令和6年 築地等都市基盤対策特別委員会(11月13日)
1.開会日時
令和6年11月13日(水)
午後1時30分 開会
午後3時33分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(9人)
委員長 渡部 恵子
副委員長 原田 賢一
委員 礒野 忠
委員 田中 耕太郎
委員 小坂 和輝
委員 高橋 まきこ
委員 田中 広一
委員 小栗 智恵子
議長 瓜生 正高
4.出席説明員
(15人)
田中副区長
吉田副区長
生島企画部長
石戸政策企画課長(参事)
登り副参事(計画・特命担当)
三留環境土木部長
池田管理調整課長
大野交通課長
早川都市整備部長
川島都市計画課長
菊池地域整備課長
福島まちづくり事業担当課長
溝口都市活性プロジェクト推進室長
落合都心再生推進課長
水野基盤事業調整課長
5.議会局職員
伊藤議会局長
小倉議事係長
坂和書記
後藤書記
6.議題
- (1)都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関すること並びに築地市場跡地における「築地地区まちづくり事業」に関すること
- (2)「浴恩園」の再生と、築地市場跡地再開発の見直しを求める請願
(午後1時30分 開会)
○渡部委員長
ただいまより築地等都市基盤対策特別委員会を開催いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
初めに、暑いので、どうぞ御自由に上着を脱いでいただきたいと思います。理事者の方々もお願いいたします。
議題の審査に入りますが、まず、理事者報告及び議題(1)都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関すること並びに築地市場跡地における「築地地区まちづくり事業」に関することに対する質疑を併せて行い、その後、議題(2)請願第5号、「浴恩園」の再生と、築地市場跡地再開発の見直しを求める請願の審査を行いますので、よろしくお願いいたします。
初めに、理事者報告をお願いいたします。
○三留環境土木部長
1 「(仮称)つくばエクスプレスと都心部・臨海地域地下鉄の接続事業化促進期成同盟会」への参加について(資料1)
○早川都市整備部長
2 まちづくり協議会の報告について(資料2)
○溝口都市活性プロジェクト推進室長
3 築地市場跡地開発の進捗等について(資料3)
以上3件報告
○渡部委員長
ありがとうございます。
発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時41分です。自由民主党さん53分、かがやき中央さん42分、公明党さん31分、区民クラブ31分、日本共産党さん31分となります。なお、持ち時間には、この後の議題である請願審査の時間も含まれます。
それでは、理事者報告及び議題(1)に対する質疑に入ります。
発言を願います。
○田中(耕)委員
よろしくお願いいたします。
本日は、今、御報告のあった件とも関連しますが、都市活性プロジェクト全般のお話として、マスコミでも報道がありましたが、KK線は来年度でしたか、あと八重洲線も通行が止まるというお話かというふうに思っております。昨日、環境建設委員会でも質疑させていただきまして、吉田副区長のほうから、工事期間中も、その前も後も近隣に迷惑がかからないようにという御発言がありまして、その点に本当に大いに賛同するところです。KK線はそれほど交通量が多い路線ではありませんが、とはいえども、一部、迂回路ですとか、混雑の緩和には幾分かは役に立っているのかなと思うときもありました。
今回、日本橋上空の首都高撤去もそうですし、こういった様々な路線の通行止めないし通行制限が、この後、連続して中長期的に行われていく中で、また築地の再開発に合わせて大量の工事車両も見込まれるわけですけれども、本区内の混雑、そういった全体トータルとしての交通量のバランスをどのように図っていくのかという観点が、区として、また東京都などにあるのか否かという点についてお知らせをしていただきたいというふうに思います。お願いいたします。
○落合都心再生推進課長
交通量についてでございます。
区内では、区の持続性を高めるような事業ということで、多くの都市基盤の整備事業が今後も予定されている状況でございます。どれも大きな事業でございまして、築地であったり、日本橋区間の地下化、またKK線の再整備、こういったところが多くございます。スケジュールについては、例えば日本橋の地下化事業などについては、今後のスケジュールがしっかり示されている状況でございます。築地、またKK線については、例えばKK線であれば2030年から2040年代ということで、順次、区間ごとに整備が完了して供用が開始されていくと。また、築地においても、整備事業が2032年に第1期完了、また2038年頃に第2期完了を迎えます。しかしながら、まだ具体的に工事の内容等が示されていない部分もございます。
今後、スケジュールをしっかり押さえた上で、どういったところから工事にかかっていくのか、また交通の資材の搬入・搬出がどういった場所から行われるのかをしっかり把握しながら、調整等を行い、また、交通管理者ともしっかり協議を行いながら、交通渋滞で近隣の方々に迷惑がかからないような工事の進め方、こういったところを事業者とともに進めてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○田中(耕)委員
いずれも本当に大きく中長期的な話になってまいりますので、一朝一夕でどうにかなるお話ではないというふうには、もちろん分かっております。しかし、一方で、先ほど申し上げた例もそうですし、環状2号線が開通して晴海通りの混雑が緩和するかなと思ったんですけれども、思ったほどではないというのが正直なところとして感じますし、環状2号線も、私は公私ともによく通るんですけれども、開通当初は空いていると思ったんですが、昨今はかなり、朝晩は既に混雑し始めております。今後の築地の大再開発が行われるに当たっては、勝どき・豊海エリアの再開発もそうですし、HARUMI FLAGも出来上がりまして、日々、人口、日常道路の交通量が増える中で、先が思いやられるというのが正直な感想であります。また、本区の南北の幹線道路、屋台骨とも言える外堀通り、中央通り、昭和通り、新大橋通り、いずれもコロナ明け後、混雑は年々、日々高まっていると、これは交通調査ではなくて私の肌感覚ではありますけれども、実感することが多くなってまいりました。
そういった点も含めて、様々な交通事情が変化していく、交通量が増えているというのを、区として最新の状況をチェックしていただきながら、区道でそれを補うというのは難しいとは思いますが、交通体系ですとか、安全性を確保した上での迂回路ですとかを整備していくような方針ですとか、トータルバランス、トータルマネジメントをぜひとも進めていただきまして、区民の日々の日常生活、もちろん工事も含めた開発をスムーズに行っていただけるようにお願いをいたしたいというふうに思います。
質問を終わります。
○高橋(ま)委員
お願いいたします。それでは、まず、資料の順を追って質問させていただきます。
本日の資料ですと、資料2、まちづくり協議会の報告について1点伺います。
8月30日の日本橋兜町・茅場町地区まちづくり協議会についての御報告をいただいたところでございます。こちらの中で、地域貢献として赤ちゃん・ふらっとを入れていただいております。この近隣には多くの認可保育所を設置いただいてきた一方で、ベビーカー置場や駐輪場の不足といった交通に関わるお困り事が多く続いているエリアでもございます。赤ちゃん・ふらっとのほかに、こうした近隣の交通問題、利用される方々へのサポートについては、区のほうからもお声がけいただけるのか、この点について1点確認したいと思っています。
続きまして、築地のまちづくりについて質問を続けます。
10月31日の築地地区まちづくり協議会におきまして、まちの皆様からの御意見を聞いていただいたところでございます。また、11月8日に開催されました中央区都市計画審議会でも、吉田副区長から具体的に、築地のまちづくりについて御説明の時間が設けられた経緯もございます。さらに、昨日となります11月12日、中央区議会の環境建設委員会におきましても詳しい御答弁があり、丁寧に関係者への説明を続けていただいているものと理解をしております。これまでの御説明におきまして、東京都に対して、なるべく早く高速晴海線の計画線を明確にするように依頼している、また、高速晴海線と臨海地下鉄は一緒に工事を進めないと工事が長期化してしまうであるとか、4つの計画に対して工事は4年ほどでやってほしいと考えているといったような具体的な御要望を伝えていただきながら、交通、工事施策の問題を整理して都に依頼しており、しっかり交渉したいとお聞きしてきたところでございます。こちらに関連しまして、4点質問いたします。
まず、1点目ですが、東京都に求めるという表現をたくさんいただいたところでございます。交通やまちづくりの都市整備、そして河川、港湾など、東京都といっても多くの関係者がございます。協議や会議体におきまして、具体的にどのように、現在、この要望をする活動を進めていらっしゃるのかお聞かせいただきたいと思います。
