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平成30年 全員協議会(6月25日)

1.開会日時

平成30年6月25日(月)

午前10時 開会

午後0時 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(28人)

議長 礒野 忠

副議長 田中 広一

議員 押田 まり子

議員 鈴木 久雄

議員 中嶋 ひろあき

議員 石田 英朗

議員 木村 克一

議員 染谷 眞人

議員 瓜生 正高

議員 富永 一

議員 田中 耕太郎

議員 塚田 秀伸

議員 佐藤 敦子

議員 海老原 崇智

議員 中島 賢治

議員 墨谷 浩一

議員 堀田 弥生

議員 小栗 智恵子

議員 志村 孝美

議員 加藤 博司

議員 奥村 暁子

議員 渡部 博年

議員 松川 たけゆき

議員 山本 理恵

議員 青木 かの

議員 小坂 和輝

議員 原田 賢一

議員 渡部 恵子

4.東京都出席説明員

(25人)

福田理事(技術調整担当)

影山新市場整備調整担当部長

前田移転調整担当部長

佐々木環境改善担当部長

鈴木技術調整担当部長

吉野建設技術担当部長

猪口財政調整担当部長

田中築地市場場長

飯野管理課長

市沢物流調整担当課長

中島移転準備担当課長

安間基盤調整担当課長

山本環境改善担当課長

今宮技術調整担当課長

大場市場政策課長

吉原企画担当課長

久賀谷企画担当課長

畠山財政調整担当課長

吉田開発調整担当課長

佐藤施設課長

勝海監察担当課長

(他随行者4名)

5.中央区出席理事者

(26人)

矢田区長

齊藤副区長

吉田副区長

平林教育長

浅沼企画部長

山﨑政策企画課長

松永副参事(計画・特命担当)

大久保財政課長

園田広報課長

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

田中総務部長

鈴木総務課長(参事)

濱田防災危機管理室長

遠藤区民部長

黒川福祉保健部長

古田島高齢者施策推進室長

中橋保健所長

竹内生活衛生課長

望月環境土木部長

三留環境政策課長

松岡都市整備部長

菅沼地域整備課長

栗村都市計画事業担当課長

坂田会計管理者

長嶋教育委員会事務局次長

高橋監査事務局長

6.議会局職員

田野議会局長

長田庶務係長

一瀬議事係長

工藤調査係長

秋山書記

酒井書記

桝谷書記

黒須書記

7.議題

  • 築地市場移転に係る諸課題について(引越、解体工事、環状第二号線の整備等)

(午前10時 開会)

○礒野議長
 ただいまより全員協議会を開催いたします。よろしくお願いいたします。

 本日の全員協議会は、御案内のとおり、東京都から築地市場移転に係る諸課題(引越、解体事業、環状第2号線の整備等)について説明を受けることとなっております。説明を受けた後、各会派の持ち時間の範囲におきまして質疑を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 改めて申し上げるまでもなく、本件は中央区にとって大変重要かつ深刻な問題であります。東京都におかれましても、わかりやすい説明とともに、質問に対し明瞭・簡潔にお答えいただきますようお願いいたします。

 それでは、東京都中央卸売市場の福田理事に一言御挨拶をお願いするとともに、職員の紹介をお願いいたします。

○福田理事(技術調整担当)
 おはようございます。

 中央卸売市場理事の福田でございます。

 職員紹介の前に、一言御挨拶をさせていただきます。

 中央区及び中央区議会の皆様におかれましては、日ごろから当局の事務事業に御理解、御協力を賜りまして厚く御礼を申し上げます。

 築地市場の移転に関しましては、長い年月の中でさまざまな経緯があり、中央区の皆様からも多くの御要望や御指摘などをいただきながら進めてまいりました。前回、1月30日の当協議会では、豊洲市場の開場日の決定やスケジュールなどについて御報告をさせていただきました。その後、この間、築地市場からの移転に向けた諸課題について調整を進めてまいりました。

 本日は、引っ越し、築地市場の解体工事、環状第2号線の整備、築地市場の閉場に伴うネズミ対策について御報告をさせていただきます。

 まず、引っ越しでございますが、今月16日に行われた業界と都で組織する引越準備委員会におきまして、平成28年に策定をした引越実施計画を改定したところでございます。

 次に、築地市場の解体工事につきましては、7つの工区に分けて発注をしておりまして、5月の下旬に全ての工区において受注事業者が確定をいたしました。ただ、地元町会などからの御要望も踏まえまして、来月、7月中旬に近隣住民説明会を開催する予定でございます。

 また、環状二号線の整備につきましては、まず市場内通路を活用して整備する暫定迂回道路、次に築地大橋と新大橋通り、青果門前交差点を滑らかに結ぶ線形の地上部道路、そして本線トンネルの3段階の整備を行ってまいります。

 最後に、ネズミ対策でございますが、本年5月の連休に一斉駆除を実施したところでございます。今後も、中央区の皆様及び市場業界とも協力をしながら、適切に実施してまいります。

 本日御報告させていただく案件につきましては、今後、関係地区のまちづくり協議会などにも報告をさせていただく予定としております。

 この4月には、中央区長及び区議会議長から、築地市場移転後のまちづくりに関する要望をいただきました。都としても、こうした御要望を真摯に受けとめまして、5月に暫定貸付地の速やかな貸し付けなど、項目ごとに回答させていただいたところでございます。

 築地市場の移転に当たってのさまざまな課題につきましては、地元中央区及び区議会の皆様と連携をして進めていくことが極めて重要と考えております。都といたしましては、皆様の御理解、御協力をいただけますよう精いっぱい取り組んでまいる所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 続いて、職員紹介をさせていただきます。

 新市場整備調整担当部長の影山忠男でございます。

 移転調整担当部長の前田豊でございます。

 環境改善担当部長の佐々木宏章でございます。

 技術調整担当部長の鈴木理でございます。

 建設技術担当部長の吉野敏郎でございます。

 財政調整担当部長の猪口太一でございます。

 築地市場場長の田中賢也でございます。

 管理課長の飯野雄資でございます。

 物流調整担当課長の市沢拓也でございます。

 移転準備担当課長の中島利明でございます。

 基盤調整担当課長の安間三千雄でございます。

 環境改善担当課長の山本諭でございます。

 技術調整担当課長の今宮正純でございます。

 市場政策課長の大場誠子でございます。

 企画担当課長の吉原史典でございます。

 企画担当課長の久賀谷郁夫でございます。

 財政調整担当課長の畠山宗幸でございます。

 開発調整担当課長の吉田直子でございます。

 施設課長の佐藤至でございます。

 監察担当課長の勝海貴生でございます。

 職員紹介は以上でございます。

 本日は、築地市場の閉場に伴う引越について、築地市場の解体工事計画について、築地市場閉場に伴うねずみ対策、環状第2号線の整備状況の計4件を管理課長より御報告させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

○礒野議長
 ありがとうございました。

 それでは、議題について説明をお願いいたします。

○飯野管理課長
 それでは、私のほうから、お手元に配付させていただいております資料1から4までの一連の資料について、まとめて御説明をさせていただきます。

 恐れ入りますが、お手元の資料1、築地市場の閉場に伴う引越についてをごらんください。

 築地市場の引っ越しにつきましては、築地市場の業界団体と東京都で引越準備委員会を組織いたしまして、検討、調整を進めてきてございます。計画の改定につきましては、豊洲市場が本年10月11日に開場することに伴いまして、6月16日の土曜日に開催されました引越準備委員会におきまして、平成28年7月に策定をした引越実施計画を改定いたしました。

 1の引越の概要についてでございますが、まず引越期間は3つに区分してございます。本引越期間は、築地市場の最終営業日でございます平成30年10月6日土曜日の正午から10日までの連続した4.5日間といたしまして、引っ越しを集中的に行う期間としてございます。この期間については、夜間を含めた24時間体制で実施させていただく予定でございます。事前引越期間は、本引越期間前日の10月5日金曜日までとしてございます。また、引越調整期間は、本引越期間終了後の10月11日から10月17日までの1週間といたしまして、本引越期間までに運べなかった物品等を運ぶ期間としてございます。

 事業者数については、場内の卸売業者、仲卸業者、関連事業者など約900となってございます。

 移設物量についてでございますが、2トン車で換算をいたしまして約5,300台、また、この物量とは別に、ターレやフォークといいました小型特殊車両が約2,600台ございます。

 なお、この移設物量につきましては、本年の2月時点の調査に基づくものでございます。

 本引越期間中における引越ルートでございますが、この期間には引越車両が集中するため、できる限り周辺交通に影響が出ないよう、資料の図のほうでお示しをさせていただいてございますが、供用前の環状第2号線を専用ルートとして活用させていただく予定でございます。

 なお、このルートのうち、唯一、一般道と交差する場所が晴海地区の交差点でございまして、そちらを図の中で平面交差という形でお示しをしてございます。この交差点では、交通管理者と調整をいたしまして、既存の信号機にあわせて引越車両等を横断させることとなりましたため、特別な交通規制は行いませんが、安全対策上、多数の交通誘導員等を配置させていただきます。

 また、ターレやフォークリフトの自走についてでございますが、ターレ等につきましては、本引越期間中の環状第2号線を自走して移動させることを考えております。走行予定時間帯につきましては、ターレ等を引っ越しのトラック等と並走させることによる事故等を防ぐため、トラック等が動き出す前の朝の時間に限定いたしまして、調整を行っているところでございます。

 続きまして、資料右側の2、引越方法・ルールについてでございますが、こちらでは、先ほど御説明をさせていただきました3つの引越期間ごとに、期間や引越ルート、ターレ、フォークリフトの移動、入退場口や入場制限について記載をさせていただいております。

 太枠で囲っております本引越期間についての期間、引越ルートあるいはターレ、フォークリフトの項目につきましては、先ほど御説明を申し上げたとおりでございます。

 入退場口につきましては、築地市場においては、正門等の3カ所に限定をいたしまして、豊洲市場においては、環状第2号線上の豊洲大橋門を専用の出入口として使用いたします。また、安全対策としまして、築地市場、豊洲市場ともに入場制限を行います。

 次の右側の列になります。事前引越期間でございますが、この期間の引越ルートについては、公道を使用する予定のため、通行禁止区域に留意し、安全運転することや、周辺道路の駐停車は絶対に行わないことなどを指導してまいります。

