令和6年 福祉保健委員会(7月23日)
1.開会日時
令和6年7月23日(火)
午前10時 開会
午後2時57分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(8人)
委員長 原田 賢一
副委員長 堀田 弥生
委員 木村 克一
委員 瓜生 正高
委員 高橋 まきこ
委員 小栗 智恵子
委員 永井 佳代
委員 白須 夏
議長 (瓜生 正高)
4.出席説明員
(15人)
山本区長
田中副区長
大久保福祉保健部長
植木地域福祉課長(参事)
古賀子育て支援課長
金広保育課長
黒田放課後対策課長
左近士子ども家庭支援センター所長
田部井高齢者施策推進室長
阿部高齢者福祉課長
河内介護保険課長
渡瀬保健所長
武藤生活衛生課長
武田健康推進課長
大熊地域保健担当課長
5.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
鳴子書記
林書記
6.議題
- (1)福祉及び保健の調査について
- (2)健康保険証の廃止を延期することを求める請願
(午前10時 開会)
○原田委員長
皆さん、おはようございます。大分暑くなりました。本日もよろしくお願いをいたします。なお、御案内のとおり、今日は午後から管内視察がございますので、午前中の時間的な配慮のほど、よろしくまたお願いしたいと思います。
それでは、これより福祉保健委員会を開会させていただきます。
早速ですが、理事者報告を願います。
○田部井高齢者施策推進室長
1 認知症高齢者グループホーム等複合施設「相生の里」の運営事業者の決定について(資料1)
以上1件報告
○原田委員長
御苦労さまです。
報告が終わりましたところで、発言の時間制についてでありますが、発言の持ち時間制については、既に皆さん御承知のとおりでありますので、よろしくお願いをいたします。ただいま時刻が午前10時4分ですので、自由民主党さん34分、かがやき中央さん18分、公明党さん18分、日本共産党さん18分、立憲民主党さん18分、士魂の会さん10分となります。なお、持ち時間には、この後の議題であります請願審査の時間も含まれますので、よろしくお願いしたいと思います。
それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。
発言を願います。
○高橋(ま)委員
よろしくお願いいたします。
まず、資料1から伺いたいと思います。
今回、相生の里の変更についてお示しいただいたところでございます。PFI事業が終わるというところで、今後、契約方法が変わりまして、定期建物賃貸借契約ということに変わるということですけれども、この部分で、特に利用されている方々へどんな変更による影響があると考えていらっしゃるのか、もしくは変更がないということであれば、そのことに対しての受け止めも含めてお伺いしたいと思います。
これまでも評価を行っていただき、こちらの委員会にも御報告いただいた経緯もございますけれども、これまでの評価と、今後、いわゆる定借契約になると思うのですが、そちらに変わることによって、何か評価が変わるのか、変わらないのか、どのように評価の御報告をいただけるのかという点を含めましても確認をさせてください。お願いします。
○阿部高齢者福祉課長
今回、こちらの事業終了に当たって、PFI事業を終了して新たに貸付け方式に変更になるというところですが、実際入られている方につきましては、今入っている方、自立棟が介護棟に全部変わるというところが大きい変化ではあるんですが、事業の方式について変わったことによる変化ではなく、こちらにつきましては、現在もSOMPOケア株式会社が運営をやっているというところもありますので、利用されている方にとっては、特に大きな違いはないかと考えております。自立棟の方も、今お住まいの方は引き続きそのまま住んでいただけますし、また、特に介護棟になることで、これから介護が必要になっても、そのままずっとお住まいになっていただけるということで、特に大きな変更はないというふうに考えております。
貸付け方式という形では、今までも地域密着型の特養ですとか、いろいろな施設でやっておりますので、それと同じように、私たちが大家といいますか、貸主として、しっかり施設のほうとも協議しながら、月々の利用の実績なども出していただいたりして把握をしていきますし、通常の介護保険のサービスとして、何かあれば相談に乗ったり、指導することもやっていけるというふうに考えております。
以上です。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。これまでどおり、御報告も含め、また皆様への御相談もしやすいというところが、今回、1者ではございましたが、手を挙げ、継続してくださる事業者の方々にとっても、信頼関係が引き続き継続されるというふうに、お聞きして思いました。ありがとうございます。
また、今、特に言及されませんでしたが、伺ったところによりますと、同じ事業者での継続ということで、利用の方々から安心の声もあったと伺っていますので、今利用されている方々がよかったなと受け止めてくださっているということであれば、引き続き、そのような施設として信頼関係を深めていっていただけたらと思います。
御報告も含め、ありがとうございました。以上です。
○小栗委員
それでは、私からも資料1について質問をさせていただきます。
今も質疑がありましたけれども、これまでの運営は特別目的会社、佃高齢者介護福祉サービス株式会社ということだったと思うんです。この中にSOMPOケアも実際の施設の運営として関わっていたということのようですけれども、事業者としては、これまでと変わらないということでいいのか。契約方法が貸付けに変わるわけですけれども、それによって、区としての負担というのは、PFI事業が今年度で終了するということなんですが、区の負担としての増減というのはどういうふうになるのか。
そして、利用者にとっては大きな変更はないということだったんですけれども、今入っている方の利用料の負担というのは、そのまま変わらないのかという点について改めてお聞きしたいと思います。お願いします。
○阿部高齢者福祉課長
PFI事業は、特別目的会社ということで、企画や建物の建設や設計などの会社なども入っていて、5つの構成企業でできている会社になっています。今後、貸付けになっても、そのうちの運営部分を担当しているSOMPOケア株式会社が、今回、事業者として選定されましたので、引き続き、運営については変わらずやってもらえるということになっております。
