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令和6年 地域活性化対策特別委員会(9月6日)

1.開会日時

令和6年9月6日(金)

午後1時30分 開会

午後3時11分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 かみや 俊宏

副委員長 奥村 暁子

委員 木村 克一

委員 太田 太

委員 アルール うた子

委員 山本 理恵

委員 黒原 裕司

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(13人)

田中副区長            

平林教育長            

生島企画部長           

石戸政策企画課長(参事)     

清水広報課長           

濱田区民部長           

早川区民生活課長

平川地域振興課長

岩田商工観光課長

石川スポーツ課長

竹内日本橋特別出張所長

北澤教育委員会事務局次長

植木図書文化財課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

林書記

鳴子書記

6.議題

  • 区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関すること

(午後1時30分 開会)

○かみや委員長
 ただいまより地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、企画部副参事(計画・特命担当)及び文化・生涯学習課長は欠席します。

 また、理事者報告の関係で区民生活課長、スポーツ課長及び日本橋特別出張所長が出席しますので、御了承願います。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えています。なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○濱田区民部長

 1 区民施設の指定管理者の評価結果について(資料1)

 2 区民館の工事に伴う休館について(資料2)

 以上2件報告

○かみや委員長
 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時36分です。自由民主党71分、かがやき中央さん37分、区民クラブさん37分、日本共産党さん37分、参政党さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○太田委員
 では、よろしくお願いいたします。

 理事者報告に関しては、昨日もしっかり聞かせていただきましたので、議題からですが、数点お伺いいたします。

 先日の大江戸まつり盆おどり大会ですけれども、大変多くのお客さんが見えられて、報告を見ますと、7万2,000人いらっしゃったということで、これはすごいなということで、私もお邪魔しましたが、以前とは違って、チケット売場とか、そういった部分もかなりスムーズに感じたんです。大変御苦労があったと思うんですけれども、まず、昨年よりお客さんが増えたのかどうか。ちょっと細かいですが、そういった部分と、どういった工夫をしてスムーズな運営をなさったのかとか、御苦労された点と、警備体制などもすごく御苦労なさっていると思うので、そういった部分をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

○平川地域振興課長
 大江戸まつり盆おどり大会でございます。

 先月、8月23日金曜日、24日土曜日に区立浜町公園で行いました大江戸まつり盆おどり大会でございますが、委員に御案内いただきましたように、天候にも恵まれ、大きな事故なく、盛況なうちに終えることができました。

 一般の参加いただいた方につきましては、両日合わせまして7万2,000人でございます。数字としましては、令和5年度が7万3,000人でございました。これは初日の金曜日については同様の人出でございまして、3万3,000人でございまして、2日目の土曜日に少し差が出ました。というのは、一斉に少ないカウントをさせていただいたんですが、当日、ちょうど20時頃に、いわゆる通り雨といいましょうか、雨の予報が大きくレーダーに映りまして、実際にぱらぱらと雨が降りました。そこでお帰りになる方、また来場をやめた方も恐らくいらっしゃったのではないかというところが運動場内の様子から見てとれましたので、少し人数が昨年より減ったところでございますが、当日2日間を通しましては、昨年とほぼ同様の人出だったというふうに感じてございます。

 この大会につきましては、町会の方、地区委員会、PTA、また民踊連盟等、地域の皆様のお力を借りまして運営することができております。おととしはコロナ明けでございましたので、チケット売場が大変混雑したり、大きな御迷惑をかけてしまったところでありましたが、そうした中で、昨年につきましては、売場の増強、人数や窓口を増やしたこと、また、待機列のカラーコーンの整理等によって、幾分スムーズにいった部分がございます。また、今年度につきましては、総合スポーツセンターの改修が行われておりましたので、会場という面では主競技場が使えないという違いがございまして、浜町公園中ほどの芝生広場を子ども縁日とさせていただきました。

 オペレーションのところで、警備体制と少し答えが重複しますが、団体の皆様との綿密な打合せ、当日に至るまでの分科会、また日々、御意見を交わさせていただくことによって、まちの方も、けががないように安全にやりたいという気持ちを非常に強くお持ちいただいておりますので、そういったところを丁寧にお話しさせていただくことによって、待機列をどういうふうにしていくかというところ、また、例えば縁日の町会によっては、独自に整理券のようなものを発行していただいて、昨年こうだったというところで、こういうふうに新しくやってみたいという様々な試みですとか、御提案をいただく中で、各ブースの中でもいろいろと調整、また工夫をいただいているところでございます。それによって、おととしのコロナ明けの少し混乱した部分から徐々に改善を図っていた部分によって、今年度、スムーズな差が出たものというふうに考えてございます。

 また、警備の面におきましては、所管の警察署と丁寧に調整をさせていただいております。テロのことがあってから、警察のほうからも、大きな集会といいますか、人出があるものについては、相当に気を遣っていただいているところで、例えばこういう配置をしてほしいであるとか、そういった御要望も強くいただいております。そういった中で、区の職員はもとより、地域の方にも警備に当たっていただいておりますし、所轄の警察のほうも多く人数を出していただいて、それによって会場内の安全が保たれたというふうに考えてございます。

 また、今、振り返りを地域の方と徐々にさせていただいているところでございます。当日を通して、また様々御意見をいただくと思いますので、そういった中で、しっかりと安全な盆踊り大会を継続して考えてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○太田委員
 大変詳しい御説明をいただきまして、ありがとうございました。

 天候によるところも大変大きいと思うんですけれども、様々に御苦労なさったお話をお伺いして、やはり地域の力は本当に大きいということもお聞かせいただきましたし、警備体制にしても、テロといった部分で人員を割く人数も増えているのかなという臆測もありますが、大変すばらしいお祭りだったと思います。また、来年も引き続き、皆さんの中央区の力を集結して、みんなで成功に導いていただければと思います。

 関連したところで言いますと、これまで調査費などもついてやっている東京湾大華火祭のことですが、様々に調査いただいていると思います。しかし、まだ大会開催には至っておりません。そういった部分で、自民党からも要望、また一般質問などもさせていただいておりますけれども、様々な御検討があると思います。また、先日もお答えいただいたとおり、警備にも大変な人数を割くという話も聞いておりますが、大江戸まつり盆おどり大会に関しての警備というのは、そんなに違いはないと思うんです。しかし、HARUMI FLAGの場所ということもあって、臨港消防署もありますけれども、そういった部分で新たな試みということで、どのぐらいの集客を見込んでいるのか、今までどうだったのかという部分をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○平川地域振興課長
 東京湾大華火祭についてでございます。

 区議会のほうからも御要望といいましょうか、期待する声をいただいております。令和4年に調査をさせていただきまして、その中で、調査の結果、HARUMI FLAGの、いわゆる晴海の地理的な状況といいましょうか、住宅地が整備されたことによっての会場の変化もある中で、観客数については、以前、平成27年が最後の大会でございますが、全体の会場としては16万9,000人が会場に入っていたところが、晴海の部分は少し縮小がございますので、全体としては14万9,000人と見込んでいるところでございます。特に、晴海を主会場とするところにつきましては、前回、平成27年のときには4万2,000人入っていたものが、今の状況であると3万2,000人程度は収容できるのではないかという調査の中から、会場面からは再開が可能であるということでお答えをさせていただきました。

 また、委員にも触れていただきましたが、警備費は、やはり昨今の人件費の上昇というところを如実に受けておりまして、経費としては約7億9,800万円という数字です。これも令和4年時の概算の見積りでございますので、体感的にも、事業者と話していく中では、今、警備費の単価は1.2倍から1.3倍程度になっているというようなことも伺っております。一方で、単価を上げても、いわゆる雇用といいましょうか、人数を集めることも非常に難しいと言っておられました。特に、東京湾大華火祭規模になりますと、関東一円から警備員を集める。そういった中では、大きなイベントと重複してしまうと、なかなか人員を増やすことができないという部分、費用面の部分もありますけれども、そういったところでも調整が必要かなというふうに考えてございます。

