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令和6年 築地等都市基盤対策特別委員会(9月10日)

1.開会日時

令和6年9月10日(火)

午後1時30分 開会

午後4時12分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 渡部 恵子

副委員長 原田 賢一

委員 礒野 忠

委員 田中 耕太郎

委員 小坂 和輝

委員 高橋 まきこ

委員 田中 広一

委員 小栗 智恵子

議長 瓜生 正高

4.出席説明員

(15人)

田中副区長          

吉田副区長          

生島企画部長         

石戸政策企画課長(参事)   

登り副参事(計画・特命担当) 

三留環境土木部長       

池田管理調整課長       

大野交通課長

早川都市整備部長

川島都市計画課長

菊池地域整備課長

福島まちづくり事業担当課長

溝口都市活性プロジェクト推進室長

落合都心再生推進課長

水野基盤事業調整課長

5.議会局職員

伊藤議会局長

小倉議事係長

坂和書記

後藤書記

6.議題

  • (1)都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関すること並びに築地市場跡地における「築地地区まちづくり事業」に関すること
  • (2)「浴恩園」の再生と、築地市場跡地再開発の見直しを求める請願

(午後1時30分 開会)

○渡部委員長
 築地等都市基盤整備対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。

 では、初めに、議事の進め方についてです。常任委員会での請願審査の例に倣い、議題2の新規請願の紹介議員、請願者及び理事者への質疑等を先に行い、その後、理事者報告、議題1、都市再生のまちづくり及び基盤整備等に関すること並びに築地市場跡地における「築地地区まちづくり事業」に関することについて、理事者に対する質疑を併せて行いたいと存じますが、よろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部委員長
 ありがとうございます。

 それでは、議題2、請願第5号、「浴恩園」の再生と、築地市場跡地再開発の見直しを求める請願について審査に入ります。

 請願者は請願者席に着席願います。

     〔請願者移動〕

○渡部委員長
 新規請願の審査の進め方についてです。常任委員会での請願の審査の例に倣い、まず、紹介議員から趣旨説明を受け、次に紹介議員への質疑を行います。その後、休憩に入り、休憩中に請願者からの補足説明を受け、次に請願者への質疑を行います。さらに、委員会再開後、理事者への質疑を行います。

 次に、紹介議員の趣旨説明の時間及び質疑時間についてです。こちらも常任委員会での請願審査の例に倣い、まず、紹介議員からの請願の趣旨説明を10分以内で行い、次に紹介議員への質疑を趣旨説明と合わせて20分以内で行います。各会派の持ち時間は、合計時間20分から趣旨説明に要した時間を差し引いた残り時間を質疑のある会派数で除して得た時間とすることでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部委員長
 ありがとうございます。

 それでは、紹介議員の趣旨説明を行います。

 紹介議員は席の移動を願います。

     〔紹介議員移動〕

○渡部委員長
 紹介議員の趣旨説明を10分以内で願います。

○奥村議員
 請願第5号、「浴恩園」の再生と、築地市場跡地再開発の見直しを求める請願の紹介議員を代表して趣旨説明をさせていただきます。

 道路を含む23ヘクタールという都内最大級の再開発計画が進む築地市場跡地では、三井不動産を代表企業とする11社の企業連合が5万人収容のスタジアムを中心とした大規模な商業複合施設の建設を計画していますが、同跡地の下には、東京都が旧跡に指定した江戸時代の庭園、浴恩園の遺構や、様々な遺跡が静かに眠っています。

 天下の名園とうたわれたこの浴恩園を現地によみがえらせようと、市民でつくる東京都築地市場跡地再開発「浴恩園」を再生させる会から、6月24日、中央区議会に請願が出されました。この請願は、江戸東京のかけがえのない歴史的遺産である浴恩園を再生し、東京都築地市場跡地再開発を見直すため、浴恩園の遺構の本調査を実施することや、浴恩園の保存・再生を検討する審議会を都民と専門家が参加する委員構成で結成し、その経過を広く公表することなどを、東京都や中央区、事業者、そのほかの関係機関に中央区議会として働きかけるよう求める趣旨で提出されています。

 浴恩園は、江戸時代後期に老中首座となり、寛政の改革を進めた松平定信が生涯で造った5つの庭園の一つです。桜に囲まれ桜の名所として知られた春風の池と、紅葉に彩られた秋風の池という江戸湾の海水が流入する2つの潮入の池を中心とした池泉回遊式庭園で、池の周りには日本中から集めた白から紅色へと変化する美しいハスの花100種類を育てるハス池が造られ、四季折々で表情が変わる色彩豊かな景観は多くの文化人の交流の場となり、満ち引きや魚釣りなども楽しめる庭園として、庶民や子供たちにも親しまれました。また、遠来の客を定信公の小舟に乗せて、朝もやの中、昇る日の出鑑賞でもてなしたり、池の真ん中の築山のたもとを船でこいで、春風から秋風の池に入り、海沿いの水門で船を降りて、歩いて砂州のある東京湾へと出かけるなど、海辺の風情も堪能できました。このように、浴恩園は、眺めるだけの庭園とは違う、楽しみに満ちた場所でした。定信が死去する間際の1892年、文政の大火により浴恩園の下屋敷が焼け落ちたとされていますが、2つの池から成る庭園は焼失を免れました。明治期には庭園を回避する形で海軍関連施設が設置され、関東大震災から3年後の1926年、浴恩園は旧跡指定されましたが、その後、1935年に築地市場が開場し、埋め立てられたとされています。

 2018年に築地市場が83年の歴史の幕を下ろした後、東京都は2021年から22年にかけて埋蔵文化財の予備調査と試掘調査を実施しましたが、2つの調査が行われたのは約19.4ヘクタールの開発面積のうち僅か0.66ヘクタールです。全体の3.4%にとどまっており、予備調査の段階で必要とされる10%にも届きませんが、この限られた調査の中でも、春風の池の護岸の石積みや、秋風の池の南端、南橋の部分などが奇跡的に良好な状態で確認されました。ところが、2023年3月、東京都は、本調査が未実施であるにもかかわらず、保存するに値しないと判断しました。こうした都の対応に対し、丁寧な本調査の実施を求め、市民を中心とする文化財保存全国協議会や、佐賀県の吉野ヶ里遺跡全面保存会、高輪築堤の全面保存を求める会、新建築家技術者集団などにより勉強会の開催や研究が続けられています。

 本調査を実施し、発掘面積を増やしていけば、さらに多くの遺構が発見されることでしょう。国会図書館に収蔵されているデジタルコレクションなどのデータも活用すれば、当時の様子を再現することは十分に可能です。とりわけ、公園や緑が少なく、屋外の遊び場不足である中央区にとって、子供たちが自然と触れ合いながら、水辺と親しめる環境を生み出していくことは、情操教育や環境教育としても重要であり、次世代へのプレゼントとして大変意義深いのではないでしょうか。

 築地市場跡地は都有地であり、都民の財産です。きちんと本調査を実施し、都民の声と専門家の意見を生かしながら、江戸東京の顔となる水と緑の景観を、浜離宮庭園との連続性も持たせながら一体的に再生することは、観光資源としても魅力あふれるものになると思います。持続可能なまちづくりや環境保全、災害時の避難場所として役立てていくなど、様々な観点からも、ぜひ本請願を十分に審議し、採択していただきますようお願いし、紹介議員を代表しての趣旨説明といたします。ありがとうございました。

○渡部委員長
 ありがとうございます。

 それでは、紹介議員への質疑のある会派は挙手を願います。

 質疑のある会派は1会派でございます。残り時間は12分56秒です。したがいまして、1会派の持ち時間は13分となります。

 それでは、紹介議員への質疑に入ります。

 発言を願います。

○小坂委員
 大変意義深い請願を出していただき、敬意を表します。

 築地市場跡地の再開発は、審査した審議会においても附帯決議がつけられているような、課題の多い開発の在り方だと考えております。その中でも、特に文化の在り方をいかに生かしていくかということに対して、全く表現できていないのではないかというところが審議会でも議論されたところであり、今回のような形で文化の在り方を見直してはどうかという請願の意図は大変重要かと思います。

 我々中央区の土地ではない都の土地に対して物申していくわけであり、大変厳しい現実が待っているわけではありますけれども、これは教えてほしいんですが、都にも同じような請願を出しているのかどうかということと、また、本調査に関しても、普通考えても、試掘をやった後は本調査に入るわけだから、これは都としてやらないということはないのではないかなと思うんですけれども、このあたりの都の見解を教えていただきたい。

 ですので、請願趣旨の1番目は本調査をしたら課題は解決、2番目、3番目において審議会をつくるということで、環境評価のほうも、普通、これだけの規模だから環境評価をするでしょうということでありますが、環境評価で何を評価してほしいかというところで、特に何か追加があれば、その考え方を教えてください。

 幅約60メートルのものを撤去するに当たっては、今、撤去が可能なものなのか、使っているものなのか、使っていないものなのか、そのあたりの撤去可能性について教えていただければと思います。

○奥村議員
 本調査についてですけれども、事業者が本調査を行うと。その本調査の費用は東京都が負担すると。今、そういう方向性が示されているものと理解しています。ただ、事業者というのは開発を進めようという側ですし、東京都もその事業者に対して開発をお願いしている立場ということもあるので、そういった関係からして、きちんとした本調査の中で価値あるものが発掘された際に、それをきちんと正しく評価する、そして、それをきちんと明らかにしていく、広く都民にも公開していくということが本当に保障されるのかという点では、私は大いに疑問があるというふうに思っています。