 なお、事前引越につきましては、環状2号線を活用したい旨の要望が業界の一部から寄せられているところから、現在、検討をしているところでございます。今後、地元住民の皆様はもとより、関係機関との調整をさせていただく予定でございます。

 その次の列、もう一つ右側の列になりますが、引越調整期間についてでございます。環状第2号線の早期開通のため、この期間についても公道を使用としております。また、築地市場が既に閉場後であることから、入退場口を正門とするとともに、時間を7時から20時に限定し、入場制限を行います。

 続きまして、3の円滑な引越に向けた取組といたしまして、限られた期間内での効率的な引っ越しを行うため、環状第2号線の活用やターレ等の自走移動、詳細工程の策定による事業者の集中の回避、引っ越しの集中が見込まれる建物におきましては、運搬補助作業を実施するといったような取組を実施予定でございます。

 また、本引越期間中の輸送量の削減のため、事前引越作業申請書の配布による事前引越の推進、引越連絡バスを運行することによりまして、移動車両を削減するといった取組も実施予定でございます。

 資料を1枚おめくりいただきまして、資料2をごらんください。

 築地市場の解体工事計画についてでございます。

 築地市場の解体工事は、7つの工区に分けて発注をしておりまして、5月下旬に全ての工区において受注事業者が確定いたしました。

 まず、資料右上の配置図をごらんください。

 第1工区から第7工区まで、工区ごとに色分けをしてございます。

 また、各工事受注者は配置図の右下のほうに共同企業体、JVによる各受注者を記載してございます。それぞれ企業体、JVが構成されております。

 それでは、資料の左側にお戻りいただきまして、まず概要をごらんください。

 工期及び工事概要といたしましては、全155棟、総延べ床面積約26万平米の建物を、東京オリンピック・パラリンピック開催年の2020年2月末までに順次解体する工事でございます。解体工事の現場着手は、築地市場が豊洲市場へ移転した後の本年10月以降に始める予定でございます。

 安全管理についてですが、工事現場の周囲に高さ3メートルの鋼板製の仮囲いを設置し、安全管理とともに、周辺の環境美化にも努めてまいります。

 また、解体工事の入退場ゲートは、新大橋通りの築地市場の正門及び晴海通りの勝どき門の2カ所に限定し、交通誘導員を配置し、建設廃棄物の運搬車、解体機械等の大型車の出入り時には、一般車を最優先に、安全確保を徹底してまいります。

 また、解体作業については、関係機関と協議を行い、常時散水するなど、周辺への粉じんの拡散を防止し、細心の注意を払って行います。

 また、解体作業の内容については、建物ごとに防音パネル・足場などを組み立て、内装・設備機器の撤去、法令などにのっとりアスベスト含有建材の除去を行い、鉄骨ぐいや鉄筋コンクリートづくりなどの躯体解体を実施し、コンクリートがらなどの建設廃棄物の運搬・処分を適切に行ってまいります。

 作業時間については午前8時から午後6時までとし、日曜・祝日作業については原則として休工とし、軽作業を行う場合は事前に周知をさせていただきます。

 騒音・振動対策についてですが、解体作業に当たりましては、低騒音・低振動の機械を使用するなど、周辺への騒音及び振動による影響に配慮し、周囲には騒音振動計を設置するなど、常時監視いたします。

 以上の内容を踏まえ、細心の注意を払いながら解体工事に努める所存でございます。

 なお、近隣の方々への対応につきましては、資料右側の中段の部分に近隣住民説明会というふうに記載をさせていただいておりますが、7月、来月中旬に近隣住民説明会を開催予定でございます。

 恐れ入りますが、資料をおめくりいただきまして、資料3をごらんください。

 築地市場閉場に伴うねずみ対策についてでございます。

 築地市場では、場内の衛生対策と豊洲市場移転に向けて、従前から都と業界団体が協力し、ネズミの一斉駆除等を計画的に実施しておりますが、本年度の対策は、例年の取り組みに加えまして、築地市場閉場に向けた特別対策を組み合わせた、かつてない大規模なものとなってございます。

 資料3の表のほうをごらんください。

 閉場前対策と閉場時対策というふうに分かれておりますが、まず上から2行目までの閉場前対策は都と業界団体が合同で実施するもので、例年と同様に市場業務が行われていない連続休業日を利用いたしまして、ネズミの侵入口を閉塞し、粘着シート、殺鼠剤、ネズミとりかごなどの駆除資材を使った一斉駆除になります。既に、1回目は5月のゴールデンウィーク期間に実施済みで、2回目につきましては、8月のお盆休み期間に実施予定となってございます。

 次に、表の下段の、番号を1番から10番まで振っておりますが、こちらが閉場時対策となっておりますけれども、こちらについては、築地市場閉場に向けた特別対策となってございます。8月の一斉駆除後、直近の生息状況を調査し、場内各エリアに最適な実施方法を調整いたします。その上で、9月から10月の閉場を挟んで、11月中旬まで実施いたします。

 実施内容ですが、市場外周部を防鼠ブラシ、トタン板等で囲むなどして敷地外にネズミが逃げ出さない対策を講じながら、一斉駆除を反復して行うこととしております。また、比較的体が小さく警戒心の強いクマネズミが生息する青果部のエリアにおきましては、毒のない餌、無毒餌によりネズミの警戒心を解いた上で、一斉駆除を実施いたします。これらの対策費用といたしまして、今年度予算では3,500万円を予算計上してございます。

 さらに、中央区におかれましても、閉場時に都が実施する対策にあわせまして、近隣地域で一斉駆除を検討していただいているというところでございまして、現在、詳細について調整をしてございます。

 築地市場の移転により、近隣地域及び住民、事業者の方々に御迷惑をおかけすることのないよう、知恵を絞りながら、中央区と連携をして対応に万全を期してまいります。

 続きまして、資料をおめくりいただきまして、資料4、環状第2号線の整備状況をごらんください。

 環状第2号線は、オリンピックの選手村や豊洲市場など、開発の進む臨海部と都心部を結ぶ非常に重要な路線でございます。平成26年3月に新橋・虎ノ門間約1.4キロが開通いたしまして、豊洲から新橋までの約3.4キロの区間が事業中となってございます。この事業中の区間のうち、築地大橋など大部分の構造物、資料4の下に平面図がございますが、図で申しますと黒い部分になります。こちらについては、既に完成してございます。残る工事は、ピンク色の築地市場の場内、首都高交差部の構造物及びトンネル内の排水や換気、照明といった設備工事などでございます。当初、2020年の全線開通を予定しておりましたが、現在は2022年度の開通を目指しております。

 資料をおめくりいただきまして、環状第2号線(築地区間)の整備についてという資料をごらんください。

 環状第2号線の築地区間につきまして、各整備段階での開通時期と整備計画について御説明するための資料でございます。

 環状第2号線は、築地市場が移転完了した後、3段階で整備をしてまいります。資料は、隅田川にかかる築地大橋から築地市場を俯瞰した写真に、3段階の道路形態を重ねてございます。

 まず、第1段階でございますが、左側の黄色い線の暫定迂回道路でございます。

 開場時期につきましては、当初、豊洲市場への移転完了後、約2カ月としておりましたが、環状第2号線の整備効果を早期に発現させるため、また地元の中央区、それから区議会の皆様などから、できる限り早期に上下線を同時に開通させることが地元の意向であり、区としても肝要である旨の御要望をいただいていることも踏まえまして、工事工程の短縮につきまして検討を進めてまいりました。その結果、業界の皆様の御協力もいただけるということで、移転後、約1カ月以内で開通できる見通しとなっております。

 次に、第2段階になりますが、右側の青い線の地上部道路でございます。

 既存の建物が解体された後、東京2020大会に向けまして、2019年度末に開通させます。整備計画につきましては、築地大橋と新大橋通りの青果門前の交差点を滑らかに結ぶ線形といたしまして、車線数は往復2車線となります。

 最後に、第3段階、赤い線の本線トンネルについてでございます。

 黄色い線の暫定迂回道路を開通させた後、築地市場の解体とともに工事を進めまして、2022年度に開通させます。整備形態につきましては、本線トンネルが往復4車線、側道は往復2車線でございます。

 資料を1枚おめくりいただきまして、環状第2号線(築地区間)平面図という資料をごらんください。

 こちらの資料では、ただいま御説明申し上げました3段階の各道路の平面図をお示ししております。

 地上部道路の施工の考え方については、黄色の暫定迂回道路を開通させた後、赤の本線トンネルの工事を進めてまいりますが、この間、暫定迂回道路のルートは、本線トンネルの工事エリアと競合するため、交通をとめることのないよう、暫定迂回道路を数回のステップにわたり順次切りかえながら工事を進めてまいります。この切りかえステップは、平成27年10月に契約した環状第2号線の工事におきまして当初から予定されているものでございます。青の地上部道路のルートは、この切りかえ過程の一つのステップに相当するものでございます。

 次に、地上部道路の構造についてでございますが、図面の右側、築地大橋取りつけ部は、築地大橋から地上におりる区間でございます。この区間につきましては、当初は全てを本設構造物である擁壁構造で施工することとしておりましたが、本道路の開通時期である2019年度末に間に合わせるため、その一部を、施工期間が短い仮設の盛り土構造にて対応し、後に擁壁を構築いたします。

 以上御説明させていただいたとおり、環状第2号線の整備効果を早期に発現させるため、段階的に整備を進めてまいります。最終的には、本線トンネルの整備により、臨海部と都心部を結ぶ新たな交通・物流ネットワークが形成されるとともに、地域交通の円滑化や防災性の向上が図られます。

 私からの御説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いを申し上げます。

○礒野議長
 御説明ありがとうございました。

 それでは、質疑に入ります。

 質問の順序及び持ち時間は、自民党26分、公明党17分、日本共産党17分、中央区民クラブ15分、無所属5分、無所属の会5分、子どもを守る会5分、新青会5分、歩む会5分、以上のようになります。

 なお、答弁の際は挙手をし、職名を述べてから発言されるようお願いいたします。

 それでは、自民党さんからお願いいたします。

○塚田議員
 それでは、よろしくお願いいたします。

 私から幾つか質問させていただきます。

 いよいよ108日後に迫りました新市場の開場でございます。食品流通のかなめ、築地市場が87年の歴史に幕をおろし、豊洲へ移転することは、市場関係者や地元かいわいの皆様はもとより、日本中が注目する東京都の一大プロジェクトでございます。スムーズな移転に向けた事前の準備と移転後の整備について、直前と言えるこの時期に、いまだ不確定なことも多く、市場関係の皆様、そして区民の皆様の不安の声が日増しに大きくなっている状態でございます。

