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令和6年 環境建設委員会(12月13日)

1.開会日時

令和6年12月13日(金)

午後1時30分 開会

午後3時33分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 竹内 幸美

副委員長 押田 まり子

委員 田中 耕太郎

委員 青木 かの

委員 アルール うた子

委員 黒原 裕司

委員 川畑 善智

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(17人)

山本区長              

吉田副区長             

三留環境土木部長          

池田管理調整課長          

大野交通課長            

坪川副参事(交通安全対策・特命担当) 

鎌田環境課長            

白石水とみどりの課長        

金広道路課長           

志賀谷中央清掃事務所長

早川都市整備部長

川島都市計画課長

菊池地域整備課長

福島まちづくり事業担当課長

溝口都市活性プロジェクト推進室長

落合都心再生推進課長

水野基盤事業調整課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

林書記

後藤書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○竹内委員長
 こんにちは。ただいまより環境建設委員会を開会いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 まず初めに、理事者報告を願います。

○三留環境土木部長

 1 「中央区無電柱化推進計画2024」の策定について(資料1)

○早川都市整備部長

 2 まちづくり協議会の報告について(資料2)

 以上2件報告

○竹内委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時41分です。自由民主党95分、かがやき中央70分、参政党10分、れいわ10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○田中(耕)委員
 それでは、私から、資料1の無電柱化推進計画について何点かお伺いしてまいります。

 これまでも、無電柱化の推進にはお取り組みいただいておりまして、なかなかすぐに進むという内容では当然ございませんが、しっかりと歩みを進めていただいているというふうに認識しています。実際に無電柱化されている区道はもちろんですけれども、都道、国道などを見てまいりますと、やはり無電柱化したことによって、車道ももちろんですが、歩道に余裕ができて、歩行環境、交通環境が良化するというのは当然だというふうに思うんですけれども、一方で、無電柱化したエリアにおいて、今回の中でも御説明がありましたが、トランス、変圧器の設置場所によっては、部分的に歩行空間が狭められてしまったり、歩道の自転車通行指定部分がそのエリアだけ、その部分だけ狭くなってしまっているというような場所がありまして、逆に、危ないとまでは言いませんけれども、正直言うと、もう一歩努力ができたらよかったと思うエリアもあります。

 そういった点を踏まえまして、まず1点目として、今申し上げましたトランス、変圧器の設置場所、今日も様々な御説明の中で、線ではなく面的な整備計画もしているということですけれども、変圧器の設置場所ですとか、大きさなどの工夫、交通体系ですとか、自転車などに影響が少ないような設置場所ですとかというのは、より考えていく必要性があると思うんですが、そういったお取組があるのか否か。

 あわせて、無電柱化しますと、その分余裕ができますので、植栽などが充実して、これも喜ばしいことではあるんですけれども、せっかく広がった部分が、結果的に、また植栽によって埋められてしまって、緑が増えるという意味ではすばらしいんですが、もう一歩、無電柱化した割には歩行空間や車道空間に余裕ができなかったり、安全性がもう一歩上がっていないというような場所も幾つかあるように思います。総合的に、無電柱化したことによるメリット、景観、それから交通安全性、利便性、それをトータルで上げるためのお取組がなされているのか否か、全体バランスをどのように取っているかという点について、1点目としてお伺いしたいと思います。

 また、今回、改めて新年度に向けての優先整備路線についてもお示しをいただいております。従前から分かっている点ではありますが、やはり高度業務地域である昭和通りの西側、東京駅の駅前から銀座エリアに当たっては、ほぼ無電柱化が達成されている、もしくはされつつあるという状況ですけれども、区全体を俯瞰いたしますと、日本橋、特に日本橋の問屋街地域の幹線道路以外の場所、それから月島地域の比較的人が多く住むエリア、幹線道路以外の場所に電柱がかなり残っているというのを、感覚的にもそうですし、資料を見てもやはりなというような感じがあります。今回、優先的に整備するところ、やりやすいところや交通量が多いところなど、いろいろ優先順位をつけていただいているんだというふうに思いますが、今申し上げたように、日本橋の問屋街地域ですとか、月島の人口の多い地域、エリアに、実現するのはなかなか簡単ではないというのはもちろん分かった上で、戦略的に優先度合い、配分を振ってみたり、また、無電柱化のメリットを、区民の方ももちろんですし、進めていただく区の担当の方にもより実感していただくための優先的な路線をさらに戦略的に絞っていく必要性があるのではないかというふうに考えるんです。

 優先整備路線の選定については、こちらの概要版や本編でも触れてはいらっしゃいますけれども、今後どこを優先にしていくのかという優先順位ですとか、戦略的に難しくても、ここは頑張ってやってみようみたいなエリアや方針などがあるのでしたら、それをぜひともお知らせいただきまして、今後の事業の推進にお役立ていただけないかなというふうに思います。

 では、以上の2点について御説明をお願いします。

○金広道路課長
 無電柱化の整備の考え方について、幾つか御質問いただきました。

 まず、地上機器の、いわゆるボックスの歩道上への設置場所についてでございます。

 地上機器につきましては、電線共同溝を造るに当たっては、どうしても必要な設備になってございます。したがいまして、必ずどこかに地上機器が設置されるというところで、委員がおっしゃったように、どこに設置したらいいのかというところにつきましては、当初の設計の段階から、交通管理者を含め、設計の中でいろいろと検討はしているところでございます。また、地上機器を設置するに当たっては、その地先の方々の御理解も必要というところで、地元の方ともそのあたりはお話合いをしながら、今まで地上機器の設置と設置場所については、いろいろと進めてきたところでございます。結果的に、そういったものが安全性とか、あるいは自転車の通行に影響が出るのではないかというところを御指摘いただきましたが、やはりそういったところは十分加味しながら、しかしながら、どうしても必要な設備というところで、そのあたりはしっかりと安全性を考えた上で置く場所を考えていきたいというふうに考えております。

 また、せっかく広くなったのに、またそこが緑になってしまうという御指摘につきましては、やはり電線共同溝の埋設後は必ず道路整備と、最終的には道路の修景工事を行う流れになっておりまして、道路として見たときに、広さもそうですけれども、そこに緑があるかないかというところにつきましては、道路全体として考えたときには、緑も必要ですし、そこに植樹帯を造ることによるメリットも十分にあるというふうに考えております。そこは委員がおっしゃるようにバランスだというところも重々承知しておりますので、整備したからには、区民の方々に整備してよかったと思っていただけるような工事あるいは整備を今後も進めてまいりたいというふうに考えております。

 また、優先整備路線の考え方についてでございます。

 確かに、委員がおっしゃるように、日本橋の一部あるいは月島地域では実際にまだ整備が進んでいないところが見受けられる現状でございます。これまでも電線共同溝の整備をするに当たっては、歩道幅員が2.5メートル確保できるというところをまず考え、あるいは防災に寄与する路線、こういったところを優先的に今までも整備してきたところでございます。今後の考え方についても、この部分については、しっかりと区として優先整備路線ということで位置づけて、今後も整備を進めていくというところでございますが、日本橋とか月島、いわゆる歩道がなかったり、道路の幅員がそもそも狭いようなところにつきましては、今回の計画の中でもうたっておりますように、開発あるいは密集地域における土地の利活用を今後しっかりと検討しながら、もし条件が整えば、そういったところからもしっかりと整備を進めていき、無電柱化を推進していきたいというふうに考えております。

 したがいまして、今後の優先順位的には、やはり防災あるいは歩道幅員、こういったものの路線が優先されていく部分はあろうかと思いますが、今までなかなか無電柱化が難しかった地域におきましても、機会があれば、条件が整えば、そちらについてもしっかりと前向きに整備を考えていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○三留環境土木部長
 少しだけ補足をさせていただきます。