区の負担がどう変わるかというところですが、こちらの建物は区の普通財産になっているのですけれども、取得するための費用ということで、ずっと今までローンのような形で、毎年度、お金をお支払いしていたんです。ただ、それがもう今年度全部支払い終わったので、今後、区の負担が定期的にかかるというのは特にないんですけれども、かかるとすれば、建物が区の持ち物ですので、大規模改修をするときに区で費用を負担していくということは考えられます。
それから、利用者の方の負担ですが、こちらにつきましては、公募をするときに、要求の水準をあらかじめ示していて、利用者負担合計金額が現事業の合計金額よりも低額となるように設定するようにお願いして、提案していただいているので、少なくとも今より高くなるということはないというふうに考えておりますが、今、事業者と金額については協議しているところです。
以上です。
○小栗委員
区の負担としては、ローンの支払いがもう終了するということで、逆に、建物の貸付料が入るということになるのかなというふうに思ったんですけれども、その貸付料について幾らにするかというのは、これから検討するということなんでしょうか。もう貸付料は幾らというふうに決まっているのかという点と、今、利用者の負担は変わらないようにしていくというお話だったんですけれども、例えば貸付料を安くすることによって、前から指摘させていただいているんですが、今、利用料でグループホームの家賃が高いんですよね。今の形でいうと、家賃負担が4万6,090円、要介護1から5まで、みんな生活費としての家賃部分ですよね。4万6,090円という、ここが重くて、今の利用料でいうと、要介護1で25万円、要介護5では26万円ということで、かなり高額な負担になるということで、家賃部分、生活費部分を高齢者住宅のように区で家賃補助のような形でもっと引き下げることはできないものかという提案を何度もさせていただいているんですけれども、そういうことも含めて、利用料の負担を軽減していくというような方策について検討できないものかという点についても併せて伺いたいと思います。
○阿部高齢者福祉課長
今までもこちらの特定目的会社のほうからは貸付料は頂いていたんですけれども、今まではほぼ減免をしていなかったので、今後、利用料を抑えるというところでは減免をしていかないと厳しいかなというようなお話は、企業とはしております。なので、貸付料もできれば減免をして、その分、家賃というか、利用料のほうを少しでも低い金額にできればとは思っているんですが、今、それを協議しているところです。
○田部井高齢者施策推進室長
今、担当の課長のほうからも答弁がありましたけれども、実際の貸付料等々につきましては、今後の協議になります。先ほど答弁申し上げました負担の部分、基本的には大規模改修云々という答弁をさせていただきましたけれども、この辺の細かい負担区分も含めて、これからの協議ということになります。
お尋ねの貸付料、いわゆる家賃というふうにおっしゃった部分につきましては、基本的には今の答弁のとおりですけれども、少なくとも事業が安定的に実施され、当然、利用者の方に、委員がおっしゃるような補助とかということではなくて、やはりこれまでと同様に利用サービスを享受してもらう、事業者側としてはきちんと提供をしていく、そうしたことがしっかりできるように、どの程度の貸付料を設定すればいいのかということについては、しっかり全体的、総合的に判断をさせていただきながら、また協議をさせていただきながら、今後、決定をさせていただければというふうに考えております。
以上でございます。
○小栗委員
区から事業者に貸し付ける家賃、貸付料について、今、協議中ということで、それをなるべく低く抑えて、今、施設に入っておられる利用者の方の負担をなるべく抑えたいという方向だということでよろしいでしょうか。さっき私が家賃補助と言ったのは、利用者の家賃部分の補助という形で言ったので、ちょっとごちゃごちゃになってしまったかなと私自身が思っているんですけれども、その辺の貸付料と利用者負担の関係について、もう一度御説明いただけたらと思います。
それと、現在の貸付料は幾らなのかという点だけお伺いしたいと思います。
それと、このPFI事業が終了するに向けて、これからどういうふうにしていくか評価をしたというプリントを見たんですけれども、貸付けにするか、指定管理にするか検討した際に、貸付け方式のほうが自由度が高くて、聞き取りなどで希望した事業者が多かったというような報告があるんですが、実際には1事業者しか応募がなかった。この点については、どのようにお考えなのか、その点も併せて伺いたいと思います。
○田部井高齢者施策推進室長
すみません。私から1点目の家賃の部分ですけれども、申し訳ありませんが、これから協議をしていくところでございます。ただ、そもそもの考え方としては、いわゆる利用料、家賃に相当するものにつきましても、当然、今の負担から、少なくとも大きく跳ね上がるようなことがないようにはしたいと思っています。ただ、現実的には、いろいろな諸経費等も上がっているということもございますので、その辺がどの程度まで貸付料とのやりくりの中で、やりくりと言ったら語弊があるかもしれませんけれども、そうした中で考えていきたいというふうに考えております。
残余につきましては、担当の課長のほうから答弁させていただきます。
○阿部高齢者福祉課長
私からは、まず、貸付料についてですけれども、減免をしていないので、土地とか、建物の評価額そのままという形になります。現在の貸付料が1億987万6,000円、年間約1億円の貸付料で建物を貸しているところになります。
令和4年度に調査したときには、幾つかの法人等から、貸付けであればできるのではないかというようなお話があったんですけれども、今回も一応そういったところに御案内はしたんですが、実際の声としましては、やはりこれだけの規模を、今回、合わせることで80人定員の介護施設になるんですけれども、こういった規模の大きい施設となりますと、人を集めたりですとか、実際利益を上げていったりというのが難しいというようなお声は聞いております。ぎりぎりまで応募しますと言っていたところもあったんですが、結局出してこなかったので、本当の理由というのは分からないですが、運営を安定してやっていくめどがなかなか立たなかったのではないかと推測しております。
以上です。
○小栗委員
現在の貸付料が年間1億円余ということなので、それを今後どうするかということについて検討中ということだったんですけれども、その辺もいろいろ検討いただいて、利用者の負担がなるべく、上がらないのはもちろんですが、下げられるように、ぜひ、いろいろ検討いただきたいということと、やはり事業としても安定的にやっていただかなくてはいけないということもあるので、その辺はいろいろ難しいところもあると思うんですけれども、やはりきちんとしたサービスが提供されるような施設の運営になるように、ぜひ指導もお願いしたいというふうに思います。
