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令和6年 環境建設委員会(6月7日)

1.開会日時

令和6年6月7日(金)

午後1時30分 開会

午後4時10分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 竹内 幸美

副委員長 押田 まり子

委員 田中 耕太郎

委員 青木 かの

委員 アルール うた子

委員 黒原 裕司

委員 川畑 善智

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(18人)

吉田副区長             

三留環境土木部長          

池田管理調整課長          

大野交通課長            

坪川副参事(交通安全対策・特命担当) 

鎌田環境課長            

白石水とみどりの課長        

金広道路課長            

志賀谷中央清掃事務所長       

早川都市整備部長

川島都市計画課長

菊池地域整備課長

福島まちづくり事業担当課長

青柳住宅課長

暮田建築課長

溝口都市活性プロジェクト推進室長

落合都心再生推進課長

水野基盤事業調整課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

林書記

後藤書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○竹内委員長
 ただいまより環境建設委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、区長は欠席します。

 (挨拶)

 続きまして、議長の御挨拶をお願いいたします。

○瓜生議長
 (挨拶)

○竹内委員長
 続いて、副区長より御挨拶をお願いいたします。

○吉田副区長
 (挨拶)

○竹内委員長
 続いて、理事者紹介を副区長よりお願いいたします。

○吉田副区長
 (理事者紹介~区長部局分)

○竹内委員長
 なお、理事者報告の関係で住宅課長及び建築課長が出席しますので、御了承願います。

 続いて、前委員会からの引継ぎでございます。前委員会からの引継ぎを太田太前委員長よりお願いいたします。

○太田前委員長
 それでは、引継ぎの言葉を述べさせていただきます。

 前委員会は4月18日に開会し、理事者より、中央区役所温室効果ガス排出抑制実行計画の策定について、令和6年度中央区一般廃棄物処理実施計画の策定について、晴海西小学校第二校舎の計画に伴う都市計画の変更について、まちづくり協議会の報告について、八重洲通りにおける社会実験の実施結果について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります「環境保全及び建設行政の調査について」は、継続審査となりました。

 以上であります。

○竹内委員長
 太田前委員長、ありがとうございました。

 ただいまの引継ぎを了承するということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 ありがとうございます。

 それでは、理事者報告に入ります。

○三留環境土木部長

 1 東京都市計画道路の変更について(資料1)

 2 特別区道の路線の廃止について(資料2)

 3 令和5年度河川水質調査結果について(資料3)

 4 令和5年度自動車公害調査結果について(資料4)

 5 令和5年度大気汚染常時測定結果について(資料5)

 6 令和5年度ダイオキシン類調査結果について(資料6)

 7 令和5年度大気中のアスベスト濃度調査結果について(資料7)

 8 「中央区無電柱化推進計画2024」中間のまとめについて(資料8)

 9 ごみ排出実態調査の実施について(資料9)

○早川都市整備部長

 10 宅地造成及び特定盛土規制法の施行等に伴う許可手数料の新設等について(資料10)

 11 まちづくり協議会の報告について(資料11)

 12 令和6年度市街地再開発事業等の取組について(資料12)

 13 配偶者暴力防止法の一部改正に伴う中央区営住宅条例の規定整備について(資料13)

 14 区立住宅等の入居者募集について(資料14)

 15 建築基準法施行令の一部改正に伴う事務手数料の新設について(資料15)

 16 地区計画の区域内における制限に関する事項の追加について(資料16)

○溝口都市活性プロジェクト推進室長

 17 区内における都市基盤整備及び都市活性プロジェクトの動向について(資料17)

 18 日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業に伴う道路の廃止及び資産の取得等について(資料18)

 以上18件報告

○竹内委員長
 大変長時間にわたる理事者報告でございました。皆様、お疲れさまでございます。

 続いて、発言の時間制についてお伝えをいたします。発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて、各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間については、10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時33分です。自由民主党65分、かがやき中央50分、参政党10分、れいわ10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○田中(耕)委員
 それでは、私のほうから数点質問させていただきます。

 まず、資料4の令和5年度自動車公害調査結果についてでございます。

 おおむね本区内で基準値を全て下回っているということで、大きな問題はないというのは認識しております。一方で、例年、何度か指摘もさせていただきましたが、2ページ目の調査結果の中で昼間75デシベル、夜間70デシベルという基準の中で、③の地点、すなわち、昭和通りの首都高1号線高架下と、それから箱崎のジャンクション下等は音が今までも高く出ております。私も日常的に生活道路として使っておりますが、やはり首都高の高さが低くて音が反響しやすく、交通量も多いという状況であります。あわせて、これも以前も指摘させていただきましたけれども、首都高自体がかなり古くなってきたということもありますが、首都高の下のライトがやや暗いという御意見をいただいておりますし、私自身もそういうふうに考えておるところがあります。先ほどの音の問題は、基準値は満たしているものの、かなり上限いっぱいという形もありますので、聴覚的なうるささもありますし、視覚的にも、特に昼間などはライトがついていない場所や、ついていたとしても、周りの明るさに対しての割合がもう一つ足りていないという形で、視覚、聴覚ともに少し塞がれる閉塞感をすごく感じて、安全性に疑問を感じるときもあります。

 そういった観点から、今申し上げた2か所だけではないかもしれませんけれども、高架の下で音が比較的高く出ている、基準値が満たされているといえども、高く出ている場所に対して、先ほども申し上げたように、単に音だけではなくて、視覚的な余裕を持たせることなども含めて、何か具体的な対応策、安全性ですとか、開放感、閉塞感を打破するための方策をぜひとも考えていただきたいというふうに思っておるんですが、そういった点について、もしもお考えや方策がありましたら教えていただきたいと思います。

 以上の点をお願いいたします。

○鎌田環境課長
 自動車騒音に関しての御質問でございます。

 委員御指摘のとおり、全地点の中でも、高速道路等の位置関係の問題等で要請限度ぎりぎりといったところがあるのは認識しているところでございます。こちらの調査における要請限度というのは、実は、環境基準ということで、生活への影響ですとか、人の健康への影響とはまた違ったものでございまして、そこよりは基準としては緩くといいましょうか、環境基準とは違った形での数値の基準ではありますけれども、そういった影響が出る前に、国や東京都など道路管理者のほうに改善の要請をできるところの限度という数値となっているところでございます。

 そうした中で、視覚的な対応等というところでございますけれども、今回の調査の中では騒音という音の観点で見させていただいたところでございますが、道路管理者に対してお話ができる機会を捉えまして、そういった点での改善に関しましても要望等をさせていただければと考えているところでございます。

 以上でございます。

○三留環境土木部長
 少し補足をさせていただきますと、③の昭和通りは、以前は基準値を超えていたようなところがあったと思ってございます。そういった問題点も含めまして、道路管理者、都道でございますけれども、東京都に要請し、低騒音舗装であるとか、老朽化した歩道の改修であるとか、そういったものが効いて、今回、要請限度内となっております。

