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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団 中嶋 ひろあき議員

「ふるさと中央区」づくりを問う

 大都市に人口が集中している現代では、自分が生まれ育った場所が「ふるさと」であるという認識を持たない人が増えていると言われている。しかし、「ふるさと」は、心の落ち着く場所であり、穏やかさや安らぎを与えてくれる基となり、明日に向かって力強く生きていこうとする原動力になるものである。「ふるさと」は人生の基礎であり、「ふるさと」を思う心は、人が生きていくうえでの誇りでもある。全ての人が「ふるさと」を持つことで、自分自身に誇りを持つことになり、明るい地域社会づくりにつながるのではないかと思う。「ふるさと」は心の中にあるものであり、人が最終的に帰属する精神的な拠り所になる場所ではないかと思う。生まれ育った場所だけに限定されるものではく、学生時代を過ごした場所、会社勤めで赴任した場所、旅行で訪れた場所など、何かのきっかけで愛着を感じ、何らかの形で関わった様々な場所も「ふるさと」になり得るのではないかと感じている。中央区に生まれた人、住む人をはじめ、中央区に何らかの関わりをもった方全てが中央区を「ふるさと」と思い、飛躍・発展を心から願うまちにしていくことが「ふるさと中央区」づくりである。核家族が当たり前となり、ライフスタイルや家族観が多様化している現代において、結婚した子ども夫婦が親夫婦と一緒に暮らすという居住形態はかなり少なくなっているのではないかと思う。結婚をした子どもが家を、中央区を出て行く。若者が就職をして中央区を離れたり、仕事の関係で家族一緒にほかのまち・海外で生活を始めるということもある。いずれ中央区を巣立っていくこともあるかもしれないが、本区の将来を担う子どもたちに「ふるさとは中央区」という思いを持ってもらいたいと思う。また、若者に限らず、中央区に住み続けたいが、事情により転出を余儀なくされる方もおられる。こうした中央区から転出をされた方にも「ふるさとは中央区」という思いを持っていただきたいと思うし、また、中央区に転入してきた方には、本区での生活を通じて、一日も早く「中央区がふるさと」だと思っていただき、愛着も持っていつまでも住み続けていただきたいと思っている。一人一人が「ふるさと」を持つという「ふるさと」づくりは、ある場所に「心を寄せる」ことと「そこに関わる」ことによる積み重ねである。心を寄せ、関わりを持っていくことを繰り返すことで、「ふるさと」に対する愛着心が強まり、帰属意識が一層高まっていく。また、新しく生活を始めた場所や初めて訪れた場所であっても、その場所を気に入り、関わりを繰り返していくことが「ふるさと」を思うことにつながり、新たな「ふるさと」がつくられていく。⑴区長は、中央区を「ふるさと」と思っていただくことの必要性・重要性についてどのような考えを持っているか。⑵多くの区民が「中央区をふるさと」と思い、愛着を持って住み続けていただいたり、中央区に戻ってきていただくため、中央区をどのようなまちにしていきたいと考えているか。

区長 ⑴⑵本区の定住人口は、ここ20年で2倍以上、10万人近く増加しているが、その中心は30代、40代の働き盛り、子育て世代の方々である。こうした比較的若い世代、新たに転入されてきた区民の方々が、本区に愛着を持ち、自分のふるさととして意識していくことは、地域の様々な面で自ら関わりを持つことにつながり、本区が目指すプロアクティブ・コミュニティにも資するものとして、大変重要なことであると認識している。本区の魅力は、利便性の高い都心に位置しながらも、顔と顔が見える人情味あふれる温かなコミュニティが引き継がれているところにある。一方、近年の人口増加に伴い、集合住宅に居住する区民がおよそ9割にのぼり、価値観やライフスタイルも多様化している。本区に愛着をもち、いつまでも住み続けたいと区民に思っていただくためには、職住近接など、都心の利便性といった機能面だけでなく、人と人とが互いを思いやり、「心」と「心」を通わせる地域コミュニティが大切である。中央区という場所に加えて、そこで培われた人と人とのつながりによって、「ふるさと中央区」という思いが醸成されてくるのだと思っている。こうしたことから、「ハートオブ東京 中央区」を掲げ、人々が集い、交流し、絆をつないでいく温もりのある豊かな都心コミュニティを目指して、区民誰もが中央区ふるさとと思っていただけるようなまちづくりを進めていく。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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