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令和6年 地域活性化対策特別委員会(11月14日)

1.開会日時

令和6年11月14日(木)

午後1時30分 開会

午後3時16分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 かみや 俊宏

副委員長 奥村 暁子

委員 木村 克一

委員 太田 太

委員 アルール うた子

委員 山本 理恵

委員 黒原 裕司

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(13人)

田中副区長            

平林教育長            

生島企画部長           

石戸政策企画課長(参事)     

登り副参事(計画・特命担当)   

清水広報課長           

濱田区民部長           

早川区民生活課長

平川地域振興課長

森下文化・生涯学習課長

岩田商工観光課長

北澤教育委員会事務局次長

植木図書文化財課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

林書記

鳴子書記

6.議題

  • 区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関すること

(午後1時30分 開会)

○かみや委員長
 ただいまより地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、理事者報告の関係で、区民生活課長が出席いたしますので、御了承願います。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○濱田区民部長

 1 中央区立浜町集会施設等の指定管理者候補事業者の決定について(資料1)

 2 中央区問屋街産業支援施設の貸付け(再契約)について(資料2)

 以上2件報告

○かみや委員長
 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時38分です。自由民主党71分、かがやき中央さん37分、区民クラブさん37分、日本共産党さん37分、参政党さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○アルール委員
 よろしくお願いいたします。

 まず、1点だけ、報告の中で、社会教育会館の指定管理者の名称が変更されておりますけれども、変更しないといけなかった理由や、また、名称が変更された経緯だとか、もし詳細があればお知らせください。

○森下文化・生涯学習課長
 こちらの名称につきましては、この事業者は、5期目になるんですけれども、従前から本区の社会教育会館の指定管理者として務めていただいていて、この名称は変えなければいけなかったということではなくて、事業者のほうが、ちょっと大げさかもしれないですが、気持ちを一新して、しっかりと中央区の区民、社会教育関係団体と密接に親しみを持って、また、自分たちも親しまれるようにというような思いを込めて、少し温かみのある名称に変更したと。そのような経緯で伺っております。

○アルール委員
 承知しました。気持ちを新たに、新しく区民の方々に様々なサービスを提供してくれるということで期待をいたします。

 議題からです。

 先月、中央区観光商業まつりが10月から、41日間でしょうか、行われまして、パレードですとか、べったら市ですとか、本当に様々なすばらしいイベントがあったというふうに思っております。また、町なかには中央区観光商業まつりのすばらしいバナーが流れていたり、デパートの催事場では中央区の名品等を紹介するという形で、中央区の産業はこんなものがあるんだというのを改めて区民の方も知ったと思いますし、来訪者の方々も楽しまれた、すばらしいことだったと思います。その所感についてお伺いしたいと思います。また、昨年度に比べて今年はどうだったか等、もしも既に分かっているのであれば教えてください。

○岩田商工観光課長
 今年度実施をさせていただきました第72回観光商業まつりについてでございます。

 所感と今年度の結果というところでお答えをさせていただきますと、所感というところで言うと、今年度も、コロナが終わりまして、昨年度から本格的に、もともとコロナ前にやっていた内容に大分近づけるような形にさせていただいて、観光客の方々、そして区民の方々も含めて、大変多くの方に観光商業まつりを楽しんでいただいたところでございます。

 その一方で、コロナ禍の中で培ってきた、例えばSNSを活用したインスタグラムのアカウントを運用させていただいておりまして、そういったところの発信をとても積極的に行わせていただいたり、インターネット、または、はがきでお申込みをいただいて、中央区内の商店街の逸品が当たるプレゼントキャンペーンという取組をさせていただいたり、コロナ禍のときに行ったものも、いいところは取り入れて、そのまま継続をして、古くからやっているやり方と新しいやり方とうまく混合させてやっているというような形で、大変様々な世代の方々にも楽しんでいただける祭りになっているかなというふうに思っております。

 今年度の観光商業まつりは、11月10日に無事に大きなトラブルもなく終えることができまして、結果につきましては、まだ集計中でございまして、具体的なところは申し上げられないですけれども、今、委員におっしゃっていただいた宣伝用のフラッグですとかが中央区内に本当にたくさん飾られて、百貨店の懸垂幕、そういったところにも御協力をいただいて、観光商業まつりを思いっきりPRしていただいて、まち全体で観光商業の発展というところを、まち一体となってやっていけたというところは今年度も同じだったかなというふうに思っております。また、さらに今後、来年度もそうですけれども、引き続き観光商業まつりをより皆様に楽しんでいただけるように、これからも実行委員会の皆様と協力をさせていただいて、進めていこうというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 御準備から、また市やそういったところに参加される方々、そして、そこにいらっしゃる区民の方々、御準備も含め、それぞれが大変だったと思いますし、そして楽しまれたイベントで、来年度に向けて、今年の集計を終えてから、また一層頑張って発展させていただきたいというふうに思います。

 続きまして、中央区国際交流のつどいが、今週末、築地社会教育会館で行われます。それについて、地域活性化に外国人の方々が非常に関与しているというふうに感じておりますし、中央区国際交流のつどいを実際に行う方々は、ふだん日本語ボランティアをされている方だとか、そういった方も大勢いらっしゃる中で、外国人の住民は、お客様ではなくて、住民の一人として地域の活性化に寄与ができるというふうに私は感じております。

 前置きはさておき、中央区の国際交流のつどいが行われるに当たり、それまでの準備と、それから、そこに寄せる思い、所感をお伝えください。

○森下文化・生涯学習課長
 委員がおっしゃるように、外国の方の関わり等のお話でございますが、本事業については、我々区の文化・生涯学習課が所管している事業ではなくて、文化・国際交流振興協会のほうで実施をしている事業でございます。そのため、私どもが文化・国際交流振興協会にあまり縛りをかけてしまいますと、そちらの自由な活動が妨げられてしまう部分がありますので、大変お恥ずかしい回答になってしまうんですが、現状としては任せているという状況にございます。

 第30回中央区国際交流のつどい、第30回になるんですけれども、恒例の日本の伝統文化体験コーナーというものがあるんですが、その中で、一部、外国の方のみを対象にしたりとか、あとスリランカのミルクティーですとか、サリー体験コーナーというようなものを設けて、皆様にお楽しみいただけるように、現状はそんな仕掛けをしている状況にございます。委員がおっしゃっている趣旨というのは、私どものほうで文化・国際交流振興協会のほうに伝えながら、より発展的に事業を展開していけるよう努力はしてまいりたいと思います。

○濱田区民部長
 ちょっと補足をさせていただきますけれども、準備等につきましては、今、文化・生涯学習課長が申し上げましたとおり、基本的には、文化・国際交流振興協会の事業ということで、私どもは関わっていないということで、その辺は御容赦いただきたいですけれども、所感というか、思いという部分でちょっと補足をさせていただきますと、築地社会教育会館を1日借り切りまして、日本の文化もそうですし、諸外国といっても、それほど多くはないですけれども、複数の国の文化を様々な形で御紹介するイベントでございます。そういった意味で言えば、参加する側のほうにとっても、また運営する側からしても、様々な国際交流が図られるということで貴重な機会だと思っております。ぜひとも多くの方々に参加をしていただいて、交流機会を増やしていただきたいという思いでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 ありがとうございます。私もぜひ成功するように祈っております。

 続きまして、まるごとミュージアムについてお伺いします。

 こちらも終了したばかりでございますけれども、本年度はどうであったのか。まだ集計はしていないかと思いますけれども、その所感を伺うとともに、私のところにも届いております。とても楽しいイベントで1日では回り切れなかったですとか、様々な意見があります。今後、開催日の日数が延長できるのか、そういったことについてもお伺いできればと思います。よろしくお願いいたします。