 委員おっしゃるとおり、聴覚的には問題ないけれども、感覚的な問題として、やはりそういったものがまだ残っているということは十分認識しております。現在、地域の方々が中心となって、首都高の問題に関しましては、かなり動きがあると聞いてございます。そういったことも含めまして、今後、いろいろな対応ができれば、また考えていきたいと思います。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 ここは本当に交通量も多い場所でございますので、ある程度の騒音はやむを得ないという部分もあります。今、御答弁いただきましたし、私も申し上げましたけれども、聴覚だけではなくて、視覚的にちょっと圧迫感が高くなりやすいエリアというのが部分的にあるというふうに考えております。これは区の所管ではない部分もあるかもしれませんけれども、より一層、特に夜間はもちろんですが、昼間もちょっと電気の光量を上げていただいたりして、視覚的な効果も含めて、閉塞感が生まれないまちづくりを推進していただければというふうに考えております。

 では、次の点について質問をさせていただきます。資料8の「中央区無電柱化推進計画2024」中間のまとめについてであります。

 これまでも、積極的、また計画的に進めていただいておりまして、今回のまとめの中でも方向性をしっかりと示していただいているというふうに思います。そういった中で、時間もかかりますし、費用もかかりますので、なかなか大きな変更点は難しいとは思うんですけれども、1点確認させていただきたいのは、再開発ですとか、また大きな通りで、当然、行いやすい場所や重要性が高いところから行っていくということだと思うんですが、防災などの観点から、例えば公園ですとか、広場ですとか、人が滞留しやすい場所に対して積極的に無電柱化を進めていくべきなのではないかというふうに考える部分がございます。

 現在、進めていただいているのは、当然、幅員が広かったり、再開発エリアであったりして、その効果が出やすいところという形だと思うんですけれども、やはり防災の観点から、例えば公園などのように人が災害時に集まりやすい場所ですとか、滞留しやすい場所というのは、無電柱化することが今回の無電柱化の目的でも挙げられていますように、防災対策に非常に寄与するのではないかと思います。そういった観点での新しい無電柱化の計画路線やエリアが決められているのか否かについて、詳細を御説明いただければありがたく思います。お願いいたします。

○金広道路課長
 今後の無電柱化を進めるに当たっての路線の選定の考え方というところでございますが、委員がおっしゃるように、やはり今後、防災というものを考えたときに、どの路線をしっかりと優先してやっていくのかというところは非常に大事な視点だというふうに思っております。その中で、当然のことながら、区が考える優先整備路線の中に、防災に寄与する路線、この防災というところにしっかりと着眼して、どの路線をやっていくかという視点を持って路線を選定しております。今までもそういった視点を持ちながら、路線を選定し、整備を進めてきたところでございます。

 災害が起きたときに、公園などの人が集まる場所も優先的にというお話でありますが、おっしゃるように、今、無電柱化が済んでいる路線においても、実際に公園に面した路線もございますし、今後においても、先ほど御説明したように、公園に面していても歩道がなかったりする部分も、当然、本区においてはあります。そういったところにおいても、今後どのように工夫してやっていけば無電柱化を推進できるのかというところもしっかりと念頭に置きながら、今策定しております無電柱化推進計画2024の中でしっかりと着実に、そういった部分も含めて、防災機能をしっかりと向上させられるように無電柱化を推進していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 御説明いただきましたように、時間も費用もかかる問題かと思いますけれども、改めて無電柱化の完了路線を拝見いたしますと、やはり整備が進んでおりますのは銀座地区や東京駅駅前地区の、開発が進んでいたり、商業地域を中心に無電柱化が進んでおりまして、実際に区民の多くが住んでいるであろうと思われる日本橋の業務地域一帯や月島地域においては、なかなか無電柱化は進んでいない、今後の課題だというのが現状だと思います。

 そういった中で、今申し上げましたように、防災拠点でございますとか、学校、それから公園などの人が滞留しやすい、また災害時に、結局、電柱が倒れてくれば、避難所や拠点が機能しないというリスクが当然高まります。幅員の問題もありますし、再開発の問題もあるのは重々承知しておりますが、公園ですとか、防災拠点は特に優先して、その周囲をぜひとも整備していただけるような方向性も併せて、今後お示ししていただけるとありがたいと感じております。

 最後に、資料18の再開発事業に関連いたしまして、日本橋一丁目東地区のC、D、E街区についてお伺いします。

 これまでも、C、D、E街区は、結果的に、首都高の地下化に伴いまして一部付け替えの路線地ということで、本区で取得、また再開発等を行っていくというのは承知しておりました。今般、具体的なパースも出てまいりまして、私の日常的に活動する目の前のエリアでもありまして、ほぼ毎日のようにここを歩いているといったこともありますので、この計画に非常に興味というか、期待も大きいわけでございます。

 御説明にもありましたように、小網町児童遊園との連続性は、もちろん、計画の中では一体化するということではありますが、実態としては、どうしても首都高の地下から上がってくる路線が間を挟む形になってしまいますので、C、DとE街区を一体化するというのは、現状にある歩道をそのまま使うということなのか、それとも別途、今、結構広めの歩道だと思いますけれども、拡幅するというようなお考えなのか、それとも首都高の地下から上がってくるところの形状をうまく利用した何かしらの工夫なり、仕掛けなりがあるということなのか、そのあたりについて詳細をお知らせしていただきたいと思います。

 また、C、D街区は少しせり上がっている形状だというふうに思います。上部を公園化、緑地化していくということでございますが、このパースを見ると、かなり木が植わった形で、オープンスペースというよりは緑道のようなイメージで現在はお考えのようでありますが、有効活用の方法等については、当初はこちらに何かしらの施設等を整備するという話もありましたので、もしも現段階であるアイデアや、小網町をはじめ、本町や小舟町等の近隣の町会に対してのヒアリングなど、もしも行っていることがあれば教えていただきたいと思います。

○福島まちづくり事業担当課長
 C、D街区と隣接する小網町児童遊園の連続性の御質問です。

 こちらの部分については、今、委員御指摘のとおり、間の部分に首都高の地下から地上に上がってくる、そして高架につながるすりつけ区間になっていますので、公園と緑化空間としてのつながりというのは、残念ながら、保てないところでございます。

 ですが、ここを、1つテーマになっております緑化という意味では、C、D街区の部分の緑化、それとE街区の部分の緑化、この間の首都高の、例えば壁面の部分の緑化をするだとか、あとは歩道部分の緑化をどのようにつくっていくかというところもありますが、そういう緑の連続性というところで一体的な空間というものをつくっていきたいと考えておるところです。そして、C、D、E街区の蓋がけした上の上部空間の活用の部分ですが、ここの部分は、今、パースのほうではイメージとしてお示ししているところですが、緑化をするとともに、人々が憩える、そして、首都高が地下化された後の日本橋川を眺められるような視点場というような形での空間をつくっていきたいと考えておるところです。

 具体的にどのように整備していくのかというのは、少しまだ先の話になってくるんですが、そういう整備に際しては、当然、まちの方々の御意見等を伺いながら検討していくものというふうに考えております。

 以上です。

○田中(耕)委員
 おおむね了解をいたしました。着工や実現は、まだ十数年先の未来ということでございますので、準備を進めていただきたいと思います。

 また、従前から申し上げておりますように、C、D、E街区が整備された暁には、やはり日本橋室町一丁目との連続性、現在、昭和通りの信号が非常に長くて、なかなか一体化というのも難しいと思いますけれども、やはり回遊性を求めて、せっかくの緑道的な広場を整備していくということだと思いますので、簡単に信号を長くしてくれというふうなことは難しいとは思いますが、室町方面、日本橋方面から江戸橋の昭和通りを渡っていく歩行空間を何とかきれいに整備していただけるようにお願いをいたしまして、質問を終わります。