築地地区まちづくり協議会の資料にて御説明いただきました築地地区まちづくり事業マネジメント会議が、この会議体の一つであると認識しておりますが、中央区においては、こちらには出席しないといった意向も聞いたところでございますので、改めて確認をさせていただきたいと思います。この会議との関わりについても御答弁をお願いします。
続いて、2点目です。昨日の環境建設委員会質疑におきまして、まちづくり協議会と区議会で意見を聞きながら進めるということをおっしゃっていただき、心強く思ったところでございます。一方で、私たちに寄せられている声としては、区内外、全国の方々が注目している事業でもあり、個人的な期待を含め、多くの関心を寄せていただき、注目を集めているということを感じています。そうした個人の期待も含めて、一人でも多くの区民の方々の意見をお聞きできたらと思うのですが、まちづくり協議会や議員に声を届けられなくても、思いがある区民の方々の御意見はどのようにお聞きしていく考えであるかお聞かせください。
そして、3点目です。そのような期待を込めて注目してくださる区民の皆様をはじめ、事業者を含めて、関係者が多いからこそ、できる限り情報を公開し、合意形成の過程も共有していくことが望ましいと考えております。現在の中央区のホームページ、具体的には築地市場再整備の問題の経緯と区の取組についてといったページもございますが、こちらではまちづくり協議会の開催や資料などは集約されておらず、合意形成の過程や最新情報の一元化としては若干不十分かなと感じるところもございました。一例ですが、東京都の築地まちづくりのサイトのように、最新イベントが冒頭、そして会議資料、FAQと、これまでの経緯が一元化されているような、そして情報のプラットフォームと言えるようなページが必要ではないのかと捉えたところでございます。これから先、長きにわたり大きな変化が続く築地市場跡地の再開発におきましては、このような情報のプラットフォームが、区民をはじめとする皆様から求められているのではないかと考えておりますが、この点について中央区のお考えをお聞かせください。
4点目です。こうした関係者が多いというところでもございますが、9月に私から一般質問でも申し上げましたように、周辺区との連携や協調ということも、計画をよりスムーズに進めていく上で重要と考えております。この点につきまして、周辺区との連携・協調については、現在、どのような取組を進めていただいているのか確認をさせてください。
質問を続けます。
次に、再開発、都市再生推進法人の指定をつけたエリアマネジメントによるサービスの提供、この視点から質問させていただきます。都市再生推進法人に追加されました一般社団法人八重洲二丁目北地区エリアマネジメントによる、城東小学校を活用しました八重洲スクールシェア、ヤエスクと略称でおっしゃるようですが、こちらについて質問いたします。
ヤエスクについては、企画部からも御説明いただいたところで、また、学校施設の活用であることからも、区でも多部門、多部署が関わっているものと理解をしております。都市再生推進法人は、まちづくりのコーディネーター及びまちづくり活動の推進主体としての役割を果たすということが期待されており、官民連携のまちづくりにおいて非常に重要な役割を担っていただいていると私も思っております。今回のヤエスクにつきましても、企業メンバーとして利用された利用者側の方から、すばらしい機会になっているといった感想をいただいております。一方で、学校、保護者の方々から、もう少し説明を詳しく聞きたかった、子供たちが学び過ごす環境でもあり、御質問の機会とか話合いをもう少し深めてから始めていただけたら安心だったといったような御要望もいただいているところです。
ここで、エリアマネジメントに対するこうした御要望や地域との連携や説明、協力関係におきまして、区では、まちづくりの部門の皆様としては、どこまで窓口となり、また、このほか、学校施設とか、そうした区の関係者との意見調整ということも求められているところと思いますが、区としては、どこまで受け止める考えか、こちらの部門に関わる推進法人の指定を受けた管理の観点から御回答いただけたらと思います。
以上、お願いします。
○福島まちづくり事業担当課長
私のほうからは、1点目の日本橋茅場町一丁目6番計画についてお答えいたします。御質問の交通に関する部分、特に、ベビーカーを利用される方、自転車を利用される方に対するサポートの要素というところです。
まず、ベビーカーの部分については、赤ちゃん・ふらっとの施設の中に置く場所はございます。そこの利用に困らないような形で置く場所はございますが、この建物自体にベビーカーを使って訪れるようなことを想定するような機能は今のところございませんので、そちらのほうはないところです。一方で、自転車につきましては、建物利用者のための駐輪場のほかに、10台分の公共駐輪場も整備する計画になっております。台数についても、周辺の現在の状況、どれぐらい放置自転車があるかというようなことを調べさせてもらって、それで出た台数を超える量として10台設置していくということになってございます。一方で、イベント時、例えば近隣の日枝神社等々のイベント時には、もう少し多くの来街者等が想定されるというところもございます。茅場町・兜町の地区の中には幾つか駐輪場もございます。そういうところとの連携も、計画のほうでも事前に話をしていて、そういうところとも連携を図りながら、地域として自転車をしっかり収めていくというようなことを考えているというふうに伺っているところです。
私からは以上です。
○吉田副区長
まず最初に、東京都との連携というお話でございますが、都は非常に多岐にわたっておりまして、基本的には、高速道路を計画している部門でございますとか、周辺の基盤整備をやっている部門もございます。それから、建設局の河川であるとか、それから道路建設部隊もございます。そういうものを総括的に整理をしなければいけませんから、今、個々の部局と折衝すると同時に、トップの知事の部分に調整をするというようなことも含めて、いわゆる副知事クラスのレベルの政治的な折衝も含めてやっております。
ただ、今の時点で、この間から具体的にお話をしておりますように、基本的には、高速晴海線の計画であるとか、あるいはその下部の問題についての考え方、それは地下鉄でございますけれども、それから、いわゆる防波堤・堤防の整備の問題というようなところが、実は、ここの事業の根幹でございます。今、絵を描いてあるけれども、その線がどういうふうに造られて、いつできるのかによっては、みんな机上の空論になってしまう。うちとしては、まず、そこのところが早急に明確にならないと、何の絵も描けないよと。正直言いまして、高速道路が地下に入ってきますと言っておいて、そこに5万人規模のスタジアムの柱なんか設けられるわけがない。図面がちゃんと引ける状態にならないといけないわけでございまして、その上で図面を描いた上で、それでは、こうなったらどうなんだという折衝をしなければならないわけですから、今、総括的な意味で交渉しているというよりは、一番早く出発点になる部分について明確にしろということを東京都と折衝している。
次に、マネジメント会議という話ですが、マネジメント会議で議論しているような創造的な議論というのは、絵がまともに描けてからの話でしょう。我々からすると、地元区としては、大変暇な話だと思っている。率直に申し上げます。絵が具体的に描ける状態になっていないのに、ここの景観がどうであるとか何だかんだと話をしてもしようがない。そこにどういう交通が行われて、そこに人が集まれる環境がつくれるのかどうかがはっきりしないのに、今、いろいろ云々してもしようがない。そんなところに参加したいとも思いませんし、暇なお手伝いをするつもりはございません。
私どもは、現実の問題として、これは明記しておいていただきたいんですが、この築地再開発については、私どもの第1の目標は、基本的には、今の場外を含めて、周辺のまちとこの開発が整然と同居することが地元区として最大の目標でございます。交通の混雑なんかはもちろん起きない、整然と共存して両方ともが栄えていく状況、共存共栄の状態をつくることが私どもの区の最大の目標でございます。
2番目は、あそこの歴史的な背景も含めて、希少な土地ですから、基本的には、もうちょっと社会的意義のある開発になるということを全体としては願っています。それが地元区として今の時点で大事にすべきことですから、今、東京都がやっているマネジメント会議については、私どもはそこに参加する必要を特段認めておりません。
