令和6年 まちづくり・都市基盤対策特別委員会(2月21日)
1.開会日時
令和6年2月21日(水)
午後1時30分 開会
午後2時45分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(9人)
委員長 木村 克一
副委員長 かみや 俊宏
代理 竹内 幸美
委員 ほづみ ゆうき
委員 渡部 恵子
委員 小栗 智恵子
委員 永井 佳代
委員 白須 夏
議長 瓜生 正高
4.欠席者
(1人)
委員 押田 まり子
5.出席説明員
(14人)
田中副区長
吉田副区長
浅沼企画部長
石戸政策企画課長
糟谷副参事(計画・特命担当)
三留環境土木部長
池田管理調整課長
落合交通課長
早川都市整備部長
川島都市計画課長
栗村地域整備課長
福島まちづくり事業担当課長
溝口都市活性プロジェクト推進室長
水野基盤事業調整課長
6.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
後藤書記
桝谷書記
7.議題
- 都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関すること
(午後1時30分 開会)
○木村委員長
ただいまよりまちづくり・都市基盤対策特別委員会を開会いたします。
本日、押田委員は欠席のため、竹内議員から代理出席の申出がありましたが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
それでは、竹内議員は委員席へお願いいたします。
議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑と併せて行いますので、よろしくお願いいたします。
初めに、理事者報告を願います。
○三留環境土木部長
1 隅田川テラスにおけるスロープ整備について(資料1)
2 鉄道駅におけるエレベーター等の設置状況について(資料2)
○早川都市整備部長
3 まちづくり協議会の報告について(資料3)
以上3件報告
○木村委員長
発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午後1時38分です。自由民主党さん53分、かがやき中央さん31分、区民クラブさん31分、日本共産党さん31分、立憲民主党さん31分、士魂の会さん10分となります。
それでは、質疑に入ります。
発言を願います。
○ほづみ委員
では、よろしくお願いいたします。
まず、資料1の隅田川テラスにおけるスロープ整備についてお伺いいたします。
この資料は環境建設委員会のほうでも提出されまして、その中での質疑において、工事期間、通行止め期間等が検討中となっております浜町の防災船着場の下流部につきまして、様々な課題があるといった答弁をいただいていたかと思います。こちらについて、スケジュール等々については支障がないという話であったかと思いますけれども、その課題はどういったものがあるかというところについて、差し支えない範囲でお伺いできればと思っております。お願いします。
○池田管理調整課長
浜町防災船着場下流部についてですが、現在、歩行者が下りられるスロープはございます。今回、それを車両用に切り替える際に、埋め戻し等、また掘り起こし等が発生するということで、そういったものへの材料はどういうものを適用すればいいかとか、あと勾配の関係でスロープ長をどの程度取らなければならないのかとか、その際に地下にどれだけ影響を与えてしまうのか、防潮堤の役割もありまして、その辺の影響の範囲等も含めて、東京都のほうでは検討しているというふうに伺ってございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
御説明ありがとうございます。材料ですとか、勾配の関係であるとか、幾つかの課題があるということで伺いました。
次に、一般開放への影響という点について確認させてください。
今回、整備対象となっています浜町と明石町の防災船着場につきましては、いわゆる水上バスですとか、屋形船などの一般開放を行っている場所であるかと思っております。今回、スロープの整備なので、防災船着場自体への工事ではないことから、恐らく特に停止の期間だったりとかはないのかなと思っているんですけれども、そこを一応確認させてください。
また、スロープが一時的に使えなくなるということについて、災害であったりですとか、それこそ一般開放であったりですとか、そういったときに、例えば車椅子などが船着場にたどり着けないようなことも生じ得るかと思うんですけれども、代替のルートであったりとか、別の手段みたいなところが準備されているかどうかについても確認させていただきたいです。お願いします。
○池田管理調整課長
まず、防災船着場につきましては、工事期間中も運用はされるというふうに伺ってございます。
それと、今回の工事中において災害等が起きた際ですけれども、現況の防災船着場からの人力によるルートはそのまま確保されているというふうに確認してございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。運用上、特に支障はないというところと、人の通るルートについては確認されているということで理解いたしました。
先ほど1つ目の質問のところで、一部確認中のものがあるということであったかと思いますけれども、そういったところも踏まえて、今後また新たに整備する船着場であったりですとか、スロープの拡幅も、ほかの防災船着場のほうで予定されていると伺っておりますので、より丁寧に対応いただけたらと思っております。
次に、資料2の鉄道駅におけるエレベーター等の設置状況についてでございます。
エレベーターの設置につきまして、別紙によりますと、八丁堀駅、銀座一丁目駅ではまだ設置されていない状況であるかと思います。今後整備予定というふうに記載はあるんですけれども、具体的にいつ頃という記載がないんですが、そこの見通しなどがもしあれば伺いたいというのが1つです。
あと、ホームドアについては、こちらの表のJR東日本の部分、番号26から28に関しては、2031年度末までという形で、こちらについては期限が決められているかと思います。2031年度という数字は切りがいいわけではないので、確認してみたところ、JR東日本がホームドア整備計画というものをつくられているみたいで、2031年度までに東京圏の在来線の主要路線にホームドアを導入することを目的にしているようです。これは、東京圏全体として2031年度までには完成させましょうということであるかと思います。この中でも、例えば2024年、25年ということで順次設置を行うということになっているかと思うんですけれども、この期間内に整備されていない中央区内の3か所について、これもいつ頃実施されるかの目安を伝えられているかどうかについて確認できればと思います。お願いします。
