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令和7年 子ども子育て・高齢者対策特別委員会(2月18日)

1.開会日時

令和7年2月18日(火)

午後1時30分 開会

午後2時34分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 太田 太

副委員長 高橋 元気

委員 海老原 崇智

委員 竹内 幸美

委員 ほづみ ゆうき

委員 梶谷 優香

委員 墨谷 浩一

委員 上田 かずき

4.欠席者

(1人)

議長 瓜生 正高

5.出席説明員

(16人)

田中副区長            

平林教育長            

大久保福祉保健部長        

植木地域福祉課長(参事)     

古賀子育て支援課長        

金広保育課長           

黒田放課後対策課長        

左近士子ども家庭支援センター所長 

田部井高齢者施策推進室長

阿部高齢者福祉課長

河内介護保険課長

渡瀬保健所長

武田健康推進課長

大熊地域保健担当課長

北澤教育委員会事務局次長

鷲頭学務課長

6.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

後藤書記

林書記

7.議題

  • 子育て環境の整備及び高齢者対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○太田委員長
 皆様、お疲れさまです。それでは、これより子ども子育て・高齢者対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、議長は欠席いたします。

 次に、議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○田部井高齢者施策推進室長

 1 中央区地域包括支援センターにおける職員配置基準の柔軟化等について(資料1)

 以上1件報告

○太田委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時35分です。自由民主党65分、かがやき中央さん35分、立憲民主党・無所属さん50分、公明党さん35分、維新さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。発言を願います。

○ほづみ委員
 では、よろしくお願いいたします。私から、まず、資料1について伺います。

 本件は、法改正に基づく職員配置基準の柔軟化という認識です。この基準の柔軟化は、状況を勘案して、地域包括支援センター運営協議会が必要と認める場合は可能ということです。ただ、そもそものところで、センターの運営は委託契約になっているかと思います。その場合、実際にどのような人員体制で運営を行っていただくかについては、委託契約における仕様書の中で求めるような範囲のお話かと思っています。そして、今年度の契約においては、あくまで法改正前の基準の要件が仕様としてはあるかと思います。この点について、こちらについては毎年度契約するような形になるかと思いますけれども、次年度に向けての仕様書の中で、今回の改定に関わる部分について見直されるのかどうかというところについて確認できればと思います。お願いします。

○河内介護保険課長
 地域包括支援センター、おとしより相談センターの委託に関しての御質問かと思います。

 委員がおっしゃるとおり、各地域のおとしより相談センターは各法人に委託という形で、毎年、委託契約を結んでいるものです。その中で、人員体制に関しましては仕様書で定めておりまして、いわゆる3職種、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員を常勤でという形で仕様書に定めておりますので、今回、あくまで国としては基準を緩和しておりますけれども、来年度に向けても、この仕様書の見直しは特に考えておりません。今までどおりの人員で委託契約を行っていく予定にしております。

 以上です。

○ほづみ委員
 それぞれ常勤でということで理解いたしました。

 常勤、非常勤という雇用形態で、必ずしも人員の質が変わる部分ではないかとは思いますけれども、一般的に、やはり常勤の方のほうがキャリア等が豊富である場合を考えると、一方で、非常勤の方のほうが雇用するコストとしては比較的低いことから、安価に非常勤職員を雇用するような流れになるということは、今後想定されるかと思います。現時点では、仕様として、そのような可能性はないかと思いますけれども、今後も運営協議会等を通して、適正な運営が行われるように御努力いただけたらと思っております。

 次に、議題として、まずは、子供の意見聴取、意見反映について2つお伺いします。

 今年度の子ども・子育て会議において検討されている(仮称)中央区こども計画では、近年のこども基本法やこども大綱を踏まえて、子供の意見反映についての記述があります。この点について、計画策定に当たっては、子供へのアンケートが行われました。また、結果として、あまり数はなかったようですけれども、パブリックコメントにおいて、子供が意見できるように簡易版を作成するほか、フォームに振り仮名を振るなどの配慮も行っていただいたところです。これらの意見聴取は計画策定までの動きですけれども、今後、具体的にこの計画を進めていくに当たって、どのように子供たちに意見を聞いていくのかという点についてお示しいただけたらと思います。

 特に、本計画としては、年度ごとに計画の進捗を整理するというふうにありますので、年度単位では何かしらの意見聴取ができればとは考えております。まず、こちらについてお願いします。

○古賀子育て支援課長
 計画の策定とその進捗についての子供の意見の聴取というところで、委員御指摘のとおり、計画については、こども基本法の規定の中で義務づけられていますので、策定の段階で意見を聞くということは、今回、取り組んだところでございます。計画の評価ですとか、そういったところも子供の意見を聴取しながらというところも条文上は読み取れますので、そういった趣旨に沿ってやっていく方向になろうかと思います。

 基本的には、策定して、次期計画がまた5年後ですが、その段階では5年間の評価というところで、そういった意見聴取を実施することは、そのとおりにやっていこうと考えておりますけれども、この後の進捗管理の中で、毎年毎年、各事業、特に重点事業については、今、数値目標を設定しておりますので、そういったところの評価についてどう進めていくか、これにつきましては、今後の子ども・子育て会議での委員の皆様からの意見なども頂戴しながら、どういった形でやっていくのか、毎年やるというのは現実的にはなかなか難しいのかなと思いますが、意見をその辺も伺いながら進めていきたい、今後検討していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 ありがとうございます。子供の意見を把握しながら、こども基本法の趣旨でということで理解いたしました。