それから、何かそこは難しいんだけれども、皆さん、政治家さんは一人も取り残さずなんていう言葉が大好きだから、区民全部の声を聞けとか何かと言われても、実態的には、これはなかなか難しい。皆さんのいろいろな意見がこの築地開発に寄せられてくるだろうと思っている。ただし、先ほど申し上げた2つの方針に沿って地元区としては発言していくつもりですから、様々な発言を集約しながら、私どもは先ほどの2つの主張に沿って課題を整理していって東京都と折衝していくつもりでございますので、その部分については、何度も繰り返し申し上げますが、地元、地域との連携はもちろんでございますが、区議会との連携が重要だと思っておりますので、その部分から、私どもがそういう部分で申し上げていくことに、こういうことも加えろとか、こういうことを強調しろとかということを、折々、情報は提供するわけでございますから、その中で区議会議員のお一人お一人がそういう部分も御要望いただいて、いい要望、そして、いい計画になるような私どもの区の要求をまとめ上げるところに御参与いただく、これが大事だというふうに思っております。
うちのホームページについては、出来が悪いことは承知しておりますので、これはそれなりに抜本的に見直して、きちんと整理をさせます。
それから、周辺区との調整でございますが、今の時点において周辺区との関わりがある問題というのは、築地に関する限りは、今のところ、あまり大きな課題は出てこない。基本的には、豊洲市場との連携を含めて、江東区との関係は若干ございます。この部分については、江東区ともお話合いをさせていただく部分があろうかと思いますが、実際的には、江東区のあの豊洲市場と場外市場との連携の中間点になる跡地開発がどういうふうに整備されるかというところが一番大事になってくるわけでございますので、その部分については、どちらかというと、私どもと事業者との間の協議調整で進んでいくのではないかというふうに思っています。
それから、エリマネについてのお尋ねでございました。これは、実際の話、エリマネのありようについては、その施設が持っている性格とか何かによって、例えばうちが提供する施設がどういう施設であるかというようなことによっても、それからエリマネの対象区域のありようというようなところからも、それぞれ一概に、こうだああだということはなかなか申し上げられない部分があって、それはその地域の中で、むしろ十分検討されていくべき問題だと思っておりますが、これらについては、これからといいますか、今の時点でこれからなんですが、開発がどかどか起きるというよりも、むしろその開発なり改修なりが行われていくところをどう運営していくかということを、実際に地域に住んでいる人はもちろんですが、そこで営業している方、御商売されている方、そういう方を含めて、トータル、まちに関わっている方たちが集合体をつくりながらエリマネを形成して、まちを運営していくということは非常に重要なことだと思っています。
今でも、コロナ禍以降、いろいろなイベントが単発で起きたりしながら、まちの中で非常に喜ばれていることもあれば、きしみが起きていることもたくさんあるわけでございますので、そういった部分を、従来であれば町会中心と言っていたわけですけれども、なかなか町会だけでもやり切らんという状況もございます。むしろ、まちで働いている人たちに積極的に参加していただくことも必要になってくるだろう。そういう意味で、まちづくりのソフト部分として、エリアマネジメントの育成というのは非常に重要な課題になってくると思っている。これは今まで以上に大きな比重を持ってくると思っておりまして、これらを、今、私どものまちが抱えている、いわゆる町会・自治会というレベルと同じレベルか、それらを統括する立場かというようなところまで成長させていく必要が今後はあるだろうと思っている。ただ、その個々のありようについては、地域の特性、施設の特性、それぞれによってちょっと違ってくると思いますけれども、全体としては、そういう比重を持って育成していかなければいけない課題だと思っている。
以上です。
○高橋(ま)委員
ありがとうございます。
ただいま御説明いただきましたので、エリアマネジメントについて1点確認をさせていただきたいと思います。
今おっしゃっていただきました重要度が増すという点、今後の開発において、正直、エリマネも増えていく方向だと思いますので、おっしゃった育成の観点は今後も勉強させていただきたいと思ったところでございます。
事例で取り上げました、利用者と学校施設を利用する区民側の部分で、こうした区民からの声については、エリアマネジメントに窓口となっていただければいいのかというところだけ確認をさせてください。そのように考えていらっしゃるのかというところです。まちづくりの主体である、こちらの部署の皆様としては、窓口はエリマネだというお考えなのか、いや、区民の窓口として、区ではここで聞きますというところがあるのか、1点、お問合せや御相談の窓口の考え方だけ確認をさせてください。
質問につきまして、追っていきたいと思います。
御答弁いただきました兜町の部分です。具体的に駐輪場を増やすという計画などをお聞かせいただいたところです。一方で、施設開所時間以外でも、例えば早い時間に近隣の保育所を利用するであるとか、ベビーカーが保育所では断られているとか、いろいろな御事情がありますので、エリア全体として、どの時間の何が当たっているかというところについては、新しい開発とともに引き続き注視しながら、地域のお声を聞き、改善できるところをそれぞれでシェアしていくようなアプローチに期待するところですので、この点は要望させていただきます。
続きまして、築地について御丁寧に御説明をありがとうございました。
まず、会議体については、築地地区まちづくり事業マネジメント会議の参加は考えていないということを伺ったところでございます。この中で重要となるところと申しますと、やはり御説明でありました高速晴海線と臨海地下鉄の一体的な工事というところが本区として重要だ、求めているということを明確にいただいたところでして、こちらは、私は東京都も同じように考えているというふうに捉えておるのですが、この点は東京都と共通認識であると、現在、中央区は捉えているのか、この捉えについて伺いたいと思っております。
また、おっしゃっていただきました歴史的な場所、社会的意義ということについては、大都市政策研究機構における都心サミットにおいても、吉田副区長から、世界的な窓口という役割を引き続き果たすんだというところで、非常にこの点も大事な点だと思いましたし、今の事業計画の中で盛り込まれていないのであれば、本区として歴史的なところを一緒に伝えていくという意義に共感したところでございます。今後も期待しております。
続きまして、広い意見、誰一人取り残さないということの困難についてお聞きしたところではございますが、私ども会派としましては、やはりオンラインを活用した意見の聴取であるとか、またオンタイムの会議の共有など、広く意見に耳を傾けたり、情報を共有することの迅速性を高める点については、次々と情報が更新されていく今後の開発においては非常に重要だと思いますので、こういった点は引き続き要望していきたいと思いますし、この場でも併せて、こうした会議体の公開と情報共有を迅速にということ、また、どなたでも関われる会議の在り方というところは要望させていただきます。
続きまして、ホームページについては、積極的に見直していただけるということで、より早い改善が伝わるように期待するところで要望させていただきます。
また、周辺区につきましては、今のところ大きな問題はないということでございましたが、内容によっては、連携や協調によって計画がスムーズに進行する場面も今後はあるかというふうに思っておりますので、ぜひそうした連携をしながら、区がおっしゃるように計画がよりスムーズに進むような連携というところは、この時点でも要望させていただきたいと思います。
再質問は2点かと思いますが、その点をお願いします。
○吉田副区長
エリマネについて、この件については、もともとエリマネ自体が抱えている守備範囲は結構大きいからね。そういう意味でいうと、うちの区役所のどこの部局だという話もないよね。例えば、城東小学校だったら学校に文句を言ってくる人もいるでしょう。まちづくりで言ってくるのもいるよ。それは全部集めて整理すればいい話だ。窓口がどこかという話ではない。むしろ、行政全体の中でエリアマネジメントを積極的に育てていくんだという意識を持たないとまずいよというふうに私どもも思っている。
単純な話だけれども、基本的に、これは後できっとうちの中でも問題になる発言なんだけれども、例えば、はっきり言って銀座で住民だけの避難所なんてやっていられないでしょう。住んでいる人がいないもの。開設する、作業をやる人も区民でと言ったら、ちょっと無理かもしれない。基本的には、やはり働いている人に参画してもらわないとできない。本当にそういうふうな現実に即すると、今までの町会ですとか、商店会ですとか何かという次元で単純に線引きできない部分について、全ての力を活用するということがやはり必要になってきて、そういう意味で縦断的、横断的エリマネを育成していかなければならないんだから、そこは基本的に、表情として多面体でしょう。窓口がどこだということはきっとないはずで、それはいろいろ言ってくる。それを全部いろいろな形で受け止めて整理をしていくということでいいのではないかと思いますよ。