○落合交通課長
エレベーターの設置状況というところでございます。
エレベーターにつきましては、八丁堀駅のホームから改札階、また銀座一丁目駅の改札から地上階といったところが、現在、残っている箇所、エレベーターの設置がまだできていないところでございます。
八丁堀駅につきましては、過去に工事を行い整備を行うということで進めていたところでございますが、地下水等の影響により、工事のやり方を再度検討し直す必要が出てきたことから、現在、その検討を進めており、いつ頃というのが出ていない状況でございます。
また、銀座一丁目駅につきましては、用地の確保が必要になってきます。そういった用地確保に時間がかかっている状況でございます。こちらについても、東京メトロのほうで進めているところではございますが、年度等については、まだ検討がついていない状況でございます。
また、JR東日本の東日本橋駅、馬喰町駅、八丁堀駅のホームドアにつきましても、今のところ2031年度までということで、具体的な年度等については、まだ示されていない状況でございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
御答弁ありがとうございます。エレベーターについて、八丁堀駅、銀座一丁目駅についての状況、ありがとうございます。ホームドアについても、特にJR東日本からは示されていないということで理解いたしました。
私のほうで確認した文書によりますと、大体4月ぐらいに今年度ここでやりますみたいな情報が出ていたようなので、それで順次分かってくるところなのかなと思っております。
次に、先ほど質問させていただいたエレベーターとホームドア、それぞれについて、現状で整備できていなくて、これからについても見通しがまだはっきりしていないところであるかと思うんですけれども、バリアフリーとかの観点からすると、やはり困っていらっしゃる方はたくさんいらっしゃるかと思いますので、当然ながら、早期に導入していただくべきものかと思っております。また、区としても、それは当然早期に導入すべきという立場であるかと思います。この点について、今回、こういった資料で報告いただいておるところですけれども、今後の区としてのアクションとして、何がやり得るのか、何を行っていくのかといったところがもしあるようであれば、お伺いできればと思っております。お願いします。
○落合交通課長
バリアフリー経路の確保についてでございます。
公共の交通機関であります駅のバリアフリーはしっかり確保していく、また、車椅子やベビーカーの方、誰もが安全に安心して移動できる環境を整備していく必要があるというふうに考えております。八丁堀駅、銀座一丁目駅については、早期に整備していただきたいというところではございます。八丁堀駅については、ホームから改札階のエレベーターはないんですけれども、階段昇降機が設置されております。エレベーターに比べると、なかなか、駅員さんを呼んだりとか、そういうところで手間がかかるところではございますが、こういったところを御利用していただきながら、エレベーターを早期に整備していただくよう区としてもお願いしていく。東京メトロにおいても、全く整備しないと言っているわけではなくて、しっかり整備していきたいというところはございます。課題等はあると思いますが、一個一個潰していって、しっかり整備できるよう進めていっていただけるよう、引き続き要請していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。
御指摘いただいた階段昇降機、私も八丁堀駅ですとかで実際に使われているのを見ることもあるんですけれども、やはり駅員の方はすごく大変だというところも認識しておりますので、できる限り早急にエレベーター設置をお願いしていきたいと思っております。
公共機関、特に鉄道の部分ですと、区民の皆さんが頻繁に利用されていますので、そこでバリアフリーが徹底されているかどうかというところは、区民の利便性だったりですとか、ホームドアでいうと安心に直結する部分であるかと思いますので、今後も様々な場で事業者の側に要望を伝えていただくようお願いできればと思っております。
次に、3点目、資料3のまちづくり協議会に関してでございます。
まず、晴海のまちづくり協議会に関して、過去の協議会においても、質疑応答のタイミングで交通手段に関する御意見が非常に多いと感じておりまして、そこでも、区の対応としては、事業者側に要望しておくというような回答が多くあったかと認識しております。これらをどういうふうに伝えていくかというところについて確認できればと思っております。交渉する対象としては、恐らく東京BRTと東京都、都バスになるかと思うんですけれども、これらの事業者に対して、協議会で出た意見ですとか、区に直接来ている御意見ということもあるかと思うんですが、そういったものを伝えるような場は、何か定期的な、例えばミーティングの場であったりですとか、そういったものが用意されているものなのか、もしくは個別にそれぞれお伝えいただいて、こういう声が来ているということを伝えられているのか、その辺の現状についてお伺いできればと思います。お願いします。
○落合交通課長
晴海の交通についてでございます。
区では、これまでも、委員からお話がありました都バス、東京BRTに対して昨年6月に要請文を出しまして、BRTの運行、また都バスの増便等についてお願いをしてきたところでございます。そういう中で、定期的な打合せの場があるのかといったお話ですが、定期的な場というよりは、しっかり伝えられる機会を設けるということで、担当部署に直接お願い等をしながら今までも進めておりました。最近でも、BRTが2月1日に新ルートの運行を開始しております。こういった細部のところを詰めながら、担当部署、また事業者等と打合せをしながら進めているところでございます。
今後、都バスが春頃に晴海五丁目ターミナルを利用した運行を開始すると言われております。こういったところも密に連携しながら、早期に運行してもらえること、さらには需要に合った運行便数も出してもらえるよう引き続き要請していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。特に定期的なミーティングみたいなものはないけれども、直接的に御連絡をされているということで伺いました。