 委員が御指摘のとおり、2.5メートルの歩道幅員で電柱を取って地上機器を設置し、植栽を植えますと、何も変わらないのではないのかという御指摘もございます。そういった意味で、2.5メートルの幅員がなくてもできるようにということもありますけれども、2.5メートルというのはバリアフリーの有効幅員として2メートルを確保しなければいけないというところから来ているところで、そういった数字が出てきているところでございます。

 現在、これまでの計画の中にも記載してございますが、まずは地上機器のコンパクト化も事業者と国に要望しておりますし、また、研究を進めてくださいという取組を実際に行ってございます。あと、道路課長が申し上げましたように、今回の計画の中で、これまで困難とされていた部分に関して、大分踏み込んだ記載になってございます。現在、計画を進めております晴海一丁目の公園用地を利用した歩道のない道路であるとか、場所場所によって、そういったものを優先的に整備をしていくという、計画上には上げられませんが、そういった機会ができればというか、そういった場所が選定ができれば、そういったものは順次、優先的に取り入れていきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 それぞれありがとうございます。

 取組は今回の推進計画でも、さらにより具体化しておりますし、先ほど私が申し上げたように、着実に進めていただいているということで、区民の皆様もそれは実感をされているというふうに思っていますし、信頼を寄せております。その上で、少しぜいたくな要望になってしまうのかもしれませんが、今、御答弁がありましたように、無電柱化したのだけれども、あまり実感できないというような場所も、残念ながら、これは本当に構造上難しいというのは重々承知ですが、区民の方からそういうような御意見、ぼやきをいただくこともあります。私自身もよく使うガソリンスタンドとか店舗の駐車場の出入口にトランスがありますと、そこがせっかく無電柱化されているのに、ちょうど出入口で車が一時停止して道路に出るところの前にあるので、結果としてすごく危険というか、見にくい、場合によっては、電柱よりも障害に感じてしまう場所も、残念ながら、あるというのは、理事者の皆さんも重々御承知かと思います。

 何のために無電柱化するかというお話になれば、おっしゃるように、災害、特に震災の際に電柱が倒れることがないようにするというのは第一義として分かりますが、やはり日々の行動の中では、交通の安全性と利便性が最も目につく点でございます。なかなかレベルの高い要望になってしまうかもしれませんが、無電柱化の改修を行うに当たっては、交通の安全性や利便性も十二分に考えていただいて、せっかく大金をかけるなら無電柱化をしてよかったという実感を区民や来街者の方に感じていただけるようなお取組をさらに踏み込んで行っていただけるとありがたいというふうに思います。

 また、エリアに関しても、おおむね承知はしてございます。今行えていない場所というのは、道路の幅員のお話もありましたけれども、なかなか行うのが難しいから行えていないという実態もあります。一方で、狭いところ、歩道幅員2.5メートルというお話もありましたが、狭い道ほど無電柱化する効果が高いという逆説的なパラドックスもあるというふうに思います。

 そういった観点で、先ほど来も申し上げましたけれども、パイロット的にといいますか、ここはなかなかやるのは難しいけれども、チャレンジしてみようとか、ここを無電柱化したならば効果が実は高いのではないかという、そういったパイロット的な場所も今後ぜひとも検証していただいて、やりやすいところからやっていくというのはもちろんですけれども、効果が高いのではないかと想定される場所を優先的に整備していくというような、これもなかなか難しい要望だというのは重々承知の上で、高いレベルをお願いしておりますが、ぜひともお取り組みいただければというふうに思います。

 以上で終わります。

○アルール委員
 よろしくお願いいたします。

 私のほうからも、中央区無電柱化推進計画2024について伺います。

 まずは、国や都の取組等、たくさんイラストやグラフを入れていただきまして、また、工法につきましても詳しく載っておりまして、非常に分かりやすいかと思います。今年の第一回定例会の一般質問でも私は無電柱化について取り上げさせていただいて、これに非常に関心を持っているものです。

 こちらの推進計画の9ページに、2019年度から23度年の5年間で約2.8キロ、要は年間約550メートルの実施をしたとありまして、これは推進計画なので、どんどんもっと広がっていくのかと思いましたが、27ページですと、計画として、2024年度から28年度の5年間で約1.3キロ、年平均約271メートルで、2029年度から33年度の5年間ですと2,250メートルで年平均約450メートルになっておりまして、数字上は2019年度から23年度の5年間は年間約550メートル実施できていたのが、推進計画10年間分を見ると、特に伸びていないように感じるんですけれども、これは私の見方が間違っているのか、まず教えてください。

○金広道路課長
 計画の中身につきましては、委員に御紹介いただいたように、この計画内でも、今、そのような距離数で考えております。推進計画と言っておきながら距離がという御指摘だとは思うんですけれども、あくまで距離だけが推進というところではなくて、先ほども申し上げましたように、防災に寄与するですとか、防災を考えたときに、まちにとって必要である路線をいかに計画的に無電柱化を進めていくかというところが、ある意味、重要なポイントであると。計画どおりにしっかりと推進していくというところが重要だと思っております。

 その中で、無電柱化することによって効果が高い路線を我々も選定しているところから、その路線によっては、端から端までの距離がちょうど区切りのいいところで見たりもしますので、結果的に数字を積み上げていったときに、若干数字的には少なくなっている部分はあるかなというふうには思うんですけれども、数字だけではなくて、繰り返しになりますが、効果のある路線をしっかりと計画的に進めていく、着実に進めていくことが推進につながるというふうに考えております。

 以上でございます。

○三留環境土木部長
 この点に関しましても、少し補足をさせていただきますが、本計画の今後10年間の計画路線に関しましては、区が実施する路線を、道路課長が申し上げましたように、その路線路線の延長数を上げさせていただいているというのが計画の27ページのほうの数字でございます。これまでの実績に関しましては、本区の電線共同溝であるとか、その間に実施されました開発行為による無電柱化事業、こういったものも含めた数字が記載されているところでございます。延長ですので、委員はよく御存じのとおり、無電柱化に関しましては、1路線につき、計画から工事完了まで5年から7年かかると言われております。その中での最終年度で延長数を捉えるものですから、なかなか数字が伸びないというのは、これは本当に、頑張っていかなければいけないのかなと思っているところでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 御説明ありがとうございます。

 そもそも、もともと推進計画の中の無電柱化する道路は、目的に沿って、防災に強いとか、優先整備路線を優先的にやっているのは存じ上げておりますので、それをやるから、非常に伸びないだとか、いろいろな御説明をいただきましたけれども、東京都が無電柱化の路線をパワーアップと言っている中で、せっかく新しい推進計画ができる中で、中央区がちっともパワーアップではなくて、数字だけですけれども、それが伸びないというのは、非常に私には課題だというふうに感じています。

 また、開発を契機に、その路線の無電柱化をしているということで、例えば21ページですけれども、現在、既に開発済みである、例えば月島西仲通りのミッドタワーグランドのところは電柱が残ったままになっていたりしていまして、月島一丁目3から5のキャピタルゲートの周辺は地中化が完了していることもありますので、開発を機に地中化をするということは、例えば月島西仲通りですけれども、それがなぜ残っているのか、それは今後されるのか等も伺いたいというふうに思います。

 それから、もう一つの質問です。無電柱化の目的の中の歩行空間の確保についてです。

 計画の表紙にも写真が載っているので、非常に分かりやすい例かと思うんですけれども、例えば明石町ですが、無電柱化することによって歩行空間が確保できました。ところが、歩行空間を確保したことによって、それにより放置自転車を助長しているような状況をどのように考えているのか伺いたいと思います。

 それから、もう一つ、無電柱化の目的の中の都市景観の創出です。

 先月、11月10日が無電柱化の日ということで、私も所属している電柱のない街づくりネットワークで無電柱化エリアショート動画コンテストというのをやりまして、中央区の銀座通り、中央通り辺りの動画が一部、その動画コンテストに参加しまして、実は、その通りは入選しているんです。動画を見ていただいた東京大学名誉教授の松原先生や、日本みち研究所の森山先生などから、非常にここの通りはすばらしいと称賛を受けました。それは景観が非常にすばらしいということと、中央通り全部ではないですけれども、通常、車道と歩道が、無電柱化することにより、日本の場合はほとんどそこに低木を置くような形が多いんですけれども、中央通りの一部は、そういったものもなくて、より広く感じられる歩道と車道の空間の造りになっていると。また、これは無電柱化とは関係ありませんけれども、東京メトロも多分、協力をして、地下鉄の出入口のピロティの造り方が非常に都会的ですばらしいものになっているという称賛を受けましたので、この場でおめでとうございますというふうにお伝えしたいと思います。