 やはりこの請願でも述べられているように、その調査にも多くの市民の方、都民の方、専門家の方にも入っていただいて調査をしていくということが大事だと思いますし、そして、その結果を都民に明らかにしていくことが、都民にとっても、浴恩園、まだ知らない方はたくさんいると思うんですけれども、浴恩園の価値ですとか、意義というものを広く知っていただいて、世論を盛り上げていって、その声が都知事を動かしていって、浴恩園再生の方向に踏み出してみようかとか、そういう後押しをする流れも生み出すものだと思っています。

○渡部委員長
 奥村議員。途中で申し訳ありませんが、小坂委員からの質問は、都の見解についてということを質問されておりますので、それも併せてお答えください。

○奥村議員
 では、簡潔に。都は調査をすると。東京都が調査をするのではなくて、都が事業者に調査をさせると。冒頭の部分で述べた部分です。それでよろしいですか。

○渡部委員長
 すみません。都に対しての請願は出されているのか。

○奥村議員
 東京都にも陳情という形で出しています。

○渡部委員長
 続けてください。ありがとうございます。

○奥村議員
 あと、まだありましたよね。環境評価。

○渡部委員長
 そうですね。環境評価について、何を評価してほしいかです。

○奥村議員
 日影もありますし、あと、風通しがどうなのかということもあると思います。やはり海辺の地域で高層の建物がさらに建つということになれば、東京だけでなく、内陸部への風がどうなるのか。汐留の開発でも、高い建物が建ったために熊谷辺りで気温が上がっているとか、そういう関係性なども言われていますし、そういうことから考えても、大変広い地域に影響を与えるものなのではないかというふうに思うので、広く様々な角度から調査していくべきだというふうに思っています。

 あと一つは、残していけるのかと。

○渡部委員長
 撤去の可能性についてということです。

○奥村議員
 遺構を残していける可能性について、やはり本請願が採択されるということになれば、中央区議会としても、東京都に対して、きちんとした本調査を求めていくと。請願の趣旨説明で述べたとおりですけれども、その中で、また新たな遺構などがさらに発掘されていけば、より形がはっきりしたものとして、浴恩園がいかに都民にとっての大事な歴史的遺産、宝物であるかということが明らかになってくると思うので、その点では、残していくということは、私は可能だと思いますし、そのためにも本調査の実施が必要であり、都民の声を盛り上げていくことが必要であり、その行為によって都知事を動かしていくということが大変大事なのではないかというふうに思っております。

 以上です。

○小坂委員
 本調査をするということは確認しました。

 また、環境影響評価も、これは普通されるという理解でよいのか、念のために聞いておきます。

 最後の幅約60メートルの張り出した道路構造物は撤去可能なのかどうかということを、漏れていたので、お願いします。

 また、核となるところの審議会をそれぞれつくるということになっており、再生を検討する審議会と築地市場跡地再開発を検討する審議会、この意図なり、2つの審議会をつくっているんですけれども、その意図も含め、また、どのような委員会構成でつくるのかというあたりの提案をお願いします。

○奥村議員
 アセスについては、行われるということです。

 構造物についても、撤去は可能だということです。

 審議会については、様々、今も勉強会などを重ねながら、そうした埋蔵物の発掘であったりという活動に特化している方や、建築家の方など様々いますし、この問題に興味を持ってくださっている著名な研究家の方や、大学教授の方であったり、様々な方がいますので、とにかく幅広い方たちをそろえて、また都民も入れて、区民も入れて審議会を結成していくということが大変大事なのではないかというふうに思います。

 以上です。

○小坂委員
 審議会をつくるということで、その審議会の結果でどのようになっていくかということを広く議論していくということで、民主的な手続を踏みながらということと理解します。

 今、築地のほうではマネジメント会議なるものが開かれていて、業者の提案をどのように形として提案していくかというふうなものとして、築地地区まちづくり事業マネジメント会議というものがありますが、そこにうまくこの考え方を反映していくなどの手法もあるのではないかということが1点。

 また、今、この請願が出されているんだけれども、事業者提案がなされたこの時期で、本当にぎりぎりな時期なんだけれども、この請願をもっと早く出すことはできなかったのかどうか。築地市場の再開発がどうあるべきかというのは、議会のほうももっともっと早くから意見書などを出しているじゃないですか。そこからすると、もっと早くから言っていただければ、もう少し実現できたのかなとも思うんですけれども、何で今なんでしょうか。

○奥村議員
 すみません。先に、請願をもう少し早く出せなかったかというほうから。

 請願は、確かに早く出せれば、それがよかったのかなと私も思うところではあります。今、実際に事業者側からも提案がされているという状況ですけれども、本当は市民の方たちや研究家の方たちで事業提案などもできれば、それはもちろん一番よかったと思うんですが、募集の手法というのか、想定しているものが、巨大な大企業などが一つのまとまったグループでないとなかなか提案できないような、築地市場の跡地というのは約20ヘクタールとすごく広大なわけで、そこに対して、市民などがみんなで力を合わせて具体的な提案をしていけたかというと、そういうところも難しい側面もあったかなと私は思います。

 そもそもが、実際に選定されたのも、11社のああいう日本を代表するような大企業で構成された方たちであって、そういう方たちが応募することを想定したものにもともとつくられていたのではないかなというふうに私は思います。なので、そういう手法自体が、そもそもから東京都がきちんと都民の幅広い声を聞きながら、何が必要なのかということを話していくという過程が踏まれるべきだったのではないかと思います。

 今からでも私は遅いとは思っていないので、ですから、こういう請願の紹介議員にもなっています。

○渡部委員長
 すみません。最初のマネジメント会議についてのという冒頭の御答弁をよろしくお願いします。あと14秒です。最初の質問に対するお答えをお願いします。

○奥村議員
 調整がかなり必要だと思います。検討していきたいです。

 終わります。

○渡部委員長
 質疑、どうもありがとうございます。

 紹介議員は離席をお願いいたします。

     〔紹介議員移動〕

○渡部委員長
 ここで休憩に入りますが、休憩中に請願者からの補足説明を受け、その後、請願者への質疑を行います。

(午後1時54分 休憩)


(午後2時17分 再開)

○渡部委員長
 委員会を再開いたします。

 発言の時間制についてです。発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですが、今回はこの後の理事者報告に係る時間を17分と設定し、算出いたします。ただいまの時刻は午後2時17分でございます。自由民主党さん32分、かがやき中央さん28分、公明党さん24分、区民クラブ24分、日本共産党さん24分でございます。なお、持ち時間には、この後の理事者報告及び議題1に対する質疑の時間も含まれます。

 それでは、議題2の新規請願に対する理事者への質疑に入ります。

 発言を願います。

○小栗委員
 それでは、1点だけお伺いします。

 今も質疑がありましたけれども、今の文化財の予備調査、試掘調査は全体の3.4%ということで、これから本格調査をやるということにはもちろんなっていますけれども、事業者にそれをやってもらって、そのお金を東京都が出すということでは、文化財が壊されてしまう危険性もあるのではないかというふうに私は思いますし、埋蔵物の全体像が分からなければ、計画の設計もできないということは明らかだというふうに思います。

 そういう意味で、文化財の埋蔵物の調査をきちんと全体をやってから計画化をする、そういう手続も必要だと思いますし、その中で埋蔵文化財の保存、具体的に言えば浴恩園の池の再生というものも検討して、保存・再生の道を探るということは大変重要だと思いますけれども、その点についての区としての見解をお尋ねしたいと思います。

○吉田副区長
 私どもは、築地市場の跡地については、大変恐縮でございますけれども、歴史的にたどっていただければ、御紹介いただいた議員の方も、それから、今、御質問された委員の方も、現在地再整備からスタートしています。ここが市場であるということを容認して、私どもは最初スタートしているんです。この問題については、ここに浴恩園を復元しようとしてスタートしたわけではありませんから、現在地再整備を声高にお話しされたのは、今、御質問いただいた方も含めて、現在地で市場であることで要望されていた経緯でございます。我々は浴恩園の存在は承知しております。承知しておりますが、浴恩園が浴恩園であって再現してほしいということをこれまで要望したことはございません。

 私どもは、築地市場移転反対運動から今日に至るまでの流れを踏まえて、行政として要望することがあるとすれば、正直、御理解いただけると思いますけれども、私どもがこの部分の反対運動を本格的に始めたのは平成10年からでございます。既に30年近くの時間がたっております。東京都が現在地再整備の変更をしようとしたときに反対運動を立ち上げているわけです。そこから今日まで来ているんです。そういう流れの中で考えていったときに、我々は築地の跡地について、跡地がどういう形で復元されようとも、区民の営業や生活が脅かされることがないようにきちんと配慮してほしいということと、いつまでも跡地では困りますよと。周りには、築地市場跡地の存在を前提としながらできてきている場外市場もあるわけですから、それなりのスケジュールの中できちんと前に物事を進めていただかないと困りますよという部分は、我々は経過の中から言えることだろうと思っています。