また、答弁の中で、先ほどの都バスの話も春頃に運行ということで、こちらについても、やはり懸念されている区民の方多いと思いますので、こちらについても進めていただけたらと思います。
BRTについては、新ルートは2月から運行しているということで、こちらに関しては、事業者としても、恐らく利用状況であったりですとか、現在の混雑状況であったりですとか、そういったところを踏まえて、現状を把握しつつ、必要に応じて増便等を行っていく部分であるかとは思うんですけれども、一方で、やはり地元区として直接声が来る部分であったりですとか、区として、例えば人口の推計ですとか、人口の動態ですとか、その辺は早めにこちらのほうでも分かってくるところだと思いますので、そこに関して情報提供なりを適宜行っていただいて、安定な運行について努めていただけたらと思っております。
最後に、資料について、まちづくり協議会の構成員について確認させてください。
先日の環境建設委員会での質疑におきまして、まちづくり協議会の構成員についてのやり取りがありまして、答弁の中で、協議会ごとに構成員に諮って加えていくというような内容の発言があったかと思っております。このプロセスについて確認させてください。例えば、新たなマンションができて、自治会などができて、まちづくり協議会とかに加わりたいとなったと考えたときに、既存の構成員の方が賛成しないと入ることができないということなのでしょうか。また、そのプロセスですとか、条件、例えば今の在籍している協議会の委員の方の過半数なのか、全員なのかですとか、そういったことを定めたルールみたいなものがもしあれば示しいただけますでしょうか。
その趣旨としましては、前回の答弁でもありましたとおり、誰でも参加というわけではなくて、マンション等である程度整った自治組織の代表の方に参加していただくべきというところは理解しつつも、それが既存の協議会の方々の合意が必要ということになると、まちづくりに関して、例えば意見が異なるような立場の方が協議会に参加を希望しても、参加できないというようなことも想定されるのではないかというふうに考えているためです。こういったことが現状でどこかのエリアに存在するという話ではないですけれども、そういったことがあり得るのであれば、ある程度その外形的な基準、例えば対象のエリア、地域において、マンションの自治会長といった立場にある方であれば参加できるとか、そういったことも、もしかしたら必要なのかと思っております。こういった趣旨も踏まえて、現状として、どういった形で協議会への参加が行われているのかという点についてお伺いできればと思っております。お願いします。
○栗村地域整備課長
まちづくり協議会の構成員に関する決め方についてということでございます。
こちらは、委員からもあったとおり、その地域の中でのあるエリア、それはマンションかもしれませんし、ある一定のエリアの中で、いろいろな意見を持つ方の意見を代表できるような組織が立ち上がってきたというところを、各エリアの中で、各エリアの今の既存の組織であれば、そういったものが立ち上がってきていて、一定の声を集められるような形になっているというところも、恐らく今のまちづくり協議会の構成員の方は、状況として、つかんでいるだろうというのが前提にあります。
その中で、別にルールとかがあるわけではございませんが、今の協議会の構成員の中から大きな異議が出ないというところを確認するというのは、別にまちづくり協議会に限らず、会議体として一般的に行われることかなというふうに感じております。そういった中で、一定のエリアの中の声を代表する組織が確認された中で、まちづくり協議会の構成員についても、追加なりを行うという協議になっていくのかなというふうに考えております。
以上です。
○ほづみ委員
ありがとうございます。特にルールといったものではないけれども、今の構成員の方々で大きな異議が出ないような場合には参加されるということと、意見を代表する方がそのエリアの中で組織としても集められるということを把握しているだろうという前提で運営されているということは理解いたしました。
個別具体のケースになると、それぞれあるかと思いますけれども、自治というところに任せてしまうということになりますと、既存の方々の力がどうしても強くなってしまうかなというところは認識しておりまして、協議会の中に区としても関わっているというところがあるのであれば、必要に応じてバランスが取れるような形で是正していくような動きも重要ではないかと思っております。というのも、よりよいまちづくりに関しては、多様な立場から多様な意見が出てくるということが不可欠ではないかというふうに考えるところでございます。活発な議論、その上での合理的な意思決定のために、どういった協議会の運営がされるのかという点については、今回勉強させていただいた点も踏まえ、また議論できればと思っております。ありがとうございます。
最後に、議題として、江戸バスについてお伺いしたいと思っております。
まず、前回もお伺いしたんですけれども、昨年から始まりました無償化の影響についても気になっているところでありまして、11月以降の利用者数の傾向について確認させてください。また、無償化の対象の方々の内訳なども、もしあれば伺いたいと思います。お願いします。
○落合交通課長
江戸バスの利用者数についてでございます。
6月20日から江戸バス無償化を行っておりまして、今までの傾向でいきますと、有償の方が1,000人から1,200人の方、無償の方が900人から1,000人ぐらいの方ということで、全体で2,000人ぐらいの方に御利用いただいております。そういう中で、最近の傾向といたしましては、今までもそうですけれども、例年、1月ぐらい、寒くなった時期になると乗客数が若干減ってきている状況でございます。そういう中において、今は、有償の方が900人程度の方、また無償の方については1,000人程度の方ということで、全体でいうと利用者数が若干減っている。例年の傾向に近いのかなというふうには思いますが、今のところ、そういった状況です。有償の方の前年比でいきますと、今、87%ぐらいということで、前年と比較すると9割弱の方に有償で御利用いただいている状況でございます。
内訳についてでございますが、江戸バスの無償の方のカウントというのは、運転手さんがカウントをしているものでございます。無償の数はしっかり捉えているところでございますが、運転しながらということなので、内訳は取っておりません。ただ、傾向といたしますと、高齢者の御利用がかなり多い状況でございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。全体の数字としては、おおむね例年どおりというところと、有償の利用者に関しては87%とおっしゃっていたので、そこでいうと13%ぐらいが、昨年度は無償化ということがなかったので、昨年度は無償でなかった方が、今回、有償から無償に移ったというような解釈でいらっしゃるということでよいか確認させてください。
