令和7年 区民文教委員会(2月10日)
1.開会日時
令和7年2月10日(月)
午後1時30分 開会
午後3時46分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(8人)
委員長 田中 広一
副委員長 太田 太
委員 かみや 俊宏
委員 小坂 和輝
委員 ほづみ ゆうき
委員 渡部 恵子
委員 上田 かずき
議長 瓜生 正高
4.出席説明員
(15人)
山本区長
田中副区長
平林教育長
濱田区民部長
早川区民生活課長
平川地域振興課長
森下文化・生涯学習課長
石川スポーツ課長
岩田商工観光課長
北澤教育委員会事務局次長
俣野庶務課長(参事)
鷲頭学務課長
田中学校施設課長
小林指導室長
村上教育センター所長
5.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
後藤書記
坂和書記
6.議題
- (1)区民生活及び教育行政の調査について
- (2)入船湯存続を求める請願
(午後1時30分 開会)
○田中(広)委員長
ただいまより区民文教委員会を開会いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
本日、理事者報告の関係でスポーツ課長が出席しますので、御了承願います。
それでは、理事者報告をお願いいたします。
○濱田区民部長
1 旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者等に対する補償金等の申請に係る戸籍証明書の無料交付について(資料1)
2 住民基本台帳による世帯と人口の動き(資料2)
3 大規模改修工事に伴う総合スポーツセンターの一部利用休止について(資料3)
4 中央区ビジネス交流フェア2024の開催結果について(資料4)
○北澤教育委員会事務局次長
5 区立小中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償における補償基礎額の改定について(資料5)
6 仕事と育児・介護の両立支援制度の拡充について(資料6)
以上6件報告
○田中(広)委員長
ありがとうございました。
発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時40分です。自由民主党さん52分、かがやき中央さん52分、公明党36分、区民クラブさん36分、維新さん10分となります。なお、持ち時間には、この後の議題であります請願審査の時間も含まれます。
それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。
発言を願います。
○かみや委員
それでは、報告事項から、私は1点質問をいたします。資料3、大規模改修工事に伴う総合スポーツセンターの一部利用休止についてでございます。
工事の概要として2つ、劣化改修、そして機能改善ということでお示しをいただいておりますけれども、前回の委員会においても主競技場の質問をさせていただいておりますが、改めて、今回の工事の概要、特色をまず初めにお聞かせいただければと思います。お願いいたします。
○石川スポーツ課長
御質問の大規模改修の工事の概要と特色でございます。
概要については、資料にございますように劣化改修というところで、平成8年、総合体育館からスポーツセンターに変わりまして30年近くがたっておりまして、建物や設備の劣化に伴う不具合が発生しております。実際、弓道場や卓球場で雨漏りのようなものがしているというようなことがございまして、その辺を直していかなければいけないというところでございます。また、今後十数年、使用を控えまして、大規模改修を行うこととなっております。劣化改修はそういう形になっております。
それから、機能改善としてはエレベーター1基増設ということで、やはり大きな大会等がございますと、スポーツセンター内に、地下2階から5階まで貫通しているエレベーターが1基しかない。もう1基は地下1階、2階と地上をつなぐという形になっていまして、やはり大きな大会があると、お年寄りもいらっしゃいますので、なかなか人が5階まで行けないというところで、もう1基、エレベーターを増設するというようなことでございます。
それから、今の時代、やはり子育て世代が増えており、公園を利用されている方も授乳室を御利用になりたいというニーズもあるというふうに聞いておりますので、そういう形で新設していくということと、バリアフリー化というところで、今までバリアフリートイレが限られた階にしかなかったので、各階にバリアフリートイレを設置するということになっております。それから、省エネ改修ということでLED化を図ること、それからZEB化ということで電化と省力化を図って、エネルギー効率を上げていくということで省エネを図るという形になっております。
特徴といたしましては、大きく分けて2つございまして、こちらの総合スポーツセンターは区内唯一の総合的な体育館であり、利用率も各室場でほぼ90%を超えておりまして、多くの方に御利用いただいているということで、施設の閉鎖、休館をせずに室場を順番に工事していく居ながら改修という形で、こちらの表にあるように実施していくという形になっております。
また、本年9月から日本橋中学校の仮設校舎利用が開始されるということで、主競技場等を授業で利用することになっておりますので、そちらに合わせた調整を行っていきながら工事を行っていくというのが特徴となっております。
以上でございます。
○かみや委員
工事の概要と、そして特徴、特色について、それぞれ御答弁ありがとうございました。
確かに、機能改善のところは、子育て世代の方から授乳室を利用したいという声というのは、私も地域の方から、一部ですけれども、聞くこともありますので、まさにそういうところも含めて、利用者の視点に立って改修を進めていただいているものなのかなという印象を持たせていただきました。
その中で、今、御答弁にもありましたけれども、日本橋中学校の利用というところも、いろいろな調整、配慮というものを、近隣のところを含めて、されているのかなと思いますので、続けて2点目、こちらに関連して伺いたいと思います。
体育館は、今、ちょうど工事が始まっているところだと思いますけれども、最近見ても、まさに始まったなというような印象で、地域の方々も、やはり近くにあると、いよいよなんだねというような御意見を伺うところであります。そうした中で、スポーツの場所をこちらで確保する、どんな工夫をされているのか。あるいは地域の方々、利用者の方々にとっては、どうしても利用が制限されてしまう面もあると思いますけれども、どういう工夫をされているのか、どういう考え方でこの調整をしていただいているのか、このあたりを改めてお聞かせいただければと思います。お願いします。
○石川スポーツ課長
日本橋中学校が仮設校舎となって、体育等の授業でスポーツセンターを利用されるということで、そちらも含めた、近隣も含めた利用調整ということでございます。
こちらは、まずは考え方としては、生徒さんと区民の方等の利用について、安全第一ということでやっていかなければならないと思っております。日本橋中学校との利用調整に関しましては、教育の質を確保しつつ、できるだけ多くの御利用者の皆さんにお使いいただけるように、きめ細かく利用調整を行っていかなければいけないということで考えております。例えば、日本橋中学校の利用に関しては、主競技場と第2競技場が大体メインの利用する室場になるかと思いますけれども、利用調整の中で、体育の授業で両方とも同時に使わないようにしていただくとか、片方、主競技場を使う場合は、第2競技場を区民等のスポーツ利用に使っていただくとか、その逆もあるというようなことで、そういう調整を行ったり、それから効率的な利用ということで、中学校の体育館はスポーツセンターの半分、つまり主競技場の面積は、中学校の体育館の2倍ありますので、主競技場を中学校の体育で利用される場合には、2クラスで同時に授業をやっていただいて、カリキュラム等も多少変更していただく必要はあるかと思うんですけれども、そういう形で、できるだけ効率的に使っていただく。
それから、スポーツ利用に関しまして、ハード的な面で申しますと、こちらの予定にもございますけれども、本年早々、改修を行います第1・第2会議室について、今、床がカーペットになっているんですが、こちらをスポーツ床にして、会議室だけではなくてスポーツ用途で使っていただけるようにします。日本橋中学校の利用と、大規模改修でなかなか室場が確保できないというところがございますので、少しでもスポーツ利用をしていただくような形で工夫しているというような形になっております。
以上でございます。
○かみや委員
御答弁ありがとうございます。
安全第一ということで、その上で、教育の質の確保、そして利用者の方々の利便性を少しでも保つということで、まさに、おっしゃるとおり大変重要な考え方を持って工夫をされている。また、第1・第2会議室についても、スポーツ利用もできるような形でということなので、前のほうの工期でやるようにしているのかなという印象を持ちました。
御答弁の趣旨でしっかりと調整いただきながら、限られたスペースかと思いますけれども、併せて地域の方々も温かく見守っている、そして、いろいろな使い方をしていると思いますので、そうしたところも含めて、引き続きの御配慮、そして地域の声、利用者の声を聞いていただきながらの改修に引き続き取り組んでいただきたいということを要望して、報告事項での質問を終わらせていただきます。
○ほづみ委員
私からは、資料2からお伺いいたします。
前年との比較において、本区の人口は1万人程度増えておりまして、その多くが月島地域となっています。また、そのうちの2,200人ほどは外国人の住民の方で、その内訳の多くが中国、台湾となっております。外国人住民の伸びについて見ると、1年でおよそ20%増と、かなり極端な増加になっているかと思っております。これを踏まえたときに、人口が増えることによる一般的な行政需要はもちろんのこと、外国人住民の方に対する窓口ですとか、ウェブサイトの多言語対応、学校における語学指導の体制の強化ですとか、そういった行政の様々なサポートも必要になってくるものと思います。
まず、前段の話として伺いますけれども、外国人住民の偏在、つまり、どのエリアにどういった外国人の方、国籍の方が住んでおられるのかというところまで把握できているものなんでしょうか。もしそれが把握できているのであれば、その傾向についても伺えればと思います。
また、現状において、窓口等において、例えば言葉ですとか、習慣の違い等から、何かしらトラブルというか、そういうところについて把握できている範囲で、もしあればお願いできればと思います。
○早川区民生活課長
本年1月1日現在の、いわゆる昨年との比較、外国人の方の増加等についてでございます。
今、委員から御案内いただきましたように、外国人の方は年々増加しておりまして、今年の1月1日現在、昨年と比べて約2,200人の増加といった状況となってございます。そういう意味で、私どもは、各町別にどこのエリアに外国人の方がいるという分析もしてはいるんですけれども、町丁目別に細かく出しますと、そこは個人情報の部分にも抵触してくるところがありますので、具体的には申し上げられませんが、今回、入居が開始しました晴海のエリアというのは、比較的外国人の方が総体的には多いといったところは申し上げられますので、月島エリアというのは、比較的多いという印象を持っております。
そして、窓口におけるトラブル等でございますけれども、こちらは多言語のタブレット端末等によりまして、日本語が全くしゃべれない方が窓口にいらっしゃったときにも、そこはタブレットを通して多言語対応ができておりますので、特段そこの部分で意思疎通が全くできないということはございませんで、しっかりとそうした機器を使いながら、対応させていただいております。とはいいながらも、外国人の方が窓口に来られる数自体は非常に増えておりますので、より柔軟に、そして職員もしっかりとしたコミュニケーションを取るよう努めてまいります。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。外国人の住民の方については、まずは町別で町丁目別で把握されているというところと、やはり全体の人口でHARUMI FLAGの影響も大きいという話だったので、晴海、そして月島地域が大きいということで理解をいたしました。あと、トラブル等については、タブレット等を活用いただいて、適宜対応いただいているものかと思っております。