 そこで、質問ですけれども、無電柱化に合わせて、日本の場合には車道と歩道の境に低木を置くのが多いですけれども、歩道の整理の仕方というんでしょうか、無電柱化をすることにより、どこに低木を置くのか、それとも置かないのか、そういった歩道の基準をどのようにしているのかお聞かせください。

○金広道路課長
 まず、再開発を捉えての整備というところでございます。

 委員が御紹介のとおり、再開発があったところの周辺が全て無電柱化になるというところではなくて、再開発の機会を捉えていかないと、なかなか無電柱化は進んでいかないというところは区として認識しておりまして、そういった動きがあるところにつきましては、区としては、やはり事業者に対して無電柱化をできるだけ働きかけるように、今までも協議を進めてきたところでございます。したがいまして、今、西仲通りというところでお話がありましたが、この部分については、現在のところは無電柱化をする予定はございません。

 それから、電線共同溝にしたことによって、歩道は広くなったんですけれども、そこに放置自転車を助長しているのではないか、ある意味、そういうスペースをつくっているのではないかというところにつきましては、これは無電柱化とは別に分けて考えなければいけないのかなというふうにも考えております。少なくとも、無電柱化をやる目的としては、委員が御紹介のとおり、歩行空間の確保、それから都市防災機能の強化あるいは景観、こういったものをまず向上させるという目的で整備を進めておりますので、まずはこういった目的をしっかりと達成するために整備をしていく。また、整備後の道路の維持管理といいますか、在り方については、放置自転車ではなくて、いろいろなものを置かれたりだとか、デッドスペースになるようなところについては、交通管理者とか内部でも連携を取りながら、しっかりと対策を進めていくべきだというふうに考えております。

 それから、車道と歩道、整備をしたときに植栽の配置の基準があるのかどうかというところにつきましては、基本的には、基準というよりも、1つ道路を整備するに当たって、当然、地先の家の出入口とか駐車場の出入口を含めて、道路によって特性といいますか、まちまちだと思いますので、やはりそこは設計の中で地元の方とも話合いをしながら、どの部分に植栽帯を設けていくのか、あるいは少し植栽を切って空けていく部分をつくるのかとか、そういったところについては、しっかりと協議を詰めていって道路整備を進めているところでございます。

 以上でございます。

○三留環境土木部長
 基準の部分で少し補足をさせていただきますと、基準があるかないかということでございますと、あります。道路法の道路構造令に従いまして、道路のどこからどこまでを車道、どこからどこまでを歩道、それから路肩であるとか、植栽帯を設けられる、設けられないも含めまして、道路の全体の幅員構成で決まってございます。

 それから、植栽帯を造る、造らないに関しましては、基本的には、歩道の有効幅員が2メートルを確保できる、これがバリアフリー基準でございますので、連続して2メートルが確保できない場合には、2メートルの擦れ違いができるところを設けて、最悪1.5メートル確保するなど、そういった基準になってございますが、そういった基準の中で植樹帯、それから高木を設置してございます。そういった意味で、あるかないかということであれば、内規も含めて、基準はあるということでございます。

 以上でございます。

○アルール委員
 詳しい説明どうもありがとうございます。

 無電柱化することによって、歩行空間がどのようになるかということにつきましては、この後の議題についての質問の中で挙げさせていただきたいと思います。

 優先的な道路、緊急に必要な道路、大変分かります。ただ、危険な地域をなくす防災機能の強化には、優先道路だけではなくて、そういったところには大きなマンションもたくさんあるんですけれども、そうでない細い路地にこそ一軒家が多く集中していたり、古いマンションなどがたくさんあるかと思います。そちらのほうこそ、やはり防災機能強化というふうに考えるときには、非常に大切な道路だと思います。優先道路の位置づけは非常に分かりやすく、ごもっともだと思いますけれども、推進計画をさらに進めるために、そういった道路をもう少し一歩踏み込んで考えていただきたいと思います。こちらは要望になります。

 以上です。

○川畑委員
 本日もよろしくお願いいたします。

 私も無電柱化事業に関しまして質問させていただきます。

 中央区無電柱化推進計画で、この計画の到達点というのは、具体的な数値目標、例えば、今、区内の国道、都道は100%、無電柱化が完了しておりますけれども、区道は、あと延べ100キロぐらい残っているのでしょうか。その到達目標点というのは、どのぐらいのことを設定されているか、数値で出していらっしゃれば教えていただきたいです。

○金広道路課長
 到達目標点というところでございますが、もちろん、区道が全て無電柱化されることが一番の最終到達点だというふうに思っております。ただ、先ほどから申し上げているように、整備するには結構な期間がかかるものですから、なかなか、今、区道を全部というと何年かかるんだろうといった話にもなってきますので、どこを到達点というふうに言われれば、区道から電柱を全てなくすというところが到達点だと、そこを目指してやっていくというところでございます。

 以上でございます。

○川畑委員
 ありがとうございます。

 区の決意といいますか、電柱をなくして、防災面、安全面、中央区をすばらしい区にしていくという決意を御披露いただいたと思っております。

 今回の事業の推進に当たりまして、予算的な面、予算措置といいますか、中央区の予算、令和6年度の予算でも結構ですけれども、現在、どのぐらいの費用を無電柱化事業にかけていただいているのか、お示しいただければと思っております。すぐ出ますでしょうか。それとも難しいですか。

○金広道路課長
 予算的なお話になりますけれども、まず、無電柱化事業につきましては、国あるいは都から補助金をもらいながら、この事業を実施しております。また、現在、複数の路線で無電柱化事業が進んでおりまして、個々の予算額について、細かいところは、今、把握はしていないところですけれども、できるだけ国や都の補助金を今後も活用しながら、区の財政負担軽減というところもしっかりと考えながら推進してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○川畑委員
 ありがとうございます。

 中央区は、昨年度の基金の積み増しを153億円やっておりまして、もし金銭面、資金的な面でというところであれば、資金は十分あるのかなというふうに感じております。それよりも、例えば道路の幅員ですとか、そういったところの問題が大きいのだと。環境のほうをもう少し整備をしていかないと、なかなか、あと機材、トランスボックスの大きさとか、小型化をしていくとか、そういったところに技術的な進展がないと、なかなか難しい面もあるというようなことであれば、逆に言いますと、今、結構行き詰まっている部分が、もしもう無電柱化を諦めてしまわなければいけないような状態の場所がもしあるとするのであれば、そのあたりの、例えば区として、用地の取得をして、もう少し幅員を広げるとか、そういったところができるのかどうなのか。

 といいますのは、能登の地震でも電柱が3,000本倒れて、復旧の大きな阻害要因になっているという現状もありました。特に、先ほど前委員からも質問がありましたけれども、細かい路地に入ったところにお住まいの方たちの安全をどうやって確保するのか、やはりそこが行政としても一番気を遣わなければいけないところになると思うんです。そこの部分をどうやって無電柱化を進めていくのかというところを、いま一歩踏み込んで、予算措置も含めて、ぜひとも次の段階、広い道路は大分無電柱化が進みましたけれども、その次の段階にステップを進めていただきたいというふうに思っております。

 質問は以上になります。

○竹内委員長
 続いて、議題に入ります。環境保全及び建設行政の調査について、発言を願います。

○田中(耕)委員
 1点だけ、公共交通、とりわけ江戸バスについてお伺いいたします。

 12月1日から南循環のダイヤが変更になっているというのをお聞きいたしております。その理由が、定時運行が難しいということで、これまで平日は一周82分だったものが88分ということで、6分ほど遅くなっているということかと思います。