○森下文化・生涯学習課長
 中央区まるごとミュージアム2024についてでございます。

 所感ということでございますが、実は、私どもとすると、何よりも天候が持ちこたえてくれて、そうした影響もあって非常に多くの方に来ていただいた、楽しんでいただけたというふうに受け止めております。と申しますのは、例えば船の運航などをしておりますが、船の運航などは申込みが1回目の抽せんで全部定員を超えてしまいまして、当日も、おおむねお申込みした方は船に乗っていただいて、お楽しみいただけたと。数字ではっきり見られる面としましては、そうした結果を目にして安心をしているところでございます。ほかに行われた催物については、委員におっしゃっていただいたように、まだ集計等があって整理がし切れていないところで、正確に申し上げられないんですが、多くの方に来ていただいて楽しんでいただいたということで耳には入ってきております。

 委員がおっしゃいました、1日では回り切れなかった、もっと楽しみたいというお声は本当にありがたいお話でございますが、まず、この事業を考えるに当たって、何よりもまちの皆様の御協力があって、この事業は成り立っているところでございます。まちの皆様というのは、御自身で事業をおやりになっている多くの方々に御協力をいただいているという状況にございますので、そうした方々への影響ですとか、バスなども、日頃走っていないバスを走らせていたりということもございますので、現状、私どもとしますと、周りに対する影響がいろいろ出るということを考えますと、日にちを増やしてというのは現状難しいのかなと考えているところでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 御説明ありがとうございます。現状は把握いたしました。

 ただ、区民の方からそういったお声を私も頂戴しておりますし、多分、ほかの方もそうだと思います。今後、日数等について、来年度以降、検討していただけるとうれしいと思います。

 続きまして、はるみらいや、様々な区内のいろいろな施設についてお伺いいたします。

 はるみらいで行われるイベントは、多分、管理運営会社がいいセンスを持っているというふうに私は個人的に感じておりまして、いつも楽しそうなイベントが行われているように感じます。オリンピアンとパラリンピアンが来るイベントですとか、本当にすばらしいと思うような、地域の方々だけでなく、もうちょっと遠いエリアからも参加したいと思われるようなイベントが多くあります。また、本の森ちゅうおうにつきましても、そこで行われるイベントの多くはすぐに定員になってしまったりですとか、そういった楽しいイベントというんでしょうか、地域の方々が参加したい、学びたいと思うようなイベントが多いように感じておりまして、私が思うに、そのほとんどが管理運営会社の力量によるものがあるのかなというふうにも感じております。現状、今ある様々な施設のイベントについて、それぞれの施設について区がどのように捉えていらっしゃって、その所感をお伺いしたいと思います。

○平川地域振興課長
 今、はるみらいのところを御例示いただきましたので、施設におけるイベントの考え方、進め方というところでございます。

 はるみらいの事業についても好意的に受け止めていただいていることは、地域の反応からも感じているところでございます。指定管理者が行う事業につきましては、数種類の区分けといいますか、分類があるところでございます。指定管理者の考えの下、行う自主事業、利用の促進をする利用促進事業、また、はるみらいの場合におきますと、1階のフリーのスペースである地域活動スタジオ、こちらは完璧なフリーではないですが、地域交流に資する催物に貸し出すというところで行っている部分でございます。

 今般、御紹介いただいた、さきの区民文教委員会でも紹介させていただきましたが、11月24日に行われるオリンピック関連のイベントにつきましては、運営といいますか、実際にこの催物をしたいという団体から直接お問合せがあったところでございます。こちらは、指定管理者の営業の部分ではなかったところではございますが、今、JCDというところが指定管理者のグループの代表企業でございますが、やはりスケールメリットが発揮される部分は非常にあるのかなと思ってございます。ほかの施設でその事業者との関係性が出来上がることによって、例えば、別のところでこういった機会がないかといった、いわゆるコネクション、つながりができるというところは、指定管理者制度のスケールを発揮する、まさにいい部分であるというふうに考えてございます。

 そうした中、事業者だけが1つの考えの中で行っているという進め方ではなく、年間の計画の中で、どういった方向性を持ってやっていくのかというのは、区との協議の部分もあるところでございます。例えば、区民館のほうの行事でございますと、地域ごとに、利用の層であったり、利用時間帯ですとか、そういったところで稼働率が高い部分であるとか、また低い部分、得意な部分と苦手にしている部分があります。そういったところを戦略的にどう捉えていくのか。なかなか利用されていない、例えば親子の方を呼び込んでいくためにはどういったものをやっていくか、そういったところで、例えばクリスマスツリーですとか、何か工作をしてみましょうと、夏休みにペン字教室をやって、そうしますと、やはり使っていただける。そうすると、その施設があることを認識いただいて、次の利用につながっていくというふうに考えてございます。各施設ごとに分析を行って、また区と協議する中で方向性を持って進めているところでございます。

 いずれにしましても、民間事業者の持つノウハウでございますとか、スケール、つながりというところを使いつつ、区としてどういったところを、基本的には利用していただきたいというところがございますので、そこを組み合わせて事業を行っているところでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 丁寧な御説明ありがとうございます。

 区と事業者が今後いろいろな、戦略的にどのような区民にターゲットを絞って、どのようなことをするのか、引き続きやっていただきたいと思います。

 私からは以上です。

○山本委員
 よろしくお願いします。

 私からは、ほかの委員が聞けば聞かないでおこうと思ったんですけれども、どなたも聞かれなかったので、まず、区内共通買物・食事券の換金に伴う重複振込について、その後の状況について確認をさせていただきます。続いて、区内の様々なイベントについてお聞きしてまいりたいと思います。

 まず、10月23日に区内共通買物・食事券の換金に伴う重複振込についての報告がございました。再度振込に至った背景について、また、対応については組み戻しということですけれども、取扱い店舗に対し、返金依頼をどのように行い、返金の状況はどのような状況になっているのかお聞かせいただければと思います。また、委託事業者である日本旅行に対する指導、改善策、再発防止に向けた取組などについて全般をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○岩田商工観光課長
 区内共通買物・食事券の精算金の二重の払込みということで、区民の皆様をはじめ、大変御不安なお気持ちにさせた、本当に大きなミスであったというふうに認識をしてございまして、区としましても、日本旅行にしっかりと今後の再発防止というところで、一緒になって、今後、二度とそういったことが起きないようにということで指導させていただいていたところでございます。

 まず、その経緯でございますが、毎週のように精算金の券が届きまして、その計算をして各事業者に払込みをしていくというところで、一度お支払いをした金額を日本旅行の経理の部門の中で何度も何度もチェックをしているという話ではあったんですけれども、少し形式的になってしまっていたということで、同じものをもう一度同じ方々に払込みをしてしまったという状況でございます。すぐに日本旅行からは、そうしたことをしてしまったということで報告がありまして、区としましても対応をすぐにさせていただくということで、日本旅行から各事業者全てに電話連絡をさせまして、事情を説明し、謝罪をさせていただいたところです。そして、組み戻しという手続につきましては、日本旅行と契約をしている代表の金融機関から、各事業者の皆様が取引をしている金融機関に指示といいますか、話がいきまして、各事業者と契約をしている金融機関から、こういう事情で組み戻しがあるというような話があり、それに応じていただいた方からお金を戻していくというような形となってございます。