 再開に向けての動きでございますが、一般質問で区長答弁をさせていただきましたとおり、やはり中央区単体ではなくて、近隣区、具体的には江東区、港区でございます。そことの調整を積極的に進めますということでお答えさせていただいておりますが、実際、今、事務レベルで港区と江東区と調整に入ってございます。調整中ですので、詳細はまだ決定事項が少ない部分がありますので、お伝えすることがなかなかかなわないところでございますが、実際に担当部署と私のほうと本当に事務レベルで、どういったことからできるか、どういったことでの御協力が賜れるのか、あとは一緒にやる方法があるのかといったところでの事務レベルの折衝を始めているところでございます。まだ具体なところの答弁はできないところでありますが、今、調整に入っているところでございます。

 以上でございます。

○太田委員
 ありがとうございます。平成27年度で16万9,000人の観客で、見込みとして14万人を予想しているというお話をお聞きしました。

 これまで中央区のお客さんですけれども、新しいお客さんとか、そういったところも期待の声が上がっています。私の地元地域でも、いつやるのかという話を結構聞くんです。また、別で、江東区の自民党の議員からも、一般質問などでそういった声があって、しっかり中央区と連携が取れないかというお話も一般質問で出たところであります。そういった部分もありますので、本区単体でやるのは難しいとなれば、やはり周りの区とも引き続き調整をしっかり行っていただいて、ぜひ開催にこぎ着けていただきたいと強い思いがあります。

 引き続き、御努力をお願いできればと要望させていただきまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○アルール委員
 よろしくお願いいたします。

 まず、報告の中の指定管理者の評価結果について少しお伺いいたします。

 総合評価ですけれども、資料の中で、全てB以上で、かつ複数のAがあると優良という形で、この総合評価のやり方自体は妥当であるというふうに私は感じております。ただ、昨日も議題というか、話題に上がっておりましたけれども、継続的な評価をする中で、評価基準を変えるのは非常に、難しいとはおっしゃっていませんでしたね。時代の流れに沿って、また検討していくというようなお話があった中で、やはりA評価をいただいた事業者は、Aが一番最高スコアなわけなので、それでよしとしてしまうようなケースもあるかというふうに思います。

 私のほうからも再度、A評価の中にAプラスというような、Bが3つの場合もAになったりするわけなので、Aが3つとか2つとか、数が多いものについてはAプラスにするなど、少し総合評価の基準を今後見直していただきたいというふうに思っておりますけれども、そのお考えについて再度お伺いしたいと思います。

○早川区民生活課長
 区民部施設の評価基準についてでございます。

 昨日の区民文教委員会でも答弁させていただいておりますが、私どもとしても、継続性というものと、これまでの基準をしっかりと踏まえつつというところはやっていくんですけれども、毎年A評価というものが決していいとは思っておらず、その辺の課題感は持っております。そういう中で、試行錯誤をしながら、昨日の繰り返しになりますが、本年度、令和5年度の評価につきましても、そういう視点、いわゆるAよりもさらに上みたいな観点で評価できないかといったことを試行錯誤しながら、実際に評価を行っておりますので、まさに、そうしたことも踏まえつつ、今後取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 連日同じような質問をいたしまして、申し訳ございません。ぜひ前向きに検討していただきたいというふうに考えます。

 次の質問ですけれども、評価委員会の構成の中で、昨年度も地域ごとに推薦をいただいた方がたしか3名入られておりまして、昨年度もたしか全員男性の方なんですが、本年度は、昨年度地域から推薦をいただいた委員の方に変更があったのかどうか教えてください。

○早川区民生活課長
 各地域からの推薦の委員の方でございますけれども、具体的には、日本橋、京橋、月島地域、それぞれ新しい方に評価委員として就いていただいております。といいますのも、やはり利用者代表ということで、それぞれの地域の代表としての視点を持って評価に臨んでいただきたいということで、あくまでも連合町会のほうからの御推薦という形を取ってございますので、そのような形で委嘱をさせていただいております。

 以上です。

○アルール委員
 ありがとうございます。では、本年度もたまたま御推薦いただいた方が男性陣であったということで理解をいたしました。

 次の質問です。区民施設のアンケートですけれども、やはり最も重要視しなくてはならないのは、利用者である区民の声ということは言うまでもございません。現在、利用者の方のお声のアンケートの取り方は、宿泊施設等については、行ったときというのは分かりますけれども、日々利用するようなところでは、どのような形で、どのような手法でアンケートを取っているのか教えてください。

○平川地域振興課長
 私から、区民館を例にお答えさせていただきたいと思います。

 アンケートの手法でございますが、先ほど御紹介いただいた宿泊施設ですと、泊まったところにアンケートが置いてあるという一般的な手法でございますが、例えば区民館の利用でございますと、まず受付に来ていただきますと、必ず書いていただく注意事項と、いろいろな紙をお渡しするタイミングがございます。そこにアンケートをつけているということが一般的なところでございますが、それ以外にも、受付に職員が必ずおりますので、口頭でもいろいろな御意見を賜る機会がございます。そういったものを集約して、アンケートを取っているものでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 ありがとうございます。

 こちらの手法ですけれども、そもそも、本日なぜそのような質問を私がしたかというと、総合スポーツセンターの利用者満足度がAなんですが、私のところには個別に、清掃ですとか、利用設備に対する不満が幾つか寄せられておりまして、それを担当の方に御相談申し上げ、こちらの改善につきましては、幸いにも、一部は改善されております。そういった中で、評価がAになっているわけです。

 例えば、今回、私の近所の納涼会で、納涼会に来た方々に、初めての試みでQRコードを読み取ってアンケートに答えて、そうしたら無料のクーポン券をあげますよみたいな試みもしているぐらいでございますし、また、最近、結構前からCSAT、カスタマー・サティスファクション・スコアという、緑のにこにこちゃんマークと黄色い普通の顔と赤い怒ったお顔みたいなところが、例えば空港のラウンジであったり、トイレであったり、デパートのトイレだったり、いろいろなところにあって、行く方々が、そのときに清潔だったとか、満足したとか、そういった手法で利用者の満足度を測っているケースもあります。

 なので、今までの、受付に来た方だとか、紙ベースでの集計の取り方やアンケートの取り方ということだけではなく、QRコードや、こういったボタンを利用した形でタイムリーに、使っている方々がどのように満足されているのかを測るような手法、アンケートのデジタル化ですよね。今後、そういったこともぜひ進めていったらいいのかなというふうに思っているんですけれども、その点についてどのようにお考えでしょうか。

○早川区民生活課長
 指定管理者施設の利用者満足度に関するアンケートの取り方といった部分でございます。

 確かに、委員が言われるように、今、デジタル化というのも進んでおります。このアンケートというのは、常連さんにとると、非常にその施設をよく使っているので、高い評価になったりとかということで、やはり偏らないように、年代ですとか性別にかかわらず、広く、その施設についてのアンケート結果が得られるというのが一番大切だというふうに思ってございます。その中で、デジタル化みたいなものを進めたほうが、そういう結果が取れるのか。御高齢者の方もいらっしゃると思うので、どういうやり方がいいのか、その辺はしっかりと検討してまいりたいと思います。