今、介護職員がなかなか集まらないとか、人材が不足しているとかということが社会的にも問題になっていますけれども、働いている人たちの待遇なども含めて、きちんとした運営がされるようにしていくような施設になるように要望して終わります。ありがとうございました。
○永井委員
よろしくお願いいたします。私も資料1、認知症高齢者グループホーム等複合施設の運営事業者決定についてお伺いいたします。
まず、施設内容についてです。
以前から、区民ニーズに応え、令和7年10月から自立棟を全て介護棟へ移行するとのことはお伺いし、理解しているところでありますが、移行時点で自立棟に入居している方々にはどのような対応を取るのでしょうか。まず、ここを確認させてください。お願いします。
○阿部高齢者福祉課長
自立棟に現在お住まいの方も、今、まだ要介護度がついていなくても、引き続きそのままお住まいになっていただけるように事業者には言っております。全部介護棟にするというところで、若干の施設の設備の改修等はあるんですけれども、今までと変わりなく、また、要介護になってもそのままずっと住んでいただけるようにというふうに考えております。
以上です。
○永井委員
ありがとうございます。引き続き住み続けられるとのことを確認いたしました。
先ほどの御答弁の中で設備の改修があるという話だったんですが、自立棟と介護棟の違いはどのような点でしょうか。
さらに質問を続けます。選定についてです。
今回は1事業者が応募し、その事業者は以前と同じであると先ほど御説明いただいておりますが、合格点を満たしていたので決定したとのことだと理解しております。私は応募が1者のみであったことに危機感が少しあります。今回、応募が1者のみであった理由は、施設が大規模だったことが推測されると、先ほどのやり取りの中で理解しているところであります。福祉分野だけではなく、ほかの分野、特に建築の入札などにも同様のことが言えると思いますが、今後、人材不足など、様々な要因で応募事業者が1者もないということも想定しておかなければいけないと思っておりますが、過去にそのようなことはありましたでしょうか。お分かりになる範囲でお示しください。また、応募がない場合を想定されていますか。もし発生した場合はどのように対応するのかお示しください。お願いいたします。
○阿部高齢者福祉課長
具体的には、介護棟にするに当たっては、自立棟の部屋にも全てナースコールをつけまして、夜中でも緊急時に呼べるような状況にします。また、施設全体の話になるんですが、廊下に手すりをつけるですとか、そういったところで、より安全性を高くするための改修をしていくというふうに予定しております。
また、今回、1事業者しかなかったというところで、確かに、ちょっとこちらも不安にはなったところだったんですが、一応4年度に調査をしたときに、どういった形であれば今後やっていけるかというようなことも各事業者から聴取しておりましたので、どこかしらは手を挙げていただけるというふうには考えておりました。過去にというか、少なくともうちの高齢者の施設に関して言うと、最低でも現在やっているところが手を挙げてくださるので、1者も応募がなかったというような事例はないです。もしも本当になかった場合は、実際はそうならないように事前にちゃんとリサーチした上で応募をかけるんですけれども、本当にそういうことがあれば、2次募集ではないですけれども、再度公募をかけるという形になるのかなとは思っております。その際にも、何がネックになっているのかなども、またリサーチをする必要があるかなと考えております。
以上です。
○永井委員
ありがとうございました。自立棟と介護棟の違いについては、ナースコールを配備するなど、安全性をより高める改修を行っていただくとのことを理解いたしました。
応募事業者についてですが、過去に事例はないとのことでしたが、今後発生した場合は2次募集などで対応するとのことだったと思います。事前にリサーチをしていただくということでしたが、恐らく2次募集で同じ内容を出したとしても、また応募事業者というのは応募していただけないと思いますので、その時点でどうするのか、プランBみたいなものは事前に考えていただければと思っております。
続いて、災害時のバックアップ体制についてです。
本来、事業者が対応するものだと認識しておりますので、本区としてお分かりになる範囲で構いませんが、多数のスタッフは区外在住であると推測しております。そのような場合、災害等で交通が遮断した場合はどのように対応するのでしょうか。また、本区として何かバックアップ体制を組むなどのお考えはありますでしょうか。お願いいたします。
○阿部高齢者福祉課長
どちらの介護施設でもそうですけれども、少なくとも相生の里につきましては、区内の近隣にお住まいの方も採用して、職員の方でいらっしゃるので、何か交通機関が止まるようなことがあっても、歩いて来られるような方も何人もいらっしゃるというふうには聞いております。なので、災害時等でもそこは安心かなと思っているところです。
バックアップといいますか、介護事業所に対してといいますか、区内企業に対しては、どちらでも同じような形にはなっていくと思うんですが、こちらもいろいろな、災害時の、例えば避難所がどこになるかですとか、そういったものを防災危機管理課等と連携してお知らせしていくというようなことはあると考えております。
以上です。
○永井委員
ありがとうございます。区内スタッフもいらっしゃるとのことで、緊急時もその方々が、交通手段がなかったとしても、徒歩なり、近い方に駆けつけていただけるということで安心をいたしました。また、バックアップ体制についても確認をし、安心したところです。引き続き、安心・安全な運営のサポートをお願いいたします。
以上です。
○原田委員長
理事者報告についての質疑が終わりました。これより議題(1)、福祉及び保健の調査についての質疑を行います。
発言を願います。
○木村委員
それでは、私のほうから産後ケア事業について質問させていただきます。
私が議員になる前、本区の新生児の出生率は僅か500人程度で推移していたものが、議員になった後、ここ十数年、約20年近くの間には、その倍以上の1,000人以上の新生児が生まれております。特に近年、ここ5年ぐらいに関しては、毎年2,000人の新生児が生まれているというような形になって、本区においては、少子高齢化ではなくて、若い方々が本区に転入した後、その若い方々が本区の宝ともいうべきお子さんを出生していただいているという形になっています。
昨年、国において、産後ケアの利用対象者を、これまでの周りの方から支援が得られない方々から、支援が必要な方という方針に変わってきて、産後ケアを希望する全ての方が対象になってきたもので、大幅に緩和されたものだと思います。本区においては、今から1年前になります昨年の8月1日から、産後ケア利用可能施設を聖路加のマタニティケアホーム以外にも拡充して、併せて本人負担も軽減されてきたということに関しましては、大いに評価するところであります。このような事業拡充から間もなく1年がたとうとしていますが、拡充前と比べて、本区の利用実績の変化についてお答えをいただきたいと思います。
