一般質問・答弁の要旨
中央区議会自由民主党議員団 増渕 一孝議員
試験運行、本格運行間近のコミュニティバスを問う
問 全国で導入が加速化し、本区はスクールバス機能を持たせての導入を検討中だが、
(1)ルート案では下校時に遠回りになる地域もあり、児童に負担では。また、乗降時や走行中の児童の安全対策は。
(2)日本橋ルートでは区内北部エリアを通らず、不公平と考えるが、見解は。
(3)京橋・月島ルートでは幹線道路が大部分で、きめ細かな工夫が必要では。
区長
(1)一方通行規制等により逆周りルートが困難。当分の間、登校時間帯に添乗員を同乗させ、安全への配慮を検討。
(2)(3)区民からの要望があり、第2回の検討会などで、今後も引き続き検討する。
問 導入には「地域と行政の協働」が重要。検討会と並行してパブリックコメントを実施しては。また、赤字とならぬよう、実証運行の延長も視野にいれては。
区長 基本計画案ができたら、早期にパブリックコメントを実施し、実施計画案を策定する。実証運行はスクールバスを運行し、試乗を含めた試験運行を予定。準備を進め、早期の本格運行を目指す。
問 平成25年より年間4千万円強の経費が見込まれているが、この区負担額の試算根拠と赤字対策は。
区長 他自治体を参考に想定。PRに努め、区内企業からの協力も得られるよう、経営健全化に努力する。
指定管理者制度を問う
問 導入目的はサービス向上とコスト削減だが、制度を通じて民間と自治体が互いに認識を深め、よりよい方向に向かうことが、制度の定義と考える。指定期間終了の時期を向え、評価は妥当とのことだが、
(1)指定管理者との協定書に「再指定」に関する項目はあったか。
(2)変更時の引継ぎ業務の協定書への記載の有無及び新たな公募の時期に対する見解は。
(3)日常的な相互意思の確認は「再指定」の際に重要と思われるが、取り組みは。
区長
(1)項目はない。
(2)協定上規定。引継ぎの時間を確保できる時期。
(3)定期的な打ち合わせなど、施設の管理運営状況を把握し、改善する。
問 生涯学習の拠点である社会教育会館の募集要項に「区民サービスの向上や経費の縮減等」と、並列に書かれていることにはとまどうが、
(1)会館は貸館施設か否か。見解は。
(2)採算性の重視によりサービスの低下が懸念されるが、見解は。
(3)指定管理者決定後、利用者との信頼関係を含め、速やかな引継ぎを望むが、見解は。
区長
(1)社会教育の振興を図ることを目的とした施設。
(2)日常的な指導や評価制度を活用し、サービス低下がないよう努める。
(3)速やかな引継ぎだけでなく、地域との関係の早期構築を指導する。
問 区民カレッジを指定管理者に委ねない理由は。また、社会教育会館の将来ビジョンへの見解は。
区長 地域性や継続性が高く、全般的な運営は難しいが、実績評価を踏まえて進めたいと考える。利用者の心豊かな生活の実現、地域での活動の拠点として一層の充実に努める。
本区道徳教育を問う
問 新学習指導要領に「学校の教育活動全体を通じて行うもの」と明記されているが、
(1)横断的に行われている具体例は。
(2)家庭や地域との連携が必要だが、年1回、各校で開催している「道徳授業地区公開講座」への認識は。
(3)小学校低学年での生活科と道徳教育のつながりに対する認識と具体例は。
教育長
(1)体育科で、ルールなどを守る、協力する、という学習を通して実践。
(2)出席保護者が少ないため、仕組みを工夫し、開催数も検討する。
(3)規則正しく健康に気をつける学習から、節度ある態度や自制心を育むことを実践。心の教育の充実にも重要と認識。
問 小学校の指導計画にある「家族愛」等の記載が一部中学校の指導計画にないが、見解は。
教育長 年間計画には盛り込まれており、明確な記載を指導した。
問 道徳を「徳育」として教科化する動きがあるが、見解を。
教育長 中教審答申のとおり、様々な意見があり、見送られたと認識。
問 教師ごとの授業内容の差異の是正が必要。研修等の現況は。
教育長 年3回研修会を実施。今後も研修の拡充に努力する。
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