 現時点の状況でございますが、もともと約270件、6,600万円ほどでございましたが、うち4,600万円がもう既に組み戻しが完了してございます。また、残り2,000万円ほど、86件でございますけれども、まだそちらのほうは回収ができていない状況でございます。日本旅行のほうに確認しておりますけれども、代表の金融機関の手続というのも、やはり煩雑なところがございまして、まだ全てが終わり切っていないというところで、いつ全ての回収が終わるのかという時期については、まだ未定ということで、分かり次第、報告があることになってございます。また、間違って振り込んでしまった方々から同意をいただいて組み戻しという流れになりますけれども、例えば同意をいただけないとか、少しトラブルになってしまっているような状況はないということで、皆様から御同意はいただいておりますので、いつになるかというのは明確ではないですけれども、最終的に全額が組み戻しになるというような予定で進んでございます。

 再発防止というところでございますけれども、日本旅行の本当に単純なミス、人的なミスでございますので、日本旅行としましても、今後は、何度も何度もチェックをするということをしっかりやって、また、機械を使って人間のミス、ヒューマンエラーというか、漏れがないようにしっかりとやって、二重でといいますか、様々な手段を講じて、二度とこういったことがないようにということで、区のほうに謝罪と再発防止策の提案がございました。区としましても、毎年、日本旅行と契約するということではございませんが、こうしたことがないように、今後もしっかりと指導して対応していきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 今回のミスを責めるわけではないですけれども、単純な人的ミスであったということで、本当に再発防止に努めていただきたいと思いますし、まだ組み戻しができていない、完了していないということで、全額の回収に向けて努めていただきたいと思います。また、事業者の方たちとトラブルにならないよう、どうぞお願いいたします。

 日本旅行に関しては、これまでもハッピー買物券事業に携わっていただいて、ノウハウを蓄積されているかと思います。とはいえ、やはり以前にも何かあったかと思うんです。なので、このまま委託を継続していくことが適切なのか否かについて慎重に判断していっていただきたいと思います。

 次に、イベント等についてお伺いしてまいりたいと思います。

 前回の当委員会後のイベントです。10月1日から第72回観光商業まつり、10月14日は第36回区民スポーツの日、10月20日は第45回子どもフェスティバル、11月10日は第17回まるごとミュージアムが開催されております。前委員から観光商業まつりとまるごとミュージアムについて質問がございました。それ以外の、区民スポーツの日と子どもフェスティバルに関して、実施結果について簡単に所感をお伺いできればと思います。

 そして、観光商業まつりに関してですけれども、こちらは今年で72回目、72年目を迎えたイベントということです。今度、区制80周年を迎えるということなので、中央区の中で最も古いイベントなのではないかなと考えております。長年にわたる継続的な取組は、イベント関係者の創意工夫や努力がもたらした結果であると考えております。今年、72回目を迎えて、この長期的効果をどのように捉えていらっしゃるのかお聞かせください。

 また、72年前というと1952年、昭和27年になるかと思うんですけれども、このイベントの移り変わりなどに関して、もしお聞かせいただけることがあれば、お聞きしたいと思います。中央区は、本当に人口が減った時期もあったでしょうし、今、人口が増加して、同じイベントをするにしても、その取り組み方は全然違うと思うんです。こういったことに関してお聞かせいただければと思います。

 次に、まるごとミュージアムに関してです。

 まるごとミュージアムに関しては、本区の文化的魅力がぎゅっと詰まった豊かな文化を体験できる、体感できるイベントです。イベント数は、当初の18から、今は45まで拡大しております。協賛事業者による特典やサービス、プレゼントなども充実しております。先ほどの答弁にもあったんですけれども、周遊船をはじめ、事前予約制のイベントが28か所ございます。こちらは事前予約制が非常に多いイベントとなっております。この事前申込みの状況について確認をさせてください。また、区内全域、まち全体を活用したイベントということですけれども、回遊性を高めるための取組や工夫などがございましたらお聞かせください。

○濱田区民部長
 私のほうからは、最初の区民スポーツの日、それから子どもフェスティバルの所感ということでお答えをさせていただきます。

 両方のイベントに関わることといたしまして、まず、天候に恵まれたということが非常に安心したというか、ほっとしたと思っております。区民スポーツの日につきましては、準備の日も実はかなり天候に左右される作業状況になるものですから、前日と当日が雨なくできたのは、たしか6年ぶりだったような気がするんですけれども、当日も見事に晴れたということでございます。子どもフェスティバルにつきましても、昨年、残念ながら雨で中止となっておりますので、今回、ちょっと不安な時期もあったんですけれども、結果的には当日、ちょっとぱらぱら降った時間はありましたが、大きな問題もなく無事に終わったということで、まず、ほっとしているところでございます。

 当日の状況でございますけれども、特に子どもフェスティバルのほうは総合スポーツセンターの主競技場が工事中ですとか、日本橋中学校の仮校舎が建設中ということで、どうしてもスペースが少なくなってしまったという心配はあったんですが、配置等を工夫いたしまして、例えば並びのトラブルとか、そういった大きなトラブルもなく、皆さん、大勢の方に効率的に並びから本番も含めて楽しんでいただけたかなと思っております。

 区民スポーツの日のほうにつきましては、もともと月島運動場と晴海中学校ですとか、月島第三小学校ですとか、晴海総合高校ということで、かなり広いスペースをもともと持っておりますので、本当に自分が楽しめるもの、数多くのアトラクションと言うのは変でしょうかね、ブース、コーナーを子供たちがそれぞれ回って楽しんでいただけたということで、両方のイベントに共通して、本当に多くの子供たち、また多くの区民の方に安心して楽しんでいただけたというふうに今回は思っております。

 以上でございます。

○岩田商工観光課長
 私のほうからは、第72回まで続いております観光商業まつりの長く続けてきたことによる効果と、72年ということで、これまでの時代の移り変わり、内容の移り変わりみたいなところを答弁させていただければと思います。

 まず、経緯といいますか、これまでの流れですけれども、まず昭和26年に中央区内の商店街連合会が発足、創立をしたということで、そこをきっかけに、また、商店街連合会の皆様と区、行政とで連携をするとして、区内の商業の活性化、にぎわいの創出というところで、昭和28年に第1回の商業まつりという名前で開催をしたという記録が残ってございます。そして、昭和34年に、今もございます中央区観光協会が創設したというところで、その中で、今度は観光協会とのタイアップをするという中で、商業まつりから観光商業まつりというふうに名前を変えて実施をしたという記録でございます。そうした中で、観光の側面がそこで入りまして、今も続いておりますが、観光写真コンクールとかも加わりまして、本当に様々な方が楽しめる多彩なイベント、お祭りになっていったところでございます。そして、その後は現在と同じように商店街の皆様、そして百貨店の皆様等々、様々な関係者の皆様の御協力の下で、その時代時代に合わせたイベントを実施してきて今に至っているところでございます。

 移り変わりというところで少し特徴的なところで言いますと、平成26年に、当時はやってきたハロウィンの要素を組み入れたいと、当時の商店街連合会の方々のお申出、御提案がございまして、平成26年からはハッピーハロウィンウィークということで様々な、大人だけではなく、ハロウィンということで子供も楽しめる、また親子で楽しめるというようなエッセンスを加えてきたところでございます。また、時代が移り変わるにつれて、ICTといいますか、観光商業まつりの公式のホームページを立ち上げて、また、先ほどコロナのときのという話もしましたけれども、インスタグラムの公式アカウントをつくりまして、プレゼントキャンペーンとも連動させたり、インスタフォトキャンペーンということで写真を投稿していただくような取組をして、現在ではフォロワー数も3,000人を超え、今の時代に合ったSNS、若者にも伝わるようなやり方を導入してきたというようなところで、そうした移り変わりが今もあり、現在に至っているというような認識でございます。