 1点目、ちょっと重箱の隅をつつくようですが、申し上げますと、82分から88分に変わっているんですが、ホームページ上の運行概要だと82分のままになっておりますので、こちらはぜひとも直していただきたいというふうにお伝えするのが1点と、北循環が70分で、南循環が88分ということで、当初は北と南で大きく一周当たりの差が開かなかったのが、かなり開いてまいりまして、結果として、終バスが区役所前を出る時間も南循環はかなり前倒しといいますか、具体的に言いますと18時40分になったりしていて、区民の利便性を高めるために、当然、ルートの拡大、とりわけ晴海地域のエリアの拡大などに取り組んでいただいたんですけれども、やはり88分というのは、巡回バスとしては、なかなかいい距離になってきてしまったのかなというふうに個人的には感じる部分があります。

 ですので、改めてお伺いいたしますが、北循環もそうですし、南循環も併せて、常にルートやダイヤについては、きちんと調査や新たな視点を持っていただいているとは理解しておりますが、やはり乗降客の利用者数の増減などを把握した上で、ルートの見直しや、特に南循環の場合はかなり大回りな形に結果としてなっておりますので、第3のルートを設けるなど、抜本的な見直しなども順次検討していかなければならない時期が差し迫っているのではないかというふうに個人的には思います。

 そういった観点で、現在の乗降客数の増減や、利用者数の増減が大きい停留所やエリアなどがもしもあれば、お示ししていただいて、今後、そういったルート、ダイヤ、場合によっては新規路線、区民からの要望が大きい逆回りルート等々、新たな取組や改正、改善について、お考えを現段階でお示ししていただければと思います。とりわけ、今回の12月1日のダイヤ改正についても、当初の見込みと異なっていたということだと思いますので、その理由について、僅か6分ではありますが、やはり終日ですと大きな差になってくるというふうに思いますので、この12月1日のダイヤ改正の意義についても改めてお示しをお願いいたします。

○大野交通課長
 江戸バスについてでございます。

 今回、12月1日に南循環のダイヤ改正を行った理由ですけれども、もともと4月のルート変更当初に見込んでいたダイヤがございました。ただ、実際にそのダイヤで運行を開始したところ、やはりHARUMI FLAGの入居が進んでいく中で、予想以上に利用者が増加した。これに伴いまして、やはり南循環の、特にHARUMI FLAG以降の部分でダイヤの遅延が発生したというところがこれまでございました。そのため、12月1日にルートを変更したというところが今回の理由でございます。

 4月15日に新しくルートを変更した後、それ以降の乗車数、あと降車数、それぞれ多い地区としましては、まず乗車数に関しては、これまでも聖路加国際病院とか、そういうところは多かったんですけれども、それ以外にも、今回、新たにルート変更した部分でいいますと、晴海西小・中学校、あと晴海五丁目ターミナルの乗車数が増えている。また、降車数については、晴海四丁目であったり、あと晴海西小・中学校、併せて晴海五丁目ターミナルで増えている。それぞれ、晴海五丁目から乗られた方については、勝どき駅まで御利用される方が多いというような現状を確認しております。

 今後、第3のルートを含めて、ルートの見直しというお話ですけれども、区といたしましても、この4月にルート変更をしました。そういった利用の動向をしっかり把握するために、現在、利用者の動向調査を、乗られる方へのアンケート調査を行っております。こういった状況も把握しながら、すぐにルート変更してしまうより、まずは皆さんに慣れ親しんでいただくルート、現在のルートをしっかりと慣れ親しんでいただくことも必要かと思います。しかしながら、今後もまちの動向というものは、日々、年々変化していくかと思いますので、まちの動向が大きな変化を迎えるときにルートの変更を考えていくところかというふうに考えております。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 本当に、ルートについては、これまでも十二分に調査・検討、江戸バスが導入された当初から、いろいろ、どこにおいてもメリット、デメリットがありますし、今おっしゃっていただいたように安易に変えるべきではないというふうにも思います。一方で、やはり一周当たりがかなり大きくなってしまったという弊害は、繰り返しになりますけれども、この先出てくるのかなというふうに思いますので、不断の見直しをしていただくとともに、今、御紹介もありましたように、乗車数または降車数をリアルタイムで把握していただいて、柔軟な対応を改めてお願いいたしまして、質問を終わります。

○青木委員
 それでは、私からは、議題といたしまして、月島三丁目北地区再開発問題、それから旧飯田家住宅について、そして世界の都市ランキング、つい先日発表されましたので、それについて質問をしてまいります。

 まず、月島三丁目北です。北と南、同時に進んでおりますが、北のほうがかなりスピード的には早く進んでいるということで、ここで起きている問題にうまく対応していけば、南のほうで同じ間違いを犯さないで済むという意味では、月島三丁目市街地再開発事業、北は重要だと考えております。

 そこで、まずは、2023年の工事開始から、かなり苦情、要望などを私も受けております。初期の問題としては、特に工事車両のルート、それから騒音、振動、大量の土砂が運び出されておりましたので、こういった苦情が多かった。そこで、何度か委員会や一般質問でも取り上げております。だんだんタワーが高くなっていくにつれて、そして日程も今これから秋冬ですが、その中で苦情の中身も、同じものもあれば、変わっていくものもあるということで、最近多いのは取決めについてです。

 最初に取決めをしております。資料としても頂いておりますが、工事事業者と地元との取決めの中で、工事時間は8時から18時30分までであると。ただし、準備や後片づけは含まないとあります。ということで、騒音がしていても塀がありますので、工事なのか後片づけなのかは分からないという中で、今は17時にはもう真っ暗になっていますよね。その中で、20時くらいまで後片づけのための明かりがともって、そして後片づけのための騒音がしていると、このような苦情も増えてまいりました。

 それから、月島三丁目は、何度も申し上げますが、何もなかった晴海の再開発や倉庫街が多かった勝どきと違って、本当に中央区の中心の、そのまた中心のまちの中で行われている再開発ということで、とても影響があります。

 まずは、令和5年6月、最初に一般質問で取り上げたときの区長答弁を読みます。

 当地区の工事車両につきましては、交通管理者との協議や説明会等での意見を踏まえ、あらかじめ複数の経路が設定されております。こうした中、関連工事の影響に伴う一部経路への集中など、地域から寄せられた御意見や相談内容を踏まえ、その都度、事業者への指導を行ってきたところです。

 それから、交通管理者、ルートの問題の部分です。

 交通管理者との再協議や地域の方々との調整のほか、交通誘導員の確保や運行ドライバーへの周知徹底などが必要であり、一定の時間を要したものと認識しております。区といたしましては、今後とも、地域の状況を確認しながら、地元への影響の軽減やさらなる安全性の確保が図られるよう指導してまいります。

 こういうお答えをいただいております。地元への影響の軽減やさらなる安全性の確保が図られるよう指導してまいりますと。1年半たちまして、現在の状況を簡単に述べていただければと思います。

○福島まちづくり事業担当課長
 月島三丁目地区の現在の状況についてです。

 委員御案内のとおり、2023年、令和5年4月から本体工事のほうには着工しているという状況でございますが、そこから工事が進捗して、そのうちB-1街区という川に面している街区、こちらは権利変換で区が取得した街区になりますが、こちらが昨年、令和5年8月に本体工事に着工して、今年、令和6年8月末に竣工、そして区のほうに引き渡されて、今、障害者グループホームが運営されているところでございます。

 工事については、B-1街区のほうは終わっているので、大方は終わっているのですが、引き続きA-1街区の高層棟については、今、上部の建物の外側、そして中側の工事を行っている。そして、今後、B-2街区のほうも解体工事が始まり、そして、それの進捗に合わせて、今度は本体工事に着工していくという状況になってございます。

