令和6年 福祉保健委員会(11月8日)
1.開会日時
令和6年11月8日(金)
午後1時30分 開会
午後3時31分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(8人)
委員長 原田 賢一
副委員長 堀田 弥生
委員 木村 克一
委員 瓜生 正高
委員 高橋 まきこ
委員 小栗 智恵子
委員 永井 佳代
委員 白須 夏
議長 (瓜生 正高)
4.出席説明員
(15人)
山本区長
田中副区長
大久保福祉保健部長
古賀子育て支援課長
金広保育課長
黒田放課後対策課長
岡田障害者福祉課長
左近士子ども家庭支援センター所長
田部井高齢者施策推進室長
阿部高齢者福祉課長
河内介護保険課長
渡瀬保健所長
武藤生活衛生課長
武田健康推進課長
大熊地域保健担当課長
5.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
鳴子書記
林書記
6.議題
- (1)福祉及び保健の調査について
- (2)健康保険証の廃止を延期することを求める請願
(午後1時30分 開会)
○原田委員長
皆さん、御苦労さまでございます。定刻となりましたので、これより福祉保健委員会を開会させていただきます。よろしくお願いいたします。
本日、地域福祉課長(参事)は欠席します。
また、理事者報告の関係で障害者福祉課長が出席しますので、併せて御了承のほど願います。
また、過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えています。なお、内容につきましては、第四回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。
それでは、早速ですが、これより理事者報告を願います。
○大久保福祉保健部長
1 福祉施設の指定管理者の評価結果について(資料1)
2 災害弔慰金の支給等に関する条例の規定整備について(資料2)
3 子ども家庭支援センター「きらら中央」日本橋分室の移設・拡充について(資料3)
○渡瀬保健所長
4 刑法の一部改正に伴う中央区プールに関する条例の規定整備について(資料4)
以上4件報告
○原田委員長
御苦労さまです。
それでは、いつものごとくですが、発言の時間制についてであります。これまた既に御承知のとおりですので、よろしくお願いをいたします。ただいまの時刻は午後1時40分です。自由民主党さん53分、かがやき中央さん31分、公明党さん31分、日本共産党さん31分、立憲民主党さん31分、士魂の会さん10分となります。なお、持ち時間につきましては、この後の議題であります請願審査の時間も含まれます。
それでは、早速ですが、今の理事者報告に対する質疑に入りたいと思います。
発言を願います。
○高橋(ま)委員
お願いします。私からは資料1と資料3について質問いたします。
1点目の福祉施設における指定管理の評価表より確認をさせていただきます。
まず、1点目については、児童館の利用者の満足度という3の項目の中のさらに③苦情対応の点から伺ってまいります。
まず、一例で申し上げますと、27ページの堀留町児童館のところにもございます。こちらの中で、苦情の伝え方の周知度やその対応状況などについてということで御説明があった上で、3点という、全体として見ますと比較的低めの点数が配置されている状況です。全く同じようなテキストで31ページの佃児童館、そして、その後の35ページ、勝どき児童館ということで同様に続いていまして、39ページの晴海児童館も、ポイントについてはそれぞれの施設によって違いますので、パーセンテージは異なっておりますが、同じ表現の中で3という数字がついています。児童館の全体の苦情対応における評価について、どのような経緯でこのような総括をされ、評価を3とつけたのかという現状について伺いたいと思います。
そして、もう一点です。24ページの財務評価結果です。
こちらについては、新川児童館の財務評価結果になるのですが、収益性の悪化傾向に歯止めをかける必要があるという強い表現がされていると受け取っております。この書き方については、ほかに32ページ、佃児童館についても同様に書かれています。ほかの児童館では収益性は悪化傾向等ということで書かれていて、いずれも収益に関しては厳しい評価なのかなというふうにも受け止めています。今後の健全な運営というところで申し上げると、こうした利用者の方への対応にもつながる部分もあるのかとも思います。それぞれ表現が若干違いますけれども、収益の悪化傾向というところについても、捉えていらっしゃる区の認識、また改善へのお取組の方向性などをお聞かせいただきたいと思います。
続きまして、資料3について伺います。子ども家庭支援センター「きらら中央」日本橋分室の移設・拡充についてです。
移設しまして定員等を増やしていただくというところ、また、2階になっても、きちんとバギー置場などを設置いただくというところで安心につながるものだと思っております。一方で、今、1階にあることによって、その施設があるということ、預けられる場所がここにあるんだと認知していただいている方もいらっしゃいますけれども、2階になることで、そこが伝わらなくなる、もしくはどこにあるのか分からないということになる可能性もあるというふうにも思います。2階に移ったことを含めまして、どのように区内の皆様に周知をしていくのか、また、2階への移設については周知をさらに高める必要があるというふうに捉えております。この点についてお聞かせください。お願いします。
○黒田放課後対策課長
指定管理者の利用者アンケートにおける苦情の対応の点数についてでございます。
苦情の点数につきましては、昨年度と比べて「特に優れている」、「優れている」の回答が下がっているということから、3点というふうに採点させていただいております。実際の「特に優れている」、「優れている」については、アンケート結果から下がっている状況の中で、実は、アンケートの中には、これ以外に自由意見欄というものも設けておりまして、その中で様々な御意見をいただいているところでございます。ただ、こういったパーセンテージがある一方で、自由意見欄の中には苦情処理への対応に対しての御意見は特にありませんでした。なので、苦情の解決等につきましては誠意を持って児童館のほうも対応しているところですけれども、解決に至るプロセスのところで、例えば迅速性ですとか、あとはお話を聞いた後の対応の初動ですとか、対応の仕方に不満を持たれているのかなというふうに分析をしているところでございます。区といたしましては、児童館においては、利用者に寄り添った丁寧な対応、それから、そういった御意見については、採用するしないにかかわらず、丁寧な説明を指導しているところでございます。
また、新川児童館と佃児童館の財務評価の部分でございます。
こちらにつきましては、新川児童館、佃児童館はポピンズエデュケア、同じ事業者の財務評価ということで、評価結果についても同様のものとなっております。財務評価の詳細につきましては、過去3年間の決算の状況から、専門家による分析、各項目の決算額に応じて点数をつけていくということで、前年度と比べてどれぐらい下がっているかとか、そういったところの観点から評価をさせていただいているところでございます。評価委員会の中で個々、財務評価の結果につきましても御説明があったところでございますけれども、こちらの財務評価の結果の最後に書かれているとおり、推移を見守る必要があるものの、事業所の引き続きの業務遂行については可能であるというふうに評価を受けているところでございます。
以上でございます。
○左近士子ども家庭支援センター所長
日本橋分室の移設に関する周知についてでございます。
こちらにつきましては、区のホームページですとか、SNSを使って区民の皆様には周知していく予定です。また、12月1日号の区のおしらせでも載せる予定です。また、今度、入り口が日本橋特別出張所の正面玄関と反対側の入り口になりますので、1階の入り口に、今までと入り口が異なるということを周知するようなことも検討しているところです。ただ、保育室ですので、使っていく方にはもちろん分かりやすく表示していきたいと思っていますけれども、使わない方に関しては、防犯の意味からも、際立たせるというようなことはなく、使う方が分かりやすいようにしていきたいというふうに思っています。
以上です。
○高橋(ま)委員
それぞれにありがとうございました。
まず、1点目の評価については、状況等を確認いたしました。一方で、「特に優れている」などのポイントが20%下がったりといった大きな数字ですと、私どもとしても、どういったことがこの感想の評価の差につながっているのかというのは非常に興味深く思います。
これまでも児童館の利用については、多々私ども会派からも意見を伝えさせていただいてきました。具体的なこの指定管理の評価にとどまらず、それぞれの児童館の利用者のアンケートを取って具体的な御意見を聞いてはどうかというふうに、今回の苦情対応への御意見を踏まえて思っているところです。子供の声も含めまして、今利用している方々がそれぞれの児童館にどのような希望を持っているのか、逆に言うと、苦情対応についても期待があるから、そこを上回らなかったことに対するこういった厳しい評価かもしれませんので、その期待をお聞きする意味でも、ぜひアンケートを取り、改善に生かしていただきたいと強く要望いたします。
また、経営に関しても、運営はできるということですが、苦しい経営となれば、やりたいことができなくなっていくというところが施設運営の厳しい状況だと思いますし、やはりこうした子供たち、また高齢者に関わる福祉の施設においては人がとても大事だと思います。これは直結することになりますので、引き続き、この厳しい表現がより緩和されていくようにお取組を要望いたします。