 本日は、関係の皆様の不安解消と滞りない作業につながればとの思いで、暫定貸し付けについて、そして環状2号線について、解体工事について、これまでに未決定なポイント、そして不明な点について幾つか質問をさせていただきます。

 まず、暫定貸付地につきまして、本年4月19日に中央区としまして、また4月27日には中央区議会として要望書を提出させていただいております。暫定貸付地について、予定された4,500平米の敷地のさらなる拡大を要望しておりますが、5月28日に小池都知事より回答をいただきまして、課題について検討されているということを踏まえ、暫定貸付地の拡大に向けて調整等を図るとされております。これにつきまして、どれほどの拡大を計画されているのか、また、それはいつ決定されるのでしょうか、お聞かせください。

 そして、暫定貸付地でございますが、仮囲い設置前の貸付開始に向けて検討を進めるとの回答をいただいておりますけれども、築地市場のにぎわいとブランドは、80年間の長きにわたり、場内と場外が両輪のごとく日々信頼を積み重ねてきた、築き上げてきたたまものでございます。現在も毎日、場内と場外だけでも8,000の荷の行き来がございます。荷さばき場とともに、築地・豊洲間の物流を支える駐車場は、10月11日の新市場開場日からの使用が不可欠でございます。つきましては、暫定貸付地の市場開場と同日に利用可となるよう、先ほどおっしゃっておりましたけれども、これも強く望みます。その辺について、時間等も含めて御説明いただきたいと思います。

 さらに、現在、本場と大きくかかわりながら営業を続けております、今後も続けます約500の場外市場の店舗でございますが、今後も営業を継続するために、暫定貸付地は絶対に必要なものでございます。市場跡地の開発状況によって非常に流動的なものになるかとは思うんですが、都知事の発言にも築地は守るというお言葉もありまして、貸付地の恒常的な利用を強く望みますが、この点についていかがお考えか、お聞かせください。

 続きまして、環状2号線についてでございます。

 2022年をめどと先ほども御説明いただきましたが、完全開通に向けて段階的な部分開通が計画されておりますけれども、その最初が市場移転後1カ月以内の暫定道路開通とお聞きしております。

 暫定道路は新大橋通りに合流いたしますが、右へ向かえば晴海通り、築地四丁目交差点、左は海岸通りに至る汐先橋交差点の直近ということで、どちらも極めて交通量の多い、渋滞の激しい場所でございます。ここへ直結するということで、現在も渋滞しておりますので、今まで以上に激しいものになると予測されますが、この辺につきまして、どのように考えていらっしゃるか、どのような対策を考えていらっしゃるか、お聞かせくださいませ。

 また、絵で見ますと、新大橋通りの合流は1車線で計画しておりますが、現状の渋滞の状況から考えれば、やはり出の部分、いわゆる交差点の部分ですけれども、ここは右左折専用の2車線が必要ではないかと考えます。この辺につきましてもお聞かせください。

 また、暫定道路の開通に関して、市場関係者の一部から、築地出路のみの先行開通を求むとの話も出ております。先ほど同時開通ということでお話をしていただきましたけれども、絶対に上下線同時の開通が必須であると思っております。この点につきましても、いま一度お聞かせ願えればと思います。

 そして、3点目、解体工事についてでございます。

 解体工事は工期を分けて行われると先ほど御説明いただきました。工事車両の効率的な稼働を図るために、市場内にも環2以外の道路の計画を先ほどおっしゃっておりました。2カ所の門を活用するということですけれども、ここら辺につきまして、道路の内容と、どういったアクセスになるかをもう少し詳しくお聞かせ願えればと思います。

 そして、23ヘクタールと大変大きな解体工事となりますが、それ相当の瓦れきであるとか廃材の撤去及びそれらの搬出につきまして、環2についてもお話ししましたけれども、大変激しい渋滞が予想されております。例えば、ダンプを初めとした車両運搬のほかに、何かしらの搬出手段は検討されているのか、そういったことにつきましてお聞かせ願えればと思います。

○猪口財政調整担当部長
 それでは、私から、暫定貸付地について3点の御質問にお答えさせていただきます。

 まず、1点目の面積の拡大でございます。

 中央区及び議会からも、動線の確保、それから土地の不足等の御要望をいただいておりまして、現在、4,500平方メートルを約1,000平方メートル拡大しまして5,500平方メートルでお貸しできるよう、内部で手続を進めているところでございます。これについては、手続が完了した場合には、今度、貸し付けの契約手続等々に入っていきたいというふうに思っております。

 それから、速やかな貸し付けということでございます。

 これについては、10月11日の深夜の0時以降、速やかに切れ目のないようにということと理解しておりまして、これについては、今、2点の課題に取り組んでおります。1つ目は、現在御利用いただいている市場業者の方々に円滑にお引っ越ししていただくということ、それから解体工事との区別です。安全性の確保等が必要になってくると思います。まず、現在御利用いただいている市場業者との調整につきまして、先日以降、ここは9事業者に御利用いただいておりまして、10月10日までの円滑な引っ越しに向けて、個別に調整を始めたところでございます。

 それから、安全確保については、当初、ここは解体工事との境目として、3メートルの仮囲いを設置する予定でございまして、それには時間がかかってしまうということで、設置までの期間、より簡単に、10月10日から11日にかけて、すぐ設置できるような簡易な柵の設置、それから加えて、警備面の強化について検討しているところでございまして、ここについても、切れ目のないようにしっかりと調整していきたいというふうに思っております。

 それから、今後、覚書では1年で、更新についても1年以内というふうになっております。ここはオリンピックのデポで使うということもございまして、なかなか難しい部分もございますし、あるいはその後の築地の再開発については、まだこれから検討ということでございまして、この場で申し上げることはなかなか難しいんでございますけれども、いずれにしても、その後のことの課題があるということは我々も十分認識しておりますので、その辺、中央区も含めて、また引き続き調整させていただければというふうに思っております。

 以上でございます。

○吉原企画担当課長
 環状2号線についてお答えさせていただきます。

 暫定道路についての御質問でございますが、暫定迂回道路につきましては、暫定開通後、環2本線の擁壁工事や築地大橋の取付部付近の工事などを行い、本線工事を進めることとなってございます。こちらは、上下線1車線ずつを確保することとしてございます。こちらにつきましては、市場移転後の速やかな暫定開通を実現していくために、築地市場内の既存建物への影響が最小限となるよう設定しているということでございます。

 片側1車線だと渋滞の慢性化につながるという御指摘でございますが、暫定迂回道路は往復2車線で、その設計基準交通量は1日当たり約2万台と推計してございまして、変更する晴海通りから一定の交通の転換が期待できるというふうに考えてございまして、早期開通に向けて進めていきたいと考えてございます。

 それから、市場業界団体からの、出の部分、上り線を先行して市場移転と同時に開通してほしいという要望でございますが、こちらにつきましては、検討いたしましたが、地域交通が混乱するなどの課題があることから、実現が極めて難しいと判断し、先週、市場の移転後1カ月以内に可能な限り早期に上下線を同時に開通させるということを市場業界団体の方々へ報告してまいりました。

 以上でございます。

○佐藤施設課長
 築地市場解体工事につきまして、2点の御質問がありました。お答えいたします。

 まず、1点目は工事車両の出入口ということでございました。

 資料2の中で、配置図に赤の矢印で印をおつけしてございます。新大橋通りに面します正門の箇所、あと晴海通りの勝どき門の箇所の2カ所につきまして、工事車両の出入口を設けてございます。工事車両につきましては、幹線道路の通りに面して設け、あわせて交通指導員を配置しまして、例えば歩行者の方、近隣の方々や観光客、そういった方々の安全性を確保していくというふうに考えてございます。

 もう一点、陸送以外の動線を検討できないかということでございました。

 例えば、前回の全員協議会でもお話のありました海上ルートの運搬でございますが、海上輸送につきましては、築地市場の解体工事につきまして、コンクリートがら、廃材あるいは鉄くずといった搬出するべきものが多くございます。現在、工事コストですとか、あるいは作業の効率性、工期でございますけれども、そういったものですとか、そのほか、さまざまデメリット等もございまして、どういった観点から、その対応が可能かということを、現在、例えば周辺の交通の緩和あるいは安全性といった視点からの対応が可能かということを検討している状況でございます。

 以上でございます。

○礒野議長
 ただいまの答弁で、敷地内における道路の計画という質問があったと思うんですが、それに関してお答え願えますでしょうか。

○佐藤施設課長
 続けて御説明します。

 敷地内の解体工事は7つの工区に分かれていまして、各工事ごとに別契約で、現在、そういった中で工程、工事の内容を調整してございます。例えば、正門から時計台バス通りという、図面でいきますと横の白いところは、現在でも市場の大きな動線になります。そういった場内の通路を活用しまして、各工区の工事を円滑に進めていこうと考えてございます。あるいは、勝鬨橋につきましても、そちらから白い部分につきましては、各工区の共用の通路、車両ですとか工事関係者の動線といったルートを考えてございます。

 以上でございます。

○塚田議員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 まず、暫定貸付地についてでございます。

 今御説明にありました5,500平米に拡大するということで、2割ほど拡大していただくということなんですが、現状でも大変大きな数の荷物がやりとりされている。毎日8,000です。場外市場、場内市場の両者間だけで8,000の荷が動いております。そして、それ以外のものも含めますと、桁が大きく変わるほどの物量でございます。築地を守っていただくという意味では、ここの荷さばき場、そして駐車場の拡大というのは、ある意味、生命線でございます。これがきっちりとキープされない限りは、守るという言葉に当てはまらないようなものでございます。今、5,500平米ということでお話を伺っておりますが、ぜひともさらなる拡大ということで、いま一度お考えいただけないかということで、この点についてもう一度お聞きしたいと思います。

 そして、先ほど10月11日の0時から切れ目なく使えるようにいたしますということをお聞きしまして、これは安心いたしました。物流につきましては、移転直後に一番大きい量が動くかという思いでございますので、どうぞ0時の時点で滞りなく使えるような形で、万全の体制で10月11日の0時をお迎えいただくように強く要望いたします。