○落合交通課長
まだ1年を通して見られていない状況がございます。そういう意味でいくと、これでそのとおりかというと、なかなか難しいところであるとは思いますが、現在のところで見ますと、そういったパーセントになっている状況でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。すみません。今いただいた数字の中で、どういうふうな解釈かというところだけ、お伺いしたところです。1年間の傾向としては、まだ変わってくるかもしれないので、そこは1年運用していただいた上で、また出てくる数字であるかと思っております。
あと、先ほど御説明いただいたとおり、無償化のカウントのやり方が運転手の方にかなり負荷がかかるやり方ではないかというふうに感じております。そこについては、どういったやり方があるのかというところはあるんですけれども、運転手の方は成り手不足という話もございますので、やり方について、いろいろ工夫をしていただけたらと思っております。
最後に、停留所等の最適な配置についてお伺いさせてください。
時期はまだ未定となっておりますけれども、今後、HARUMI FLAG近辺をカバーするルート変更が想定されております。時期については、まだ未定ということで認識しております。近隣にお住まいの方にとっては、利便性向上という意味で大きく価値があるところかと思うんですけれども、一方で、当初のルートよりも大回りになるというところもありまして、南循環での一周の所要時間が19分延びるという認識でおります。そうなると、特にHARUMI FLAGの前の停留所、佃、月島、晴海一丁目から三丁目辺りから、例えば区役所など、京橋地域まで乗車されている方からすると、明らかに所要時間が延びるということで、利用しづらい状況にもなろうかと思っております。
この点につきましては、現在の停留所ごとの利用状況等々を踏まえて、既存の停留所の場所の見直し、増やすだったり、減らすだったりですとか、位置をずらすですとか、そういったことも恐らく今後必要になってくるのではないかというふうに考えているんですけれども、現状として、各停留所ごとに利用状況等を把握されているかどうかというところと、今後の停留所の見直しについても検討されているかどうかについてお伺いさせてください。お願いします。
○落合交通課長
バスの停留所ごとの乗降客数についてでございます。
こちらにつきましては、昨年度と今年度、ルート変更を行うということ、晴海五丁目内を回るルートを新たにつくるということで、地域公共交通会議を開催いたしておりました。そういう中で御議論いただく資料として、令和3年に3日間の乗降客数の状態について調査を行ったところでございます。こういった調査とともに、バスロケーションシステムを利用したカウントシステムも導入しております。出入口にセンサーがついていまして、これでカウントするものになっております。しかしながら、これは運転手さんが通ったりとか、近くにいると反応してしまうものなので、しっかりした数字、公表する数字としては利用できない状況ではございますが、傾向としては、どういったところが多く利用されているかといったところが分かるものになっております。
そのため、先ほどの3日間調査などと比較して、どういう状況なのか、こういったところを踏まえた上で、バスのルートなどについて、変更する際に利用してきたところでございます。今後、ルート変更とバスの停留所をどうしていくのかといったところでございますが、ルート変更をこれから行うところなので、現在、ルート変更を行いますといったところは考えておりません。しかしながら、動向等を捉えながら、バスの安定運行をやっていく必要があると思っておりますので、今後もそういった動向等をしっかり捉えていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○ほづみ委員
答弁ありがとうございます。
乗降客調査と、私が今回初めて認識したのはカウントシステムが動いているというところです。まさにおっしゃっていただいたとおり、今、ルート変更をやるというところで、いきなりルート変更をやりますという話にはならないかと思うんですけれども、定期的にデータを見て、どこで利用者が多いですとか、減っているですとか、その辺の傾向、長年データを取っていくと、何となく傾向が見えてくる部分だと思いますので、定期的に分析をしてルート変更するという動きを今後もぜひ検討いただけたらと思っております。
こちらについて、コミュニティバスは、私のほうで何度も取り上げさせていただいていますけれども、意義として十分認識しつつも、事業の継続性について危惧している部分がございます。次年度予算案でも補助金として1.8億円と、今年度よりもさらに多くの支出が見込まれております。バスの増加等の要因もあろうかと思いますけれども、恐らく10年前とかと比較すると倍増ぐらいの状況であるかと認識しております。できる限り利便性を高める、便利なものにしていくというところは、やはり将来的にも事業を継続をしていくために必要な部分であるかと思いますので、現在の利用状況を把握されて、今後、適宜ルート等変更ですとか、見直しですとかについても検討を進めていただきますよう要望いたします。
私からの質問を終わります。
○渡部(恵)委員
それでは、資料2から質問させていただきます。
随分以前からこの鉄道駅におけるエレベーター等の設置状況について資料をいただきながら、大分進んできたなというふうに拝見させていただきました。そして、環境土木部長から先ほどお話がございましたように、前回より進捗はないというふうに御報告をいただいたところではございますけれども、前委員からもお話がございました八丁堀駅、そして銀座一丁目駅について、八丁堀駅に関しては、どうしても地下水という問題なので、現在、本当に進めているけれども、なかなか進んでいけないという状況があるということは了解させていただいております。しかしながら、銀座一丁目駅の改札から地上というのは、本当に相当以前から、私も車椅子利用者の方から御要望をいただいて、区のほうにも何度かお問合せをさせていただいているんですけれども、用地確保といいながら、相当な時間がたっているかなというふうに感じております。