続きまして、移設についても周知のタイミングを教えていただきました。日々新しくお子様が生まれていく中で、私どもは12月の区報でお知らせしましたと言っても、なかなか伝わらない方もいらっしゃるものなので、定期的に情報が届くような周知の継続をお願いしたいと思います。
以上です。
○小栗委員
それでは、質問をさせていただきます。
最初に、資料3のきららの分室ですけれども、2階に移設ということですが、どの辺りに移設されるのかというのを確認させていただきたいと思います。
それと、資料1の指定管理者の評価結果の内容の中で、私はマイホームはるみの件でお伺いしたいというふうに思います。
この資料でいうと59ページ、苦情対応というところで、苦情対応の中で令和5年度は中央区福祉サービス苦情対応委員会の対象となった苦情を含めて8件の苦情が発生しており、前年度の2件と比べ大幅に増加したという内容が記載されています。利用者の持ち物の件とか、その内容もちょっと触れられております。私も昨年の決算特別委員会でマイホームはるみの件で御相談を受けたことで質問させていただいたことがあるんですけれども、その件と同じ案件ではないかというふうに推察しているんですが、苦情の内容と、福祉サービス苦情対応委員会の対象となったもの以外でも苦情があったということで、概略どういう内容だったかお示しいただけたらというふうに思っております。お願いします。
○左近士子ども家庭支援センター所長
日本橋分室の移設の場所についてでございます。
これまでの1階から、2階のちょうど反対側といいますか、日本橋道路事務所があった跡地に移設する予定でございます。
以上でございます。
○阿部高齢者福祉課長
私からは、マイホームはるみの苦情対応の件でございます。
委員がおっしゃいましたように、サービス苦情対応委員会で対応した件は、昨年度も御質問いただいたマイホームはるみで義歯、入れ歯の紛失がありまして、そちらについて御家族からの苦情が出たものでございます。そちらにつきましては、その後、ちゃんと改善報告書も出されておりますし、利用者の御家族と、実際、法人の上層部の者から直接謝罪と、また賠償についても相談しているというふうに聞いております。その後はしっかりそういったことの紛失等がないように、ちゃんと帳簿をつくったりですとか、しっかり改善は図られているというふうに聞いております。
それ以外の苦情としましては、例えばデイサービスの送迎車が一方通行の道路で右側駐車をしていたので、道路交通法上の問題で周囲の安全の確保を周知してほしいということで区民の方からお電話で苦情があったというところがあります。それ以外ですと、利用者の方の具合が悪くなりまして救急搬送をしたときに、例えば入院セットの衣服が不十分だったとか、施設側が対応すべきところを家族の方に依頼するですとか、間違った対応をしてしまって御家族から苦情があった等と聞いております。
以上です。
○大久保福祉保健部長
子ども家庭支援センターの日本橋分室の移設場所について、改めて少しお話しさせていただきますと、今、日本橋特別出張所の正面の入り口、先ほど子ども家庭支援センター所長が反対側というふうにお話ししましたけれども、現在、日本橋劇場の舞台関係者が入る入り口が裏側にちょうどあります。また、その建物の一番上のほうに職員住宅がありますけれども、その職員住宅に入るときの入り口にも使っているところが、ちょうど反対、対角のところにございますので、そこから入っていただくと、すぐ上の2階という辺りになります。
以上でございます。
○小栗委員
きららの分室については、分かりました。区民館のどこかの部屋を潰してしまうのかなとか、ちょっと思ったんですけれども、そこからは全然見えない裏側のほうの部屋ということですね。分かりました。
マイホームはるみの件ですけれども、今、概略を御説明いただきましたが、私もこの件で相談を受けたときに、入れ歯を洗濯機にかけてしまったとかということで紛失したことを契機に、いろいろ家族の方が状況を確認すると、常時いるはずのお医者さんが不在で適切な医療につなげられていないというようなお話も伺いましたし、健康診断を毎年やっているけれども、そこで再検査が必要だというふうに結果として出ているのに、そういう対応がなされていなかったとかいう話なども伺いました。入れ歯が合わないということで食事がなかなか進まないということもあったようですけれども、食事をあまりしなくても、食堂に行って30分ぐらいたつと、食べないのも御本人の意思だからということで、あまり食事が食べられていなくてもそのままになってしまって、とても衰弱されたという話なども伺っています。
そういうことで苦情対応委員会として区にも報告書を上げてもらった上で、改善策などが図られたということだというふうに思うんですけれども、どの辺が問題だったのかという点で、再発防止策がきちんと取られるのかということを区として判断したのかという点をもう少し詳しく御説明いただけたらというふうに思います。
この評価をする上で、そういう苦情の内容なども含めて評価委員会にきちんと報告された上で、評価委員会として、苦情処理については、今回、1点減点して3というふうになっていますけれども、その辺の判断に至った状況について、もう一度確認をさせていただきたいというふうに思います。
○阿部高齢者福祉課長
やはり情報共有などがしっかりできていなかったというところが大きかったようですけれども、義歯を含めた入居者の方の持ち物の管理方法につきまして、保管に関するルールが施設の中で統一されていなかったということなので、入居者お一人お一人の所持品の情報が明確になっていなかったというような課題がございました。ですので、しっかりルールをつくりまして、義歯を含む物品の管理ということで管理リストをつくりまして、そちらのリストを正確に記載することで、御入居者や御家族と共に確認をしながら、双方の認識の相違のない管理を行っていくということで改善を図られているところで、現在は特にそういったものの紛失ですとか、そういったトラブルはなく、安定した運営ができているというふうに聞いております。
こちらの内容については、もちろん第三者評価などもかけていますし、こちらの指定管理の評価の中で外部の方の御意見もいただきながら評価しております。こちらにつきましては、しっかり今は管理もできていますよということでお伝えもしておりますので、そのように指定管理者評価委員会の委員ともお話しながらやって、評価をいただいたところでございます。こちらにつきましては、本当に今は改善ができていて、御家族とも法人上層部との協議が進んでいるということだったので、こちらについては、これだけのことで評価が物すごく下がるということではないかなと思いますので、すごく重く受け止めてはいるんですけれども、こちらの内容については、しっかり改善は図っているということで指定管理の評価のほうでもこの点をいただいたところでございます。
以上です。
○小栗委員
相談の中で、常時いるはずのお医者さんが不在で、やはり病院に連れていったほうがいいとか、そういう判断が遅れたというような御相談もあったんですけれども、お医者さんがいるはずのときにいないというような事態は、区のほうでは確認されているのか、それはそんなに問題ではなかったのか、その点だけ確認をさせていただきたいと思います。
それと、同じこのマイホームのところで意見の把握・反映への取組というところで、不満や要望を伝えたとき、職員は対応してくれているかというアンケートに対して「はい」と答えた方が、特養で33%という数字が出ておりますけれども、この回答率自体も聞き取りが51%ということで、特養の施設の性格上、難しいというのも下のほうに書いてありますが、全体としてきちんと対応してもらえているという回答が3分の1しかなかったということや、聞き取りの回答率そのものが低いという点からいって、本当は4点満点だけれども、施設の利用者の特性上、5点満点で採点をして4点だというような判断になっていますけれども、判断として、ちょっと甘いのではないかという気がするんですが、この辺についての見解も併せてお願いしたいと思います。
それと、適正な人員配置というところでは、国の配置基準を上回る配置をして、求人サイトや紹介会社を活用して有資格者の増員も行っているというような内容も示されていますけれども、やはり福祉施設というのは人が全てというような状況ですので、国の基準自体が十分ではないというふうに私は思っておりますが、それを満たしたとしても、本当に働いている人たちが余裕を持ってきちんと対応できるような、余裕を持った職場環境になっているのかという点は、もっとよく見ていく必要があるのではないかというふうに思うんです。この点で適正な人員配置という点では問題がないというふうに判断しているのかどうか、それも併せてお伺いできればと思います。お願いします。
○阿部高齢者福祉課長
常時医師が必ずいなくてはいけないということは、病院ではなく介護施設ですし、お一人しかいませんので、必ずしもその場にいらっしゃらない場合もあります。そういった場合は、基本的には医師が判断するところでも、いろいろ、施設長ですとか、看護師ですとか、全職種で検討して受診の判断をしていまして、必要であれば、御入居している方の主治医等にも相談をしてやっているところです。ですので、判断については、そのようにやっているので、必ずしもそのときに医師がいなかったからといって正しい判断ができなかったということではないですけれども、本件については、やはり連携不足というところが一番の問題だったということで、やり取りの中で誤解ですとか、不備があったということは認めておりまして、施設からも謝罪をしているところです。そのあたりも施設からはちゃんと区に報告はされております。
