令和6年 予算特別委員会(第6日 3月13日)
1.開会日時
令和6年3月13日(水)
午前10時 開会
午後4時3分 散会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(17人)
委員長 塚田 秀伸
副委員長 礒野 忠
委員 原田 賢一
委員 海老原 崇智
委員 竹内 幸美
委員 田中 耕太郎
委員 小坂 和輝
委員 高橋 元気
委員 ほづみ ゆうき
委員 田中 広一
委員 堀田 弥生
委員 渡部 恵子
委員 奥村 暁子
委員 永井 佳代
委員 上田 かずき
委員 アルール うた子
議長 瓜生 正高
副議長 (礒野 忠)
4.議会局職員
伊藤議会局長
長田庶務係長
小倉議事係長
佐藤調査係長
桝谷書記
後藤書記
鳴子書記
坂和書記
5.説明員
6.議題
- (1)議案第1号 令和6年度中央区一般会計予算
- (2)議案第2号 令和6年度中央区国民健康保険事業会計予算
- (3)議案第3号 令和6年度中央区介護保険事業会計予算
- (4)議案第4号 令和6年度中央区後期高齢者医療会計予算
(午前10時 開会)
○塚田委員長
ただいまより本日の委員会を開会いたします。
資料要求がありました48点について、席上に配付いたしました。
第5款「福祉保健費」について、質問者の発言を願います。
○永井委員
それでは、福祉保健費について質問いたします。昨日の質問と重なる場合もあるかと思いますが、別の視点から御質問いたします。60分と大変長丁場にわたりますが、お付き合いいただければと思います。
本区では、障害者施策に関する基本理念として「だれもが個性豊かに輝き共に暮らせるまち中央区」を掲げ、地域における共生社会の実現に向けた施策を展開し、基幹相談支援センターを中心とした相談体制の強化や、療育の拠点、子ども発達支援センターゆりのきを開設するなど成果を上げてきました。さらなる福祉サービス向上につなげるために、令和6年度の新規充実事業を中心に御質問いたします。
まず、本区として障害者にとって必要な施設とその施設の確保について、どのようにお考えでしょうか、お願いいたします。
○岡田障害者福祉課長
まず、障害のある方が地域で安心して暮らしていくために必要な施設サービスという視点でお答えさせていただきたいと思います。
本区の課題となっております施設につきましては、障害の重度化ですとか、高齢化や親亡き後を見据えまして、生活の場となるグループホームが必要であると考えているところでございます。加えて生活の安心感を担保する上で、相談支援事業所ですとか、緊急時の受入れ対応が可能な短期入所の施設も必要なサービスになってまいります。
また、障害の種別や特性などによっても異なってまいりますが、日中活動の場としましては、常時介護が必要な方を対象とした生活介護施設ですとか、自立した日常生活や社会生活を送るための就労支援施設など地域の生活を支えるためには欠かせない施設となっているところでございます。
一方で、育ちに支援が必要なお子さんや障害のある児童に対しましては、健やかに成長して、御家族と共に安心して暮らしていただけるように、子ども発達支援センターをはじめとしまして、障害児の相談支援事業所ですとか、児童発達支援や放課後等デイサービスなどの障害児通所施設の充実なども必要となってまいります。
施設確保につきましては、例えばグループホームでは、今年の12月でございますけれども、月島三丁目北地区にグループホームが開設予定でございますが、今後もグループホームの拡充に向けては民間事業者による設置整備を促進してまいりたいと考えております。また、生活介護は、保健所等複合施設の再編整備に伴いまして、福祉センターの活動スペースを拡充しますので、定員が増員するというようなところでございます。加えて障害児通所施設につきましては、特に利用ニーズの高い放課後等デイサービスでございますが、こちらの区内事業所の開設に向けまして、令和6年度から補助事業を実施するところでございます。
区といたしましては、都心区という実情を踏まえ、施設や場所の確保はなかなか難しい状況ではございますが、今後の利用ニーズの把握に努めまして、障害のある方が地域で安心して暮らし続けられるよう施設サービスの充実に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございました。障害者の重度に合わせたり、親亡き後、そして地域の生活を支えるためにも必要であること、また、都心区の本区ならではだと思うんですが、場所の確保が難しいということも重々承知しておりますが、今後もグループホームをはじめ福祉サービスの拡大に努めていただくということを確認いたしました。
次に、福祉サービスの需要と提供体制についてお伺いいたします。
第6期中央区障害福祉計画・第2期中央区障害児福祉計画は、法律に基づき令和3年度から令和5年度までの3年間となっており、次期計画となる第7期中央区障害福祉計画・第3期中央区障害児福祉計画の中間まとめに対するパブリックコメントが実施されたと認識しております。そこで、まず福祉サービスの提供体制について御質問いたします。
第6期中央区障害福祉計画・第2期中央区障害児福祉計画と比較して、次期計画における目標値について特筆すべき点などがございましたら、改めて教えていただけますでしょうか、お願いいたします。
○岡田障害者福祉課長
次期計画でございますけれども、第7期中央区障害福祉計画・第3期中央区障害児福祉計画は国の基本指針に基づくものでございますけれども、こちらの今後3年間の目標値につきましては、サービス見込量としまして、第6期と第2期前期の実績を踏まえるとともに、令和6年度以降のサービスの充実や新たな施設確保などを見込んで算出しているところでございます。
まず、日中活動サービスといたしましては、短期入所の利用が増加傾向にあることですとか、生活介護につきましては、先ほど申し上げましたが、福祉センターの定員の拡充などを踏まえまして、それぞれ見込量に反映させているところでございます。そのほか居住サービスにつきましては、月島三丁目北地区のグループホームの整備を踏まえて利用人数の見込量を増やしているところでございます。
このほか計画相談支援につきましては、今後も障害のある方の増加に伴いまして、特に利用が増加していくものと予測しているところでございます。加えまして、障害児通所支援につきましては、児童発達支援、放課後等デイサービス、こちらの利用率が高いことから、6年度からの新規の補助事業の実施を踏まえまして、見込量を増やしているところでございます。
こうした次期計画で増加が予想されますサービスにつきましては、今後も見込量の確保に向けて努めてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございます。前期の実績を踏まえて短期サービス、居住サービス、また相談支援、障害児サービスなどを拡大していっていただけるということを確認いたしました。
次に、第7期中央区障害福祉計画・第3期中央区障害児福祉計画の中で、福祉サービスの提供の強化としての取組であり、令和6年度の新規事業である地域生活支援拠点月島三丁目北地区知的障害者グループホーム等(仮称)の開設及び運営支援と放課後等デイサービスの事業補助について御質問いたします。
まず、地域生活支援拠点月島三丁目北地区知的障害者グループホーム等の開設及び運営支援についてお伺いいたします。本事業に対しては、昨年12月の福祉保健委員会で既に幾つか質問をしておりますので、追加で1つだけ御質問させていただきます。
まず、本区として運営事業者に期待することを教えていただけますでしょうか。また、今後障害のある方が地域で暮らしていくための居住支援についてはどのようにお考えでしょうか。お願いいたします。
○岡田障害者福祉課長
月島三丁目のグループホームについてお答えさせていただきます。
委員御案内のとおり、昨年12月に運営事業者が決定したところでございますけれども、選定理由といたしましては、適切な人員配置によるグループホーム及び短期入所における重度の障害のある方の受入れが提案されていることですとか、また、将来的に医療的ケアが必要な方を受け入れる姿勢があること、加えて機械浴サービスの通所利用ですとか、地域生活支援拠点のコーディネーターの配置など、区が抱える課題に対して積極的に対応していく提案がなされていたところがございます。
こうした提案につきまして、事業者が経験豊富な人材を確保していただくとともに、支援員のスキルアップに努めていただきまして、なるべく早い段階で利用者の安全を確保できる体制を確保し、運営していただけることを期待しているところでございます。
また、障害のある方が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるように、レインボーハウス明石ですとか、基幹相談支援センターなど、こういった機関と連携していただきまして地域生活支援拠点の中心的な役割を担うような施設になっていただけるように、併せて期待しているところでございます。
また、今後の居住支援についてでございますけれども、令和4年度末の共同生活援助、これはグループホームでございますけれども、受給者証の発行件数が75件でございまして、そのうち約半数が区外のグループホームに入所しているというような状況でございます。地域移行・地域定着の観点からも、地域で住み続けたいという意向のある方に対応できるよう、地域の生活の場となりますグループホームの拡充に向けては、先ほど申し上げましたけれども、民間事業者による設置整備を促進していくことが必要であるというふうに考えております。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございました。本区の課題に対応する重度の障害者を受け入れることができたり、医療的ケアを将来的に受け入れることができたりなど、そういったことで運営事業者を選定していただいた、そして、その運営事業者には職員のスキルアップをはじめ、サービスの向上を期待しているということを確認いたしました。また、福祉の地域移行に伴い、今後も地域で住み続けられるよう施設の拡充をしていただくということを確認させていただきました。
次に、放課後等デイサービス事業補助についてお伺いいたします。
近年、受給者証の発行数も増加傾向にあり、そのニーズはますます高くなっていると考えておりますが、東京都の指定基準として、3階以上の物件や地下物件、窓のない物件には設置できないなど、一定の制限があることは認識しております。
まず、改めてこの事業についての考え方を教えていただけますでしょうか。本区として、受給者証の発行件数から鑑みる十分な放課後等デイサービスの事業者数はどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。お願いいたします。
○岡田障害者福祉課長
まず、来年度の放課後等デイサービスの事業補助の考え方についてお答えさせていただきます。
月島地域の人口増加とともに、さらに放課後等デイサービスの利用ニーズは増加が見込まれていることから、現在、区内には10事業所ございますけれども、そのうち月島地域には3事業所という状況を踏まえまして、月島地域を中心に不足する放課後等デイサービスにつきまして、身近な地域で支援が受けられるようにということで、新たに区内に事業所を開設する事業者に対しまして、運営に係る経費を補助するというような事業でございます。
補助条件としましては、定員のうち7割以上を区民としていただきまして、かつ月島地域の児童を受け入れること、また、開設後少なくとも3年間は送迎サービスを行っていただくこととしております。こちらは東京都の指定基準に合う物件が月島地域には少ないという実情を考慮したものでございまして、月島地域以外でも送迎サービスを行う事業者に対しては、送迎車両のリース代ですとか、駐車場代などにかかる経費を補助するものでございます。また、月島地域に事業所を誘致するために、月島地域に限定いたしまして賃料の4分の1を補助しまして、そちらにつきましては送迎サービスの有無を問わないような形としております。
この補助事業はあくまでも事業所の区内誘致の促進が目的でございまして、経営支援というものではございませんので、事業所の運営が安定する期間と見まして、開設から3年間とさせていただいております。加えて、開設前の賃料ですとか、駐車場代、こちらにかかる経費なども補助していくというものでございます。こうした補助内容によりまして、利用ニーズの高い放課後等デイサービスの通所支援の充実強化に取り組んでいきたいというふうに考えております。
また、受給者証の発行件数から見た事業所数というところでございますけれども、受給者証の発行件数は、ちょっと古くなりますが、令和4年度末で359件でございまして、利用者は区内、あるいは近隣区の放課後等デイサービス事業所ですとか、受入れ可能な学童クラブなどに通所しているというような状況でございます。
一方で、区内事業所は令和5年3月1日現在で、先ほど申し上げましたが、15施設でございます。昨年度の12施設から順調に増えてはおりますけれども、1事業者当たりの定員は10名というようなところでございます。
利用者の実態としましては、必ずしも毎日同じ事業所に通所しているわけではなく、曜日によって事業所を変えるなど、掛け持ちしているような状況もございます。また、受給者証をお持ちの方でもサービスを利用されない方もいらっしゃいますので、一概には言えませんけれども、数字としてなかなか表しにくい状況ですが、区内の事業所数はまだまだ不足している状況というふうに捉えております。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございます。本事業の背景は、不足している月島地域への施設拡大ということを理解いたしました。そして、事業者に関しては、まだまだ十分ではないと。今後の拡大を期待させていただきます。
今後、障害者、障害児と地域住民とのますますの交流の場として、eスポーツ大会を開催したり、本区の障害者イベントとして障害者ボッチャ交流会がありますが、例えば現在の参加条件である障害者とその家族ということを撤廃して、誰でも参加可能にし、障害の有無や程度によってハンデをつけるなど、誰でも同時に参加することのできるような、交流の場が広がるようなイベントを拡大していただきますようお願いいたします。
次に、令和6年度の新規事業であり、5,712万円の予算が計上されているふくしの総合相談窓口の開設についてお伺いいたします。
本事業では、福祉についての困り事を、属性や世代に関わらず一旦受け止め、関係機関と連携しながら課題解決に向けた継続的な伴走型支援をするということで理解しておりますが、具体的にはどのような体制でお取組をされるのでしょうか。お願いいたします。
○石井生活支援課長
ふくしの総合相談窓口の体制についてでございますけれども、中央区社会福祉協議会への運営委託を予定しておりまして、社会福祉協議会の職員が地域福祉コーディネーターという役割を持っておりまして、その職員の強みを生かしました相談、また支援を行っていく予定でございます。
相談窓口におきましては、社会福祉協議会の地域ささえあい課で行っております属性を問わない相談の知識・経験を生かせるほか、アウトリーチにおきましても、地域に出向いて課題を抱えた方の把握や掘り起こしを行う知識・経験を持ってございますので、相談支援の強化につながるものと考えております。
以上でございます。
○永井委員
相談窓口の運営については、中央区社会福祉協議会へ委託をしていること、そして、その職員の強みを生かし様々な属性や世代の相談を受け止める、いわゆる断らない窓口になるということを理解いたしました。福祉の問題は8050問題のように非常に複雑です。ふくしの総合相談窓口で受け止めた相談のうち、課題が特に複雑化・複合化し、多くの支援機関が関わらなければ解決が難しい案件も発生してくると思います。
本区として、このような御相談にはどのような御対応をお考えでしょうか。また、相談者の属性や世代を問わないということですが、新たにどのような方から御相談が寄せられるとお考えでしょうか。お願いいたします。
○石井生活支援課長
それぞれの支援機関の窓口、またふくしの総合相談窓口からつながりました、単独の支援機関では対応が難しい複雑化、複合化した事例につきましては、重層的支援会議がございまして、その活用によりまして事例の情報共有、課題の整理、支援機関の役割分担、支援プランの協議などを行いましてしっかりした支援へとつなげてまいります。
それから、どういった御相談が新たに考えられるかというところでございますけれども、どこに相談すればよいか分からない福祉に関する困り事を抱えた方、8050問題、ダブルケア、そうした問題を抱えていらっしゃる制度のはざまの課題を抱えた方、相談したいことが多岐にわたっており、1人では解決できるか不安な方、相談支援のアウトリーチの実施により判明した、これまで相談支援につながらなかったひきこもりの方など、そういった課題を抱えた方などを想定しております。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございます。複雑化、複合化する福祉の問題に関しては重層的支援会議で共有し、支援していただくことを理解いたしました。また、新たな相談者についても理解をさせていただきました。本事業は全庁横断で伴走支援ができる体制づくりが非常に重要になると考えております。様々な分野を越えた連携による福祉サービスのますますの向上を期待いたします。
次に、先ほどの御答弁の中にございました、アウトリーチを通じた支援についてお伺いいたします。まず、アウトリーチによる支援はどのような取組をされているのでしょうか。改めて確認させてください。
また、アウトリーチ支援効果が発揮されると思われるひきこもり支援についてお伺いいたします。アウトリーチによる支援を開始しどのような効果が生まれたとお考えでしょうか。
以上の2点、お願いいたします。
○石井生活支援課長
アウトリーチによる支援の取組についてでございます。
生活上の課題を抱えながら、なかなか御自身で相談にいらっしゃることができない方、そういった方に対しまして、御家庭を訪問させていただきまして、相談者が相談しやすい場所で相談を行うことによりまして、相談者の潜在的な課題を早期把握いたしまして、また、御本人の不安の解消に努めているところでございます。
また、アウトリーチによる支援でどのような効果が生まれるかというところでございますけれども、ひきこもりの方に対しましては、民生・児童委員の方など地域の支援者の方から情報提供をいただきまして、ひきこもりの状態を把握させていただき、アウトリーチによる継続的な訪問を行うことで、必要な支援につながったというケースがございました。
また、ひきこもりではございませんけれども、8050問題を抱えた方で福祉サービスにつながっていらっしゃらなかった世帯がございまして、その方に、おとしより相談センターなどと協力いたしまして、何度も何度も御自宅のほうに伺わせていただいて、信頼関係を築かせていただきまして、必要な支援につなげたというケースがございました。
アウトリーチによる支援ですけれども、生活状況、また支援の緊急性が把握しやすく、より御本人の状況に合った支援につなげられるという強みがございますので、ふくしの総合相談窓口においても積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございます。相談者の潜在的な課題を引き出し、民生委員さんと協働することで支援につながったなどのお取組例をお伺いいたしました。今お話をお伺いしておりまして、継続的な支援に非常に御苦労はあったかと思いますが、改めて感謝をいたします。
8050問題をはじめとするひきこもりの問題は、その問題の解決まで数年から数十年にも及ぶと聞いております。ふくしの総合相談窓口の開設とともに、その相談件数はますます増加していくと考えております。ひきこもり問題にも継続的に支援できるよう担当職員の増員を要望させていただきます。
次の質問に入ります。我が国においては、令和5年5月、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針が改正されました。令和6年4月から健康日本21(第三次)が制定され、全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現をビジョンとして掲げ、誰一人取り残さない健康づくりと、より実効性を持つ取組の推進に重点を置き、国民の健康づくりを社会全体で推進することを目標としております。健康づくりのポイントは、検査の「検」の漢字を使う検診と健康の「健」の漢字を使う健診の、その両方を受診することです。つまり特定の病気を発見するための検査だけでなく、自分の健康状態を常に把握することが重要です。
では、質問に入ります。令和6年度の新規事業であり、141万円が予算計上されているすくすく歯科相談と、充実事業であり、8,909万円が計上されている乳がん検診について御質問いたします。
まず、すくすく歯科相談です。令和6年度の新規事業となりますが、この事業を開始することになった背景と予算の内訳を教えていただけますでしょうか。また、歯科相談のタイミングについても教えてください。3歳頃と記載がございますが、3歳児健診と同時に行うということでしょうか。よろしくお願いいたします。
○武田健康推進課長
まず、すくすく歯科相談の背景についてでございます。
3歳児健診では、虫歯の予防ですとか、口腔ケアに加えてスクリーニングとしての面があって、虫歯の有無をチェックするということも大きな目的となっております。これに対して、口腔機能ですとか、健全な歯並びの育成に関する御不安をお持ちの保護者の方というのは一定程度おられますので、そういった方々のニーズに対応する場が必要かというふうに考えておりました。
ただ、区内の歯科医療機関については、一般の歯科医院ではあまりそういった口腔機能の育成については対応していないという実情がございますので、今回、区のほうで普及啓発を行っていこうということで、実施することを考えております。内訳は、歯科医師の先生、あとは歯科衛生士、保育士に対する報償費と、あとはこの事業で使うディスポーザブルの物品、手袋ですとか、歯ブラシですとか、そういったものの需用費となっております。
それから、タイミングについては3歳児健診とは別の日程で実施する予定です。というのも、検診と同時に実施いたしますと、場所と時間の制約が生じてしまうということ、あとは、対象時期として、乳歯列が完成する時期にはどうしても個人差がございますので、2歳7か月から4歳未満を対象としております。そのため、3歳児健診の時期と完全に一致しないということで分けております。御参加いただける日程については、1年中どこでもというわけにはいかないんですけれども、ある程度は選んで御参加いただけるようにしたいというふうに考えております。
以上です。
○永井委員
ありがとうございます。事業開始に当たっての背景、予算の内訳を確認いたしました。歯科相談のタイミングについては、乳歯列が完成するタイミングですることが望ましく、その形成には個人差があること、また、ある程度区民の予定に合わせた日程が相談日となることを確認いたしました。
では、改めてお伺いいたします。すくすく歯科相談ではどんなことができるんでしょうか。また、既にお取組をされている子どもの歯の健康相談との違いを改めて教えていただけますでしょうか。
○武田健康推進課長
子どもの歯の健康相談は歯科検診と一緒に実施している相談事業で、希望者に対して、有料ですけれども、フッ素の塗布なども行っております。この中で、先ほども言いましたけれども、齲歯、虫歯の有無をチェックするということが大きい目的になっていまして、口腔機能の育成についてまではあまり触れることはできないという状況です。また、保護者の方からの御質問も、子どもの歯の健康相談のほうは、もう生えてきた歯に対する御質問というのが多くございます。
これに対して、すくすく歯科相談では、口腔機能の育成についての普及啓発、気づきの場とすることを目的としております。口腔内を観察することもあるんですけれども、それは、異常を見つけて治療につなぐようなスクリーニングを主の目的としたものではないということです。
実際に行う内容としては、保護者向けの講話ですとか、食べ方、歯並びに関する歯科医師の先生方との御相談、あとは、お口の機能のチェックを体験していただくというようなことも、これはお子さんにも保護者の方にも、保護者の方は一部ですけれども、一緒にやっていただく。例えば、よい歯並びのためには口唇の周りの筋肉とか、頬部の筋肉、あとは舌の圧力だとか、そういう筋力のバランスが必要なんですけれども、それを見る一つの手だてとして、例えばお口を閉じて行う、「ぶくぶくテスト」と言われますけど、うがいができるかですとか、そういったことが関連しているんだというようなことをお伝えしたり、実際にやってみてもらったりというような体験の場と教育の場というふうなことで考えております。ほかにも、指しゃぶりしそうになったときに、お声がけ遊びの御紹介ですとか、そういったものも保育士からやっていただいたりだとか、そういったことを予定しております。
○永井委員
ありがとうございました。本事業の目的は口腔機能の育成について理解を深める気づきの場の提供であり、疾患を見つけて医療機関等につなぐためのスクリーニングではないということを理解いたしました。また、子供の歯の健康相談では、有料になりますがフッ素を塗ることもできるということを確認いたしました。
では、すくすく歯科相談の定員についてのお伺いなんですけれども、すくすく歯科相談の定員が240名とのことですが、この人数はどのように決定されたのでしょうか。仮に定員を上回る希望者が集まった場合はどのようにお考えでしょうか。お願いいたします。
○武田健康推進課長
御執務いただく先生が御対応いただける人数を1回当たり12人ほどというふうに見込んでおります。1回当たりの御参加される人数ですとか、応募の数というのはちょっとまだ予測し切れないところがどうしてもございますけれども、そういったものを含めて、次年度以降の状況から、その後の人数設定などは工夫していきたいというふうに考えております。