○濱田区民部長
 補足させていただきます。

 ちょっと整理させていただきますが、今の御質問のアンケートというのは、いろいろな意味を実は含んでおりまして、今回、私どもが報告させていただいているのは、あくまでも評価に向けたアンケート調査ということで、各指定管理者の施設とも、ある程度アンケートの期間をこの日からこの日までと決めて、その間の利用者に対して共通の質問をして、その集計の結果、何割以上よかったがあったらAとかBとかという評価をしているものでございます。先ほど地域振興課長が言っていた、いろいろ日頃の窓口等ありましたが、それは指定管理者の評価ではなくて、この施設の運営全体の今後の運営に向けてのアンケートということで捉えさせていただいております。

 ちなみに、アンケート調査で、例えば職員の対応ですとか、施設のサービスとか、幾つか項目があるんですけれども、当然、よいとかまあまあよい、普通とか悪いとかといった選択肢のほかに、自由意見欄がございます。評価委員会の中で、各項目の集計結果とともに、自由意見欄のところも欠かさずに提示させていただいて、その中には、先ほどスポーツセンターの例を挙げられましたけれども、ある意味、悪いような御意見もございます。そういうものを評価委員会の中で皆さんにお示しして、いろいろと議論していただいて、当然、施設のほうにも伝わっていますので、改善を重ねていくといった形で指定管理者のほうのアンケートはやってございます。

 その上で、当然、日頃からの、先ほど御提案のあったデジタル化のアンケートの取り方とか、日頃から窓口でいろいろな御意見を受けるとか、そういったことを踏まえて、総合的によりよい施設運営をするように今後とも行っていきたいと思っております。

 以上でございます。

○アルール委員
 大変詳しい御説明ありがとうございます。

 紙ベースだけのアンケートでなく、ぜひデジタル化のほうも進めていただきたいと思います。

 続きまして、産業振興と産業会館について少々お伺いしたいと思います。

 こういった公共施設は、区内の限られたものを有効利用するために非常に重要でして、特に産業会館につきましては、京橋・日本橋地域は商業のまちということで、いろいろな企業と住居が非常に混在しているような地域であるというふうに私も認識しております。その中で、4年ほど前でしたか、リニューアルをしまして、リニューアル後の利用率と、商業、サークル活動の利用状況がどのようになっているのかということ、また、展示場や企業スペースとしての機能強化について、行っているのは存じ上げておりますけれども、それとその利用、それを目的とした利用をしている方々がどのような割合で動いているのか、把握しておりましたら教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

○岩田商工観光課長
 産業会館の利用の件でございます。

 今、委員におっしゃっていただいたのは、リニューアルする前と後の差というところでございますが、間にコロナ禍に入ってしまいまして、そこが正確に取れているかというところはございますけれども、令和2年のコロナ禍の段階で、利用率については、展示室の部分が25.9%、集会室が29.1%という形になりまして、令和4年度あたりで大分通常に戻ってきた中で50%を超えるような状況となってございます。また、昨年度、令和5年度につきましても、ほぼ同様の50%に近い数字で推移をしている状況でございます。コロナ禍前はもう少し高かった状況でございますが、まだ少し戻り切ってはいないというような状況でございます。したがって、リニューアル後についても、もともとの利用率に近いところまで戻ってきているということで、今後、さらに周知ですとか、利用のサービスの向上ですとか、そういったことを図って、リニューアルの効果をよりたくさんの方々に知っていただいて、より利用していただくように、指定管理者とも協力をしてやっていこうかというふうに思ってございます。

 あと、展示室の部分の利用の分析でございます。

 こちらは、企業ですとか、企業の団体の方々が業界の商材を展示するためにお使いいただく場所で、工夫をさせていただいているところでいえば、Wi-Fiの機能をこちらで設置させていただいて、インターネットとかが快適に使えるような形にさせていただいているというようなところと、2フロアに分けてやっておりますので、広く使うことも可能だというような形でやってございます。

 細かい分析というところでいきますと、Wi-Fiとか、そういったサービスを目的にというところはこちらでは捉えてはいないですけれども、使っている方々の御意見を伺いますと、規模感もちょうどいい、そして利用料金も、区の管轄している施設ということで、ほかの施設と比べると大変安い金額で使用できる。また、交通の面も大変よいということで、使っていただいている方の中では大変御好評をいただいていると分析をさせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 利用者様からの受けは非常にいいということで理解をしております。しかしながら、こちらは今回の評価で、開いている時間に予約がなかったので、閉館時間を早めてしまったということを踏まえると、やはりもう少し何か対策を取らないといけないのではないかというふうに思っております。

 集会室は前日までの予約、展示会場は15日前となっております。閉館時間を勝手に独自に早めてしまったということですけれども、調べましたところ、高浜市のいきいき広場の閉館時間、これは指定管理ではないかもしれませんけれども、これは予約がない場合には短縮というふうになるように書いてありました。そのような考え方、要は、予約が必要な施設に関しては、その時間にない場合には開館時間自体を早めるというような考え方が区にはあるのかどうか教えてください。

○岩田商工観光課長
 開館時間の件でございます。

 条例上、この開館時間を定めさせていただいており、指定管理者との基本協定の中においても、産業会館であれば21時までということで、御希望があれば延長も可能というような形とさせていただいております。予約がなかった場合の短縮という考え方もあるのかというふうには思います。

 ただ、一方で、問合せをされる方ですとか、夜遅い時間のほうが御都合がよくて、電話をかけていらっしゃる方々ですとか、また、例えば緊急で何か危ない目に遭った方が避難できるとか、そういったところもございます。また、災害が万が一起きたときも、そこに区の指定管理をしている職員がいるということは、災害時の助けにもなろうかというところも考えておりまして、現時点では、予約がなかったとしても、そのまま21時まで開館をするというような形で進めているところでございます。

 以上です。

○アルール委員
 大変詳しく、また、災害時も踏まえて、閉館時間については早めないということで、ありがとうございます。

 この事業者に対して、その勤務者に対しての対処や事業者に対する対応も、区の対応は非常に適切だったというふうに考えておりますけれども、そもそも論のなぜ予約が埋まらないのか、それを埋めるような営業努力をどのようにしているのか、事業者に聞き取りをされたのかどうか、また、問題解決策を区では何か考えているのか教えてください。

○岩田商工観光課長
 利用がされていれば、当然、こういったものは起きなかった問題かというところでございますので、やはり利用率の向上というところは我々もしっかりとやっていかなければいけないというふうに思っております。

 そういった中で、利用促進の事業ということで、我々としても様々な媒体を使って周知をさせていただいております。指定管理者のほうにおきましても、利用促進事業ということで様々なことをやってございます。例えば、近隣の中小企業の方々に産業会館の存在というか、機能ですとか、そういったところを知っていただくために、声かけ、ポスティングを、これも地道なところでございますけれども、産業会館の職員が近隣のところを回ってやっているというような取組がございます。また、直接、産業会館の事業と少し関係はないかもしれないですけれども、集会室の部分におきましては、文化的な講座ですとか、健康的な支援の講座、例えばヨガとか、スマホの使い方の講座とか、そういったものを行っていくことによって、地域の方々に、まずは産業会館の存在を知っていただいて、使っていただくというところから、産業会館の本来の目的である産業振興につながる利用にも寄与することもありますし、ほかの目的で利用される方においても、産業会館をより使っていただくことにつながるのではないかということで、指定管理者制度のほうではやっている状況でございます。

 また、問題解決、こういった問題が今後起きないためにということでございますけれども、実際に問題が起きてしまったというのは、やはり問題が起きてしまう環境があった。例えば、今回の場合は勤怠のシステムを本人が改ざんできるような状況になってしまっていたということがございましたので、早急に勤怠のシステムを導入してもらい、そういった問題的な行動をやろうと思ってもできないような環境にしていくといったところが改善点としてあったと。ほかにも様々問題が起きる可能性はありますが、しっかりと指定管理者の方々とも連携を密にさせていただいて、毎月、館長、副館長の方々に区役所のほうにお越しいただいて、協議をして連携しているところでございます。そういった機会をさらにしっかり活用していって、今後こういった問題が起きることのないように、しっかりとやっていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○アルール委員
 ありがとうございます。