こちらの指定管理の評価の利用者の満足度のところの意見の把握・反映への取組で米印のところですけれども、マイホームはるみだけではないですが、介護の施設というところで、基本、アンケートは御本人に聞くものにもなっておりますが、御本人が必ずしも意思能力、判断とかがしっかりできる方ばかりではないので、介護施設の特性上、全ての方から回収するというのは難しいということで、介護施設に関しては、このように5点満点での採点を行っているところです。
それから、職員です。マイホームはるみにつきましては、定員から考えると国の基準は39人ですけれども、常勤、非常勤を合わせてですが、全部で56人ほど配置していますので、かなり潤沢に配置していると考えております。積極的に人材も確保しているところです。もちろん、介護そのものの負担というのはそれぞれ職員が持っているところですし、いろいろな人間関係ですとか悩みがあれば、そういったことは相談していくということで、相談もできるような体制を施設の中でも取っておりますし、区のほうも相談に適宜乗っておりますので、こちらの職員配置であれば十分というふうに考えております。
以上です。
○小栗委員
いろいろな対応も含めて、今回、評価がA、得点としては88点ということになっておりますが、改善が必要なものも含めて、ぜひ区としても目配りもし、支援もしていただきたいということを述べて終わります。ありがとうございました。
○永井委員
よろしくお願いいたします。理事者報告から2点、資料1、福祉施設の指定管理者の評価結果について、資料3、子ども家庭支援センター「きらら中央」日本橋分室の移設・拡充についてお尋ねいたします。
まず、資料1についてです。
評価基準について、昨年度から2点の変更点があったと、今、御報告をいただきましたが、変更した理由を改めてお示しいただけますでしょうか。また、どのようなメンバーで、どのような話合いが行われ、決定したかなど、変更決定までの背景も含めてお示しください。お願いいたします。
○大久保福祉保健部長
評価の変更点についてでございます。
まず、評価の変更の理由ですけれども、当然、サービス提供の内容について客観的に評価するというのが、まず1つとして大前提でございます。そういった意味で、これまで絶対的なサービス提供の内容を鑑みて評価を行っていたところでございます。ただし、今回、内容だけではなくて、例えばその施設がどういった工夫をして、どういった改善をするという意識を持っているか、こういったことも施設の努力というか、評価すべき内容ではないかということで、継続的な改善というものを促す仕組みとして、こういった評価の仕方、3年間変化がない場合は基本として最高を4とするというふうなこととしております。ただ、3年間変わらなければということですので、必ずしも毎年何らかの改善をしなければ、5が維持できないというわけではございません。そして、全てのことに言えると思いますけれども、やはり何らか必ず改善点というのはあるのかなということがございますし、そういったことに気づくということも必要なのかなというふうに思っておりますので、そうした意味で改善を促すという仕組みとして今回導入したところでございます。
また、利用者の満足度につきましても、アンケートにつきましては、やはり意見を把握するということが大事でございまして、把握して、それをどう反映するかというところでございます。その意味では、回答率が50%を下回るということは、その把握というところに少し課題があるのではないかというところで、どんなに評価が高くても、全体の意見としてそれが評価されているのかという意味では、回収率というのは大きなファクターになるのかなということで、50%を一つの基準としまして、それより下回った場合については5をつけないというのを原則とした考え方に今回変えたところでございます。
そして、この変更の経緯ですけれども、まず事務局のほう、区のほうでこういった改善策について検討し、実際こういった案をつくったところでございまして、その後、実際の評価に当たって、評価委員会の中でも、私も含めてですけれども、委員会の中で評価の変更の内容について説明をいたしまして、皆さんから御了解いただいて決定したところでございます。
以上でございます。
○永井委員
御説明いただき、ありがとうございます。より厳しく、より事細かな視点で評価していただいていること、さらに、拝見しましたけれども、本年度からの変更点が既に適用されているところが幾つかあることを確認しております。
評価表を拝見し、各項目で3点がついているところが幾つかありましたが、その中で十思保育園での園児の風船破片飲み込み事故、給食における誤った形態で果物を提供した事案、リハポート明石で発生した入所者から預かった金銭が紛失した事案について、それぞれ詳しく御説明いただけますでしょうか。お願いいたします。
○古賀子育て支援課長
十思保育園の2件の事案の説明でございますが、まず風船の件につきましては、昨年の7月のゼロ歳児クラスでの午前中の活動の中で風船遊びを行っておりまして、その中で発生したものでございます。当日は11名のお子さんに対して4名の保育士で対応していたところでしたけれども、設定としてはバルーンアートというもの、長細い風船ですが、そういったものを床に置いたりだとか、つり下げてタッチして遊ぶみたいな環境の中で保育をしていたところでございました。そんな中で、当該児童ですけれども、風船を口にくわえるようなこともありまして、保育士のほうではそれに気づくたびに口から外して声かけをしたりだとか、見守りしながらやっていたところですが、そういうのを繰り返しているうちに風船がしぼんできたような状況になりまして、その際にもまた外してはいたんですけれども、そのような活動の繰り返しの中で活動を15分ぐらいで終えたところだったんですが、翌日になりまして、保護者の方から、朝の便の中に長さ5ミリぐらいのゴム片が入っていたということで、園の側で認知をしたところでございます。園のほうとしては、そういったお話を伺いまして、やはり園の前日の活動がその原因だろうというふうに判断いたしまして、区のほうにも報告がありましたし、保護者への謝罪も含めて、対応したところでございます。ゼロ歳児のクラスですけれども、ちょうど1歳ぐらいになるお子さんもいたりして、物を口に入れるような場面も多々あるというところで、そういったところの中でしぼんでいって破裂して切れたり、破片が飛んでいるような状況もなかったというところから、口の中に何か残っているとか、そういったところの発想まで至らなかったということで口の中の確認をしていないというところで、こういった飲み込みにつながったというふうに考えているところでございます。
それから、もう一つは給食の件でございますけれども、こちらは昨年の9月、またゼロ歳児クラスの給食の提供中に発生したものでございます。当日はテーブルに園児2名がおりまして、そこに保育士1名が食事の提供をするという場面でありました。この2人の園児は離乳食のちょうど完了期に当たるお子さんでして、それに合った献立ということで提供していたところですが、当日、ナシの提供があったんです。クラスには離乳食の完了食と、あと幼児食に移行しているお子さんもいまして、実は、幼児食用のナシを誤って離乳食の完了期のお子さんに提供したというところで、これについては完全な保育士の確認漏れというところになります。ナシだとかリンゴは窒息のおそれがあるものですので、離乳食の完了期につきましては、煮込んで柔らかくすると。幼児食はもう普通の、煮込みはしないですけれども、柔らかさだとか切り方も含めて違いがございますので、今回、これは誤飲としてインシデントという扱いで区のほうでは認識しております。これも保育士が複数いる中で、提供している者と、そばでほかの保育士がそれは幼児食用のものだということで指摘があって発覚したというような状況でございます。
発生の状況については、以上でございます。
○阿部高齢者福祉課長
私からは、リハポート明石で発生した金銭の紛失という事案でございます。
リハポート明石では、日用品などを急に購入しないといけないときなどに備えまして、入所者の方や親族の方から現金を必ず少しお預かりしているという状況でございます。今回の件につきましては、昨年の11月末にあったことですが、預り金が足りなくなってきて、入所している方の御家族が追加のお金を持ってきてくださって、来所したときに、既に施設でお預かりしていたお金を入れているかばんを施設の職員が金庫から出して、そのかばんを事務所のカウンターに置いたままの状態で、ほかの入所者の方の対応のために離席をしてしまって、要は目を離してしまったんですけれども、その職員が戻ってきてかばんの中を見たら、そのかばんの中に現金が入っていなかったというものでございます。ただ、施設で現金が入っているのを最後に確認したのがその3日前だったということで、どの時点でなくなったのかは判明しておりません。当然、御家族の方もその場にいらっしゃいましたので、こちらは御家族の方も御存じの内容でございます。
以上です。
○永井委員
それぞれ御丁寧に御説明いただき、ありがとうございました。
それぞれヒューマンエラーであると思ったんですけれども、リハポート明石について質問を続けます。この事案に関しては、盗難ということではなくて、あくまでも紛失ということなんでしょうか。
2点目は、物品管理に関しては、ほかの施設でも似たような事案が起きているのかなと思っておりますが、施設間の情報の共有について、どのようにされているのか教えていただけますでしょうか。お願いいたします。
○阿部高齢者福祉課長
要は、なぜなくなったのかという原因がはっきりしていないので、盗難という可能性ももちろんあるんですけれども、こちらにつきましては、しっかり警察にも届出をしておりまして、警察に御相談したところ、こちらは、要は盗難なのか紛失なのか、やはり警察のほうでもはっきり分からないというところなので、被害届という形でしか受理ができないということでしたので、紛失ということで扱っているところです。