 一方で、子ども・子育て会議を中心に、今後、進捗等については報告される部分かと思います。その状況について、ぜひその場でというところもそうですけれども、その中で、例えば子供たちをその場に招くですとか、会議の開催時間ということもありますので、なかなか難しい面もあるかと思いますが、子供自身を会議に招いて直接意見を聞くというところについても、ぜひ御検討いただけたらと思っております。よろしくお願いします。

 次に、計画内の個々の施策の実施における子供の意見聴取、意見反映について伺います。

 こちらの計画の方向性4の基本施策1、若者が地域で力を発揮できる環境づくりの主な事業として、子ども・若者の意見の反映が挙げられており、この担当課は全庁となっております。この意味は、それぞれの部署で計画の理念に基づいて、区政に参加できる機会の確保と子ども・若者の視点や意見を政策等に反映していくことが求められているものと認識しております。最近でいいますと、教育委員会において、教育振興基本計画の改定案に対して子供の意見を聞くプロセスを設けられたというのは、その一例ではないかと思っております。今後も、このような機会が各部署において自発的に行われることを期待しておりますが、他方で、それぞれの部署にお任せするという形になると、そもそもそういったことが行われないですとか、また、行うにしても適切な意見聴取ができない懸念もあるかと考えます。

 御存じのとおり、こども家庭庁では、こども・若者の意見の政策反映に向けたガイドラインをつくっておりまして、こども・若者の意見を聞き、政策に反映することの意義や、実践していく際の留意点、工夫などについて提供しております。全庁での子ども・若者の意見聴取、意見反映というところについて、計画の所管として、本区においてどのような役割を担っておられて、具体的に、今後どのように取組を進めていくかというところについて確認させていただけたらと思います。お願いします。

○古賀子育て支援課長
 各個別の施策事業についての意見聴取というところですけれども、こちらにつきましては、委員に先ほど例示で挙げていただいたように、教育委員会の取組ですとか、また基本計画ですとか、公園整備、そういったところの事務事業の中で個別に子供たちの意見を聞くような場も、これまで設置しているという実績がございます。今回、計画の中で全庁というふうに位置づけましたのは、個別の施策事業におきましては、各施策事業の目的と趣旨ということがありますので、そういったものに沿いながら、子供や若者を含めた区民の方の意見をどう把握していくのか、その在り方については、各事業所管課のほうで主体的に考えていく、検討していただくということが望ましいと考えまして、こういった形にさせていただきました。

 とはいえ、計画の所管をしている子育て支援課ですけれども、こちらにおいても、各部署とはいいつつも、例えば本区での全庁的な取組の実績ですとか、他自治体の事例ですとか、そういったものの把握、それから計画に関係する部署との共有ですとか、そういったものを通じて、また進捗管理の中で、子供の意見の捉え方、区民の中でですけれども、子供や若者を含めた区民の意見の捉え方を法の趣旨に沿った形で実践していけるように進めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 ありがとうございます。

 まずは、個々の事業の目的に沿って、各部署で主体的にというところではありましたけれども、計画の所管としましては、全体でどのような実績について把握していくというところで、まさにその点は次に質問しようと思っていたところだったので、先に答えていただきました。あくまで、全体としてどういうふうに実績があるかどうかというところについては、定期的に把握いただくというところと、あとは他の自治体、これも先ほどおっしゃっていただきましたけれども、他の自治体を踏まえて、どういう場面で聞いているのかとか、その事例ですとか、そういったところについて、ぜひ内部でも紹介いただいて、様々な場面で意見を聞く機会が提供できればと思っておりますので、そこについては、ぜひ次年度の報告ですとかを期待しているところでございます。ありがとうございます。

 次に、若者施策のさらなる充実というところについて伺います。

 他の委員会におきまして、次年度に向けての組織整備に関する報告がありました。そして、そのやり取りの中で、今後の子供施策の推進について、新たに設けられる子ども施策推進室という組織を中心としつつも、それに限らず、庁内横断的に対応していくような話があった認識です。この中で懸念しておりますのは、これまでも何度か取り上げております若者施策に関する部分です。今回の報告の組織図を見る限り、子ども施策推進室にそれと思われるような組織が入っていませんので、今後も、現在の区民部文化・生涯学習課のほうで行うという形になるかとは思っております。部署としてどうあるかというところについては、様々な考え方があるので、それ自体について否定するものではないですけれども、今後求められているものとしては、その中身のさらなる充実というところかと思います。事業として具体的に挙げられているものとして、少年リーダー養成研修会ですとか、二十歳のつどいなど、これまでも行われてきたものが並んでいるような状況かと思っております。

 まず、今後の体制として、引き続き、若者関係の施策の中心は、先ほど申し上げた文化・生涯学習課が担当という認識でよいのかという点、そして、今後、どのように若者施策について充実させていくのかという点について、こちらの計画の中で確認させていただけたらと思います。お願いします。

