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令和6年 地域活性化対策特別委員会(2月16日)

1.開会日時

令和6年2月16日(金)

午後1時30分 開会

午後3時42分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 竹内 幸美

副委員長 奥村 暁子

委員 塚田 秀伸

委員 高橋 まきこ

委員 堀田 弥生

委員 上田 かずき

委員 アルールうた子

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(12人)

田中副区長            

平林教育長            

浅沼企画部長           

石戸政策企画課長         

糟谷副参事(計画・特命担当)   

清水広報課長           

濱田区民部長           

平川地域振興課長

森下文化・生涯学習課長

岩田商工観光課長

生島教育委員会事務局次長

植木図書文化財課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

鳴子書記

坂和書記

6.議題

  • 区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関すること

(午後1時30分 開会)

○竹内委員長
 皆様、こんにちは。ただいまから地域活性化対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 あと、暑い方は上着の着脱、個人の体温調整をしていただいて結構です。よろしくお願いいたします。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○浅沼企画部長

 1 シティプロモーションの推進について(資料1)

○濱田区民部長

 2 入船湯の廃止について(資料2)

 3 八丁堀区民館改築に伴う休館について(資料3)

 4 中央区ビジネス交流フェア2023の開催結果について(資料4)

 以上4件報告

○竹内委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時40分です。自由民主党56分、かがやき中央38分、公明党38分、日本共産党38分、維新10分、都民ファースト10分でございます。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○塚田委員
 それでは、私から、シティプロモーションの推進についてお尋ねいたします。

 区制80周年に向けて、一つの資料、中央区史のまとめになるかと思います。こういったプロモーションというタイトルでございますけれども、本区の歴史を振り返り、また、魅力を発信していく。なかなかこれを2つ、見出しでありますけれども、用途がそれぞれ違うので、このように今回まとめていただいたことは非常に意義が大きいかなという思いで読ませていただきました。

 そして、特に、文中、見出しでございます。本区の魅力等を発信するシティプロモーションを全庁を挙げて推進していくと、誠に力強い言葉が並べられております。意気込みといいますか、気合を感じるところでございます。そういう意味では、考え方をこれから進めていくという、まだ本当に初期の資料かと思うんですが、ぜひとももう少しお聞かせいただければと思います。例えば、当然これだけ大きなプロモーションであるので、一部署にとどまらない横の展開、これからになるとは思うんですけれども、横の展開の可能性であるとか、あるいはスケール感といいますか、規模感みたいなものもあれば、ぜひともお聞かせいただきたい。

 それから、ここまでにも、町会をベースに、町会の魅力発信みたいな形で活動を進められてきていると思いますけれども、町会であるとか、あるいは商店会との連携であるとか、こういったものの有無はどうかということ、もう少しお聞かせいただければと思います。概要をお聞かせいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

○清水広報課長
 シティプロモーションの取組に関して、全庁を挙げて取り組んでいくというところで、横の展開の部分でございます。

 こちらの資料でも御説明のとおり、従来の取組に関して、区の取組は幅広くプロモーションとしての要素を持ったものだと思っております。そういった中で、今回、改めて方向性として整理をさせていただいたというところです。分野が多岐にわたるというところですので、関係部署と密に連携を取りながら進めていかないと、なかなか区としてという取組になりにくい部分があると思いますので、そういったところでしっかり横連携を取っていきたいという部分と、今回、方向性3として、職員の広報力の向上というところがございますけれども、やはり職員一人一人が意識を持って取り組んでいくという、まず、プロモーションのベースとなる部分を、今回、取組の中に入れさせていただいているというところで、一人一人が意識を持ちながら全庁を挙げて進めていく取組にするといった意気込みを込めております。

 あと、まちの皆さんの発信とか、商店街とかとの連携というところもございましたけれども、中央区には様々な魅力があって、地域のほうでもそうですし、まちのほうでも様々な情報発信が既にされていて、多くの方に認知されて、たくさんの方に訪れていただいているといった魅力がございます。個性あふれるまちの集合体というところが大きな魅力だと思いますので、区による発信の強化という部分や、また、まちの方による発信、商店街などの方々による発信、それぞれの取組の相乗効果として、区の多面的な取組となるように取り組んでいきたいというふうに思っております。

 スケール感という部分に関しましては、この方向性というところで、これから進めていく中で、どういった取組が有効なのかというところも含めて、検討は重ねていきたいと思っております。

 以上でございます。

○塚田委員
 ありがとうございます。ちょっと答えにくい質問で、ごめんなさい。

 今までも過去に質問させていただいたことがあったかと思いますけれども、地域の皆様、引っ越されてきた方にこういった歴史を知っていただく、あるいは来街者の方に魅力が伝わるようにプロモーションしていく。こういったものを束ねてやられること、そして、まさに全庁を挙げてということなので、全職員の方一人一人がSNSで情報をアップするようなことなのか、ちょっと分からないですけれども、すごく楽しみにしております。外国の方も含めて、SNSに上げることで、今、翻訳も割と簡単にできるので、そういう意味では、インバウンドの来街者の方に向けた有用性もあるでしょうし、大変期待するところでございます。部署を超えた横断的な形になるかと思いますので、これからどんどん詰めていただいて、より大きな実のなるものになってほしいという思いでございます。

 もう一点、これもこれからの話だと思うんですけれども、やはりシティプロモーションでございます。平たく言えば、まちの売り込み、営業活動かと思いますので、一定の目標値、売上げの目標値などをぜひとも設定していただいて、どこまでいけば成功だったのか、これは初期の資料でございますので、全体の何となく漠とした、もやっとした感じがあるんですけれども、何か確固たる数字の目標みたいなものをぜひとも次回は併せて載せていただくと、そのスケール感であるとか、それから、どの辺がうまくいったのか、いかなかったのかもはっきりしてくるのかなと。数値とともに、目標みたいなものもぜひ入れていただければという思いでございます。期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 よろしくお願いします。

 私からも、まず、資料1のシティプロモーションについて質問させていただきます。広報は重要なコミュニケーションツールだというふうに私自身は捉えておりますし、こうした認識が重要ではないかという視点に基づいて、幾つか質問を用意させていただきました。

 まず1点目、疑問を持った点から確認をさせていただきたいと思います。

 今回、資料で頂いた中では、アウタープロモーションとしてホームページが掲げられておりまして、各所で情報発信の中でホームページというのが使われておりますが、ホームページは情報のプラットフォームであり、情報発信というプッシュ型ではないというふうに捉えております。ここを誤ると、来年度の予算としても計算していただいております1,600万円余の予算の使い方として、我々も判断を誤ってしまう可能性があるという危機を抱いております。ホームページは発信ツールではなく、情報の確かな、ある場所ですから、プラットフォームとしての存在ではないかという点についての認識を確認させてください。私自身は、発信という認識を持っていると、この予算の使い方を私は間違って判断してしまう可能性があるというところからお伺いをいたします。

 また、ホームページの現在の状況で申し上げますと、新着情報の掲載が部分的なものであったり、RSS発信の運用も網羅的なものではないということが、多くの意見としてございます。そして、区民がオンタイムで掲載や更新された情報を入手するベースとしては、残念ながら、信用に足る運用とは言い難いのではないかという点についても疑問を持っております。この点についての認識もお聞かせください。

 具体的に申し上げると、例えば公開会議であっても、その会議の開催の告知がされていなくては、それは信頼に足る情報ではないということになってしまいます。また、それを発信するタイミングもばらばらであると、結果的には、それを御覧になった方は、いつ、どこで、何が議論されているのか、そうしたことの視認性が乏しいという状況が生まれてしまいます。広報予算を増大する前に、まず現在の修正点から対応し、その上で、広告とか、拡散をしていくことに注力するという、段階的に取り組む必要性があると思います。

 まず、ここまでの点をお聞かせください。お願いします。

○清水広報課長
 ホームページの位置づけというところでございますけれども、情報のプラットフォームというふうなお話がございました。確かに、プッシュ型ではないというところで、皆様に見るというアクションをしてもらわなければいけないといった性質はございます。その中で、発信の入り口をいろいろ広げようというところで、そのほか、SNSなども活用しながら、情報のプラットフォームであるホームページにたどり着く道をいろいろつくっておこうと。そういった形で運用しているところでございます。

 現在のホームページの状況、在り方というところですけれども、新着情報に上げる、上げないという部分ですとか、タイミングというところもございますが、それぞれの事業なり、周知の中で、広報課のほうでも、これは新着情報に上げていったほうがいいのではないかとか、しっかりタイミングを見て掲載していったほうがいいのではないかといったやり取りもしながらの運用は行っております。今回、シティプロモーションの取組の3つ目の中で、広報の発信の在り方、情報発信の在り方を整理して、どういう手法が望ましいとか、そういったところも検討していくことを考えておりますので、今回の取組の中でも、より皆様に必要な情報を御覧いただけるホームページにしていけるような形で取り組んでいきたいとは思っています。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 私は、この点、今おっしゃった、在り方の整理を検討するというお声もございましたけれども、まず、その必要性があるというところを要望したいと思っております。理由は、呼び込みのときにSNSを使うということは、いわゆる発信ツールというところで非常に重要な点だと思います。しかしながら、呼び込んだものの、プラットフォームの情報が乏しかったり、視認性で分からなかったりすることによって、信頼関係が構築できなくなるというリスクもあります。呼び込んだものの、何だ、分からないじゃないか、見ても分からない、もしくは、何だ、自分は参加できないんだ、オンラインがなくて行かないといけないんだ、がっかりということがありますと、実際には呼び込んだもののというところで、目的を達成するどころか、信頼を失ってしまうリスクがあるということも発信の懸念されるところであると思います。