こちらにつきましても、情報共有がある程度足りていなかった部分はあるかと思うんですけれども、そのときには、現金等を扱うときのしっかりした記録ですとか、そういったものがなされていなかったりとか、そのようなことがありましたので、やはり職員が現金を扱うというところで、お預かりしている大事なものですので、お金だけではなくて物品等もしっかりお預かりしているという意識をしっかり持ってというところは、若干そういった意識が足りなかったのかなというところがございます。
施設間で情報共有ということですけれども、中央区には区立の介護老人保健施設はここしかなくて、あとは特別養護老人ホームしかないですが、特別養護老人ホームにつきましては、こういった日用品等のお金は利用費の中に含まれているので、特に現金を預かるということはしていないんです。当然、保険証等を預かることはございますけれども、もちろん、しっかり鍵のかかるところで施錠して、限られた方しか開けられないようにしているような形を取っているというふうに聞いております。リハポート明石については、そのあたりも管理が足りなかった部分があるというふうに認識しております。
以上です。
○田部井高齢者施策推進室長
施設間の情報共有ということで、他の施設等を含めて、いろいろ共有をされているかというお尋ねかと思っております。
今回の件に関しましては、ここでこういう事案があったというようなことの共有を具体的にはしておりませんけれども、例えばそれぞれの介護関係のいわゆる高齢者施設の集まりですとか、そうしたところにおきまして、危機管理であったり、そうした話題といいますか、情報交換の中で、そういうことの発生とかについての一種の共有というようなものは図りながら情報を提供しているというんでしょうか、そうしたことを図っているというところはございます。
以上でございます。
○永井委員
それぞれよく分かりました。ありがとうございます。既にそれぞれの施設で再発防止策はもう立てていると思いますので、そちらが機能しているかどうかの確認も含めて、今後とも引き続き厳しい目で施設管理の監督をしていただければと思います。
次に、晴海児童館の有給取得率の評価に関して、また、評価委員会の評価コメントの中にも幾つかワーク・ライフ・バランスというワードが出てきておりますが、介護や保育などの福祉業界全般の人材不足についてお尋ねいたします。
先日の行政視察先で介護人材の確保に向けて学んできたばかりですが、人材不足に関しては、福祉業界のみならず、全業種、そして全国における大変重大な問題であると認識しております。
ここでお尋ねいたしますが、福祉業界における人材確保や人材不足についての現状の御認識、課題についてどのように捉えているのでしょうか。また、視察先の函館市では、本区における保育補助人材の介護版のような介護補助人材の配置に対して支援をしておりますが、本区として、新たなICTの活用を含めて、人材不足に関してさらなる施策などはお考えでしょうか。お願いいたします。
○大久保福祉保健部長
まず、福祉全体の人材について、私のほうからお話をさせていただければと思います。
本区を含めまして、例えば保育ニーズにつきましても多様化していたりとか、あるいは高齢者についても増加している、特に後期高齢も含めて増加している。そうした福祉を必要とする方の需要が増えている一方、日本全体に言えることですけれども、こういった働き手、担い手というのは全体として減少しているということで、やはり需要と供給のギャップが特に福祉分野において顕著に現れているのかなというふうに考えております。特に、一般的によく言われているのが、給与水準が低いということも言われていたりとか、なかなか目立たないというか、光を浴びないようなイメージを持たれているというところもあるのかなというところで、そういった意味で、なかなか担い手が増えていかないという現状もあるのかなというふうに私としても思っているところでございます。
こうしたことに対しまして、課題としましては、先ほど少し触れましたような、まずは一つの取組としては、給与水準の確保というところが1つ大きな課題になるのかなと思っております。ただ、給与水準につきましては、各自治体で何かできるというのはなかなか難しいというふうに考えておりまして、例えば一つの事業者が自治体をまたいで運営しているというところであれば、その自治体だけ給与水準を上げるというのはなかなか経営としても難しい判断でございましょうし、そういった意味では、給与水準自体は自治体でなかなか手を出すところは難しいですけれども、区としましては、現在、例えば働きやすい、あるいは求人しやすい環境づくりということで、宿舎借り上げの助成を行うなどによって、人を集めやすい環境づくりを進めたりとか、あるいは区の助成ではないですけれども、事業者によって、介護も含めて、ロボットを入れたりとかで負担を軽くするような取組も進めているようなことも聞いてございます。
今後の対策としましては、一朝一夕でこういったことの対策というのは難しいですけれども、先ほど委員からもお話がございましたが、担い手不足を解消するという意味では、働いているところに光を当てていく、やりがいを持って働いている姿を皆さんにも見えるような形で進めていく、こうした取組が、即効性はないかもしれないですけれども、視察の中でもお話がありましたが、例えば働く場所あるいは働く分野に子供のときから意識を持っていただく、そして職業選択の際にそこがしっかり選択の一つになるような取組というのは、地道ですけれども、長期的な効果につながるのかなと思ってございます。
そういった意味で、ちょうど本区におきましても、区の広報紙において、様々なボランティア活動、先日、10月には観光ボランティアの方の働きぶりなど、紹介の場面がございました。こういった記事などを使いまして、例えば福祉分野の人材についても光を当てていくような取組も今後必要なのかなと思ってございますし、そうした取組を、今後、区としても積極的に取り組んでいく必要があるというふうに考えております。
私からは以上でございます。
○永井委員
御答弁いただき、ありがとうございました。福祉分野の人材に光を当てる、ぜひ遂行していただきたいと思います。
福祉業界にかかわらず、労働力確保に向けては、極めて深刻な問題になってきていると思います。さいたま市で本年度から始まった地域の小学校を活用した放課後子ども居場所事業は、その採用を隙間時間に働けるバイトの求人アプリを通じて採用していることが分かり、地域の方々から大変不安の声が上がりました。このアプリは履歴書の提出や事前の面談が省略され、職員の人柄や適性が十分に確認されないまま採用されてしまう危険性があります。私が言うまでもないのですが、教育や保育などの現場で職員がどのように子供たちに接するのかが非常に重要になってきております。さきに御紹介したさいたま市の話は、現在は隙間バイトアプリの使用をやめ、資格を持つ人材に限定して求人を行っているようです。人材不足に関しては、根本的な解決策をすぐに見つけることは非常に困難であると思いますが、誰でもよいので人数合わせをするのではなく、適した人材を配置することが大切です。人材の確保や人材不足に対しては、私もしっかり考えてまいりたいと思いますし、各部門が連携をして取り組んでいただきたいと思います。
次に、資料3、子ども家庭支援センター「きらら中央」日本橋分室の移設・拡充についてお尋ねいたします。
今回の移設に伴い、一時保育の定員が5名から8名に拡大したのですが、その内訳をお示しいただけますでしょうか。
また、預かり保育室が1階から2階へと移転するとのことですが、それに伴って職員の方の緊急対応マニュアルや避難訓練の在り方などについても変わってくると思っております。この点についてお示しいただけますでしょうか。お願いいたします。
○左近士子ども家庭支援センター所長
保育定員の拡充についてでございます。
拡充につきましては、保育室の面積の増分と、あとは保育するに当たって子供1人当たりの面積基準が国や都や区で基準がございますので、それを踏まえまして、一時保育と緊急保育を合わせて定員を10名とさせていただきました。一時保育と緊急保育の分けにつきましては、これまで京橋地域や月島地域にはきょうだい利用できるような、緊急保育が2枠受けられる施設があったんですけれども、日本橋地域では1名ずつしか受けられませんでしたので、こういった定員拡充の機会に緊急保育をお二人受けられるような体制を整えたいと思っていたところでございますので、この機会に、緊急保育2名、一時保育8名とさせていただいたところでございます。8名の歳児の内訳につきましては、勝どき分室ですとか、十思分室を参考に、また、日本橋分室のこれまでの実績からも、おおよそゼロ歳のお子さんは二、三名でございましたので、今回からはゼロ歳のお子様は4名、あとはそれ以上のお子様4名の計8名とさせていただいたところでございます。
消防とか避難訓練とかの件でございますけれども、これまでも事故とか災害時の対応については、保育室の中でマニュアルを整備して共有していたところでございます。また、施設全体で定期的に、月1回程度ですけれども、災害に関する会議体がございまして、そちらにも保育室から職員が参加しておりましたし、あとは避難訓練を年2回やっておりますが、そちらにも参加していたところでございます。今度1階から2階に移設しますので、発災時の避難の仕方とか、そのあたりは変わると思います。移設前までに防災計画、また災害マニュアルを見直してもらって、引き続き施設全体として有事に備えていただきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○永井委員