○竹内委員長
 それでは、質疑の半ばではありますが、一旦休憩に入らせていただきます。午後3時より再開しますので、その時間にお集まりください。

(午後2時49分 休憩)


(午後3時00分 再開)

○竹内委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 発言を願います。

○アルール委員
 私からは、資料8の「中央区無電柱化推進計画」2024中間まとめについて、少しだけお伺いいたします。

 パブリックコメントの実施をするということですけれども、それが来た場合、それを今後の計画の中に入れられる余裕というんでしょうか、どのくらいの形で盛り込むことができるのか、ひとつ伺いたいということと、2033年度には無電柱化約62kmを達成するということですけれども、ごめんなさい。電卓を持っていないので、その場合、区道の何%まで達成できるのか確認をさせていただきたいということです。

 あともう一つ、非常に難しい工法がたくさん新しいものも出てきている中で、国土交通省の専門家の方であったり、東京都の専門家の方々からアドバイスをいただくような体制というか、そういったシステムがあるのか教えてください。

○金広道路課長
 3点御質問いただいたかと思います。

 まず、パブリックコメントについてでございますが、どれぐらい盛り込むことができるかという部分につきましては、特にこれぐらいというものはなくて、区民の方からどういった御意見が上がってくるか、その中身については、やはり我々の目線、見落としている部分とか、いろいろな考えがあると思いますので、いただいた御意見を参考にしながら、この計画がよりよいものになるようにしっかりとつくり込んでいきたいというふうに考えております。

 それから、10年後、区道の整備率は約何%になるかというところでございます。

 現在、先ほど御紹介したように37.5%となっておりますが、10年後、計画では3,295メートルを整備するというところで、この整備を全て完了したとしても、まだ40%にはいかないというような、すみません、今、詳しい正確な数字は持ち合わせていないですが、これを足したとしても、まだ40%にはちょっといかないというような現状でございます。

 それから、最後、有識者を含めて、そういった方々からのアドバイスを何かもらうような仕組みがあるのかというところです。

 現在のところ、そういった仕組みはないですが、ただ、東京都を含めまして、無電柱化につきましては、今後、いろいろな会議体が設置されまして、東京都も含めて、区がどれだけこれからしっかりと無電柱化を進めていくかというところで意見交換を現在でも大分しているところであるので、そういった場を捉えて、いろいろな自治体の人としっかりと意見交換しながら、いろいろ知恵を出し合って無電柱化を推進していければいいなというふうに考えております。

 以上でございます。

○三留環境土木部長
 少し補足をさせていただきますと、国・都からの助言ということでございますけれども、新工法につきましては、私どももかなり注視しておりまして、直接、国、国交省からの助言等が何かあるのかというと、これはございません。とはいいながらも、東京都とはかなり綿密に連絡を取り合ってございますので、中央区の中でソフト地中化であるとか、既存ストックであるとか、そういったものに関しましては、先進的に第1号で試みをさせていただいたりとかもしてございますので、そういった意味では、今後、いろいろなところと連携を図っていきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 ありがとうございます。

 せんだっても国土交通省から新しい工法ができたということで、ホームページでも開けるようになっていたりしておりますし、ぜひ皆様の協力で、皆様が安全に暮らせるような区道を目指していっていただきたいと思います。

 あと、もう一つ付け加えますが、維持管理の必要性ということをおっしゃっていただいておりますけれども、読んだところ、そろそろ老朽化も始まっているわけで、そちらも計画の中に今後盛り込んでいく予定なのでしょうか。

○金広道路課長
 電線共同溝の維持管理についてでございます。

 委員がおっしゃるように、本計画において、やはり造るだけではなくて、今度、維持管理という部分にもしっかりと目を向けていかなければいけないといったところから、今後、早期、要は平成10年、区の中でも一番最初に整備したところについては、もう20年以上たっているというところから、今後老朽化していく設備に対してどのように手を入れていくのか、どういうふうに点検をしていくのか、そういったところをしっかりと検討していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○アルール委員
 ありがとうございます。しっかり検討していただいて、中間まとめの中にも、そういった計画が盛り込んでいただけたらと思います。

 以上です。

○黒原委員
 参政党の黒原です。よろしくお願いいたします。

 私からは、まず資料3の令和5年度河川水質調査結果につきまして伺います。

 こちらについては、今回の調査結果では日本橋川、隅田川の溶存酸素量というところで基準を達しなかったと伺っております。原因についても書いていただいておりますけれども、一昨年度の記録を拝見しましたところ、隅田川と神田川、あと日本橋川のほうでも基準に達しないところがあったと。数値としては、例えば神田川ですと、昨年5月の記録が5.1となっておりますが、一昨年度が1.9ですとか、少し大きく振れているように見えているところもございました。これらの振れ方というものは、一定程度、今回書かれている原因、従前からこうした質問はされてきたと思いますけれども、これに全て集約されるもので、ある程度、この幅の中でずっと記録されてきたという認識でよろしいか伺わせてください。お願いいたします。

○鎌田環境課長
 神田川、日本橋川の一昨年との比較といった観点でございます。

 河川の水質調査ということで、原因として、越流水の影響等ということで記させていただいているところでございますけれども、地域特性、位置関係といったところで大きなポイントというのもございますが、それだけではなくて、やはり非常に気候に左右される部分ですとか、様々な影響が加味しての数字ということになっているところでございます。

 神田川は、一昨年と比べて大分数値が改善されているといった点でございますけれども、当然、記載させていただいているような理由もございますが、実は、一昨年は、調査前、30度を超えるようなかなり暑い気候だったというところもございます。そうしますと、河川の中の微生物の活動が活発になり、酸素の消費がある。そういった点ですとか、あとは、実は令和3年頃に水道橋駅の近くから神田川のほうに下水の流れる経路切替えの工事等をやっていた際に事故が発生したことで、下水が神田川のほうに流出する事故があったと聞いてございまして、その影響があり、一昨年5月の段階ではございますけれども、少し悪い数値が出たことが一時的にあったのかなと認識しているところでございます。神田川は、一昨年のデータでいいますと、5月、9月の調査は基準を満たしていないところでございますけれども、その後の部分に関しましては、5以上という数値が基準になる中で、7.0、7.2をクリアしている状況でございましたので、現状、おおむね問題ない形で推移できているものということで認識しているところでございます。

 以上でございます。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。内容について認識いたしました。

 関連しまして、少し飛躍のお話になるかもしれませんが、先ほども環境基準というものは一定程度国等に訴えができるラインというか、そういった観点だということは伺っておりますけれども、例えば本区におきましては、水辺環境の活用構想を既に発出されているわけです。こうしたところに即しまして、環境改善に積極的にまた取り組んでいくというようなところが、こうした基準を踏まえて、あるのかどうかというところを伺いたいと思います。このあたりは、先ほどの水辺の環境活用構想のところでは、水生生物等は佃ですとか、石川島のところぐらいしか明言されていなかったところかなと思いますが、こうした流域、川の環境、におい等の問題も今まで言われていたかと思いますけれども、そうした観点があるかどうか教えていただければと思います。お願いいたします。