 状況については、以上になります。

○青木委員
 私の質問の仕方が悪くて、すみません。状況は、私も近くに住んでいて分かっておりますので、前回答弁をいただいた、区として指導してまいりますということで終わっていますので、現在、どのような指導をしているかということを知りたいのです。

 ちょっと付け加えておきます。現在は、地元のほうでも、個別に、例えば私にいろいろ苦情が来るよりも、マンションのほうでも自治会ごとにまとまりまして、要望書を定期的に出しております。ばらばらに区議会議員に言うというよりも、まとめていただいて、理事会が中心となっていますが、そのすぐ近く、目の前にある2か所のマンションに関しては、マンションの理事会でしっかりと要望をまとめて要望書を出している。そして、それを事業者のほうで回答するという形になっているようですが、この点も含めまして、区としては、どのような対応、そして事業者への指導を行っているか教えてください。

○福島まちづくり事業担当課長
 失礼しました。

 組合への指導の状況というところですが、工事の車両のルートや工事による影響といった部分について組合のほうに適宜、地元からの声も入っているというふうに、こちらは報告を受けております。それぞれについて、しっかりその内容について検討し、どういうところで影響が出ているのかというものを把握しながら、その改善につながるよう取組を行うよう指導しているところでございます。

 そして、近隣の共同住宅から御要望が出ているという点についても、組合のほうから報告は受けております。管理組合の御意見として上がっているものなので、そこの部分はしっかり協議を行っていくよう、これも併せて指導しているところです。

 以上です。

○青木委員
 今、あまり具体的には出てきませんでしたが、もう御存じだと思いますので、しっかりと。一番大変だったのは、電気の消し忘れ、モーターの消し忘れというのがありまして、誰もいない中で夜中までこうこうと電気がついて、モーター音だけが響いていると。これは深夜ですので、かなり広い範囲で響いておりましたが、こういうこともありました。もうお耳に入っていると思いますが、これはあってはならないことですので、やはり生活環境の悪化ということをできるだけ起こさないよう、具体的な指導をよろしくお願いいたします。

 もう一個、ちょっと具体的になりますが、工事関係者の数が目に見えて増えております。その中で、中央区では禁止されている路上喫煙、それからポイ捨てが大変増えている。地元の方も、その都度その都度注意しても直らないので、写真に撮っていらっしゃいました。私も持っておりますが、ちゃんと写真に撮って記録を残しております。

 それから、もう一個が車両誘導員の方です。一時期は大変よく挨拶をしてくださったり、子供たちが通るときは笑顔で話しかけたりと大変いい時期もあったんですが、今、人数が増える中で、工事車両が来ないときはスマホいじりというんですか、スマホをやっている方がいらっしゃって、これは仕事ではなくて、車が来るよというのは無線でやりますので、スマホでやっているのは仕事外のことということになります。仕事にはスマホは要らない。これも写真で頂いております。人に関するこういった新しい問題も出てきております。この点については、いかがでしょうか。

○福島まちづくり事業担当課長
 今の作業員による路上喫煙だとか、ポイ捨て、そして車両誘導員の車が来ない時間の態度というところでございます。

 まず、大前提として、組合のほうに区から常々言っているのは、このような大規模工事については、地元に多大なる影響を与えているというところを、まず念頭に置いた上で事業に当たるようにというところを常々言っております。その上で、特に外部の人が一番最初に触れるのが、まさに車両の誘導員かと思います。あとは作業員の移動のときのポイ捨て、たばこもそうですが、住民の方が見ているところでちゃんとした行動を取っているかによって、信頼が得られるかどうかというところが大きく関わってくるだろうと。そこで信頼を失ってしまうと、変な言い方ですが、工事の騒音だとか振動というところも、地元の方とお話合いをしている中でも、やはり我慢の限度というものもまた変わってくるかと思います。

 まず、組合のほうにしっかり言っているのは、地元からどういうふうに信頼を得ていくのか、そういうところを作業員だとか誘導員に常々伝えて、常に厳しい目で見られているというところをしっかり念頭に置いて作業や業務に当たるようにというような指導を行っているところでございます。今回、委員から御指摘のあった部分についても、私どものほうにも情報は入っておりますので、これも組合のほうに、責任者にしっかりした対応を取るように、先ほど申したようなことを指導したところでございます。

 以上です。

○青木委員
 おっしゃるとおりで、本当に音、光は見えないですが、関係者の方は見えていますので、そこでいい関係を築けるかどうかというのは、イメージががらりと変わると思います。これについては、私、ちょっと提案したいことを考えておりまして、これはまた別の機会に直接御相談したいと思っております。いい関係を築いていくにはどうしたらいいかということです。

 次の質問です。

 先ほどちょっとお話に出ました月島三丁目北地区のリヴェールが竣工いたしまして、リヴェール内の障害者就労カフェ、セイルという名前、看板も出ています。わたし児童公園が供用開始され、このカフェも12月11日にオープンしたばかりです。最初、わたし児童公園と一体的に運用をするというふうに聞いていたと思うんですが、まず、2階に上がりまして、そこに、わたし児童公園があります。そこから、扉はあるんですが、扉というよりも、全面ガラスの大きなサッシです。そこから出入りはできなくて、1階に下りて、もう一度ビルの中に入って、リヴェールのエレベーターから2階に行かなければいけない。なぜわざわざそうなってしまったのかというようなことが1点と、私も楽しみにしておりました児童公園、今のところ、まだ場所的に、広さ的には全部ではない。今後、スーパー堤防ができて、隅田川テラスとつながって直接下りていけるようになると思うんですが、このスーパー……。

 これは議題になりますね。失礼しました。では、これは除きます。

○竹内委員長
 今、議題ですよ。

○青木委員
 すみません。ちょっと集中し過ぎました。でも、ちょっと内容が違いますが、聞きます。

 このスーパー堤防がいつできて、わたし児童公園と一体化し、そしてカフェもできれば一体化するためには、2階から直接行けるようになったほうがいいと思うんですが、その予定について教えてください。

○白石水とみどりの課長
 わたし公園と、そこに入るリヴェールのカフェとの動線という御質問でございます。

 さきの9月の委員会に、新たにできたわたし公園のほうはオープンするということで御報告させていただきまして、11月にわたし公園をオープンしたところでございます。既に御覧いただいているところだと思うんですが、委員がおっしゃるとおり、カフェは、今、御説明があったスーパー堤防の竣工に合わせて、そちら側に出入口が出来上がるというところになっていまして、今、公園に面する側には、もともと計画上、出入口がないんです。そういった形になっていますので、堤防ができて、隅田川に渡れるようになって、公園を含めた、こちらのわたし公園全体が完全にオープン、出来上がったときに、今言った動線が出来上がるというところでございます。

 その供用の時期ですけれども、スーパー堤防事業は東京都のほうで担っている事業でございまして、こちらの部分はなるべく早く供用ということですが、現在はまだ、調整中といったところで、供用の開始時期に関して具体的には決まっておりません。

 以上でございます。

○青木委員
 分かりました。スーパー堤防と一緒に全面的な供用開始ということですね。ただ、カフェ、セイルは12月11日にオープンと、もうポスターが貼ってあるので、現在はリヴェール内のビルのエレベーターで行くしかないということですね。分かりました。スーパー堤防は時間がかかりそうですが、早くオープンすることを楽しみにしております。

 では、次の質問に移ります。

 佃の旧飯田家住宅について質問したいんですが、これは区民文教委員会寄りになったり、企画総務委員会が出てきたりするんですが、一切質問はしませんので、最終的に環境建設委員会に質問は来ますので、よろしくお願いいたします。

 旧飯田家住宅です。今年11月、御存じのように、国の登録有形文化財に登録されました。遡ってみますと、飯田家住宅の住民の方が他界され、空き家となってしまった。そうなると、取壊しが危惧される。この建物を残すためには、人が住み続けるということが重要になってきます。そのためには、改修、保存のための資金も必要になってくる。アイデアも必要になってくる。人材も必要になってくるということで、こちらは令和5年6月の一般質問で質問させていただきました。こちらも区長答弁をそのまま読みます。