御答弁をいただき、ありがとうございます。移設の機会を捉えて区民ニーズに応えていただいていることに、大変感謝を申し上げます。
私も区民の一人として、主に土日に公務がある日に一時預かりを利用させていただいておりますが、息子のことをゼロ歳から知っている先生方に見ていただいている大きな安心感を持って預けております。そのおかげで、息子にとって一時預かり場所イコール行きたくない知らない場所ではなく、行くと楽しい場所のようで、一時預かり場所は私にとって心強い子育てのパートナーの一つとなっております。今後とも質の高い人材の確保と人材の定着に向けて努めていただきたいと思います。
以上です。ありがとうございます。
○原田委員長
それでは、理事者報告に対する質疑が終わりまして、議題(1)、福祉及び保健の調査についての質疑を始めます。
発言のある方はどうぞ。
○高橋(ま)委員
お願いします。11月は秋のこどもまんなか月間ということで、児童の虐待防止やオレンジリボン活動など様々な活動が盛り上がっているところです。中央区内でもオレンジリボン運動など活動が盛んにございますので、ぜひ中央区としても、こうした広報や社会全体で子供たちを共に育むという表明についても強化いただけたらと思いますので、冒頭お伝えをさせていただきます。
主に区民の皆様から近日に寄せられていましたお声を基に、4点まず伺っていきたいと思います。
1点目は、一時預かり保育のオンライン予約についてです。
10月から始めていただきまして、早速やってみましたというお声がある一方で、ホームページに上がっておりますように、残念ながら、現在、障害が起きている状況ということで伺っております。区民の皆様からは、今、上限の設定ができない状況というように伺っていて、そのことに関しては、いつ頃回復するのか分からないということとか、職員の皆様の承認制で承認作業を手作業でやっているようなので、とても業務負担があるように思うと。ここについてどのように考えているかということで御質問等もいただいています。現在の障害の原因と状況、そして改善への見込み、こういったことを伺いたいと思います。
また、区民の方々からは、今回のようなエラーで申し上げると、テスト運用の時点で確認できるのではないかという、ある種、強い御叱責もいただいたところでございます。十分なテストやトライアルの期間というのは、本年度の予算を決めたところから申し上げると、半年近くの期間があった中では十分な準備時間ではないのかなと思うところもございますので、この準備と障害発生までの経緯についてもお聞かせください。
そして、2点目です。保育所の一時預かり保育についてです。
現在、中央区では、区の施設以外にも保育所を用いて一時預かり保育を行っていただいています。こちらの中で申し上げますと、具体的に施設の一覧がございまして、昭和こども園、京橋こども園、阪本こども園、晴海こども園、そして、まなびの森保育園銀座ということで上げていただいていますが、皆様からのお声によりますと、まなびの森保育園銀座は、現在、見合せをしているようだ、そして一時預かり保育の再開のめどは立っていないという御説明もいただいているようです。こちらについては、中央区のホームページでは電話番号のみがございまして、リンク等への遷移は切れている状況です。この電話に毎日かけ続けたという方がいらっしゃって、ずっと電話がつながらず、結果として、今、やっていないんですよねということで、負担があったというお声もいただいております。こちらについては、現在、どのような状況なのか、また、一時預かり保育はいつ頃再開いただけるのか確認したいと思います。
続いて、3点目です。産後ケアについて、宿泊、そして日帰りと拡充を続けていただきまして、非常に多くのお喜びの声を私もいただいているところです。そして、安心が皆様の身近に感じられるようになった、使ってみようかなというところも引き続き多くいただいているところで安心をしているところです。
一方で、いろいろな施設があることによって、情報によって迷ったり、利用してみて、私が使ったこの感想はどうだったんだろうというようなお気持ちになる方もいらっしゃったようです。こうした、ある種、苦情であったり、不安であったりというお声について中央区はどのように受けているのか、そして、そういったことがあった場合に施設とはどのような御関係で改善に向けて取り組んでいただいているのかという点について確認をさせてください。
もう一点です。日本版DBSが話題になっておりまして、そのことによって区民の皆様からの関心も高まっていると感じています。区内の子供に関する施設では、こうした性的な暴力や被害の状況については、どのようになっているのかというお問合せも増えているところです。特に、こうしたことがうわさ話として伝えられていることもあり、真実はつまり、事故や事件性はないとしても、あった事象については、どこで知ることができるんですかという不安な御相談も寄せられているところです。
ここで3点質問です。こうしたことの発生については、どこでどのように知ることができるのか、区内の施設で起きたことについてのお問合せです。
そして、2点目です。日本版DBSでは、義務施設とされている施設には学校も含むということで、こども家庭庁からの内容を福祉保健部ではどちらで担当し、そして全庁的にどのように取り組んでいく方向性で考えていらっしゃるのか、現在のお考えで大丈夫です。お聞かせください。
そして、最後です。今、国が示している内容ですと、学童などは義務ではないものの、いわゆるホワイトというような体制を取っていれば国が公表しているということで、ここにも自治体としては積極的に関わってほしいということをこども家庭庁としては発信されております。こうした区の子供に関わる施設の公表についての取組の方向性、今のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
以上、お願いします。
○左近士子ども家庭支援センター所長
私からは、一時預かりオンライン予約と、まなびの森保育園の一時預かりについてお答えさせていただきます。
まず、オンライン予約システムです。
10月15日から予約を開始させていただいているところですけれども、確かに、今、委員がおっしゃったように、開始当初、枠を超えた予約が予約確定をしていることが判明しております。これは、分かった段階で業者とも即連絡を取りまして、原因追及ですとか、対応の依頼をしまして、行っていただいたところです。原因としましては、勝どきの分室につきましては、施設としては20名の受けができるんですけれども、歳児によって、ゼロ歳、それから2歳以上のお子様というところで10名、10名という枠がうまく働かなかったというところで、二重に予約を取らないように、一時的に承認制に変えたところでございます。ただ、承認予約に関しましては、10月中に改修のほうが終了しまして、現在はもう即時予約のほうに変わっているところでございます。
それ以外にも、確かに、テストはして納品していただいたところですけれども、やはりパッケージの導入というところで、確かに、なかなか区のカスタマイズが私たちがイメージしたとおりにはいっていなくて、区民の皆様からは見えづらいですとか、もう少し改善してほしいというようなお声をいただいているところでございます。それについては、システム業者と共有しまして、優先的に取り組むこと、また今年度中に、予算的なことからも可能なこと等を見極めまして、引き続き取り組んでいるところでございます。区民の皆様に関しましては、行っている作業について、一斉メールとかでお知らせさせていただきまして、御理解いただいているところでございます。
まなびの森保育園の一時預かりにつきましては、確かに10名の枠があるところですけれども、なかなか保育士の関係もございまして、予約のほうは少し少なくなっていると把握しているところでございます。ただ、休止しているというようなお話は聞いておりませんので、その枠、専用の部屋もございますので、もう少し受けていただけるように調整をさせていただきたいと思います。
以上でございます。
○古賀子育て支援課長
性的虐待などの発生と状況の確認ですとか、公表の件でございます。
他団体、他地区でも同様の事件が発生している状況というのがマスコミを通じて公表されていくというようなこともありまして、事態の内容をきちんと把握した上で、実態として、そういったものが起こっているということの確認が取れたものに関しては、基本的には公表されていくものと考えております。ただし、園のお子さんですとか、園の状況も含めて、どこまで公表できるのかというところに関しては、非常に慎重に対応していくことが必要だと思っております。
これまで起きた事例で見てみますと、必ずしもどの園で何を誰がやったというところまで細かく公表しているケースは、私の知る限りでは、地区は分かるんですけれども、どの園かというところまで公表していないと思います。それから数年前ですと、国のほうで、不適切保育を含めた、虐待も含めたものですけれども、調査があったと思うんですが、国のほうの考え方としましても、そういったところの公表については、やはり園の運営ですとか、影響の度合いなどを含めて、公表しない前提での調査があったりしました。そういったことも含めて、事案のそれぞれの状況、個別の状況に応じて、事案の発生の内容について公表のレベルは変わってくると思いますので、現時点ではそのように考えているところでございます。
以上でございます。
○大久保福祉保健部長