また、別途、車椅子利用者の方々のお話を伺っておりますと、バリアフリーでせっかくいろいろエレベーターをつけていただいてはいるけれども、ある駅はこちら側についている、次の降りた駅にはこちらについているということで、相当な距離を歩きながら、地上へ、もしくは乗換えをしているというようなお話も伺っております。一番最初は鉄道を通すことが最初で、バリアフリーとか、当時はそういう考え方がない中で鉄道開発が進んでいたのかなというふうには思っておるんですけれども、八丁堀駅、銀座一丁目駅は、先ほど区も要望されているというお話を伺っておりますけれども、かなり長いというふうに感じています。
ほかに、区としてどのようにお考えになって、この御要望を東京メトロ等々にしっかりお伝えいただいているのか、もう一回その熱感を教えていただけたらと思います。
○落合交通課長
銀座一丁目駅のバリアフリーの確保でございます。
銀座一丁目駅は、委員のお話のとおり、バリアフリー経路が取れていないところでございます。例えば、八丁堀駅だと、先ほど話したとおり、エレベーターはないけれども、ほかの手法があるといったところではございますが、銀座一丁目駅に関してはほかの手法も取れていない状況でございます。
そういう中においては、一刻も早くバリアフリー経路を確保してもらう必要があるというふうに考えております。やはり銀座は中心でございます。中央区の中心でございます。こういったところで、しっかりバリアフリーを確保してもらえるよう、公共交通機関にお願いしていくといったところは、しっかりと受け止めながら進めているところでございます。用地の取得も数年来に及んで、東京メトロのほうから話は聞いているところではございますが、しっかりと確保できるように進めてもらえるよう、引き続き訴えていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○渡部(恵)委員
思いは多分一緒だと思いますし、階段昇降機だけでなくて、エレベーターをつけるのは相当な用地が必要ということも、これまで区の皆様からの御報告をいただいておりますので、そこはもう十分理解しております。何しろ、オリンピック・パラリンピックが来るので、ここは大分改善されるかなというふうにも過去には見ておりましたが改善されず、それだけ取り付けたくても、なかなか用地の確保ができない難しさがあるんだということを改めて認識させていただきました。
これから高齢化社会に向かっていきますし、バリアフリーの経路の確保ということは、ニーズが一層高まってくると同時に、東京は世界から大勢の方々がいらっしゃっていますし、先日、築地でも車椅子の海外からの方々がいらしているのを私も見ています。そういう意味で、これからも引き続き御検討いただきたいということで、交渉していただければというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
次に、先日、東京都が発表しました築地市場跡地の開発業者さんについての告知が、3月予定とは言われておりましたけれども、5月に延びたというふうに発表されて、区からも御報告いただいているところでございます。延びたことによりまして、中央区としては、どのようにお考えになっていらっしゃるのか。
また、先週の土曜日に築地社教におきまして、中央区都市整備公社によるまちづくり講演会、ちょうど水野基盤事業調整課長にいらしていただいて、講師をしていただいていましたが、大勢のまちの方々が聞きに来ていらっしゃいました。築地に関しては、場外の方からも質問の手がたくさん挙がっておりました。多くの方たちがこの開発の動向をすごく気にしていらっしゃるということを感じた次第でございますが、今回、延期になったことについて、区はどのようにお考えになっているのか、御所見があれば教えていただきたいと思います。
○吉田副区長
延期がどういう形でというのは、延期の理由の中には、ヒアリングが不足しているということで2か月延びるということでございます。私どもの要望とか何かというものは、実際的に計画の中身が分かってしているわけではなくて、こういう規模で開発が進むのであれば、こういうことが懸念されるということでまとめておりますので、中身については、全く変更がないものと思っています。ただし、スケジュールについては、当然、2か月延びるわけでございますので、私どもがこの間から申し上げているスケジュールについては、逆に言うと、開発事業者が決定して、私ども区と開発事業者の間の協定を締結するというのは令和6年度いっぱいになるかもしれない。6年中と思っていたんですが、6年度いっぱいになるだろうと。その後、できたら、私どもはそこのところはあまりスケジュールを延ばしたくないですけれども、都市計画案というようなものについては、令和7年の秋を目指しながら調整をすることになるだろうと。スケジュールに若干の遅れが出てくるということだけで、あとの変更はございません。
○渡部(恵)委員
ありがとうございます。スケジュールの変更によりまして、まちづくり、都市計画の点で若干延びるかもしれませんが、懸念材料に対する要望等は変更がないというお話をいただきました。ありがとうございます。
先日、勉強会に参加させていただきながら、場外の方々からも、中央区の要望を東京都にしっかり受け入れてほしいと。ちゃんと受け入れて、これからのスケジュールの中で受け入れてもらえるのかというような御質問もございました。現在、中央区も、そういう意味では情報のない中で、懸念材料を鑑みた上での要望をつくって、開発事業者さんが決定した後、しっかり協定を結んで、中央区の要望を入れ込んでいただくという方向で進んでいるということに、大変心強さを感じてはおりますが、地域で御商売されている方々は最も影響を受けていくという面で、非常に心配になって、かなり強く質問されていた方もおいででした。決定した後、場外の方々、そして関係者の方々に情報提供をしっかりしながら、共に進んでいくまちづくりをしていただければと思います。
以上で質問を終わります。ありがとうございます。
○小栗委員
それでは、質問をいたします。
最初に、資料1の隅田川テラスにおけるスロープの整備についてに関連してお伺いします。
地震は本当にいつ起きるか分かりませんので、こういう防災船着場へのアクセス経路をつくるということを本当に早く進めていただけたらというふうに思っております。先ほども質疑の中で、浜町の防災船着場の下流部については、現在ある歩行者用のスロープを活用する方向で検討が進められるということだったんですけれども、私も測ってみたら、幅が2.7メートルぐらいで、小さい車だったら通れるのかなとか思ったりしたんですが、ほかの上流部とか明石町の防災船着場はもう工事予定が決まっていますけれども、これにそんなに遅れないで工事を進めるめどが立っているのか、それについて改めてお伺いしたいというふうに思います。