行政需要の一例として挙げましたけれども、語学指導等については、以前の答弁で不足している点が課題という認識もあったかと思っております。今後も全体の人口増加に伴って、外国人の人口も増えるということになりますので、長期的な展望の下に対応いただけたらと思っております。
また、これは款をまたぐので質問はしないですけれども、中央区の人口推計においては、外国人人口が4月1日時点の数字を今後10年間一定固定とあって、この考え方ももろもろ難しい面はあるかと思いますが、見直しも検討すべきだと思っております。これは、また別の機会で取り上げようと思っております。
私から、資料については以上です。
○渡部委員
それでは、私は、資料4、中央区ビジネス交流フェア2024の開催結果について幾つか教えていただきたいことがございます。
まず、アンケートを拝見させていただきました。毎年、ビジネス交流フェア参加企業数も大変増えてきておりまして、いろいろなニーズ、多岐にわたりながら御対応いただいているというふうに思っております。その中で、今回、印刷・広告分野の会社が非常に多かったということが、私の中ではちょっと意外でございました。もともと中央区は印刷業が盛んでありましたけれども、具体的にどのようなニーズがあったのか、どんなふうに区としては捉えていらっしゃるのかということを伺いたいと思います。まず、そこを1点目、よろしくお願いいたします。
○岩田商工観光課長
ビジネス交流フェア2024の結果でございますけれども、委員に今おっしゃっていただいた印刷事業者の皆様の展示の出展ということで、昨年度も13社に出展をしていただきまして、今年度15社ということで、委員におっしゃっていただいたとおり、印刷・広告の業者が少し増えたところでございます。御存じだとは思いますけれども、中央区で印刷というのは、いわゆる地場産業と申し上げましょうか、古くから中央区の商業の中心として発展をしてきた業種でございますので、そうした方々がいろいろな今の時代のニーズに合わせた、単に印刷をするだけではなく、様々なDXの技術も用いながら、新しい様々な商材を展示していただいたというふうに認識をしてございます。
そうした中で、印刷だけではございませんけれども、今の時代に合った中央区の商業の特徴を捉えていただきながら、様々な商材をこれからも展示していただくように、区と、また協力している商工会議所ですとか、信金協議会ですとか、そういった方々と協力しながら、これからもビジネス交流フェアを続けていきたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
ありがとうございます。
今、印刷も大分手軽になって、安くて、そして大量に印刷できる中で、もともとの地場産業、印刷・広告を商っていらっしゃる方々にとっては、なかなか厳しい環境なのかなというふうに、お話を伺いながら捉えておりました。
今回出展された目的としては、やはり販路拡大・顧客開拓が1位でございますけれども、満足度を見ますと、「満足」「ほぼ満足」が40社、そして以下、「少し不満」から「どちらとも言えない」、そして無回答まで入れると10社となっておりまして、8番の今後も中央区で同様のイベントが開催された場合、参加したいかという質問に対して、11社が「どちらとも言えない」と答えているんです。これは、数として大体相関しているのかなというふうに思いながら分析していたところですけれども、「ほぼ満足」というふうに答えている方の中にも、実は、少し不満があるという方も、もしかするといらっしゃるのかなと。あるいは、今回、たくさんポジティブな回答もいただいていますけれども、そのポジティブの回答の中に、今後、ビジネス交流フェアを次も開催していくときに、新たな工夫とか、それからビジネスマッチングの在り方とか、ほかにいろいろな気づきの中で次回へのかけ橋をつくっていく。そのようなことは、今回のアンケートの結果を御覧になりまして、どのようにお持ちになって、次へ生かしていくというように思っていらっしゃるのか聞かせていただきたいと思います。
○岩田商工観光課長
このアンケートの結果の生かし方というところでございます。
委員におっしゃっていただいたとおり、満足だというふうにお答えいただいている方は多くいらっしゃるところでございますけれども、一番右の9番の自由意見のところを見れば、少し不満を口にしていただいているといいますか、そういった意見も見られるところでございます。
こちらは、先ほど申し上げた協力をしていただいている各関係団体の皆様と反省会を毎年行わせていただいております。実は、先週、反省会を行わせていただきました。9番の自由意見についても様々な意見が出まして、それについては、しっかりと今後も検討を続けて、こういった御意見に何とか応えていけるように、来年は創意工夫をまた凝らして、やっていきたいというふうに思っております。具体的には、ビジネス交流フェアということですので、出展者同士も交流を図っていけるような取組が、より満足度の拡大につながるのではないかという御意見がございまして、そういった中では、今年度もやったんですけれども、展示会が始まる前に、ぜひ、今いらっしゃる展示をされている出展者同士で、まず交流をしていただく。簡単なところでいけば、名刺を交換していただいたりだとか、御挨拶を隣同士していただくだとか、そういったものの促しを今回もさせていただいて、そういった中で、たまたま隣の方が近い地域の会社の方で、引き続き交流が生まれたよというお声を後々いただいたりといったこともありましたので、今後もビジネス交流フェアの交流という部分にも目を向けながら、しっかりやっていきたいというふうに思っています。
また、御意見の中で、SNS告知のためのバナーを用意していただけるとうれしいという御意見がありまして、これは出展者の方が御自分たちでビジネス交流フェアをアピールしていただけるような、とても前向きな御提案を承ったところですので、こういった御意見をしっかりと反映させて、バナーをつくるというところも、こちらのほうでも対応させていただいて、出展者自身がイベントのPR等をしっかりできるように、そういったところも工夫を重ねて、来場者のさらなる拡大も狙いながら、また、引き続き続けていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○渡部委員
前向きな、たくさんの御意見を集約しながら、次へつなげていくという御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
すみません。1つだけ、ちょっと逆戻りするような質問をしてしまいますけれども、9月25日に、事前に販路拡大セミナーをしておられます。ところが、こちらに「参加していない」と回答している企業数が非常に多くて、他方で、当日のセミナーとか講習会のイベントは希望する企業があったりするなどもございます。この点は、私は、意外と企業さんにとっては販路拡大、新たな販売方法とか、この時代に合った様々なツールを活用したみたいなお話を聞けるほうが、企業さんにとっては非常にメリットになるのかなというふうに思ったんですが、意外や意外だったなというふうに思っているんです。このあたりはどのように分析されていますか。
○岩田商工観光課長
このビジネス交流フェアですけれども、無料で行っている展示会で、どちらかというと、今まで展示会とかに出展がなかなかできなかった方々、あまり慣れていないような方々に向けた、次に大きい展示会に向けて出展できるような展示会、そういったものと区として位置づけているところです。そういった方々ですので、事前にサポートを受けたいとか、事前にビジネス交流フェアのテーマを取り入れた経営セミナーを受けたいというような御意見がもともとありましたので、そういったものを続けてきたというような状況でございます。
ただ、見直してみると、事前サポート相談も5社でございますので、そういったお気持ちはありながらも、やはり周知が少し不足していたのかというところとか、あとはその内容がうまくはまらなかった状況もあるのかもしれませんので、これまでの御意見等も踏まえながら、さらにそういったものを利用していただける方が増えるように、これからも関係者と一緒に協議をしながら進めていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○渡部委員
昨今、セミナーといいますと、必ずオンライン、あとリアルでという2つのツールが選べるようにもなっております。企業さんは、いろいろお忙しくていらっしゃるし、この日、この時間帯に来られるかどうかという問題も、もしかするとあるかもしれませんので、そのあたりも柔軟に考えながら、多くの方たちに必要な情報が届くように、区としてハブとなっていただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。
○田中(広)委員長
それでは、理事者報告に対する質疑は以上となります。
次に、議題に入ります。議題1、区民生活及び教育行政の調査について、質問者の発言を願います。
○かみや委員
それでは、私から1点、議題でも質問をさせていただきます。
現在、郷土資料館、本の森ちゅうおう1階で開催されております企画展、「中央区にナウマンゾウがいたころ」、また、関連して、浜町で開催されました全国ナウマンゾウサミットについてお尋ねをいたします。
最初、少し長くなるのですが、これを発案された、また、浜町標本の組立て、発掘をされた、今、滋賀県立琵琶湖博物館の名誉館長になられました高橋啓一先生から、少し所感をお聞かせいただいておりますので、冒頭、少しお時間をいただきますが、紹介をさせてください。
以下、引用、概要でございます。
私がナウマンゾウに関するまち4つに集まってもらってサミットをしたら面白いとメールしたのは、2023年3月でした。それから、皆さまに御相談をして、皆さまのお力で見事に実現することができたのは、すばらしいことであったと思います。しかも、私の予想をはるかに上回る内容で開催できたことは、ひとえに皆様のおかげがあってこそと感じております。町長さん、区長さんをはじめ、お忙しい方々のサミットへの参加が可能となったのは、各地の皆さま方のふだんの実績があってのことだと思います。ありがとうございました。
私と多賀町の高橋館長は、サミット翌日のマルシェにも参加をしました。ビルの敷地に並んだおしゃれなテントを使ってのマルシェには、たくさんの地元の方たちがおいでになって、にぎやかでした。その彩りに飾られて、一見、場違いとも思われる多賀町のアケボノゾウの段ボール全身骨格、アケボノゾウのお絵描き歌、レプリカ標本の展示、そしてエリアマネジメントさん企画のナウマンゾウのペーパークラフトや塗り絵などが行われたことで、マルシェに買物に来られた方々にもゾウ化石に興味を持っていただくきっかけになったと思います。郷土資料館でのナウマンゾウ展示の開催との相乗効果もあって、企画展示のことを御存知の方も多くおられましたし、浜町のナウマンゾウのことをお話しすることも容易でした。駅のところに設置しているナウマンゾウの看板も、効果があるように思いました。中には、ゾウ化石に本当に興味を持っておられる方もいて、私が浜町のナウマンゾウの発掘に参加したと言ったら、大変感激してくださいました。
そして、何よりも私が感動したのは、当日2回開催された多賀町の高橋館長のゾウ化石の講演会、江戸屋まねき猫さんによるナウマンゾウの声帯模写、三遊亭朝橘さんによる浜町のまちの歴史や浜町ナウマンゾウについての創作落語です。高橋館長は、星の専門家であるにもかかわらず、見事にゾウ化石について説明をはなし家さんのようにされておりました。普通ならば、来場された方は、その後にある演芸が待ち遠しいはずですが、高橋館長の話を熱心にお聞きになり、なぜ講演の後にゾウに関する演芸が行われるのか、理由が腑に落ちたことと思います。続く、まねき猫さんの声帯模写は、ナウマンゾウの勉強をされた上での芸で、ナウマンゾウの頭骨の膨らみが声に影響するとの仮説が出されていました。さすが、声のお仕事をしているだけ、目のつけどころが違いました。迫力あるゾウの鳴き声、参加者全体にゾウの声の大合唱をさせる方法で、知ってもらいたいことを楽しく伝える方法には感心しました。野尻湖のナウマンゾウ博物館で行っているナウマンゾウの音声案内にも言及してくれていましたので、もしかしたら音声案内利用件数が増加しているかもしれません。