以上です。
○永井委員
ありがとうございます。定員に関しては、全体の応募数や1回当たりの参加人数などを確認して、次年度以降に工夫していただけるということを理解いたしました。今後もゼロ歳から受け付けすることのできる子供の歯の健康診断の周知を徹底していただきまして、新たに創設するすくすく歯科相談の場につなげていただきたいと思います。
次に、乳がん検診についてお伺いいたします。まず、マンモグラフィ検査の1方向撮影と2方向撮影の違いを簡単に教えていただけますでしょうか。また、この事業を決定した背景と予算の内訳も併せて教えてください。お願いいたします。
○植木管理課長
まず、マンモグラフィ検査の方法についてでございます。
こちらの検査は乳房を板で圧迫し、薄く伸ばした状態で撮影するものでございます。1方向につきましては内外斜位方向撮影といいまして、縦方向で斜めに挟んで撮影するといった方法になります。2方向は内外斜位方向プラス頭尾方向撮影ということで、頭尾方向撮影というのは上下方向で挟んで撮影して、内外斜位方向撮影を補完するようなものでございます。
こちらの乳がん検診の充実というところの背景でございますが、今年度までは50歳以上は1方向、36歳以上50歳未満の方は乳腺密度が高く、より正確にがんを発見するために2方向としていたところでございます。1方向で行う内外斜位方向撮影はブラインドエリアが少ない、要は見えない範囲は少ないんですが、乳房の上の部分などが若干ブラインドになりやすいということから、がん検診の精度を向上させたかったということが1つ。また、現在、区では乳がん検診は地域の医師会、聖路加国際病院、東京都予防医学協会に委託して実施しております。その中で聖路加国際病院については定員がありまして、毎年抽せんになっている状況というところなんですが、以前から病院の方針としまして50歳以上の方にもマンモグラフィ検査を2方向で実施していたといったところがございます。また、東京都の指針において、50歳以上の方にも2方向の検査を行うことは差し支えないとしていることなどを踏まえまして、50歳以上の方にも2方向を行うことといたしました。
また、予算に関しまして、約8,900万円の内訳ということで、マンモの2方向や受診者数を約7,300件と推定しまして、単価が1万1,000円と消費税で大体8,800万円、そのほか精密検査の関係で75万円といったところで、こちらの数値となっているところでございます。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございます。マンモグラフィ検査の2方向撮影を取り入れることで、より精密に検査が可能になり、より正確に乳がんを発見するお取組であると確認いたしました。
マンモグラフィ検査の対象年齢が36歳以上とされている理由を改めて教えていただけますでしょうか。また、東京都23区内上位の検診受診率であったと記憶はしておりますが、本区の乳がん検診の受診者数と受診率を教えていただけますでしょうか。お願いいたします。
○植木管理課長
まず、マンモグラフィを36歳以上にしている理由なんですが、平成23年度から36歳といたしました。その理由としましては、平成13年から17年の死亡率で、乳がんに関しましては23区で一番高かったというところから、死亡率を減少させるためには定期的な検診により乳がんを早期に発見し、治療することが大切であるということで、乳がん検診の対象者を拡大したものでございます。その際には、対象者はそれまで40歳以上の偶数歳の女性のみとしていたところ、前年度未受診者の奇数年の方と36、38歳の方を対象としたところでございます。36、38歳の方を対象とした理由としては、乳がんの罹患率が30歳代から増加していることと、20代、30代は乳腺が発達していて、マンモグラフィ検査で乳がんを判別しにくいという場合もあるため、40歳に近い30歳代後半というところでしたものでございます。
また、令和5年度はまだ集計が出ていないので、令和4年度の数字になりますが、受診者数は6,511人で受診率は22.3%となっているところでございます。中央区は働いている女性が多く、人間ドックなどを勤務先で受診している方も一定数いると考えられることから、8割以上の方が受けていないとは言えないというふうに区としては考えているところでございます。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございます。マンモグラフィ検査の対象者の本区のお考えは理解いたしました。そして、直近の乳がん検診の受診率は22.3%であると確認をいたしました。御答弁の中でもありましたが、私自身も会社員であった前職時代は、勤務先の人間ドックの中で乳がん検診を受けておりましたので、決して低い数字ではないと認識しております。
しかしながら、乳がんを早期発見するために検診の受診率を高める必要があります。具体的なお取組について教えていただけますでしょうか。また、男性の乳がん検査について確認です。数は非常に少数であると認識しておりますが、乳がんは男性も発生する病気です。男性の乳がん検査についてはどのようにお考えでしょうか。お願いいたします。
○植木管理課長
委員の御指摘のとおり、がんの早期発見のためには検診の受診率の向上は大変重要であると認識しております。そのため36歳から78歳の偶数歳の方には個別に受診券を送付しまして、そのうち36歳から58歳のまだ受けていない、受診結果が把握できていない方に対しては受診勧奨のはがきを送付しております。そのほかホームページやSNS等でも受診を勧奨しているところでございます。今後さらなる受診率向上を目指しまして、がん検診受診の動機づけにつながるような取組について検討してまいります。
また、男性の乳がん検診につきましては、国立がんセンターのホームページによりますと、女性が生涯を通じて8人に1人が乳がんに罹患することに対しまして、男性では生涯を通じて1,000人に1人が乳がんに罹患するとされているところでございます。区としましては、まずは罹患率の高い女性の乳がん検診の受診率の向上に取り組んでいきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございます。受診率を高めるお取組について確認させていただきました。また、男性の乳がん検診に対する本区のお考えも理解いたしました。私も全くの同意見で、まずは罹患率の高い女性の乳がん検診の受診率の向上にお取組を続けていただければと思います。
続きまして、5歳児健診の導入についてお伺いいたします。
令和5年に閣議決定されたこども未来戦略では、今後3年間の集中的な取組として加速化プランが算定され、妊娠期から切れ目のない支援の拡充を図るために、5歳児健康診査について早期の全国展開に向けた支援を行うことが掲げられました。具体的には、5歳児に対する健康診査の実施体制を整備することを目的に、必要な支援を行うことにより、全国の自治体での導入を目指すとしております。
現在、多くの自治体では、法で決められている3歳児健診以降、就学時健診まで健診が行われず、社会性発達の評価や発達障害のスクリーニング等を目的とした5歳児健診の体制整備が必要であると指摘をされております。このことにより、今後多くの自治体が5歳児健診の導入を検討するのではないかと思っております。身体発達の確認をはじめ、行動や運動能力、言語能力を確認することで特別な配慮が必要である子供に対して早期介入をし、支援することができます。
本区におきまして5歳児健診の導入についてどのようにお考えでしょうか。御見解をお聞かせください。お願いいたします。
○武田健康推進課長
5歳児健診は、元来、鳥取大学などが中心となって研究がよく進められてきたものでございます。その意義ですが、都心部と地方において、その必要性ですとか、意義というのは必ずしも同等ではない、異なってくるのではないかというふうに考えております。23区内で現在実施している区というのはかなり少ないというのが実情です。
また、実施するのであれば、例えば専門の先生、ドクターの確保ですとか、開催場所の確保、これは社会性の発達を見るということでお子さん方に集まってもらっての実施が基本となっておりますので、集団での実施場所の確保、それから、ドクター、場所の確保だけではなくて、支援が必要と判断されたお子さんですとか、その御家族に、今度はどのように介入していくかですとか、そういった整理しなければいけない課題が多いのではないかというふうに考えております。総じて5歳児健診については、地域によっては必要性が高いというふうには思われますけれども、本区での実施については、現時点では調査・研究段階にあるというふうに考えます。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございました。集団テストの場所の確保やドクターの確保など課題は多いと思いますが、引き続き研究・検討を進めていただき、ぜひ前向きにお考えいただければと思います。
では、次の質問です。厚生労働省の健康情報サイトの記事によりますと、受動喫煙に関する研究結果の中で、受動喫煙による肺がんリスクは1.28倍、虚血性心疾患のリスクは1.3倍、脳卒中のリスクは1.24倍とされております。また、受動喫煙は子供の呼吸器疾患や中耳炎、乳幼児突然死症候群を引き起こすと指摘されております。また、妊婦やその周辺の人の喫煙によって低体重児や早産のリスクが上昇するとの報告があります。受動喫煙に関する数字を御紹介いたしましたが、私はたばこ販売者の生活を守り、たばこを喫煙する区民と受動喫煙を受けたくない区民のそれぞれの権利を尊重すべきであると思っております。
まず、民間公衆喫煙場所への設置費用等の助成事業の内容、これまでの整備状況、そして令和6年度の予算について教えていただけますでしょうか。また、本区として十分な数の喫煙場所についてはどのようにお考えでしょうか。お願いいたします。
○小林生活衛生課長
委員のおっしゃるように、我々区としても分煙環境の確保、これが大事だというふうに思ってございます。助成事業につきましては、喫煙所1か所当たり、設置費のイニシャルコストで1,000万円、それからランニングコスト、維持管理費で月15万円、これは今年度から月10万円から15万円に拡充をしてございます。
これまでのこうした助成金を活用した整備状況でございます。令和2年から始まりましたけれども、令和2年、初年度は4件、令和3年が5件、令和4年が4件、今年度が7件ということで、4年間で計20件ということでございまして、出っ込み引っ込みはありますけど、ならすと年に5件ぐらいのペースで喫煙所を増やしているということでございます。令和6年度、来年度の予算でございますけれども、1億2,500万円計上してございます。設置費のところが、1か所1,000万円ですので8か所で8,000万円、それから維持管理費で4,500万円ということでございます。
なお、指定喫煙場所に関しましては3つございまして、こうした助成金を活用した民間の指定喫煙場所のほか、当然、区営の喫煙場所、それから開発の機会を捉えたまちづくり基本条例の協議に基づく喫煙場所、これら全部の喫煙所を合わせますと、令和6年3月、今年度末で60か所まで増やしてございます。最初の令和2年のスタートが23か所でございましたので、かなり増やしているというところでございます。また、今年度は15か所を増やしてございまして、かなり頑張ったところでございます。
特筆すべきは、空白地帯の晴海地域ですとか、勝どき地域、こちらのほうに4か所設置してございます。HARUMI FLAGのところに3か所、勝どき東にパークタワー勝どきができましたけれども、ここにも1か所。さらに、来年度になりますけれども、来月晴海トリトンの向かい、晴海通りの向かいのところにまた1か所できる予定でございます。また、楓川弾正橋公園と築地川千代橋公園、こちらのほうにも区営で3か所新設してございます。弾正橋公園なんかは1時間に200人の喫煙者が訪れるような、非常に困難な公園で、かなり啓発も頑張ったんですけれども、3年間、状況は改善しないということでございまして、整備してございます。23区では喫煙所数は3番目の箇所数になってございまして、平均では18か所でございますので、今年度は1年でこれぐらいのペースで設置したというところでございます。
こうした喫煙所の本区としての十分な数についての考えでございますけれども、やはり区内満遍なく空白地帯をなくすといったところでございます。これも晴海、勝どき地域で空白地帯といったところがございましたけれども、地図を我々は見渡してございますが、浜町ですとか、東日本橋、こちらのほうにちょっとまだ足りないなというふうに考えてございます。
そして、弾正橋、千代橋のように問題が生じているような場所、必要性が認められる場所に設置していく。ですので、本区として十分な数についての考え方というのは持ってございませんで、数を増やすというよりは、必要な場所に必要な箇所数、そして周辺の理解、周辺環境、そういったところの状況も重要なポイントになってございます。喫煙所はある意味迷惑施設でございますので、路上喫煙の煙ですとか、道の吸い殻、こういったものは一応困るということでございますけれども、やはり自分のところの近くにできるのは嫌だということもございまして、周辺の理解ですとか、そうしたところがなかなか難しいのが実情でございます。
正直申し上げまして、路上喫煙のかなり多くは、従業員、オフィスワーカーといったところでございまして、我々といたしましても、本来、会社に喫煙ルームをしっかりと設けていただくということが望ましいというふうに考えてございます。
区民の喫煙率は9.5%で、国ですとか、都、こちらのほうは大体20%の喫煙率といったところでございまして、5人に1人が喫煙者だということでございます。本区は昼間人口が60万人から70万人ですので、やはり14万人の喫煙者が発生するということで、こちらのほうを区の公衆喫煙場所だけでカバーするのは現実的ではないということで、やはり会社が企業の責任として、自分の喫煙所を、従業員を収容できる喫煙所を設けていただきたいというふうに考えてございます。
いずれにいたしましても、よく必要性を見極めながら、必要な場所に必要な箇所数、一つ一つ着実に整備してまいりたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○永井委員
ありがとうございました。助成事業の内容、これまでの整備状況、そして令和6年度の予算について確認させていただきました。また、喫煙場所については空白地域の整備を中心に、必要性のある場所に設置していただいているということを理解いたしました。
まちの中で、喫煙所以外の場所で喫煙している方を見かけることもありますが、喫煙している皆さんは、路地裏の小道や電信柱の陰に隠れるようにたばこを吸っております。つまり路上喫煙をしている皆様は、少なからず喫煙所でないことを認識しており、肩身の狭い思いをしながらたばこを吸っているということです。
喫煙所を設置することも大切なことですが、喫煙者のマナー啓発も同時に重要なことだと認識しております。喫煙者のマナー啓発についてはどのようなお取組をされているのでしょうか。詳しく教えてください。
次に、受動喫煙を防ぐ「ふせぐけむり」と書いて、防煙指導の推進についてお伺いいたします。本区においてお取組をされている防煙指導についても併せて詳しく教えていただけますでしょうか。お願いいたします。
○小林生活衛生課長
我々は、1つはルールの周知徹底・マナー啓発、それから、先ほど申し上げた喫煙場所の確保、この2つを両輪で進めているところでございますけれども、区としては、まずルールの周知徹底、普及啓発、これが第一だというふうに考えてございます。
具体的にやっていることといたしましては、まず巡回パトロール、合同啓発キャンペーン、それから掲示物の設置、たて看板ですとか、ポスター、路面シート、こういったものの設置、最後に個別指導ということでございまして、まず巡回パトロールでございますけれども、こちらのほうは非常に訓練された制服の警備員が回ってございます。初年度の令和2年度には朝の7時から19時まで、責任者2班、通常班4班ということから年々充実を図ってまいりまして、令和6年度には6時から23時ということで、責任者2班、通常班は10班に増やしてございます。昼休みを増強しましたり、コロナが明けて夜の班をつくったり、しっかり分析して、必要な時間、場所、そういったところを効果的に回れるように、絶えず工夫を図ってございます。
それから、人数をかけた行動啓発キャンペーンですけれども、特に苦情相談が多い時間、場所、こういったものをピックアップしまして、2か月に1回程度、警察、町会、地元企業、そういったところが連携をして、しっかり人数をかけて集中的にアピールをしてございます。また、縦看板、ポスター、路面シート、こういった掲示物の設置も非常に効果的でございます。やはり吸いづらい環境づくりが大事で、貼り紙一つで違ってくるということでございまして、実際の現場、現場の状況を見て、その場所に適した掲示物を設置しているといったところでございます。
最後の個別指導でございますけれども、実際の通報というか、情報、苦情がございましたらすぐ現場に飛んで行って、その現場の状況に応じて対策を練るといったところでございます。また、路上喫煙者が特定できた場合には、いつ、どこで路上喫煙した方が会社とか、ビルですとか、そういったところに入っていきましたということでございまして、会社の総務部門ですとか、ビルの管理者、そういった所属するところへのアプローチというのが非常に効果的でございますので、そういった対応をやってございます。係長を中心に、保健所の職員がスピード感を持って、一つ一つ事実確認をして、対応を図っているということでございまして、今後も引き続きあらゆる手段により粘り強く継続することで、喫煙者への啓発、分煙環境の確保、こういったものを図っていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○武田健康推進課長
私から防煙の指導について申し上げます。受動喫煙を防ぐための取組といたしまして、例えばプレママ教室ですとかパパママ教室などで、妊婦の方、またそのパートナーの方へリーフレットを配付したりですとか、あとは区内の禁煙治療を行っておられる医療機関においてもリーフレットの配付を行っております。あと、妊娠届を出していただく際にアンケートを取っているんですけれども、そのアンケートの項目の中で、御自身や同居の方が喫煙されているかどうかということをお伺いする項目がございます。そこにチェックがあった場合は、妊婦面談のときにも禁煙、防煙にかかるようなお話をさせていただいているという次第でございます。
以上です。
○永井委員
ありがとうございました。愛煙家へのマナー啓発、そして防煙指導の推進について理解をいたしました。また、防煙指導に関しては、事前のアンケートで喫煙者が周りにいるということが分かった段階で、妊婦面談で指導をしていただくということでしたけれども、特に必要とされる妊婦さんには、妊娠届提出時に手渡しする「母と子の保健バッグ」にリーフレットを入れていただき、未就学児、小学校低学年に向けては分かりやすく理解してもらえるよう、紙芝居などでたばこに関する正しい知識と普及啓発に努めていただきたいと思います。
また、防煙教育を子供たちに浸透させていくために、款が違うので質問はいたしませんが、教育委員会と連携を深めていただき、教育現場の場においても受動喫煙の有害性や防煙教育を浸透させていただきますように要望し、少し早いですが、福祉保健費の質問を終わります。
ありがとうございました。
○塚田委員長
次の質問者の発言を願います。
○アルール委員
私からは、令和6年度予算の充実事業の中の一つである地域ねずみ防除促進事業、約3,000万円というふうにあります。これは、何をどんなふうに充実をさせて、その効果をどのように数字として見込んでいるのか、教えてください。
○小林生活衛生課長
こちらの充実の内容でございますけれども、令和元年度から今年度までの間、1団体につき1回限りで実施している地域ネズミの事業ですけれども、現行制度の回数制限をなしとしまして、条件は設定してございますが毎年何回でも実施できることといたしております。また、期間限定の事業ではなくて恒久的な事業としております。さらには、5年間の成果と課題を踏まえまして、よりハードルの高い効果的な方法でやっていただく、地域が清潔で衛生的なきれいなまちになるよう自ら管理していくんだというような取組、こうした取組に対して支援内容の充実を図っているといったところでございます。
具体的には、実行委員会を設置して、計画をつくって、ごみ出しルールの周知の徹底ですとか、そういう環境改善をして、その上での一斉駆除といったような取組を行う者に対して、これも充実なんですけれども、専門業者によるコンサルティング支援、これまで全てひっくるめて3分の2の補助だったんですけれども、こちらは区が派遣するということで、町会の負担は発生しません。それから、一斉駆除など地域が実施する取組への補助、これは従来どおり3分の2ということで、こういったものを組み合わせた事業に充実を図ってございます。
なお、実行委員会の設置を行わず一斉駆除の取組を行う団体についても補助は継続しまして、ただし補助率は2分の1で、補助回数は1団体につき1回限りといったようなところでございます。
それから、効果でございますけれども、銀座ですとか、日本橋二の部連合町会ですとか、先行の団体からは非常にそういう効果があったと聞いてございます。広く面で対策を取り組むことで、生息数を抑え込むことに成功しまして、これまで見ていたネズミ、夜になると出てきていたんですけれども、そういったものも、もうほとんど、全く見なくなったと。絶滅というところまではいかないんですけれども、外で見ることはとにかくなくなったといったようなところでございます。数字のところはちょっと今回控えさせていただきますけれども。
それから、令和6年度の見込みでございますけれども、こちらは約3,000万円ということで計上してございまして、先ほど申し上げましたコンサルティング支援と補助を組み合わせてやっていくといったところでございまして、こうした対策をすると非常に効果を上げるんですけれども、生息数を抑え込んだ状態をキープするためには対策の継続が必要になってございます。こうした令和6年度以降の充実、リニューアルしたネズミ対策の事業を続けることで、区の支援もさせていただくことで、こうした状態が継続していくといったことを効果として見込んでございます。
以上でございます。
○アルール委員
詳しくどうもありがとうございます。対策の継続をすることによってネズミがいなくなるように、私も祈ります。
次に、あまり時間がないので簡単に伺いますが、福祉保健費の中に中国残留邦人等生活支援事業で約5,300万円の予算計上がありますけれども、この財源の内訳を教えてください。
○石井生活支援課長
中国残留邦人の生活支援ということでございますけれども、内容としましては、中国残留邦人の方に生活保護に準じた支援を行っておりまして、その費用となってございます。内訳につきましては、生活保護に準じた給付金がございますので、その給付金等の費用となっております。
以上でございます。
○大久保福祉保健部長
今お話ししたように、生活保護に準じた制度となっておりまして、今ちょっと確認しますけれども、基本的には、生活保護ですと国が4分の3の補助となっておりますので、それに準じていると考えております。
以上でございます。
○アルール委員
国が4分の3を払っているということで確認いたしました。どうもありがとうございます。あまり時間がないので、今日はこれでおしまいにします。
○海老原委員
第5款「福祉保健費」の質疑も終了したと思われますので、次に第6款「環境土木費」の質疑に入るようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
御異議なしと認めます。よって動議のごとく決します。
これより環境土木費に入りますので、関係理事者の方は席の移動をお願いいたします。
第6款「環境土木費」について、理事者の説明をお願いします。
○浅沼企画部長
(説明)
○塚田委員長
第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。
○竹内委員
それでは、私から環境土木費について質問を行ってまいります。
まず最初は、BRTと交通に関わる内容についてお伺いをします。
BRTについては、令和2年にプレ運行(一次)が開始されて、晴海・虎ノ門間、その次には、令和5年にプレ運行(二次)として臨海部・豊洲まで運行を拡大していただいている。また、本年2月からは選手村ルートの運行開始ということで、臨海部と晴海と虎ノ門それぞれをつなぐルートがスタートいたしました。
朝、勝どきのBRTのバス停を見ています。昨年の新橋・勝どき間の増便、ピーク時間などの様子を見ておりますと、バスが出発して間もなく20人ほど行列ができ、また来ると乗るんですけど、またすぐに行列ができる。やはりピーク時間に対応していただいていて、利用ニーズの高まり、運行目的である定時性、速達性というところも実現をしていただいているのかと思っております。
まず、選手村のルートは運行開始となって1か月が過ぎました。利用状況、現在の環境等はどのような状況があるのか、お示しください。
そして、交通の安全の対策についてということです。
一昨年の電動キックボードの実証実験の頃から、その安全性については本会派からも課題として質問を行ってまいりました。さらには、最近モペットと呼ばれるフル電動自転車というものも出回っています。実証実験をしていた特定小型原動機付自転車、ここの部分は一定の基準を満たすことで、免許が不要で、ヘルメットの着用も任意であるというような中である一方で、個人的に購入した速い速度の電動キックボードというのは車道の走行やヘルメット着用、免許の保持等を義務づけられていると思います。こういう部分で、すごく同じような乗り物が横行しているので、本当にルールも、あれ、どれだったっけというような、分からなくなるようなときもあります。
