ページの先頭です
トップページ  の中の  本会議の結果  の中の  平成29年第三回定例会  の中の  一般質問・答弁の要旨 中央区議会自由民主党議員団 富永 一議員

一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団 富永 一議員

有事の際の区民の安全を問う

 本区においてJアラートが鳴った時、これは第一報に過ぎず、そこから先は、地域別、避難場所の開設、インフラ対策など本区独自の情報を的確に区民に伝達していかなくてはならない。防災、減災の面からしっかりとした、地域にあった確かな情報を素早く配信していかなくてはならないと考える。SNSやラジオなど、様々な情報伝達手段がある中、区民の安全を守るために、本区としてはリスク管理をどのようにしていく考えか。

区長 本区国民保護計画に基づき、弾道ミサイルなど対処に時間的余裕のない事態においては、Jアラートの自動起動により防災行政無線や緊急告知ラジオで特別なサイレンやメッセージを流すほか、通信事業者による緊急速報メールにより、瞬時に緊急情報を提供することとしている。また、事態によっては警報や避難指示なども想定されることから、国や都、警察・消防等から正確な情報を収集し、区ホームページ、安全・安心メールなどを用いて、広く区民に情報を周知していく。

今後の福祉対策の見通しを問う

 ⑴「働くために子どもを何とか保育園に入れたい」という声を多く聞く。小さな子どものいる家庭では切実な問題である。また、お子さんをご自身で育てている親御さんからも、子育てに関する悩みや要望を耳にする。このような、子育てに関する悩みをしっかりとサポートしていかなくてはならない。保育という部分での子育ては、ハードの面では福祉の所管だが、ソフトの部分で例えば区民サービスとして何かサポートできないものか。⑵高齢者においては、施設への入所を希望してもすぐに入所できない「待機高齢者」の問題がある。保育園と同じくニーズに沿うように施設を整備しようにも用地の確保が容易でない本区だが、管外に施設を整備することによって、入所しやすい環境を整備することも課題の解決に向けて大切ではないか。今後の高齢者施設のニーズと対応策についての考えは。

区長 ⑴すべての子育て家庭に対し、あかちゃん天国や乳幼児クラブなど親子のふれあいや交流の場の提供を行うとともに、十思スクエアに一時預かり保育室を新たに開設するなど子育て支援サービスの拡充を図っている。これらのサービスの充実と併せて、育児に対する不安や負担を感じている保護者に寄り添った支援が必要と認識しており、子育て相談や新生児等訪問指導、産後ケア事業など各事業の連携を図り、きめ細やかなサポートを行っている。今後も母子保健コーディネーターの活用など、個々の実情に応じたサービスが利用できるよう、妊娠期から子育て期における切れ目のない支援体制の更なる強化に努めていく。⑵高齢者人口の増加に伴い、施設サービスのニーズは高まると考えており、桜川敬老館等複合施設の建替えにあわせて、地域密着型特別養護老人ホームの整備を進めている。今後も、在宅サービスの一層の充実を図るとともに、民間活力を含めた様々な手法により、区内での施設サービスの着実な整備に取り組んでいく。

今後の特認校における通学手段を問う

 城東小学校、泰明小学校、常盤小学校、阪本小学校は特認校として指定し、通学区域外からの通学を認めている。中でも、子供が増えている月島地域から比較的距離が離れている城東小、常盤小、阪本小に通う児童には、佃、月島、勝どき、晴海の4カ所からスクールバスを運行している。阪本小は建替え工事が始まり、城東小も間もなく建替え工事が始まる。両校が完成の暁には、各学年2クラスの全校460名対応の小学校になる。常盤小学校も各学年2クラスに向けて準備がなされている。スクールバスの利用者が増えることは容易に想像できるが、バスの本数、乗降場所の確保、乗降に要する時間の調整など課題も山積していくと思う。特認校の増える児童に対し、しっかりと子供の安全を確保しながらの通学手段をどのようにしていく考えか。

教育長 平成21年4月から特認校制度の実施に合わせ運行したスクールバスは、利用児童数が年々増加し、今後も引き続き増えていくことが見込まれることから、台数増に伴う停車スペースの確保、限られた時間内での運行や配車計画など、様々な問題も生じてくるものと認識している。こうした課題に適切に対処していくうえで、保護者の理解・協力が欠かせないことから、PTA・学校長、教育委員会による協議の場を設け、現在、意見交換を重ねている。引き続き、保護者の学校選択の要望に応えられるよう、特認校における特色ある教育活動の推進を図りながら、スクールバスのあり方について検討し、安全で通いやすい通学環境の整備に努めていく。

中央区の森を問う

 本区は残念ながら、子供たちが土や緑に触れて遊べる環境が非常に少ない。都心区として仕方がないことだが残念である。子どもたちに土や緑にもっと多く触れさせてあげたいという思いは、いつも胸の中にある。檜原村には「中央区の森」があるが、区民の憩いの場としてもっと活用できないか。「中央区の森」に行けば自然に触れられるということをもっと活用しなければ、本区が持っている意味がないと思う。それには「中央区の森」へ行きやすい環境の整備が必要。区民が気軽に行きやすくするために、駐車場、管理棟を整備し、区民へもっと周知すべきでは。また、現在は環境推進課の所管で、意義としては、地球温暖化防止について区民の理解を広く得るためとなっているが、ハイキング目的であればスポーツ課、バーベキュー目的で行くのであれば水とみどりの課、子供たちの自然学習で行くのであれば教育委員会と、多方面からサポートすれば、もっと多くの区民に親しみを持っていただけると思う。間伐材の更なる利用方法を含めて考えは。

区長 「中央区の森」は、行政の区域にとらわれない広域的な視点に立ち、地球温暖化防止に寄与する23区で初めての森林保全支援事業である。これまで、区民の方々に、本事業の理解や協力が得られるよう、間伐や植樹作業等を体験するツアーを実施しているが、ツアーは大型バスで移動し、檜原村や地元NPO団体の協力のもと、公衆トイレや足洗い場、駐車スペースを利用させていただいている。本事業の趣旨から、森までの移動は公共交通機関の利用をお願いしている。本事業の周知については、広報紙やホームページのほか、環境イベント、環境情報センターでの紹介展などを通じ、事業の周知に努めている。今後はSNSなどの媒体を活用するなど、周知方法について検討を進める。また、多くの区民の方が森に親しんでもらえるよう、多様な体験ツアーの充実に努めていく。なお、間伐材については、可能な限り活用を図り、中央区の森間伐材の使用がアピールできる表示についても工夫していく。

平成29年第三回定例会 一般質問(要旨)に戻る

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