そして、極めつきは朝橘さんの落語です。テンポよく流れるように進む落語は、浜町の歴史やまちが誇るべきものが満載で、その中に標本も仲間に入れてもらっていることに、私は、笑いながらも胸が熱くなり、本当に涙が出そうになりました。自分の研究してきたゾウが、まちの歴史の一員として迎え入れてもらい、まちの人が喜んでくれるならば、研究冥利に尽きるというものです。こうした広がりこそが、サミットが目指す方向性であると感じました。私には、ゾウの話や浜町標本を淡々と話すことしかできませんが、様々な玄人の方々が語ると、こうなるということを知らされ、これは私の脳と心に強い衝撃を与えました。
こうしたことを御所感として伺ったところでありまして、私も当日参加をしておりましたが、5年間、長くなっておりますけれども、質問させていただいてきて、非常に思うところがあったところであります。
そこで、改めて質問をさせていただきます。2点です。
1つ目、郷土資料館、本の森ちゅうおう1階で開催されております企画展、「中央区にナウマンゾウがいたころ」、この週末、土曜日でありましたでしょうか、区主催の講演会も開催していただいたものと思いますけれども、この企画展の開催状況、所感について、まず1点目、お聞かせ願いたいと存じます。
2点目、サミットは、北海道幕別町、長野県信濃町、そして滋賀県多賀町、中央区を含めて4つの自治体、首長、そして中央区と多賀町さんは、教育長も含めて、御参加いただいたと承知をしております。この各地が、琵琶湖、そして野尻湖、中央区も水辺ということで、こうしたことも一つの各地をつなぐキーワードになったのかなと感じておりますけれども、こうした中で、今回、サミットに参加していただいての御所感があれば、お聞かせ願いたいと思います。
以上2点、よろしくお願いいたします。
○北澤教育委員会事務局次長
ナウマンゾウに関してでございます。
まず、1点目の企画展の開催状況等でございますけれども、これまで12月26日から開催をしておりまして、2月19日までの開催になりますが、現在、2月6日までの数字といたしまして、1日当たり270人程度、来場していただいております。こちらは、常設展示室の入館者数としては、ふだんよりも100名ほど多いというような状況になってございまして、やはりナウマンゾウの骨格標本がばんと置いてあるというところで目を引いて、当初来る予定がなくても、足を運ぶような方もいらっしゃるのではないかというふうに、とても好評であるというふうに感じております。また、アンケート等でも、通常、企画展ではあまりお子さんのアンケートはないんですけれども、今、こちらに来ているものでは、10代の方とか、10代未満の方からもアンケートが集まっているようで、やはり通常の展示よりも子供たちの来館が多いということを感じております。
このように、当初企画したときにも、やはり子供たちへの歴史とか科学への興味や関心を引くようなものになればというような思いがあって開催いたしましたけれども、そのような目的がある程度達成できているのではないかというふうに感じております。また、土曜日に行いました講演会のほうも50名ぐらい参加していただきまして、お子さん連れの方もいらっしゃったということで、こちらとしては、今回の企画展は、ある程度、一定の効果があったものというふうに考えてございます。
また、ナウマンゾウサミットについてでございますけれども、こちらのほうに私も出席させていただきましたが、やはり北海道や長野県とか滋賀県とか、遠方からそれぞれいらしてくださった町長さんですとか、御担当の方が大変熱心にナウマンゾウ化石の活用方法、それによって、どのようにまちおこしをしているかというところをとても熱心にお話ししていただきまして、とても興味深く聞かせていただきました。様々な工夫やアイデアを凝らして、まちを盛り上げていこうというふうに、まちの方々が奮闘している様子は、とても興味深く感じました。中央区では、特に浜町エリアマネジメントの方たちがとても熱心にナウマンゾウを盛り上げようというふうにしてくださっているのが中央区の特徴かなというふうに感じたところでございます。このように、4つのまちがナウマンゾウをきっかけとしてつながっていくというところが、とても今回のサミットの開催というところで意義のあることというふうに感じました。
以上でございます。
○かみや委員
ありがとうございます。それぞれ、企画展、イベント、そしてサミットについての御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
1日当たりの来場者が非常に多いということで、多分、ふだんですと2階でやっているものが、骨格標本が物として大きいということもあって、1階に置いていただいている。こうした中で、ぱっと入ると目を引くというところもあって、入場者数も増えているのかなということで、大変に子供たちも興味を持っているということで、ありがたいというふうに感じたところであります。
続けて2点、関連して伺いたいと思います。
1つ目は、今やっていただいている企画展、すばらしいパネルも作っていただいている。残念ながら、残念ではないですね、標本のほうは、借りているところに当然返さなければならないわけでありますけれども、作っていただいたパネルというのは、企画展の期間中はそこまでだと思うんですが、今後、地域でいろいろな場面で活用して、今後の広報であったり、あるいは浜町エリアで何かこのものを残して、継続的に、掲示だったり、展示だったり、こういうことをぜひ御検討願いたい。子供たちの視点を含めて、お願いをしたい。
といいますのも、今、この企画展がやっていることも踏まえて、実は、当時、発掘に関わったという方が、先生のほうに御連絡があって、当時発掘した土を個人的に持っていたというようなお話も伺いました。その連絡が来て、今、それを調べてみると、当時の浜町の様子が、どういう大地であって、どういう成分があったのかというのを、今、まさに分析を進めることができて、新しい論文を書いているということでありますので、そういう意味でも、行政としてやっていただいたことがきっかけの一つになったということで、ありがたく思っているところであります。そちらは、企画展の今後の活用、広報ということで1点。
そして、2点目は、中央区として、どう関わり得るのか。地域として、今、盛り上がっているもの、中央区は、申し上げるまでもなく、たくさんの魅力があって、浜町でもそうだと思っております。その中のワン・オブ・ゼム、一つである。ほかのまちの皆さんは、恐らくそれをメインにして活用されている。そこは1つ大きな違いかなというふうに感じているところです。
では、果たして中央区に関する公益性というか、意義は何だろうというところを考えると、今おっしゃっていただいた御答弁に加えて、ちょっと大きくなって長くなるんですけれども、1つ目が、今、予算委員会が国のほうでも始まっていますが、自民党の委員から、予算委員会の質疑の項目で少し紹介をすると、賃上げこそ成長戦略の要だという経済政策の質問をしている中の一環で、地方創生について、その中の質疑の総理からの答弁として、自らが提唱する楽しい日本について、聞いていて楽しくなる事例は全国にある。わくわくする地方創生を広げていきたい。地方創生2.0なんて言われていると思うんですけれども、この文脈、東京とか特別区でいうとどうなるかというと、東京都のほうでも、東京と全国各地との共存共栄をいろいろな都道府県とやっていると思います。特別区のほうも、私が申し上げるまでもなく、全国連携プロジェクトというものを始めて10年になるようでございまして、1月には「全国連携プロジェクト10年のあゆみとこれから」というものが開催されて、区政会館の1階ではパネル展も行われているということであります。ホームページを見ただけですけれども、3つの目標というか、考え方があるようでして、共存共栄による日本の元気創造、相互補完による地域課題の克服、そして信頼関係絆の強化、これが特別区として連携プロジェクトをやっている目的、考え方のようでございます。
そうした視点も、区だけ、特別区の中の一つとしてどうするんだというところは、もちろんあるんだと思うんですけれども、日頃、まちづくりなどでは、私はよく、東京の中でも中央区が牽引していく、こういう考え方が大切だというようなことも申し上げておりますので、地域の連携あるいは地方創生に資するという一環も含めて、ぜひ、今後も、町長さんたちを含めて、サミット継続の機運も非常に高まっていると仄聞をしておりますので、中央区としての公益性というものも見いだしていただきながら、見いだすことができれば、ぜひ積極的に御検討、そして地域への支援も継続を願いたいと思いますけれども、見解を2点伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○北澤教育委員会事務局次長
ナウマンゾウの企画展の終了後の今後の方向性というところでございます。
今回行った展示につきまして、御好評いただきましたので、継続していきたい部分はあるんですけれども、先ほど委員もおっしゃいましたように、骨格標本を借りるのにはかなりハードルが高い部分もございますので、そう頻繁には借りることができないというような現状がございます。今回作成いたしましたパネルを区立の日本橋図書館などにおきまして、展示をして、定期的にこういったナウマンゾウの展示会みたいなものを開催していきたいというふうには考えてございます。
また、サミットに関して、今後の中央区の公益性を考えた参加の仕方というところですけれども、中央区におきましては、確かに、ほかのまちとは違いまして、ほかにもいろいろ盛り上げていくような歴史的なものがたくさんございますので、ナウマンゾウに特化して何かこちらに力を入れていくというところは、今後検討が必要だと思いますが、ナウマンゾウサミットにつきましては、今回、それぞれの町長さんたちも非常に力を入れてくださるようで、来年度、再来年度、また開催するというようなお話も出ているようです。そちらについての区としての参加の仕方等につきましては、今後検討していきたいと思いますし、せっかくできたつながりでございますので、こういったつながりにつきましては、大切にしていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○山本区長
お時間をいただきまして恐縮です。
今の地方創生という御質問に対してお答えしようかなと思いまして、手を挙げた次第でございます。あのナウマンゾウサミットの後に、実は、この前も東根市の副市長さんがみえまして、もしかして東根市でナウマンゾウの骨格が何か出ていませんかと僕は聞いたんですが、さすがに出ていないという話でしたので、ナウマンゾウのサミット系を広げていくということについては、また新たな知見が生まれましたら、それは広げていったらいいと思いました。
もう一つ、実は、手を挙げた理由は、花なんです。例えば、将来、KK線の緑化という問題もございますけれども、ついこの前も築地川銀座公園で、福島県須賀川市と、それから福島市から、ハナモモとボタンの苗木をもう10年以上にわたって毎年2株ずつ植えていただいているんです。それで、築地川銀座公園全体がもう既に埋まってしまって、来年はもう植える場所がないよというところまで来たということもありまして、余計なことを言わないように言いますと、全国的な意味で花でネットワークをつくっていく。中央区は花の都宣言もしております。そういうこともありますので、今の視点は、地方創生との関係で考えると、そういう形のネットワークを強化していくことによって、ウィン・ウィンの関係をつくっていくことが可能となるだろうということで、ちょっとヒントとして申し上げたくて手を挙げたということで、以上であります。
○かみや委員
それぞれに御答弁、本当にありがとうございます。特に、教育委員会におかれましては、様々主体的に、これまで地域の取組を支援するというものだったところ、今回、教育委員会の主催として一歩形を進めて取り組んでいただいたということに改めて感謝と敬意を表して、今、前向きな御答弁をいただきましたので、今後、地域の皆様の御意見をしっかりとお伝えをしていきたいというふうに思いますので、御答弁の趣旨での取組の推進を要望いたします。
そして、区長のほうも御答弁、本当にありがとうございます。
地方連携、全国連携ということで、どういう考え方ができ得るのか、この委員会の所管の中でどういうところまで御答弁いただけるかということを含めて、今、サジェスチョンをいただきましたので、そうしたところも含めて、どんな連携ができ得るのか、そうしたものを提言でき得るのか、引き続き考えて要望していきたい、提言をしていきたいと思います。