築地の話に移って、例えば首都高の晴海線の話とか何かについて言うと、自分の役所を棚に上げて言うわけではないけれども、やはり縦割りなんだよね。だから、道路を造るほうは道路の側で、築地の事業がどう遅れようと知らんよみたいな基本的な姿勢がないわけではないから、そういう意味で、今、共通認識があるというふうには思っていない。だからこそ、今、強調して、そうは言っていられないんだよという話を東京都と折衝している。
そういうところでございます。
○高橋(ま)委員
終わります。
○小坂委員
では、引き続き、よろしくお願い申し上げます。
首都高の蓋かけの話は、2024年10月31日に築地川区間の覆蓋化のところを首都高と協定書を締結したというところであります。今、みどりのプロムナード構想などがあり、みどりのプロムナード構想では、KK線と築地川アメニティ構想とが汐留側と京橋側の両方で連結をさせて環状にしていくと。一方では、桜川方面に延びて隅田川に続く。また、もう一方の公園のほうにいくというふうなところであります。
そこで、京橋の辺りの連結は非常に難しいと思われますが、それに関しての現段階の考え方をいただければと思います。これが1点目です。
2点目が、区は都心・臨海地下鉄新線構想の推進協議会事務局を担っておられると思われます。今回もつくばエクスプレスとのそのような同盟会について、来賓として行ったり来たりというふうな中で、このようなことも形成されていったということであります。来賓に誰を呼ぶかということは、大変重要なことかと思うところであります。今回、私たちも地下鉄新線推進大会をします。来賓の方々がこのように選ばれておりますけれども、衆議院議員を選ばれた理由に関して、事務局として理由を教えていただければと思います。これが2点目。
地下鉄新線構想に関しては、もう一つ、令和5年度調査が非常に重要な調査であり、出口をどこに置くかという区の考え方を出しているわけですけれども、それぞれの重要な施設につなげていくということが大事だと思われます。例えば、晴海特別出張所に出口をつなげていくというふうな形でつなげていくとか、各小学校の近くにつなげていくとか、そうすると特認校に通いやすくなりますよね。そのような出口の考え方において、区はそれらの要望も入れながら出口を検討されたのかどうか教えてください。
大きな3つ目が高速晴海線です。
これは、ある議員がおっしゃっています。これはちょっとやめておいてもいいんじゃないかというふうなことも言われている中で、私も時々思うんです。あの1車線の晴海線が環状線につながってしまうと、逆に渋滞になってしまうのではないかというふうに思うところであります。つながった場合の晴海線の交通量予測はきちんとなされているのかどうか教えてください。
大きな4点目は豊晴計画です。
都知事選の前に聞いたのでありまして、都知事選後の豊晴計画、来年改定なので、どこかで改定の状況を、こんな改定の状況になっているからということで、やはりまちづくり協議会に一回出して、それで示していくと。改定の方向に区の意見を届けていくというのが大事かと思いますけれども、そのあたりの考え方はあるのかどうか教えてください。
以上です。
○池田管理調整課長
私のほうから、銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想に基づく京橋ジャンクションについての現在の状況ということでお答えさせていただきます。
委員がおっしゃるとおり、KK線と築地川アメニティ整備構想を掲げて、これらを連携させた上で、プロムナード構想というのを1つ掲げているところです。もう一方で、広域的な歩行者中心の水とみどりのネットワークの形成を図るということも、プロムナード構想の中で目指している方針でございます。現在、昨年の都市計画変更に基づきまして、KK線の廃止、また1号線の変更等がなされたところでございます。ちょうど京橋ジャンクションのところでは、現在、水谷橋公園の脇にございます東銀座の出口が、KK線は廃止した上で、1号線として継続利用するということで都市計画決定がなされてございます。こうしたことから、この部分でKK線と1号線をプロムナード化するということは、なかなか物理的にも構造的にも難しいということが確認できたところでございます。
とはいえども、一方、区といたしましては、プロムナード構想実現を目指す中では、今後、KK線のほうの、まだ縦動線についてどのような形で地上面との設置をするのかどうか、そういったところも明確になっていないところもございます。そういったところの進捗も含めて見極めまして、今後、KK線の端部と、また、先般協定を結びました三吉橋から万年橋区間の築地川区間の覆蓋化の部分とどのように連携をしていくのか、区道を活用するなど、ルートも含めて今後検討していきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○吉田副区長
地下鉄の推進大会の来賓の話ですが、基本的には、みんな、関係する地元選出の国会議員等をお呼びしています。そういう意味で、ただ、この件については何度か申し上げているように、やはり国の予算を引きずり出しながら何とか事業を前倒しでやりたいというので、基本的に、味方が多いほうがいいわけですから、ある意味で、来賓のほうに御挨拶に来たいという方がいらっしゃれば、それはそれで受け入れていくということでございますが、御縁もなしに私どもは呼ぶわけにいきませんので、今までは地元選出の国会議員、都議、そういうことでお呼びをさせていただいているという状況でございます。
それから、出入口あるいはうちの公共施設の関係で地下鉄を検討するのかと。今、しています。そういうやつを調整しています。検討していますが、それらを整理しながら、実態的には、地元にやはり、基本的には、どこに出入口をどういうふうに設けるんだというような問題も含めて、提案をさせていただきながら、区として、それらをまた鉄道事業者あるいは東京都のほうに要望していくという形になると思いますので、そういった部分についても、十分情報公開をしてまいる予定でございます。
晴海線の計測については、晴海線の都市計画の変更があるたびに、交通調査はして、私がしているのではないですよ。国・都のレベルでそれなりにやっております。委員は不要論ということなんですが、実は、湾岸線と都心環状線の連結ということから、国・都のほうは必要だと言っておりますので、これは何か突然変な時期に晴海線を造りますと言われても大変困りますので。造るという計画は、既にもう都市計画として出てきているわけですから、それを、基本的には、今の時点で読み込んでおかないと、築地地区の周辺の開発ができませんので、その部分はちゃんと早く計画なら計画として出してくれということを今言っている。
あと、豊晴計画については、これは当然改定をしなければならない。うちも、基本的には、うちの区の晴海地区全体に対するまちづくりの考え方がございますから、それを含めて、東京都港湾局に働きかけながら、豊晴計画の原案を何とか一応まとめ上げながら、当然、それは晴海のまちづくり協議会に素案としてお示しし、地元と協議してお話を整理する。当然、そういう形を取っていく。これは、基本的に、来年度の作業だと思っておりますけれども、やっております。その前提として、基本的には、区の晴海のまちづくりの考え方というのは、もうちょっと早い時期に区としての考え方は、また議会を含めて出させていただいて、協議をさせていただく。いろいろお話はございますけれども、結構情報提供をしっかりやっているので、そこにちゃんとついてきてくれればいいので。
○小坂委員
ありがとうございます。情報提供をしっかりしてくださっているということで、私も都市計画審議会の資料をホームページにアップしたりということに、本当に感謝しております。
そういうところで、KK線のほうは、ぜひ環状化というところをお願いしたいし、金曜日も何かKK線のお話が、シンポジウムがあるわけですよね。そこのシンポジストたちは、我々中央区のみどりのプロムナード構想も知った上でやってくださいますよね。自分たちのKK線だけの整備とかで終わらないように、こういう案もありますよということで、つなげることも考えてくださいねということまでシンポジストにも伝えておいていただきたいし、それがなければ、私は質問しますから。そのあたりは、それは余計ですが、お願いします。
地下鉄新線のほうは、そのようなところで、この推進大会に向けて区のほうも準備してくださっているということ、感謝申し上げますし、やはり賛成が多いほうがいいと思いますし、与党、野党限らず、国会議員、地元選出、比例復活も含めでいいと思うんです。そういうところも含め、多くの野党、与党、お金を取っていくのは、やはり全員でも取ってくれればさらにいいと思いますので、そのあたりの公平中立な来賓の呼び方というのもありかと思いますので、そのあたりも検討していただければと思います。
また、情報をきちんと出してくるというふうなところで、出口はどこに考えているかというような、出口のところを出してくださいました。ただ、晴海特別出張所の近くにエレベーターがあるというふうなことがやはり大事かと思うんですけれども、その案で出されている出口はちょっと遠いんです。本当に晴海特別出張所の近くにまで出口を造るような絵が欲しかったと僕は思ったので、発言させていただきました。そのあたり、出口を区民の方も利用しやすいような絵を描いていただければと思います。