 なぜこのような質問をしたかというと、中央区の場合、特にこのエリアに関しては、公共施設というものがなかなかない中で、産業会館という名前ではあるけれども、地域のコミュニティをつくるところとして集会所があったり、いろいろな講座をしているわけで、問屋街の展示場としてのいろいろな形のものだけではなく、地域の方々にも寄り添っている。軸足がどこに入っているのかが非常に分かりづらいホームページのつくりであるというふうに思っているんです。

 よく御存じの港区の産業振興センターのホームページは、産業振興センターと中央区の産業会館、似たような名前ではありますけれども、ホームページから全く様相が異なります。中央区の場合にはアクティオさんが指定管理でやられておりますけれども、港区の場合にはキャンパスクリエイトといいまして、指定管理料もべらぼうに高く、3億7,343万円です。中央区でいうと、はるみらいの管理運営費が2億3,000万円なので、それ以上払っていて、港区の場合には産業に非常に軸足を置いているのだなというのが分かるようなホームページになっていますし、メールマガジンを毎月出していたりだとか、いろいろな情報誌も発行していたりだとか、いろいろなことをしています。中央区の産業会館という名前を、何か新しいネーミングにすることによって、実は地域の方にもたくさん使ってほしい施設なんだというような形で、軸足をもうちょっと地域に寄せるのか、それとも展示室やそちらのほうをたくさん利用していただくような企業に軸足を持っていくのか、そこら辺がぶれているのではないかというふうに私はちょっと感じたので、今日、この質問をさせていただいております。

 産業会館につきましては、非常にいい立地ですし、地元の方々も非常に利用し、利用率が50%だというふうに伺いましたので、引き続き、より多くの方が利用しやすい、また、企業に勤める勤労者の方々が受けたいと思われるような講座、そういったものを充実するように、ぜひこの業者のほうとも打合せをしながらやっていただきたいというふうに思います。こちらはお願いになります。

 続きまして、次の質問というか、やはり産業振興に関わる問題です。

 本年度、東京都の産業労働局の新規助成金で1エリアにつき1億円で、江戸情緒あふれる景観創出事業をしますというのを、早い段階から、この予算が組まれるということで、まちの活性化につなげられたらと思いまして、地元の方々にお声がけをさせていただいておりました。5月末の締切りで、本区からは、私が把握しているだけでは日本橋エリアの方と築地エリアの方々が応募されたようですけれども、残念ながら、この事業は支援をいただくことができず、結果的に、大手町・丸の内・有楽町の大丸有と八王子がこの助成を受け、江戸情緒あふれる景観創出事業をするようです。

 本区では、事業者自らの手で、ハード面ではなくて、ソフト面でまちや地元経済を活性化しようという活動がたくさんあるというふうに感じています。2017年度からやっている東京キモノショーですけれども、本年は3月29日から31日にありました。今年は招待を受けまして、会場の日本橋、人形町問屋街かいわいに出かけてまいりました。人力車が出ていたり、まち中に着物を着た方、また、驚くことに、若い男性や女性で今風の新しい着つけというか、アレンジした和装の方々がまち中を歩いていました。中には外国籍の和装の好きな方も大勢訪れておりまして、人形町の問屋街がいつもと違った非常に活気のある雰囲気となっておりました。たまたまフランス語で話している外国籍の方とお話ししましたけれども、着物を着て出かける楽しみにしていたチャンスで、そしてマルシェもあって、非常にたくさん買物をするというふうにおっしゃっておりました。私もその情報を得て、メイン会場の一つのマルシェへ行ったところ、お値打ち商品がたくさん充実していて、大変にぎわっておりました。また、問屋街のオープンデーとして、16の店舗と問屋さんに入店することができるようになっておりました。このような自主的な地元産業の活性化に寄与することが、やはり中央区としても非常に重要だというふうに実感をしたところです。別個に、着物の問屋さんは問屋さんでやったんですけれども、横山町かいわいでは、12月と7月に大江戸問屋祭りを開催しているのは承知をしています。

 区では、ビジネス交流フェアとして、いろいろなマッチングをされておりますけれども、こういったいろいろな点と点をつないで、さらにそれを大きくするような、ソフトの横へのつながりを発展させていくような、ビジネス交流フェアだけではないイベント面でのソフトの支援、小さな種を育てていくような交流会ができたらいいなというふうに思っているんですけれども、実際そのようなものがあるのか教えてください。

○岩田商工観光課長
 今、委員にるる申し上げていただいた事業、例えば東京キモノショーとか、問屋街でのイベントですとか、そういったところは私も参加させていただいて、大変な盛り上がりをしているのを私も肌で感じているところでございます。

 また、御案内いただいたビジネス交流フェアですとか、中央区内の中小企業の皆様の販路拡大ですとか、そういったところに寄与するようなイベントを区のほうでもやらせていただいているところで、さらに、先ほど申し上げた東京キモノショーですとか、地域の方々がやっているイベントに関しては、商店街の方々であれば、東京都の補助金を活用した、そういった支援をさせていただくとともに、例えば後援名義をさせていただいて、中央区が後援ということで、ポスターとかチラシとか、そういったところにもしっかりと中央区と記載していただいたり、観光に寄与するものに関しても、商工業、観光事業という補助金ということで、そういった補助をやっているような、様々なイベントに対して、区としても、やれることを支援としてやらせていただいているところでございます。

 ソフト的な支援、点と点を結ぶというような趣旨のイベントは、例えば観光商業まつりでいきますと、1か月以上の長い期間、商店街の皆様が行っている協賛の事業も一緒に併せまして、本当に皆さんで一緒に考えて実行委員会を立ち上げて、そういった中でやらせていただく。さらには、例えば公式のインスタグラムで皆さんのイベントを発信させていただいたり、当然、パンフレット、チラシ、そしてフラッグ掲示もやらせていただいて、皆さんのイベントを本当に面として捉えて、一つの中央区の秋の風物詩、秋の一大イベントということでやらせていただいているところでございます。

 委員におっしゃっていただいたとおり、まちの皆様には本当に様々なイベント等をやっていただいておりますので、中央区といたしましても、そういったところをしっかりと併せてアピールをしたり、一緒になって盛り上げられるように、これからも支援等をしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○アルール委員
 引き続き、地元商店街をぜひ盛り上げて、経済の活性化も図っていただきたいというふうに思います。

 続きまして、入船湯の廃止について少し伺います。

 廃止については、理解し、承知もしております。款をまたいでしまうんですけれども、高齢者福祉課に問合せをしたところ、桜川敬老館の入浴時間は、入船湯の営業を妨げないという配慮から入浴時間が設定されているというふうに伺っております。この廃止に伴う区の代替案として、例えば桜川敬老館の入浴時間を延長というか、少し長くするとか、企業のCSRとして何かお願いをするとか、そういったアクションをしているのか教えてください。

○平川地域振興課長
 入船湯についてでございます。

 廃止のときの説明をさせていただいたときに、近隣の浴場がありますということで、湊湯と銀座湯を紹介させていただいたところです。もちろん、桜川敬老館のお風呂もあるということで、そちらを御利用になっていただいている方もおります。御紹介いただいたとおり、時間帯が違いますので、早く入りたいという方、あと、区側のほうの配慮としまして、同じお風呂として競合しないということで、時間の設定をずらしたといった経緯も高齢者福祉課側であるということも把握してございます。