 そして、72回も長く続けてきたことによる効果というところですが、本当に中央区の秋の風物詩としてかなり定着をしてきて、例えば去年のアンケートですけれども、5,000人ほどの方にアンケートの回答をいただきまして、もともと観光商業まつりを御存じでしたかという質問に、8割の方がもともと観光商業まつりを知っていて参加をしていただいたと。もう観光商業まつりを御存じで、参加を狙って来ていただいたという方々がたくさんいらっしゃいます。そして、中央区民だけではなく、東京都内、また関東近県の方々、中央区内の方々が約半分の2,600人ほど、残りの2,500人ほどが中央区外の方ということで、来街者の方にもたくさん中央区に来ていただいているところでございます。また、商店街、百貨店の皆様におかれましても、年1回、毎年、観光商業まつりがあるんだという、きっかけというか、モチベーションにしていただいておりまして、観光商業まつりに向けて様々な取組をしていこうという思いを持って日々やっていただいているところでございます。また、実行委員会では、商店街同士の親睦につながっていたりですとか、情報交換も図っているということで、来街者の皆様向けもそうですし、区内の事業者向けにも様々な効果があろうかというふうに思っております。

 今後も、変えるべきところは変えて、続けていくべきところは続けて、長く中央区のにぎわいにつながるように続けていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○田中副区長
 大分長くなってしまって申し訳ないですけれども、どうしても1つだけ言いたいことがございます。

 観光商業まつりは、私も入って40年以上たつんですけれども、私が入った頃は10月1日がオープニング、今年は八重洲の地下街でやりましたが、実は、銀座通りで夜、光のパレードというものをやっていまして、すごく大人気のパレードが行われていました。10月1日の朝、区役所の正面玄関からオープンカーに区長とミス中央が乗ってパレードを始めるというところから昼間始まって、夜、光のパレードまでいくといったようなところで、その後、ディズニーランドがオープンしていくわけですけれども、当時のイメージでは、音と光のパレード、エレクトリカルパレードと同等のようなことをやっていたというようなところがございます。当時は、どちらかというと商店街のお祭りの集合体というところで、パレードはメインのイベントとして行われるんですけれども、あとは各商店街がそれぞれのイベントを独自に行っていく、今でいう協賛事業のようなことを行っていたところでございます。

 やはり時代の移り変わりとともに、その後、味と匠の大中央区展ではないですけれども、今度は中央区の魅力を外に向けて発信していこうという流れの中でイベントを幾つか組んできた。さらに、今度はそこから、人口減少から人口の増加に伴って子供が増え始めた。そのときに、商店街が工夫をして、商店街を地域の人に知ってもらおうということで始めたのがハッピーハロウィンウィークで、要は、お子さんに商店街に来てもらおうということで始めてきたところでございまして、時代時代の中で、その時々のテーマを求めながら、各商店街の皆さん、区商連の方々、観光協会の皆さんが協力しながら工夫をしてきたというところでございます。そういった意味では、本当に中央区を代表するイベントになっているというふうに思っているところでございます。

○森下文化・生涯学習課長
 私のほうは、まるごとミュージアムに関してのお話として出てきました事前申込みのイベントが28あって、その28がどうなったのかというお話をおっしゃっていただきましたけれども、大変申し訳ありません。最終的な申込み状況をつかみ切っていなくて、これは10月の半ばぐらいなんですが、そのとき、28のイベントのうちの14ほどはもういっぱいになっているということで話を聞いております。全体的に、その時点でかなり勢いがあるようなことを皆さんがおっしゃっていましたので、残りのところについても、おおむね申込みの枠は埋まってしまったのではないかという認識を持っております。

 それと、まるごとミュージアムでの人を動かす、回遊性を高める工夫、取組ということでございますが、まずは何よりもまるごとミュージアムを行うに当たって、イベントガイドを作っているところでございますが、その中で全体の地図を載せ、そして、それを見て皆さんに御参加をいただいているところでございます。中央区の中を、例えば船で日本橋から勝どきまで移動できるようにしてあったり、この日に関しては江戸バスを無料で乗れるようにしてあります。そしてまた、都営バスについても貸し切って、区の中を移動できるようにということで、それをこのマップで確認していただけるようにもなっております。また、そのマップはデジタルにもなっておりますので、皆さん、確認をしながら動いていただくことができます。そして、スタンプラリーを行っておりますので、それに基づいて確認をしながら動いていただくというような工夫をしながら、我々の思いとすれば、区内、なるべく広い範囲で動いていただきたいという思いで、そうした取組を行っているところでございます。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 昔は銀座通りで音と光のパレードを実施されていたということで、ぜひまた実現できたらよいのかななんて思いながら聞いておりました。時代時代の変化に合わせて工夫されているからこそ、こういった継続したイベントが実施できるんだと感じたところです。また、区商連をはじめ、多くの企業や団体、商店街の協力、また協賛、支援が得られるからこそ開催できる。これは本当に中央区の強みであると思います。引き続き、よりよいイベントとなるようブラッシュアップをお願いいたします。

 次に、区民スポーツの日と子どもフェスティバルについてもお聞きしてまいります。

 まず、区民スポーツの日に関してです。

 マラソン大会をはじめ、バラエティ豊かなスポーツイベントが実施されました。多くの子供やファミリーが参加しております。こちらも事前申込み制のものがあるんですけれども、事前申込み制のイベントの抽せん状況、倍率とか当せん割合についてお聞かせいただければと思います。

 そして、子どもフェスティバルについてです。

 こちらは、子供たちのための地域の手づくりイベントです。毎年、SLに関しては大人気で長蛇の列となっております。今回、区議会のほうにも実施結果の報告がなされております。こちらにはアンケート調査で、「お手伝いをしてみたい」という回答が51.7%と非常に高い割合となっております。これは毎年の傾向だと思うんですけれども、このアンケート結果をどのように今後のイベントに反映していくのか。ぜひ子供たちのお手伝いしたいという気持ちを大切に、活躍の場をつくっていただきたいと思うんですけれども、御所感をお聞かせください。

 そして、まるごとミュージアムに関してです。

 各イベントの事前予約の状況については、まだ集計が出ていないということですけれども、舟運、船の申込み状況についてだけ確認をさせてください。

○濱田区民部長
 私のほうから、区民スポーツの日の事前申込みについてお答えをいたします。

 マラソン大会そのものは事前申込みということでございますけれども、当日の各ブースといたしましては、今回につきましては、少年少女サッカークリニック、それから少年少女バレークリニック、さらにはテニスクリニックと3つございました。

 サッカーとバレーにつきましては、小学生または親子向けということで、午前と午後2回に分けて、それぞれ学年を分けて募集をしたところでございますけれども、サッカークリニックにつきましては、トータルで約1.4倍、バレークリニックにつきましては、約1.3倍という結果になってございます。ただ、ちょっと偏りがございまして、どちらも低学年向けのほうのお申込みが多くあったということで、高学年よりも低学年のほうに偏ってしまったという内容でございます。

 それから、テニスクリニックにつきましては、やはり午前と午後2回に分けて行うんですけれども、片方が初心者とかジュニアの体験向け、片方は経験者向けということで、これもトータルですと、申込み状況は倍率が約1.6倍という結果になってございます。こちらも経験者よりも初心者・ジュニア向けのほうが倍率が高かったという結果でございます。

 以上でございます。

○森下文化・生涯学習課長
 私のほうから、まず、子どもフェスティバルについて御質問いただいた内容についてお答えをさせていただきます。

 SLがとても大人気で、参加されたお子さんたちが子どもフェスティバルのお手伝いをしてみたいということで、御紹介をいただいたとおり、51.7%の参加されたお子さんにそのように回答していただいていて、大変ありがたいお話でございます。