日本版DBSの部門を超えたというところですけれども、先日、法案が通って、国のほうも細かいガイドラインをこれから示すということになっております。内容につきましても、やはり今の話にも少し通じますけれども、個人が特定されたりとか、そういった慎重な対応あるいは被害者の特定にもつながるというリスクもありますので、トータルでどういった対応をすべきかというところがございます。その辺のガイドラインを踏まえて今後対応することになるかと思いますけれども、基本的には、こども家庭庁から発送されるものであれば、恐らく現在でいうと福祉保健部のほうにまず一報が入ると思いますので、それは当然、各庁内に横展開していくというところはあると思います。
ただ、一方で、職員の採用に関するところというふうに考えますと、基本的には、その雇用、例えば教育、学校であれば都の教員の採用、あるいは民間の事業者であれば、その経営の主体が、本来、法令に基づいてしっかり対応していくということが原則でございますので、基本的には各経営主体が責任を持って対応していく。そして、それらに対して取組が足らないような状況であれば、福祉保健部を中心に、しっかり対応を普及啓発していくという流れに今後なるかと思ってございます。
あと、施設について、学童も含めまして、対象施設の拡大ということもございましたけれども、こちらも先ほどの対応はやはり慎重に、ガイドラインを含めまして、詳細が見えてきた上で、区として考え方を整理したいと考えております。
私からは以上でございます。
○武田健康推進課長
私から、産後ケア施設のことで申し上げます。
まず、御利用者様からの御感想ですとか、そういったものは利用された方に対してアンケートをお願いしておりまして、これは皆さんからアンケートで、御利用してよかったですとか、いろいろな感想をいただくところです。場合によっては、これは必ずお名前を伏せた状態で、こういうお声がありましたけれども、状況はどうでしょうかというようなことを施設側にお伺いして確認するような場合もございます。より詳細を把握する必要があるだろうというようなケースについては、御利用になった方のお名前を施設のほうにお伝えしても大丈夫かというようなことも確認した上で、こういうお声をいただいているんですけれども、この日どういう御利用の様子だったかだとか、そういったことも含めて詳しくお伺いして、場合によっては、こういった御意見もあったので、解決策ですとか、改善策はどういうふうなことが考えられるかだとか、施設内での共有をお願いするですとか、そのような対応もすることはございます。
以上でございます。
○高橋(ま)委員
それぞれにありがとうございます。
一時預かり保育については、それぞれ確認をさせていただきまして、まずオンライン予約は現在改善されているということを伺いました。
また、様々な御意向、改善についてもお声が寄せられているということで、どのように伺っているのかということや、その状況については、また御報告いただけたらと思いますが、できる限り使っている方々の感想が皆様、現場の方にも届くといいと思いますので、その仕組みについては引き続き強化をいただけたらと思っております。今回は一時預かり保育で進めていただきましたが、ほかの分野でも、人が積極的に福祉で人に関わろうとするのであれば、やはり業務を効率化する部分で、オンラインを活用したり、デジタルを活用するという場面は必要であると思いますので、今回のような原因がどこにあったのか、準備の段階なのか、業者との詰め合わせなのか、私どものカスタマイズする部分なのかというところはそれぞれに原因があって事象が起きたとは思うのですが、今後の改善に役立てながら、より一層、人が人に向き合う時間を取るための効率的なDXの活用というところも積極的に進めていっていただきたいと思いますので、今回の点を生かしていただきたいと思い、質問させていただきました。
一時預かり保育、まなびの森銀座については、予約枠は少なくなっているが、やっていると伺いましたが、私のところには、今、新規を受け付けていない、この期間についてはいつまでか分からないというようなお声でしたので、そうすると補助金の兼ね合いもあり、どうかなというふうに思ったところでもございましたので、この点については、引き続き区のほうもしっかりと対応いただいて、現在、一時預かり施設として並んでいますので、預かりを停止しているということのないような状況について早期に取り組んでいただきたいと要望します。
そして、産後ケアについては、お子様が帰られてからの体調のことで不安になったりとか、利用した御自身を責めるというお気持ちを持っていらっしゃる保護者の方からの御相談もいただいています。ぜひ保護者に寄り添いながら、一緒に安心できるような相談というところを、保健所の皆様を中心にお願いしたいと思います。引き続き、お願いいたします。
最後に、1点伺いたいと思うんですが、昨日の中央区子ども・子育て会議においても第3期中央区子ども・子育て支援事業計画、中央区こども計画(案)について具体的に御報告いただきました。1点私が特に印象に残ったところについて質問させていただきます。
今回取っていただきました保護者に対するアンケートの中で、地域住民による子ども・子育て活動に将来的に携わってもよいと思う保護者の割合を聞いてくださっています。先ほど福祉保健部長からの御答弁でも、人材が大事で、地域の担い手を増やす必要があるとおっしゃっていただいたところです。希望が持てる数字で、就学前の保護者ですと70.4%、小学生の保護者ですと10%近く下がって58.5%ということで、区のほうとしても、子育ての経験を地域に還元したいという意欲のある方は7割を超えていますということで、これは希望を持てるメッセージをいただいたというふうに思っております。
一方で、こうやりたいと、何らか私のこの経験を次に生かしたいと地域で思ってくださる方々がどのぐらい生かせているのかというところが、おっしゃったような人材確保の難しさというところのギャップを埋める上で非常に重要だと思います。どんな事業も大半が交通費は実費負担になりますので、皆様、区内の方にお手伝いいただけたらうれしいとおっしゃって探している中で、なかなか区内の担い手がいないと、それだけの交通費も払うのかということで毎回のハードルが上がってきてしまうからです。今回ここで出していただいている方向性の中では、この7割いらっしゃいますという中で、では、どのように育成するのかという育成事業が具体的に見えにくいと感じたところです。これまでの一般質問や決算特別委員会でも伺ってきましたが、ファミリーサポートや子育て支援員、そして今度はこども家庭庁でも居場所づくりのコーディネーターなど、いろいろな育成事業というのは、区だけではなく、都でも国でも増えている状況にはございます。この育成事業をしっかりと事業の中で取り組んでいくということの必要性について認識を伺いたいと思います。お願いします。
○古賀子育て支援課長
子ども会議での今回取りまとめた中に、御指摘のとおり、保護者の方で子育て経験がある方、地域にその力を還元してもいいという方の御回答が7割あったというところで、御指摘のとおりでございます。委員の方からもそういった御意見があったので、私どものほうでも、その点を今回の案の中にも表現として入れさせていただいている部分があります。まさしく、育成というところでいいますと、課題感としてはあろうかと思いますし、行政、区のほうで新たにつくるという考え方も当然あると思いますし、例えば東京都や国の補助金があれば、そういったものを活用するという考え方もあると思います。
私どもは保育園を所管している担当ですので、そういう意味でいうと、地域の方のお力を借りたいという場面でいいますと、保育園のほうでも補助員ですとか、保育所の仕事をお手伝いいただける、これはボランティアとかではなくて、そういったところで地域の方が空いている時間に補助に入っていただくようなところも形としてはあるのかなと思います。ですので、いろいろな仕組みをつくるというところと、それから今ある施設の中で、先ほど児童館のお話もありましたけれども、そういったところに募集があるようなところで、資格がなくてもできるような業務も当然ありますので、そうしたところで少しでもきっかけとして関わっていただく、それから、資格がないまま入って興味関心を持たれて、その中で資格を取ってみようかなとか、そういったところにつきましては、補助制度だとかもありますので、そういったところをつなぎ合わせていく中で、全体として皆さんの意識が子育てへの地域の力として役立っていくんだというところにつながっていく、そんな形もあるのかなと思っております。
計画の中では具体的な事業としては落とし込めていないかもしれないですけれども、この計画全体を進める中で、地域の方が、子育てを含めた、いろいろな福祉に関わるというところについては進めていければというふうには考えております。
以上です。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。
ぜひ積極的に事業として盛り込み、では、この方々をどう生かすか、自信を持って現場にどう入っていただけるかというところ、皆様もこの気持ちをどう地域に生かしたらいいかと思ってくださっていますし、私にも一体どうしたらファミサポの提供会員になれるのかというお問合せもいただいていますので、周知とハードルを下げるような仕組みづくりについても、ぜひ事業として取り組んでいただきたいという点を要望させていただきます。
以上で終わります。
○原田委員長
ここで10分ほど休憩を取ります。午後3時5分に再開します。
休憩します。
(午後2時56分 休憩)
(午後3時5分 再開)
○原田委員長
それでは、福祉保健委員会を再開いたします。
続いての発言を願います。どうぞ。
○小栗委員
それでは、議題でマイナ保険証についてお伺いしたいと思います。