 ですから、今回、このようにプロモーションを高める、発信を強くしていく上では、やはりプラットフォームを整備して、確かなクオリティを設けるということについても、まず注力すべきだと思いますし、そのことは、こうした新規の予算で拡大せず、今見直しができる部分が大いにあると思いますので、まずは見ていただける方、来ていただいた方の信頼に足る情報になっているのかというところ、また、その情報公開ということについても見直していただきたいと思います。会議によっては資料が出ていないものもあり、見たけれども、これが何の会議か分からないといったものもあるかと思いますので、情報の公開の在り方についても全庁的に見直しをお願いしたいと思います。

 そうした信頼関係構築のためのプラットフォーム機能というところで申し上げますと、特に今回ここで特筆されているところが、若い世代を中心に、愛着を感じてもらいたい、まちへの誇り・愛着を感じてもらいたいとあるんですが、ここも、読み方によっては一方的だというふうに捉えられる部分もございます。コミュニケーションを通じて信頼関係ができたことによって、愛着が湧いてくるものだと思います。情報を一方的に流し続けたからといって、愛着が湧くものではないというふうに思います。そういった意味でも、私は、広報、まずコミュニケーションを丁寧にというところを心がけていきたいということを要望いたします。

 次に、方向性3で掲げていただいております、全職員の広報力向上について伺います。

 この点については、方向性3として、意識・能力向上に向けて外部専門人材を活用ということも示されております。具体的には、誰がどのように関わっていくのか。この外部専門人材の活用について具体的にお聞かせください。

 例えば、足立区のシティプロモーション課ですと、シティプロモーション課の中に外部人材を登用し、全庁的なお悩み駆け込み寺的な機能を果たしたということを成果として報告いただいたというところを私も視察で経験しております。全庁のみならず、出先機関も含め、ここが伝わらなくて悩んでいるんだというお悩み相談として、横断的機能を果たしたということを伺いました。

 他方、今回の、全職員の広報力向上というところで、そこがターミナル機能を果たすというよりは、全体をボトムアップするんだという政策にも見受けられますので、この点の手法の違いと専門人材の活用について、分かりやすく教えてください。お願いします。

○清水広報課長
 方向性3の外部専門人材の活用の部分でございます。

 まず、広報力向上に向けては、広報、デザイン、プロモーション意識の醸成に向けた研修というところで、外部の専門の方にお願いすることを想定しております。また、先ほど少し説明いたしました課題の洗い出しですとか、目指すべき姿というところを少し整理していくというふうにお話し申し上げましたが、あと具体的な手法の検討というところ、そちらに関しましても、外部の専門人材を活用していきたいと考えております。想定としては、実務として最前線で広報業務に携わっているような方を副業人材として活用するような形で想定をしているところでございますけれども、そういった方のスキルですとか、ノウハウを活用することで、効果的に改善を進めていきたいと考えております。

 また、手法として、全体のボトムアップなのか、お悩み相談みたいなところなのかということですけれども、全体のボトムアップとしては、研修の中で意識を持つきっかけづくりというようなことをしっかり行っていくというところですが、今後、相談機能を持たせていくかどうかというところも含めまして、具体的な手法は、その専門人材のスキルを活用しながら、相談しながら進めていきたいと思っております。

 以上でございます。

○浅沼企画部長
 少し補足をさせていただきます。

 区全体、職員の広報力の向上ですけれども、委員は全体のボトムアップではなくピンポイントでというような御趣旨かと思いますが、やはり区全体で、区の職員一人一人が広報力を高めるということが一番重要だと私は思っております。それは、先ほど私も説明いたしましたけれども、区政を担うのは区の職員一人一人なんです。ですから、区の全体の魅力を発信するためには、区の職員一人一人が、町なかで、また庁舎の中で、それぞれ自分たちのやっている事業ですとか、区の魅力を区民の皆さんとか事業者の方にそれぞれPRするぐらいのことができなければ、区全体の魅力が高まっていかないだろう、区役所としての発信力が高まっていかないだろうということで、先ほど広報課長からもお話ししましたけれども、まずは研修をやって、基礎的なところをきちんと身につけて、意識も高めていこうと。その上で、さらに課題だとか、具体なものを見ながら、そこをピンポイントでさらによくしていこうという考えでございますので、御理解いただきたいと思います。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 現在の点、私もピンポイントに誰かだけができるようになったらいいとは思わず、おっしゃるとおり、全体の向上、特に全体の意識の向上というところは必要だというふうに考えておりますので、そちらについては同じ考えです。

 一方で、新しい予算でより発信していこうということですと、そのパフォーマンス、またエンゲージメントを高めていくというところでは、なかなか全員がそこまでのスキルを持つのは難しいのではないかということで質問させていただいたというのが趣旨です。おっしゃるように、全体の意識の向上ないし、その意識を業務と結びつけていくというところがあって、その上で外部の活用とか、こうした発信に変えていくというところを段階的に、そこにはグラデーションがあるものだと思っておりますので、こうしたつながり、両方が生きることによって、よりパフォーマンスを高めるものだろう。今回、予算を拡大していく中では、より高い効果を期待したいということで質問させていただいたところです。

 まず、外部人材については、研修というところを伺いましたが、研修ですと、どうしても1回、2回、3回という、そこだけになってしまう懸念がございます。おっしゃったような課題を整理したり、手法を検討したりといったことで伴走することによって、研修が生きる。また、研修を振り返るということにもなると思います。一義的なものにならないような、継続的な関係が持てることが望ましいのではないかと思いますので、そうした広報に外部の力を活用していくというところをお願いしたいと思います。

 今回、副業人材の活用ということで挙げられましたが、私は、先日、区や東京都に民間として広報に参画し、戦略的に広報を担ってこられた方からお話を伺いました。その方は、2点大事なことを挙げていらっしゃいまして、通常投稿のような発信を頑張ることは基本であるけれども、1点目として、声を上げることを促進するソーシャルキャンペーンが効果的だというお話がございました。2点目に、3、6、1というのが一般的によく広告において使われることですけれども、この6に対しては、どんな発信をするかということに注力することが重要だということもおっしゃっていました。このような具体的な手法というのは、専門人材からでないと、なかなか得られないところもございましたので、おっしゃった手法の検討については、そうした声を生かすような方向性であろうというふうに捉えております。

 1点目の声を上げることを促進するキャンペーンということですと、先ほど企画部長がおっしゃいました、区政の担い手は区の職員一人一人であることも同一ですが、区民一人一人もそうした区政に関わる方であり、直接的な関係がある方だと思っております。政策的な広報や施策広報、コミュニティオーガナイズなど、一般の方が発信する手助けをするということで双方向の広報が実現すると考えております。双方に実装していくことによって、その回転率が高まるということです。先ほどお話の中でも、相乗効果、多面的というお話がありまして、ここについては同じ考えなのかなとは思っております。

 この視点で申し上げますと、既に広聴として寄せられている区民の声をこうした広報戦略に生かしていくということについて、ぜひ考えていただきたいという要望の趣旨で伺います。

 国についても、計画策定や政策推進については、市民の意見聴取を含めた広聴において、これを戦略的なアプローチを取っていくことも広報機能を高めるツールの一つということで説明されています。このような国が示す方向性も捉えながら、広聴を広報に生かしていくということについて考えをお聞かせください。お願いします。

○清水広報課長
 広聴を広報に生かしていくという部分に関しましては、日頃から区民の皆さんから寄せられる声、広報課でも区長への手紙としてお受けしているものがあったり、あとは各部署のほうでお聞きしているお声があったりというところでございます。そういったところを事業の中で生かしていくということを意識しながら、取組を行っているところです。

 多面的なというお話も申し上げましたけれども、今回、伝えるというところと伝わるというところの、伝える広報と伝わる広報というのがあると思うんですが、こちらの思いだけではなく、どうしたら伝わるかということも意識しながらというところ、そういった取組も通じて、より広報の機能を高めていきたいと思っております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 おっしゃるような伝わるという点は、非常に重要だと思います。

 今回、広聴の在り方について伺いたいと思って、この質問をしたのですが、既に寄せられている区民の声を生かすという点はぜひ取り入れていただきたいと思います。具体的には、例えばデジタルプラットフォームを活用するという方法もあると思います。理由は、例えば区役所の庁舎について、これまでどんな議論が行われていたんだろうか、自分が行ったときに、ちょっとエレベーターが使いにくいと思った、そのことを区長の手紙に上げてみようかなと思うけれども、もう答えは出ているのかもしれないと思って、調べる。しかし、現在の広聴のリリースの方法ですと、どうしてもPDFの中に埋め込まれていたり、改行によって、キーワードで引っかからなかったり、様々なブラウザで見ても検索が捉えにくいというところも、性質としてもあると思います。また、何かのキーワードでソートすることが現在の状況だとできませんので、そのことについて年間何件寄せられたのか、どのように区が答えているかということを、視認性に乏しい状況というふうに言うこともできるかと思います。

 私自身は、オープンデータもございますけれども、プラットフォームとして活用しながら区民の皆様の声を生かして、それをみんなで共有していく。それは、区の職員の皆様についてもそうですし、区民一人一人にもそうで、非常に効果の高いものだと思っておりますが、こうしたツールの活用のお考え、現時点で思っていらっしゃることをお聞かせください。お願いします。

○浅沼企画部長
 ただいま広聴とか広報のプラットフォームについての御質問をいただいてございますけれども、本委員会の議題は地域のにぎわいとか活気とか産業振興といったような観点での御議論かと思いますので、広報の在り方自体については、別の委員会で御議論いただければと思っております。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 私は、区民の声と、区民と共にまちを盛り上げるということの一つに寄与するものだというところで、この視点で質問させていただきましたが、区の認識がそのようであるというところを確認させていただきました。