 今般の入船湯廃止に伴いまして、高齢者福祉課のほうと、その部分を延ばすかという話もさせていただいております。どちらかというと、銭湯の方は行く場所を結構選んでされているのかなというところもありますので、入船湯の方が桜川に流れるのかどうか把握しなければいけないかなというところです。実際のところ、今、入浴できる時間を延ばすというところには至っておりませんが、現在、地域の方に情報を出してから少し時間もたっているところでございますので、どういった反応が高齢者福祉課や桜川敬老館とかに寄せられているか確認したいというふうに思います。

 また、御紹介いただいた企業のCSRということでございますけれども、社会貢献活動というところですと、中央区の場合、十思にあります協働ステーション中央のほうに、何か活動ができないかというお声が入ることはございますが、銭湯ですとハード面で多大な投資を伴うものでございます。そういった規模感の事例は過去にないところでございますので、CSRを活用してというところは検討に至っていないところでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 区民の方の選択肢を広げるという形で、桜川敬老館の入浴時間の延長をぜひお願いしたいというふうに思います。

 また、域内の企業さんのCSRですけれども、中央区内にはたくさんのホテルがありまして、大浴場を持っているところもございます。積極的にそういったところにもアプローチをして、今回は公衆浴場ですけれども、公衆浴場ではなくて、例えば災害時はどうなんだとか、そういった形にもつながっていくかと思いますので、日々、地域のコミュニティの力をつくり上げるということで地元の企業さんとエリアの方々が深く結びつけるような形で、ぜひCSRがたくさんできるように、区として、いろいろな企業さんにお願いをしたらいいのではないのかなというふうに考えます。

 というのは、実は、新宿区のとある大企業では、社員用の福利厚生施設として、トレーニングジムだったり、温水プールだったり、体育館も持っておりまして、CSRの一環として、地域社会との共生を位置づけて、地元エリアの人に限って、低料金でジムやプールだとか、そこで行われているヨガ、ティラピスだとか、バスケットボールの練習だとか、様々な教室の利用ができたりします。地元の人とそこの企業の方がふだんから非常に密接に関わることによって、新宿ではありますけれども、何となく地域が活性しているようなエリアでございましたので、ぜひ企業のCSRについて、区として、もっと積極的に動いていただきたいというふうに思います。

 質問を終わります。

○黒原委員
 参政党の黒原です。よろしくお願いいたします。私も、まず入船湯について伺いたいと思います。

 前委員からも質問がありまして、少し重なるところもありますが、請願も出ている中で、この内容は存続方法を再検討してくださいという趣旨でございました。実際に、今回は同ビル内での契約更新は難しいということで廃止になるという話ですけれども、再検討ということなので、周辺地域に、例えば近い条件のビルがあるのかですとか、設備とか、そういった部分で満たせるものがあるのか、はたまたゼロベースでできるのかどうかとか、いろいろな考え方があると思うんですが、そういった検討そのものはされたのでしょうか。その点について、されているようであれば、中身も含めて教えていただければと思います。お願いいたします。

○平川地域振興課長
 入船湯存続についての経過、経緯でございます。

 まず、当該地域での存続というのが一番のところかなというふうに思ってございます。地元の方の御要望もその地での存続というところでございますので、他地域での展開、入船湯を移管といいましょうか、どこかに持っていくといった部分では検討していなかったところでございます。

 そうした中で、近隣に銭湯があるということの条件、また、銭湯になりますと、後から建物の中に造るということは、設計上、構造上、例えばボイラーを地下室に埋めるですとか、大がかりなものですので、なかなか難しいところでございます。そうした場合に、同地域で同規模の平米、床を多く持った建設工事はないということで、条件面としてそろわなかったところでございます。

 以上でございます。

○黒原委員
 ありがとうございました。検討については、一定程度されているということで承知いたしました。

 実際にゼロからやるといったときに、数億円単位のお金もかかるかもしれないという話もあり、実際ベースで区が単独でそこまでやるのかという話はいろいろあるかと思いますので、今回の判断については、私も致し方ない部分もあるのかなと思ってはおります。

 一方で、銭湯というのは、福祉的な面もあると言いつつ、やはり地域振興で人の集まる魅力のスポットであるということも決して否定できないところだと思いますので、私としては、ぜひ今後、機会を見て、こうしたチャンスが、入船湯という場所でできるかどうかは分かりませんけれども、中央区全体でそうした機会をぜひ探していきたいというふうには感じております。ありがとうございます。

 続きまして、先般の行政視察に絡みまして伺いたいと思います。

 滋賀県近江八幡市に行って、VR安土城ということで施策を拝見したところでございます。以前の地域活性化対策特別委員会等でも質疑がありました、中央区内で建造物ですとか、石碑ですとか、物理的に場所をつくっていくというのはなかなか難しいのかなという中で、一方で、デジタルを使って、どこかの施設でやるとか、イベントを打つとか、いろいろな検討ができるのかなというところは、可能性を感じたものかと思います。実際に視察で回らせていただく中で、ある意味、地域振興としてやる分には、細かな学術的な面での検証を深く突っ込まなくても、比較的やりやすいのではないかというような観点もあって、企画としては取り組みやすい面もあるのかなというようなお話も伺ったところなので、私としては、なるほど、そんな視点があるのかというのは少し思ったところです。

 例えば、近くやりますけれども、まるごとミュージアムですとか、そういった場で、参加団体は基本的には応募制というふうになっていますが、区として、売り込みの一つとして、今後検討していくデジタル的な取組、ちょっと前、夏には、これは款が違いますけれども、環境建設のほうでは地球ミュージアムですとか、デジタルで企画を打つような話もあったりします。今後、来年度とか、もっと先ですとか、いろいろあると思いますけれども、ぜひ御検討いただきたいと思っておりますが、現時点でどのような受け止めをされているか、ぜひ伺いたいと思います。お願いいたします。

○濱田区民部長
 まるごとミュージアムでの活用ということでございます。

 御案内のとおり、まるごとミュージアムにつきましては、区内にある様々な文化的な活動をされている施設ですとか、団体と力を合わせて、区内全体がミュージアムのような形で1日楽しんでいただこうといったイベントでございます。ベース的に毎年毎年参加していただいている団体、協力している団体もあるんですけれども、毎年毎年幾つか団体が入れ替わっておりまして、様々なアイデアをいただくこともございます。

 その中で、いわゆるVR的なものの活用ということでございますけれども、単体の施設で民間の力を借りてやるという御提案であれば、私どもは喜んで受けることはできますが、まるごとミュージアム全体の共通する部分での活用となると、仕組みそのもの、ミュージアム自体が変わってしまいますので、ちょっと難しいかなと現時点では思っております。

 ただ、時代の流れというか、デジタル化という波がございますので、これから参加する団体、今年はもう決まってしまっておりますけれども、来年度以降はそういった分野にもお声かけをさせていただきながら、まるごとミュージアムに参加する様々な方が楽しめる一つの要素として取り組んでいければいいなとは感じておりますので、来年度以降、そういったことも視野に入れながら、事業運営を進めていきたいと思っております。

 以上でございます。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。まるごとミュージアム自体は、あくまで例ということで、そういった中で、ひとつ御検討いただけるといいのかなと思っています。

 地域振興という観点からいきますと、人を呼び込む施策が必要だと私は思っていまして、シティプロモーションの件もそうですけれども、発信するための内容があってこそだと私は考えています。ですので、そういうコンテンツとなり得るものが新たにつくれるのであれば、それは非常に宣伝に資するものだと思っています。ある意味、区が先導して出す部分というのが、今申しましたシティプロモーションという点では非常に関係が深いのかなと思っていますので、ぜひそうした検討もお願いできればと思っております。お願いいたします。