 今、御指摘いただきましたような調査を含めて、きちんと整理をし、環境アセスの問題、それから土壌汚染の問題、そういったものも含めて、きちんとした計画時期をもって、それで開発をきちんと進めてくれと。ただし、それなりに拙速にならない程度に、きちんとしたスピードでやってもらわないと、まちも困りますからねということは東京都に言わざるを得ない。そういう形で、私どもとしては、調査はきちんとやれと。ただ、一方で、きちんと、それはある種の時間を区切ってやっていただかないと、まちもなかなか立ちいかないよということは、地元としては申し上げざるを得ない。そういうふうな形で要望させていただきます。

○小栗委員
 私たちは、もちろん築地市場移転に反対して、現在地で再整備をということでずっとやってきました。なので、そこに眠っている浴恩園のことについては、私自身も認識がちょっとなかったんですけれども、今、移転して、これから何をつくろうかというときに、そういう価値のあるものが眠っていると。そういうものを生かさないのはおかしいのではないかということで、ぜひ浴恩園の再生も含めた、本当に築地でしかできないものにしていく必要があるのではないかということで要望をしているわけです。

 今、ちゃんと調査はするだろうということだったので、そういう調査もしながら、本当に区民の暮らしにとっても、営業にとっても喜ばれるような計画にさせていくということで、ぜひ再検討することが必要だということを述べさせていただいて終わります。ありがとうございました。

○渡部委員長
 本請願については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部委員長
 ありがとうございます。さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、請願者の方々は傍聴席へお戻りください。

     〔請願者移動〕

○渡部委員長
 議題1及び理事者報告についてです。

 次に、理事者報告をお願いいたします。

○三留環境土木部長

 1 「築地川アメニティ整備構想」の整備等について(資料1)

○早川都市整備部長

 2 築地一丁目地区に係る都市計画について(資料2)

○溝口都市活性プロジェクト推進室長

 3 柳通りにおける社会実験の実施について(資料3)

以上3件報告

○渡部委員長
 ありがとうございます。

 それでは、議題1及び理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○田中(耕)委員
 よろしくお願いいたします。私のほうからは報告事項と議題について、それぞれ1点ずつ質問ないし要望をさせていただきたいと思います。

 まず、報告事項につきましては、資料1、2に関連して、アメニティ構想についてお伺いいたします。

 さきの環境建設委員会でも同内容の報告をいただいておりまして、ハード面での疑問点などはお聞きして、おおよそ解決していた点もありますが、時間の関係でお聞きできなかった、今回のアメニティ整備構想ないし銀座も含めたプロムナード構想の中で、ソフト面、まだ完成までは10年近くの時間を費やすわけでございますので、気の長い中長期的な重要事業となってきますが、出来上がる完成の予想図パースを見ると、非常に夢があると思います。一方で、ここで一体具体的に、お示しいただいたように防災機能ですとか、区民はもちろん、関連の事業者も使っていただけるような様々な企画やイベントも今後考えていくということでございますが、やはりソフト面とハード面というのは本当に車の両輪でございますので、一体となって、この10年をかけて案を練っていく必要性があるだろうというふうに考えています。

 今回の計画を見ますと、結果的に細長い公園が連続してできるということで、従前も申し上げましたが、ぜひとも札幌の大通公園のような公園体系、システムといったものを良きお手本にしていただきたいというふうに思っております。大通公園も1区画およそ50メーター掛ける100メーターの区画が、一丁目から、たしか八丁目まででしたか、連続して続くという、札幌を代表する有名な景観でございます。皆様御承知のように、冬はさっぽろ雪まつり、夏はYOSAKOIソーランとビアガーデンです。私は、このビアガーデンに初めて行ったとき、本当に驚きまして、こんなにこの公園に所狭しと、区画を区切ってあるがゆえに、各企業、4大ビールメーカーに1区画ずつ、自主性を持たせた運営をさせていて、いい意味で競争原理と、お客様にも喜んでもらう工夫をされていて、本当にすばらしい企画だなと。観光の面でもそうですし、サッポロビール、名産物というのもあるかもしれませんけれども、非常に面白い取組だなというふうに思いました。雪まつりについては、もう申し上げるまでもありません。

 何が言いたいかというと、これから10年かけて、せっかくこういう立派な公園構想、連続性のある細長い公園が続けてできるということでありますので、札幌大通公園のように春夏秋冬を通して、年間を通して様々なソフト、企画、イベントというものを、早過ぎるということを考えずに、今の段階から考えていくことによって、公園の形態、今、パースの中では、高い建物こそありませんけれども、物販等も行えるような低層の、多分商業店舗や区の公共的な施設などをつくることもお考えになられるかと思いますが、それは、年間を通して使われる形態やイベントの邪魔になってはいけないものですし、年間を通してのにぎわい、ましてや、ここは銀座と築地の境目ということもありますし、銀座のプロムナードともつながっていきます。

 これは質問といいますか、要望といたしまして、ハード面の構築とともに、ソフト面を早い段階から考えまして、首都高はもとより、近隣の再開発事業などとも完全に連動していくような、うまくいく仕組みづくりをぜひとも整えていただきたいと思います。この点について簡単に、御見解、御意見がありましたら、お聞かせいただきたいと思います。

○池田管理調整課長
 アメニティ整備構想についてでございます。

 委員のお話のとおり、ソフト面についても、今後、検討を進めていくところでございます。現在も、既設の公園におきましては、地元での盆踊りとか、様々な企画、イベント等をされているということもありまして、これまでの使われ方、また、ここにあります文化や歴史なども配慮しながら、今後、上部空間をどのように生かしていくかということは検討を進めていきたいというふうに考えてございます。札幌の大通公園というお話もありましたけれども、今回はプロムナード構想というところも含めまして、今後の上部空間にそれぞれ特性を持たせながら、歩行者の回遊性なども確保していきたいと思っています。やはり地域に愛される公園として区のほうとしても求めて、区民の方にも声を聞きながら、共に整備をしていきたいというふうに考えてございます。

 今回、早ければ10月に協定を結ぶ予定でいまして、その後、基本計画等を策定していく予定でございます。そういった中で、今後、時間をかけて熟慮していきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 協定、第一歩を結ぶということに当たりまして、併せてソフト面、どういったイベントを行っていくのか、どういったことに使うのか、もちろん防災面ですとか、足りないものを補うのは当たり前ですけれども、この公園の形状、回遊性とそれぞれ、結果的に個別の公園が幾つも連なるという特殊な形状になりますので、その形状、特徴を生かせる仕組みづくりはぜひともお考えいただきたいというふうに思います。お願いいたします。

 続きまして、議題から、本区内の道路全般、道路行政と都市計画を併せての話になってまいりますが、昨今、区民の方々から道路についてのお問合せですとか、改善などをいただくことが多いです。その中で、本区内は国道、都道、区道といった形で複雑に入り組んでおりまして、一義的に区役所や我々区議会議員の下などにお問合せですとか、御要望が寄るんですけれども、実態としては、そこが都道だったり、国道だったりといったことで、間接的に区のほうから都や国、東京都であれば第一建設事務所になるんでしょうか、道路行政の担当部署、国道でありましたら東京国道事務所だと思いますが、国道事務所の場合、東京都内は4ブロックに分かれていまして、品川、亀有、万世橋と、本区内は3つもその事務所が全部分かれているという、東京の旧市街地中心地だからこそのやむを得ない事情といえども、どこに相談に行っていいのかが本当に分かりにくい。また、行っても、結果的に、品川事務所へ行ったら、いや、それは亀有なんですと言われてみたり、万世橋さんですと言われてみたり、なかなか要望が、区民から直接国道事務所に行くのは難しいですし、もちろん、区のほうに行けば、皆さんはプロフェッショナルで、ちゃんと伝達は伝わっていくんですが、やはりどうしてもタイムラグですとか、区民の要望や実態が、スピード感も含めて、もう一歩及ばないのではないかといった御意見をいただく機会が、昨今、幾つか連続しました。

 区の都市整備、道路行政の御担当者の皆様におかれましては、区道は自前でよく御存じでございますし、結構素早く様々な改善していただけるんですけれども、都道や国道で具体的に昨今気になりましたのは、国道に関しては昭和通り、昭和通りもそもそも国道と都道が非常に複雑に連続していて、あんなに国道と都道が複雑に入り組んでいる通りなんだなと、私も調べてみて驚いたことがあるんです。

 例えば、昭和通りはかなり老朽化が進んで、アンダーパスの外壁がかなり汚れていたり、一部剥がれていたりというようなお問合せがあったり、以前は、国道上だったと思いますけれども、中央分離帯の障害を分ける黄色い点滅のブリンカーライトがかなり長い間直らなかったというのが区民から、区役所にも御報告があったという話だったんですが、直らなかったというような事案があったりですとか、昨今ですと、都道、晴海通りから月島一丁目から五丁目の目抜き通りとなります補助第314号線の雑草、雑木がかなり伸びてしまって、こちらも区へのお問合せを区民の方が一部されたということですけれども、なかなか素早く対応していただくのが難しかった。恐らく東京都のほうにお問合せはしていただいたんですけれども、刈り取っていただくのがなかなか難しかったというようなお話でした。

 私も事実関係は正確に確認しておりませんので、もしも違ったら、その点は御容赦いただきたいんですけれども、そういった御意見もありましたし、実際問題、区道と比べて、明らかに道路の整備状況が国道や都道は見劣りすると思う点もあります。これは、もちろん皆様の責任ではありませんけれども、やはり第一義的にお問合せの来る区役所として、都や国の道路事情等、当然精通されていらっしゃいますので、しっかりと緊急性や内容を吟味して、必要があれば強く要望していく、素早い改善を求めるといったことをぜひともお願いしてまいりたいというふうに思います。