以上を申し上げまして、今回の議題での質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○ほづみ委員
よろしくお願いいたします。私からは、まず、区の施設の営利利用への考え方についてお伺いします。
これまで何度かはるみらいに伺っておりますが、その際に、集会室において公文のような勉強ですとか、運動の教室といった習い事のレッスンが行われていることに気づきました。ウェブサイトを見ますと、利用料については、通常利用と営利利用の料金体系があって、営利的な利用も認められているものと思います。一方で、このような営利利用が他の施設でも認められているわけではありません。例えば、区民館のウェブサイトにおいては、営利を目的とした御利用はできませんと明確に記載されております。また、以前の別の委員会では学校施設についてお聞きしまして、基本的に、営利目的の会社には貸さないといった話もございました。この点について、私としては、既存の多くの施設の稼働率にはまだまだ改善の余地があるというところから、施設の有効活用という観点から、むしろ利用を増やして収益を上げていくべきと考えております。
他方で、一般的に、公共施設の利用料金は、世間の相場と比較しても安価であるからこそ、営利利用を認める場合には、これらのニーズが急増しまして、既存の町会や地域のサークルなどが利用できなくなるという可能性もあるかと思います。これらを踏まえて、3つお伺いをいたします。
まず、区民部所管の施設において営利利用を認めている施設は、はるみらいは認識しておりますが、それ以外にあるのかどうかという点について確認をさせてください。
また、それ以外にないという前提で伺いますけれども、はるみらいによる営利利用の考え方、そして、今後、他の施設への展望ですとか、その辺についてお伺いできればと思います。
最後に、現状のはるみらいの利用において、営利利用が認められていることによって、例えば、地域の方々が十分に利用できないですとか、そういった状況が発生しているのかどうかという点についてお伺いできればと思います。よろしくお願いします。
○平川地域振興課長
営利利用というところについて、はるみらいの例を挙げていただいたところでございますが、基本的に、はるみらい以外におきましての集会室等の営利目的での利用はないところでございます。
また、はるみらいにおいての営利利用の考え方でございますけれども、ほかの施設と成り立ちが違うのかなというところでございます。はるみらいにつきましては、今、運営協議会が立ち上がってございますけれども、この施設のコンセプトを地域の皆様としっかりと話し合って、どういった施設を目指していくかというのを非常に長い時間をかけてつくり上げたものでございます。条例の設置目的にも書いてございますが、地域住民等という中に、地元の企業の方であるとか、そういった方々が連携して行う地域活動の総合拠点として、このはるみらい、晴海の交流センターを立ち上げたところでございますので、そういった中に、いわゆる塾というような例も挙げていただきましたけれども、そういった活動も包含していく。それと、既存の、例えば町会の活動であるとか、そういったものを連携、混ぜ合わせていくというのが、この施設の大きな肝となる部分でございますので、営利利用を認めているところでございます。
また、ほか施設においての稼働率もお聞きいただきました。例えば、区民館の利用率ですと、場所によって、それぞれ地域差があるところではございますが、おおむね50%前後でございます。そういった中で、比較的まだ余地があるのかというところもありますけれども、やはり平日の午前中とかはなかなか稼働が少ないところでございますが、土日になったりしますと、土日の夜間、午後夜間になりますと、やはり稼働が高くなるというところもあります。それを平均しますと、先ほど申し上げた50%前後となるところでございますが、活動が例えば余暇の部分でございますとか、お仕事以外のところになると、やはり御希望になる時間帯というのは、少し重複が生じているものというふうに感じております。
また、はるみらいの稼働率の中から、営利利用が一般的な地域活動の障壁になるかというところでございますが、はるみらいはオープンしてから1年経過しまして、HARUMI FLAGへの入居も進んでいる。また、施設の認知度といいましょうか、御利用いただく量は、例えば集会室、多目的スタジオ等、全て右肩上がりで上がっているところでございます。その中でも、利用率というところでは、多目的スタジオが一番顕著な動きがございます。一方で、音楽スタジオもあるんですが、音楽スタジオは個人の利用が多いところでございます。団体ですと、多目的スタジオが一番顕著な例でございますが、非常に利用が高くなっておりまして、その中に、塾といいますか、習い事、子供のダンススクールでありますとか、高齢者の方に向けたヨガの教室ですとか、そういったものも多くなっております。もちろん、例えば町会の方が集会的なもので使うこともございます。そういった中で、やはり稼働が高くなっているところで、なかなか希望の時間が取れないといったお声をいただいております。
特に、はるみらいにつきましては、他の集会施設と違って、1時間単位での御利用もかなえているところがありますので、希望する時間、例えば土曜日、日曜日の午後の時間、1時から3時まで取りたい、また、平日のお昼前後も非常に稼働が高くなる、また、夕方も高くなるというところで、少し寄りが見られています。そうすると、先ほど申し上げたとおり、なかなか御希望のところを得られないということがありますので、ここが1つ、今、はるみらいの、非常にありがたいところではあるんですけれども、営利の目的と、いわゆる地域の活動のところを、はるみらいは、先ほど申し上げたとおり、交流という観点がありますので、それを混ぜて使っていただくというところでございますけれども、なかなか地域の方が思うように使えないという状況ではいけないのかなと思っております。
一方で、まだ稼働が高くないお部屋がありまして、例えば料理スタジオですとか、そういったところ、今、御案内の仕方として、料理スタジオというと、やはりお料理をするお部屋という印象をお持ちですけれども、新しい使い方として、例えばまちの活動の方がお茶を飲みながら、お菓子を食べながら、和気あいあいと集会、話合いをしたいというところで、そういった場合、集会室は飲食ができませんので、料理スタジオを御案内しますと、そういうふうに利用ができるんだというところがありましたので、稼働が寄らないようにすることで館全体の利用率を上げていくことで、御希望する方が満遍なく使えるように考えていきたいと思っております。
また、はるみらいにつきましては、地域の方に入っていただいている運営協議会があります。そういった場でも、いろいろな活用方法というところでアイデアもいただいておりますので、そういった中で検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
私からは以上です。
○濱田区民部長
営利利用を認めている区民部の施設ということで、今、地域振興課長は集会施設系でのお話をさせていただきましたけれども、区民部として、例えばスポーツセンターとか、あとはホール、銀座ブロッサムですとか、公会堂とか、こういったところも営利利用を認めている施設となっております。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。
最初の話で、集会施設としてははるみらいということで、別途、スポーツ施設ですとか、銀座ブロッサムとかがあるということで認識をしました。あと、はるみらいについては、成り立ちが異なっていて、地域と連携する拠点として存在があって、その中で塾なども想定された上で、今回、営利目的の利用もということで伺っております。
稼働率等については、HARUMI FLAGの入居に応じて増加して、一部では、やはり取りにくくなっている状況があるということでお示しをいただきました。例えば、習い事のサイトにいきますと、何曜日の何時から何時までみたいな形で開講の案内とかも書いてあるので、そうすると、やはり中長期的に、その時間帯は使えないのかなというふうに思っているところです。
検討の場として、運営協議会といった場の話もございました。利用状況等も見定めつつにはなるかと思うんですけれども、そういったニーズが増えるということがあれば、営利利用の場合の料金の引上げですとか、実施する習い事に対して、区民限定での割引ですとか、何かそういったところの要求ですとか、ある程度、過熱を鎮静化するような施策もぜひ御検討いただく必要が出てくるのかと思っております。
最後に、すみません。他の施設への展開というところについては、現在の考え方についてはいかがでしょうか。お願いします。
○平川地域振興課長
失礼いたしました。他施設への展開というところでございますが、先ほど申し上げたように、はるみらいは1年を経過したところでございますけれども、運用方法、運営の部分で、なかなか課題になっているところもございます。特に、先ほども挙げました1時間単位での御利用というところについては、利用者のマナーによるところもありますし、施設側で強制力をどれだけ出せるかといったところもあります。営利利用の、先ほど申し上げた集会室等、ほかのお部屋との偏りも出ているところですので、はるみらいの中でも、まだ解決に至っていない、課題として抱えている部分があります。
また、先ほど冒頭申し上げました、館それぞれの成り立ち、設置の目的が異なってございますので、そういった中を考えながら、とは申し上げましても、区民の方にしっかり区の施設として使っていただくというところが肝要な部分と思ってございますので、まず、区民部内で議論を深めていくところだと考えてございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。
まだオープンから1年ということで、はるみらいとしても検討中という話かと思います。そこも踏まえて、一部の区民館において、例えばトライアルとして、一部の公民館だけ、例えば年度単位で区切ってやってみるですとか、そういったことも、ぜひ今後御検討いただけたらと思っております。
次に移ります。次は図書館の臨時休館についてお伺いをいたします。
2月5日の教育委員会定例会を傍聴している中で、こちらの件について初めて伺いました。図書館システムの更新ということで、これは様々な機能改善とかも含まれるもののようですが、問題は、その期間だと考えております。先日の資料によれば、8月18日から8月31日までの2週間、全ての区立図書館を休館するというような報告であったかと認識しております。言うまでもなく、この期間は図書館が利用できなくなるということで、区民への影響は極めて大きいものと思います。また、本を単純に借りるということだけではなくて、特に夏休みに関しては、勉強する場所として利用している児童・生徒もいらっしゃるかと考えております。この点については、複数の教育委員からも、期間を短くできないかですとか、他の自治体の図書館を利用するよう周知するですとか、あとは区の別の施設を勉強スペースとして開放するですとか、そういった様々な意見があったという認識です。
私としましても、委員の方々と同様に、休館の期間はできる限り短くするべきですし、期間を問わず、代替のスペースを何かしら提供して、周知されるべきものかと思います。こちらについて、現在、見直しを恐らく行っていただいているところかと思いますけれども、現時点でお示しできるものがあれば、お願いできればと思います。
また、システム更新の作業やスケジュール等については、庁内の情報システムを担当されているような情報システム課もいらっしゃるかと思うんですけれども、そういうところとも連携されているのかどうかということについても、併せて伺えればと思います。お願いします。
○北澤教育委員会事務局次長
委員御案内のように、先日の教育委員会のときに、図書館システムの更新に伴う図書館の臨時休館等について御説明をさせていただきました。現在、運用している図書館システムが運用開始から5年が経過していることから、更新作業を行うために、区立図書館を臨時に休館するということですけれども、連携している図書館や学校図書館システムを一斉に更新するというような作業が必要になりますので、全部の図書館や郷土資料館、また学校の図書館のシステムを2週間程度、どうしても臨時で停止しなくてはいけない状況になります。