 それから、まだ少し時間がありますので、晴海まつりについてでございます。

 こちらについては、ステージイベント等、参加団体を応募している状況だと思います。9月の後半には締切りということですけれども、現時点でその応募状況について教えていただければと思います。お願いいたします。

○平川地域振興課長
 12月14日開催予定の晴海まつりでございますが、御紹介いただいたとおり、地域活動を行っている団体の発表をしていただくステージイベントを開催したいと思ってございます。先般、区広報を通じて募集をかけてございますが、昨日確認した時点では、まだゼロ件の募集の状況でございます。

 そういった状況を受けまして、今、社会教育会館ですとか、晴海の地域ですと、アートはるみ別館がございますので、そういったところにチラシの掲示ができないかということで調整中でございます。

 以上でございます。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。ゼロ件とは思っていなかったので、もう少しあるかなと思っていたんですけれども、やはり一体となってつくるということだと思いますので、ぜひ呼びかけのほうはできる限り、新規に入られている住民の方が多い中で、いきなり団体イベントというと難しいのかなとは思いますけれども、それだけでなくても、もし時間に余裕があるようでしたら、ほかの地域からもぜひ募っていただいてというところも含めて検討いただければと思います。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○かみや委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

○奥村委員
 それでは、初めに、報告事項の指定管理者の評価結果、産業会館での不祥事というのか、その問題に関わって1点だけ質問したいと思います。

 この事業所に対しては、区として改善命令なども行ったということですけれども、アクティオという1事業者だけではなく、指定管理者となっている企業全体に対して、やはりきちんとした仕様書どおりの運営をしなくてはいけないのだということも共有していく、そういう認識をきちんと守ってもらって、区としても厳しい対処もしていきますというメッセージを伝えていくということも大事だと思うんです。

 今回の件については、ほかの指定管理の事業者にはどういうふうに情報が共有されているのか、再発防止につなげていく取組についてお示しいただきたいと思います。

○濱田区民部長
 今回、産業会館で早く閉館していたことに関しての、ほかの事業者への周知ということでございますけれども、このタイミングでほかの事業者にこういうことがあったというのは、一律には、今のところ行うことはないと思います。ただ、各担当課のほうで、いろいろな施設ごとに各指定管理者と定期的に打合せ会の場を持っております。そうした場で、こういうことがあったというのは口頭で伝える機会がありますので、場合によっては、そういう中で伝えていけるかなと思っております。ある意味、徹底させるという意味での話でございます。

 それから、今回御報告させていただきましたように、この報告内容の総合評価の表につきましては、この後、区のホームページのほうにアップされますので、そういった形で広く、こういうことがあったということは周知していくということになろうかと思います。

 以上でございます。

○奥村委員
 中央区も様々な事業者を指定している中では、今回の産業会館のような、早く勝手に閉めてしまったということだけではなく、いろいろ問題のある行動というものが考えられるとも思うので、今回のことはきちんとほかの事業者とも共有して、全体的な指定管理者の中で、そういう不祥事が起きないような取組に、今回の経験を、悪い経験ですけれども、この経験を次に生かしていただきたいということを強く要望させていただきます。

 次に、区のホームページでのイベントの案内、紹介ということについて質問したいと思います。

 これは私のこの夏の経験談、実体験ですけれども、アメリカから来ている高校生を、本当に短い期間ですけれども、ホームステイで我が家に受け入れたということがありました。そのときに、盆踊り、お祭りなどに連れていってあげたいと思って、区のホームページのトップページにイベントという帯があると思うんですけれども、そこから入っていって、盆踊りが地域でないのか探したんですが、イベントカレンダーが真っ白で、数か月先まで予定が全然書かれていない状況だったんです。先ほど来お話も出ている浜町の盆踊りも、そのイベントカレンダーに載っていないという状況がありました。結局、それぞれ様々な町会で、盆踊り、それ以外のお祭りなどをやっているところもあると思うんですけれども、地域のそういったものに連れていきたいと思ったんですが、情報が探せず、結局、東京駅の八重洲口のほうで開かれている盆踊りがたまたまあったので、浴衣を着せてあげて連れていったということがありました。

 区のイベントカレンダーのすかすかな状態がなぜ起きているのか。町会などでのイベントも全て把握するのは大変だと思うんですけれども、せっかく区はホームページを持っているわけなので、そこで何かしら発信をしていかないと、地域の情報になかなか行き着かないというのがあると思うんです。その点の改善について御見解をお示しいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○清水広報課長
 区のホームページのイベントカレンダーの部分でございます。

 区のホームページは、リニューアル後にタブの形で見られるようになって、以前のホームページにもイベントカレンダーのようなものがあったんですけれども、こちらの運用としては、各イベントに関して周知のページをつくるのと同時に、こちらにも登録するような運用になっておりまして、今、なかなか埋まっていない状況というのは課題として捉えております。区のホームページの運用の中でどういうふうに改善していけるかというところは、引き続き検討をしていきたいと思っております。基本的には、こちらに関しては、区主催のイベントを中心に掲載するというところでの運用となっているところです。

 以上でございます。

○平川地域振興課長
 私からは、地域でのイベント、御例示がありました盆踊りでございますが、盆踊りのイベント情報につきましては、町会等から依頼を受けた場合には、地域振興課で運用しておりますエックスのほうで発信をしてございます。区のほうでの先ほどのホームページへの掲載については、広報課長から仕切りの部分で申し上げたとおりでございます。

 一方で、町会の情報につきましては、広く発信しないでいただきたいと。特に、今、イベントに多くの方が殺到するような状況があって、キャパシティとしてオーバーする状況も発生しているところで、町会の中で、地域での掲示板ですとか、そういった情報での発信の仕方を希望されているところも、地域としては実情がございますので、そういった御意向を受けて、御希望をいただいた場合にエックスのほうでしっかりと発信させていただいている状況でございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 以前も、町会でのイベントに人が殺到して、配る予定のお菓子が足りなくなってしまうとか、そういった問題も生じているというお話もあったかなとは思うんですけれども、区のイベントカレンダーがまるで真っ白な状態というのも、何なんだろうかというか、もう少し何か載せられるもの、あくまでも町会のほうからの依頼があれば載せるという仕組みということなのか。町会のほうはそれを理解されていて、これはぜひ来てほしいというものは積極的に区に上げてイベントカレンダーに載せてもらおうという認識でいるのかどうか、そういったあたりも併せて教えていただきたいと思います。

 それと、町会もそれぞれ外部サイトでつながって、イベントの案内なども見られるようになっているところもあるんですけれども、そういった仕組みができている町会自体が、そもそも数が非常に少ないかなと思うんです。私が見たところ、全体の5%もないのではないかなという状況なんです。

 いずれにしても、地域の振興とか活性化という意味では、もう少し町会との連携を、今もいろいろ考えて進められていると思うんですけれども、もう少し共通の認識に立って、活性化のために何か一工夫が必要なのではないかなと思いますので、その点についての御見解をお示しいただきたいと思います。

○平川地域振興課長
 まず1点目、町会のイベントの発信でございますが、町会から御希望があった場合には、区のホームページへの掲載ではなく、地域振興課のほうで運営しているアカウント、町会・自治会ネットというエックスのアカウントがありますので、その情報の中で発信させていただいております。区のホームページのほうには掲載はないところでございます。

