意見書・要請書等
BSE(牛海綿状脳症)対策に関する意見書
日本初のBSE(牛海綿状脳症いわゆる狂牛病)発生と拡大は、食の安全性に対する不信を高め、生産者を始め関係業界に甚大な被害を与えています。被害総額は約2千2百億円(農水省推計)に上ると言われています。
WHO(世界保健機関)が1996年4月に、感染源である肉骨粉の使用を禁止する勧告を出したのに対し、適切な指導がこうじられず、行政指導にとどめたことが、今日のBSEの発生の原因と考えられています。
また、農水省はEU(欧州連合)からのBSE発生の危険性の警告に対し、その指摘を昨年6月に受け入れていれば、BSE発生時のマニュアルもでき、9月の発生時に混乱を避けられたと言われています。
食品の安全性に対する国民の信頼を回復するためには、BSEを発生・拡大させた要因を明らかにし、必要な措置をとることが最低限の責務です。
よって、中央区議会は、深刻な被害を受けている肉牛生産農家や関係業者に対して、万全の支援策を行うこと、BSEの牛の感染ルートの解明をおこない、BSEに関する情報を国民に公開することを求めるものです。
右、地方自治法第99条の規定により、中央区議会の総意をもって意見書を提出します。
平成14年6月28日
東京都中央区議会議長 今野 弘美
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
厚生労働大臣
経済産業大臣
農林水産大臣

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