モペットというのが最近歩道上を走っていて、ペダルをこいでいたかなと思うと、急にペダルをこがなくても滑らかな動きをして横を通り過ぎていく、あと、自転車のように横断歩道を渡ってきて、交差点を斜めに横切って、さらには自動車専用道路へ上がっていくような光景も見られております。使用者の自由な利用というものが横行しているように感じています。
数日前、政府のほうで提出された、道路交通法改正案の中では、モペットというのは原動機付のバイク、原付と同じ扱いに当たっていく、エンジンを止めていても、ペダルをこいでいたとしても使用していることで原付と同等の扱いをしていくというような話も出ていました。報道によりますと、モペットの交通違反を一応取り締まっていただいている、2023年は全国で350件弱、22年と比較して3.6倍に急増しているとあります。
本区では、安全な歩行環境の確保に取り組んでいただいていたり、その一方で、こういう利用者のモラルというところもありますが、安全性の課題があると思っています。本区内の状況、取締りというものなのか、指導というものなのか、現在行っている対応をお示しください。
○落合交通課長
BRTについてでございます。BRTにつきましては、選手村の入居開始が1月19日から始まったということで、2月1日から晴海五丁目ターミナルを拠点として、晴海から新橋ルート、また晴海から国際展示場ルートということで運行開始をしている状況でございます。便数といたしましては、晴海から新橋ルートが約100便といった状況になっております。また、土曜・休日は90便程度が運行開始をされているといった状況でございます。
そういう中で、入居開始当初はまだ初めということで、1日当たり大体600人ぐらいの方が御利用いただいている状況でございました。2月の中旬ぐらいから800人程度ということで、徐々に増えつつあり、今現在も増加傾向にあります。3月の初めでは1,100人ぐらいということで、だんだん利用される方が増えている状況になっております。BRTのほうも徐々に利用していただける環境が整ってきているんじゃないかといった話を聞いているところでございます。
以上でございます。
○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
私のほうから電動キックボードとモペットの状況について説明いたします。
まず、電動キックボードやモペットなんですけれども、新しく去年の7月から道交法が改正されまして、特定小型原動機付自転車と特例特定小型原動機付自転車と一般原動機付自転車と、原付のほうがこの3種類に分かれました。今シェアリング業者等が使っている電動キックボードは、特定小型原動機付自転車というものになっております。特徴としては、最高速度が20キロ以下で走るということであるとか、車体の長さ等も決まっております。これらのものは16歳以上であれば免許は要らず、ヘルメットも努力義務ということになっています。ですが、電動キックボードは全て車道を通行することが原則となっておりまして、歩道を走っているのは違反ということになっています。特例として、特例特定原付というのが、時速6キロ以下の規制がかかる状態で緑色のランプが点滅するという機能があれば、自転車が走れる歩道では走れるということになっております。いずれにしましても、交通ルールをしっかり守らなきゃいけないということです。
あと、モペットなんですけれども、これは一般原付という原付になります。それを分かってない一般の方が自転車だと誤認識して乗っている場合もありまして、先ほどありました道交法の改正、今後施行される改正で、モペットは原付であると明記されるとお聞きしておりますので、そのあたりで取締りの関係も進んでいくのではないかなと思っております。
それで、モペットの現行の取締り状況をいろいろ警察署のほうに聞きましたが、現行、モペットが原付と認識していない人は、ナンバーもつけずに自転車として乗っているので、その方たちが違反した場合、一応1回目は警告をして、その後、2回目以降違反した場合に取り締まるという形をしているそうです。ということで、取締りとしてなかなか進んでいかないというのもありますので、今後の道交法の改正で改善するのではないかなと思っております。
区の対応といたしましては、これからも引き続き警察と連携をして、いろいろな街頭キャンペーンとか、そこで啓発の活動をしていきたいと思っています。また、電動キックボードに対しては、私どもは事業者と定期的な意見交換をしておりますので、現行、レンタルするときに、交通ルールとマナーを学ぶためのチェック表があるんですけれども、なかなか機能していないということで、先日、もっと対策を考えてほしいということで要請もいたしました。ということで、引き続き要請と警察への取締りの強化の依頼をしていきたいと思っています。
私からは以上です。
○竹内委員
それぞれに御答弁ありがとうございました。まず、選手村ルートは順調に住人が増えてきて、あと近隣から、当然、勝どき五、六丁目とかの方も、五丁目にはBRTのバス停がありますけれども、そこから先のエリアの方は晴海に行ったほうが近いという方もいらっしゃるので、すごくニーズが高まっていくのかなと感じております。
BRTは、そもそも歴史を遡れば、本区が晴海、勝どきの人口増加を見据えて、都心部との交通アクセスの課題として検討されてきたわけです。当時は平成24年の中央区の前総合交通計画に沿って交通課題に取り組んでいただいた。まだ東京2020大会の誘致前であって、環状2号線は平成26年に開通予定だから、平成27年前半からは走らせることができるんじゃないか、そんな方向性で話を進められていたと思います。もちろんその後、様々な事情がありました。コロナがあったり、オリンピックの誘致があった、東京都の事業になった、そしてコロナで延期があった、様々な事業の中で令和2年のプレ運行(一次)だったと思います。
その間、本区では八重洲にもバスターミナルが整備をされ、まだこれから整備をされていく、そんな状況があって、東京都の事業となったとはいえ、やはり本区の当初の目的である東京駅への運行ルート、これもニーズが高い。地下鉄がすぐ通らないというところでは、しっかりと臨海部の交通課題に応えていくためには、東京駅ルートというものをしっかりとこちらからも要望を行い、臨海部の住人の交通ニーズに応えていくことが必要ではないかと思います。ここについての御見解をお示しください。
そして、電動キックボードやモペット、法律に触れるものでありながら販売が許されている、この状況が本当に矛盾を感じるものであります。この特定小型原動機付自転車と特例特定小型原動機付自転車ですかね、この間、6キロ以下だったのかどうか分かりませんが、歩道を走っているのを見て注意していいものかどうかが分からず、まちの中では、いけないんじゃないのと思うんですけれども、6キロ以下で青いランプが点滅していたかどうかというのも、青いランプが点滅しての使用であればいいという認識はまだまだ薄いかなと思います。
やはり利用している人の認識も大事ですけれども、周りで見ている方が、いけないんじゃないかなということで注意したら、いや、これは大丈夫なんだということでトラブルになる、そういうことも考えられるのかなと思いました。ここに関しては、取締りというのはまだ今後になるのかなと思いますけれども、普及啓発というところは利用者も利用しない方にも必要なんだなと感じております。この活動についてもしっかりと進めていただきたいと思います。
そして、交通に関する部分でもう一つ。4月からライドシェアというものが始まるとの報道があります。今朝もニュースを見ておりましたら、ライドシェアをかたった白タクですかね、それの摘発がされておりました。まだちょっと詳細は、議論の途中であったりとか、分からない部分、ニュースで拝見するぐらいで、タクシー会社が運行管理していくというようなことが記事の中では見られております。
本区は、銀座ですとか、日本橋ですとか、東京駅といった来街者も多く訪れる場所です。最近ではタクシーなんかもアプリを使って予約をして、目的地を決めていく。もちろんそういった中で、タクシー会社が運行を仕切っていくというのであれば、ある程度ちゃんと利用に到達すれば安心なのかなと思うんですけれども、このライドシェアに関しては、自家用車でいいですとか、そういった話もあります。2種免許が要るのかどうか、そこら辺は私はまだ理解をしていないんですけれども、そうしたことで、例えばそれぞれのまちでルールをつくって、タクシーの待機場所はここであるですとか、何となくタクシーの会社なんかですと、それなりにルール、マナー、モラルというものがあって、変なところに止まっているということはないかと思います。
ライドシェアもタクシーの会社のほうで運行していただけるのであれば、そのあたりの周知はしていただけるのかと想像しますが、これに便乗した白タク対策というものも必要になってくると思います。やはり懸念するところが、余計な部分で交通渋滞を巻き起こすという懸念もあります。白タク自体は今までも、もちろん運行というか、こっそりやってきた経緯もあるかと思います。本区でこの対策についてどのように考えていらっしゃるのか、もしくは現在実施していることがありましたらお示しください。
○落合交通課長
BRTの東京駅への延伸といったところでございます。BRTの当初の事業計画の中においては、今回の選手村ルート、また、もう既に運行しております幹線ルート、また豊洲・晴海ルートといったところが期待されており、もうこれらは運行開始されているといった状況でございます。そういう中で、事業計画の中にもう一つ記載がありまして、それが東京駅への延伸の検討といったところでございます。まさに期待されているルートはもう既に運行を開始しているというところにおいては、東京駅への延伸についてしっかり検討を行っていってもらいたい、運行を早期に実現してほしいといった気持ちでございます。
そういう中においては、それらを早期に実現していくために、東京都、事業者、また区もしっかり入って、3者で実現に向けての検討に向けて話し合っていくべき段階に来ているのではないかというふうに考えております。そういう中においては、各機関がその役割をしっかり担うように、また区としても、委員からお話がありましたとおり、当初は区のほうで基幹的な交通ということでBRT等についても検討がなされたわけです。そういう意味では、しっかりとその部分のところ、区としての役割、早期実現に向けてどういうことができるのかといったところをしっかり話し合い、その中で早期の実現に向けて取り組んでいきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
ライドシェアについてお答えいたします。
ライドシェアと白タクということでございましたけれども、ライドシェアと白タクの違いといいますと、ライドシェアは普通免許、二種のない普通の一種免許の一般ドライバーが有償で乗客を運ぶ行為を限定的に認めるということで話が出ております。白タクのほうは、白色のナンバーで許可を受けずに乗っている、またドライバーが直接乗る人に値段の交渉をするとか、そういうのもあるそうです。万一事故でけがをしても、保険に入っていなかったりとか、そういう保障ができないという危うさがあります。
ライドシェアのほうは、直接ドライバーと料金をやり取りしない、アプリでしっかりやるということを聞いております。また、ドライバーの身分はしっかり開示をするということになっているそうです。あと、運転技術に関する担保も持っているだろうということで聞いております。
東京都で始めるライドシェアなんですけれども、東京ハイヤー・タクシー協会というところがしっかり管理すると聞いております。タクシーが不足する時間帯、例えば平日の昼間の世田谷区とか、住宅街のところとか、あと深夜帯の新宿とか渋谷、そういうところで普通のタクシーが足りないところに追加で来るようなイメージを持っているそうなので、中央区でライドシェアが来るかどうかというのは、これからの状況次第なんですけれども、そういう状況で、いろいろタクシー会社とはしっかりパート契約を結ぶとか、事故時の責任は会社側が持つとか、ドライバーには定期的な研修もするそうです。車は普通の自家用車になるんですけれども、ちゃんとドライブレコーダーをしっかりつけるとか、安全用のブレーキの機能のついたもの、それじゃないと駄目だと、そういうようなこともするそうです。
対策としまして、ライドシェアはこれからの状況なんですけれども、白タクは、やはり銀座を見ていると、白タクがいるんだなというのはよく分かるんですけれども、築地警察署等ではGINZA SIXの周りが特に多いということで、今年に入ってから2回ほど白タクを非放置駐車違反の取締りということで、ドライバーが乗っていて、駐停車禁止の場所、交差点の真ん中とかに止まって、ドライバーがいたとしても、それに対しての取締りもしっかりやっているそうで、銀座のところに来ないようにという対策もしているそうです。
区といたしましても、皆さん方に、いろいろな情報等を警察と連携を取りながら、取締りと、あと、白タクにだまされないように、声をかけられても乗らないようにということで啓発をしていきたいと思っております。
私からは以上です。
○三留環境土木部長
BRTについて少しだけ補足をさせていただきます。
交通課長がお話ししたように、これまでも区は都、事業者、その中に入って取り組んできました。それで、交通課長の答弁は、これからも一歩進んで、もうちょっと東京駅ルートに関しては積極的にやりますよという内容だと思います。これまでの既定路線が整備されて、今後、晴海、勝どき、それから築地も大分変わってくると思います。東京駅ルートに関しましては、八重洲の地下駐車場に入るのがまだちょっと先ですけれども、そういったことも含めて、早い段階で東京駅ルートが実現できるように、もう一歩積極的にやっていきたいと思います。
以上でございます。
○竹内委員
それぞれに御答弁ありがとうございます。BRTのルートは、もちろん安全性の確保、そして何といってもターミナルがないと難しいということもありますので、ここに向けては一歩進めて、着実にルートが本区で確保できるようにぜひぜひお願いをいたしたいと思います。
地元で見ていますと、東京駅へのアクセスというものへのニーズが非常に多いんだなと思っています。昨日、雨が降りまして都バスを利用しました。そうすると、私は勝どき橋南詰のところで乗るんですけれども、保育園に行くのに、雨が降ると自転車に乗れないからといって乗ってくる方がいます。見ていたら、バスもそこそこ満員で来ますから、乗車の列も20人ぐらいいるんですけれども、まず人が降りないと乗れないということで乗客が降りてくる。ですが、降りたところに行列があるので、傘は開けない状態、子供を2人抱えている方が、荷物を持ったまま、取りあえずぬれてもいいから、広いところに行こうといって親子連れさんが抜けていく、それから、通院で乗っているお年寄りがいたり、さすがにこの時間帯はベビーカーはいませんでしたけれども、やはりそういった方々が降りてくる。それから、その方たちが降りて、また次に乗車ができるんですけれども、やっぱり雨になりますと不快指数が高まります。ぬれた傘を持っていて、「詰めてください」と言っても詰まらないので、乗車できる人数に制限が出てきて、時間の関係で「次のバスに乗ってください」という形で、なかなか乗れない状況があります。
東京駅まで早く行きたい方にとっては、BRTが急行とすれば、都バスというのは各駅停車となっていきますので、こういったところで、晴海ですとか、勝どきですとか、もちろんそれには臨海部の人口増加も影響しているものですから、そういったところで東京駅へのルートは、もちろん中央区内の、当初は晴海、勝どきの課題ですけれども、今や臨海部の問題もあるかと思いますので、そういうところから東京駅のニーズというのも非常に高まっていると思いますので、本区だけではない、多分江東区も力を合わせてというところにもなってくるのかと思いますが、とにかく東京駅ルートも進めていただきたいと思います。
そして、ライドシェア、白タクについてそれぞれ御見解を伺いました。一般素人からすると、白タクって見分けがつかないけれども、プロから見ると、プロというのは失礼なんですけれども、見ると、これは怪しいというものに対しての取締りをやっていただいているということを認識しました。中央区内にタクシーが足りないのかどうか、もちろんタクシーが足りないところからという形でしたから、どういうふうに入ってくるかは分かりませんが、規定の基準がある、きちっと安全の確保はできているというところで、私たちは日常は江戸バスとか、そういったものを区内では利用ができますけれども、来街者に対してなどの安全対策としても、しっかりと状況を把握しながら取締り等を行っていただけたらと思います。ありがとうございます。
そして、これは絶対に聞かなければならない都心・臨海地下鉄新線のお話です。それと、もう一つは、新規事業であります福島県大熊町との連携についてお伺いしたいと思います。
まず、地下鉄新線。東京都は一昨年に都心部・臨海地域地下鉄構想事業計画案を発表しました。それ以降、計画のブラッシュアップと事業主体の選定を進めてきたとして、2月の初めに、整備主体として独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構、営業主体として東京臨海高速鉄道株式会社、この3者で事業計画の検討を行っていくことで合意をしたという発表がありました。
本区でも、ここに至るまで長い歴史があります。平成26年、27年に調査をしていただいた。そして、令和2年には、にわかにつくばエクスプレスのお話が出てきて、区内の新銀座駅から国際展示場の路線がいいのか、秋葉原から接続した場合にはどのぐらいメリットがあるのか、その収支採算性、費用便益なども含めて検討していただいた。さらに、令和3年にはりんかい線の接続という話もありまして、そこも踏まえて、ケースを1から4まで考えて、検討調査をしていただいてきた。これは、もちろん充実事業です。今期の事業にも挙がっていますが、今までも充実事業ですので、着実に進めてきていただいていることは十分に承知をしておりますが、令和6年度の取組についてどのようなものを検討されているのか、お示しください。
そして、福島県大熊町との脱炭素を軸とした連携、これが新規事業で挙げられております。ゼロカーボンシティ宣言を本区もしておりまして、こういう環境への取組は着実に進めていただいていると思います。中央区の森の間伐材、これも今回、地域を広げて行っていく。あと、先日内覧をさせていただいた学校の中にも、間伐材を使って環境対策の取組を着実に進めていただいていると思います。
今年の1月に連携協定を締結して、今回の事業へと進めていただいているかと思いますが、まずは大熊町との協定に至るまでの経緯、どのような流れでこうなったのかなどお聞かせください。
○落合交通課長
都心・臨海地下鉄新線についてでございます。
地下鉄新線につきましては、令和4年11月に東京都が事業計画案として、ルート、駅位置等について示されたといったところでございます。その後、令和5年10月には事業計画検討会が再度開かれて、収支採算性についてブラッシュアップすべきであるといったことや、国の答申に基づいて、接続する沿線自治体の理解をしっかり得ていくといったことが必要であるといったような話が委員等から示されたといった状況でございます。
その後、先ほど委員が御案内のとおり、3者での合意がなされたといったことで、かなり前進しているということで、大変喜ばしい内容であるというふうに考えております。しかしながら、その中においては、つくばエクスプレスとの接続については、いまだに検討の状況といったところでございます。こういったところをしっかりと、引き続き区として接続の必要性というのを訴えていく必要があるというふうに考えております。
そういう中で、令和5年度につきましては、ルートや駅位置が示されたということで、駅を造るに当たっては、周辺のまちづくりと一体となって整備を進めていく必要性がある、さらには歩行者ネットワークとの接続、こういったところが大変重要であるというふうに考えており、こういったところの基礎調査を行い、都などと連携して取り組んでいく必要があるというふうに考えております。
また、令和6年度につきましては、さらに深度化を図っていく必要があると考えております。具体的な再開発の状況、こういったところと一体に整備ができるのかどうか、さらにはどういった形状でできるのか、出入口をどういったところに持っていくのか、こういったところをしっかり検討していく必要がある。具体的なお話をさせていただくと、例えば勝どき、晴海などではまちづくりが進んでおりまして、人の流れが大きく変わってきている。こういったところにおいてはビッグデータ等を使いながら、人の流れがどのようになっているのかをしっかり押さえていく、これに基づいて、将来の人の流れをどう構築していく必要があるのか、出入口をどこに持っていく必要があるのか、こういったところを慎重に検討していきながら、これを都や事業者にしっかり区としての考えを働きかけ、行っていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○武藤環境課長
大熊町との協定の経緯でございます。
脱炭素化に向けて再生可能エネルギーの地産地消というものが今求められておりますけれども、本区は、高層の建物が多いですとか、建物が密集しているという地域特性がございますので、再エネ導入のポテンシャルが低いというところが課題となっております。この課題の解決に向けて、ほかの自治体との連携をこれまで模索してきたところですけれども、令和4年に協定を結んだ東京電力パワーグリッド株式会社の協力も得まして、大熊町とつながったというところでございます。
大熊町では、2030年に域内電力100%再エネの達成というのを計画上掲げておりまして、それと併せて外部提供も目指すというふうな計画になっております。これを踏まえて、脱炭素を軸とする連携を本区のほうから打診して、協定に至ったというのが経緯でございます。
以上でございます。
○竹内委員
ありがとうございます。まず地下鉄について、区内では、もちろん築地の事業者の発表が5月の予定です。駅予定地ですから、そちらへの働きかけ等も今後必要になってくるでしょうし、今まではつくばエクスプレスとの接続を踏まえて、都心・臨海地下鉄新線推進大会、ここでは沿線の自治体からつくば市、柏市、流山市など来賓をお招きして大会を開催してきた。今度は晴海には新たなまちがオープンします。そこのまちの方たちにも周知をしながら機運を高めていきたい、そのような部分があると思います。
東京都の事業計画案、計画案では2040年とはうたっていないと言うんですけど、東京ベイeSGまちづくり戦略2022には2040年というものも明記されており、実現を目指す取組という内容が、事業計画案にも載っていたかと思います。今の交通の現状を見ていますと、もちろんBRTの延伸、これもすぐにはなかなか難しい。地下鉄を16年待っていられるかなという中では、少しでも早い開通を願う部分ですけれども、秋葉原との接続を考えますと、あそこは千代田区でございますから、さらなる大会の機運醸成に努めていくには、千代田区へもお声をかけて、とにかく沿線全体で、あとは晴海の住人に対してというところで、今年の大会の方向性はどのようなものを検討されているか、こちらをお聞かせください。
そして、大熊町との連携事業。域内電力100%再エネということで、とにかくゼロカーボンに向けて取組を積極的にやっている。そして、東京電力との協定の関係もあって紹介していただき、つながったという経緯を確認させていただきました。事業間交流では、大熊町のゼロカーボンフェスティバルに参加とあります。これはTeam Carbon Zeroのメンバーのところの取組、今期2年目になりますけれども、そこも大熊町との交流というのが書いてありまして、ゼロカーボンフェスティバルに参加というものもありまして、ここはTeam Carbon Zeroのメンバーのみということなのか、また、本区でエコまつりを開催しておりますが、そことの連携というものはどのようにお考えか、お示しください。
○吉田副区長
地下鉄の関係ですけれども、東京都のほうは、東京都の計画として、ある意味で予算を限定したいものですから、東京駅始発で有明までという路線の検討をしております。ただ、国のほうは、実際のところ、正直言いますと、そこのところはつなぎなさいというのが答申の趣旨でございまして、私どもは、長期的に見た場合に、今コロナ禍もございまして、運輸事業者、先ほど東京臨海高速鉄道のお話も出ましたけれども、運輸事業者は全部それなりにコロナ禍で痛めつけられているものですから、初期投資はそれなりにきついわけです。
今回も、東京都のほうは発表しましたけれども、検討の場に参加はするけれども、まだやるとは言っていないんですよね、事業者自体は。そういうような状況ですから、実態的には、都もお金を出してもらいたいし、それから、正直言いますと国にもしっかりお金を出してもらいたい。そういうことがないと、なかなか地下鉄の整備ができない。そういう関係からしますと、私どもの連携というものについては、従来から茨城県、千葉県、あるいは埼玉県、そういうつくばエクスプレス沿線の7都市との連携を行ってまいりましたけれども、それは今後とも、ある意味で続けていく必要があると思っております。
それから、御指摘いただきましたけれども、千代田区ですけど、はっきり言うとほんのちょっとなので、連携はしますけれども、重点的には、これからやっぱり江東区だと思いますね。江東区の、基本的には有明の住民の方々、あるいは豊洲の住民の方々とどう連結するか、それは私どもの築地とも関連するんですが、市場は豊洲に行っているんですが、市場の交通アクセスは決していいものではありませんから、市場の事業者の方々との連携というようなこともやらなきゃいかんだろうと思っています。
そういった部分について、全体としては、江東区との連携をきちっとやり遂げつつ、東京都にはつくばエクスプレスの連結を求めて、やっぱり日本の未来に向かった主たる幹線として、地下鉄新線を、地域エゴの路線じゃなくて、つくばから羽田まで一貫した鉄道としてきちっと造っていく必要があると思っています。