○白石水とみどりの課長
 水辺環境の活用構想ということですので、私のほうから答弁させていただきたいと思います。

 水質の改善に関しましては、実は、平成29年から、日本橋川につきましては、石炭灰造粒物ということで、いわゆるハイビーズを設置して水質の浄化に区も取り組んでいるところでございます。今年度は、ハイビーズに関しまして、袋に入っているものを取り出して、さらにその効果を高めるためにというところで、工事のほうに入ったところでございます。実態としましては、5月に、今まであった石炭灰造粒物を一回引き上げて洗浄した後、また、それを設置しているという工事を5月に完了しているところでございます。区としては、そういったところで水質浄化は大変重要なことだと考えていますので、実施しているところでございます。

 以上でございます。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。実施されている状況について理解いたしました。

 続きまして、資料8、無電柱化推進計画についてでございます。

 前回の2019年の進捗状況というところで、4年間で約3キロ達成というところと、今回の2024年から10年ぐらいのところで同じように3キロという計画をされているということで、既に歩道の幅員ですとか、そうした条件を満たさないところがあることによって、難易度が上がっているのかなという認識でございますが、そうした面ですとか、従前言われているような資材高騰ですとか、そういう影響があるのかどうかというところを教えていただければと思います。お願いいたします。

○金広道路課長
 今後の整備路線に対する考え方についてでございます。

 まず、電線共同溝を整備するに当たって、当然、資材高騰というところは顕著に、現在でも現れているところでございますが、あくまで整備路線を選定する際に、金額、整備費については、考慮した上で選定しているというところはございません。先ほども申し上げましたように、優先整備路線ということで、防災に供する路線、それから、当然、歩道があって2.5メートル以上確保できる路線、こういったところをまずはしっかりと計画的に整備をしていくというところで路線選定を行っているところでございます。

 ですので、目標ではありますが、今後、開発を含めて、まちづくりの中で、先にこっちのほうを整備したほうがいいとか、いろいろ状況の変化があると思いますので、そこについては、臨機応変に効率的、効果的に整備ができるように、しっかりと状況の把握に努めてまいりたいというふうに思います。

 以上でございます。

○三留環境土木部長
 少しだけ補足をさせていただきます。

 委員に御案内いただきました2019年からの5年間の3キロと2024年からの10年間の3キロというのは、計画値プラス開発、それから計画の3キロということで、ちょっと対比が違っていると思われますので、その点だけ御了承いただければと思います。

 以上でございます。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございます。認識に違いがあったということで失礼をいたしました。

 ちょっと時間がないんですけれども、関連して、各単位ごとの計画をお示しいただいているというところですが、非常に時間もかかるというところで、先ほどの防災の観点等もありますけれども、一定程度、各達成の距離というだけではなく、これぐらいやったら、本区としてまず一旦、目標達成と言っていいか分かりませんが、ある程度、防災もしくは区の考える、100%が目標だとは思いますが、実効性として、ここまでやると1つ達成ができたというような観点があるのかどうか教えていただければと思います。非常に長時間のものと認識しております。お願いいたします。

○金広道路課長
 整備の完了を含めて、どれぐらい達成したらというお話ではありますが、委員もおっしゃったように、ここということはないので、一番大事なことはしっかりと計画どおりに無電柱化を前に進めていくというところだというふうに考えております。今後も引き続き、推進に向けて努めてまいりたいと思っております。

 以上です。

○黒原委員
 終わります。

○川畑委員
 よろしくお願いいたします。私も、資料8の「中央区無電柱化推進計画2024」中間のまとめについて若干お聞きしたいと思います。

 無電柱化の事業で資料にも明記されておりますけれども、1キロ当たり5.3億円かかるということで、しかも、国道、都道はもう既に100%完了しているという状況で、私も不勉強で、都道も全部完了しているというのを存じ上げなかったものですから、あと残るは区道のみという状況だということで認識をいたしました。

 その中で、前委員のほうからも質問がるる出ている状況でございますけれども、1キロメートル5.3億円の予算が必要だという中で、例えば予算を積み増すことによって、無電柱化事業をさらに促進する、スピードを速めることができるかどうかということをお聞きしたいと思います。

○金広道路課長
 1キロ当たりの金額のお話がございました。この5.3億円というのは、国のほうで一つの目安ということで出しているところですが、本区の道路の特徴として、道路下にインフラの埋設管を含めて、相当ふくそうしている状況でございます。したがいまして、本区においては、1キロ当たり5.3億円よりも倍以上の金額がかかる現状がございます。

 電線共同溝の事業については、国・都それぞれ補助金事業がございますので、本区においても、その補助金を有効に活用しながら、今日まで電線共同溝の事業を進めてまいりました。今後におきましても、国や都に対して、この補助金の活用を含めて、できるだけ使わせていただけるように、働きかけは続けていきたいというふうに考えております。

 お金があればという部分につきましては、やはりマンパワー的な部分もございますので、限られた職員の中でしっかりと整備ができるというところを考えますと、なかなかお金イコールというところには結びつかないのかなというところでございます。

 以上でございます。

○川畑委員
 御答弁ありがとうございます。

 元日の能登半島地震を映像で見ましても、電柱がなぎ倒されている状況を目の当たりにするわけでございます。それによって、復旧作業、それから救助・救援活動といった初動が非常に影響を受けているということもあります。中央区におきましても、無電柱化を進めていくということは、本当に区民生活、また安全に資すると思いますので、ぜひとも推進していただきたいと思います。

 以上です。

○竹内委員長
 それでは、理事者報告に対する質疑は終了いたしましたので、続いて、議題です。環境保全及び建設行政の調査について質疑のある方は発言を願います。

○田中(耕)委員
 私のほうから1点だけお伺いしたいと思います。東京BRTの混雑状況についてであります。

 本格運行が始まりまして、東京BRTの選手村ルート、午前8時台の通勤・通学の便が大変混雑しておりまして、現在、積み残しが連日、また、雨の日は確実に発生しているというふうに聞いております。本区の区民が日常的に使う公共交通機関という位置づけかというふうに思いますので、運営の主体である都並びに運営会社である東京BRT株式会社に対しまして、区として、しっかりとした要望を伝えていく必要性があると考えますが、その点について現段階の状況をお知らせいただければと思います。

○大野交通課長
 BRTについてでございます。

 BRTについては、委員御案内のとおり、令和6年2月から、選手村ルートが運行を開始いたしました。選手村ルートにつきましては、当初は1日約600人程度の方が御利用されていました。この5月には約1,800人の方が御利用されているという状況というふうに聞いております。特に、朝の7時台、8時台の時間帯については、それぞれの便が大変混雑しているというような状況が見受けられておりまして、運行事業者である東京BRT株式会社のほうでは、現在、臨時便を出すなどの対応を行っているというふうに聞いております。このような中、東京都や運行事業者のほうでは、今後、増便の検討も行っていくというふうに聞いております。

 区といたしましては、これまでも、東京都であったり、運行事業者のほうに早期に増便するように、または連節バス等の便を導入するようにというふうに求めてまいりましたが、引き続き、そういったところを強く要請していきたいというふうに考えております。

 以上です。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 非常に人口急増地帯でありますので、なかなか大変な点も多いと思いますけれども、現在、臨時便でも積み残してしまったケースもあるというふうに聞いてございますので、やはり早急の対応が必要ですし、区としてもアシストする必要があれば、行っていくべきだというふうに考えますので、早急な御対応をお願いします。