それと、車でもし隅田川テラスに降りた場合に、テラスのところに結構いろいろな工作物みたいなものがあったり、石みたいなものが置いてあったりするんですけれども、そういうものも、通れるようにするには影響があるのではないかと思ったりしたんですが、そういうものの工事も併せてやるということなのか。直接やるのは東京都ですけれども、その辺の工事内容についても、分かる範囲でお願いしたいというふうに思います。
それと、隅田川テラス自体の耐震性とか、護岸の耐震性は大丈夫なのかという点で、その点は都のほうできちんとやっているということなのかどうか、その辺も併せてお伺いできればというふうに思います。よろしくお願いします。
○池田管理調整課長
今回の船着場に係るスロープの設置ですけれども、現在は、東京都が管理する防災船着場が4か所あるうち、箱崎町と明石町については、スロープはございます。今回の浜町が造られれば、3か所になります。また、区が管理しています防災船着場3か所のうち、今回新しく造った朝潮運河はスロープで降りていけるような状況になってございます。
スロープの設置ということでは、防災船着場の背後地にどういったスペースがあるかというところも重要な観点になってくると思います。ですので、防災船着場の立地状況によって、車がつけられるのかどうか、そういうところも課題になるのかなというふうに考えてございます。
また、スロープに置いています修景施設につきましては、今回の整備と併せて、順次、東京都のほうは修景整備も行っていくというふうに伺ってございます。ですので、今回、スロープ設置に併せて、区で今想定しているのは4トン車両を想定しているということで、その車が通り抜けられるルートは確保されるというふうに考えてございます。
あと、耐震性、構造についてですけれども、先ほど下流部の工事が遅れるということについて、現状、上流部がかみそり護岸のような形状になっています。下流部のほうはスーパー堤防のような構造となってございます。もちろん、防潮堤の機能を損なわないように、ただいま、いろいろ計算とか、そういうことも行っていますので、そういったところでは、耐震性については確保されるように、もちろん、それが大前提で行われているというふうに考えてございます。
以上でございます。
○三留環境土木部長
耐震性について若干の補足になります。護岸とテラスの耐震性というお尋ねです。
そもそもかみそり護岸の耐震性機能を向上させるために、遊歩道化されているテラス、前出し護岸があるわけでございますので、それを含めて、テラス全体の耐震性は確保されているという考え方でございます。
それから、先ほど来、浜町の下流側のスロープに関しましては、現在、維持管理用車両は通行可というふうに聞いておりますし、そのように造っております。テラス部分の構造物があって、車両は、それをよけながら通行可能であるというふうに認識しております。ただ、入っていった車が、またバックして出てこなければいけないとか、Uターンをしなければいけないとか、一方通行であると、なかなか緊急時にスムーズに行けないので、上流側、下流側の両側に造るものと私どもは考えてございます。
以上でございます。
○小栗委員
分かりました。早くアクセスの経路ができるように、区のほうからもぜひ要望を強めていただきたいというふうに思います。
次に、鉄道駅におけるエレベーターの件です。
区内の鉄道駅28駅中、26駅でバリアフリーの経路が確保されているということで、本当に長年取り組んできている課題です。人形町駅もこの四、五年、水天宮に近いほうの出入口も工事していますけれども、ようやく供用開始になるということで、大変喜ばしく思います。
先ほども質疑のあった中で、馬喰町駅については、今、東日本橋駅のエレベーターを利用するという形になっていますけれども、すごく離れているということで、これも2031年頃をめどに、その辺を解消するという予定にはなっておりますが、以前から、もう少しJRの駅寄りの、特に江戸通りと清洲橋通りの交差点の付近とかでもビルの工事などの計画があるように聞いているので、そういう機を捉えて設置ができないかということで、前からも要望してきたこともあります。その辺のエレベーターなどの設置場所のめどはついているのか、もし分かれば、お知らせいただきたいというふうに思います。お願いします。
○落合交通課長
馬喰町駅のエレベーターの設置についてでございます。
馬喰町駅につきましては、現在、他社の路線のバリアフリー経路を使って、バリアフリー路が確保されている状況でございます。そうしたことから、馬喰町駅自体でバリアフリー経路を確保すべく、検討を進めております。具体的には、今、設計等を行っている状況でございます。今後、詳細設計を行い、工事に入っていくというふうに聞いているところでございます。
以上でございます。
○小栗委員
そうしますと、2031年を待たずにできるのではないかという見通しなのか、併せてお伺いできればと思います。
○落合交通課長
馬喰町駅のエレベーターの整備年度でございます。
年度については、まだ公表されていないところではございますが、早急に整備を行っていくというふうに聞いているところでございます。
以上でございます。
○小栗委員
なるべく早く整備できるように、これもよろしくお願いいたします。
次に、まちづくり協議会の報告の内容に関連してお伺いしたいと思います。
築地地区のまちづくり協議会で、区長名で都知事に出した都市基盤整備に関する要望書の内容などを報告し、質疑があったということで議事要旨も頂いております。都市基盤整備、特に高速晴海線について、どういうふうな線形になるのか、そして環状線との接続部分がどういうふうになるのか、また出入りランプ接続の位置などについて速やかに定めるよう要望するというのが都市基盤整備に関する要望書の中心的な内容だったと理解しているんですけれども、この要望書に対して、もう3か月ぐらいたちますが、いつ頃線形が出ますとか、そういうような都のほうからの動きはあるのかという点をお伺いしたいというふうに思います。
そして、高速晴海線について、今、晴海大橋のところで終わっていますよね。あそこから出口があって、そこからまた晴海通りを、地下を潜って、隅田川を地下でくぐって、築地の跡地の周辺のところで少しずつ上がって、そして築地の環状線のところでつなぐという、前に頂いた資料によると、そういう線が引かれているように理解しているんですが、すごい大工事ですよね。晴海通りの下をくぐりますとか、そういう線形自体もまだ出ていないということなのか。その辺は大体この辺だけれども、築地のところだけ決まっていないんですということなのか、その辺の現状、どういうところまでは決まっているのかということをお知らせいただきたいというふうに思います。