その中で、今先ほど御答弁をさせていただきましたけれども、とにかく金がかかる。その部分を幾らかでも地元としても解消をしていかなきゃならないとすれば、実際的には駅の周りの再開発などをきちっとして、駅はここで効率的に造れますよというような環境づくりをしなきゃいけないわけでございます。
それと、地下鉄新線を私どもの区で敷こうとすると、地下埋設物がたくさんありますから、かなり深いんですよ。それで地上に上がってくる時間というのが結構かかるものですから、結局、地下空間でどういう連結をしながら、例えば新東京駅といったところについても、八重洲地下街なんかとどう連結するんだと。それから、新銀座と言っているところがありますけれども、実際のところ、新銀座のところなどについては、有楽町線、それから丸ノ内線、それぞれコンコースもありフロアもありますけれども、そういうものと地下空間でどうつながるか。
築地は事業者が決まったら事業者にやらせりゃいいんですが、今度、勝どき、晴海については、そこにおいてのそれぞれの、例えば晴海であれば鰹節センターを中心としたような区域等を、4丁目の区域に向かって再開発というのを整理しながら、駅舎をどう効率的に造るかとか、勝どきについても、開発の動きがありますから、そういったものを入れて、それで、それぞれかなり深いところから地上に上がってきますから、ある意味で効率的に、入り口は広い区域にできるような工夫をしながら、地域の利便性を全体として向上させる計画、そういうものをきちっとつくっていく、これが大事なことだと思っていまして、その部分をここ1年、2年の間にしっかりやり遂げていきたいというふうに思っております。
○武藤環境課長
大熊町との連携についてでございます。
令和6年度は、協定1年目ということもありますので、まずはお互いのまちを区民、住民に知ってもらうということが重要だと考えておりますので、まずはそれに関連する住民交流と事業交流の事業をやりたいというふうに考えております。
住民交流につきましては、先ほど御案内いただきましたTeam Carbon Zeroに参加しているメンバーと町民の交流をまず始めたいというふうに考えておりまして、その活動の一環として、その様子ですとか、感じたことをまた発信してもらえればというふうに考えております。
また、事業交流としては、まず区のエコまつりのほうに大熊町に参加をしていただきまして、まちの特徴ですとか、特産品などの紹介をしてもらう予定となっております。また、区のほうからも、エコまつりと同様の趣旨で大熊町が実施しておりますゼロカーボンフェスティバルのほうに参加をさせていただいて、区の特徴ですとか、取組などを紹介して、相互に理解を深めていくような取組をしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○竹内委員
どうもありがとうございます。地下鉄の調査はそのうち令和5年度調査、6年度調査ということで、また私たちがデータとして拝見する日が来るのだろうなと思っております。
もちろん今区内が変化していく中、埋蔵物というものを加味しながら、あと場所によっては、どこに地下鉄のルートを掘っていくか、そういったものをしっかりと検討・調査をしていただいた上で、ここなら大丈夫だというもの、スムーズに線が引けるような調査を行っていただいていることをよく理解しました。やはり大きな事業ですから、予算という部分では国に後押しをしてもらわなきゃいけない。でも、まず先に区内でも通せる状況があるならば、一日でも早くという部分はあります。
ただ、これは、7駅ある中5駅が中央区ということでは、中央区がリードをしていかなければならない。もちろん江東区さんも一緒に行っていく、これは変わりがなく、今後も推進大会は続けて開催をしていただくということで、今後にも期待をしているのと、あと、調査の報告書を楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
そして、大熊町との連携ということで、エコまつりのほうが少し早いですね、本区の状況として。そことも連携を取りながら、お互いのまちとの交流を高めていくという新たな取組、こちらに対しても引き続き協力関係を築きながら、環境対策にも努めていただきたいと思います。
それでは、最後に江戸バスについて少しお伺いをしたいと思います。
晴海のまちびらきを控え、新たなまちへのルートの運行に向けても現在準備を進められていることと思います。江戸バスの運行ルートについては、区民の利便性の向上を目的として、公共交通のルートに重ならず、しかしながら公共交通への接続、あと、区民施設等を経由できるように様々に状況を調査していただいて、今までもルートを変更していただいたり、設定する段階でもいろいろな機関と協議をしていただいて、すごくルートの変更についても御苦労されてきている、これは理解をしております。
昨年、我が会派から、コロナが明ける見通しが立ち、高齢者、障害者の健康を取り戻す視点で、江戸バスの無償化について要望をさせていただきました。そして、昨年の6月から、妊産婦も含めて無償化を行っていただきました。まずは要望をかなえていただいたことに感謝を申し上げます。その上で、この施策を実施して1年弱というか、9か月ちょっとぐらいになるかと思います。年度末に当たって、ここまでの利用状況、どのぐらいの方が利用していらっしゃるのか、ここ数年の比較も含めてお示しください。
そして、晴海ルートの開始日はまだ具体的に示されていないかと思いますが、いつ頃を予定していらっしゃるのか、もしお答えできるようでしたらお願いいたします。
○落合交通課長
江戸バスについてでございます。
江戸バスは平成21年12月に運行を開始し、運行開始当初から基本方針として示しているものがございます。それは、区内の公共施設へのアクセス性の向上、交通不便地域と公共交通機関等を結び、利便性の向上を図ること、高齢者など区民の方々、来街者の方々、こういった方々の移動の手段となる交通となること、最後に利用される方が愛着を持って利用できる江戸バス、公共交通となるといったところでございます。
こういう中で、これまでも多くの方々に利用していただいている状況でございます。コロナ禍においては、令和2年度はかなり利用者が減っていた、36万人ぐらいまで減ってしまったといった状況です。令和3年に40万人台になり、令和4年に46万9,000人ということで着実に増えてきている状況です。今年度につきましては、今現在で南北合わせて57万人、年度末の想定では大体68万人の方に御乗車いただけるのではないかというふうに考えております。
そういう中においては、令和5年6月20日から、委員御案内のとおり、江戸バスの無償化といったものを行っております。これまで令和4年度では、1日大体1,200人から1,300人の方に御乗車いただいているところではございますが、今現在は、有償の方が、平均しますと1,100人ぐらい、無償の方が1,000人ぐらいということで、合計で2,100人という状況です。1.8倍ぐらいになっているといった状況でございます。かなり多くの方に御利用いただいており、区民の皆さんの足として利用していただいているといった状況でございます。基本方針で示しております、まさに皆さんに使ってもらえる、また愛着を持って使ってもらえるといったところはしっかりと達成できているのではないかというふうに考えているところでございます。
晴海ルートの開始日でございます。こちらにつきましては、今現在、運転手の確保、運転手の練習といったことを行っております。また、ルートを開設するに当たりまして、特に晴海のルートが大体19分ぐらい延びるということで、バスを1台入れることになっております。電気バスを購入して入れるということで、今、整備を行っております。これらをしっかり整えた上で、4月中旬ぐらいの運行開始に向けて進めているところでございます。今後、しっかり日にちが確定し次第、御案内のほうをさせていただきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○竹内委員
御答弁ありがとうございました。結構な人数が乗っているんですね。36万人、40万人、46万人と。コロナ禍もあって、そしてコロナが明けて活発になった。さらには無償化によって、有償の方が1日1,100名、無償の方も1,000名ということは、当初フレイルの予防という視点も踏まえて、高齢者の方、障害者の方にも活動していただきたい、そんな願いがあって要望をさせていただいた。ここの部分についても、目標、当初の私たちの会派から要望した願いというところにもつながっているのかと思います。
そして、晴海ルートは、区施設の開設が4月15日、そこには当然間に合うようにしていただいていることと思います。こういう安全性の確保という点で、運転手さんも練習をしなきゃいけない、そういうところのトレーニングをしている最中、また調整をしている最中と。19分延びるということは、時刻表にも結構影響が出てくるんだなと思いますが、引き続き新たなルートを楽しみにしておりますので、安全面の確保等も含めてお願いいたします。
そして、もう少し江戸バスについてお話をさせてください。
江戸バスの利用者増というのは、今、有償の方、無償の方の合計で1日2,100名というお話を聞きました。無償化された取組もあって、おそらく高齢者やお子さんを連れた方々も多いのかなと思います。障害者も無料となっていますから、恐らく障害のある方も乗っていらっしゃると思います。見た目では分からない障害を抱えていらっしゃる方もいる。そして、公共交通、都バス、江戸バスを見ていても、車椅子を利用の方がお一人で乗られるときも、付添いの方が乗られるときも、運転手さんが車を止めて、スロープ板をかけて、乗降者の手伝いをしていただいている、こういう様子を見かけます。
私は視覚障害者の方が乗っているところは実際にはお会いしていないんですけれども、ふと、視覚障害の方はどうやっているのかと。日常、町なかでは見かけるんです。例えば道路の取組として車道と歩道の間を、平たん化というのか、フラットにしていただいていたり、そういう取組で、かなり優しいまちになってきているなという実感をしている中で、いろいろなバス停のところを調査してみました。
都バスの乗車口には、必ず点字ブロックが設置してあります。設置していないところも、確かに工事の事情とかであるんですけれども、設置をしてある。あと、例えば道路工事の関係でバス停を一時的に移動する、そのときにも点字ブロックというものは誘導として設置されている状況も見かけます。区内全体を見たわけではないんですけれども、中央区の状況を把握していらっしゃるようでしたら、お聞かせいただきたいなと思います。大体のバス停は、降りるところ、降車口の点字ブロックはあまり設置しているところを見かけないんです。乗るところというのは、車道と歩道で確実に車道側に出る場所であるために、安全確保のためにも置いているんだなと思うんですけれども、区内の状況の把握等はどのようにされているか、お示しください。
○落合交通課長
江戸バスのバス停の点字ブロックについてでございます。
江戸バスのバス停は、南北で今現在30停留所ずつありまして合わせて60停留所と。土・日で運行するところもあるので、南については36停留所と増えている状況でございます。そういう中において、点字ブロックの設置については、今現在、乗車口側に設置している箇所がございます。こちらにつきましては、今現在、27か所で点字ブロックの設置を行っております。また、新たに増設されます晴海五丁目内6か所、また移設する1か所、こちらについては点字ブロックの設置を行うこととしている状況でございます。
以上でございます。
○竹内委員
ありがとうございます。現在27か所で設置を行っていて、晴海のバス停にも新たに設置を行っていくということを確認しました。多分、道路工事等で一時的に外してしまって、その後戻ったけれども、そのまま忘れられたというか、設置されていない場所、また検討中などの事情もあるかと思うんですけれども、実は本庁舎のところの乗り口のところにその対策が取られていないというものがあります。本庁舎に視覚障害の方が1人でいらっしゃるかどうかという状況はあるんですけれども、役所を出てから江戸バスに乗るところまで誘導するようなブロックがあってもいいなと思いますし、乗車口のところにぜひつけていただけたらなという思いがあります。
私たちは目に見えるものだけで、ついついそういう立場の方のことを理解が足りていない部分もあるのかなと思います。バリアフリーですとか、そういった視点でいろいろ進めている中で、一番足元のところで見落としているような部分もあるのかなと思っています。あるとき半身麻痺の方、知り合いの方がつえをついていて、建物の扉の前だったんです。自動ドアではなくて、押すか引くかの扉の前でした。その方に「おはようございます。扉を開けますか」と言ったら、半身麻痺の方に「私たちは後ろから声をかけられて、ぱっと扉を開けられることが一番怖いんだ」と言われました。横に来て、もしくは前に来て「お手伝いしましょうか」と声をかけて、「扉を開けましょうか」「お願いします」というやり取りがあれば、安心して助けてもらえるということを教えてもらいました。
なかなかそこの部分は、そうやってお話ししてみないと気づかないなと思いまして、やっていること全てがその方のためになっているかどうかはもちろん分からないんですけれども、そういった方にも配慮として行き届くものがあってほしいなと思います。いろんな方が利用する場所において、そのような配慮等を行っていただきたいと思います。
環境土木費というもので見ますと、昨日、福祉保健費のときには当初予算の約3分の1が福祉保健費に当たるというお話をしました。人口が17万人いる中で、予算の3分の1が充てられている。本区を土地面積で見たとき、水面が16.5%、道路が29.7%、公園が4.7%で、合計50.9%という区の面積の半分がこういった住めないエリアでありながら、ただ、まちを眺めてみますと、非常に他自治体と比べて道路がきれいである。今、路面の塗装なんかも塗り替えていただいているんですけれども、やはり道路と河川と公園というものを大切に扱っていただいているんだなと感じております。
これも同じくして、区民だけではなくて来街者も憩える場の醸成であったり、利便性の向上として努めていただいているところ、予算的には多分1割以下の予算の中で、そういった工夫をしながら日々取り組んでいただいているんだなということを感じています。今後もしっかりとそういった整備について行っていただけるよう要望して、質問を終わります。
○海老原委員
ただいま第6款「環境土木費」の質疑半ばでありますが、暫時休憩し、午後1時10分に委員会を再開されるようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
御異議なしと認めます。よって動議のごとく決します。
午後1時10分に委員会を再開いたしますので、御参集願います。
暫時休憩いたします。
(午後0時7分 休憩)
(午後1時10分 再開)
○塚田委員長
休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
資料要求がありました20点について、席上に配付しております。
要求資料につきましては、今回をもって全て提出済みとなっております。
第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。
○ほづみ委員
それでは、本日もよろしくお願いいたします。前委員からもありましたけれども、今回要求させていただいた江戸バスの利用状況の資料から、まずお伺いいたします。
資料222として、これまでの利用者数の推移を整理していただいております。この数字を見ますと、まず直近の2023年度においては、全体の利用者数が大きく増えております。月別で南北の乗車数というところを見ますと、波はあるものの、ざっくり月当たりで6万人前後の利用者数となっております。これは、利用者数がおよそ3万人から4万人程度であったコロナ禍の3年間と比較すればもちろんのこと、およそ5万人程度であった2019年度と比較しても、利用者数というのは増えているかと思います。また、今年度の大きな変化としては、先ほども答弁でございましたけれども、6月から高齢者の方や障害のある方などの無償化に踏み切ったというところでして、それにコロナ禍が一段落したというところも加えて、利用者数の伸びに影響したのではないかと推察されるところでございます。
一方で、利用者の中では、有償の利用者と無償の利用者というところで比較をしてみますと、単純に見ると、およそ乗客数の5割程度が無償化での利用者数となっていることが明らかになっております。この江戸バスの予算としましては、次年度の予算としては1.8億円というふうに見込んでおられます。事業者の運営に当たっての収支の赤字の部分を補塡するものということで認識をしております。増便ですとか、ルート変更、昨今の人件費高騰ですとか、人手不足ですとか、そういった様々な要因があるところではありますけれども、過去の推移というところを見ますと、年々この補助金の金額というところが増えておりまして、直近10年ではおよそ倍増しているところかと認識をしております。
先ほどもありましたが、コロナ禍も一段落をして、利用者数が動いたというところは望ましいところではあろうかと思うんですけれども、有償の利用者としてはむしろ減っている状態で、収支の改善というところには寄与できていないところかと思っております。昨今は他の自治体ですとかの減便等のニュースを拝見しておりますと、こちらの事業、当然意義というところについては認めておるところなんですけれども、事業の継続性という点にも若干危惧しておる部分でございます。
こちらについて、今後の収支の改善の方策ですとか、事業の継続性ですとか、そういったところについての御見解をいただければと思います。お願いします。
○落合交通課長
江戸バスの収支の改善といったところでございます。
江戸バスにつきましては、収入としては運賃収入や協賛収入、こういったものを得ているといった状況です。また、支出に関しては、人件費、車両の修繕費、こういったところを出しているといった状況です。昨年度については1億3,500万円程度を補助金として補助しているといったところです。来年度につきましては1億6,900万円ということで、差額として3,500万円程度増額している状況でございます。
中身といたしましては、人件費の部分がかなり大きく占めているといったところです。来年度については、運行ルートの改善を行うということで、運転手を、今現在19人で回しておりますが、22人にするということで、3人増加するといったこと、また、人件費といたしまして平均給与7%増ということで、今現在、江戸バスの運転手の平均給与は500万円程度でございますが、こちらが540万円弱になる状況でございます。さらには、車両を令和元年に5台購入、令和2年に4台購入し、1年間に大体1台当たり5万キロぐらい走行しておりまして、こういったところで年数の経過によって車両の修繕費が上がるものと想定しているところでございます。
そういう中で、収支をどういうふうに改善していくかというところですが、なかなか運賃収入のところでは、それほど大きく変化していくというのは難しい状況です。そこで、協賛収入、しっかりと協賛してもらえる企業を見つけていく、または広告収入、こういったところをしっかりと確保していくということが必要になってくるのではないかというふうに考えております。介護事業者などもたくさんいらっしゃる状況であると思いますので、機会を捉えながら、区内の事業者に広告等の収入を確保できるようお願いしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○ほづみ委員
もろもろありがとうございます。いろんな観点でお金がかかる部分というのは多々あるということで、認識させていただきました。あと、修繕というところについても少しずつかかってきているということで理解いたしました。
答弁いただいたところで、協賛の収入ですとか、広告の収入というところがあったかと思うんですけれども、こちらは、主体としては区が協賛企業を募るということをやられているのか、広告収入も同じですね、もしくは事業者のほうでやられているものなのかというところについて一応お伺いできますでしょうか。
○落合交通課長
協賛収入についてでございます。
こちらにつきましては、基本的には事業者のほうに入ってくるものになっております。しかしながら、区といたしましても収支を考えていく中では、お願い等は行っていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。地域の足として根づいているところについては、私自身も頻繁に使っているというところもありまして、理解しておるところです。一方で利便性という点では、様々な場所で言われておりますけれども、逆回りに対してのニーズというのは非常に大きいかと思っております。一利用者としても、こちらについてもぜひ導入できればと思っておるところなんですけれども、先ほどおっしゃっていただいたような支出の部分というところが、逆回りをすることになると当然倍増になりますし、あと、ルートの見直し等々も発生してくるということで、以前の答弁でいただいておるところかと思っております。
一方での収入という面ですと、ルートを倍にしたからといって倍になるかというと、そこも怪しいかなというところもありますので、実際には事業として非常に難しいということは認識しております。まず、目の前の収支改善というところに見通しが立ってくれば、その次の一手を考えるような余地も出てくるかなというふうには思っておりますので、引き続き経営努力に努めていただくように期待しておるところです。
次に、中央エコアクトアプリについてお伺いをいたします。
昨日、福祉保健費の審議の中で、新たに健康アプリというものが導入されるという話の中でも少し触れさせていただいたんですけれども、区民の皆さんの行動変容を直接促すようなアプローチというのは、極めてよい方向性ではないかと考えております。これまでイベントの開催ですとか、リーフレット作成、ポスター作成といった非常に効果の不確かなものを続けるということと比較すると、効果というのも十分に見込めるのではないかと期待しておるところです。
一方で、今回資料221だったかと思いますけれども、こちらの中で総登録世帯数のデータというところを見ますと、大体30件、40件程度、毎月利用者が増えているという状況ではあるかと思っております。先ほどアプリのほうでも、今の登録の世帯数を見ましても552世帯であったかと思っております。こちらは3月時点での本区の世帯数というのが10万世帯を超えておりますので、割合からすると本当に1%以下、0.54%程度であるかと思います。
こちらのほうのてこ入れとしまして、次年度予算では、一部、その特典の増強ということを見込まれているかと思いますけれども、金額としては僅か17万5千円程度であったかと思います。こちらにつきまして、現状、アプリを導入されておよそ1年程度はたっている状況かと思いますけれども、そちらの認識というところ、あとは今後の周知ですとか、さらに区民の方々に使っていただくというところについてのお考えについてお伺いできればと思います。お願いします。
○武藤環境課長
アプリ導入後ですけれども、旧制度が平成21年度から開始しまして、令和4年度まで実施をしておりました。こちらは紙ベースでやっていたものですけれども、その通算の期間中で申込みが879件、実際に認証まで至ったのは346件ということで、それに比べますと、大分取り組んでいただけている方の数は増えているのかなというふうには感じております。
ただ、御指摘があるように、さらに省エネ活動の促進という意味ではもっと多くの方に取り組んでいただきたいというふうに考えておりますので、さらなる利用者の拡大に向けましては、先ほど御紹介いただきました特典の充実を含めて、事業の魅力向上と、あと認知度の向上が重要であるというふうにも考えております。
事業の魅力向上につきましては、キャンペーンの実施なども含めまして、システムの充実強化というのを図っていくとともに、新規事業であるエネファームを活用したJクレジット創出事業、こちらもエコアクトの取組の一つと位置づけておりますので、相乗効果で参加数を増やしていきたいというふうに考えております。
また、認知度の向上につきましては、区のおしらせ、ホームページ、既存の媒体を使った周知に加えて、エコまつりなどの環境イベント、また、転入時に配付する各種案内ですとか、母子手帳とともに配付する各種案内の中に、エコアクトの募集案内のほうも同封させていただいて周知を図っているというところでございます。今後は、マンション管理組合の協力なども得ながら、さらに周知のほうを進めて参加者数を増やしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○ほづみ委員
ありがとうございます。各種魅力向上、さらに周知の徹底というところに関していろいろ考えていただいているということで理解いたしました。せっかくいいものをつくっていただいていると考えておりますので、これをいかに広めていくかというところについても十分予算を使っていただけたらと思っております。
先ほどJ-クレジット創出というところについても触れていただきましたけれども、景品というところは1つ、目先のニンジンじゃないですけれども、ユーザーの行動変容というところについても大きな要素かと思っております。昨今の政府のマイナンバーカードの普及に関しましても、ポイントというところを目当てに作成された方というのはかなり多いというところはあるかと思います。引き続きそういった魅力向上というところに対して努めていただけたらと思っております。
次に、ごみ拾い等の環境に関するイベントへの支援に関してお伺いをいたします。
先日、築地川公園にて、スポGOMI大会というものが開催されまして、そこに家族で私自身が参加させていただきました。これはチーム対抗で、競技としてごみ拾いをするようなイベントでございまして、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブという組織が運営していて、スポンサーとなる企業を募って、利用者としては無償で参加ができるようなイベントとなっております。