 以上の点について、何か現在の国や都、道路行政の連絡体制について、現状について御見解があれば、お示しをいただければと思います。お願いいたします。

○池田管理調整課長
 道路におけます連絡等についてでございます。

 やはり一区民の方には、なかなか分かりづらいところがあるとは認識しています。区のほうといたしましても、ホームページ等を活用しまして、国道の連絡先であるとか、また夜間における東京都の管理室、緊急連絡先等も示させていただくとともに、図面上に色を塗って分けたものも示させてもらっているところでございます。こういったホームページ等でも示してはいるものの、なかなか認識としては周知されていないのかなということも分かっておりますので、引き続き、今後どのようにこういったものに対して区民の皆様に広く知っていただけるか、工夫をしながら検討していきたいと思ってございます。

 以上でございます。

○田中(耕)委員
 もちろん、その区別自体も重要なんですけれども、正直申し上げて、区民や一般の方が厳密に、私も調べてもなかなかこれは難しい。先ほど申し上げましたけれども、昭和通りなど、そもそも国道と都道は途中で入れ替わり、切り替わりでなっていきますので、ここの部分は国道だから国道事務所に相談しようとか、ここは都道だから第一建設事務所に相談しようなどという一般の方はまずいらっしゃらずに、多分我々のところに来ると思います。その内容をちゃんと把握して、本当に急ぎである必要性があれば、区道と同じように、しっかりと都や国の道路行政の御担当につないでいただいて、大きな事故になる前の迅速な改善や解決を改めて要望したいというふうに思います。

 都がやっているか、区がやっているか、昔、お笑い芸人のロバート秋山さんが歌にして有名な、ちょっとだけはやった歌があるんです。都がやってる、区がやってる、そこが気になる。都がやってる東京芸術劇場、区がやってる浅草公会堂、都がやってる葛西臨海水族館、区がやっている新宿コズミックセンターみたいな歌がちょっとだけはやったこともあるんですけれども、本当に普通の方からはなかなか分からない。我々も、国道や都道レベルになると、一瞬、あれっ、あれは区道じゃなかったっけと思うようなレベルのところがありますので、ぜひとも区民の代弁者、一般の方の代弁者として、都や国に道路行政に関して、特にスピード感のある対応をお願いしたいと思います。

 終わります。

○渡部委員長
 質疑半ばでございますが、ここで休憩を入れます。再開は午後3時5分でお願いいたします。

 それでは、休憩に入ります。

(午後2時55分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○渡部委員長
 委員会を再開いたします。

 それでは、質問をお願いいたします。

○高橋(ま)委員
 よろしくお願いします。私からは、資料1、築地川アメニティ整備構想に関連しまして質問させていただきます。

 築地川アメニティ整備構想の先行整備や周辺開発の動向を踏まえた新たな歩行者ネットワークの考え方を示すというところで、具体的に図面等を用いて御説明いただいたところです。この中で、まちの回遊性を高めるという目的が示されていますが、具体的にこのまちがどこを示しているのかというところについてお考えを伺いたいと思います。

 また、新京橋連結路の整備とのつながりについても、前回のこちらの特別委員会資料等でも接続を見せていただいていますけれども、この求める役割として、KK線とのつながりも目指しているものなのかというところについてもお伺いしたいと思います。

 2点お願いします。

○池田管理調整課長
 まず、まちをつなぐというところの観点ですけれども、やはり築地であったり、また銀座であったり、それぞれ特性のあるエリアが存在すると思ってございます。そういったエリアごとをつないでいくということがネットワーク化というふうに考えてございます。また、隅田川であったり、浜離宮恩賜庭園であったり、そういった緑、施設等との最終的な連続化というものを図っていくということでプロムナード構想を立てさせてもらっているところでございます。

 また、将来的にKK線とのつながりというところで言いますと、東京都のほうで、例えば汐留ジャンクションのところの今後のつなぎ等につきまして、現在、検討を行っているということで伺っているところでございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 具体的には、今のところ、築地と銀座ということで伺ったところではございますが、やはり私はKK線とのつながりを注視していたところでございます。今回、築地川アメニティ整備構想の考え方を具体的なものとして、まちの回遊性であるとか、歩行者ネットワークというところをテキストでも示していただいていますが、KK線においても、求められる公共的役割では、広域的な回遊性を高め、にぎわい、魅力を創出し、交流を促進する歩行者系機能ということで、この築地川アメニティ整備構想の考えと一致するものであろうということを拝見しているところです。

 今、おっしゃいましたように、汐留ジャンクションの付近、港区側としましては、これまでも東京高速道路、KK線の既存施設の在り方検討会等、中央区も参加されているということでしたけれども、こうした会議も含めて、蓬莱橋であると思うんですが、いま一度、汐留方面からのデッキが下に下りて、またデッキを上がるという上下運動が発生してしまっているところについては、KK線の再生と連携しながら、デッキレベルでつながるということをKK線の再整備に対しても強く要望してきたという経緯について伺ったところでございますし、そちらを踏まえて、そこはつながる計画が示されているということを伺ったところでもございます。

 これまでこの特別委員会等で頂いている資料ですと、新京橋のほうについては、接続する線が引かれているというふうに拝見しておりますが、逆側、浜離宮方面については、今、御答弁で今後であるということも伺ったところではございますが、こちらがつながることで一周するという回遊性が実現するというふうにも思います。こちら側の接続について、中央区としては、どのようなお考えでいらっしゃるかという点をお聞かせ願います。

○池田管理調整課長
 今回、都市計画変更に伴いまして、KK線が変更になるとともに、首都高速道路が一部KK線とつながっているところが残ってございます。こちらまだ現存しているという位置づけになってございます。そういった既存ストックを活用しながら、今後、どのようにぐるりとつなげていけるのかというところは、区といたしましても、やはり緑の連続化というところでは、そういった既存的なストックも含めて活用してつなげていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。ぜひ、このつながりについて実現していただきたいという点を強く要望いたします。

 また、これまで区内各地のまちづくり協議会におきまして、こちらは築地市場跡地の再開発の話にもつながるんですが、今後のまちづくりにおいての築地と銀座方面のつながりの問題として残ることというような言及をされていました。吉田副区長から、5万人の人流が出てくるというところについて、大きな問題としてまだ残っているという御発言もございました。事業者は、築地市場跡地の敷地内で過ごす時間を長くするといったことで移動の時差を設けるなど、いろいろな工夫をしていくという考えを示されておりますけれども、やはりイベント等ですと、遠方から来る人やその後の御予定など、すぐに駅を求めるという方も、正直、多数派としてはいらっしゃることが事実ということだと思います。この部分の、跡地再開発が終わってからという、最初の開発を終わって、大きなスタジアムが稼働してからという話にはなりますけれども、この課題改善に向けては、どのようなお考えでいらっしゃるかお聞かせ願います。

○吉田副区長
 もともと、人の流れと車の流れは、現実の問題として、今はまだポンチ絵上の計画でしかないので、都市計画を定めていくときに、人の流れ、車の流れはどうなるか、ちゃんと都市計画の絵に描かれないといけないし、現実に都市計画の原案の中で描かれたものが環境アセスの中でちゃんと検証されて、人流、それから車の流れについて、これで支障がないよということを確認した上で都市計画決定するというのがまともな話でございます。少なくとも、今の時点で晴海通りの歩道と新大橋通りの歩道に頼って人の流れを5万人から6万人入れるなんていうことは、まず、あり得ない。それは、きちんとこれで処理できるぞということが、みんなが納得できるような人の流れを形成しなければいけない。そのことを指導していくのが地元区としての一番最初の大きな役割であるというふうに思っていますから、都市計画決定の時点で、それらについてのちゃんときちんとした回答が出ていないとまずい。これは、やはりここ2年、3年の間の都市計画原案づくりの中で確定していくことだというふうに思っています。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。今後の事業者に求めていくお考えについて確認をさせていただきました。

 さきのKK線とのつながりが実現した場合という仮定でお話ししますけれども、交通結節点として、新橋は大きな要所でございます。晴海の臨海地下鉄新線が開通するまでの間で見ましても、空路ですと、現状、やはり中心は羽田空港が東京では拠点となっておりまして、このアクセスは、アクセス新線が開通しても、浜松町や品川方面からとなるというところがございます。また、新幹線で言えば、ターミナル駅となる東京駅と、リニア開通を視野に入れたハブとしても品川駅が対象となってきます。また、現状ですと、高速バスも東側、東京駅がターミナルになっているということもございますので、多くの方々がターミナル駅を目指して移動するというところでは、やはり新橋への接続というのは、1つ大きなポイントになるというふうに捉えております。今後の都市計画が進むについても、やはり新橋への連結を見る必要があるということを私は考えております。

 築地市場駅もございますけれども、初乗りの運賃であるとか、そういったところから、歩ける距離ということをグーグルマップ等で確認された方は、やはり新橋駅を目指すということが想定されます。私自身も、交通の事業者としてイベントの誘導等に関わったこともございますが、そこまで歩けば初乗りがということで、目指す方は非常に多く、今回のケースでいうと新橋駅を目指す方は多いだろうということも想定いたします。

 また、今回も示していただいておりますし、これまでもお示しいただいていますが、東京高速道路、KK線、今おっしゃった汐留ジャンクション、また蓬莱橋付近から抜けられますと、実際にKK線のウォーカブルな部分を使いまして、デッキ上から有楽町や東京へもつながるということで、新たな歩行者がこのように循環するということの実現は非常に重要な点だというふうに思っております。