 終わります。

○青木委員
 1年間よろしくお願いいたします。

 私も、まずBRTから始めたいと思います。

 先日、東京都臨海部地域公共交通計画の調査、分析、評価についてという、東京都都市整備局から紙面が出ておりまして、これから晴海、そして今年度からは築地ということで、まさに東京都と協力しながら進めていくということが多くなってまいります。そのことで、まずはBRTですが、前委員から話がありまして、便数についてはもう御質問がありました。もともとBRTは2連連節バスというふうに聞いておりましたが、現在は1便しかないということで、この部分でも随分量が減ってくると思います。その点と、やはりこれはもういろいろなところで言われておりますが、運転手不足ということで、たとえバスがあっても便数を増やせないということはあると思いますので、その点につきましても、私からも我が会派からもお願いをしたいと思います。

 その上で、区民の皆さんから大変多い質問の一つで、ちょうど今日、資料17を頂いて、その10ページ目です。10ページ目にちょうど出ていたんですけれども、今後の取組というところで、特に、今後の人口増加に対応していくため、晴海二、三、四丁目において、教育・生活利便機能の充実や歩行者デッキ整備等による交通環境改善に取り組んでいくとありますが、この中のちょうど晴海二丁目のところです。晴海三、四丁目については、様々な情報もいただいておりますが、晴海二丁目、いわゆるスリーブラザーズに住んでいる方々から、あそこの晴海二丁目ターミナル跡地、BRT跡地ですが、ここが何かこれから工事が始まるような雰囲気はあるんですけれども、一体どうなるのかということで、区のほうに情報が入っておりましたら教えていただきたいと思います。

 それから、もう一度BRTですけれども、選手村ルートは、環状第2号線に乗りますと、ほとんどノンストップで新橋、虎ノ門まで参りますので、かなり評判はいい。ノンストップで行ける、10分未満で行けると。ただし、当初予定されておりました勝どき発は、先ほど積み残しというお話がありましたが、勝どき発の便は、私が今調べている範囲ではまだないということで、勝どきから乗る方が1台待ったり、雨の日などは2台待ったりということが起こっているようです。この点についても、区のほうでどのような要望を東京都に出しているか教えてください。

 それから、船、舟運も東京都が力を入れておりますが、中央区と共に行っております舟運通勤についても、2ルートともサービスが始まりました。両方とも数回乗ってまいりました。1つは、日本橋とお隣、江東区の豊洲を結ぶというもの、それから、もう一つ、先日始まりましたが、晴海五丁目と日の出を結ぶというもので、これは予約が必要だったので、1日目は予約が取れなかったんです。これは幸先がいいスタートだなと思ったんです。やはり1日目はマスコミもいらっしゃいますし、写真を撮りたい方、船が好きな方もたくさんいらっしゃるということで、私は予約が取れずに見送ったわけですが、1週間後になって、もう取れるだろうと思って予約を取って行きますと、私も含めて2人でした。その後もまた、帰りも乗りましたが、また2人という、こういう状況が両方続いております。

 これは社会実験ではなく、最終的には事業化をもちろんしていく、それから、中央区にとっては、本当に区民の皆さんに一つでも多くの公共交通機関の選択肢を与えるということは、では船で行こう、バスで行こう、将来的には地下鉄で行こうという方もいらっしゃると思いますので、東京都も、やはり選択肢を増やすというところに力を入れていらっしゃるのは分かります。ということで、私も選択肢の一つとしての船、東京都がいうところの舟運通勤、今後、中央区としてはどう考えているか。理由の一つとして、やはり5分で着くという、この5分間は天気に恵まれたりすると最高なんです。最高の通勤なんですが、5分で着いたその先がやはり重要で、日の出で仕事をする方は少ないでしょうし、そこからどう乗り継ぐかとなると、やはり浜松町との乗り継ぎがいかにうまくいくかというところになると思います。この辺りは野村不動産とか、それぞれ不動産会社が入っておりますので、その辺に何か理由もあるのかなと推察はいたしますが、中央区としての意見をお聞かせください。

 また、船について、いい情報も見つけました。最初に社会実験をやったときです。2019年、コロナ禍前です。2022年はコロナ禍に入りますので、行われていなかったようですが、2019年度の最初の社会実験のときには、手持ちの資料に書いてあるのですが、本当にいろいろなルートがあったと。その中で、日本橋と当時の朝潮運河船着場、当時、朝潮運河船着場は晴海側にありましたので、晴海と日本橋をつなぐ路線が人気があった。現在ですと、この朝潮運河船着場が勝どき側に行きましたので、新しい晴海五丁目船着場を入れますと、晴海と日本橋、勝どきと日本橋という、区内の中で完結するルートが、日本橋でしたら、それ以降も様々な交通ルートがありますので、大変人気でした。2019年のことでありますが、ここでは、ちょっとアバウトなアンケートではあるんですが、「とてもよかった」51.8%、「よかった」44.1%、ほとんどの方がよかったと答えていらっしゃるという数値もあります。

 ちょっと長くなりました。これも含めまして、舟運については、現在行われている舟運通勤のこれから、また、中央区内でやったほうが事業として成り立つのではないかという新たな選択肢として考えていくのもありかなと私は思いますが、いかがでしょうか、お聞かせください。

○吉田副区長
 晴海地区については、実は、今、非常に住宅地としての嫌いが強くなっておりまして、私どもは、純粋にあそこを住宅地にするつもりは全くない。まちづくりの観点からすると、実は、純然と住宅地をつくってしまうのは大変危険です。いわゆる多摩ニュータウンの悲劇とか高島平の悲劇とか何かというのが現にありますから、そういう意味で、ある意味で様々な流れの中で調整して計画を立てなければいけないということで、私どもの都市整備部のほうでもずっと地元に入って、将来的な計画を立てながら、ある程度学園住宅都市みたいなニュアンスを含めた整理ができないかということをずっとやってきております。

 実は、時あたかも来年度から再来年度にかけて豊洲・晴海開発整備計画の改定というのがございます。そういう中で、今の民間の流れで住宅、住宅というふうな形で流れていってしまうと大変困る部分もありますから、区側としては、総括的に東京都の晴海四丁目の土地、三丁目の土地、二丁目の土地について、東京都との間で、豊晴計画の改定も含めて、総合的に検討をしております。今、具体的な話があるわけではございませんけれども、実態的には、単一用途の住宅のまちとしてつくるのではなくて、きちんとした複合の、かつ常に老若男女が一緒に暮らせるようなまちを目指したまちづくりをしなければいけない。

 そういう中では、2番目の質問にございましたように、BRTの問題は先ほど交通課長のほうからも何度もお答えしているように、我々も増車、増便を強くお願いしているわけですけれども、やはり抜本的には地下鉄の駅も地下鉄の導入もやらなければいけない。この必要性については、東京都も国も十分に認めているんですが、基本的に金を出すことについて、はいと言うのをためらっている状態だと思うので、そういったものを引きずり出せる状況をつくりながら、抜本的に交通環境を改善するんだというのと同時に、中間、今の時点では、そういうふうなBRT事業者に対しても言って、やはり晴海というところで区民の生活環境がきちんと守られると同時に、いわゆる住宅のまち、住宅団地のまちにはしないという方向性を何とかどういうふうな形で維持できるか、東京都と私どもで総合的に協議しております。