晴海線のほうは、交通量のことはおっしゃいましたけれども、私は晴海線がそんなに求められているのかなとは思います。たったの1車線を、もともと本当に本気で造るのであれば、それは2車線とかでずっと通してくるべきものじゃないですか。1車線で細く通しているわけです。そこからすると、もう晴海線は、あれをつなぐと、羽田方面と千葉方面から両方が、上りが合流するわけですから、渋滞が晴海線でも生じてしまい、かつ環状線のところに入ってくるところで、また合流を造るから、きっとこれは、将来、渋滞が生じると思います。そこからすると、そのつなぎ方を環状2号線につなぐなど、そういう出口を造ることのほうがよっぽど利便性があるかと思いますし、晴海線があることによって、この計画が複雑になっているんですよ。築地社教をどう動かすかまで入ってきている。晴海線は一回置いてといて、考える変数を減らせばいいんじゃないかと私は思うところであります。それによって、きちんとやらなければならない築地の整備と、そして大量交通機関、これは絶対にちゃんとやらなければならないので、一方の晴海線の需要は疑問視があるので、早く確実に計画を進めるという考えであれば、晴海線という変数はのけて、日本橋地下化と築地の再整備と、それと地下鉄新線と、変数を3つにすれば考えやすいじゃないですか。そのようなことも大胆に検討しながら、時期をきちんと守るということをやっていったほうがいいのではないかと思いますので、そのあたり、大きな考え方も入れていただければと。今、突拍子もないことかもしれませんけれども、晴海線を入れるのは難しくしていると思いますので、また、そのあたりは意見をしていきたいと思いますが、御検討いただければと思います。
質問を終わります。
○田中(広)委員
私からは、資料3につきまして質問をいたします。築地市場跡地開発についてでございます。
2ページを見ましたらスケジュール案が示されておりまして、大変分かりやすく示していただき、本当にありがとうございます。きっと本当に難しい交渉、取組を行っている中で、整理されて取り組んでいるんだなということも感じた次第でございます。
その中で、まず1ページのところに丸がありますけれども、2つ目の丸で、現在、都や事業予定者において、開発に伴う交通処理計画等の検討を進めているとあります。開発に伴う交通処理計画等の検討というのは、どういった内容を区として、今、把握していらっしゃるのか教えていただければと思います。
また、3つ目の丸ですけれども、事業予定者と区有施設の再編等の協議を進めているとありますけれども、区と事業予定者との協議状況も併せて教えていただければと思います。よろしくお願いします。
○吉田副区長
やはり基本的には、スケジュールは本当に困っているんですよ。第1期竣工2032年度と書いてあるんですが、2032年に竣工するためには、少なくとも4年前に遡ると、2028年には工事を始めなければいかんでしょう。2028年に工事を始めますということは、2027年とかに都市計画の決定ができないと、もういけないよね。その時点で首都高速晴海線の線形が先に出てこないと、絵を描けないでしょう。今、そこにざっとスケジュールをそういうふうに書いてありますけれども、全く空白の、下の周辺基盤整備のスケジュールは、実際の話、これではなかなかねという謎かけなんです。その部分の調整がやはりきちんといかなければいけないので、今、そこの部分で最大に苦慮をしております。
それから、もう一つの部分は施設等についてなんですが、今、事業者との調整の段階でも、うちの区の施設は、御案内のとおり、まず、基本的には、うちの千社額棟であるとか、それから駐車場ですよね。そこのところが高速晴海線にぶつかっていますから、いつの時期に工事するから、それでは代替としてどこに何を設けるかというのをやらなければいけないわけだ。それが結構、スケジュールが分からないと、なかなかどこが空いているのかはっきりしないところがある。だから、実際に先行にぎわい施設と言っている部分について、地元の発言にもあるんですけれども、別にそこの先行にぎわい施設の部分の区域が栄えるのではなくて、場外が栄えればいいんだから、サポートに徹しろと言えば、逆に言ったら、勝どきのところで駐車場とか何かを考えなければならない部分があるのかもしれない。その辺についても、基本的にはスケジュールが明らかにならないと、実は、施設についても分からない。
それから、これはこの間も若干申し上げたところですけれども、築地社会教育会館、それから、率直に言うと、あそこに保育園もあります。それから、実は、公園がある。それをどういうふうに代替させるか考えなければいけない。新たに、例えば社教的な施設を造るのだとしたら、例えば今のような形であそこの隅に社教でいいのか。むしろ、例えばちょっと別の形で区民が老若男女あるいは築地で働いている方々が全部を利用できるような施設づくりが必要ではないかというような、うちの内部の検討も必要。そういううちの内部の検討も重ね合わせるための時間も必要でございますので、ここら辺については、やはりこれから1年、2年は少し検討させていただきたいと思っています。
ただ、ある程度、高速晴海線の話が決まれば、中身の詳細までは決まらなくても、この空間がそういう施設になりますということは特定できるわけでございますので、その中身の詳細のほうについては、追々検討するというふうな並行型の検討の仕方もあると思っておりますから、そういうことをやろうと思っています。その辺についての状況認識については、開発業者と十分話し合っておりますので、そこのところの認識については同じでございます。
○田中(広)委員
本当に今おっしゃったとおりで、このスケジュール案を見ても、きちんとポイント、ポイントがちゃんと示されているんですけれども、その他の事業もきちんと明記していただいているわけですが、まさに、この裏に隠されているのは、首都高晴海線がしっかり固まらないと進められない、そういうのが裏にあるわけです。それが明確になっただけでも、大事なことかなと思っております。
今思うのは、その中でもできることを、今、御調整、また協議していただいているんですが、これまでのまちづくり等を見てきて、いつも不安に思うのは、協議している段階と、竣工後に、様々な課題が出てきている。分かりやすい例で言ったら、ある再開発があって、実は、違うまちでは駅が大変大混雑をして、区民の方がその駅に行くときに車道を歩かなければいけないようなことも発生している。そんなことも今まで経験してきて、しっかり対応していただいていると思っております。まさに、今回はそれまでの規模をはるかに超えるような大きな話なんです。したがって、今、いろいろな話合いがありますけれども、やはりこれは、おっしゃったとおり工事中も問題ですし、竣工後もどうなるか分からない中で、ただ、今までの経験の中で感じたのは、東京都も、東京都と一くくりに言ってしまうと1つなんですが、しかし、御答弁を伺っていても、その中にいろいろな部署があるわけです。そして、事業予定者の方も1社ではなくて、いろいろな会社がいらっしゃるわけです。ですから、皆さんが本当に、今、このときに、中央区というまちはどんなまちなのか、暮らしている方はどんな思いで暮らして、また、場外であったら、営み、仕事もあるわけです。その辺の現場の状況をよく知ってもらう工夫ができないかなと思うんです。
同じ目線に立って協議して進めていっていただくような流れがあると、今後いろいろな課題が、晴海線がだんだん見えてきたときに、しっかり協議がスムーズにいく、工事中の対策もできる、竣工後もできる、こういう流れになっていくと思うんです。ですので、例えば、関係者の皆さんに中央区の行事に一緒に参加してもらうとか、肌で感じてもらういろいろな工夫をしていただきたいと思うんですが、御見解をいただければありがたいと思います。
○吉田副区長
そのとおりだと思います。それと同時に、やはり地元が、とにかく築地の場外が一番最先端で事業と接するところなんでしょうけれども、この事業に関して言うと、その次に晴海通りの沿線であったり、新大橋通りの沿線での部分では、地域的にも影響を受けますわね。区全体として受けるんですよ。この問題に関しては、だから、先ほどからお話がいろいろございますけれども、交渉の俎上に乗る問題については、今、事務当局としては、こういう要求をしているよ、合意を重ねてやっているよ、ここの部分はまだ不満だよというような情報は、正直言うと、基本的には、逐一、地元とも相談するし、区議会とも相談するという形でやっていかなければいけない。あちらにこちらの目線になってくれと言っても、なかなか難しいところがありますので、これはやはり基本的には地元区が地元区としてまとまって、きちんと区議会も区も一体となって強く働きかけていくことが大事なことだと思っています。そのことを保障するために、その都度の情報公開がますます重要になってくるだろうと思っておりますから、そういうふうにやらせていただきたいというふうに思っています。
○田中(広)委員
本当にあまりにも大き過ぎる話ですので、難しいんですけれども、今、御答弁いただいたとおり、しっかり私もいろいろな声を踏まえながら、協議の中で取り組んでいきたいというふうに決意を新たにしているところであります。