単にごみを拾うというわけではなくて、スポーツの要素もあって、拾い集めたごみを、たばこの吸い殻ですとか、空き缶、ペットボトル、燃えないごみですとか、分別を行って計量をして、その集めた重さによってポイントを獲得して、合計ポイントで勝者が決まるというような、そういうスポーツのような仕立てになっております。このイベントでは全24チームの参加があって、ほかにも多くのお子さん連れの参加の姿もありました。
結果的に競技時間が1時間、説明ですとか、表彰ですとかを含めても2時間半程度のイベントだったんですけれども、そこで125キロのごみが集まったところです。こういった参加者としても非常に楽しむことができて、かつ多くのごみを拾うことで、まちをきれいにするということができたという達成感もあって、非常に満足のいく体験であったと認識しております。こちらに関してちょっとお伺いしたいのは、中央区としてこれらのイベントの支援体制というところです。
先ほど申し上げたとおり、非常に満足感は高かったものの、一方で認知度というところでは決して高くはなかったようでして、私がこういうことをやりましたということで発信したときに、知らなかったというような声もいただいたところです。こちらのイベントに関しては、中央区はどうも後援というふうな形になっておりまして、あまり記憶はないんですけれども、恐らく保育園ですとか、小学校ですとか、そういうところの子供からビラをもらってきたものというふうに認識をしております。
こういった区内で開催されるイベントに関して、どのように後援などの支援を受け付けているのかというところ、それと、具体的にどういう形で関わっておられるのか、支援をされているのかというところについてお伺いができればと思います。お願いします。
○武藤環境課長
環境イベントへの支援についてでございます。
区民の環境保全に対する意識の向上、こちらに資する団体の活動に対して、区がその趣旨や内容に賛同することを対外的に表明するという意味で、後援名義の使用というものを行っているところでございます。これは全庁的に、その取組の内容に応じて各種部署で対応しているところになりますけれども、環境イベントについては環境土木部のほうで後援名義を出しているという形になります。
それで、後援をする団体に対しては、後援名義の使用のほか、区のホームページですとか、案内の配付といった周知に関する協力のほうをさせていただいているところでございます。区民や団体による取組というのが区民の行動変容を促進する上で重要な取組だとこちらも認識しておりますので、区民の意識啓発につながる環境活動については、今後も支援のほうを推進していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○三留環境土木部長
少し補足をさせていただきますと、今、環境課長のほうでお答えしたのは環境イベントという形でお答えしておりますが、それ以外にも、公園にまつわるであるとか、道路にまつわる、そういった各後援名義等も、その目的、趣旨を後援できるものであれば、後援のほうは受付をさせていただいておるところでございます。
以上でございます。
○ほづみ委員
御答弁ありがとうございます。こちらに関しては、区として目的に合致するイベントに対して後援を受け付けるということで認識しております。こちらに関して、積極的にウェブサイト等に、こういった内容であれば後援をしているですとか、何かしらの支援をしているということについては、私が拝見した範囲だとちょっと見つけられなかったのですけれども、ぜひそれを積極的に発信しておくということもあるかと思いますけど、そういった点についてはいかがかと思います。
民間事業者が、今回のイベントも含め、やっていただく分には、目に見える区の支出ということはなく実現できるというところがあるかと思います。そうすると、区としては予算を特に費やさずに、事業目的に沿ったイベントが増え、区民の関心、環境意識というところも啓発されて、まちがきれいになるといった、非常にコストパフォーマンスもいいような施策かと思っております。
こういった事業者に対して、NPOとか、そういったものもあるかもしれないんですけれども、こういう後援を受け付けているんだというところを積極的にアピールしていくというところに関してはいかがでしょうか。
○田部井総務課長(参事)
今、所管のほうから、先ほどお問合せのありました環境部門についてお答えをさせていただきましたけれども、私のほうからは全庁的な、いわゆる後援名義の使用許可等々ということでお答えをさせていただきます。
その中で、今、委員のほうから積極的なアピールというんでしょうか、例えばウェブサイトにというようなお言葉もございましたけれども、区のほうとしては、現状、それぞれの団体のお話を直接に、各所管の事業ごとにお伺いをしながら、例えばそうした具体的な事業、イベントであるとか、そうしたことが実際に区の施策の推進に寄与するものであるのかとか、十分にその事業の執行能力があるのかとか、十分にその辺を、判断と言いますが、確認等々をさせていただくという中で、例年、比較的数多くの事業、もしくは事業者の、NPOを含めてですけれども、取組に対して後援名義の使用というものを認めているところでございます。
今後の関わり合い方というところについては、基本的には現状どおりの体制の考え方に基づいて、今後も展開をしていきたいというふうに考えております。ただ、先ほど申し上げました区以外の団体の方が、当然区の、先ほど申し上げました施策の推進に寄与するようなものを自らの負担で、それこそ区民の負担もなく展開をしていただいてということであれば、区といたしましても応援できるところは応援をしていきたいと思っておりますので、現状におきましては現行の体制、考え方を続けていければというふうに考えております。全体的な話としてお答えをさせていただきました。
以上です。
○ほづみ委員
全庁的な視点からの回答、ありがとうございました。団体の方で、その事業の目的を聞いてからということだったんですけれども、新しい団体であると、そもそもそういう選択肢があるということも把握されていないかと思いますので、そういったところでは、また改めて御提案させていただけたらと思います。
終わります。
○塚田委員長
次の質問者の発言を願います。
○小坂委員
よろしくお願い申し上げます。では、まず1点目なんですけれども、インフラのバリアフリーということで進めさせていただきます。
本区も、障害のありなしにかかわらず、出歩きたいときに出歩ける、障害があっても出歩ける、そのような方向でまちづくりも進めていただいているし、また、江戸バスに関しましても、6月には、障害のある方、御高齢の方、妊婦の方々が無料で乗れるようになったということを大変感謝するところであります。障害者団体の皆様が、何度も何度も区のほうに、江戸バスは無償にしてくださいというふうなことを伝えていた、だからこれでようやくかなったというところで、大変感謝するところであります。ありがとうございます。
それで、バリアフリーに関してなんですけれども、前からもといいますか、私が議員になってからずっと言っていることとして、道の段差、歩道と車道の2センチの段差が何とかならないかとずっと思っているところであり、その都度聞かせていただいたし、この前の環境建設委員会の視察においても、岡山市も鹿児島市も歩道と車道の段差はゼロでした。というところで、段差はゼロにしていければいいんじゃないかなというふうに思うところだけれども、中央区のほうは2センチの段差の必要性をうまく何とかクリアしようとして、角を切っているというふうなことで努力されているということが1つありますが、その後、何か進捗などあれば教えてください。
それとともに、点字ブロックの話が出ました。要は目の不自由な方々には境界があるということ、点字ブロックをちゃんと整備しておいて、この2センチの段差をなくすということのセットでいけば、これはかなうはずです。そのようにしていけばいいんじゃないかなと思うところで、ちょっと点字ブロックの話も出たので、点字ブロックをこのように整備していきましょうというような整備計画などは区は持っていて、その進捗はどうなのかというあたり、教えてください。これがバリアフリーのことで1点目です。
2点目が、これはまた中央区のほうはよくやっているというところの、本当に感銘を受ける部分ですが、既に子供の声を聞きながら公園整備はしてきたよということでありますよね。坂本町公園の整備に当たり、子供たちの声を聞きながらワークショップをして、公園整備に生かしていたと。子供の声をまちづくりの政策へと反映していくべきというようなことを、私がこども基本法の施行から始まり、やるべきだと言う前からやられているということで、それなら、これを生かしていけばいいわけですよね、公園整備においても。
ちょっと坂本町公園のところに戻らせていただきますが、坂本町公園の整備は、2019年6月16日に阪本小学校の1年から6年の子供たちも入ったワークショップがなされ、2019年8月7日に提言がまとめられたというようなことですよね。坂本町公園のリニューアルは2021年になされたということであります。このような過程において、子供の声を反映できた秘訣はどのようなところにありますでしょうか、今後の公園づくりに、このよい例をどのように生かしていくお考えでしょうか、教えてください。これが2点目です。
3点目は、地球温暖化に対してTeam Carbon Zeroという取組をなされているということで、これもまた中学生や高校生も入れた環境の施策を子供たちがつくって、それを区に提言していくというようなことで、これは今年度の新しい政策であって、すばらしいと思っています。このように取り組んでいかなければならない。地球温暖化が進んでいて、資料でも出ておりますように、中央区の気温は既に上がっているわけですよね、ちょっと資料をなくしましたけど、過去から3度ぐらい上がっているわけで、そういうところからして、何とか取り組まなきゃならないというところで、企業をいかに巻き込んでいくかというところです。
企業も一緒になって中央区のCO2を実質ゼロにしていかねばならないというところで、中央エコアクトにおける法人はどれぐらい参加しているのかということや、実際にその企業を何とかしなければならないと。中央区の企業のCO2の排出における割合というのが、民生部門で32.7%なので、それ以外の6割ぐらいが企業なんですよ。企業をほったらかしにして、この中央区のCO2ゼロはあり得ないんです。そのところからすると、どのように企業を巻き込んでいくかというふうな考え方があるのかどうか、そのあたりを教えてください。
以上3点、お願いします。
○金広道路課長
私のほうからは中央区型のブロック、それから点字ブロックについて御答弁させていただきます。
まず、中央区型につきましては、委員御紹介のとおり、本区においては角をカットして車椅子、ベビーカーが通行しやすいようにというところで、このブロックをずっと採用してまいりました。当然、各自治体によって考え方はいろいろあり、いろんなブロックが使われているというのは十分認識しております。ただ、本区の考え方といたしましては、目の不自由な方に対してのある意味誘導を図るといいますか、分かっていただく、認識していただくという部分では、この2センチというところが非常に重要だというふうに認識しております。
その上で、さらに車椅子であったり、ベビーカーの方にもストレスなくまちなかを歩いていただけるという意味で、総合的にバランスを考えたときに、現に中央区で今採用している、角をカットしている中央区型と言われるブロックを採用していくのが一番いいのではないかというふうに考えております。今後につきましても、現在整備率85%で、整備が進んでおりますので、引き続きこのブロックを採用しつつ、100%に向けてしっかりと整備のほうを進めてまいりたいというふうに考えております。
また、点字ブロックの整備計画があるのかという御質問ですが、これについての計画というものは実際にはありませんが、今、私どものほうで、ついていないところについては順次つけるように、計画的に毎年整備のほうを進めておりますので、こちらにつきましても、交差点部において100%点字ブロックがつくように、今後ともしっかりと整備のほうを進めてまいりたいというふうに考えております。
私からは以上です。
○白石水とみどりの課長
私からは、公園の子供の声の吸い上げ方というところで答えさせていただきます。
委員から御紹介がありましたとおり、坂本町公園に関しましてはこどもワークショップというものを開催し、これが2019年になりますが、その中で、当時の城東小学校、阪本小学校の仮校舎もありましたので、そういったところの生徒30名ぐらいの意見を聞きながらワークショップを開催したところでございます。その後も公園の設計において、子供の声という話じゃないんですが、設計の段階においてはしっかりと地域の方の声を聞きながら、設計を工事に反映させているところでございます。例えば堀留町公園ですとか、今実施しています浜町川緑道の設計に関しても、地域の方々のお声を聞いているところでございます。地域の方は、当然夜の開催が多くて、お子様がいないケースもあるんですけれども、大人の方も、当然お子様がいる方もいらっしゃいますし、また、浜町川緑道に関しましては、有馬小学校の副校長先生ですとか、あとは有馬幼稚園の園長先生ですとか、そういった方に入っていただいて、子供の声を代弁して、意見を反映させているところです。
いずれにしましても、お子様にとって、学校とともに、公園というのは成長とともに社会の勉強をする場になっていると思います。順番を守るとか、上の子が下の子に対して物を教えてあげるとか、または、ここまでやると危ない、けがをするみたいな部分の社会的な、社会勉強じゃないんですけれども、子供たちにとって公園はある意味そういったところのコミュニティになっているはずなので、しっかりと広場が必要なのか、遊具が必要なのかといったところは反映はさせていこうというふうには考えているところでございます。
今後、そういったところをどのように展開していくかというところでございますが、一方で、公園は子供だけが利用するわけではなく、御高齢の方から、お勤めの方から様々な方が公園を利用するということでございますので、お子様の声ばかりを聞くのではなくて、区といたしましては、お子様の声も含めて、また子育て世帯の親御さんの声も反映しながら、設計をしていきたいなというふうに考えているところでございます。
以上です。
○武藤環境課長
事業所を巻き込んだ温暖化対策ということでございます。
区の取組としては、中小企業を中心に脱炭素を図っていくことが事業者向けの取組としては重要であるというふうに考えております。
エコアクトにつきましては、1月末現在の参加事業所数ですけれども、現在82件というふうになっております。こちらも家庭用と同じで、平成21年度から令和4年度まで旧制度ということでやっておりましたが、そのときの累計が132件の申込みだったというところを踏まえますと、まだ数は少ないですけれども、順調に伸びているというところでございます。
また、Team Carbon Zero、先ほど御紹介いただきましたけれども、こちらのほうは社会人を中心とするグループが企業と連携した取組を含めた政策提言のようなことも考えておりますので、そういったものを踏まえた取組というのも企業を巻き込んでやっていければというふうに考えております。
また、中小事業者向けの支援としては、省エネ機器の助成ですとか、リバースオークションによる再エネ導入の支援なども行っておりますので、そういった取組も含めて、中小企業を中心に、企業、事業所を巻き込んで、脱炭素に向けた取組を推進していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○小坂委員
ありがとうございます。段差ゼロに関しては、また提案させてください。点字ブロックがちゃんとあれば、そこはもう境界というのは分かるわけなので、ぜひともゼロでいくべきだと。江戸川区もそのようなブロックもつくっているわけですし、そのあたり、また御提案させていただきたいし、それなりにゼロの部分も区もつくっているわけなので、そういうところを徐々に広げていっていただければと思います。
公園の部分です。子供の声をと。もちろん利用者は子供だけじゃないけれども、子供もメインな利用者であるので、ぜひともというところでありますけれども、お聞きしたいのは、子供のワークショップにおいては、なんてったって坂本町公園だったんですよ。子供のその提案を、いかに現実のプランにつなげていったのか、突拍子もない子供の提案をどのようにして具現化できたのか、いまだに何かコツなどがあったのかどうかと。その突拍子のなさが、よりよい公園づくりとかになるわけなので、分かれば教えてください。
それと、このような区の公園だけではなくて、都の公園にも言っていけないのかと。晴海ふ頭公園において、あのようなモニュメントが置かれてしまったというふうな中で、よりよい公園づくりはできなかったのかと、私も心の傷があるわけなので、そこからして、都もつくろうとしているのであれば、子供たちを入れて、中央区の子供たちはこう考えているから、都に対して考えていただけませんかと言うようなことはできないものなのかというあたり、都への都の公園づくりへの提案はできないものかというあたりを教えてください。
それと、企業をいかに巻き込んでいくかというところは、ぜひTeam Carbon Zeroから、企業もこう動いてくださいというあたりの提案もまた期待して見ていけばと思いますが、企業を巻き込まなければ実質カーボンゼロは目指せないし、私は区が発注する、前も言いましたけれども、社会的責任調達指針なども入れながら、より進めていくというときに来ているんじゃないかなと思いますので、切迫感を込めて、企業も含めもう一歩進める必要があると思いますので、そのあたり、よろしくお願い申し上げます。
次に進めさせていただきますが、1つ災害のところで確認です。
これは地域防災計画にも書かれてはいますけれども、抽象的に書かれているので念のために確認です。この間は、橋や道や防災船着場が震災直後どうなっているかというところを点検すると。その点検はいつまでに終わりそうなのかというあたりの考え方を、念のためにここで確認させてください。私が能登町の奥能登まで入っていけたのは、道があったからなんです。その道が1月7日の段階でちゃんと通れたというところがありますので、あの道の大切さを感じております。そのあたりを早期に点検し、早期に直していく、そのあたりの区の考え方を、所管でありますので、教えていただければと思います。
それと、通学路の安全に関しては、晴海西小学校の通学路は一般質問でお示ししました。信号のない黎明橋公園を渡らなければならないというところは、どう考えても安全でないというふうに思うんです。それで、これも御答弁では、子供の目線も入れながら点検をしたというふうなことであります。ここに関して、区としてはこの信号のない通学路を渡らせることは大丈夫と考えているのかどうか、区としての見解。警察は動いてくれないというのは、まだ交通管理者がそう言ってくれないというのは分かりますけれども、区としては、これはやっぱり必要ではないかというふうな提案がなければ警察も動かないと思いますので、区としてはここは大丈夫というふうに考えられているのかどうか、教えてください。
○池田管理調整課長
私のほうから、まず先に坂本町公園の、子供の声のプロセスといいますか、いろいろ動向について、当時担当していましたのでお答えさせていただきます。
こどもワークショップでは、6班に分けまして、その中で、白い紙に自由にどんな公園をつくりたいかという絵を書いてもらった上で、説明を受けていきました。その中で、それぞれの班からキーワードが幾つか出てきます。そのキーワードを集めまして、次に行いました大人のワークショップと合わせまして、どのようなものができるかというところを合わせてつくっていったものでございます。
次に、災害の部分についてですが、まず、発災した上で、初動態勢の確立も含めてですが、道路、河川、公園、そういったところの被害状況の把握ということで、職員がすぐに派遣されるようなことでございます。ただ、災害対策の環境土木部としては行う作業、役割が多岐にわたっておりまして、給水拠点の設置であるとか、瓦礫処理の計画をつくるだとか、多くの役割を担っておりますので、そういったものを行うには、おおむね1時間後程度には準備を進めていくというふうに考えてございます。
以上でございます。
○西留副参事(交通安全対策・特命担当)
通学路の信号機の関係についてお答えいたします。
信号機を設置したほうが安全じゃないかという話は十分分かるんですけれども、交通量が少ないところに信号機をつけるというところの弊害もあるということで、交通管理者からも聞いております。ですので、今後、交通量が増えたり、歩行者の通る量が増えた場合には、それに伴って情報を調査しながら、交通管理者のほうにはその設置に向けての相談もしていきたいと思っております。
以上です。
○三留環境土木部長
1点補足と、答弁漏れといいますか、都への都立公園への要望ということでございます。
基本的に都立公園は東京都が管理者でございますので、東京都の考え方によって整備がなされるものと思ってございます。とはいいながらも、これまでも行っておりますように、区として、そこの公園のものに対して、何か必要なことがあれば申入れはさせていただいておりますし、提案もさせていただいております。これはこれまでも同じでありますし、今後もそういった形で継続はしていきたいと思ってございます。
それから、先ほど発災直後のインフラの確認ということで、答弁では1時間というお話をさせていただきましたけれども、これは、開庁時、職員が庁舎の中にいるという前提で、1時間後には職員が出ていって、いろいろなものを点検し始めるということでございまして、閉庁時に関しましては、職員が参集をしてくるときに、いろいろとそういったインフラの確認をしながら、おのおの参集して行いますので、それに関しましては若干時間が遅くなるということでございます。
以上でございます。
○小坂委員
それぞれにありがとうございます。公園整備においては、これからも大きな公園整備がありますので、浜町公園を元に戻すというところなども、ぜひ周辺住民の声も聞きながら整備していただきたいし、桜川公園のPFIもありますし、また、首都高速上部空間というところをどのようにつくっていくかというあたりも、ぜひ区民の皆様、子供たちも含め、つくっていっていただければと思うところであります。
また、発災時の話、発災時のところは1時間と、そして閉庁時はちょっと変わってくるというところ、うまくモニターなども見て、瞬時に分かるというふうな補完的な見方というのも入れながら、瞬時に把握し、すぐ修繕していくというところをよろしくお願い申し上げます。公園づくりにおいてはそういうところですし、発災のところはそういうところです。
あと、今回の条例提案においては、自転車道の中で、自転車通行帯を入れたりとか、また、歩行者利便増進道路というような新たな仕組みをこの款のところでも入れてきているところであります。自転車の活用推進計画を策定し、それをCプランというふうに入れているという状況であります。少しだけ、1回念のためにその自転車のところで確認したいんですけれども、自転車の部分のマップをつくると、自転車情報マップ。これは区道だけではなくて、都道も、国道も入れた、自転車が通りやすい部分をちゃんと示すというところかどうかだけ、ちょっと念のために確認させてください。
○落合交通課長
自転車情報マップの作成についてでございます。
こちらにつきましては、放置禁止区域や駐輪場、自転車走行空間、自転車整備店、こういったところを1つにまとめたマップを作成したいと考えております。作成するに当たっては、他の道路管理者の協力なども得ながら作成を進めていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○小坂委員
すなわち自転車道やナビマークは、都道も区道も国道も、全部それで見られるということでいいんでしょうか。
○落合交通課長
現状等を確認して、その中に反映していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○小坂委員
今後の自転車道を整備していくという、Cプランを使って自転車道を今、晴海一丁目から始めるというところで、この自転車通行帯を条例改正して入れて、それを反映させていくというふうな区の取組でありますので、ぜひとも自転車道をきっちりと整備していくという、Cプランを活用していくというところを期待するところであります。自転車を使うことによって、区民の皆様もまた健康になりますし、それによって自動車の排ガスを減らしていくということにもかないますので、環境都市・中央区を目指す中でも、自転車は安全に通行できる、そして歩行者も守られるというようなあたり、ぜひとも進めていっていただければと思います。
質問を終わります。
○塚田委員長
次の質問者の発言を願います。
○堀田委員
よろしくお願いいたします。
私は浜町に住んでいるんですけれども、先日、地元の町会の餅つき大会がございました。場所は浜町公園の中の児童遊具のある広場でございます。これまでは、今後日本橋中学校の仮校舎が建てられる広場のほうで行事を行っておりましたので、今回、隣にある児童遊具のある広場で行うのは初めてでございました。児童遊具の広場から隣の建設予定地を見ながら、改めて、こんなに広かったんだなというふうに思いました。
建設予定地の樹木はもう全て搬出作業が完了しています。記憶では2週間ほど前のことだったかと思いますが、一番大きな木がトラックに載せられて公園から出ていく、まさにその瞬間、私はたまたま、本当にたまたまだったんですけれども、横を通りがかりまして、ちょっとセンチメンタルな気持ちになりました。まるで長年の友を送り出すような、そのような感覚でございます。