○武田健康推進課長
今、お話にありましたとおり、利用対象者が増えたということと利用者の負担軽減も行ったというところで、利用者の数は増えているところです。拡充してからまだ1年弱ということで、年単位での比較はまだ難しいところですけれども、拡充前後で月平均を比べますと、利用された人数としては、おおむね1.6倍から1.7倍ほどに増えているところです。
以上です。
○木村委員
大体1.6倍から1.7倍という形で、かなり増えてきたということが今の答弁でもうかがえると思います。利用対象者が緩和されたということも要因にあるかとは思うんですけれども、出生数はこの5年前後は毎年2,000人前後という形で、あまり変わっていないにもかかわらず、これだけの利用実績が増えてきたということがあると思いますので、利用の意向はあったんだけれども、なかなか利用できなかった、利用する仕方が分からなかった方も多くいたのではないかと思います。
そう考えると、まだまだ利用できなかった方が多くいるということだと思います。利用したくても利用できないニーズがまだまだ隠れているのではないかと思いますが、隠れたニーズをどのように本区は捉えていくのかということをお答えいただければと思います。
○武田健康推進課長
利用したくても利用できないというようなニーズもあると思うんですけれども、そもそも支援があっても利用されない理由というのは、様々、実は研究されているところでございます。多くあるのが、例えば育児だとかによって、上のお子さんの育児で利用が困難なケースですとか、周産期に関連した疾患に罹患される、もしくは転居など、そういった機会の喪失によって利用ができないということ、あとは御本人が利用する必要はない、不要であるというふうに認識されること、あとは御家族だとか周りの方のサポートがあって利用する必要がないというケースもあります。おおむねこの4通りぐらいに大別されるかというふうには考えております。
ただ、区として少し問題に思っておりますのは、特に社会的な困難ですとか、健康状態の不良などで育児による負荷が高い方は、より自発的に支援の要請をしにくい傾向があるということも、これまでの研究で言われておりますので、本来は支援を受けることが望ましいケースであっても支援が受けられないケースですとか、御自身で支援不要であると自己判断されるケースがあるということは認識しております。区といたしましては、様々な背景を持った方々に対応できるよう、サービスの形態を幅広いものにしたいというふうに考えております。
以前も答弁申し上げたことがあるんですが、例えば、本年の5月から聖路加マタニティケアホームにおいて、今まで行っていた宿泊型にプラスして、日帰り型の実施などもございます。実は、区のほうも施設側からも御相談を受けて見学に伺うなど、つい最近もしておるところで、実態把握、内容の把握に努めているところでございます。
以上です。
○木村委員
御答弁ありがとうございます。
本区では、一人っ子というよりも、どちらかというと2人のきょうだいあるいは3人のきょうだい、まちなかを見ていても、若いお母さんが前後にお子さんを乗せて自転車を走らせているなど、かなりそういう光景も見受けられます。ですから、特に負担が多くかかっているお母さん、若い御両親の負担を軽減するためにどうしたらいいのかということを考えなくてはいけないのかなと。また、頼みたくても機会の喪失があるというような御答弁もありましたけれども、そういう方々のほうが特に子育てに対する負荷がかかってくるのかなというふうにも思います。できるだけ幅広く多くの若い御両親の声を聞いていただいて、これを解消していただければというふうに思います。
また、産後ケアの母体の保護という観点だけではなくて、若いお父さんやお母さんたちの育児に関する悩みというものにも、この産後ケア事業に関しては、お父さん、お母さんたちの悩みがかなり軽減、解消されるものではないかと思います。子育てをしている御両親たちの心穏やかな生活が送れるということも、産後ケアにとっては大変重要だと思っています。先ほどの答弁にも、宿泊型は連日家を空けられる方しか利用できないものと。上のお子さんがいるから駄目だとか、なかなかできないとか、利用できない方にとっては、特に先ほどの答弁でも日帰り型もあるというようなことも聞かせていただきました。より多くの選択肢を増やすということは、特に御両親たちの負担の軽減にもつながることだと思います。特に、そのような形で本区としても前向きな姿勢を持っているということは今伺いましたので、ぜひこの事業に関しては、それこそ御両親に寄り添えるような形の事業にしていただきたいと思います。
希望する方全てが利用できるような産後ケアの事業となるためにも、日帰り型などの選択肢をもっと増やしていただくということの取組をぜひ行っていただきたいということを要望いたしまして質問を終わります。
○高橋(ま)委員
引き続き、お願いいたします。
この7月、先日開催されました中央区子ども・子育て会議を傍聴させていただきました。これまでの中央区子ども・子育て支援事業計画から、次期の改定に際しては、こども計画ですか、名称の変更案が示されたところでございます。この内容としましても、誰一人取り残さないんだという強い思いが伝わってくる内容でございまして、大きな前進と捉えております。胸が熱くなる思いで拝聴したところでございます。全庁的に子供の声を直接聞き取り、それらを区政に反映されるという仕組みが大きく前に進むというふうに期待をしているところでございまして、引き続き、この新しい計画が取りまとまり、その内容が全庁的に浸透していく取組を楽しみに伺っていきたいと思っているところです。
こうした視点で、今回は大きく2点伺いたいと思っております。
まず1点目は、小学生の夏休みの現状についてです。
質問としては、まず1点目、たくさん人数を拡大してお受けいただいているという現状、待機児童を一人でも少なくしたいという思いが伝わってきます。そのようなお取組に感謝する一方で、やはり不慣れな1年生が多い人数で1か所で見ているというところが多くございまして、施設としても、これだけたくさんの1年生が集中するというのは経験がないとおっしゃる方もいましたし、そうした思いを吐露される保護者からのお声もございました。
現状ですと、多く受けている中では、やはり人員配置であるとか、安全の確保であるとか、快適さの実現というところが大きなテーマになってきていると思っています。夏休みですと、特に行きたくないと言われると困ってしまうという保護者の声も聞いております。現在、この取組について何か課題があれば、その部分と、このような対策が取れているというところであれば、1点安心させていただけるような御説明を伺いたいと思っております。