先日御報告させていただいた中では、その期間を、今、御案内がありましたように、8月18日から31日までというふうにお話しさせていただいたんですけれども、やはり教育委員の方々からも、夏休みの終わり頃というのは、いろいろ支障が大きいのではないかというような御意見を多数いただきました。システムの更新の都合上、日数自体はどうしても変えることはできないですけれども、時期を前にずらすですとか、夏休みの終わりというのはやはり一番影響が大きいだろうということで、少しずらすことができないかというところを再度検討しているところでございます。
また、システムに関しましては、こちらは図書館単独のシステムでございますけれども、情報システム課とも随時情報共有はしているところでございます。
また、こちらの検討している状況がはっきりいたしましたら、再度、議会のほうにも当然お示しさせていただくことになりますので、もうしばらく検討の時間をいただきたいと存じます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。
見直しについては、時期の部分について検討いただいているということでした。先ほど申し上げましたとおり、区民の皆さんにかなり大きな影響があるところですので、ぜひその影響を最小限にする御努力をお願いできればと思っております。
あと、情報システム課と調整をされているということで伺いました。一般的に、システム事業者側ですと、私も過去にこういった仕事をよくやっていたんですけれども、大分安全側に倒してスケジュールなどを出してきますので、その妥当性ですとか、判断の見直しですとか、もちろん安全性を担保しつつではありますけれども、そこは調整の余地もまだあるのかと思いますので、そこも含めて、ぜひ協力しつつ進めていただけたらと思っております。
今後、議会に資料として出していただくということであったかと思いますので、そちらについても、ぜひよい報告が出てくることを祈っております。よろしくお願いします。
次に、いわゆる中学受験について伺います。
最近は、その加熱がニュースなどにも取り上げられるなど、都内では増えておりまして、本区においても、年々その割合は増えているようです。小学校を卒業したお子さんのおよそ半数程度が公立以外に行っているような状況であると認識をしておりますけれども、まず、およそ半数のお子さんが中学受験をするという状況に対しての区の考え方についてお伺いできればと思います。
もう一つお伺いしたいのは、公立中学校への需要の見通しと供給の可否というところです。受験というのは、個別に見れば、うまくいく場合も、そうでない場合もありますが、全体としては、おおよそ前年度と同等か、やや増加ぐらいに収まっていまして、将来的な需要の推計についても、そのように行われているのかと思います。一方で、私立の学校に通うということは、やはり金銭的な負担もあることから、社会経済の状況によって左右される面もございます。具体的に、リーマンショックの後には、一時的に中学受験の割合が落ち込んだということもあります。となると、急に公立中学校の需要が高まるということも想定されます。
直近で建て替えが行われる予定の日本橋中学校では、推計の範囲では、ピークとなります2031年度での学級数の推計が18で、これに対しての建設の規模感としては、21学級規模ということで、ある程度余裕は見ておられるのかなと推察します。こちらについて、今後、どの程度の割合で区立中学校を選択するという見通しがあるのか、それと、どの程度の余剰という部分を想定されているかについて確認できればと思います。お願いします。
○小林指導室長
まず、中学受験の考え方につきまして、私のほうから答弁させていただきます。
まず、これは、やはり各家庭の考え方、それから子供自身の思いがあるかなというふうに思っているところです。実際に、学校から声を聞きますと、大学までそのまま上がれるような形で中学で受験をしていきたいというようなところもございますし、あるいは、特に受験がないということで中高で部活動に専念していきたいというような思いもあったりします。こうした中で、教育委員会として、中学受験の捉え方ということについては、それぞれの子供自身の考え、それから家庭の考えは尊重していかなければいけないというふうに考えているところです。
一方で、区立中学校につきましては、そういった中で、多くの生徒に魅力を感じてもらえるようにということで、様々な特色のある活動もしております。一例を挙げますと、平和教育であるとか、防災教育とか、あるいは生徒会の充実、部活動の充実ということで魅力をそれぞれ発信しているところでございます。あくまでも、先ほど申しましたとおり、そういったものを踏まえて、子供自身がどう考えるか、それから、家庭がどう考えるかによるかなというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○俣野庶務課長(参事)
児童・生徒数の今後の見通しなどについてでございますけれども、小学校、中学校を問わず、委員に御紹介いただいたような要素を含めて、就学率がどのようになっていくかということにつきましては、教育委員会として、随時推計を重ねているところでございます。そうした中で、過去5年、10年ぐらいでしょうか、そういった期間のトレンドなどを見ながら、景気動向等に非常に左右される面もございますけれども、大切なことは、異常な就学率の動きをした場合の最大想定は常に頭で認識しつつも、過去数年のトレンドを十分踏まえた就学率を計算してございます。
そうしたことから、現時点におきましては、小学校、中学校につきましては、十分な義務教育の提供体制については、皆様方の御懸念はないものというふうに考えてございますけれども、今後とも、そういった推計をしっかりとやっていきながら、不測の事態が生じないような取組を随時推進してまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。中学受験に関しては、まず、家庭の考え方ですとか、子供の思いというところが基本的スタンスと理解いたしました。一方で、様々な魅力発信というところについても行っていただいているということで認識いたしました。また、需給の見通しについては、随時推計を行われているということで理解しました。
御承知のとおり、様々な状況によって変わり得るものですので、今後もぜひ、人口の推計ですとか、社会情勢の変化ですとか、その辺を捉えて、需給予測に努めていただけたらと思っております。
最後に、これは要望として申し上げますけれども、半数程度のお子さんが私立に行ってしまうという状況は、やはり残念なものだと思っております。物理的に、別の自治体の中学校に行くとなると、区として以前から大事にされている地域コミュニティのつながりという部分は、どうしても希薄にならざるを得ないかと思います。私立中学校に対しての公立中学校の魅力向上という点についても、ぜひ今後御検討いただけたらと思います。よろしくお願いします。
○小坂委員
では、よろしくお願いします。
まずは、先日、教育委員会定例会におきまして、教育振興基本計画、その改定版を出していただき、その御検討、特に小学生、中学生の意見も反映しつつ改定されたことに感謝申し上げます。
そこで、お伺いしますが、総合教育会議や議会には、それらの案はいつ出てくるものでしょうか。それが1つと、また、実際に小学校、中学校の子供たちの意見を聞いた所感なりがあれば、教えてください。これが教育振興基本計画についての1点目です。
次に、話題を飛びますが、学校評価というものが年末あたりからなされております。その学校評価において、念のために再度確認ですが、この評価は、PTAにはきちんと確認されているところでありますけれども、この評価においても、このアンケート用紙を用いながら、子供たちにも実際に聞いてみるというのもありなのではないかと思いますが、このあたりはできているものなのかどうか教えてください。それが2つ目です。
次に飛びますが、晴海西小・中学校が今年度4月に開校されたという大変大きな出来事がありました。そして、晴海西小・中学校は、まさに中央区の教育を引っ張っているというようなところまでされていると、私は、その活動を見ながら考えるところであるし、12月には学校公開も、私たちも見せていただいて、やるなと思ったところであります。この学校のよいところとして、小・中学校の連携ができております。それは、1つには、校長先生が小学校、中学校でお一人であるからこそ、できているものと考えますけれども、小・中学校の連携をよくしていくという考えでは、校長先生はやはり1人体制を継続していくということでよいのかどうか。また、変えるに当たってというのがあれば、それはどのような過程を踏んで行われていくものなのか教えてください。これが3点目です。
この質問での最後にしますが、4点目は、9月あたりで幼稚園の預かり保育を延長するというようなことで、感謝申し上げます。16時半から18時になったというところで、大変感謝するところです。
そこで、その実施に当たり、特に年少さん、3歳児の方々に対して実施するに当たっては、4月は無理だということも聞いているところです。ただ、利用したい側となると、幼稚園が保育園的な保育の場にもなるのではないかと考える親御さんもおられて、その場合、そのような活用もしたいと考えるわけです。そのような状況の中、やはり4月から3歳児も18時までということができないものかというあたりの考え方を教えてください。
以上、お願いします。
○俣野庶務課長(参事)
私からは、教育振興基本計画の関係で少しお答えをさせていただきます。
委員のほうから、今回取りまとめたものの総合教育会議での取扱いということでございますけれども、こちらにつきましては、区長が開催するものでございますので、そうしたものの取扱いにつきましては、総務部のほうで適切に判断されるものかというふうに考えているところでございます。
また、今般の計画の見直しに当たりまして、子供の意見を聞いた所感的なことでございますけれども、幾つか分野に分かれまして、御意見等が子供、学校を通じて寄せられたところでございます。
少し御紹介させていただきますと、ICTの活用関係、それから読書活動に関すること、それから不登校関係、スポーツ活動、また、その他として、るる意見がございました。とりわけICTの関係で言いますと、中学生からは、例えばICTは便利だが、使い方によってはマイナスにもなるため、使い方や情報リテラシーなどを身につける必要があると、大人も顔負けのような御意見も頂戴しました。こういったものを教育政策の中に織り込んでいくというところにつきましては、例えばデジタル支援教育の推進であるとか、情報を深く考える力の育成、こういったものに取り込んでいこうというようなところでございます。
また、小学生で少しかわいらしい意見としましては、ボール遊びができる場所を増やしてほしいというような声もございました。公開空地ですが、なかなか広場、公園等が少ない本区の実情を踏まえた子供らしい意見かと存じております。こういったことにつきましても、例えば魅力ある遊び場づくりの中で、学校施設を可能な限り開放していこうではないかというようなところを政策に盛り込んだところでございます。
また、最近ならではでございますが、例えばお金の勉強がしたいですといった意見もございました。こういったものにつきましては、私どもの教育長のほうからも何かの折には言ってございますが、金融リテラシーを身につけるための教育の実施、金融教育の適切な推進というようなところで政策に落とし込んでいるところでございます。
今後とも、子供の声、それから、こういった部分につきましては、私どもとしては、文部科学省からの通知、こども家庭庁からの通知を踏まえまして、子供の声を十分反映した計画につきましては、様々な法律、それから通知に基づいて今後とも適切に推進したいというふうに考えてございます。
それから、議会にいつ出すかということにつきまして答弁を申し上げますと、こちらにつきましては、今般、教育委員会のほうで審議したわけでございますけれども、庁議を経まして、皆様方への報告につきましては、今のところ、全議員送付を考えているところでございます。
以上でございます。
○小林指導室長
私からは、2つお答えします。
まず、学校評価の件でございます。