○吉田副区長
委員がおっしゃった線形は、おおよそそのとおり。ただ、基本的には、まだおおよそなんです。私どもが困るのは、実際に入ってくる部分が、私どもの築地社教の部分であったり、それから場外市場の駐車場の部分であったり、千社額棟の部分であったり、そこに入ってきますから、大まかな線では困る。どういうふうに入ってくるのか、それがいつ頃なのか、これが分からないと、建物がいつ壊されて、再建するのはどういうふうな形でやるんだという見通しが立たない。だから、それらの検討を早くしてくださいと言っているわけです。
ただし、この件については、基本的には、決定権者の部分について、東京都であると同時に、首都高速道路公団でもあるわけです。そこのところはお互いの話合いをしておりますから、今の時点で、とにかくもうちょっと具体的な形で出してくださいよと私どもが要望している部分についての御返事はございませんけれども、そういう督促はとにかくしていかないと、実際的な将来像が描けませんので、そういうふうにやらせていただいているところでございます。
○小栗委員
そうしますと、晴海線の晴海大橋のところの今の出口から、どこをどういうふうに通るか、まだ大まかな線しか決まっていないということのようなので、まず線がきちんと決まらないと、工事ももちろんできませんし、それをどういうふうに取り込んで、築地の跡地の中でできるかみたいな相談もできないということだと思うんですけれども、これはもう東京都が、では、こういうふうにしますと線を出したら、そのとおりで、例えば都市計画審議会に諮るとか、そういう手続とかは全然なく、東京都がここです、首都高がここですと決めたら、その線でいくことになるのか、その辺の決め方についてもお伺いしたいと思います。
今、晴海の出口から築地に来るまでだって、すごい大工事じゃないですか。どのくらいかかるか分からないじゃないですか。それがいつ来るか分からないけれども、もし来たときには、ここでつなげるようにしようということで、事業者にそこを考えておいてねというふうにやるつもりで、今、いろいろな要望書を出すということなのか。工事自体がいつになるか分からないのに、それに備えて、どれだけ時間がかかっても、そのとおりにできるようにやっていくんだということで計画を進めて組み込んでいかなくてはいけないものなのか、その辺のお考えについて伺いたいというふうに思います。
この内容が出た11月の委員会のときに、私は、もうあそこで止めて、延伸しなくてもいいのではないかということを主張して、その意見は取り入れていただけませんでしたけれども、本当にそれが必要なのかということ自体も考えることが必要ではないかというふうに、改めて考えています。その線が決まらないと、築地社教をどうするかというのも決まらないとかいうことになってしまうわけで、本当にその線がないと駄目なのかということ、根本から私は問うべきではないかというふうに考えるんですけれども、併せてお伺いしたいというふうに思います。
○吉田副区長
都市計画の道路ですから、都市計画決定なしに、東京都が決めたから決まりましたということはないわけで、具体的には、当然、都市計画審議会に案として出されて、手続を経ながら決定をしていくということになるわけでございます。ただ、問題は、都市計画の案の段階で、具体的に築地や、それから実際には晴海、勝どきも影響を受けるわけですから、そこのところにどういうふうに入ってきて、地域に対してどういう影響があるのかということは、案の段階でもきちんと検討をいたします。そういう流れになるわけです。ですから、その基礎的な案自体を出してくれということが、私どもとしては、まず第一でございます。
それと同時に、実は、ある部分、築地のところでは特にそうなんですが、私どもが要望しております地下鉄がその下に入る可能性がある。首都高晴海線のさらに下に地下鉄が入る可能性がありますので、逆に、我々は、その部分も含めて、東京都のほうにいろいろ検討を深化してくれと。当然のことですけれども、一番深いところから掘って、上から順々に積み上げていったほうが工事は段取りがいいわけでございます。そうしたところも含めて、東京都に対して、いろいろな検討を早くやってくれということをお願いしているわけでございます。
○小栗委員
前から、早く出してくださいと中央区からも強く要望されていると思いますけれども、いつぐらいにそれが出る見込みなのか、全然見込みが立たないのか、それだけ、再度確認のためにお答えをいただきたいというふうに思います。
次に、八重洲一丁目東地区の事故の件で、現在もまだ工事は止まっているというふうに思うんですけれども、今後はどういうふうな状況になっていくのかという点について、もし情報があれば、お示しいただきたいというふうに思います。
○吉田副区長
先ほど申し上げましたように、私どもは令和6年度中に築地の開発事業者と協定をすることを考えておりますので、そのときには首都高の晴海線の線形などというのは、ある程度出ていないと、これは見当がつかないですから、絵を描けないですから、早期にと言って昨年10月に出させていただいているのは、そういうことも含めて、早く出さないと絵を描けないから、早くしてくれというふうに申し上げているので、そういう意味でいうと、私どもも、少なくとも今年の夏ぐらいには、おおよそ絵が描けるようにしていかないことには、いろいろな調整が間に合わないと思っています。それはそのとおりだと思います。
それから、八重洲の再開発については、工事を再開するんですが、いずれにしても、支保工の強度不足を含めて、途中で工事に手抜かりがあったということが原因であったようでございますので、その点は重々事業者に対する指導も重ねた上で、再開はさせていただくつもりでございます。
○小栗委員
高速晴海線については、とにかく線形が出なければ、それをどういうふうに取り込んでやっていくか、築地の全体のまちづくりも含めて、できないわけなので、東京都に出してもらわないと駄目だということはよく理解できますが、日本橋の上空の高速道路も、負の遺産として、私たちはずっと取り組んできたじゃないですか。高速晴海線も、造ったけれども、負の遺産になってしまったみたいにならないように、私はもっと根本的に検討が必要ではないかというふうに思っておりますので、その点は意見として述べさせていただきたいというふうに思います。
それと、八重洲一丁目中地区の工事の件です。
再発防止をきちんとして工事を進めていくということにはなると思うんですけれども、今、こういう大規模な工事があちこちで進められて、職人不足とか、そういうものもあったりして、いろいろな影響も各地で出てくるというふうに思います。