 佃一丁目の建て替えについてであります。まちに建ち並ぶ建物や、公道ではない路地などの土地は全て私的所有物であり、町並み保全の観点による高さ制限など、建物等への使用制限をかけることは、区からの発意によって行うべきではないと考えております。こうした制限につきましては、地元からの発意の下、地域の中での話合いを経た上で、合意に基づき、定められていくものと認識しております。また、国に対する文化財登録申請に当たりましては、建物所有者の保存に対する意思が重要であることに加え、教育委員会と所有者が連携しながら手続が行われるものと認識しておりますというお答えをいただきました。

 地道に一歩一歩、地元の方が、まずは佃島旧飯田家住宅活用委員会というものを結成し、資金につきましては、区からの補助は出ないということですので、クラウドファンディングで400万円が集まりました。すごいのが、400万円のうち8割が月島・佃、つまり地元の方が協力してくださったということなんです。めでたく、今回の文化財登録に至ったわけです。もちろん、区としては、ここにはいらっしゃいませんが、教育委員会にはかなり御協力をいただきましたので、いらっしゃいませんが、ありがとうございました。

 その資金を基に、このようになり、できれば1階を公開して、お店のような形にするのが第一希望だったんですが、かつ、やはり外部より地元の方に住んでいただきたいということで、現在、1階は佃一丁目の方が事務所として活用しております。今後、2階にある2部屋をどのように活用していくかは協議中で、こうして地元では、古い建物を残そうと努力を続けてまいりました。そして、文化財登録となったわけです。

 ここからは、次、企画総務委員会なんですが、今回の11月補正予算で、2割負担ですが、最大100万円までの補助で、歴史的文化資源、地域の魅力発掘・発信支援事業ということで、地域にゆかりのある歴史上の人物や旧跡等の歴史文化資源の魅力を自ら発掘・発信する新たな取組で、区民等の地域への誇りや愛着心の醸成に資する事業ということで、補正予算が出ております。また、今回ちょっと急だったので、来年度も区制80周年に向けて続けていくということを伺っております。

 このように、区の中でもいろいろな部署の方々に協力をしていただきながら、やはり中央区は新しいもの、そして古いものも大事にしながら、さらに開発もやっていくという、このバランスをとても感じているんです。なので、ちょっと長く説明してまいりましたが、環境建設委員会の皆さんにお聞きしたいのは、このバランスです。今回、補正予算では最高100万円まで出して地元のものを守っていこう、地域の方が守っていこうということも出ている中で、新しくしていくのも必要、古いものを残していくことも必要、このバランスについて、どなたか御意見をいただければ、区のお考えを聞かせていただければと思います。

○吉田副区長
 補正予算でお話しさせていただいているのは、シティプロモーションの中で地域のそういう活動についてやりますというお話でございまして、ある意味で、ソフトに対する支援でございます。歴史的な建築物の保存というものについては、それなりに文化財の方面で対応する部分が基本的でございまして、答弁で申し上げましたように、所有者の御意向等を踏まえながら、実は、文化財に指定された瞬間に、ある意味で使用制限がすごくかかるものです。それから、建て替えそのものについても、ある種の制限がかかるものですから、これは使用者の方の御承認なしにはなかなかできないことでございまして、こちらはそういう制度がありますよという御紹介はできますけれども、そこをしなさいということはできない。

 なお、その上で、歴史的な建築物の価値のあるものについては、それはやはり残す努力はしなければいけない。率直に申し上げますと、そういう意味で言いますと、私どもとしては、残せるものは開発の中でもきちんと残しているわけでございます。

 御案内のとおり、今、大規模な工事を日本橋のたもとでやっておりますのも、野村本館の保存をやっております。それから、御案内と思いますが、京橋の再開発では明治屋本館、これは、実は、明治の一番最初の東京工学校の卒業生の方が設計をされた歴史的な、商業建築としては名高い建築物でございますが、これは再開発を通じて保存をしております。それから、例えばかなり古い話になりますけれども、遡るところ、平成の時代には、例えば銀座の交詢社については、ある種の容積緩和をしながら、交詢社は、実は、7階建ての3・4階の部分だったんですが、あそこのビルの建て替えをするということの中で、実際には9階以上のところに3・4階部分の内装品を全部保存させまして、全く同じ形で、使っている部材については、残せるものは残して保存をするというようなこともさせています。

 それぞれ、その文化財が持っているそれぞれの価値というものを見定めながら、やるべき支援は折々やらせていただいております。大変恐縮でございますが、例えば明治屋のビルの保存につきましても、実は、建て替えすると29億円、保存をすると36億円というふうに、保存自体は非常にお金のかかるものですから、そういうものも含めて、ある種、背景の事業とか、お金の在り方とかというものを見定めながら、それぞれに応じて、基本的には支援をさせていただいているわけでございまして、これは一概にバランスという言葉で言い切れるものではないですけれども、その折々の残されている歴史的な価値というものに着目しながら、必要な支援は続けさせていただいております。

 その上で、御理解いただきたいんですが、私どもは復興小学校が戦後、7校残っておりましたけれども、これについては、基本的には学校問題がございまして、私どもは増築せざるを得ないというようなところから改築もしたわけでございますが、現在においても、泰明小学校、それから十思、常盤小学校については、これは公の約束事として、復興小学校として保存するというふうに言明をしておりまして、そのための耐震補強もやらせていただいております。区として、歴史的な選択の中で残すべきものはきちんと残す、そういう姿勢でやらせていただいております。

○青木委員
 ありがとうございます。

 いろいろ建築物が出てまいりましたが、ほとんど日本橋、それから京橋地域にある。月島地域は新しいといっても、埋立てが始まって、もう140年にはなりますので、140年の中で100年以上の建物というのは十分、歴史的価値があるということは申し上げておきたいと思います。それから、今回の佃、飯田家住宅につきましては、全て御迷惑をかけずに、教育委員会に御協力はいただきましたが、助成は頂かずに、今のところを残すということに成功しておりますので、付け加えておきます。

 最後、ちょうどタイミング的に世界の都市ランキングがおととい出ました。中央区では、都市計画審議会でお世話になっております会長の市川教授の都市戦略研究所が出しておりまして、私も区議会議員の皆さんも、毎年、これは大変区も気になっているところだと思います。東京都は、9年連続3位と。ロンドン、ニューヨークを抜くというのが目標ですが、1位ロンドン、2位ニューヨークということで、9年連続3位にとどまっているというか、ベストスリーに入っているということは大変すばらしいことだと思います。東京都知事は、臨海部が東京都を牽引していくということで、2022年に東京ベイeSGまちづくり戦略というブルーの冊子も出しております。

 そこで、その中で、臨海部にあります中央区、人口も増えている中央区、人気のある中央区ということで、現在、ベストスリーには入っておりますが、今後、どのように貢献できるか、あるいは中央区が貢献するにはマイナスになっている点、あるいは貢献していける点について簡単に教えていただければと思います。

○吉田副区長
 森記念財団が発表した都市ランキングについての御指摘でございますが、実際のところ、世界の中で何番目ということはあまり意味がないので、そういうことを非常に気にしている日本人がおかしいと思っていて、正直言うと、自分たちの国の自分たちの首都がどうあるべきか、ほかに例を求めて追いつけ追い越せという時代ではない。もう日本のモデルを考えなければいけないと思う。

 ただし、私は、いろいろな都市の評価の中で、大事なものは安全・安心、清潔というのがやはり非常に大事な東京の特典だと思っている。それだけは世界中に自慢ができるというものは安全・安心、清潔、あえて付け加えれば、おいしいというのがあると思うんですけれども、それはもう世界一だと思っている。その部分をずっと守り続けるように、まちを続けていくこと、この中央区がその中心として、安全・安心、清潔、そういうまちでありたい。そして、食文化の拠点というまちである。それでもって、やはり世界から選ばれる都市に東京がなっていく、その中核だという自覚を持って、まちづくりはしていかなければいけないと思っています。