 そして、先ほど、暫定貸付地につきまして、1年間の契約といいますか、1年後に壊して、その後にまた考えますということですけれども、今も言いましたように、暫定貸付地、いわゆる荷さばき場、駐車場というのは、場外市場にとりまして大変意味のある、これは単なるスペースではございません。そこで日々大変な物量が行われておりますので、1年後なくなったときに、その後もすぐに使えるようなものを用意していただく。そして、将来的に、開発に向けていろいろな施設がつくられるかと思うんですが、その中にもぜひとも組み込んでいただき、場外市場が将来にわたって問題なく使える、ここら辺を必ず考えの中に盛り込んでいただきたいと思います。これも、ぜひとも御答弁いただきたいと思います。

 そして、環状2号線についてでございます。

 交通量調査等でいろいろ行われている科学的な根拠をもとに、データをつくられていると思います。先ほども交差点の中、1日2万台をはけるような状態にしたいということをおっしゃっておりましたけれども、左側に行きますと、交通の大変複雑な汐先橋交差点でございます。そこに浜離宮の出入口があり、その先の首都高の汐留入り口と、道路の機能が大変多重である。そして、右側に行きますと、晴海四丁目の交差点と、渋滞の大変激しいところでございまして、交差点単体だけのデータでは意味がない。ここは必ず渋滞しております。現状も大変複雑な、歪曲したアクセスをしていて、合流であるとか、交差点に至るまで大変渋滞をしているところでございます。ですから、これはやはり左右の専用レーンをつくっていただかないと、間違いなく麻痺する。環2から出るところに当たって、全く交通が動かないようなことが考えられるわけです。それにつきましては、ぜひとも2車線対応は確実に取り組むべき課題であると考えております。

 また、急激な車線の変更を強いるような現在の道路のレイアウトを見直していただいて、部分的な拡張なども必要であるかと思うんですが、これにつきましていかがお考えか、お聞かせください。

 そして、解体工事についてでございます。

 正門、そして勝どき門に向けて計画、そして時期にあわせていろいろ道路も変更されるのかなという思いでございますけれども、環境面への問題もございますので、これも滞りないスムーズな車両の運行につながるようなレイアウトをぜひともよろしくお願いいたします。

 そして、周辺のさらなる渋滞は、今も言いましたように、工事期間中というのは大変な渋滞が予想される。その中で、環境負荷等を鑑みて、工事車両は可能な限り減らしたいと我々は考えております。築地大橋、隅田川であるとか、その脇の運河に囲まれておりますので、例えば船舶を利用しての搬出なども十分に有効ではないかと考えております。それらを活用することにつきましてどうお考えか、お聞かせください。

○猪口財政調整担当部長
 今の御質問にお答えさせていただきます。

 まず、規模の拡大につきまして、いろいろな御要望をいただいていることは重く受けとめております。当初4,500平方メートルを平成28年に決めさせていただいたときにも、かなり精緻な需要調査等をやらせていただいた経緯もございます。そういうことも踏まえまして、今回、さらに1,000平方メートルということで、いろいろ解体だとか敷地の中での調整の中で捻出したという経緯もございまして、さらにここをということになると、跡地の中で、現状だと厳しい部分があるのは事実でございます。

 ただ、一方、そういったお声があるということで、ふやす中で、他の場所の状況だとかをいろいろ検討したということも事実でございますので、その辺、今、5,500平米にふやすということで手続中でございまして、その辺、しっかりと対応するということと、その部分で本当に足りるのか足りないのかということについては、引き続き検討させていただければというふうに思います。

 それから、速やかな貸し付けについては、ここはもう10月10日から11日にかけて、すぐ御商売が始まるということは我々も認識しておりますので、このあたりはしっかりと、10月10日の夜に完全な形で、柵を設けて安全面を確保した上で御利用いただくというふうに我々も考えておりますので、頑張っていきたいというふうに思っております。

 それから、今後の部分については、ここは市場当局としてなかなか明確なことは申し上げづらい部分もございます。今までの場外市場と中央卸売市場との関係というのは本当に十分認識しているところでございますけれども、何せこれからの検討でございますので、どういう形で跡地利用がされるかということについては、なかなか明確には答えづらい部分ではございますけれども、この辺もまた区のほうとも連携しながら、しっかりと検討していきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○吉原企画担当課長
 環状2号線についての御質問でございます。

 環状2号線は、交通ネットワーク上、大変意義のある部分という認識はございまして、御指摘の汐先橋交差点や浜離宮の入り口、それから晴海四丁目の交差点の渋滞につきましては、2万台の交通量がはけたといたしましても、大きな問題として残るというふうな御指摘でございますが、2車線での開通につきましては、繰り返しで申しわけございませんが、早期に道路を開通するという観点から、現状では1車線での開通となってございます。

 しかしながら、今御指摘いただきました点につきましては、何か工夫ができないかどうか、所管の建設局とも相談していきたいと思います。

 以上でございます。

○佐藤施設課長
 解体工事について御質問がございました。

 車両の抑制ということでございます。

 築地市場の解体工事につきましては、資料2にも記載されていますけれども、合計155棟、延べ床面積が26万平方メートルに上りまして、1日当たり最大で150台程度の車両が出入りするというふうに見込んでございます。車両台数につきましては、コンクリート廃材を場内で再利用するですとか、あるいは隅田川を活用した海上の運搬についても検討してまいります。

○塚田議員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。

 大変いい内容のもの、そして、そうでないものとありましたが、ぜひとも暫定貸付地につきましては、今後絶対に必要なものでございますので、いま一度強く要望いたします。将来的な建物、そして1年間の利用が終わった後に、ぜひともここはキープしていただきたいと思います。

 そして、環2につきまして、これは今のお話にもございました。築地の皆様は、ここ三十数年、移転問題で大変苦労されている中で、ようやく決まりかけたところでございます。さらなる渋滞というのは避けなければいけない。これはぜひとも考えていただきたいと思います。何せ築地の皆様には、これは生きるか死ぬかの大変大きな引っ越しプロジェクトでございます。それをいま一度重く受けとめていただき、そして引っ越しの間、多くの車が通過しますので、近隣の皆様への周知も含めて、万全の体制で取り組んでいただけるように、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上でございます。

○礒野議長
 自民党さんの質問も終了したと思われますので、次に、公明党さん、お願いいたします。

○中島議員
 公明党の幹事長をしております中島と申します。よろしくお願いいたします。

 私は、ちょっと具体的な話から少しずつ進めていきたいと思います。

 まず、資料1で、一番疑問に思ったのは、本引越期間中における引越ルートということで2号線をお使いになるということで、この図を見ると、上り下り両車線使うように思えたんですが、現実はどういうふうにお考えになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。

 それと、搬入について、豊洲大橋の入り口から入られるということで、すると水産の荷揚げの場所にずっと車をつけるのかなというふうに考えているんですが、あそこは500メートルぐらいありますので、そこに1回にどのぐらいの窓口、要は受け入れ口を設ける予定でいらっしゃるのか。現実は、あそこに一つ一つシャッターがついて、入れられるようになっています。その数がどうかというのもあるんですが、それによって時間がどういうふうに変化していくかというのがありますので、その辺をお聞かせいただきたいと思います。

○中島移転準備担当課長
 今御質問のございました2点の引っ越しの件についてお答えいたします。

 1点目の環状第2号線の利用の仕方でございますけれども、基本的には、晴海の交差点までは、上下線ともそれぞれ1車線を使って引越車両を移動させることを考えてございます。晴海の交差点以降、豊洲市場までの案でございますけれども、豊洲大橋も全ての車両が入るというような前提で考えてございますので、ここにつきましては、上り車線2車線を使って車両を移動させるということを考えているところでございます。

 2点目の豊洲市場内のブースでどういうふうに搬入させるのかというような御質問でございましたけれども、基本的に、引っ越しにつきましては、築地市場側の搬出を主に考えてございまして、築地市場側をなるべく効率的に搬出させるように、業界別に順を追って搬出することを考えてございます。したがいまして、豊洲市場のほうは開場前の市場でございますけれども、着車場所が非常に多く設けられてございますので、引越自動車が一斉に使用するのではなくて、順次使用するというような動線を考えているところでございます。

 以上でございます。

○中島議員
 どうもありがとうございます。

 前回、1月30日のときにも質問をさせていただいたんですけれども、そのときは、搬出の車の台数が6,000台というふうにお話をいただいて、6,000台ですと、4日間で100時間として1時間に60台、1分で1台ずつ搬出していくと。これは無理でしょうということでお話をさせていただいたら、東京都の方もそうですねということで、前後に別の時間帯を設けているという話なんですが、今回の資料で出てきたのが、10月5日までの搬入と10月11日からの1週間の搬入です。6,000台ではなくて5,300台になっていますが、それの割り振りというのはどういうふうにお考えになっているんだということなんです。

 10月5日までに事前に持っていけるものというのは、具体的に何を想定されていて、どのぐらいの量を想定されているのか。肝心な4日間を過ぎた後、そこの部分は残ったものという形になるんだろうけれども、その辺の車の割り振りをどのようにお考えになっているか、まずお聞かせいただきたいと思います。

○中島移転準備担当課長
 今御質問のございました、引越期間における割り振りについて御説明を申し上げます。

 資料にもございますけれども、本年2月に行った調査によりますと、移設物量につきましては、全体で2トン車換算で5,300台程度の荷物があるという想定でございます。この荷物をそれぞれ本引越期間、事前引越期間、引越調整期間の3つの期間に分けて運ぶわけでございます。

 今御質問がありました事前引越期間に運べるものというのは、営業に使っていないものということで限られるものでございます。例えば、書類でございますとか、すぐにお使いならないようなものを事前引越期間に運ぶということでございまして、この2月の調査におきますと、事前引越期間に運べるものということで事業者さんのほうで考えているのが、2トン車換算でいいますと600台程度ということになっています。したがいまして、残りの4,700台程度を本引越期間中に運ぶというような想定になってございます。

 引越調整期間でございますけれども、説明にもございましたように、本引越期間までに運べなかった荷物を運ぶというような形で期間を設定してございますので、この期間につきましては、そんなにたくさんのものが動くというような想定はございません。

 以上でございます。

○中島議員
 どうもありがとうございます。

 となると、4,700台、かなりの量を100時間というか、96時間のうちに運ばなければいけない。そうなると、搬出もそうですけれども、受け入れのほうもスムーズにいかないと、大変な渋滞になるだろうなというふうに思っているんです。そこで、2号線を使わせていただくというふうにお話を前回もさせていただいたんです。