○古賀子育て支援課長
 若者を対象とした施策の推進ということについてですけれども、このたび策定いたします中央区こども計画の中では、施策の方向性の一つとして、若者が成長、活躍できる環境づくりというものを位置づけておりまして、その中に3つの基本方針を定めているところでございます。各基本施策の中で現在盛り込まれている重点事業ですとか、主な事業等を掲載しているんですけれども、その中身を見ますと、やはり重点事業として位置づけられているものを文化・生涯学習課が所管しております。ほかにも、放課後対策課ですとか、健康推進課、総務課、スポーツ課、保育課など、商工観光課も含めて、様々な部署が若者を対象とした施策を担っている状況でございます。こうした施策につきましては、区の施策、子育てだとか、健康だとか、安全だとか、そういった各分野において、それぞれの目的に応じて、各所管のほうで適切に推進していくことが必要だと考えておりますので、文化・生涯学習課だけが施策を進めるものとは考えておりません。

 また、一方で、子ども・子育て会議の中でも、会長をはじめ、委員の方から、若者施策についての御意見をいただいているところでございますので、計画の所管としましては、やはり進捗管理の中で子ども・子育て会議の委員の方の意見も聞きながら、また、事業担当課ともそうした意見を共有し、連携しながら、若者を対象とした施策を総合的に進めていくものと考えております。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 ありがとうございます。あくまで重点事業として挙げられているのが文化・生涯学習課ということで、ほかの部署についても若者施策をやられているということで理解をいたしました。

 それと、先ほど答弁いただいたとおり、子ども・子育て会議の会長からもそういった意見があったというところは、こちらのほうでも認識をしております。他の自治体等の話を聞いても、やはり若者施策は割と子育ての施策の中に落ち込んでしまうということを聞いております。そこはぜひ、今回、計画の中に大きく位置づけられたというところもありますので、ぜひ所管として、旗振り役として、他の自治体の事例などを踏まえて積極的に提案するなど、ぜひ進めていただけたらと思っております。こちらもいろいろ事例を発掘して、引き続き提案できたらと思っております。ありがとうございます。

 次に、話が変わりまして、幼稚園の預かり保育に関してお伺いをいたします。

 こちらの利用が、3歳児のお子さんの場合には4月からではなく、5月からとなっている点についての問題提起を、先日、他の委員会の場で本会派から伺ったところです。この点については、もろもろの事情はありますけれども、ぜひ当事者に寄り添った形での検討をお願いできればと思っております。

 その上で、今回、私からお伺いしたいのは、その周知というところです。今回の認識のずれが生じたきっかけは、案内の中に、利用できる時期として、原則として5月とあったことがあるようです。この文言に対して、あくまで原則なのだから、必要性があれば4月からも利用できるだろうと保護者の側は考えたというところがありそうです。したがって、実際には5月からしか利用できないということなのであれば、案内にもはっきりそのように書けば、それがいいかどうかはさておき、今回のようなミスマッチについては生じなかった可能性もあるかと思います。

 この点に関して、現在、ウェブサイトにおいては、もう既に原則としてというキーワードは修正されているようですけれども、今後、次年度、次々年度等について、今後どのように対応されていくのかというところについて確認できればと思います。お願いします。

○鷲頭学務課長
 幼稚園の預かり保育における周知についてでございます。

 ただいま委員からもお話がございましたけれども、ホームページに、確かに原則ということで記載があったところでございます。ただ、一方で、実際に利用を希望される方々にお渡しいたします詳細な案内については、当然のことながら、そうした文言は一切記載はされておらず、皆様に、3歳のお子さんは必ず5月からですということで周知をした上で、そちらについての申込みの手続等についても進めていただいたという状況でございます。今般、令和7年度向けの募集等を掲載する必要上、2月10日にホームページを更新しまして、その際に、そうした誤解を招きかねない表記については、整理をしたところでございます。

 この周知の点に関しましては、今後も、当然、毎年度毎年度こうした周知というのは、新3歳児の方はもちろんですけれども、新たに転入されてくる方などもいらっしゃいますので、在園児に対しても、私どもで所管しています中で申しますと、ルクミーといったような園務の支援システムでの連絡の情報共有ですとか、ホームページをより分かりやすくつくっていくというのはもちろんのことですけれども、詳細な御案内の部分についても、特にこちらについては目立つところでございますから、私どもも常に明記するような形にはしておりますが、より分かりやすくお伝えできる方法といったことで、どういったことが適当であるのか、その他については、引き続き検討を重ねてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 ありがとうございます。経緯の部分についても御説明いただきました。

 実際に利用される際の詳細な案内には、その記載がそもそもなかったということで、理解をいたしました。そこになかったということですので、次年度、また次々年度等についても、そこの記載については同じような形で書かれるかと思います。説明会とか、そういう場もあるかと思いますので、できるだけ、その点については、ぜひミスマッチが生じないような形で周知いただけたらと思います。

 一方で、冒頭に申し上げたとおり、必要性がある場合においては、4月からお願いしたいという点についても、改めて申し上げつつ、というところについて触れさせていただけたらと思っております。

 次に、同じ預かり保育に関しまして、その利用状況についてです。

 今年度から全園で預かり保育が始まりまして、次年度からは、その預かり保育の時間が16時半から18時まで延長されるということになっております。これらについて、より利便性が高まるというところから、利用がさらに増えると見込まれる中、今年度においても一部の園においては抽せんとなって、希望どおり利用できない状況が発生しているという話を保護者のほうからも伺っております。その状況の認識ですとか、次年度に向けての見通し、要するに定員が増えるのかですとか、その辺について確認させていただけたらと思います。お願いします。