 もう一点、そういった中での町会の発信力でございます。特に、SNSのところでございます。

 区のほうとしても、町会から自ら発信していただく力というのは、非常に重要なものだと思ってございます。ちょっと時点は古いものでございますが、把握している中では、例えばエックスのアカウントを取得しているところは、昨年のデータですけれども、26団体、15%ほどあります。エックスの仕様が度々変わることもあって、少しLINEのほうに皆さん移行しているようなところも見受けられますが、先ほど申し上げました自ら情報を発信していくSNSの活用、また内部での情報を共有していただくためのSNSの活用というのは非常に有効でございますので、ここ3年ほどは毎年度、SNSの講座を町会・自治会向けに行ってございます。アカウントの取得方法から、開設後の展開の効果的な運用、またチラシづくりですとか、そういったところでもお話しさせていただいているところでございます。その中で、ホームページを立ち上げるのか、エックスにするのか、LINEにするのかというのは、町会の中での御意向もあるかなというところでございますが、SNSに向けてのベースアップの支援というのは引き続き区のほうでもさせていただきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 過渡期で、今後、変化もいろいろあるのかなと思うので、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいということは要望させていただきたいと思います。ただ、浜町の盆踊りがカレンダーに出ていないというのは、中央区の中でも一番大きなお祭りと言ってもいいぐらいの規模のもので、それが出ていないのはなぜなのかなというところもあります。いずれにしても、小まめに見直し、チェックをして、町会の方の了解が得られて載せられるものであれば、できるだけイベントカレンダーが埋まっていくような努力をぜひ求めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 次に、中央区の観光ガイドブックの作成ということについて伺いたいと思います。

 今、中央区の観光案内としては、パンフレットという形で、中央区ふれあい街歩きマップ、中央区観光ガイドマップ、中央区エリア別ガイドマップ、中央区はじめて物語マップといったものがあると思います。

 そうした中で、墨田区ですけれども、大変著名なガイドブックである地球の歩き方とコラボして、すみだの歩き方という旅行ガイドブックを、昨年、第1弾として発行して、今年、第2弾として再度発行して、大変好評だということです。A5変形判で全12ページのオールカラーで、無料で区役所や観光協会などで配布しているものです。日本語版のほかに英語版や中国語版もあって、デジタルデータとしても公開されているものです。この仕組みとしては、地球の歩き方の出版元である株式会社学研に委託して作成したということで、予算を言いますと、昨年の第1弾が540万円、今年の第2弾が700万円、印刷と企画全て込みの値段で、印刷も企画も学研が行って、観光施設への取材とか連絡といったものは墨田区の観光協会が行ったものだそうです。

 地球の歩き方も大変よく知られているものですし、同じデザイン、体裁のものが並ぶとなれば、目も引くし、大変よいと思うので、ぜひ中央区でも検討してみるとよいのではないかというふうに思いました。墨田区の担当の方からお話を聞いても、中央区さんは歴史も見どころもたくさんあるから、ぜひいいんじゃないですかというようなこともおっしゃっていました。予算を見ても、それほど高額でもないのかなということもあるので、ぜひこういったガイドブック、地球の歩き方とコラボというものを考えていただきたいと思いますが、その点についての御意見を伺いたいと思います。

○岩田商工観光課長
 中央区の観光ガイドブックのことでございます。

 委員に最初に申し上げていただいたガイドマップの作成ということで、観光協会のほうで中央区のガイドマップ、あとエリア別の日本橋、銀座、築地、人形町、佃・月島というふうにそれぞれの地域にスポットライトを当てた5種類のガイドブック、そして先ほど申し上げていただきましたはじめて物語マップということで、こちらをしっかり作成させていただいて、大変多くの方に手に取っていただいて、区役所の窓口に置かせていただいておりますけども、大変多くの方に、マップなどはありますかということでお問合せをいただいて、お渡しするようなことがあるマップでございます。大変御好評もいただいておりますので、まずは、このマップをさらにブラッシュアップしていくというか、新しい内容が増えれば、しっかり新しい内容に直しつつ、また、見やすく、そして手に取りやすいような形を考えていくようなことをまずは前提とさせていただきたいというふうには思っております。

 ただ、今、委員におっしゃっていただいたとおり、墨田区のように地球の歩き方といった著名な、もともとのブランドがあるというか、そのコンテンツ自体にファンがついているようなものとコラボをしていくということも、節目節目でやっていくというのは検討していく必要もあるのかなというところです。

 区のほうでも全くそういったことを今までやってきていなかったということではなく、例えば、中央区の商店街連合会の皆様が、70周年の記念事業ということで、るるぶとコラボをして商店街の紹介をするというような試みを令和4年度に行っていただいております。そういった節目のときに、ある意味、集客力の強いコンテンツを活用してやるというのは考えてもいいのかなというふうに思いますし、来年度の蔦屋重三郎をテーマにした大河ドラマも控えておりますので、そういったところも考えつつ、今後のどういった取組につなげていけるかというのを、観光協会ですとか、関係団体とも協議をして努めてまいりたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○奥村委員
 るるぶなどもあったと。小栗議員はそれを見たとか、そういう話もしてはいたんですけれども、そういうものも努力はされているということですが、地球の歩き方、各区でも協働しながら、それぞれの区でだんだんとつくられるような、広がっていくような動きがあれば、それも面白いのかなというふうにも思いました。観光客の方たちは、どの自治体とか、あまりそういう意識はなく、まちを面的に広く歩いていくものだと思うので、そういう歩き方で、いろいろな自治体がカバーできるようなことになれば、それも面白いのかなというふうにも思いました。

 今、区で出しているパンフレットのような、今あるものを大事にしていくというのも本当に大事で、せっかく作られたものなので、大事にしていくことはいいと思うんですけれども、更新の時期ですとか、中身を変えるとかというタイミングのときには、地球の歩き方のようなものも、ぜひひとつ検討の俎上に上げていただければよいかなというふうに思います。

 今、区で出しているパンフレットですけれども、それぞれの発行部数がもし分かれば、どれぐらい発行されていて、大変好評で、皆さん、手に取っていただいているということですが、もし数字が分かるようであれば、お示しいただきたいと思います。

 それと、墨田区の地球の歩き方のほうでは、墨田区としてもおなじみの相撲のまちをアピールしたり、また、ものづくり、そして、サウナを併設した銭湯を紹介した進化系銭湯のまちということでも、今、売出しをしているということで、こういう中で銭湯も紹介していく。先ほど入船湯の話もありましたけれども、観光案内と銭湯を合わせていくということも大変よいのではないかというふうに思っています。まち歩きの後には、この銭湯でひとっ風呂浴びていこうみたいな流れで、まち歩きとセットで、最後に汗を流してさっぱりして家路につくとか、そういう流れで観光案内の中にも銭湯を組み込んでいく取組も、もしかしたらされているかもしれないですけれども、されているようであれば、それもぜひ御紹介いただきたいと思うので、御意見を伺いたいと思います。

○岩田商工観光課長
 観光協会のほうで発行している観光ガイドマップの冊数で、毎年作るのではなく、在庫がなくなって印刷の必要が出てきたときに印刷をして、そのまま配っていくというような形になるんですけれども、例えば令和4年度の作成は、エリア別のガイドマップを、日本語版を8万部、英語版を3万2,000部、新しく印刷をしたというふうに聞いてございます。恐らく中国語版ですとか、そういったところはまだ在庫があったということで、このときには印刷をしていなかったのだろうというところでございます。

 また、令和5年度、昨年度の事業報告につきましては、中央区全体の観光地を示している中央区観光ガイドマップを、日本語版を2万5,000部、英語版を1万1,000部、中国語版の簡体字が3,000部、繁体字が3,000部、韓国語版を3,000部ということで、在庫が必要な分をそれぞれ、その年その年で検討して印刷をして、配布をさせていただいているところでございます。