 そういう細かい話はちょっと置いといて、搬出をしたときに持っていかないものがかなりあるというふうに聞いているんです。水産関係ですと、冷ケースや冷蔵庫など、もう新しいものを購入してしまって、置いていくものがかなりあるというふうに聞いています。そういったものはそのまま店に置きっ放しにしてしまうと、解体のときに、フロンを発生させるものを使っているところはないとしても、アンモニアガスとかが出たりしますので、それをどこか別の場所に置いておくというふうに考えているのか。例えば、具体的には事務用の机とかスチール棚とか、向こうでは使わないから置いていくというような品物を、そのまま店に置いていくわけにはいかないだろうと思っているんですが、プールする場所も東京都さんとしてはお考えになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。

○中島移転準備担当課長
 今御質問がございました廃棄物の関係でございますけれども、2月に調査した結果によりますと、廃棄物といたしまして、現時点では2トン車換算で約2,900台程度の廃棄物が出るだろうという想定でございます。お話のように、机ですとかダンベ、ストッカーとかでお使いにならないものが残るというような想定をしてございますけれども、それにつきましては、解体工事に先立ちまして順次搬送するというようなことを考えているところでございます。

○中島議員
 どうもありがとうございます。

 順次というのは、4日間ではなかなか難しいだろうなと思っているんです。

 さらに、2,600台と書いてあるターレとフォークリフト、向こうで電気仕様のものをお使いになるというふうに聞いているんですが、燃料で走るガソリン車に関しては、全部置いていくような形でお聞きしているんですが、それも順次持っていくというのはかなり難しいだろうなと。それに関して、まず2,600台のうち、どのぐらいが燃料関係の置いていくものなのか、それをプールしておく場所もお考えになっているかもお聞かせいただきたいと思います。

○中島移転準備担当課長
 今御質問のございましたターレ、フォークリフト約2,600台が今、築地市場のほうに登録されているんですけれども、この2,600台、全部が全部、今回豊洲市場のほうに行くわけではないということは御案内のとおりでございます。当然、新しいフォークリフトなりターレを購入されて、既に豊洲市場のほうにお持ち込みになられている方もいらっしゃいますので、この台数自体は最大で2,600台という台数となってございます。この台数のうち、今お話ございましたように、当然、廃棄されるターレ、フォークリフト等もございますので、そちらにつきましても、築地市場に残して漸次廃棄処分にするということでございます。

 済みません。先ほど言葉が足りませんでしたけれども、これについても、4日間で全て処分するわけではなくて、解体工事にあわせて順次処分をしていくというようなことを考えてございますので、必ずしも引っ越しの4日間でやるわけではないということを御理解いただければと思います。

○中島議員
 ありがとうございます。

 市場に勤めている方からいろいろな御相談を受けて、東京都さんとしては、廃棄物をプールする場所はまだ確保されていないと。そうすると、引っ越しをしても、結局、この4日間の間、店舗の中に置いていくような形になってしまう。さらに、移転してしまってフォークから何から電動式のをみんな向こうに持っていってしまうと、いざ運び出すにも運び出せないという話なんです。かなり段階的にプールする場所を事前に確保しない限り、今度は解体に関して弊害が出てくるというふうに思っているんです。その辺については、東京都では間違いなくできるというふうにお考えになっているのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。

○大場市場政策課長
 ただいまの残置廃棄物の処分についての御質問でございますけれども、私どもは、今、解体工事の際に処理業者との委託契約を業界団体さんに結んでいただくような調整をしてございます。その際に、残置された廃棄物を各店舗ですとか事務所から持ち出す業者との契約も考えてございまして、それぞれ必要な処理、資源物ですとか一般廃棄物ですとかが混じっている可能性がございますので、きちんと処理ができるような契約業者との調整を現在行っているところでございます。

○中島議員
 ありがとうございます。

 ということは、基本的には、今、私どものほうでも資源回収ということで細かく分けているんですが、市場が移るときには資源として細かく細分した状態で契約をされているということなんですか。その辺もお聞かせいただきたいと思います。

○大場市場政策課長
 基本的に、業界団体さんが排出者に当たりますので、業界団体さんとの契約になるわけでございますけれども、東京都といたしましても、相手方である処理業者なり運搬業者についての御紹介を行うような形で、適切に処理が行われるように、現在、業界団体と調整を図っているところでございます。

○中島議員
 ありがとうございます。

 業界がやることなのでというお話だと思うんです。こんな細かいことをずっと話していてもしようがないなと思いますけれども、ただ、みんなが心配しているのは、テーブルの上でのタイムスケジュールで、本当に事が運ぶのかなということなんです。最初に2号線の話をさせていただいたのも、実際にきのう現場を見てきて、搬入口も全部見て、豊洲市場もなかなか警備が厳しくて入れないので、周りから見てきましたけれども、そうやって考えたときに、本当にあの狭い中で入れかえができるのかなと。豊洲大橋の入り口、片側の車線2車線を使って出入りをするわけですよね。そうなったときに、本当にあそこだけの部分で4,700台ものトラックを4日間でできるんだろうかというふうに思ったものですから、重箱の角をつつくような質問をさせていただいたんです。

 900の事業者の方がいらっしゃいます。その方々にいろいろ話を聞いても、こういう形ができてしまったら、やるしかないだろうという言葉をいただきました。やるしかないんだけれども、弊害があったときに、どこに持っていけばいいんだという話なんです。作業をしているときには、持っていっても、その場で変えるということはなかなか難しい。だからこそ、東京都さんにはいろいろなシミュレーションをした上で取り組んでいただきたいというのが本音です。

 事業者の方は、ずっと築地を守って盛り上げてきた方々なので、今回の引っ越しが大成功に終わって、皆さんがこれからも豊洲でやる気を出せるような取り組みを、ぜひ東京都としても応援をしていただくように要望させていただいて、私の質問を終わります。ありがとうございました。

○礒野議長
 公明党さんの質疑も終了したと思われますので、次に日本共産党さん、お願いいたします。

○志村議員
 日本共産党の志村です。よろしくお願いします。

 まず、引っ越しについてですけれども、大手の引っ越し業者が撤退するという報道がされております。その理由と、さらに、これで引っ越しを延期せざるを得ないのではないかという声も市場では出ているんですけれども、延期の可能性があるのかというあたりをお聞きしたいと思います。

 あわせて、都の計画によりますと、仮囲いをつくられるということです。御承知のように、築地市場はこれまで場内と場外が一体として発展してきました。壁がつくられるというわけですけれども、これが何年続くのかです。解体工事だけではなくて、解体工事をやられた後、整地工事をやられる。その後、デポの建設工事をやられると思います。オリンピックが終わったら、デポの施設を解体し、地下の構造物の撤去があります。300億円から400億円かけて共同溝をつくってありますけれども、それを撤去する工事があるし、また都が考えている跡地です。私は市場の跡地なんてあり得ないと思っているんですけれども、都は跡地利用ということで再開発とかを考えておりますけれども、そのための基盤工事とか、さらには基礎工事とか建設工事などを含めると、築地魚河岸の隣を含めた場外のところに仮囲いが10年近く立つのではないかと思いますけれども、仮囲いは通算するとどのくらいと考えているのか、お聞かせいただきたい。

 築地市場の移転については、中央区も場外市場も、万が一ということで、さまざまな対策をとってきました。移転しても何とか築地の活気を残そう、さらに発展させようということで努力もしてきました。それは都の皆さんも御承知だと思います。しかしながら、やはり場内とともに発展してきた場外ですから、築地市場の移転と長引く工事の影響で場外市場への多大な影響を与えてしまうというような認識をお持ちなのかどうか、その点をお聞きしたい。

 あわせて、私は、長く続く工事の影響、仮囲いがずっとある、中では工事もしている、音を小さくするといいながらも騒音は聞こえるだろうし、粉じんも舞い上がるだろう。そういう中で、場外市場は、インバウンドも含めてお客様は減少すると思います。その可能性は高い。そういう場合、東京都は迷惑をかけるということで、工事期間中も含めて、区や場外市場へ何かしらの支援をすべきだと思うんですけれども、その点をお聞かせいただきたい。

 また、場外市場、築地のまちに甚大な影響が出た場合は損害賠償する、そのことも求められると思いますけれども、その点もお聞かせください。

○中島移転準備担当課長
 1点目の御質問にお答えします。

 引っ越しについての契約形態でございますけれども、引っ越しの事業者さんと契約するのは場内の個々の事業者さんでございまして、東京都のほうはそれを計画等で支援するという役割分担でやってございます。したがいまして、先ほど大手の運送会社さんの撤退等のお話がございましたけれども、その辺の事実については、私どものほうは承知してございません。

○飯野管理課長
 今、仮囲いのお話があったんですけれども、解体工事の終了後は仮囲いを撤去するというような形になっておりまして、その後、デポの工事あるいは再開発工事などが順次入っていくことになろうかと思いますが、現時点でそれらの工程の詳細あるいは、その中で仮囲いをどうするのかといったようなことについては、我々のほうとしては情報等を持っておりません。また、再開発に関しましては、今後具体的な中身を検討するというようなところでございますので、仮囲いそのものが何年間続くのかというようなところに関しては、現時点では明らかではないというような状況でございます。

 それから、築地の場外に関しましては、この間、それこそ80年の歴史の中で築地市場とともに発展して、築地のにぎわいをつくってきてくれた場外市場であるというふうに認識をしてございます。ですので、この間、東京都といたしましても、中央区とまちづくりの協定なども結ばせていただきながら、跡地を暫定貸し付けするなどといったような取り組みなども進めさせていただいてきたところでございまして、そうしたことで、引き続き中央区と連携をしながら、都として適切に対応したいというふうに考えてございます。

 それから、工事の影響に関しましてですが、先ほど御説明を申し上げましたとおり、解体工事に伴う粉じんあるいは騒音・振動等の影響といったようなものといたしましては、我々のほうとしても生じないように、影響を及ぼさないように最大限努力をさせていただいて、場外市場の御迷惑にならないような形で工事を進めさせていただいて、損害賠償といったようなお話もございましたけれども、そうした事態が生じないように適切に努力をするといったようなことが我々に求められていることかなというふうに認識をしてございます。

 以上です。

○志村議員
 今、引っ越しの状況もつかめていない、もう4カ月も切っている中で、その中で、よく説明できますね。だめですよ。だから、もう、これは議長にお願いしたい。今も、承知していないからと。承知していただかないと引っ越しなんかできないでしょう。今のこの状況を調べていただいて、中央区議会にその内容を報告していただきたい。これは要望です。お願いします。