 このお気持ちを酌んで、いろいろお子さんたちに実際のところ何かをやっていただきたいという思いはあるところはあるんですが、現状の子どもフェスティバルの実施に当たりましては、主にテント運営を学校のPTA単位等で運営をしているところでございます。実施に当たって、学校のPTA内でテントを手伝うか手伝わないかというのは保護者の皆様を通じて情報をお子さんたちに流していて、それに基づいて、そこまで数は多くは必要にならないものですから、どうしても選考から外れてしまって、当日、お手伝いをできない子がいらっしゃる。また、当日参加することによって刺激されて、やはり自分も手伝ってみたいというふうに言っていただいているのかなと感じるところでございます。今の段階で、こういうところがいいというのはなかなか思いつかないところでございますが、今後もこの事業の実施に当たりまして、より多くのお子さんたちが御自身の手で参加できる場がないのかというのは、よくよく隅々まで見ていきながら、より参加していただける場を増やしていければと考えるところでございます。

 次に、まるごとミュージアムの船の申込み状況でございますが、今年に関しましては、全体で乗れる方の上限が3,315人、それが当せん者数として整理をしたところでございますが、それに対して4,000人ちょっとの方にお申込みをいただいたという状況でしたので、抽せんになりました。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 区民スポーツの日に関しては、低学年の倍率が高かったということです。ふだんスポーツの機会が本当にない都心の中央区において、スポーツイベントは本当に重要な、貴重なイベントであると思います。より多くの子供たちが参加できるよう工夫に努めていただきたいと思います。中央区内は、人口増加に伴い、子供やファミリーも増加しています。これは本当に皆さん御存じのとおりだと思います。もちろん、イベントのスペースであったり、安全性であったり、担い手などの課題はあるかと思うんですけれども、どうしたらその枠を拡大できるのかについて、前向きに検討していただきたいと思います。

 そして、子供たちのお手伝いに関してです。

 子供たちが担い手となることに関してですけれども、区民スポーツの日に関しては、中学生や高校生が担い手として参加しています。ぜひ、子どもフェスティバルにおいても、子供たちの活躍の場を新たに創出していく取組をお願いしたいと思います。イベントというのは、地域の連帯感や結束を高める、また親睦や絆を深める役割を担うものです。さらには、アイデンティティの醸成や地域に対する愛着や誇りを育むものであると考えます。特に、子供に関しては、子供の頃に経験したことが、今後、大人になっても長期的な効果として続くと思います。本当に難しいことだとは思うんですけれども、ぜひとも御検討をお願いいたします。

 以上で終わります。

○黒原委員
 参政党の黒原です。よろしくお願いいたします。私からは、まず、報告事項、資料2の中央区問屋街産業支援施設、YYパークについてです。

 こちらの根本的なところについてですけれども、このような形で区が貸付けをして、地域振興のために、町会なり、団体に力を貸すという形式自体が非常に珍しいものなのかなと思っております。現時点で、このような形で、YYパーク以外に中央区内でこうした取組が行われている地域なり、団体があるかどうかという点をお聞かせいただければと思います。議題に絡むというところでお願いいたします。

○平川地域振興課長
 今、地域の団体というところで、町会という例示もいただきました。この問屋街の株式会社に対しての土地の貸付け、行政財産の貸付けとは別の部分でございますが、例えば、区内の地域の町会に対しての行政財産の貸付けは、すみません。今、手元に資料がないところですが、例えば学校の中でありますとか、区施設の中においての倉庫でございますとか、そういったところでの行政財産の貸付けは実績があるところでございます。

 以上でございます。

○田中副区長
 形態はそれぞれ違うんですけれども、意味合い的としますと、区が造って地域の団体に貸しているとなると、築地場外にある幾つかの建物ですとか、それからYYパーク、近いところでは、考え方としては、エリアマネジメントにお貸ししている城東小学校も、形態、やり方や趣旨はそれぞれ違いますけれども、意味合い的には同じだというふうに考えているところでございます。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。広く見たときに様々な形があるというところは理解いたしました。

 地域振興、まちの盛り上げというところは、町会の絡みのところは常にお話に上がっているところでして、これだけ積極的に地域が中心となってやっている形は非常にいいことなんだろうと私は理解しておりますので、ぜひこうした取組がさらに広がればいいのかなと。条件とか、環境をつくるのはなかなか難しいかと思いますが、その点は、ぜひ私も議員として何か地域のお手伝いができればというふうに感じたところでございます。

 そして、これに絡みまして、先般の区民文教委員会でも既に御答弁はある程度いただいているところかなと思いますけれども、実際に既に7年お貸ししていて、今後また7年続けていくというところで、経営状況とかは適宜伺われているというところですが、実際に7年やってみて、この運営会社、もしくは一緒にやられているURであったりとか、そういったところで、これまでの成果をどのように評価されているのか。前回の区民文教委員会で、カフェの呼び込みであったり、シェアオフィスができたりというようなことは既に御回答いただいておりますけれども、非常に順調であるとか、なかなか難しいですとか、聞かれているお話の詳細をもう少し、今後の展望的なところも伺われているようでしたら、ぜひ伺いたいと思います。お願いいたします。

○岩田商工観光課長
 YYパークを横山町馬喰町街づくり株式会社にお貸しして、その運用益でまちづくりに寄与していただいているというようなところの具体的な7年間の成果ですとか、今後の展望とかでございますけれども、先般の区民文教委員会とも少し重なってしまいますが、今、委員がおっしゃったとおり、問屋だけではなく、新たな業種の方々も呼び込むことができ、そうした方々との融合でまちのにぎわいが増しているというようなところ、あとはYYパークの隣地を活用したイベントなどで様々な方に問屋街の今の状況を知っていただいて、また、にぎわいにつなげていくという取組については、かなり成果を上げていると。ただ、コロナ禍が契約期間の間に入ってしまいまして、思ったとおりに日本橋問屋街街づくりビジョンが進んではいないという状況がございまして、それについては、URと区と街づくり会社を含めて、しっかりと連携をしてやっていきたいというふうに思っております。

 もともと日本橋問屋街街づくりビジョンについては、コアな部分の問屋街のディープな問屋街と、その周りにある地域、例えば工房とか小売店がそこに集まって、また、さらにそれを面白がるように、その周りに人が住んでくるというような3層で日本橋の問屋街を盛り上げていきたいというような街づくりビジョンになっておりますので、今後、そういったところをしっかりと念頭に置いて、今後もビジョンが推進できるように進めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。

 地域の方と少しお話をしたときにも、駐車場運営をされているとか、そういったことは御存じなんだけれども、その周りの広がりというか、地域おこしみたいなところまで伝わっていなかったりというようなことも聞いておりますので、こういった取組を通じて地域の魅力を出していくというところをもっと図っていかなければいけないんだろうというのは、今回のことで改めて感じたところですし、逆に言うと、それぐらい区も、やる気があればと言うと言い方はあれですけれども、地域の方々の思いがあれば、これぐらいの力をお貸しいただけるんだというところもよく分かりましたので、ぜひこのあたりは、行政側からだけではなく、地域の皆様と一緒に私のほうでも働きかけできればと改めて思ったところでございます。ありがとうございました。

