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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団 鷲頭 隆史議員

「基本計画2005」の策定経過と今後の計画作りへの考え方を問う

 平成10年6月に「基本構想」が策定され、これに即した「基本計画」が平成11年2月に策定された。この基本計画の期間10年間の半ばである今年、予測を越えた社会状況の変化に対応するということで、「基本計画2005」が策定された。一方で、前の基本計画の進捗率が9割を越えているとし、社会変化があるなしにかかわらず計画を追加しなければやることがなくなる。社会の現況把握や将来予測に問題はなかったのか。今回の計画策定の経緯と今後の考え方は。

区長 前回計画の事業着手率が9割を超え、区政を取り巻く社会状況の変化と、新たな課題の顕在化のため改定を行った。今回の計画では、具体的な事業を表記する前期3年、中期展望の後期3年の計6年間とし、行政評価を行い重点施策を明らかにした上で、予算編成と執行につなげる区政運営のマネジメントサイクルを構築した。今後も、区民ニーズに即応した実効性ある施策を展開していく。

「基本計画2005」を問う

 主要政策課題「生涯躍動社会の実現」中の、「次世代育成と教育革命」「生涯を通じて活躍できる社会づくり」について、(1)子どもに常識を身につけさせる施策や社会環境整備の考えは。(2)育児や教育の原点である家庭を、職住近接の中央区から復活させては。(3)子どもを産みたいと感じる環境づくりのための施策は。(4)高齢者の社会参加のために、1.就職・起業への支援策は。2.時間外に気軽に相談できるかかりつけ医が必要では。

区長 (1)家庭の教育力向上のための「子育てキャンパス」や、地域とのかかわりとしての「プレディ」などを実施。今後も、地域ぐるみで子どもの成長を支える仕組みを構築していく。(2)家庭と企業に対し、意識啓発や広報活動等の取り組みを推進し、親子観劇会など家族での参加を積極的に促し、親子のふれあいを通じた家庭の再生に取り組む。(3)子育ての楽しさに関する教育・広報・啓発を行うなど、各分野が連携した効果的取り組みを進める。(4)1.シルバー人材センター等による就業機会の提供、「起業家塾」の開催等を実施している。2.かかりつけ医の多くは少数スタッフで、時間外の相談を常時行うのは難しい状況。健康不安を抱える要介護高齢者には、夜間の緊急事態に対応するナイトサポート事業を7月から開始する。

教育長 (1)学校は人間関係を学ぶ場として極めて重要。「人」から学ぶことを大切に、地域や家庭と連携し子どもの育成に努める。

 「世界に誇れる風格と気品あるまちづくり」について、(1)各建物の個性を生かしながらも、地域に誇りや親しみをもてる新しいイメージづくりができないか。(2)今後のまちづくりに関し、政策調査会に臨む区長の考えは。(3)集合住宅はコミュニティができにくい。まちづくりのハード面から、コミュニティ育成のアイデアはないか。

区長 (1)今後のまちづくりは、本区ならではの個性を持たせる方向が必要。東京駅前の開発等で具体的に取り組む。(2)民間の発想を生かしたソフト面も含めて「まちづくり憲章」ともいうべき指針を策定し、今後の方向性を見極めていく。(3)区の公共施設のすべてが区民の交流施設として、その目的やあり方の見直しを行い、改修時などに区民が気軽に集える交流の場としての機能強化を図っていく。

 急増する新住民、なかでも25歳から44歳までの中間年齢層と地域コミュニティについての対応は。

区長 地域コミュニティの核である町会・自治会活動が多くの区民に理解され、活動の輪がひろがるよう施策の充実に努め、地域で活動するNPOなどの団体との協働を積極的に推進する指針を策定し、地域全体の活性化に取り組む。

 計画の実行には財政的裏付けが不可欠。三位一体改革の影響や都区制度改革の問題など、現在の本区の財政事情と今後の見通しは。

区長 人口増で特別区民税は増収傾向だが、そのまま一般財源の増加にはならず、三位一体改革は税源移譲が不明確であり、都区制度改革も協議が進まない。区財政を取り巻く環境は厳しく、将来予測が困難な状況であり、歳出面でも課題が山積。これまで効率的行政運営に努め、区財政は健全な状況だが楽観はできず、一層の行政改革、健全財政の維持に取り組む。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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