実は、餅つき大会のときに何人かの女性ともお話をしておりまして、同じことをおっしゃっていました。いわゆる高い木、その木がいつ搬出されるかという情報は、当然、一切私たちは知り得ないわけですけれども、本当に偶然に何人かの方がその瞬間を見ておられたようです。ある人は洗濯物を干しながら、またある人はマンションから出たそのときにという感じで、本当に皆さん、同じようにその大きな木に対して、元気でね、あっちで根づくんだよと心の中でつぶやいたというふうにおっしゃっていて、そんなお話をしながら、みんな一緒ね、我が子を見送るみたいねと笑い合っておりました。
浜町公園は関東大震災からの復興公園で、歴史も長いことから、これまで何度も大規模改修を経験しております。浜町に生まれ育ち、ずっと浜町公園を間近で見守ってきた方が、この公園は改修のたびによくなってきた、今度もさらにいい公園になるよとおっしゃっていたのが忘れられません。
ここで1点お尋ねいたします。移植していった樹木たちのその後の状況、まだそんなに日にちはたっていないんですが、現況をもしお聞きになっているようでしたらお知らせください。
続きまして、浜町川緑道の整備のことでお尋ねいたします。
先ほども前委員とのやり取りでちょっと出ておりました。この浜町川緑道は、10年近く前になるかと思いますが、有名作家の作品が映画化されたときにロケ地となった場所でもございまして、当時、非常に多くの方がいらしておりました。この緑道内の施設の老朽化が目立ってきたために再整備が検討されております。令和4年度に720万円、令和5年度が1,560万円、そして次年度、新年度に1,860万円ということで、計画的にいろいろ進めてきていただいていると認識しております。
お伺いしたいのが、令和4年から始まって約2年間、整備に向けた様々な状況は、今、前委員とのやり取りの中で、声を聞いて、このような形でというのは御答弁をいただいておりましたが、その整備に向けた進捗状況はどのようになっているのか、今後のスケジュールもどのようになっているのか、また、いろいろな地域の関係者はたくさんいらっしゃいますけれども、多くの方からお声を聞く中で、どのような声があったのか、そして、その声をどのように設計等に生かしていくおつもりなのか、そのあたりをお聞かせください。よろしくお願いいたします。
○白石水とみどりの課長
2点御質問をいただきましたので、まず1点目の浜町公園の件からお答えさせていただきます。
浜町公園につきましては、委員御紹介のとおり、樹木の移植工事と広場の整備を一体的に整備いたしまして、実態としましては、ちょっと遡りますけれども、昨年の10月末に説明会を地元の中で計4回させていただきまして、それを受けて、その後2週間ぐらい周知の期間を置いて工事のほうに入っています。
順番といたしましては、先に広場の整備、今、委員おっしゃいました遊具側の広場の整備、今回お餅つきをやっていただいたところでございますが、そちらの広場の整備をまずいたしまして、遊具の再配置とともに、広場空間を一旦整備いたしました。それが年内ぐらいに完了いたしまして、樹木のほうの工事に関しましては年明けから移植の工事に入っております。
先ほどもありましたとおり、2週間前とおっしゃったと思うんですが、ちょうど2月の末、2月29日でございますが、最後の1本が搬出されたと。そういった形で樹木のほうは、今、千葉県にある苗圃のほうに行っておりまして、そちらで樹木の経過を観察して、また再整備のときに、その木の状態を見て戻す、戻さないの判断をするということでございます。今回の整備は、いろいろと御意見をいただいていますが、公園の利用者様には非常に御迷惑をかけていますが、木に関しては、全て伐採ではなく、移植するという手続を取った次第でございます。
それから、2点目の浜町川緑道の件でございますが、浜町川緑道に関しましては、委員御紹介のとおり、今回、令和6年度には実施設計の予算を組んでおりまして、検討といたしましては、今度、6年度で3か年目になるかなというところでございます。そういった中で、こちらも意見の交換会というのを実施しておりまして、緑道に関しましても、実際としましては整備してから大分たっております。昭和63年に整備されておりますので、およそ30年経過して、委員も御存じのとおり施設が老朽化しているところでございます。
また、緑道の木が、今、桜の木であったりというのが、大分整備した当時よりは当然大きくなっていますので、そういう意味では園路の幅員というのも大分狭くなってきていたりとかいう話もございますので、まず、意見交換会の中ではそういった現状を確認しながら整備は進めているところでございますが、どんな御意見が出たかというと、老朽化の改修、それから周辺の交通量について、具体的に言いますと、駐車車両とかが多いといった苦情に近いお話、もう少し憩える場所が欲しい、木が鬱蒼として、少し防犯性とかの部分で問題があるんじゃないかと、そういった様々な御意見を伺っています。
区といたしましては、昨年度の業務の中で、まず交通量の実態を把握するということで交通量調査を周辺でやっておりまして、それを基に緑道の幅員を拡幅して、通路部分を広く取るようなイメージで今整備の案をつくっておりまして、こちらの所管の警察ですとかのほうに意見をお持ちしているような状況でございます。
将来的には、今意見がありましたとおり、公園のようなしつらえというお話もございますので、まだこれは私どもの所管のほうでの話ですが、最終的に整備するに当たっては、公園として整備していこうかなと。現状は区有地の上の緑道ということになっていますので、そういったイメージで持っております。
また、緑道は非常に長くて、4,000平米で約500メートルございますが、甘酒横丁までの北側の部分であったり、そこから新大橋通りの部分であったり、南側の首都高の下の部分であったりということで、それぞれ顔色も違いますので、地元の地域の方の御意見を聞きながら丁寧に進めていきたいなと考えているところでございます。
以上でございます。
○堀田委員
詳細にありがとうございます。まず、樹木のほうですけれども、本当に仮校舎建設のお話を伺ったとき、浜町公園に接する、本当に超地元の私たちは、お話を伺って一番最初にいただいたお声が、伐採しないでほしいということでした。そして、私たちもその声を受けてやり取りをさせていただく中で、樹木医さんに見ていただいていると、そのことも伺って、本当に祈るような気持ちでその結果を待つ中で、伐採せずに移植することができると決まったと伺って、本当に皆さん喜んでおられました。そのことを思い出しました。それもあって見送るような、あの木に対してそういう思いがあったのかなというふうに思います。あと、根づくかというところをこれからしっかり大切に育てていただきたいと思います。
次に、緑道の整備でございます。今いただいたお声という中にはなかったんですけれども、以前、甘酒横丁から入ってすぐのところに喫煙者がたくさんいらっしゃるということで、どうにかしてほしいというお声をいただきました。そして、何年も前の決算か予算かの委員会のときでございましたけれども、緑道の横の道路が一方通行なんですけれども、比較的広いということ、それがゆえに違法駐車も多いということで、そこにトレーラーを活用した移動可能な公衆喫煙所というのが当時出てきて結構広まっていたときでもございまして、道路にそれを置けないか、設置できないかということをお訴えいたしました。
そのときは、たしか道路を喫煙所にするというのはハードルが高いというような、そういう趣旨の御答弁だったかと記憶しております。本日午前の福祉保健費の中の御答弁で、喫煙対策が全区的にかなり進んできているけれども、浜町などはまだ足りていないという御答弁をいただいております。今回、緑道全体を整備するに当たり、公衆喫煙所をこの計画の中に位置づけていただきたいと思うのですが、そのお考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。
○白石水とみどりの課長
浜町川緑道への喫煙所の整備ということでございます。
令和6年度は設計のほうに入っていきます。先ほど私は主要な意見ということで、たばこの話は申し上げなかったんですけれども、実態としては出ておりまして、現状といたしましては、もともとあった灰皿を撤去しているということがございまして、吸われる方も申し訳なさげに倉庫の裏で隠れて吸っているよみたいな意見はいただいていたところでございますので、追加で申し上げさせていただきます。
その上で、喫煙所の考え方でございますが、日本橋のこちらのかいわいは喫煙所が足りていないということは、保健所の生活衛生課長のほうから話を聞いていまして、区といたしましても、公共の場所で整備するとなると、公園が一つの場所として考えられるというところもありますので、今、設計の中で、保健所のほうとは情報を共有して、設置できるかどうかというところを検討しております。以前灰皿があったということですし、緑道の幅員を広げるということが可能であれば、そういったコンテナ式なのか、煙が出ないような仕様の喫煙所みたいなものが、公園管理者としても分煙が可能であれば大丈夫かなと思っていますので、その辺のほうは今後調整させていただきたいと思います。
以上でございます。
○堀田委員
ありがとうございます。緑道を公園にするに当たって、幅を広げることでそういう余地ができるということをちょっと今伺いまして、ぜひその方向で進めていただければと期待を込めてお願いしたいと思います。
続きまして、江戸バスのことでございます。
これまでも前委員とのいろんなやり取りがございましたけれども、2月補正の中で、江戸バスのことで歳出があったと。その要因として、広告収入の減もあるが、人件費の増が多いというふうに御説明を受けておりました。これまでのやり取りの中で、いわゆる増便、南循環ルートの変更に伴いバスを1台増やした、それに伴って人員も増やしたということで、非常によく分かる御説明をいただきました。ありがとうございます。
併せて修繕費ということも出ていたかと思うんですけれども、私も江戸バスを使っている中で、多分一、二か月ほど前、年末ぐらいからでしょうか、ブレーキの音が本当にきつくて、キキキキキというすごい音がすごく長い時間鳴るんですね。なので、明らかにブレーキパッドが消耗しているんだろうなという状況を思っていて、本当に心配な状態で乗っておりました。
そういう中で、言おうか言うまいかすごく悩んでいたんですけれども、多分先月ぐらいからちょっとよくなりまして、音も小さくなりましたし、これは交換していただいたのかなというふうに理解しておりまして、修繕費は、利用者が増えると当然それだけ重くなって、ブレーキパッドの減りも早くなると思いますし、本当にこの修繕費、節約しなくてもいいような、そのような感じで処置を今後もお願いできればと思います。
南循環のルート変更が今回なされるわけですけれども、北ルートのルート変更もぜひお願いしたいと思っております。もう本当にこれまで何度もお願いをしてきていることで、ちょっとしつこいような内容かもしれないんですが、東日本橋の、特に一丁目、二丁目の両国橋の近くの方などはかなり不便な思いをなさっています。その地域の方々から、何とかこっちのほうに回ってきてもらえないかというお声を頂戴しております。東日本橋の地域としては、一番最寄りのバス停が馬喰横山駅というバス停なんですけれども、ここはもう本当に乗客も、また降客というんですかね、乗り降りが最近は増えてきているというふうに実感をしておりまして、それだけ利用する方が多い、必要とされている場所かなと思いますので、それに伴ってちょっと遠回りすることも、当然そうなってきますから、いろいろ影響もあるかもしれないんですが、何とかぜひ御検討をお願いできればと思います。
御答弁といいますか、御所感をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
○落合交通課長
江戸バスのルートについてでございます。
南循環につきましては、委員御紹介のとおり、これからルートの変更を行っていくといったところでございます。北循環につきましては、今回のルート変更の中では、本石町のところの交通環境の改善ということで、1か所変更を行っております。東日本橋の辺りのところは、委員御案内のとおり、江戸バスはそのまま真っすぐに浜町のほうに抜けていくといったルートを取っております。ルートをつくる際に、安全に運行できるルートは確保できるのかどうか、また、沿道の方の御理解を得て江戸バスのバス停を置くことができるのかどうか、こういったところも非常に大切なところになってきます。また、回る際には極力同じところを回らないように、回っていくといったところも検討の中に入ってくると思います。
昨今、運転手不足等で、ルートを伸ばしていくとなると運転手をさらに確保していく必要がある、また、北循環に関しては、時間的にも1周、今現在70分ぐらいになっているといったところで、伸ばしていく際にはバス等をさらに導入しなければいけないといった状況もございます。
しかしながら、今後、千代田公園等の再整備、また水辺のにぎわいづくりといったところも出てきます。こういった機会を捉えながら、どういったことができるのか、需要はどうなのか、また費用的にもどうなのか、こういったところを慎重に見極めながら検討していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○堀田委員
ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
話が変わりまして、福島県大熊町との脱炭素を軸とした連携のことで、これまでのやり取りでもいろいろよく分かったところでございます。1点だけどうしても確認させていただきたいことがございまして、お尋ねいたします。
概要の中の内容、活動内容として、4番目に産業振興、大熊町が進める企業誘致等に協力するとともに、区と町の事業者の交流を支援しますということで、企業誘致に協力する、これはどういうイメージなのか、ちょっとお知らせください。
○武藤環境課長
大熊町との連携についてでございます。
産業振興の部分については、大熊町が今復興の過程で、雇用の確保というところで企業誘致を強く進めているところがございます。協定の中でも、本区に期待するところとして、企業の集積地である中央区のほうでそういった大熊町の活動をぜひ周知してほしいというところもございますので、そういうところの協力ですとか、直接つなげるようであれば、つなぐようなことも今後検討していければというふうに考えております。ただ、まだ大熊町のほうから要望を伺っている最中というところもございますので、大熊町の要望も踏まえて、どういった取組をしていくかというのは今後検討していければというふうに考えております。
以上でございます。
○堀田委員
承知しました。当然これからとなりますが、よろしくお願いいたします。
大熊町のホームページ、特に交流予定の大熊町のゼロカーボンフェスティバル、これをお知らせしている町のホームページを拝見しておりますと、お子さんが非常に多いみたいで、そういう意味でとても活気のあるというか、若い町なのかなと思っております。Team Carbon Zeroも若い世代の方々に活躍していただくプロジェクトと認識しておりまして、本区も交流の中で得るところも多いのではないかと思います。また取組を期待しております。よろしくお願いします。
終わります。
○塚田委員長
次の質問者の発言を願います。
○田中(広)委員
引き続き質問させていただきます。今回、私からは水とみどりあふれる豊かなまちづくりについて、環境学習、公園についてお伺いをいたします。
地域の方々とお話をする中で、この季節になりますと桜の開花の話題が多くなってまいります。1年の中でも、特に区内の木々を見て季節を感じるときだと思います。この背景には、きっと区の職員の皆さんが日頃から大切に手を入れていただいて守ってくださっているおかげであると認識をしております。そうした視点を持って質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
まず2点、お伺いさせていただきます。
区長の所信表明では、水とみどりあふれる豊かなまちづくりについて、新年度では、生き物のすみかづくりなど、区民が親しみやすく、楽しめる水辺空間を整備するため、石川島公園内の水辺環境の充実に向け、具体的な検討を開始しますとありました。大変期待をしているところでございますが、どのような取組をされていくのか、構想を持っていらっしゃるのか、お考えをお願いいたします。
2点目が、2月15日開会の環境建設委員会で、5年ごとに行っている水生生物調査結果について御報告がございました。この中でワカサギが示されておりまして、これまでの調査結果ではあまり見たことがないような気がするんですけれども、どこで確認されたのでしょうか。さらに、環境情報センターで小学生などの子供たち向けに川のいきもの観察会を連携して実施していただきましたが、動画も拝見しましたけれども、本当にすばらしい内容だなと思っております。子供たちの声など、御所感をいただければありがたいと思います。
よろしくお願いします。
○白石水とみどりの課長
私からは石川島公園のほうで実施される水辺環境の整備というところを答弁させていただきます。
これに関しましては、区長の所信表明の御紹介がありましたが、基本計画2023を昨年度末に策定しておりまして、その中でリーディングプロジェクトとして、水とみどりプロジェクトが4つのうちの一つで入ってございます。これを受けまして、より具体的な水辺の整備というところで、昨年の7月に水辺環境の活用構想というものを策定したところでございます。これに基づきまして構想をつくって終わりというわけではなく、一歩一歩着実に水辺を整備していきたいという思いから、まず石川島公園の中で、現状、護岸の切り欠き部がございまして、これは相生橋の下の部分でございますけれども、隅田川との仕切りに矢板があるような状況でして、ある意味、経年劣化ですとか、そういった腐食が進んでいると景観的にもあまりよくないと。
一方で、その部分が波消しみたいな形になっていまして、現状としては、もったいないので、今そこに浮島を置いて、既にカルガモとかがそこに巣をつくっているという状況も確認しておりまして、ある意味、地域の方々を含めて非常に憩いのスポットになっているところでございます。
そういった背景を生かしつつ、水辺の活用構想の中でイラストを書かせていただきましたが、そういった生き物のすみかづくりみたいなものを進めていこうと。お子様が増える中央区の中で、環境学習ではないですけれども、実態としてそういった水生生物であったり、自然の鳥がそちらにやってくるという状況を観察できる場は非常に貴重だと思いますので、今の環境を生かしながら整備していきたいというところで、今回、令和6年度の予算のほうに計上しているところでございます。
考え方としまして、現況の調査ですとか、これも地域の方の意見も伺いながら整備のほうを進めていくということで考えております。
以上でございます。
○武藤環境課長
水生生物の調査の結果についてでございます。
ワカサギが見つかった場所というお話なんですけれども、大変申し訳ありません、ちょっと今資料が手元にありませんので、後でまたお答えさせていただければと思います。
もう一つの川のいきもの観察会、環境情報センターで実施したものになりますけれども、こちらについては、親子で参加していただいて、実際に触れる機会もあったということで、非常に好評だったところでございます。ただ、実施時期が非常に暑い時期ということで、当初は外で開催予定だったんですけれども、健康に配慮して、今回は環境情報センターの中で実施したところでございます。お声の中には現地開催を望む声等もありましたので、今度は5年後になりますけれども、開催の際には時期も含めてまた検討していければというふうに考えております。
以上でございます。
○田中(広)委員
それぞれ御答弁を御丁寧にありがとうございます。
まずワカサギですが、私も、日頃報告をいただいて、まずワカサギという表示を見たのは初めてな気がするんですけれども、ワカサギというと、一般的には冬の湖に氷が張っている状態に穴を開けて釣りをするというイメージなので、普通は淡水魚ということを想像するんですけれども、実は海にも下る魚であるということで、意外とワカサギのそういう生態とかも存じ上げていない方もいらっしゃるんじゃないかなと思って、本当に身近というか、誰もが知っているワカサギからも大事な学ぶことがあるのかなと思っております。また、中央区の隅田川の身近なところにいるということも大切かなと思います。いきもの観察会も、私も映像を見て大変好評だったんじゃないかなと思っております。
少し中長期的にはなりますが、最初に水辺構想の御答弁をいただきましたが、あそこのちょうど相生橋の下は結構水深があると思うんですね。区民の皆さんが水辺に触れようとするときには、なるべく浅いほうが触れやすいと思いますので、そうすると、かなりお金がかかっていくなという気もするんですけれども、その点、どうやって親しみやすい、そして水生生物がうまくすみかとしていけるような整備になるのか、その辺までもしイメージしているようであれば、教えていただければと思います。
あわせて、生き物ということで、昨年のたしか決算特別委員会でも伺ったと思うんですが、環境情報センターで春と秋に浜離宮恩賜庭園で自然観察会を行っていただいて、これも好評だというふうに伺っているんですけれども、もし今お手元に資料があって、状況が分かれば教えていただければありがたいと思います。よろしくお願いします。
○白石水とみどりの課長
私からは石川島公園の、より具体的な整備というところでございます。
水辺の構想の中ではイラストをつくったところがありまして、この切り欠き部が縦15メートル、横が40メートルぐらいある部分が2か所ございます。今実態としてはそこにカルガモの浮島をつくっているんですが、できれば干潟であったりとか、そういう部分をつくったりとか、あと石倉かごと申しまして、伝統的な石倉漁、ウナギとかが来るようなんですけれども、あとは蛇籠といって、これは土木の工法で護岸とかでよく使う、それを組み合わせたものを石倉かごと申し上げるんですけれども、これを置くことによって、今の水生生物の話ではないですけれども、カニが来たり、魚が来たりというところで、そこがすみかになるというような形です。実際、今、朝潮運河でもそういったものを設置しているという事例もございますので、石川島公園でもそういった部分ができればなというふうに考えております。
整備に関しましては、これからまず検討の調査をしまして、今後、河川ですので河川部等との協議もあるでしょうが、そういった部分を含めて整備していきますが、令和5年6月、中央区の水辺の構想よりも約1か月前に東京都のほうでも隅田川の在り方という検討をしていまして、その中でも、石川島公園の、ある意味絵を描いています。その辺をうまく、中央区でもやるんだよというのをしっかりと東京都と協議しながらやっていきたいなというふうに考えております。
以上でございます。
○武藤環境課長
環境情報センターで実施しております浜離宮での自然観察会でございます。
4月と10月に、春と秋、1回ずつ開催をさせていただきまして、10組で大体20名程度の募集をかけさせていただいたところ、ほぼ満員ということで非常に好評をいただいているところでございます。こういった機会を通じて生物多様性に触れる機会を今後も提供していければと思いますけれども、都心部においての自然体験と檜原村でやっている自然体験、この両方を併せて生物多様性の保全に触れる提供というのをしていければというふうに考えております。
以上でございます。
○田中(広)委員
大変にありがとうございます。ぜひ水辺の環境整備、本当に中央区は、何といっても水辺が特徴でありますので、すばらしいものをつくっていただきたいと思います。随分前にも竹芝の再開発をした物件の御紹介もさせていただきましたが、本当に継続して、地域の高校生の皆さんと一緒にごみ拾いを行ったり、その後はハゼ釣りをして、この生き物観察を行って、いろんな取組をイベントとしても行っております。
そういった意味で、どうか干潟になるような取組をしていただいて、多くの方が、やはり中央区は水辺なんだ、特徴なんだ、また昔はここは干潟があったんだということで、大切な学ぶ機会として取り組んでいただきますようお願いいたします。
また、自然観察会も好評であるということで確認をさせていただきました。私も少し前に浜離宮へ行ったときに、いつも必ず川のところを見てくるんですけれども、以前は見たことない、何とあのクロダイを、普通に悠々とたたずんだような状態で発見することがあります。結構大きいのでびっくりするんですが、昔は大きい魚といったらボラとフッコぐらいだったんですけれども、やっぱり温暖化が進んで環境が変わっているのかなというふうに感じております。
また、これも以前御紹介させていただきましたが、南高橋を渡ると、コロナ禍になってから本当にカルガモの親子が増えた気がしまして、春の季節になると、結構親子でその橋を渡るときに、今日はカルガモに会えるかななんて会話をしながら通っていくシーンも見ます。地域に目を向けて、生き物に目を向けていくということは、すごくささいなことではあるんですけれども、大事なことだなと思って取り上げさせていただいております。
先ほど来、水生生物、また浜離宮の自然観察の御答弁をいただいたところでありますが、また一方で、確かにいろんな問題があることも十分承知をしているところでございます。その上で、区内の生き物との触れ合いについて御説明いただいたところでありますが、生き物調査、また、触れることの大切さについて改めて御見解をいただければありがたいと思います。
○三留環境土木部長
委員のほうからいろいろと御紹介いただきました生き物についてでございます。
先ほどの答弁の中で石川島公園のお話が少しありましたけれども、もともとは船着場として整備されたものが活用できなくて、今の現状があると。ただ、あの状況では危ないので、もうちょっと何か活用ができないかという中で生まれてきたようなお話もあります。干潟をぜひともというお話でございますけれども、石川島公園、階段状の部分であったりとか、昔から干潟であるとか、浅瀬をつくるのに職員が苦労しておりまして、佃堀でようやくアシが植えられた、石川島公園の先端でもアシが植えられたというような取組を長年続けてございます。そういった中で、石川島公園の船溜まりを今後整備していく。多分干潟にできるような構造にはなるのかなと思っておりますが、いろいろと今後研究はさせていただきたいなと思ってございます。