 私からは以上でございます。

○平川地域振興課長
 私から、銭湯の周知でございます。

 御例示いただいた観光マップ、銭湯の周知は必要な部分かというふうに思ってございますが、一方、常連の方も含めて、地元の方が基本的に多く使う銭湯において、実は観光客とのトラブルも実際に起きて、例えばキャリーバックを引いて、そのまま着替え場に上げてしまうですとか、もちろん、マナーの啓発のインバウンド向けの掲示もあるんですけれども、皆さん、どんどん観光客の方は来てくださいという、実は銭湯だけではないということで伺ってございます。

 一方で、広く使っていただきたいという銭湯も混在しているところでございますので、そういったところは浴場組合に引き続きいろいろ丁寧にお話を聞かせていただきまして、御要望の中で、どういった形でPR、アピールしていくのがふさわしいか、適正なのかというところを検討してまいりたいというふうに考えます。

 以上でございます。

○奥村委員
 ぜひ観光ガイドブックの作成、そして観光振興と銭湯をつないでいけるような取組を進めていただきたいと思っておりますので、今後よろしくお願いいたします。

 あわせて、浜町で新たに造られた浴場ですけれども、建物が完成したようですが、中身としては、どういうものになったのか、分かる範囲で結構なので、教えていただければというふうに思います。

 続けて、次の質問に移りますが、中小企業の人材確保に関わって質問します。

 足立区は、今、人手不足に悩んでいる中小企業を支援しようということで、中小企業の人材採用の負担軽減を図るため、求人サイトへの掲載や人材派遣会社を介した際にかかった経費の2分の1を補助すると。上限40万円で補助する事業を今年度から始めて、大変好評だということです。当初、100件の申請を見込んでいたものの、6月末で120件に上ったので、急遽補正予算も組んだということです。中小企業の声として、人材確保の経費負担というのは非常に重いため、大変助かると。こういった助成金があるということをきっかけに、人材採用活動を再開したといった声も届いているということです。

 潤沢に資金があるとは言えない中小企業にとっては、こういった補助の制度は大変ありがたいものだと思うんですけれども、現状で中央区の中小企業の人材確保に対する支援策がどうなっているのかということと、こうした足立区のような人材確保に関わって補助をしていく取組もぜひ求めたいと思いますが、その点についての御見解をお示しください。

○平川地域振興課長
 私からは、浜町にできる予定で建設されている浴場施設についての詳細の部分でございますが、以前、公衆浴場の御希望があったときに連絡を取っていたんですけれども、そのとき以降、経営的な見通しの部分で、公衆浴場というのはなかなか難しいですというようなお答えをいただいてからは、特段小まめに情報を取得しているところではありません。以前、飲食、カフェのようなものと、入浴ができるような施設を組み合わせたいというような御意向を伺っていたところでございますが、現時点での詳細の把握はないところでございます。

 私からは以上でございます。

○岩田商工観光課長
 中小企業の人材確保への支援についてでございます。

 委員におっしゃっていただいているとおり、今、かなり人材不足というのが声高に、社会的にも言われている状況で、中小企業は企業の規模が小さければ小さいほど厳しい状況だというふうに、私も日頃からお声を伺っているところでございます。そういったことも受けてというところもありますけれども、本区では、これまでもずっと雇用の確保には力を入れさせていただいていて、中央区民の方々の働き場所を確保するという側面も当然ございますが、同じように中央区の中小企業の方々とのマッチングというところで、中小企業の人材確保にもそれは寄与しているというふうに考えてございます。

 その中で、ハローワーク飯田橋の皆様の御協力をいただきつつ、毎月第2火曜日に就職ミニ面接会ということで、中央区のハイテクセンターを活用していただきまして、企業の採用担当の方と、職を探していらっしゃる方とのマッチングの面接をさせていただいているような取組もございます。また、これもハローワーク飯田橋との共催の事業でございますが、求人説明会ということで、中央区の大会議室を使って大規模な説明会を行って、そこで最終的にはマッチングにつながることもあるというようなところで、補助金という制度ではなく、ハローワーク飯田橋との共催の中での支援に取り組んでいるところでございます。

 今、委員におっしゃっていただいた足立区で行われている人材確保の補助の制度でございますけれども、足立区の方に聞くと、例えば人材派遣の会社にお願いをするとか、求人サイトに載せるというところは、本当の意味で人材確保にマッチングするかどうかというのは、また別の話というところもあって、お金を払ったけれども、結局、マッチングには至っていないというケースもあったり、なかなか難しいところもあるというような話も伺っております。

 ただ、中小企業の方が大変困っていらっしゃるという状況は、こちらも把握をしてございますので、どういった形が望ましいのかというのも含めて、今後また検討していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 足立区と同じような取組については、今後検討ということですけれども、区内の中小企業の方たちが人材確保に大変苦労していらっしゃる声というのは、区として聞き取ってもいるということですし、大変深刻だというふうに捉えていると思うんです。中小企業の方たちのそういった不満の声というか、悩みの声を丁寧にちゃんと聞いていく機会も必要だと思うんですけれども、人材確保の深刻さについては、区としてはどのような把握のされ方をしているのか。事業者のほうからは、足立区のような補助があればよいとか、そういう声を聞き取るような機会があるのか、事業者側はどういった支援を中央区に求めているのか、そのあたりの受け止めについて伺いたいというふうに思います。

○岩田商工観光課長
 中小企業の皆様のお声でございますけれども、まず第一義的には区のほうの経営相談にお越しいただいた方々、それは融資の中での御相談も含めてでございますが、そういったところから、やはり人材確保に対する費用がかなり高くなってしまっているというところも含めて、人材確保の御相談を伺っている状況でございます。また、私も様々な団体の会合等にも顔を出させていただくことがございますけれども、そういった中でも、やはり人材の確保は難しいというようなところで、その中で、先ほど申し上げていただいたような補助金が欲しいとか、そういった直接的なお声はいただいてはいないですが、区としても支援というか、考えてもらいたいというようなお声をいただいているということはございます。そういったお声を受けつつ、どういったことをしていくべきかというのは、今後また考えていく必要があるかなというふうに考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 足立区の取組も、それが本当にマッチングにすんなりとつながるかは難しいということも先ほど御答弁があったんですけれども、事業所からは喜ばれているという声が足立区には届いているわけなので、もし同じものがあれば、中央区の事業者の方も喜ばれるんだと思います。足立区の状況なども見ながらになるかもしれませんけれども、私としては、人材確保のための有効な手段の一つにはなるというふうに思いますので、ぜひ今後前向きに検討していただきたいということを要望させていただきます。

 あまり時間もないですけれども、目黒区の取組で、広報課の係長という役職で、デザイン会社のアートディレクターだった人材を、デザイナーとして昨年の4月から採用したということで、いろいろ庁内での打合せに参加したり、相談や依頼を受けて広報物の改善などにも、この方が一生懸命取り組んでいるということです。職員の方に対してのデザイン研修なども任されていると。扱う業務としては、チラシやポスター、ウェブバナーのデザイン、職員の名札や名刺、コミュニティバスのラッピングのラッピングデザインなどなど、そのほか、庁内の案内デザイン、利用者の方から庁内のいろいろな案内が分かりづらいという声を受けて、庁内での案内の改善などにも取り組まれているということです。案内のサービスのところがとにかく情報の洪水で、文字数も多くて分かりにくいと。そういったことも、ふだんその場で働いている職員は見慣れてしまっているためなのか、違和感に気づけない。そういったものにも気づくことができると。いろいろ記帳台の周りの貼り紙の変更ですとか、案内板の……。

 失礼しました。すみません。時間が全然ないので、また次回に質問をさせていただきたいと思います。

 終わります。

○かみや委員長
 奥村委員は副委員長席にお戻りください。

 議題、区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○かみや委員長
 ありがとうございます。

 第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○かみや委員長
 ありがとうございます。

 それでは、地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。

(午後3時11分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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