 それから、仮囲いですけれども、一般的に、こういう工事が進むときは、仮囲いなしで大丈夫なんですね。市場の敷地と中で工事をしていて、仮囲いはしなくて済むと。私は仮囲いをしなくてはいけないと思っているから、通算してどのくらいかということですけれども、仮囲いは必要ではないという認識なら、その点もお聞かせいただきたいというふうに思います。

 それから、場外にいろいろな支障が生じないようにしたいと。それはどこの工事も当たり前ですよ。どんな工事だって、どんな計画だって、周りに迷惑をおかけしないように努力する。でも、起きる場合があるわけです。そのときには、やはり支援をするとか、損害賠償を含めて考えなくてはいけないというふうに思います。この点は別に答弁はいいです。だけれども、それが常識ですからね。生じないようにやるのは当たり前なんですよ。場外にいろいろな影響が出た場合は真摯に対応する、そういうことをしっかり受けとめていただきたいと思います。

 最初のほうの質問をお願いします。

○中島移転準備担当課長
 先ほど御質問がありました契約の関係でございますけれども、各事業者が個別に引っ越し業者さんと契約するというのは先ほど申し上げたとおりでございますけれども、当然、その状況を東京都としても把握しないわけにはいきませんので、7月末を期限として、各事業者さんのほうに、契約した引っ越し業者さんについて教えてくださいという形で御案内をしているところでございます。したがいまして、先ほど御報告をということでございましたので、まとまり次第、御報告はできるというふうに考えてございます。

○佐藤施設課長
 工事期間中の仮囲いの話がありました。

 解体工事につきましては、築地市場の移転後、工事を開始して、2020年2月末までの工程で現在進めてございます。並行して、オリンピック・パラリンピックの整備工事あるいは環状2号線の工事、こういった工事が、解体工事が先立って始まった後に順次入ってくるという状況でございます。

 2020年4月以降につきましては、オリンピック・パラリンピックの車両基地の運用面の検証等をするというふうに聞いてございますので、その段階で仮囲いがどうなるのかというのは、済みません、確認できてございません。

 以上でございます。

○志村議員
 順調にできているかどうか、しっかり確認しなくてはいけないわけなので、7月の末といったら、引っ越しまで、あとどのぐらいになるんですか。だから、見直しするなら見直しする、延期するなら延期する、凍結するなら凍結するを含めて早く判断しなければ、また後手後手になる可能性がありますので、できるだけそこら辺は、アドバイスではないですけれども、場内の引っ越しをする方たちと一緒に気持ちを通わせないとできないと思います。ただ、強調しておきますが、私は引っ越ししろと言っているように聞き取られると困るんですけれどもね。

 引っ越しをするという大前提は、豊洲の新市場の認可です。福田内閣のときの閣議決定で、認可するためには、豊洲市場の独自の特徴として、汚染問題が本当にきれいになったと科学的見地でもって証明できるか、あわせて市場関係者、消費者を含めた都民などの理解などがあるのかどうかという点です。そういう点で聞きたいのは、ベンゼンとかシアンとかのモニタリング調査をやっておりますけれども、直近の結果はどうなのか、地下水の推移についても直近の数値はどうなのか。

 それから、理解、合意の点ですけれども、水産仲卸の中で移転に同意している割合はどの程度なのか、お聞かせください。

○佐々木環境改善担当部長
 ただいまの御質問にお答えさせていただきます。

 豊洲市場用地の法的・科学的な安全性が評価されたことは、専門家会議でも確認されてございます。これまでの空気や地下水質の調整結果について、専門家会議では、建物1階部分の空気及び市場の大気については、科学的な安全は確保された状態だと考える。また、地下水質については、全体的に見れば大きく汚染状況が変化した傾向は確認できないというふうに評価をいただいております。3月、4月、5月分につきましては、現在、専門家会議で検討を行っていただいている状況でございますので、評価をしていただいてから速やかに公表したいというふうに考えてございます。

 また、地下水管理システムの機能強化工事でございますが、一部においてはまだAPプラス2メートルを超えてございますけれども、全体の平均ではAPプラス1.8メートルを下回っており、地下水は着実に低下しているというふうに認識してございます。

 以上でございます。

○影山新市場整備調整担当部長
 最後の御質問でございますが、水産仲卸の方で移転に同意している割合ということでございますけれども、移転日を決定した際に東京都と業界の方でつくっております新市場建設協議会で業界の団体の代表の方と協議をさせていただきまして、移転日が10月11日ということで、築地から豊洲への移転ということで決定しております。仲卸の組合さんの状況の内容につきまして、その割合について、私どもとしては具体的な数字は把握してございません。さまざまな意見があるということは承知しております。

○志村議員
 移転とか、とりわけ、つかんでいないというあたりは大問題ですよ。実際は、例えば築地女将さん会のアンケートでは7割、8割が反対していると。そういうのはつかんでいながら、自分たちで移転に同意している仲卸の人たちの数をつかんでいないで、強引にやろうとしている。これはとんでもない話です。

 さっきのモニタリング調査も、大きく変化していないということは、汚れたままだということです。

 時間もないですけれども、結局、営業している築地市場の解体と豊洲新市場のオープンなどというのは、やはり市場関係者の合意が必要なんですよ。それもつかんでいないで進めようとしているところに大きな問題があると思います。たな子が反対しているのに、大家が勝手に解体工事を進めようとしているというのは、都のどういう条例とか法律に基づいて、今、やろうとしているんでしょうか。時間がないですから。

○礒野議長
 御答弁願います。

○影山新市場整備調整担当部長
 先ほども御答弁させていただきましたけれども、築地から豊洲の移転につきましては、東京都と業界の皆さんで設置してございます新市場建設協議会において業界団体の総意として決定したということでございますので、特段問題はないというふうに思っております。

○志村議員
 決定した後に習熟会とか、いろいろやりながら、皆さんの中で、こんな市場は使えないよという声が出ているわけですよ。今、そういう中で、築地市場営業権組合というのもできたでしょう。御存じのはずですよ。東卸というのは協同組合だから、営業する団体ではないということで、自分たちの営業権を守るためにつくったわけですよ。だから、あなたたちは何の根拠もなく、都や都議会が決めたから進めていると言うけれども、実際は使っている方たちの、市場の中の人たちの合意をとる。合意がとれなければ、この計画はオジャンですよ。できない。あなたたちは今、法律とか条例がどれかと言っても、それを示せない中でやっているという意味では、これはとんでもない話です。

 中央区や場外に対するいろいろな影響、それから場内で働いている人を見ても、どの角度から見ても、やはり移転というのは筋が通らない内容だと思います。豊洲市場も使い物にならないわけでしょう。いつ改善できるんですか。昔から言われている、いろいろな支障がある。使い勝手の悪さ、アクセスの悪さ、何も解決しないまま、今、移転しようとしている。こんなのはとんでもないです。ですから、このままでは大変なことになると思います。

 解体工事は中止すべきですし、あわせて、移転についても凍結もしくは中止をする。凍結なんていうのは甘いですけれども、やはり一歩立ちどまって考えるということが、今ならまだできますから、その点を強く要望して私の質問を終わります。

○礒野議長
 日本共産党さんの質疑も終了したと思われますので、次に、中央区民クラブさん、お願いいたします。

○渡部(博)議員
 渡部です。では、まず何点か御質問させていただきます。

 1点目、この前の全員協議会の後、中央区と何回お話しされたか。

 もう1点は、東京都の協議会において中央区がオブザーバーにしかなっていないという部分があると思うんですが、なぜそこの中の委員に入っていないのか、そういう話はないのかどうなのかということをお知らせください。

○前田移転調整担当部長
 前回、1月の全員協議会の後、中央区さんと、正式なお話としては、検討会を1回開催させていただいておりまして、そこで協議をさせていただいている。それから、それ以外にも、情報とかスケジュールとかにつきましては、中央区さんと事務的にやりとりをさせていただいているところでございます。

○久賀谷企画担当課長
 御質問のありました中央区のオブザーバーのお話についてお答えさせていただきます。

 恐らく築地再開発の検討のことかと思いますけれども、築地再開発の検討につきましては、先日、築地再開発検討会議という有識者で構成される会議のほうで大きなまちづくりの視点というのが報告されまして、その中にも中央区さんにオブザーバーとして入っていただいたと。それを受けまして、現在、行政としてのまちづくり方針を策定していくことを目的として、庁内の関係部署から構成される庁内の検討会議を設けて検討を進めていくこととしております。

 この会議につきまして、庁内の関係部署から構成されるものでございますけれども、地元区、中央区にはオブザーバーとしての参加をお願いしたというふうに聞いております。検討会において、議論の状況によっては御意見をいただくことがあろうということも想定されると。

 まちづくり方針の策定に当たりましては、いずれにしましても地元区との調整、連携、協力が不可欠でございますので、地元区とも適宜意見交換を行うなどしながら検討を進めていくというふうに聞いているところでございます。

○渡部(博)議員
 ありがとうございます。

 都庁内で協議されている検討会をやって、東京都の組織でありますから、中央区がそこに参加するということがなかなか難しいというのはよくわかる部分もあります。しかし、皆さん、今までのことも含めて、中央区の置かれている立場とか、中央区のことをそんなにわかっていないんじゃないですか。そういった中でいけば、やはり中央区と頻繁に話をしてもらわないと困る。

 では、東京都は今回のネズミの話について、中央区は勝どきも含めて、月島地域、京橋地域、銀座のほうも含めて、そういうところ全体でやるということは知っていると思いますが、東京都として、築地だけでいいのか、築地市場のネズミの問題だけでいいのかということはどういう認識でしょうか。

○田中築地市場場長
 ネズミ対策の件でございますけれども、議員がお話しのとおり、閉場時に都のほうで実施する対策にあわせて、区も近隣地域で一斉駆除を検討するというふうに聞いております。先ほど御説明した都の対策と区の対策が連携して、最も効果的に進められるように、現在、詳細を区のほうと調整しております。

