるわけではないといったようなこともございます。そうした場合のことも含めて、我々が対応として今回考えておりますのは、階段の昇降、いわゆるベルト型の、よく言われるタイプでキャタピラーのようなタイプで、安全に昇降ができるような装置がございまして、こういったものを車椅子を利用されている児童・生徒に対しても使うことができるような形での対応を1つ考えているところでございます。また、そのほかで申しますと、階段の手すりのところに同様のタイプの補助機具を設置するといったところも、実際にこれは学校でそうしたところもございます。
このあたりは学校のハード的な要件なども含めながら、どういった方法が対応として最も速やかに、かつ適当に行うことができるかといったところを勘案して行うべきものかと考えているところでございます。
私からは以上でございます。
○村上教育センター所長
私からは、いずれの機関にもつながっていない児童・生徒への対応をどうしていくかということでございます。
昨年度の不登校児童・生徒は、機関にはつながっていないけれども、お子さん全員が必ず各担任であったり、学校とつながっている、つまり誰ともつながっていないお子さんは現時点ではいないという部分がございます。ただ、やはり家からなかなか出にくい、学校に放課後だけ来るというようなお子さんは何人かおります。そういったお子さんには、実際、今、展開しております別室指導であったりですとか、そういったところに招くような声かけをして、そういった児童・生徒が今年度は幾分学校につながったり、適応教室につながっている状況があるということはお伝えしておきます。
以上でございます。
○小坂委員
時間のない中、御答弁ありがとうございます。
不登校の課題も大変大きいし、また、配慮が必要な方々の学校生活は大変重要かと思います。また、開かれたコミュニティスクール、ある学校では学校協働推進会議などもつくっていくというような方向もありかと思います。そのあたりは今後も検討いただければと思うところです。
以上で終わります。ありがとうございました。
○渡部委員
それでは、1つだけお知らせいただきたいと思います。
今年度は、新年度の予算案として493万2千円が計上されました国立競技場における中学校連合陸上競技大会が、先日教育広報誌かがやきを頂きまして、9月10日に開催されたという報告をいただきました。今回は区立中5校の代表選手たちが競技に参加して、非常に盛り上がったのではないかなというふうに推察しながら読ませていただきました。
実際、取り組まれて、どのような状況だったのかということですとか、参加しなかった子供たちにとっては、どのような反応があって、自分も参加したいと思ったのか。また、今後の取組の方向性などがございましたら、お知らせいただきたいと思います。お願いします。
○鷲頭学務課長
中学校の連合陸上でございますけれども、今年度、国立競技場で行うに当たりまして、やはり我々も実施に当たりまして主眼としておりましたのが、新たに晴海西中学校が開校するということを契機としましての各校の相互交流を盛り上げていこうということが一つの主眼となっていたところでございます。こういった点につきましては、実際に会場の中で応援席での様々な交流ですとか、何よりも実際に競技をした子供たち同士がお互いにたたえ合う姿などが、当日、会場の大型ビジョンにも本当に何度も映し出されていた様子を見て、こうした事業の効果、我々の目的というのは一定程度達成することができたんだなということを認識した次第でございます。
また、こういった取組を行うに当たって、今回も各校でまず希望を取りまして、出たいか出たくないか、その上で出たいと言った子たちの中で、学校によっては選定をしたところもあれば、競技別に振り分けを行う形で、その子供たちがうまくはまるようであれば、希望した子は全員出られたといったような学校もあるやに聞いているところでございます。このあたりは、まず一義的な部分でいうと、希望を必ず確認をしているというところがございますので、そうした子供たちの意思、考え方という部分については尊重してまいりたいと存じます。
その一方で、できる限り多くの子供たちに参加してほしいというような御意見が保護者の方々ですとかを含めて、いろいろとあるのも認識をしておりますので、どういった形の参加が今後について望まれるのか、また、特に次年度について様々な制約もありますので、そもそもどこでできるのかといったことも含めて検討しなければならないというところがございます。今後も様々な観点からこうした検討を続けてまいりたいと存じます。
私からは以上でございます。
○渡部委員
大きな競技場で自分たちが競技を楽しんでいくといいますか、もともと相互的な交流もという目的もあったというお話がございましたけれども、御報告によりますと、そちらも目的に到達することができたということですとか、子供たち同士がたたえ合う、中学生たちにとって、あの競技場で自分の姿や名前が大型ビジョンに映し出されたという経験だけでも、生涯の大きな一つの糧になっていくというような受け止め方をさせていただきました。今後どういうふうになっていくかは分かりませんけれども、また次にこのような機会が開催されていくことで、違う形でのスポーツを通したオリンピック・パラリンピックのレガシーを継承していただけるとよいなというふうに思っております。
以上で終わります。ありがとうございます。
○上田委員
私からは、2点お伺いをさせていただきます。
まず1点目、学外教育費についてです。
先週、テレビに出ましたが、少子化に歯止めがかからないということで、出生数が年間70万人を下回る見込みであるという予測が出ました。大事なことは、令和2年度の厚生労働白書において、もともと2040年に74万人であるという推計だったんです。令和2年度です。それをもう既に下回ったということで、いかに深刻な落ち込みが起こっているかということが伝わるかと思います。
さて、その大きな要因の一つと呼ばれているのが学外教育費の高さ、平たく言うと塾代とか習い事代の高さと言われています。全国的なデータはあるんですが、教育長の御答弁が前に決算特別委員会でありましたが、本区は全国平均というのがなかなか通用しないまちだと思います。その中で、本区の学外教育費の金額及び推移について何か情報があれば教えてください。