 中央区のこれまでの会議におきましても、たしか公共交通会議であったかと思いますけれども、築地方面から銀座方面にデッキでつながる考えもあるというような御発言が記録としてございました。この部分について、現状、区が捉えていらっしゃる、どなたかの感想であったのか、汐留についての言及であったのか、私が確認した記録では不確かな部分がございましたが、ここについてのお考えを伺えますでしょうか。お願いします。

○吉田副区長
 新橋までのアクセスも大事でしょうけれども、人の流れという意味では、正直言えば、一般的に一番多く来るのは銀座と東銀座から来ると思います。その部分を、現実の晴海通りの歩道と新大橋通りの歩道で横断歩道を渡ってあそこに入りますなんていうのは、むちゃです。それは、ある意味でレベルを変えてつながなければいかんだろう。その部分については、正直言うと、委員の御指摘があったように、ある種の歩行者用デッキをつくって、大きな人だまりをつくりながら、そこにつなげていって、銀座、東銀座で下りてくる人たちを吸収していくような構造を考えていかなければいかん。

 大変恐縮ですが、地下鉄のほとんどは銀座駅あるいは東銀座駅に集中していますので、多くの人々はそちらに来るだろうと思っています。御指摘の新橋の部分もありますけれども、新橋の部分の歩行者も確保しつつ、やはり一番重要なのは東銀座、銀座の部分にどう人を流すかということだと思っておりますし、その部分でもう少し立体的な工夫をしないと、現状では人はさばけないだろうというふうに私どもとしては考えている。

○高橋(ま)委員
 ありがとうございます。

 今おっしゃった、もちろん銀座と東銀座はたくさんの線が接続する駅でございますし、乗換えについても地下等でつながっているというところは、私もそのように思います。一方で、やはり地下鉄駅が耐久できる人員であるとか、階段からホーム、またホームの安全性を確保するというところでは、もちろんホームドア等は交通事業者がやるべきところもあると思うんですが、一定の大規模な人数が地下にだけ流入するということの危険性について私は懸念がございまして、KK線と、吉田副区長がおっしゃったようなレベルを変えてつながることの必要性というところについて考えたところでございます。KK線の今描かれている反対側、汐留付近、蓬莱橋付近の中央区と、どのようにそのデッキがつながっていくか、歩行者デッキと中央区の接続については、また今後の機会でも伺っていきたいと思いますし、私自身ももう少し、港区が描いた、そして実現に向けている要望と、また、今後描かれる具体的な絵についても確認をしながら伺っていきたいと思います。

 そういった意味では、やはり有楽町まで、また東京駅までつながるということですと、千代田区、そして港区との連携もあると思います。来訪される方にとっては、中央区がここまでだからということではなく、やはり自分が目的とする駅、また御帰宅ないし目的地までの移動が、皆様の求める移動の利便性であるとか、安心・安全につながるものでございますので、そのような接続になるように要望しながら、周辺区とも連携しながら、この接続点がよりよいものとなっていくようにということを要望しまして、また、私自身も願うところでございます。

 今回、築地川アメニティ整備構想においては、特に、今、接続というところで申し上げましたけれども、絵を描いていただいていまして、覆蓋化するところと歩行者の部分を分けていただいたところでもございます。覆蓋化の部分がどこまでかというところにおいても、次のKK線のつながりにつながる部分があると思いますので、この点についても、また今後の機会に伺っていきます。

 次に、先ほど御答弁にもございましたが、築地周辺の全体のまちの交通と、また歩行者というところについて伺いたいと思います。

 交通問題については、一部この特別委員会から離れる部分もあるかと思いますが、私のほうとしましては、まちづくり、都市計画における位置づけというところの確認をしたいと思います。築地の特性としまして、やはり自転車の往来が非常に多いということが言えると思います。私自身も利用しながら、特に多いと感じております。業務として豊洲、築地、銀座方面を頻繁に往来する方もいれば、住んでいる人も移動の快適さから住まいと職場や最寄りの鉄道駅へのアクセスとして、自転車が非常に身近な交通手段として選ばれている地域であると実感しております。この中で自転車専用道はなかなかなく、道路の幅も限定的、そして歩道の幅も限定的である。そして、場外市場周辺では、今、観光客がたくさんいらっしゃっていますので、そもそも歩道がいっぱいという状況もございます。これまでも議論にあったように、荷下ろしの車も非常に多く、縦の道路の中で横の動きが出てしまうというのが、現在、築地で見られている状況でもあると思っております。

 今回示していただきました新たな歩行者ネットワークの部分についても、現状は自転車の通行がありますと、今回示していただいた歩行者が縦に移動する部分について、安全と安心を確保する必要性があると思います。自転車の安全な利用空間の整備であるとか、その周知に含めまして、今回の目的である歩行者ネットワークを整備する上での自転車の誘導ないし考え方というところ、促進計画を示していただいたところではございますが、今回のアメニティ整備構想内における歩行者と自転車通行の位置づけについてお聞かせいただきたいと思います。この点、お願いいたします。

○吉田副区長
 一般の道路の自動車交通計画については、交通課長のほうからお話ししますけれども、築地市場、今の場外市場があるままにおいて工事をし、そして完成させていく、そういう日程が全体として8年なり何なりでできるといいと我々としては思っています。それ以上長引いたら、まちのほうも持たないので、七、八年でできればいいなと思っていますけれども、その中で、実際に、例えば人の流れ、車の流れ、自転車の流れをどうするか。とりわけ、例えば人の流れについては、これからの具体的な計画によりますけれども、自転車も車も、あの大規模開発の中を含めて、例えば駐輪場をどういうふうに配置して交通計画を立てるか。それから、場外に私どもが持っている駐車場がございますけれども、これも高速道路にひっかかっているところがあるので、そういうものを工事期間中どう配車するか、どういうふうに駐車をさせるのか。そういうところは、これから全部跡地計画の中で具体的に、この時期はこうよ、この時期はこうよということが具体的に説明されないといけない。

 それと、もう一つ、これが重要なところなんですが、実際に築地周辺の自動車交通に一番大きな影響を与えるのは、基本的には荷さばきです。車が荷さばきで大きな道路に止まってしまう。そうすると、荷さばきの車の外側を自転車が走る。大変危険な状態が現出するわけでございます。それでは、荷さばき駐輪場、駐車場も大事だけれども、荷さばきの空間はどこに整備して、そして、それをどういうふうに配送させるのかというようなことも併せて計画の中に決めなければいかん。

 そういう部分を、先ほど申し上げましたように、やはり計画原案の段階で、ひとまずこの一、二年の間にきっちり決めて、それを具体的に都市計画の決定の手続に持っていくというようなことをやらなければいけないわけです。それは、正直言うと、計画原案の段階で、決定の段階で2年ぐらいのスピードでやっていかないといけない。そのことが、先ほどの浴恩園の問題、それから環境アセスの問題、土壌汚染の問題、並行的に検討して整理をしなければいけない。そういう課題になっている。そういうことが、今後、大ざっぱに見て4年間の間に原案づくりをし、都市計画決定をする中で、全部並列的に処置していかなければならない課題というふうに覚悟しているし、その部分をやらなければいかんということになっております。

○大野交通課長
 私のほうから、自転車の通行空間についてお答えいたします。

 今回の資料の中で、歩行者ネットワークのイメージ図にお示ししております新たな歩行者ネットワークの路線につきましては、本年3月に策定いたしました自転車活用推進計画の中で、自転車の通行空間を整備するネットワーク路線にそれぞれ位置づけております。

 具体的な整備形態については、まだ決定しておりませんので、今後、実際に整備するタイミングで、道路の幅員であったり、また交通の状況、こういったものを勘案しまして、整備形態について関係機関と協議してまいりたいというふうに思っております。自転車通行空間の整備を含めまして、自転車と自動車と歩行者それぞれが安全に通行できる空間を整備していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 それぞれにありがとうございました。

 まず、自転車の走行空間についてですが、お示しいただいた図の茶色い線のことを歩行者の動線としておっしゃったのだと思うのですが、そちらの部分も、現状ですと、もちろん荷下ろしの車もあれば、自転車も往来していて、ここも横の動きがかなり発生している状況を私は日常で拝見するところが多くございます。通るところを決めるのか、もしくは通れないところを示すのかなど、いろいろあると思うんですけれども、現状のままですと、歩行者はここが安全なところだという認識で移動するにはなかなか難しい部分もあるかなと思いまして、質問をいたしました。

 今おっしゃいました、どのように伝えていくかというところは非常に重要だと思っております。そしてまた、それを守ることによって、安心して歩けるようになって、よくなった、銀座が近く感じるとか、そういった実感につながることによって、自転車もマナーを守る部分もあると思いますので、ぜひ地元の交通管理、警察等と連携していただく部分だと思うのですが、丁寧に伝えながら、利便性と安心の両方を実感していただけるような部分でと思っております。この点については要望しながら、今おっしゃいました中央区自転車活用推進計画がどのように実行されるかというところもあると思いますので、今後の機会でも伺っていきたいと思います。具体的にありがとうございます。

 また、私のほうで、すみません。場外のことを踏まえながらでしたので、場外の今後の見通しについても、具体的に一、二年の取組と8年を目指すということを確認させていただいたところです。ありがとうございます。

