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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団  原田 賢一議員

人口回復後のまちづくりのあり方を問う

 日本橋上空に架かる首都高速道路の移設と日本橋川再生の取り組みについて、日本橋川河岸の空地化実現の手法として、容積率や権利の移転を可能とする新たな制度の創設が必要であると聞くが、(1)現在、国において進められている検討状況は。(2)既成市街地での再開発等への適用は可能か。

区長 (1)首都高速道路の移転と日本橋川再生の実現には、容積率移転の新たな仕組みづくりが不可欠である。地元と一体となって国との協議を重ねているが、現時点では、具体化に至っていない。本年度内には基本的な考え方が示されることを期待している。(2)他の地域においても活用可能であり、環境に配慮した総合的なまちづくりの道を開くものと考える。汎用性のある制度として確立されることは、望ましいことであり、実現に向けて国や都とも積極的に協議・検討していく。

東京夏季五輪招致における考え方と地域との整合性を問う

 世界最高のスポーツ、文化の祭典が本区で行われることはとても夢のある話だが、区長の見解は。

区長 地域の活性化など将来の発展に大きく貢献する可能性を持つものと考える。五輪招致の成功に向けて積極的に協力していく。

 今後、「築地ビジョン」実現に向け、都とどのように協議を進めるのか。またオリンピック計画との整合性は。

区長 オリンピック招致の有無に関わらず、本区にとって最重要課題であるため、都との協議の中でオリンピック計画との整合がとれるように調整を図りたい。  

 晴海地区への交通アクセスを考える場合、オリンピック計画を優先させるのではなく、周辺の住環境への配慮、また地域交通の利便性を視野に入れた交通インフラ整備を進めることが重要では。  

区長 都営大江戸線勝どき駅の改善をはじめ、晴海地区から羽田に至る新たな地下鉄の導入など、オリンピック開催都市にふさわしい大量輸送機関の整備を、国や都に対し働きかけていく。

 今後の臨海部のまちづくりに関し、都に区の考えを積極的にアピールしていくためには、オリンピック計画も視野に入れた、本区独自のグランドデザインの策定が急務と考えるが。

区長 「中央区臨海部まちづくりグランドデザイン調査」において、地域の個性を生かしたまちづくりの指標となるグランドデザインを策定したいと考えている。

精神障害者対策を問う

 精神障害者が安心して地域に住み続けられ、そして社会復帰を促進していくためには、グループホームや共同作業所など福祉施設の充実が必要であると考えるが。また、基本計画で日常的な相談、地域活動を行う場として精神障害者地域生活支援センターの整備状況を掲げているが。

区長 区内には、グループホームと共同作業所がそれぞれ一ヶ所あり、今回の障害者自立支援法の施行により、共同作業所は地域活動支援センター事業として位置づけられ、地域活動支援センターは精神障害者福祉の中核的な施設となる。このため、既存の区施設の有効活用による提供を含め、支援策を検討しているところである。グループホームに関しても増設等の必要性が高いものと認識し、今後これらの充実を図っていく。

 こころの問題が潜在化するなかで、心の健康づくり・うつ病対策を区として積極的に行うべきでは。 

区長 保健所や保健センターにおいて専門医、保健師による相談や、講演会による心の問題に対する理解の促進に努めている。今後は産後のうつや母親の心の問題を早期に把握する方策をはじめ、思春期、中高年期、高齢期など世代に応じた対策を実施するため、学校や企業とも連携し、普及啓発や相談体制の充実など心の健康づくり対策を推進していく。

教職員の人事権移譲と質の向上を問う

 地域に根ざした教育を区教育委員会が責任をもって取り組むためには、教職員の人事権を区へ移譲すべきと考えるが、(1)教育委員会の考えは。(2)人事権移譲に伴う課題は。(3)教員の指導力向上に向けた取り組みは。  

教育長 (1)自主的、主体的な教育活動を促進するために人事権の移譲は必要。(2)採用や異動、昇任等、区市町村相互間の広域的な調整を図る仕組みの整備や適切な財源の確保が不可欠である。(3)初任者、10年次経験者、教務主任、生活指導主任及び研究主任研修会を実施しており、今年度からは、2・3年次教員研修、特別支援教育などの教育課題に関する研修も実施している。今後は、新たな課題へ対応した研修を実施し、教員の資質・能力の向上を図っていく。

特別支援教育を問う

 「学校教育法等の一部を改正する法律」が本年6月に成立し、従来の「特殊教育」から「特別支援教育」への転換が図られ、来年度から施行されるが、特別支援教育の取り組みについて、(1)障害のある児童・生徒に対しての教育は。(2)特別支援教育の方向性についてどのように考えるか。(3)現在の教育内容との違いは。(4)実施にあたっての課題は。(5)準備状況は。 

教育長 (1)心身障害学級を小学校に2校、中学校に1校設置。また、通級指導学級を小学校に1校設置し、在籍校で週4日、通級指導学級で週1日指導している。(2)全教員を対象に研修を実施し、専門家による学校への巡回指導も行っていく。(3)これまで十分な支援が行えなかった軽度発達障害の児童・生徒に対して有効な支援ができるものと考える。(4)教育、福祉、保健を始めとした関係機関の有機的な連携と協力体制の構築や人材の育成、保護者に対する普及啓発活動が大きな課題。(5)「中央区特別支援教育検討会」を設置し、年内を目途に鋭意検討しており、来年度から新しい体制で進める。 

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電話:03-3546-5559

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