○青木委員
 ありがとうございます。

 私はやはり競争が好きなので、順番をつけるなら一番になりたいという思いはありますが、一番重要なのは、今おっしゃった日本が有名であった、清潔である、安全・安心である、食事がおいしいというのが、何か今、少しずつというか、がくっと欠けてきている面がありますよね。そこは気になるところですが、まずは、私は、中央区議会議員ですので、中央区がそういったよさを残していけるように頑張りたいと思います。

 以上で終わります。ありがとうございました。

○竹内委員長
 質疑の半ばではありますが、休憩に入らせていただきたいと思います。再開は午後3時10分にお願いいたします。

(午後2時57分 休憩)


(午後3時10分 再開)

○竹内委員長
 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

 次の質問者の発言を願います。

○アルール委員
 私からは、先ほどの無電柱化に伴い、歩行空間ができたことによっての課題がでてきている放置自転車等について伺います。

 また、3月に策定された自転車活用推進計画の中での路上駐輪対応です。これを策定する際に、既にもう区内のどのエリアでどのくらい、どの時間帯に放置自転車があるのかが全部調査済みであります。92ページから、そして対応が102ページから105ページにあるんですけれども、課題のある放置自転車削減に向けて、これが出た段階で、私はすぐに対応してくださるんだというふうに考えていたんです。例えば、近所でいうと聖路加病院周りだとか、目の前のタワーの駐輪がどうなるのか、また、同じく明石町ですけれども、URのアラジンのある前の東京都の都道、あそこら辺の駐輪がどのように変化するのか、非常に期待を持って、これを策定した後、待っていたんです。

 つい2週間ほど前、明石町の聖路加ガーデン前の駐輪に、区の担当の方がアンケートをつけていたんです。どんなアンケートなんですかというふうに伺ったところ、何を目的にここに来ているのかアンケートをしていますというお答えだったんです。そういったものが書いてあると言われて、私は愕然としまして、自転車活用推進計画を策定するに当たり、もう既にそういったものは調査済みであって、本来、それをどのように解決していくのか、やっていただけるのかというふうに思っていたのです。

 ここの中には、道路管理者と区が調整を行っていくというふうに書いてあるんですけれども、現在、明石町だけではありませんけれども、どのようにこの調査をして、問題だ、課題だというふうになっているエリアでの路上駐輪対応をどのように道路管理者とどの程度進められているのか御説明をいただきたいと思います。

○大野交通課長
 放置自転車に関しての御質問だと思います。

 まず初めに、明石町の放置自転車対策ですけれども、こちらに関しましては、今年の3月に策定しました自転車活用推進計画を策定するに当たっては、まず、中央区内全域の路上の駐輪状況、放置自転車がどういう箇所に固まっているのか、そういった調査を行いました。これに関しては、放置自転車の台数が何台ぐらいどこにあるのか、それを確認したところです。こういった調査を基に、今回分かってきた、もともと分かっていた部分ではあるんですが、明石町の聖路加周辺に放置自転車がかなり多くあるというところは区として把握しているところでございます。これに関しましては、これまでも放置自転車に対して、警告の札の貼付けを行ったり、また、自転車を止めようとする方に対して直接、口頭で自転車はここに止められませんよ、自転車については、ちゃんと駐輪場に止めてくださいといった指導を行ったと。また、周辺の商業施設に対して、お客様が自転車で来るときは、放置自転車をしないように、しっかりと注意・警告してくださいというような申入れもこれまで行ってきたところでございます。

 しかしながら、なかなか放置自転車の改善が進んでいないというのが現状でございまして、区としても、今後、明石町に関して言えば、放置自転車対策をどのように進めていけばいいのか、その辺もしっかりと対策の方法を考えなければいけないというふうに考えておりまして、それで、先般、放置自転車をされている方に対してのアンケート調査を行ったところです。その放置自転車のアンケート調査の中身としましては、自転車でここまで来るのに、どういう目的で来られているんですか、また、どれぐらいの時間止めているんですか、そういった調査を行っております。今、まさにアンケート結果を取りまとめているところですので、そういった結果を基に、また周辺の放置自転車の状況をモニタリングしながら、今後の対策をしっかり考えていこうというふうに考えております。

 また、先ほどお話のあった道路管理者との協議というところですけれども、具体的に言いますと、明石町ではないですが、ほかの地区で都道管理者と、都道の部分で放置自転車対策として、駐輪場ができないのかどうかというような協議も進めているところでございます。また、これに関しては、まだ、なかなか整備まで至っておりませんので、今後も引き続き継続して協議をしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○アルール委員
 ありがとうございます。

 しかしながら、明石町のURのあるエリアに関しましては、病院に来る方、そして障害者施設もあったり、非常に歩行困難な方もいらっしゃったりとか、中にはリハポート明石という施設も入っていたりしておりますので、悠長に待っていられない状況です。あちらは都道もございます。そこには全部ポールで、東京都第一建設事務所という三角ポールがたくさん立てられて、駐輪をさせないようにはなっておりますけれども、また、駐輪があるときにはやはり警告文があります。ただ、それが全く収まらない状況で、これはやはり近々に都と調整をして、駐輪場の整備等を本当に早急にやっていただきたいというふうに考えております。また、私の家族が歩行困難者でありますので、自転車が横にたくさんありますと歩けませんし、非常に怖いです。ごめんなさい。また明石町ですけれども、そこに来ている方々のアンケートを取らなくても、あそこにあるスポーツジムに来る方、郵便局に来る方、病院に来る方は分かっているはずですし、これを策定するに当たって、何十台以上止めているとオレンジ色の濃いものになっておりますので、これは悠長に待っていられません。ぜひぜひ進めていただきたいと思います。

 また、都との協議ですけれども、これは道路絡みで、駐輪ではなくて駐車スペースは都道だろうが、区道だろうが、全部東京都の人がお金を徴収して持っていってしまうわけですよね。そういったものは黙って見ていて、東京都の道路に私どもがぜひ駐輪場を造ってくださいというのは、お願いベースではなくて、本当に絶対造れというぐらいに、道路から東京都はお金を取っているわけだから、絶対に造ってくださいと、本当に強硬に推し進め、特に都道に関しては推し進めていただきたい事案です。

 そして、先ほど申し上げましたけれども、無電柱化に伴い、道路空間、歩行空間が安全なものができたのにもかかわらず、路上駐輪をおそれるがゆえに、三角ポールを置くというのは本末転倒です。そういったことにならないように、ぜひ駐輪スペースを早急に進めていただきたいと思います。

 私からは以上です。

○黒原委員
 参政党の黒原です。よろしくお願いいたします。

 議題からとして、中央区の河川について伺いたいと思います。

 先般の本委員会の視察で、1か所は北九州市小倉の勝山公園でありました。こちらの主眼はPark-PFIではありましたが、私としては、非常に河川の地殻差ですとか、公園の状況、つながっていって立体道路みたいなものもあって、築地川アメニティ構想をちょっと想起させるような場所だなというような思いも持って見ていたんですけれども、やはり河川のきれいさというのを非常に感じたところでございます。私は住まいが大伝馬のほうなので、日本橋川とかは特に気になるんですけれども、何度か既に様々な機会で皆様が御質問されているかと思いますが、特に私は日本橋川が近いので、においの問題とかは非常に気になっているところでございます。

 中央区として、水辺環境の活用構想を打ち出されていて、今後、人の集まる空間にしようということなんですけれども、やはりその場合に、河川のきれいさ、臭気の問題は大きな話かなと。水質浄化の取組がされているのは既に聞いているところではございますが、もっと根本的に、勝山公園の例もそうだったんですけれども、かなり河岸工事をしてやったと。どれぐらい影響があって、本区で同じことが再現できるのかは分かりませんが、やはりそれぐらい抜本的にやらないと、なかなか変わらないのではないかなという印象を受けております。本区は、今後、特に水辺環境を人の集まる場所にしていくということであれば、長期目線で取り組んでいく必要があるのかなというふうにも感じたところでございます。