学校評価につきましては、一くくりに学校評価と言われましても、実は、教員自身も自己評価をしておりますし、それから、保護者のほうも評価をしております。それから、学校評議員にも評価をいただいているところでございますが、子供たちにつきましては、それぞれの発達段階もあり、それぞれの取組の中で、必ず振り返りと評価を学校でまとめるということをやっております。子供たちの評価というものが取りまとまって、そして保護者のアンケートの参考資料として配られている場合もございます。学校のほうは常に子供の評価というものを聞きながら、また、保護者の評価も聞きながら、そして教員の思いも重ねながら、最終的に学校評価として、年度末にまとめているところでございます。子供たちも年度末に1回だけ取るのでは、なかなか忘れてしまったり、そのときにどういう思いだったか振り返らせるのも難しいと思いますので、やはり子供たちにはタイムリーに、その行事が終わった後、それから取組が終わった後に、学期ごととか、そういったところでやっていくのが望ましいというふうに考えているところです。
続きまして、晴海西小・中学校のことにつきまして答弁いたします。
まず、晴海西小・中学校は、施設一体型の小中併設校ということもありまして、ここの施設一体型というところがありまして、校長一人ということで、開校当初からやっているところでございます。実は、小中連携に関しては、例えば佃島小学校と佃中学校のように、校長が二人でも連携がうまくできているところもございます。何で校長を一人にしているかということ、大本の考え方をしっかりと明確にした上で、晴海西小・中学校は中央区で初めて小・中学校の校長一人ということで、1年間やってきているところでございますけれども、そのよさ、それから、もしかしたら課題があったら整理をしつつ、例えば、今度、第二校舎ができていきます。第二校舎、低学年棟ができてきたときに、果たして校長は一人がいいのかどうか、ここら辺も踏まえて、子供たちのこと、学校生活のこともよく考えながら配置をしていくということです。実際に、児童・生徒数が多くなり過ぎると、校長一人ではなかなか見切れない、管理もできないというところもあると思いますので、校長先生と副校長先生の配置の仕方というのは、その状況を見て適切に判断していくものというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○鷲頭学務課長
私からは、幼稚園の預かり保育の年少、4月からの利用についてでございます。
まず、幾つか、この件については論点もあろうかとは存じますが、さきに、こちらの事業について議会に御報告申し上げた際にも、私から申し上げたかとは存じますが、この事業の主たるターゲットというのは、近隣区におけます私立幼稚園に通っているお子さんですとか、認可外の施設に通っているお子さんであるといったところを主眼としているところでございます。そうした観点で考えつつも、幼稚園の預かり保育というのは抽せんでございます。必ずしも毎日使える状況ではございません。ですので、私もその際に申し上げたかと存じますが、安定した保育を希望される保護者の方については、ぜひ保育所の利用をお勧めしているところでございます。
また、その一方で、子供のことを主体にして考えますと、園が変わる、環境も変わるといったような状況の中で、園児たちに関わる教員たちももちろん環境が変わります。そうした変化を踏まえて考えた際に、やはり子供たちには一定程度順応の期間が必要であろうということを私どもは何よりも重視しているところでございます。その観点で園長たちとも様々な協議を重ねまして、何とか4月の中でこうした順応期間を終えて、5月から預かり保育及び弁当給食についてスタートできるようにと考えているところでございますので、御理解いただければ幸いでございます。
以上でございます。
○小坂委員
それぞれに御丁寧な御答弁、ありがとうございます。
教育振興基本計画におきましては、子供からしっかりとした意見が届いてきたということでもあります。御答弁もされておりますけれども、計画をつくる際は、ぜひともこれからも子供たちの意見を聴取しながらつくっていっていただければと思います。あわせて、大事な改定でありますので、パブコメなど、大人の意見も聞いてほしかったかなとは思うところでありますし、議会にも早く出していただきたかった。少なくとも予算特別委員会までには間に合うように出していただきながら、予算特別委員会で、そのよしあしをまた議論させていただければと思うところであります。早めの御提示をお願いします。また、総合教育会議のところは区長部局の話でありますので、ぜひともよりよいものをつくっていただけるように、総合教育会議での議論も期待申し上げます。
次に、学校評価に関しましては、発達段階というところがありました。中学生は実際に意見などもできると思いますので、少なくとも中学生には大人と同様なアンケートなどもできるのではないかとも思います。中学生になったら、先生と生徒というのはほぼパートナーではないかなとも思うわけであり、一緒に教育、学び合うというふうな見方を私はしております。もちろん、師弟関係というのもありますけれども、そういうところからすると、よりよい学校を一緒につくっていく。防災でも一緒に学校を守るというようなこともされておりますけれども、そのようなところで、少なくとも中学生や小学校の高学年には、12月、PTAに聞くように、学校評価のところはアンケート形式で聞くのもありではないかと思いますので、また御検討いただければと思います。
そして、晴海西小・中学校の校長先生のところは、今、非常にうまく回っていると私は思いますし、一体感というのは、やはり同じ校長のほうがうまくいくと思います。また、今回の校長先生はすごくすばらしい先生でありますので、ぜひこのままいくのがいいのではないかと思います。また、実際に、職員室も1つの部屋でやっていますよね。そういうところからしても、一人の校長で進んでいけばいいのではないか。ただ、おっしゃったように、別のところに第二校舎ができるという話もありますので、そのあたりはまたうまく工夫しながら、城東小学校に宇佐美学園がついているような形で、一人の校長で回しておりますけれども、いろいろな工夫の仕方、また、その考え等においては、議会とも議論していただければと思うところであります。
最後のところの預かり保育に関しましては、考え方は理解するところです。年少の子供がいきなり18時は、やや無理なところもあろうかとは思います。その中で、ただ、何とか幼稚園に預けたいという幼稚園ファンのお母さん、お父さんもおられるかもしれないし、そうなった場合のさらなる寄り添い方、それは保育園に行ったらどうですかだけではなくて、この部署だけではなくて、他の福祉分野ともうまく連携しながら、様々な工夫をしながら、そのような保育の拡大、幼稚園が保育園化してきたというところが利用できるような仕組みをまた総合的に考えていただければと思うところで、要望させていただきます。
では、次に進めさせていただきます。
1つが、教科担任制を取り上げなくてはならないと思っているんですけれども、月島第二小学校では、すばらしい研究発表がなされ、まさに、令和6年度東京都教育委員会小学校教科担任制等推進校たる発表だったと思うところであります。基本的に、小学校というものは学級担任制のところで、また、それに関しては、ここの委員会でも議論されたことはありますけれども、教科担任制は様々な利点があり、働き方改革にもなるし、複数の先生が子供たちを見守れる、チームで見守れるというよさもあります。というところで、今後の教育委員会としての教科担任制、それは月島第二小学校でなされていた交換授業なりも含めた広い意味での教科担任制に関しての推進に向けた考え方があれば、教えていただければと思います。これが1点目です。
2点目は、働き方改革に関してです。今、文科省のほうは3分類14取組とかいうことで、これは働き方改革推進プランでも書かれております。それがどのように進んでいるかという事業仕分ですね。これは先生がやるべきもの、これは先生でなくてもできるものというふうな分類の仕分は進んできているのかどうかということに関して教えていただければと思います。
取りあえず、そこまでお願いします。
○小林指導室長
まず、小学校の教科担任制についてでございます。
教科担任制につきましては、月島第二小学校が、先週、研究指定校の発表を行ったところで、まさに、区のほうとしても、教科担任制というものを進めていくための研究指定校だったわけでございます。こうした中、まず大事な観点として、教科担任制は、要は、教員の働き方改革ではなくて、子供にとって教科担任制がいいのかどうか、ここがまず大事な観点かなというふうに思っております。まず、教育の中身、質の向上が図られているか。それから、もしかしたら子供たちにとってみたら、先生が替わることによって、いろいろな先生から教えてもらえるというメリットがあるのかなと。教員にとってみたら、教材研究が1つの教科に絞られる。今まで全部やらなければいけなかったのが、教科が絞られるというところで、その教材研究がかなり深くできるのではないかということであったり、あるいは、今、若手の先生が多いので、学級担任ではなくて学年チームで、先ほどチームでとありましたけれども、学年団で見ていくというようなメリットもございます。
ただ、これに関しましては、月島第二小学校のような学級数の、学年が4学級、3学級ある学校と、いわゆる特認校と言われるような学校で2つの学級しかないというようなところもございます。これは、今後、全てのところで教科担任制をやっていきますよとか、交換授業をやっていきますよではなくて、その学校の状況に応じて慎重に判断していくべきものということと、あと学校の校長先生が考えている経営方針とどうやっていくのかというところで、やってみたいというところについては、教育委員会としても力強く推していきたいというふうに考えているところでございます。
続きまして、教員の働き方改革ですけれども、これにつきましては、中央区の場合には、教員がやらなければいけないもの、それ以外のものということで、様々なスタッフを入れたりとか、学校にはそれ専用のスクールカウンセラーとか学校業務支援員とか、様々なサポートをする人がいると思うんですが、こういった中で、特に、先生たちが子供たちと向き合える時間を創出しているところでございます。いまだ、まだまだまだ教員の時間がということで、全国的にもどうなんだというところはありますけれども、中央区としましても、教員が困っている部分、それから、この業務はどうなんだというところに焦点を当てながら、全部を全部やっていくというよりも、まず何から優先してやっていくかということに焦点を当てて、少しずつではありますが、働き方改革をまた推進していきたいというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○小坂委員
それぞれありがとうございます。
まず、教科担任制は力強い御答弁をいただいたと思っています。進めようと思う学校があれば、後押ししていくというふうな御答弁をいただいております。まさに、子供たちが学ぶ、子供たちのためというところで、先生方が楽になってくれば、子供たちもさらに学べる、働き方改革もしながらの子供たちの学びの充実というところであろうかと思いますので、やりたいという学校が出てきた場合は、ぜひとも支援していただければと思います。
また、私が言うまでもなく、まさに文科省が進めていますよね。5年、6年はやりましょうという答申で、さらに3年、4年までいきましょうという答申まで文科省が先に出しているので、私が言うまでもありませんが、そんな中で、文科省のほうも、先ほどおっしゃいました特認校みたいな小さな学校においては、小規模、小規模で併せながらできるのではないかというふうなアクロバット的な考え方も出しています。小さな学校の1学級のところと隣の学校の特認校と隣同士でやる。ちょっとやりませんかとか、そんな連携もできるかもしれませんし、さらに工夫しながら、教科担任制を進めたいというところは推していければいいのではないかなというふうに私は思います。進めばいいと思います。
教科担任制のところで、月島第二小学校での御講演、坂野先生もすばらしい御講演をされました。その中でも、坂野先生は、時間割を組むのが大変という中で、組むソフトもあるということをおっしゃっていたんです。いかにうまく時間割を組むかというのはめっちゃ大変になると思いますので、そのあたりが支援できるようなソフトも研究していただいて、AIが得意とするところだと思うので、そういうふうなところもうまく予算づけなどしていただきながら、サポートいただければいいのではないかなと思うところであります。これが教科担任制についてです。