○渡部(博)議員
 3メーターの囲いということで言われて、ネズミの対策も含めてやられるということを言っていますけれども、囲いは真っ平らなんですか。それとも、反り返しがあるとか、いろいろなことを考えているんですか。そういうことも含めて考えていかないと、ネズミは頭がいいので、下をくぐって来ることがあるわけです。コンクリートであっても、やり方次第では出てくる可能性もある。上を登ってくるということもある。そういうことでいくと、ネズミ駆除は東京都の責任において東京都がやるということであるわけですから、ほかのところに出るということは本来あってはならないということを肝に銘じてもらいたいと思うんです。それが、幾ら請負業者であっても何であっても、そういうことがあってはならないということ、外にネズミを出さないということを東京都の責任でやってください。それはそうですよね。当然ですよね。これが外に出たということになったら、大きな問題になりますからね。周りは全部食品の関係のところなんですから、それはちゃんとしっかりやってください。

 それと、余り時間がないんですけれども、近隣住民説明会を7月中旬からやるということになっていますが、これはどういった範囲でやっていくのか。築地地区の各町会には東京都がそれぞれ出向いて説明会を行うのか、日程を決めて調整をして行うのか、その辺のところをお知らせください。

○佐藤施設課長
 解体工事の住民説明会、近隣説明会の関係の御質問でございます。

 解体工事の事前説明会につきましては、中央区の要綱に基づく説明会に先立ちまして、来月中旬に行う予定でございます。具体的には、解体工事は規模も大きく、近隣への影響も大きいと考えてございますので、築地地区の町会、場外市場を含む5町会及び1自治会、そういった範囲を対象として、現在、中央区と調整しているという状況でございます。

 以上です。

○渡部(博)議員
 それはそういうふうにしっかりしていただきたいというのと、できればほかの地域も、市場の移転の問題にかかわってくる地域にも、東京都が何らかの形でしっかり説明をしていただきたいというふうに思います。

 それと、工事車両の話もありましたし、いろいろな話の質問をされていました。そこの中で、市場の移転の関係で、貸していただける面積が4,500平米から5,500平米という話になっておりましたけれども、これは庁内で検討しているというのは、市場関係だけのところで検討されているんですか。4,500平米というのは、東京都の都知事が判こをついた部分であるのか、5,500平米というのは東京都知事がまだ判こをついていないという状況なのか、そこのところを教えてください。

○猪口財政調整担当部長
 5,500平米については、まだ正式な決定はされてございません。まだ内部の手続中でございます。

 以上です。

○渡部(博)議員
 何でこんなことを聞くかというと、毎回言うようだけれども、東京都の人たちはいつも途中で、今まで検討していました、やりますよと言っていたのがなくなってしまうことがあるのよ。内部で話をしていて、内部で検討していて、なくなってしまうということがしょっちゅうあるのよ。だから、今ここで、判こをついたのかつかないのか、都知事までこの話は行っているのかのかどうかということです。この話が都知事まで行っているのかどうか、それだけ教えてください。

○猪口財政調整担当部長
 市場移転の話は、御承知のとおりのとおり、都としても非常に大きな問題というふうに捉えておりますので、5,500平米に拡大のお話も知事まで説明して、内々の了解を得ております。

○渡部(博)議員
 それであればいいです。5,500平米、もっと広げてくれと言う人もいましたので、それも検討しておいてください。

 そのほかに、工事のときに、解体するという段階において、アスベストの問題。水をかけながらとか、適正な対応をしながらやられるんだろうと思いますけれども、あの大きなところで、果たしてどうやってアスベストの飛散を防ぐのかというところをお知らせいただけますか。

○佐藤施設課長
 築地市場の解体の進め方におけるアスベストの関係の御質問でございますが、築地市場におけますアスベストにつきましては、青果部の屋上駐車場ですとか、あるいは水産物部の立体駐車場吹きつけですとか、あるいは水産仲卸売場の大きな屋根の建材に含まれてございます。

 解体工事の着手前には、アスベストの種類ですとか、そういった状況の詳細な調査を改めて行いまして、環境所管部署ですとか、あるいは労働基準監督署、こういった所管ときちんと協議しながら、除去の採用手法を確定してまいります。除去作業に当たりましては、一定の技術審査証明を取得している業者を選定いたしまして、施工技術のレベルを確保するとともに、アスベストの飛散が生じないよう、工事区画を密閉するなど、厳重な飛散防止対策を行ってまいります。

 以上でございます。

○渡部(博)議員
 普通の答弁ですよね。豊洲市場の建設工事をやる前に、汚染物質が含まれていた土がずっと山積みになっていましたよね。そういったところについては、環境的な問題も含めて、正直な話をしますと、あのときから何か信用できないんですよ。ですから、先ほど来言っているように、誰が何を言おうが、東京都の責任において、中央区民、都民を守ってもらわなければいけないということは肝に銘じておいてもらわなければいけない。

 説明会も、中央区の要綱に基づく説明会より先にやると言うけれども、そんなのは当たり前でしょう。23ヘクタールなんだから。築地市場移転が終わった後にどうするのか、そんな大きな話についても、東京都の責任でしっかり地元に入りますよぐらい言うのが本来の筋ですよ。

 市場の話だけすれば、現在地再整備をやって、あそこのところで何十億円とかというお金を使って、築地の駐車場をつくって、やはり移転がうまくいかないから、できませんねと。だから、移転を白紙に戻しますというところから始まっているわけですよ。それからずっと中央区内の築地に関係する人たちは、みんな引きずられてきているわけです。裏にあった、そういう東京都が行ってきた事業の変遷の中で、地元の住民とか地域の人たちは本当に翻弄されてきているわけですよ。そこの中で、こういうふうになってきているということを本当に肝に銘じておいてもらいたい。その気持ちがみんなどこかにあるということですよ。

 そこは決意ではないですけれども、しっかりした方に発言していただいて、東京都の責任において絶対対応しますということをしっかり言っていただきたいと思うんです。

○前田移転調整担当部長
 議員がおっしゃいます築地市場の移転につきましては、かつての現在地再整備から豊洲移転への方針転換、さらに一昨年の豊洲市場への移転の延期など、長い年月でさまざまな経緯の中で中央区の皆様にさまざま御心配、御迷惑をおかけしてきたところについては、十分認識しているつもりでございます。今回の豊洲市場の移転につきましても、都として、中央区の皆様に対して遺漏のないように適正に対応していきたいというふうに考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

○渡部(博)議員
 本当によろしくお願いします。いろいろな意味で、東京都の仕事において、地域住民に責任を押しつけるようなことはしないでくださいよね。責任とか負担を押しつけるようなことはしないでください。中央区と同じ行政なんだから、情報をしっかり開示できるように、議会も含めて開示できるように、しっかり対応していただきたいと思います。

 要望して終わります。

○礒野議長
 中央区民クラブさんの質疑も終了したと思われますので、次に、無所属さん、お願いいたします。

○山本議員
 無所属の山本です。よろしくお願いします。

 私からは、素朴な質問を3点させていただきたいと思います。

 これまでも十分な説明会、ヒアリングをなされてきたことと思います。今回、引っ越す事業者数は900事業者と聞いております。本当にこの900事業者が移転するのでしょうか。また、この事業者が豊洲に引っ越しをせず、とどまった場合、東京都はどのような対応をなさるのでしょうか、お聞かせください。

 2点目に、解体工事車両の想定数についてお知らせください。

 そして、3点目に、解体時から環状2号線の工事、そして晴海の選手村の工事、そして中央区内で今28カ所の再開発事業が行われておりますが、待機のトラックが区内の道路に非常にたくさん駐車しております。こういった待機トラックにどのように対応していこうとお考えなのか、お聞かせください。

○中島移転準備担当課長
 1点目の御質問にお答えします。

 900事業者が全て移転するのかというような御質問でしたけれども、私どもとしては、全ての事業者様が移転する前提で講じてございます。したがいまして、残留した場合どうするのかというような御質問でございましたけれども、基本的には、皆さん方が移転されるというのが前提でございますので、考えてございません。

 以上です。

○佐藤施設課長
 解体工事で発生する車両台数という御質問でございました。

 現在、150台程度を見込んでございます。ピーク時に150台程度と見込んでございます。

 あと、待機車両のお話でございました。

 工事車両の出入りにつきましては、先ほど御説明しました幹線道路、晴海通りですとか、新大橋通りの幹線道路を活用しまして、車両の出入りを行います。入場を待つ車両が路上に待機することがないように、速やかに工事現場内に誘導するなど、地域の生活道路への影響が生じないように、しっかり対応していきたいと考えてございます。

○山本議員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 3点目に関してですけれども、今現在も、大通りではなくて、裏通りなどに非常に多くの待機車両がとまっております。中央区内では非常に多くの工事をしておりますので、大通りだけ、もしくは築地近辺だけの対策では不十分であるように感じております。今回の築地市場の問題、移転に関しては、既に市場関係者だけの問題ではないと考えております。一般の住民の方々の通勤・通学に支障が生じないよう、しっかりと対応していただきたいと思います。

 以上です。

○礒野議長
 ただいま無所属さんの質疑も終了したと思われますので、次に、無所属の会さん、お願いいたします。

○青木議員
 無所属の会の青木です。よろしくお願いいたします。

 前々議員からも出ましたけれども、築地市場移転後のことについて前向きな観点からお聞きしたいと思います。

 小池都知事は所信表明で、庁内でつくる築地再開発の検証チーム、ここに有識者を交えて議論をするという方針を表明なさいました。私からすると、いつまで検討会、会議をやっているのかなという単純な疑問を持ちます。

 先日、第7回築地再開発検討会議が終わりまして、築地まちづくりの大きな視点も公表されました。今後、この視点がどのようにこれからの話し合いに反映されるのか。といいますのは、先ほどもありましたように、中央区は前回も、そして今回も、庁内会議ということでオブザーバーとしての参加しかできません。地元中央区の調整、それから一番大事な築地市場関係者の意見は今後どのように反映されていくのか、この点をお聞かせください。

○久賀谷企画担当課長
 築地の再開発の件につきまして御質問をいただきました。

 先日、築地再開発検討会議で大きな視点が取りまとめられましたけれども、こちらは長期的時間軸に立った築地再開発の今後の検討と実施の枠組みとして、基本的な方向性あるいは考え方が提言されたものでございます。今後、行政としてのまちづくり方針を検討していくということで、先ほども申し上げましたけれども、都市整備局を中心として、庁内検討会を立ち上げたところでございまして、その中に中央区の方もオブザーバーとして入っていただくということでございます。