 そして、話が変わりまして、議題のほうですけれども、昨年度、文化財保護・資料活用という観点で課長職の採用がありまして、まだ1年たっていませんが、今年度から様々取組をされているのかと思います。そうした意味で、この委員会の中での目的に沿う形での地域活性につながるようなお取組ですとか、そうしたことを、今、どのように検討されているのか。時事的に申しますと蔦屋重三郎の話などもあったりするので、そういったイベントを少し検討されているというようなことも、昨年度の委員会であったりしましたけれども、そうしたところに動きがあれば、ぜひ教えていただきたいと思っております。お願いいたします。

○登り副参事(計画・特命担当)
 文化財保護・資料活用の副参事の今年度の取組の状況でございます。

 今年度につきましては、今回、補正予算も出させていただいていますが、企画部のほうで、シティプロモーションの展開を検討してございます。そうした中で、令和6年2月の企画総務委員会で、シティプロモーションの方向性ということで区の歴史アーカイブ発信という報告をさせていただいております。現在、内容については検討しているところではございますが、こうしたところで、文化財保護・資料活用の担当の副参事にも内容的なところでしっかりと入っていただいて検討を進めているというような状況でございます。

 私からは以上となります。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。アーカイブのほうでいろいろ活動していただいているということで承知をいたしました。

 先ほど蔦屋重三郎の話に触れましたけれども、ミーハー的な発言にはなってしまいますが、時事的なところで盛り上げの機会もあり、実際に文化財という観点で取り組むということも十分連携できることなのかなと思いますので、もしそうしたところも手広くやれるマンパワーがありましたら、ぜひ検討いただきたいと思っております。

 以上で質問を終わります。

○かみや委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

○奥村委員
 それでは、初めに、YYパークの貸付けについて伺いたいと思います。

 7年前の委員会の報告などで、この株式会社というのは横山町奉仕会と東京問屋連盟、横山町町会、横山町奉仕会館の建物を持っている株式会社の4団体から成るということで、そしてURとも協力関係にあると。そして、なぜ株式会社としたか、NPOなどにすることをなぜ考えなかったのかということでは、答弁で、NPOの場合は10人の構成員が必要だということですとか、会社設立のスピード感などを考えてNPOとはしなかった。しかし、中身としては、非営利の株式会社のようなものであって、役員は無報酬で、利益があっても配分は行われない。財産の処分についても配分はしないということを貸付け条件の中に入れているということでした。こういった内容は、7年前の契約の中身から何も変更点はないのかという点について、まず、お示しいただきたいと思います。

 それと、設立当初の目的としては、まちづくりの面からも大手のディベロッパーがマンションやホテルなどの開発をどんどん行っていくことを阻止していくと。まちの中で活性化のために、新たなスタートアップ企業なども取り込んでいくということも挙げられていたんですけれども、今、横山町かいわいでも空き地などもところどころあったり、空きテナントなどもあると思うんですが、当初の目的というところから鑑みて、街づくり株式会社の目的というのは達成されていると言えるのかどうかという評価について伺いたいと思います。

 その達成度に関しては、何か測る仕組みがあるのかどうか。どの程度新しいカフェであったり、シェアオフィスであったり、様々お話がありましたけれども、こういった新しい業態の呼び込みというものを、何か目標値を掲げるなどして、また、マンションやホテルの開発を阻止する件数とか、そういったものも目標値として掲げながら評価しているのかという点についてもお示しいただきたいと思います。

○岩田商工観光課長
 街づくり株式会社にお貸しをさせていただく上での条件の変更点はあるのかないのかというところでございますけれども、実際、今、委員におっしゃっていただいた部分については、変更はございません。

 1点だけ変更があったとすると、街づくり会社の存続期間というのが、当時は15年を目安として考えていて、その半分の7年間でお貸しをしたところでございますけれども、その後、コロナ禍が間に入ったというところもあったり、まだまだ道半ばというところで街づくり会社の皆様も思われているということで、定款を変更していただいて、35年間ということで、15年間からプラス20年間ということで存続期間を延長しているところでございますが、先ほど御指摘いただいた部分については、変更はないところでございます。

 実際、街づくり株式会社の目的がどれぐらい達成されたのかというところでございますけれども、これまでの答弁と少し重なってしまいますが、委員もおっしゃったカフェですとか、設計事務所ですとか、新しい業態の方々に入ってきていただいておりまして、URとの協力というところでございますけれども、実際どのぐらい達成できているか、街づくりビジョンの推進に向かっていることは間違いないというふうには区としても認識をしてございますけれども、今、それがどのぐらい進捗をしているのかというのは、数字化するのがなかなか難しいという状況でございまして、今後も一緒に、可能であれば、そうした目標値とか、そういったところもいろいろと協議をしながら進めていくというのも併せて、また区とURと、当然、街づくり会社、問屋街の皆様と一緒にしっかりと進めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 横山町の問屋街の中にどれだけの店舗が新しくオープンしたとか、相談に来られて、この街づくり会社が相談に応じて、その結果、新しいお店ができたとか、そういうことは、会社として、当然、件数を押さえていることだと思うんですけれども、そういったまとまった数字は持ってはいるということでよいのか。それと、空いているビルのオーナーなどが退去していこうとか、土地が空いてしまう、空き店舗ができるといったときに、どれだけそういうものを活用できたか、開発の波から守っていくことができたかとか、そういうことも件数として押さえることは可能ということでよいのかという点を確認させていただきたいと思います。

 そういったことも、きちんと数を押さえながら評価していくということが、区の財産を貸し付けているという特別な契約であることからも大変重要だと思うんですけれども、区として厳しくきちんと評価していく仕組みづくりという点についてもお示しいただきたいと思います。

○岩田商工観光課長
 まちの方々、同じ問屋の方々ですとか、事業者の方々から御相談を受けた実績ですとか、あとはディベロッパーですとか、ホテルに買上げをされてしまうのを阻止できた数とかの把握でございますけれども、私のほうも少なくとも2か月、定例会ですとか、そういったところに参加をさせていただいて、その月その月の活動報告を私も一緒に確認をさせていただいていて、実際こういうことをやったというところと、これまでもお話にあった駐車場の収支ですとか、そういった報告を毎回毎回確認させていただいているところでございますが、申し訳ありません。具体的にそういう視点で数字を積み上げたようなものは手元になく、街づくり会社の皆さんとお話をする中で、そうした実績が上がっているということは、こちらとして把握はしていますが、具体的に統計的に何か数字を持っているかというと、現時点では、申し訳ございません。そうしたものは持っていない状況でございます。

 そういった数字の考え方というのも、やはり今後、考え方としては持って、まちの皆様とともに、街づくりビジョンの考え方についても、しっかりと今後検討していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○田中副区長
 まちの動きの中でどのぐらいの店舗がどうだとかいうところの数の把握というのは、横山町のあのエリアだとしても、実態として、区がやったとしても把握し切れない数字だというふうに認識をしております。

 委員のほうから、例えば空き家や空地みたいなお話もございましたが、今、街づくり会社のほうでは、そういったことにならないように相談に応じている。ですので、相談に来た件数というのは分かると思います。ただ、そこから先、それがどういった形に落ち着いたかまでを全部追いかけるだけの組織力といいますか、体力もございません。今の街づくり会社がやろうとしているのは、そういった人たちの相談の窓口を開いて、その人たちに、こういうふうにすれば、おたくの建物をもっとこういうふうに使えますよだとか、そういったことを言ったり、それから、新しくあのまちに入ってきたい人には、こういった空き物件がありますというのを御紹介している。結果として特徴的なものをつかまえて表現しているのが、この間、商工観光課長のほうから答弁させていただいている物件の数でございます。