 最後に1点ですが、先ほど東京高速道路の再生方針の今後の計画も見ながらという話もございましたが、港区が実行したような、中央区側からこちらの接続について何か要望等をしていることがあるのかという点、こちらとしては、そちらを待つという部分もあるとは思うんですが、何かこれまで中央区が出席されてきました東京高速道路(KK線)の既存施設のあり方検討会等で、中央区から何か要望していることがあるのかという点の確認だけさせてください。お願いします。

○池田管理調整課長
 具体的には、縦動線、デッキから下に下りる縦動線の確保であるとか、また、今後、KK線に伴いまして、駐輪場等の考え方、そういったものについて示してほしいということで要望させていただいた経緯はございます。

 以上でございます。

○高橋(ま)委員
 具体的にありがとうございます。

 吉田副区長がおっしゃる同じレベルでは難しいということを踏まえると、おっしゃるような縦の動線が非常に重要になりますし、一方で、縦が、今の汐留付近で起きているような下りて上がっての部分ですと、ユニバーサルデザイン上、難しい。KK線が幾らそのまま上がれるようになっても、本区から見れば難しいという点はおっしゃるとおりだと思いました。

 そして、駐輪場の確保も、今申し上げた本区の住民ないし在勤の方々も非常に利便性が高いことを実感して、シェアサイクルの稼働も高い区でございますので、駐輪場の確保という点も、通常の自転車、そしてまたシェアサイクル等を含め、非常に重要な課題だというふうに拝見したところです。引き続き、この御要望についても、また伺っていきたいと思いますので、進捗の御報告等をお願いします。

 以上です。

○田中(広)委員
 私からは、「築地川アメニティ整備構想」の整備等について質問いたします。

 今回、本御報告をいただきまして、こうした一歩踏み込んだ中間報告をいただいたのは今回初めてかなというふうに感じております。社会の変化が激しい中で、本プロジェクトは、まさにそれを象徴していく大事な事業であると思っております。

 そこで、少し全体的なところから伺いますけれども、当然、首都高の御協力があって、この整備構想が進むわけでありますけれども、交通を預かるお立場としては、やはり交通は安全がまず大変重要であるという認識の中で、今回の構想の検討があったかと思います。そういう様々な、複雑な事情がある中で、改めて今回この概略設計の結果を踏まえて御報告いただいているわけでありますけれども、どのような御所見をお持ちなのか、お話をいただければありがたいと思います。むしろ、どういった御苦労があったのかということも聞きたいと思いますので、その点を教えていただければと思います。よろしくお願いします。

○池田管理調整課長
 今回のアメニティ整備構想、概略設計を踏まえて終えたところですけれども、区といたしましては、築地川アメニティ整備構想を掲げた段階で、特に覆蓋化の範囲、全体的に覆っていくようなイメージ、構想を立てさせていただいておりました。概略設計する中で、首都高との協議をする中で様々な制限が見えてきている中で、どれだけ多くの新しい空間を区として確保できていくのか、その点が一番苦労したところかなと思っております。今回も、首都高の協力の下、事故があった際の排煙の関係でのシミュレーションであるとか、様々何度も繰り返しながら、やっとここまで来られたような状況でございます。今後も引き続き、これから整備に当たっては、交通安全もそうですけれども、安全に整備のほうを進めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 今のお話を伺いながら、本当に難しい交渉を行ってこられたんだなというふうに拝察申し上げます。

 その中で、まず最初に、整備の考え方と最初うたっておりますけれども、先行エリア、また、その他のエリアとあります。今、御答弁でも少し触れていらっしゃいましたけれども、プロムナードの連続化を図るということで、先ほど御説明で歩行者通路という表現もありました。さらに、その先を読むと、まちづくりなどが検討された際は、面的なということがあります。そうしますと、やはりまちづくりがないと、財源も含めて、面的な整備は難しいという意味なんでしょうか。改めて教えていただければと思います。

○池田管理調整課長
 工事費としては、莫大な費用がかかってきます。今回も、きっかけといたしましては、首都高が行われる擁壁の大規模更新事業がきっかけの、このタイミングでこういったことができないかということで構想を掲げさせていただいたところでございます。また、開発、周辺とのまちづくりの中で協力が得られることによって、さらなる目的に対しまして向上できるのかなというふうに考えてございます。現在も、先ほど示させていただいています采女橋周辺の開発においても、こういった機会を捉えて、区としても、構想の実現に向けて協力を受けながら進めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○三留環境土木部長
 少しだけ補足をさせていただきますと、まちづくりとの連携というのは、財源ありきというお話ではなくて、要は、理想は全面覆蓋化なんですけれども、それをしてしまいますと、先ほど来御説明をしております消火設備であるとか、排煙設備であるとか、道路規格がまた変わってしまいますので、現在の道路幅員では、首都高の幅員では通らなくなってしまう。そうしますと、かなり区道側にせり出していって、結局は道路自体ががたがたになってしまう。ですので、周りのまちづくりと連携をしながら、公開空地であるとか、要は、空間の広がりを確保しながら整備を進めていきます、それから、今回は連続化を優先しましたということでございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 大変にありがとうございます。

 いつも申し上げますけれども、中央区の敷地であったら、こちらが主導で進めていくことができるんですけれども、民間、事業者の御協力があってのことでありますので、本当に大変な取組だと思います。

 3番に概略設計を踏まえた整備方針と示されております。この中で、先行エリア、三吉橋から万年橋区間の上部空間の基本計画・基本設計を行っていくとあります。当然、これはまだ第一段階になるかと思いますけれども、利用される皆さん、例えば区民の方、来街者の方等を考えましたら、その方たちから見ますと、基本計画・基本設計の段階で、どのようなイメージが整備されていくのか教えていただければありがたいと思います。あわせて、工事発注に向けた準備というのは、具体的にどういったことになるんでしょうか。よろしくお願いいたします。

○池田管理調整課長
 これから、上部空間につきましては、協定を結んだ上で整備のほうを計画させていただくところでございますけれども、先ほど前委員にもお話したとおり、これまで既存の公園もしかり、どのように使われてきたかというところも含めて整備を考えていきたいというふうに考えてございます。将来的には、今回のアメニティ空間というところで、緑も含めて、イベントも含めて、にぎわいのある空間ということを考えてございます。これに加えまして、歩行者の回遊性も高めていきながら地域全体を盛り上げていきたいというような施設としての一端を担うという考えでございます。今後、地域の方ともお話を伺いながら設計を進めていくところでございますが、先ほどの委員へのお話のとおり、民間等の考え方も含めて、現在、区のほうでも公園の整備として、PPP、官民連携で行っていくようなことも視野に入れながら今後進めていきたいというふうに考えてございます。

 また、工事発注に向けた準備ということで、この後、発注に向けて、積算業務であったり、詳細な図面の作成であったり、あと今後のスケジュール、工程を積み上げていくというような作業が残っておりまして、今後、それを進めていく予定でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 そうしますと、これは区が工事を発注するということになるんでしょうか。すみません。念のため、確認です。

 それから、もう一つ、ちょっと具体論なんですけれども、今回示されたイメージの中で、歩行者通路が、区役所と銀座ブロッサムの間は銀座ブロッサム側に歩行者通路があるんです。いろいろなお考えはあるかと思いますけれども、その理由を伺いたいところではあるんですが、申し上げたいのは、できれば区役所側にあったほうが、区役所でいろいろな事業を行ったりするときに、やはりオープンスペースは大切かなと思いますので、その点の御見解はいかがでございますでしょうか。よろしくお願いします。

○池田管理調整課長
 まず、区が発注するのかという部分についてでございます。

 基本的に、現在の考え方としましては、今後、首都高と協定を結ばせていただいた上で、首都高のほうで発注をしていただきまして、区が負担する費用部分については、区のほうから首都高のほうへ支払うような協定を結んでいくという考えでおります。

 また、通路が区役所側ではないかというところですけれども、バリアフリーという観点から、いろいろ高さの問題とか、構造的な問題とか、様々検討させていただきまして、ブロッサム側のほうで、バリアフリーを確保した上での勾配、特に勾配なんですけれども、確保できるというところで、現在、ブロッサム側のほうで整備をさせていただいているところです。また、区役所側ですと、区役所側と、次にある亀井橋との段差が結構ございまして、なかなか勾配が確保できないというのが実情でございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 それぞれありがとうございました。

 特に、工事発注については首都高にということになるかと思いますけれども、なかなか特殊な工事となりますので、ふだん区としてはあまり関わりのない分野なのかなとも思います。

 念のためですが、整備方針の中で、工事費、区の負担額が58億5,000万円となっております。この先行区間でこの工事を行っていくのは、一度お話が出たかもしれませんが、確認ですけれども、全体の費用はどのくらいになるんでしょうか。もし把握しているようでしたら、その点を教えていただければと思います。

 それから、今の歩行者通路、現実的なハードの面、いろいろなことを検討していただいたんだと思います。しかしながら、今、中央区は人口が大変増えておりまして、駐輪スペース一つ取っても、何か混み合ったときには周りに自転車があふれている状況でもあります。そういったことを考えますと、区役所の前にオープンスペースがあるというのは大変重要だと考えます。

 この後段に橋梁の架け替えというところがあるかと思います。そのタイミングを生かして、三吉橋の、区役所の正面玄関を背にした場合の右手側のエリアはまだ空間があるかと思うんですけれども、あそこに覆蓋化をしてオープンスペースがつくれないかなと考えますけれども、こういった御検討はされておりますでしょうか。