 先ほど申し上げましたように豊晴計画の改定がございますので、そんなに先の時間でなく、どういう方向性があるかというのはお示しできると思っておりますが、そういう形で御理解いただきたい。

 それから、舟運でございます。

 これはもう別に委員に御指摘いただかなくても、中央区の基本計画で舟運はやると言っているんです。舟運をやると言っているのは、実は、私どもにとって水辺というのは大切な財産だと思っている。ただ、その水辺を後背地にしてしまって、いわゆる安らぎのある豊かな空間として扱ってこなかった。それは何かというと、やはり水辺を使わなかったからなんです。そういう意味で、舟運はやりましょうと言っているんです。今、環境土木部のほうで、区独自の舟運のありようについて検討しているわけです。お金が結構かかりそうなので、真っ青になっていますけれども、やはりそれなりにやれと言っておりますから、検討しております。

 今、東京都がやっておりますものについては、正直言って路線の選定も、ある意味で結構独自路線でございますので、私どもは成立するとは思っていません。そういう意味で、私どもとしては、区独自の路線についての具体的なめどについては、この間、築地の跡地の開発についてお話を聞いていただいたと思いますけれども、船着場を築地のあそこに、暫定的なにぎわい施設のところに造ると言っておりますので、その船着場、私どもの朝潮の船着場、日本橋の船着場、そういったところを含めて、既存の船着場をどう活用しながら区独自の舟運があり得るかについても、私どもも具体的に検討しておりますから、近々、そういうものも方向性を発表させていただきたいと思っています。

○青木委員
 今日はとてもいい御答弁をいただき、ありがとうございます。

 晴海についても、決して住宅団地だけにはしないと。学園都市という言葉も途中出てまいりました。大変期待をしております。それから、時間的にも豊晴計画がありますので、そんなに先のことではないと。スピード感を持ってやっていくということ、それから、区独自の舟運は朝潮、晴海、日本橋、月島にもできますし、それぞれの船着場を生かしながら、区内での舟運の活性化をしていく。東京都はどうでもいいと今おっしゃいましたか。ぜひ中央区のために前へ進めていただければと思います。どうもありがとうございます。

 では、代わります。

○アルール委員
 私から、議題での質問です。

 昨年度、9月の本委員会におきまして、中央区水辺環境の活用構想ということをお示しいただきました。その際に、日本や世界の様々な都市の中でも、山本区長から、先進的なシカゴからは学ぶことがあるというような発言がありました。私がシカゴに行ったのは45年前のことで、その後、ほんの数回だけでして、最近のシカゴを全く知らなかったんです。なので、ちょっと調べたところ、何かすごいことになっているということが分かりました。その後、9月に東京都の都市整備局の方、局長と数名がシカゴに視察に行ったというのをホームページで拝見しています。

 その中で、質問ですけれども、今週末、区長がシカゴに視察に行かれるんですが、その視察のテーマやポイント等、いろいろあるかと思うんですが、環境建設委員会の中で共有できる視点について御説明いただきたいと思います。

○水野基盤事業調整課長
 視察について、同行する立場からお答えいたします。

 区は、基本計画2023におきまして、リーディングプロジェクトの一つとして、水とみどりプロジェクトを掲げております。やすらぎと憩いのまちを目指して、各取組を進めているところでございます。

 こうした中で、日本橋川沿いにつきましては、5地区の再開発事業、それから首都高地下化事業と連続的、長期的に事業が進んでおりまして、水辺空間の整備も段階的に進められていきますので、そういった整備イメージ、それから首都高の高架橋が撤去された後の完了後のイメージなどについて、資料17にも示させていただいておりますけれども、日本橋川水辺空間の整備推進に関する連絡会というものの中で、いろいろ情報共有だったり、将来イメージを作成いたしたところでございます。

 そうした中で、今回、シカゴの視察に行くわけですけれども、水辺空間の連絡会の中での取りまとめの中では、水辺の歩行者のネットワークを形成して、周辺エリアとの回遊性を生み出していく。さらには、舟運の活性化を図ることで、多くの人が集まる、にぎわいと魅力あふれる多層的な親水空間を創出することを目指すということでまとめているところでございます。今回の視察につきましては、そういった将来イメージの実現に向けまして、本区が培ってきたノウハウにとどまらず、広い視野で海外の先進事例を直接確認し、学ぶことが区政の推進に有益だということで視察に行くということでございます。

 シカゴの特徴といたしましては、川沿いのまちづくりというのが特徴でございまして、以前は川に背を向けていたということ、それから、水質についてもよくなかったというところでございます。そういったものが改善された先進的な取組であること、また、川沿い空間でゾーニングをしながら特色を持った整備を行って、にぎわいを生み出しているといったことがありますので、区のほうに生かせるように、そういったところをポイントとして見ながら視察をしてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○アルール委員
 御説明ありがとうございます。

 今、御説明いただいたとおり、シカゴは、以前、川の衛生状態が非常に悪くて、メインブランチとサウスブランチの流れを逆転させて川をきれいにしたというような歴史があったり、あと、シカゴなんですけれども、年末、クリスマスファミリーディナーで御一緒したアメリカのエマニュエル大使は、以前、シカゴ市長だった時代がありまして、2011年から2019年なんですが、興味深いのは、シカゴのリバーウォークのプロジェクトが2004年ぐらいから始まっているので、彼がやったかどうかは不明ですけれども、フェーズ1は2009年に完了しています。このプロジェクトはすごくお金がかかっているかと思うんですけれども、その予算は市からでもなく、イリノイ州からでもなく、シカゴ運輸省主導であったことが大きいと推察されるんですが、連邦交通助成金からローンを組んで資金提供されているんです。このプロジェクトからの収入で返済をするというような不思議な手法というか、私は初めてこういう手法を知ったんですけれども、そういったことで、この市長は、その前はたしかクリントンさんのときには首席補佐官をやっていますし、彼が市長になる前は、オバマさんのときにオバマケアを取りまとめるのを率先してやったということです。その後、市長になっているので、そういった政治的な配慮もバックに、多分そのような助成金でローンを組んだとか、そういうこともあるかと思うんです。

 もう一つ聞きたいのが、今回の視察に当たって、区は霞が関にある外務省や東京のアメリカ大使館にコンタクトをして、多分今回行くであろうシカゴリバーウォークであったり、ミレニアムガーデン、グリーン・ルーフトップ・レボリューションですか、緑のインフラ、そういったものの情報収集をして、区が視察する旨を伝えて協力を求めてきたのか確認させてください。

○溝口都市活性プロジェクト推進室長
 今回、日数が2泊4日ということで、丸1日見られるのが1日しかないという行程の中で、視察先についてはシカゴリバー中心となってございます。

 外務省への届出は、区長が渡航するというところで、外務省のほうには規定の届出を、こういう日程でここに行きますということでの届出はしておるところでございます。

 以上です。

○アルール委員
 ごめんなさい。私の聞き方が悪かったんですけれども、緑や緑の空間、あと水辺を生かした形での視察、あと活性化、歩行者ネットワーク等々、事前に知るべきことがたくさんある中で、多分、外務省経由でこういったところに行くので、こういった資料が欲しいだとか、シカゴリバーウォークですけれども、ブロックごとにいろいろなフェーズがあるので、そういったものを事前に求めると、いろいろな情報が入って、水辺の環境、そして歩行者ネットワークについての知見が深まって、さらに有意義な情報収集ができるかなというふうに、今のお返事で感じたところです。