○鷲頭学務課長
 幼稚園におけます預かり保育の利用状況についてでございますけれども、確かに、夏頃までは、ほぼ抽せんというものは発生せずという状況でございました。年度の後半、下期にかけて、抽せんになってくるという状況が生じたというのは、一部の園において起きているところでございます。ただ、この内訳も、我々も分析しておりますけれども、やはり3歳児について抽せんになる事由が多く、4・5歳児については、基本的に抽せんはなく、御利用いただけている状況でございます。これは、そもそも保護者の方々も、現在の4・5歳児の方々というのは、預かり保育ですとか、弁当給食が始まる前に幼稚園に入られた方々でございますので、そうした部分への期待値がそもそも違うということは挙げられるのかなとは考えています。また、3歳児については、4・5歳児と比較しますと職員の配置基準についても違いが見られるところから、我々も、やはり3歳児については配慮しながらやっていかなければならないということは、幼稚園長たちとも話をしながら、現行の仕組みを考えたところでございます。

 一方で、そうしますと、3歳児の定員ということで定めた場合に、そこだけが埋まってしまうということになりかねない状況もございますので、次年度に向けましては、3歳児の定員部分を含めて、柔軟な設定が可能なのかどうか、また、利用が多い園について定員の拡大が可能なのかどうかということも含めて、検討しているところでございます。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 状況について説明ありがとうございます。必ずしも利用できずに抽せんとなっているケースもあるというところ、あとは3歳児が多いということについて理解いたしました。

 それを踏まえて、ある程度、今後については増加というところも検討いただいているということでした。先ほど4・5歳児に関しては預かり保育がない前提で入ったという話ではあったかと思いますけれども、そちらについては、今後入ってこられる幼稚園の御家庭に関しては、そういったものがある前提というところになるかと思います。そこの前提の部分が変わってくるかと思いますので、できる限り希望する方が利用できるような形での定員の枠を御検討いただけたらと思います。

 また、預かり保育を利用できる時期についても、周知についてお伝えしましたけれども、本件の利用に関しても、やはり抽せんになる場合もあるというところに関しては、必ずしも常に利用可能ではないというところについて、そういった事象がこれまで発生したことがあるのであれば、そこについても、説明会等の場で、ぜひお伝えいただけたらと思っておりますので、こちらについても御検討いただけたらと思っております。

 最後に、大きな枠として、学童クラブに関してお伺いをいたします。学童クラブについては、父母会で収集するおやつの金額の設定に関してです。

 こちらの設定については、おおむね月当たり1,800円から2,000円程度で設定されているものと認識しております。ただ、御存じのとおり、近年の物価高騰によって、この範囲では十分購入できないというような声も寄せられております。私自身、過去にこの当番も実際経験しておりまして、予算の枠に収めるために、かなり難儀した経験もございます。この金額設定に関して、何かしらルールとして決まっているものなのかどうか、それとも個々の学童クラブの中で、メンバーの中で合意が得られれば、ある程度柔軟に変更できるものなのかどうかというところについて確認できればと思います。お願いします。

○黒田放課後対策課長
 学童クラブのおやつ代につきましては、保護者会を主体として、内容等について決めていただいているところでございますけれども、委員がおっしゃるとおり、現在、公設の学童クラブのおやつ代につきましては、1,800円から2,000円という間の中で保護者会の中で総意で決めていただいている状況でございます。当然、おやつ代についても保護者会の中で決めていただくんですけれども、公設学童ということもありますので、ほかの学童クラブと負担の平準化ですとか、あとは過度な経済負担が生じないような形で、現在、1,800円から2,000円の間で金額を決めていただいている状況であります。全部調査したものはないですけれども、募集案内等、他区の状況を見ても、大体1,500円から2,000円というのがおやつ代として多いような状況であるというふうに認識しているところでございますので、この金額については、特段安過ぎるというような認識は持っていないところでございます。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 原則としては保護者会で決めるというところ、一方で、公設学童ということもあって、ほかのクラブとの平準化ですとか、過度な経済負担がないようにというところで、今の金額になっているということ、あとは、ほかの自治体を幾つか見ていただいて、そこでもある程度妥当なのではないかというところだったかと思います。

 そちらについては、ほかの自治体がどれぐらいの金額か、こちらのほうでも確認ができていなかったところですけれども、金額について、そういった声があるというところもありますので、特に児童館というか、学童クラブに対しては、例えば金額をこういうふうに上げてほしいですとか、そういった何か要望に関しては認識もないということなのかどうかというところについて確認させていただけますでしょうか。お願いします。

○黒田放課後対策課長
 学童クラブのおやつ代については、一部の学童クラブで、金額が全体の予算的に足らないというようなお話が来ている部分もあります。ただ、一方で、同額の2,000円で設定した学童クラブにおいては、逆に余ってしまうというようなとこもあります。それぞれの保護者会の中で様々工夫をしていただきながら、その範囲でやっていただいているものと認識しておりまして、もしそういった工夫等、情報共有ができるものがあれば、ほかの学童クラブについても情報共有をしながら、保護者の負担が軽減されるような形ですとか、おやつ代の運用が楽になるような形の情報共有はしていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○ほづみ委員
 ありがとうございます。

 おっしゃっていただいたとおり、各学童クラブの御担当の方と会話する機会がありましたら、そういう場で、こういった負担があるかどうかですとか、金額感についての疑義だったりですとか、足りないですとか、そういった声がないかというところについて、ぜひ聞いていただいて、必要であれば改定も可能だということについてもお示しいただけたらと思っております。