 こうした地方の在り方については、様々な検討会議等で国でも検討されていますので、ぜひ地域の活性化に資するための広報と広聴、いずれもの在り方というところを両面的に捉えて、今ある声を生かす、そして、共に盛り上げていただく、信頼関係の構築、コミュニケーションツールとして成長していくことを願っております。

 今回の効果として求められるところについては、常任委員会でも様々議論がありましたので、質問はいたしませんが、ページビューが上がりましたとか、フォロワーが増えましたということのためにだけ予算を活用していくということでは限定的だと思います。区民の皆様が信頼できる、よくなったと実感できることも非常に重要だと思いますので、民間のお力、外部人材の活用というところもございましたが、共に構築しながら、具体的な手法を戦略的に見せていただくことによって、ぜひこの予算を使っていただこう、そのような合意形成が、私ども議会もですし、区民の皆様ともできるような次回の報告を期待しております。

 続きまして、地域活性化の視点で質問いたします。

 地域では、共につくり上げる協働の在り方というのは非常に重要だと思っております。中央区では、協働ステーション中央を設置していただいておりまして、この内容について、社会貢献活動団体間の協働を推進し、公共的な課題解決と新たな価値創出の裾野を広げますというふうに、その機能が説明されています。協働とは、異なる組織が強みを生かし、地域や社会の課題を解決することと説明されており、中央区基本構想で掲げるプロアクティブコミュニティの確立という将来像に向けて、重要な位置づけとなるということも分かります。何か相談やチャレンジしたいことがあっても、では、どうしたらいいんだといった場合に、協働ステーション中央に果たしていただいている役割は非常にあったと思います。私自身も協働ステーション中央の活動に支えられ、そして励ましてもらった思いもございます。

 HARUMI FLAG、新しいまちづくりが始まっておりますが、このコミュニティ形成においても重要な機能を果たしていくということを期待いたします。例えば、近日では、今年もつながりマルシェがあるようですが、出会いがあって、そして活動が相乗効果で盛り上がっていく、そういったまちのにぎわいにつながるものだというふうに捉えており、私自身も今年の開催にも期待しているところでございます。

 一方で、現在、拠点としては小伝馬町の1つであり、オンラインの参加についても、残念ながら、部分的だというお声もいただいております。この拠点の現在も踏まえながら、HARUMI FLAGという新しいまちのコミュニティに寄与する協働ステーションとの関係性、この機能の発展について御意見をお聞かせください。お願いします。

○竹内委員長
 質問の途中ではありますが、すみません。高橋委員、先ほど広聴の件で企画部長がお答えになったときに、区の姿勢がそうであるということをおっしゃっていたんですが、委員会の趣旨のことをおっしゃっていたので、その点の誤解がないようにお願いいたします。地域活性化対策特別委員会という委員会の中での枠なので、別の委員会の所管になるという説明だったかと思いますので、そこだけは御理解をお願いいたします。

○平川地域振興課長
 協働の在り方というところから、協働ステーション、またHARUMI FLAG、晴海地区というところで少し広くお答えさせていただければと思います。

 委員から御紹介いただいたように、協働ステーションでは、地域の様々な活動の、例えば団体の黎明期であるとか、様々な御相談にお答えする中で、地域で活動する団体を育成、また支援していくというところが協働ステーションの中間支援拠点としての在り方で、そのための区の施設でございます。

 現在、特段に大きく晴海に注力して協働ステーションが動いているということは、実際のところは具体的にはない状況でございますけれども、はるみらい、地域交流センターも12月に開設することができました。どちらかというと、まだ個々の活動の動きの中で施設利用が進んでおりますので、なかなか団体の活動はまだ目に見えていないところでございますが、最近でございますけれども、地域交流センターの担当者と協働ステーション担当者と地域振興課で会合といいますか、話合いを持つような予定もございます。主眼にあるのは、やはり新しい住民の方も多くいらっしゃいます。また、これまで晴海地区で様々活動していただいている団体、また連合町会等、地域の活動を支えていただいている団体等もありますので、そういったところがうまく融合といいますか、関係性を構築しながら発展していくというところでございます。

 ただ、具体に名前が挙がりましたHARUMI FLAGについては、入居がまだまだ進んでいる状況で、実際に区のほうとしても、団体の動きといいましょうか、活動といいますか、そういった動きは、実際のところ、まだ把握しにくいところがございます。事業者のほうからは、住民の組織、自治会というふうに名のるかどうかは分かりませんが、大体夏頃にそういったものが形成されるような方向性を持って動いているということも確認してございますので、そういった機会を捉えて、しっかりと進めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 おっしゃったような関係性を構築していくというのは、非常に重要な点だと捉えています。私も、HARUMI FLAGに新しく住まうことになった皆様から、こんな場が欲しい、こんな活動はありませんか、こういう人とつながりたいですということを具体的にいただいていまして、活動団体の方に、はるみらいでもできますかということを伺うことも、何件か案件としてございました。こうした働きかけは重要だと思いますし、特に協働ステーション中央においては、区の事業についても非常に知識豊富でいらっしゃいますので、重要な相談パートナーとなってくださると思います。

 はるみらいか出張所か分かりませんが、ぜひ出先として出ていっていただくアウトリーチというところも、エリアに対しては必要ではないかというふうに捉えております。もちろん、自治組織との連携もですが、一人一人とのつながりのきっかけが、今、新しいまちでも求められている状況でございます。ぜひとも、出ていっていただくという機会、または御自宅の中からオンラインでも、関心があるテーマに参加できるといったことの充実というところも捉えていただき、小伝馬町であるという距離感を何とか埋めながら、共に区内全体で盛り上がっていく。そうしたところが地域の活性化につながる大きな一歩だと思っておりますので、ぜひ御検討をお願いいたします。

 次に、地域活性化におきまして、中央区が重要だと度々、議会でも御説明いただきました点について伺います。

 学校の施設を地域で活用していく、また、公共施設の他用途への活用といった視点、そして防災拠点として機能を十分に果たしていくという目的からしますと、地域と学校との連携や協働を効果的・継続的に行っていく必要性が分かります。例えば、防災拠点として機能していくためには、年間で1度だけ訓練をするということでは難しく、やはりふだんからの継続的なつながりや活動が必要不可欠だというふうに考えております。

 この視点で伺います。ふだんの継続的な協働活動の目的のために、地域においては地域学校協働本部の設置の考えをどのようにお持ちでしょうか。こちらは、学校側ではなく、地域側としての考えとしてお聞かせください。お願いいたします。

○平川地域振興課長
 地域側からの学校との協働という観点でございますが、例えば、地域振興課の協働事業で、今、ランPAT2.0という事業がございます。この事業自体の趣旨としましては、地域の方とPTAの方、また町会の方と子供の通学路を見回ることによって、子供の安全の確保はもとより、町会の方とPTAの方の橋渡しを目的に行っている事業でございますが、その中の交流会に学校のほうにも出席していただいてございます。

 そういった中で、例えば3者で話合いを進める中で、学校の通学路にとどまらず、様々な話題の交換がされているといった状況が交流会の中でも実際にございます。そういった関係性がつくられることによって、区側からアプローチすることだけではなく、学校とPTAの方、地域の方との連携というのは着実に生まれているような状況にあるというふうに認識してございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。私自身もランPATに参加した経緯がありまして、なかなかふだんお付き合いをしない関係の方とも、共に同じ目線でまちを見直すいい機会になるというふうに思いました。

 今、既にそのような形成がされているということで、その意義を確認させていただいたところだと思います。今度の晴海西と同じように、既に分校を設置している足立区の新田学園や江東区の湾岸エリアの大規模な小学校を会派で視察してまいりました。いずれの学校におきましても、地域学校協働本部が既に欠かせない存在であると強くおっしゃっていました。特に、住んでいた人が少ない、あるいはいない、新しい土地に開校するに当たっては、PTAより、こうした地域学校協働本部のほうが浸透していく、なじむんだというお話も、校長先生から聞いたところでございます。

 そうした視点も踏まえまして、学校側から既にある形というところは、現在ですと、正直、設置されていないので、名前はないが、事実上できているということだと思いますが、実際の形として整えていく必要性があるのではないかという視点から、教育側に質問いたします。地域活性化に寄与する地域学校協働本部設置へのお考えを改めてお聞かせください。お願いします。

○生島教育委員会事務局次長
 今、本部を設置するかしないかというような政策的な意思というのは、基本的に持ってはいません。

 ただ、学校は、晴海西小を例えにすれば、新たにつくられる晴海西小学校・中学校の教育活動、それから学校活動が晴海西において新たなコミュニティを形成していくための非常に重要な拠点あるいは場所になっていくということは認識しているところですので、その部分に関して、今度、新しく選ばれる校長を中心として、地域との関わりを持ちながら、段階を踏みながら地域のコミュニティ形成に寄与していくということになるのではないかというふうに考えております。

 以上です。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。新たなコミュニティの拠点となるというところは断言いただきましたが、形の在り方については、現在のところは意思がないということを確認させていただきました。

 既にPTAがある区内の学校の方々に伺いますと、そうしたコミュニティ・スクールの下で、地域学校協働本部として一体感を持って学校や子供たちを支える、盛り上げていく、地域を活性化していくという手法について、勉強したことも知ったこともないので、そうしたことができるなら、そういうものが望ましいのではないかとおっしゃる方も、PTAの中にもお声としてございました。そうしたもので申し上げると、新しい晴海西小・中学校を囲むまちづくりの中では、国のほうで努力義務として求めている新しい形を積極的に進めていく必要があるだろうというふうに考えております。