もう一点は、こうした施設を利用しない小学生の保護者からの声についてもお伺いしたいと思います。
ここは施設のみならず、中央区の小学生、子供たち、全体としての御所感を伺いたいのですが、昼食がないことで、やはり保護者も含め、子供自身の戸惑いというのもございます。そうした利用施設、待機児童も含めて、プレディ、プレディプラス、また学童に入れていない子供もいる中で、その子供の夏休みの昼食の課題について、中央区のお考えと、何かお取組とか、お声がけがございましたら、この点についても伺いたいと思っております。
そして、大きな2点目です。ベビーシッター利用支援事業につきまして、せんだっての予算におきまして、月の利用時間を20時間と拡大していただいたところで、非常に感謝を申し上げるところでございます。これまでの12時間で実現できなかったところ、20時間で何を改善したい、もしくは何をよりよくしたいという考えであるのか。特に、12時間でできなかったことで、20時間で何が実現するのかという、この変更点についてお伺いしたいと思っております。
そして、もう一点です。恐縮ですが、依然として20時間という、中央区だけに見られる時間の限りがあるというところについては、まだ残念な思いもございます。せんだっての子ども・子育て会議におきましては、年度初めに全てを使い切ってしまう人がいないために制限を残しているんだという御説明を伺ったところですが、実際に年度の初めに、恐らく初めというと4、5、6月あたりだと思うんですけれども、使い切ってしまった方というのはどの程度いらっしゃったのか、割合についてお伺いしたいと思います。
以上、お願いします。
○黒田放課後対策課長
私からは、プレディプラスの課題、また、取り組んでいることと、児童館、学童クラブ等に入られていないお子様の昼食についての部分でお答えさせていただきます。
今回、プレディプラスも含めまして、4小学校の中で学童クラブを設置しまして運営しているところでございます。特に、やはり晴海西小学校につきましては、児童数が多いこと、また、新設の学校ということで、なかなか当初想定していたような活動内容について一部難しいところも出てきているところでございます。お子様も新しい学校に転入なり転校してきているお子様も多いという中で、お子様の安全性を第一に考えながら、プレディプラスについては運営をさせていただいております。
その中で、1学期を過ごしていく中で、やはり学年の違い、例えば2年生のお子さんが1年生の面倒を見たりですとか、そういったところの関係性については、大分できてきたように思えるところでございます。また、当初想定していた部分以外にも、やはり職員配置が必要な部分とかがありますので、そういった部分につきましては、運営事業者のほうから追加で職員の派遣を行いながら、職員の人数の確保で安全性を確保していくということに取り組んでいるところでございます。また、地域の児童館と連携を図るということで、お子様が通常のプレディプラスの活動だけではなくて、児童館で行っている活動が実際体験できるような形で、特に晴海西に限らず、ほかのプレディプラス、またプレディにつきましても、近隣の児童館から職員を派遣して、児童館で行っている活動を体験していただくとか、そういったことも順次始めているところでございます。引き続き、お子さんが安全に楽しく過ごせるような形で、職員配置なり、活動内容につきましても引き続き充実をしていきたいというふうに考えております。
次に、学童等に通えないお子様の昼食ということですけれども、児童館でこれまでもランチタイム登録という形で、児童館に遊びに来ていただければ、そこでお弁当が食べられるような環境は整えているところでございますので、そういったところもPRしながら、学童に通うお子様以外、全てのお子様が児童館に来れば、登録していただければ、昼食の場所は確保できるような形で行っているところでございます。
以上です。
○左近士子ども家庭支援センター所長
私からは、ベビーシッターの件にお答えいたします。
補助の上限を12時間から20時間にさせていただきましたけれども、これは子ども・子育て会議ですとか、予算特別委員会での御議論の中で、やはりセーフティネットを強化すべきというところで、庁内で調整したところでございます。20時間になり、8時間増えたところですけれども、御家庭で何かあったときに、次の対処を考えるときに、8時間、およそ1日ですが、それだけあると次の手が打てるのではないかというところで、20時間に増やすことで、保護者様の利便性というか、使い方は広がるのではないかというところで20時間にさせていただきました。
そして、もう一点、時間の件です。
時間に関しましては、4月、5月、早めの段階で全部使い切ってしまった人の割合というのは特に出していないですけれども、これまでの実績の統計から、実際、毎月これまでは12時間助成していましたので、12時間フルで申請してくる方は3割もいかないです。およそ皆さん一月一、二時間であったり、そんなに皆さん12時間申請していないという状況です。そして、年間を見ましても144時間の助成をしているところですけれども、6割以上の方は年間の助成が50時間未満というところです。
皆様、御家庭の事情に応じて、お困りのときもあるでしょうし、何か御予定もあるでしょうし、そういった中で必要に応じて使っていただいているのではないかなというところです。子育てする中で、やはりいろいろな緊急なことも起きますし、いろいろな行事もありますし、そういったところも見据えて計画的に、何か困ったときにベビーシッターを使えるからという心の安定もあると思いますので、そういった意味で、やはり年間を通じて使っていただきたいというのが区の姿勢でございます。
以上でございます。
○高橋(ま)委員
それぞれにありがとうございました。
まず、異学年というところで、やはり学年が違うところで落ち着くというコミュニケーションもあると思いました。また、職員の補充等、引き続き継続しながら努めてくださっている点についても確認をさせていただきました。ありがとうございます。
また、児童館の職員派遣等については、本年度からプレディプラスが始まったところから、エリア一体的に取り組むという絵図が示されまして、その主管の民間事業者の連携というところが絵図としても示されましたので、このメリットを生かす取組だという点で、今後にも期待をするところです。やはり安心・安全が第一ではありますが、子供たちが行きたいと思ってくれないと、なかなか頼りにならないということになってしまいますので、ぜひ子供たちが楽しみに行けるような場を引き続きお願いしたいと思っております。