先日、NHKテレビで「まちづくりの未来」という番組を見ていましたら、今、オフィスビルの空室率が上がっているという報道がありまして、供給過多の目安というのが5%だという話が出ていたんです。その番組では、今、オフィスビルの空室率が、日本橋は2.22%だけれども、東日本橋、新川、晴海を含む地域で10.54%という数字が出ていました。汐留とか、ああいうところでも空室率が7%を超えているとか、東京都心区を見ても、アンバランスというか、空室率が目安の5%を超えているようなところも出てきている中で、日本橋とか八重洲はポテンシャルが高いから大丈夫なんだということで、どんどん造るのは、やはりそれでまた空室率、周辺を含めて、供給過多を進めてしまうということになると思うので、全体のバランスをもっと見ていかなくてはいけないのではないかというふうに考えます。
オフィスビルなどの空室率の調査というのは、区としては全然やっていないのか、やるつもりもないのか、その辺のお考えだけお伺いしたいと思います。
○吉田副区長
区で空室率の調査をするといっても、いわゆる賃貸事情の詳細の部分は不動産事業者でないと分かりかねますので、うちの区としては、やるつもりはありません。
ただし、委員が御指摘のような部分はありますのと、それから、基本的には、開発を取り巻く環境全体がやはりかなり厳しいものになってきている。とりわけ、建築費の高騰でございますとか、それから人工の不足という部分、こういったところから、開発というものについても、かなり慎重を期さなければならならない状況が生まれつつあるというふうに私どもとしても認識をしておりますし、これからの日本の社会構造全体がどういうふうに変わっていくかということも含めて、再開発という形の流れを、いわゆる大きなものをつくっていくということだけではない再開発のありようというものについても考えていかなければいけなくなってきている。そういう事情であろうと。つまり、少なくとも、委員にはかなり非難をいただいたんですが、容積率でもって富を生み出して、それで周辺の地域社会の問題を解決していくという流れが、建築費等の高騰によりまして、なかなか富自体が出てこないとか、あるいは需要の側のオフィスの賃貸価格が上がらないとか、そういう状況もやはりあるだろうと。それは慎重にそれなりに見定めなければいけない。
とはいいつつも、中央区としては、日本全国どこが駄目でも中央区は大丈夫だと思っていますけれども、思いつつも、やはり厳しい環境があるということは分かっておりますので、そういったところは総合的に勘案しながら慎重に進めていく必要があると思っております。
○小栗委員
そのテレビの番組でも、空室になって、晴海のほうにある大きな、トリトンと言われるようなあれではないかなと思ったような、そういうものがぱっと出て、こんなに空室があって苦慮しておりますという事業者の人の話などが紹介されました。今までのような、容積率アップで高いものを建てて、それでいろいろ地域貢献などもやっていくみたいな大型のやり方は、本当に曲がり角に来ているなと、その番組を見て私も思ったんです。そういうやり方でなく、本当に持続可能なまちづくりを進めていくようにしていかなくてはいけないのではないかという点を述べて終わります。ありがとうございました。
○永井委員
よろしくお願いいたします。
理事者報告については、先日の環境建設委員会も含めて、既に様々な議論がされたのではないかと思っております。私は、議題から1点だけ、信号機の設置場所や信号機サイクルなど、道路環境の見直しについてお伺いいたします。
本区は、現在、様々な地域で再開発が行われております。勝どき東地区のように、再開発に伴い、新たなマンションが建設され、既存の人流の量や流れに変更が生じている地域もあるかと思います。区民の安心・安全な暮らしを守るために、再開発後の人流や量を考慮した新たな信号の設置や、既存の信号機サイクルの変更など、道路環境を整備することが必要になってくると思いますが、どのようにお考えでしょうか。お願いいたします。
○落合交通課長
開発後の安全・安心な道路環境といったところでございます。
再開発等を行う際には、道路管理者、交通管理者が開発後の人の流れを考慮した道路をどのように整備するかといった協議等を行って、道路整備を行っております。具体的には、道路の幅員とかにもよりますが、拡幅ができるのか、また、歩道の平たん化と言われておりますセミフラット構造にするとか、こういったことを行いながら、バリアフリー等に配慮した道路環境を整備するといったところ、また、デッキや地下通路を設けて人の流れの分散を行ったりして、地上部での道路環境を、歩きやすい環境、人の流れをつくるようなことを行っております。
そういった中で、信号につきましては、公安委員会の決定の下、警視庁が設置を行っております。信号機については、交通量などを考慮して、必要に応じて設置を行う。また、サイクルにつきましては、その場所だけを見るのではなくて、周辺の信号機と連動させて、交通の流れをスムーズに行うよう配慮されていると聞いているところでございます。
しかしながら、再開発後に人の流れが大きく変わる中においては、そういった状況を考慮しながら調査を行って、長さの調整ができるのかどうかを含めて、警視庁のほうで行うと聞いております。今お話がありました、例えば勝どき東等でそういった箇所があるようであれば、区のほうからも交通管理者に、確認、調査について要請していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○永井委員
御答弁いただきまして、ありがとうございました。信号機の設置や信号サイクルの変更は、公安委員会、警察の管轄だと理解いたしました。
先ほども鉄道駅のバリアフリー経路のお話が出ましたが、道路環境についても、高齢者、幼児、そしてベビーカー、車椅子などを使用される方が安全に通行できるよう、歩行空間においてもバリアフリー化を進めていただきたいと改めて要望し、質問を終わります。ありがとうございました。
○木村委員長
議題、都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
第一回区議会定例会における委員長報告の取扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○木村委員長
以上をもちまして閉会といたします。
ありがとうございました。
(午後2時45分 閉会)
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