 具体的には、晴海西のまちが中央区における1つ目のモデル校として、コミュニティスクールを導入していくことで、新しいまちづくりが、さきの校長先生の言葉のように力強い関係として結ばれていくのであろうということを希望するところでもございます。こうしたところから、コミュニティスクールの設置については、まず知っていただく。今、知らない方が多いのではないかというPTAの方々のお声もございましたので、知っていただいた手法の上で、どのようなやり方がいいのかということを考えていただくということは、ステップとして、おっしゃるような段階的に必要ではないかというふうに考えています。この点については、また伺いたいと思います。国が努力義務としている方向性であるとか、また、周辺自治体の先進事例ということも踏まえながら、ぜひ御議論を深めていただくように要望いたします。

 その中には、子供を参画させるということを念頭にしていただくという点が重要だと思います。子供の参画、意見表明においては、コミュニティスクールで、まず自分の学校、身近な問題を大人と一緒に考える。そして、自分の考えがそこに反映されたと実感することによって、子供の意見表明や社会参画といったことが実感に変わる。この実感については、子供の自己肯定感、生きる力につながるとされていますので、子供も含めたコミュニティスクールの在り方について検討を要望いたします。

 最後に、人権教育について伺います。これは地域活性化を目的としたという点で伺います。

 町会に所属している方々からも、性別役割の特定や年齢による差別、子供への権利の理解に乏しいなど、安心して地域活動に参加することを妨げている要因があるのではないかという、つらい思い、つらい経験をお話しされる方もいらっしゃいます。さきの広報と同じで、信頼関係があっての参加というステップの中で、それぞれの中の組織というところもあるかとは思いますけれども、区のほうで認識しておられます参加者の減少や担い手を増やす必要性というところから、こうした意識をどのように浸透させていくか、何か中央区にできそうだとお考えのことがありましたら、お聞かせください。お願いします。

○平川地域振興課長
 今、例示で町会活動ということをお話しいただきましたので、私のほうで答弁させていただきます。

 課題の中に、担い手不足でありますとか、参加者の減少があるというのは区のほうでも課題感として認識しているところでございます。ただ、その要因が、例えば御例示いただいた人権の差別的な部分が要因になっているかというところについては、所管としては、そういうふうな認識は持っておりませんで、あくまでも考え方の多様化ですとか、人とのコミュニケーションの在り方といったところのそれぞれの考え方が画一的でないもの、いろいろなお考えを持つ方が現代においては増えているということが一番大きな原因というふうに考えてございますので、例えば人権の啓発といったところについて町会等に何かするということは、今、特段考えていないところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。組織の中にいる方々にとって、そうした理解促進への働きかけがなかなか難しいというお悩みもございましたので、質問させていただきました。共に地域を盛り上げたいという同じ思いの者同士であるけれども、なかなか難しいというところも、それぞれの組織にあるようです。こうした中立的な支援とかサポートをする立場の区として、できることもあるのではないか。コミュニケーションの在り方に支えとなるような活動が求められているのではないかというところで質問いたしました。

 これまでも丁寧にいろいろな地域の組織の聞き取りを行っていただいたり、また、先日はLINEの講習会、町会に対しても新しいツールの御提供とか御案内とかをやっていただいていると思います。そうしたツールもですし、最近、掲示板も非常に盛り上がっていると私の近所では感じておりますので、こうした中で参加したいと思えるようなまちづくり、地域の活性化を引き続きお願いしまして、質問を終えます。ありがとうございます。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。私からは、御報告いただいた資料の中からお尋ねさせていただきます。

 まず、資料2、入船湯の廃止についてでございます。

 こちらの経緯につきましては、記載されている内容で了解をいたしました。その上で、2の施設概要の中のその他に記載されているところで確認をさせていただければと思います。こちらには、建物及び付帯設備の賃借権について、同業組合中央支部長へ使用許可のうえ、使用料免除というふうに書かれております。読んでおりますと、これは、つまり、区が使用料を払ってきたということになるのかなと思います。通常は経営者が支払うのが普通だと思うのですけれども、読んでおりますと、使用料を免除していたということで、区が代わりに払っていた。そのように受け止められるのですが、それについて、その認識で正しいかどうかという点、また、そのようになった経緯です。通常は経営者が払うのだけれども、区が支払ってきたことになった経緯、背景、あわせて、それであれば、賃料も教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

○平川地域振興課長
 入船湯の使用料等についてでございます。

 入船湯につきましては、公設民営という形を取ってございますので、区が設置し、運営を民間の事業者の方にお願いしている状況でございます。そのため、使用料についてでございますが、こちらのビル所有者と区のほうで賃貸借契約を結んでございます。その関係で、先ほど賃料というところもございましたが、今、月額20万円という金額で賃貸借契約を結ばせていただいてございます。

 区内には、ほかに2つ、十思湯と銀座湯という公設の浴場がございますが、そちらについても、賃料は経営者には請求せずに区のほうで支払う形を取ってございます。こちらの入船湯も同様に、賃料としては区のほうが契約の中でお支払いをし、それを経営者のほうには請求をしない、使用料免除という形を取ってございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 了解しました。月20万円は、経営者の方からすると、非常にありがたかっただろうというふうに思います。

 今、入船湯に限らず、どの銭湯も、また中央区に限らず、どの施設も利用者の減少が多分起きていて、経営的には大変厳しい状況のところが多いかと認識しております。しかし、継続を望む区民の方の声も実際にございますし、そういう声を受けて、経営者の方は、苦しい中、何とか踏ん張って継続していただいている状況が続いているのかなというふうに思っております。

 その中で、区が家賃を負担と言ったら変ですけれども、免除されていたということで、経営もかなり助かっていた。その状況が続けば、とてもありがたかったんですけれども、今回、経緯にあるとおり、契約更新の合意に至らなかったということで、その点は致し方ないかなと。ある意味、とても残念ではございますけれども、その点は了解いたしました。

 その意味でも、今回の入船湯については致し方ないとしましても、残る銭湯、これまでも廃止になってしまった銭湯が幾つもございますが、厳しい中で続けていらっしゃる銭湯に今後も何とか頑張って続けていただきたい。そのために、区として、さらに支援していけることとか、何かお考えのことがございましたら、お知らせいただければと思います。

○平川地域振興課長
 区内8浴場のうち、今回、入船湯が廃止ということになりますと、来年度は残り7浴場となってしまいますが、そこの7事業を守るといいますか、経営を支援するために、区はこれまでも、例えば耐震化でございますとか、設備の改修等の経費に係る部分の補助・助成、また、燃料の高騰もありましたけれども、燃料費の補助については、補助の額としても他区よりかなり大きく補助させていただき、安定的な経営を支援してまいったところでございます。そういったところは、浴場組合の皆さんにも、区の支援というのは非常に御理解いただいているかなというところでございます。

 区のほうとしましても、浴場の継続を諦める理由の中に、アンケートによると、例えば後継者不足もあるようでございます。経営者の高齢化によって、担い手、引継者がいないといったところもあります。そういった状況は、区内の浴場組合の方にアンケートを取って、今のところ、そういった引継ぎの方は問題なくできているといったところも認識しておりますので、そういった個別の状況もお話ししながらというところと、区のほうでできるところは、先ほど委員からもお話がありましたけれども、入場者、利用される方の低下というところもございます。こちらは、お家にお風呂がある方の割合が非常に高まっているということも、もちろん背景にあるかとは存じますが、そういった中でも、やはりお家と違ったお風呂、足が伸ばせて楽しんでいただくお風呂は、少しレクリエーションとしての部分もあるのかというふうに思っております。今年度、東根市と協力しまして、リンゴの提供を受けて、東根市から頂いたリンゴを使って、リンゴ湯を開催いたしました。ふだんいらっしゃらない方も銭湯にお見えになったというお話を受けましたので、ふだん利用されていない方、新たな層を引き出せるような工夫を、浴場組合のほうと連携して、区のほうとしてもお手伝いをして、そういった裾野といいますか、新たな顧客の獲得に向けて連携して協力するとともに、区のほうとしては、広報等も通じてしっかりとPRをして、そういったところで浴場の支援というか、支えていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございます。

 おっしゃっていただいたように、燃料とかも補助していただいていますし、その点は本当に他の自治体に先駆けて、これまでしっかり取り組んでいただいているというふうに評価しております。

 最後のほうで、利用客数を増やしていくための工夫ということで、広報としっかり手を組んでとおっしゃっていましたが、今回の報告事項で、いろいろ前委員とのやり取りもございましたが、シティプロモーションの中のアウタープロモーションの取組としてもやっていけるのではないかなというふうに思います。区民の方が来てくださるのを増やすというのも1つですし、この10年ぐらい、休日にいろいろなところに行って銭湯を楽しむという、少々遠いところでも、銭湯が好きな方が足を伸ばして行っていらっしゃる方が一定数いらっしゃいますし、そういう方々に向けての発信強化というところで取り組んでいただければありがたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

 続きまして、資料3の八丁堀区民館改築に伴う休館というところでお尋ねをさせていただきます。

 こちらは、老朽化に対応して工事を行うということでございます。まず、現状としまして、八丁堀区民館の利用状況はいかがなものかということ、また、今回、職員住宅を付加するということでございますが、その狙い、意図といいますか、そのあたりをお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○平川地域振興課長
 まず、八丁堀区民館の利用状況でございますが、すみません。精緻な数を手元に持っておりませんで、稼働率については、55%ぐらいだったかというふうに認識してございます。

 また、今回、改修に当たりまして、新たに職員住宅を5階から8階に付加、新設する予定でございますが、こちらについては、災害対策要員の確保という観点ということで新設するものでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 職員住宅が5階から8階ということですね。そんなに広い場所ではございませんので、どれぐらいの戸数が入るのかと思っていたんですが、それぐらいのフロアがあれば、それなりにはできるのかというふうに思います。また、災害対策要員ということで、その確保ということも伺いまして、大変心強いというふうに思っております。