 実際問題として、相談があって活用したいというお話を受けても、成約に至らなかった。例えば、今ある部屋を誰かに貸したい。だけれども、実際そこを借りてくれる人とのマッチングをやっていますけれども、行き着かなかったというのもございますし、本当は手放したくないけれども、後継者や、その建物を維持するだけの継続性を持っていらっしゃる方が持てないということで、やむなく手放すということもございます。そういったこともございますので、今後も含めて、正確な数字をつかまえながら、その数字をもって街づくり会社の活動内容を評価するというのはできないというふうに認識をしております。

 ただ、現実問題として、問屋街だった何年か前までは、本当に朝早く、5時過ぎから仕事が始まって、夕方の5時には閉まって真っ暗になって人通りがなかったまちが、現実として、夜8時、9時になっても明かりがついて人が動いている。これは、少なくとも問屋街というあの辺の、街づくり会社がまちの考え方を一体となってみんなで考えて変更したことによって現れた成果といいますか、変化だというふうに考えてございますので、我々とすると、数字的な評価はできませんけれども、まちが実際に変わったという部分での評価は、区としてはしているところでございます。

○奥村委員
 私も成果がないとは全く思っていないですけれども、ただ、こういう区との関係、特別なところから考えても、やはり目的をどう達成できているかというところはできるだけ正確に把握をしていく。何となく雰囲気で活性化が進んでいるようだとか、そういうふわっとした評価ではなくて、きちんとした評価で、よりまちが活性化していくために、数々の事例の中から改善点を見つけて次の取組につなげていく上でも、一つ一つの相談のデータ、それが成約に結びついたか、あるいはうまくいかなかったかというところなども含めて、データなどはきちんと押さえて、区としても、そういうものを数字の上からも評価していくという作業自体は必要なのではないかというふうに思いますので、ぜひ今後、どういうやり方ができるか分かりませんけれども、何か測る方法を御検討いただきたいということを要望させていただきます。

 次に、指定管理者制度の問題について伺います。

 指定管理者制度そのものについては、私たち区議団としては、いろいろ問題がある制度だというふうに考えています。ワーキングプアを行政、自治体自らが生んでしまうという問題ですとか、区の責任というものが後退してしまう点や、区の様々なノウハウの消失につながるのではないかということ、また、選定期間ごとに事業者が選定されるわけですけれども、替わってしまえば、事業の継続性、区民の方とのつながりという問題としてどうなのか、様々な視点があるというふうに思っています。

 ワーキングプアに関わってですけれども、今回出されている区の施設、区民施設で指定管理料、委託費の中で人件費がどれぐらいになっているのかという点や、正規、非正規の割合、また、区の職員と比べて給与体系として低廉に抑えられているということがあるのかないのか。区の非正規の場合ですと、会計年度任用職員などがありますけれども、だんだんと身分が保障されるような仕組みもつくられつつあるのかなと思うんですが、そういった点から、指定管理者の下で働く職員の方の給与体系、時給などから考えてどうなのかという点についての御見解をお示しいただきたいと思います。

 それと、社会教育会館についてですけれども、社会教育というのも、やはり教育の分野、また家庭教育などとも密接に関わる分野だというふうに思っています。社会教育法第3条の中でも、実際生活に即する文化的教養を高め得るような環境を醸成するように努める、それが社会教育であるということですとか、第3項の中では、社会教育が学校教育及び家庭教育との密接な関連性を有することにかんがみ、学校教育との連携の確保に努め、及び家庭教育の向上に資することとなるよう必要な配慮をするなどということも掲げられています。

 私としては、こうした指定管理の事業者よりも、中央区の家庭の状況ですとか、学校の状況などは区が一番情報を持っていて、つかんでいるので、やはり社会教育会館の中で様々展開される事業、自主事業であったり、区民との関わりという部分でも、区が運営するほうが優位性が高いというふうに思うんですけれども、社会教育というものをどう捉えるか、そこに指定管理者制度がなじむのかという点についての御見解をお示しいただきたいと思います。

○かみや委員長
 1点目の質問についてでありますけれども、指定管理制度の中身、ありようについてでありますので、区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関する視点で御質問をお願いしてもよろしいでしょうか。

○奥村委員
 今回の委員会では、社会教育会館の指定というものも入っているので、では、社会教育という範囲で、この委員会の所管の中で答えられる範囲というものがあるかどうか。地域振興につなげないと、やはり難しいという感じですかね。社会教育ということ自体も、また違うという感じですかね。

○かみや委員長
 委員に申し上げます。社会教育会館に関することは、本委員会の所管の範囲内でございますので、その視点において、地域、文化、観光・産業振興に関すること、議題の範囲内での御質問をお願いできればと存じます。

○奥村委員
 では、社会教育会館の選定結果ということで資料が出ているので、選定結果の中で社会教育の関わりなどというものはどのように評価されているか。こういう項目の中で配慮されているのかという点でしたら、大丈夫でしょうか。お願いします。

○早川区民生活課長
 社会教育会館の選定における考え方でございます。

 以前、委員会のほうでもお示ししているとおり、指定管理者の選定に当たりましては、選定項目として、運営方針ですとか、利用者のサービス及び利用率の向上、施設の運営体制及び組織、また実績及び経験、運営経費及び収支計画といった中で、それを採点基準に則しまして、事業者からの提案を一つ一つの項目ごとに評価いたしまして、さらにプレゼンテーションによりまして、指定管理者として積極的な意欲が感じられるか、社会教育会館におきましては本区の社会教育に資する提案がしっかりとなされているかという観点で評価をさせていただいております。その結果、一次審査、二次審査の総合計で、しっかりと本区の今後の社会教育会館の運営にふさわしい事業者であるというふうに評価委員会のほうで評価をいたしまして、今回、結果としてお示しさせていただいたものでございます。委員が御指摘のように、その辺はしっかりと評価されているものと考えております。

 以上でございます。

○森下文化・生涯学習課長
 委員がおっしゃっている中で、社会教育ということで、民間の指定管理者でなく、やはり区のほうが適切ではないかというようなことをおっしゃっておりましたが、基本的に、社会教育に関しましては、民間においては様々な柔軟な発想というものを持っているかと存じます。そうした中で、様々な創意工夫が生かされるという認識でおります。

 また、現実問題としまして、民間においては、社会教育主事などの配置などもしっかりとやっているところでございまして、我々としますと、監視と言うと堅苦しい言い方になるかもしれませんが、民間事業者が行っていることをしっかりと見ながら、官と民でそれぞれ特色を生かしながら、役割分担をしっかりと進めていくことによって、よりよい運営、また社会教育を進めることができるかと思っております。

 以上でございます。

○奥村委員
 社会教育に資するかということで、ふさわしいか判断して評価されているということですけれども、先ほど申し上げたように、中央区のほうが適切ではないかということも思っています。民間だと柔軟な発想で様々な提案もできるというようなことのようですけれども、中央区でも柔軟な発想ができるだけの力はあると思いますし、こうして中央区の手を離れてしまって、つながりがないわけではないですが、指定管理者に投げることによって、中央区のノウハウ、発想力というものもどんどん失われていくのではないかという点からも、私は問題だというふうに考えています。

 次の質問に移ります。

 社会教育会館にも関わるんですけれども、築地社教のジムのコーナーというんですか、トレーニングの機器などがかなり古くて、キコキコと音がしたり、相当傷んでいるというような声を区民の方からいただいたんですが、こういうスポーツ機器の更新などもきちんと適宜進める必要があると思うんです。こういう機器は中央区の負担になっているのか、指定管理者の委託費の中で購入して更新していくものなのかという点で、新しい機器をきちんと入れていくように指導もしていただきたいと思うのですが、その点についての御見解をお示しいただきたいと思います。