2点目は、マルチコピー機の活用推進についてお伺いします。
本区では、本庁舎、特別出張所、いずれも現状マルチコピー機はございません。ただ、視察をしていると、ほとんどどの役所にもマルチコピー機が1台は置いてあって、大事なことは、高齢者の方を中心に、マイナンバーを用いた住民票の取得方法を教えながら、スタッフの負荷軽減だったり、混雑緩和につながる仕組みを持っているというところです。本区でも導入を検討するべきだと思いますが、その観点についてお伺いします。
○小林指導室長
学外教育費ということですけれども、実際に塾にどのくらい通っているかとか、そういったところかなと思うんですが、教育委員会として何を基に調査をしていくのかというところが大事かなと。どちらかというと、教育よりも福祉の観点のほうが大きいのかなというふうに思っているところでございます。
今、いろいろ習い事も子供たちはたくさんしておりますし、そうはいいながら、親の意向も結構働いているところかなというふうに思っております。何に幾ら使っているかというのは、教育委員会ではなかなか把握することが難しいところと、それから塾に通わせているのは受験なのか、あるいは補習なのか、あるいは、もしかしたら居場所というような使い方なのか、それぞれ違うと思うんですけれども、どちらかというと、塾代の補正みたいなものについては、やはり福祉の観点かなというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○早川区民生活課長
私のほうから、マルチコピー機の庁舎への導入検討についてということで答弁させていただきます。
委員から御案内がありましたように、本区でも、住民票の写しと印鑑登録証明書につきましては、現在、コンビニ交付を実施しておりまして、利用も年々伸びております。平成28年から開始しているわけでございまして、このときにちょうどマイナンバーカードの交付が始まって、初年度はコンビニ交付を利用される方が大体3%程度だったんですけれども、昨年度は4割を超えまして、直近ですと半分ぐらいの方にコンビニ交付を御利用いただいているということで、そういう意味では、ある意味、DX化が進んでいるのかなというふうに思ってございます。
区といたしましても、マルチコピー機導入について3年ほど前に検討したことがあるんですが、一定のイニシャルコスト、ランニングコストがかかるということや、設置する場所の検討等がありまして、導入を見送ったという経緯がございます。他区の状況では、思い切った策として、3月、4月の繁忙期に、その時期に取る方は10円で庁舎の中で住民票の写しを取れるようなサービスを入れている自治体もございます。また、庁舎でコンシェルジュと共に使い方を案内しているような区もございまして、そうした自治体があることは認識しております。
区では、令和8年1月に向けまして、今、住民情報システムの標準化の取組を進めておりまして、このタイミングでソフト面、ハード面が一新されます。そうした中で、区の情報化基本方針でも定めます戦略的かつ実践的な取組というふうに掲げられておりますので、そういう中で窓口サービスをどういうふうに今後展開していくのか、例えば書かない窓口ですとか、回らない窓口のようなものの中で、マルチコピー機の導入については検討していきたいと考えております。
以上でございます。
○上田委員
ありがとうございます。
まず、マルチコピー機のほうを先にお伝えします。私も調べました。本区の想定予算等も含めて、見たんですが、実は、最近はマルチコピー機も、多分量産効果もあって、安くなっていて、当初の算定よりおよそ半額程度でできるということは、内部データとしては持っています。人口が少ないという観点で見ると、千代田区も昨年から全出張所に配置をし、台東区でも12月から導入をしたという現状もあるので、他区に追従することが全てとは思いませんが、やはりその場で触ってみないと分からないという方は一定数いると思うんです。私も初めてコンビニで取ったときに、結構作業が、ファミリーマートとローソンとセブンイレブンで微妙にボタンとかが違って、どこだ、どこだみたいになることは私でもあるので、やはり高齢者の方はそこを少しサポートするのが必要かなと思いますので、引き続き前向きな御検討をいただければと思います。
1問目のほう、学外教育費のほうです。
指導室長がおっしゃるとおり、確かに、お金という観点で見れば、福祉という視点もあろうかと思いますが、1つ例を挙げると、例えば中学校3年生の理科や社会の成績が低くなりがちな理由は、大半のケースは私立に専願で受けると、理社は、基本的に受験科目にならないので、理社を捨てるんです。代わりに英語にエネルギーをかける。大体塾でそう指導をしたりしています。そういうのを踏まえると、塾でどのようなことをやっていて、結果的にどれぐらい時間を使っているのかを知ることが、教育上、やはり教科上も大事かなと思いますので、引き続き連携を取って進めていただければと思います。
以上です。
○田中(広)委員長
それでは、議題(1)、区民生活及び教育行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(広)委員長
さよう取り扱わせていただきます。
議題(2)、請願第6号、入船湯存続を求める請願の審査について、質問者の発言を願います。
継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(広)委員長
さよう取り扱わせていただきます。
第四回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(広)委員長
ありがとうございます。
以上をもちまして区民文教委員会を閉会いたします。
大変にありがとうございました。お疲れさまでございました。
(午後3時55分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559