 4の今後のスケジュールについてですけれども、本年8月に現施設解体工事が開始され、そして、令和7年、来年4月に埋蔵文化財の調査とございます。単純に、普通に見ると、解体工事がこれだけかかるのかなというふうに、この書面から見受けられるのですが、それほど広くない建物でそんなに時間がかかるのかなというところが素朴な疑問としてございます。理由があるようでしたら、お知らせください。

○平川地域振興課長
 改修に当たっての工事スケジュールでございますが、今、まだ事業者が決まっていない契約の前でございますので、大まかな見立ての中でのスケジュールの調整についてでございます。

 少し細かい点でございますが、まず、地質のボーリング調査等を始めるところからいきまして、上物を先に解体するというところが始まります。その後に埋蔵文化財の調査にかかりまして、その後に基礎部分、地中の工事がありますので、そういった関係で、これぐらいの工期がかかるというふうなことで調整しているところでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 とにかく少しでも早くできるならばと思ったので、質問させていただきました。

 埋蔵文化財の調査も入ります。この八丁堀地域は、昨年、本の森ちゅうおうで大八丁堀展がございまして、これまでの宝物と言えるようなものも様々展示されておりました。歴史的にも非常に長く、江戸時代を通して人が暮らしていた時期でもありますし、また何か歴史的に非常に価値の高いものが出てくるやもしれませんので、そのときには、ぜひ、また、本の森ちゅうおうで展示していただければというふうにも思っております。

 最後に、職員住宅で災害対策要員ということで、その点は当然理解しておりますが、例えば、それ以外にもワンフロアだけ、区立住宅、例えば子育て世帯に特化してとか、それも多子世帯に特化とか、もしくは逆に高齢者優良賃貸住宅みたいな形で、本当に対象者を絞った上での、戸数もそんなに多くは要らないのだけれども、非常に求められているような住宅も今後入れていただけるならば、そういう検討をしていただければというふうに要望いたしまして、質問を終わります。

 以上です。

○上田委員
 よろしくお願いします。

 私から、まず資料1、シティプロモーションについて申し上げます。

 まずは、背景にありました統一的に発信することに課題があるという認識及び、別紙にありました中に、30代以下の区民だけでなく、在勤・在学者も含まれていることを非常に高く評価させていただきたいと思います。区としての一つの課題をしっかり認識した上で今後取り組んでいただくことに、大変期待を寄せております。

 その中で、質問を3点ほどさせていただきます。

 まず、表紙の背景のところに、区の歴史・ルーツや現在の区の魅力という表現になっていますが、我が区は、現在だけではなくて、今後の発展もすごく楽しみなまちだと思うんです。今後の計画等を見ていると、まちも大きく変わっていく。築地も含めてですけれども、首都高の地下化もそうです。KK線の話もそうです。非常に夢がある計画がある中で、今後の区の在り方と表現することによって、区外の方にも、都心はこうなっていくのか、中央区はこうなっていくのかという魅力を発信できると思うんですが、このようなワードを入れていただく気はないでしょうかというのが1点目です。

 2点目でございますけれども、在勤・在学者という話にさらに延長する形になりますが、23区特別区の職員の採用、そして中途も約10%弱いると職員課長から伺っています。その中で、まちに興味を持ってくれる人たちに対して、働く人たちがいることによって、つまり、行政職員がいることによって、シティプロモーションがさらに活性化していくと思うんです。だから、このあたりは採用と、まちに興味を持つ、調べるとなると、採用だったり、中途の人たちだと思うんですが、このあたりに拡大する気はないでしょうかというのが2点目です。

 最後、3点目は教育側の話になるんですが、歴史アーカイブの映像公開を令和8年度末に予定していると記載があります。この映像というものは、ぜひ学校現場、教育現場でも使えないかということを考えておりまして、現在は紙ベースのものだと思うんですけれども、これを教材に生かしていくという考えはないかということについて、以上お伺いできればと思います。

○清水広報課長
 区の魅力発信で、現在だけでなく、今後の部分もというところです。

 委員がおっしゃるように、今後の区の発展というところの中では、そこも含めた魅力は多くあると思っています。現在の魅力というような書き方にはなっておりますけれども、そこも含めての発信をしていきたいと思っております。

 そして、在勤・在学者だけでなく、採用といった部分もというところですけれども、今回、区の魅力発信の一例として、インスタグラムも活用した魅力発信に取り組んでいきますけれども、その中でハッシュタグキャンペーンを実施して、区民、在勤者など様々な方に区の魅力を発掘してもらって、それぞれのお勧めの魅力を発信していってほしいと思っております。そういった中で、中央区はこんないい場所なんだと多くの人に感じてもらえるような取組にしていきたいと思っております。そういうところで、区で働いている人たちも、当然、在勤者ですので、そういったところも含めての発信を促進していくような取組を行っていきたいと思います。

 以上でございます。

○植木図書文化財課長
 区の歴史アーカイブスの教育利用に関する御質問でございます。

 今回、シティプロモーションの推進という方向性の中での区の歴史アーカイブス、いわゆる映像であるとか、写真であるとか、視覚的な見せ方、こういったものを取りまとめての、ある種のアーカイブ映像の制作というようなお話でございます。従前から、区史を制作したりとか、郷土資料館で個別に歴史展示等といった形で、区の歴史・文化の発信を行っているところですけれども、当然ながら、今後、学校現場で区の歴史教育にも活用できるような映像制作も視野に入れながら考えていきたいと思っております。

 以上です。

○上田委員
 それぞれに大変前向きな御答弁ありがとうございました。

 私も、子供みたいな話ですが、手元に新しい学校の3Dパースが届いたりすると、普通にわくわくしますよね。それが一般的な感覚かなと思うので、そういうものをインスタグラムで出してみるとか、働く職員が生き生きと、こういう企画を出せているとか、楽しさみたいなところが表現できると、より内外に、活性化という文脈から発展になると思います。ぜひ、前向きに御検討ください。

 さて、それとは別に、1つ、はるみらいについてお伺いしたいと思います。

 先日、視察させていただいた後、私も友人を連れて颯爽と行きました。行った結果、いろいろと思うところがありましたので、ここについては申し上げたいと思います。

 まず、1つ目です。はるみらいなんですが、現金しか使えないですよね。令和5年という中において、なぜ現金のみしか使えない機械をわざわざ導入しているのか、よく分からない。さらに言うと、4階はキャッシュレスオンリーなんです。飲食の部分はキャッシュレスオンリーです。2階は両方使えます。運営事業者が違うからといって、ユーザーからすれば、これは使い勝手が非常に悪いと思うんですが、どうしてこういうことがちぐはぐになってしまったのか、区の見解を伺います。

 2点目に、活用団体を書くんですよね。書くんですけれども、私は、そのときに3か所の施設を順番に借りたんですが、全部紙で屋上とかに吊るしておかなければいけないわけです。デジタルサイネージとかで、例えば使用団体を表示するというのは、今、民間だと当たり前のようにある中で、紙を貼って卓球台があるところとかを使って、しかも、たまに人が乱入してくる。1時間の間に3人ぐらい乱入してきたんですけれども、分かりづらいから乱入してくるんです。そういうことが起こる。何でここもデジタルサイネージとかにしなかったんだろうという素朴な疑問があります。

 こういうところの利用の改善をどうするのかということについて、今みたいな課題が出てきたときに、先ほど出てきましたが、どうやってその声を拾って、区として指定管理者に改善させていくのかということについて教えてください。

○平川地域振興課長
 はるみらいについてでございますが、まず、使用料のお支払いのキャッシュレスというところでございます。

 こちらについては、すみません。御迷惑、御不便をかけているところではございますが、キャッシュレスの部分については、今後、公共施設のシステムの改修が行われますので、来年度、10月以降にキャッシュレスの端末を入れる予定でございます。そのため、システムの対応、改修がまだ済んでいないため、まだその過渡期にある状況でございます。また、複数の事業者が入ってございますので、そういったところで支払いの違いが起きているところでございます。

 また、使用に当たってのデジタルサイネージの活用というところでございますが、こちらについても、どちらが運用しやすいかという考えが事業者にもございますので、そういったことで改善を図っていくところでございます。また、そういったお声でございますが、基本的に、現場で上がってきた声は事業者のほうでも直接受け止めもございますし、今日もちょうど打合せをしていたところでございますが、区側に寄せられたお声であるとか、そういったところでどういった改善を図っていくか、また、はるみらいにつきましては、地域の方に参画いただいている運営協議会も備えてございます。区と地域の方で構成される運営協議会、また指定管理者の3者で定期的な連絡会も開催いたしますので、そういったところで改善を図りまして、引き続き、はるみらいを積極的に御利用いただけるような施設にしていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○上田委員
 御答弁ありがとうございます。

 私だけがクレームを言っているみたいになってしまったら大変申し訳ないと思っているんですが、はるみらいは、他区から来た人たちから見ても、中央区はすごいねとなる一つの象徴的な施設だと思ったんです。ただ、そこの中の、ハードはすごくいいんだけれども、ソフト面がまだ粗いというのが、正直、まだできたばかりなので、あると思うんです。そうなったときに、やはりそれを改善していく、そして、できれば、それを区民、利用者に対して、改善していくんですよと、私たちは改善ができているんですよというプロセスを見せることは、すごく行政の信頼につながると思うんです。例えば、区長の手紙の話が出ましたけれども、本当にこれは区政にどうつながっているのか、とても分かりづらいじゃないですか。だから、そうやって身近な施設を通して、自分たちの声が地域につながっているんだ、行政につながっているんだということが分かるような形にぜひしていただければと思います。