 さらに、学識経験者を交えた会議も立ち上げて、区のまちづくりとの調整も行いながら検討を進めて、方針の素案について広く都民の方の御意見を聞いた上で、年度内には行政としてのまちづくり方針を取りまとめていくというふうに聞いてございます。

 方針の策定に当たりましては、いずれにしましても地元区との連携とか協力が不可欠でございますので、適宜意見交換を行いながら検討を進めていくというふうに聞いてございます。

 以上でございます。

○青木議員
 今のことに関してお聞きする前に、もう一つ、先週の金曜日、経済・港湾委員会を傍聴してまいりました。委員の方がかなり熱く語っていらっしゃったんですが、その中で気になりましたのが、5月30日、決裂してしまうのではないかという本当にぎりぎりの時点で小池都知事が万葉倶楽部の会長に謝罪に行ったと。このときに電通の方が2人同伴していたということを市場長さんがお答えになったんですけれども、今後、電通はどのような役割を果たしていくのか教えてください。

○吉田開発調整担当課長
 株式会社電通というお話ですけれども、こちらはあくまで千客万来施設の事業者である万葉倶楽部の協力会社として、千客の事業に携わるという立場で、5月30日のトップ同士の会合に出席されていたというふうに聞いております。今後、そういう立場で千客の事業者である万葉倶楽部さんと事業を進めていくというふうに聞いております。それ以上の関係は全くございません。

○青木議員
 わかりました。

 万葉倶楽部さん、千客万来施設、2年後ということになりましたけれども、そこを進めていく中で協力体制に入っていくと。中央区は、それとは関係なくやっていくということが、先日の委員会での私の質問に対して吉田副区長からのお答えもありました。その中で、中央区は中央区として築地の開発をしっかりと区民のためにやっていくということもあります。

 都知事は、よく鳥の目ということをおっしゃるんですけれども、もうそろそろ鳥の目で俯瞰をするのではなく、虫の目に入っていただいて、本当に地元をはいつくばって皆さんの声を聞いていただきたい。もう鳥の目はやめて、しっかりと虫の目で中央区の意見も聞いていっていただきたいと思います。

 以上で終わります。

○礒野議長
 ただいま無所属の会さんの質疑も終了したと思われますので、次に、子どもを守る会さん、お願いします。

○小坂議員
 子どもを守る会の小坂です。

 前議員とのやりとりの中で、区や都民の意見を聞いていくと。ぜひ聞いていただきたい声としては、築地を守る、豊洲を生かす、それを実現していただきたいというのが中央区民の考え方であり、そこからすると2つの中央卸売市場をつくるというのもありなのではないかなと。小池都知事も去年の6月に約束されたことでもありますので、ぜひとも約束していただきたいし、築地を食のまちで続けるためには、やはり食のテーマパーク的なもの、できれば仲卸の目ききが存在して、そこで競りをし、市場内取引ができる、そういうものをやはりこちらには、豊洲には流通市場にしておくというのは、今後の東京都の発展においても、食の発展においても、食文化を守っていくためにも最も大事なことだと思いますので、これが中央区の意見の一つであるということをぜひとも都知事にお伝えしていただきたいし、昨年6月の約束を守っていただけるようにお願いしたいと思います。

 質問に入ります。

 今後、豊洲の市場認可に入りますけれども、最も大事な点として、念のために確認します。豊洲市場はマグニチュード8にもつのかどうか教えてください。

 それと、補助315号線下は土壌汚染を掘削除去したのかどうか教えてください。

○吉野建設技術担当部長
 まず、豊洲市場が大地震にもつのかという質問ですが、大地震を想定した設計をしていますし、豊洲市場はさらに強度として通常より1.25倍の強度を持つ建物として設計しておりますので、大地震のときも大丈夫だというふうに認識してございます。

 以上です。

○安間基盤調整担当課長
 今、御質問ございました315号線、6街区、水産仲卸、それから7街区、水産卸の間の道路の下の汚染でございます。

 こちらにつきましては、汚染があることは確認してございますけれども、実際には東京ガスのガス管が入っているということがございまして、掘削できる範囲については掘削除去をしているということで、深いところ、下には汚染がまだ残っている状況でございます。そういった状況のもとで、汚染した地下水なり土壌が地上に上がらないような対策を講じているところでございます。

 以上でございます。

○小坂議員
 掘削除去しているがゆえに、形質変更時要届出区域のところでも市場をつくってもよいということになっておりますので、ここは認可においては争点になろうかと思います。

 また、もう一つ教えてほしいんですけれども、築地のデポに関しては、バス850台、乗用車1,850台、計2,700台のデポ、駐車場を2020年4月から、いつまでその駐車場を続ける予定ですか。

○吉原企画担当課長
 オリンピックのデポについてでございますが、デポにつきましては、オリンピック及びパラリンピックの競技大会終了後までというふうに聞いてございますので、平成32年10月までデポとして活用いたしまして、その後、必要な暫定工事を行った後、デポとしての機能を終了するということになってございます。

○小坂議員
 デポ、駐車場をつくる場合は、都の環境影響評価条例において、1,000台以上であれば環境アセスメントをしなくてはならない。2020年4月から10月もしくはそれよりも先ということであれば、臨時の駐車場とは考えられないので、環境影響評価条例に基づいて、2,650台の駐車場の環境アセスメントをしなくてはならないのではないかなと思われますので、そのあたりをしっかりする。また、工事の影響をしっかりと区民に伝えていくという姿勢を持って、もし工事をするのであれば、そのあたりも区民、都民に説明いただけるようにお願いして、終わります。

○礒野議長
 子どもを守る会さんの質疑も終了したと思われますので、次に、新青会さん。

○原田議員
 質問は結構です。

○礒野議長
 それでは、次に、歩む会さん、お願いいたします。

○渡部(恵)議員
 まず、今回御説明いただきました中で、環状2号線を市場移転後1カ月で使用させていただくということが可能となりましたことにつきましては、ちょうど10月半ば以降、忘年会シーズン、12月の暮れに向けて非常に物流が多くなる中で、晴海通り等々に大渋滞が起きる、また築地市場の中に解体業者のトラック等々が入ってくることを鑑みて、1カ月開通していただくことは、区民の皆さんの安心、また交通の安全につながると思います。どうもありがとうございます。

 その上で、私からは3点お伺いしたいと思います。

 まず、5月にネズミ駆除を実施されましたけれども、その成果のほどはどれぐらいだったのかということと、②として、クマネズミが川を渡るということも聞いているんですけれども、隅田川に向けての対応策というのはどういうふうにお考えなのか。

 それから、神田市場が閉場になりまして大田市場に移転されるときに、居座る方々が出たというふうにも聞いております。築地市場は、私も含めて思い入れが非常にございますので、こうした方々が出ないということは決して言えないのではないかなというふうに思っておりますが、この点はどのようにお考えなのか。そして、現在、水産仲卸だけでも500を切ってしまって、移転しないという表明を明らかにしている500社以下になりました。それから、まだ実質移転するかしないか表明していない仲卸業者もおります。その点は把握していただきたいというふうに思っております。

 それから、今回、土曜日と月曜日が祝日なので、火水、3営業日は東京の台所が完全にストップすることになります。これについての経済的な影響も非常に大きいばかりか、周辺の飲食店等々にも大きな影響が及ぶと思っておりますし、東京の台所は、もはや世界にもお魚を出している市場でございますので、この辺は東京都としてどのようにお考えなのか。

 以上、お知らせください。

○田中築地市場場長
 まず、5月のネズミ駆除の実績でございます。

 5月3日から6日までの連続休業日に場内全域で実施をしました。駆除数は699匹でございました。

 次に、ネズミの川への流出対策という御質問でございます。

 ネズミ駆除につきましては、先ほど資料3での説明にあったとおり、さまざまな資材を活用して逐次行うということでございます。河川に向けては、ネズミとりかご、また、その他の駆除資材を、周辺部あるいはもとの戻りやすいところに仕掛けていくということで対応していきたいと思います。夏の閉場前対策で8月に、例年やっております一斉駆除を行います。その後、8月末までで場内全体で改めて生息状況調査を実施しまして、そちらの結果を見まして、具体的な設置場所等を検討したいというふうに考えております。

 以上です。

○飯野管理課長
 今、神田市場のお話に絡めて居座りの話などをいただいたんですけれども、我々のほうとしては、今回、仲卸業者さんは、歴史もあって、いろいろな思いがおありだということは本当によくわかっているつもりです。ただ、神田青果で、今回は水産で、しかも、その後すぐに解体工事が入るというような状況で、状況が全然違うと思うんです。500社さんとすごく数も多いんですけれども、我々は、例えば造作の相談であるとか、引っ越しの相談であるとか、さまざまなことがございますので、そういったところできちんと移転に御準備いただけるように、しっかりと御理解いただけるように進めてまいりたいというふうに思っております。

 それから、営業日ストップの影響がないように、事前引越期間などもうまく使いながら、なるべくその影響を抑えたいと思ってございます。

 以上でございます。

○礒野議長
 時間になりました。

 まだ御質問もおありかと存じますが、質疑はこの辺で終了させていただくことを御了承願います。

 東京都におかれましては、説明等いただき、ありがとうございました。

 冒頭にも述べましたとおり、築地市場移転に係る諸課題につきましては、中央区への影響が極めて大きく重要な問題であります。本年10月11日の豊洲市場開場が決定し、引っ越しなどの準備を進めているところのようでありますが、移転後の築地市場跡地の再開発の検討を初め、まだまだ解決しなければならない問題が山積しており、市場関係者や地域住民にとって大変深刻な状況が続いております。

 特に、質問でもありました暫定貸付地の拡大や、新市場開場日から営業開始等の、市場とともに営業し、機能を支えてきた業者の営業継続に欠かすことのできない大変重要な問題のため、早期の結論と説明をお願いするとともに、環状2号線暫定道路の新大橋通り合流に関することや、解体工事に伴う工事車両、また、その後の整備も含め、市場内敷地の交通動線に関しても、本区内交通にも大きな影響が考えられ、区民生活にも重大な影響を及ぼすことから、検討の中間説明を含め、対応を求めます。

 東京都におかれましては、今後、積極的かつ迅速な情報開示により、区民・都民の不安の解消を図るとともに、地元区であります中央区に対しても誠意ある対応をとっていただき、このような機会を適宜開催して、行政としての責任を果たしていただくよう強く求めます。

 以上をもちまして、本日の全員協議会を終了いたします。

 ありがとうございました。

(午後0時 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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