生き物に関してでございますけれども、確かに、小学生が観察会で、昔、石川島公園の先端でやったときに、かなり喜んで御参加されていたというのも記憶してございます。機会を捉えまして、そういった子供たちが参加できる、もしくは生き物等に触れ合えるところができるような取組を今後も継続していきたいなと思ってございます。
以上でございます。
○田中(広)委員
大変にありがとうございます。そこで御提案させていただきたいと思いますが、ぜひ中央区版の区民参加型の生き物図鑑というのを作っていただければありがたいなと思います。例えばですが、足立区では、足立区だけの生き物図鑑として、スマホアプリを活用した生き物調査を2021年から実施して、春編と夏編の年2回行っております。また荒川区も、たしか都政新報だったと思いますが、次年度予算案に同様の取組を計上しております。ぜひ検討していただきたいと思いますが、御見解をいただければありがたいと思います。
実はこの内容も、気候変動、生物多様性の理解を深めることだけではなくて、中央区内に目を向けていただくきっかけとして、少しでも愛着を感じていただく取組につながればとの思いで質問させていただいておりますので、ぜひ御検討いただければありがたいと思いますが、御見解をお願いします。
○吉田副区長
正直言って、この間、ツヤハダゴマダラカミキリだっけ、ああいうのもあるからね、なかなか、実際に動植物図鑑というのもいろいろと難しいなと思うんですよ。日本橋でも鳥もいて、僕は鳥は結構好きだから、邪魔だと言われると腹が立つんだけれども、ただ、そういうものを含めて、じゃあ、系統的にいろんなことができるのかというと、なかなかできにくいと思う。海浜の中の生物の在り方については、これはちょっと東京都とも御相談しながら、むしろ江戸湾みたいなところに着目しながら、海浜の中での動植物の在り方、今日の東京湾での動植物のありようみたいなものをまとめていくことのほうがちょっと意味があるんじゃないかと思っている。
今御提案の部分はよく分かりますよ。だけど、中央区だけではなくて、そういったところの広がりを持って検討させていただいたほうがいいんじゃないかと思います。御提案の趣旨はよく分かりますから、我々としても、東京都を含めていろいろ御相談をしてみて、もう少し広域的に整理できるかどうか検討させていただきます。
○田中(広)委員
ありがとうございます。本当に日頃から御担当の部署の皆さんがどれだけ大変な思いをされているかということも、今の御答弁で伺いましたし、また日頃から認識しております。ただ、その中でも、これだけ今人口が増えてきて、すごく利便性の高いまちになってはいるけれども、そこには自然があって、私たちは自然の一部なんだということを再認識することは大変大事かなと思って、どうかいろいろ工夫していただきますように、よろしくお願いいたします。
次の質問に参ります。大変恐縮でございますが、また他区の内容でありますけれども、先日、再度大手町の森、オーテモリに行ってまいりました。これはビジネス街に敷地の約3分の1となる約3,600平米を森ごと、土壌ごと移植してきております。竣工当時約100種の樹木や地被類は、1年半ほどで3倍となり、その後、鳥や昆虫も飛来するなど、およそ10年で独自の生態系が育まれたようであります。また、敷地内の気温も平均で約1.7度下げる効果もあるようであります。都心の中でも工夫すれば、このような環境が育まれることが分かってきております。
また、国際社会におきましても、気候変動の対応や生物多様性の確保、幸福度の向上などで都市緑地が持つ機能の重要性が高まっております。今、政府も法案の提出に取り組んでいるところだと認識しております。この背景には、特に日本では、2022年の世界の都市総合力ランキング、民間が行っておりますけれども、緑地の充実度で東京と大阪は下位でありました。ベルリン、シドニー、ロンドン、シンガポール等と比べると本当に充実度が大変低い状況であります。昨年の7月、高松市で開催された先進7か国の中での会合で、都市緑地の役割について、二酸化炭素を吸収し、生物多様性の保全にもつながるとする共同声明を発表しております。また、具体的な行動指針も策定したようであります。その中で、出席した国土交通大臣は、地球規模の課題を考える場合、人口や資産が集中する都市における取組が重要だと、このように述べております。
そこで、今、中央区は本当に一生懸命緑を増やそうと取り組んでいただいておりまして、緑の基本計画も新しいものでは10年のもので、今5年で折り返し地点になっております。振り返りますと、10年以上前ですと、先導的な取組をしようということで壁面緑化も行っていただいておりまして、本庁舎、銀座ブロッサム各所でやっていただいております。さらには、最近ではグリーンインフラガイドラインもつくっていただいて、質、量の確保に向けた取組もしていただいております。
改めて、今、緑の基本計画はこうやって半分まで取り組んできておりますけれども、なかなか厳しいところはよく存じてはいますけれども、もう一度、次の残り5年に向けての御決意といいましょうか、所感を含めていただければありがたいと思います。よろしくお願いします。
○吉田副区長
この都心の中でどうやって緑を増やすかということについては相当苦労していまして、実際の話、私はそういう意味では、宣伝しちゃって申し訳ないけれども、区境を越えて中央区の森をやったのは、23区というか、日本全国の中でもうちの区が一番だったと思っているんだけれども、そういうようなことも含めて、何とか緑を我々の手でもって回復したいということはそれなりにやってきた。
それじゃあ、この市街地の中で何がということになるんだけれども、今、現実に目の前にKK線の話、それから築地市場の跡地の話、その周辺の話がある。そういう意味では、計画上整理していく上では、緑を大量に確保していく、ある意味でチャンスが来ていると思っています。
後の5年といいますか、これからの10年先を見据えたときに、銀座、築地というところを中心として、ずっと緑のサーキットができていくというようなことは非常に美しい都市像になるだろうと思っているし、アメリカが言っているようなハイラインなんて、もう問題じゃないというようなレベルのきちっとしたものがつくれるだろうと思っている。先ほども、東京都がどうだから、区として言えないのかという御質問もあったけれども、そうじゃなくて、区として、地元として、ここはこうあるべきだという話をしていくことが必要なんだと思うし、今そのチャンスが来ていると思っています。
先ほど申し上げましたように、KK線の話もある、それから築地の跡地もある。私は本音で言うと、東京駅、この間カリンの話をされていたけれども、カリンはまだしも、北方領土のスローガンとみすぼらしい並木道を見ると、東京駅の八重洲口なのかと思うよね。東京駅の八重洲口に降り立ったときに、ここは日本の交通の中心地なんだという景観になっているかどうかと。ちょっとなっていないと思う。あそこは全部都道だよ。都道だけれども、あそこの並木とか何かのつくりようについては、もうちょっと統一的なイメージをきちっとつくったほうがいい。
これはみんなで考えて、地元が打ち出して、こうしてくれよと言って、センターのアイランドのところも、北方領土を返せばいいけれども、もうちょっと何かいい色をつけようよというようなことも含めて点検していくと、緑をつくる余地というのは、そういう意味でうちの区内にはある。その部分をしっかりつかまえてやっていこうじゃないかというところが我々のここ1年の非常に重要なテーマだと思っています。
○田中(広)委員
ありがとうございます。また最後に力強い御答弁となりまして、ありがとうございます。
私も本当に大事だなと思っておりますし、また、今までの皆さんの御努力が地道にあったから、こうしてKK線の話題、あるいはアメニティ整備構想の話題、そして築地の開発の緑の話も出てきていると考えております。時間が限られている中で今3つ質問を用意しているところなんですが、ちょっと3つは厳しいなと思っておりまして、1点、御質問させていただきます。
先導的な役割で壁面緑化を行っていただいたんですけれども、もう10年以上たって、今、緑化の技術も大きく変わっております。したがって、今の本庁舎の、例えば壁面緑化も、少し植物が厳しい状況になったときとか、何か変わらなくちゃいけないタイミングが来たときに、また質を問われるような中で、壁面緑化のさらなる取組をしていただければありがたいなと思うんですけれども、量というよりも、今現状とどめていただいているだけでも大変なことなんですが、本当に今いろんなエリアの壁面緑化を見るとすごく充実しておりまして、もう少しできないかなと思います。
ただ、私も御意見をいただく中で、特にこの寒い季節に見ると、今ちょうど季節の変わり目ですから、枯れている状態なんです。これはしようがないんですけれども、説明はするんですが、ただ、民間の壁面緑化もいろんなものが出ているものですから、整備されていることもありまして、少し何か、変わるタイミングのときに充実した整備にしていただければなと思うんですけれども、趣旨は感じていただけましたでしょうか。御見解をいただければと思います。
○三留環境土木部長
私がお答えさせていただきます。
公共施設の壁面緑化は先駆的事例ということで、本庁舎、銀座ブロッサム、それから相生の里だとか、いろいろと取組をさせていただきました。残念ながら本庁舎北側面の壁面を使っておりますので、なかなか植えられる樹木も限られる中、当時の最先端の技術を使ってやってございます。委員御案内のとおり、時間もたってございますし、新しい技術等々もありますので、今、庁舎の在り方であるとか、そういったものも今後議論される中でどのようにしていけるのか、そういったものも含めまして検討のほうはさせていただきたいと思います。
それから、先ほど御質問いただいておりましたワカサギですが、佃小橋のところで採取できたものであるということです。大変遅くなりました。申し訳ございません。
○田中(広)委員
大変にありがとうございました。ぜひいろいろ御検討いただければと思います。当然、基本計画、また指導要綱、まちづくり基本条例といろいろなところでしっかり整備していただいておりますし、また、皆さんに協議をしていただいて進めていただけると思いますが、改めて本庁舎、区の施設から壁面緑化で緑の確保に向けて決意を込めていただくような流れになりますようお願いしまして、質問を終わります。
ありがとうございました。
○海老原委員
ただいま第6款「環境土木費」の質疑半ばではありますが、暫時休憩し、午後3時5分に委員会を再開されるようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
午後3時5分に委員会を再開いたしますので、御参集願います。
暫時休憩いたします。
(午後2時46分 休憩)
(午後3時5分 再開)
○塚田委員長
第6款「環境土木費」について、質問者の発言を願います。
○渡部委員
では、お願いいたします。新規事業の福島県大熊町との脱炭素を軸とした連携ということで皆様から御質問が出ておりますが、私は、今回の締結によりまして再エネをどれぐらい購入できるのかなという視点でお伺いしたいと思います。
本区が排出する電力による二酸化炭素量というものは、大体この取組によりまして何割ぐらい削減ができる見込みなのかなということ、なぜならば、大熊町というのは非常に広大なので、その規模感もあると思います。その方向性について教えてください。
○武藤環境課長
大熊町との連携についてでございます。
今回の協定の柱となるのが、今おっしゃっていただいた再エネの利用拡大という部分になります。大熊町が計画上掲げている規模としては、30メガワット級のメガソーラーをまず整備するというふうに言っております。その中で、大熊町で使い切れない分を区に送ってもらうということで今考えているところになります。なので、今後の大熊町の復興状況を踏まえて送られてくる量が決まってくるところはあるんですけれども、30メガワットといいますとかなりの容量になりまして、区の区有施設全体の電力使用量が大体40ギガワットということで、大熊町の供給される電力というのが大体30から35ギガワットぐらいになりますので、そういう意味ではかなりの量というところがあります。
今、区の再エネ導入率というのが大体65%ぐらい再エネに切り替わっているところでございます。そのうち、まだ切り替わっていない部分について大熊町の電力を活用できれば、2030年度に向けての目標達成に大分近づくのではないかというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
お知らせいただきありがとうございます。本当に大熊町の方が生み出す30から35ギガワット、これだけで大体区が必要とする電力を補えてしまうくらいに大きいんだということを改めて認識させていただきました。引き続き、まだまだ復興途中で、いまだに立入禁止区域が多くて帰れない方々も多いというこの町との交流、また中央区に望むこともたくさんあるということも先ほど来伺っております。初の取組、まず一歩大きく踏み出していただきたいと思います。よろしくお願いします。
そして、またこちらも新規事業で、こちらはエネファームを活用したJクレジット創出事業、522万5千円の予算がついています。HARUMI FLAGの分譲マンション、大体5,600戸のうち約4,000戸にエネファームを装備しているということを事前に教えていただきました。この規模においては何トンぐらいJクレジットで本区が排出する二酸化炭素量を相殺できるのでしょうか。
○武藤環境課長
エネファームに関連する事業でございます。
エネファーム1台当たり大体0.9トンの吸収分としての換算ができるというふうに言われておりますので、仮にですけれども、もし皆さん、4,000戸全員入っていただけると、3,600トンと非常に規模の大きいものになるところでございます。この事業については区内全域を対象にしておりますけれども、HARUMI FLAGが4,000戸という非常に規模の大きいエネファームが導入される地域になりますので、全国的にも非常に珍しいということで、ここを特に集中して加入者の方を増やしていきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
ありがとうございます。全国的にも非常に広大で一度にということで、珍しいということを今教えていただきました。まだまだこれから1年かけて入居されてくるというお話も伺っておりますので、加入率、またその周知をしながら御対応をいただきたいと思います。
なお、令和5年度、新年度の新しい取組の中央エコアクト、こちらのほうは予算額が相当減となっておりますが、今回、本来であれば充実させていくべきエコアクトの減予算となった、その理由について教えてください。
○武藤環境課長
エコアクトの予算減についてでございます。
こちらは、令和5年度については再構築ということで、非常に費用がかかったところでございまして、来年度は維持管理というところで予算のほうが減っているところになります。ただ、機能の追加等も行いますので、機能の充実を図っていくところは変わらないところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
ありがとうございます。再構築による費用が皆減したということ、維持管理のコストをつけていただいているということで、分かりました。どうもありがとうございます。
なお、本区は今年度、23区初の取組ということで、中央区は初の取組に着手していただきながら、区有地を活用した太陽光発電所の整備を手がけていらっしゃいますが、今様々、周辺の地域の境界線の法的整理をする必要があるということで、途中までお話を伺っております。現在の進捗状況について教えていただきたいと思います。
このオフサイトPPAの運用によって受電できる施設というものも事前に示されておりますが、本庁舎、銀座ブロッサム、ヴィラ本栖、勝どき児童館を予定されておりましたが、これが実際に稼働いたしましたら、ほかの施設の運用についても供給できるのかということも併せてお知らせくださいませ。
○武藤環境課長
館山での太陽光発電についてでございます。
こちらの進捗につきましては、今御紹介いただいたとおり、境界確定という作業にちょっと時間を要しているというところで、時期を変更させていただいたところでございますけれども、今年度中に境界確定の手続は終わりそうだということで、これから契約等整備に向けた作業に入っていくところでございます。
供給先の施設については、今4施設ということでお話をいただきましたけれども、基本的には変わっていないということで、その4施設に対して供給をしていきたいというところでございます。それ以外の施設ということなんですが、そこまで大きな電力量ではないので、一旦この4施設で運営をしていきたいというふうに考えておるところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
お知らせありがとうございます。境界線周辺が、国ですとか、様々な自治体と重なっていて、非常に大変でというお話を伺っていたんですが、相当努力していただいて、今年度中に法的に整理が終わるという御努力に感謝申し上げます。
施設については、取りあえず4施設で始めるということ、実際に稼働してみて、先ほど一番最初に御質問させていただきました令和6年度の新規事業、福島県大熊町がどれぐらい排出した後、供給してくださるかによってまた変わってくると思いますので、トータル的にこうした脱炭素に向けたお取組を引き続きお願いしたいと思います。
さらに、また新たに中央区の森事業、こちらはこれまで毎年、あるいは隔年だったりしながらお取組いただきながら、今回3.7ヘクタール、南郷地区を新たに整備されていくということでございますが、全体だと48.6ヘクタールぐらいになるんでしょうか。この中央区の森、久しぶりに新たな敷地にということでのお話を伺ったんですが、今後の方向性、どういうふうにお取組になっていくのかなということと、あと、他区と一緒に進めておられる多摩の森の事業もございます。そのあたりも含めてどういうふうな方向性でこれから進んでいかれるのか。また、1つ、南郷地区、矢沢地区の一体活用と示されています。この一体活用というのはどういうふうなことを想定されているのでしょうか。また、これまで中央区の森から出てきた間伐材を様々なところで、直近ですと晴海西小学校、晴海西中学校でも使われているという御説明をいただいておりますが、現在の活用状況についてお知らせください。
○武藤環境課長
中央区の森の拡大についてでございます。
現状、4地区の合計で約51.3ヘクタールというところになりますので、今回の3.7ヘクタールが加わると約55ヘクタールの規模になるというところになります。ただ、この3.7ヘクタールが登記上の面積になりますので、今後、協定を結んだ後、測量も行いますので、整備については測量した面積に合わせてやっていくというところになります。
続きまして、今後の方向性ですけれども、中央区の森については、区は二酸化炭素排出量が非常に多いという部分もございますので、その吸収量確保という面もあって中央区の森の事業に取り組んでいる部分もございますので、檜原村と協議をしながら、活用できる場所というところも考慮しながら、拡大できる場合には拡大をしていきたいというふうに考えております。
また、他区との連携の部分についてですけれども、こちらも同じ考え方で、森林自体が全国の市町村、都道府県を問わずまたがって存在するものになりますので、この森林整備というのは日本全体で取り組む課題であるというふうに認識をしております。したがいまして、檜原村との個別連携はもちろん推進していきますけれども、こういった他地域との連携をしての広域的な森林整備というのも拡大をしていければというふうに考えております。
次に、今回拡大する場所との一体活用という話なんですけれども、こちらは南郷地区の拡大ということで、既存の協定者が拡大するというところと、近接する矢沢地区というところともかなり近い場所にあるというところ、あと、檜原村が運営している教育の森ともつながっているということで、教育の森を含めて活用ができるということを見込んでいるところでございます。なかなか急峻な場所が多くて、中央区の森の活用というのは難しい部分がございましたけれども、今回は教育の森も含めて活用できる見込みがあるところでございますので、環境学習事業等で令和6年度から、できるところからちょっとずつ始めていきたいというふうに考えております。
最後に間伐材の活用についてですけれども、こちらについては、最初の整備の段階でまとまった間伐材が出るということで、最近では矢沢地区で間伐したものを晴海西小・中学校の外構材ですとか、本の森ちゅうおうの家具で活用したというところでございます。今後は、本宿地区というところで間伐が始まる予定でありますので、そこで出た間伐材を活用していきたいところでございます。あとは、保全で出てくる小量の間伐材につきましては、ノベルティグッズ、環境イベントとかでも活用しているようなものになりますけれども、そういったところでも活用を図っているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
それぞれ詳細に御説明、ありがとうございます。約55ヘクタールまで広がっていくということ、それでも、中央区はまだまだ排出量が多いために、チャンスがあればさらにこの取組を一層進めていくという方向性を教えていただきました。ありがとうございます。
森の整備ということは、実は河川にも、そしてやがては海に流れていきます。森が豊かであれば海も豊かになるというふうに言われておりまして、海は、最近はとても枯れ始めているので、日本の森全体を、本来であれば手を加えて大事にすれば、河川、そして海が豊かになっていくというふうに今感じながらお話を伺わせていただきました。この取組は非常に大切ですというふうに、そうした意味でも思っておりますので、どうか引き続きよろしくお願いしたいと思います。
次に、標準服のリユースについてお伺いいたします。
私が認識しているところですと、学校によってはPTAのほうでリユース活動をされているなと思っていたんですが、今回、環境土木部さんのほうでこれに着手したその理由、また、思いをお知らせいただきたいと思います。
○武藤環境課長
標準服等のリユース事業でございます。
おっしゃるとおり、学校で今も取り組んでいるところもございますし、以前はやっていたけれども、今できなくなっている学校、また、区がもしそういう事業をやるのであれば、その分ほかの活動をしたいと言っている学校と、様々ございます。
区が取り組むきっかけとしましては、リユースをはじめ3Rの取組というのが脱炭素やSDGsの観点から今また注目されているところがございます。より多くの区民に取り組んでもらうためには、民間事業者との差別化ですとか、子供に対する普及啓発が今後必要になってくるというふうに考えておりますので、その中で、保護者や子供に非常に身近なものであるというところと、あと、区内だけで流通している区立学校の標準服、幼稚園の園服というふうな形になりますので、それを活用することで、リユースの促進につながるのではないかということを考えての事業の実施というところになります。
環境対策として行いますけれども、子育て支援にも付随的に波及するような取組だというふうに考えておりますので、リユースの拡大がほかの課題の解決にもつながっていくことを期待しているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
そのリユース、今回、中央区の標準服全体で取り上げていくことによりまして、今おっしゃっていただいた、区内だけで流通するということが非常に着眼点として取り組むきっかけになったんだなということを教えていただきました。民間のリユース事業ですと、区外に行ってしまったり、日本全国が対象になってしまう中で、区内だけで流通できること、そして、SDGsや脱炭素にも寄与し、また、子育て支援においても直接的、間接的に支援とつながっていくという様々なことをお考えになって設計されたということがよく分かりました。ありがとうございます。
これまでCO2の削減について、いろいろな形でお取組いただいているということ、特に新規において質問させていただきましたが、今回、また新規で、日本橋船着場周辺の水辺環境の改善事業ということで、411万4千円の予算がついています。この石炭灰造粒物というものの効果をどういうふうに御覧になって使用したのでしょうか。川は上流から流れてきますので、どうしても上流部分ですとか、その間、上流から流れてくる隣接区との連携ということも本来は水質向上につながっていくんだろうなというふうに思うんですけれども、このあたりも、もし御所見があれば教えていただきたいと思います。
○白石水とみどりの課長
日本橋船着場周辺の水辺環境の事業でございます。
こちらに関しましては、御存じのとおり日本橋川の水質浄化の取組でございまして、先ほど来お話があった山から川へ、そして海へ流れていくというお話の、まさに日本橋川もその一端を担っているところではございますが、位置する場所としては最下流でございます。また、干潮河川で海との流れもありまして、ほとんど川自体に流れがないというのもございまして、アオコ等の植物プランクトンが大量発生して臭いが発生したり、それから、これはまた機能が別になりますが、大雨が降ると、合流式の下水道水が入り込むといったような様々な理由がございまして、日本橋川の臭気であったり、水質の御要望というのをいただいているところでございます。
実態としましては、平成29年に日本橋船着場の横に石炭灰造粒物というものを設置しておりまして、モニタリングもしてございます。そうしたところ、一定の臭気の物質、硫化水素なんですが、これの軽減が図られたというところがございます。その後コロナがあったり、オリンピックが来たりということで、この部分に関しては、造粒物、いわゆるハイビーズいうものなんですけど、そのものに関しては置いたままずっと経過観察をしておりました。