10月29日付で、国民健康保険のデータベースに登録されている個人番号のお知らせというものが届きました。これはマイナンバーカードの情報をお伝えしますみたいなものですけれども、もらっても、何のためのお知らせなのかというのが分かりにくい内容になっています。一緒にチラシが入っていて、今年12月2日から現行の保険証は発行されなくなりますと。ですが、令和6年12月1日までに発行された保険証は、原則、令和7年9月30日まで有効ですということをお知らせする内容のものもついています。厚労省と中央区のお名前になっていますけれども、これはどういうお知らせとして配って、これをどうしたらいいのかという点について御説明をいただけたらというふうに思います。
○大久保福祉保健部長
10月29日に発送いたしました国保のマイナンバーの下4桁通知についてでございます。
こちらは、国から、全ての保険者に通知を実施するようにという案内があったものでございまして、これまでマイナンバーの登録の誤りとか、そういった様々な不安が全体にあったというところから、各保険者において、被保険者に対しまして御自身の、全ての番号ではないですけれども、マイナンバーの下4桁をお知らせして、念のため、御自身の今のマイナンバーと照らし合わせていただいて、間違いがないということを確認していただくためのものとなっております。ですので、番号に誤りがなければ、特に何も手続をする必要がないということで、そうしたことも御案内として入れさせていただいているところでございます。
以上でございます。
○小栗委員
チラシにも入っているように、12月2日から発行されなくなりますというお知らせと、今の保険証は来年9月30日まで有効ですよというお知らせ自体は、今の保険証は使えますよというお知らせをちゃんと載せるということは私は重要だと思うので、これをもっと分かりやすく知らせる必要があるのではないかというふうに感じました。
マイナ保険証については、ずっとこの間、質問をしていますけれども、トラブル続きで、8割以上の方が現行の紙の保険証を使っているというのが実態ですし、国家公務員の人もマイナ保険証の利用率が14%というような報道もありまして、厚労省の職員でも2割弱しか使っていないというような話もあって、本当にマイナ保険証が利用されていない、持っていても使っていないという実態も言われています。そういう中で、資格確認が、マイナ保険証を使わない人は資格確認書が来るというような、いろいろな形になるので、資格確認に9種類も必要になってくると。医療現場では大混乱になるのではないかということで悲鳴が上がっています。
9種類の中身というと、通常のマイナンバーカードに健康保険証の情報をひもづけたもの、これがマイナ保険証ですよね。2つ目に、管理が困難な人向けに暗証番号機能がない顔認証で本人確認をするもの、3つ目に、12月2日以降の発行予定で、成長につれ顔が変わってしまう乳幼児など、顔認証に不適な人向けの顔写真なしのマイナンバーカードというものもできると。4つ目に、来春、来年の春以降の予定で、スマホにマイナンバーカードの電子証明書を搭載したもの、そういうやり方もあると。5つ目に、現行の健康保険証を来年の有効期限までは使えると。6つ目として、マイナンバーカードを持っていない人や持っていても保険証の利用登録をしていない人宛ての資格確認書、今の保険証とそっくりの資格確認書が届くと。その上、さらに資格情報のお知らせというもので、マイナンバーカードを提示しても、それがいろいろな不具合でちゃんと認証されないときに、資格情報のお知らせで書類と併せて、それを本人確認の書類として使う場合があると。8番目に、オンラインサービスのマイナポータルを示して、ちゃんと資格を持っていますよというのを示すと。9番目として被保険者資格申立書、実際持っていなくて、本人の記憶で資格情報を記載したものを併せて提示して資格確認をすると。
このように資格確認をするところにいくまでに9種類も考えられるということで、こんなことになったら、本当に医療現場は大混乱だという話が出ているんですけれども、診療窓口での混乱については、区としてはどのようにお考えなのか、ぜひお伺いしたいというふうに思います。
○大久保福祉保健部長
今、9種類あるということで、そのうちの幾つかは万が一マイナ保険証が使えないときのリスクを避けるためのものということなので、その9種類が並行して動くというよりも、大きくは7つなのかなというふうに理解しているところでございます。
正直、こういった制度が大きく変わるというところでは、やはり医療現場の負担と、確かに、確認作業のスキームが大きく変わってまいりますので、そういう意味では大きな負担になっているというところは認識しているところでございます。これは円滑な移行のための一定の、やむを得ないと言ってはあれですけれども、この時期のやむを得ない対応なのかなというふうに思っておりまして、できるだけ速やかに、希望する方はできるだけマイナ保険証に切り替えていただくことで、そうした混乱が少しでも早く収束するようにということは考えておりますけれども、区が独自でそうした取組に対して何か支援をしてクリアするということはなかなか難しいことですので、国において、そういった混乱がないような、例えば9種類あったとしても、それをどういうスキームで流していけばいいのかというところを分かりやすく説明するような取組というのも、国の責任においてやっていくべきものなのかなというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○小栗委員
現場ではいろいろな方法で本人確認をしなくてはならないことになるということで、本当に何のためのマイナ保険証の強制なのかということを改めて私は感じます。区のほうとしても、そういう混乱があるだろうということは予想されているようですけれども、保険者の手間も大変ですが、被保険者の人たちに何のメリットも感じられないようなマイナ保険証というのは本当におかしいということを改めて思います。医療現場としては、本人確認をする場合にも、今の保険証があれば、すぐにできるということで、2本立てにしてほしいというのが痛切な声になっていますし、現行の保険証をぜひ存続させていくべきだというふうに改めて主張したいと思います。
マイナ保険証になった場合に、今までの紙の保険証だと2年に一遍来ましたけれども、マイナ保険証の更新はどうなるのか。マイナンバーカード自体も更新が必要になりますよね。5年だか10年だか忘れてしまったんですけれども、マイナンバーカード自体も更新をしなくてはいけないというようなことがあると思うんですが、その辺の分かりにくさ、どのように更新がされるのかという点を御説明いただけたらと思います。
資格確認書は、来年、切れる前に、申請しなくても自動的に届くようになるということですけれども、それは今までの保険証と同じように2年でまた新しい資格確認書が来るという理解でいいのか、併せて伺いたいと思います。お願いします。
○大久保福祉保健部長
まず、マイナンバーカードの更新については、基本的に10年で更新がされるというところで、その更新については、これは保険証とは別の話ですけれども、定期的に更新していただくというところで、ただ、そういった不安がある方については、今後、御自身で申請していただければ、マイナンバーカードから保険証の接続を取りやめるという仕組みもできる予定ですので、そういった中で、御本人の確認をしながら適切に運営していくべきものなのかなというふうに思っております。
また、資格確認書の期間ですけれども、今、区としての最終的な詰めを行っておりまして、基本的には2年から3年程度の期間での更新ということを視野に、今、最終的な調整を行っているところでございます。
国のほうは、基本的には2年程度、最大5年以内での更新ということを示しておりますけれども、これまで健康保険証については2年で更新していたということもございます。その期間については、最終的な調整を進めておりますので、決定し次第、皆さんに公表していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○小栗委員
本当に大混乱が必至のものなので、改めて現行の保険証を残すように、ぜひ強く求めて終わります。ありがとうございました。
○永井委員
引き続き、質問してまいります。
子ども家庭支援センターの一時預かりにおけるオンライン予約についてです。
さきの質疑の中でもございましたが、私個人が実際に登録をして使用した中で、幾つかの疑問点が生まれました。細かい事案で恐縮ですが、3点御報告をいたします。
1点目、初回登録のサインですが、施設での面談が必要と表示が出ており、登録施設と面談日時を入力しなければ先に進めず、戸惑いました。まず、面談に関しては、初回のみという記憶があったので、私は以前、既に面談をしておりましたので、この面談が必要という表示にとても戸惑いました。その時点では再度面談が必要であると思い込んでおり、その後、面談不要のメールが届き、面談する必要がないことを知りました。このことを事前に知っていれば、より安心して登録できると思いました。
2点目です。先ほどの面談の話と同様ですが、初回登録の画面で子供の医療証と子供を送迎する家族やベビーシッターなどの写真を添付、登録する画面がございました。今思い返せば、面談同様に、過去に一度登録した場合は必要なかったのではと思っております。もしそうであれば、こちらにも何らかの対処が必要であると思っております。
3点目、最後です。キャンセル予約についてです。例えば、10時から12時までの2時間を予約し、10時から11時までの最初の1時間は予約が承認され、11時から12時までの1時間はキャンセル待ちの場合ですが、ただキャンセル待ちというメールのみが届き、あたかも10時から12時まで2時間ともキャンセル待ちであるかのような表記のメールを受け、戸惑いました。