○森下文化・生涯学習課長
 キコキコというのはお恥ずかしい話かもしれないですが、大前提に、現場のほうで安全管理ということで、しっかりと機器の状況は把握していると認識しております。機器自体は区の備品になるかと存じますので、入替えが必要になれば、区のほうで備品の予算を準備して、そして買い換えるという話になります。ただ、それは指定管理者が一方的に決めるのではなくて、我々のほうも状況を伺いながら、一緒に入りながら判断のほうはしていくことになるかと存じます。

○奥村委員
 きちんと更新していただきたいというふうに思っているんですけれども、利用者として、ちょっともう使い勝手が悪いなという状況になっているということを、館のほうは把握していないということになるのか。もし把握していれば、区のほうに、機器が古いので更新したいんですけれどと、そういう相談もあるはずだと思うんです。そういったこともないということであれば、事業者と区の関係性、親密にいろいろな状況を聞き取ったり、把握していることがきちんと区に上がっていないということであれば、そういうものも問題なのかなと思うので、その点はしっかり連携をして、スポーツジムの機器だけではないですけれども、様々な用具、設備について情報共有を進めていただきたいということを強く要望させていただきます。

 区内共通買物・食事券の重複の振込についても1点、こういう間違いを起こしてしまった事業者に対して、ペナルティなども必要ではないかということを、以前、この日本旅行ではないですけれども、別の案件で意見として述べたことがあるんです。繰り返させないために、細心の注意を払ってもらうということもそうですけれども、もっと緊張感を持って、絶対に二度と間違いは起こさないという立場に立ってもらうためにも、ペナルティを科すとか、そういったことは考えないのかどうかという点について伺いたいと思います。

 ある事業者などは、結構繰り返し間違いがあって、全議員送付ということで資料が配付されたりしているような事業者もあるんですけれども、繰り返されているようなところもあるので、ペナルティについてどう考えるか、そういうことも必要なのではないかということで質問します。御答弁をお願いします。

 それと、区民施設の予約システムが最近、改修されたと思うんですけれども、10月に入ってからかなと思うんですが、区民館などの予約で優先の登録団体はパスワードを入れて画面を操作しますけれども、システム改修がされた後、これまでのパスワードがそのまま使えない。パスワードが8文字未満の場合には、8文字になるようにパスワードの頭にゼロをつける。ゼロを1個とか2個とか3個とかつけなくてはならないとか、そういう仕組みになっていて、区民館の受付の方などと話しても、区民の方もかなり混乱している。なかなか電話での対応がし切れなくて、直接区民の方が館に足を運んで、その操作を一緒に進めるということもあって、手間がかかるというようなこともおっしゃっていたんです。何でこういうことになってしまっているのか。もともとのパスワードが使えるような、使いやすさということも考えないといけないと思うんですけれども、そういった苦情は区のほうに届いているかどうかという点についても確認をさせていただきたいと思います。お示しいただきたいと思います。

 ほかにも、複数の部屋を予約するときに、以前だと丸ポチを2つとかつければ、隣り合った部屋を予約できたりしたものが、一つ一つ部屋ごとに予約しなくてはならないとか、明らかに使い勝手が悪くなっているというふうに思うんですけれども、そういう点について把握されているのかどうかという点についてもお示しいただきたいと思います。

○岩田商工観光課長
 区内共通買物・食事券の今回の二重払い、ミスに対するペナルティというところでございます。

 契約上、そうしたところにペナルティという記載があるか、申し訳ありません。今、私は認識できていないところではあるんですけれども、当然、区に損害を与えるようなことがあれば、その部分は契約の相手方のほうで、それを補塡したりというところにはなろうかと存じます。それはペナルティではなく、自分たちのミスを埋めるというところでございますので、ペナルティとは厳密には申し上げられないかもしれませんが、今後の契約に対する何か制限だとか、そういったところは、契約の部門である経理課とも調整をさせていただいて、確認をするべきことかというふうに考えております。

 以上でございます。

○平川地域振興課長
 公共予約システムについてでございます。

 システムの入替えを10月1日に行った関係で、委員に御指摘いただいたようなパスワードについて、当初、8文字の頭の数字にゼロを加えなければいけなかったということ、また、英数字が混ざったところの部分がうまくいかなかったところでございます。現在は解消しているんですが、発生した原因につきましては、システム事業者、いわゆるベンダーが替わったことによりまして、データの引継ぎの設定が甘かったところが、このミスといいますか、御不便をかけたところでございます。

 当日でございますが、システムのログインができないと、お電話等が区のほうにもかかってきたところでございまして、また、区民館の電話もかなり殺到いたしまして、なかなかつながりにくい状況であったため、直接お越しいただく方もいらっしゃったところでございます。そうした状況につきましては、現在は、システムのそういった障害については改善いたしましたので、現在のところ、混乱は少なくなっているかなというふうに考えてございます。

 また、システム利用の使い勝手といいましょうか、しやすくなったかどうかというところでございますが、以前のシステムに比べまして、いわゆるサーバーの状況が改善したことによってアクセスはしやすくなったというふうに感じてございます。以前ですと、いわゆる中央区独自のシステムを組んでございましたので、仕様が細かくなっていたこと、また独自性が高まっていたことによりまして、今まで使っていただいていた方にとっては使いやすかったものかと存じますけれども、改めて新しく新規登録される方にとっては、現行システムのほうがインターフェースが今どきのもので、スマートフォン等で見ていただいた場合も、見たままに直感的に操作できるものに移行してございますので、やはりシステムについては、多少なりの慣れの部分が必要なのかなというふうに認識してございます。

 そうした中で、高齢者の方でございますとか、操作が不安な方はいらっしゃいますので、そういった場合はお電話でしっかりと御説明する。また、例えば区民館の現場の職員はもとよりでございますけれども、実際に例えば7階の地域振興課の窓口にスマートフォンをお持ちいただいて、どういうふうに操作したらいいのかということでお尋ねの方も実際にいらっしゃいます。そういったときは、しっかりと丁寧に説明することに尽きるのかなというふうに思ってございます。システム自体は使い勝手がよくなっているというふうに、そちらの部分は認識してございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 システムを更新して使いづらいような状況が生まれてしまうということだと、やはり問題があるというか、替える意味がないのではないかなと思ってしまいますし、今は改善されたということですけれども、そもそもこういうことが起こらないようにしていくということが大事だと思いますので、このシステム会社とも、ぜひちゃんと話し合っていただいて、ほかのシステムでもよりよいものになるようにしていただきたいということは要望させていただきます。

 時間はないですけれども、最後に簡単に、入船橋の下のスペース、バスケットボールコートなどがある横の土地などに入船湯を再生できないかという提案なんですが、御見解をお示しいただきたいと思います。

○平川地域振興課長
 入船湯の再設計といいますか、整備でございますけれども、地下が区所有かどうかというところもございますし、現状使っている部分という中で、なかなか設計用途に合うかどうかというのは見てみないといけないところでございます。ただ、現状、非常に難しい部分は多いかなというふうに感じてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 企画部ですとか、環境土木部などでも調整しながら何か活用も考えていきたいというようなお話もあるように聞いたので、ぜひ入船湯の再生も考えていただきたいということを強く要望して質問を終わります。ありがとうございました。

○かみや委員長
 奥村委員は副委員長席にお戻りください。

 議題、区内各地のにぎわいにつながる地域、文化、観光・産業振興に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○かみや委員長
 ありがとうございます。

 第四回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○かみや委員長
 ありがとうございます。

 地域活性化対策特別委員会を閉会させていただきます。

 ありがとうございました。

(午後3時16分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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