 さらに、アメリカ大使館にも事前にお願いすることによって、シカゴ市長の受け側の視察をいろいろコーディネートしてくださる方だとか、こういったところはぜひ見てくださいだとか、いろいろなお話を聞けることもあるかと思いますので、次回以降、もし何かそういったことがありましたら、積極的に外務省や東京にある大使館に意見を求めたほうがいいのではないかという提案です。

 続きまして、シカゴはミレニアムパークという屋上庭園が一番有名で、市庁舎の屋上も有名です。シカゴの屋上は、現在、500以上の緑の屋根と13の屋上農園を持っておりまして、アメリカで最も環境に優しい都市の一つであるそうです。この屋上庭園は、雨水の流出と都市のヒートアイランド効果が非常にあるということと、公共料金を数千ドル節約しているそうです。屋上農園に関しては、まちの持続可能性を利用してダイニングシーンを演出するために、農産物が市内で振る舞われているということです。

 質問ですけれども、建物を建てるときに、シカゴの場合には環境に優しい都市として複数回ランクインしていて、新築建物の建築時に緑の屋根を追加するということを推奨したそうです。そこまで詳しく調べられていないんですが、この推奨が補助金を伴っていたものかどうかは調べ切れていないんですけれども、緑被率を中央区も上げるに当たり、人口増加に伴う1人当たりの公園面積だとかが非常に少なくなっている中で、緑被率アップのための屋根や壁面緑化に対して、区は今後どのようにやっていくのか。多分、今回見て、シカゴがどんなふうになっているのか分かるかと思うんですけれども、どのようにしていくのか、方向性について伺いたいと思います。

○吉田副区長
 今回の話はかなり突然来た話なので、正直言って、随行者を含めて、現場を見てきて、そのよさを現実に見てきた上で、事後勉強になりますけれども、整理をさせていただいて、議会にも具体的に報告をさせていただくように配慮させていただきます。

 実際に、緑のルーフみたいな話については、実は、屋上の庭園は結構ヘビートップになってしまうので、地震がある国はなかなか厳しい。だから、私どもが屋上庭園と言っているところでも、例えば福岡でつくっているやつは階段状に庭園を上げていって、最終的にはビルをぽこっと造ったりしているので、実態的には、海外のものを即、今、この国で使えるかどうかということについては、それなりに課題があると思っています。緑の増加というものをまちづくりの機会の中でやるということについては、それは基本的にやらなければいけないけれども、それが海外と同じになるというのはなかなか難しいところもあるので、いろいろ研究をさせていただきます。

○三留環境土木部長
 屋上の考え方でございますけれども、屋上緑化に関しましては、これまでも区の中で取組をさせていただいてございます。民間の助成なども行っておりますし、先般、グリーンインフラガイドラインを策定いたしまして、雨水の活用であるとか、屋上緑化、それから既存の緑の考え方も示させていただいておりますので、そういったもので今後もぜひとも皆様に御協力を願いながら、公共施設のほうも進めていきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 どうも御説明ありがとうございます。ぜひ、たくさんすばらしいシカゴのまちづくりを視察していただきたいと思います。

 ちなみに、これは質問ではないですけれども、シカゴのリバーウォークに関しては、ササキ・アソシエイツというボストンのササキ・ヒデオ氏のプロジェクトが関わっています。このプロジェクト自体は、ササキ・アソシエイツが22のいろいろな受賞をしていまして、グリーン・ビルディング・ショーケースのイノベーション部門第1位、アメリカ・ランドスケープ・アーキテクト協会一般デザイン賞受賞、あとエンジニアリングレコードのべスト・オブ・ベスト・ランドスケープ、都市開発プロジェクト賞みたいなものもいただいています。学ぶべきものはたくさんありそうなので、大変期待しております。なので、水辺に接しやすく歩きやすい環境、また、屋上庭園や水辺の有効性が区政の政策につながるように、楽しみに御帰国を待ちたいと思います。

 次の質問です。マイシティレポートアプリについてお伺いします。

 こちらは、東京都が、都道だったり、都の公園だったり、いろいろなところで何か発見したときには、それでレポートをすることによって、都がそれに対応してくれるというアプリケーションです。先日、晴海ふ頭公園内で白キノコが大量発生していて、それを万が一お子様が口にしたら危ないということで、そのアプリケーションを使って、すぐにレポートしたところ、東京都の公園なのですぐにそれを除去していただいたということで、スターアイランドの花火前で大勢の御家族が来る前に撤去されてよかったというようなお話があります。

 そこで、質問ですけれども、以前にもさせていただいたんですが、いたずらの投稿だったり、信憑性が分からないということで、このような公園だとか、道路だとかの市民の方が直接アプリでレポートをするようなものはないということですけれども、今後導入してもらいたい仕組みの一つなんですが、それについてのお考えをお伺いしたいと思います。

○金広道路課長
 マイシティレポートアプリについてでございます。

 こちらのアプリについては、以前から我々も、どういったものであるかというところについては、勉強を含めて、検討しているところでございます。ただ、現在のところ、本区の道路を含めて、公園もそうですけれども、維持管理の中では、基本的には電話を含めて受け付けて、それによって職員が現地に行って対応するというところで、維持管理を含めて、そういった対応は十分できているところでございます。

 あとは、委員からもありましたようにデマの情報とか、このアプリについても、やはり課題がありますので、今後導入しないということではなくて、もう少しこのアプリについては、実効性といいますか、検証していく必要があるかなというふうに考えております。

 以上でございます。

○アルール委員
 ぜひ検討していただきたいと思います。道だけでなく、公園の遊具が壊れていたとか、そういったケースもありますし、夜発見したから朝まで電話を待とうだとか、そういった必要もございませんし、やはり区役所がやっている間に電話をしなくてはいけないといったことを不便に思われる方、また、電話をしたときに、それが何丁目だったか分からないとか、そういった方も大勢いますし、私自身もそうです。ですので、こちらのアプリについては、ぜひ前向きに検討を進めていただきたいというふうに思っております。

 次の質問をいたします。

 毎年、夏になりますと、熱中症対策として、いろいろな公共施設でクーリングスポット、いろいろな公共施設の時間を延ばして、冷えていますので来てくださいというような案内等、いろいろなことがあるかと思うんですけれども、東京都環境局のホームページで、今年の夏は沸とう京ということで、地球温暖化の時代が終わり、地球沸騰化の時代が来ましたということで、国連が危機感を示したというところで、東京都のほうでクーリングシェルターとクールシェアスポットのリストを5月30日から公開しております。中央区はどこかと思って調べたところ、残念ながら、中央区は多分そこにまだ出していなかったかと思うんですけれども、中央区は一つも載っていなかったんです。なので、これについて、いつぐらいに載る予定なのか。また、区民の皆様にこういったクーリングシェルターやそういったものがありますというお知らせはいつぐらいに、熱中症対策も含め、されるのか教えてください。

