一般質問・答弁の要旨
中央区民クラブ 山本 理恵 議員
子どもの心とからだを育てる子育て支援について
問 仕事と子育ての両立支援として、保育サービスの拡充や経済的負担の軽減など、子育て支援を充実させてきたが、本区の子育て施策に対する評価と課題は。
答 認可保育所などの体制整備に加え、保育料無償化などによる経済的負担の軽減を進め、家庭の状況や子どもの成長段階に応じた支援を総合的に行った結果、本区は23区の中で合計特殊出生率が最も高く、着実に実績を重ねてきた評価と受け止めている。一方、ニーズ調査では、就学前保護者の7割以上が「仕事と子育ての両方が難しい」と回答し、前回よりも増加している。フルタイムの共働き世帯の増加や核家族化の進行を課題と捉え、今後の子育て施策のさらなる改善と充実に向けて取り組んでいく。
問 改正気候変動適応法が施行され、社会全体で熱中症に備える体制づくりが進められる中、子どもに対する熱中症対策と予防を強化すべきでは。
答 保育園や幼稚園等において、熱中症警戒アラートに基づき、屋外活動の中止や時間短縮を適切に判断できる体制を整えている。子どもが利用する施設やクーリングシェルターに給水機や飲料自動販売機を設置するなど、水分補給できる環境整備を進めていく。
問 ⑴猛暑による子どもの健康リスクへの不安が高まる一方で、運動不足による健康リスクが心配される。季節や天候に左右されないカルバート※の有効活用に向けた検討は。⑵既存公共施設スペースを活用した遊戯室や再開発等の機会を捉えた運動場の整備など、子どもの遊び場を行政が積極的に整備すべきでは。
答 ⑴明石町・築地に広がるカルバートは、安全性の確保や管理運営のあり方、技術的な課題などがあるが、有効活用に向けて積極的に検討を進めていく。⑵近年の猛暑の影響により、屋外を中心に子どもが十分体を動かせる場所の確保に課題が生じているものと認識。限られた既存施設を最大限に活用するなど、さまざまな工夫を図り有効な遊び場の確保に努めていく。
用語解説
※カルバート
地下に設けられるトンネルなどの構造物。
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