 そういった観点で、既に打ち出されている計画でございますので、もちろん、まず単発での水質浄化作戦等はされているという認識はありますけれども、改めて、こうした水辺環境をつくるというところで、どのような取組をまず、足元、これまでのものを含めまして、特に何かプラスアルファでやれることがあれば教えていただきたいと思います。お願いいたします。

○白石水とみどりの課長
 区内の河川というところでございまして、御紹介いたしますと、中央区は一級河川が5河川、それから2級河川である築地川、汐留川と2河川ありまして、トータルで7河川ございます。東京都と共に、河川の管理に関しては事務分担がございまして、区のほうは、上部の清掃ですとか、護岸のひび割れの確認とか、そういった部分がメインでございます。事、水質に関しますと、今、委員がおっしゃいましたとおり、区のほうでも取組をしておりまして、例えば日本橋川で申しますと、ハイビーズという石炭灰造粒物を入れまして、この効果検証をもともと平成29年度からやっておりましたが、さらに今年度、それを広げる形で検討しておりまして、今年度の調査を踏まえて、またこの委員会の中でも御報告できるかなというふうに考えております。

 中央区における河川は、私が言うまでもなく、水辺が特色ですから、海も当然ございますけれども、河川、海を含めて、中央区の区民の皆様、区政世論調査でも水辺、それから緑も含めて、非常に高い満足度をいただいているということで、私の担当する所管といたしましても、気を引き締める思いで、常日頃、水辺、それから緑の政策を進めているところでございます。それをもちまして、水辺の活用構想を御紹介いただきましたが、策定したところでございますが、策定するだけでなく、一歩一歩、それを事業として進めているところでございまして、石川島公園の整備の検討ですとか、そういったところに一つ一つ入っているところでございます。

 以上でございます。

○黒原委員
 御答弁ありがとうございました。

 浄化をやっていることは、多分ずっと前からされているということで認識はしておりますし、その上で、正直、あまり変化は見られていないのかなと。私はまだそんなに議員生活は長くないですけれども、その中でも感じるような状況でございます。抜本的な対応と言葉にするのは簡単ですが、例えば川の流れをもっとつくって、あまりよどみがたまらないようにするような工事ですとか、そうしたことまで検討していかないと、本当に人の集まる環境づくりというのは難しいのかなというふうに思っております。

 そうした中で、お話もありましたように、都とは当然連携しなければいけない。そして、近隣区ともやっていくという話は、これまでも様々な質問の中で出てきたかとは思いますけれども、それを実際に具体化していかないと、ある意味、水の都と、中央区を位置づけるには、成果はそんな簡単に出ないのは当たり前ですけれども、長期スパンで考えるならば、早く動かなければいけないのではないかなというふうに思っております。その点で、具体的に、都であったり、周辺ですと千代田区とか江東区等であったりと具体的に連携して何かをしていきましょうという動きが実際に、今、あるのか。もしくは、直近、そういう構想が都のほうから何か出ているのかですとか、そうしたお話、動きがもしあれば、教えていただきたいと思います。お願いいたします。

○三留環境土木部長
 東京都との連携ということでございますけれども、現に、今、日本橋の首都高地下化に伴いまして、あちらで様々な勉強会、それ以前に、単発的な取組以外にも、かなり民間の団体でそういった勉強会をされたりとか、様々な取組がこれまでもなされております。

 現在、近隣区、それから東京都と何かしているのかということであれば、日本橋川全体の水辺の活用みたいなものを考える勉強会などもしていると聞いてございます。そういった取組、それから玉川上水の水の導入であるとか、荒川から水を引き入れるであるとか、様々な東京都の構想があるというふうに聞いておりますというふうにしか今は言えないですけれども、現にそういった動きがなされている。これから、それに対して、かなりの施設の改修であるとか、そういったものも必要であるというふうに聞いてございますので、できるだけ早い時期にそういったものが実現できるように働きかけはしていきたいと思っております。

 以上でございます。

○吉田副区長
 今、環境土木部長が申し上げたとおり、幾つか胎動はあるんですけれども、実際のところ、上流域のところと連携をした真剣な検討が必要だと思うんです。今は隣の区のこととか何かにはあまり口を差し挟まないというのが一応礼儀になっておりますけれども、そんなことも言っていられない。実際に、やはり高速道路が通って日本橋川が青空を見られた時点で、まだ水が汚れているのでは話にもならない。そういう意味で、地元区として、さらに強く、東京都や上流域の各区市町村とも連携をしながら、水質浄化について何ができるかということを区として具体的な検証を、東京都を中心に働きかけながらやっていきたいと思っています。

○黒原委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。

 視察での勝山公園は非常にいい風景でしたので、ぜひそうした環境を本区におきましても実現していただきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。

○川畑委員
 引き続き、よろしくお願いします。

 実は、無電柱化の件、先ほど来、御議論がありましたが、銀座かいわいはほとんど無電柱化が進んでおりまして、歩道ももともと片側6.25メートルあって、本当にゆったり造られていて、快適な空間になっていると思います。

 先般、10月に日経新聞のほうに少し記事が出ていたんですけれども、アメリカ・ニューヨークの5番街の歩道の幅員が7メートル、銀座とほぼ近いぐらいの幅員ですけれども、市の当局が7メートルの幅員の歩道を10メートルに拡幅するという計画を打ち出しておりまして、これはほぼ決定ということで、5年間で工事をやると。総額の投資費用は500億円かけて行うと。どこを削るかといいますと、車道を削ると。道路を削ってしまうと。今、片側通行、一方通行の5車線なんですけれども、それを3車線にしてしまうと。渋滞をどうするんだとか、目先のことではいろいろな議論があると思うんですけれども、今後、例えば50年とか100年とか見越した先のことを考えますと、かなり先見の明のある発想なのではないかなというふうに私は捉えたんです。

 例えば、広がった歩道、今、平日もそうですけれども、銀座、築地も外国人観光客、インバウンドの方たちが本当にたくさんあふれて、道で座り込んでいる方もいらっしゃって、6.25メートルの歩道でもこんなに狭い感じになるのかというような状況が起きております。今後、これから築地の再開発もありますけれども、ますます海外の方が大勢いらっしゃるという中で、区として、特に目抜き通りの銀座の中央通り辺りとか、今後、どういうプランを掲げて、まちの再開発、整備をしていくのか、もしよろしければ、少しお聞かせいただければと思います。

○落合都心再生推進課長
 道路の利活用でございます。

 今、国のほうでも、ほこみち制度で歩道を利活用しながら快適な歩行空間を整備していくと。通行に支障のない車道などを使いながら、そういった活用などが提案されているところでございます。そういう中で、本区においても、昨年度においては、八重洲通りでほこみちに関わるような、歩行者が休めるような空間、また、くつろげるような空間を活用して、車両交通にどういった影響があるのか、実証実験等を行ってきたところでございます。今後もこうした取組を行いながら、快適な歩行空間、交通に支障がないように改善しながら、快適な空間、にぎわいの創出につなげていけるよう取り組んでいきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○川畑委員
 ありがとうございます。

 いろいろな交通関係の問題も絡んでいますので、警察等々との折衝も必要だと思うんですけれども、今の対面交通を一方通行に切り替えていくとか、いろいろなことを通じながら、まちづくりの、一つ参考にしていただければと思ってお話をさせていただきました。

 また、広がった歩道で、先ほども少し前委員のお話にも出ていましたけれども、緑の空間、中央区は緑被率が今、10.7%で、12%を目指すということで取組をされていますけれども、緑を増やすということは今後の地球環境においても極めて大事なことですので、ぜひとも、そのあたりの御考慮もいただければと思います。

 以上です。

○竹内委員長
 それでは、議題、環境保全及び建設行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○竹内委員長
 それでは、これをもって環境建設委員会を閉会といたします。

 お疲れさまでした。

(午後3時33分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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