○竹内委員長
 アルール委員、熱中症対策はこの款ではありませんので、所管の委員会でお願いいたします。

○アルール委員
 失礼いたしました。

 では、熱中症対策ということではなく、公園に例えばミストをつけるだとか、公共施設の中でそういった対策を取る予定になっているのかお聞かせいただきたいと思います。

○竹内委員長
 1点、アルール委員、公共施設も、施設は違いますので、ミストの件、公園等の課題でお願いします。

○白石水とみどりの課長
 公園のクールスポットという観点から答弁させていただきたいと思います。

 例年もミストの設置はやってございまして、最近ですと三原橋の都道沿いにある緑地帯ですとか、これは新しく完成したミストで、それから、従前以来、かなり古くからやっている浜町公園ですとか、築地川公園、それから数寄屋橋公園といったところにミストのクールスポットを設けております。湿度とか温度とかのセンサーが入っていまして、気温によって水を出し、止めるといったシステムになっていますので、夏の本当に暑いときの、ある意味、憩いの場に瞬間でもなってもらえればというところで、公園管理者として整備しているところでございます。大体6月末ぐらいから9月にかけて整備していきますので、ぜひ御利用いただければというふうに思います。

 以上でございます。

○アルール委員
 どうもありがとうございます。では、こちらのクールスポットのほうは、東京都環境局のほうにもぜひ情報を共有していただいて、そのリストに載るように努めていただきたいと思います。

 次の質問です。バリアフリー案内について伺います。

 都内だけでなく、区内には、もちろんベビーカー連れの方だけではなく、大勢の来訪者の方が、最近ではベビーカーもしくはスーツケースを持ってうろうろしているケースがあります。地下鉄から地上に上がってくるときには、間違いなくエレベーターで上がってこられる場所が分かるんですけれども、逆に、地上から下に下りようとするときの案内が非常に分かりづらい。例えば、ここら辺、築地、新富町エリアですと、区役所のすぐ裏側と言ったらいいんでしょうか、あちらに1基あるだけですけれども、入船橋周辺でうろうろしている方とか、そこでベビーカーを持って下りようとしているような方がよく見受けられます。

 質問ですけれども、全ての国やエリアがやっているとは限らないですが、Aの1番出口です、2番出口ですとか、ここは何々駅ですという看板がそれぞれの出入口にあるんですけれども、そこに簡単な地図でエレベーターのある出入口はここですという地図があることによって、利用者は非常に分かりやすく、エレベーターのあるところまで行かれると思うんです。これは質問と、さらに要望なんですけれども、そういった案内は区内にあるのかということを教えてください。

○三留環境土木部長
 地下鉄に対するバリアフリーの地図ということでございます。

 各駅、非常に分かりづらいですが、掲示はされております。また、これは所管が違うかもしれませんけれども、福祉保健部のほうで区内のバリアフリーマップを皆様のほうにPRしております。ただ、やはり分かりづらいということでございますので、機会あるごとに、公共交通機関の施設管理者に申し伝えておきます。

 以上でございます。

○アルール委員
 施設管理者のほうに申し伝えるだけでなく、強い要望をお願いしたいと思います。

 地下から上がってくるときには本当に分かりやすいというか、間違いありません。地図も載っています。地上にたくさんの地下鉄の出入口がある中で、どこがエレベーターのある地下鉄の入り口なのかというのは全くもって分かりません。ですので、それを強く施設管理者のほうに御説明いただき、全ての地下鉄、地上の出入口にエレベーターのある出入口の案内の地図をぜひ設置していただきたいというふうに要望いたします。

 以上です。

○川畑委員
 私のほうからは、昨今の中央区のマンション価格の高騰に関して若干お聞きしたい点がありまして、これは環境建設委員会で大丈夫ですかね。

○竹内委員長
 まずは、どうぞ。

○川畑委員
 私の知人がついの住みかを探すということで、今、中央区内でマンションを探しているんですけれども、中央区のマンションは軒並み1億円以上という状況で、昨年同月比で8.9%の上昇ということで、中古マンションの平均販売価格が1億860万ぐらいでしたかね、そのような状況になっているということを報道でも目にしております。なかなか見つからないんだという話をされているんです。

 そのような中で、先日、もう皆様は多分お読みになられたと思うんですけれども、NHKのウェブレポートではHARUMI FLAGの大量所有、転売問題というのが取り上げられておりまして、私も中央区民として、非常にひどいなという思いがいたしております。

 具体的に申し上げますと、HARUMI FLAG、今は一応申込み戸数の制限がかかったようですけれども、お1人2戸までということなんですが、それも抜け道がいろいろあって、一番大きなHARUMI FLAGのサンビレッジでは、1,029戸の中で法人の所有が300戸近くを占めているという状況になっております。要するに、3割が法人所有、ひどいと言ってはいけないですけれども、正当な商行為として見ればひどくはないのかもしれませんが、福岡の不動産投資会社さんは1社で38戸保有されていると。都内の医療関係の会社さんも17戸の保有ですとか、ちょっと度が過ぎている状況が現れている。しかも、転売規制がないものですから、大体皆さんは6,000万円から7,000万円ぐらいで買ったものを1億円超で売っているという状況が現出している現状だというふうに認識しています。

 もともと、あそこの土地は、もちろん都有地ですよね。都有地ということは都民の財産だったわけです。そこが9割引きで販売される条件というのが、都民、勤労世帯に低廉な価格でファミリー向けの住宅を供給してくださいという都の条件といいますか、指導もあって、その金額で販売をされているというふうに私のほうは伺っているんですけれども、それが結果的に、今、転売ヤーとか投資をする方々の草刈り場のような状態になっている。本当に、聞くに堪えないような思いを私自身は持っております。

 晴海を管轄する中央区としまして、できましたら、東京都のほうに申入れ、例えば、以前、東京都が品川駅付近で都営住宅を壊して民間のデベロッパーを入れて開発したときには、転売規制、それから1人1戸までの申込み制限をかけていらっしゃるんです。ただ、今回、HARUMI FLAGに関しては、交通問題もいろいろありましたので、そういう規制をかけない状態で販売を開始して、最高倍率は去年の段階で266倍という過熱した倍率が出ているんですけれども、266倍もの倍率でありながら規制をかけないという状況が続いております。

 私は、中央区として、今の不健全な状況、晴海は中央区アドレスでございますので、できれば、東京都に、本来の趣旨として、都民、区民に低廉で安定的な住宅を供給する、その趣旨に立ち返って、何らかの申入れをしていただきたいと思っておりますが、それに対して一言いただければと思います。

○吉田副区長
 実は、最初の設定が川畑委員と違うと思います。実は、選手村は、何とか民間の力でただで建てたいというところからスタートしていますから、あそこに低廉な住宅供給というのを、基本的には東京都は目標として住宅事業者と話をしておりません。実態的には、まず選手村として使った上で転用できる住宅を造れという話です。

 ただ、今、あまりに行き過ぎたマネーゲームになっているという部分について、東京都や事業者に対して協議をする必要があるのではないかということについては、御意見として承りながら区として出していきたいと思っています。

○川畑委員
 御答弁ありがとうございます。前向きな御答弁をいただけたということで、また今後、区民の安全につながると思います。ありがとうございました。

○竹内委員長
 議題、環境保全及び建設行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 第二回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 それでは、以上をもちまして環境建設委員会を閉会といたします。

 お疲れさまでした。

(午後4時10分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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