 最後に、東京都の認証学童クラブ制度に関して伺います。

 昨年12月に、東京都の認証学童クラブ制度創設に向けた専門委員会における議論の取りまとめが公表されております。この中では、新たな認証制度により質、量ともに拡充し、将来的には全ての学童クラブが認証学童へとの記載もありまして、今後、本区の学童クラブにも影響があるものと注視しております。もっとも、注記がありまして、待機児童が発生している状況を踏まえ、まずは受皿確保も進めというような記載もありますので、本区においては、まず受皿確保に注力という方向性にはあろうかと思っております。現時点において、都の認証学童について、何かしらの本区の学童クラブ運営に対して影響があるかどうかというところについてお伺いできればと思います。お願いします。

○黒田放課後対策課長
 東京都認証学童クラブ事業につきましては、委員御案内のとおり、昨年12月に自治体のほうの説明会がありまして、運営基準等が示されたところでございます。専用区画については、将来的には児童1人当たり1.98平米の確保を目指すということで、確かに経過措置等は設けられておりまして、その期限については、まだ示されていないところでございます。今後、東京都のほうが認証学童クラブの実施に向けた要綱策定等をすると聞いていますので、そういったものを踏まえまして適切に対応していきたいというふうに考えております。

 また、来年度、誘致を予定している民設学童クラブです。先ほど委員御案内のとおり、今後については、認証学童クラブに向けてというところでありますので、その募集要項等作成につきましては、それも踏まえまして検討していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○ほづみ委員
 ありがとうございます。詳細の要項の策定ですとか、その辺に関してはこれからということで、理解をいたしました。

 民設民営のところに関しては影響があるということでしたので、こちらも引き続き情報収集に努めていただけたらと思います。

 なお、こちらの取りまとめの資料の中では、都の認証学童についての推奨すべき事項として、保護者ニーズに応じて、午前8時より前からの開所や午後7時を超えた開所ができるように努めることが適当というふうにあります。この点については、学童クラブの長期休暇中における現状の8時半よりも前の時間で利用できるようにすることについては、先日、本会派からも要望を申し上げたところです。今後の検討の中で、基準とならないまでも、推奨すべき事項として位置づけられる程度にはニーズがある話かと思いますので、今後、ぜひ御検討いただけたらと思っております。

 私からは以上です。ありがとうございます。

○梶谷委員
 私からは、令和7年4月、第1回の保育園利用調整について質問をいたします。

 結果通知が2月上旬に行われ、ホームページでも結果について空き状況等を公表していただいておりますが、今回の第1回の結果を踏まえた御所感、傾向や課題等についてお聞かせください。

○金広保育課長
 令和7年度の4月の保育園の入園の申込みを11月1日から29日まで受け付けて、1月29日に結果通知を出させていただいたところでございます。また、第2回目の申込みを2月3日から2月14日まで受け付けたところです。2回目の集計につきましては、まだ集計中でございまして、1回目の結果でいいますと、区内の申込者数は全体で10名増加いたしましたが、区外から3月末までに転入予定の方の申込みは、昨年はHARUMI FLAGということがございましたので、そこと比べて323件減少しております。ゼロ歳児の申込みが昨年度より79名増加しました。一方で、ほかの歳児の申込みは軒並み減少しているという状況でございます。また、産明け保育を含むゼロ歳児及び1歳児につきましては、内定率は80%を超えているものの、2歳児については、今年度、新規の開設がございませんでしたので、多くは持ち上がりの枠で定員が埋まってしまいまして、1回目の内定率については50%を切っている状況となってございます。今年度もゼロ~2歳を中心に、勝どき・晴海地域での需要が高いという状況でございました。

 課題感としましては、やはり勝どきとか晴海地域でのゼロ~2歳の部分の需要が高いというところではございますが、ここについては、もともと想定しているところでございまして、そのため、昨年度から、通常は1歳のみで期間限定保育をやっていましたところ、一部の保育園では2歳まで使える、最長2年間使えるというような体制を整えてまいりました。また、今年についても、令和7年度の入所に向けて、1・2歳については、早い段階から、勝どき・晴海地域におきましては期間限定の実施に向けた準備を進めてまいりまして、令和7年度についても一定数の枠の確保をしているところでございます。また、勝どき・晴海地域につきましては、今のところ、また引き続き認可保育所の開設誘致について進めているところでもございます。さらに、認可保育所の補完的な役割を果たす認証保育所につきましても、今年度からゼロ~2歳児クラスに在籍する児童の保育料の補助を充実させるといった対応をしているほか、昨年と同様、居宅訪問型保育事業の定員を30名、来年度についても確保したというところで対応しているところでございます。

 私からは以上でございます。

○梶谷委員
 昨年はHARUMI FLAGのまちびらきもあり、様々な懸念点がありましたが、HARUMI FLAG近隣に3園の新規開設をして、晴海エリアの需要に対する定員の拡大に御尽力してくださったと記憶しております。まだ希望園という意味では、地域差もあり、希望していた園では厳しかった結果の方もいらっしゃいますが、保育を希望する御家庭の方が安心して預けられるように、保育園の質という点でも、今後も引き続き御尽力いただければと思います。