ただ、どうしても、今まで見てきた経験は、自分たちの開発エリアの中は精いっぱいやるけれども、その周辺エリアに対しては、なかなか課題がいつも残るなというのが正直なところなんです。今回、これだけの大規模なものですので、事業に携わっている方が本当に同じ気持ちに少しでも近づいてもらうような工夫を打っていくことが大事かなと思います。
私も、まちづくりの少し専門に携わっている方のお話を伺って、別の再開発を伺ったときに、やはり主体となっている方たちは、本当に自分たちのまちづくりが終わった後も地域の中にしっかり溶け込んで、取組を行っている。例えば、いろいろなイベントですとか、協力もしながら一緒になってやっているということも伺っております。さらに、これは虎ノ門エリアかもしれませんが、駅の大改造計画と銘打って、虎ノ門駅も虎ノ門ヒルズ駅のところも、コンコース、駅前広場もしっかり造って、どのぐらいの人たちが来るのかということも事前に一生懸命取り組んできたということも伺っております。どうか、今のこの事業がしっかりまだ見えていない段階で、そういう工夫もまちづくりの中に入れて、同じ気持ちに立っていただくような何か工夫ができないかを、ところどころで私もいろいろ取り組んでいきたいと思っておりますけれども、力を合わせていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○渡部委員長
審査の半ばでございますけれども、一旦ここで休憩を入れさせていただきたいと思います。再開は午後2時55分になります。
休憩を入れますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(午後2時42分 休憩)
(午後2時55分 再開)
○渡部委員長
休憩前に引き続き質疑を再開いたします。
次の質問者の方、よろしくお願いします。
○小栗委員
それでは、質問させていただきます。大きく3つの点で質問をいたします。
最初に、報告2にあったまちづくり協議会の報告の内容についてです。
日本橋茅場町一丁目6地区の開発計画ということで、8月に行われたということで、事前に書類なども送られてきておりましたけれども、その内容を含めて、お伺いしたいと思います。この計画は、第一種市街地再開発事業ということで非都市計画事業・個人施行というふうになっています。この計画自体は、地権者が何人いて、土地の所有はどうなるのか。普通の第一種市街地再開発と違う組立てになっているのかどうなのかということも含めて、その辺の地権者の数とか、土地の所有はどうなるのかという点を確認させていただきたいと思います。これは、再開発組合をつくって施行するというような内容ではないのかなというふうな理解ですけれども、そういうことでいいのか。日枝神社がありますが、この計画の中では、大きくできるビルに日枝神社の上の使っていない容積を載せて、この規模の開発をするというつくりになっているのか、その点を確認させていただきたいと思います。
2つ目の問題としては、築地市場の跡地開発の進捗等について御報告をいただきました。
この間、この委員会でもやり取りがあり、先ほどの御答弁では、今回の築地の開発で、周辺のまちと整然と同居して共存共栄を図ると。2つ目に、社会的意義のある開発にしたいと。大賛成です。私もそういうふうに思います。その上で、今回の事業者が発表した内容が本当に社会的意義のある開発なのか。周辺のまちとの同居も含めてですけれども、この場所になくてはならない開発なのか。今まで築地という場所の歴史とか、周辺のまちのありようとか、そういうものを踏まえた計画になっているのかというようなことも含めて、根本的に大いに意見を出し、議論をして、いい計画にしていくということが本当に必要だというふうに私も思います。区民の声を全部聞くわけにはいかないとか、全国のいろいろな声を聞くわけにはいかないとか、いろいろこれまでもありますけれども、少なくとも議会と行政で、これまで意見書も要望書も出していますが、そういうものを踏まえた上で、本当にこの計画が意義のある計画になっているのかという点で、もっと検討し、事業者にも東京都にも意見を述べるということはとても大切なことだと思うので、その辺の考え方について、まず、お伺いしたいというふうに思います。
3つ目の質問は、先ほども質疑がありましたけれども、KK線の廃止、それと首都高八重洲線の通行止めの件です。
KK線が廃止されるのと合わせて新京橋連結路を造るということで、まだそれができていないわけですけれども、それを造るに当たっても、八重洲線は2025年4月から通行止めを実施するということが文書として私たちも頂いております。交通への影響はどういうふうになるのかということで、いろいろシミュレーションみたいなものも出ているみたいですけれども、八重洲線をずっと12年間も通行止めをしてしまうということで、もしそれでそんなに交通的に影響がないのであれば、逆に、新京橋連結路は要らないのではないかということにもならないかなと私はちょっと思うんですが、そういうことも踏まえて、全体の計画をもう一度シミュレーションして再検討していくということも、この時期にする必要があるのではないかというふうに思いますけれども、その点についての見解を伺いたいと思います。お願いします。
○福島まちづくり事業担当課長
日本橋茅場町一丁目6地区についてです。
まず、権利者の数についてですが、この地区の権利者としては10名います。その中の土地の状況としては、最大の地権者としては日枝神社が最大の土地を持っているというような状況になってございます。
日枝神社の部分の容積を高層ビルのほうで使っているかというお話なんですが、この計画において、敷地というのは神社の境内地も含めて敷地として設定されておりますので、そこを含む形での容積というものが高層ビルのほうで消化されているというような状況になってございます。
私からは以上です。
○落合都心再生推進課長
築地市場跡地開発についてでございます。
現在、事業者と都のほうでマネジメント会議が行われておりまして、学識経験者の方々などが入りながら、附帯意見が出された内容について検討がなされている状況でございます。そういう中においては、安全な交通、また景観に関すること、さらには都民の声をしっかり聞くような体制を構築する、事業者にそういったところも求めているところでございます。
そういう中で、区が意見をしっかり聞いていく場としては、やはりまちづくり協議会を通してしっかり伝えていく。さらには、地域の方々とともにつくり上げました要望書なども提出しております。そういう中においては、地元に配慮した事業の進め方、また交通に関すること、しっかりそういったところを踏まえて記載しております。そういうところをしっかり事業者、また都に対して伝えていくことで、さらによくなるまちづくりが進められていくというふうに考えております。
また、事業者が提案している内容におきましても、10ヘクタールのオープンスペースを造ることや、緑を全体の緑被率として40%配置するといった計画なども示されております。今後も、より具体的な計画等が示されていくことになると思います。そういうところをしっかり見ながら、区としての意見を伝えていく必要があるというふうに考えております。
以上でございます。
○池田管理調整課長
新京橋連結路の整備に伴う交通関係についてでございます。
当初、日本橋地下化というところで、本来の目的としましては、江戸橋ジャンクションの渋滞の緩和というところでございました。江戸橋ジャンクションを通過させずに八重洲線に流入させた場合、大型車両がKK線を通れない、耐えられないということで、今回、新京橋連結路を新たに整備している状況でございます。委員がおっしゃるとおり、KK線においては重量車両が通らないということもございまして、一般の普通自動車しか通っていないということがございまして、交通量的には影響はそれほどないというふうに考えてございます。
以上でございます。
○三留環境土木部長
少し補足をさせていただきます。
交通への影響ということでございますけれども、局所的には、今、担当課長が申し上げたとおり、その部分に関しての影響、それから、今回、様々な影響を考えるときに、首都高の、要は環状線であるとか、中央環状線であるとか、場合によっては外回りの環状道路であるとか、そういったところも含めてトータル的に判断をされて、交通量等を出されていると認識しております。
それから、12年間八重洲線を通行止めにすることによって、新京橋連結路不要論という御質問がございましたけれども、そういったことも含めまして、広域的に様々なところで、要は、中央環状線であるとか、そういったところに少し負担を強いますが、その結果、将来的には、箱崎であるとか、現在、慢性的な渋滞を起こしているところの解消が図られるということで、トータル的に考えられているものと認識しております。
以上でございます。
○吉田副区長