 結びになりますが、はるみらいは1年間当たりの維持費に2.3億円がかかっていると思います。30年たてば70億円です。そのお金に見合うだけの価値を引き続き発揮できるように、運営に努めていただきたいと思いますし、その御支援を区からもしていただければと思います。

 以上です。ありがとうございました。

○アルール委員
 私のほうからは、中央区ビジネス交流フェア2023について少しお伺いいたします。

 商取引拡大支援ということで、地元の中小企業の方々のために地域活性化ということでやられたということですけれども、こちらの告知方法、69社出展というのは分かったんですが、バイヤーは事前に初めから来るというのを承知で、この商談会が決まっているかと思うので、一般の来場者400名の方々は、どのような方法でいらしたのでしょうか、教えてください。

○岩田商工観光課長
 ビジネス交流フェアの来場者への告知の件でございます。

 まず、毎年、もちろんですが、区のおしらせに載せていただきまして、また、区のホームページにしっかりと掲載をさせていただく。そして、区内の信用金庫が協力団体としておりますので、信用金庫16支店にはチラシ、ポスター等を貼らせていただいた。そして、工団連、区商連の皆様も一緒にやっておりますので、そういった方々にもお配りをさせていただいて、チラシ、ポスター等の掲示をお願いしているところです。そして、勤労者サービス公社、レッツ中央という区の外郭団体がございますけれども、そういったところの広報紙に載せるようにお願いをさせていただいて、そこでもしっかり中央区内の中小企業向けに広報させていただいたところでございます。

 また、毎年の課題として、展示をしていただいた業者の方から、参加者が少ないというお声をいただいておりますので、今年度については、さらに東京メトロの各駅、15駅にチラシの配架をお願いさせていただいて、御協力いただいておりました。また、とある信用金庫の主催のイベントにも、このチラシを置いてほしいということで置かせていただきまして、そこに来た来場者に向けても周知をさせていただいたところです。

 あと、中小企業のビジネスを支援するポータルサイトのJ-Net21というサイトがあるんですけれども、そちらにもお願いをして、このイベントの記載をさせていただいたり、先ほども申し上げましたけれども、区商連が公式のLINEのアカウントを持っていて、そこで6,000人ほどのアカウント、友だちとしてつながっている方々がいらっしゃいますので、そういった方々にもビジネス交流フェアがあるということをお示ししました。

 そういったところから、前回300人の来場者だったところが、微々たる数字かもしれませんが、400人ということで、100人ほど人数が増えたというような結果となってございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 ありがとうございます。100人増えたということで、非常に喜ばしいかと思います。

 察するに、こちらは中央区にある企業がお互い同士で盛り上がろうということではなくて、バイヤーの面々を見ますと、あらゆる企業が来るわけですよね。我々は、とかく中央区というふうに思いますが、海外の方にとっては、東京はどこが中央区で、どこか千代田区とか、全然関係ないわけです。今回のバイヤーの中には、海外のバイヤーは誰もいません。ここに仮に、中国であったり、日本が大変人気のあるタイであったりとか、そういったところのバイヤーが来ることによって、業種をいろいろ見ましたところ、老舗等、伝統とありますので、そういった方々が何か買う商談のきっかけになるのではないかというふうに思います。今、告知方法の中のほとんどが多分日本語だけだと思うんですが、多言語対応はどうなっていたのか教えてください。

○岩田商工観光課長
 まず、ビジネス交流フェアのもともとの考え方、目的ですけれども、基本的には、区内の中小企業の皆様の中で、区がやらせていただいている事業ですので、無料で御参加いただいて、手軽にというか、今までそういったところにあまり参加できていないような事業者の方々が、区の事業ということで参加しやすく、出ていただいて、様々な展示を見に来られている方との交流ですとか、バイヤーとの交流とか、そういったところを経験していただいて、次のステップに進んでいただくというような、今後のビジネス展開のきっかけとしていただくような交流会というところで考えて実施をしているところです。

 ですので、海外の方々というところとの関係というと、そういったエッセンスは1つ重要な視点かもしれないですけれども、現時点ではそういうところではなく、まずは区内の中小企業の方々が地に足のついた活動ができるようなきっかけとさせていただくようなイベントとしてやっているところでございます。ですので、外国語対応とか、そういったところは現時点では行っていないというのが現状でございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 非常にもったいないと思います。中央区の中小企業の方々は非常にすばらしいものをつくっているかと思います。また、こういった他業種の方が出るようなビジネスフェアというのは、なかなかないです。通常、バイヤーの方というのは、見本市だと、ヘルス関係だけとか、介護用品だけとか、ギフト商品だけとか、おもちゃだけとか、そういったところに行くケースが非常に多くて、今回、バイヤーの面々を見ますと、カタログショッピングで例えばギフトでお返しをするだとか、そういった会社もあったり、ネットショッピングの会社などもございます。中央区、銀座、日本橋かいわいだと思うんですけれども、そういった商品を買って、自分のところのお客様に広げようというふうにしているわけなので、今、世の中もクリック1つで商品が買える世の中になっていますので、ぜひ、告知方法をもう少し見直すことによって、世界中に中央区のいいものが届けられたらいいなというふうに思っています。

 ビジネス交流フェアの意義は非常にすばらしいと思っていますし、異業種がたくさんあるというのは非常にすばらしいと思いますので、ぜひ来年度以降もこういったことを続けていっていただきたいと思います。それは要望としておきます。

 次ですけれども、シティプロモーションの促進についてです。

 先ほどから大勢の方々が質問しているので、私は特に大きなことはありませんけれども、今申し上げた、我々は中央区というふうに思っておりますが、東京以外の人は中央区がどこにあるかも分からないわけです。銀座とか日本橋がイコール中央区になっていない。そういったことで、ハッシュタグのプロモーションをされるということですけれども、ハッシュタグのつけ方一つで、どんなふうにフォロワーが増えていくのか、興味を持っていただけるのか、非常にキーになってくると思います。そこが例えば中央区だと誰も見つけてもらえないとかということもありますので、ぜひ、今後のシティプロモーションの中で、どんな形が中央区のブランド力を上げていくのかということをしっかり考えていっていただきたいと思うんですが、現状、ハッシュタグはどんなことを想定されているのか。例としてあったので、伺いたいと思います。

○清水広報課長
 中央区のハッシュタグキャンペーンですけれども、実は、今、ハッシュタグについて検討しているところで、どんなものをつけると区としての魅力発信に寄与するかというところをしっかり意識しながら決めていきたいと考えております。

 以上でございます。

○アルール委員
 しっかり検討して、すばらしいプロモーションをつくり上げていっていただきたいと思いますし、私もそれに協力をしたいと思っています。

 実は、このシティプロモーションなんですが、東京都がやっている東京のシティプロモーション、Tokyo Tokyoと全くもって観点が同じで、Tokyo TokyoのロゴというのはTokyoが筆文字で、後のTokyoはゴシック体になっていまして、江戸時代から続く脈々とした伝統と新しい東京を、お客様、来る方々に伝えようというプロモーションなんです。東京都の中では、たくさんそういったお金、助成金だとか、いろいろなものを使っています。それを地域の方々に任せて、勝手にそういったところが応募してまちを盛り上げてくださいという形ではなく、これは要望なんですが、ぜひそれをつなげられるような行政の役割であってほしいというふうに思います。これは質問ではなくて、要望です。

 今日はありがとうございました。

○竹内委員長
 質疑の半ばではありますが、午後3時5分まで休憩を取りたいと思います。

 一旦、中断いたします。

(午後2時58分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○竹内委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 次の発言を願います。

○奥村委員
 それでは、初めに、入船湯の廃止という問題について伺いたいと思います。

 先ほどの質疑の中で、現在の入船湯の賃料は月20万円であって、これを区が負担しているということでした。入船湯の廃止というのは大変残念だというふうに思っています。これまでにも次々と公衆浴場が閉鎖されて、主には利用者の減ですとか、後継者がなかなか見つからないということだったと思うんですけれども、今回のケースはそういうことではなくて、建物が借りられないということから継続ができないということなので、これまでのケースと違うと思うんです。言い換えれば、営業できる建物、フロアさえあれば、やっていけると。経営者の方もそういう意思がおありなのであれば、何らかどこかでまた整備をして開いていくことはできないのかと考えてしまうんです。新たに造られるビルの中で、区がフロアを借りるなどして再開するということはできないのかどうか。月20万円という賃料も安いのだと思うんですけれども、もしそういう整備の仕方を考えた場合には、近傍の家賃などと比較して、どれぐらいの予算になるのかとか、そういう試算の検討があれば伺いたいと思います。

