一般質問・答弁の要旨
日本共産党中央区議会議員団 小栗 智恵子議員
少人数学級の早期実現を問う
問 中央教育審議会の「教職員配置等のあり方に関する調査研究協力者会議」の最終報告では、教職員の標準定数を区市町村ごととし、学校と区市町村の判断で学級編制できる制度への見直しが必要としている。また、生活集団と学習集団を一体とした少人数化が効果的とし、少人数学級編制に言及しているが、(1)この報告についての見解は。(2)国に義務教育費国庫負担制度維持と教職員定数改善を求めては。(3)区独自の学習指導員配置や少人数指導の効果は。(4)学校現場の様々な声に応えるべきでは。
教育長 (1)地域や学校の実情にあった教育を展開する上で評価できるが、少人数学級の編制には財政的措置が明らかにされる必要がある。本区は既に学習指導補助員を配置しており、国等の動向を踏まえ効果的教員配置を検討する。(2)国の責任でその財源を確保すべきと考える。(3)1人ひとりにきめ細かい指導と、学習意欲の高まりや理解の深まる点は評価。(4)様々な意見は認識しており、現場の状況を踏まえ教育環境の整備に努める。
学校施設・設備の計画的な改修を問う
問 体育館空調設備の設置が進まず、健康に影響する事態が生じている。早期に設置する改修計画を。
教育長 空調設備は経費が高額なため、改修計画は優先度も考慮した検討が必要。
問 学校のトイレ改修を計画的に行い、施設は防災拠点ともなるので洋式トイレへの変更も進めるべきでは。
教育長 洋式トイレも一定程度設置したいと考えるが、優先順位を定め対応する。
子どもの医療費無料化の中学生まで拡大を問う
問 小中学生に対する医療費助成制度は、今年度内には10区で実施される。本区でも実施すべきでは。
区長 本区ならではの総合的子育て支援策構築に向け検討を進めている。
子ども家庭支援センターの役割を問う
問 勝どきに2007年7月開設予定の子ども家庭支援センターの事業内容とスタッフ配置は。また、児童館、親子フロアー、学校などとのネットワークの考えは。
区長 児童福祉に関する調査、指導等を行い、相談業務、交流スペースの設置、午後10時まで預かるトワイライトステイなどのサービスを提供。スタッフは社会福祉士、保健師など10名程度を予定。本施設を子ども家庭支援の中枢機関と位置づけ、保育所、児童館、保健所、児童相談所等さまざまな分野の機関とネットワークを構築する。
問 工事中の安全対策、施設完成後の管理方法、駐輪場の予定台数は。また、地元への説明が不足では。
区長 ガードマンの適切な配置などの安全対策を講じる。開設時間の午後10時までは職員が管理し、夜間や休館日は機械警備を予定。駐輪場は住宅用70台、施設用30台を予定。施設計画にはまちづくり協議会、PTA等の意見を聞き進めてきた。
女性センター「ブーケ」の有料化を問う
問 どのような検討のもとに女性センターを有料化するのか。登録団体への説明を十分に行うべきでは。
区長 一定の経済的負担を求めること等で団体の自立性を高めることが望まれる時期が来ており、利用者懇談会で一定の理解は得たと考える。
問 日本は女性の社会進出が低く、女性センターが男女平等を実現する拠点施設の役割を発揮するために、有料化は中止すべきでは。
区長 どの活動も女性の社会参加促進に意義があり、有料化後もブーケの役割は十分果たせると考える。
地域に密着したコミュニティバスの運行を問う
問 多くの自治体でコミュニティバスを運行しているが、(1)かつて運行中止した「銀ブラバス」についての総括は。(2)他自治体の調査は。
区長 (1)バブル崩壊による広告収入の減少や観光資源と連携した路線設定などの取り組みが十分でなかったと考える。(2)主に特別区等を対象に、導入の目的、経緯や運営概要などの調査を行っている。
問 地下鉄駅は高齢者には利用しにくく、区内を調査すると交通不便な地域も多いが、(1)区の交通実態についての見解は。(2)銀ブラバスの教訓を活かし、高齢者にやさしいコミュニティバスを運行しては。
区長 (1)交通利便性は高く、区民の日常生活の足は確保されていると言え、地下鉄駅では平成22年度を目標に、区内全駅でエレベータ設置を進めている。(2)本区は鉄道やバス路線が充実し、競合するなど採算性の点で難しい。今後、まちづくりなどの動向を見ながら考える。
問 観光資源として、メトロリンクや水上バスなどの計画と連携したバスの運行を検討しては。
区長 区での運行は難しく、都交通局に対して、これらと連携した交通利便性向上の検討を要請する。
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