築地再開発の社会的な意義の部分については、実は、これは東京都の募集要項の中にもあるんですが、やはり国際交流というものが一つの大きなテーマになって、ここ築地はあるわけでございます。今、世界中が、どちらかというと、プーチンさんとか、ネタニヤフさんとか、トランプさんとか、金さんとか、非常に怖い顔が並んでいて不安な状況でございますけれども、逆に、築地に行ったら、世界中の人たちが、ある意味で平和に交流できるんだ、また、交流できる場所は築地なんだ、安全・安心に交流できる場所は築地なんだというようなことが、今、世界の平和に向かって築地が貢献できることなんだろうと思っています。そういう部分がないと、国際交流という名に恥じないような部分を何かつくり込んでいってアピールしていくようなことがないと、明治維新前から今日までの築地の歩みに反してしまうのではないかと思っていまして、そういう部分はきちんとつくってほしいというふうに、やらざるを得ないというふうに思っております。
それから、大変恐縮でございますが、高速を地下化しているんですけれども、今、うちの掘割を通って箱崎と連携する部分の高速はそのままですよね。ただ神田に行っている部分は、全部地下化している部分があるわけですよ。だから、KK線が通っているところだけが新京橋連結路に来ているわけではなくて、神田と連結している部分は、ある部分で八重洲線を通って新京橋連結路に入ってきますから、KK線の流れだけを新京橋連結路が請け負っているわけではございませんので、その点は御理解いただきたいと思います。
○小栗委員
今のKK線と首都高八重洲線の関係ですけれども、今はまだ日本橋の地下化ができていないので、今は日本橋の橋の上を通っている高速道路と、今、八重洲線はあるけれども、これは通行止めにしても、日本橋の上の高速道路があるから車は流れるだろうということで、ここを通行止めするという計画だと思うんです。これが日本橋の地下化、私たちは必要ないとずっと言っていますけれども、地下にできたとしたら、やはりこれがあるので、八重洲線がなくてもいけるのではないかというふうになるのではないかという思いもしております。八重洲線を通って流さないと、箱崎がパンクするとかという話も前にちょっと聞いたような気もしますけれども、そういう全体の計画の中で高速道路がほかの形でつながっていれば交通は通るので、そういうことも含めて、実際にここを外してみたらどうなのかという実際の動きをもう一回検証して、必要なのかどうなのか考えるということは必要な作業ではないかと私は思いますので、その辺をぜひ御検討いただけたらというふうに思います。
あと、築地の関係は国際交流のテーマということで、今ある計画だと、そういうものはあまりくっきりしていませんよね。一般的にどこの開発でもやるような、MICEを造りますとか、ホテルを造りますとか、そういう形になっているので、ここでしかできない意義づけみたいなものはもっとあってもいいと私は思います。ちゃんといろいろな意見が反映される場所が今のところないというんですか、東京都と事業者が今の計画の範囲でブラッシュアップをしているということなので、もっとみんなのいろいろな意見を取り入れて、計画をよくしていく場をぜひつくってもらえるようにしていただかないといけないというふうに思います。
あと、この間言っていますけれども、浴恩園をちゃんと調査して復元するとか、そういうことも含めて、本当にここでないとできない計画というのは、もっと考えていく必要があるというふうに思いますので、そういう立場で、跡地開発を全体的にどういうふうにしていくのか。もうこれで大体決まったので、あとは高速道路をどうするかとか、その辺は一緒に考えていきますみたいなことではなくて、今の事業者が提案した内容を含めて検討し、よい計画にしていく場をぜひ持てるようにしていっていただきたいというふうに思います。
あと、茅場町一丁目6地区の関係ですけれども、地権者が10人ということで、再開発全体として土地を、持分になると。日枝神社が持っている土地の分は、そのまま日枝神社の土地としてこれからもなるということではなくて、再開発事業全体の持分になるという解釈でいいのか、改めて伺いたいというふうに思います。
非都市計画事業ということですけれども、普通の都市計画事業との違いがどこにあるのか、その辺についてももう少し御説明をいただけたらというふうに思います。こういう事業の場合は、国や区からの補助金は出ないのか、それについても併せて伺いたいと思います。
今回の計画概要に、中央区まちづくり条例に基づいて反映させる事項が載せられていて、ここで見たら雨水の利用というものがちゃんと入っていて、こういうふうにまちづくり条例の中で位置づけがされ、そして事業に取り入れて環境対策としてやるという例があるということが、この事業でもやるということでくっきり示されています。この間、雨水利用をもっと進めてほしいということで要望していますけれども、その内容が入っているということは大変注目しました。これは、日常時も雨水利用を可能とする設備を設置して、トイレの洗浄水などとして利用するということですけれども、ろ過施設も設置しているということですが、非常時など、いざというときは飲み水としても利用できるようにはなっていないのか、その点だけ確認をさせていただきたいと思います。お願いします。
○福島まちづくり事業担当課長
まず、茅場町一丁目6地区についてですが、開発後の土地の持ち方というところです。
これについては、通常の組合施行等による開発で、最終的には1筆になるというような形ではなくて、今回、個人施行という、ある程度自由度を持っていろいろな権利変換等を定められるような制度を使っております。その中で、それぞれの地権者の中で話し合って合意した事項として、従後についても、土地については、お互いそれぞれの従前の形をキープしながら、みんなで1つのビルの敷地として使っていこうよというような総合借地というような形での土地の持ち方を検討しているというふうに聞いております。
2点目の個人施行の特徴というところですが、組合施行と違って、個人施行は、都市再開発法上も、合意についてのプロセスというのがない。基本的には、事前に皆さんで合意されたものが手続として上がってくるということなので、かなり迅速に事業を進めることができる。ですので、通常、事業計画をつくるとかということになると、いろいろ縦覧とかという手続があるんですが、基本的に、もう事業計画をつくる段階で全ての地権者の方の合意の上でそれがつくられているということになりますので、スピード感を持って事業を進めることができる。あとは、先ほども申したとおり、権利変換等においても自由度を持った形でのいろいろ設定ができるようになるというところが特徴かと思います。
補助金についてですが、個人施行の場合には補助金の対象にならないので、こちらの地区は補助金は想定されていないところです。
最後、雨水貯留槽の部分についてです。
今回設けている貯留槽については、日常利用、あと災害時の利用というもののほかにも、ゲリラ豪雨対策としての、通常は空っぽにしておくような貯留槽も設けています。御質問の、水をためておいて、それを日常利用をする、または災害時に使うという部分ですが、こちらはろ過施設を設けているものの、それが飲用に使えるかというと、そのレベルのものではなくて、あくまでも飲用については、この建物内にある防災備蓄倉庫で備蓄している飲料水を使うという考え方になっております。
以上です。
○小栗委員
雨水利用施設については、理解いたしました。
ふだんためておくものと、豪雨災害用にふだんは空になっている、2つあるという理解でいいのか、その辺をちょっと。すみません。うなずいていただきましたけれども、後で御答弁いただきたいというふうに思います。
そういういろいろな環境対策とか、赤ちゃん・ふらっとと喫煙所も設けるということで、場所をもう少し考えてほしいという話も出ていますけれども、そういう地域への貢献策とかもあるということは理解いたしますが、土地の所有はそのままで、神社の部分の容積をビルに載せるというのは、ちょっと都合のいいやり方だなという印象を持ちます。今できているKABUTO ONEの建物よりも倍ぐらいの高さになるということで、まちづくり協議会の中でも高さについて質問が出たりしていました。そんなに高くしなくてはいけないのかという思いはありますけれども、個人施行の計画ということで説明をいただきました。
築地市場の跡地開発については、先ほどもスケジュールが示されていて、都市計画手続の上には具体的に何年度と入っていませんけれども、先ほどのお話だと2027年度ぐらいには都市計画の手続ができるようにならないといけないと。その前に、今の場所の文化財の調査、そして、どういう建物をどういうふうに配置するか、道路をどういうふうに取り付けるのか、そういう都市計画の図面を2027年度までにつくって、それが都市計画審議会なりに諮られる、そういう段取りになるということの理解でいいのか、その点だけ、もう一度確認をさせていただきたいと思います。
○福島まちづくり事業担当課長
茅場町一丁目6地区についてです。
まず、ゲリラ豪雨対策の貯留槽と雨水利用のための貯留槽は別かというところですが、これは別になっております。それぞれ別の槽を設けております。