また、昼食です。登録児童以外についても、ランチタイム登録という形、在籍以外についても、登録でお昼御飯を一緒に食べる場を提供してくださっているということは非常に心強いと思いますし、伺ったところでございます。一方で、新しい取組として、学童等の在籍児童について、登録制でお弁当を頼めるというところ、大きく取組を進めていただいたところですが、我々も在籍はしていないけれども、そうしたお昼御飯を頼めたらいいなというお声も地域では聞かれているということもございます。
ほかの自治体では、例えば学校を開放しまして、学校給食の提供をしながら、もちろん費用の負担をしたくないということではなく、費用負担があっても、学校を開放しながら、そこに集うということを実現している自治体もございます。中央区の保護者の皆様の要望、また子供たちがどのような場を求めているかというところを引き続き聞き取りながら、夏休みは40日と長い期間でございますので、どうしたところで日中安心して過ごせるかということについては、また皆様の御意見等も伺っていきたいと思っております。特に、夏季水泳がなくなったところで、子供たちが一人で家にいる時間が長くなったとか、また、とても暑さが増していますので、居場所がないんだ、プールは開いていないのかとか、いろいろなお声が寄せられています。コロナ禍を経て、新しい夏を今年迎えているというふうに感じております。改めての聞き取りとお取組をぜひお願いしたいという点を要望させていただきます。
続きまして、ベビーシッターについて御丁寧に細かく御説明いただきまして、ありがとうございます。
8時間の増加というところで、会議の中で御説明がありました年度初めの使い切りというところについて確認は取れなかったのですが、私も複数の事業者に聞いたところ、全自治体を見ても、なかなか冒頭で全部を使い切る、全体でいうと144とかなりの時間なので、そういう事例がないので、若干疑問を持ちますとおっしゃる事業者の方々もいました。
中央区の、コンスタントに使うための制限が本当に必要であるかというところについては、引き続き議論を深めていきたいと思います。理由は、既に必要に応じて使ってくださっているという区民の方々を信頼すれば、その方々の働き方、また、かつても申し上げましたような、男性育休があれば、その月は大丈夫だとか、パートナーの出張が急に入れば必要だということは、コンスタントに使っていても発生することですし、今回新たに緊急対応枠を設けてくださっているという点も含めますと、皆さんを信頼して制限を設ける必要があるのかということについては疑問を持っているところです。私は皆様を信頼して、セーフティネットを強化しているからこその制限の撤廃ということは引き続き要望させていただきます。ありがとうございます。
○小栗委員
1点だけお伺いします。
6月の委員会で月島三丁目北地区にできる知的障害者グループホームについて御報告をいただいております。この運営事業者が山鳥の会に決まったということで、6月28日に、中央区内の障害者の団体の親の会には、山鳥の会から、このグループホームについて説明会が開かれたんだけれども、親の会に入っていない人についての説明会はどうして開かれないんでしょうかという問合せを私たちは受けたんです。今、これはどういうふうになっているのかお伺いしたいというふうに思います。
○大久保福祉保健部長
今、委員からお話がございましたように、6月の下旬に団体向けの説明会をさせていただきました。これは特に特別扱いということではなくて、これまでも団体を通じて、こうした施設の需要ということを要望いただいておりました。今回、まだ建物が建設中でして、引渡しを受けておりませんけれども、何かあれば御意見をいただければということでの説明でございました。
一般の方につきましては、当然、入所希望の方あるいは入所するかどうかの希望のために一旦施設を見たいという方につきましては、施設を引き渡した後、施設のほうに御希望いただければ、当然、施設を見ていただきまして御利用につなげる、そういったことは対応してまいります。そうした前の段階として、これまでの要望を受けた対応としての施設の確認をしていただくという観点で、そういった場を設けさせていただきましたので、特にこれが特別扱いとか、そういったふうには、こちらとしては考えていないところでございます。
以上でございます。
○小栗委員
特別扱いというふうには、もちろん区としてやっているわけではないと思うんですけれども、一般の、親の会に入っていない方にとっては、なぜ私たちには説明がないのかというふうに受け取られてしまっても仕方がない状況だと思います。やはり公平性とか、みんなが待ち望んでいる施設でもあるので、親の会に入っていない人にもきちんとした情報提供や説明会などが開かれるように、ぜひ御努力をお願いしたいと思います。
以上で終わります。
○永井委員
引き続き、よろしくお願いいたします。私は、熱中症対策についてお伺いいたします。
この夏も猛暑日が続いており、危険な暑さとなっております。まず、本区内の緊急搬送など、熱中症の現状をお示しいただけますでしょうか。
次に、保健所として行っている熱中症対策の現状を改めてお示しいただけますでしょうか。
まず、この2点、お願いいたします。
○大熊地域保健担当課長
まず、熱中症の搬送実績です。
こちらは速報値で区内の消防署に確認をして出たものなので、確定ではないですけれども、7月19日時点で合計22名の方が熱中症疑いで搬送されております。疑いなので、確定ではないですが、22名で、そのうち65歳以上の方が5名でした。昨年と比べましても、この時点での熱中症の人数につきましては、多少少ないぐらいで、そこまで変わらないですけれども、今後も暑さが予想されますので、引き続き、熱中症については注意喚起を行ってまいりたいと思います。
次に、熱中症の対策についてですけれども、保健所としましては、今年度、今年の4月に改正気候変動適応法が施行されまして、区市町村長が適切な冷房設備を有するなどの要件を満たす施設を指定暑熱避難施設、いわゆるクーリングシェルターとして指定することができるようになりました。これを受けまして、区でも、現時点で区の28施設をクーリングシェルターとして指定しまして、6月1日から10月23日までの間、暑さを一時的にしのげる場所として開放しております。区の施設としましては、本庁舎をはじめ、出張所ですとか、保健所・保健センター、区民館、図書館などを開放しております。また、京橋薬剤師会と日本橋薬剤師会の御協力もいただきまして、区内の薬局の一部、25店舗を6月1日から9月30日までの4か月間ですけれども、こちらもクーリングシェルターとして指定をしているところでございます。
このクーリングシェルターですけれども、法律に基づく熱中症特別警戒アラートが発令されたときに開放するものというふうになっておりますが、区としましては、昨年と同じように、特別警戒アラートが発令されていないタイミングでも、暑さを一時的にしのげる場所として施設を開放していただくように御協力をいただいているところです。