また、先生方の働き方改革に関しては、これはまた予算特別委員会でも深めようと思っているところでありますけれども、この進捗においては、例えば部活動の在り方、教員負担の軽減というようなことも柱として出しています。ここでは、中央区教育委員会版ガイドラインなども出しつつというふうに書かれているんです。このあたりはガイドラインができているのかどうかということと、先ほど言った3分類、基本的には学校以外が担うべき業務、学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務、教師の業務だが、負担軽減が可能な業務という分類は各校でしっかりとしているのかどうかというところを教えてください。
○小林指導室長
教員の働き方改革のところです。
まず、部活動のガイドラインというのは、できてございます。これは、今、少し誤解されてしまうとあれですけれども、部活動の地域移行とは別に、部活動のガイドラインで、このぐらいの時間数ということで、ある程度、部活動が過剰にならないようにという、全国でそれが問題になって、ガイドラインができているところです。あわせて、今、部活動の地域移行ということにつきましても、今後どうなっていくのか。国のほうが明確にこうしていくというようなところよりも、まず各自治体で検討するようにというようなところが来ておりますので、中央区に合わせた部活動の在り方というのは、今後検討していくべきものというふうに考えているところです。
それから、先ほどの、それぞれ国が示したところで、ここは教員がやるべきものではないのではないかというようなところ、これは学校それぞれというよりも、校長会と教育委員会でいろいろと話をしながらやっているところです。本来教員がやるべきことではないものを、今、中央区として、これをやってくださいというものは大分取り除けているかなというところです。今、中央区の先生方が困っているのは、やはり保護者対応が非常に多いというところです。これは、取り除きたくても、なかなか取り除けないというところが難しいところでございますので、そういった保護者の対応も含めて今後どうしていくのか、PTAとも連携しながら、協議しながら考えていかなければいけないものというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○小坂委員
保護者対応というのは、家庭ともつながるし、根幹にも関わるところだけれども、ただ、過剰な要求という部分に関しては、やはりびしっと言っていく必要はあろうかと思います。そのあたりは、学校労など、法律的な部分も含めた強い対応が求められると思いますので、その辺もしっかりとしながら、先生方の働き方改革を進めていただければと思います。また、クラブ活動の在り方も御検討いただいている点、感謝申し上げます。
引き続き、予算特別委員会で議論させていただけばと思います。ありがとうございました。
○田中(広)委員長
ここで、質疑半ばでございますが、休憩を入れたいと思います。再開を午後3時20分で休憩を入れさせていただきます。
それでは、休憩に入ります。よろしくお願いします。
(午後3時11分 休憩)
(午後3時20分 再開)
○田中(広)委員長
休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
質問者の発言を願います。
○渡部委員
それでは、教育について質問させていただきたいと思います。
昨今、もう2030年に向かって、学習指導要領改訂に向けての議論が進んでいるようでございます。学校現場、幾つかこれからお伝えしながら、教育委員会のお考えをお聞かせいただきたいと思うんですけれども、2000年代の初めに授業数945こまだったそうなんですが、現在、2000年から25年たちまして、1,015こまに増えていると。学校現場は、教える内容が既にかなり多岐にわたっておりまして、カリキュラムはオーバーロードと。オーバーロードというそうなんですが、そのようなことが、今、取り沙汰されております。そして、教科書につきましては、学習指導要領の改訂のたびにページ数が増していて、小学校主要4科目は2.7倍、中学校主要5科目は1.8倍というように、教える内容も相当深くなってきているというような実態があるようでございます。
子供たちにとっても、そして教える先生たちにとっても、その準備等々でかなり負担が増しているということも一つの背景としてあって、この件については、これ以上現場の負担感を増してはいけないよね、では授業を減らしますか、減らせませんよねというような議論が進んでいるようでございます。柔軟な教育課程の実現に向けて、今、この件については、もっと深掘りしていかなくてはならないというような現状というように、文部科学省は伝えているようです。
他方で、学校が抱えている現場の危機感ということで、これは全体数なので、中央区はこの中に含まれていくと思いますけれども、不登校の小・中学生は10年前の約3倍、2023年度は34万人を超えたと。そして、発達障害の可能性も10年前よりも2.3ポイント増している。特に、通常学級の生徒さんの中に、発達障害の可能性のある子供たちが8.8%いるということ、また、本区も、先ほど資料として頂戴いたしましたが、転入する外国人の方々も多く、そして晴海西小・中学校では、日本語のほかに、英語、そして中国語が多く聞こえてくるような現状もありまして、日本語の指導が必要な児童・生徒さんの数も10年前の約2倍に増えている。全体では6万2,000人というような数字が文科省から出されております。
2000年からちょうど25年たって、学校現場は、授業の内容も多岐にわたっておりますし、今は子供たち全員にタブレットが配布されている状況でございますので、第2次GIGAスクールももうすぐやってくるという背景の中で、2030年に向けては、生成AIの時代に向かっていく教育について、文科省では議論が進められているようです。デジタル社会を見据えて、今、子供たちにどのようなことを教えていかなくてはならないのか、そして、これまでもいろいろな場面で、私たちのような委員、また議会質問等々で、生成AIの時代に向けた読み解く力のつけ方などについてもいろいろな質問が出ております。
他方で、負の側面としては、好きなものを見ていくと、フィルターバブルというそうですけれども、自分と似た意見ですとか、自分の好みの情報ばかりに触れていってしまう。その中で、自然に頭の中にそういう情報をインストールしていってしまうという側面も見られているというようなことでございます。2030年に向けて様々、これから急激な情報化、そして、そうした生成AIなどが入ってきておりまして、やがて2040年にははっきりと、シンギュラリティという言葉が文科省のホームページにも書かれておりますけれども、シンギュラリティで、こちらはアメリカの先生の研究ですが、今ある職業に就く子供たちは、やがてその65%がAI、ICTに取って代わられていくんですよというような警鐘も他方で鳴らされているようでございます。
さて、本区は教育立国中央というふうに前区長から教育に非常に力を入れてきているんですけれども、既に2030年まであと5年というような中で、これから30年の学習指導要領の改訂を待つまでの間に、どのようなことを区としては、現状に合わせながら、先んじて子供たちに教育をつけていきたいのかなど、方向性がありましたら、ぜひお聞かせいただきたいと思うので、よろしくお願いいたします。
○小林指導室長
学習指導要領改訂に伴ってというようなところもございますけれども、少し振り返りますと、実は、授業時数についてはいっとき、2000年を超えたところの学習指導要領の中で、いわゆるゆとり教育というようなことが言われました。その中で教えるべきことを少し整理しながら出してきたところ、そして、総合的な学習の時間で探究的なものを入れていこうというところもあったんですけれども、やはり基本的な知識とか技能みたいなものをちゃんと大事にしていかなければいけないねというような揺り戻しもあり、今、年間1,015時間というような授業時数になっているところです。
こういった中で、現在、どちらかというと、授業時数、先ほど教科書のページも増えたというところもあるんですけれども、実は、教科書も昔のものと比べてみますと、文字だけではなくて、いろいろな図が入ったり、子供たちに分かりやすいように、イメージしやすいように教科書も変わっているので、内容が全部1.何倍とか2.何倍に増えたというところだけではなくて、そういったところでどういう学びをさせていくのかというのが肝になってくるところでございます。
今、委員がおっしゃったように、これからは生成AIの時代も到来してくるということもありますし、2030年にどう変わっていくのかということも、今まで予想していたよりも変化がかなり速く、加速度的に変わっていく、デジタル化が進んでいくというようなこともあります。そういったところは、学習指導要領改訂を待つのではなくて、本区としては、先ほど少し委員のほうからもありましたとおり、今、いろいろな情報が出てくる中で、子供たちが適切に判断して、ちゃんと自分の考えを持っていくということが大事かなというところもありまして、そういったところの一つの取組として、デジタルシチズンシップ教育の推進というものをうたっているところでございます。これに関しては、情報モラルという側面だけではなくて、これから情報や情報機器を実際にどういうふうに扱っていくのか、要は、子供たちに、情報、デジタル化社会にのまれていくのではなくて、自らちゃんとその情報を整理したり、自分の考えを持ったりしながら力強く生きていくということが大事なのかなというところでございます。
一方で、先ほど少し出てきました読み解く力といったもの、例えば生成AIが出て、生成AIに全部頼ってしまっては、もちろん、それは教育としては成り立たなくなってきますし、普遍的なもので、やはり読解力、言語能力というものはもちろん大切なものになってくるところでございます。そういった力を身につけながら、今度、生成AIをどういうふうに使っていくのかというのは、まさに教員側が、簡単に言いますと、例えば読書感想文を生成AIにつくってもらったら、子供たちに何の意味もなくて、本を読んで自分なりの考え、感じたことを他者に伝えるというところでいくと、やはり本を読むということは大事ということですけれども、生成AIをどういうふうに使っていくのか、これは教員側が授業の狙い、教育の狙いをちゃんと外さず、どういうところで活用していくのかというのを考えていく時代になってきているかなというふうに思っているところです。
こういったところから、子供たちもしっかりと生成AIのいいところをうまく使っていくところと、やはりモラル的なものもありますので、そういったところも含めて、どういうふうにして、こういったものを使えるようになるのかという使える力を身につけていかなければならないというふうに思っております。そのためにも、繰り返しになりますけれども、デジタルシチズンシップ教育を推進して、子供たち自身が自分で考え、判断して行動できる。これは、デジタルにかかわらず、いろいろ社会が変化していく中で、これから問題解決能力とかも必要になってくるというところでございます。教科の授業だけではなくて、学校行事であったり、学校の全ての教育活動の中でどういうふうに力をつけていくのかということを教育課程の中に反映させていきながら、学校がどういう子供を育てていくのか、保護者や地域社会と連携して、こういう子供を育てていきますということを明確にしながら、学校内外協力しながらやっていくものというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
いろいろ深い御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
物すごい勢いで時代が進んでいて、その中で、今の子供たちが成長していく先に、いろいろなさらなる生成AI等々の時代の中で、自分が生涯生き抜く力というもの、その基礎を小・中学校できちんと身につけていくという御答弁をいただいたと思っております。その中で、どんな時代であったとしても、やはり人間というのは変わらない。私が受けてきた教育というのは全人教育というものでしたけれども、人としての教育、社会に向けて、日本人として、また国際社会において、どういうふうに振る舞っていくかなど、人間を教育していくという点においては、学校の中ではどのように考えて、そして保護者、御家庭の中での教育との連携というのも、まさにここが本来は根幹になると思うんですけれども、どのようにお考えなのでしょうか。
○小林指導室長