○池田管理調整課長
 まず、全体の額というところですけれども、首都高のほうで現在も設計等の作業を進めておりまして、今のところ、まだ首都高のほうからは金額的なもの、全体の金額としては、まだ示されていない状況でございます。ただ、都心環状線の築地川区間といたしまして、大規模更新の総事業費としては約630億円ということは伺ってございます。

 また、今お話のありました三吉橋の右、旧補助153、現在、都市計画が変更されまして、空間が残ってはいるんですけれども、今回の工事を進めるに当たりまして、一部まだ工事用で活用される、また出入口が入れ替わる工事等も発生する可能性がありまして、現在のところ、どういったことで使っていくかとか、そういった議論はまだ行っていない状況ではありますが、今後、事業が進捗する中で、区といたしましても、こういった空間をどのように活用できるかというのは検討していきたいと思います。ただ、現在、下に有楽町線とか、そういった構造物が既に入っていますので、くいを打ったり、荷重をかけられるかとか、そういった問題が現在でも見えているところがございますので、今後、進捗する中で検討していきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○田中(広)委員
 ぜひ御検討のほど、よろしくお願いいたします。

 それから、少しここだけ話が突出するかもしれませんが、首都高が行っている大規模更新事業はどのくらいの工期になっていくのか、把握しているようでしたら教えていただければと思います。それが1点です。

 それから、もう一つなんですが、4番に、基本協定を結んでいくに当たりまして、区が大きな費用負担をしていくということもあって、区が資産として管理していく分野が大変多くあります。この中で、これは単純に心配なんですけれども、今回、中壁を区が資産として維持管理を行うこととなると思いますけれども、いろいろ補修が出てきたり、課題が出てきたときはどのようにして対応していくのか。当然、協定の中で結んでしょうけれども、そこがすごく心配であります。よろしくお願いいたします。

○池田管理調整課長
 まず、事業期間についてでございますが、現在、2035年を目途に整備を進めて完了させるということで、そこを目標にして区のほうも協力して、首都高と連携をしながら整備を進めていく予定でございます。

 また、将来的な維持管理、財産として中壁等、また覆蓋化構造物の裏側もそうですけれども、そういった部分につきましては、首都高速道路のほうに将来的には委託、お願いするような協定を結んでいくことになるのではないかというふうに考えてございます。こちらは、これから維持管理協定等も、まだ物も完成していないところではございますが、今後、そういったところを首都高のほうと調整をさせていただきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ぜひ、引き続き御検討をお願いできればと思います。

 本当に区内ではいろいろなプロジェクト、事業が行われておりまして、それがまた複雑に絡み合ったりしております。今回、築地アメニティ整備構想エリアを見ているだけでも、築地市場の跡地から始まって、ずっとつながっていくわけでありますけれども、全体のイメージがなかなかつかみづらいんです。したがって、当然、公表されている、あくまでも予定ということであるかもしれませんけれども、何か築地市場跡地の計画の工程あるいはアメニティ整備構想の工程、首都高速道路の大規模改修の工程が分かるように、何か全体の工程があるとすごく議論もしやすいですし、整理ができるのかなと考えますが、この点はいかがでしょうか。

 それから、6番に歩行者ネットワークの考え方がございます。もう一回伺いたいと思いますけれども、新たな歩行者ネットワークとして歩行環境の拡充を図ると書いてありますが、これは具体的にどういったことをイメージされておりますでしょうか。よろしくお願いします。

○落合都心再生推進課長
 スケジュールについてでございます。

 現在、ONE PARK×ONE TOWN、三井不動産を代表企業とします築地市場跡地開発ということで概要が示されております。スケジュールも概要で示されているところでございますが、詳細の中の状況はまだ示されておりません。これだけの大規模な工事になります。スケジュールもしっかり詰めていかなければいけない。こういったところにおいて、今後、進捗等を行いながら、スケジュールを追いながら、周辺の開発とも連携してやっていく必要があると考えております。そういう機会を捉えながら、しっかりと全体が見えるような分かりやすいものを整備する、また周知していく、こういったところに取り組んでいきたいというふうに考えております。

 私からは以上です。

○池田管理調整課長
 歩行者ネットワークの考え方についてでございます。

 今回示させていただきます各開発に伴う中で、新たな歩行者ネットワーク、具体的には、今、地下につきましては、築地駅から築地一丁目地区までを結ぶ地下通路の整備が考えられております。また、地上部におきましては、平成通りについては、現在、歩道の拡幅、また平たん化と緑の拡充等によりまして、人にやさしい歩行環境の整備を考えてございます。新しく示させてもらっています茶色い実線の部分につきましては、現在、検討させていただいておりますが、こちらについても、基本的には人にやさしい歩行環境というコンセプトの下、どういったことができるかということを詰めていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。ぜひ、分かりやすい何か工程表のものをどこかのタイミングで御検討いただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 また、今、歩行環境の拡充ということでお話がございました。ちょうどここのエリアを見ますと、京橋築地小学校のエリアをちょうど通っていくんです。そう思ったときに、今の人にやさしい歩行環境もまさに大事な点だと思っております。何かこの学校の子供たちの意見を取り入れて行っていこうという考えがあるのかどうかというのが1つです。

 もう一つは、やはり気になるのが、築地市場跡地のエリアでしっかり緑を拡大していこうという話もあって、今回の築地川アメニティ整備構想、それからKK線のほうにつながっていきます。また、築地一丁目の再開発もあります。ちょうどこれも隣接しております。そのときに、歩行者環境充実とかありますけれども、やはり緑の連続性ですとか、あるいは樹種なのか、銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想をつくるときに緑ということも一つのキーワードで行ってきたかと思います。そう考えたときに、その連続性となる緑、緑の基本計画が5年たったところでのタイミングですとか何かのところで、しっかりこの構想を改めて示していただきたい、つくっていただきたいと考えますけれども、全体の緑の連続性につきましては、いかがでしょうか。

 2点よろしくお願いします。

○池田管理調整課長
 まず、京橋築地小学校周辺における道路の造り方というところで、子供たちの意見を取り入れられないかというところでございます。

 道路をつくる上では、道路附属物という法的な施設を設けるというところでは、ユニークな発想を持っての整備というのがなかなか難しいところがございます。というところではあるんですけども、やはり子供たちを育てております親でございますPTAの方々が、現在、危ない地点があるかとか、そういった御意見を伺うことは取り入れながら整備のほうを考えていくことは可能かなというふうには考えてございます。

 また、先ほど委員のお話もあったとおり、自転車空間も含めて、安全確保というものは、学校周辺においても考えていかなければいけないことですので、引き続き、どのようなことができるかということについては検討させていただきたいと思ってございます。

 また、緑の連続化というところでございます。

 現在も、区では歩道空間に樹木、街路樹を入れさせていただきまして、低木、中木、高木または緑化フェンスなどで重層的に質の向上を図っているところでございます。また、これに加えまして、以前策定しました緑のガイドラインの中で、沿道の方たちの協力も得ながら、壁面緑化であるとか、軒下の緑化であるとか、そういった緑を拡充するための協力を求めながら、緑の連続化というものはさらに拡大していきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。ぜひ御検討のほど、よろしくお願いいたします。

 緑の連続化に向けては、今回もこのようなアメニティ整備構想でここまでしっかり取り組んでいただいておりますので、また次の何かのステップのタイミングで、今度はこういう緑の連続性、こういう構想ができるんですというものをぜひ示していただくような、それでまた皆さんの議論も深まったり、また希望を持っていただくような流れになると思いますので、ぜひよろしくお願いします。

 以前もお話ししましたけれども、ある再開発エリアも、ちょうど歩道と連続する中で、その再開発同士で皆さんで協議会を持って、どうやったら魅力のある緑を整備できるのかということも、他のエリアで取り組んできております。そういった点もぜひ参考にしていただきながら、充実した緑の創出となるように期待をいたしまして、要望いたしまして質問を終わります。ありがとうございました。

○小栗委員
 それでは、私からは3点質問をさせていただきます。

 まず、築地市場跡地再開発の問題です。

 先ほど来いろいろやり取りもありますが、今、東京都ではマネジメント会議を設置して、審査委員会だった学研のメンバーや事業者の代表が委員となって、事業者が出した計画の詳細化をやっているというふうに聞いています。それをやった後に、事業者が設計図みたいなものをつくるというふうにホームページなどでも発表されているんですけども、このマネジメント会議の内容については、区はどのように関わっていくのかという点について伺いたいと思います。

 東京都と事業者が今年度中に協定を結ぶと。中央区も4月26日に出した要望書を踏まえて、今年度中に協定を事業者と結ぶというふうになっていますけれども、この協定というのは、今まで出したような要望などを踏まえた文章のようなものになるのか、どういうものを出すのかという点について伺いたいと思います。

 2点目に、築地一丁目地区に関わる都市計画について、今回、御報告をいただいております。この中で、新京橋連結路の新設に伴い、用地取得の対象となる特別養護老人ホーム等の受入れ施設を整備するということが入っております。京橋連結路の新設するところで用地取得の対象になるのは新富の特養のことだと思うんですが、そういうふうに新富を受入れ施設として開発の中で計画するように考えているという、その経緯について御説明をいただきたいと思います。