長くなり恐縮ですが、どの疑問も区民目線のものであると思っております。それぞれについて、そしてさらなる御対応が必要なものもあるかと思っておりますが、お考えをお示しいただけますでしょうか。また、本件の多言語対応についてのお考えも併せてお示しいただけますでしょうか。お願いいたします。
○左近士子ども家庭支援センター所長
では、まず初回面談の件からお答えいたします。
初回面談不要ということにつきましては、オンラインを使っていただくに当たって、皆様に混乱がないように事前の予約をお勧めしていたところでして、9月10日から10月末までは、これまでのきららシステムを活用して照合ができましたので、その方については初回面談不要ということで、区のホームページでも周知をさせていただいたところでございます。
ですので、今、委員がおっしゃったところについては、区のホームページでは御紹介をさせていただいたのかなというふうに思っております。11月に入りまして、旧システムとの照合が難しくなっておりますので、原則は面談をさせていただく。ただ、申出等があった場合には個別で対応させていただくというふうに少し対応を変えているところでございます。
そして、初回登録の医療証とか送迎者の写真についてですけれども、これまでは紙対応といいますか、頂いたものをファイルにして保存しておりました。ただ、これからはシステムでデータ管理していきますので、今回登録いただくに当たっては、データでの提出を皆様に求めているところでございます。
そして、キャンセル予約についてですけれども、こちらは、今、例示がありました10時から12時までの予約に関して、全ての時間の予約が空いていないと予約が確定しないというような仕組みになっていますので、例えば10時から11時は空いていても、11時から12時が満員であれば、その予約に関してはキャンセル待ちというふうな仕様になっているところでございます。
そして、もう一点、多言語対応についてです。
こちらにつきましては、確かに、外国の方も増えていますし、区のホームページでも外国語対応しているところですので、非常に課題としては認識しているところですけれども、オンラインシステムに関しましては、まだ運用を軌道に乗せる段階でございまして、こちらの外国語表記というのはなかなか難しいのかなというふうに思っております。今、言語変換するタブレット等もございますので、そういったものを活用して御対応していただけたらというふうに思っているところでございます。
以上でございます。
○永井委員
御丁寧に御答弁いただき、ありがとうございました。
まず、1点目に関しては、既にホームページにあったということで、私が失念し失礼いたしました。ただ、もしかすると少し分かりづらい表記だったのかもしれませんので、そこも含めて改善をお願いいたします。
初回から全てが完成形、全てが完璧であることは、まず、ないと思っておりますので、今後、さらなる向上に向けてブラッシュアップを進めていただければと思います。
以上です。ありがとうございました。
○白須委員
よろしくお願いいたします。健康福祉まつりについて伺います。
10月の第4日曜日に開催される中央区健康福祉まつりを楽しみにしている方も多く、本年も10月27日、ほぼ晴天の下、和やかな雰囲気で中央区健康福祉まつりが開催され、大変よかったと思っております。コロナ禍で一時中止のときもありましたが、私も毎年回らせていただいて、多くを学ばせていただいております。健康診断や相談ブース、各種福祉サービスの紹介、食育や体験コーナーもあり、子供から大人まで知識を深めることができる大変よい機会ですし、地域の福祉に携わる団体やボランティアによる展示や健康的な飲食店もあり、地域交流の結びつき強化にも役立っております。税の無料相談や医師会の無料相談コーナーで大変よい出会いがあり、その後ずっとお付き合いが続いている関係が構築できたりした例も伺っております。また、保健所等複合施設とあかつき公園、屋内と屋外の会場があって、非常に見やすいと考えております。
そこで、お伺いしますが、固定ファン、同じ来場者の方も多くてすばらしいのですが、学びの大変多いイベントですから、さらに新しい方にも御来場いただける方法を考えたらよいと思いますが、いかがでしょうか。また、多くの団体が出展されておりますが、出展基準や条件も厳しいのがあると思うんですが、それが合えば、希望する団体の方、皆様が出展できる状態にあるのでしょうか、伺いたいと思います。
○大久保福祉保健部長
健康福祉まつりでございます。
新たな来場者の確保、獲得というところですけれども、私どもも、実は、そういったところがやはり大きな課題なのかなと思っております。タイトルからいって、福祉とか、そういったところに関心がある方がいらっしゃる、そういった傾向になるのかなということで、新しい方により来ていただくような工夫は必要だと考えております。
出展の数のお話も含めまして、ブースの数も限界が当然ございますので、どういった出展者に入っていただくかによって、来場者にも影響するのかなと思っております。今回、実は、出展については、昨年度から新しい団体が、今回は結果としては入らなかったというところもございまして、今後、新しい団体に積極的に参加していただくような仕組みについて、健康福祉まつりは実行委員会方式で行っておりますので、実行委員会に参加していただいている皆さんの意見も聞きながら検討していきたいというふうに考えております。
積極的な出展者の確保とはいいましても、限りあるブースの数の中で、どういったところで線引きをするか、こういったところはなかなか明確には線引きができていませんので、やはり福祉とか健康とか、そういった分野に関わりながらも、営利につながらないような団体として、今、線引きをしているところでございまして、その辺の選定基準についても今後考えていくべき課題なのかなというふうに捉えているところでございます。
以上でございます。
○白須委員
御答弁ありがとうございました。新しい団体など、また目新しいものがあれば、新しい方も来場するかという考えもあるかと思いますので、また、その点、基準もしっかり守っていただいて、考えていただけたらと思います。
また、実行委員会の方から年間を通してすごく会議を何度もしていただいて、本当に健康福祉まつりの成功に毎年尽力していただいている様子は伺っておりますので、感謝申し上げております。
また、ブースの出展は、今、きっちりきれいに配列されておりますが、数的にはもう増やすのは難しいと考えてよろしいのでしょうか。また、新しい方が入られると、これまでずっと続けてきた方が入れない可能性もあるんですけれども、これもちょっと難しいと思うんです。新しい方を呼び込むためには新しい団体が必要であったり、でも、これまでの方をお断りするわけにはいかないですし、今、ぎゅうぎゅうだということを前に伺ったこともあるんですけれども、その点、出展の数的には現状どうなのかお聞かせいただけたらと思います。
○大久保福祉保健部長
今回参加していただいた団体の数が67団体ございまして、昨年度はたしか69団体ぐらいでした。ただ、コロナ前につきましては、たしか70を超える団体を受け入れていた記憶がございます。なので、どんどん増やしてもいいような余力はないですけれども、もう少しできるのかなというふうに思っております。公園のレイアウトの活用あるいは建物の中も、今回、子ども家庭支援センターが入ったことで、そういったスペースももしかしたら使えるのかなというところも検討の余地があるのかなと思っております。あと、福祉センターのエリアについても、今回、作業室が明石町のほうに移ったことで、活動場所がより広くなっておりますので、例えばブースの数だけではなくて、活動エリアも広く使える可能性もございます。
今後、どこまでの団体の数を受け入れることができるかというところは、しっかり見極めていきたいというふうに考えております。
以上です。
○白須委員
御答弁ありがとうございました。もう少しの出展ぐらいは余裕があるということで、ありがとうございます。
また、建物内は、見たところ、まだ余裕があるようにも見えましたけれども、外を希望する方も大勢いらっしゃると思いますので、その点いろいろ考えていただいて、新しい方、また、これまでの方も大切にして来場いただけるようにお願いしたいと思います。今後、さらに子供から高齢者、障害がある方が参加しやすい環境を整えて、地域交流の絆の強化、福祉の向上を考えていけたらと考えております。ありがとうございました。
終わります。
○原田委員長
それでは、議題(1)、福祉及び保健の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原田委員長
それでは、そのように取り計らせていただきます。
次に、議題(2)として、請願第3号、健康保険証の廃止を延期することを求める請願の審査についてであります。
この審査について御意見のある方は発言を願います。
よろしいですか。
それでは、議題(2)、請願第3号、健康保険証の廃止を延期することを求める請願の審査についても継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原田委員長
そのように取り計らせていただきます。
それでは、第四回区議会定例会における委員長報告の取扱いについてでありますが、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原田委員長
ありがとうございます。そのように取り計らせていただきます。
それでは、時間もまいりましたので、本日の福祉保健委員会をこれにて閉会させていただきます。
皆さん、御苦労さまでございました。
(午後3時31分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559