○平川地域振興課長
 入船湯についてでございます。

 先ほども御説明したとおり、基本的には賃貸借契約の更新がかなわなかったというところで、廃止せざるを得ないという苦渋の決断でございます。区民部長からも御説明したとおり、先方からのお申出については、まず、契約の延期、更新ができませんということであったんですが、様々に区のほうとしても、例えば条件面の確認というところで継続がかなわないかといった協議は進めさせていただきました。その中で、例えば、今回、建物自体は改修・改築ではなく、一度全て取壊しをして新たに建てるというところでございますので、今、附帯設備となっています、例えば細かい点ですが、ボイラーであるとか、そういった設備も一度全て壊さなければいけないところです。そういった状況で、また同じように入船湯を再開するといいますか、継続する場合に、どういった費用感になるかというところも事業所に確認はしてございます。実際に、まだ新しいビルの設計図ができていない状況にありますので、精緻な試算はなかなか難しいところでございますが、現状の入船湯については350平米強ありますが、同じような状態のものを再現した場合に、恐らく設備関係だけで6億円を超えるだろうという試算とともに、同じようなフロアの平米を変えたときに、周辺のオフィス単価を考えると、月額の賃料については300万円を超えるという試算をいただいてございます。月額でございますので、単純に今の賃料の15倍以上になるというところで、この賃料についても確約できるものではなく、周辺の相場が上がっていくということですとか、今、事業者が一番心配しているのは、建築がなかなかスケジュールどおり進まないということで、建て替えをしても、いつしっかり開けられるかといったところもあるので、そういったことで計画どおり進むか分からない。また、新しい建物がオフィス棟、いわゆるテナント業ではないというようなことも伺っております。そういったところもあって、今の試算していただいた数字を区がのんだといいますか、受け入れた場合でも、要は、先方のほうとしては、これ以上の契約の継続はできかねるというような御回答でありましたので、あくまでも試算はいただいたんですけれども、金額だけの問題ではなかったところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 金額面を聞くと非常に高いと思ったんですけれども、新たに建て替えられるビルではなく別の場所で、近隣のビルで再開などができないのかどうかということも併せて検討していくべきだと思うので、そのあたりの検討の状況と、近隣に湊湯などもあるので、こちらを使っていただくということですけれども、湊湯、銀座湯なども今後閉鎖していくとかいう可能性は捨て切れないというのもあると思うんです。なので、湊湯が近隣にあるからいいということではなく、こうした残った銭湯もまたなくなっていってしまうということになれば、行き場のない利用者が生まれてしまうので、やはり何らかの形で区が援助しながら、地域の銭湯を全体として維持していくような組立てが必要なのではないかと思うんですけれども、そういう全体としての浴場整備という問題についても伺いたいと思います。

○平川地域振興課長
 浴場の整備についてでございます。

 さきの委員の御質問でも少し答弁させていただきましたが、区内の住居の状況を鑑みますと、自家風呂率、お家にお風呂がある方の状況は恐らく99%を超えているような状況で、ほとんどの方がお風呂を持ち合わせている状況かなというふうに考えてございます。ですので、戦後の銭湯が一番多く開設されて、例えば公衆衛生の観点から考えますと、その必要性というのは当時と今の状況は違うのかなというふうに考えてございます。そういった中で、今回の入船湯につきましては、近隣に湊湯、また、公設浴場であります銀座湯が徒歩圏内にあるというところ、また、利用者の年齢層は限られてしまいますが、桜川敬老館も徒歩圏内にございますので、そういったところでも、いわゆるレクリエーションとしてのお風呂といった機能の部分は十分に担保できているかなというふうに考えてございます。

 そういった状況もございますが、今回の場合は、この地域については比較的条件がそろっていたというような状況でございます。ただ、例えば日本橋地域ですと、今、十思湯が1つというような状況で、なかなかアクセスしにくいといったお声もいただいてございますが、十思湯については、公設、区が建物と土地を持っているところでございますので、今回のような状況は想定はないところでございます。そういったところはしっかり維持して、区内の空白地帯をなるべくつくらないように、様々な公衆浴場に対しての支援というのは、ほかの区に比べてかなり手厚くしてございますので、そういったところを通じて継続がかなうように、今後についても支援していきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 ほかの建物などでも整備できないかということも、今後、引き続き検討していただきたいということは強く要望させていただきたいと思います。敬老館などもありますけれども、年齢制限、年齢に縛りがあるので、若い方は利用できないと思います。やはり区として、銭湯を減らさないための努力、そしてまた、自家風呂率は高いということですけれども、都心ならではの銭湯の在り方とか、マンションが多い中でコミュニティも希薄になっていく中での都心型銭湯の在り方とか、そういったものなども研究していただくとか、そしてまたシティプロモーションというのも今回出ていますので、先ほども質疑がありましたけれども、こういったものにも銭湯をきちんと位置づけて活用していくとか、総合的に公衆浴場を減らさない、増やしていくということについても、前向きに考えていただきたいということを要望させていただきます。

 続きまして、観光施策全般について伺いたいんですが、11月の委員会で、任期付の職員、学芸員のような資格を持っている方を4月から採用していきたいということがありましたが、これには何人応募があったのかということ、区が求めるような条件に見合った方が応募されてきたかということですとか、応募の状況などを見て、区としての所感、課題などがあれば、お示しいただきたいと思います。そして、シティプロモーションの中で任期付の課長職の職員をどのように生かしていくのかということも併せて伺いたいと思います。

 続けますけれども、2012年に中央区観光振興ビジョンという58ページ立ての冊子が策定されていますけれども、それ以降、観光振興ビジョンはつくられていないと思いますが、その確認と、シティプロモーション、観光にも力を入れて、新しい住民の方にもふるさと意識を持ってもらおうという中で、観光振興ビジョンに代わるような、大きな観光施策の方向性などをまとめたようなものを策定することも必要ではないかと思うんですが、その点についてのお考えを伺いたいと思います。

○植木図書文化財課長
 私のほうからは、教育のほうで4月から任用される副参事職の関連でお答えいたします。

 応募に関してですけれども、応募された方は2名いらっしゃいました。学芸資格や歴史・文化の施設等の経験のある方など、もともと歴史・文化というような専門性を一定程度必要とする職としての募集をしておりましたところで、やはりそういう点で、今までの職歴等の中で、そういったものをお持ちの方が応募されてきたという状況でございます。

 それから、シティプロモーションへの今後の副参事の生かし方、取組等ですけれども、シティプロモーションの一つの柱の中で、大きく、日本文化であるとか、歴史、伝統、こういった言葉が今回の資料の中でも散見されているところでございます。方向性の中でも、区の歴史アーカイブ・発信などということで、歴史・文化をどのようにまとめていくか、また、それを発信していくか、こういったところの検討、素材については、当然、今までの研究成果なり、いろいろな、区史であるとかを作成する中でのものがあるわけですけれども、特に中央区に着目した上での歴史をどのように外部発信していくか、こういったところにつきましては、やはり1つは歴史を専門的に詳しい方、また、当然ながら、広い視野と、逆に中央区の特有の部分をきちんと捉えながら発信素材をつくっていったりしていくような人材として、副参事の方を生かしていく必要があるものと考えております。

 私からは以上です。

○浅沼企画部長
 観光振興、観光施策についてでございます。

 委員御指摘の観光振興ビジョンを策定して、かなり年数がたってございまして、その間にオリンピック・パラリンピックなども開催されました。ちょっと予定とは違うような観光の取組をオリパラのときにはしたんですけれども、また、その後、コロナもあって、また、コロナからの回復というのもありまして、当時のビジョンとは状況がかなり変わってまいりました。ちょうどそのときに基本計画の改定をさせていただいてございます。この中に観光振興の施策についての方向性ですとか、取組などを記載してございますので、今後はこの基本政策にのっとった施策展開をしていくというのは、あらゆる分野での取組でございますので、観光についても、この基本計画にのっとって具体的に進めていくというふうに考えているところでございます。

○奥村委員
 任期付の職員の方は2人応募があったということで、この中から採用する見込みだということでよいのか、採用に至らないという状況ではないのかという点について確認をさせていただきたいと思います。

 観光振興ビジョンが2012年の策定なので、かなりたってはいるんですけれども、基本計画の中にそういった内容が全て内包されているかというと、私が基本計画を見た中では、観光に関わる直接的な部分では4ページぐらいしかなかったので、ボリュームとしても少ないですし、中身も厚みがあるものにはなっていないのではないかという印象を持ちました。今後、ふるさと意識を高めるとか、観光インバウンド、シティプロモーション、広報などにも力を入れながら多面的に広げていく中では、大きな指針となっていくようなものを策定していく必要もあるのではないかと思いますので、その点については要望とさせていただきますが、まとまったものの策定の検討をしていただきたいと思います。

 続いて、観光ガイドについて伺いたいと思います。

 いろいろ調べていると、区の観光ガイドというのも様々なガイドがいて、まち歩きボランティアは中央区教育委員会の中央区文化財サポーター養成講座を修了した方たちで構成されているものだそうで、観光おもてなしスタッフは中央区の観光協会が実施している。中央区観光協会特派員とか、様々な観光に関わるボランティアガイドのような方がいるんですけれども、それぞれどういった種別があって、どこが所管になっているのか。それぞれのボランティアのすみ分けというか、そのあたりがホームページなどを見ていても分かりづらかったんですけれども、このあたりを整理して分かりやすくお示しいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○植木図書文化財課長
 私のほうから、副参事の任用に関する応募者の件でございますけれども、先ほど答弁しました応募者2名は書類選考、また面接の選考を通っておりますので、こちらの2人の中から任用されるものと考えております。実際の任用そのものは職員課のほうでの手続となります。

 私のほうからは以上でございます。

○岩田商工観光課長
 観光ガイドについての御質問でございます。

 今、委員におっしゃっていただいたまち歩きボランティア、区民カレッジの中の生涯学習サポーター養成コースを卒業された方の中で、文化財サポーターというふうに認定をさせていただいて、まち歩きの団体をつくってやっている方々、委員に御案内いただいたとおりでございますけれども、そういった方々、そして、中央区の観光検定を受験されて、その中で得点が上位だった方々に御希望をお伺いさせていただいて、おもてなしスタッフとして活躍をしていただく方々、そして、まちのガイドをするということではありませんけれども、観光特派員の方々、それも観光検定の上位の方々にお声がけをさせていただくんですが、その特派員の方々は御自分たちで、中央区内のイベントですとか、催物を御自分たちのブログ等で発信していただいて、中央区のイベントの魅力の発信をしていただいているところでございます。