 3つ目に、それと関係しますけれども、新京橋連結路については、都市計画決定がされて、用地補償の説明会なども既に行われてきています。対象となる地域では、用地補償がどうなるのか、今後、自分たちで自分の住むところを見つけなくてはいけないのかとか、いろいろな不安の声があります。用地補償、移転先を自分たちで考えていかなくてはいけない、こういう問題について、区はどのように関わっていくのか、その点について伺いたいと思います。お願いします。

○吉田副区長
 マネジメント会議をはじめとした一連の動きは東京都がやっているわけですけれども、実は、正直言うと、うちの区は大変困っております。と申しますのは、実際のところ、高速晴海線がどういうふうな形で通るかというようなことがはっきりしないと、先ほどからいろいろ御質問があった周りの人の流れ、車の流れの設計もできにくいところがあります。実は、結構浅いんですよ。地下深く掘るのではなくて、現実の私どもの区の前を通っている掘割と路面を同じくした形で高速晴海線が入ってきますから、結局、地下でトンネルを造って掘るわけではなくて、開削になってしまう。そういうものがこの跡地の開発の一部に入ってきて、東京都は、そこは建築制限区域だと言っていますけれども、そこにずっと建築制限区域が残っていて、その建築制限区域の部分が場外市場と跡地開発の一番接点の部分にあるわけです。これだと、先ほど申し上げた交通計画について、人も車もなかなか絵が描きにくい。

 今、私どもが都に対して精いっぱい要望しているのは、まずスケジュールでございます。その部分で、はっきり高速晴海線の線形がきちんと描かれないと、描いても、実際に今の絵を描いただけで築地社教は壊されることになりますし、うちがあそこに持っている立体駐車場も壊されることになりますから、そういう部分を含めて、どう再構築して人の流れ、車の流れをつくるんだという、先ほど申し上げた都市計画の絵が描けない。その部分を早急にまとめてくれというのが我々の都に対する要望でございます。それがはっきりしない限りにおいて、具体的な協定はできないと思います。

 東京都が言っている、土地の所有者としての東京都と民間事業者とのいわゆる賃貸契約的な部分の大ざっぱな方向性については、協定はできるかもしれませんが、安全性が確認できたり何かしないのに、我々は協定できませんから、年度内にやりたいと思っておったんですが、実際にそういうところが都から示されておりませんので、そういうものを東京都から引きずり出した上でスケジュールを確定した上でないと、本当の意味での協定はできない。抽象的な文言で安全性は確保しますとか何か言われても、もう実態的にはそういう状況ではございません。基本的な枠組みについては、きちんと協定を結ぶには、どういうふうな線形になって、どういう工事の手順になって、そのときに、先ほどから申し上げているように、例えば駐輪場はどうするとか、荷さばき場はどうするとか何かというのは大まかに全部決めて、工事期間中も竣工後も場外市場や周りのまちと共存していけるような開発であるように整理をしていかないと、協定にならんと思っていますから、その部分を固めるのに、今のところ、実は、少々時間がかかるという見通しがあります。今年度いっぱいと申し上げたことは確かでございますが、東京都にそういう方向性が出てこない限り、困ったなというのが現状でございまして、その辺は、我々も都のほうにやいのやいの要請をしているところでございますけれども、きちんとした協定を結ぶことが目標でございますので、年度内という部分については変更があるやもしれませんが、ちゃんとした協定を結びたいというふうに考えているのが現況でございます。

 それから、新京橋連結路の問題についてでございます。

 御質問で特別養護老人ホームと一般地権者のお話がございましたけれども、首都高速道路側は道路事業としての用地買収で対処したいと言っているわけです。これに対して、うちの区としては、これは基本的な姿勢だと思いますけれども、単に用地買収でお金を渡しますから出ていってくださいよでは済まないだろうと。やはり近隣の開発などを通じながら、受皿をつくらなければいかん。それは、特別養護老人ホームも一般地権者も同じでございます。その部分をきちんと整理しなければいかんというふうに思っておりますので、その部分について、私ども築地一丁目の開発にそういう部分の受皿になる部分をつくってくれという要請をしたことは事実でございます。その結果、今の都市計画の案件になっているわけでございまして、区としては、用地買収というので済む人は済むと思いますけれども、そうではなくて、この地でというようなことをお考えになる方には選択肢が提供されるように再開発を指導している。そういう事情でございます。

○小栗委員
 そうしますと、築地一丁目地区の都市計画の中の特養ホーム等受入れ施設を整備するという中には、新京橋連結路の関係の当該の地域に住んでいる方や会社などの建物や地権者なども、希望すれば、ここで床が確保できるというようなことが一応織り込み済みの計画だということでいいのか、改めて確認をさせていただきたいというふうに思います。

 それと、築地市場跡地の関係ですけれども、東京都が今年度中に一応出すと言っている計画図がどのようなものになるのか分からないですが、本来だったら、この間、事業者が出したような三角の屋根のスタジアムで、それがこのくらいの平米数で、上は太陽光パネルにしてとか、そういう細かい設計図面のようなものが、今、計画している中で出されるというふうに考えていいのか。

 あと、審査委員会が出した審査報告書の中でもいろいろ注文があったと思うんです。計画をちゃんと検討してくださいというようなことも入っていたと思うんですけれども、今、その注文にちゃんと応えたものを東京都としては検討しているんだという理解でいいのか。

 それが出された上で、事業計画がどうなるのかということに合わせて、中央区として協定を結ぶ流れになるというような御説明だったように理解しているんですけれども、その協定というのは、スケジュールがあって、ここでは駐車場をこういうふうに造るとか、図面ではなくて文言で協定する、そういう内容を想定しているのか、その点について今の考えをお示しいただきたいというふうに思います。

○吉田副区長
 まず、新京橋連携路の関係でございますが、新京橋連結路の事業も、正直言うと、日本橋の地下化の関係で起きた事業でございますから、区がちゃんと責任を持って仲介に入って、希望する方には築地一丁目の開発に入居できるように調整するのが区の役割だと思っておりまして、そういう方向でやらせていただきたいと思っております。

 それから、築地の跡地の問題についてでございます。

 実際に東京都がどういうレベルで協定をしようかというのは、正直、私どもは分かりません。東京都は、文言的なところで処理をしたり、あるいは賃貸借契約としての契約の部分を、土地の部分をやろうとしているのか、そこはよく分かりません。私どもは、実際のところ、今、委員の御指摘がありましたように、逆に言うと、スケジュールと概略も図面なしには協定できないでしょう。そう思っています。だから、どこのレベルでというところを言うと、私どものハードルのほうが若干高いと思っていますけれども、いずれにしても、私どもの協定は、協定をある種具体化すれば都市計画の原案になるというような形でやっていかないと、まずいものだと私どもも思っている。実際の話、周りにいらっしゃる地権者の方々にもかなり影響する話でございますから、そういう部分はきちんとやっていきたいと思っている。

 東京との協定については、実際に今やっているマネジメント会議なるものもどういう方向づけでやっているのかというところについては、私どもは、まず交通問題を何も処理しないで、マネジメント会議をやってもいかがなものかと、正直、公然と批判してもいけないんですけれども、そう思っています。基本的な部分を整理するのは、私どものほうできっちりやらざるを得ないというふうに思っています。

○小栗委員
 中央区が結ぶ協定というのは、築地の跡地の開発についてはもう触れずに、その周辺の場外との連結のところとか、首都高との連結のところとか、にぎわい施設の波除神社の隣の施設の関係でどういうふうにつくり込むのかとか、とにかく築地市場の跡地開発の事業者の決めたものについては、協定を結ぶ前に要望を出したり、こういうふうにこういう施設も取り込んでほしいということを要請したり、そういうことは全然考えていないのかという点だけ確認をしたいと思います。

 今までも話が出ていましたけれども、人流の整理をこの間も委員会で言ったら、そんなことは考えていないみたいなお話もあったんですが、人流の整理をどうするのかという上では、5万人規模ではなくて2万人規模ぐらいにしないと、とてもさばけないのではないかとか、いろいろ問題点はあると思うんです。そういうものについて、中央区のいろいろな周辺の地域の要望も踏まえて、やはりこういう計画にしてもらわないとまずいのではないかというようなこともきちんと要望して、そういうものも酌み取ったものにしていくということで、私はその中に浴恩園のこともぜひ入れてほしいと思っているんですけれども、それが全体の合意になるかどうかは別にして、そういういろいろな本体のほうの計画についても必要な改革を求めるということは必要ではないかと思うんですが、その辺の考え方だけお願いします。

○吉田副区長
 交通計画というのも、本体計画とフィードバックしながら定めなければいけないものですから、そういう部分については、きちんとやらざるを得ないと思っています。これは本当に、私どもとしては、うちの区の全体の交通に響く話だと思っています。築地四丁目の交差点、いわゆる晴海通りと新大橋通りのところで常に渋滞が起きるような状態になったら、私どもの経済活動、中央区の経済活動は滞留いたしますので、その部分の交通計画はしっかり立てたい。その部分をしっかり立てた上で、そこの中で計画をどうするかという問題だと思っています。

○小栗委員
 終わります。

○渡部委員長
 ありがとうございました。

 議題(1)、都市再生のまちづくり及び基盤整備等に関すること並びに築地市場跡地における「築地地区まちづくり事業」に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部委員長
 ありがとうございます。

 第三回区議会定例会における委員長報告の取扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部委員長
 ありがとうございます。

 それでは、閉会いたします。

 どうもありがとうございました。

(午後4時12分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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