一般質問・答弁の要旨
中央区議会公明党 植原 恭子議員
子育て支援を問う
問 少子高齢化により、社会保障の質の維持が最重要課題だが、まず政治が行うべきは税金のムダ遣いを徹底してやめさせること。本区では事務事業評価等を実施し、事業の見直しを行っているが、区民の大切な税金を預かり行財政を担う立場から、子育て支援策の財源をどのように確保するのか。
区長 本区財政は概ね健全性を保っているが、三位一体改革等により先行き不透明な財政環境下にもある。一方、早急に対応が求められる総合的子育て支援などに区独自の財源を投入することも必要であり、施策評価や事務事業評価を通し区政のマネジメントサイクルを確立するなど、効率的・効果的な行政運営を進めていく。
問 子育て家庭への経済的支援を望む声は多い。乳幼児医療費助成制度拡大等、出産や医療を含めた経済的負担の軽減に取り組むべきでは。
区長 少子化傾向の歯止めに有効な施策の一つと考えており、新年度に向け、要望を踏まえながら総合的な子育て支援策を構築していく。
問 勝どき一丁目の子ども家庭支援センター等の建設が始まったが、現地は勝どき駅前交差点に隣接し歩行者の環境は良好とはいえない。交差点のスクランブル導入の可能性と、安心できる歩行環境整備について周辺の再開発を含めた見解は。
区長 スクランブル方式は、渋滞発生による迂回で周辺における事故の発生が懸念されるが、交差点での歩行者の安全確保は必要であり、スクランブルも視野に入れ月島警察署と協議する。今後も新たな開発で交通量の変化も想定されるので、交差点周辺の安全で安心な歩行環境について警察や都と検討する。
問 周辺の道路整備や勝どき地区の大型開発で、自動車公害による大気汚染が危惧されるが、区の認識は。また、自動車排出ガスの調査地点に勝どきを加えるべきでは。
区長 自動車の公害対策は、区政の重要課題。独自策として、ディーゼル車粒子状物質減少装置装着助成等を実施し改善がみられており、今後も総合的施策の推進に取り組む。幹線道路5地点で窒素酸化物等を測定しているが、勝どき交差点付近での調査も今後検討する。
問 プレディには地域住民がサポーターとして参加しているが、高齢者の方には体力的負担も大きい。有償も含め有資格者のボランティアを確保すべきでは。
区長 教員、保育士等の有資格者は非常勤職員として採用し、専門的な指導体制を整えている。
音楽療法を問う
問 音楽療法を月島保健センターや老健施設・知的障害者施設に導入することや、ボランティア養成の進捗状況は。
区長 保健所及び保健センターの認知症予防教室に取り入れた。リハポート明石やレインボーハウス明石でも音楽活動を実施し、レインボーハウス明石ではボランティアと入所者が一緒に音楽を楽しむ場を提供するなど、ボランティアの育成を図っている。
問 福祉センターで実施している音楽療法は利用者が限られている。音楽療法の成果を区が検証し、利用者の拡大、推進を図るべきでは。
区長 平成11年からは幼児室で、平成15年からは成人室で音楽療法を実施し、拡大を図ってきた。今後も音楽療法の推進に努める。
国保における区民サービスを問う
問 千代田区では、40歳以上の国民健康保険加入者に「はり・きゅう・マッサージ」の補助制度などがある。働く世代の区民サービスとして本区でも補助事業を実施しては。
区長 本区でも海の家・山の家や生活習慣病検診等を実施し、被保険者の健康づくりに成果をあげている。
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