私からは以上です。
○永井委員
御丁寧にありがとうございます。
まず、熱中症については、7月19日時点では昨年とあまり変わらないとのことでしたが、恐らく19日以降、猛暑日が続く日になっておりました。今年も危険な暑さになっておりますので、引き続き警戒をお願いいたします。
熱中症対策の現状について、クーリングシェルターが区内28か所にあるとお伺いいたしました。そのクーリングシェルターについてお伺いいたします。
昨年は涼み処として設置し、今年からクーリングシェルターとして、区民の熱中症対策をはじめ、区民の憩いの場を提供していただきまして、ありがとうございます。
昨年、涼み処に行ったけれども、座る場所がなかったと区民の方から実はお声をいただいております。設置は地域保健担当課であると認識しておりますが、管理や運営については、どこか所管はありますでしょうか。また、昨年の涼み処と今年のクーリングシェルターとの違いが何かありましたら教えてください。お願いいたします。
○大熊地域保健担当課長
まず、クーリングシェルターの施設の管理についてですけれども、まず、区の施設につきましては、それぞれの区の所管課で管理をしていますので、特にクーリングシェルターとして何か管理をするというようなことは特に行っておりません。それから、薬局につきましても、それぞれの薬局ごとに開放していただいております。通常の営業の範囲内で開放していただいておりますので、それぞれの薬局で施設の管理をしているところでございます。
それから、クーリングシェルターと昨年度の一時避難場所としての違いですけれども、昨年度は、まだ法律が改正されていなかったため、特に法律に基づく避難所としてではなく、あくまでも御協力をいただいて一時涼み場所として施設を開放していたところですけれども、今年度につきましては、気候変動適応法の法律に基づいたクーリングシェルターとして施設を開放しているところでございます。内容としましては、そこまで、基本的には昨年度と変わらずに、暑い夏の期間を涼み処として開放して、熱中症対策の一助としていくというような趣旨でございます。
以上です。
○永井委員
ありがとうございます。管理や運営については、各施設、各薬局それぞれに任せているとのことをお伺いいたしました。また、昨年度の涼み処と今年のクーリングシェルターについては、さほど変わりがないとのことも理解しております。
私の認識ですと、今年は各施設の中で、座れるというか、対応できる人数の一覧表があったと思いますが、これはどうしてそのように対応されたのか教えていただけますでしょうか。
○大熊地域保健担当課長
各施設の座れる人数といいますか、受入れの可能人数をホームページなどで掲載をしております。こちらにつきましては、クーリングシェルターを指定したときには、施設の場所ですとか、受入れ可能人数を記載するようにという形で規定されておりますので、それに基づいて、受入れ可能人数を表示しているところでございます。特に、椅子、座れる人数というふうには法律上決まってはいないですけれども、熱中症対策として涼めるところでありますと、やはり座れるところがないと、なかなか休むこともできないということで、区としましては、受入れ可能人数は、基本的にはその施設で座れる人数というふうな形で表示をしております。
以上です。
○永井委員
ありがとうございます。では、今年は、基本的には、受入れ可能人数イコール座れる人数が一覧では事前に確認できるとのことですね。理解いたしました。
次に、熱中症対策には水分補給もとても大切になってくると思っております。所管は違いますが、環境にも配慮してマイボトルを持参して給水するマイボトル給水機の設置を屋内施設へ要望いたします。品川区は、既にマイボトル用給水スポットを設置していると認識しておりますが、本区として御見解をお示しいただけますでしょうか。お願いいたします。
○大熊地域保健担当課長
給水機の設置についてでございますけれども、熱中症対策としましては、やはり水分補給は非常に重要なものと認識しております。その観点からも、給水機の設置というのは、熱中症対策としては一つの有効な手段かなとは思っております。
ただ、給水機につきましては、機器の管理ですとか、メンテナンスですとか、設置場所、あとは費用など、いろいろと課題もございます。それから、特に衛生面などについても課題はあると思っております。そういったところを検討しまして、保健所だけではできないものですので、今後、施設管理という部分では総務課ですとか、エコという部分では環境課ですとか、そういったところと協議をして検討してまいりたいと思います。
以上です。
○永井委員
御答弁ありがとうございます。設置については、現状、課題が幾つかあることを確認いたしました。今後も引き続き、関連部署と検討を進めていただきますようお願いし、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○白須委員
よろしくお願いいたします。
超高齢社会を迎えて、今後は認知症の方がさらに増えていくと考えられます。先日は、徘回をした高齢者の方がお亡くなりになったというニュース、かなりの数がいらっしゃって、大変ショックを受けました。残念に思っております。
そこで、伺いたいのですが、本区におきましては、高齢者の方、徘回している方、認知症が原因で徘回している方、またはお店などでトラブルなどがあったような方がいらっしゃったことを把握していましたら教えていただけますでしょうか。
また、高齢者の認知症の安全メールというものがあると思うんですが、登録者の増減についてお聞かせください。また、認知症の方のラベル、キーホルダーの配布数についてもお聞かせいただければと思います。
あと一つ伺います。認知症の方が入れる施設について伺いたいと思います。
本区の方で、希望すれば認知症の方が入れる施設というのは、やはり近くに認知症の方、家族を置きたいというのが家族の思いだと思うんですが、希望すれば本区の認知症施設に入れるような状況にあるのかどうか教えていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
○河内介護保険課長
認知症高齢者等の徘回についてですが、認知症の方につきましては、地域で見守りを行ったり、おとしより相談センター等が関わって、日々、見守りを行っているという事例があります。もちろん、徘回で一時的に行方不明になってしまったとか、そういった情報はおとしより相談センターにも入りますし、場合によっては警察から連絡が介護保険課のほうに来る事例もございますので、いらっしゃるとは思いますが、そのときに随時、こちらも持っている情報、今、御紹介いただいた見守りキーホルダー等も使いながら警察等も協力して、身元が判明して最終的には発見されたというふうなことは、こちらのほうとしても情報としては入っております。