それと、今、委員の御説明の中で、赤ちゃん・ふらっとについて、その隣に喫煙所があるというようなお話がありました。区と区民の協議の中でも、地元の方からそこの部分の御意見はいただいておりまして、それを踏まえた上で、再度、区と事業者のほうで協議をいたしまして、喫煙所については階を1つ上げてもらって、2階にオフィスエントランスがあるので、そこに動かしてもらうということで、地元の懸念に応えるような形での再協議を行ったところです。
私からは以上になります。
○吉田副区長
第1期竣工を2032年というふうに置く限りにおいては、2027年ぐらいにそういう計画が決定しないと困るわけで、実際のところ、ここについては、土壌汚染の問題、文化財の問題、それから都市計画決定の原案的なものに基づく環境アセスの調査、そういったものを全部やった上で2027年ですから、とても駆け足です。
もう一つ、これは理解していただきたいことですが、築地のまちの人にしてみれば、もうあそこの市場を閉鎖してから6年たっています。これからさらに都のスケジュールに沿ってずるずるやっていたら、何年あそこは空き地になりますか。区は大変忙しいスケジュールですと申し上げながら、それでもやらなければいけないと思っているのは、やはり全体のスケジュールを早くしないと、地元だっていつまでももたないぞというのが基本的にはあるわけで、そこを目指して全体の仕上げ、計画のまとめをやっていかざるを得ないというのが私どもの考え方でございます。
○小栗委員
あれだけの大きな事業ですから、図面を描くにしても何にしても、いろいろ大変だというふうには思いますけれども、だからこそ、そんなに巨大な開発ではなくて、もっと身の丈に合った、そしてまちが潤うような開発でもいいのではないかという思いをしております。勝鬨橋に近いエリアと場外に近いところのエリア、先行にぎわいエリアとなっていますけれども、ここの部分をもっと丁寧に、一度つくって、また後で超高層にするとか、そういうものではなくて、ここをもっと周辺のにぎわいにも役に立つようなものとして、恒久施設として、もう少し早く整備していくというようなことも含めて、もっとやりようがあるのではないかというような思いもしております。
いずれにしても、あれだけの工事をどんどん、私から言うと密室でどんどん決めてしまうというようなやり方をぜひ改めてもらって、私たちの声、区からの要望が反映されたものになるように、ぜひ区としても御努力をお願いしたいということをお願いして、ちょっと早いですけれども、終わります。ありがとうございました。
○渡部委員長
すみません。まだ議題の審査が残ってはいるんですけれども、ここで、かがやき中央の小坂委員より発言の許可を求められております。
発言の許可を認めます。
○小坂委員
先ほど私が述べました晴海線に関しまして、議事録から削除いただければ幸いです。
〔「何のあれだか分からない。理由が分からない」と呼ぶ者あり〕
○渡部委員長
理由を求めます。
○小坂委員
誤解を与えるようなことの発言であったために、それを撤回し、削除をお願いしたいと考えます。
○渡部委員長
申し訳ありません。誤解を与えるとは。
〔「どこの言葉」と呼ぶ者あり〕
○渡部委員長
どこの言葉を削除したらいいのか、また、地下鉄新線の事務局を担っていると。そして、来賓についてという質問も先ほどございましたけれども、具体的にはどこの部分についてか、もうちょっと詳しくお願いします。
○小坂委員
高速晴海線に関しての部分です。
○渡部委員長
高速晴海線。
〔「言葉なので、その言葉を言ってもらわないと削除のしようがない」と呼ぶ
者あり〕
○渡部委員長
高速晴海線ということなんですけれども、具体的に、高速晴海線ですか。それとも、高速晴海線ではないのではないですか。先ほど、地下鉄新線についてと。
○小坂委員
その範囲ですが、お時間を取ってしまいまして、すみません。高速晴海線に関して、私が2回目の発言で述べた一切を、削除をお願いします。
○渡部委員長
どうしましょうか。一回文字起こししますか。文字起こしをして、どこの部分を削除するのか。高速晴海線ですよね。
○高橋(ま)委員
重ねてで申し訳ございません。説明不十分でございました点、かがやき中央より、会派を代表して再度お伝えをさせていただきます。
本趣旨としては小坂委員の申し上げたとおりでございますが、削除部分につきましては、理事者の方から答弁いただきまして、その後の2度目の発言の中での高速晴海線における発言の一切の削除を依頼いたします。部分につきまして、分かりにくい点がございましたら、また議事録等について相談をさせていただければと思いますが、高速晴海線に関わる発言の一切というところでお願いしたいと思っております。
○渡部委員長
再質問といいますか、この件についての第2質問についてということですね。
○高橋(ま)委員
はい。質問はなかったので、発言を。
○渡部委員長
第2質問そのものを全部削除ということで。
○高橋(ま)委員
はい、お願いいたします。
○渡部委員長
いかがでしょうか。
○原田副委員長
委員会での皆さんの委員の発言については、私ども委員長も副委員長もかなり気をつけて、その質疑をもちろん聞いているわけですが、中身について、これは先ほど言った小坂委員に限らず、各委員の意見というのは、また委員さんも当然聞いているわけで、行政の理事者側だけが聞いているわけではなくて、委員会全体で聞いている各委員の方の意見なので、簡単にその意見を削除というか、消してもらいたいと言っても、これは、ある意味では各委員の了承がないと消せないんです。ですから、私どもはそれがいいとか悪いとか、それを聞かないと判断できません。それを削除する理由が何かも聞かないと、我々は、委員長を含めて、先ほどの意見を理事者側に通していますので、答弁も聞いていますので、その辺のところは簡単に考えられると、何か違ったらすぐ消してくれということには今後ならないので、その辺のところの何かを言わないと、委員さんは分からないんじゃないんですか。
最終的には正副委員長に一任ということをもらって我々がやってもいいんですけれども、まず最初に各委員さんが、なぜですかということが分からないと。その理由を教えていただければと思います。難しいことを言っているのではなくて。
○吉田副区長
大変恐縮ですが、一切と言われても、私どももその一切の中に答弁を挟んでいる部分もございますので、大変恐縮でございますが、これについては、基本的には、例えば議事録の草稿が出来上がった段階において、どの部分とどの部分を削除なのかということを、正副委員長を中心に、私ども理事者も参加させていただいて協議した上で、削除ということがあり得るのかどうか委員会で決定していただくように、私どもの意見もございますので、その点、お含みおきいただいて、議事録の速記が出来上がった時点で調整をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○渡部委員長
承知いたしました。
それでは、今、こういう経緯でございますので、一度議事録が上がってきた段階で皆様に御相談させていただき、そして理事者の方々ともお話合いをしながら決定していこうと思うんですけれども、それについて、それぞれの委員の方々の意見を求めたいと思います。
○礒野委員
異議なし。
○渡部委員長
ありがとうございます。
○田中(耕)委員
委員長、副委員長に一任いたします。
○渡部委員長
ありがとうございます。
○田中(広)委員
異議なし。
○渡部委員長
ありがとうございます。
○小栗委員
通常の形で議事録が上がってくるまでに結構時間がかかってしまうので、そこの部分だけなるべく早くやっていただけるといいかなと、ちょっと思いました。
○渡部委員長
その部分の抽出ですね。分かりました。
皆様、正副一任ということで頂戴いたしましたので、また、この件は引き続き、議事録が上がってきた段階で、皆様に御相談しながら進めていきたいと思いますけれども、かがやき中央さん、それでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○渡部委員長
分かりました。ありがとうございます。
議題(1)都心再生のまちづくり及び基盤整備等に関すること並びに築地市場跡地における「築地地区まちづくり事業」に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○渡部委員長
ありがとうございます。
それでは、議題(2)請願第5号、「浴恩園」の再生と、築地市場跡地再開発の見直しを求める請願の審査について、こちらは発言ありますか。
継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○渡部委員長
ありがとうございます。
第四回区議会定例会における委員長報告の取扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○渡部委員長
ありがとうございます。
それでは、長時間にわたりまして、いろいろ中身の濃い質疑をいただきまして、ありがとうございます。
築地等都市基盤対策特別委員会をこれにて終了させていただきます。
どうもありがとうございました。
(午後3時33分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559