 現在、私の長男が小学校1年生なんですけれども、今から7年前に私も初めて保活を経験しました。当時はまだ待機児童も多く、私も15園ほど記入をしたにもかかわらず、全落ちをして途方に暮れたことを思い出しました。

 遡ったところ、我が家の場合ですが、2018年では2月16日にポストに届くスケジュールでした。年々、結果通知を早くしていただいているという認識ですが、その点についても、近年の状況を含めて、少しお聞かせいただけますでしょうか。

○金広保育課長
 結果通知につきましては、やはり結果通知をもって保育園の準備が始まりますので、こちらにつきましては、選定のところをAIを使うなどを尽力いたしまして、一日でも早く結果が手元に届くような対応を取らせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○梶谷委員
 一日でも早くということで御尽力くださっていること、感謝申し上げます。

 過去の質疑の中でも、結果の通知に関しては、細心の注意を払って、絶対間違いがないよう細かい作業を積み上げながら結果をお送りするという本区の思いも理解はしているところです。他の自治体で活用されている保育所の利用調整結果の通知に関するウェブ対応については、まだまだ課題もありますが、他区の事例も検証していただきながら、本区もどういった形で区民の皆様にとって利便性の向上につながるのか、引き続きの御尽力をお願いして質問を終わります。

○墨谷委員
 私のほうから、議題のほうで本区の高齢者の方へのフレイル予防の取組について質問させていただきたいと思います。

 本区では、高齢者のフレイル予防に力を入れてきたというふうに認識しております。まず、フレイル予防の取組について教えていただきたいのが1点です。

 もう一点は、本区には、独り暮らしの高齢者が比較的多いというふうに認識しているところでございます。独り暮らしの高齢者、単身者へのフレイルの取組について、2点お聞かせください。

○河内介護保険課長
 フレイル予防についてです。

 フレイルというのは虚弱ということで、まだ要介護状態になる前の状態でして、その時点でいろいろ対策をすれば、また健康な状態に戻れるという可逆的な状態をフレイルの状態と言っています。フレイル予防で一番大事なところとしましては、まず栄養、もう一つが運動、そして社会参加というところで、この3つをバランスよくすることでフレイル対策となるというふうにして、中央区もこれまでフレイル予防対策として実施をしてまいりました。その中で、運動でいえば、粋なまちトレーニングということで中央区独自のトレーニングのプログラム等も行いまして、敬老館等であったり、様々な場面で普及啓発を行ってきたところです。栄養に関しましても、講座であったり、おとしより相談センターが実施するような講座等で、これまでも実施してまいりました。また、社会参加につきましても、年を重ねて、これからどういった形で地域に貢献していくかというところで、社会参加であったり、通いの場ということで、高齢者の方が孤立しないような対策等も実施をしてきたところです。

 また、さらにフレイル対策を進めるという意味で、令和6年度から介護保険課で新しい係、高齢者健康支援係という係を創出しまして、その係の中で、保健師に加えて栄養士、また歯科衛生士といった職員も配置をしまして、さらなるフレイル対策を実施してきたところです。具体的に言いますと、1つがKDB、国保データベースを活用して、様々なデータからフレイルのハイリスク、そういったリスクのある方を抽出して、その方に対して健康指導等を行っていくハイリスクアプローチ、また、ポピュレーションアプローチとして、様々な高齢者の方が集まる場において、健康の講座であったり、栄養の大切さ、また、口腔ということでもちろん口の健康等も大事ですので、そういったところについて様々、啓発を行ってきたところです。さらに、令和6年度からは、今、ちょうど介護保険課の窓口でも掲示させていただいていますけれども、2月1日がフレイルの日ということで、まだなかなか広まってはいませんけれども、そういったところで普及啓発を行ったりですとか、健康福祉まつり等でフレイルに対するさらなる啓発等もこれまで実施をしてまいりました。そういった意味では、まだまだフレイルという言葉は一般的でないかもしれないですけれども、これから皆様に知っていただいて、早く取り組んでいただくことで効果が出ますので、そういったことを引き続きやっていきたいと思っております。

 また、独り暮らし高齢者につきまして、中央区は国・東京都と比べても独り暮らし高齢者の方が多いということで、独り暮らし高齢者への対策というのは十分必要ですけれども、今、ちょっと先だってお話をしてしまった部分もありますが、独り暮らしの高齢者の方でお困りの方に対して、そういった方は自分で御相談したりとかというのがなかなか難しいところがありますので、地域の民生委員の方であったり、そういった方のお力を借りながら、まず、そういった方がお困りだということを把握した上で、適切な支援、例えば、はつらつ健康教室であったりとか、そういった運動の教室であったり、先ほど言ったようなデータを活用したというところもありますけれども、そういった部分でこちらから積極的にアプローチをしていくといったような支援を行っていきたいと考えておりまして、来年度に向けても、さらにそういった方への支援というのは今後検討してまいりたいと考えております。

 以上です。

○墨谷委員
 それぞれありがとうございます。

 いきいき館に行くと様々なプログラムが用意されていて、その人に合った取組もされているというふうには認識しております。また、ハイリスクアプローチ、またポピュレーションアプローチなどを通して、高齢の方の健康寿命の延伸、また健康な生活のサポートをしていく取組をしているというふうに認識しております。