ここに関しましては、先ほどの水辺環境の整備の中で、都市の水辺の在り方というところで水質浄化というものもうたっておりますので、一歩進めていこうというところもあります。水質浄化と一言で言っても、非常に持続的に我慢強く取り組んでいかないといけないだろうなというのもございまして、具体的、また、中長期的な話で言いますと、東京都のほうが多摩川上水から、まさに今の山からのお話じゃないんですが、上流側から裾堀にかけて通水して、それを日本橋川に流すというところで、流れをつくるといったような部分の中長期的な取組に入っているところは、これは沿川地区の、当然中央区長も入っておりますが、令和3年に要望を出していまして、そういうもの、それから地元の声に基づいて、そういった東京都の動きはございます。
ただ、これは中長期的なものですので、お膝元である中央区が、じゃあ、何ができるかというところで、今回こういった、今あるものを、ある意味短期的に効果を出すというところを中央区の動きとしてしっかりとやるという意味でございます。
また、すみません、話が長くなりますが、地元の連絡会、日本橋川水辺空間の整備推進に関する連絡会というのも昨年来から開いておるところなんですけれども、ここはまちづくりの進度の報告ですとかをするために、地元の方は、上空の首都高が地下化されて、青空が見えて、そうしたらやっぱり水質だよね、日本橋の環境改善だよねという話が常に出てくるところでございます。そういったこともございまして、まずは事業としましては、今ある石炭灰造粒物を1回取り出して、洗浄して、それをもう1回ここに設置し、モニタリングをしながら水質の効果を図っていくといったような事業で新規に挙げさせていただいているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
ありがとうございます。大変明確に分かりました。東京都が中長期的な視点を持って多摩川上水から川を流してくるということ、そこを私は期待したいなと。よどむとどうしてもそこが臭くなる、水も腐っていくものなので、流れ、循環がないといけないなというふうに感じながらお話を伺いました。また、地元の方々の、日本橋の上空の首都高を撤去して、水辺の水質を新たに改善したいという熱い思いということも伝わってまいりました。
私はかつてその近くの証券会社に勤務していたんですが、かつてはあの川にかごをひもで落として、アサリを入れてもらって、そしてお近くのおすし屋さん等々がお使いになっていたというお話も会社員時代に伺いました。それだけ水質がかつてはきれいだったんだなというふうに思っております。ただ、最下流にありながら、ハイビーズを使って一生懸命きれいにした後、川に流しているという中央区の涙ぐましい御努力を今理解させていただきました。引き続きお取組いただきながら、少しずつ水質の改善に向かって、お取組をよろしくお願いしたいと思います。
それから、本区の緑被率についてお伺いしたいと思います。
先ほど来、緑の基本計画などのお話も出ておりましたが、目標は13%と伺っております。1%緑被率を上げるには10ヘクタールも必要ということも事前に教えていただき、13%に持っていくには、築地市場の跡地を全部森にしないと、急には始まらないというくらい大変な問題なんだなということも教えていただきました。
今回、築地のアメニティ構想ですとか、ハイラインですとか、水と緑を整えていくことによって緑被率は少しずつ上がっていくのではないかなというふうに期待しているんですけれども、次の航空写真を撮る中で、その時期とか、大体そこまでにどれぐらい緑被率が上がっていくのかなという御所見があれば教えていただきたいと思います。
○白石水とみどりの課長
緑被率の今後の状況というところでございます。
前委員の質問にもございましたが、グリーンインフラの取組であったり、緑化の緑の基本計画が平成31年からスタートしているわけですけれども、ちょうど中間を迎えるところでございます。
区としましては、新たな公園整備、この5年間で言いましても、築地川公園であったり、坂本町公園であったり、堀留児童公園であったり、それから、朝潮運河親水公園の拡張ということで、晴海一丁目部分、勝どき四丁目、今回の晴海五丁目部分というところで公園も着実に伸ばしていっているところではあるんですが、やはり中央区の地理的な特徴としまして、水辺が多いというところもあって、上空写真からですと水の部分に緑はなかなか写らないということもありますので、そもそもこの緑被率という基準が中央区にとっては、これは私の私見ですけれども、不利な数値、指標なんだろうなというのは理解しつつ、委員のほうから御説明がありましたとおり、今10.7%、今というのは、前回平成29年に航空写真で測定したところ、10.7%の緑被率があったんですが、目標としては13%ですので、およそ築地市場1個分ぐらいの緑が必要だというのは間違いないところです。
今言ったとおり、着実に緑の増進というのは、壁面緑化とか屋上緑化も含めてやっているところでございまして、次回のところの、およそ令和9年ぐらいになると思うんですけれども、数値の結果を待つところではあるんですけれども、13%までいかないまでも、12%から13%ぐらいの数値的目標に追いつければいいなというふうなところで一歩一歩取組を進めているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
数字で追うことは、目標値を置きながら計画を立てていく上ではどうしても必要なんだと思うんですけれども、本当に御説明いただいて、より一層理解を深めるところなんですが、大変難しい取組を一生懸命頑張っていただいているんだなということを理解させていただきました。
ただ、少なくとも、今中央区にお住まいの方や新しくHARUMI FLAGにいらした方々にとってみても、都立公園はできておりますし、美しい水と緑の空間を今一生懸命つくっていただいている中で、非常に快適な住空間になっているのではないかなというふうに思っています。確かに住宅の判断としては、緑とか、そういうことも指標の中に入ってくるとは思うんですけれども、この間の中央区の御努力は、確実に住民の方々の快適、憩いとして、その空間につながっているんじゃないかなと。隅田川のテラスも含めて、週末なんかは皆さんが走ったり、お散歩されている様子を見ますと、こうした取組が着実に皆様に浸透しているのではないかなというふうに受け止めさせていただきました。
まだまだ質問したいところでございますが、最後に1つ教えてください。
江戸バスを新たに増便しました。今、運転手さんがいろんなところで不足していると伺っております。大変だったのではないかなと思いますが、いかがだったんでしょうか。その影響を受けていますか、教えていただきたいと思います。
○落合交通課長
江戸バスの運転手の確保についてでございます。
今現在、全国的に運転手さんを確保するというのは厳しい状況でございます。また、労働基準法の改正もございまして、空き時間、休憩時間というのが今までよりも延ばしていかなきゃいけないといったことで、どうしても運転手さんを増やしていかなきゃいけない状況でございます。そういう中においては、どこの会社においても運転手さんを確保するためにいろいろな工夫をされているといったところです。
日立自動車においては、車内での広告を出したりとか、研修制度を充実したりと、そういったことを行いながら運転手の確保に努めているところでございます。また、賃金等においても、先ほど御答弁させていただいたとおり、他社と同様の金額等に設定するなどして、運転手さんの労働環境の確保、安全・安心して運行できるような環境の整備といったところで努めているところでございます。
以上でございます。
○渡部委員
そのような環境を取り組んでいただきながら、今回増便ができたということを感謝申し上げます。
以上で質問を終わります。ありがとうございます。
○塚田委員長
次の質問者の発言を願います。
○奥村委員
では、環境土木費について質問をします。
初めに、駐輪場の活用ということについて伺いたいと思います。資料でも駐輪場の利用状況について213、239、241番などで出していただいていますが、今の稼働の状況がどのようになっているのか、あまり稼働率が高くないところについてはほかの活用というのもぜひ考えていただきたいと思っています。
区民の方から、自動二輪車、オートバイの駐輪する場所がないと、そういう声もいただいています。月島にお住まいの方なんですが、今、自動二輪車用の駐車場というのは区内に5か所あるということです。時間制のものが27台、定期制のものが134台で、計161台分ということなんですが、月島駅前第一のほうでは26台分の自動二輪車用の駐車場がありますが、満車なので毎回抽せんとなっているということで、ここは定期制しか対応していない駐車場だということなんですが、自動二輪車用の駐車場というニーズについてはどのように把握されているのかという点も併せてお示しいただきたいと思います。
○落合交通課長
区営駐輪場の稼働率についてでございます。
区営駐輪場につきましては、今現在22施設が稼働している状況でございます。八重洲二丁目の地下駐輪場が開設され、今現在22となっております。
そういう中において、稼働率でございますが、人形町通りなどの地上にある駐輪場、こういったところは定期貸しにおいても多くの方が御利用していただいている状況でございます。地下駐輪場、こちらにつきましては、どうしても一手間増えてしまうというところで稼働率というのが落ちている状況でございます。例えば勝どき駅地下駐輪場などにおいては、今現在38%ぐらいの状況、また月島地下駐輪場についても30%ぐらいといった状況になっております。
こういった中においても、率は今現在低いものの、自転車の利用者というのが徐々に増えてきている中においては、徐々に承認を受ける方というのが増えてきている状況でございます。今後を見ていきますと、例えば晴海のまちびらき等が行われていく中で、これからさらに増えていくことも予想されるのではないかと考えております。
あと、併せまして、路上に駐輪されている自転車に対しても、駐輪場が近くにあるといったことなども行いながら、利用率の向上に努めているところです。
一時貸しにつきましては、例えば勝どきであると時間帯によってはほぼ満車である状況などが生まれており、全体を平均しましても75%ぐらいの利用率となっております。こういった箇所では定期貸しの箇所を改めて、一時貸しに変更するなどして、今年度100台追加するなどして対応なども行っております。状況などを踏まえながら、こういったことに転用していくことも必要なのではないかというふうに考えております。
ほかへの活用といったところでございますが、どうしても地下の駐輪場につきましては、駅を造る際に整備しているケースなどもございます。そうしますと、出入口の形状、高さ等を考えますと、ほかに転用していくというのはなかなか難しい状況です。そういった中においては、例えばコミュニティサイクルのポートを設置したり、こういったところで他の使い方なども活用しております。
あと、二輪車につきましては、御案内のとおり、区内には5か所、自動二輪車の駐輪場といったものを整備しております。そういう中で、利用の高いといったところで、御案内のとおり、月島駅前といったところでは利用状況が高くて、抽せんになっているといったこともあります。
そういった中で、例えば京橋プラザの駐輪場などでは、使いにくい区画の四輪車の車庫を二輪車に転用するなど、こうした工夫などをしながら、少しずつでも増やしていきたいというふうに考えております。また、併せて区有地などでは活用したものもございます。例えば本の森ちゅうおうの隣の区画、こういったところは東京都の道路保全公社に二輪車の駐輪場として活用してもらい、30台程度の整備を行っているといったケースもございます。こういった土地などを様々に活用しながら、二輪車駐輪場の確保を行うとともに、民間の施設なんかもございます。そういった御案内をするようなマップ、東京都でつくっているものもございます。こういうのを配付しながら御案内等をしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○奥村委員
この声のあった方というのは、月島の駐輪場の状況を見て、まだ余裕もあるようだし、バイクも置けたらいいのにと、そういう声だったんですが、この二輪用、バイク用の駐車場の5か所は、月島以外でも抽せんというような状況になっているのか、そういったあたり、どれぐらい需要があるのかということを読んでいく上でも大事だと思うので、それもお示しいただきたいと思います。
民間のバイクを止められる駐車場がそれほどあるかというと、月島、佃地域を見てもそれほど数はなかったり、あと金額が高く、値段が区のものに比べて定期貸しなどでも高いという状況もあって、やはり増やしていくべきなんだろうというふうには思っています。
以前、別の相談も区のほうにもさせていただいたことがあるんですけれども、自宅の前の公道にバイクにカバーをかけて止めているような、そういうところもあり、そこはその方の土地ではない公道になるわけですけれども、そうやって公道にはみ出してバイクを止めているようなところもあったり、区のほうでも働きかけて、何とかほかの場所への移動ということもお願いしても、なかなか移動してもらえないと。そういった状況もあり、近隣の方から何とかしてほしいと、そういう相談だったんですけれども、近隣にバイクを止められる駐輪場がないということだと、移動させようにも移動させる先がないと、なかなか対応ができないということになってしまうと思うんですけれども、そういったケースはほかにもあると思うんですが、需要を満たしていないという点についてはどのように区として考えているのか、そういった分析というのか、そのあたりもお示しいただければと思います。
○落合交通課長
月島以外の区営の二輪車駐輪場の状況でございます。
こちらも同様に抽せんといった形になっております。また、先ほどの地下駐輪場を活用できないかといったお話でございますが、自動二輪車となりますと、ガソリンを入れているものになります。自転車とは違う状況になりますので、消防法の対象にもなってきます。今現在、自転車の駐輪場、そういった設備等がないものになっておりますので、転用するというのはかなり難しい状況ではあると考えております。
また、二輪車駐輪場の需要というところでございますが、なかなか需要を確認していくのは難しい状況なのかなというふうに考えております。しかしながら、応募の状況を見ると、多くの方が利用したいといったところは区としても受け止めているところでございます。しかしながら、区の施設を全て二輪車の駐輪場に変えていくというのは難しい状況です。そういう中においては、例えば建物を建てる際などにおいて、また、開発等がある際に整備ができないのか、そういったお願い等を行っているところでございます。引き続きこういった機会を捉えながら、二輪車駐輪場、また自転車の駐輪場を含めて、整備に向けてお願い等を行っていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○奥村委員
今後、前向きに検討していただきたいということを強く要望させていただきます。
次に、庁有車についてなんですが、資料の220番というもので庁有車の状況を出していただいているんですが、電気自動車が台数としてゼロ台となっています。電気自動車も増やしていくべきではないかと思うので、その点についての御見解をお示しいただきたいのと、あと、区営の月島特別出張所の駐車場のEV充電スタンドというものが、かなり長い期間故障をしていたものが最近復旧したと思うんですけれども、復旧になぜ時間がかかるのかという点も併せてお示しいただきたいと思います。
○武藤環境課長
まず、庁用車についてでございます。
庁有車を購入する際には環境課のほうに協議をしていただくということで、全庁的に取組をしているところでございます。予算編成の事務処理方針の中でも、EV等を含めて切り替えられる場合にはしてほしいということをお願いしているところですけれども、保有している車がどうしても特殊車両が多いという事情もございまして、なかなかそういったEVに対応しているものがないというところで進んでいない部分がございます。ただ、なるべく環境性能の高いものということで、その場合には切り替えているというのが今の状況でございます。
区営の月島駐車場の充電器がしばらく使えなかったという件ですけれども、予算の関係で、予算を措置するのに多少時間がかかってしまったというところでお待たせしてしまったところでございます。
先ほどのEVの保有の件に関しましては、一応江戸バスが1台切り替わる予定に今なっているところでございます。
以上でございます。
○奥村委員
EVの充電スタンドについては、事務的な処理で、どうしてもそれだけ遅れてしまったと、そういうことで理解しましたが、結構口コミなどで使えないとか、ずっと壊れているということが書き込まれていたりもしていたので、できるだけ早く対応をしていただくように、今後はお願いしたいと思います。
電気自動車についてなんですけれども、品川区が新年度から電気自動車2台を庁有車として導入するということで、平日の日中は区の公用車として使用して、そのほかの時間帯はカーシェアリングとして区民に貸し出すという、そういう施策も実施するということなので、ぜひこういった区民とのシェアリングといったことも視野に入れながら、区としてもこういった環境の問題に取り組んでいますということを区民の方と共有していただくいい施策なのではないかなと思うので、ぜひ電気自動車を導入する際にはこういったことも検討していただきたいと思いますので、その点についての御見解をお示しいただきたいと思います。
続けて質問しますが、自動販売機へのごみ箱の設置についてという問題です。
昨年の決算特別委員会でも小栗議員のほうからこの問題について質問もしました。区政年鑑を見ますと、自動販売機の管理者などに対して回収箱の設置を義務づけていると、そういう表記になっておりますが、回収箱を置いている割合がどのくらいなのかということも把握していないと、そういう御答弁でした。義務づけているとなっているので、きちんと進めていくべきだと思いますし、きちんと指導を進めるべきだと思うので、その点についても御見解をお示しください。
○武藤環境課長
庁有車のシェアリングということでございますけれども、庁有車が特殊車両が多いというところで、使用方法ですとか、乗用車もあるんですけれども、台数が少ないというところもございます。確かに自動車の脱炭素化というのも、自治体によっては取組をかなり強化にして進めているところもございますが、区としては、全体の二酸化炭素排出量の2%程度が自動車ということで、優先しなければいけない事業等もございますので、切替えのタイミングでそういうことが検討できる場合については、また検討していければというふうに思います。
以上でございます。
○染谷中央清掃事務所長
自動販売機への回収箱の義務づけでございます。
自動販売機を設置するときには、中央清掃事務所に申請していただきまして確認証交付ということで、そのときに、回収箱をきちんと設置してください、義務づけになっていますよとお話はするんですが、なかなか実際には設置するときにつけていただけないという状態でございます。
現在、その交付済証をどのくらい発行しているかというのは確認はできているんですけれども、今現在で3,665台あります。ですが、区内にはもっと多くの自動販売機があるんじゃないかと思っていまして、なかなか区に申請をしてもらえない、自分の敷地内に申請なしで設置しているものもあったりして、この間、決特でもお話しさせていただきましたが、正直、把握していないところでございます。いずれにいたしましても、申請があり、区が確認済証を交付するときには間違いなく回収箱を設置するようお願いしていきたいと思っております。
以上でございます。
○奥村委員
把握していくことは必要だと、そういう認識はあるということですよね。把握していただきたいと思います。
それで、確認済証を発行しているものについても、きちんとごみ箱を置いてもらうということと、きちんと実際に設置されたかどうか確認していくという作業もセットで行っていただかないといけないと思うので、それは区の刊行物で、義務づけていると書かれているわけですから、そこはぜひしっかりその方針に沿って進めていただきたいというふうに思います。
次に、標準服のリユース事業について伺います。
この問題は一般質問でも質問させていただきましたが、確認したいのは、今PTAが無料配付しているものについてはそのまま継続するということでよいのか、有料で配付している学校も一部あるということなんですけれども、これはリユース事業と一体化していく、組み込まれていくと、そういう考え方なのか、すみ分けという点についても伺いたいと思います。
そして、資料ですと、例として上着やスカートだと1着が1,500円なので、上下で譲渡される場合には3,000円などとなってしまうので、あまり安いと思えないんですが、今、無料でPTAが配付しているものについても、それほど状態がまずいなというものはないと思っています。実際に現地で使わせていただいていますけれども。それに、素材も洗濯機で気軽に洗えるようなものでありますし、クリーニングに出したりして、事業者も入れながら、有料化していくというのがどうなのかというふうに思います。
事業自体、リサイクルの気持ちを持ってもらうとか、子供たちに知ってもらうというのは大事だと思うんですけれども、今、無償でも手に入るものがあるわけなので、無償でよいのではないかという点、また、京華スクエアでの配付ということなので、そこに行くまでの手間なども考えて、一般質問で要望したとおりなんですが、無償にしていただきたいというふうに思っています。予算としては大体1,800万円ぐらいの予算だと思うんですが、ぜひ無償化の検討をお願いしたいと思いますので、御見解をお示しください。
○武藤環境課長
標準服等のリユースについてでございます。
PTAで活動されているものとのすみ分けというところでございますが、基本的にPTAの活動を妨げるものではございませんので、令和6年度は全くやっていない学校を対象に実施していく予定でございます。今、アンケートを含めて、今回区の取組に御参加いただける学校、園というのが18校・園ということで、初年度はそれでスタートをしたいというところでございます。
先ほども御紹介させていただきましたが、学校によっては区の取組を見ながら参加も検討したいと言っているところがございますので、そこは学校と連携しながら事業のほうを進めていければというふうに考えております。
無料化についてですけれども、聞いているお話では、基本的にはクリーニング、補修等はもらった方がやるか、もしくは学校によっては寄附される方がやった上で使用するような状況だと聞いております。リユースの促進という意味では、手に入った時点ですぐに着用できるというところが促進につながるとも考えておりますので、実費相当分ということで、クリーニング代と補修費をいただくというもので考えているところでございます。
また、本事業の目的がリユースの促進であるというところがございますので、より多くの保護者に利用していただきたいというふうに考えております。標準服等は区立学校に通う子供たち全員が必要とするものでございますので、誰でも同じ条件で譲渡が受けられることが望ましいというところで、所得などに応じた優遇措置とかを設けず、実費相当分をいただきながら、リユースの促進を図っていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
○奥村委員
私としては、無償をぜひ求めたいということはお伝えしておきます。
次に、マイボトルの普及啓発について伺います。
区の職員でしたり、区民に対して、マイボトルの利用を推奨すると、こういう事業を行う自治体もありますが、区としてはこのマイボトルの普及啓発ということについてどのようにお考えかということを伺いたいと思います。
○染谷中央清掃事務所長
マイボトルの普及啓発についてでございます。
マイボトルの普及啓発は、ごみ減量の取組の一つだと認識しておるところでございます。それで、実際の普及啓発についてですが、今ちょうど各家庭にお配りしている「リサイクルハンドブック」、こちらの中にお願いということで、記事で載せてもらっておるところでございます。あと、区のホームページについても載せてもらっているところでございます。
いずれにしても、先ほどのお話の繰り返しになりますけれども、ごみ減量の一助になると思っておりますので、今後とも引き続き、機会を捉えてマイボトルの推奨を積極的にお願いしていきたいと思っております。
以上でございます。
○奥村委員
区の職員の方たちに対しての普及啓発という部分で御答弁がなかったので、再度御答弁をいただきたいと思います。
○黒川総務部長
職員それぞれ一人一人が自分の身近なところから環境について考えるという機会は大変重要な観点だと思いますので、機会を捉えながら、研修等の機会も捉えながら、様々な面から、職員として取り組める部分は自ら考えるというところで普及啓発を図っていきたいというふうに考えております。
以上です。
○奥村委員
今、プラスチックごみによる海洋汚染ですとか、マイクロプラスチックによる生態系への影響の懸念も大変大きい中で、こういったマイボトルの普及、これは環境という面もありますし、今、物価高騰もある中で節約にもなると思うので、ぜひこの普及も周知して広げていただきたいと思います。
終わります。
○海老原委員
ただいま第6款「環境土木費」の質疑半ばでありますが、本日はこの程度とし、明14日午前10時に委員会を開会されるようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○塚田委員長
御異議なしと認めます。よって動議のごとく決します。
明14日午前10時に委員会を開会いたしますので、御参集願います。
本日はこれをもって散会いたします。
どうもありがとうございました。お疲れさまです。
(午後4時3分 散会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559