 確かに、ボランティアの種類も様々あって、活躍の仕方もそれぞれというところではございますけれども、区民の方々ですとか、来街者の方々から見て、分かりやすい形にしていく必要性は考えておりますので、観光協会のほうとしっかり連携をさせていただきながら、こちらのほうからも要望というか、お伝えをさせていただいて、今後考えていくものと考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 任期付職員のほうですけれども、以前から正規職員として、きちんと雇用していくほうがいいのではないかというお話をさせていただいているんですけれども、そうであれば、もっと応募が多かったり、希望する方が多いとかいう状況もあったかなとも思うので、ぜひ引き続き、正規職員として、きちんと長く働いてもらう、身分もきちんと保障された状態で、今後の中央区の観光行政にしっかりと根を張って活動していただける方をつくっていただきたい、増やしていただきたいということは強く要望させていただきます。

 ボランティアのスタッフは本当にいろいろな種類があるんですけれども、観光協会任せにしないで、区としても、きちんとガイドボランティアの育成などにも力を尽くしていただきたいというふうに思っています。

 ボランティアの方たちの人数ですけれども、観光検定の合格者の方たちなどにも声をかけながらということですが、ちょっと伺った話ですと、まち歩きボランティアガイドなどは、コロナもあったり、もともとの1期生、2期生なども、今、5期生、6期生ぐらいまでいっているのではないかなと思うんですが、1期生、2期生などは、御高齢であったりして辞めていく方も多いとか、そんな話もあるので、やはり新しい方をどんどん育成してボランティアを増やしていかないといけないと思うんです。まち歩きボランティアだけではなく、ボランティアのガイドの方たちを増やしていく必要性について、どのように思われているか。観光検定だけではなく、ほかの様々な取組の中でこういった方を増やしていくお考えがあるかどうかという点について伺いたいと思います。

 あわせて、まち歩きボランティアの方からお話を聞きましたら、案内板、まちの看板なども、ほかの自治体と比べて大変粗末だということも聞きました。再開発が多いという影響もあるのでしょうが、看板などがなくなってしまって、今、どこにあるか分からないようなところもあるということで、例えば一例で、京橋のアーティゾン美術館の裏手に歌川広重の生家があって、以前は看板があったんですけれども、そういうものが撤去されてしまい、その後、どこにあるのかとか、そういう周知もされず、ボランティアの方も困っているというようなことが結構散見されるということです。聖路加のところにも芥川龍之介の生家の看板があったのだけれども、それもなくなっているとか、看板も非常に汚れていて、ほこりをかぶっていて、字も薄くて読めないとか、そういう状況になっているということです。区として、観光振興に力を入れていこうというお気持ちがあるのであれば、そういう看板などの整備なのか、清掃なのか、更新も含めて積極的に取り組んでいく必要があると思うので、その点についての考え方も伺いたいと思います。

○岩田商工観光課長
 まち歩きのボランティアでございます。

 委員に御案内をいただきましたとおり、年数がたってボランティアの方々も、お年を召されて、ボランティアが難しくなってくる方もいらっしゃるというところについては観光協会にも話を聞いておりますけれども、課題として考えているところでございます。

 そういった中で、ボランティアの若い方の育成は間違いなく必要だということで、観光協会のほうでも、しっかりとしたボランティアの育成の講座ですとか、そういったものを行わせていただいたり、観光検定につきましても、様々、毎年テーマを決めさせていただいて、若い方、若い方といっても20代とか30代とかということではないかもしれないですけれども、比較的お若い方にも興味を持っていただけるように、しっかりと取組をしていくというふうに聞いているところです。

 ただ、ボランティア自体のパイというか、人数自体をどんどん増やしていくというところではなく、やはり活躍をしていただく場がなくなってしまうわけにいきませんので、ある程度の考えている数字の中で、お辞めになられる方がいらっしゃれば、それを埋めていくというような形で、そういったサイクルの中で、若返りと言いますか、お若い方にも参加をしていただくような取組をしていくというふうな形で聞いておりますので、今後、区としましても、しっかりと観光協会とも連携をさせていただいて、中央区の魅力の案内とか、そういったところをしっかりとやっていければというふうに思っております。

 以上でございます。

○植木図書文化財課長
 説明板に関する御質問でございます。

 図書文化財課では、いわゆる文化財説明板という名称で、区民文化財がある建物に関してとか、史跡・旧跡に関しての区内における歴史事実であるとか、そういったものを紹介する説明板を設置しているところです。説明板なり看板という言い方になりますと、例えば民間なり、町方で設置されたものであるとか、東京都で設置されたりとか、いろいろなところで設置されているものがございますので、そういったものの個々における管理状況そのものを細かくこちらで把握できない部分もあるんですけれども、私どもの文化財説明板に関しましては、それぞれ毎年現場を見て、破損等の修理も予算をつけて、それぞれ管理しているところです。その中では、当然ながら、例えば再開発を含めて、ある種の、ちょうど現場での工事やまち、設置状況の変化によって位置を変えたり、そういったこともあるんですけれども、そちらにつきましても、随時適切に対応しているところでございます。

 私からは以上です。

○奥村委員
 看板についても、様々な種類、所管がそれぞれあるということですけれども、お話ですと、中央区で設置しているものに関しては、きちんと修理もしているし、整えられているということでよいのかという点の確認と、中央区で設置したものでなくても、同じ区内にあるもので都が設置したものであっても、例えばかなり古くなっているとか気づく点があれば、そういったものも拾っていきながら、そちらの所管のほうに返していって、直す必要があると思うんです。区民の方や、まち歩きに来られる方からすれば、その看板を設置したのがどこなのかとか、そういうことはあまり意識して見ているわけではなく、まち歩きをしながら、看板が汚いとか、これは字が読めないとなれば、中央区としてどうなのかなということにもつながってしまうと思うので、その辺は中央区の設置ということだけにとらわれずに、広く中央区内の看板はチェックして、きちんとしかるべき更新をしていくような仕組みもつくっていただきたいと思うので、その点についても御答弁をいただきたいと思います。

 あわせて、ボランティアの方から、いろいろ備品を購入したりする予算も十分ではないのではないかというようなお声もいただいています。バッジであったり、レインコートですとか、必要な備品などは社会福祉協議会から年10万円という予算が下りていて、その中でやりくりするんだけれども、それでも足りずに、自分たちがボランティアをするツアーの参加費、500円とかを徴収しているものを全部みんなで積み立てて、その中から備品を買ったりしていると。ほかの自治体の状況ですと、港区などでは補助もたくさん出ていて、皆さんでおそろいの華やかなはっぴなどを新調したりとか、いろいろそういう恵まれたところもあるようなので、そういったところは他自治体の事例も参考にしながら、もう少し予算を増やして、ボランティアの方たちも楽しく活動に参加できるようなものにしていただきたいと思うので、その点についても要望したいと思いますが、いかがでしょうか。

○植木図書文化財課長
 説明板に関する御質問でございます。

 まず、区というか、私どものほうで作成しております文化財説明板につきましては、毎年、実際の状況確認等を行いまして、また、適切に対応していると考えておりますので、当然ながら、設置状況あるいは、先ほど申し上げましたけれども、設置の場所の状況によって、撤去なり移設を含めた管理は適切に行っているものと認識しております。

 また、それ以外ということで、別な部署、国や都であるとか、そういったところが設置しているものに関しましても、直接こちらが管理しているというのは当たらないのかもしれないですけれども、実は、委員がおっしゃるような形で、実際、まち歩きのほうで、それぞれ来街者の方が看板や記念碑を見られて、それに対する御興味等がありますと、大概、郷土資料館というか、こちらの部署に実際に問合せに来るということが多くございます。ですので、郷土資料館におきましては、通常、記念碑であるとか、先ほどの他のところで立てられた説明板的なものにつきましても、そういう問合せに対応できるような形での把握には努めているところです。

 ですので、そこの中で、例えば破損しているとか、見えにくいであるとか、そういったような御意見をいただいた場合には、実際のそちらの設置者にこちらから御連絡したり、また、そちらをお教えするという形で対応を行っているところでございます。

 以上です。

○岩田商工観光課長
 まち歩きボランティアの備品等の購入に充てる費用といったところです。

 観光協会の運営というのは、区の補助金も入れて運営をしていただいていまして、もちろん、観光おもてなしスタッフ、まち歩きの方々に対しての予算のほうも、消耗品費としては毎年10万円ほどつけていただいていて、補助をさせていただいている状況でございまして、それが多いか少ないかというところも含めて、意見を観光協会のほうにはお伝えをさせていただいて、実際どういうお声があるのか確認し、また、今後の状況の確認をさせていただきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○奥村委員
 ぜひ観光振興にもっと予算をつけて推進していただきたいというのが私の思いです。

 先ほども述べたようなビジョンの策定などもそうですし、今、商工観光ということで1つの課になっていますけれども、ちょっと大きい話になりますが、観光だけで独立させて、きちんと横断的にいろいろな情報も共有して、区の観光振興を盛り上げていくということも大事なことなのではないかというふうに思います。そういったことを通じて、ふるさとという思いが強まったり、また、先ほどのガイドでいえば、ツアーなどに参加してくれる人をもっともっと区内でも区外の方でも増やしていけば、それが巡り巡って、例えばふるさと応援寄附につながっていくとか、そういう展開もあると思いますし、ぜひ観光振興の大切さと可能性というものをさらに深く認識していただいて、今後も取組を進めていただきたいということを要望して、質問を終わります。

○竹内委員長
 それでは、奥村委員は副委員長席へお戻りください。

 議題、区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 ありがとうございます。

 それでは、これをもちまして地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。

 お疲れさまでした。

(午後3時42分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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