 最後に、1点ですけれども、さわやか健康教室とはつらつ健康教室がございます。そういった中で、さわやか健康教室を受けた方からお話をいただいたんですけれども、さわやか健康教室は、パンフレットにも書いてあるんですが、一回申込みをすると次回は申込みができないというような記載がございます。そういった中で、例えば時間が1年、2年と過ぎた方へさわやか健康教室を開放していただくというのができないのか。現状、さわやか健康教室は人気が高くて、なかなか申し込めないとか、そういうこともあるのかもしれないですけれども、その点についてお願いいたします。

○阿部高齢者福祉課長
 委員がおっしゃいましたように、さわやか健康教室はお一人1回だけの申込みという形になっております。こちらは、元気な高齢者の方向けの健康づくりのきっかけとして考えていただきまして、修了された方には、さわやか体操リーダーという、ボランティアさんが指導者になった教室を御紹介したりですとか、社会教育会館のほうで委託してやっているゆうゆう講座ですとか、また、先ほど御紹介いただきましたいきいき館のいろいろな取組、いきいき館でも、毎日、粋なまちトレーニングですとか、運動関係の講座も多数御用意していますので、そういったところを御紹介して、さわやか健康教室だけでなく、様々な形で健康づくりに取り組んでいただくように御紹介しているところです。

 以上です。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 さわやか健康教室については、トレーニングマシンを使った筋力アップなどを行う教室ということで、要支援とか要介護認定を受けていない方が対象になっていると。今のお話は、さわやか健康教室に行った方にリーダーになっていただいて、その方がいろいろな方をサポートしていく側になっていくというようなお話なのかなというところは理解しております。

 そういった中で、さわやか健康教室ですけれども、もう一度お聞きしたいんですが、時間がたって再度さわやか健康教室を受けたいという方については、どのように考えればよろしいでしょうか。

○阿部高齢者福祉課長
 やはりより多くの方に受講していただきたいというのがありますので、さわやか健康教室としては、今のところは1回だけというところですけれども、区内の様々なスポーツ施設、スポーツセンターの中ですとか、はるみらいの中ですとか、そういったところも高齢者の方でしたら無料で利用証をつくっていただければ利用することもできますので、必ずしもさわやか健康教室という形ではなくても、いろいろな形で健康づくり、区内のいろいろな施設や事業を使っていただきたいというふうに考えております。

 以上です。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 ほかの場所でのトレーニングマシンを活用した、そういったところにも、希望される方は紹介していただいて、時間がたってトレーニングマシンを使って筋力アップをしたいと希望される方がいらっしゃるのであれば、今お話しいただいたとおり、はるみらいとか、そういったところにつなげていただく取組をお願いしたいというふうに思います。

 以上で私の質問を終わります。

○上田委員
 私からは3点お伺いいたします。

 1点目です。

 今後、待機児童対策となるプレディプラスが大幅に拡充していくことと思います。これは喜ばしいことですが、課題となるのは、大量採用を行う中での質の担保でございます。現在、放課後対策課として、どういう研修、育成を行っており、また、今後に向けて改善を進めたいと考えているのか見解をお示しください。

 2点目は、保育園の一時調整結果からお伺いします。

 今回、3~5歳児に対して、3歳児131名、4歳児244名等、非常に多くの空きが出ている状態かと思います。これは選択肢を広げるという観点からは望ましいものの、一定度が幼稚園あるいはインターナショナルスクール等への移動もある中で、園児が少なくなり、結果的に集団活動ができなくなるおそれもあるかなと思っています。集団での活動というのは、保護者だけでは決してできない重要な教育の一環だと思いますし、小学校に進級をした際に、あまりにも少ない状態から、いきなり35人学級になるというのは、子供にとって大きな負荷になると考えます。区として、今、どのように状況把握をしており、また、今後どのような考えがあるかお示しください。

 3点目、病児保育及び病後児保育についてお伺いします。

 区政世論調査の中で、重要と考える子育て支援策として常に高い点数を誇る施策でございますが、こちらについて2点、今後、対策の方向性が必要だろうと思っています。1つは利用率を上げるという点です。これについては、今後のDX化、事前登録の簡素化などの取組で改善していけるだろうと思いますが、もう一点は、そもそも施設数を増やすということです。親目線で考えると、病児を連れて電車に乗ったり、長い時間、自転車に乗っけていくということは、なかなか現実的ではないと思います。新宿区では、中央区のように病院連携を基本とせず、東京都病児保育実施要綱に基づき、看護師及び保育士の配置により対応しています。本区においても今後導入を検討するべきと思いますが、いかがでしょうか。区の見解をお示しください。

 以上3点です。お願いします。

○黒田放課後対策課長
 プレディプラス実施等に伴う人材育成についてでございます。

 プレディプラスにつきましては、地域の児童館を中心に、運営を委託して行っているところでございますけれども、指定管理事業者につきましては、それぞれ各事業者におきまして、研修計画等に基づいて人材育成を行っているというふうに認識をしております。また、その研修内容ですとか、実施報告書につきましては、毎年、指定管理者の評価制度の中で書類の確認をしながら、しっかりと評価につなげているところでございます。また、プレディプラスということで同じ事業者になりますので、そういったところの研修については、同程度のものが、学校の学童クラブ等におきましても実施されるものというふうに認識しておりますけれども、さらには、今、放課後対策課においては、児童育成担当係長を配置しまして、日頃から、活動については、各施設を回りながら巡回指導をしているところでございます。