続きまして、安全・安心メールでございますが、こちらも令和4年から区の安全・安心メールを活用しまして、見守りのメールを開始いたしたところです。登録者数は、今、詳しい数字は把握していないので、申し訳ないですけれども、徐々に増えてきてはいますが、300とか、それを超えるぐらいだと思います。こちらも今までに2度ほど活用したことがありますが、それのおかげで見つかったということはないですけれども、最終的には、いずれも、その方は無事発見されたという御報告を受けている状況です。
見守りキーホルダーの累計の登録者数になりますけれども、古い情報で申し訳ありませんが、令和6年1月で約5,400件ほどの御登録がございます。
続きまして、認知症の方が使える施設ということですけれども、一番ありますのは認知症高齢者のグループホームがございます。そのほかに、例えば、基本的には要介護の認定を取った方ですけれども、介護老人保健施設、老健のリハポート明石であったり、実際、入所ということになれば特別養護老人ホームということで、こちらは要介護3以上で入所が可能な施設となっております。認知症高齢者グループホームでいいますと、中央区内に5か所、特別養護老人ホームでいうと7か所、老健でいえばリハポート明石が1か所ございます。施設の入所という意味では、この施設ですけれども、それ以外に、認知症という形で通所でデイサービスに通われたり、そういった形で一時的に通われて、そちらでほかの入所者と関わりを持ったり、サービスを受けているというようなところがございます。
以上です。
○白須委員
御答弁ありがとうございました。徘回している方も見られましたが、随時対応していただいて身元が判明しているということで了解いたしました。ありがとうございます。
また、見守りサポーターですと、キーホルダーが5,400は意外に多いなと思ったので、さらに大いに活用していただけたらと考えております。
また、グループホームですとか、高齢者の方は認知症ぎみという方、初期の方はたくさんいらっしゃって、認知症の人の施設に限らず、区内の施設に入られているという認識で大丈夫なんですよね。ありがとうございます。現状、高齢者施設に入りたい方は、皆さん入れるという理解でよろしいのでしょうか。
○河内介護保険課長
失礼いたしました。先ほど言った施設の中で、グループホームは、現在、待機となっておりまして、入るのに相当な期間がかかっているという話は聞いております。一方、特別養護老人ホームですと、現在、申込者数が270名ほどおるんですが、施設からいろいろお話を聞きますと、やはりその中にも相当数、依然として、お声をかけても辞退される方がいらっしゃるということで、要介護4とか5であれば、比較的早めにお声がけができるかなというような状況になっていて、施設によっても多少ニーズが異なるというふうに捉えております。
以上です。
○白須委員
御答弁ありがとうございました。
グループホームは待機の方がたくさんいらっしゃるということで、グループホームというのは認知症に限定されたホームということでよろしいんですよね。やはり今後、認知症の方もたくさん増えてまいりますし、認知症の方は、認知症に限ったところだと安心して入れると考える方も多いと思いますので、今後の動向を見守って、希望者が多いようでしたら、今後、それなりの対応、認知症に限った施設を増やしていただくとか、考えていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
また、今後、認知症の方も増えていきますので、認知症の方々を温かく見守る社会というのが大切だと思っております。見守りサポーターのオレンジリングをもらえる講義とか、セミナーとかも行っておりますので、たくさんの方が受けていらっしゃると認識しております。今後も年間を通してやっていただけたらと思っております。
また、認知症の方も、施設に入っている方も、子供や若い世代、様々な方々との交流の機会を増やしていただけたらと考えておりますので、どうぞ今後もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○原田委員長
それでは、議題(1)に対する質疑が終了いたしましたが、議題(1)、福祉及び保健の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原田委員長
そのように扱わせていただきます。
それでは、議題(2)といたしまして、請願第3号、健康保険証の廃止を延期することを求める請願の審査についてに入ります。
この議題、請願につきまして、何か御意見がありましたら発言を願います。
よろしいですか。
それでは、議題(2)、請願第3号、健康保険証の廃止を延期することを求める請願の審査につきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原田委員長
そのように扱わせていただきます。
それでは、午後の管内視察についてでありますが、午後はプレディプラス豊海、晴海おとしより相談センター、そして晴海保健センターの視察を実施いたします。午後1時15分に正面玄関前のマイクロバスに集合のほど、お願いいたします。
それでは、午後1時15分まで休憩を取らせていただきます。
午前中、御苦労さまでございました。では、午後、また、よろしくお願いいたします。
なお、委員の方と担当部長はお残り願いたいと思います。
(午前11時15分 休憩)
-委員会を閉じた後-
行政視察については、10月下旬からの2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。
(午後1時11分 再開)
○原田委員長
再開(車中)
〔視察等日程は別紙のとおり〕
○原田委員長
閉会(車中)
(午後2時57分 閉会)
「別 紙」
福祉保健委員会視察等日程
○日 程
委 員 会 開 会 10:00
↓
[休 憩]
↓
区 役 所 出 発 13:11
委 員 会 再 開
↓
プレディプラス豊海 13:30~14:07
(説明・視察)
↓
晴海おとしより相談センター、
晴海保健センター 14:13~14:56
(説明・視察)
↓
委員会閉会(車中) 14:57
区 役 所 到 着 15:06
○視察概要
・プレディプラス豊海について
到着後、説明を受けながら、つぶさに施設内の視察を行った。
・晴海おとしより相談センター及び晴海保健センターの視察について
到着後、説明を受けながら、つぶさに施設内の視察を行った。
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559