今、委員がおっしゃったような人としての教育、どういう人になってもらいたいかというような教育に関しては、これは普遍的なものかなというふうに思っております。今、教員という仕事はどうかというところが問われているところでありますけれども、やはり人が教育することによって、すごく子供たちも刺激を受けて、それによって、こうなっていきたい、こうしていきたいというような原動力が生まれていきます。例えば、キャリア教育の中でいろいろな職種の人と話をする中で、皆さん、思いがあって、こういうことに貢献していきたいんだ、あるいはこういうために自分は働いているんだということを聞いたりとか、あるいは家庭でも親から話を聞くときに、親の気持ちみたいなものもあって、それぞれの思い、刺激を受けながら、自分はどうあるべきかということを子供たち自身が模索していくことが大事なのかなというふうに思っております。もちろん、学力だ、体力だというような話もありますけれども、やはり人として、どういうことを身につけていくのか、社会性も含めて、人格の完成というふうに言われておりますが、こういったところが教育基本法の一番最初に出てきます。こういったところにつきましては、もちろんAIが取って代わるわけではなくて、教育のことにつきましては、中央区としても、しっかりと教員もそのことを理解し、そして子供たちも、そういった中で健やかに育っていくというような形の学校教育の在り方を目指していきたいというふうに考えているところでございます。
○渡部委員
まさに、人を育てていく、子供たちの人格の根幹をなしていくものを育てていくのは、どんな時代でも普遍的なのだという御回答をいただきまして、中央区の教育の大切な部分を御答弁いただいたと思っております。
2030年に向かって、さらに時代はもっともっと進み、AIはどんどん自ら進歩していく、学習していくような能力を持っているものでございます。その中で、やはり自分たちが考えて、そして、考えたものを伝えていく力ですとか、読み解く力はもちろんなんですが、本を通して、どのように自分の中でそれをそしゃくして身につけていく。今思い出しましたが、昨年、中学校で見せていただきました。たしか日本橋中学校だったでしょうか。生徒さんが自分が勧める本を皆さんにプレゼンテーションするというものを見させていただきましたが、そのような力を身につけていく中で、中央区の中の公教育、そして、未来ある子供たちに向けて、どんな時代であっても、人間教育も含めて、御家庭と連携していっていただきたいと思います。
2030年に向けて、学習指導要領の改訂に向けての質問、いろいろ御答弁いただきまして、ありがとうございました。
以上で終わります。
○上田委員
私からは、3点お伺いをさせていただきます。
1点目です。
報道でもあるとおり、港区では、今年よりプレクラス制度が導入されます。この是非はあるかと思いますが、インターナショナルスクールをはじめ、就学前教育の機会の多様化が進む中、児童の入学前の情報から、その特性や発達段階を適切に把握するということが、近年、非常に難しくなっているという前提は中央区でも変わらないと思います。
そこで、1つ提案ですが、就学前健康診断のときに、学力とは全く違う特性や嗜好性を測るようなツールを使ってクラス編成の参考にすることはできないのかということをお伺いします。というのも、大人の世界では、採用だったり、組織改善の現場ではSPI、MBTI、ストレングスファインダー、DiSCエニアグラムと、様々な一定のエビデンスを基にしたチームビルディングの取組というものがございます。区としても、そのようないろいろなツールがある中で、クラス編制を、より特性を見ながら適正化する、最初の段階で適正化できないかということを考えていただければと思うんですけれども、いかがでしょうか。
2点目に、言語の壁がある子供たちに対する教育についてお伺いします。
今回、資料2を見ても、在住外国人の人数が顕著に増えております。前委員の質問でも先ほど少し触れられていましたが、この中で、もともと能力が高くても、言語の壁が原因で、学力低下であったり、不登校につながりかねないリスクというのは潜在的にあると考えます。これらに対して、区がどのように現状を支えているのか、また、今後支えていくのかについてお伺いします。
3点目、商工観光融資制度についてお伺いします。
この制度を私は改めて調べましたが、率直に申し上げて、幾つかの課題点がございます。まず、相談方法です。基本的には直接来庁のみとなっており、しかも、複数回、書類の受け取り、提出のためにも、メールはNGで、直接書類を渡さなければいけないという必要があります。さらに、相談ブースは半個室形式で上が筒抜けであり、ビジネスモデルや財務情報といった高度な情報がオープンスペースで筒抜けになるということも問題です。少なくとも、相談はオンラインでできるようにし、来庁をお願いするのであれば、防音性を高めるような仕掛けをつくるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
また、金融機関と区の相談支援員に別個にゼロから事業計画だったり、財務計画を話さなければいけないという仕掛けは、忙しい経営者にとって大きな負担になります。金融機関と連携し、まとめて話を聞ける体制を整備するべきだと思いますが、区のお考えをお伺いします。
以上、お願いいたします。
○小林指導室長
私からは、1点目でございます。就学前に、性格診断等もしながら、クラス分けをしたらどうかというところでございます。
実は、晴海西小学校、今年1年生は8クラスあったんですけれども、ここはどんな子が来るのか分からない中でのクラス分けとなりました。方針としては、4月、5月を少し仮のクラスとしてやって、その後にどうなのかということをもう一回再クラス分けをしましょうというような方針を出していたんですが、やはり小学校1年生はもう友達ができた、担任の先生との関係もできている、やはり変えないということで、結論はそのまま1年間過ごしたところでございます。
今回、そういった性格のところもあるんですけれども、実は、学校は、保育所であるとか、幼稚園から、それぞれ書類が上がってきまして、そうした中に性格等も入っているところでもあります。実際に見てみないと分からないというところはあるんですけれども、特に気になっているところは発達の特性がどうかというところです。教室にいられるのか、いられないのか、そういったところを見て、そういった子が固まらないようにしたりというようなところがございます。今、委員から御提案のありました正確な判断というところも1つあるかと思うんですけれども、実際には、入学してから、そして先生たちがしっかり見て、そのときの2年生以降のクラス替えに反映していくということがいいのかなというふうに思っているところです。今後も、いい形で小学校1年生がスタートできるように学校と連携してやっていきたいと思っております。
以上でございます。
○村上教育センター所長
私のほうからは、言語の壁が不登校であったり、特別支援のほう、発達のほうにどう関わっているかという部分でございます。
1月末現在の数字ではありますけれども、昨年度比1.7倍ほど語学指導のお子さんが増えている現状があります。それに伴ってというわけではありませんが、やはり就学相談を受けるお子さんの中にも、言語が発達に影響を与えているのか、それとも、そもそも発達そのものがという部分がなかなか見えにくい現状が件数として結構ある状況があります。したがいまして、語学指導員で言語の壁であったり、生活習慣の壁を取り除いていくほか、センターで行っている教育相談であったり、あと就学相談等々の中で、医療であったりですとか、福祉であったり、また子ども発達支援センターとの連携等々の中で、どういったところが一番の大きな壁になっているのかというあたりは丁寧に見ていく必要があるかなというふうに思っているところです。今後も増えていくことが予想されますので、引き続き子供たちの様子を我々関係者でしっかり見ていきながら、つなげていきたいと思っているところでございます。
以上です。
○岩田商工観光課長
私のほうからは、融資のあっせん制度についてお答えをさせていただきます。
まず、相談の中で、何回も来庁していただく、少なくとも2回ぐらいは来庁していただいて御相談をさせていただくという形で、ほかのやり方はないのかというところだと思うんですけれども、実際、様々な申請書から、例えば登記簿謄本ですとか、印鑑証明書、納税証明書、決算書ですとか、本当に必要な書類がたくさんありまして、それを一緒に対面で見ながら、しっかりと御相談を受けさせていただいているところで、例えばオンラインとか、そういったものはなかなか難しいというふうに、現状としては考えているところでございます。
実際に来ていただいたときに、お話の内容が筒抜けなのではないかという御指摘でございますけれども、今、180センチぐらいの壁で仕切らせていただいて、カーテンをしっかり閉めさせていただき、視界を遮ったりとかということをさせていただいているところでございまして、実際、そこで御不安だというお声を伺ったこととか、トラブルになってしまったことはございません。ただ、委員のおっしゃっているとおり、セキュリティというか、プライバシーといったところの配慮は必要かと思いますので、今後も検討する必要はあるかと存じます。
また、金融機関と区のほうにまとめて、何回も相談をしなければいけないというところが御負担だという御趣旨だと思いますけれども、現時点では、まず金融機関に事前に御相談をしていただきながら、その後に区のほうに御相談に来てくださいと。このやり方は、最終的に融資を実行するのは金融機関ということで、金融機関がある程度把握した上で、区のほうが御相談を受けて、あっせんをさせていただく。融資が空振りにならないように、あっせんが空振りにならないようにというようなところで考えてございます。区のほうもしっかりと責任を持ってあっせんをさせていただく、金融機関もしっかりとお話を聞きながら融資を実行していく、それぞれの立場でいろいろなお話を聞きながらやっていく必要があると思いますので、そのあたりは少し御了承いただければというふうに思っております。
いずれにしましても、区としては適正なあっせん制度を行っていくというところと、利用者にとっては利便性の向上というところ、バランスを見ながら、今後もどういったやり方がいいのか検討していきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○上田委員
それぞれありがとうございます。
まず、1点目については、おっしゃっていたのは、まさにプレクラス制度のデメリットというか、難しさだと思うんです。せっかくできた人間関係がいきなり1か月でガラガラポンというのは、子供にとってもなかなか大変かなと思います。なので、私としては少し慎重に考えるべきだと思っています。反面、やはり最初の1年目の体験というのは、どんなタイミングでも一番大事だと思うんです。なので、1年目の体験をもって2年目をというのは少し長い気がするので、やはり1年目の質をどれだけ高くするかということが重要だと思います。
2点目については、語学指導員の話がありましたが、今はそれこそAIアプリの進展で、私も海外の人と話すとき、即時翻訳できるスマートフォンアプリは、今、幾らでも無料であるんです。だから、そういう子たちには、先生の許可の下、そういうものを使わせるとかも少し検討いただければと思っています。
最後、3点目です。先ほどおっしゃっていたように書類の件はあるんですが、書類以外の相談というものは別にオンラインでも十分できると思います。3回来なければいけないんです。3回来なければいけないという状況を改善いただければと思います。
以上です。
○田中(広)委員長
それでは、議題(1)、区民生活及び教育行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(広)委員長
さよう取り扱わせていただきます。
議題(2)、請願第6号、入船湯存続を求める請願の審査について、質問者の発言を願います。
継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(広)委員長
さよう取り扱わせていただきます。
第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中(広)委員長
ありがとうございます。
以上をもちまして区民文教委員会を閉会いたします。
ありがとうございました。お疲れさまでございました。
(午後3時46分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559