 今後、プレディプラスが増えていくに当たりまして、そういったところにつきましても、より一層しっかりした指導ができるような取組を行っていきたいと思います。また、研修だけではなくて、各児童館の担当者ごとに連絡会を定期的に開いております。そうした中で、日頃、各施設で起きる課題ですとか、事例などを持ち寄りながら、同じ担当の中でしっかり情報共有をして運営につなげている状況でございます。また、区としましては、保育の質の向上はもとより、公共施設としての役割というものもしっかり認識していただけるように、今後とも協力と指導を行っていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○金広保育課長
 保育園の5歳児のところですけれども、委員御指摘のとおり、例えば2月の入園の5歳児の状況を見てみますと、大体平均1園当たり15名とはなっているんですが、園によっては1桁である園も多くございます。そういった園の中で集団活動の工夫というのはどういったことをしているかといいますと、例えば園長会でグループワークとかで顔見知りになった園同士の園長先生が、今後小学校に上がるときに大変でしょうということで、あえて顔見知りの関係を築いて保育園間で交流を積極的に進めているといった事例がございます。同年代の一定規模の集団活動ができることによって、そこで環境が異なる子供たちに声がけしたり、逆に声をかけてもらったりということで、同学年の子と一緒に遊ぶ経験が子供にとって大きな刺激となっているといった実態がございます。

 また、小学校進級に向けた取組ということで、どうしても集団活動が小さいと保育士が丁寧に対応してしまいがちなところがありますが、保幼小の連絡会等で小学校の見学とか、保育園に学校の先生が来ていただいた見学会とかを通じて、保育園の現状と小学校に上がったときの状況とのすり合わせを行いまして、例えば友達関係のけんかの際にあまり保育士が入り過ぎないで見守るですとか、生活面であえて手を出さずに身の回りのことはきちんとできるように指導していくですとか、保護者にも身の回りのことをし過ぎずに、家でも自分で準備できるようにしっかり伝えるですとか、なかなか保育園のように担任が毎日一対一で今日こういうことがありましたよとは、お話ができない状況になるので、ちゃんと子供たちから親に、こういうことが保育園であったよと伝えるようなことをしっかりさせるというような工夫をして、園で育った子供たちがスムーズに小学校生活になじんでいけるような工夫を各園で行っているところでございます。

 私からは以上でございます。

○左近士子ども家庭支援センター所長
 私からは、病児・病後児保育事業についてでございます。

 今、こちらの事業を区内4か所で実施しているところでございますけれども、病中のお子様または病気から回復期にあるお子様を預かるというところで、やはり一番は何よりも安全に保育を行うというところで、事前に御登録をいただきまして、当日は医師の診察を受けていただいて、医師に病児保育が可能というような判断をいただきましたら、その後に、専任の看護師と保育士がいる環境でしっかりとお預かりをしているところでございます。病児・病後児保育室がもう少しいろいろな場所にあったらよいという御意見、お気持は分からなくはないところではございますけれども、やはりこのように安全に実施するには、医療と保育の綿密な連携ですとか、あとは保育需要の見込みですとか、職員確保の問題もございます。近隣区を見ましても、当区の病児保育施設の数が少ないというわけでもございませんので、現状としましては、場所の拡充は考えていないところでございます。

 区の課題感としましては、委員から御指摘がございましたように、やはり稼働率の向上というところは課題として捉えているところでございます。どうしても皆様はやはり心配なので、前日までに押さえておいて、当日、保育園で預かってもらえたので、そのまま連絡もなくというところで、当日、キャンセルした枠が空いている状況でございますので、この辺は保護者の方にも御理解を得て、病児保育室とも連携をして、何とか当日の空き枠をうまく活用できないかというところで取組を進めているところでございます。

 以上でございます。

○上田委員
 それぞれ丁寧に御答弁ありがとうございます。

 まず、プレディ及びプレディプラスの件については、最後おっしゃっていた公共施設でこれから拡充していくわけですよね。なので、そこの研修というのを指定管理者に任せるというのは、かなり難しいかなと思います。彼らも民間事業者ですので、保育の質を高めるとか、学童の質を高めるということは、プロであったとしても、例えば法的な部分とか、リスクの部分というのは、もう少し区も積極的に関与をするべきではないかなと、今、伺っていて思いましたので、要望いたします。

 2点目、保育園の相互交流、園長会を通して各園でつながるというのは、保育士にとってもとてもよいことだと思っていて、Aという保育園でこういうルールだけれども、Bだと違うよねみたいなことは往々にあると思うんです。それを知っていただく機会としても、そして子供たちと先生が、いわば相互に交流する機会というのは、ぜひ積極的に仕掛けていただければと思います。

 最後3点目、病児保育、病後児保育の件について、区の見解もよく分かります。区として、それを引き受けるリスクが多くて検討点が多いという反面、実際の保育園で何園か聞いたところによると、病児保育、病後児保育はちょっと厳しそうだからということで、絶対38度以上熱があるのに、そのまま預けていってしまうというケースの話だったりとか、幾つか、やはり預けづらいということの弊害は、それはそれで出てくると思いますので、引き続き他区の状況も踏まえながら検討を続けていただければと思います。

 以上です。

○太田委員長
 質疑も終わりましたので、議題、子育て環境の整備及び高齢者対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○太田委員長
 ありがとうございます。

 第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○太田委員長
 それでは、子ども子育て・高齢者対策特別委員会を終了いたします。

 ありがとうございました。

(午後2時34分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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